IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ シャープディスプレイテクノロジー株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-配線基板及び表示装置 図1
  • 特開-配線基板及び表示装置 図2
  • 特開-配線基板及び表示装置 図3
  • 特開-配線基板及び表示装置 図4
  • 特開-配線基板及び表示装置 図5
  • 特開-配線基板及び表示装置 図6
  • 特開-配線基板及び表示装置 図7
  • 特開-配線基板及び表示装置 図8
  • 特開-配線基板及び表示装置 図9
  • 特開-配線基板及び表示装置 図10
  • 特開-配線基板及び表示装置 図11
  • 特開-配線基板及び表示装置 図12
  • 特開-配線基板及び表示装置 図13
  • 特開-配線基板及び表示装置 図14
  • 特開-配線基板及び表示装置 図15
  • 特開-配線基板及び表示装置 図16
  • 特開-配線基板及び表示装置 図17
  • 特開-配線基板及び表示装置 図18
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023177449
(43)【公開日】2023-12-14
(54)【発明の名称】配線基板及び表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/30 20060101AFI20231207BHJP
   G02F 1/1345 20060101ALI20231207BHJP
   G02F 1/1368 20060101ALI20231207BHJP
【FI】
G09F9/30 338
G09F9/30 330
G09F9/30 348A
G02F1/1345
G02F1/1368
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022090131
(22)【出願日】2022-06-02
(71)【出願人】
【識別番号】520487808
【氏名又は名称】シャープディスプレイテクノロジー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001036
【氏名又は名称】弁理士法人暁合同特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 了基
(72)【発明者】
【氏名】秋山 泰人
【テーマコード(参考)】
2H092
2H192
5C094
【Fターム(参考)】
2H092GA41
2H092GA44
2H092GA50
2H092GA60
2H092GA62
2H092HA14
2H092HA19
2H092JA24
2H092NA16
2H092PA08
2H092QA06
2H192AA24
2H192BB13
2H192FA32
2H192FA39
2H192FA52
2H192FA62
2H192FA72
2H192GB33
2H192JA33
5C094AA31
5C094BA03
5C094BA43
5C094DA15
5C094DB01
5C094DB02
5C094EA04
5C094EA05
5C094EA07
(57)【要約】
【課題】第1端子と第3端子とが短絡するのに起因する電気的な不具合を回避する。
【解決手段】配線基板21は、第1端子36α1と、第1端子36α1に対して第1方向に間隔を空けて並ぶ第2端子36α4と、第1端子36α1に対して第1方向に第2端子36α4とは反対側に間隔を空けて並ぶ第3端子36ε1と、第1端子36α1と第2端子36α4との間に位置する第1配線37B,37C,37Dと、第1端子36α1と第3端子36ε1とに接続される第2配線40と、第1端子36α1、第2端子36α4、第3端子36ε1、第1配線37B,37C,37D及び第2配線40の上層側に配される絶縁部21F1,21F2,21F3と、を備え、第3端子36ε1は、第1端子36α1との間の間隔が、第1配線37B,37C,37Dと第1端子36α1との間の間隔と、第1配線37B,37C,37Dと第2端子36α4との間の間隔と、のいずれよりも大きい位置に配される。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1端子と、
前記第1端子に対して第1方向に間隔を空けて並ぶ第2端子と、
前記第1端子に対して前記第1方向に前記第2端子とは反対側に間隔を空けて並ぶ第3端子と、
前記第1端子と前記第2端子との間に位置し、前記第1方向と交差する第2方向に沿って延在する第1配線と、
前記第1端子と前記第3端子とに接続される第2配線と、
前記第1端子、前記第2端子、前記第3端子、前記第1配線及び前記第2配線の上層側に配される絶縁部と、を備え、
前記第3端子は、前記第1端子との間の間隔が、前記第1配線と前記第1端子との間の間隔と、前記第1配線と前記第2端子との間の間隔と、のいずれよりも大きい位置に配される配線基板。
【請求項2】
前記第1端子に対して前記第2方向に間隔を空けて配される第4端子と、
前記第2端子に対して前記第2方向に間隔を空けて配され、前記第4端子に対して前記第1方向に間隔を空けて並ぶ第5端子と、
前記第3端子に対して前記第2方向に間隔を空けて配され、前記第4端子に対して前記第1方向に前記第5端子とは反対側に間隔を空けて並ぶ第6端子と、を備え、
当該配線基板のうち、少なくとも前記第1端子、前記第2端子、前記第3端子、前記第4端子、前記第5端子及び前記第6端子と重畳する位置に実装部品が実装され、
前記第1端子、前記第2端子及び前記第3端子は、前記第4端子、前記第5端子及び前記第6端子に対して前記実装部品の端寄りに位置する請求項1記載の配線基板。
【請求項3】
前記第3端子と前記第6端子とを接続する第3配線を備える請求項2記載の配線基板。
【請求項4】
前記第4端子と前記第6端子とを接続する第4配線を備える請求項2記載の配線基板。
【請求項5】
前記第6端子は、前記第3端子との間の前記第2方向の間隔が、前記第1端子と前記第4端子との間の前記第2方向の間隔、及び前記第2端子と前記第5端子との間の前記第2方向の間隔、のいずれよりも大きい位置に配される請求項4記載の配線基板。
【請求項6】
第1端子と、
前記第1端子に対して第1方向に間隔を空けて並ぶ第2端子と、
前記第1端子に対して前記第1方向に前記第2端子とは反対側に間隔を空けて並ぶ第3端子と、
前記第1端子と前記第2端子との間に位置し、前記第1方向と交差する第2方向に沿って延在する第1配線と、
前記第1端子、前記第2端子、前記第3端子及び前記第1配線の上層側に配される絶縁部と、を備え、
前記第3端子は、前記第1端子との間の間隔が、前記第1配線と前記第1端子との間の間隔と、前記第1配線と前記第2端子との間の間隔と、のいずれよりも大きい位置に配され、
当該配線基板のうち、少なくとも前記第1端子、前記第2端子及び前記第3端子と重畳する位置に実装部品が実装され、
前記第1端子及び前記第2端子には、前記実装部品から電位が供給され、
前記第3端子には、前記実装部品から電位が非供給とされる配線基板。
【請求項7】
薄膜トランジスタと、
前記薄膜トランジスタに接続される画素電極と、
前記画素電極と重畳して配される共通電極であって、複数の位置検出電極を含む共通電極と、
前記位置検出電極に接続される位置検出配線と、を備え、
前記薄膜トランジスタは、ゲート電極と、前記ゲート電極と重畳して配される半導体部と、前記半導体部の一部に接するソース電極と、前記ソース電極と間隔を空けて配されて前記半導体部の一部に接するドレイン電極と、を有し、
前記ゲート電極は、第1金属膜からなり、
前記半導体部は、半導体膜からなり、
前記ソース電極は、第2金属膜からなり、
前記ドレイン電極は、前記第2金属膜のうちの前記ソース電極とは別の部分からなり、
前記位置検出配線は、第3金属膜からなり、
前記画素電極は、第1透明電極膜からなり、
前記共通電極は、第2透明電極膜からなり、
前記第1端子、前記第2端子及び前記第3端子は、前記第1金属膜のうちの前記ゲート電極とは別の部分と、前記第2金属膜のうちの前記ソース電極及び前記ドレイン電極とは別の部分と、前記第3金属膜のうちの前記位置検出配線とは別の部分と、前記第1透明電極膜のうちの前記画素電極とは別の部分と、前記第2透明電極膜のうちの前記共通電極とは別の部分と、の少なくとも1つからなり、
前記第1配線は、前記第1金属膜のうちの前記ゲート電極とは別の部分と、前記第2金属膜のうちの前記ソース電極及び前記ドレイン電極とは別の部分と、前記第3金属膜のうちの前記位置検出配線とは別の部分と、の少なくとも1つからなる請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の配線基板。
【請求項8】
請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の配線基板と、
前記配線基板に対向して配される対向基板と、を備える表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書が開示する技術は、配線基板及び表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、液晶パネルに用いられる配線基板の一例として下記特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1には、配線基板としてTFTアレイ基板が記載されている。特許文献1に記載のTFTアレイ基板においては、TFTと、ソース電極及びドレイン電極、並びにソース電極及びドレイン電極と同一材料により同層に形成される金属パターンの何れかに直接重なり形成される透明導電膜パターンと、透明導電膜パターン上を含むゲート絶縁膜上を覆う上層絶縁膜を備え、少なくとも額縁領域に形成される透明導電膜パターンは、ソース電極、ドレイン電極或いは金属パターンのパターン端面を覆うことなく形成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012-99721号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記した特許文献1に記載のTFTアレイ基板の端部では、外部接続端子が、実装される走査信号駆動回路と接続される。一方、走査信号駆動回路の実装領域の大部分では、隣り合う外部接続端子の間に引き出し配線が配されるものの、走査信号駆動回路の実装領域の一部では、隣り合う外部接続端子の間に引き出し配線が配されない。引き出し配線を介することなく隣り合う2つの外部接続端子の間の間隔は、外部接続端子と引き出し配線との間の間隔よりも大きいのが一般的である。走査信号駆動回路の実装時にTFTアレイ基板が加熱されると、外部接続端子及び引き出し配線の上層側に形成される絶縁部には、熱膨張及び熱収縮が生じる。すると、絶縁部のうち、引き出し配線を介することなく隣り合う2つの外部接続端子の間に存する部分には、外部接続端子と引き出し配線との間に存する部分に比べると、伸縮に起因して大きな応力が作用し、その応力によって局所的に剥離が生じるおそれがある。絶縁膜のうち、引き出し配線を介することなく隣り合う2つの外部接続端子の間に存する部分に剥離が生じると、隣り合う2つの外部接続端子同士が短絡するおそれがあった。隣り合う2つの外部接続端子同士が短絡すると、TFTアレイ基板に電気的な不具合が生じることが懸念される。
【0005】
本明細書に記載の技術は、上記のような事情に基づいて完成されたものであって、第1端子と第3端子とが短絡するのに起因する電気的な不具合を回避することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本明細書に記載の技術に関わる配線基板は、第1端子と、前記第1端子に対して第1方向に間隔を空けて並ぶ第2端子と、前記第1端子に対して前記第1方向に前記第2端子とは反対側に間隔を空けて並ぶ第3端子と、前記第1端子と前記第2端子との間に位置し、前記第1方向と交差する第2方向に沿って延在する第1配線と、前記第1端子と前記第3端子とに接続される第2配線と、前記第1端子、前記第2端子、前記第3端子、前記第1配線及び前記第2配線の上層側に配される絶縁部と、を備え、前記第3端子は、前記第1端子との間の間隔が、前記第1配線と前記第1端子との間の間隔と、前記第1配線と前記第2端子との間の間隔と、のいずれよりも大きい位置に配される。
【0007】
(2)また、上記配線基板は、上記(1)に加え、前記第1端子に対して前記第2方向に間隔を空けて配される第4端子と、前記第2端子に対して前記第2方向に間隔を空けて配され、前記第4端子に対して前記第1方向に間隔を空けて並ぶ第5端子と、前記第3端子に対して前記第2方向に間隔を空けて配され、前記第4端子に対して前記第1方向に前記第5端子とは反対側に間隔を空けて並ぶ第6端子と、を備え、当該配線基板のうち、少なくとも前記第1端子、前記第2端子、前記第3端子、前記第4端子、前記第5端子及び前記第6端子と重畳する位置に実装部品が実装され、前記第1端子、前記第2端子及び前記第3端子は、前記第4端子、前記第5端子及び前記第6端子に対して前記実装部品の端寄りに位置してもよい。
【0008】
(3)また、上記配線基板は、上記(2)に加え、前記第3端子と前記第6端子とを接続する第3配線を備えてもよい。
【0009】
(4)また、上記配線基板は、上記(2)に加え、前記第4端子と前記第6端子とを接続する第4配線を備えてもよい。
【0010】
(5)また、上記配線基板は、上記(4)に加え、前記第6端子は、前記第3端子との間の前記第2方向の間隔が、前記第1端子と前記第4端子との間の前記第2方向の間隔、及び前記第2端子と前記第5端子との間の前記第2方向の間隔、のいずれよりも大きい位置に配されてもよい。
【0011】
(6)本明細書に記載の技術に関わる配線基板は、第1端子と、前記第1端子に対して第1方向に間隔を空けて並ぶ第2端子と、前記第1端子に対して前記第1方向に前記第2端子とは反対側に間隔を空けて並ぶ第3端子と、前記第1端子と前記第2端子との間に位置し、前記第1方向と交差する第2方向に沿って延在する第1配線と、前記第1端子、前記第2端子、前記第3端子及び前記第1配線の上層側に配される絶縁部と、を備え、前記第3端子は、前記第1端子との間の間隔が、前記第1配線と前記第1端子との間の間隔と、前記第1配線と前記第2端子との間の間隔と、のいずれよりも大きい位置に配され、当該配線基板のうち、少なくとも前記第1端子、前記第2端子及び前記第3端子と重畳する位置に実装部品が実装され、前記第1端子及び前記第2端子には、前記実装部品から電位が供給され、前記第3端子には、前記実装部品から電位が非供給とされる。
【0012】
(7)また、上記配線基板は、上記(1)から(6)のいずれかに加え、薄膜トランジスタと、前記薄膜トランジスタに接続される画素電極と、前記画素電極と重畳して配される共通電極であって、複数の位置検出電極を含む共通電極と、前記位置検出電極に接続される位置検出配線と、を備え、前記薄膜トランジスタは、ゲート電極と、前記ゲート電極と重畳して配される半導体部と、前記半導体部の一部に接するソース電極と、前記ソース電極と間隔を空けて配されて前記半導体部の一部に接するドレイン電極と、を有し、前記ゲート電極は、第1金属膜からなり、前記半導体部は、半導体膜からなり、前記ソース電極は、第2金属膜からなり、前記ドレイン電極は、前記第2金属膜のうちの前記ソース電極とは別の部分からなり、前記位置検出配線は、第3金属膜からなり、前記画素電極は、第1透明電極膜からなり、前記共通電極は、第2透明電極膜からなり、前記第1端子、前記第2端子及び前記第3端子は、前記第1金属膜のうちの前記ゲート電極とは別の部分と、前記第2金属膜のうちの前記ソース電極及び前記ドレイン電極とは別の部分と、前記第3金属膜のうちの前記位置検出配線とは別の部分と、前記第1透明電極膜のうちの前記画素電極とは別の部分と、前記第2透明電極膜のうちの前記共通電極とは別の部分と、の少なくとも1つからなり、前記第1配線は、前記第1金属膜のうちの前記ゲート電極とは別の部分と、前記第2金属膜のうちの前記ソース電極及び前記ドレイン電極とは別の部分と、前記第3金属膜のうちの前記位置検出配線とは別の部分と、の少なくとも1つからなってもよい。
【0013】
(8)本明細書に記載の技術に関わる表示装置は、上記(1)から(7)のいずれかに記載の配線基板と、前記配線基板に対向して配される対向基板と、を備える。
【発明の効果】
【0014】
本明細書に記載の技術によれば、第1端子と第3端子とが短絡するのに起因する電気的な不具合を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】実施形態1に係る液晶表示装置を構成する液晶パネル、ドライバ及びフレキシブル基板などの平面図
図2】液晶パネル、ドライバ及びフレキシブル基板などの断面図
図3】液晶パネルを構成するアレイ基板の電気的構成を示す回路図
図4】液晶パネルの表示領域の断面図
図5】アレイ基板のドライバの配置領域を示す平面図
図6】アレイ基板及びドライバの図5のvi-vi線断面図
図7】アレイ基板の図5のvii-vii線断面図
図8】アレイ基板及びドライバの図5のviii-viii線断面図
図9】実施形態2に係るアレイ基板のドライバの配置領域を示す平面図
図10】実施形態3に係るアレイ基板のドライバの配置領域を示す平面図
図11】実施形態4に係るアレイ基板のドライバの配置領域を示す平面図
図12】実施形態5に係るアレイ基板のドライバの配置領域を示す平面図
図13】実施形態6に係るアレイ基板のドライバの配置領域を示す平面図
図14】実施形態7に係るアレイ基板のドライバの配置領域を示す平面図
図15】実施形態8に係るアレイ基板のドライバの配置領域を示す平面図
図16】実施形態9に係るアレイ基板のドライバの配置領域を示す平面図
図17】実施形態10に係るアレイ基板のドライバの配置領域を示す平面図
図18】実施形態11に係るアレイ基板のドライバの配置領域を示す平面図
【発明を実施するための形態】
【0016】
<実施形態1>
実施形態1を図1から図8によって説明する。本実施形態では、表示機能及びタッチパネル機能(位置入力機能)を備える液晶表示装置10について例示する。なお、各図面の一部にはX軸、Y軸及びZ軸を示しており、各軸方向が各図面で示した方向となるように描かれている。また、図2図4図6図7及び図8の上側を表側とし、同図下側を裏側とする。
【0017】
液晶表示装置10は、図1に示すように、横長の方形状をなしていて画像を表示可能な液晶パネル(表示装置、表示パネル)11と、液晶パネル11に対して表示に利用するための光を照射する外部光源であるバックライト装置(照明装置)と、を少なくとも備える。バックライト装置は、液晶パネル11に対して裏側(背面側)に配置され、白色の光(白色光)を発する光源(例えばLEDなど)や光源からの光に光学作用を付与することで面状の光に変換する光学部材などを有する。液晶パネル11は、画面の中央側部分が、画像が表示される表示領域AAとされる。これに対し、液晶パネル11の画面における表示領域AAを取り囲む額縁状の外周側部分が、画像が表示されない非表示領域NAAとされる。
【0018】
液晶パネル11に関して図1に加えて図2を参照して詳しく説明する。液晶パネル11は、図1及び図2に示すように、一対の基板20,21を貼り合わせてなる。一対の基板20,21のうち表側(正面側)が対向基板(CF基板)20とされ、裏側(背面側)がアレイ基板(配線基板、アクティブマトリクス基板)21とされる。対向基板20及びアレイ基板21は、いずれもガラス基板の内面側に各種の膜が積層形成されてなる。一対の基板20,21間には、電界印加に伴って光学特性が変化する物質である液晶分子を含む液晶層(媒質層)22が介在して配される。一対の基板20,21の外周端部間には、液晶層22をシールするシール部23が介在して設けられている。シール部23は、液晶層22を取り囲むよう方形の枠状(無端環状)に形成されている。なお、両基板20,21の外面側には、それぞれ偏光板14が貼り付けられている。
【0019】
対向基板20は、図1及び図2に示すように、短辺寸法がアレイ基板21の短辺寸法よりも短い。対向基板20は、アレイ基板21に対して短辺方向(Y軸方向)についての一方の端部が揃う形で貼り合わせられている。従って、アレイ基板21のうち、短辺方向についての他方の端部は、対向基板20に対して側方に突き出して露出する露出部21Aとされる。この露出部21Aは、全域が非表示領域NAAであり、次述する表示機能やタッチパネル機能に係る各種信号を供給するためのドライバ(実装部品、信号供給部)12及びフレキシブル基板13が実装されている。
【0020】
ドライバ12は、内部に駆動回路を有するLSIチップからなる。ドライバ12は、アレイ基板21の露出部21Aに対してCOG(Chip On Glass)実装されている。ドライバ12は、フレキシブル基板13によって伝送される各種信号を処理する。ドライバ12は、図1及び図2に示すように、表示領域AAに対してY軸方向の片側に隣り合うよう配されており、次述するフレキシブル基板13と表示領域AAとの間に挟み込まれる配置となっている。ドライバ12は、平面に視て横長の方形状をなしている。ドライバ12は、X軸方向(第1方向)に間隔を空けた位置に2つが並んで配されている。ドライバ12は、表示領域AAの配線(具体的には後述するソース配線27及びタッチ配線30)に対して各種信号(例えば画像信号、タッチ信号など)を供給するものである。
【0021】
フレキシブル基板13は、絶縁性及び可撓性を有する合成樹脂材料(例えばポリイミド系樹脂等)からなる基材上に多数本の配線パターンを形成した構成とされる。フレキシブル基板13は、図1及び図2に示すように、その一端側がアレイ基板21の露出部21Aに、他端側が外部の回路基板に、それぞれ接続されている。フレキシブル基板13は、露出部21Aのうち、ドライバ12に対してY軸方向について表示領域AA側とは反対側の端部に接続されている。フレキシブル基板13は、X軸方向に間隔を空けた位置に2つが並んで配されており、2つのドライバ12に対してY軸方向(第2方向)に間隔を空けて並ぶ位置関係とされる。
【0022】
本実施形態に係る液晶パネル11は、画像を表示する表示機能と、表示される画像に基づいて使用者が入力する位置(入力位置)を検出するタッチパネル機能と、を併有している。液晶パネル11には、タッチパネル機能を発揮するためのタッチパネルパターンが一体化(インセル化)されている。このタッチパネルパターンは、いわゆる投影型静電容量方式とされており、その検出方式が自己容量方式とされる。タッチパネルパターンは、図1に示すように、液晶パネル11の板面内においてマトリクス状に並んで配される複数のタッチ電極(位置検出電極)29から構成されている。タッチ電極29は、液晶パネル11の表示領域AAに配されている。従って、液晶パネル11の表示領域AAは、入力位置を検出可能なタッチ領域(位置入力領域)とほぼ一致しており、非表示領域NAAが入力位置を検出不能な非タッチ領域(非位置入力領域)とほぼ一致している。そして、使用者が視認する液晶パネル11の表示領域AAの画像に基づいて位置入力をしようとして液晶パネル11の表面(表示面)に導電体である指(位置入力体)を近づけると、その指とタッチ電極29との間で静電容量が形成されることになる。これにより、指の近くにあるタッチ電極29にて検出される静電容量には指が近づくのに伴って変化が生じ、指から遠くにあるタッチ電極29とは異なるものとなるので、それに基づいて入力位置を検出することが可能となる。なお、図1での図示以外にも、タッチ電極29の具体的な設置数は適宜に変更可能である。タッチ電極29は、平面に視て略方形状をなしており、一辺の寸法が数mm程度とされる。従って、タッチ電極29は、平面に視た大きさが後述する画素よりも遙かに大きく、X軸方向及びY軸方向について複数ずつの画素に跨る範囲に配置されている。
【0023】
次に、アレイ基板21における表示領域AAの構成について図3を用いて説明する。アレイ基板21の表示領域AAにおける内面側には、図3に示すように、TFT(薄膜トランジスタ、スイッチング素子)24及び画素電極25が少なくとも設けられている。TFT24及び画素電極25は、複数ずつX軸方向及びY軸方向に沿って間隔を空けて並んでマトリクス状(行列状)に設けられている。これらTFT24及び画素電極25の周りには、互いに直交(交差)するゲート配線(走査配線)26及びソース配線(画像配線、信号配線)27が配設されている。ゲート配線26は、X軸方向に沿って延在する。ソース配線27は、Y軸方向に沿って延在する。TFT24は、ゲート配線26に接続されるゲート電極24Aと、ソース配線27に接続されるソース電極24Bと、画素電極25に接続されるドレイン電極24Cと、ソース電極24B及びドレイン電極24Cに接続されて半導体材料からなる半導体部24Dと、を有する。そして、TFT24は、ゲート配線26によってゲート電極24Aに供給される走査信号に基づいて駆動される。すると、ドライバ12からソース配線27によってソース電極24Bに供給される画像信号(データ信号)に係る電位が、半導体部24Dを介してドレイン電極24Cに供給される。その結果、画素電極25は、画像信号に係る電位に充電される。画素電極25は、ゲート配線26とソース配線27とに取り囲まれた領域に配されており、平面形状が例えば略長方形をなしている。
【0024】
アレイ基板21の表示領域AAにおける内面側には、図3に示すように、全ての画素電極25と重畳する形で共通電極28が形成されている。共通電極28は、表示領域AAのほぼ全域にわたって延在している。共通電極28のうち、各画素電極25と重畳する部分には、各画素電極25の長辺方向に沿って延在するスリットが複数ずつ開口形成されている。なお、図3では、スリットの図示を省略している。画素電極25が充電されるのに伴って互いに重畳する画素電極25と共通電極28との間に電位差が生じると、スリットの開口縁と画素電極25との間には、アレイ基板21の板面に沿う成分に加えて、アレイ基板21の板面に対する法線方向の成分を含むフリンジ電界(斜め電界)が生じる。従って、このフリンジ電界を利用することで液晶層22に含まれる液晶分子の配向状態を制御することができる。つまり、本実施形態に係る液晶パネル11は、動作モードがFFS(Fringe Field Switching)モードとされている。そして、この共通電極28は、既述したタッチ電極29を構成している。共通電極28は、既述したスリットに加えて、隣り合うタッチ電極29の間を仕切る仕切スリットを有する。この仕切スリットによって共通電極28は、碁盤目状に分割されて相互が電気的に独立した複数のタッチ電極29からなる。
【0025】
アレイ基板21の表示領域AAにおける内面側には、図3に示すように、複数のタッチ電極29に対して接続される複数のタッチ配線(位置検出配線)30が設けられている。複数のタッチ配線30は、複数のタッチ電極29に対して個別に接続されている。タッチ配線30には、ドライバ12から表示機能に係る共通信号(基準電位信号)と、タッチ機能に係るタッチ信号(位置検出信号)と、が異なるタイミングでもって(時分割して)供給されるようになっている。ドライバ12からタッチ配線30に共通信号が供給されるタイミングが表示期間であり、ドライバ12からタッチ配線30にタッチ信号が供給されるタイミングがセンシング期間(位置検出期間)である。表示期間では、共通信号が全てのタッチ配線30に対して供給されるので、全てのタッチ電極29が基準電位となって共通電極28として機能する。このように、本実施形態に係る液晶表示装置10は、表示機能及びタッチパネル機能を備えるとともに高精細化されたものであるため、ドライバ12が複数実装されるとともにそれら複数のドライバ12の高機能化が図られている。
【0026】
ここで、アレイ基板21の内面側に積層形成された各種の膜について図4を参照しつつ説明する。アレイ基板21には、図4に示すように、下層側(ガラス基板側)から順に第1金属膜、ゲート絶縁膜(絶縁部、第1絶縁膜)21F1、半導体膜、第2金属膜、第1層間絶縁膜(絶縁部、第2絶縁膜)21F2、第3金属膜、第2層間絶縁膜(絶縁部、第3絶縁膜)21F3、第1透明電極膜、第3層間絶縁膜(第4絶縁膜)21F4、第2透明電極膜、配向膜31が積層形成されている。第1金属膜、第2金属膜及び第3金属膜は、それぞれ銅、チタン、アルミニウム、モリブデン、タングステンなどの中から選択される1種類の金属材料からなる単層膜または異なる種類の金属材料からなる積層膜や合金とされることで導電性及び遮光性を有している。第1金属膜は、ゲート配線26やTFT24のゲート電極24Aなどを構成する。第2金属膜は、ソース配線27、TFT24のソース電極24B及びドレイン電極24Cなどを構成する。第3金属膜は、タッチ配線30などを構成する。半導体膜は、材料として例えば酸化物半導体、アモルファスシリコン等を用いた薄膜からなり、TFT24の半導体部24Dなどを構成する。第1透明電極膜及び第2透明電極膜は、透明電極材料(例えばITO(Indium Tin Oxide)やIZO(Indium Zinc Oxide)など)からなる。第1透明電極膜は、画素電極25などを構成する。第2透明電極膜は、共通電極28(タッチ電極29)などを構成する。配向膜31は、ポリアミドなどからなる。配向膜31は、アレイ基板21の最内面に位置し、液晶層22に含まれる液晶分子を配向させる。
【0027】
ゲート絶縁膜21F1、第1層間絶縁膜21F2、第2層間絶縁膜21F3及び第3層間絶縁膜21F4は、それぞれ窒化ケイ素(SiN)、酸化ケイ素(SiO)等の無機材料からなる。ゲート絶縁膜21F1は、下層側の第1金属膜と、上層側の半導体膜及び第2金属膜と、を絶縁状態に保つ。例えば、第1金属膜からなるゲート配線26と、第2金属膜からなるソース配線27と、の交差箇所は、ゲート絶縁膜21F1により絶縁状態に保たれる。また、第1金属膜からなるゲート電極24Aと、半導体膜からなる半導体部24Dと、の重畳箇所は、ゲート絶縁膜21F1により絶縁状態に保たれる。第1層間絶縁膜21F2は、下層側の半導体膜及び第2金属膜と、上層側の第3金属膜と、を絶縁状態に保つ。第3金属膜からなるタッチ配線30は、第2金属膜からなるソース配線27に対して第1層間絶縁膜21F2を介して重畳して配されている。互いに重畳するタッチ配線30及びソース配線27は、第1層間絶縁膜21F2により絶縁状態に保たれる。第2層間絶縁膜21F3は、下層側の第3金属膜と、上層側の第1透明電極膜と、を絶縁状態に保つ。例えば、第3金属膜からなるタッチ配線30と、第1透明電極膜からなる画素電極25と、が、第2層間絶縁膜21F3によって絶縁状態に保たれる。第3層間絶縁膜21F4は、下層側の第1透明電極膜と、上層側の第2透明電極膜と、を絶縁状態に保つ。例えば、第1透明電極膜F6からなる画素電極25と、第2透明電極膜F8からなる共通電極28(タッチ電極29)と、の重畳箇所は、第3層間絶縁膜21F4により絶縁状態に保たれる。
【0028】
対向基板20における内面側の表示領域AAには、図4に示すように、青色(B)、緑色(G)及び赤色(R)を呈する3色のカラーフィルタ32が設けられている。互いに異なる色を呈する複数のカラーフィルタ32は、ゲート配線26の延在方向(X軸方向)に隣り合うよう並んで配される。互いに異なる色を呈する複数のカラーフィルタ32は、ソース配線27の延在方向(Y軸方向)に沿って延在している。このように、互いに異なる色を呈する複数のカラーフィルタ32は、全体としてストライプ状に配列されている。これらのカラーフィルタ32は、アレイ基板21側の各画素電極25と平面に視て重畳する配置とされている。この液晶パネル11においては、X軸方向に沿って並ぶ赤色、緑色及び青色のカラーフィルタ32と、各カラーフィルタ32と対向する3つの画素電極25と、が3色の画素をそれぞれ構成している。そして、この液晶パネル11においては、X軸方向に沿って隣り合う赤色、緑色及び青色の3色の画素によって所定の階調のカラー表示を可能な表示画素が構成されている。また、対向基板20には、互いに異なる色を呈する複数のカラーフィルタ32を仕切るよう、ブラックマトリクス33が設けられている。ブラックマトリクス33は、平面に視て格子状をなしており、複数ずつのゲート配線26及びソース配線27と重畳する。カラーフィルタ32の上層側(液晶層22側)には、平坦化のために対向基板20のほぼ全域にわたってベタ状に配されるオーバーコート膜34が設けられている。オーバーコート膜34の上層側には、液晶層22に含まれる液晶分子を配向させるための配向膜35が設けられている。
【0029】
アレイ基板21の非表示領域NAAである露出部21Aにおける内面側は、図1に示すように、ゲート配線26、ソース配線27、共通電極28及びタッチ配線30などに各種信号(電位)を供給するための配線類や端子類が設けられている。露出部21Aのうちの各ドライバ12の配置領域(実装領域)には、図5に示すように、露出部21Aに実装されるドライバ12に接続される複数の端子36が設けられている。また、露出部21Aのうちの各フレキシブル基板13の配置領域にも、実装されるフレキシブル基板13に接続される複数の端子が設けられている。なお、図5には、露出部21Aに実装されるドライバ12の外形が二点鎖線により図示されている。
【0030】
端子36は、図5に示すように、平面に視て縦長の方形状をなしている。複数の端子36は、X軸方向(第1方向)及びY軸方向(第2方向)にそれぞれ間隔を空けて並んで配されている。X軸方向に間隔を空けて並ぶ複数の端子36は、それぞれのY軸方向の位置が同じに揃えられるとともに、X軸方向の間隔が全て等しい。つまり、複数の端子36は、X軸方向に等ピッチ配列されている。これにより、アレイ基板21の製造過程で各金属膜に生じ得る膜残りに起因して隣り合う端子36同士が短絡する不具合が生じ難くなっている。X軸方向に隣り合う2つの端子36の間の間隔は、端子36の幅寸法(X軸方向の寸法)よりも大きいものの、端子36の長さ寸法(Y軸方向の寸法)よりは小さい。Y軸方向に間隔を空けて並ぶ複数の端子36は、それぞれのX軸方向の位置がずれるとともに、Y軸方向の間隔が全て等しい。つまり、複数の端子36は、千鳥状に平面配置されている。詳しくは、Y軸方向に間隔を空けて並ぶ複数の端子36は、X軸方向の位置が、端子36の幅寸法の半分程度ずつ図5に示す右側にずれている。具体的には、Y軸方向に隣り合う2つの端子36のうち、図5に示す下側の端子36におけるX軸方向の中央位置は、図5に示す上側の端子36におけるX軸方向の中央位置に対し、端子36の幅寸法の半分程度、図5に示す右側にずれている。Y軸方向に隣り合う2つの端子36の間の間隔は、端子36の幅寸法よりも小さい。図5には、端子36がY軸方向に4つずつ並ぶ態様が図示されている。
【0031】
複数の端子36には、図5に示すように、ドライバ12から出力される画像信号が入力される複数の画像信号端子36αと、ドライバ12から出力されるタッチ信号が入力される複数のタッチ信号端子36βと、ドライバ12から出力される共通信号が入力される複数の共通信号端子36γと、ドライバ12から出力されるグランド信号が入力される複数のグランド信号端子36σと、が少なくとも含まれる。グランド信号端子36σは、ドライバ12の配置領域のうち、図5に示す左端付近に位置し、Y軸方向に間隔を空けて複数(図5では4つ)が1つの列をなして並んで配されている。共通信号端子36γは、ドライバ12の配置領域のうち、グランド信号端子36σに対して図5に示す右側に間隔を空けて隣り合う位置に配されている。共通信号端子36γは、Y軸方向に間隔を空けて複数(図5では4つ)が1つの列をなして並んで配されている。画像信号端子36α及びタッチ信号端子36βは、ドライバ12の配置領域のうち、共通信号端子36γに対して図5に示す右側に間隔を空けた位置に配されている。画像信号端子36αは、ドライバ12の配置領域のうち、図5に示す上端付近からY軸方向に間隔を空けて3つが1つの列をなして並ぶとともに、その列がX軸方向に間隔を空けて複数並んで配されている。1つの列をなす3つの画像信号端子36αのうち、図5の上側に位置する画像信号端子36αは、赤色を呈する画素に供給される画像信号(以下、赤色画像信号と言う)が入力される赤色画像信号端子36αRである。1つの列をなす3つの画像信号端子36αのうち、図5の中央に位置する画像信号端子36αは、緑色を呈する画素に供給される画像信号(以下、緑色画像信号と言う)が入力される緑色画像信号端子36αGである。1つの列をなす3つの画像信号端子36αのうち、図5の下側に位置する画像信号端子36αは、青色を呈する画素に供給される画像信号(以下、青色画像信号と言う)が入力される青色画像信号端子36αBである。タッチ信号端子36βは、ドライバ12の配置領域のうち、図5に示す下端付近に位置し、X軸方向に間隔を空けて複数が並んで配されている。これら以外にも、端子36には、ドライバ12に各種信号を入力するための入力端子などが含まれる。
【0032】
画像信号端子36αには、図5に示すように、ソース配線27の引き出し配線(第1配線)37が接続されている。引き出し配線37は、表示領域AAからドライバ12の配置領域に至るまで引き回されている。引き出し配線37は、一方(表示領域AA側)の端部が、ソース配線27の端部に接続され、他方(ドライバ12の配置領域側)の端部が、画像信号端子36αに接続されている。引き出し配線37は、画像信号端子36αと同数設置されている。引き出し配線37は、ドライバ12の配置領域では、概ねY軸方向に沿って延在する。複数の引き出し配線37には、ドライバ12の配置領域において、X軸方向に隣り合う2つの画像信号端子36αの間を通るものが含まれる。具体的には、複数の引き出し配線37には、赤色画像信号端子36αRに接続される第1引き出し配線37Aと、緑色画像信号端子36αGに接続される第2引き出し配線37Bと、青色画像信号端子36αBに接続される第3引き出し配線37Cと、タッチ信号端子36βに接続される第4引き出し配線37Dと、が含まれる。このうち、第2引き出し配線37B、第3引き出し配線37C及び第4引き出し配線37D(第1配線)は、X軸方向に隣り合う2つの画像信号端子36αの間を通る。ドライバ12の配置領域での各引き出し配線37A~37Dの長さは、接続対象の端子36から表示領域AAまでの距離に応じて異なる。具体的には、第1引き出し配線37Aの長さが最短であり、第4引き出し配線37Dの長さが最長である。
【0033】
図6を用いて端子36の断面構成を説明する。端子36は、図6に示すように、第1金属膜からなる第1端子構成部36Aと、第2金属膜からなる第2端子構成部36Bと、第3金属膜からなる第3端子構成部36Cと、第1透明電極膜からなる第4端子構成部36Dと、の積層構造とされる。第1端子構成部36Aの上層側に配されるゲート絶縁膜21F1のうち、第1端子構成部36Aと重畳する位置には、開口21F1Aが形成されている。開口21F1Aを通して第1端子構成部36Aが表側外部に露出し、第2端子構成部36Bに接続されている。第2端子構成部36Bの上層側に配される第1層間絶縁膜21F2のうち、第2端子構成部36Bと重畳する位置には、開口21F2Aが形成されている。開口21F2Aを通して第2端子構成部36Bが表側外部に露出し、第3端子構成部36Cに接続されている。第3端子構成部36Cの上層側に配される第2層間絶縁膜21F3のうち、第3端子構成部36Cと重畳する位置には、開口21F3Aが形成されている。開口21F3Aを通して第3端子構成部36Cが表側外部に露出し、第4端子構成部36Dに接続されている。ドライバ12の配置領域には、第3層間絶縁膜21F4が非形成とされているので、第4端子構成部36Dは、その全体が表側外部に露出している。端子36において最上層に位置する第4端子構成部36Dは、第1透明電極膜からなるので、第4端子構成部36Dよりも下層側に位置していて各金属膜からなる第1端子構成部36A、第2端子構成部36B及び第3端子構成部36Cに腐食が生じ難くなっている。
【0034】
上記のような断面構成を有する端子36には、図6に示すように、ドライバ12に備わるバンプ39が、異方性導電膜(ACF:Anisotropic Conductive Film)38を介して接続されている。先に異方性導電膜38について説明する。異方性導電膜38は、熱硬化性樹脂材料からなるバインダ38Aに、多数の導電性粒子38Bを分散配合してなる。ドライバ12の実装に際しては、アレイ基板21のドライバ12の配置領域に異方性導電膜38及びドライバ12をセットし、その状態でドライバ12を熱圧着する。すると、アレイ基板21側の端子36と、ドライバ12側のバンプ39と、が導電性粒子38Bを介して導通される。
【0035】
バンプ39について説明する。バンプ39は、図6に示すように、ドライバ12の底面から裏側に突出して設けられている。バンプ39は、ドライバ12の内部に備わる回路に接続されている。バンプ39は、ドライバ12の底面において、アレイ基板21側の各端子36と重畳する位置に複数が並んで配されている。複数のバンプ39には、画像信号を出力する複数の画像信号バンプ39αと、タッチ信号を出力する複数のタッチ信号バンプと、共通信号を出力する複数の共通信号バンプ39βと、グランド信号を出力する複数のグランド信号バンプ39γと、が少なくとも含まれる。複数の画像信号バンプ39αは、複数の画像信号端子36αのそれぞれと重畳する位置に配され、重畳する各画像信号端子36αに対して異方性導電膜38を介して接続されている。複数のタッチ信号バンプは、複数のタッチ信号端子36βのそれぞれと重畳する位置に配され、重畳する各タッチ信号端子36βに対して異方性導電膜38を介して接続されている。共通信号バンプ39βは、複数の共通信号端子36γのそれぞれと重畳する位置に配され、重畳する各共通信号端子36γに対して異方性導電膜38を介して接続されている。グランド信号バンプ39γは、複数のグランド信号端子36σのそれぞれと重畳する位置に配され、重畳する各グランド信号端子36σに対して異方性導電膜38を介して接続されている。これら以外にも、バンプ39には、アレイ基板21側の入力端子に接続される入力バンプなどが含まれる。
【0036】
図6及び図7を用いて引き出し配線37について説明する。引き出し配線37は、図6及び図7に示すように、アレイ基板21に備わるいずれかの金属膜にいり構成されている。詳しくは、引き出し配線37に含まれる第1引き出し配線37A及び第2引き出し配線37Bは、共にソース配線27及び第2端子構成部36Bと同じ第2金属膜からなる。従って、第1引き出し配線37A及び第2引き出し配線37Bは、接続対象の各ソース配線27及び各第2端子構成部36Bに対してコンタクトホールなどを介することなく直接的に連ねられている。第4引き出し配線37Dは、タッチ配線30と同じ第3金属膜からなる。第4引き出し配線37Dは、接続対象の各タッチ配線30及び各第3端子構成部36Cに対してコンタクトホールなどを介することなく直接的に連ねられている。第3引き出し配線37Cは、第1金属膜からなる部分(以下、第1配線構成部37C1と言う)と、第2金属膜からなる部分(以下、第2配線構成部37C2と言う)と、からなる。第1配線構成部37C1は、一方の端部が青色画像信号端子36αBに接続され、他方の端部が第2配線構成部37C2に接続されている。第1配線構成部37C1は、Y軸方向に沿って延在し、X軸方向に隣り合う2つの画像信号端子36αの間において、X軸方向に第2引き出し配線37Bと第4引き出し配線37Dとに挟まれた配置とされる。第1金属膜からなる第1配線構成部37C1と、第2金属膜からなる第2引き出し配線37Bと、の間には、ゲート絶縁膜21F1が介在しているので、これらの配列間隔を小さくすることができる。第1金属膜からなる第1配線構成部37C1と、第3金属膜からなる第4引き出し配線37Dと、の間には、ゲート絶縁膜21F1及び第1層間絶縁膜21F2が介在しているので、これらの配列間隔を小さくすることができる。第2配線構成部37C2は、一方の端部が第1配線構成部37C1に接続され、他方の端部がソース配線27に接続されている。第1配線構成部37C1の他方の端部と、第2配線構成部37C2の一方の端部と、は、互いに重畳して配されるとともに、間に介在するゲート絶縁膜21F1に開口形成されたコンタクトホール21F1Bを通して接続されている。
【0037】
なお、本実施形態に係る共通信号端子36γ及びグランド信号端子36σには、アレイ基板21上に存在する配線類が非接続とされている。つまり、本実施形態に係るアレイ基板21は、フレキシブル基板13などのドライバ12以外の実装部品から供給される共通信号及びグランド信号を利用して動作し、ドライバ12から供給される共通信号及びグランド信号を利用しない仕様となっている。本実施形態において共通信号及びグランド信号を供給するドライバ12を用いる理由は、例えば共通信号及びグランド信号を供給するドライバ12が汎用品で廉価であり、部品の調達コストの低減を図る上で好ましいからである。
【0038】
本実施形態に係る端子36には、図5に示すように、複数のダミー端子36εが含まれている。ダミー端子36εは、ドライバ12の配置領域のうち、X軸方向に画像信号端子36αと共通信号端子36γとの間に位置して配されている。詳しくは、ダミー端子36εは、共通信号端子36γに対して図5に示す右側に間隔を空けて隣り合い、画像信号端子36αに対して図5に示す左側に間隔を空けて隣り合う位置に配されている。ダミー端子36εは、Y軸方向に間隔を空けて複数(図5では4つ)が1つの列をなして並んで配されている。ドライバ12に備わるバンプ39には、図6に示すように、ダミー端子36εと重畳する配置のダミーバンプ39σが含まれている。ダミーバンプ39σは、ダミー端子36εと同様に、Y軸方向に間隔を空けて複数が1つの列をなして並んで配されている。ダミーバンプ39σは、X軸方向に画像信号バンプ39αと共通信号バンプ39βとの間に位置して配されている。互いに重畳するダミー端子36ε及びダミーバンプ39σは、異方性導電膜38を介して接続されている。本実施形態では、ドライバ12のダミーバンプ39σからダミー端子36εには、信号が入力されることがない。
【0039】
以下では、Y軸方向に並ぶ複数のダミー端子36εのうち、図5の上端に位置するダミー端子36εを、第1ダミー端子(第3端子)36ε1とし、上端から2番目に位置するダミー端子36εを、第2ダミー端子(第6端子)36ε2とし、上端から3番目に位置するダミー端子36εを、第3ダミー端子36ε3とし、上端から4番目に位置するダミー端子36εを、第4ダミー端子36ε4とする。
【0040】
また、X軸方向及びY軸方向に並ぶ複数の画像信号端子36αのうち、図5の左端に位置する列(ダミー端子36εに隣り合う列)をなす3つの画像信号端子36αを、図5の上から順に第1画像信号端子(第1端子)36α1、第2画像信号端子(第4端子)36α2、第3画像信号端子36α3とする。図5の左端から2番目の列をなす3つの画像信号端子36αを、図5の上から順に第4画像信号端子(第2端子)36α4、第5画像信号端子(第5端子)36α5、第6画像信号端子36α7とする。左端から3番目の列をなす3つの画像信号端子36αを、図5の上から順に第7画像信号端子36α7、第8画像信号端子36α8、第9画像信号端子36α9とする。
【0041】
また、X軸方向に並ぶ複数のタッチ信号端子36βのうち、図5の左端に位置するタッチ信号端子36βを、第1タッチ信号端子36β1とし、左端から2番目に位置するタッチ信号端子36βを、第2タッチ信号端子36β2とし、左端から3番目に位置するタッチ信号端子36βを、第3タッチ信号端子36β3とする。また、Y軸方向に並ぶ複数の共通信号端子36γのうち、図5の上端に位置する共通信号端子36γを、第1共通信号端子36γ1とし、上端から2番目に位置する共通信号端子36γを、第2共通信号端子36γ2とし、上端から3番目に位置する共通信号端子36γを、第3共通信号端子36γ3とし、上端から4番目に位置する共通信号端子36γを、第4共通信号端子36γ4とする。
【0042】
また、第1画像信号端子(第1端子)36α1と重畳して配される各絶縁膜21F1~21F3の各開口21F1A~21F3Aを、第1開口21OP1とする(図6を参照)。同様に、第4画像信号端子(第2端子)36α4と重畳して配される各絶縁膜21F1~21F3の各開口21F1A~21F3Aを、第2開口21OP2とする(図6を参照)。同様に、第1ダミー端子(第3端子)36ε1と重畳して配される各絶縁膜21F1~21F3の各開口21F1A~21F3Aを、第3開口21OP3とする(図6を参照)。同様に、第2画像信号端子(第4端子)36α2と重畳して配される各絶縁膜21F1~21F3の各開口21F1A~21F3Aを、第4開口21OP4とする(図8を参照)。同様に、第5画像信号端子(第5端子)36α5と重畳して配される各絶縁膜21F1~21F3の各開口21F1A~21F3Aを、第5開口21OP5とする(図8を参照)。同様に、第2ダミー端子(第6端子)36ε2と重畳して配される各絶縁膜21F1~21F3の各開口21F1A~21F3Aを、第6開口21OP6とする(図8を参照)。
【0043】
本実施形態に係るアレイ基板21には、図5及び図7に示すように、第1ダミー端子36ε1と第1引き出し配線37Aとに接続される第1接続配線(第2配線)40が設けられている。第1接続配線40は、第1引き出し配線37Aを介して第1画像信号端子36α1に間接的に接続されている。第1ダミー端子36ε1は、ドライバ12のダミーバンプ39σから信号が入力されないものの、第1接続配線40によって第1画像信号端子36α1と同電位に保たれている。第1接続配線40は、第1引き出し配線37A及び第2端子構成部36Bなどと同じ第2金属膜からなる。従って、第1接続配線40は、接続対象の第1ダミー端子36ε1を構成する第2端子構成部36B及び第1引き出し配線37Aに対してコンタクトホールなどを介することなく直接的に連ねられている。なお、第1ダミー端子36ε1は、X軸方向に第1画像信号端子36α1と第1共通信号端子36γ1との間に位置している。
【0044】
ところで、X軸方向に間隔を空けて配される第1ダミー端子36ε1と第1画像信号端子36α1との間には、いずれの引き出し配線37も介在しないのに対し、X軸方向に間隔を空けて配される第1画像信号端子36α1と第4画像信号端子36α4との間には、第2引き出し配線37B、第3引き出し配線37C及び第4引き出し配線37Dが介在している。このため、第1ダミー端子36ε1と第1画像信号端子36α1との間の間隔は、第2引き出し配線37B、第3引き出し配線37C及び第4引き出し配線37Dのいずれかと第1画像信号端子36α1との間の間隔と、第2引き出し配線37B、第3引き出し配線37C及び第4引き出し配線37Dのいずれかと第4画像信号端子36α4との間の間隔と、のいずれよりも大きい。従って、例えばアレイ基板21の製造に際していずれかの金属膜に膜残りが発生した場合でも、第1ダミー端子36ε1と第1画像信号端子36α1とが短絡する事態が生じ難くなっている。また、例えばアレイ基板21にドライバ12を実装する際に位置ずれが生じた場合でも接続不良が生じ難くなっている。
【0045】
このような構成では、アレイ基板21の温度環境が変化するのに伴って、ゲート絶縁膜21F1、第1層間絶縁膜21F2及び第2層間絶縁膜21F3が熱膨張及び熱収縮すると、問題が生じるおそれがある。具体的には、ドライバ12をアレイ基板21に対して異方性導電膜38を介してCOG実装する際には、高温(例えば110℃~200℃)で所定時間の間ドライバ12を加圧するため、アレイ基板21の温度環境が大きく変動する。すると、ゲート絶縁膜21F1、第1層間絶縁膜21F2及び第2層間絶縁膜21F3のうち、第1ダミー端子36ε1と第1画像信号端子36α1との間に存在する部分には、第2引き出し配線37B、第3引き出し配線37C及び第4引き出し配線37Dのいずれかと第1画像信号端子36α1との間に存する部分や第2引き出し配線37B、第3引き出し配線37C及び第4引き出し配線37Dのいずれかと第4画像信号端子36α4との間に存する部分に比べると、伸縮に起因して大きな応力が作用し、剥離が生じ易い。特に、本実施形態に係る第1画像信号端子36α1及び第1ダミー端子36ε1は、第2画像信号端子36α2及び第2ダミー端子36ε2に対してドライバ12の端寄りに位置している。このような構成では、ゲート絶縁膜21F1、第1層間絶縁膜21F2及び第2層間絶縁膜21F3のうち、第1ダミー端子36ε1と第1画像信号端子36α1との間に存在する部分は、第2ダミー端子36ε2と第2画像信号端子36α2との間に存在する部分に比べると、ドライバ12の端寄りに位置するため、熱膨張及び熱収縮に起因して大きな応力が作用し、より剥離が生じ易い傾向にある。ゲート絶縁膜21F1、第1層間絶縁膜21F2及び第2層間絶縁膜21F3のうち、第1ダミー端子36ε1と第1画像信号端子36α1との間に存在する部分が剥離すると、第1画像信号端子36α1と第1ダミー端子36ε1とが短絡するおそれがある。それ以外にも、画像信号端子36αに、1フレーム毎に極性が反転する画像信号が入力されると、経時的に画像信号端子36αにエレクトロマイグレーションが生じるおそれがある。そうなると、第1画像信号端子36α1と第1ダミー端子36ε1とが短絡するおそれがある。
【0046】
その点、本実施形態に係る第1接続配線40は、第1画像信号端子36α1と第1ダミー端子36ε1とに接続されることで、第1画像信号端子36α1と第1ダミー端子36ε1とが予め同電位とされている。従って、仮にゲート絶縁膜21F1、第1層間絶縁膜21F2及び第2層間絶縁膜21F3の剥離や第1画像信号端子36α1のエレクトロマイグレーションに起因して第1画像信号端子36α1と第1ダミー端子36ε1とが短絡した場合でも、短絡によってアレイ基板21に電気的な不具合が生じるのを避けることができる。
【0047】
また、本実施形態に係るアレイ基板21には、図5に示すように、第1ダミー端子36ε1と第2ダミー端子36ε2とに接続される第2接続配線(第3配線)41が設けられている。第2接続配線41は、第2端子構成部36Bなどと同じ第2金属膜からなる。従って、第2接続配線41は、接続対象の第1ダミー端子36ε1及び第2ダミー端子36ε2を構成する各第2端子構成部36Bに対してコンタクトホールなどを介することなく直接的に連ねられている。このような構成によれば、第1画像信号端子36α1、第1ダミー端子36ε1及び第2ダミー端子36ε2が、第1接続配線40及び第2接続配線41によって同電位とされる。従って、仮にゲート絶縁膜21F1、第1層間絶縁膜21F2及び第2層間絶縁膜21F3の剥離や第1画像信号端子36α1のエレクトロマイグレーションに起因して第1ダミー端子36ε1と第2ダミー端子36ε2とが短絡した場合や第1画像信号端子36α1と第2ダミー端子36ε2とが短絡した場合でも、短絡によってアレイ基板21に電気的な不具合が生じるのを避けることができる。
【0048】
また、本実施形態に係るアレイ基板21には、図5に示すように、第2ダミー端子36ε2と第3ダミー端子36ε3とに接続される第3接続配線42と、第3ダミー端子36ε3と第4ダミー端子36ε4とに接続される第4接続配線43と、が設けられている。第3接続配線42及び第4接続配線43は、第2端子構成部36Bなどと同じ第2金属膜からなる。従って、第3接続配線42及び第4接続配線43は、接続対象の第2ダミー端子36ε2、第3ダミー端子36ε3及び第4ダミー端子36ε4を構成する各第2端子構成部36Bに対してコンタクトホールなどを介することなく直接的に連ねられている。このような構成によれば、全てのダミー端子36εが第1画像信号端子36α1と同電位とされる。従って、仮にゲート絶縁膜21F1、第1層間絶縁膜21F2及び第2層間絶縁膜21F3の剥離などに起因して第2ダミー端子36ε2と第3ダミー端子36ε3とが短絡した場合や第3ダミー端子36ε3と第4ダミー端子36ε4とが短絡した場合でも、短絡によってアレイ基板21に電気的な不具合が生じるのを避けることができる。
【0049】
以上説明したように本実施形態のアレイ基板(配線基板)21は、第1画像信号端子(第1端子)36α1と、第1画像信号端子36α1に対して第1方向に間隔を空けて並ぶ第4画像信号端子(第2端子)36α4と、第1画像信号端子36α1に対して第1方向に第4画像信号端子36α4とは反対側に間隔を空けて並ぶ第1ダミー端子(第3端子)36ε1と、第1画像信号端子36α1と第4画像信号端子36α4との間に位置し、第1方向と交差する第2方向に沿って延在する第1配線である第2引き出し配線37B、第3引き出し配線37C及び第4引き出し配線37Dと、第1画像信号端子36α1と第1ダミー端子36ε1とに接続される第1接続配線(第2配線)40と、第1画像信号端子36α1、第4画像信号端子36α4、第1ダミー端子36ε1、第1配線である第2引き出し配線37B、第3引き出し配線37C、第4引き出し配線37D及び第1接続配線40の上層側に配される絶縁部であるゲート絶縁膜21F1、第1層間絶縁膜21F2及び第2層間絶縁膜21F3と、を備え、第1ダミー端子36ε1は、第1画像信号端子36α1との間の間隔が、第1配線である第2引き出し配線37B、第3引き出し配線37C及び第4引き出し配線37Dと第1画像信号端子36α1との間の間隔と、第1配線である第2引き出し配線37B、第3引き出し配線37C及び第4引き出し配線37Dと第4画像信号端子36α4との間の間隔と、のいずれよりも大きい位置に配される。
【0050】
第1ダミー端子36ε1と第1画像信号端子36α1との間の間隔が、第1配線である第2引き出し配線37B、第3引き出し配線37C及び第4引き出し配線37Dと第1画像信号端子36α1との間の間隔と、第1配線である第2引き出し配線37B、第3引き出し配線37C及び第4引き出し配線37Dと第4画像信号端子36α4との間の間隔と、のいずれよりも大きいので、例えば当該アレイ基板21の製造に際して第1ダミー端子36ε1と第1画像信号端子36α1とが短絡する事態が生じ難くなっている。このような構成では、当該アレイ基板21の温度環境が変化するのに伴って絶縁部であるゲート絶縁膜21F1、第1層間絶縁膜21F2及び第2層間絶縁膜21F3が熱膨張及び熱収縮すると、絶縁部であるゲート絶縁膜21F1、第1層間絶縁膜21F2及び第2層間絶縁膜21F3のうち、第1ダミー端子36ε1と第1画像信号端子36α1との間に存在する部分には、第1配線である第2引き出し配線37B、第3引き出し配線37C及び第4引き出し配線37Dと第1画像信号端子36α1との間に存する部分や第1配線である第2引き出し配線37B、第3引き出し配線37C及び第4引き出し配線37Dと第4画像信号端子36α4との間に存する部分に比べると、伸縮に起因して大きな応力が作用し、剥離が生じ易い。絶縁部であるゲート絶縁膜21F1、第1層間絶縁膜21F2及び第2層間絶縁膜21F3のうち、第1ダミー端子36ε1と第1画像信号端子36α1との間に存在する部分が剥離すると、第1画像信号端子36α1と第1ダミー端子36ε1とが短絡するおそれがある。その点、第1接続配線40は、第1画像信号端子36α1と第1ダミー端子36ε1とに接続されているので、仮に絶縁部であるゲート絶縁膜21F1、第1層間絶縁膜21F2及び第2層間絶縁膜21F3の剥離などに起因して第1画像信号端子36α1と第1ダミー端子36ε1とが短絡した場合でも、短絡によって当該アレイ基板21に電気的な不具合が生じることが避けられる。
【0051】
また、第1画像信号端子36α1に対して第2方向に間隔を空けて配される第2画像信号端子(第4端子)36α2と、第4画像信号端子36α4に対して第2方向に間隔を空けて配され、第2画像信号端子36α2に対して第1方向に間隔を空けて並ぶ第5画像信号端子(第5端子)36α5と、第1ダミー端子36ε1に対して第2方向に間隔を空けて配され、第2画像信号端子36α2に対して第1方向に第5画像信号端子36α5とは反対側に間隔を空けて並ぶ第2ダミー端子(第6端子)36ε2と、を備え、当該アレイ基板21のうち、少なくとも第1画像信号端子36α1、第4画像信号端子36α4、第1ダミー端子36ε1、第2画像信号端子36α2、第5画像信号端子36α5及び第2ダミー端子36ε2と重畳する位置にドライバ(実装部品)12が実装され、第1画像信号端子36α1、第4画像信号端子36α4及び第1ダミー端子36ε1は、第2画像信号端子36α2、第5画像信号端子36α5及び第2ダミー端子36ε2に対してドライバ12の端寄りに位置する。
【0052】
絶縁部であるゲート絶縁膜21F1、第1層間絶縁膜21F2及び第2層間絶縁膜21F3のうち、第1ダミー端子36ε1と第1画像信号端子36α1との間に存在する部分は、第2ダミー端子36ε2と第2画像信号端子36α2との間に存在する部分に比べると、ドライバ12の端寄りに位置するため、熱膨張及び熱収縮に起因して大きな応力が作用し、より剥離が生じ易い傾向にある。その点、第1接続配線40は、第1画像信号端子36α1と第1ダミー端子36ε1とに接続されているので、仮に絶縁部であるゲート絶縁膜21F1、第1層間絶縁膜21F2及び第2層間絶縁膜21F3の剥離などに起因して第1画像信号端子36α1と第1ダミー端子36ε1とが短絡した場合でも、短絡によって当該アレイ基板21に電気的な不具合が生じることが避けられる。
【0053】
また、第1ダミー端子36ε1と第2ダミー端子36ε2とを接続する第2接続配線(第3配線)41を備える。第1画像信号端子36α1、第1ダミー端子36ε1及び第2ダミー端子36ε2が、第1接続配線40及び第2接続配線41によって同電位とされる。従って、仮に絶縁部であるゲート絶縁膜21F1、第1層間絶縁膜21F2及び第2層間絶縁膜21F3の剥離に起因して第1ダミー端子36ε1と第2ダミー端子36ε2とが短絡した場合や第1画像信号端子36α1と第2ダミー端子36ε2とが短絡した場合でも、短絡によって当該アレイ基板21に電気的な不具合が生じることが避けられる。
【0054】
また、TFT(薄膜トランジスタ)24と、TFT24に接続される画素電極25と、画素電極25と重畳して配される共通電極28であって、複数のタッチ電極(位置検出電極)29を含む共通電極28と、タッチ電極29に接続されるタッチ配線(位置検出配線)30と、を備え、TFT24は、ゲート電極24Aと、ゲート電極24Aと重畳して配される半導体部24Dと、半導体部24Dの一部に接するソース電極24Bと、ソース電極24Bと間隔を空けて配されて半導体部24Dの一部に接するドレイン電極24Cと、を有し、ゲート電極24Aは、第1金属膜からなり、半導体部24Dは、半導体膜からなり、ソース電極24Bは、第2金属膜からなり、ドレイン電極24Cは、第2金属膜のうちのソース電極24Bとは別の部分からなり、タッチ配線30は、第3金属膜からなり、画素電極25は、第1透明電極膜からなり、共通電極28は、第2透明電極膜からなり、第1画像信号端子36α1、第4画像信号端子36α4及び第1ダミー端子36ε1は、第1金属膜のうちのゲート電極24Aとは別の部分と、第2金属膜のうちのソース電極24B及びドレイン電極24Cとは別の部分と、第3金属膜のうちのタッチ配線30とは別の部分と、第1透明電極膜のうちの画素電極25とは別の部分と、第2透明電極膜のうちの共通電極28とは別の部分と、の少なくとも1つからなり、第1配線である第2引き出し配線37B、第3引き出し配線37C及び第4引き出し配線37Dは、第1金属膜のうちのゲート電極24Aとは別の部分と、第2金属膜のうちのソース電極24B及びドレイン電極24Cとは別の部分と、第3金属膜のうちのタッチ配線30とは別の部分と、の少なくとも1つからなる。
【0055】
また、本実施形態の液晶パネル(表示装置)11は、上記したアレイ基板21と、アレイ基板21に対向して配される対向基板20と、を備える。このような液晶パネル11によれば、アレイ基板21に電気的な不具合が生じることが避けられるので、電気的な不具合に起因する表示不良が生じ難くなる。これにより、表示品位の向上が図られる。
【0056】
<実施形態2>
実施形態2を図9によって説明する。この実施形態2では、ダミー端子136εなどを追加した場合を示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
【0057】
本実施形態に係るアレイ基板121のドライバ112の配置領域には、図9に示すように、X軸方向に画像信号端子136αと共通信号端子136γとの間に、ダミー端子136εが2列設けられている。詳しくは、複数のダミー端子136εには、画像信号端子136αの列に対して図9に示す左側に間隔を空けて隣り合う位置に配されて第1列をなす4つのダミー端子136εと、共通信号端子136γの列に対して図9に示す右側に間隔を空けて隣り合う位置に配されて第2列をなす4つのダミー端子136εと、が含まれる。第2列をなす4つのダミー端子136εには、図9の上端に位置する第5ダミー端子136ε5と、上端から2番目に位置する第6ダミー端子136ε6と、上端から3番目に位置する第7ダミー端子136ε7と、上端から4番目に位置する第8ダミー端子136ε8と、が含まれる。なお、第1列をなす4つのダミー端子136εには、第1ダミー端子136ε1、第2ダミー端子136ε2、第3ダミー端子136ε3及び第4ダミー端子136ε4が含まれる。
【0058】
アレイ基板121には、第5ダミー端子136ε5と第1接続配線140とに接続される第5接続配線44が設けられている。第5接続配線44は、第1接続配線140及び第1引き出し配線137Aを介して第1画像信号端子136α1に間接的に接続されている。第5接続配線44は、第1接続配線140及び第2端子構成部36B(図6を参照)などと同じ第2金属膜からなる。従って、第5接続配線44は、接続対象の第5ダミー端子136ε5を構成する第2端子構成部36B及び第1接続配線140に対してコンタクトホールなどを介することなく直接的に連ねられている。第1ダミー端子136ε1及び第5ダミー端子136ε5は、ドライバ112のダミーバンプ39σ(図6を参照)から信号が入力されないものの、第1接続配線140及び第5接続配線44によって第1画像信号端子136α1と同電位に保たれている。このような構成によれば、仮にゲート絶縁膜21F1、第1層間絶縁膜21F2及び第2層間絶縁膜21F3(図6を参照)の剥離や第1画像信号端子136α1や第1ダミー端子136ε1のエレクトロマイグレーションに起因して第1画像信号端子136α1と第1ダミー端子136ε1とが短絡した場合や第1ダミー端子136ε1と第5ダミー端子136ε5とが短絡した場合でも、短絡によってアレイ基板121に電気的な不具合が生じるのを避けることができる。
【0059】
また、アレイ基板121には、第5ダミー端子136ε5と第6ダミー端子136ε6とに接続される第6接続配線45と、第6ダミー端子136ε6と第7ダミー端子136ε7とに接続される第7接続配線46と、第7ダミー端子136ε7と第8ダミー端子136ε8とに接続される第8接続配線47と、が設けられている。第6接続配線45、第7接続配線46及び第8接続配線47は、第2端子構成部36B(図6を参照)などと同じ第2金属膜からなる。従って、第6接続配線45、第7接続配線46及び第8接続配線47は、接続対象の第5ダミー端子136ε5、第6ダミー端子136ε6、第7ダミー端子136ε7及び第8ダミー端子136ε8を構成する各第2端子構成部36Bに対してコンタクトホールなどを介することなく直接的に連ねられている。このような構成によれば、第1列の各ダミー端子136ε1~136ε4と、第2列のダミー端子136ε5~136ε8と、が第1画像信号端子136α1と同電位とされる。従って、仮にゲート絶縁膜21F1、第1層間絶縁膜21F2及び第2層間絶縁膜21F3(図6を参照)の剥離に起因して第5ダミー端子136ε5と第6ダミー端子136ε6とが短絡した場合や第6ダミー端子136ε6と第7ダミー端子136ε7とが短絡した場合や第7ダミー端子136ε7と第8ダミー端子136ε8とが短絡した場合でも、短絡によってアレイ基板121に電気的な不具合が生じるのを避けることができる。
【0060】
<実施形態3>
実施形態3を図10によって説明する。この実施形態3では、上記した実施形態1からダミー端子236εと画像信号端子236αとの接続態様を変更した場合を示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
【0061】
本実施形態に係るアレイ基板221のドライバ212の配置領域には、図10に示すように、第1ダミー端子236ε1と第1画像信号端子236α1とに接続される第9接続配線(第2配線)48が設けられている。第9接続配線48は、X軸方向に沿って延在し、第1ダミー端子236ε1及び第1画像信号端子236α1における図10の各上端部に接続されている。第9接続配線48は、第2端子構成部36B(図6を参照)などと同じ第2金属膜からなる。従って、第9接続配線48は、接続対象の第1ダミー端子236ε1及び第1画像信号端子236α1を構成する各第2端子構成部36Bに対してコンタクトホールなどを介することなく直接的に連ねられている。第1ダミー端子236ε1及び第1画像信号端子236α1が、第9接続配線48によって同電位とされる。従って、仮にゲート絶縁膜21F1、第1層間絶縁膜21F2及び第2層間絶縁膜21F3(図6を参照)の剥離などに起因して第1ダミー端子236ε1と第1画像信号端子236α1とが短絡した場合でも、短絡によってアレイ基板221に電気的な不具合が生じることが避けられる
【0062】
アレイ基板221のドライバ212の配置領域には、第2ダミー端子236ε2と第2画像信号端子236α2とに接続される第10接続配線(第4配線)49が設けられている。第10接続配線49は、X軸方向に沿って延在し、第2ダミー端子236ε2及び第2画像信号端子236α2における図10の各上端部に接続されている。第10接続配線49は、第2端子構成部36B(図6を参照)などと同じ第2金属膜からなる。従って、第10接続配線49は、接続対象の第2ダミー端子236ε2及び第2画像信号端子236α2を構成する各第2端子構成部36Bに対してコンタクトホールなどを介することなく直接的に連ねられている。第2画像信号端子236α2及び第2ダミー端子236ε2が、第10接続配線49によって同電位とされる。従って、仮にゲート絶縁膜21F1、第1層間絶縁膜21F2及び第2層間絶縁膜21F3の剥離などに起因して第2画像信号端子236α2と第2ダミー端子236ε2とが短絡した場合でも、短絡によってアレイ基板221に電気的な不具合が生じることが避けられる。
【0063】
また、アレイ基板221のドライバ212の配置領域には、第3ダミー端子236ε3と第3画像信号端子236α3とに接続される第11接続配線50と、第4ダミー端子236ε4と第1タッチ信号端子236β1とに接続される第12接続配線51と、が設けられている。第11接続配線50及び第12接続配線51は、第2端子構成部36B(図6を参照)などと同じ第2金属膜からなる。従って、第11接続配線50及び第12接続配線51は、接続対象の第3ダミー端子236ε3、第3画像信号端子236α3、第4ダミー端子236ε4及び第1タッチ信号端子236β1を構成する各第2端子構成部36Bに対してコンタクトホールなどを介することなく直接的に連ねられている。第3画像信号端子236α3及び第3ダミー端子236ε3が、第11接続配線50によって同電位とされ、第1タッチ信号端子236β1及び第4ダミー端子236ε4が、第12接続配線51によって同電位とされる。従って、仮にゲート絶縁膜21F1、第1層間絶縁膜21F2及び第2層間絶縁膜21F3の剥離などに起因して第3画像信号端子236α3と第3ダミー端子236ε3とが短絡したり、第1タッチ信号端子236β1と第4ダミー端子236ε4とが短絡したりした場合でも、短絡によってアレイ基板221に電気的な不具合が生じることが避けられる。
【0064】
以上説明したように本実施形態によれば、第2画像信号端子236α2と第2ダミー端子236ε2とを接続する第10接続配線(第4配線)49を備える。第2画像信号端子236α2及び第2ダミー端子236ε2が、第10接続配線49によって同電位とされる。従って、仮に絶縁部であるゲート絶縁膜21F1、第1層間絶縁膜21F2及び第2層間絶縁膜21F3の剥離に起因して第2画像信号端子236α2と第2ダミー端子236ε2とが短絡した場合でも、短絡によって当該アレイ基板221に電気的な不具合が生じることが避けられる。
【0065】
<実施形態4>
実施形態4を図11によって説明する。この実施形態4では、上記した実施形態3からダミー端子336εなどを追加した場合を示す。なお、上記した実施形態2,3と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
【0066】
本実施形態に係るアレイ基板321のドライバ312の配置領域には、図11に示すように、上記した実施形態2と同様に、ダミー端子336εが2列設けられている。2列のダミー端子336εは、実施形態2にて説明した通りであり、重複する説明は省略する。
【0067】
アレイ基板321のドライバ312の配置領域には、第5ダミー端子336ε5と第1ダミー端子336ε1とに接続される第13接続配線52と、第6ダミー端子336ε6と第2ダミー端子336ε2とに接続される第14接続配線53と、第7ダミー端子336ε7と第3ダミー端子336ε3とに接続される第15接続配線54と、第8ダミー端子336ε8と第4ダミー端子336ε4とに接続される第16接続配線55と、が設けられている。第13接続配線52、第14接続配線53、第15接続配線54及び第16接続配線55は、第2端子構成部36B(図6を参照)などと同じ第2金属膜からなる。従って、第13接続配線52、第14接続配線53、第15接続配線54及び第16接続配線55は、接続対象の各ダミー端子336ε1~336ε8を構成する各第2端子構成部36Bに対してコンタクトホールなどを介することなく直接的に連ねられている。第5ダミー端子336ε5及び第1ダミー端子336ε1が、第13接続配線52によって同電位とされ、第6ダミー端子336ε6及び第2ダミー端子336ε2が、第14接続配線53によって同電位とされ、第7ダミー端子336ε7及び第3ダミー端子336ε3が、第15接続配線54によって同電位とされ、第8ダミー端子336ε8及び第4ダミー端子336ε4が、第16接続配線55によって同電位とされる。従って、仮にゲート絶縁膜21F1、第1層間絶縁膜21F2及び第2層間絶縁膜21F3の剥離などに起因して第5ダミー端子336ε5と第1ダミー端子336ε1とが短絡したり、第6ダミー端子336ε6と第2ダミー端子336ε2とが短絡したり、第7ダミー端子336ε7と第3ダミー端子336ε3とが短絡したり、第8ダミー端子336ε8と第4ダミー端子336ε4とが短絡したりした場合でも、短絡によってアレイ基板321に電気的な不具合が生じることが避けられる。
【0068】
<実施形態5>
実施形態5を図12によって説明する。この実施形態5では、上記した実施形態3からダミー端子436εの構成を変更した場合を示す。なお、上記した実施形態3と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
【0069】
本実施形態に係るダミー端子436εは、図12に示すように、画像信号端子436α、タッチ信号端子436β、共通信号端子436γ及びグランド信号端子436σに比べると、Y軸方向の寸法が小さい。ダミー端子436εは、図12の上端位置が、X軸方向に隣り合う画像信号端子436α、第1タッチ信号端子436β1及び共通信号端子436γにおける図12の各上端位置と同じに揃う配置とされる。従って、Y軸方向に並ぶ2つずつダミー端子436εの間の間隔は、Y軸方向に並ぶ2つずつの画像信号端子436αの間の間隔やY軸方向に並ぶ2つずつの共通信号端子436γの間の間隔やY軸方向に並ぶ画像信号端子436αとタッチ信号端子436βとの間の間隔よりも大きい。具体的には、第1ダミー端子436ε1と第2ダミー端子436ε2との間のY軸方向の間隔は、第1画像信号端子436α1と第2画像信号端子436α2との間のY軸方向の間隔、及び第4画像信号端子436α4と第5画像信号端子436α5との間のY軸方向の間隔、のいずれよりも大きい。同様に、第2ダミー端子436ε2と第3ダミー端子436ε3との間のY軸方向の間隔は、第2画像信号端子436α2と第3画像信号端子436α3との間のY軸方向の間隔、及び第5画像信号端子436α5と第6画像信号端子436α6との間のY軸方向の間隔、のいずれよりも大きい。同様に、第3ダミー端子436ε1と第4ダミー端子436ε2との間のY軸方向の間隔は、第3画像信号端子436α3と第1タッチ信号端子436β1との間のY軸方向の間隔、及び第6画像信号端子436α6と第2タッチ信号端子436β2との間のY軸方向の間隔、のいずれよりも大きい。
【0070】
第1ダミー端子436ε1は、第9接続配線(第2配線)448によって第1画像信号端子436α1と同電位とされる。第2ダミー端子436ε2は、第10接続配線449によって第2画像信号端子436α2と同電位とされる。第3ダミー端子436ε3は、第11接続配線450によって第3画像信号端子436α3と同電位とされる。第4ダミー端子436ε4は、第12接続配線451によって第1タッチ信号端子436β1と同電位とされる。第1ダミー端子436ε1、第2ダミー端子436ε2、第3ダミー端子436ε3及び第4ダミー端子436ε4は、それぞれ異なる電位とされるため、仮に第1ダミー端子436ε1と第2ダミー端子436ε2とが短絡したり、第2ダミー端子436ε2と第3ダミー端子436ε3とが短絡したり、第3ダミー端子436ε3と第4ダミー端子436ε4とが短絡したりすると、アレイ基板421に電気的な不具合が生じるおそれがある。その点、Y軸方向に並ぶ2つずつダミー端子436εの間の間隔は、Y軸方向に並ぶ2つずつの画像信号端子436αの間の間隔やY軸方向に並ぶ2つずつの共通信号端子436γの間の間隔やY軸方向に並ぶ画像信号端子436αとタッチ信号端子436βとの間の間隔よりも大きいので、ゲート絶縁膜21F1、第1層間絶縁膜21F2及び第2層間絶縁膜21F3(図6を参照)に剥離などに起因して第1ダミー端子436ε1と第2ダミー端子436ε2とが短絡したり、第2ダミー端子436ε2と第3ダミー端子436ε3とが短絡したり、第3ダミー端子436ε3と第4ダミー端子436ε4とが短絡したりする事態が生じ難い。これにより、アレイ基板421に電気的な不具合が生じ難くなる。
【0071】
以上説明したように本実施形態によれば、第2ダミー端子436ε2は、第1ダミー端子436ε1との間の第2方向の間隔が、第1画像信号端子436α1と第2画像信号端子436α2との間の第2方向の間隔、及び第4画像信号端子436α4と第5画像信号端子436α5との間の第2方向の間隔、のいずれよりも大きい位置に配される。第1ダミー端子436ε1は、第9接続配線448によって第1画像信号端子436α1と同電位とされる。第2ダミー端子436ε2は、第10接続配線449によって第2画像信号端子436α2と同電位とされる。第1ダミー端子436ε1及び第2ダミー端子436ε2は、異なる電位とされるため、仮に第1ダミー端子436ε1及び第2ダミー端子436ε2が短絡すると、当該アレイ基板421に電気的な不具合が生じるおそれがある。その点、第1ダミー端子436ε1と第2ダミー端子436ε2との間の第2方向の間隔が、第1画像信号端子436α1と第2画像信号端子436α2との間の第2方向の間隔、及び第4画像信号端子436α4と第5画像信号端子436α5との間の第2方向の間隔、のいずれよりも大きいので、絶縁部であるゲート絶縁膜21F1、第1層間絶縁膜21F2及び第2層間絶縁膜21F3に剥離に起因して第1ダミー端子436ε1と第2ダミー端子436ε2とが短絡する事態が生じ難い。これにより、当該アレイ基板421に電気的な不具合が生じ難くなる。
【0072】
<実施形態6>
実施形態6を図13によって説明する。この実施形態6では、上記した実施形態4からダミー端子536εの構成などを変更した場合を示す。なお、上記した実施形態4と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
【0073】
本実施形態に係るダミー端子536εは、図13に示すように、上記した実施形態5と同様に、画像信号端子536α、タッチ信号端子536β、共通信号端子536γ及びグランド信号端子536σに比べると、Y軸方向の寸法が小さい。そして、Y軸方向に並ぶ2つずつダミー端子536εの間の間隔は、Y軸方向に並ぶ2つずつの画像信号端子536αの間の間隔やY軸方向に並ぶ2つずつの共通信号端子536γの間の間隔やY軸方向に並ぶ画像信号端子536αとタッチ信号端子536βとの間の間隔よりも大きい。以上の構成により、上記した実施形態4,5と同様の作用及び効果を得ることができる。
【0074】
<実施形態7>
実施形態7を図14によって説明する。この実施形態7では、上記した実施形態1に記載した各接続配線40~43を除去した場合を示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
【0075】
本実施形態に係るアレイ基板621のドライバ612の配置領域には、図14に示すように、記した実施形態1に記載した各接続配線40~43(図5を参照)が非形成とされる。従って、本実施形態では、各ダミー端子636ε1~636ε4は、アレイ基板621に備わる他の配線や端子などから電気的に切り離されて孤立している。各ダミー端子636ε1~636ε4には、ドライバ612に備わる各ダミーバンプ39σ(図6を参照)が電気的に接続されているものの、ドライバ612から信号(電位)が供給されることはない。従って、仮にゲート絶縁膜21F1、第1層間絶縁膜21F2及び第2層間絶縁膜21F3の剥離などに起因して第1画像信号端子636α1と第1ダミー端子636ε1とが短絡した場合でも、短絡によってアレイ基板621に電気的な不具合が生じることが避けられる。また、仮に、第2画像信号端子636α2と第2ダミー端子636ε2とが短絡した場合や第3画像信号端子636α3と第3ダミー端子636ε3とが短絡した場合や第1タッチ信号端子636β1と第4ダミー端子636ε4とが短絡した場合でも、短絡によってアレイ基板621に電気的な不具合が生じることが避けられる。
【0076】
以上説明したように本実施形態に係るアレイ基板621は、第1画像信号端子636α1と、第1画像信号端子636α1に対して第1方向に間隔を空けて並ぶ第4画像信号端子636α4と、第1画像信号端子636α1に対して第1方向に第4画像信号端子636α4とは反対側に間隔を空けて並ぶ第1ダミー端子636ε1と、第1画像信号端子636α1と第4画像信号端子636α4との間に位置し、第1方向と交差する第2方向に沿って延在する第1配線である第2引き出し配線637B、第3引き出し配線637C及び第4引き出し配線637Dと、第1画像信号端子636α1、第4画像信号端子636α4、第1ダミー端子636ε1及び第1配線である第2引き出し配線637B、第3引き出し配線637C及び第4引き出し配線637Dの上層側に配される絶縁部であるゲート絶縁膜21F1、第1層間絶縁膜21F2及び第2層間絶縁膜21F3(図6を参照)と、を備え、第1ダミー端子636ε1は、第1画像信号端子636α1との間の間隔が、第1配線である第2引き出し配線637B、第3引き出し配線637C及び第4引き出し配線637Dと第1画像信号端子636α1との間の間隔と、第1配線である第2引き出し配線637B、第3引き出し配線637C及び第4引き出し配線637Dと第4画像信号端子636α4との間の間隔と、のいずれよりも大きい位置に配され、当該アレイ基板621のうち、少なくとも第1画像信号端子636α1、第4画像信号端子636α4及び第1ダミー端子636ε1と重畳する位置にドライバ612が実装され、第1画像信号端子636α1及び第4画像信号端子636α4には、ドライバ612から電位が供給され、第1ダミー端子636ε1には、ドライバ612から電位が非供給とされる。
【0077】
第1ダミー端子636ε1と第1画像信号端子636α1との間の間隔が、第1配線である第2引き出し配線637B、第3引き出し配線637C及び第4引き出し配線637Dと第1画像信号端子636α1との間の間隔と、第1配線である第2引き出し配線637B、第3引き出し配線637C及び第4引き出し配線637Dと第4画像信号端子636α4との間の間隔と、のいずれよりも大きいので、例えば当該アレイ基板621の製造に際して第1ダミー端子636ε1と第1画像信号端子636α1とが短絡する事態が生じ難くなっている。このような構成では、当該アレイ基板621の温度環境が変化するのに伴って絶縁部であるゲート絶縁膜21F1、第1層間絶縁膜21F2及び第2層間絶縁膜21F3が熱膨張及び熱収縮すると、絶縁部であるゲート絶縁膜21F1、第1層間絶縁膜21F2及び第2層間絶縁膜21F3のうち、第1ダミー端子636ε1と第1画像信号端子636α1との間に存在する部分には、第1配線である第2引き出し配線637B、第3引き出し配線637C及び第4引き出し配線637Dと第1画像信号端子636α1との間に存する部分や第1配線である第2引き出し配線637B、第3引き出し配線637C及び第4引き出し配線637Dと第4画像信号端子636α4との間に存する部分に比べると、伸縮に起因して大きな応力が作用し、剥離が生じ易い。絶縁部であるゲート絶縁膜21F1、第1層間絶縁膜21F2及び第2層間絶縁膜21F3のうち、第1ダミー端子636ε1と第1画像信号端子636α1との間に存在する部分が剥離すると、第1画像信号端子636α1と第1ダミー端子636ε1とが短絡するおそれがある。その点、第1画像信号端子636αには、ドライバ612から電位が供給されるのに対し、第1ダミー端子636ε1には、ドライバ612から電位が非供給とされるので、仮に絶縁部であるゲート絶縁膜21F1、第1層間絶縁膜21F2及び第2層間絶縁膜21F3の剥離に起因して第1画像信号端子636α1と第1ダミー端子636ε1とが短絡した場合でも、短絡によって当該アレイ基板621に電気的な不具合が生じることが避けられる。
【0078】
<実施形態8>
実施形態8を図15によって説明する。この実施形態8では、上記した実施形態1から端子736の配列を変更した場合を示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
【0079】
本実施形態に係る端子736は、図15に示すように、ドライバ712の配置領域においてY軸方向に2つずつ並ぶ配列とされる。本実施形態では、複数の端子736に、画像信号端子736α、共通信号端子736γ、グランド信号端子736σ及びダミー端子736εが含まれるものの、実施形態1から実施形態7に記載したタッチ信号端子36β(図5を参照)が含まれない。以下では、複数の端子736の具体的な配列について説明する。
【0080】
ドライバ712の配置領域のうちのX軸方向の中央側部分には、画像信号端子736αと、共通信号端子736γに含まれる中央側共通信号端子736γCと、が配される。画像信号端子736αに含まれる青色画像信号端子736αB及び赤色画像信号端子736αRは、図14に示される上段側にてX軸方向に交互に並んで配される。緑色画像信号端子736αG及び中央側共通信号端子736γCは、図14に示される下段側にてX軸方向に交互に並んで配される。なお、引き出し配線737には、中央側共通信号端子736γCに接続される第5引き出し配線37Eが含まれる。ドライバ712の配置領域のうちのX軸方向の端側部分には、共通信号端子736γに含まれる端側共通信号端子736γEと、グランド信号端子736σと、ダミー端子736εと、が配される。グランド信号端子736σは、ドライバ712の配置領域のうち、図14に示す右端付近の位置にてY軸方向に2つ並んで配されている。端側共通信号端子736γEは、ドライバ712の配置領域のうち、グランド信号端子736σに対して図14に示す左側に間隔を空けて隣り合う位置にてY軸方向に2つ並んで配されている。ダミー端子736εは、ドライバ712の配置領域のうち、X軸方向に画像信号端子736α及び中央側共通信号端子736γCと、端側共通信号端子736γEと、の間に位置して配されている。ダミー端子736εは、Y軸方向に2つ並んで配されている。2つのダミー端子736εのうち、上段側に位置する第1ダミー端子736ε1には、第1引き出し配線737Aに接続される第1接続配線740が接続されている。これにより、第1ダミー端子736ε1は、第1画像信号端子736α1と同電位とされる。第1ダミー端子736ε1と、下段側に位置する第2ダミー端子736ε2と、には、第2接続配線741が接続されている。第2接続配線741により第1ダミー端子736ε1及び第2ダミー端子736ε2が同電位とされる。
【0081】
<実施形態9>
実施形態9を図16によって説明する。この実施形態9では、上記した実施形態8から端子836の配置を変更した場合を示す。なお、上記した実施形態8と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
【0082】
本実施形態に係るドライバ812の配置領域のうちのX軸方向の中央側部分には、図16に示すように、上段側に画像信号端子836αが、下段側に中央側共通信号端子836γCが、それぞれ配される。画像信号端子836αに含まれる青色画像信号端子836αB、赤色画像信号端子836αR及び緑色画像信号端子836αGは、図15に示される上段側にて、所定の順でX軸方向に繰り返し並んで配される。中央側共通信号端子836γCは、図15に示される下段側にて、X軸方向に間隔を空けて並んで配される。本実施形態では、実施形態8に比べると、中央側共通信号端子836γCの設置数が多くなる。このため、ドライバ812のうち、複数の中央側共通信号端子836γCと対向する複数のバンプ39(図6を参照)の一部については、共通電位をしないダミーとすることも可能である。
【0083】
<実施形態10>
実施形態10を図17によって説明する。この実施形態10では、上記した実施形態4から、第9接続配線948から第16接続配線955の配置を変更した場合を示す。なお、上記した実施形態4と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
【0084】
本実施形態に係る第9接続配線948から第16接続配線955は、図17に示すように、接続対象となる端子936のうち、Y軸方向の中央位置付近に接続されている。このようにすれば、実施形態4に比べると、第9接続配線948から第16接続配線955が、接続対象となる端子936に対して図16に示す上側または下側に隣り合う端子936から遠い配置となる。これにより、第9接続配線948から第16接続配線955のいずれかに起因して、図16に示す上下に隣り合う2つの端子936同士が短絡する事態が生じ難くなる。第9接続配線948から第16接続配線955のY軸方向についての具体的な配置は、図17での図示以外にも適宜に変更可能である。なお、本実施形態に記載した第9接続配線948から第16接続配線955の構成は、上記した実施形態6にも適用可能である。また、本実施形態に記載した第9接続配線948から第12接続配線951の構成は、上記した実施形態3,5にも適用可能である。
【0085】
<実施形態11>
実施形態11を図18によって説明する。この実施形態11では、上記した実施形態10から、第9接続配線1048から第16接続配線1055の配置を変更した場合を示す。なお、上記した実施形態10と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
【0086】
本実施形態に係る第9接続配線1048から第16接続配線1055は、図18に示すように、接続対象となる端子1036のうち、Y軸方向の下端位置付近に接続されている。第9接続配線1048から第16接続配線1055のY軸方向についての具体的な配置は、図17での図示以外にも適宜に変更可能である。なお、本実施形態に記載した第9接続配線1048から第16接続配線1055の構成は、上記した実施形態6にも適用可能である。また、本実施形態に記載した第9接続配線1048から第12接続配線1051の構成は、上記した実施形態3,5にも適用可能である。
【0087】
<他の実施形態>
本明細書が開示する技術は、上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されず、例えば次のような実施形態も技術的範囲に含まれる。
【0088】
(1)ドライバ12,112,212,312,612,712,812のダミーバンプ39σからダミー端子36ε,136ε,236ε,336ε,436ε,536ε,736εに、信号(電位)を供給してもよい。その場合、例えば、第1ダミー端子36ε1,136ε1,236ε1,336ε1,436ε1,636ε1,736ε1に接続されるダミーバンプ39σから第1ダミー端子36ε1,136ε1,236ε1,336ε1,436ε1,636ε1,736ε1に供給される信号は、第1画像信号端子36α1,136α1,236α1,436α1,636α1,736α1に接続される画像信号バンプ39αから第1画像信号端子36α1,136α1,236α1,436α1,636α1,736α1に供給される信号と同一とされる。
【0089】
(2)アレイ基板21,121,221,321,421,621のドライバ12,112,212,312,612,712,812の配置領域において、グランド信号端子36σ,436σ,536σ,736σが、X軸方向に共通信号端子36γ,136γ,436γ,536γ,736γとダミー端子36ε,136ε,236ε,336ε,436ε,536ε,736εとの間に位置する配置でもよい。つまり、グランド信号端子36σ,436σ,536σ,736σと共通信号端子36γ,136γ,436γ,536γ,736γとのX軸方向の位置関係が各図面での図示とは逆であってもよい。
【0090】
(3)アレイ基板21,121,221,321,421,621には、共通信号端子36γ,136γ,436γ,536γ,736γに接続される共通信号配線やグランド信号端子36σ,436σ,536σ,736σに接続されるグランド信号配線が設けられていてもよい。
【0091】
(4)端子36,736,836,936,1036を構成する第4端子構成部36Dの上層側に第2層間絶縁膜21F3が設けられてもよい。その場合、第2層間絶縁膜21F3のうち第4端子構成部36Dと重畳する位置には開口が設けられる。
【0092】
(5)上記(4)において、端子36,736,836,936,1036は、第2透明電極膜からなる第5端子構成部を有してもよい。第5端子構成部は、第2層間絶縁膜21F4の開口を通して第4端子構成部36Dに接続される。
【0093】
(6)上記(5)において、端子36,736,836,936,1036を構成する第5端子構成部の上層側に第3層間絶縁膜21F4が設けられてもよい。その場合、第3層間絶縁膜21F4のうち第5端子構成部と重畳する位置には開口が設けられる。
【0094】
(7)上記(4),(5)において、端子36,736,836,936,1036のうち、第1透明電極膜からなる第4端子構成部36Dを省略してもよい。
【0095】
(8)端子36,736,836,936,1036のうち、第3金属膜からなる第3端子構成部36Cを省略してもよい。
【0096】
(9)端子36,736,836,936,1036のうち、第2金属膜からなる第2端子構成部36Bを省略してもよい。
【0097】
(10)端子36,736,836,936,1036のうち、第3金属膜からなる第3端子構成部36Cと、第2金属膜からなる第2端子構成部36Bと、を共に省略してもよい。
【0098】
(11)端子36,736,836,936,1036のうち、第1金属膜からなる第1端子構成部36Aを省略してもよい。
【0099】
(12)端子36,736,836,936,1036のうち、第3金属膜からなる第3端子構成部36Cと、第1金属膜からなる第1端子構成部36Aと、を共に省略してもよい。
【0100】
(13)端子36,736,836,936,1036のうち、第2金属膜からなる第2端子構成部36Bと、第1金属膜からなる第1端子構成部36Aと、を共に省略してもよい。
【0101】
(14)端子36,736,836,936,1036のうち、第1透明電極膜からなる第4端子構成部36Dを省略してもよい。
【0102】
(15)X軸方向に並ぶ複数の端子36,736,836,936,1036におけるX軸方向の配列間隔は、全て等しくなくてもよい。
【0103】
(16)第1層間絶縁膜21F2と第3金属膜との間に有機材料からなる平坦化膜が介在していてもよい。
【0104】
(17)画像信号端子36α,136α,236α,436α,536α,736α,836αとダミー端子36ε,136ε,236ε,336ε,436ε,536ε,736εとの間に配される引き出し配線37,737の具体的な本数は、適宜に変更可能である。
【0105】
(18)画像信号端子36α,136α,236α,436α,536α,736α,836αとダミー端子36ε,136ε,236ε,336ε,436ε,536ε,736εとの間に配される第1配線は、引き出し配線37,737以外でもよい。その第1配線は、画像信号端子36α,136α,236α,436α,536α,736α,836αやタッチ信号端子36β,236β,436β,536βとは非接続とされてもよい。
【0106】
(19)アレイ基板21,121,221,321,421,621のドライバ12,112,212,312,612,712,812の配置領域における端子36,736,836,936,1036の具体的な配列は、適宜に変更可能である。例えば、Y軸方向に並ぶ複数の端子36,736,836,936,1036におけるX軸方向の位置が揃う配列であってもよい。他にも、複数の端子36,736,836,936,1036がY軸方向に間隔を空けて3つずつ並ぶ配列であってもよい。さらには、複数の端子36,736,836,936,1036がX軸方向に間隔を空けて並ぶものの、Y軸方向には1つのみ配されてもよい。
【0107】
(20)端子36,736,836,936,1036にタッチ信号端子36β,236β,436β,536βが含まれなくてもよい。つまり、タッチパネル機能を有さない液晶パネル11でもよい。この場合、共通電極28が非分割構造とされ、タッチ電極29が非形成となり、また第3金属膜が非形成とされる。
【符号の説明】
【0108】
11…液晶パネル(表示装置)、12,112,212,312,612,712,812…ドライバ(実装部品)、20…対向基板、21,121,221,321,421,621…アレイ基板(配線基板)、21F1…ゲート絶縁膜(絶縁部)、21F2…第1層間絶縁膜(絶縁部)、21F3…第2層間絶縁膜(絶縁部)、24…TFT(薄膜トランジスタ)、24A…ゲート電極、24B…ソース電極、24C…ドレイン電極、24D…半導体部、25…画素電極、28…共通電極、29…タッチ電極(位置検出電極)、30…タッチ配線(位置検出配線)、36α1,136α1,236α1,436α1,636α1,736α1…第1画像信号端子(第1端子)、36α2,236α2,436α2,636α2…第2画像信号端子(第4端子)、36α4,436α4,636α4…第4画像信号端子(第2端子)、36α5,436α5…第5画像信号端子(第5端子)、36ε1,136ε1,236ε1,336ε1,436ε1,636ε1,736ε1…第1ダミー端子(第3端子)、36ε2,136ε2,236ε2,336ε2,436ε2,636ε2,736ε2…第2ダミー端子(第6端子)、37B,637B…第2引き出し配線(第1配線)、37C,637C…第3引き出し配線(第1配線)、37D,637D…第4引き出し配線(第1配線)、40,140,740…第1接続配線(第2配線)、41,741…第2接続配線(第3配線)、48,448,948,1048…第9接続配線(第2配線)、49,449,949,1049…第10接続配線(第4配線)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18