(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023177573
(43)【公開日】2023-12-14
(54)【発明の名称】抽選処理支援システム
(51)【国際特許分類】
A63F 13/69 20140101AFI20231207BHJP
A63F 13/35 20140101ALI20231207BHJP
A63F 13/79 20140101ALI20231207BHJP
A63F 13/53 20140101ALI20231207BHJP
【FI】
A63F13/69 510
A63F13/35
A63F13/79
A63F13/53
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022090312
(22)【出願日】2022-06-02
(71)【出願人】
【識別番号】514159759
【氏名又は名称】株式会社GameWith
(74)【代理人】
【識別番号】110000800
【氏名又は名称】デロイトトーマツ弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】今泉 卓也
(72)【発明者】
【氏名】宮崎 賢一
(72)【発明者】
【氏名】木村 竣亮
(72)【発明者】
【氏名】栗本 廉
(72)【発明者】
【氏名】福本 ルイス
(72)【発明者】
【氏名】清水 大輝
(57)【要約】
【課題】抽選処理が組み込まれたゲームの開発コストを抑制することができる抽選処理支援システムを提供する。
【解決手段】第2サーバ2は、抽選要求を認識する抽選要求認識部20と、ユーザ端末3を特定するための識別子を認識する識別子認識部21と、抽選要求に基づいて、複数のゲーム媒体から少なくとも1つのゲーム媒体を、抽選によって選択する抽選実行部22と、識別子に基づいてアカウントを認識し、そのアカウントに選択されたゲーム媒体を紐づける紐づけ実行部とを備える。第2サーバ2は、ゲームを提供するための第1サーバ1とは独立している。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
クライアントが使用するクライアント端末を介して提供されるゲームにおける、複数のゲーム媒体から少なくとも1つのゲーム媒体を、ユーザが使用するユーザ端末から送信された抽選要求に応じて、抽選によって選択し、選択された前記ゲーム媒体である選択媒体を、前記ユーザの前記ゲームにおけるアカウントに紐づける抽選処理支援システムにおいて、
前記抽選要求を認識する抽選要求認識部と、
前記ユーザ端末を特定するための識別子を認識する識別子認識部と、
前記抽選要求に基づいて、前記選択媒体を前記抽選によって選択する抽選実行部と、
前記識別子に基づいて前記アカウントを認識し、該アカウントに前記選択媒体を紐づける紐づけ実行部とを備え、
前記識別子認識部、前記抽選要求認識部、前記抽選実行部、及び前記紐づけ実行部は、前記クライアント端末とは独立した情報端末に設けられていることを特徴とする抽選処理支援システム。
【請求項2】
請求項1の抽選処理支援システムにおいて、
前記情報端末は、前記選択媒体及び該選択媒体が紐づけられた前記アカウントに対応する前記識別子を格納する抽選結果格納部を備えていることを特徴とする抽選処理支援システム。
【請求項3】
請求項1の抽選処理支援システムにおいて、
前記情報端末は、前記選択媒体となり得る前記ゲーム媒体を、前記ユーザ端末を介して、前記ユーザに提示するゲーム媒体提示部を備え、
前記ゲーム媒体提示部は、複数の前記ゲームにおけるゲーム媒体を提示することを特徴とする抽選処理支援システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザからの抽選要求に応じて、ゲームにおける複数のゲーム媒体から少なくとも1つを抽選によって選択し、選択されたゲーム媒体をユーザのゲームにおけるアカウントに紐づける抽選処理支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、クライアントの使用する情報端末であるクライアント端末(例えば、サーバなど)から、ユーザの使用する情報端末であるユーザ端末(例えば、スマートフォン、タブレット、パソコン、家庭用ゲーム装置など)へ、インターネット網、公衆回線などを通じて、オンラインゲームを提供するシステムが知られている。
【0003】
この種のオンラインゲームには、いわゆる「ガチャ」と呼ばれる抽選処理が組み込またゲームが多数存在している(例えば、特許文献1参照)。その「ガチャ」と呼ばれる抽選処理は、ユーザからの抽選要求に応じて、ゲームにおける複数のゲーム媒体から少なくとも1つを抽選によって選択し、その後、選択されたゲーム媒体をユーザのゲームにおけるアカウントに紐づける処理である。
そして、そのような「ガチャ」によって、アカウントに紐づけられたゲーム媒体は、ユーザがそのアカウントに基づいてゲームを楽しむ際などに、利用されることになる。
【0004】
ここで、「ゲーム媒体」は、ゲームにおいて使用できるアイテム、キャラクタなどのゲームそのものに使用できるものの他、抽選処理を実行するためのチケットなどのゲームに関連する処理に使用できるものも含む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、一般に、「ガチャ」と呼ばれる抽選処理を実行する処理部は、ゲームを提供するクライアント端末に実装される。すなわち、抽選処理が組み込まれたゲームを新たに開発するためには、そのゲームそのものの開発の他に、その抽選処理についても開発を行う必要がある。
【0007】
そのため、抽選処理が組み込まれたゲームを開発するためには、抽選処理が組み込まれていないゲームを開発する場合に比べて、開発のための工数が多くなり、また、クライアント端末に要求される性能も高くなるという問題があった。
【0008】
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、抽選処理が組み込まれたゲームの開発コストを抑制することができる抽選処理支援システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の抽選処理支援システムは、
クライアントが使用するクライアント端末を介して提供されるゲームにおける、複数のゲーム媒体から少なくとも1つのゲーム媒体を、ユーザが使用するユーザ端末から送信された抽選要求に応じて、抽選によって選択し、選択された前記ゲーム媒体である選択媒体を、前記ユーザの前記ゲームにおけるアカウントに紐づける抽選処理支援システムにおいて、
前記抽選要求を認識する抽選要求認識部と、
前記ユーザ端末を特定するための識別子を認識する識別子認識部と、
前記抽選要求に基づいて、前記選択媒体を前記抽選によって選択する抽選実行部と、
前記識別子に基づいて前記アカウントを認識し、該アカウントに前記選択媒体を紐づける紐づけ実行部とを備え、
前記識別子認識部、前記抽選要求認識部、前記抽選実行部、及び前記紐づけ実行部は、前記クライアント端末とは独立した情報端末に設けられていることを特徴とする。
【0010】
このように、本発明の抽選処理支援システムでは、抽選処理そのものである識別子及び抽選要求の認識、抽選、並びに識別子への紐づけといった一連の処理を行う処理部(すなわち、抽選要求認識部、識別子認識部、抽選実行部、及び紐づけ実行部)を、ゲームそのものを提供するためのクライアント端末ではなく、クライアント端末とは独立した情報端末に設けている。
【0011】
これにより、ゲームのプログラムそのものに抽選処理を実行するためのプログラムが組み込まれていなかったり、クライアント端末に抽選処理を行う処理部が設けられていなかったりする場合であっても、情報端末の処理部を利用するためのプログラム又は処理部という、それらに比べて簡易な構成を実装するだけで、その情報端末に予め設けられている抽選処理を行う処理部を利用して、そのゲームに抽選処理を組み込むことができる。
【0012】
したがって、本発明の抽選処理支援システムによれば、ゲームに抽選処理を組み込むために必要なプログラム又は処理部を簡易なものにすることができるので、抽選処理が組み込まれたゲームの開発コストを抑制することができる。
【0013】
また、本発明の抽選処理支援システムにおいては、
前記情報端末は、前記選択媒体及び該選択媒体が紐づけられた前記アカウントに対応する前記識別子を格納する抽選結果格納部を備えていることが好ましい。
【0014】
このように構成すると、抽選処理の結果を、クライアント端末にすぐに送信せずに、クライアント端末とは独立している情報端末に一時的に保存することができる。
【0015】
これにより、クライアント端末を介して提供されるゲームそのものがリリースされていない状態、ゲームそのものの開発が完了していない状態などであっても、情報端末の処理部を利用するためのプログラム又は処理部さえ実装されていれば、そのゲームに係る抽選処理を、先だってユーザに提供することができる。ひいては、ゲームのリリース前に、ユーザの取り込みを図ることができる。
【0016】
また、本発明の抽選処理支援システムにおいては、
前記情報端末は、前記選択媒体となり得る前記ゲーム媒体を、前記ユーザ端末を介して、前記ユーザに提示するゲーム媒体提示部を備え、
前記ゲーム媒体提示部は、複数の前記ゲームにおけるゲーム媒体を提示することが好ましい。
【0017】
本発明の基本構成によれば、1つの抽選処理支援システムを利用して抽選処理を組み込むことのできるゲームは、1つだけである必要はなく、複数であってもよい。そこで、そのように複数のゲームにおいて抽選処理支援システムを利用する場合には、このように、その複数のゲームにおけるゲーム媒体を提示するように構成するとよい。
【0018】
このように構成すると、あるゲームをプレイしているユーザに、他のゲームにおけるゲーム媒体を取得する機会が付与されることになる。これにより、そのユーザに、その他のゲームをプレイさせるためのインセンティブが与えられるので、その他のゲームに、新規のユーザを誘導しやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】第1実施形態に係る支援システムの概略構成を示す説明図。
【
図2】
図1の支援システムの処理部の構成を示すブロック図。
【
図3A】
図1の支援システムでガチャを実行する際に、ユーザ端末に表示される画面の一例を示す模式図であり、ゲームAに係るガチャを選択している状態を示す図。
【
図3B】
図1の支援システムでガチャを実行する際に、ユーザ端末に表示される画面の一例を示す模式図であり、ゲームBに係るガチャを選択している状態を示す図。
【
図3C】
図1の支援システムでガチャを実行する際に、ユーザ端末に表示される画面の一例を示す模式図であり、ゲームCに係るガチャを選択している状態を示す図。
【
図4】
図1の支援システムがガチャを実行する際の処理を示すフローチャート。
【
図5】第2実施形態に係る支援システムの処理部の構成を示すブロック図。
【
図6】
図5の支援システムがガチャを実行する際の処理を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0020】
[第1実施形態]
以下、
図1~
図4を参照して、第1実施形態に係る支援システムS1(抽選処理支援システム)、及びそれを用いて実施される抽選処理支援方法について説明する。
【0021】
なお、以下の説明において、「クライアント」とは、支援システムS1を利用して、ゲームを提供する事業者を指す。また、「ユーザ」とは、クライアントによって提供されるゲームを行う者を指す。
【0022】
[クライアントによって提供されるゲームの概要]
支援システムS1の構成及び支援システムS1が実行する処理の詳細を説明するに先立ち、支援システムS1を利用してクライアントが提供するゲームの概要について説明する。
【0023】
本実施形態におけるゲームは、クライアントの使用する情報端末である第1サーバ1(クライアント端末)、及び支援システムS1を構成する情報端末である第2サーバ2から、ユーザの使用する情報端末であるユーザ端末3(例えば、スマートフォン、タブレット、家庭用ゲーム装置など)へ、インターネット網、公衆回線などを通じて、提供されるオンラインゲームである(
図1参照)。
【0024】
このゲームは、仮想のゲーム空間において、ユーザがキャラクタを操作して、複数のイベント(以下、「クエスト」という。)のクリアを目指すクエストパートと、クエストパートと独立して実行可能であり、ゲームにおいて使用可能なゲーム媒体を取得するガチャパートとを含んでいる。
【0025】
ガチャパートにおいては、所定の条件を満たした場合に、いわゆる「ガチャ」と呼ばれる抽選処理(以下、単に「ガチャ」という場合がある。)が実行される。そのガチャは、クエストパートにおいて取得されたアイテム、そのゲームにおけるユーザのアカウントに紐づけられた仮想的な通貨などを対価として実行される場合もあり、また、対価は不要であるものの、所定の時刻のみにおいて実行可能となっている場合などがある。
【0026】
ここで、「ゲーム媒体」は、クエストパートにおいて使用できるアイテム、キャラクタなどの他、ガチャパートにおいてガチャを実行するためのチケットなどのゲームに関連するイベントに使用できるものも含む。
【0027】
本実施形態では、1つのクライアントから複数のゲームが提供されており、それらの複数のゲームにおけるクエストパートは、第1サーバ1によって提供され、ガチャパートは、第2サーバ2によって提供される。
【0028】
[システムの概略構成]
以下、
図1を参照して、支援システムS1の概略構成について説明する。
【0029】
図1に示すように、支援システムS1は、コンピュータシステムであり、支援システムS1によるサービスの提供者が保有する第2サーバ2によって構成されている。
【0030】
第2サーバ2は、インターネット網、公衆回線などを通じて、クライアントの使用する第1サーバ1、及びユーザの使用するユーザ端末3と、相互に情報通信可能に構成されている。また、前述のように、第1サーバ1及びユーザ端末3も、相互に情報通信可能に構成されている。
【0031】
なお、本発明の抽選処理支援システムは、1つのサーバによって構成されるものに限定されるものではなく、後述する処理部を備えていれば、複数の情報端末を利用して構成されていてもよい。
【0032】
そのため、例えば、複数のサーバによって抽選処理支援システム全体を構成してもよい。また、ユーザ端末に処理部の少なくとも1つ又はその処理部の機能の少なくとも一部を実装して、ユーザ端末の少なくとも一方とサーバとで協働してシステムを構成してもよい。
【0033】
[各処理部の構成]
図2に示すように、第1サーバ1は、実装されたハードウェア構成及びプログラムの少なくとも一方により実現される機能(処理部)として、アカウント情報格納部10と、クエストパート実行部11と、第1抽選要求受付部12とを備えている。
【0034】
アカウント情報格納部10は、ゲームにおけるユーザのアカウント情報を格納する。アカウント情報には、ユーザの使用しているユーザ端末3を特定するための識別子、及びその識別子に紐づけられたゲームに関する情報が格納されている。
【0035】
識別子としては、例えば、ユーザ端末3の製造番号、ユーザ端末3に紐付けられた電話番号などが挙げられる。また、ゲームに関する情報としては、ユーザがプレイしている又はプレイし得るゲームの種類、ゲームにおけるユーザのアカウントなどの他、例えば、クエストパートにおいて使用されるキャラクタのパラメータ、所持しているアイテム、ガチャパートにおいて取得されたゲーム媒体などが挙げられる。
【0036】
クエストパート実行部11は、ユーザ端末3から送信された情報に基づいて、クエストパートを進行させる。
【0037】
具体的には、クエストパート実行部11は、ユーザ端末3に、クエストパートにおける画面、及びクエストパートにおける入力インターフェース(例えば、操作キーなど)を出力する。そして、クエストパート実行部11は、その入力インターフェースを介して、何らかの操作が行われた際には、その操作に基づいて、クエストパートにおける所定の処理を実行し、その処理の結果を画面に反映させる。
【0038】
第1抽選要求受付部12は、ユーザ端末3から送信された情報に基づいて、ガチャパートにおいてガチャの実行を要求する旨の信号(以下、この信号を「抽選要求」という。)に関する処理を実行する。
【0039】
具体的には、第1抽選要求受付部12は、ユーザ端末3に、ガチャパートへ移行するか否かを問う画面、及びガチャパートへの移行を実行するための入力インターフェース(例えば、ボタンなど)を出力する。その後、ガチャパートへの移行が指示されると、第1抽選要求受付部12は、その入力インターフェースを介して、第2サーバ2へ、抽選要求を受け付けた旨の信号、及び抽選要求を発信したユーザ端末3を特定するための識別子を送信する。
【0040】
また、
図2に示すように、第2サーバ2は、実装されたハードウェア構成及びプログラムの少なくとも一方により実現される機能(処理部)として、抽選要求認識部20と、識別子認識部21と、抽選実行部22と、紐づけ実行部23とを備えている。
【0041】
抽選要求認識部20は、第1抽選要求受付部12から送信された信号に基づいて、抽選要求を認識する。具体的には、抽選要求認識部20は、第1抽選要求受付部12が送信した抽選要求を受け付けた旨の信号を受信したことによって、抽選要求がなされたと認識する。
【0042】
識別子認識部21は、抽選要求認識部20が抽選要求を認識すると、抽選要求を発信したユーザ端末3を特定するための識別子を認識する。具体的には、識別子認識部21は、第1抽選要求受付部12が送信した識別子を、抽選要求を発信したユーザ端末3を特定するための識別子として認識する。
【0043】
抽選実行部22は、抽選要求認識部20が抽選要求を認識すると、ゲームにおける複数のゲーム媒体から少なくとも1つのゲーム媒体を、抽選によって選択する。抽選実行部22は、抽選処理提示部22aと、ゲーム媒体提示部22bと、抽選操作認識部22cと、ゲーム媒体選択部22dとを有している。
【0044】
抽選処理提示部22aは、抽選要求認識部20が抽選要求を認識すると、識別子認識部21が認識した識別子に基づいて、抽選要求を発信したユーザ端末3を認識する。次に、抽選処理提示部22aは、そのユーザ端末3から情報を取得して、ユーザがプレイしている又はプレイし得るゲームを認識する。その後、抽選処理提示部22aは、そのゲームに対応して実装されているガチャの種類及びそのゲームに対応するゲーム媒体を、ユーザ端末3を介して、ユーザに選択可能に提示する。
【0045】
なお、抽選処理提示部22aは、ユーザ端末3からではなく、第1サーバ1のアカウント情報格納部10から情報を取得して、ユーザがプレイしている又はプレイし得るゲームを認識してもよい。
【0046】
ゲーム媒体提示部22bは、ガチャを実行することによってユーザが取得し得るゲーム媒体を、ユーザ端末3を介して、ユーザに提示する。
【0047】
本実施形態では、前述のように、第1サーバ1によって複数のゲームが提供されており、それらの複数のゲームにおけるガチャパートは、第2サーバ2によって共通して提供される。
【0048】
そのため、
図3A~
図3Cに示すように、ガチャパートにおいては、抽選処理提示部22a及びゲーム媒体提示部22bによって、複数のゲームにおけるガチャ(ゲームA,B,C)、及び選択されたゲーム(すなわち、ガチャの種類)におけるゲーム媒体が、一括して選択可能に提示される。
【0049】
なお、ガチャパートにおいて、ガチャの仕様が複数種類ある場合(例えば、1回のみの抽選、まとめて複数回の抽選など)には、抽選処理提示部22aによって、それらのガチャの仕様の種類も、選択可能に提示される。
【0050】
抽選操作認識部22cは、ユーザ端末3から送信された情報に基づいて、抽選要求を確定するための操作がなされたか否かを認識する。例えば、抽選操作認識部22cは、
図3A~
図3Cにおける「10連ガチャをまわす」というボタンが押された際に、抽選要求を確定するための操作がなされたと認識する。
【0051】
図2に戻り、ゲーム媒体選択部22dは、抽選要求が確定されると、所定のルールに基づいて、複数のゲーム媒体のうちから少なくとも1つのゲーム媒体を抽選によって選択する。この所定のルールは、ゲームを提供しているクライアントの要望などに応じて、適宜設定される。
【0052】
紐づけ実行部23は、識別子認識部21が認識した識別子に基づいて、第1サーバ1のアカウント情報格納部10から、そのユーザ端末3に紐づけられたアカウントを検索して認識する。また、紐づけ実行部23は、認識したアカウントに、抽選実行部22が抽選によって選択したゲーム媒体である選択媒体を紐づける。
【0053】
具体的には、紐づけ実行部23は、識別子に基づいて、第1サーバ1のアカウント情報格納部10から、その識別子に対応するユーザ端末3を検索し、そのユーザ端末3に紐づけられているゲームのアカウントを認識する。その後、紐づけ実行部23は、選択媒体を、そのアカウントに紐づける。
【0054】
また、
図2に示すように、ユーザ端末3は、実装されたハードウェア構成及びプログラムの少なくとも一方により実現される機能(処理部)として、入力部30と、出力部31とを備えている。
【0055】
本実施形態においては、ユーザ端末3はスマートフォンであり、ユーザ端末3の入力部30及び出力部31はタッチパネルであるとして説明を行う。ただし、本発明のユーザ端末は、そのような構成に限定されるものではなく、ユーザからの情報の入力を受け付けることができ、且つ、ユーザへの情報の提示のために出力を行うことができるものであればよい。
【0056】
そのため、本発明のユーザ端末は、タブレット、パソコン、家庭用ゲーム装置などであってもよい。また、本発明のユーザ端末は、タッチパネルの他、キーボード、マイク、カメラ、スピーカーなどを用いて、入力及び出力を可能に構成されていてもよい。
【0057】
[各処理部で実行される処理]
次に、
図2~
図4を参照して、支援システムS1が実行する処理である抽選処理支援方法について説明する。
【0058】
この処理においては、まず、抽選要求認識部20が、第1サーバ1の第1抽選要求受付部12からの信号に基づいて、抽選要求を認識するとともに、識別子認識部21が、第1抽選要求受付部12から送信された識別子を認識する(
図4/STEP100)。
【0059】
次に、抽選実行部22の抽選処理提示部22aが、識別子認識部21が認識した識別子に基づいて、抽選要求を発信したユーザ端末3を認識する(
図4/STEP101)。
【0060】
次に、抽選処理提示部22aが、認識されたユーザ端末3から情報を取得して、ユーザがプレイしている又はプレイし得るゲームを認識し、そのゲームを抽選処理の対象となるゲームとして認識する(
図4/STEP102)。
【0061】
次に、抽選処理提示部22aが、抽選処理の対象となると認識されたゲームに対応するガチャを、ユーザ端末3を介して、ユーザに選択可能に提示する(
図4/STEP103)。
【0062】
次に、抽選実行部22のゲーム媒体提示部22bが、抽選処理提示部22aが提示したゲームについて、ガチャを実行することによってユーザが取得し得るゲーム媒体の一覧を、ユーザ端末3を介して、ユーザに提示する(
図4/STEP104)。
【0063】
STEP103及びSTEP104の処理が実行されると、ユーザ端末3の入力部30及び出力部31であるタッチパネルには、まず、
図3Aに示すような画面が表示される。この画面では、ゲーム名(すなわち、ガチャの種類)である「ゲームA」という表示とともに、その状態でガチャを実行した際にユーザが入手し得るゲーム媒体(本実施形態では、ゲームAのクエストパートで使用可能となるキャラクタ)の一覧がまとめられたリストが表示される。
【0064】
そして、ユーザが、そのタッチパネル上で、リストをスライドさせるように指を移動させると、リスト(すなわち、ガチャの種類及びゲーム媒体の一覧)が切り替わる。具体的には、スライドに応じて、ゲームAに係るリスト(
図3A参照)が、ゲームAとは異なるゲームBに係るリスト(
図3B参照)、又はゲームA及びゲームBとは異なるゲームCに係るリスト(
図3C参照)に切り替わる。
【0065】
次に、ゲーム媒体提示部22bが、抽選処理の対象となるゲームが変更されたか否かを判断する(
図4/STEP105)。
【0066】
具体的には、ゲーム媒体提示部22bは、前述のリストをスライドさせるような操作がなされたか否かを判断する。
【0067】
ゲームが変更された場合(STEP105でYESの場合)、STEP104に戻り、ゲーム媒体提示部22bは、変更された結果として選択されたゲームに関するゲーム媒体の一覧(すなわち、前述のリスト)を、ユーザ端末3を介して、ユーザに提示する(
図4/STEP104)。
【0068】
一方、ゲームが変更されなかった場合(STEP105でNOの場合)、抽選実行部22の抽選操作認識部22cが、ユーザ端末3から送信された情報に基づいて、抽選要求が確定されたか否かを判断する(
図4/STEP106)。
【0069】
具体的には、抽選操作認識部22cは、
図3における「10連ガチャをまわす」というボタンが押された際に、抽選要求を確定するための操作がなされたと判断する。
【0070】
抽選要求が確定されなかった場合(STEP106でNOの場合)、STEP105に戻り、再度、ゲーム媒体提示部22bが、抽選処理の対象となるゲームが変更されたか否かを判断する。
【0071】
一方、抽選要求が確定された場合(STEP106でYESの場合)、ゲーム媒体選択部22dが、所定のルールに基づいて、その時点で表示されているリストに記載されている複数のゲーム媒体のうちから少なくとも1つのゲーム媒体を抽選によって選択し、選択されたゲーム媒体を選択媒体として認識する(
図4/STEP107)。
【0072】
次に、紐づけ実行部23が、識別子認識部21が認識した識別子に基づいて、第1サーバ1のアカウント情報格納部10から、その識別子に対応するユーザ端末3を検索し、そのユーザ端末3に紐づけられているゲームのアカウントを認識する(
図4/STEP108)。
【0073】
次に、紐づけ実行部23は、選択媒体をそのアカウントに紐づけて(
図4/STEP109)、今回の処理を終了する。
【0074】
以上説明したように、支援システムS1では、抽選処理そのものである識別子及び抽選要求の認識、抽選、並びに識別子への紐づけといった一連の処理を行う処理部(すなわち、抽選要求認識部20、識別子認識部21、抽選実行部22、及び紐づけ実行部23)を、ゲームそのものを提供するための処理部であるクエストパート実行部11を備えている第1サーバ1ではなく、第1サーバ1とは独立した第2サーバ2に設けている。
【0075】
これにより、ゲームのプログラムそのものに抽選処理を実行するためのプログラムが組み込まれていなかったり、第1サーバ1に抽選処理を行う処理部が設けられていなかったりする場合であっても、第2サーバ2の処理部を利用するためのプログラム又は処理部(例えば、本実施形態における第1抽選要求受付部12、第2サーバ2と通信を行う処理部(不図示))という、それらに比べて簡易な構成を実装するだけで、その第2サーバ2に予め設けられている抽選処理を行う処理部を利用して、そのゲームに抽選処理を組み込むことができる。
【0076】
したがって、支援システムS1によれば、ゲームに抽選処理を組み込むために必要なプログラム又は処理部を簡易なものにすることができるので、抽選処理が組み込まれたゲームの開発コストを抑制することができる。
【0077】
なお、本実施形態の支援システムS1では、第1サーバ1から複数のゲームをユーザ端末3へと提供している。そのため、
図3A~
図3Cに示すように、第2サーバ2において実行される抽選処理では、複数のゲームにおける抽選処理を、ユーザが選択可能に構成されている。
【0078】
このように構成すると、あるゲームをプレイしているユーザに、他のゲームにおけるゲーム媒体を取得する機会が付与されることになる。これにより、そのユーザに、その他のゲームをプレイさせるためのインセンティブが与えられるので、その他のゲームに、新規のユーザを誘導しやすくなる。
【0079】
しかし、本発明の抽選処理支援システムは、このような構成に限定されるものではなく、抽選処理の対象となるゲームは1つだけであってもよい。
【0080】
そして、抽選処理の対象となるゲームが1つだけである場合には、抽選処理提示部及びゲーム処理提示部は、ガチャの種類としてのゲーム名の切り替え、及びそれに伴うゲーム媒体一覧の切り替えを行うことができるように構成されていなくてもよい。
【0081】
[第2実施形態]
以下、
図5及び
図6を参照して、第2実施形態に係る支援システムS2(抽選処理支援システム)、及びそれを用いて実施される抽選処理支援方法について説明する。
【0082】
なお、本実施形態の支援システムS2は、支援システムS2は、第1サーバ1を介して提供されるゲームそのものがリリースされていない状態、ゲームそのものの開発が完了していない状態などであっても、そのゲームに係るガチャパートを事前に実行可能に構成されている点を除き、第1実施形態の支援システムS1と同様の機能を備えている。
【0083】
そのため、以下の説明においては、ガチャパートを事前に実行するための構成、及びそのための処理についてのみ説明する。また、第1実施形態の支援システムS1の構成と同一の構成又は対応する構成については、同一の符号を付すとともに、詳細な説明は省略する。
【0084】
[各処理部の構成]
図5に示すように、第1サーバ1は、実装されたハードウェア構成及びプログラムの少なくとも一方により実現される機能(処理部)として、アカウント情報格納部10と、クエストパート実行部11とを備えている。すなわち、第1実施形態における支援システムS1とは異なり、本実施形態における支援システムS2では、第1抽選要求受付部12が省略されている。
【0085】
また、第2サーバ2は、実装されたハードウェア構成及びプログラムの少なくとも一方により実現される機能(処理部)として、抽選要求認識部20と、識別子認識部21と、抽選実行部22と、紐づけ実行部23とを備えており、さらに、第2抽選要求受付部24と、抽選結果格納部25とを備えている。
【0086】
第2抽選要求受付部24は、ユーザ端末3から送信された情報に基づいて、ガチャパートにおいてガチャの実行を要求する旨の信号(以下、この信号を「抽選要求」という。)に関する処理を実行する。
【0087】
具体的には、第2抽選要求受付部24は、ユーザ端末3に、ガチャパートへ移行するか否かを問う画面、及びガチャパートへの移行を実行するための入力インターフェース(例えば、ボタンなど)を出力する。その後、ガチャパートへの移行が指示されると、第2抽選要求受付部24は、その入力インターフェースを介して、抽選要求認識部20へ、抽選要求を受け付けた旨の信号、及び抽選要求を発信したユーザ端末3を特定するための識別子を送信する。
【0088】
抽選要求認識部20は、第2抽選要求受付部24から送信された信号に基づいて、抽選要求を認識する。具体的には、抽選要求認識部20は、第2抽選要求受付部24が送信した抽選要求を受け付けた旨の信号を受信したことによって、抽選要求がなされたと認識する。
【0089】
識別子認識部21は、抽選要求認識部20が抽選要求を認識すると、抽選要求を発信したユーザ端末3を特定するための識別子を認識する。具体的には、識別子認識部21は、第2抽選要求受付部24が送信した識別子を、抽選要求を発信したユーザ端末3を特定するための識別子として認識する。
【0090】
抽選実行部22の抽選処理提示部22aは、抽選要求認識部20が抽選要求を認識すると、識別子認識部21が認識した識別子に基づいて、抽選要求を発信したユーザ端末3を認識する。次に、抽選処理提示部22aは、そのユーザ端末3から情報を取得して、ユーザがプレイを予定しているゲームを認識する。その後、抽選処理提示部22aは、そのゲームに対応して実装されているガチャの種類及びそのゲームに対応するゲーム媒体を、ユーザ端末3を介して、ユーザに選択可能に提示する。
【0091】
紐づけ実行部23は、識別子認識部21が認識した識別子について、仮アカウントを生成する。また、紐づけ実行部23は、その仮アカウントに、抽選実行部22が抽選によって選択したゲーム媒体である選択媒体を紐づける。
【0092】
抽選結果格納部25は、仮アカウント及びその仮アカウントに紐づけられた選択媒体を格納する。また、抽選結果格納部25は、第1サーバ1からの要求に応じて、格納している情報を、第1サーバ1のアカウント情報格納部10に格納する。
【0093】
[各処理部で実行される処理]
次に、
図5及び
図6を参照して、支援システムS2が実行する処理である抽選処理支援方法について説明する。
【0094】
この処理においては、まず、抽選要求認識部20が、第2抽選要求受付部24からの信号に基づいて、抽選要求を認識するとともに、識別子認識部21が、第2抽選要求受付部24から送信された識別子を認識する(
図6/STEP200)。
【0095】
次に、抽選実行部22の抽選処理提示部22aが、識別子認識部21が認識した識別子に基づいて、抽選要求を発信したユーザ端末3を認識する(
図6/STEP201)。
【0096】
次に、抽選処理提示部22aが、認識されたユーザ端末3から情報を取得して、ユーザがプレイを予定しているゲームを認識し、そのゲームを抽選処理の対象となるゲームとして認識する(
図6/STEP202)。
【0097】
次に、抽選処理提示部22aが、抽選処理の対象となると認識されたゲームに対応するガチャを、ユーザ端末3を介して、ユーザに選択可能に提示する(
図6/STEP203)。
【0098】
次に、抽選実行部22のゲーム媒体提示部22bが、抽選処理提示部22aが提示したゲームについて、ガチャを実行することによってユーザが取得し得るゲーム媒体の一覧を、ユーザ端末3を介して、ユーザに提示する(
図6/STEP204)。
【0099】
次に、ゲーム媒体提示部22bが、抽選処理の対象となるゲームが変更されたか否かを判断する(
図6/STEP205)。
【0100】
ゲームが変更された場合(STEP205でYESの場合)、STEP204に戻り、ゲーム媒体提示部22bは、変更された結果として選択されたゲームに関するゲーム媒体の一覧(すなわち、前述のリスト)を、ユーザ端末3を介して、ユーザに提示する(
図6/STEP204)。
【0101】
一方、ゲームが変更されなかった場合(STEP205でNOの場合)、抽選実行部22の抽選操作認識部22cが、ユーザ端末3から送信された情報に基づいて、抽選要求が確定されたか否かを判断する(
図6/STEP206)。
【0102】
抽選要求が確定されなかった場合(STEP206でNOの場合)、STEP205に戻り、再度、ゲーム媒体提示部22bが、抽選処理の対象となるゲームが変更されたか否かを判断する。
【0103】
一方、抽選要求が確定された場合(STEP206でYESの場合)、ゲーム媒体選択部22dが、所定のルールに基づいて、その時点で表示されているリストに記載されている複数のゲーム媒体のうちから少なくとも1つのゲーム媒体を抽選によって選択し、選択されたゲーム媒体を選択媒体として認識する(
図6/STEP207)。
【0104】
次に、紐づけ実行部23が、識別子認識部21が認識した識別子について、仮アカウントを生成する(
図6/STEP208)。
【0105】
次に、紐づけ実行部23は、選択媒体をその仮アカウントに紐づけて、抽選結果格納部25に格納して(
図6/STEP209)、今回の処理を終了する。
【0106】
その後、例えば、第1サーバ1によってゲームの提供が開始された後には、抽選結果格納部25は、第1サーバ1からの要求に応じて、格納している情報を、第1サーバ1のアカウント情報格納部10に格納する。
【0107】
このように構成されている本実施形態の支援システムS2によれば、第1実施形態の支援システムS1と同様に、ゲームに抽選処理を組み込むために必要なプログラム又は処理部を簡易なものにすることができるので、抽選処理が組み込まれたゲームの開発コストを抑制することができる。
【0108】
また、本実施形態の支援システムS2においては、第2サーバ2は、選択媒体及びその選択媒体が紐づけられた識別子を格納する抽選結果格納部25を備えている。そのため、支援システムS2では、抽選処理の結果を、第1サーバ1にすぐに送信せずに、第1サーバ1とは独立している第2サーバ2に一時的に保存することができる。
【0109】
これにより、第1サーバ1を介して提供されるゲームそのものがリリースされていない状態、ゲームそのものの開発が完了していない状態などであっても、第2サーバ2の処理部を利用するためのプログラム又は処理部さえ実装されていれば、そのゲームに係る抽選処理を、先だってユーザに提供することができる。ひいては、ゲームのリリース前に、ユーザの取り込みを図ることができる。
【0110】
[その他の実施形態]
以上、図示の実施形態について説明したが、本発明はこのような形態に限定されるものではない。
【0111】
例えば、第1実施形態は、すでにリリースされたゲームにおけるガチャパートの抽選処理を、支援システムS1を利用して実行する場合について説明している。そのため、第1実施形態では、
図2に示すように、第1サーバ1に第1抽選要求受付部12が設けられている。
【0112】
これに対し、第2実施形態は、リリース前のゲームにおけるガチャパートの抽選処理を、支援システムS2を利用して実行する場合について説明している。そのため、第2実施形態では、
図5に示すように、第1サーバ1から第1抽選要求受付部12が省略され、第2サーバ2に第2抽選要求受付部24及び抽選結果格納部25が設けられている。
【0113】
しかし、本発明の抽選処理支援システム、このような構成に限定されるものではなく、すでにリリースされたゲームにおけるガチャパートの抽選処理、及びリリース前のゲームにおけるガチャパートの抽選処理の両方を、実行可能に構成されていてもよい。
【0114】
その場合には、第1サーバ1に第1抽選要求受付部12が設けるとともに、第2サーバ2に第2抽選要求受付部24及び抽選結果格納部25に設け、第1実施形態において説明した処理及び第2実施形態において説明した処理について、ゲームに種類に応じて、いずれか一方を実行したり、両方を同時に又は順次実行したりするように構成すればよい。
【符号の説明】
【0115】
1…第1サーバ(クライアント端末)、2…第2サーバ(情報端末)、3…ユーザ端末、10…アカウント情報格納部、11…クエストパート実行部、12…第1抽選要求受付部、20…抽選要求認識部、21…識別子認識部、22…抽選実行部、22a…抽選処理提示部、22b…ゲーム媒体提示部、22c…抽選操作認識部、22d…ゲーム媒体選択部、23…紐づけ実行部、24…第2抽選要求受付部、25…抽選結果格納部、30…入力部、31…出力部、S1,S2…支援システム(抽選処理支援システム)