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特開2023-177949事業者と求職者とのマッチングを支援する方法、求職者端末装置、サーバ及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023177949
(43)【公開日】2023-12-14
(54)【発明の名称】事業者と求職者とのマッチングを支援する方法、求職者端末装置、サーバ及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20231207BHJP
   G06F 3/0482 20130101ALI20231207BHJP
   G06F 3/04842 20220101ALI20231207BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06F3/0482
G06F3/04842
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022090925
(22)【出願日】2022-06-03
(71)【出願人】
【識別番号】521555708
【氏名又は名称】ヒトタメ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100108006
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 昌弘
(72)【発明者】
【氏名】木村 拓也
(72)【発明者】
【氏名】間嶋 正明
(72)【発明者】
【氏名】志賀 雄太
【テーマコード(参考)】
5E555
5L049
【Fターム(参考)】
5E555AA02
5E555AA23
5E555AA26
5E555AA71
5E555BA02
5E555BA03
5E555BA05
5E555BA06
5E555BB02
5E555BB03
5E555BB05
5E555BB06
5E555BC17
5E555CA24
5E555CB02
5E555CC03
5E555DA01
5E555DB03
5E555DB16
5E555DB18
5E555DC13
5E555DC14
5E555DC18
5E555DC21
5E555EA05
5E555EA07
5E555EA11
5E555EA14
5E555FA00
5L049CC12
(57)【要約】
【課題】求職者が応募対象の事業者を選択する際の感性的・直観的な判断を行い易くすることができる方法、求職者端末装置、サーバ及びプログラムを提供する。
【解決手段】求職者端末装置3が実行する方法は、一の求職者に適した事業者の候補に関する情報をサーバに要求する工程(ST110)と、候補としてサーバ1により選択された2以上の事業者のロゴ画像をサーバ1から取得し、取得した2以上のロゴ画像を表示する工程(ST130)と、表示する2以上のロゴ画像における一のロゴ画像を選択する求職者の指示が入力されると、一のロゴ画像に対応する一の事業者に関する情報をサーバ1に要求する工程(ST140)と、一の事業者に関する事業者情報の少なくとも一部をサーバ1から取得し、取得した事業者情報を表示する工程(ST155)とを有する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
求人を行う事業者と求人に応募する求職者とのマッチングを支援する方法であって、
前記求職者により操作される求職者端末装置と、前記事業者により操作される事業者端末装置とが、それぞれサーバにアクセス可能であり、
前記サーバは、1以上のデータベースにアクセス可能であり、
1以上の前記データベースは、それぞれ前記事業者端末装置から取得した複数の前記事業者に関する複数の事業者情報と、それぞれ前記求職者端末装置から取得した複数の前記求職者に関する複数の求職者情報とを記憶しており、
各前記事業者情報は、前記事業者のロゴを表すロゴ画像を含んでおり、
前記求職者端末装置が、一の前記求職者に適した前記事業者の候補に関する情報を前記サーバに要求する工程と、
前記求職者端末装置が、前記候補として前記サーバにより選択された2以上の前記事業者の前記ロゴ画像を前記サーバから取得し、取得した2以上の前記ロゴ画像を表示する工程と、
前記求職者端末装置が、表示する2以上の前記ロゴ画像における一の前記ロゴ画像を選択する前記求職者の指示が入力されると、前記一のロゴ画像に対応する一の前記事業者に関する情報を前記サーバに要求する工程と、
前記求職者端末装置が、前記一の事業者に関する前記事業者情報の少なくとも一部を前記サーバから取得し、取得した前記事業者情報を表示する工程と
を有する方法。
【請求項2】
前記ロゴ画像を表示する工程は、表示する各前記ロゴ画像の位置及びサイズの少なくとも一方をランダムに設定することを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ロゴ画像を表示する工程は、前記サーバから2以上の前記ロゴ画像とともに取得した2以上の前記事業者の優先順位に関する情報に応じて、表示する各前記ロゴ画像の位置及びサイズの少なくとも一方を設定することを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ロゴ画像を表示する工程は、
仮想的な2次元平面又は3次元曲面のロゴ配置領域における2以上の前記ロゴ画像の配置を設定し、前記ロゴ配置領域の一部である表示対象領域に配置された1以上の前記ロゴ画像を表示することと、
入力される前記求職者の指示に応じて、前記ロゴ配置領域における前記表示対象領域の場所を移動することとを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記事業者情報は、前記事業者が求職者の求職活動のために提供する求職者向け情報と、前記事業者が顧客への営業のために提供する顧客向け情報とを含んでおり、
前記事業者情報を表示する工程は、入力される前記求職者の指示に応じて、前記求職者向け情報及び前記顧客向け情報の一方を選択的に表示することを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
求人を行う事業者と求人に応募する求職者とのマッチングを支援する方法であって、
前記求職者により操作される求職者端末装置と、前記事業者により操作される事業者端末装置とが、それぞれサーバにアクセス可能であり、
前記サーバは、1以上のデータベースにアクセス可能であり、
1以上の前記データベースは、それぞれ前記事業者端末装置から取得した複数の前記事業者に関する複数の事業者情報と、それぞれ前記求職者端末装置から取得した複数の前記求職者に関する複数の求職者情報とを記憶しており、
各前記事業者情報は、前記事業者のロゴを表すロゴ画像と、前記事業者が行う求人の内容に関する求人内容情報とを含んでおり、
各前記求職者情報は、前記求職者が希望する職種に関する希望職種情報を含んでおり、
前記サーバが、一の求職者に適した前記事業者の候補に関する情報を前記求職者端末装置から要求されると、前記一の求職者の前記求職者情報に含まれる前記希望職種情報と各前記事業者の前記事業者情報に含まれる前記求人内容情報とに基づいて、2以上の前記事業者を前記候補として選択する工程と、
前記サーバが、前記候補として選択した2以上の前記事業者の前記事業者情報に含まれる前記ロゴ画像を前記求職者端末装置に表示させる工程と、
前記サーバが、前記求職者端末装置に表示させた2以上の前記ロゴ画像における一の前記ロゴ画像に対応する一の前記事業者の情報を前記求職者端末装置から要求されると、前記一の事業者の前記事業者情報の少なくとも一部を前記データベースから取得する工程と、
前記サーバが、前記データベースから取得した前記一の事業者の前記事業者情報を前記求職者端末装置に表示させる工程と
を有する方法。
【請求項7】
前記サーバは、持ち運び可能な装置である前記求職者端末装置の地理的な位置を示す位置情報を前記求職者端末装置から取得する工程を有し、
前記事業者の前記候補を選択する工程は、前記一の求職者の前記求職者情報に含まれる前記希望職種情報と、各前記事業者の前記事業者情報に含まれる前記求人内容情報と、前記求職者端末装置から取得した最新の前記位置情報とに基づいて、2以上の前記事業者を前記候補として選択することを含む、
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記求職者情報は、前記求職者の職務経歴に関する職務経歴情報を含んでおり、
前記サーバが、少なくとも前記職務経歴情報に基づいて、前記求職者の職務上の能力に関する所定の1以上の評価項目について評価を行う工程と、
前記サーバが、1以上の前記評価項目についての評価結果を示す評価情報を生成し、前記データベースに記憶される前記求職者情報に前記生成した評価情報を追加する工程と、
前記サーバが、前記事業者端末装置又は前記求職者端末装置からの要求に応じて、前記求職者情報の前記評価情報を要求元の前記事業者端末装置又は前記求職者端末装置に表示させる工程とを有する、
請求項6に記載の方法。
【請求項9】
請求項1~請求項5のいずれか一項に記載された方法の各工程を実行するための手段を備えた求職者端末装置。
【請求項10】
請求項6~請求項8のいずれか一項に記載された方法の各工程を実行するための手段を備えたサーバ。
【請求項11】
求職者により操作される求職者端末装置が実行可能な命令を含むプログラムであって、
前記求職者端末装置が請求項1~請求項5のいずれか一項に記載された方法の各工程を行うための前記命令を含む、
プログラム。
【請求項12】
サーバが実行可能な命令を含むプログラムであって、
前記サーバが請求項1~請求項5のいずれか一項に記載された方法の各工程を行うための前記命令を含む、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲食業などにおける事業者と求職者とのマッチングを支援する方法、求職者端末装置、サーバ及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
求職者の就業を支援するオンラインのサービスが知られており、就職や転職に活用されている(例えば下記文献を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004-334701号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような従来のオンラインサービスでは、職種や給与、勤務地などの条件を表示して、求職者が自分に合った職を見つけ易くしている。他方、職探しにおいては単に条件が合うか否かの判断だけでなく、感性的・直観的な判断も重要になる場合がある。しかしながら、従来の就業支援用のオンラインサービスでは、そのような感性的・直観的な判断に資する情報の提示が不十分であり、更に詳しい情報を得るためには、求人企業のウェブページを閲覧して判断材料にするのが一般的である。この場合、対象の企業を絞り切れていない段階では、多数の企業のウェブページを閲覧して回らなくてはならず、各企業に対する印象を記憶に留め難いという問題がある。
【0005】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、求職者が応募対象の事業者を選択する際の感性的・直観的な判断を行い易くすることができる方法、求職者端末装置、サーバ及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様は、求人を行う事業者と求人に応募する求職者とのマッチングを支援する方法であって、前記求職者により操作される求職者端末装置と、前記事業者により操作される事業者端末装置とが、それぞれサーバにアクセス可能であり、前記サーバは、1以上のデータベースにアクセス可能であり、1以上の前記データベースは、それぞれ前記事業者端末装置から取得した複数の前記事業者に関する複数の事業者情報と、それぞれ前記求職者端末装置から取得した複数の前記求職者に関する複数の求職者情報とを記憶しており、各前記事業者情報は、前記事業者のロゴを表すロゴ画像を含んでおり、前記求職者端末装置が、一の前記求職者に適した前記事業者の候補に関する情報を前記サーバに要求する工程と、前記求職者端末装置が、前記候補として前記サーバにより選択された2以上の前記事業者の前記ロゴ画像を前記サーバから取得し、取得した2以上の前記ロゴ画像を表示する工程と、前記求職者端末装置が、表示する2以上の前記ロゴ画像における一の前記ロゴ画像を選択する前記求職者の指示が入力されると、前記一のロゴ画像に対応する一の前記事業者に関する情報を前記サーバに要求する工程と、前記求職者端末装置が、前記一の事業者に関する前記事業者情報の少なくとも一部を前記サーバから取得し、取得した前記事業者情報を表示する工程とを有する方法である。
【0007】
本発明の第2の態様は、求人を行う事業者と求人に応募する求職者とのマッチングを支援する方法であって、前記求職者により操作される求職者端末装置と、前記事業者により操作される事業者端末装置とが、それぞれサーバにアクセス可能であり、前記サーバは、1以上のデータベースにアクセス可能であり、1以上の前記データベースは、それぞれ前記事業者端末装置から取得した複数の前記事業者に関する複数の事業者情報と、それぞれ前記求職者端末装置から取得した複数の前記求職者に関する複数の求職者情報とを記憶しており、各前記事業者情報は、前記事業者のロゴを表すロゴ画像と、前記事業者が行う求人の内容に関する求人内容情報とを含んでおり、各前記求職者情報は、前記求職者が希望する職種に関する希望職種情報を含んでおり、前記サーバが、一の求職者に適した前記事業者の候補に関する情報を前記求職者端末装置から要求されると、前記一の求職者の前記求職者情報に含まれる前記希望職種情報と各前記事業者の前記事業者情報に含まれる前記求人内容情報とに基づいて、2以上の前記事業者を前記候補として選択する工程と、前記サーバが、前記候補として選択した2以上の前記事業者の前記事業者情報に含まれる前記ロゴ画像を前記求職者端末装置に表示させる工程と、前記サーバが、前記求職者端末装置に表示させた2以上の前記ロゴ画像における一の前記ロゴ画像に対応する一の前記事業者の情報を前記求職者端末装置から要求されると、前記一の事業者の前記事業者情報の少なくとも一部を前記データベースから取得する工程と、前記サーバが、前記データベースから取得した前記一の事業者の前記事業者情報を前記求職者端末装置に表示させる工程とを有する方法である。
【0008】
本発明の第3の態様は、上記第1の態様の方法の各工程を実行するための手段を備えた求職者端末装置である。
【0009】
本発明の第4の態様は、上記第2の態様の方法の各工程を実行するための手段を備えたサーバである。
【0010】
本発明の第5の態様は、求職者により操作される求職者端末装置が実行可能な命令を含むプログラムであって、前記求職者端末装置が上記第1の態様の方法の各工程を行うための前記命令を含むプログラムである。
【0011】
本発明の第6の態様は、サーバが実行可能な命令を含むプログラムであって、前記サーバが上記第2の態様の方法の各工程を行うための前記命令を含むプログラムである。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、求職者が応募対象の事業者を選択する際の感性的・直観的な判断を行い易くすることができる方法、求職者端末装置、サーバ及びプログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は、本実施形態に係るシステムの構成の一例を示す図である。
図2図2は、求職者端末装置においてお勧め事業者から所望の事業者を選択し、その情報を閲覧する処理の一例を説明するためのフローチャートである。
図3図3は、求職者端末装置においてお勧め事業者のロゴ画像が表示されるロゴ画面の一例を示す図である。
図4図4は、求職者端末装置において事業者の各種の情報が表示される画面の一例を示す図である。
図5図5は、求職者端末装置において事業者の各種の情報が表示される画面の他の一例を示す図である。
図6図6は、求職者の評価情報を生成し、求職者端末装置や事業者端末装置において評価情報を閲覧する処理の一例を説明するためのフローチャートである。
図7図7は、求職者端末装置において求職者の評価情報が表示される画面の一例を示す図である。
図8図8は、事業者端末装置において表示される管理画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1は、本実施形態に係るシステムの一例を示す図である。図1に示すシステムは、求人を行う事業者と求人に応募する求職者とのマッチングを支援する処理を行うものであり、サーバ1と、それぞれ求職者により操作される複数の求職者端末装置3と、それぞれ事業者により操作される複数の事業者端末装置4とを有する。求職者端末装置3及び事業者端末装置4は、インターネットなどの通信ネットワーク9を介してサーバ1にアクセス可能である。
サーバ1は、本発明のサーバの一例である。
求職者端末装置3は、本発明の求職者端末装置の一例である。
事業者端末装置4は、本発明の事業者端末装置の一例である。
【0015】
[サーバ1]
サーバ1は、求職者端末装置3及び事業者端末装置4と通信ネットワーク9を介して通信を行い、求職者と事業者とのマッチングを支援する種々の処理を行う。サーバ1は、1以上のデータベース(21、22)にアクセス可能であり、処理に用いられる情報をデータベース(21、22)から取得する。
【0016】
図1の例において、サーバ1は、通信部11と、記憶部15と、処理部16を有する。
通信部11は、通信ネットワーク9を介して他の装置(サーバ1、求職者端末装置3など)と通信を行うための装置であり、例えば所定の通信規格(無線LAN、イーサネット(登録商標)など)に準拠して通信を行う通信機器(ネットワークインターフェースカードなど)を含む。
【0017】
記憶部15は、処理部16において実行されるプログラム151の命令や、処理部16による処理の過程で一時的に保存されるデータ、処理部16の処理に利用されるデータ、処理部16の処理の結果として得られたデータなどを記憶する。記憶部15は、例えば、主記憶装置(ROM、RAMなど)と補助記憶装置(フラッシュメモリ、SSD、ハードディスク、メモリカード、光ディスクなど)を含んでよい。記憶部15は、1つの記憶装置から構成されてもよいし、複数の記憶装置から構成されてもよい。記憶部15が複数の記憶装置から構成される場合、各記憶装置は、コンピュータのバスや他の任意の情報伝送手段を介して処理部16と接続される。
【0018】
プログラム151は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体(USBメモリ、メモリカード、光ディスク、その他の非一時的な有形の媒体)に記録されたものを図示しない読み取り装置から入力して記憶部15に記憶させてもよいし、通信部11において他の装置から受信したものを記憶部15に記憶させてもよい。
【0019】
処理部16は、サーバ1の全体的な動作を統括的に司り、所定の情報処理を実行する。処理部16は、例えば、記憶部15に格納された1つ以上のプログラム151の命令に従って処理を実行する1つ以上のプロセッサ(CPU、MPU、DSPなど)を含む。処理部16は、記憶部15に格納されたプログラム151の命令を1つ以上のプロセッサが実行することにより、コンピュータとして動作する。サーバ1は、このような複数のコンピュータを含んでもよく、これらのコンピュータが任意の通信ネットワークを介して通信を行うことにより連携して処理を実行してもよい。
【0020】
処理部16は、特定の機能を実現するように構成された1つ以上の専用のハードウェア(ASIC、FPGAなど)を含んでもよい。この場合、処理部16は、全ての処理をコンピュータにおいて実行してもよいし、少なくとも一部の処理を専用のハードウェアにおいて実行してもよい。
【0021】
[データ管理装置2]
データ管理装置2は、事業者と求職者とのマッチングを支援する処理で使用される種々の情報を記憶した1つ以上のデータベース(21~24)を有する。サーバ1とデータ管理装置2は、任意の通信回線(LAN、専用回線網、インターネットなど)を介して通信可能である。データ管理装置2は、図1の例において、事業者データベース21と、求職者データベース22と、求人管理データベース23と、コンテンツ管理DB24とを有する。例えばデータ管理装置2は、これらのデータベースを構成する1つ以上のコンピュータを備えており、コンピュータの記憶装置を用いてデータベースの情報を記憶する。なお、サーバ1とデータ管理装置2は、共通のコンピュータによって構成されていてもよい。以下の説明では、データベースを「DB」と省略して記載する場合がある。
【0022】
事業者DB21は、求人を行う複数の事業者に関する複数の事業者情報を記憶する。各事業者情報は、個別の事業者に関する情報を含む。
事業者情報は、例えば以下の情報の少なくとも一部を含む。
・事業者の識別情報
・事業者の名称、所在地
・サーバ1にログインするための認証情報(ログイン用のIDとパスワード等)
・担当者の連絡先に関する情報(電話番号、電子メールアドレス等)
・事業者のロゴを表すロゴ画像
・事業者が運営する店舗に関する店舗情報(店舗の識別情報、店舗名、店舗種別)
・事業者が求職者の求職活動のために提供する求職者向け情報(求人の内容に関する求人内容情報、求職者向けの動画を配信するサイトのアドレス等)
・事業者が顧客への営業のために提供する顧客向け情報(各店舗で販売される商品やサービスに関する情報、クーポンに関する情報、顧客向けの動画を配信するサイトのアドレス等)
【0023】
求職者DB22は、求人に応募する複数の求職者に関する複数の求職者情報を記憶する。各求職者情報は、個別の求職者に関する情報を含む。
求職者情報は、例えば以下の情報の少なくとも一部を含む。
・求職者の識別情報
・求職者の氏名、年齢、性別
・求職者がサーバ1にログインするための認証情報(ログイン用のIDとパスワード等)
・求職者の連絡先に関する情報(住所、電話番号、電子メールアドレス等)
・求職者の学歴に関する学歴情報、
・求職者の職務職歴に関する職務経歴情報
・求職者が希望する職種に関する希望職種情報
・求職者の職務上の能力に関する評価情報(所定の評価項目についての評価結果を示す情報)
・求職者がコンテンツを視聴した履歴に関する情報
・求職者が事業者の情報を閲覧した履歴に関する情報
・求職者の就業状態を示す情報(就業中か否かを示す情報、就業中の事業者に関する情報等)
【0024】
求人管理DB23は、事業者ごとに設けられたデータベースであり、求人に対する求職者の応募の履歴に関する応募履歴情報を記憶する。
応募履歴情報は、例えば以下の情報の少なくとも一部を含む。
・応募した求職者の識別情報
・応募日
・応答内容に関する情報(店舗、職種等)
・求職者の面接の内容に関する情報
・求職者に対する評価に関する情報
・採用結果に関する情報
【0025】
なお、求人管理DB23は、応募した求職者の情報の他、潜在的に応募する可能性のある求職者(見込み人材)の情報を見込み人材情報として記憶してもよい。
見込み人材情報は、例えば以下の情報の少なくとも一部を含む。
・求職者の識別情報
・求職者が事業者の情報を閲覧した履歴に関する情報
【0026】
コンテンツ管理DB24は、サーバ1が求職者に向けて提供するコンテンツに関するコンテンツ情報を記憶する。サーバ1は、例えば求職者の職務に関係する学習教材、有名人のインタビュー、業界のニュースなど、求職者のキャリア向上に役立つコンテンツ(動画、画像、音声、テキストなど)を提供する。
コンテンツ情報は、例えば以下の情報の少なくとも一部を含む。
・コンテンツの識別情報
・コンテンツの名称
・コンテンツの種別
・コンテンツの配信期間
【0027】
またデータ管理装置2は、図1に示すように、事業者ごとに個別のデータを記憶する複数の事業者データ記憶部25と、求職者ごとに個別のデータを記憶する複数の求職者データ記憶部26を含む。
事業者データ記憶部25は、例えば、事業者ごとに作成された専用のウェブページを構成するためのデータ、ウェブページにおいて投稿された事業者に対する口コミのデータなどを記憶する。
求職者データ記憶部26は、例えば、求職者ごとに作成された専用のウェブページを構成するためのデータ、求職者が投稿した記事や画像のデータ、求職者が投稿した動画を配信するサイトのアドレス、求職者のスケジュール(面接のスケジュール、その他の個人的なスケジュール)に関するデータ、求職者が個人的にアップロードした非公開のデータなどを記憶する。
【0028】
[求職者端末装置3]
求職者端末装置3は、求人に応募する求職者が操作する装置である。なお「求職者」には、就職活動中の個人だけでなく、潜在的に就職活動を行う可能性のある個人も含まれる。求職者端末装置3は、例えばスマートフォン、携帯電話機、タブレットPC、ノート型PC、デスクトップ型PCなど、通信ネットワーク9を介した通信機能を備える情報機器であってよい。求職者端末装置3は、通信ネットワーク9を介してサーバ1にアクセスし、事業者に関する情報を閲覧する処理、所望の事業者の求人に応募する処理、コンテンツを視聴する処理などを行う。図1の例において、求職者端末装置3は、通信部31と、入力部32と、表示部33と、記憶部35と、処理部36を有する。
【0029】
通信部31は、通信ネットワーク9を介して他の装置(サーバ1等)と通信を行うための装置であり、例えば所定の通信規格(無線LAN、イーサネット(登録商標)など)に準拠して通信を行う通信機器(ネットワークインターフェースカードなど)を含む。
【0030】
入力部32は、ユーザの操作に応じた指示やその他の情報を処理部36に入力する。例えば、入力部32は、タッチパネル、タッチパッド、キーボード、マウス、ボタン、スイッチ、マイク、カメラなどの入力機能を備えた機器を少なくとも1つ含む。
【0031】
表示部33は、処理部36において生成される映像信号に応じた映像を表示する装置であり、例えば液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、プロジェクタなどの表示機器を含む。
【0032】
位置検出部34は、持ち運び可能な装置である求職者端末装置3の地理的な位置を検出する装置であり、例えばGNSS(Global Navigation Satellite System)受信機を含む。
【0033】
記憶部35は、処理部36において実行されるプログラム351の命令や、処理部36による処理の過程で一時的に保存されるデータ、処理部36の処理に利用されるデータ、処理部36の処理の結果として得られたデータなどを記憶する。記憶部35は、例えば、主記憶装置(ROM、RAMなど)と補助記憶装置(フラッシュメモリ、SSD、ハードディスク、メモリカード、光ディスクなど)を含んでよい。記憶部35は、1つの記憶装置から構成されてもよいし、複数の記憶装置から構成されてもよい。記憶部35が複数の記憶装置から構成される場合、各記憶装置は、コンピュータのバスや他の任意の情報伝送手段を介して処理部36と接続される。
【0034】
プログラム351は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体(USBメモリ、メモリカード、光ディスク、その他の非一時的な有形の媒体)に記録されたものを図示しない読み取り装置から入力して記憶部35に記憶させてもよいし、通信部31において他の装置から受信したものを記憶部35に記憶させてもよい。
【0035】
処理部36は、求職者端末装置3の全体的な動作を統括的に司り、所定の情報処理を実行する。処理部36は、例えば、記憶部35に格納された1つ以上のプログラム351の命令に従って処理を実行する1つ以上のプロセッサ(CPU、MPU、DSPなど)を含む。処理部36は、記憶部35に格納されたプログラム351の命令を1つ以上のプロセッサが実行することにより、コンピュータとして動作する。
【0036】
処理部36は、特定の機能を実現するように構成された1つ以上の専用のハードウェア(ASIC、FPGAなど)を含んでもよい。この場合、処理部36は、全ての処理をコンピュータにおいて実行してもよいし、少なくとも一部の処理を専用のハードウェアにおいて実行してもよい。
【0037】
[事業者端末装置4]
事業者端末装置4は、求人を行う事業者が操作する装置であり、例えば図1に示す求職者端末装置3と同様の構成を有する。事業者端末装置4は、通信ネットワーク9を介してサーバ1にアクセスし、求職者に関する情報を閲覧する処理、求職者からの応募を管理する処理、事業者がサーバ1において公開した情報へのアクセスを分析する処理、クーポンの使用数を管理する処理などを行う。
【0038】
ここで、上述した構成を有する図1に示すシステムの動作について説明する。
図2は、求職者端末装置3において、サーバ1が提案するお勧め事業者から所望の事業者を選択し、その情報を閲覧する処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【0039】
求職者端末装置3の処理部36は、位置検出部34の検出結果に基づいて、求職者端末装置3の地理的な位置を示す位置情報を生成する(ST100)。例えば処理部36は、位置検出部34による位置の検出を定期的に実行して位置情報を生成する。
【0040】
求職者端末装置3の処理部36は、サーバ1が提案するお勧め事業者を表示するように求職者の指示が入力されると(ST105のYes)、この特定の求職者に適した事業者の候補であるお勧め事業者についての情報をサーバ1に要求する(ST110)。このとき求職者端末装置3は、ステップST100で取得した最新の位置情報をサーバ1に送信してもよい。
【0041】
サーバ1の処理部16は、特定の求職者に適した事業者の候補(お勧め事業者)に関する情報を求職者端末装置3から要求されると、特定の求職者の求職者情報に含まれる希望職種情報と、各事業者の事業者情報に含まれる求人内容情報とに基づいて、2以上の事業者をお勧め事業者として選択する(ST115)。例えば処理部16は、求職者情報の希望職種情報が示す職種と、事業者情報の求人内容情報が示す職種とが一致若しくは類似している事業者をお勧め事業者として選択する。
【0042】
この場合、サーバ1の処理部16は、求職者端末装置3から取得した位置情報を加味してお勧め事業者を選択してもよい。すなわち処理部16は、特定の事業者のお勧め事業者に関する情報を要求された場合、特定の求職者の求職者情報に含まれる希望職種情報と、各事業者の事業者情報に含まれる求人内容情報と、求職者端末装置3から取得した最新の位置情報とに基づいて、お勧め事業者の選択を行ってもよい。例えば処理部16は、最新の位置情報が示す求職者端末装置3の地理的な位置から所定の距離以内に店舗等を持つ事業者をお勧め事業者として選択してもよい。これにより、求職者端末装置3を携帯する求職者が、現在の位置から通える範囲内にある事業者を容易に見つけることが可能となる。
【0043】
また、処理部16は、職種以外の求職者に関する情報を更に加味してお勧め事業者を選択してもよい。例えば処理部16は、求職者情報に含まれる職務経歴情報、学歴情報、評価情報、コンテンツの視聴履歴に関する情報、事業者の情報を閲覧した履歴に関する情報の少なくとも1つを更に加味してお勧め事業者を選択してもよい。
この場合、例えば処理部16は、求職者情報及び事業者情報から得られる上記の情報から、求職者と事業者とのマッチングの適切度を表す評価値を推定するように所定の機械学習アルゴリズムを用いて生成された学習済モデルを用いて、各事業者についての評価値を算出する。学習済モデルの生成に用いる機械学習アルゴリズムは任意でよく、例えば線形回帰、ロジスティック回帰、サポートベクターマシン、決定木、ランダムフォレスト、勾配ブースティング、ニューラルネットワークなどの公知のアルゴリズムを用いることができる。評価値は、例えば、求職者へのアンケートにより得られた求職者の事業者への満足度、事業者へのアンケートにより得られた事業者の求職者への満足度、求職者の採用後の就労期間など、求職者と事業者とのマッチングの適切性に関連する少なくとも1つの数値をパラメータとする所定の評価関数によって算出される数値である。処理部16は、特定の求職者の求職者情報及び事業者情報から得られる上記の情報を、この学習済モデルに適用することにより、特定の求職者についての評価値を算出し、評価値が相対的に大きい2以上の事業者をお勧め事業者として選択する。
このように、種々の情報を参照してお勧め事業者を選択することにより、求職者に対してより適切なお勧め事業者を選択することができる。
【0044】
サーバ1の処理部16は、特定の求職者に対するお勧め事業者を選択すると、このお勧め事業者のロゴ画像を求職者DB22から取得し(ST120)、取得したロゴ画像を求職者端末装置3に提供する(ST125)。求職者端末装置3の処理部36は、2以上のお勧め事業者のロゴ画像をサーバ1から取得し、取得したロゴ画像を表示部33において表示する(ST130)。
【0045】
図3は、求職者端末装置3においてお勧め事業者のロゴ画像が表示されるロゴ画面の一例を示す図である。図3に示すロゴ画面Aには、それぞれお勧め事業者のロゴを表す複数の円形のロゴ画像A1が分散して配置される。
【0046】
一例において、求職者端末装置3の処理部36は、ロゴ画面Aにおいて表示する各ロゴ画像A1の位置及びサイズの少なくとも一方をランダムに設定する。すなわち処理部36は、ロゴ画面Aを表示する度に、各ロゴ画像A1の位置やサイズをランダムに変化させる。これにより、サーバ1が提案する各お勧め事業者のロゴ画像A1を求職者に満遍なく視認させることができる。
【0047】
また他の例において、求職者端末装置3の処理部36は、サーバ1から2以上のロゴ画像とともに取得した2以上のお勧め事業者の優先順位に関する情報(例えば上述の学習済モデルによってお勧め事業者ごとに推定した評価値)に応じて、表示する各ロゴ画像A1の位置及びサイズの少なくとも一方を設定してもよい。すなわち、処理部36は、優先順位の高い(評価値の大きい)お勧め事業者のロゴ画像A1がより視認し易くなるように、各ロゴ画像A1の位置及びサイズの少なくとも一方を設定してもよい。具体的には、処理部36は、優先順位の高い(評価値の大きい)お勧め事業者ほど、ロゴ画像A1の位置をロゴ画面Aの中央付近に位置させたり、ロゴ画像A1のサイズ(図3の例では円の直径)を大きくしたりする。これにより、サーバ1が提案するお勧め事業者の中で、優先順位の高いお勧め事業者のロゴ画像A1を求職者に視認させ易くすることができる。
【0048】
また求職者端末装置3の処理部36は、求職者の入力操作に応じて、お勧め事業者のロゴ画像A1の表示範囲を移動させてもよい。すなわち処理部36は、仮想的な2次元平面又は3次元曲面(例えば球面)のロゴ配置領域を設定するとともに、このロゴ配置領域におけるお勧め事業者の各ロゴ画像の配置を設定し、ロゴ配置領域の一部である表示対象領域に配置された一部のお勧め事業者のロゴ画像A1をロゴ画面Aにおいて表示する。そして処理部36は、入力される求職者の指示(例えばドラッグ操作)に応じて、ロゴ配置領域における表示対象領域の場所を移動する。これにより、ロゴ配置領域の全体に分散して配置された多数のロゴ画像A1を、ドラッグ操作などによって視認することが可能になる。
【0049】
なお、図3の例においてロゴ画像A1は円形であるが、ロゴ画像の形状は円形以外の形状でもよい。
【0050】
求職者端末装置3の処理部36は、図3に示す画面Aにおいて表示するお勧め事業者の2以上のロゴ画像A1における特定のロゴ画像A1を選択する求職者の指示(特定のロゴ画像A1をタッチする操作など)が入力されると(ST135のYes)、この特定のロゴ画像に対応した特定の事業者に関する情報をサーバ1に要求する(ST140)。
【0051】
サーバ1の処理部16は、求職者端末装置3に表示させた2以上のロゴ画像A1における特定のロゴ画像に対応する特定の事業者の情報を求職者端末装置3から要求されると、この特定の事業者に関する事業者情報の少なくとも一部を事業者DB21から取得し(ST150)、取得した事業者情報を求職者端末装置3に提供する(ST150)。求職者端末装置3の処理部36は、タッチ操作等により選ばれた特定のお勧め事業者の事業者情報をサーバ1から取得し、取得した事業者情報を表示部33において表示する(ST155)。
【0052】
図4は、求職者端末装置3において事業者の各種の情報が表示される画面の一例を示す図であり、飲食店を運営する事業者の情報が表示される画面の例を示す。図4に示す画面Bにおける上側の領域は、画面A(図3)でのタッチ操作等により選択された特定のお勧め事業者のロゴ画像B1が配置される。ロゴ画像B1の左右には、別のお勧め事業者の事業者情報を表示させるためのボタンB2、B3が配置される。このボタンB2、B3が押下されると、求職者端末装置3の処理部36は、例えば表示中のお勧め事業者に対して優先順位が隣接する別のお勧め事業者についての同様な画面Bを表示する。ロゴ画像B1の下側には、飲食店の外観や飲食物などを撮影した写真B4が配置される。
【0053】
画面Bの下側半分には、タブB5~B7によって切り替え可能な各種の情報が表示される。求職者の操作によりタブB5が選択されると、求職者端末装置3の処理部36は、図4に示すように求人情報を表示する。タブB5には、業務内容などを紹介する動画の再生用のウィンドウB8が配置され、その下側には求人内容情報B9(職種、給与、勤務地など)が表示される。タブB5の選択により表示される求人情報は、事業者が求職者の求職活動のために提供する求職者向け情報の一例である。
【0054】
求職者端末装置3の処理部36は、求職者の操作によりタブB6が選択されると、飲食店で提供される飲食物のメニューを表示し、求職者の操作によりタブB7選択されると、飲食店などで使用可能なクーポンに関する情報を表示する。タブB6、B7の選択により表示される情報は、事業者が顧客への営業のために提供する顧客向け情報の一例である。
【0055】
このように、求職者端末装置3の処理部36は、入力される求職者の指示に応じて、求職者向け情報及び顧客向け情報の一方を選択的に表示する。これにより、求職者が顧客として事業者の店舗等を利用する動機付けが与えられるため、事業者に対する求職者の親近感が醸成され易くなり、潜在的に応募する可能性のある求職者の数を増やすことができる。また求職者にとっては、事業者の店舗等を利用し易くなるため、ネット上では得られない業務に関する貴重な情報を入手し易くなるというメリットがある。
【0056】
図5は、求職者端末装置3において事業者の各種の情報が表示される画面の他の一例を示す図である。図5の例では、図3に示す画面Aにおいて特定のロゴ画像A1がタッチ操作等で選択された場合に、画面B(図4)と同様の情報を表示するウィンドウCが画面Aの中に配置される。ウィンドウCにおける符号C1,C2,C3,C4,C8,C9は、それぞれ画面Bにおける符号B1,B2,B3,B4,B8,B9と同様の要素を示す。
【0057】
図6は、求職者の評価情報を生成し、求職者端末装置3や事業者端末装置4において評価情報を閲覧する処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【0058】
サーバ1の処理部16は、少なくとも職務経歴情報に基づいて、求職者の職務上の能力に関する所定の1以上の評価項目について評価を行う(ST200)。例えば飲食業の場合、フレンチ、イタリアン、和食、中華などの分類ごとに、求職者が経験した職務(接客、調理、仕込み等)についての能力を、職務経歴情報が示す職務の実績(勤務した期間、勤務先の飲食店の難易度など)をもとに評価する。処理部16は、職務経歴情報の他に、例えば求職者がコンテンツの視聴した職務技能に関する講座の受講履歴などを加味して評価を行ってもよい。
【0059】
サーバ1の処理部16は、ステップST200で得られた1以上の評価項目についての評価結果を示す評価情報を生成し、求職者DB22に記憶される求職者情報にこの評価情報を追加する(ST205)。
【0060】
求職者端末装置3の処理部36は、自己の評価情報を表示するように求職者の指示が入力されると(ST210のYes)、特定の求職者(自己)の評価情報をサーバ1に要求する(ST215)。サーバ1の処理部16は、特定の求職者の評価情報を求職者端末装置3から要求されると、この特定の求職者の評価情報を求職者DB22から取得し(ST220)、取得した評価情報を求職者端末装置3に提供する(ST225)。求職者端末装置3の処理部36は、特定の求職者(自己)の評価情報をサーバ1から取得し、取得した評価情報を表示部33において表示する(ST230)。
【0061】
事業者端末装置4は、特定の求職者についての評価情報を表示するように指示が入力されると(ST235のYes)、特定の求職者の評価情報をサーバ1に要求する(ST240)。サーバ1の処理部16は、特定の求職者の評価情報を事業者端末装置4から要求されると、この特定の求職者の評価情報を求職者DB22から取得し(ST245)、取得した評価情報を求職者端末装置3に提供する(ST250)。事業者端末装置4は、特定の求職者の評価情報をサーバ1から取得し、取得した評価情報をディスプレイ等に表示する(ST255)。
【0062】
図7は、求職者端末装置3において求職者の評価情報が表示される画面の一例を示す図であり、飲食業における評価情報が表示される画面の例を示す。図7に示す画面Dの上側には、求職者の写真D1が配置され、写真D1の下に求職者の名前D2が表示される。画面Dの中央付近から下側には、職務のランクを表示する領域D3、飲食業の分野を表示する領域D4、飲食業の分野に固有のスキルを星の数で表示する領域D5、飲食業に分野に限定されない共通のスキルを星の数で表示する領域D6が設けられている。
【0063】
図8は、事業者端末装置4において表示される管理画面の一例を示す図であり、飲食業の事業者が利用する管理画面の一例を示す。
図8に示す管理画面Eの上側には、所定期間内における各種の情報(新規の求人応募者数、事業者情報の閲覧数、動画の閲覧数、クーポンの使用数)を表示する領域E1が設けられている。
管理画面Eの中央付近には、求人に応募した求職者のリストを表示する領域E2が設けられている。領域E2のリストにおいて特定の求職者の「詳細」ボタンが押下されると、この特定の求職者に関する詳細な情報(職務経歴情報、評価情報など)を表示する画面に移行する。また、領域E2のリストにおいて特定の求職者の「スカウト」ボタンが押下されると、この特定の求職者に対するスカウト(電子メールの送信等)を実施するための画面に移行する。
管理画面Eの下側には、飲食業界に関する各種のニュースの見出しを表示する領域E3が設けられている。特定のニュースの見出しが選択されると、その特定のニュースを表示する画面に移行する。
管理画面Eの左側には、各種の画面(求人の応募を管理するための画面、各店舗の情報を管理するための画面、求職者や顧客に向けて配信されるコンテンツを管理するための画面、各種の分析を行うための画面、設定のカスタマイズを行うための画面等)に遷移するためのメニューを表示した領域E4が設けられている。
【0064】
このように、求職者が自己の評価情報を求職者端末装置3において表示させることによって、求職者が自己の職務上の能力を客観的に把握することが可能となり、スキル向上への動機付けを高めることができる。また、事業者が特定の求職者の評価情報を事業者端末装置4において表示させることにより、採用を希望する人材を見つけやすくなる。
【0065】
以上説明したように、本実施形態によれば、サーバ1により提案される2以上のお勧め事業者のロゴ画像が表示され、ロゴ画像を選択する操作によってロゴ画像に対応した事業者の情報が表示される。求職者が応募対象の事業者を選択する際の手がかりとしてロゴ画像を用いることによって、事業者に対する印象がロゴの印象として記憶に留まり易くなるため、応募対象の事業者の選択における感性的・直観的な判断を行い易くすることができる。
【0066】
なお、本実施形態に係るサーバ1は、上述した内容の他にも様々な機能を備えることができる。
【0067】
例えばサーバ1の処理部16は、求人に応募した求職者との連絡を容易にするため、事業者と求職者との間でテキスト、音声などによるチャットを行う機能を提供してもよい。
【0068】
サーバ1の処理部16は、求人に関する面接等のやり取りを求人管理DB23に記録してもよい。これにより、適切な求人活動を行うための進捗管理や情報収集を行うことができる。
【0069】
サーバ1の処理部16は、特定の見込み人材の就業状態、就職活動の有無を定期的に監視し、適切なタイミングで見込み人材にスカウトを行う(例えば電子メールを送信する等)機能を提供してもよい。
【0070】
サーバ1の処理部16は、求職者が自身の履歴書や職務経歴書を作成して保存する機能や、自身のスキルを事業者等にアピールするための投稿(動画、テキスト等)を投稿して公開できるようにする機能を提供してもよい。
【0071】
サーバ1の処理部16は、例えば求職者の職務に関係する学習教材、有名人のインタビュー、業界のニュースなど、求職者のキャリア向上に役立つコンテンツ(動画、画像、音声、テキストなど)を求職者端末装置3において提供してもよい。
【0072】
サーバ1の処理部16は、求職者の就職活動や業務に役立つ種々の情報を求職者端末装置3において提供してもよい。例えば、処理部16は、専門学校(調理師、ソムリエ等)への入学案内、独立希望者への店舗の斡旋や金融機関の紹介、開業に必要な会計ソフトなどの情報、開業の前後で相談できる税理士、弁護士、社会保険労務士などの専門家の紹介などを、求職者端末装置3において提供してもよい。
【0073】
サーバ1の処理部16は、求職者が個人のスケジュール(面接やその他の個人的なスケジュール)を自由に登録できるようにしてもよい。この場合、処理部16は、求職者端末装置3において、最新の情報(飲食業における旬の食材の価格、厨房機器のリース・交換に関する情報、居抜きに関する情報、M&Aに関する情報など)をスケジュールとともに表示させてもよい。
【符号の説明】
【0074】
1…サーバ、11…通信部、15…記憶部、151…プログラム、16…処理部、2…データベース管理装置、21…事業者データベース、22…求職者データベース、23…求人管理データベース、24…コンテンツ管理データベース、25…事業者データ記憶部、26…求職者データ記憶部、3…求職者端末装置、31…通信部、32…入力部、33…表示部、34…位置検出部、35…記憶部、351…プログラム、36…処理部、4…事業者端末装置、9…通信ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8