(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023177716
(43)【公開日】2023-12-14
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20231207BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022090547
(22)【出願日】2022-06-03
(71)【出願人】
【識別番号】522395842
【氏名又は名称】株式会社Giv-ning
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】山根 瞬
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC12
(57)【要約】 (修正有)
【課題】消費者生成メディアへの投稿を適切に促進する情報処理装置を提供する。
【解決手段】情報処理装置10において、取得部11は、ユーザによる店舗のサービス及び商品の少なくとも一方に関する質問調査の回答を示す情報を取得する。制御部12は、取得部11により取得された、回答を示す情報に基づいて、消費者生成メディアへの店舗のサービス及び商品の少なくとも一方に関する評価の投稿依頼を前記ユーザの端末へ送信する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザによる店舗のサービス及び商品の少なくとも一方に関する質問調査の回答を示す情報を取得する取得部と、
前記取得部により取得された情報に基づいて、消費者生成メディアへの前記店舗のサービス及び商品の少なくとも一方に関する評価の投稿依頼を前記ユーザの端末へ送信する制御部と、
を有する情報処理装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記取得部により取得された情報に応じた投稿用のコンテンツを、前記ユーザの端末へ送信する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記情報処理装置は、前記ユーザにより前記消費者生成メディアへ投稿される前記店舗のサービス及び商品の少なくとも一方に関する評価に応じた特典を前記ユーザに提供する提供部を有する、
請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記取得部により取得された情報に応じたキーワードを含む投稿用のコンテンツを、前記ユーザの端末へ送信する、
請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記取得部は、前記ユーザによる前記店舗での購入額、前記ユーザが前記店舗で購入した商品、前記店舗の従業員による前記ユーザに対する評価、及び前記ユーザの属性の少なくとも一つを示す情報を取得する、
請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記ユーザによる前記店舗のサービス及び商品の少なくとも一方に関する満足度が閾値以上である場合、前記店舗のサービス及び商品の少なくとも一方に関する評価の投稿依頼を送信する、
請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記ユーザの端末により撮影された1以上の画像のうち、前記取得部により取得された情報に応じた投稿用の画像を示す情報をユーザの端末へ送信する、
請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項8】
ユーザによる店舗のサービス及び商品の少なくとも一方に関する質問調査の回答を示す情報を取得し、
取得した情報に基づいて、消費者生成メディアへの前記店舗のサービス及び商品の少なくとも一方に関する評価の投稿依頼を前記ユーザの端末へ送信する、
情報処理方法。
【請求項9】
ユーザによる店舗のサービス及び商品の少なくとも一方に関する質問調査の回答を示す情報を取得し、
取得した情報に基づいて、消費者生成メディアへの前記店舗のサービス及び商品の少なくとも一方に関する評価の投稿依頼を前記ユーザの端末へ送信する、
処理をコンピュータに実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、飲食店、宿泊施設等の店舗でのサービスや、EC(Electronic Commerce)サイト等で販売されている各種の商品(製品)に対する消費者の口コミ(ユーザー生成コンテンツ)を、インターネット等を介して提供するサービスが知られている。当該サービスは、例えば、消費者生成メディア等とも称されている。消費者生成メディアには、例えば、いわゆる口コミサイト等が含まれている。
【0003】
この技術に関し、特許文献1には、実際に店の商品やサービスを利用した者に対してのみ、口コミを投稿させることができる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術では、例えば、消費者生成メディアへの投稿を適切に促進できない場合があるという問題点がある。
【0006】
本開示の目的は、消費者生成メディアへの投稿を適切に促進できる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係る第1の態様では、ユーザによる店舗のサービス及び商品の少なくとも一方に関する質問調査の回答を示す情報を取得する取得部と、前記取得部により取得された情報に基づいて、消費者生成メディアへの前記店舗のサービス及び商品の少なくとも一方に関する評価の投稿依頼を前記ユーザの端末へ送信する制御部と、を有する情報処理装置が提供される。
【0008】
また、本開示に係る第2の態様では、ユーザによる店舗のサービス及び商品の少なくとも一方に関する質問調査の回答を示す情報を取得し、取得した情報に基づいて、消費者生成メディアへの前記店舗のサービス及び商品の少なくとも一方に関する評価の投稿依頼を前記ユーザの端末へ送信する、情報処理方法が提供される。
【0009】
また、本開示に係る第3の態様では、ユーザによる店舗のサービス及び商品の少なくとも一方に関する質問調査の回答を示す情報を取得し、取得した情報に基づいて、消費者生成メディアへの前記店舗のサービス及び商品の少なくとも一方に関する評価の投稿依頼を前記ユーザの端末へ送信する、処理をコンピュータに実行させるプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0010】
一側面によれば、消費者生成メディアへの投稿を適切に促進できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
【
図2】実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成例を示す図である。
【
図3】実施形態に係る情報処理装置の構成の一例を示す図である。
【
図4】実施形態に係る情報処理システムの処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図5】実施形態に係るユーザDB(データベース)に記憶される情報の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本開示の原理は、いくつかの例示的な実施形態を参照して説明される。これらの実施形態は、例示のみを目的として記載されており、本開示の範囲に関する制限を示唆することなく、当業者が本開示を理解および実施するのを助けることを理解されたい。本明細書で説明される開示は、以下で説明されるもの以外の様々な方法で実装される。
以下の説明および特許請求の範囲において、他に定義されない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語および科学用語は、本開示が属する技術分野の当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。
以下、図面を参照して、本開示の実施形態を説明する。
【0013】
<システム構成>
図1を参照し、実施形態に係る情報処理システム1の構成について説明する。
図1は、実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。
図1の例では、情報処理システム1は、情報処理装置10、及び消費者生成メディアサーバ40を有する。また、情報処理システム1は、ユーザ端末20A、ユーザ端末20B、及びユーザ端末20C(以下で、区別する必要が無い場合は、単に、「ユーザ端末20」とも称する。)を有する。また、情報処理システム1は、店舗端末30A、店舗端末30B、及び店舗端末30C(以下で、区別する必要が無い場合は、単に、「店舗端末30」とも称する。)を有する。
図1の例では、情報処理装置10、ユーザ端末20、店舗端末30、及び消費者生成メディアサーバ40は、ネットワークNにより通信できるように接続されている。なお、情報処理装置10、ユーザ端末20、店舗端末30、及び消費者生成メディアサーバ40の数は
図1の例に限定されない。
【0014】
ネットワークNの例には、例えば、インターネット、移動通信システム、無線LAN(Local Area Network)、LAN、及びバス等が含まれる。移動通信システムの例には、例えば、第5世代移動通信システム(5G)、第6世代移動通信システム(6G、Beyond 5G)、第4世代移動通信システム(4G)、第3世代移動通信システム(3G)等が含まれる。
【0015】
情報処理装置10は、例えば、サーバ、クラウド、パーソナルコンピュータ、スマートフォン等の装置である。情報処理装置10は、例えば、店舗の顧客であるユーザに、消費者生成メディアサーバ40への投稿を促す等のサービスを提供する。
【0016】
ユーザ端末20は、例えば、ユーザが所持している、スマートフォン、タブレット等の端末である。店舗端末30は、例えば、実店舗に設置された、POS(Point Of Sales)端末、パーソナルコンピュータ、タブレット、スマートフォン等の端末である。
【0017】
消費者生成メディアサーバ40は、例えば、サーバ、クラウド等の装置でもよい。消費者生成メディアサーバ40は、ユーザ(消費者)により生成されるコンテンツであるユーザ生成コンテンツ(UGC、User Generated Content。例えば、口コミ)によって作られる消費者生成メディアのサービスをユーザ端末20に提供する。消費者生成メディアサーバ40は、例えば、口コミサイト、地図サービス、ブログ、ウィキ、SNS(Social Networking Service)、インターネット掲示板、動画共有サービス、ECサイトのカスタマーレビュー欄などにより、ユーザに投稿された文章及び画像等のコンテンツを提供してもよい。なお、以下で、ユーザ生成コンテンツのことを、適宜、単に「口コミ」とも称する。
【0018】
<ハードウェア構成>
図2は、実施形態に係る情報処理装置10のハードウェア構成例を示す図である。
図2の例では、情報処理装置10(コンピュータ100)は、プロセッサ101、メモリ102、通信インターフェイス103を含む。これら各部は、バス等により接続されてもよい。メモリ102は、プログラム104の少なくとも一部を格納する。通信インターフェイス103は、他のネットワーク要素との通信に必要なインターフェイスを含む。
【0019】
プログラム104が、プロセッサ101及びメモリ102等の協働により実行されると、コンピュータ100により本開示の実施形態の少なくとも一部の処理が行われる。メモリ102は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプのものであってもよい。メモリ102は、非限定的な例として、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体でもよい。また、メモリ102は、半導体ベースのメモリデバイス、磁気メモリデバイスおよびシステム、光学メモリデバイスおよびシステム、固定メモリおよびリムーバブルメモリなどの任意の適切なデータストレージ技術を使用して実装されてもよい。コンピュータ100には1つのメモリ102のみが示されているが、コンピュータ100にはいくつかの物理的に異なるメモリモジュールが存在してもよい。プロセッサ101は、任意のタイプのものであってよい。プロセッサ101は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、および非限定的な例としてマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサの1つ以上を含んでよい。コンピュータ100は、メインプロセッサを同期させるクロックに時間的に従属する特定用途向け集積回路チップなどの複数のプロセッサを有してもよい。
【0020】
本開示の実施形態は、ハードウェアまたは専用回路、ソフトウェア、ロジックまたはそれらの任意の組み合わせで実装され得る。いくつかの態様はハードウェアで実装されてもよく、一方、他の態様はコントローラ、マイクロプロセッサまたは他のコンピューティングデバイスによって実行され得るファームウェアまたはソフトウェアで実装されてもよい。
【0021】
本開示はまた、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体に有形に記憶された少なくとも1つのコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、プログラムモジュールに含まれる命令などのコンピュータ実行可能命令を含み、対象の実プロセッサまたは仮想プロセッサ上のデバイスで実行され、本開示のプロセスまたは方法を実行する。プログラムモジュールには、特定のタスクを実行したり、特定の抽象データ型を実装したりするルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、データ構造などが含まれる。プログラムモジュールの機能は、様々な実施形態で望まれるようにプログラムモジュール間で結合または分割されてもよい。プログラムモジュールのマシン実行可能命令は、ローカルまたは分散デバイス内で実行できる。分散デバイスでは、プログラムモジュールはローカルとリモートの両方のストレージメディアに配置できる。
【0022】
本開示の方法を実行するためのプログラムコードは、1つ以上のプログラミング言語の任意の組み合わせで書かれてもよい。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、またはその他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサまたはコントローラに提供される。プログラムコードがプロセッサまたはコントローラによって実行されると、フローチャートおよび/または実装するブロック図内の機能/動作が実行される。プログラムコードは、完全にマシン上で実行され、一部はマシン上で、スタンドアロンソフトウェアパッケージとして、一部はマシン上で、一部はリモートマシン上で、または完全にリモートマシンまたはサーバ上で実行される。
【0023】
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例には、磁気記録媒体、光磁気記録媒体、光ディスク媒体、半導体メモリ等が含まれる。磁気記録媒体には、例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ等が含まれる。光磁気記録媒体には、例えば、光磁気ディスク等が含まれる。光ディスク媒体には、例えば、ブルーレイディスク、CD(Compact Disc)-ROM(Read Only Memory)、CD-R(Recordable)、CD-RW(ReWritable)等が含まれる。半導体メモリには、例えば、ソリッドステートドライブ、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory)等が含まれる。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0024】
<構成>
次に、
図3を参照し、実施形態に係る情報処理装置10の構成について説明する。
図3は、実施形態に係る情報処理装置10の構成の一例を示す図である。情報処理装置10は、取得部11、制御部12、及び提供部13を有する。これら各部は、情報処理装置10にインストールされた1以上のプログラムと、情報処理装置10のプロセッサ101、及びメモリ102等のハードウェアとの協働により実現されてもよい。
【0025】
取得部11は、ユーザによる店舗(実店舗、またはECサイト上の仮想店舗)のサービス及び商品の少なくとも一方に関する質問調査の回答を示す情報を取得する。制御部12は、取得部11により取得された情報に基づいて、店舗のサービス及び商品の少なくとも一方に関する評価の口コミ等の消費者生成メディアサーバ40への投稿依頼をユーザ端末20へ送信する。提供部13は、ユーザにより消費者生成メディアサーバ40へ投稿される、店舗のサービス及び商品の少なくとも一方に関する評価に応じた特典をユーザに提供(付与)する。
【0026】
<処理>
次に、
図4及び
図5を参照し、実施形態に係る情報処理システム1の処理の一例について説明する。
図4は、実施形態に係る情報処理システム1の処理の一例を示すシーケンス図である。
図5は、実施形態に係るユーザDB(データベース)501に記憶される情報の一例を示す図である。以下の処理は、例えば、ユーザが店舗で商品等を購入した際に実行されてもよい。なお、情報処理装置10は、以下の各処理を、適宜、組み合わせ、または置換等をしてもよい。
【0027】
ステップS101において、情報処理装置10の制御部12は、ユーザDB501を参照し、店舗のサービス及び商品の少なくとも一方に関する評価のアンケート(「質問調査」の一例。)の情報をユーザ端末20に送信する。
図5の例では、ユーザDB501には、ユーザIDに対応付けて、ユーザ属性、連絡先、行動履歴、及び保有特典を示す情報が記録されている。
【0028】
ユーザIDは、ユーザの識別情報である。ユーザ属性には、例えば、ユーザの性別、年齢(年代)、子連れの有無、及びペット同伴の有無等が含まれてもよい。連絡先には、例えば、ユーザの携帯電話番号、及びメールアドレス等が含まれてもよい。行動履歴は、ユーザの消費に関する行動履歴である。行動履歴には、例えば、実店舗の座席等の予約日時、店舗での購入履歴等が含まれてもよい。店舗での購入履歴には、例えば、ユーザが店舗で商品またはサービスを購入した日時に対応付けて、店舗の名称、ユーザによる店舗での購入額、ユーザが店舗で購入した商品、及び実店舗の従業員によるユーザに対する評価等の情報が含まれてもよい。保有特典は、ユーザに付与されている特典である。特典は、例えば、店舗で商品等を購入した際にユーザに付与され、次回以降の決済での割引や景品の引き換え等に利用できるポイント(電子バリュー)またはクーポン等でもよい。
【0029】
ユーザDB501は、情報処理装置10の内部の記憶装置に記録されてもよいし、外部の記憶装置に記録されてもよい。ユーザDB501に記録されているユーザID、ユーザ属性、及び連絡先の情報は、例えば、ユーザが情報処理装置10により提供されるサービス等におけるアカウントを登録した際に、ユーザにより登録されてもよいし、ユーザからのアンケートの回答に基づいて情報処理装置10が登録してもよい。
【0030】
また、ユーザDB501に記録されている行動履歴の情報は、例えば、ユーザ端末20または店舗端末30等から登録されてもよいし、ユーザからのアンケートの回答に基づいて情報処理装置10が登録してもよい。この場合、店舗での購入履歴に含まれる情報は、例えば、従業員から入力された情報が店舗端末30により登録されてもよい。
【0031】
情報処理装置10は、例えば、アンケート用のWebサイトのURL(Uniform Resource Locator)をSMS(Short Message Service)またはメールで送信してもよい。また、情報処理装置10は、実店舗に掲載されているポスターの2次元コードから、当該URLをユーザ端末20に読み取らせてもよい。また、情報処理装置10は、ユーザ端末20にインストールされている、決済、座席予約、または保有特典(例えば、ポイント、クーポン)管理用等のアプリケーションにて、アンケートの情報を表示させてもよい。
【0032】
続いて、ユーザ端末20は、アンケートに対する回答の入力をユーザから受け付ける(ステップS102)。ここで、ユーザ端末20は、例えば、情報処理装置10から受信した情報に基づいてアンケートの表示画面を表示し、当該表示画面において質問に対する回答の入力操作を受け付けてもよい。
【0033】
続いて、情報処理装置10の取得部11は、ユーザに入力された、店舗のサービス及び商品の少なくとも一方に関する評価のアンケートの回答等の情報を取得する(ステップS103)。ここで、取得部11は、例えば、店舗等に関する所定の段階数(例えば、5段階)での評価結果を取得してもよい。また、取得部11は、例えば、店舗等に対するメッセージ(文章)での評価結果を取得してもよい。
【0034】
また、取得部11は、例えば、ユーザによる店舗での購入額、ユーザが店舗で購入した商品、実店舗の従業員によるユーザに対する評価、及びユーザの属性の少なくとも一つを示す情報を、アンケートの回答またはユーザDB501から取得してもよい。
【0035】
続いて、情報処理装置10の制御部12は、取得部11により取得されたアンケートの回答等に基づいて、店舗のサービス及び商品の少なくとも一方に関する評価を消費者生成メディアサーバ40へ投稿することをユーザへ依頼するか否かを判定する(ステップS104)。ここで、制御部12は、例えば、ユーザによる店舗のサービス及び商品の少なくとも一方に関する満足度が閾値以上である場合、投稿を依頼すると判定してもよい。制御部12は、例えば、アンケートに含まれる所定の1以上の質問に対する所定の段階数での評価結果の値の代表値(例えば、平均値、中央値、最繁値)を、満足度の値として決定してもよい。また、制御部12は、例えば、アンケートに含まれる所定の1以上の質問に対する回答のメッセージをAI(Artificial Intelligence)等により解析して、満足度の値を推定(推論)してもよい。
【0036】
また、制御部12は、例えば、ユーザによる店舗での購入額、ユーザが店舗で購入した商品、実店舗の従業員によるユーザに対する評価、及びユーザの属性の少なくとも一つが特定の条件に合致する場合、投稿を依頼すると判定してもよい。この場合、制御部12は、例えば、ユーザによる店舗での購入額が閾値(例えば、1000円)以上であることを投稿依頼の条件として用いてもよい。また、ユーザが店舗で購入した商品に特定の商品(例えば、店舗でのお勧めの商品)が含まれていること投稿依頼の条件として用いてもよい。
【0037】
また、制御部12は、例えば、実店舗の従業員によるユーザに対する評価が閾値以上であることを投稿依頼の条件として用いてもよい。これにより、例えば、優良顧客であると従業員に判断されたユーザに投稿を依頼できる。また、制御部12は、例えば、ユーザの属性が特定の条件に合致することを投稿依頼の条件として用いてもよい。これにより、例えば、店舗が主要な顧客層(例えば、家族連れ)のユーザに投稿を依頼できる。
【0038】
なお、ステップS104の処理で、消費者生成メディアサーバ40への投稿を依頼しないと判定した場合、処理を終了する。一方、ステップS104の処理で、消費者生成メディアサーバ40への投稿を依頼すると判定した場合、情報処理装置10の制御部12は、ユーザに入力されたアンケートの回答に基づいて、投稿用のコンテンツ(デフォルトコンテンツ、コンテンツ案)を生成(決定)する(ステップS105)。ここで、制御部12は、取得部11により取得された情報に応じた投稿用のコンテンツを、AI等を用いて生成してもよい。これにより、例えば、口コミサイト等へユーザが投稿するメッセージを、アンケート結果に基づいて自動で生成できるため、投稿の際のユーザの手間を低減できる。
【0039】
この場合、制御部12は、ユーザの性別及び年代等の属性に基づいて、生成する文章の文体を決定してもよい。また、制御部12は、アンケートの回答における、満足度が閾値以上の項目に対して肯定的な文章を生成してもよい。この場合、制御部12は、例えば、店員の接客に関する質問への評価が5段階評価で最高評価(例えば、「5」または「とても満足」)であれば、「店員さんがとても親切でした。」等の文章を生成してもよい。
【0040】
また、制御部12は、取得部11により取得された情報に応じたキーワードを含む投稿用のコンテンツを生成してもよい。これにより、例えば、口コミサイト等での口コミ等の検索に有用なキーワードを含む口コミ等をユーザに投稿してもらえる可能性が向上する。
【0041】
この場合、制御部12は、例えば、アンケートの回答における、満足度が閾値以上の項目に応じたキーワードを含む投稿用のコンテンツを生成してもよい。これにより、例えば、ラーメンのチャーシューに対する満足度が高かったユーザに対して、「チャーシュー」というキーワードを含む口コミ等をユーザに投稿してもらえる可能性が向上する。
【0042】
また、制御部12は、ユーザ端末20により撮影された1以上の画像のうち、取得部11により取得された情報に応じた投稿用の画像を示す情報を投稿用のコンテンツとして生成してもよい。これにより、例えば、口コミ等として投稿する画像の候補をユーザに提示できる。この場合、制御部12は、例えば、ユーザ端末20の記憶装置に保存されている画像、及びユーザ端末20からクラウドストレージサービス等に保存(アップロード)されている画像のうち、店舗にて撮影された画像を抽出してもよい。この場合、制御部12は、例えば、画像認識で推定した被写体の種別、画像のメタデータに含まれる撮影日時及び位置情報等に基づいて、店舗にて撮影された画像であるか否かを判定してもよい。そして、制御部12は、例えば、アンケートの回答における、満足度が閾値以上の項目に応じた被写体の画像を含む投稿用のコンテンツを生成してもよい。これにより、例えば、ラーメンのチャーシューに対する満足度が高かったユーザに対して、「チャーシュー」の画像を含む口コミ等をユーザに投稿してもらえる可能性が向上する。
【0043】
続いて、情報処理装置10の制御部12は、投稿依頼情報をユーザ端末20へ送信する(ステップS106)。投稿依頼情報には、例えば、ステップS104で生成したデフォルトコンテンツ、消費者生成メディアサーバ40のURLまたはリンク、及び消費者生成メディアへの投稿を依頼するメッセージ等が含まれてもよい。
【0044】
続いて、ユーザ端末20は、受信した投稿依頼情報に基づく表示画面を表示させ、ユーザからの投稿のための操作を受け付ける(ステップS107)。ここで、ユーザ端末20は、例えば、デフォルトコンテンツに含まれる文章等を編集(修正)する操作、及び投稿操作をユーザから受け付けてもよい。続いて、ユーザ端末20は、口コミ等の情報を消費者生成メディアサーバ40に送信(投稿)する(ステップS108)。これにより、他のユーザは、インターネット等を介して当該口コミ等を閲覧できるようになる。
【0045】
続いて、情報処理装置10の提供部13は、ユーザによる口コミ等に応じた特典をユーザに提供(付与)する(ステップS109)。ここで、提供部13は、例えば、ユーザ端末20、または消費者生成メディアサーバ40から、ユーザによる口コミ等の情報を取得してもよい。提供部13は、付与したポイント等の特典を、ユーザDB501においてユーザの保有特典として記録してもよい。また、提供部13は、付与したクーポン等の画像をユーザ端末20に送信してもよい。
【0046】
また、提供部13は、例えば、ユーザによる口コミ等の価値をAI等により推定し、推定した価値に応じた額のポイント等をユーザに付与してもよい。これにより、価値の高い口コミ等を投稿することをユーザに動機づけることができる。この場合、提供部13は、例えば、口コミ等の文章に含まれるポジティブなキーワード(例えば、「おいしい」)の数が多いほど価値が高く、ネガティブなキーワードの数が多いほど価値が低いと推定してもよい。また、提供部13は、例えば、消費者生成メディアサーバ40での他のユーザからの口コミ等に対する評価(例えば、「参考になった」、「いいね」、「Like」等の数)が高いほど、価値が高いと決定してもよい。
【0047】
<変形例>
情報処理装置10は、一つの筐体に含まれる装置でもよいが、本開示の情報処理装置10はこれに限定されない。情報処理装置10の各部は、例えば1以上のコンピュータにより構成されるクラウドコンピューティングにより実現されていてもよい。また、情報処理装置10と、ユーザ端末20、店舗端末30、及び消費者生成メディアサーバ40の少なくとも一つとを同一の情報処理装置として構成してもよい。また、情報処理装置10の各機能部の少なくとも一部の処理を、ユーザ端末20、店舗端末30、消費者生成メディアサーバ40の少なくとも一つが実行するようにしてもよい。これらのような情報処理装置10についても、本開示の「情報処理装置」の一例に含まれる。
【0048】
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
【符号の説明】
【0049】
1 情報処理システム
10 情報処理装置
11 取得部
12 制御部
13 提供部
20 ユーザ端末
30 店舗端末
40 消費者生成メディアサーバ