(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023177994
(43)【公開日】2023-12-14
(54)【発明の名称】毛髪化粧料
(51)【国際特許分類】
A61K 8/34 20060101AFI20231207BHJP
A61K 8/891 20060101ALI20231207BHJP
A61K 8/41 20060101ALI20231207BHJP
A61K 8/73 20060101ALI20231207BHJP
A61Q 5/10 20060101ALI20231207BHJP
A61Q 5/12 20060101ALI20231207BHJP
【FI】
A61K8/34
A61K8/891
A61K8/41
A61K8/73
A61Q5/10
A61Q5/12
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022090996
(22)【出願日】2022-06-03
(71)【出願人】
【識別番号】502439647
【氏名又は名称】株式会社ダリヤ
(72)【発明者】
【氏名】三浦 恵
【テーマコード(参考)】
4C083
【Fターム(参考)】
4C083AB012
4C083AB082
4C083AB282
4C083AB352
4C083AB412
4C083AC022
4C083AC071
4C083AC072
4C083AC102
4C083AC122
4C083AC172
4C083AC182
4C083AC352
4C083AC422
4C083AC472
4C083AC532
4C083AC542
4C083AC552
4C083AC642
4C083AC691
4C083AC692
4C083AC792
4C083AC852
4C083AC902
4C083AD151
4C083AD152
4C083AD162
4C083AD281
4C083AD282
4C083AD352
4C083AD642
4C083BB06
4C083CC31
4C083CC33
4C083CC36
4C083EE06
4C083EE07
(57)【要約】
【課題】酸化染毛剤による染毛処理後の毛髪に適用する、毛髪化粧料であって、まとまり、しっとり感および毛髪のなめらかさを付与し、のびが良好であり、べたつかない毛髪化粧料を提供する。
【解決手段】(A)炭素数12~24の高級アルコール、(B)25℃での動粘度が50mm2/s以下であるメチルポリシロキサン、(C)25℃での動粘度が1,000~5,000mm2/sであるメチルポリシロキサン、(D)カチオン性界面活性剤、(E)ヒドロキシエチルセルロースを含有し、前記(B)成分の含有量が0.1~10質量%、前記(C)成分の含有量が0.3~10質量%、前記(E)成分の含有量が0.1~1質量%である毛髪化粧料を、酸化染毛剤による染毛処理後の毛髪に適用することにより、まとまり、しっとり感および毛髪のなめらかさを付与し、のびが良好であり、べたつかない毛髪化粧料を提供する。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
酸化染毛剤による染毛処理後の毛髪に適用する毛髪化粧料であって、
(A)炭素数12~24の高級アルコール
(B)25℃での動粘度が50mm2/s以下であるメチルポリシロキサン
(C)25℃での動粘度1,000~5,000mm2/sであるメチルポリシロキサン
(D)カチオン性界面活性剤
(E)ヒドロキシエチルセルロース
を含有し、前記(B)成分の含有量が0.1~10質量%、前記(C)成分の含有量が0.3~10質量%、前記(E)成分の含有量が0.1~1質量%である毛髪化粧料。
【請求項2】
前記(A)成分がミリスチルアルコールである請求項1に記載の毛髪化粧料。
【請求項3】
前記(A)成分の含有量が1~15質量%である請求項1に記載の毛髪化粧料。
【請求項4】
前記(D)成分の含有量が0.3~5質量%である請求項1に記載の毛髪化粧料。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は酸化染毛剤による染毛処理後の毛髪に適用する毛髪化粧料に関し、特にまとまり、しっとり感および毛髪のなめらかさを付与し、のびが良好であり、べたつかない毛髪化粧料に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、酸化染毛剤等による化学処理や、ブロー等による物理処理の影響で、毛髪がパサつく、髪がまとまらないといった傾向がある。このような毛髪に対して、まとまり効果や滑らかな感触を得るため、これまでに、さまざまな毛髪化粧料が開発されている。一般的には、ヘアリンス、ヘアトリートメント、ヘアパック、ヘアマスク等の洗い流す毛髪化粧料や、ヘアオイル、ヘアミルク、ヘアクリーム、ヘアミスト等の洗い流さない毛髪化粧料がある。また、洗い流さない毛髪化粧料は、酸化染毛剤による染毛処理後の髪に適用することで、酸化染毛剤によるダメージを軽減することができる。
【0003】
このような洗い流さない毛髪化粧料は、コンディショニング効果を与えるために、カチオン性界面活性剤、高級アルコールおよび油性成分を加えて調整されることが知られている。しかし、このような洗い流さない毛髪化粧料は、毛髪に塗布してから乾燥仕上げをするまでの過程で、しっとり感より、むしろ重さやべたつきを感じる等の課題があった。
【0004】
上記課題を解決する目的で、カチオン性界面活性剤、炭素数14~22の高級アルコール、分岐脂肪酸の炭素数2~6のアルキルエステル、α-オレフィンオリゴマーを含有することを特徴とする毛髪化粧料(特許文献1)が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1では、しっとり感、なめらかさおよびべたつきの検討はなされているが、酸化染毛剤による染毛処理後の髪に適用する際に、使用時の塗布性(のびのよさ)や毛髪のまとまりについては検討されていない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、鋭意検討した結果、(A)炭素数12~24の高級アルコール、(B)25℃での動粘度が50mm2/s以下であるメチルポリシロキサン、(C)25℃での動粘度が1,000~5,000mm2/sであるメチルポリシロキサン、(D)カチオン性界面活性剤、(E)ヒドロキシエチルセルロースを含有する毛髪化粧料を、酸化染毛剤による染毛処理後の毛髪に適用することにより、まとまり、しっとり感および毛髪のなめらかさを付与し、のびが良好であり、べたつかない毛髪化粧料が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【発明の効果】
【0008】
本発明により、酸化染毛剤による染毛処理後の毛髪に適用し、まとまり、しっとり感および毛髪のなめらかさを付与し、のびが良好であり、べたつかない毛髪化粧料を提供する。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を詳細に説明する。なお、含有量を示す単位は、特に明記しない限り全て質量%である。
【0010】
本発明は、毛髪のなめらかさおよびべたつきのなさの観点から、(A)炭素数12~24の高級アルコールを含有する。
【0011】
本発明で用いられる前記(A)成分としては、特に限定されないが、例えば、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、2-デシルテトラデカノール等が挙げられる。これら1種以上を含有することができる。
【0012】
本発明に用いられる前記(A)成分のうち、毛髪のなめらかさおよびべたつきのなさの観点から、ミリスチルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコールが好ましく、中でもミリスチルアルコールがより好ましい。
【0013】
本発明で用いられる前記(A)成分の含有量は、特に限定されないが、好ましくは1~15%、より好ましくは2~13%、さらに好ましくは3~11%がよい。前記(A)成分が1%未満の場合、毛髪のなめらかさが悪くなる恐れや、べたつきが生じる恐れがある。前記(A)成分が15%を超える場合、毛髪のなめらかさやのびが悪くなる恐れがある。
【0014】
本発明は、しっとり感、毛髪のなめらかさおよびのびの良さの観点から、(B)25℃での動粘度が50mm2/s以下であるメチルポリシロキサンを含有する。
【0015】
本発明で用いられる前記(B)成分の動粘度は50mm2/s以下、好ましくは5~10mm2/sがよい。前記(B)成分の動粘度が50mm2/sを超える場合、のびが悪くなる恐れがある。
【0016】
本発明で用いられる前記(B)成分の含有量は、0.1~10%、好ましくは0.3~5%、より好ましくは0.5~2%がよい。前記(B)成分が0.1%未満の場合、しっとり感が得られない恐れや、毛髪のなめらかさやのびが悪くなる恐れがある。前記(B)成分が10%を超える場合、べたつきが生じる恐れがある。
【0017】
本発明は、まとまり、しっとり感および毛髪のなめらかさの観点から、(C)25℃での動粘度が1,000~5,000mm2/sであるメチルポリシロキサンを含有する。
【0018】
本発明で用いられる前記(C)成分の動粘度は、1,000~5,000mm2/s、好ましくは1,000~3,000mm2/sがよい。前記(C)成分の動粘度が1,000mm2/s未満の場合、まとまりおよびしっとり感が得られない恐れがある。前記(C)成分の動粘度が5,000mm2/sを超える場合、べたつきが生じる恐れがある。
【0019】
本発明で用いられる前記(C)成分の含有量は、0.3~10%、好ましくは0.5~8%、より好ましくは1~5%がよい。前記(C)成分が0.3%未満の場合、まとまりおよびしっとり感が得られない恐れや毛髪のなめらかさが悪くなる恐れがある。前記(C)成分が10%を超える場合、べたつきが生じる恐れがある。
【0020】
本発明は、毛髪のなめらかさおよびのびの良さの観点から、(D)カチオン性界面活性剤を含有する。
【0021】
本発明で用いられる前記(D)成分としては、特に限定されないが、例えば、アルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、トリアルキルアンモニウム塩、モノアルキルエーテルトリメチルアンモニウム塩、ベンザルコニウム型アンモニウム塩、アルキルピリジニウム型アンモニウム塩等が挙げられる。前記(D)成分の対イオンとしては、特に限定されないが、塩化物イオン、臭化物イオン等のハロゲン化物イオン、硫酸メチルイオン、硫酸エチルイオン等が挙げられる。これら1種以上を含有することができる。
【0022】
本発明に用いられる前記(D)成分のうち、毛髪のなめらかさおよびのびの良さの観点から、アルキルトリメチルアンモニウム塩が好ましく、具体的には塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウムが好ましい。
【0023】
本発明で用いられる前記(D)成分の含有量は、特に限定されないが、好ましくは0.3~5%、より好ましくは0.5~4%、さらに好ましくは0.8~3%がよい。前記(D)成分が0.3%未満の場合、毛髪のなめらかさやのびが悪くなる恐れがある。前記(D)成分が5%を超える場合、毛髪のなめらかさやのびが悪くなる恐れや、べたつきが生じる恐れがある。
【0024】
本発明は、まとまりおよびのびの良さの観点から、(E)ヒドロキシエチルセルロースを含有する。
【0025】
本発明で用いられる前記(E)成分の含有量は、0.1~1%、好ましくは0.2~0.9%、より好ましくは0.3~0.8%がよい。前記(E)成分が0.1%未満の場合、まとまりおよびのびが悪くなる恐れがある。前記(E)成分が1%を超える場合、毛髪のなめらかさやのびが悪くなる恐れや、べたつきが生じる恐れがある。
【0026】
本発明における毛髪化粧料の粘度は、20℃の条件下において10,000~100,000mPa・sであることが好ましい。
【0027】
本発明における毛髪化粧料の20℃の条件下における粘度は、常法にて調製して得られた毛髪化粧料を140g容量のサンプル瓶(食品140:第一硝子株式会社製)に120g充填し、20℃で1日間静置し調温した後に、B型粘度計(モデル:デジタル粘度計TVB-10M、東機産業株式会社製)により、4号ローターにて1分間、回転速度12rpmの条件下で測定したものである。
【0028】
本発明における毛髪化粧料のpHは、20℃の条件下において3~8であることが好ましい。
【0029】
本発明における毛髪化粧料の20℃の条件下におけるpHは、常法にて調製して得られた毛髪化粧料を20℃で1日間静置し調温した後に、ガラス電極式水素イオン濃度指示計(F-71、株式会社堀場製作所製)にて測定したものである。
【0030】
本発明の毛髪化粧料は前記必須成分の他に、通常の化粧料、医薬部外品、医薬品等に用いられる各種成分、例えば、前記(A)成分、前記(B)成分および前記(C)成分以外の油性成分、前記(D)成分以外の界面活性剤、前記(E)成分以外の高分子、保湿剤、キレート剤、蛋白誘導体、加水分解蛋白、安定化剤、酸化防止剤、植物性抽出物、ビタミン類、防腐剤、色素、顔料、粉体、紫外線吸収剤、香料等から選ばれる少なくとも1種以上を効果を損なわない範囲で含有することができる。ただし、これら例示に限定されるものではない。
【0031】
本発明における毛髪化粧料の剤型は、まとまり、しっとり感、毛髪のなめらかさ、のびの良さおよびべたつきのなさの観点から、クリーム状であることが好ましい。
【0032】
本発明における毛髪化粧料の使用方法は、酸化染毛剤の染毛処理後の乾いた髪に適用することが好ましいが、酸化染毛剤の染毛処理後の濡れた髪に適用しても問題はない。
【実施例0033】
以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、これらは本発明を何ら限定するものではない。
【0034】
本明細書に示す評価試験において、毛髪化粧料に含まれる成分およびその含有量を種々変更しながら実施した。各成分の含有量を示す単位は全て質量%であり、これを常法にて調製した。
【0035】
本明細書に示す評価試験方法において、「まとまり」、「しっとり感」、「毛髪のなめらかさ」、「のびの良さ」および「べたつきのなさ」について下記の方法で評価した。
【0036】
「まとまり」
根元揃え黒髪毛束(品番:BS-A、ビューラックス社製)を用い、5g20cmの毛束を作製した。5gの毛束に対し、表1に示す酸化染毛剤第1剤と酸化染毛剤第2剤を質量比1:2で混合し、得られた混合物5gを均一に塗布した。この毛束を、25℃の条件下において20分間放置した後、シャンプーでよく洗浄し、タオルで水分を拭き取り乾燥させた。この毛束に対し、表2~6に示す実施例および比較例で得られた各毛髪化粧料を0.5g塗布した。この毛束について、専門のパネラー15人がまとまりの評価試験を行い、下記の評価基準のように評価し、その平均点を評価結果として評価した。
<評価基準>
5:15人中13人以上がまとまりがあると感じた。
4:15人中10人以上12人以下がまとまりがあると感じた。
3:15人中7人以上9人以下がまとまりがあると感じた。
2:15人中4人以上6人以下がまとまりがあると感じた。
1:15人中3人以下がまとまりがあると感じた。
【0037】
「しっとり感」
根元揃え黒髪毛束(品番:BS-A、ビューラックス社製)を用い、5g20cmの毛束を作製した。5gの毛束に対し、表1に示す酸化染毛剤第1剤と酸化染毛剤第2剤を質量比1:2で混合し、得られた混合物5gを均一に塗布した。この毛束を、25℃の条件下において20分間放置した後、シャンプーでよく洗浄し、タオルで水分を拭き取り乾燥させた。この毛束に対し、表2~6に示す実施例および比較例で得られた各毛髪化粧料を0.5g塗布した。この毛束について、専門のパネラー15人がしっとり感の評価試験を行い、下記の評価基準のように評価し、その平均点を評価結果として評価した。
<評価基準>
5:15人中13人以上がしっとり感があると感じた。
4:15人中10人以上12人以下がしっとり感があると感じた。
3:15人中7人以上9人以下がしっとり感があると感じた。
2:15人中4人以上6人以下がしっとり感があると感じた。
1:15人中3人以下がしっとり感があると感じた。
【0038】
「毛髪のなめらかさ」
根元揃え黒髪毛束(品番:BS-A、ビューラックス社製)を用い、5g20cmの毛束を作製した。5gの毛束に対し、表1に示す酸化染毛剤第1剤と酸化染毛剤第2剤を質量比1:2で混合し、得られた混合物5gを均一に塗布した。この毛束を、25℃の条件下において20分間放置した後、シャンプーでよく洗浄し、タオルで水分を拭き取り乾燥させた。この毛束に対し、表2~6に示す実施例および比較例で得られた各毛髪化粧料を0.5g塗布した。この毛束について、専門のパネラー15人が毛髪のなめらかさの評価試験を行い、下記の評価基準のように評価し、その平均点を評価結果として評価した。
<評価基準>
5:15人中13人以上が毛髪のなめらかさがあると感じた。
4:15人中10人以上12人以下が毛髪のなめらかさがあると感じた。
3:15人中7人以上9人以下が毛髪のなめらかさがあると感じた。
2:15人中4人以上6人以下が毛髪のなめらかさがあると感じた。
1:15人中3人以下が毛髪のなめらかさがあると感じた。
【0039】
「のびの良さ」
根元揃え黒髪毛束(品番:BS-A、ビューラックス社製)を用い、5g20cmの毛束を作製した。5gの毛束に対し、表1に示す酸化染毛剤第1剤と酸化染毛剤第2剤を質量比1:2で混合し、得られた混合物5gを均一に塗布した。この毛束を、25℃の条件下において20分間放置した後、シャンプーでよく洗浄し、タオルで水分を拭き取り乾燥させた。この毛束に対し、表2~6に示す実施例および比較例で得られた各毛髪化粧料を0.5g塗布した。この毛束について、専門のパネラー15人が各毛髪化粧料ののびの良さの評価試験を行った。下記の評価基準のように評価し、その平均点を評価結果として評価した。
<評価基準>
5:15人中13人以上がのびが良いと感じた。
4:15人中10人以上12人以下がのびが良いと感じた。
3:15人中7人以上9人以下がのびが良いと感じた。
2:15人中4人以上6人以下がのびが良いと感じた。
1:15人中3人以下がのびが良いと感じた。
【0040】
「べたつきのなさ」
根元揃え黒髪毛束(品番:BS-A、ビューラックス社製)を用い、5g20cmの毛束を作製した。5gの毛束に対し、表1に示す酸化染毛剤第1剤と酸化染毛剤第2剤を質量比1:2で混合し、得られた混合物5gを均一に塗布した。この毛束を、25℃の条件下において20分間放置した後、シャンプーでよく洗浄し、タオルで水分を拭き取り乾燥させた。この毛束に対し、表2~6に示す実施例および比較例で得られた各毛髪化粧料を0.5g塗布した。この毛束について、専門のパネラー15人がべたつきのなさの評価試験を行い、下記の評価基準のように評価し、その平均点を評価結果として評価した。
<評価基準>
5:15人中13人以上がべたつきを感じなかった。
4:15人中10人以上12人以下がべたつきを感じなかった。
3:15人中7人以上9人以下がべたつきを感じなかった。
2:15人中4人以上6人以下がべたつきを感じなかった。
1:15人中3人以下がべたつきを感じなかった。
【0041】
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】
表2~6に示す実施例1~40より、まとまり、しっとり感、毛髪のなめらかさ、のびの良さおよびべたつきのなさに関して良好な結果が得られた。
【0048】
以下に毛髪化粧料の実施例41および42を記載する。
【0049】
実施例41および42により得られた毛髪化粧料は、まとまり、しっとり感、毛髪のなめらかさ、のびの良さおよびべたつきのなさに関して良好な結果が得られた。
【0050】
<実施例41>
成 分 含有量(質量%)
(A)ミリスチルアルコール 5.00
(A)セタノール 0.10
(B)メチルポリシロキサン(10mm2/s) 1.00
(C)メチルポリシロキサン(3,000mm2/s) 4.00
(D)塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.98
(D)塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム 0.16
(E)ヒドロキシエチルセルロース 0.50
プロピレングリコール 6.00
エタノール 0.46
アミノプロピルジメチコン 0.05
メチルフェニルポリシロキサン 1.05
フェノキシエタノール 0.30
グリセリンモノ2-エチルヘキシルエーテル 0.10
濃グリセリン 2.00
1.3-ブチレングリコール 4.00
エデト酸二ナトリウム 0.02
香料 0.15
精製水 74.13
合計 100.00
【0051】
<実施例42>
成 分 含有量(質量%)
(A)ミリスチルアルコール 7.00
(B)メチルポリシロキサン(10mm2/s) 0.50
(C)メチルポリシロキサン(3,000mm2/s) 2.00
(D)塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 1.40
(D)塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム 0.24
(E)ヒドロキシエチルセルロース 0.50
プロピレングリコール 6.00
エタノール 0.66
ミリスチン酸オクチルドデシル 2.00
トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル 2.00
N-ラウロイル-L-グルタミン酸
ジ(フィトステリル・2-オクチルドデシル) 0.20
高重合メチルポリシロキサン 1.50
フェノキシエタノール 0.40
グリセリンモノ2-エチルヘキシルエーテル 0.10
濃グリセリン 2.00
1,3-ブチレングリコール 4.00
エデト酸二ナトリウム 0.02
香料 0.15
精製水 63.83
合計 100.00
本発明により、酸化染毛剤による染毛処理後の毛髪に適用し、まとまり、しっとり感および毛髪のなめらかさを付与し、のびが良好であり、べたつかない毛髪化粧料を得ることができる。