(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023178155
(43)【公開日】2023-12-14
(54)【発明の名称】インターホン状況電送装置
(51)【国際特許分類】
H04M 9/00 20060101AFI20231207BHJP
【FI】
H04M9/00 G
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022099219
(22)【出願日】2022-06-02
(71)【出願人】
【識別番号】591200346
【氏名又は名称】株式会社システム電子設計
(72)【発明者】
【氏名】住谷 輔則
(72)【発明者】
【氏名】波平 健司
(72)【発明者】
【氏名】日高 大介
(72)【発明者】
【氏名】那賀 潤二郎
【テーマコード(参考)】
5K038
【Fターム(参考)】
5K038AA01
5K038AA09
5K038CC11
5K038DD15
5K038EE05
5K038FF02
5K038GG03
(57)【要約】
【課題】 従来技術は、基本的に新築時に全戸を対象に設備されるものである。
また、宅配業者に限定しているもので、応用範囲が狭いものである。
【解決手段】 インターホンの近接位置に後付できる呼び出し制御システムで、居住者の情報端末の電話番号を登録する登録情報記憶部と、来訪者が呼び出し操作をした場合、インターホンの周囲を監視するカメラ・マイク・スピーカーを設け、各々録画・録音する映像音声記憶部とからなり、SIMカードによるデータにより、居住者に各情報を提供し、リアルタイムに対応できると共に、各情報はストックされ、後からも確認できるインターホン状況電送装置。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
インターホンの近接位置に後付できる呼び出し制御システムで、居住者の情報端末の電話番号を登録する登録情報記憶部と、来訪者が呼び出し操作をした場合、インターホンの周囲を監視するカメラ・マイク・スピーカーを設け、各々録画・録音する映像音声記憶部とからなり、SIMカードによるデータにより、居住者に各情報を提供し、リアルタイムに対応できると共に、各情報はストックされ、後からも確認できるインターホン状況電送装置。
【請求項2】
ショートメッセージサービスを利用することを特徴とする請求項1記載のインターホン状況電送装置。
【請求項3】
後付する呼び出しシステムで、モバイルネットワークを使用するものであり、専用のSIMカードにより制御することを特徴とする請求項1又は2記載のインターホン状況電送装置。
【請求項4】
前記カメラ・マイク・スピーカー等はすべて1BOX内に収めてなることを特徴とする請求項1、2又は3記載のインターホン状況電送装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば集合住宅(マンション等)の居住者において、特に外出時に、来訪者の情報をリアルタイム及び後からも確認対応できるインターホン状況電送装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の技術として、カメラ及び来訪者が住戸を選択して居住者を呼び出す機能を備えた集合玄関機と、個々の住戸に設置されて前記集合玄関機からの呼び出しに居住者が応答する機能を備えた居室親機と、前記集合玄関機と前記居室親機との間の通信を制御する制御機とを有する集合住宅インターホンシステムであって、集合住宅のエントランスドアを解錠させる解錠IDが記録されて、解錠する際に使用する解錠手段を宅配業者が携行すると共に、前記集合玄関機には前記解錠手段から情報を読み取る読取部が設けられ、更に前記集合玄関機或いは前記制御機には、前記集合玄関機に入力された情報が所定の条件を満たしたら前記エントランスドアを解錠する認証制御部と、前記集合玄関機のカメラの撮像映像を録画する映像保存部とが設けられ、前記認証制御部は、前記解錠IDの入力を受けたら前記カメラの撮像映像の前記映像保存部への保存を開始し、正しい前記解錠IDの入力、前記カメラの撮像映像から宅配業者の顔情報の入力、配達先の住戸番号の入力のうち、少なくとも正しい解錠IDが入力されたら前記エントランスドアを解錠することを特徴とする集合住宅インターホンシステムがある。(特許文献1参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術は、基本的に新築時に全戸を対象に設備されるものである。
また、宅配業者に限定しているもので、応用範囲が狭いものである。
【0005】
本発明は従来の構成が有していた問題を解決するもので、後付での設置であり、かつ、全戸の方のみならず、必要な方のみが使用できると共に、来訪者のすべてのデータが記憶され、リアルタイムに確認できるインターホン状況電送装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は上記目的を達成するため、インターホンの近接位置に後付できる呼び出し制御システムで、居住者の情報端末の電話番号を登録する登録情報記憶部と、来訪者が呼び出し操作をした場合、インターホンの周囲を監視するカメラ・マイク・スピーカーを設け、各々録画・録音する映像音声記憶部とからなり、SIMカードによるデータにより、居住者に各情報を提供し、リアルタイムに対応できると共に、各情報はストックされ、後からも確認できる。ショートメッセージサービスを利用すること。後付する呼び出しシステムで、モバイルネットワークを使用するものであり、専用のSIMカードにより制御すること。前記カメラ・マイク・スピーカー等はすべて1BOX内に収めてなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
1)、後付にてインターホンの近接位置に設置できるため、例えば既築のマンション等に有効である。
2)、インターホンシステムを全て刷新する場合と比較して費用・工数を抑え、機能を追加することができる。
3)、例えば、マンションの場合、来訪者の集合玄関機操作方法は従来通りで行えるため、新規の操作負担はない。(個人宅や事務所等でも同じ)
4)、SMS(ショートメッセージサービス)を使用するため情報の登録を容易に行うことができる。
5)、SIMの契約のみで使用することができ、月々の費用も安価である。
6)、特に外出時において、来訪者別の対応ができる。
7)、後で、映像や音声の確認ができる。
8)、留守でも対応できるため、防犯効果もある。
9)、カメラ・マイク・スピーカー等もすべて1BOX内に設けることによりコンパクトになる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】 本発明の一実施例を示すインターホン状況電送装置のブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、マンションにおける実施例を説明する。
Sは集合住宅用インターホンで、住戸番号を入力にて呼び出しをするものである。
1は、集合住宅用インターホンSの近接位置に後付けできるインターホン状況電送装置である。
2は、居住者の情報端末(携帯番号やウォッチ電話等)の電話番号等を登録する登録情報記憶部である。
3は、来訪者が住戸番号を入力し、呼び出し操作をした場合、集合住宅用インターホンの周囲を監視するカメラ3a・マイク3b・スピーカー3cを設け、各々からの情報を録画・録音等を行う映像音声記憶部である。
4はSIMカードで、データ通信用である。
5はCPUで、これら全体を制御するものである。
【0010】
上記構成によるインターホン状況電送装置1を使用しての呼び出し制御システムについて説明する。
1、登録情報記憶部2に対して、居住者のデータを入力したインターホン状況電送装置1を集合住宅用インターホンSの近接位置に連動すべく後付にて設置する。
2、モバイルネットワークMNを使用するためSIMカード4の契約を行う。
3、この状態で、来訪者(図示せず)が所要の居住者の住戸番号を入力する。
4、この時、カメラ3a・マイク3b・スピーカー3cが作動し、映像音声記憶部3に録画・録音される。
5、同時に、登録情報記憶部2からSIMカードを介してモバイルネットワークMNにより居住者情報端末Kに来訪者の映像や音声が送られる。
6、リアルタイムに居住者は来訪者と必要に応じて映像を見ながら話(スピーカー3c)を行う。
7、来訪者が友人・営業マン・宅配業者等により必要な対応を行うことができ、防犯も兼ねる映像音声記憶部3にて後日確認できる。
【0011】
上記実施例において、特にカメラを必要に応じて別体として設けてもよい。
また、集合住宅に限定せず、個人宅や事務所、お店等にも使用できるものである。
【符号の説明】
【0012】
1―――――インターホン状況電送装置
2―――――登録情報記憶部
3―――――映像音声記憶部
3a――――カメラ
3b――――マイク
3c――――スピーカー
4―――――SIMカード
5―――――CPU
MN――――モバイルネットワーク
K―――――居住者情報端末