(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023177431
(43)【公開日】2023-12-14
(54)【発明の名称】画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
H04N 7/18 20060101AFI20231207BHJP
G08B 25/00 20060101ALI20231207BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20231207BHJP
【FI】
H04N7/18 D
G08B25/00 510M
H04N7/18 U
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022090090
(22)【出願日】2022-06-02
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110928
【弁理士】
【氏名又は名称】速水 進治
(72)【発明者】
【氏名】菅野 成希
【テーマコード(参考)】
5C054
5C087
5L049
【Fターム(参考)】
5C054CA04
5C054CC02
5C054EA05
5C054EA07
5C054FC12
5C054FE28
5C054GB02
5C054GB05
5C054GB18
5C054HA19
5C087AA10
5C087AA23
5C087AA37
5C087AA44
5C087DD03
5C087DD31
5C087FF01
5C087FF02
5C087FF04
5C087GG02
5C087GG08
5C087GG09
5C087GG66
5C087GG70
5C087GG83
5C087GG84
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】施設内に設置された複数のカメラが撮影した複数の画像の中から複数の監視対象者各々を検索する処理におけるコンピュータの負担を軽減する。
【解決手段】本発明は、施設内に設置された複数のカメラが撮影した複数のカメラ画像を取得する取得部11と、当日の天気情報、各監視対象者の当日のスケジュール情報、及び各監視対象者の施設内での行動傾向の中の少なくとも1つに基づき、複数のカメラ画像の中から監視対象者各々を検索するカメラ画像を特定するカメラ画像特定部12と、監視対象者各々を検索する対象として特定されたカメラ画像各々の中から、監視対象者各々を検索する検索部13と、を有する画像処理装置10を提供する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
施設内に設置された複数のカメラが撮影した複数のカメラ画像を取得する取得手段と、
当日の天気情報、各監視対象者の当日のスケジュール情報、及び各監視対象者の施設内での行動傾向の中の少なくとも1つに基づき、複数の前記カメラ画像の中から前記監視対象者各々を検索する前記カメラ画像を特定するカメラ画像特定手段と、
前記監視対象者各々を検索する対象として特定された前記カメラ画像各々の中から、前記監視対象者各々を検索する検索手段と、
を有する画像処理装置。
【請求項2】
前記検索の結果に基づき、指定された前記監視対象者を撮影中と推定される前記カメラを特定し、特定した前記カメラが撮影した前記カメラ画像を外部装置に送信する画像提供手段をさらに有する請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記検索の結果に基づき、指定された前記監視対象者を撮影中と推定される前記カメラを特定し、複数の前記カメラが特定された場合、特定された複数の前記カメラを示す候補情報を出力し、特定された複数の前記カメラの中から1つを指定する入力を受付け、指定された前記カメラが撮影した前記カメラ画像を外部装置に送信する画像提供手段をさらに有する請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項4】
複数の前記カメラが特定された場合、前記カメラ画像内での前記監視対象者の大きさに基づき前記候補情報におけるランキング表示のランク付けを行う請求項3に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記検索の結果に基づき、前記監視対象者各々が行った行動を特定し、行動履歴情報を生成する行動特定手段と、
前記行動履歴情報に基づき、前記監視対象者毎に、所定の条件を満たした前記カメラ画像を選択する画像選択手段と、
をさらに有する請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記行動履歴情報では、行動の内容及び行動実行時刻が示されており、
前記画像選択手段は、所定の行動を行ったタイミングで撮影された前記カメラ画像を選択する請求項5に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記検索の結果に基づき、いずれの前記カメラにも撮影されていない状態が所定時間以上継続している前記監視対象者を特定する所在不明者特定手段をさらに有する請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記検索の結果に基づき、前記監視対象者各々が行った行動を特定し、行動履歴情報を生成する行動特定手段と、
前記行動履歴情報に基づき、前記監視対象者各々の1日の行動内容を示す行動報告書、又は前記行動報告書を作成するための材料情報を作成する作成手段と、
を有し、
前記行動報告書は、テキストと、前記監視カメラ画像とを含む請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項9】
コンピュータが、
施設内に設置された複数のカメラが撮影した複数のカメラ画像を取得し、
当日の天気情報、各監視対象者の当日のスケジュール情報、及び各監視対象者の施設内での行動傾向の中の少なくとも1つに基づき、複数の前記カメラ画像の中から前記監視対象者各々を検索する前記カメラ画像を特定し、
前記監視対象者各々を検索する対象として特定された前記カメラ画像各々の中から、前記監視対象者各々を検索する画像処理方法。
【請求項10】
コンピュータを、
施設内に設置された複数のカメラが撮影した複数のカメラ画像を取得する取得手段、
当日の天気情報、各監視対象者の当日のスケジュール情報、及び各監視対象者の施設内での行動傾向の中の少なくとも1つに基づき、複数の前記カメラ画像の中から前記監視対象者各々を検索する前記カメラ画像を特定するカメラ画像特定手段、
前記監視対象者各々を検索する対象として特定された前記カメラ画像各々の中から、前記監視対象者各々を検索する検索手段、
として機能させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置、画像処理方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
本発明に関連する技術が、特許文献1乃至4に開示されている。
【0003】
特許文献1には、予め登録されたマスター画像に基づき、撮影された画像の中から特定の被写体を抽出し、その結果に基づき保育士の業務の一部を実行する画像管理システムが開示されている。
【0004】
特許文献2及び3には、動画像の中からベストショットの静止画像を抽出する画像処理装置が開示されている。
【0005】
特許文献4には、保育園等の施設内で撮影された子供の動画像をリアルタイムに各家庭に配信する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2019-23876号公報
【特許文献2】特開2016-52013号公報
【特許文献3】特開2018-163700号公報
【特許文献4】特開2002-26904号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
施設内を複数の監視カメラで撮影し、画像内で監視対象者を検索して各種処理を行うことで、監視対象者に関する各種サービスの品質を向上させることができる。例えば、施設は幼稚園や保育園等であり、監視対象者は幼稚園児や保育園児であり、各種サービスは行動観察等である。
【0008】
設置する監視カメラの数を増やすことで、施設内を漏れなく撮影し、監視対象者を漏れなく検索することが可能となる。しかし、監視カメラの数が増えるほど、生成される画像の数が増加し、画像解析するコンピュータの処理負担が大きくなる。
【0009】
特許文献1は、撮影された画像の中から特定の被写体を抽出し、その結果に基づき保育士の業務の一部を実行する技術を開示しているものの、上記課題及びその解決手段を開示していない。
【0010】
特許文献2及び3は、動画像の中からベストショットの静止画像を抽出する技術を開示しているものの、上記課題及びその解決手段を開示していない。
【0011】
特許文献4は、保育園等の施設内で撮影された子供の動画像をリアルタイムに各家庭に配信する技術を開示しているものの、上記課題及びその解決手段を開示していない。
【0012】
本発明の目的の一例は、上述した問題を鑑み、施設内に設置された複数のカメラが撮影した複数の画像の中から複数の監視対象者各々を検索する処理におけるコンピュータの負担を軽減するという課題を解決する画像処理装置、画像処理方法、およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の一態様によれば、
施設内に設置された複数のカメラが撮影した複数のカメラ画像を取得する取得手段と、
当日の天気情報、各監視対象者の当日のスケジュール情報、及び各監視対象者の施設内での行動傾向の中の少なくとも1つに基づき、複数の前記カメラ画像の中から前記監視対象者各々を検索する前記カメラ画像を特定するカメラ画像特定手段と、
前記監視対象者各々を検索する対象として特定された前記カメラ画像各々の中から、前記監視対象者各々を検索する検索手段と、
を有する画像処理装置が提供される。
【0014】
本発明の一態様によれば、
コンピュータが、
施設内に設置された複数のカメラが撮影した複数のカメラ画像を取得し、
当日の天気情報、各監視対象者の当日のスケジュール情報、及び各監視対象者の施設内での行動傾向の中の少なくとも1つに基づき、複数の前記カメラ画像の中から前記監視対象者各々を検索する前記カメラ画像を特定し、
前記監視対象者各々を検索する対象として特定された前記カメラ画像各々の中から、前記監視対象者各々を検索する画像処理方法が提供される。
【0015】
本発明の一態様によれば、
コンピュータを、
施設内に設置された複数のカメラが撮影した複数のカメラ画像を取得する取得手段、
当日の天気情報、各監視対象者の当日のスケジュール情報、及び各監視対象者の施設内での行動傾向の中の少なくとも1つに基づき、複数の前記カメラ画像の中から前記監視対象者各々を検索する前記カメラ画像を特定するカメラ画像特定手段、
前記監視対象者各々を検索する対象として特定された前記カメラ画像各々の中から、前記監視対象者各々を検索する検索手段、
として機能させるプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0016】
本発明の一態様によれば、施設内に設置された複数のカメラが撮影した複数の画像の中から複数の監視対象者各々を検索する処理におけるコンピュータの負担を軽減するという課題を解決する画像処理装置、画像処理方法、およびプログラムが実現される。
【図面の簡単な説明】
【0017】
上述した目的、およびその他の目的、特徴および利点は、以下に述べる公的な実施の形態、およびそれに付随する以下の図面によってさらに明らかになる。
【0018】
【
図1】画像処理装置の機能ブロック図の一例を示す図である。
【
図2】画像処理装置のハードウエア構成の一例を示す図である。
【
図3】画像処理装置の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図4】画像処理装置の機能ブロック図の他の一例を示す図である。
【
図6】外部装置で表示される画面の一例を模式的に示す図である。
【
図7】外部装置で表示される画面の他の一例を模式的に示す図である。
【
図8】画像処理装置の処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【
図9】画像処理装置の機能ブロック図の他の一例を示す図である。
【
図10】行動履歴情報の一例を模式的に示す図である。
【
図11】登録コメントの一例を模式的に示す図である。
【
図12】外部装置で表示される画面の他の一例を模式的に示す図である。
【
図13】画像処理装置の機能ブロック図の他の一例を示す図である。
【
図14】画像処理装置の機能ブロック図の他の一例を示す図である。
【
図15】行動報告書の一例を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0020】
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態に係る画像処理装置10の概要を示す機能ブロック図である。画像処理装置10は、取得部11と、カメラ画像特定部12と、検索部13とを有する。
【0021】
取得部11は、施設内に設置された複数のカメラが撮影した複数のカメラ画像を取得する。カメラ画像特定部12は、当日の天気情報、各監視対象者の当日のスケジュール情報、及び各監視対象者の施設内での行動傾向の中の少なくとも1つに基づき、複数のカメラ画像の中から監視対象者各々を検索するカメラ画像を特定する。検索部13は、監視対象者各々を検索する対象として特定されたカメラ画像各々の中から、監視対象者各々を検索する。
【0022】
このような構成を備える画像処理装置10によれば、施設内に設置された複数のカメラが撮影した複数の画像の中から複数の監視対象者各々を検索する処理におけるコンピュータの負担を軽減するという課題が解決される。
【0023】
<第2の実施形態>
「概要」
第2の実施形態の画像処理装置10は、第1の実施形態の画像処理装置10をより具体化したものである。本実施形態の画像処理装置10は、複数のカメラで生成された複数のカメラ画像の全てを処理対象として複数の監視対象者各々を検索する処理を行うのでなく、当日の天気情報、各監視対象者の当日のスケジュール情報、及び各監視対象者の施設内での行動傾向の中の少なくとも1つに基づき、監視対象者各々を検索するカメラ画像を絞り込む。監視対象者各々を検索するカメラ画像を絞り込むことで、複数のカメラ画像の中から複数の監視対象者各々を検索する処理におけるコンピュータの負担が軽減される。以下、画像処理装置10の構成を詳細に説明する。
【0024】
「ハードウエア構成」
次に、画像処理装置10のハードウエア構成の一例を説明する。画像処理装置10の各機能部は、任意のコンピュータのCPU(Central Processing Unit)、メモリ、メモリにロードされるプログラム、そのプログラムを格納するハードディスク等の記憶ユニット(あらかじめ装置を出荷する段階から格納されているプログラムのほか、CD(Compact Disc)等の記録媒体やインターネット上のサーバ等からダウンロードされたプログラムをも格納できる)、ネットワーク接続用インターフェイスを中心にハードウエアとソフトウエアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。
【0025】
図2は、画像処理装置10のハードウエア構成を例示するブロック図である。
図2に示すように、画像処理装置10は、プロセッサ1A、メモリ2A、入出力インターフェイス3A、周辺回路4A、バス5Aを有する。周辺回路4Aには、様々なモジュールが含まれる。画像処理装置10は周辺回路4Aを有さなくてもよい。なお、画像処理装置10は物理的及び/又は論理的に分かれた複数の装置で構成されてもよい。この場合、複数の装置各々が上記ハードウエア構成を備えることができる。
【0026】
バス5Aは、プロセッサ1A、メモリ2A、周辺回路4A及び入出力インターフェイス3Aが相互にデータを送受信するためのデータ伝送路である。プロセッサ1Aは、例えばCPU、GPU(Graphics Processing Unit)などの演算処理装置である。メモリ2Aは、例えばRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)などのメモリである。入出力インターフェイス3Aは、入力装置、外部装置、外部サーバ、外部センサ、カメラ等から情報を取得するためのインターフェイスや、出力装置、外部装置、外部サーバ等に情報を出力するためのインターフェイスなどを含む。入力装置は、例えばキーボード、マウス、マイク、物理ボタン、タッチパネル等である。出力装置は、例えばディスプレイ、スピーカ、プリンター、メーラ等である。プロセッサ1Aは、各モジュールに指令を出し、それらの演算結果をもとに演算を行うことができる。
【0027】
「機能構成」
次に、第2の実施形態の画像処理装置10の機能構成を詳細に説明する。
図1に、画像処理装置10の機能ブロック図の一例を示す。図示するように、画像処理装置10は、取得部11と、カメラ画像特定部12と、検索部13とを有する。
【0028】
取得部11は、施設内に設置された複数のカメラが撮影した複数のカメラ画像を取得する。
【0029】
施設は、監視される人(監視対象者)が利用する施設であり、例えば保育園、幼稚園、学校、塾、スポーツ施設、課外活動施設、習い事の施設や教室等が例示される。これら例示した施設の場合、施設内で活動する子供等が監視対象者となり、親や施設の作業員等が監視対象者を監視する監視者となる。なお、施設はここでの例示に限定されない。また、監視対象者は子供に限定されない。例えば、施設は更生施設や老人ホーム等を含んでもよい。この場合、大人(更生施設で更生中の人や、老人ホームで時間を過ごす老人など)が監視対象者となり、その親族や施設の作業員等が監視者となる。
【0030】
カメラは、動画像を撮影してもよいし、所定時間毎に静止画像を繰り返し撮影してもよい。カメラは、施設内の所定位置に設置されていてもよい。その他、カメラは、施設内を移動する移動体に取り付けられていてもよい。また、施設内の所定位置に設置されたカメラと移動体に取り付けられたカメラの両方が利用されてもよい。
【0031】
取得部11は、複数のカメラ各々が撮影した複数のカメラ画像をリアルタイム処理で、又はバッチ処理で取得する。複数のカメラが撮影したカメラ画像の取得を実現する手段は特段制限されない。例えば、複数のカメラと画像処理装置10は互いに通信可能に構成されてもよい。そして、複数のカメラ各々は、撮影したカメラ画像を画像処理装置10に送信してもよい。その他、複数のカメラが撮影したカメラ画像が任意の手段で記憶装置に蓄積されてもよい。そして、当該記憶装置に蓄積されたカメラ画像が任意の手段で画像処理装置10に入力されてもよい。なお、当該例示はあくまで一例であり、当該構成に限定されない。
【0032】
カメラ画像特定部12は、当日の天気情報、各監視対象者の当日のスケジュール情報、及び各監視対象者の施設内での行動傾向の中の少なくとも1つに基づき、複数のカメラ画像の中から監視対象者各々を検索するカメラ画像を特定する。以下、詳細に説明する。
【0033】
-当日の天気情報に基づき特定する処理-
当該処理は、屋内の活動エリアと屋外の活動エリアを有する施設で利用される。カメラ画像特定部12は、天気情報が第1の天気であることを示しているタイミングでは、屋内の活動エリアを撮影するカメラが撮影したカメラ画像を、監視対象者を検索するカメラ画像として特定し、屋外の活動エリアを撮影するカメラが撮影したカメラ画像を、監視対象者を検索するカメラ画像として特定しない。そして、カメラ画像特定部12は、天気情報が第1の天気でないことを示しているタイミングでは、すべてのカメラが撮影したカメラ画像を、監視対象者を検索するカメラ画像として特定する。
【0034】
「第1の天気」は、屋外での活動が制限される天気であり、例えば、「雨」、「ヒョウ」、「晴れで、気温が所定値以上(例:30℃以上)」等が例示されるが、これらに限定されない。
【0035】
「天気情報」は、天気予報、カメラ画像の解析結果、及びセンサによるセンシング情報の中の少なくとも1つを含むことができる。
【0036】
例えば、カメラ画像特定部12は、天気予報を提供する所定のサーバから天気予報を取得してもよいし、ユーザが画像処理装置10に入力した天気予報を取得してもよい。天気予報は、各タイミングの天気、気温等を示す。
【0037】
また、カメラ画像特定部12は、取得部11が取得したカメラ画像の中の「屋外を撮影するカメラが撮影したカメラ画像」を解析し、各タイミングにおける施設の天気を特定してもよい。例えば、カメラ画像特定部12は、画像に写る雨を検出することで、各タイミングの天気が雨か否かを判断してもよい。
【0038】
その他、カメラ画像特定部12は、施設内の任意の位置(例えば、屋外)に設置された温度センサが測定した気温を示す情報を当該温度センサから取得してもよい。
【0039】
-各監視対象者の当日のスケジュール情報に基づき特定する処理-
当該処理は、各監視対象者の各日の施設内での活動スケジュールが予め定められる施設で利用される。活動スケジュールでは、時間帯と、活動内容と、活動エリアとが示される。例えば「9時~10時、園庭でお外遊び」等が例示されるが、これに限定されない。
【0040】
そして、カメラ画像特定部12は、ある監視対象者の活動スケジュールにおいて、所定の活動エリアで活動することが予定されているタイミングでは、その所定の活動エリアを撮影するカメラが撮影したカメラ画像を、その監視対象者を検索するカメラ画像として特定し、その他の活動エリアを撮影するカメラが撮影したカメラ画像を、その監視対象者を検索するカメラ画像として特定しない。例えば、活動スケジュールにおいて「9時~10時、園庭でお外遊び」という予定が示されている監視対象者の場合、カメラ画像特定部12は、9時~10時の間は、園庭を撮影するカメラが撮影したカメラ画像をその監視対象者を検索するカメラ画像として特定し、その他のカメラが撮影したカメラ画像を、その監視対象者を検索するカメラ画像として特定しない。
【0041】
ところで、活動スケジュールは、監視対象者毎に予め定められ、各監視対象者の識別情報に紐付けて画像処理装置10の記憶装置に記憶されていてもよい。この場合、カメラ画像特定部12は、各監視対象者の識別情報に紐付く当日の活動スケジュールを当該記憶装置から読み出して、上記処理を行う。その他、活動スケジュールは、グループ毎に予め定められ、各グループの識別情報に紐付けて画像処理装置10の記憶装置に記憶されていてもよい。この場合、各監視対象者がいずれのグループに属するかを示すグループ情報が画像処理装置10の記憶装置にさらに記憶される。そして、カメラ画像特定部12は、各監視対象者の識別情報と上記グループ情報に基づき各監視対象者が属するグループを特定した後、特定したグループの識別情報に紐付く当日の活動スケジュールを当該記憶装置から読み出して、上記処理を行う。
【0042】
-各監視対象者の施設内での行動傾向に基づき特定する処理-
当該処理では、予め、過去のカメラ画像に基づき各監視対象者の施設内での行動傾向が算出され、各監視対象者の識別情報に紐付けて画像処理装置10の記憶装置に記憶されている。行動傾向では、状況毎に各監視対象者の活動エリアの傾向が示される。状況は、天気、気温、季節、月、曜日、時間帯等の各種要素に基づき場合分けされる。
【0043】
活動エリアの傾向の算出は、あらゆる技術を利用して実現される。例えば、まず、画像解析技術を用いて、各監視対象者の所在履歴情報が生成される。所在履歴情報は、各監視対象者がいつどこにいたかを示す。例えば、所在履歴情報として、「2022年5月9日9時~10時、園庭」等のような情報が監視対象者毎に蓄積される。また、過去の各タイミングにおける状況を示す状況情報が生成され、画像処理装置10の記憶装置に記憶される。例えば、状況情報として、「2022年5月9日(月)9時~10時、晴れ、18℃」等のような情報が蓄積される。そして、当該所在履歴情報と状況情報に基づく所定の演算処理により、状況毎に各監視対象者の活動エリアの傾向が算出される。算出のアルゴリズムは特段制限されない。
【0044】
カメラ画像特定部12は、各タイミングの状況を特定した後、上述のような状況毎の各監視対象者の活動エリアの傾向に基づき、各タイミングの状況下で各監視対象者がいる傾向の活動エリアを特定する。そして、カメラ画像特定部12は、各タイミングの状況下で各監視対象者がいる傾向の活動エリアを撮影するカメラが撮影したカメラ画像を、監視対象者を検索するカメラ画像として特定し、それ以外のカメラが撮影したカメラ画像を、監視対象者を検索するカメラ画像として特定しない。なお、各タイミングの状況は、天気、気温、季節、月、曜日、時間帯等の各種要素に基づき特定される。カメラ画像特定部12は、任意の手段でこれら各種要素の情報を取得し、各タイミングの状況を特定することができる。
【0045】
-当日の天気情報、各監視対象者の当日のスケジュール情報及び各監視対象者の施設内での行動傾向の中の複数の情報に基づき特定する処理-
カメラ画像特定部12は、上記複数の情報各々に基づき、ある監視対象者を検索するカメラ画像を特定した後、「少なくとも1つの情報に基づき特定されたカメラ画像」、「所定数以上の情報に基づき特定されたカメラ画像」又は「全ての情報に基づき特定されたカメラ画像」を、その監視対象者を検索するカメラ画像として特定する。
【0046】
検索部13は、監視対象者各々を検索する対象として特定されたカメラ画像各々の中から、監視対象者各々を検索する。予め、監視対象者各々の外観の特徴量(顔情報等)が画像処理装置10に記憶されている。検索部13は、当該特徴量を用いて、上記特定されたカメラ画像各々の中から、監視対象者各々を検索する。なお、検索部13は、監視対象者各々を検索する対象として特定されなかったカメラ画像に対しては、監視対象者各々を検索する処理を行わない。
【0047】
ここで、検索部13の検索処理の変形例を説明する。当該変形例では、検索部13は、2ステップに分けて検索処理を行う。
【0048】
第1のステップでは、検索部13は、監視対象者各々を検索する対象として特定されたカメラ画像各々の中から、監視対象者各々を検索する。そして、検索部13は、監視対象者各々を検索する対象として特定されなかったカメラ画像に対しては、監視対象者各々を検索する処理を行わない。
【0049】
上記第1のステップにおいて、監視対象者各々を検索する対象として特定されたカメラ画像のいずれからも、監視対象者各々を検出できなかった場合、検索部13は第2のステップを行う。上記第1のステップにおいて、監視対象者各々を検索する対象として特定されたカメラ画像のいずれかから、監視対象者各々を検出できた場合、検索部13は第2のステップを行わない。
【0050】
第2のステップでは、検索部13は、監視対象者各々を検索する対象として特定されなかったカメラ画像各々の中から、監視対象者各々を検索する。
【0051】
次に、
図3のフローチャートを用いて、画像処理装置10の処理の流れの一例を説明する。
【0052】
まず、画像処理装置10は、施設内に設置された複数のカメラが撮影した複数のカメラ画像を取得する(S10)。
【0053】
次いで、画像処理装置10は、当日の天気情報、各監視対象者の当日のスケジュール情報、及び各監視対象者の施設内での行動傾向の中の少なくとも1つに基づき、複数のカメラ画像の中から監視対象者各々を検索するカメラ画像を特定する(S11)。画像処理装置10は、各タイミングの天気、スケジュール、行動傾向の少なくとも1つに基づき、各タイミングにおいて監視対象者各々を検索するカメラ画像を特定する。
【0054】
次いで、画像処理装置10は、監視対象者各々を検索する対象として特定されたカメラ画像各々の中から、監視対象者各々を検索する(S12)。
【0055】
「作用効果」
本実施形態の画像処理装置10は、当日の天気情報、各監視対象者の当日のスケジュール情報、及び各監視対象者の施設内での行動傾向の中の少なくとも1つに基づき、監視対象者各々を検索するカメラ画像を絞り込む。監視対象者各々を検索するカメラ画像を絞り込むことで、複数のカメラ画像の中から複数の監視対象者各々を検索する処理におけるコンピュータの負担が軽減される。
【0056】
また、当日の天気情報、各監視対象者の当日のスケジュール情報、及び各監視対象者の施設内での行動傾向という特徴的な情報に基づき上記絞り込みを行うことで、監視対象者が写っている可能性が高いカメラ画像に精度よく絞り込むことができる。
【0057】
<第3の実施形態>
本実施形態の画像処理装置10は、複数のカメラの中から、監視者により指定された監視対象者を撮影中と推定されるカメラを特定し、特定したカメラが撮影したカメラ画像を外部装置に出力する機能を有する。監視者は、出力されたカメラ画像を閲覧し、監視対象者の状況を把握することができる。以下、詳細に説明する。
【0058】
図4に、画像処理装置10の機能ブロック図の一例を示す。図示するように、画像処理装置10は、取得部11と、カメラ画像特定部12と、検索部13と、画像提供部14とを有する。
【0059】
本実施形態では、取得部11、カメラ画像特定部12及び検索部13は、第2の実施形態で説明した処理をリアルタイム処理で行う。そして、検索部13は、検索の結果に基づき、
図5に示すような追跡情報を監視対象者毎に作成する。
【0060】
図5に示す追跡情報では、日付と、時刻と、各時刻で各監視対象者を撮影していたカメラと、そのカメラが撮影する場所と、カメラ画像内での各監視対象者の大きさとが互いに紐付けて登録されている。
【0061】
図示する追跡情報は、5分毎の情報となっているが、これは一例である。追跡情報は、例えば1分毎、10秒毎、1秒毎、1フレーム画像毎のように、より小さい時間毎の情報であってもよい。また、追跡情報は、10分毎、15分毎のように、より大きい時間毎の情報であってもよい。
【0062】
検索部13は、第2の実施形態で説明した検索処理により、各監視対象者をカメラ画像内で検索することができる。そして、この結果に基づき、検索部13は、各時刻で各監視対象者を撮影していたカメラを特定することができる。
【0063】
カメラが据置型のカメラの場合、そのカメラが撮影する場所は固定される。このため、予め、各カメラと各カメラが撮影する場所とが互いに紐付いた状態で画像処理装置10に登録されていてもよい。検索部13は、当該情報に基づき、各カメラが撮影する場所を特定することができる。
【0064】
その他、カメラが施設内を移動する移動体に取り付けられている場合、GPS(global positioning system)や、カメラ画像内からランドマークを検出する処理等を利用して移動体の現在位置を特定し、その履歴が蓄積されてもよい。検索部13は、当該情報に基づき、移動体に搭載されたカメラが各時刻でいた場所(撮影する場所)を特定することができる。
【0065】
カメラ画像内での各監視対象者の大きさは、例えばカメラ画像内で監視対象者が写る領域が占める割合で表現してもよい。なお、カメラ画像内で監視対象者が写る領域のピクセル数など、その他の手法でカメラ画像内での各監視対象者の大きさを示してもよい。カメラ画像内で監視対象者が写る領域は、監視対象者を含む矩形領域であってもよいし、監視対象者の身体の輪郭に沿って特定された監視対象者のみが写る領域であってもよい。
【0066】
なお、
図5の追跡情報では、1つの時刻では1つのカメラのみが各監視対象者を撮影していたカメラとして示されているが、1つの時刻において2つ以上のカメラが各監視対象者を撮影していたカメラとして示されてもよい。
【0067】
画像提供部14は、検索部13による検索の結果に基づき、指定された1人の監視対象者を現時点で撮影中と推定されるカメラを特定する。そして、画像提供部14は、特定したカメラが撮影したカメラ画像を外部装置に送信する。複数の監視対象者の中から1人の監視対象者を指定する手段は特段されず、あらゆる技術を採用できる。画像提供部14は、以下の画像提供処理例1又は2を実行することができる。
【0068】
-画像提供処理例1-
画像提供部14は、
図5に示すような追跡情報に基づき、指定された監視対象者を最新の時刻において撮影していたカメラを、指定された監視対象者を現時点で撮影中と推定されるカメラとして特定する。そして、画像提供部14は、その特定したカメラが撮影したカメラ画像を外部装置に送信する。例えば、画像提供部14は、その特定したカメラが撮影したカメラ画像をリアルタイム処理で外部装置に送信する。結果、
図6に示すように、外部装置において、その特定したカメラが撮影したリアルタイム画像が表示される。このように、当該例では、カメラが撮影したカメラ画像のライブ配信が実現される。
図6に示すように、カメラ画像上にカメラの撮影場所を示す文字情報が重畳表示されてもよい。
【0069】
なお、指定された監視対象者を最新の時刻において撮影していたカメラが複数あった場合、画像提供部14は以下の処理を行ってもよい。
【0070】
一例として、画像提供部14は、指定された監視対象者がより大きく写っていたカメラを、指定された監視対象者を現時点で撮影中と推定されるカメラとして特定してもよい。そして、画像提供部14は、その特定したカメラが撮影したカメラ画像を外部装置に送信してもよい。
【0071】
他の例として、画像提供部14は、指定された監視対象者を最新の時刻において撮影していた複数のカメラの全てを、指定された監視対象者を現時点で撮影中と推定されるカメラとして特定してもよい。そして、画像提供部14は、その特定した複数のカメラが撮影した複数のカメラ画像を外部装置に送信してもよい。
【0072】
この場合、外部装置では、複数のカメラ画像が並べてマルチ表示されてもよい。その他、
図7に示すように、1つのカメラのカメラ画像のみが表示され、その他のカメラを選択可能に表示した候補情報がさらに表示されてもよい。そして、ユーザ操作に応じて、表示させるカメラ画像が切替できてもよい。画像提供部14は、候補情報の中から1つを指定する入力を受付け、指定されたカメラが撮影したカメラ画像を外部装置に送信することができる。なお、最初にカメラ画像を表示する1つのカメラは、例えば指定された監視対象者が1番大きく写っているカメラであってもよいし、その他であってもよい。
【0073】
図7の例の場合、園庭を撮影するカメラのカメラ画像が表示され、他のカメラの撮影場所が選択可能に表示されている。例えば、図の状態から「教室A」が選択されると、園庭のカメラ画像の表示が終了し、代わりに、教室Aのカメラ画像の表示が開始される。なお、
図7の選択可能に表示された複数のカメラの撮影場所は、単に一覧表示してもよいし、ランキング表示してもよい。ランキング表示の場合、例えば、指定された監視対象者がより大きく写っているカメラをより高い順位とすることができる。すなわち、画像提供部14は、カメラ画像内での監視対象者の大きさに基づき、候補情報におけるランキング表示のランク付けを行うことができる。
【0074】
他の例として、画像提供部14は、指定された監視対象者を最新の時刻において撮影していた複数のカメラの中の指定された監視対象者が所定値以上の大きさで写っていたカメラを、指定された監視対象者を現時点で撮影中と推定されるカメラとして特定してもよい。そして、画像提供部14は、その特定した1つ又は複数のカメラが撮影したカメラ画像を外部装置に送信してもよい。複数のカメラが特定された場合、外部装置では、複数のカメラにより撮影された複数のカメラ画像が並べてマルチ表示されてもよい。その他、上述した
図7に示すような表示が行われてもよい。
【0075】
-画像提供処理例2-
画像提供部14は、
図5に示すような追跡情報に基づき、指定された監視対象者を最新の時刻において撮影していたカメラと、指定された監視対象者を直近の所定時間以内(例:1分、30秒、10秒等)に撮影していたカメラとを、指定された監視対象者を現時点で撮影中と推定されるカメラとして特定する。そして、画像提供部14は、その特定した1つ又は複数のカメラが撮影したカメラ画像を外部装置に送信する。例えば、画像提供部14は、その特定した1つ又は複数のカメラが撮影したカメラ画像をリアルタイム処理で外部装置に送信する。このように、当該例では、カメラが撮影したカメラ画像のライブ配信が実現される。
【0076】
1つのカメラが特定された場合、例えば、
図6に示すように、外部装置において、その特定した1つのカメラが撮影したリアルタイム画像が表示される。一方、複数のカメラが特定された場合、外部装置では、複数のカメラにより撮影された複数のカメラ画像が並べてマルチ表示されてもよい。その他、上述した
図7に示すような表示が行われてもよい。
【0077】
次に、
図8のシーケンス図を用いて、画像処理装置10の処理の流れの一例を説明する。
【0078】
まず、監視者は外部装置を操作して画像処理装置10にアクセスし、ログイン情報を送信する(S20)。外部装置は、スマートフォン、タブレット端末、携帯電話、パーソナルコンピュータ、スマートウォッチ等であるが、これらに限定されない。外部装置と画像処理装置10とは、インターネットなどの通信ネットワークを介して互いに接続される。
【0079】
画像処理装置10は、取得したログイン情報に基づき認証処理を行った後(S21)、認証結果を外部装置に送信する(S22)。ここでは、認証に成功し、ログイン後の所定の画面が画像処理装置10から外部装置に送信されたものとする。
【0080】
監視者は、ログイン後の所定の画面から所定の操作を行い、リアルタイム画像のリクエストを行う。この操作に応じて、外部装置はリアルタイム画像のリクエストを画像処理装置10に送信する(S23)。
【0081】
その後、画像処理装置10は、ログイン情報に基づき、指定された監視対象者を特定する(S24)。例えば、予め、ユーザ識別情報に紐付けて、各種ユーザ情報が画像処理装置10に登録されている。このユーザ情報の中に、監視対象者の識別情報が含まれる。そして、画像処理装置10は、ログイン情報に含まれるユーザ識別情報に紐付く監視対象者の識別情報を、指定された監視対象者の識別情報として特定する。
【0082】
次いで、画像処理装置10は、指定された監視対象を撮影中と推定されるカメラを特定する(S25)。本実施形態では、取得部11、カメラ画像特定部12及び検索部13は、第2の実施形態で説明した処理をリアルタイム処理で行う。そして、検索部13は、検索の結果に基づき、
図5に示すような追跡情報を監視対象者毎に作成する。画像処理装置10は、当該追跡情報に基づき、指定された監視対象を撮影中と推定されるカメラを特定する。
【0083】
次いで、画像処理装置10は、特定したカメラが生成したカメラ画像をリアルタイム処理で外部装置に送信する(S26)。そして、外部装置は、受信したカメラ画像を表示する(S27)。当該処理では、カメラが撮影したカメラ画像のライブ配信が実現される。
【0084】
本実施形態の画像処理装置10のその他の構成は、第1及び第2の実施形態の画像処理装置10の構成と同様である。
【0085】
本実施形態の画像処理装置10によれば、第1及び第2の実施形態の画像処理装置10と同様の作用効果が実現される。また、本実施形態の画像処理装置10によれば、施設で撮影中のカメラ画像を所定の監視者にライブ配信できる。
【0086】
ところで、施設内を複数のカメラで撮影する場合、複数のカメラが撮影した複数のカメラ画像の全てを外部装置に送信して表示させるライブ配信も可能である。しかし、このように構成した場合、コンピュータの処理負担や通信負担が大きくなる。また、監視者は、複数のカメラ画像の中から自身が監視する監視対象が写るカメラ画像を探す必要があり、非常に手間である。
【0087】
本実施形態のように、指定された監視対象を撮影中と推定されるカメラを特定し、特定したカメラが撮影したカメラ画像を外部装置に送信するように構成することで、上記不都合を軽減できる。
【0088】
また、指定された監視対象者を最新の時刻において撮影していたカメラのみならず、指定された監視対象者を直近の所定時間以内(例:1分、30秒、10秒等)に撮影していたカメラを、指定された監視対象者を現時点で撮影中と推定されるカメラとして特定し、それらカメラが撮影したカメラ画像を外部装置に送信可能に構成することで、監視対象者を高確率で含むカメラ画像を監視者に提供することが可能となる。
【0089】
<第4の実施形態>
本実施形態の画像処理装置10は、第3の実施形態で説明したようなライブ配信と異なる手段で、監視者に監視対象者のカメラ画像を提供する機能を有する。具体的には、画像処理装置10は、カメラ画像を解析して所定の条件を満たしたカメラ画像を選択し、選択したカメラ画像を監視者に提供する。以下、詳細に説明する。
【0090】
図9に、画像処理装置10の機能ブロック図の一例を示す。図示するように、画像処理装置10は、取得部11と、カメラ画像特定部12と、検索部13と、画像提供部14と、行動特定部15と、画像選択部16とを有する。
【0091】
行動特定部15は、検索部13による検索の結果に基づき、監視対象者各々が行った行動を特定し、行動履歴情報を生成する。より具体的には、行動特定部15は、検索部13による検索の結果に基づき監視対象者各々が写っているカメラ画像を特定し、特定したカメラ画像を解析して各監視対象者が行った行動を特定し、行動履歴情報を生成する。
【0092】
行動履歴情報は、各監視対象者がいつ何を行ったかを示す。例えば、
図10に示すように、行動履歴情報として、「2022年5月16日9時00分~9時05分、ブランコ」等のように行動の内容と行動実行時刻を示す情報が監視対象者毎に蓄積される。
【0093】
画像解析で行動を特定する手段は特段制限されず、あらゆる技術を利用できる。例えば、姿勢検出技術で、各行動を行う時に特有の姿勢を検出することで、監視対象者が行っている行動を特定してもよい。その他、物体検出技術で、各行動を行う時に利用する物体(例:ブランコ等)を検出することで、監視対象者が行っている行動を特定してもよい。
【0094】
その他、行動特定部15は、施設の作業者が入力したコメントを取得し、当該コメントを行動履歴情報に含めてもよい。施設の作業者は、監視対象者を監視中に他の監視者等に報告すべき事象を見つけると、その旨を示すコメントを画像処理装置10の記憶装置に登録する。施設の作業者は、例えば「A君がいい笑顔」、「BさんがC君のお世話」のように誰がどのような行動を行ったかを示すコメントを登録する。画像処理装置10の記憶装置には、例えば
図11に示すように、施設の作業者が登録したコメントと時刻とが紐付けて記憶される。
【0095】
行動特定部15は、
図11に示すような登録されたコメントの中から、各監視対象者の氏名、ニックネーム、呼び名等を検索することで、各監視対象者に関するコメントを検索する。そして、行動特定部15は、各監視対象者に関するコメントとその時刻のペアを、各監視対象者の行動履歴情報に含める。
【0096】
施設の作業者によるコメントの入力は、あらゆる技術を利用して実現される。例えば、施設の作業者は、スマートフォン、携帯電話、スマートウォッチ、ウェアラブラル端末等の可搬型の端末を介して、任意のタイミングで所定のコメントを入力する。コメントの入力は、タッチパネルや物理ボタン等の入力装置を介して実現されてもよいし、音声入力で実現されてもよい。
【0097】
画像選択部16は、行動特定部15が生成した行動履歴情報に基づき、監視対象者毎に、所定の条件を満たしたカメラ画像を選択する。画像選択部16は、検索部13により検索された監視対象者各々が写っているカメラ画像の中から、所定の条件を満たしたカメラ画像を監視対象者毎に選択する。なお、画像選択部16に選択されたカメラ画像が監視者に提供される。このため、所定の条件は、監視者に提供すべきカメラ画像が選択されるように定義される。
【0098】
例えば、所定の条件は、
・「予め定義された所定の行動を行ったタイミングで撮影されたカメラ画像」
・「過去に行ったことがない行動を行ったタイミングで撮影されたカメラ画像」
・「施設の作業者が各監視対象者に関するコメントを登録したタイミングで撮影されたカメラ画像」
・「カメラ画像内での各監視対象者の大きさが基準値以上となっているカメラ画像」
の中の1つ、又は複数を所定の論理演算子で繋いだ条件とすることができる。
【0099】
「過去に行ったことがない行動」は、当日の行動履歴情報と、過去の行動履歴情報とに基づき特定される。すなわち、画像選択部16は、当日の行動履歴情報に含まれる行動の内、過去の行動履歴情報に含まれない行動を、過去に行ったことがない行動として特定することができる。
【0100】
その他の例として、画像選択部16は、例えば特許文献2や3に開示されているベストショット検出技術に基づきベストショットと判定されたカメラ画像を選択してもよい。
【0101】
画像提供部14は、監視者が外部装置を介して入力した画像リクエストに応じて、指定された監視対象者に紐付けて画像選択部16が選択したカメラ画像を外部装置に送信する。そして、外部装置は、
図12に示すように、選択されたカメラ画像を含む画面を表示する。
図12の例では、選択されたカメラ画像の中の1つ(ユーザが指定したカメラ画像)が拡大表示され、その他の選択されたカメラ画像が指定可能に一覧表示されている。なお、監視対象者の指定方法は、第3の実施形態で説明した通りである。
【0102】
画像提供部14は、静止画像、すなわち画像選択部16が選択した1つ又は複数のカメラ画像を外部装置に送信してもよい。その他、画像提供部14は、動画像、すなわち画像選択部16が選択した1つ又は複数のカメラ画像と時系列順がその前及び/又は後のカメラ画像を含む所定時間分の動画像を外部装置に送信してもよい。
【0103】
なお、画像提供部14は、カメラ画像を外部装置に送信する前に、カメラ画像に対し所定の処理を施し、処理後のカメラ画像を外部装置に送信してもよい。所定の処理は、指定された監視対象者以外の人物を特定できないようにする処理である。例えば、画像提供部14は、監視対象者以外の人物の顔にモザイク処理、ボカシ処理、マスク処理(顔部分に所定のマスク画像を重畳して顔を認識できなくする処理)等を行うことができる。画像提供部14は、上記画像リクエストを受信してから上記処理を行ってもよいし、上記画像リクエストを受信する前の任意のタイミングで上記処理を行い、処理後のカメラ画像を画像処理装置10の記憶装置に保存しておいてもよい。本実施形態の場合、ライブ配信と異なるため、カメラ画像が生成されてからそのカメラ画像を外部装置に送信するまでの間に、上記処理を行う時間を確保することができる。上記処理を行うことで、他の監視対象者のプライバシーが保護され好ましい。
【0104】
本実施形態の画像処理装置10のその他の構成は、第1乃至第3の実施形態の画像処理装置10の構成と同様である。
【0105】
本実施形態の画像処理装置10によれば、第1乃至第3の実施形態の画像処理装置10と同様の作用効果が実現される。また、本実施形態の画像処理装置10によれば、施設で撮影されたカメラ画像の中の所定条件を満たすカメラ画像を所定の監視者に提供できる。
【0106】
ところで、施設内を複数のカメラで撮影する場合、複数のカメラが撮影した複数のカメラ画像の全てを外部装置に送信して表示させることも可能である。しかし、このように構成した場合、コンピュータの処理負担や通信負担が大きくなる。また、監視者は、複数のカメラ画像の中から自身が監視する監視対象が写るカメラ画像や所望のカメラ画像を探す必要があり、非常に手間である。
【0107】
本実施形態のように、指定された監視対象が写るカメラ画像の中から、所定の条件を満たすカメラ画像を選択し、監視者に提供することで、上記不都合を軽減できる。
【0108】
<第5実施形態>
本実施形態の画像処理装置10は、検索部13による検索結果に基づき、所在不明者を特定する機能を有する。以下、詳細に説明する。
【0109】
図13に、画像処理装置10の機能ブロック図の一例を示す。図示するように、画像処理装置10は、取得部11と、カメラ画像特定部12と、検索部13と、所在不明者特定部17とを有する。図示しないが、画像処理装置10は、画像提供部14、行動特定部15及び画像選択部16の中の少なくとも1つをさらに有してもよい。
【0110】
所在不明者特定部17は、検索部13による検索の結果に基づき、いずれのカメラにも撮影されていない状態(複数のカメラが撮影した複数のカメラ画像のいずれにも写っていない状態)が所定時間以上継続している監視対象者を、所在不明者として特定する。所定時間は、予め定められた時間であり、例えば5分、10分等、設置したカメラの数や、カメラの死角の有無やその大きさ等に応じて定められる。
【0111】
所在不明者特定部17は、所在不明者を特定した場合、所定の監視者に通知することできる。通知対象となる監視者は、例えば施設の作業者や、所在不明となっている監視対象者の親や親族等である。通知は、施設に設置されたディスプレイに警告情報を表示したり、施設に設置されたスピーカを介して警告音を出力したり、施設に設置された警告ランプを点灯させたりすることで実現されてもよい。また、所在不明者特定部17は、電子メールやアプリのプッシュ通知等を利用して所定の通知相手に警告情報を送信してもよい。
【0112】
警告情報は、所在不明者として特定された監視対象者を識別する情報(氏名など)を含む。その他、警告情報は、所在不明となっている時間長をさらに含んでもよい。また、警告情報は、最後にその所在不明者が検出された場所と時刻をさらに含んでもよい。
【0113】
以下、本実施形態の画像処理装置10の変形例を説明する。予め、ホワイトリスト及びブラックリストの少なくとも一方が生成され、画像処理装置10の記憶装置に記憶される。ホワイトリストには、施設にいることが許される人物の外観の特徴量(顔情報等)が登録される。ブラックリストには、施設にいることが許されない人物の外観の特徴量(顔情報等)が登録される。
【0114】
そして、検索部13は、「カメラ画像内で、ホワイトリストに登録されていない人物を検索する処理」及び「カメラ画像内で、ブラックリストに登録されいている人物を検索する処理」の少なくとも一方を行う。そして、検索部13は、「カメラ画像内で、ホワイトリストに登録されていない人物を検出した」及び「カメラ画像内で、ブラックリストに登録されている人物を検出した」のいずれかを満たした場合、警告情報を出力する。例えば施設に設置されたディスプレイに警告情報を表示したり、施設に設置されたスピーカを介して警告音を出力したり、施設に設置された警告ランプを点灯させたりすることができる。
【0115】
出力される警告情報は、「カメラ画像内で、ホワイトリストに登録されていない人物を検出したこと」又は「カメラ画像内で、ブラックリストに登録されている人物を検出したこと」を示す。また、出力される警告情報は、検出された人物のキャプチャ画像、検出された時刻、検出された場所の中の少なくとも1つをさらに示してもよい。
【0116】
本実施形態の画像処理装置10のその他の構成は、第1乃至第4の実施形態の画像処理装置10の構成と同様である。
【0117】
本実施形態の画像処理装置10によれば、第1乃至第4の実施形態の画像処理装置10と同様の作用効果が実現される。また、本実施形態の画像処理装置10によれば、検索部13による検索結果に基づき、所在不明者を特定したり、不審者(ホワイトリストに登録されていない人物やブラックリストに登録されている人物)を検出したりできる。結果、施設の安全レベルが向上する。
【0118】
<第6実施形態>
本実施形態の画像処理装置10は、検索部13による検索結果に基づき、監視対象者各々の1日の行動内容を示す行動報告書、又は当該行動報告書を作成するための材料情報を作成する機能を有する。以下、詳細に説明する。
【0119】
図14に、画像処理装置10の機能ブロック図の一例を示す。図示するように、画像処理装置10は、取得部11と、カメラ画像特定部12と、検索部13と、行動特定部15と、作成部18とを有する。図示しないが、画像処理装置10は、画像提供部14、画像選択部16及び所在不明者特定部17の中の少なくとも1つをさらに有してもよい。
【0120】
作成部18は、行動特定部15が生成した行動履歴情報に基づき、監視対象者各々の1日の行動内容を示す行動報告書(電子データ)を作成する。作成された行動報告書は、ディスプレイ、プリンター、投影装置等の任意の出力装置を介して出力される。また、作成された行動報告書は、画像処理装置10の記憶装置内に記憶されたり、外部装置(親や親族が利用する装置)に送信されたりしてもよい。行動特定部15が生成した行動履歴情報は、第4の実施形態で説明した通りである。
【0121】
図15に、行動報告書の一例を示す。図示するように、行動報告書は、日付と、行動内容と、画像(静止画像及び動画像を含む概念)の項目を含む。
【0122】
行動内容の項目では、その日の行動内容がテキストで示される。例えば、作成部18は、予め用意されたテンプレートの文章の中に、
図10に示すような行動履歴情報に含まれる情報を埋め込んで、行動内容のテキストを作成することができる。テンプレートの文章は、例えば「(時刻)に(行動内容)をしました。」等が例示される。また、作成部18は、作業者が登録したコメント(
図11参照)を行動内容の項目の中に記載してもよい。
【0123】
画像の項目では、検索部13により検索された監視対象者各々が写っているカメラ画像の中のいくつかが表示される。例えば、第5の実施形態で説明した画像選択部16が選択したカメラ画像が表示されてもよい。
【0124】
なお、変形例として、作成部18は、行動報告書に代えて、行動報告書を作成するための材料情報を作成してもよい。材料情報は、「検索部13により検索された監視対象者各々が写っているカメラ画像」、「第5の実施形態で説明した画像選択部16が選択したカメラ画像」、「行動履歴情報」及び「登録コメント」の中の少なくとも1つを含む。作成された材料情報は、ディスプレイ、プリンター、投影装置等の任意の出力装置を介して出力される。この例の場合、施設の作業者が、出力された材料情報に基づき行動報告書を作成する。
【0125】
本実施形態の画像処理装置10のその他の構成は、第1乃至第5の実施形態の画像処理装置10の構成と同様である。
【0126】
本実施形態の画像処理装置10によれば、第1乃至第5の実施形態の画像処理装置10と同様の作用効果が実現される。また、本実施形態の画像処理装置10によれば、監視対象者各々の1日の行動内容を示す行動報告書や、行動報告書を作成するための材料情報を作成し、出力することができる。当該機能により、施設の作業者の労力が軽減される。
【0127】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。上述した実施形態の構成は、互いに組み合わせたり、一部の構成を他の構成に入れ替えたりしてもよい。また、上述した実施形態の構成は、趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加えてもよい。また、上述した各実施形態や変形例に開示される構成や処理を互いに組み合わせてもよい。
【0128】
また、上述の説明で用いたフローチャートでは、複数の工程(処理)が順番に記載されているが、各実施の形態で実行される工程の実行順序は、その記載の順番に制限されない。各実施の形態では、図示される工程の順番を内容的に支障のない範囲で変更することができる。また、上述の各実施の形態は、内容が相反しない範囲で組み合わせることができる。
【0129】
上記の実施の形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下に限られない。
1. 施設内に設置された複数のカメラが撮影した複数のカメラ画像を取得する取得手段と、
当日の天気情報、各監視対象者の当日のスケジュール情報、及び各監視対象者の施設内での行動傾向の中の少なくとも1つに基づき、複数の前記カメラ画像の中から前記監視対象者各々を検索する前記カメラ画像を特定するカメラ画像特定手段と、
前記監視対象者各々を検索する対象として特定された前記カメラ画像各々の中から、前記監視対象者各々を検索する検索手段と、
を有する画像処理装置。
2. 前記検索の結果に基づき、指定された前記監視対象者を撮影中と推定される前記カメラを特定し、特定した前記カメラが撮影した前記カメラ画像を外部装置に送信する画像提供手段をさらに有する1に記載の画像処理装置。
3. 前記検索の結果に基づき、指定された前記監視対象者を撮影中と推定される前記カメラを特定し、複数の前記カメラが特定された場合、特定された複数の前記カメラを示す候補情報を出力し、特定された複数の前記カメラの中から1つを指定する入力を受付け、指定された前記カメラが撮影した前記カメラ画像を外部装置に送信する画像提供手段をさらに有する1又は2に記載の画像処理装置。
4. 複数の前記カメラが特定された場合、前記カメラ画像内での前記監視対象者の大きさに基づき前記候補情報におけるランキング表示のランク付けを行う3に記載の画像処理装置。
5. 前記検索の結果に基づき、前記監視対象者各々が行った行動を特定し、行動履歴情報を生成する行動特定手段と、
前記行動履歴情報に基づき、前記監視対象者毎に、所定の条件を満たした前記カメラ画像を選択する画像選択手段と、
をさらに有する1から4のいずれかに記載の画像処理装置。
6. 前記行動履歴情報では、行動の内容及び行動実行時刻が示されており、
前記画像選択手段は、所定の行動を行ったタイミングで撮影された前記カメラ画像を選択する5に記載の画像処理装置。
7. 前記検索の結果に基づき、いずれの前記カメラにも撮影されていない状態が所定時間以上継続している前記監視対象者を特定する所在不明者特定手段をさらに有する1から6のいずれかに記載の画像処理装置。
8. 前記検索の結果に基づき、前記監視対象者各々が行った行動を特定し、行動履歴情報を生成する行動特定手段と、
前記行動履歴情報に基づき、前記監視対象者各々の1日の行動内容を示す行動報告書、又は前記行動報告書を作成するための材料情報を作成する作成手段と、
を有し、
前記行動報告書は、テキストと、前記監視カメラ画像とを含む1から7のいずれかに記載の画像処理装置。
9. コンピュータが、
施設内に設置された複数のカメラが撮影した複数のカメラ画像を取得し、
当日の天気情報、各監視対象者の当日のスケジュール情報、及び各監視対象者の施設内での行動傾向の中の少なくとも1つに基づき、複数の前記カメラ画像の中から前記監視対象者各々を検索する前記カメラ画像を特定し、
前記監視対象者各々を検索する対象として特定された前記カメラ画像各々の中から、前記監視対象者各々を検索する画像処理方法。
10. コンピュータを、
施設内に設置された複数のカメラが撮影した複数のカメラ画像を取得する取得手段、
当日の天気情報、各監視対象者の当日のスケジュール情報、及び各監視対象者の施設内での行動傾向の中の少なくとも1つに基づき、複数の前記カメラ画像の中から前記監視対象者各々を検索する前記カメラ画像を特定するカメラ画像特定手段、
前記監視対象者各々を検索する対象として特定された前記カメラ画像各々の中から、前記監視対象者各々を検索する検索手段、
として機能させるプログラム。
【符号の説明】
【0130】
10 画像処理装置
11 取得部
12 カメラ画像特定部
13 検索部
14 画像提供部
15 行動特定部
16 画像選択部
17 所在不明者特定部
18 作成部
1A プロセッサ
2A メモリ
3A 入出力I/F
4A 周辺回路
5A バス