(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023178101
(43)【公開日】2023-12-14
(54)【発明の名称】資材収納体、資材保管具及び資材保管装置
(51)【国際特許分類】
E04G 21/16 20060101AFI20231207BHJP
【FI】
E04G21/16
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022091169
(22)【出願日】2022-06-03
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和4年4月26日に掲載したウェブサイト https://stepup-pro.com/、https://ashi-ken.com/、https://www.instagram.com/p/Cczei2TLRbe/ 令和4年5月19日に開催された楔WAVE2022 令和4年5月26日に開催された楔WAVE2022
(71)【出願人】
【識別番号】599057858
【氏名又は名称】有限会社 ステップアップ
(74)【代理人】
【識別番号】100111659
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 聡
(72)【発明者】
【氏名】浜野 雅之
【テーマコード(参考)】
2E174
【Fターム(参考)】
2E174AA01
2E174BA03
2E174CA09
2E174CA38
2E174EA02
(57)【要約】
【課題】資材保管具等を地面に設置せずに吊った状態にして設置することができ、足場の近傍の地面にいる作業者の作業の妨げにならないようにし、手間をかけることなく資材保管具等に資材等を収納でき、収納した資材等を取り出せるようにすることである。
【解決手段】鉛直方向に延びる前縦枠材3と、前縦枠材3とは異なる位置で鉛直方向に延びる後縦枠材4と、前縦枠材3と後縦枠材4を連結して資材を載置する底枠材5とからなり前記資材を収納する鉛直方向に長い収納枠体2と、後縦枠材4に取り付けられて収納枠体2を支持する支持材6とを備えた資材収納体1であって、資材収納体1の上部には前記資材が通過可能な隙間GA1が設けられ、支持材6には吊り具11が係止する係止穴7が設けられ、係止穴7は、係止穴7と係止した吊り具11で資材収納体1を吊り下げた場合に、資材収納体1の長手方向の軸線AL1が鉛直方向を向く位置にある資材収納体1。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
鉛直方向に延びる前縦枠材と、前記前縦枠材とは異なる位置で鉛直方向に延びる後縦枠材と、前記前縦枠材と前記後縦枠材を連結して資材を載置する底枠材とからなり前記資材を収納する鉛直方向に長い収納枠体と、
前記後縦枠材に取り付けられて前記収納枠体を支持する支持材と
を備えた資材収納体であって、
前記資材収納体の上部には前記資材が通過可能な隙間が設けられ、
前記支持材には吊り具が係止する係止部が設けられ、
前記係止部は、前記係止部と係止した前記吊り具で前記資材収納体を吊り下げた場合に、前記資材収納体の長手方向の軸線が鉛直方向を向く位置にあること
を特徴とする資材収納体。
【請求項2】
資材を収納する資材収納体と、該資材収納体を吊り下げる吊り具を備えた資材保管具であって、
前記資材収納体は、
鉛直方向に延びる前縦枠材と、前記前縦枠材とは異なる位置で鉛直方向に延びる後縦枠材と、前記前縦枠材と前記後縦枠材を連結して資材を載置する底枠材とからなる鉛直方向に長い収納枠体と、
前記後縦枠材に取り付けられて前記収納枠材を支持する支持材と
を備え、
前記資材収納体の上部には前記資材が通過可能な隙間が設けられ、
前記支持材には前記吊り具が係止する係止部が設けられ、
前記係止部は、前記係止部と係止した前記吊り具で前記資材収納体を吊り下げた場合に、前記資材収納体の長手方向の軸線が鉛直方向を向く位置にあること
を特徴とする資材保管具。
【請求項3】
資材を収納する資材収納体と該資材収納体を吊り下げる吊り具を備えた一対の資材保管具と、前記吊り具が取り付けられる吊り具取付材を備えた資材保管装置であって、
前記資材収納体は、
鉛直方向に延びる前縦枠材と、前記前縦枠材とは異なる位置で鉛直方向に延びる後縦枠材と、前記前縦枠材と前記後縦枠材を連結して資材を載置する底枠材とからなる鉛直方向に長い収納枠体と、
前記後縦枠材に取り付けられて前記収納枠体を支持する支持材と
を備え、
前記資材収納体の上部には前記資材が通過可能な隙間が設けられ、
前記支持材には前記吊り具が係止する係止部が設けられ、
前記係止部は、前記係止部と係止した前記吊り具で前記資材収納体を吊り下げた場合に、前記資材収納体の長手方向の軸線が鉛直方向を向く位置にあること
を特徴とする資材保管装置。
【請求項4】
鉛直方向に延びる前縦枠材と、前記前縦枠材とは異なる位置で鉛直方向に延びる後縦枠材と、前記前縦枠材と前記後縦枠材を連結して資材を載置する底枠材とからなり前記資材を収納する鉛直方向に長い収納枠体と、
前記後縦枠材に回転可能に取り付けられて前記収納枠体を支持する支持材と
を備えた資材収納体であって、
前記資材収納体の上部には前記資材が通過可能な隙間が設けられ、
前記支持材には吊り具が係止する係止部が設けられ、
前記係止部と係止した前記吊り具で前記資材収納体を吊り下げた場合、前記係止部は、前記支持材の前記後縦枠材に対する回転により、前記資材収納体の長手方向の軸線が鉛直方向を向く第1位置から前記資材収納体の長手方向の軸線が鉛直方向に対して傾斜した方向を向く第2位置に回転移動可能となっていること
を特徴とする資材収納体。
【請求項5】
資材を収納する資材収納体と、該資材収納体を吊り下げる吊り具を備えた資材保管具であって、
前記資材収納体は、
鉛直方向に延びる前縦枠材と、前記前縦枠材とは異なる位置で鉛直方向に延びる後縦枠材と、前記前縦枠材と前記後縦枠材を連結して資材を載置する底枠材とからなる鉛直方向に長い収納枠体と、
前記後縦枠材に回転可能に取り付けられて前記収納枠体を支持する支持材と
を備え、
前記資材収納体の上部には前記資材が通過可能な隙間が設けられ、
前記支持材には前記吊り具が係止する係止部が設けられ、
前記係止部と係止した前記吊り具で前記資材収納体を吊り下げた場合、前記係止部は、前記支持材の前記後縦枠材に対する回転により、前記資材収納体の長手方向の軸線が鉛直方向を向く第1位置から前記資材収納体の長手方向の軸線が鉛直方向に対して傾斜した方向を向く第2位置に回転移動可能となっていること
を特徴とする資材保管具。
【請求項6】
資材を収納する資材収納体と該資材収納体を吊り下げる吊り具を備えた一対の資材保管具と、前記吊り具が取り付けられる吊り具取付材を備えた資材保管装置であって、
前記資材収納体は、
鉛直方向に延びる前縦枠材と、前記前縦枠材とは異なる位置で鉛直方向に延びる後縦枠材と、前記前縦枠材と前記後縦枠材を連結して資材を載置する底枠材とからなる鉛直方向に長い収納枠体と、
前記後縦枠材に回転可能に取り付けられて前記収納枠体を支持する支持材と
を備え、
前記資材保管具の上部には前記資材が通過可能な隙間が設けられ、
前記支持材には前記吊り具が係止する係止部が設けられ、
前記係止部と係止した前記吊り具で前記資材収納体を吊り下げた場合、前記係止部は、前記支持材の前記後縦枠材に対する回転により、前記資材収納体の長手方向の軸線が鉛直方向を向く第1位置から前記資材収納体の長手方向の軸線が鉛直方向に対して傾斜した方向を向く第2位置に回転移動可能となっていること
を特徴とする資材保管装置。
【請求項7】
前記吊り具取付材は足場を形成する水平パイプであり、前記吊り具は前記水平パイプ上を移動可能な移動体を備え、前記資材保管装置は、前記係止部が前記第1の位置にあるときに前記水平パイプに沿って移動可能となっていることを特徴とする請求項3又は請求項6記載の資材保管装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、足場を組む現場で足場を組むのに使用される資材等を一時的に保管するための資材収納体、資材保管具及び資材保管装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
建築工事に使用される足場は、鋼管の支柱、作業床となるアンチ(足場板、踏板)、手摺等の各種部材(以下「足場部材」という。)から組み立てられる。
足場を組むときには、最初に、足場を組むのに必要なすべての足場部材が、足場を組む現場(以下「足場現場」という。)に運び込まれるが、足場を組むのに、一戸建ての住宅では1日程度で済むが、大型の建物では何日もかかることとなる。
このため、足場現場では、足場を組むために運び込まれた足場部材を一時的に保管する必要がある。
ここで、足場部材等の建築資材を保管する保管具等に関しては、種々の提案がなされている。
【0003】
例えば、特許文献1(特開平8-246665号公報)には、単管やサポート杆などの棒状材を支承する支承体の左右両側に支承支柱を立設し、閉塞桟杆の基端部を一方の支承支柱の上部に起伏自在に枢着し、閉塞桟杆の先端部と他方の支承支柱とに係脱機構を設けて支承支柱上部間に開閉自在に架設し、この支承収納枠を複数個並べて多数本の棒状材を収納する棒材収納具が開示されている。
しかしながら、特許文献1の棒材収納具を足場現場で使用すると、この棒材収納具は吊り下げて設置できないことから、足場を組むスペースの外側の地面に置く必要があり、足場の近傍の地面にいる作業者の作業のじゃまになるという問題がある。
また、特許文献1の棒材収納具では、支承体と左右の支承支柱で形成される支承収納枠内の上部が閉塞桟杆で閉塞されることから、支承収納枠に収納された棒状材を取り出すには、閉塞桟杆を開く手間がかかるという問題がある。
【0004】
次に、特許文献2(特開2004-218364号公報)には、バー状の支持台3と、この支持台3に固定された内側面が順次拡開するほぼ60゜の傾斜面に形成された両側支持片5、5と、この両側支持片5、5の上部に回動可能に取付けられ、積層されたパイプ材2の両側および最上部の上部を支持する上部両側支持片8、8と、この上部両側支持片8、8の遊端部を締付け固定する締付け固定具9と、前記上部両側支持片8、8の一方に一端部が取付けられ、他端部が他方に固定されたリング部材10に着脱可能に取付けられるフック11が設けられた吊り下げワイヤーを用いた吊り具12とで構成されているパイプ材等の支持具1が開示されている。
しかしながら、特許文献2のパイプ材等の支持具1において、吊り具12は、2個のパイプ材等の支持具1、1をパイプ材2を積み重ねて収納した状態にしてクレーン等で吊り上げてトラックに積み込んだり、トラックから降ろしたりするために使用されるものであり、特許文献2のパイプ材等の支持具1は、作業する現場で地面に設置して使用されるものであり、特許文献1と同様に、足場を組むスペースの外側の地面に置かれて、足場の近傍の地面にいる作業者の作業のじゃまになるという問題がある。
仮にパイプ材2を積み重ねて収納したパイプ材等の支持具1を吊り具12で吊った状態にして使用しようとしても、吊り具12で吊った状態のパイプ材等の支持具1では、締付け固定具9の固定を解除することができず、パイプ材等の支持具1からパイプ材2を取り出すことができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平8-246665号公報
【特許文献2】特開2004-218364号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、足場を組む現場で足場を組むのに使用される資材等を一時的に保管するための資材保管具等において、資材保管具等を地面に設置せずに吊った状態にして設置することができ、足場の近傍の地面にいる作業者の作業の妨げにならないようにし、手間をかけることなく資材保管具等に資材等を収納でき、収納した資材等を取り出せるようにすることである。
【0007】
請求項1の発明は、鉛直方向に延びる前縦枠材と、前記前縦枠材とは異なる位置で鉛直方向に延びる後縦枠材と、前記前縦枠材と前記後縦枠材を連結して資材を載置する底枠材とからなり前記資材を収納する鉛直方向に長い収納枠体と、前記後縦枠材に取り付けられて前記収納枠体を支持する支持材とを備えた資材収納体であって、前記資材収納体の上部には前記資材が通過可能な隙間が設けられ、前記支持材には吊り具が係止する係止部が設けられ、前記係止部は、前記係止部と係止した前記吊り具で前記資材収納体を吊り下げた場合に、前記資材収納体の長手方向の軸線が鉛直方向を向く位置にある資材収納体を提供して、上記課題を解決するものである。
【0008】
請求項2の発明は、資材を収納する資材収納体と、該資材収納体を吊り下げる吊り具を備えた資材保管具であって、前記資材収納体は、鉛直方向に延びる前縦枠材と、前記前縦枠材とは異なる位置で鉛直方向に延びる後縦枠材と、前記前縦枠材と前記後縦枠材を連結して資材を載置する底枠材とからなる鉛直方向に長い収納枠体と、前記後縦枠材に取り付けられて前記収納枠材を支持する支持材とを備え、前記資材収納体の上部には前記資材が通過可能な隙間が設けられ、前記支持材には前記吊り具が係止する係止部が設けられ、前記係止部は、前記係止部と係止した前記吊り具で前記資材収納体を吊り下げた場合に、前記資材収納体の長手方向の軸線が鉛直方向を向く位置にある資材保管具を提供して、上記課題を解決するものである。
【0009】
請求項3の発明は、資材を収納する資材収納体と該資材収納体を吊り下げる吊り具を備えた一対の資材保管具と、前記吊り具が取り付けられる吊り具取付材を備えた資材保管装置であって、前記資材収納体は、鉛直方向に延びる前縦枠材と、前記前縦枠材とは異なる位置で鉛直方向に延びる後縦枠材と、前記前縦枠材と前記後縦枠材を連結して資材を載置する底枠材とからなる鉛直方向に長い収納枠体と、前記後縦枠材に取り付けられて前記収納枠体を支持する支持材とを備え、前記資材収納体の上部には前記資材が通過可能な隙間が設けられ、前記支持材には前記吊り具が係止する係止部が設けられ、前記係止部は、前記係止部と係止した前記吊り具で前記資材収納体を吊り下げた場合に、前記資材収納体の長手方向の軸線が鉛直方向を向く位置にある資材保管装置を提供して、上記課題を解決するものである。
【0010】
請求項4の発明は、鉛直方向に延びる前縦枠材と、前記前縦枠材とは異なる位置で鉛直方向に延びる後縦枠材と、前記前縦枠材と前記後縦枠材を連結して資材を載置する底枠材とからなり前記資材を収納する鉛直方向に長い収納枠体と、前記後縦枠材に回転可能に取り付けられて前記収納枠体を支持する支持材とを備えた資材収納体であって、前記資材収納体の上部には前記資材が通過可能な隙間が設けられ、前記支持材には吊り具が係止する係止部が設けられ、前記係止部と係止した前記吊り具で前記資材収納体を吊り下げた場合、前記係止部は、前記支持材の前記後縦枠材に対する回転により、前記資材収納体の長手方向の軸線が鉛直方向を向く第1の位置から前記資材収納体の長手方向の軸線が鉛直方向に対して傾斜した方向を向く第2の位置に回転移動可能となっている資材収納体を提供して、上記課題を解決するものである。
【0011】
請求項5の発明は、資材を収納する資材収納体と、該資材収納体を吊り下げる吊り具を備えた資材保管具であって、前記資材収納体は、鉛直方向に延びる前縦枠材と、前記前縦枠材とは異なる位置で鉛直方向に延びる後縦枠材と、前記前縦枠材と前記後縦枠材を連結して資材を載置する底枠材とからなる鉛直方向に長い収納枠体と、前記後縦枠材に回転可能に取り付けられて前記収納枠体を支持する支持材とを備え、前記資材収納体の上部には前記資材が通過可能な隙間が設けられ、前記支持材には前記吊り具が係止する係止部が設けられ、前記係止部と係止した前記吊り具で前記資材収納体を吊り下げた場合、前記係止部は、前記支持材の前記後縦枠材に対する回転により、前記資材収納体の長手方向の軸線が鉛直方向を向く第1の位置から前記資材収納体の長手方向の軸線が鉛直方向に対して傾斜した方向を向く第2の位置に回転移動可能となっている資材保管具を提供して、上記課題を解決するものである。
【0012】
請求項6の発明は、資材を収納する資材収納体と該資材収納体を吊り下げる吊り具を備えた一対の資材保管具と、前記吊り具が取り付けられる吊り具取付材を備えた資材保管装置であって、前記資材収納体は、鉛直方向に延びる前縦枠材と、前記前縦枠材とは異なる位置で鉛直方向に延びる後縦枠材と、前記前縦枠材と前記後縦枠材を連結して資材を載置する底枠材とからなる鉛直方向に長い収納枠体と、前記後縦枠材に回転可能に取り付けられて前記収納枠体を支持する支持材とを備え、前記資材保管具の上部には前記資材が通過可能な隙間が設けられ、前記支持材には前記吊り具が係止する係止部が設けられ、前記係止部と係止した前記吊り具で前記資材収納体を吊り下げた場合、前記係止部は、前記支持材の前記後縦枠材に対する回転により、前記資材収納体の長手方向の軸線が鉛直方向を向く第1の位置から前記資材収納体の長手方向の軸線が鉛直方向に対して傾斜した方向を向く第2の位置に回転移動可能となっている資材保管装置を提供して、上記課題を解決するものである。
【0013】
請求項7の発明は、前記吊り具取付材は足場を形成する水平パイプであり、前記吊り具は前記水平パイプ上を移動可能な移動体を備え、前記資材保管装置は、前記係止部が前記第1の位置にあるときに前記水平パイプに沿って移動可能となっている資材保管装置を提供して、上記課題を解決するものである。
【発明の効果】
【0014】
請求項1に記載の発明の資材収納体においては、支持材に吊り具が係止する係止部が設けられていることから、資材収納体を地面に設置せずに吊った状態にして設置することができて、足場の近傍の地面にいる作業者の作業の妨げにならないようにでき、資材収納体の上部には資材が通過可能な隙間が設けられていることから、各種資材を資材収納体に手間をかけることなく容易に収納でき、収納した資材を用意に取り出すことができ、資材収納体の長手方向の軸線が鉛直方向を向くことから、安定した状態で資材を保管できるという効果を奏する。
【0015】
請求項2に記載の発明の資材保管具においては、支持材に吊り具が係止する係止部が設けられていることから、資材保管具を地面に設置せずに吊った状態にして設置することができて、足場の近傍の地面にいる作業者の作業の妨げにならないようにでき、資材収納体の上部には資材が通過可能な隙間が設けられていることから、各種資材を資材収納体に手間をかけることなく容易に収納でき、収納した資材を用意に取り出すことができ、資材収納体の長手方向の軸線が鉛直方向を向くことから、安定した状態で資材を保管できるという効果を奏する。
【0016】
請求項3に記載の発明の資材保管装置においては、吊り具取付材に資材保管具が吊り下げられることから、資材保管具を地面に設置せずに吊った状態にして設置することができて、足場の近傍の地面にいる作業者の作業の妨げにならないようにでき、資材収納体の上部には資材が通過可能な隙間が設けられていることから、各種資材を資材収納体に手間をかけることなく容易に収納でき、収納した資材を用意に取り出すことができ、資材収納体の長手方向の軸線が鉛直方向を向くことから、安定した状態で資材を保管できるという効果を奏する。
【0017】
請求項4に記載の発明の資材収納体においては、支持材に吊り具が係止する係止部が設けられていることから、資材収納体を地面に設置せずに吊った状態にして設置することができて、足場の近傍の地面にいる作業者の作業の妨げにならないようにでき、係止部を資材収納体の長手方向の軸線が鉛直方向に対して傾斜した方向を向く第2位置にすることにより、資材収納体上部の隙間に広くして、容易に資材を資材収納体に収納できかつ収納した資材を容易に取り出すことができ、係止部を資材収納体の長手方向の軸線が鉛直方向を向く第1位置にすることにより、資材を安定した状態にして保管することができという効果を奏する。
【0018】
請求項5に記載の発明の資材保管具においては、支持材に吊り具が係止する係止部が設けられていることから、資材保管具を地面に設置せずに吊った状態にして設置することができて、足場の近傍の地面にいる作業者の作業の妨げにならないようにでき、係止部を資材収納体の長手方向の軸線が鉛直方向に対して傾斜した方向を向く第2位置にすることにより、資材収納体上部の隙間に広くして、容易に資材を資材収納体に収納できかつ収納した資材を容易に取り出すことができ、係止部を資材収納体の長手方向の軸線が鉛直方向を向く第1位置にすることにより、資材を安定した状態にして保管することができという効果を奏する。
【0019】
請求項6に記載の発明の資材保管装置においては、吊り具取付材に資材保管具が吊り下げられることから、資材保管具を地面に設置せずに吊った状態にして設置することができて、足場の近傍の地面にいる作業者の作業の妨げにならないようにでき、係止部を資材収納体の長手方向の軸線が鉛直方向に対して傾斜した方向を向く第2位置にすることにより、資材収納体上部の隙間に広くして、容易に資材を資材収納体に収納できかつ収納した資材を容易に取り出すことができ、係止部を資材収納体の長手方向の軸線が鉛直方向を向く第1位置にすることにより、資材を安定した状態にして保管することができという効果を奏する。
【0020】
請求項7に記載の発明の資材保管装置においては、さらに、資材を収納した資材保管装置を水平パイプに沿って移動させることができという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の第1の資材収納体、第1の資材保管具の斜視図である。
【
図2】
図1の第1の資材保管具の左側面図と正面図である。
【
図4】本発明の第1の資材保管装置の斜視図である。
【
図5】資材を収納した状態の資材保管装置20の斜視図である。
【
図6】
図5に示す資材を収納した状態の資材保管装置20の左側面図である。
【
図7】本発明の第2の資材収納体、第2の資材保管具の斜視図である。
【
図8】
図7の第2の資材保管具の左側面図と正面図である。
【
図9】
図7に示すダブルシャックルの拡大正面図である。
【
図10】
図7の第2の資材保管具の分解斜視図である。
【
図11】吊り具41で資材収納体31を吊り下げた資材保管具40の左側面図である。
【
図12】本発明の第2の資材保管装置の斜視図である。
【
図13】係止穴37、37’が第2位置と第1位置にある場合に資材を収納した状態の資材保管装置50の左側面図である。
【
図14】係止穴37、37’が第1位置にある場合に資材を収納した状態の資材保管装置50の斜視図である。
【
図15】第2の資材保管装置の変形例となる資材保管装置により資材を収納した状態の斜視図である。
【
図17】足場を構成する支柱に水平材を介して吊り下げ支持材72、73を固定し、係止穴37、37’を第1位置にして資材を収納した状態の資材保管装置70の左側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
[第1の資材収納体・第1の資材保管具]
図1(a)は、本発明の第1の資材収納体(請求項1に係る発明)の斜視図、
図1(b)は本発明の第1の資材保管具(請求項2に係る発明)の斜視図、
図2(a)は、
図1の第1の資材保管具の左側面図、
図2(b)は、
図1の第1の資材保管具の正面図、
図3は、
図1に示すシャックルの拡大正面図である。
図中、1は資材収納体、2は収納枠体、3は前縦枠材、4は後縦枠材、5は底枠材、6は支持材、7は係止穴、10は資材保管具、11は吊り具、12は吊りフック、12aはフック本体、12bは外れ止め、12cは穴部、13はシャックル、13aはフレーム、13bはボルト、13cはナット、AL1は軸線、GA1は隙間であり、各図において、Xは左右方向、Yは前後方向、Zは上下方向(鉛直方向)である。
図1(a)に示すように、第1の資材収納体となる資材収納体1は、収納枠体2と支持材6を備え、収納枠体2は、前縦枠材3、後縦枠材4及び底枠材5を備えている。
前縦枠材3は、鉛直方向(Z方向)に延びる縦長の金属製のパイプであり、後縦枠材4は、前縦枠材3とは異なる位置で鉛直方向(Z方向)に延びる縦長の金属製のパイプであり、底枠材5は金属製の板である。
前縦枠材3は後縦枠材4より短く、前縦枠材3の周面下部と底枠材5の正面側端面、後縦枠材4の周面下部と底枠材5の背面側端面はそれぞれ溶接等により接合され、これにより上部側が開放された鉛直方向に長い収納枠体2が形成されている。
支持材6は、底枠材5と同じ金属製の板であり、前後方向(Y方向)の長さは底枠材5の約半分であり、支持材6の背面側端面と後縦枠材4の周面上部は溶接等により接合され、支持材6には、本発明の係止部となる係止穴7が設けられている。
この場合、収納枠体2と支持材6から構成される資材収納体1の上部において、前縦枠材3の上端と支持材6の前端との間には、足場部材(支柱、アンチ等)等の各種資材が通過するのに十分な広さの隙間GA1が形成されている。
【0023】
図1(b)に示すように、第1の資材保管具となる資材保管具10は、資材収納体1と吊り具11を備え、吊り具11は、吊りフック12とシャックル13を備えている。
吊りフック12は、
図1(b)、
図2(a)に示すようにフック本体12aと外れ止め12bを備え、フック本体12aには穴部12cが設けられている。
また、シャックル13は、
図3に示すようにU字状のフレーム13a、ボルト13b、ナット13cを備えている。
そして、資材保管具10では、シャックル13のフレーム13aが吊りフック12の穴部12cに通された状態で、ボルト13bの軸部が支持材6の係止穴7に挿通されてボルト13bにナット13cが螺合され、支持材6がシャックル13を介してフック本体12aに吊り下げられる。
これにより、
図1(b)に示すように資材収納体1が吊り具11に吊り下げられた状態となる。
【0024】
ここで、収納枠体2と支持材6から構成される資材収納体1の長手方向の軸線AL1は、
図2(a)に示すように、前縦枠材3と後縦枠材4の前後方向(Y方向)の中間よりやや後方にあり、軸線AL1上に支持材6の係止穴7が位置している。
これより、資材収納体1は同一材料でできていることからその構成材(前縦枠材3、後縦枠材4、底枠材5、支持材6)の比重も同一であり、資材収納体1の重心は軸線AL1上に位置することとなる。
そして、吊り具11で資材収納体1を吊り下げた場合、資材収納体1の吊り下げ部となる係止穴7は、軸線AL1位置することから、資材収納体1には係止穴7(ボルト13b)を支点とするモーメントが作用せず、軸線AL1は、鉛直方向(Z方向)を向くこととなる。
すなわち、係止穴7を資材収納体1の長手方向の軸線AL1上に位置させることにより、吊り具11で資材収納体1を吊り下げた場合、軸線AL1が鉛直方向(Z方向)を向くこととなる。
【0025】
[第1の資材保管装置]
図4は、本発明の第1の資材保管装置(請求項3に係る発明)の斜視図であり、図中、1’は資材収納体、2’は収納枠体、3’は前縦枠材、4’は後縦枠材、5’は底枠材、6’は支持材、7’は係止穴、10’は資材保管具、11’は吊り具、12’は吊りフック、12a’はフック本体、12b’は外れ止め、12c’は穴部、13’はシャックル、13a’はフレーム、13b’はボルト、20は資材保管装置、21は吊り具取付材である。
第1の資材保管装置となる資材保管装置20は、一対の資材保管具10、10’と吊り具取付材21を備えている。
資材保管具10’は、資材収納体1’と吊り具11’を備え、資材収納体1’は、収納枠体2’と支持材6’からなり、収納枠体2’は、前縦枠材3’、後縦枠材4’及び底枠材5’からなり、吊り具11’は、吊りフック12’ とシャックル13’からなる。
この場合、資材収納体1’、収納枠体2’、前縦枠材3’、後縦枠材4’、底枠材5’、支持材6’、吊り具11’、吊りフック12’及びシャックル13’は、それぞれ資材保管具10の資材収納体1、収納枠体2、前縦枠材3、後縦枠材4、底枠材5、支持材6、吊り具11、吊りフック12及びシャックル13と同じものである。
また、吊りフック12’は、フック本体12a’、外れ止め12b’及び穴部12c’を備え、シャックル13’は、フレーム13a’、ボルト13b’等を備え、フック本体12a’、外れ止め12b’、穴部12c’、リング部13a’及びボルト13b’は、フック本体12a、外れ止め12b、穴部12c、フレーム13a及びボルト13bと同じものである。
すなわち、資材保管具10’は、
図1(b)、
図2に示す資材保管具10と同じものである。
【0026】
吊り具取付材21は、単管パイプ等の金属製のパイプであり、足場を構成する支柱に固定された手摺等の水平材である。
資材保管装置20においては、
図4に示すように吊り具取付材21に、資材保管具10の吊りフック12(フック本体12a)と資材保管具10’の吊りフック12’(フック本体12a’)が引っ掛けられ、吊りフック12と吊りフック12’の左右方向(X方向)の間隔は、任意に設定される。
この場合、資材保管具10、10’の吊りフック12、12’が吊り具取付材21に引っ掛けられた状態で、外れ止め12、12b’がフック本体12a、12a’の先端部に押し付けられ、外れ止め12b、12b’は、フック本体12a、12a’が吊り具取付材21から外れるのを防止する機能を果たす。
【0027】
[第1の資材保管装置の作用]
図5は、資材を収納した状態の資材保管装置20の斜視図、
図6は、
図5に示す資材を収納した状態の資材保管装置20の左側面図であり、図中、22は支柱、22aは垂直パイプ、22b、22cはポケット部である。
支柱22は、くさび緊結式足場に使用される長尺の支柱であり、資材保管装置20に保管される資材の例となるものである。
この支柱22は、長尺の垂直パイプ22aとポケット部22b、22cからなり、ポケット部22b、22cには手摺等のくさび部が嵌め込まれる。
図5に示すように、資材保管装置20においては、左側の資材保管具10の収納枠体2内に複数の支柱22の垂直パイプ22aの左側部分が積み重ねられ、右側の資材保管具10’の収納枠体2’内に複数の支柱22の垂直パイプ22aの右側部分が積み重ねられた状態で複数の支柱22が収納される(図では合計12本の支柱22が収納されている。)。
この場合、
図6に示すように資材保管具10の資材収納体1の上部(前縦枠材3の上端と支持材6の前端との間)には隙間GA1が形成されており、資材保管具10’の資材収納体1’の上部にも同様の隙間が形成されており、複数の支柱22を収納枠体2、2’内に容易に積み重ねて収納することができる。
【0028】
また、
図6に示すように資材保管具10の資材収納体1内に複数の支柱22を収納した状態で、資材収納体1の重心は軸線AL1上若しくはその近傍にあり、資材収納体1には係止穴7を支点とするモーメントが作用せず、軸線AL1は、鉛直方向(Z方向)を向くこととなり、同様に、複数の支柱22を収納した資材収納体1’の重心も資材収納体1’の軸線上若しくはその近傍にあり、資材収納体1’には係止穴7’を支点とするモーメントが作用、せず、資材収納体1’の軸線は、鉛直方向(Z方向)を向くこととなる。
よって、資材収納体1、1’に複数の支柱22を収納しても、資材収納体1、1’の軸線は、鉛直方向(Z方向)を向き、複数の支柱22を安定した状態にすることができる。
なお、本発明の資材保管装置20に収納されて保管される資材には、支柱22の他にアンチ(足場板、踏板)、手摺等の足場部材、これに類する資材が含まれ、資材収納体1、1’の上部に形成された隙間は、足場部材(支柱、アンチ等)等の各種資材が通過するのに十分な広さとなっている。
【0029】
以上ように、 資材保管装置20においては、吊り具取付材21に、資材保管具10の吊りフック12(フック本体12a)と資材保管具10’の吊りフック12’(フック本体13a’)が引っ掛けられ、収納枠体2、2’内に複数の支柱22等の資材が積み重ねられ状態で収納されて保管され、資材保管具10、10’を地面に設置せずに吊った状態にして設置でき、足場の近傍の地面にいる作業者の作業の妨げることがなく、資材収納体1、1’の上部には、各種資材が通過するのに十分な広さの隙間が形成されることから、複数の支柱22等の各種資材を資材保管具10、10’の 資材収納体1、1’に手間をかけることなく容易に収納しでき、収納した各種資材を容易に取り出すことができ、資材収納体1、1’の軸線は、鉛直方向(Z方向)を向くことから、安定して各種資材を保管できる。
【0030】
[第2の資材収納体・第2の資材保管具]
図7(a)は、本発明の第2の資材収納体(請求項4に係る発明)の斜視図、
図7(b)は本発明の第2の資材保管具(請求項5に係る発明)の斜視図、
図8(a)は、
図7の第2の資材保管具の左側面図、
図8(b)は、
図7の第2の資材保管具の正面図、
図9は、
図7に示すダブルシャックルの拡大正面図、
図10は、
図7の第2の資材保管具の分解斜視図である。
図中、31は資材収納体、32は収納枠体、33は前縦枠材、34は後縦枠材、34a、34bはピン穴、35は底枠材、36は支持材、36aは筒部、36bは翼部、36c1、36c2は切欠き、37は係止穴、38a、38bはピン、40は資材保管具、41は吊り具、42は吊りフック、42aはフック本体、42bは外れ止め、42cは穴部、43はダブルシャックル、44は上側シャックル、44aはフレーム、44bはボルト、44cはナット、45は下側シャックル、45aはフレーム、45bはボルト、45cはナット、46は軸ボルト、47はナットであり、各図において、Xは左右方向、Yは前後方向、Zは上下方向(鉛直方向)である。
図7(a)に示すように、第2の資材収納体となる資材収納体31は、収納枠体32と支持材36を備え、収納枠体32は、前縦枠材33、後縦枠材34及び底枠材35を備えている。
前縦枠材33は、鉛直方向(Z方向)に延びる縦長の金属製のパイプであり、後縦枠材34は、前縦枠材33とは異なる位置で鉛直方向(Z方向)に延びる縦長の金属製のパイプであり、上部にピン穴34a、34bが設けられ、底枠材35は金属製の板である。
前縦枠材33は後縦枠材34より短く、前縦枠材33の周面下部と底枠材35の正面側端面、後縦枠材34の周面下部と底枠材35の背面側端面はそれぞれ溶接等により接合され、これにより上部側が開放された鉛直方向に長い収納枠体32が形成されている。
【0031】
支持材36は、筒部36aと翼部36bからなる。
筒部36aは金属製の短いパイプであり、上端に半円状の切欠き36c1、36c2が設けられている。
翼部36bは、底枠材35と同じ金属製の板であり、前後方向(Y方向)の長さは底枠材35の約半分であり、本発明の係止部となる係止穴37が設けられ、翼部36bの背面側端面と筒部36aの周面は溶接等により接合されている。
そして、筒部36aの穴に後縦枠材34の上部が挿通されて、筒部36aがピン穴34a、34bの間に位置するようにし、後縦枠材34のピン穴34a、34bには、ピン38a、38bが嵌め込まれる。
この場合、支持材36(筒部36a)は、後縦枠材34に対して回転自在で上下方向(Z方向)に摺動自在となるが、その上限はピン38aに当たる位置となり、その下限はピン38bに当たる位置となる。
また、支持材36を吊り具41(後述する)で吊り下げた場合、支持材36はその上端がピン38aに当たった状態で後縦枠材34に対して回転可能となるが、ピン38aが切欠き36c1、36c2に嵌る(係合する)と、支持材36は回転不能となり、支持材36が後縦枠材34に固定され、ピン38aは、支持材36の回り止めとなる。
資材収納体31においては、翼部36bの先端が前縦枠材33に最も近づき、係止穴37が第1位置(
図7、
図8に示す翼部36bの位置)にある場合と、翼部36bの先端が前縦枠材33から最も離れ、係止穴37が第2位置(
図7、
図8に示す翼部36bを180度回転させた位置)にある場合で、支持材36が縦枠材34に対して回転能となり固定される。
そして、係止穴37が第1位置と第2位置あるとき共に資材収納体31の上部に隙間が形成されるが、その隙間の広さは大きく異なっている(詳細は後述する)。
【0032】
図7(b)に示すように、第2の資材保管具となる資材保管具40は、資材収納体31と吊り具41を備え、吊り具41は、吊りフック42とダブルシャックル43を備えている。
吊りフック42は、吊りフック12と同じもので、
図7(b)、
図7(a)に示すようにフック本体42aと外れ止め42bを備え、フック本体42aには穴部42cが設けられている。
ダブルシャックル43は、
図9に示すように上側シャックル44、下側シャックル45、軸ボルト46及びナット47を備えている。
上側シャックル44は、コの字状のフレーム44a、ボルト44b、ナット43cを備え、下側シャックル45は、上側シャックル44と同一構造であり、コの字状のフレーム45a、ボルト45b、ナット45cを備えている。
ダブルシャックル43においては、フレーム44a(ボルト44bに対向する部分)とフレーム45a(ボルト45bに対向する部分)には軸ボルト46が挿通する穴が設けられており、フレーム44aとフレーム45aが重ねられて両フレームに軸ボルト46が挿通されて軸ボルト46にナット47が螺合され、これにより上側シャックル44と下側シャックル45が回転可能に連結される。
そして、資材保管具40では、上シャックル44のボルト44bの軸部が吊りフック42の穴部42cに通されてボルト44bにナット44cが螺合され、下側シャックル45のボルト45bの軸部が支持材36の係止穴37に挿通されてボルト45bにナット45cが螺合され、支持材36がダブルシャックル43を介してフック本体42aに吊り下げられる。
【0033】
図11は、吊り具41で資材収納体31を吊り下げた資材保管具40の左側面図であり、同図(a)は、支持材36が前位置にあるときの状態を表わし、同図(b)は、支持材36が後位置にあるときの状態を表わし、図中、AL2は軸線、GA2、GA3は隙間、VLは鉛直線である。
まず、係止穴37が第1位置にあるとき、収納枠体32と支持材36から構成される資材収納体31の長手方向の軸線AL2は、
図11(a)に示すように、前縦枠材33と後縦枠材34の前後方向(Y方向)の中間よりやや後方にあり、軸線AL2上に支持材36の係止穴37が位置している。
これより、資材収納体31は同一材料でできていることからその構成材(前縦枠材33、後縦枠材34、底枠材35、支持材36)の比重も同一であり、資材収納体31の重心は軸線AL2上に位置することとなる。
そして、吊り具41で資材収納体31を吊り下げた場合、資材収納体31の吊り下げ部となる係止穴37は、軸線AL2位置することから、資材収納体31には係止穴37(ボルト45b)を支点とするモーメントが作用せず、軸線AL2は、鉛直方向(Z方向)を向くこととなる。
この場合、収納枠体32と支持材36から構成される資材収納体31の上部において、前縦枠材33の上端と支持材6の前端(翼部36bの先端)との間には、隙間GA2が形成されるが、隙間GA2は、
図1に示す資材収納体1の上部に形成される隙間GA1より狭くなっている。
【0034】
次に、支持材36の切欠き36c1、36c2のピン38aへの係合を解除し、支持材36を180度回転させて切欠き36c1、36c2をピン38aへ係合させると、係止穴37は第2位置にくる。
係止穴37は第2位置にあるとき、資材収納体31の軸線AL2の位置は、係止穴37から大きく離れることから、資材収納体31は傾き、
図11(b)に示すように軸線AL2は、係止穴37の中心を通る鉛直線VLに対して角度θ傾くこととなる。
角度θの大きさは、収納枠体32の縦横比(後縦枠材34と底枠材35の長さの比、)等により異なるが、おおよそ60度から80度の間にある。
この場合、資材収納体31の上部には、前縦枠材33と後縦枠材34の前後方向の間隔分の隙間GA3が形成される。
この隙間GA3は、支持材36が右位置にあるときの隙間GA2に比べて十分広く、足場部材(支柱、アンチ等)等の各種資材が通過するのに十分な広さとなっている。
【0035】
[第2の資材保管装置]
図12は、本発明の第2の資材保管装置(請求項6に係る発明)の斜視図であり、図中、 31’は資材収納体、32’は収納枠体、33’は前縦枠材、34’は後縦枠材、35’は底枠材、36’は支持材、36a’は筒部、36b’は翼部、37’は係止穴、38a’、38b’はピン、40’は資材保管具、41’は吊り具、42’は吊りフック、42a’はフック本体、42b’は外れ止め、42c’は穴部、43’はダブルシャックル、44’は上側シャックル、44a’はフレーム、44b’はボルト、44c’はナット、45’は下側シャックル、45a’はフレーム、45b’はボルト、46’は軸ボルト、50は資材保管装置、51は吊り具取付材である。
第2の資材保管装置となる資材保管装置50は、一対の資材保管具40、40’と吊り具取付材51を備えている。
資材保管具40’は、資材収納体31’と吊り具41’を備え、資材収納体31’は、収納枠体32’と支持材36’からなり、収納枠体32’は、前縦枠材33’、後縦枠材34’及び底枠材35’からなり、吊り具41’は、吊りフック42’ とダブルシャックル43’からなる。
この場合、資材収納体31’、収納枠体32’、前縦枠材33’、後縦枠材34’、底枠材35’、支持材36’、係止37’、穴吊り具41’、吊りフック42’及びダブルシャックル43’は、それぞれ資材保管具40の資材収納体31、収納枠体32、前縦枠材33、後縦枠材34、底枠材35、支持材36、係止37、吊り具41、吊りフック42及びシャックル43と同じものである。
また、吊りフック42’は、フック本体42a’、外れ止め42b’及び穴部42c’を備え、ダブルシャックル43’は、上側シャックル44’、下側シャックル45’、軸ボルト46’等を備え、上側シャックル44’は、フレーム44a’、ボルト44b’、ナット43c’を備え、下側シャックル45’は、フレーム45a’、ボルト45b’等を備えている。
すなわち、資材保管具40’は、
図7(b)、
図8に示す資材保管具40と同じものである。
【0036】
吊り具取付材51は、
図5に示す吊り具取付材21と同じ単管パイプ等の金属製のパイプであり、足場を構成する支柱に固定された手摺等の水平材である。
資材保管装置50においては、
図4の資材保管装置20と同様に吊り具取付材51に、資材保管具40の吊りフック42(フック本体42a)と資材保管具40’の吊りフック42’(フック本体42a’)が引っ掛けられ、吊りフック42と吊りフック42’の左右方向(X方向)の間隔は、任意に設定される。
この場合、資材保管具40、40’の吊りフック42、42’が吊り具取付材51に引っ掛けられた状態で、外れ止め42、42b’がフック本体42a、42a’の先端部に押し付けられ、外れ止め42b、42b’は、フック本体42a、42a’が吊り具取付材51から外れるのを防止する機能を果たす。
【0037】
[第2の資材保管装置の作用]
図13は、係止穴37、37’が第2位置と第1位置にある場合に資材を収納した状態の資材保管装置50の左側面図、
図14は、係止穴37、37’が第1位置にある場合に資材を収納した状態の資材保管装置50の斜視図であり、図中、52は支柱、52aは垂直パイプ、52b、52cはポケット部である。
支柱52は、くさび緊結式足場に使用される長尺の支柱であり、資材保管装置50に保管される資材の例となるものである。
この支柱52は、
図5に示す支柱22と同じもので長尺の垂直パイプ52aとポケット部52b、52cからなり、ポケット部52b、52cには手摺等のくさび部が嵌め込まれる。
まず、資材保管装置50において、
図11(b)に示すように係止穴37、37’を第2位置にして資材収納体31の軸線AL2が鉛直線VLに対して角度θ傾いた状態にし、左側の資材保管具40の収納枠体32内に複数の支柱52の垂直パイプ52aの左側部分を積み重ね、右側の資材保管具40’の収納枠体42’内に複数の支柱52の垂直パイプ52aの右側部分が積み重ね、複数の支柱52が収納する。
図13(a)には合計12本の支柱52が収納された状態を示している。
この場合、資材収納体31の上部には、前縦枠材33と後縦枠材34の前後方向の間隔分の隙間GA3が形成され、資材収納体31’の上部にも隙間GA3と同じ隙間が形成され、隙間GA3は、足場部材(支柱、アンチ等)等の各種資材が通過するのに十分な広さとなっていることから、容易に各種資材を資材収納体31、31’に収納することができる。
【0038】
次に、支持材36、36’の切欠き36c1、36c2等のピン38a、38a’への係合を解除し、支持材36、36’を180度回転させて切欠き36c1、36c2等をピン38a、38a’へ係合させ、係止穴37、37’を第1位置に移動させる。
これにより、資材収納体31の軸線AL2上に支持材36の係止穴37(ボルト45b)が位置し、資材収納体31’の軸線上に支持材36’の係止穴(ボルト45b’)が位置することとなり、複数の支柱52を収納した資材収納体31の重心は軸線AL1上若しくはその近傍にあることから、
図13(b)に示すように資材収納体31の軸線AL2は鉛直方向(Z方向)を向き、同様に資材収納体31’の軸線AL2は鉛直方向(Z方向)を向くこととなる。
よって、係止穴37、37’を第2位置にして資材収納体31、31’に複数の支柱52を収納した後、係止穴37、37’を第2位置に移動させることにより、資材収納体31、31’の軸線は、鉛直方向(Z方向)を向き、複数の支柱52を安定した状態にして保管することができる。
この場合、資材収納体31、31’の上部に形成される隙間GA2等は、係止穴37、37’が第2位置にあるときの資材収納体31、31’の上部に形成される隙間GA3等より狭く、資材収納体31、31’に収納した資材が、隙間GA2等から外に飛び出すのを防止することができる。
また、資材収納体31、31’に収納した資材を取り出す場合は、係止穴37、37’を第2位置に移動させ、資材収納体31、31’の軸線が鉛直線VLに対して角度θ傾いた状態にし、資材収納体31、31’の上部の隙間を、前縦枠材33、33’と後縦枠材34、34’の前後方向の間隔に広げることにより、容易に資材収納体31、31から資材を取り出すことができる。
【0039】
[第2の資材保管装置の変形例]
図15は、第2の資材保管装置の変形例となる資材保管装置により資材を収納した状態の斜視図、
図16は、
図15に示す移動体の拡大左側面図である。
図中、60、60’は資材保管具、61、61’は吊り具、62、62’は移動体、62a、62a’はC字状フレーム、62b、62b’、62c、62c’はボールベアリング、62d、62d’は穴部、70は資材保管装置、71は水平パイプ、72、73は吊り下げ支持材であり、
図12、
図14に示す資材保管装置40等の構成部分と同一のものには同一の符号を付す。
資材保管装置70は、一対の資材保管具60、60’と水平パイプ71を備え、資材保管具60、60’は、資材収納体31、31’と吊り具61、61’を備え、吊り具61、61’は、移動体62、62’とダブルシャックル43’からなる。
これより、資材保管装置70は、
図12、
図14に示す資材保管装置40において、吊りフック42、42’を移動体62、62’に置き換えた構造となっている。
移動体62は、
図16に示すようにC字状フレーム62a、一対のボールベアリング62b、62cを備え、C字状フレーム62aは断面が円形であり、その端部にはボールベアリング62b、62cが嵌め込まれ、C字状フレーム62aの下部はリング形状となって穴部62dが設けられている。
移動体62’は、移動体62と同一構造であり、C字状フレーム62a’、一対のボールベアリング62b’、62c’を備え、C字状フレーム62aの下部には穴部62d’が設けられている。
水平パイプ71は、
図12、
図14に示すに示す吊り具取付材51と同じ単管パイプ等の金属製のパイプであり、吊り下げ支持材で72、73に固定支持されている。
吊り下げ支持材72、73は、金属製の板であり、足場を構成する支柱等に水平材を介して固定される。
【0040】
資材保管装置70においては、移動体62、62’のC字状フレーム62a、62a’の内側に水平パイプ71が位置し、一対のボールベアリング62b、62cと、一対のボールベアリング62b’、62c’が水平パイプ71の外周面に跨るようにして、移動体62、62’が水平パイプ71にぶら下がるようにして取り付けられる。
そして、上シャックル44、44’のボルト44b、44b’の軸部が移動体62、62’の穴部62、62d’に通されてボルト44b、44b’にナット44c、44c’が螺合され、下側シャックル45、45’のボルト45b、45b’の軸部が支持材36、36’の係止穴37等に挿通されてボルト45b、45b’にナットが螺合され、支持材36、36’がダブルシャックル43、43’を介して移動体62、62’のC字状フレーム62a、62a’に吊り下げられ、これにより資材保管具60、60’が 水平パイプ71に取り付けられる。
そして、資材保管装置70においては、資材保管装置50と同様に、係止穴37、37’を第2位置にして資材収納体31、31’の軸線が鉛直線VLに対して傾いた状態にし、資材の収納・取り出しを行い、係止穴37、37’を第1位置にして資材収納体31、31’の軸線が鉛直方向(Z方向)を向くようし、収納した資材を保管する。
この場合、資材保管装置70では、資材保管装置50と異なり、一対のボールベアリング62b、62cと一対のボールベアリング62b’、62c’が水平パイプ71の外周面に接触することから、資材を収納した一対の資材保管具60、60’が水平パイプ71に沿って移動できることとなる。
また、移動体62のボールベアリング62bとールベアリング62cは離れており、移動体62’とボールベアリング62b’とボールベアリング62c’も離れており、水平パイプ71上を移動する移動体62、62’は、吊り下げ支持材72、73の部分を通過することができる。
【0041】
図17は、足場を構成する支柱に水平材を介して吊り下げ支持材72、73を固定し、係止穴37、37’を第1位置にして資材を収納した状態の資材保管装置70の左側面図であり、図中、74は支柱、74aは垂直パイプ、74b、74cはポケット部、75は水平材である。
支柱74は、支柱22、52(
図5、
図14参照)と同じくさび緊結式足場に使用される長尺の支柱であり、長尺の垂直パイプ74aとポケット部74b、74cからなる。
水平材75は、一端にくさび部を備えた短い金属製のパイプであり、他端には吊り下げ支持材72が溶接等で接合されている。
ここで、足場を組み立てる途中等において、既に立設された支柱74とその隣りの支柱(支柱74と同じ支柱、以下「隣支柱」という)に対して、支柱74のポケット部74bに、吊り下げ支持材72が接合された水平材75をくさび部を嵌め込み、隣支柱のポケット部に、吊り下げ支持材73が接合された水平材(水平材75と同じもの)のくさび部を嵌め込み、支柱74と隣支柱に水平パイプ71を掛け渡し、移動体62、62’を水平パイプ71にぶら下がるように取り付け、支柱74と隣支柱に接近して資材保管装置70を設置する。
この場合、支柱74と隣支柱の間隔は、資材保管装置70の資材収納体31、31’に収納する支柱52等の資材の長さより広いものとする。
そして、資材保管装置70において、係止穴37、37’を第2位置にして資材収納体31、31’の軸線が鉛直線VLに対して傾いた状態にし、支柱52等の資材を資材収納体31、31’に収納するが、資材の長さより支柱74と隣支柱の間隔が広いため、支柱52等の資材が支柱74や隣支柱に干渉することはない。
支柱52等の資材を資材収納体31、31’に収納した後、
図17に示すように係止穴37、37’を第1位置にして資材収納体31、31’の軸線が鉛直方向(Z方向)を向くようにする。
これにより、支柱52等の資材を安定した状態にして保管できると共に、支柱74や隣支柱に干渉することなく、移動体62、62’を移動させ、支柱52等の資材を収納した資材保管装置70を水平パイプ71に沿って移動させることができる。
【0042】
以上ように、資材保管装置50においては、吊り具取付材51に、資材保管具40の吊りフック42(フック本体42a)と資材保管具40’の吊りフック42’(フック本体42a’)が引っ掛けられ、資材保管具40、40’を地面に設置せずに吊った状態にして設置することができ、足場の近傍の地面にいる作業者の作業の妨げとなることがなく、資材の収納・保管・取り出しに際しては、係止穴37、37’を第2位置にして資材収納体31、31’の軸線が鉛直線VLに対して傾いた状態にすると共に、資材収納体31、31’の上部の隙間に広くすることにより、容易に資材収納体31、31’に資材を収納でき、資材を収納した後、係止穴37、37’を第1位置にして資材収納体31、31’の軸線が鉛直方向(Z方向)を向くようにすることにより、複数の資材を安定した状態にして保管することができ、資材の取り出しに際しては、係止穴37、37’を第2位置にして資材収納体31、31’の軸線が鉛直線VLに対して傾いた状態にすると共に、資材収納体31、31’の上部の隙間に広くすることにより、容易に資材収納体31、31から資材を取り出すことができる。
【0043】
また、資材保管装置70においては、隣り合う支柱に接近して取り付けられた水平パイプに、資材保管具60の移動体62(C字状フレーム62a)と資材保管具60’の移動体62’(C字状フレーム62a’)がぶら下げられ、資材保管具60、60’を地面に設置せずに吊った状態にして設置することができ、足場の近傍の地面にいる作業者の作業の妨げとなることがなく、資材の収納・保管・取り出しに際しては、係止穴37、37’を第2位置にして資材収納体31、31’の軸線が鉛直線VLに対して傾いた状態にすると共に、資材収納体31、31’の上部の隙間に広くすることにより、容易に資材収納体31、31’に資材を収納でき、資材を収納した後、係止穴37、37’を第1位置にして資材収納体31、31’の軸線が鉛直方向(Z方向)を向くようにすることにより、複数の資材を安定した状態にして保管することができると共に、隣り合う支柱に干渉することなく、資材を収納した資材保管装置70を水平パイプに沿って移動させることができ、資材の取り出しに際しては、係止穴37、37’を第2位置にして資材収納体31、31’の軸線が鉛直線VLに対して傾いた状態にすると共に、資材収納体31、31’の上部の隙間に広くすることにより、容易に資材収納体31、31から資材を取り出すことができる。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本発明の資材収納体・資材保管具・資材保管装置は、資材保管具等を地面に設置せずに吊った状態にして設置することができ、足場の近傍の地面にいる作業者の作業のじゃまにならないようにし、手間をかけることなく資材保管具等に資材等を収納し、保管し、取り出すことが、足場を組む現場で足場を組むのに使用される資材等を一時的に保管するのに利用できる。
【符号の説明】
【0045】
1、1’ 資材収納体
2、2’ 収納枠体
3、3’ 前縦枠材
4、4’ 後縦枠材
5、5’ 底枠材
6、6’ 支持材
7、7’ 係止穴
10、10’ 資材保管具
11、11’ 吊り具
12、12’ 吊りフック
12a、12a’ フック本体
12b、12b’ 外れ止め
12c、12c’ 穴部
13、13’ シャックル
13a、13a’ フレーム
13b、13b’ ボルト
13c、13c’ ナット
20 資材保管装置
21 吊り具取付材
22 支柱
22a 垂直パイプ
22b、22c ポケット部
31、31’ 資材収納体
32、32’ 収納枠体
33、33’ 前縦枠材
34、34’ 後縦枠材
34a、34b’ ピン穴
35、35’ 底枠材
36、36’ 支持材
36a、36a’ 筒部
36b、36b’ 翼部
36c1、36c2 切欠き
37、37’ 係止穴
38a、38b、38a’、38b’ ピン
40、40’ 資材保管具
41、41’ 吊り具
42、42’ 吊りフック
42a、42a’ フック本体
42b、42b’ 外れ止め
42c、42c’ 穴部
43、43’ ダブルシャックル
44、44’ 上側シャックル
44a、44a’ フレーム
44b、44b’ ボルト
44c、44c’ ナット
45、45’ 下側シャックル
45a、45a’ フレーム
45b、45b’ ボルト
45c ナット
46、46’ 軸ボルト
47 ナット
50 資材保管装置
51 吊り具取付材
52 支柱
52a 垂直パイプ
52b、52c ポケット部
60、60’ 資材保管具
61、61’ 吊り具
62、62’ 移動体
62a、62a’ C字状フレーム
62b、62b’、62c、62c’ ボールベアリング
62d、62d’ 穴部
70 資材保管装置
71 水平パイプ
72、73 吊り下げ支持材
74 支柱
74a 垂直パイプ
74b、74c ポケット部
75 水平材
AL1、AL2 軸線
GA1、GA2、GA3 隙間
VL 鉛直線