IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 凸版印刷株式会社の特許一覧

特開2023-178417電子チラシシステム、端末装置、電子チラシ管理方法、プログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023178417
(43)【公開日】2023-12-14
(54)【発明の名称】電子チラシシステム、端末装置、電子チラシ管理方法、プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0241 20230101AFI20231207BHJP
   G06Q 30/0251 20230101ALI20231207BHJP
   G06Q 30/0207 20230101ALI20231207BHJP
【FI】
G06Q30/0241 446
G06Q30/0251
G06Q30/0207
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023182705
(22)【出願日】2023-10-24
(62)【分割の表示】P 2023067836の分割
【原出願日】2022-02-16
(31)【優先権主張番号】P 2021035309
(32)【優先日】2021-03-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000003193
【氏名又は名称】TOPPANホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100139686
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 史朗
(74)【代理人】
【識別番号】100169764
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 雄一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100147267
【弁理士】
【氏名又は名称】大槻 真紀子
(72)【発明者】
【氏名】山岸 祥晃
(72)【発明者】
【氏名】津田 浩
(72)【発明者】
【氏名】朴 嘉煕
(57)【要約】
【課題】ユーザ側から欲しい商品に応じた電子チラシを簡単に探してもらうことができる電子チラシ管理装置を提供する。
【解決手段】端末装置と電子チラシ管理装置とを含む電子チラシシステムであって、前記電子チラシ管理装置は、商品に関するデータである商品データと、複数の商品を関連付けするデータであるバンドルデータとを記憶する記憶部と、前記端末装置から電子チラシの閲覧要求があると、前記商品データと前記バンドルデータを前記端末装置へ送信する送信部と、を有し、前記端末装置は、前記電子チラシ管理装置から送信された前記商品データと前記バンドルデータとに基づいて、前記商品データを表示する際に、前記バンドルデータが設定されている商品については、関連性がある商品があることを示す訴求内容データを当該商品データとともに電子チラシの表示画面に表示させる電子チラシシステムである。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置と電子チラシ管理装置とを含む電子チラシシステムであって、
前記電子チラシ管理装置は、
商品に関するデータである商品データと、複数の商品を関連付けするデータであるバンドルデータとを記憶する記憶部と、
前記端末装置から電子チラシの閲覧要求があると、前記商品データと前記バンドルデータを前記端末装置へ送信する送信部と、
を有し、
前記端末装置は、
前記電子チラシ管理装置から送信された前記商品データと前記バンドルデータとに基づいて、前記商品データを表示する際に、前記バンドルデータが設定されている商品については、関連性がある商品があることを示す訴求内容データを当該商品データとともに電子チラシの表示画面に表示させる
電子チラシシステム。
【請求項2】
前記端末装置は、
訴求内容データが設定された商品が表示された領域に対して操作入力がされると、操作入力された商品を含む商品詳細画面を表示するものであり、
前記商品詳細画面には、
前記操作入力された商品と、当該操作入力された商品にバンドルデータによって関連付けされた商品とが表示される
請求項1に記載の電子チラシシステム。
【請求項3】
前記バンドルデータは、第1の商品の購入を検討する際に、当該第1の商品と一緒に購入することをお勧めしている商品を対応づけするデータである
請求項1または請求項2に記載の電子チラシシステム。
【請求項4】
前記バンドルデータは、複数の対象商品を一緒に購入することで特典を得ることが可能な商品を関連付けするデータである
請求項1または請求項2に記載の電子チラシシステム。
【請求項5】
前記電子チラシの表示画面には、
前記商品データと前記バンドルデータとに基づいて、複数の商品のうち、前記バンドルデータが設定された商品について前記訴求内容データが表示される
請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載の電子チラシシステム。
【請求項6】
商品に関するデータである商品データと、複数の商品を関連付けするデータであるバンドルデータとを記憶する記憶部と、
端末装置から電子チラシの閲覧要求があると、前記商品データと前記バンドルデータを前記端末装置へ送信する送信部と、
を有する電子チラシ管理装置と、端末装置とを含む電子チラシシステムにおける端末装置であって、
前記端末装置は、
前記電子チラシ管理装置から送信された前記商品データと前記バンドルデータとに基づいて、前記商品データを表示する際に、前記バンドルデータが設定されている商品については、関連性がある商品があることを示す訴求内容データを当該商品データとともに電子チラシの表示画面に表示させる
端末装置。
【請求項7】
端末装置と電子チラシ管理装置とを含む電子チラシシステムにおける電子チラシ管理方法であって、
前記電子チラシ管理装置は、
商品に関するデータである商品データと、複数の商品を関連付けするデータであるバンドルデータとを記憶しており、
前記端末装置から電子チラシの閲覧要求があると、前記商品データと前記バンドルデータを前記端末装置へ送信し、
前記端末装置は、
前記電子チラシ管理装置から送信された前記商品データと前記バンドルデータとに基づいて、前記商品データを表示する際に、前記バンドルデータが設定されている商品については、関連性がある商品があることを示す訴求内容データを当該商品データとともに電子チラシの表示画面に表示させる
電子チラシ管理方法。
【請求項8】
商品に関するデータである商品データと、複数の商品を関連付けするデータであるバンドルデータとを記憶する記憶部と、
端末装置から電子チラシの閲覧要求があると、前記商品データと前記バンドルデータを前記端末装置へ送信する送信部と、
を有する電子チラシ管理装置と、端末装置とを含む電子チラシシステムにおける端末装置に実行させるためのプログラムであって、
前記電子チラシ管理装置から送信された前記商品データと前記バンドルデータとに基づいて、前記商品データを表示する際に、前記バンドルデータが設定されている商品については、関連性がある商品があることを示す訴求内容データを当該商品データとともに電子チラシの表示画面に表示させる
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子チラシシステム、端末装置、電子チラシ管理方法、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
サーバから電子チラシを端末装置に配信し、端末装置にて電子チラシを閲覧することができる電子チラシの配信システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
チラシは、一般的に、新聞に折り込まれて配布される、あるいは、ユーザの住所や属性に応じてサーバから電子チラシとして端末装置に配信される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013-109771号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、電子チラシは、広告主によって作成された後、広告主等の意向やユーザ属性を考慮してユーザの端末装置に配信されるが、ユーザは、配信されてきた電子チラシの中に欲しい商品があるか否かを探そうとすると、必ずしも見つかるとは限らない。商品の価格が安いから購入するというユーザもいるが、購入する動機が価格の安さではないユーザもいる。この場合、価格の安さの観点からだけではなく、別の観点から商品を探していると考えられる。
一方で、近年はスマートフォンやタブレット端末が普及しており、ユーザは、自分が欲しい情報をインターネットを利用して検索することに慣れたユーザも増えつつある。そのため、ユーザに電子チラシを配信してそこから欲しい商品を探してもらう流れとは別に、ユーザ側から欲しい商品に応じた電子チラシを簡単に探してもらう流れを準備できることが望ましい。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、ユーザ側から欲しい商品に応じた電子チラシを簡単に探してもらうことができる電子チラシシステム、端末装置、電子チラシ管理方法、プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために、本発明の一態様は、端末装置と電子チラシ管理装置とを含む電子チラシシステムであって、前記電子チラシ管理装置は、商品に関するデータである商品データと、複数の商品を関連付けするデータであるバンドルデータとを記憶する記憶部と、前記端末装置から電子チラシの閲覧要求があると、前記商品データと前記バンドルデータを前記端末装置へ送信する送信部と、を有し、前記端末装置は、前記電子チラシ管理装置から送信された前記商品データと前記バンドルデータとに基づいて、前記商品データを表示する際に、前記バンドルデータが設定されている商品については、関連性がある商品があることを示す訴求内容データを当該商品データとともに電子チラシの表示画面に表示させる電子チラシシステムである。
【0007】
また、本発明の一態様は、端末装置と電子チラシ管理装置とを含む電子チラシシステムにおける電子チラシ管理方法であって、前記電子チラシ管理装置は、商品に関するデータである商品データと、複数の商品を関連付けするデータであるバンドルデータとを記憶しており、前記端末装置から電子チラシの閲覧要求があると、前記商品データと前記バンドルデータを前記端末装置へ送信し、前記端末装置は、前記電子チラシ管理装置から送信された前記商品データと前記バンドルデータとに基づいて、前記商品データを表示する際に、前記バンドルデータが設定されている商品については、関連性がある商品があることを示す訴求内容データを当該商品データとともに電子チラシの表示画面に表示させる電子チラシ管理方法である。
また、本発明の一態様は、商品に関するデータである商品データと、複数の商品を関連付けするデータであるバンドルデータとを記憶する記憶部と、前記端末装置から電子チラシの閲覧要求があると、前記商品データと前記バンドルデータを前記端末装置へ送信する送信部と、を有する電子チラシ管理装置と、端末装置とを含む電子チラシシステムにおける端末装置に実行させるためのプログラムであって、前記電子チラシ管理装置から送信された前記商品データと前記バンドルデータとに基づいて、前記商品データを表示する際に、前記バンドルデータが設定されている商品については、関連性がある商品があることを示す訴求内容データを当該商品データとともに電子チラシの表示画面に表示させるプログラムである。
【発明の効果】
【0008】
以上説明したように、この発明によれば、ユーザ側から欲しい商品に応じた電子チラシを簡単に探してもらうことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】電子チラシシステム1の構成を示す概略システム構成図である。
図2】電子チラシ管理装置10の機能を説明する概略ブロック図である。
図3】電子チラシシステムの動作を説明するシーケンス図である。
図4】電子チラシシステムの動作を説明するシーケンス図である。
図5】ハッシュタグが付与された電子チラシの一例を示す図である。
図6】ハッシュタグが付与された電子チラシを印刷物として印刷された場合の一例を示す図である。
図7】パーソナル電子チラシの一例を示す図である。
図8】企画対象商品情報の一例を示す図である。
図9】タグ検討情報の一例示す図である。
図10】電子チラシ管理装置10Aを含むチラシシステム1Aの構成を示す概略システム構成図である。
図11】電子チラシ管理装置10Aの電子チラシ管理装置10の機能を説明する概略ブロック図である。
図12】電子チラシ記憶部157に記憶される商品マスタの一例を示す図である。
図13】チラシシステムの動作を説明するシーケンス図である。
図14A】ユーザ端末70の表示画面に表示される、電子チケットを用いたキャンペーンに参加可能な電子チラシの表示例を示す図である。
図14B】クーポンとして機能する電子チケットが電子チラシとともにユーザ端末70の表示画面に表示された表示例を示す図である。
図14C】クーポンとして機能する電子チケットが電子チラシとともにユーザ端末70の表示画面に表示された表示例を示す図である。
図15】チラシシステムの動作を説明するシーケンス図である。
図16】チラシシステムの動作を説明するシーケンス図である。
図17】ユーザ端末70に表示される表示画面の一例を示す図である。
図18】ユーザ端末70に表示される属性選択ページの画面の一例を示す図である。
図19】ユーザ端末70に表示される質問に対する回答入力画面の一例を示す図である。
図20】属性やペルソナデータが選択された後にユーザ端末70に表示される表示画面の一例を示す図である。
図21】チラシシステムの動作を説明するシーケンス図である。
図22】チラシシステムの動作を説明するシーケンス図である。
図23】訴求内容データがユーザ端末70の表示画面に表示される場合について説明する図である。
図24A】バンドル機能に基づいて商品がユーザ端末70の表示画面に表示される場合について説明する図である。
図24B】バンドル機能に基づいて商品がユーザ端末70の表示画面に表示される場合について説明する図である。
図25】外部リンク機能に基づいて商品がユーザ端末70の表示画面に表示される場合について説明する図である。
図26】ECサイト連携に基づいて商品がユーザ端末70の表示画面に表示される場合について説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施形態による電子チラシシステム1について図面を参照して説明する。図1は、この発明の一実施形態による電子チラシシステム1の構成を示す概略システム構成図である。
電子チラシシステム1は、電子チラシ管理装置10と、広告主端末20と、素材管理装置30と、コンテンツ生成装置40と、SNSサーバ50と、検索エンジン60と、複数のユーザ端末70と、ネットワークNを介して通信可能に接続される。
【0011】
電子チラシ管理装置10は、電子チラシに関連する各種情報処理を行う。電子チラシ管理装置10が有する機能には、大きく分けると次の3つの機能がある。この3つの機能のうち少なくとも1つの機能を利用することで、電子チラシを配信する新たな仕組みを提供する。
【0012】
(1)タグ付与機能
電子チラシ管理装置10は、電子チラシにタグ情報を付与する機能を有する。電子チラシは種々あるが、例えば「商品Aについて○月は特売」のように、ある程度の期間において特別価格で販売される商品について掲載される電子チラシに対してタグ情報を付与する。タグ情報は、例えばハッシュタグである。ハッシュタグは、ハッシュタグであることを示す特定文字(例えば「#」)と文字列とを含む。ハッシュタグは、メッセージや画像などに対して付与されることができ、ユーザは、このハッシュタグを利用して情報を収集することができる。この実施形態においては、電子チラシに対し、電子チラシに含まれる商品やサービス等に対して、テーマを示す文字列をハッシュタグとして付与することにより、テーマを元にして電子チラシを収集しやすくすることができる。商品を販売する場合、チラシは、商品に対する価格がいくらであるかを説明することが主に行われている。しかし本実施形態では、テーマを示すハッシュタグを付与することで、価格がいくらであるかという観点とは別に、どのようなテーマで品揃えをしているかをユーザ(消費者)に対してアピールすることが可能となっている。近年では、SNSを利用するユーザが増加傾向にあり、特に、10代や20代等の世代についても利用が拡大しているため、電子チラシをこのような世代のユーザにも簡単に検索して閲覧してもらうことができ、身近に感じてもらうことができる。これにより、価格訴求を主眼に置く方法とは別に、テーマを元に商品の訴求力を向上することができる。また、ハッシュタグとしてはテーマを表すことで、商品の方向性を把握してもらうことが可能である。
近年では、ユーザの店舗への来店が時間的に集中しないように、月間特売等のように、一定期間において継続的に低価格を設定するケースも増えている。そうすると、価格を訴求しようとしても、他の商品等との差が出しにくい場合があるため、価格面からの訴求は容易ではない傾向にある。また、ユーザが商品を購入する動機が価格である場合もあるが、価格ではない観点から購入するケースもある。例えば、SNS等において話題になっている情報を閲覧や視聴をし、自分の体験も活かし、商品を購入するユーザもいる。このようなユーザが商品を購入する動機は、あるアクションをするためであるともいえる。このようなユーザに対しては、アクションに関連するテーマがハッシュタグとして付与された電子チラシを提供することにより、ユーザが欲しい商品に応じた電子チラシを簡単に探してもらうことができる仕組みを提供できる。
【0013】
(2)動画付与機能
電子チラシは文字列や静止画が用いられることが一般的であるが、電子チラシ管理装置10では、動画を含む電子チラシを生成することにより、動画も視聴してもらいながら商品をアピールすることができ、商品に対する理解を深めてもらうことができる。
【0014】
(3)パーソナル電子チラシ生成機能
ユーザ個人の趣味や嗜好を考慮したテーマや商品を含む電子チラシを生成する機能である。例えば、ユーザは、自分専用の電子チラシを得ることができる。
【0015】
広告主端末20は、電子チラシの広告主によって利用される端末装置である。広告主は、流通業者であってもよいし、商品を販売する店舗であってもよい。
【0016】
素材管理装置30は、商品に関する基礎的な情報である商品基礎情報を記憶する。商品基礎情報は、異なる広告主であっても共通して利用することが可能な素材データや、異なる商品であっても共通して利用することが可能な素材データを含むことができる。商品基礎情報は、商品の業態や目的等に沿った素材データ(写真データ、イラストデータ、動画データ、テキストデータ等)や、素材データをレイアウトするためもテンプレートデータ等であってもよい。
【0017】
コンテンツ生成装置40は、各種コンテンツを生成する。コンテンツ生成装置40は、コンテンツを作成する制作会社によって利用される。
【0018】
SNSサーバ50は、SNS(Social networking service)を提供するサーバである。ここで用いられるSNSは、ユーザが端末装置を利用してコメントを発言(投稿)し、他のユーザから閲覧可能に公開されるものであればよい。SNSとしては、例えば、Twitter(登録商標)であってもよいし、Facebook(登録商標)や、Instagram(登録商標)であってもよい。SNSのサービスが異なる場合、SNSサーバ50についても、サービス毎に個別に設けられる。
SNSサーバ50を運営する運営者と、電子チラシ管理装置10を運営する運営者とは、別の運営者であってもよい。
【0019】
検索エンジン60は、ユーザ端末70からの検索要求に基づいて、ネットワークN(例えば、インターネット)において参照可能な情報(ウェブページ、ウェブサイト、画像ファイル、電子チラシなど)を検索し、検索結果をユーザ端末70に送信する。
【0020】
複数のユーザ端末70は、ユーザによって利用される端末装置である。このユーザは、電子チラシをユーザ端末70を利用して閲覧することが可能である。またユーザは、SNSを利用してコメントの投稿や閲覧等をすることが可能である。また、この実施形態では、電子チラシはユーザ端末70において出力される場合について説明するが、電子チラシは、表示画面やスピーカ等を有する機器であれば、ユーザ端末70に限られずに出力することができ、例えば、店舗、公共施設等において設置された表示装置や端末装置において出力するようにしてもよい。
ユーザ端末70は、電子チラシを表示するプログラムであるアプリケーションソフトウェア(以下、アプリと称する)を実行することにより電子チラシを表示画面に表示してもよいし、ウェブブラウザの機能によって電子チラシを表示画面に表示するようにしてもよい。
【0021】
図2は、電子チラシ管理装置10の機能を説明する概略ブロック図である。
電子チラシ管理装置10は、収集部100、発言要素抽出部101、メーカデータ記憶部102、キーワード抽出部103、タグ生成部104、タグ付与部105、電子チラシ記憶部106、閲覧情報受信部107、取得部108、送信部110、データ加工部111、購入要求受信部112、販売管理部113、決済部114、販売サイト連携部115、履歴管理部116、アクセス履歴記憶部117、履歴出力部118を含む。
収集部100は、ユーザの端末装置から送信されたコメントを収集する。収集部100は、例えば、SNSにおいて発言されたコメントまたは商品に対する評価について発言されたコメントを、SNSサーバ50や、検索エンジン60から収集する。
発言要素抽出部101は、収集部100によって収集された情報が、コメントそのもの(文章)である場合には、そのコメントからキーワードを抽出する。収集部100によって収集された情報が、キーワードや、ハッシュタグである場合には、発言要素抽出部101は、キーワード抽出をせず、そのままタグ生成部104に出力してもよい。
【0022】
メーカデータ記憶部102は、商品の提供元(メーカ)によって作成された商品に対する説明文を記憶する。
キーワード抽出部103は、商品の提供元によって作成された商品に対する説明文から異なる複数のキーワードを抽出する。
【0023】
タグ生成部104は、収集されたコメントに基づくタグ情報を生成する。
また、タグ生成部104は、コメントに基づいて、キーワード抽出部103によって収集された複数のキーワードの優先順位を決定し、決定された優先順位に従って少なくとも1つのキーワードからタグ情報を生成することもできる。
【0024】
タグ付与部105は、生成されたタグ情報を商品データに対して付与する。ここで付与されるタグ情報は、例えばハッシュタグである。タグ情報を付与する対象の商品データは、電子チラシ管理装置10の外部に設けられた商品データ記憶部に記憶された商品データを用いることができる。
タグ付与部105は、1つの商品に複数のハッシュタグを付与することもできる。
【0025】
電子チラシ記憶部106は、商品データと当該商品データに対して付与されたタグ情報とを記憶する。
閲覧情報受信部107は、ユーザ端末70から送信される、電子チラシを検索する対象のキーワードを受信する。このキーワードは、テキストデータであってもよいし、ハッシュタグがクリックまたはタップされることで送信されるタグ情報であってもよい。
取得部108は、ユーザ端末70から送信されるタグ情報に応じた商品データを電子チラシ記憶部106から読み出す。
【0026】
送信部110は、読み出された商品データをタグ情報の送信元のユーザ端末70へ送信する。
データ加工部111は、商品データに対して商品に関連する動画データを付与する。また、データ加工部111は、電子チラシ記憶部106に記憶されたデータを元に、パーソナル電子チラシを生成することもできる。
【0027】
購入要求受信部112は、電子チラシがユーザ端末70において表示され、その電子チラシに掲載された商品に対してユーザから操作入力される購入の指示を受信する。この実施形態において、ユーザは、電子チラシに掲載された商品を、実際の店舗において購入することができるが、EC(electronic commerce)サイトとして設置された仮想店舗において購入することも可能である。
販売管理部113は、受信した購入指示に応じて、商品販売に関する処理を実行する。 販売管理部113は、ネットワーク上に設けられた仮想店舗として機能し、電子商取引を実現する機能を有する。
決済部114は、販売管理部113によって行われる電子商取引において、購入される商品に対する決済処理を行う。
販売サイト連携部115は、販売管理部113から他の仮想店舗のページに遷移させる機能を有する。例えば、販売管理部113において販売する対象ではない商品についても、電子チラシに掲載されるケースがあるため、販売サイト連携部115は、ユーザ端末70において表示される販売ページについて、このような商品を取り扱う仮想店舗のページを表示させる。
【0028】
履歴管理部116は、ユーザ端末70によって電子チラシの閲覧に関する行動を把握可能なデータをユーザ端末70から受信する。たとえば、履歴管理部116は、電子チラシを構成するいずれのページが、どのような順で表示されたかを示すログ情報をユーザ端末70から受信する。
また、履歴管理部116は、閲覧情報受信部107によって受信した、電子チラシを検索する対象のキーワードと、アクセス元のユーザを識別するユーザ識別情報とをアクセス履歴記憶部117に記憶する。
アクセス履歴記憶部117は、履歴管理部116が受信した、電子チラシの閲覧に関するログ情報を記憶する。
履歴出力部118は、アクセス履歴記憶部117に記憶されたログ情報を出力する。履歴出力部118は、ログ情報そのものを出力することもできるが、ログ情報を対象として統計処理を行い、統計処理の結果を出力することもできる。
【0029】
上述した各記憶部は、記憶媒体、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、RAM(Random Access read/write Memory)、ROM(Read Only Memory)、またはこれらの記憶媒体の任意の組み合わせによって構成される。 これら記憶部は、例えば、不揮発性メモリを用いることができる。
【0030】
また、上述した各機能を実現するソフトウェアプログラムをCPU(中央処理装置)が実行することにより、上述の各機能を実現するようにしてもよい。
【0031】
図3図4は、電子チラシシステムの動作を説明するシーケンス図である。
電子チラシ管理装置10は、素材管理装置30から商品情報、商品画像、企画情報を取得する(ステップS101)。商品情報は、期間特売の対象である商品を表す情報である。画像情報は、商品に関連する画像であればよく、例えば、商品の外観を表す画像や商品の利用方法を説明する画像である。企画情報は、電子チラシを配信する企画に関する情報である。
【0032】
電子チラシ管理装置10は、広告主端末20から、電子チラシの企画作成依頼情報を取得する(ステップS102)。企画作成依頼情報は、電子チラシを配信する企画に関する情報が含まれる。例えば、企画作成依頼情報どのような時期においてどのような企画で商品の電子チラシを配信したいかの依頼をする情報が含まれる。
電子チラシ管理装置10は、企画作成依頼情報に基づいて、企画の対象となっている商品に関する商品情報の照会要求を素材管理装置30に送信し(ステップS103)、商品情報を取得する(ステップS104)。また、電子チラシ管理装置10は、企画作成依頼情報に基づいて、企画の対象となっている商品に関する画像情報の照会要求を素材管理装置30に送信し(ステップS105)、画像情報を取得する(ステップS106)。これにより電子チラシ管理装置10は、商品に関する一般的な情報を得ることができる。
【0033】
次に電子チラシ管理装置10は、SNSサーバ50にアクセスし(ステップS107)、ユーザによって投稿されたコメントに基づく情報を収集する(ステップS108)。例えば、電子チラシ管理装置10は、SNSサーバ50に記憶された情報をクローラ機能によってクロールすることで、商品に関するコメントや、商品とは直接関係はないが投稿される回数が多いコメントや商品のレビューに関するコメント等に含まれるキーワード、コメントを投稿する際に設定されたハッシュタグ等のデータを収集する。より具体的に、電子チラシ管理装置10は、直近の短期間において盛り上がっている話題のコメントや、多数の人のコメントに登場することで広く知られつつある話題のコメント、あるいはこれらのコメントに対するハッシュタグについて、SNSをクロールすることで収集する。これにより、現状、巷でつぶやかれている内容に沿ったコメントに基づくキーワード、ハッシュタグ等を取得することができる。すなわち、単にキーワードを収集するのではなく、盛り上がっている話題に関するキーワード等を収集することができる。ここでは、電子チラシ管理装置10は、コメントを構成する文章全体を収集し、電子チラシ管理装置10においてその文章からキーワードを収集してもよい。
【0034】
また、電子チラシ管理装置10は、検索エンジン60にアクセスし(ステップS109)、ユーザによって投稿されたコメントを収集する(ステップS110)。例えば、電子チラシ管理装置10は、商品のECサイトに対して投稿された、商品に関するレビュー(評価)のコメントや、直近において検索するために使用されているハッシュタグについて検索エンジン60をクロールすることで、商品レビューに含まれるキーワードや、利用頻度の高いハッシュタグを取得する。
【0035】
次に、電子チラシ管理装置10は、商品情報や、SNSサーバ50や、検索エンジン60等から得られた情報等を用いて、自然言語処理をすることで、現在流行しつつあることや、いまの時期においてよくつぶやかれる単語を中心に、キーワードやハッシュタグを選定する(ステップS111)。この選定は、機械学習によって商品毎に、キーワードやハッシュタグに含まれる文字列(あるいは形態素)をクラスタリングすることで、特徴的な文字列を抽出してもよい。ここで選定されたキーワードやハッシュタグは、電子チラシに対応するテーマの候補とすることができる。
電子チラシ管理装置10は、キーワードやハッシュタグを選定すると、選定されたキーワードやハッシュタグを素材管理装置30に記憶する(ステップS112)。
【0036】
次に、電子チラシ管理装置10は、選定されたキーワードやハッシュタグに基づいて、広告主端末20から受信した企画作成依頼情報に対応するハッシュタグの候補またはテーマの候補を生成し、広告主端末20に送信する(ステップS113)。これにより、電子チラシを配信する際に設定するハッシュタグやテーマの候補を広告主に提案することができる。
広告主端末20は、広告主からの操作入力に基づいて、ハッシュタグの候補またはテーマの候補でよいか否か、あるいは、これら候補のうちいずれを用いるかを示す情報とともに、電子チラシの制作依頼をする指示を送信する(ステップS114)。
電子チラシ管理装置10は、広告主端末20からハッシュタグまたはテーマの情報とともに制作依頼を受信すると、広告主端末20から受信したハッシュタグを、広告主から依頼された電子チラシに対して付与する。電子チラシ管理装置10は、広告主からテーマを示す文字列を受信した場合には、テーマを示す文字列の先頭に「#」を加えることでハッシュタグを生成し、電子チラシに付与する。ここで、電子チラシに対するハッシュタグの付与は、電子チラシそのものにハッシュタグを付与してもよいし、電子チラシを識別する電子チラシ識別情報に対して、ハッシュタグを関連づけすることで付与してもよいし、商品を識別する商品識別情報に対して、ハッシュタグを関連づけすることで付与してもよい。
【0037】
電子チラシ管理装置10は、コンテンツ生成装置40に対して、電子チラシの制作依頼情報を送信する。制作依頼情報には、ハッシュタグが付与された電子チラシであってもよいし、商品識別情報とハッシュタグとが関連付けられた情報であってもよい。
コンテンツ生成装置40は、制作会社の作成担当者からの操作入力に基づいて、ハッシュタグが付与された電子チラシをユーザ端末70において閲覧可能な状態に加工したハッシュタグ付きの電子チラシのデータである加工データを生成する。コンテンツ生成装置40は、生成された加工データを電子チラシ管理装置10に送信する(ステップS117)。これにより、コンテンツ生成装置40は、制作物を電子的に電子チラシ管理装置10に対して納品することができる。
電子チラシ管理装置10は、コンテンツ生成装置40から制作物の電子納品を受け付けると、制作物を広告主端末20に送信する(ステップS118)。
広告主端末20は、広告主からの操作入力に基づいて、電子納品された制作物(ここではハッシュタグが付与された電子チラシ)を表示する。広告主は、電子チラシを確認した後、納品された電子チラシに対して動画も付与する場合、動画チラシの制作依頼情報を電子チラシ管理装置10に送信する(ステップS119)。ここでは、広告主端末20は、広告主からの指示に基づいて、ハッシュタグが付与された電子チラシを公開してよい旨の指示を電子チラシ管理装置10に送信してもよい。これにより、電子チラシ管理装置10は、ハッシュタグが付与された電子チラシについて、ユーザ端末70から閲覧可能に公開する。
【0038】
電子チラシ管理装置10は、動画チラシ制作依頼情報をコンテンツ生成装置40に送信する(ステップS120)。
コンテンツ生成装置40は、制作会社の作成担当者からの操作入力に基づいて、動画データを電子チラシに加えることで加工データを生成する。ここでは、ステップS117において送信した加工データに対して、さらに動画データを付加した後の加工データを生成してもよい。
コンテンツ生成装置40は、動画データを付加した後の加工データを電子チラシ管理装置10に送信する(ステップS121)ことで、制作物を電子的に納品する。
【0039】
電子チラシ管理装置10は、コンテンツ生成装置40から制作物の電子納品を受け付けると、制作物を広告主端末20に送信する(ステップS122)。
広告主端末20は、広告主からの操作入力に基づいて、電子納品された制作物(ここでは動画データとハッシュタグとが付与された電子チラシ)を表示する。広告主は、電子チラシを確認した後、納品された電子チラシに対してパーソナル電子チラシも制作する場合、パーソナル電子チラシの制作依頼情報を電子チラシ管理装置10に送信する(ステップS123)。パーソナル電子チラシの制作依頼情報には、パーソナル電子チラシの公開を許可する指示が含まれていてもよい。
また、ここでは、広告主端末20は、広告主からの指示に基づいて、動画データとハッシュとが付与された電子チラシを公開してよい旨の指示を電子チラシ管理装置10に送信してもよい。これにより、電子チラシ管理装置10は、動画データとハッシュタグとが付与された電子チラシについて、ユーザ端末70から閲覧可能に公開する。
【0040】
電子チラシ管理装置10は、パーソナル電子チラシの制作依頼情報を受信すると、パーソナル電子チラシデータを生成する(ステップS124)。電子チラシ管理装置10は、ユーザ端末70から電子チラシの閲覧要求があった場合には、端末における表示制御をする(ステップS125)ことでハッシュタグが付与された電子チラシをユーザ端末70に送信する。ここでは、ユーザ端末70においてハッシュタグがクリック(あるいはタッチ入力)された場合には、そのハッシュタグと同一または対応するハッシュタグが付与された電子チラシをユーザ端末70に送信する。これにより、ユーザ端末70は、検索対象のハッシュタグに対応する電子チラシを表示することができる。これによりユーザは、ハッシュタグを用いて電子チラシを検索し、閲覧することができる。電子チラシに付与されたハッシュタグは、商品に対するテーマに基づくものであるため、ユーザが何らかの行動をしたい場合、行動に関連するテーマが用いられたハッシュタグを検索する。これにより、ユーザは、価格という観点ではなく、テーマを観点にして電子チラシを簡単に探すことができる。
また、電子チラシ管理装置10は、パーソナル電子チラシをユーザ端末70に送信することもできる。
【0041】
電子チラシ管理装置10は、ユーザからの操作入力に応じてユーザ端末70によって電子チラシが表示されると、電子チラシを構成するいずれのページが、どのような順で表示されたかを示すログ情報を履歴管理部116によって収集し、アクセス履歴記憶部117に記憶する。履歴出力部118は、アクセス履歴記憶部117に記憶された収集結果について、広告主端末20に対して送信する。ここでは、履歴出力部118は、電子チラシ管理装置10の表示画面に収集結果を表示することもできる。ここで出力される収集結果は、ログ情報そのものであってもよいし、履歴出力部118が、ログ情報に基づいて統計処理を行い、その統計処理の結果を出力してもよい。
【0042】
図5は、ハッシュタグが付与された電子チラシの一例を示す図である。
この図において、ハッシュタグが付与された電子チラシは、ハッシュタグが表示されるタグ領域R1と、商品の情報が表示される商品領域R2と、テーマを代表する静止画もしくは動画が表示されるイメージ領域R3とが含まれる場合について例示されている。
【0043】
タグ領域R1は、商品に対して付与されたハッシュタグが表示される。ここでは、2つのハッシュタグが並べて表示される。ユーザは、このハッシュタグをクリックまたはタッチ操作すると、このハッシュタグに基づいて他の電子チラシを検索して表示こともできる。また、検索機能を利用して、キーワード検索をすることで、そのキーワードに対応するハッシュタグが付与された電子チラシを収集し、表示することもできる。
【0044】
商品領域R2は、ここでは複数の商品についてそれぞれの外観写真が並べて表示される領域である。これらの商品は、タグ領域R1に表示されたハッシュタグに含まれるキーワード(テーマ)に対応する商品である。例えば、ハッシュタグに含まれる「サヨナラ疲れ」というテーマに該当する商品であり、栄養ドリンクやビタミン剤など、疲れの緩和や低減をする効果が期待できる商品が表示される。
【0045】
イメージ領域R3は、商品領域R2に表示される商品に対して付与された、テーマを代表する静止画もしくは動画が表示される領域である。商品のテーマに対応した動画データが表示されることによって、商品の訴求力を高めることができる。
【0046】
図6は、ハッシュタグが付与された電子チラシを印刷物として印刷された場合の一例を示す図である。
ハッシュタグが付与された電子チラシは、印刷媒体に印刷し、ユーザに対して配布することもできる。例えば、店舗の入口や商品棚の近くに設置しておき、来店したユーザに持ち帰ってもらうことができる。
印刷物に印刷された内容は、ハッシュタグが付与された電子チラシと概ね同じであるが、二次元バーコードが追加されて印刷される。この二次元バーコードは、印刷媒体に1つ印刷されてもよいし、テーマ毎にそれぞれ異なる二次元バーコードが印刷されてもよい。二次元バーコードには、この二次元バーコードが印字された電子チラシにアクセスするためのURL(uniform resource locator)のデータが含まれる。
ユーザは、ユーザ端末70のカメラ機能を起動し、二次元バーコードを撮影すると、ユーザ端末70が二次元バーコードに含まれるURLを抽出し、そのURLに基づいて、電子チラシ管理装置10が公開している電子チラシのページにアクセスし、電子チラシを表示する。このとき、電子チラシ管理装置10は、アクセスされた際のユーザ端末70から、ユーザ識別情報を得ることができる。ユーザ識別情報は、電子チラシを表示するアプリに対してユーザ登録された際のユーザIDであってもよいし、ユーザ端末70を識別する識別情報であってもよい。
ここで、電子チラシが印刷された印刷物をユーザが受け取っただけであれば、どのユーザがどの電子チラシに対応する印刷物を受け取ったかを把握することができないが、電子チラシ管理装置10は、二次元バーコードを利用して、アクセス履歴に基づいてユーザ識別情報を取得することができるため、印刷物を経由してどのユーザが、どの電子チラシを閲覧したか、どのテーマに対して興味を持ったかを把握することができる。ユーザ識別情報を把握することにより、ユーザの属性(住所、性別、年齢等)と興味を持ったテーマとの関係性を分析することが可能となる。
【0047】
図7は、パーソナル電子チラシの一例を示す図である。
この図において、パーソナル電子チラシは、ハッシュタグが表示されるタグ領域R21と、商品の情報が表示される商品領域R22と、テーマを代表する静止画もしくは動画が表示されるイメージ領域R23とが含まれる場合について例示されている。
ここでは、タグ領域R21に含まれるハッシュタグに対応する複数の商品が商品領域R22に表示される。パーソナル電子チラシでは、この商品領域R22に表示される商品の組み合わせや配列順がユーザに応じて異なる。ユーザに応じた商品の組み合わせや商品の配列順とされていることによって、ユーザに対する商品の訴求力を高めることができる。例えば、ハッシュタグが、花粉症対策に関係するテーマである場合、電子チラシに掲載される商品としては、花粉症対策用の目薬、花粉症対策用の飲み薬、マスクなどが収集されるが、目薬よりも飲み薬を購入する機会が多いユーザに対しては、飲み薬の商品が、目薬の商品よりも上の方にレイアウトされ、表示される。
【0048】
電子チラシ管理装置10は、ハッシュタグに対して商品が適切に関連付けするため機能も有する。電子チラシ管理装置10は、テーマに応じたハッシュタグを人手を介することなく生成することもできるが、広告主や電子チラシ管理装置10の管理者から指示に応じてテーマに応じたハッシュタグを生成する場合に、ハッシュタグの生成を支援することができる。
【0049】
図8は、広告主端末20から送信される電子チラシの企画作成依頼情報に基づく企画対象商品情報の一例を示す図である。企画対象商品情報は、商品を識別する商品コード、商品の名称である商品名、商品の価格、複数のキーワード、グループを含む。商品は、広告主が取り扱う商品毎に並べられている。そのため、商品カテゴリーが同じまたは似ている商品の順にならんでいる。キーワードは、SNSや検索エンジンによって得られたキーワードが用いられる。グループは、商品が属するグループを示す。
【0050】
図9は、タグ検討情報の一例示す図である。
タグ検討情報は、商品に対して付与されたハッシュタグと商品に関する情報とを含む。ここでは、ハッシュタグとしては、第1ハッシュタグ、第2ハッシュタグ、第3ハッシュタグがあり、これに対して商品に関する情報として、商品コード、商品名、価格等が対応づけられている。タグ検討情報は、ハッシュタグをキーにして商品に関する情報が並べられている。
【0051】
電子チラシ管理装置10は、企画対象商品情報と、タグ検討情報とを表示画面に表示する。ここでは、電子チラシ管理装置10の表示画面に表示させることで、電子チラシ管理装置10のオペレータがハッシュタグの編集を行うことができ、広告主端末20の表示画面に表示させることで、広告主がハッシュタグの編集を行うことができる。
編集を担当する担当者は、企画対象商品情報における商品とキーワードとの関係性と、タグ検討情報におけるハッシュタグと商品との関係性とを考慮し、必要に応じて、商品に対するハッシュタグを変更する。例えば、企画対象商品情報では、SNS等から得られたキーワードが表示されるため、商品に関連して最近の話題となっているテーマを把握することができ、このテーマを考慮し、商品に対して適切なハッシュタグとなるように変更することができる。
【0052】
以上説明した実施形態によれば、SNSにおいて投稿されたコメントや、検索エンジンから得られたデータを収集し、収集されたデータに基づいて、商品に対するハッシュタグを付与するようにした。チラシは、一般に、週毎に作成したり、時期に応じて作成することが行われる。この場合、ユーザに対する訴求力を高める場合には、その時期・タイミングにおいて流行しているものや、話題になっているものの方が、商品に対して興味を持ってもらいやすい。そこで、SNSや商品レビューにおいて投稿された情報を活用することで、流行や話題に沿った電子チラシを見つけてもらい易くすることができる。また、そのときの流行や話題だけでなく、昨年等における同時期に投稿されたコメント等に基づくハッシュタグを生成することもでき、この場合は、時期に応じたハッシュタグを生成することができる。例えば、商品がコーヒーである場合、夏にコーヒーに関してSNSに投稿されるコメントの傾向と、冬にコーヒーに関してSNSに投稿されるコメントの傾向は異なる場合があるため、その時期に投稿された内容に沿った方が、ユーザの心理により近いハッシュタグを付与することが可能となる。
【0053】
また、上述した実施形態において、ユーザが電子チラシを閲覧しようとする場合、電子チラシに付与されたハッシュタグを利用することで、自分の欲しい電子チラシを、自分が興味を持っているテーマから引き当ててもらいやすくなる。そのため、住所や性別、年齢等の属性のみに応じて電子チラシを抽出する場合に比べて、「これをしたい」というユーザの気持ちや意思に添った電子チラシを届けやすくすることができる。
【0054】
なお、上述した実施形態において、SNSや検索エンジンから得られたキーワード等を用いてハッシュタグを生成し、電子チラシに付与する場合について説明したが、ハッシュタグとして用いられるキーワードは、SNSや検索エンジンから得られたキーワードだけではなく、メーカが作成した、商品を説明した説明文に含まれるキーワードを用いるようにしてもよい。例えば、キーワード抽出部103が、メーカデータ記憶部102に記憶された説明文からキーワードを抽出し、タグ生成部104が、SNSや検索エンジンから得られる情報に基づいて、この抽出されたキーワードのうちいずれを優先的に用いるかの優先順位を決めるようにしてもよい。この場合、メーカが作成した説明文のうち、今、ユーザに対して興味を持ってもらえるかを考慮して、ハッシュタグを決めることができる。 時期や流行によっては、適切なハッシュタグも変わってくると考えられるため、メーカ側から提供された説明文のうち、どの要素(キーワード)を用いればよいかを、その時の状況に応じて変更することができる。
【0055】
次に、上述した電子チラシ管理装置10の他の実施形態である電子チラシ管理装置10Aについて説明する。
図10は、電子チラシ管理装置10Aを含むチラシシステム1Aの構成を示す概略システム構成図である。
チラシシステム1Aは、電子チラシシステム1に対して、プロモーションサーバ45、分析情報サーバ48、メーカサーバ80、ECサイトサーバ85が追加されている。
プロモーションサーバ45は、電子チラシとは別の媒体を利用して広告(チラシ)をユーザに提供するための各種管理を行う。別の媒体としては、例えば紙媒体である。プロモーションサーバ45は、紙のチラシを印刷するためのデータ、商品データ、紙チラシを発行する企画内容を表すデータ等を記憶しており、これらを利用し、プロモーションを行うための管理をする。プロモーションとは、店舗または店舗において販売される商品について消費者(ユーザ)に対して知らせる内容を含むものである。プロモーションの形態は、例えば、紙等の印刷媒体に印刷されるチラシ、店舗内に設置されるポップ、店舗を紹介するポスター等がある。
【0056】
分析情報サーバ48は、商品に関するマーケティングの情報を記憶する。例えば分析情報サーバ48は、IDPOS(ID-Point of Sales)情報、商品に対する利用顧客分析情報等のように、商品と顧客とが紐付いた情報を記憶する。IDPOS情報は、商品とユーザの識別情報とが対応付けられた情報である。POS情報は一般に、販売された商品を把握することができるが、どのユーザによって購入されたかについては必ずしも把握することができないが、IDPOS情報を用いることで、ユーザがどのような商品を購入したかを把握することができる。
【0057】
メーカサーバ80は、商品を提供元であるメーカが運営するサーバである。メーカサーバ80は、メーカから消費者または広告主等に対して、商品に関する各種情報を提供する。例えば、メーカサーバ80は、消費者が利用するユーザ端末70に対して、商品の詳細説明が掲載されたWebページを提供可能なコンテンツ、商品が食品である場合には当該商品を利用したレシピを紹介するWebページを提供可能なコンテンツ等を記憶する。
【0058】
ECサイトサーバ85は、商品を販売する仮想店舗となるWebページを提供する。このECサイトサーバ85は、電子チラシまたは紙チラシの広告主によって運営されていてもよい。また、ECサイトサーバ85は、電子チラシまたは紙チラシの広告主とは別の事業者であって、広告主と提携関係にある事業者によって運営されていてもよい。また、ECサイトサーバ85は、電子チラシ管理装置10Aと別に設けられているが、電子チラシ管理装置10Aの一つの機能として、電子チラシ管理装置10Aに搭載されていてもよい。
【0059】
このように、チラシシステム1Aでは、電子チラシをユーザに提供するだけでなく、電子チラシ管理装置10Aとプロモーションサーバ45とが連携することで、紙チラシを用いたプロモーションを行う仕組みと、電子チラシを配信する仕組みとを連携させることができるようになっている。これにより、紙チラシを用いたプロモーションを行うためのマーケティング情報と、電子チラシを配信するためのマーケティング情報とを共有することも可能となっている。
また、チラシシステム1Aにおいて電子チラシは、大きく分けて次の(1)から(3)の3種類がある。
(1)ハッシュタグチラシ
商品に対し、テーマに応じたハッシュタグを割り当てることで、ハッシュタグに基づいて商品をテーマ毎にグループ化することができる電子チラシである。例えば、図1から図9において、ハッシュタグを用いた電子チラシがハッシュタグチラシに対応する。このようなハッシュタグチラシは、広告主端末20または管理者が利用する管理用の端末装置からWeb上において制作することが可能であり、制作されたハッシュタグチラシは、スマートフォンやPC等を用いてWebを介して閲覧することができる。以下の説明においては、ハッシュタグチラシWeb版とも称する。
(2)動画チラシ
再生時間が比較的短い動画を利用した電子チラシである。例えば、動画チラシは、上述の図1から図9において、動画付与機能を用いて付与された電子チラシである。
(3)パーソナルDBチラシ
上述のハッシュタグチラシにおいて、ハッシュタグを用いて閲覧したい対象のテーマにアクセスし、テーマに該当する商品を表示することができる電子チラシである。
以下の実施形態においては、主に、ハッシュタグチラシWeb版の制作と公開、パーソナルDBチラシの制作と公開について説明する。
【0060】
図11は、電子チラシ管理装置10Aの電子チラシ管理装置10の機能を説明する概略ブロック図である。この図において、電子チラシ管理装置10Aは、機能ブロックとしての図示は省略されているが、電子チラシ管理装置10の各機能を有している。この実施形態においては、電子チラシ管理装置10Aについて、電子チラシ管理装置10と異なる機能を主に説明する。
電子チケット生成部151は、電子チケットを生成し、ユーザ端末70において利用可能に発行する。例えば、電子チケット生成部151は、電子チケットを取得化可能なURLである電子チケットURLを生成する。ユーザ端末70によって電子チケットURLにアクセスされると、電子チラシ管理装置10Aから電子チケットの内容を表す表示データがユーザ端末70に対して送信される。これにより、ユーザ端末70において、電子チケットを利用することが可能な状態となる。電子チケットとしては、例えば、消費者に付与される特典であり、クーポン、割引きチケット等であってもよい。電子チケット生成部151は、生成した電子チケットを電子チケット記憶部160に記憶する。
【0061】
電子チケット利用管理部152は、電子チケットが利用可能であるか否かの有効性の判定処理、電子チケットが既に利用されたか否かの消し込み処理を行う。
電子チケットを利用する場合、電子チケットを利用可能な店舗や施設等に予めスタンプ形状の認証装置(電子スタンプ装置)を配置しておく。消費者は、電子チケットが保存されているユーザ端末70を持参し、電子チケット利用する際に、電子チケットが画面に表示された状態で店舗の店員に提示する。店員は、スタンプを押すような直感的な操作を行うことで、電子スタンプ装置をユーザ端末70の画面に近接させる。これにより、ユーザ端末70と電子スタンプ装置との間で非接触通信を行うことで認証処理を行い、認証結果に基づいて、デジタルスタンプを電子チケットに書き込むことで消し込みを行うことができる。
【0062】
電子スタンプ装置は、認証処理が行われると、認証処理を行った対象の電子チケットの識別情報を取得し、電子チラシ管理装置10Aに通知することで、電子チラシ管理装置10Aにおいて電子チケットの消し込み処理が行われる。また、ユーザ端末70は、電子スタンプ装置による認証処理が行われると、電子チケットが利用されたことを示す「USED」等の文字列を画面に表示する。これにより消費者は、電子チケットの利用に伴うサービスの提供や特典(割引き、電子クーポンの利用)を受けることができる。また、電子チケットが利用済みであるか否かを把握できる。
【0063】
電子チケットの消し込みは、電子スタンプ装置を利用する他に、店舗において、電子チケットが保存されているユーザ端末70に対して、電子チケットを利用するためのタッチ入力等の操作入力が消費者からあった場合に、電子チケットが利用されたことをユーザ端末70から電子チラシ管理装置10Aに通知することで、電子チラシ管理装置10Aにおいて消し込み処理を行うようにしてもよい。ここでは、電子チケットを利用する指示が入力されることにより、ユーザ端末70から電子チケットの識別情報と、ユーザ端末70の消費者を識別する情報とが電子チラシ管理装置10Aに送信されることで、誰がどの電子チケットを利用したかの履歴を収集することができる。
電子チケットの利用履歴を収集することで、プロモーションの実施状況の把握、電子チケットを受け取った消費者の来店状況の把握、マーケティングに活用することができる。
【0064】
チラシ管理部153は、ユーザ端末70の消費者の属性やペルソナデータに応じた電子チラシを生成するためのルールを生成する。チラシ管理部153は、電子チラシに掲載する対象の商品と、電子チラシを閲覧する消費者のユーザ情報(属性やペルソナデータ等)関係を記憶し、分析することで、消費者の好みや興味に応じた商品を含む電子チラシを生成するルールを生成する。
また、チラシ管理部153は、プロモーションサーバ45との連携処理、チラシ表示制御部154への表示制御指示等も行う。
【0065】
チラシ表示制御部154は、ユーザ端末70から取得される属性とペルソナデータのうち少なくとも一方に応じた商品データを電子チラシ記憶部157から抽出する。ユーザ端末70からは、属性とペルソナデータのうちいずれか一方がされていてもよいし、両方が送信されていてもよい。
チラシ表示制御部154は、商品データを抽出する場合、チラシ管理部153によって生成されたルールに従い、ユーザ端末70を使用する消費者の属性やペルソナ等に応じた商品を含む電子チラシをユーザ端末70に表示させる制御を行う。
【0066】
ユーザ情報記憶部155は、ユーザに関する情報を記憶する。例えば、ユーザの属性、ペルソナデータ等を記憶する。
【0067】
電子チラシ記憶部157は、商品マスタを記憶する。電子チラシ記憶部157は、電子チラシ管理装置10Aの外部に設けられた商品データ記憶部150から商品データを取得して記憶することもできる。商品データ記憶部150は、商品データを記憶する。この商品データ記憶部150は、電子チラシ管理装置10Aの外部に設けられる。商品データ記憶部150は、電子チラシとは別の媒体を利用して広告(例えば紙のチラシ等)をユーザに提供するためのデータを記憶している。
【0068】
図12は、電子チラシ記憶部157に記憶される商品マスタの一例を示す図である。 商品マスタには、商品データと、タグ情報と、接続先情報と、訴求内容データと、バンドルデータと、配信条件データと、属性と、ペルソナデータの項目が含まれる。
【0069】
商品データは、商品に関する各種情報を記憶する。商品データは、商品の外観を表す画像、商品名、価格、仕様、商品説明文などがある。
タグ情報は、商品データに対して付与されたタグ情報を表す。
接続先情報は、ECサイト接続先情報と外部リンク情報とがある。接続先情報は、広告主端末20からの登録要求に応じて記憶(登録)されてもよい。また、接続先情報は、プロモーションサーバ45に商品に対応付けて記憶された接続先情報を抽出し、電子チラシ記憶部157に記憶されるようにしてもよい。プロモーションサーバ45と連携することで、電子チラシ用に接続先情報が登録されていなかったとして、紙チラシ用に登録されていた情報を活用し、登録することができる。これにより、電子チラシの配信サービスを利用するが紙チラシの制作サービスを利用していない広告主であっても、紙チラシ用に登録されたデータを使用することができ、利便性が向上する。
ECサイト接続先情報は、端末装置から操作入力されると当該商品データが示す商品を購入可能な販売サイトへ接続可能な接続先を示す。ECサイト接続先情報は、例えば、電子チラシの配信を依頼する広告主が運営するECサイトのURLであってもよいし、電子チラシの配信を依頼する広告主とは異なる事業者が運営するECサイトのURLであってもよい。ECサイト接続先情報は、例えば、ECサイトサーバ85にアクセスするためのURLであってもよい。
【0070】
外部リンク情報は、例えば、商品データに対して端末装置(ユーザ端末)から操作入力がなされると当該商品データが示す商品に関連する情報を提供する外部サイトへ接続可能な接続先を示す。外部リンク情報は、例えば、商品の詳細説明が掲載されたWebページにアクセスすることが可能なURLであってもよいし、商品が食品である場合には、その食品を利用したレシピを紹介するWebページにアクセスすることが可能なURLであってもよい。レシピサイトは、商品の提供元(例えばメーカ)が開設しているメーカサーバ80にアクセスするためのURLであってもよい。
【0071】
訴求内容データは、商品データが示す商品に対する訴求内容を表すものであって、商品とともに表示可能なデータである。訴求内容データは、例えば、いつまで特売として扱われているかを訴求する文字列である「30日まで特売」、複数の対象商品を一緒に購入することで割引き等がされるお得な商品であることを示す文字列である「セット商品」、商品を購入した際に消費者に対して付与されるポイントが通常より多いこと(例えば2倍)であること示す文字列である「ポイント2倍」等がある。訴求内容データは、商品に対する訴求内容を表すことができれば、文字列でなく、図形、イラスト、であってもよい。
【0072】
バンドルデータは、複数の商品を関連付けするデータであって、表示対象の商品が端末装置の表示画面に表示される際に当該表示対象の商品に対して関係性のある商品をともに表示させるためのデータである。バンドルデータは、例えば、ある商品の購入を検討する際に、一緒に検討してもらうことをお勧めするための他の商品と関連づけするデータであってもよい。この場合、ある食品に対してバンドルデータが設定されている場合には、電子チラシにおいて表示された商品の詳細ページを開くことで、その商品に対して関連づけされた他の商品についてもともにユーザ端末の画面に表示させることができる。これにより、商品の種類としては同じであるが、味の種類(塩味、醤油味等)が異なる商品をともに表示させることができる。消費者は、関連した商品を自分で探すことなく、関連する複数の商品を閲覧し、購入の検討をすることができる。
【0073】
また、バンドルデータは、複数の対象商品を一緒に購入することで特典(割引き、ポイントの増量等)を得ることが可能な商品を関連付けするデータであってもよい。これにより、消費者は、セットで購入するとお得な商品を個別に探すことなく、まとめて確認し、購入を検討することができる。
このようなバンドルデータは、広告主端末20から電子チラシ管理装置10Aに対して入力されてもよいし、プロモーションサーバ45において関連付けされた商品がある場合には、その関連付けされたデータを電子チラシ管理装置10Aが取得することで、バンドルデータとして登録するようにしてもおい。また、プロモーションサーバ45において関連付けされる期間が定義される場合には、期間についてもバンドルデータとして取り込むようにしもよい。
【0074】
配信条件データは、電子チラシを配信する条件を表す。配信条件データは、例えば、配信する対象の地域、配信する対象の時間のうち少なくともいずれか一方が含まれていてもよい。
【0075】
属性は、電子チラシを配信する対象の属性を表す。属性は、例えば、性別、年齢層(あるいは生年月日)等である。
【0076】
ペルソナデータは、電子チラシを配信する対象のユーザ像を表すペルソナデータである。ここでいうユーザ像とは、マーケティングにおいて商品を購入してもらえることが期待される典型的なユーザ像を表すペルソナである。ペルソナデータは例えば「一人暮らし」、「家族暮らし」、「インドア」、「アウトドア」、「早起き」、「野球が好き」、「楽器の演奏が好き」等がある。
【0077】
次に、チラシシステム1Aの動作を説明する。
図13は、チラシシステムの動作を説明するシーケンス図である。ここでは、ハッシュタグチラシWeb版の制作と公開について説明する。また、ここでは、ハッシュタグチラシWeb版において電子チケットの配信についても説明する。
電子チケット生成部151は、電子チケットを配布する企画内容を示す電子チケット企画データを広告主端末20から取得し、電子チケット記憶部160に記憶することで登録する(ステップS201)。
チラシ表示制御部154は、ハッシュタグチラシが制作されたチラシデータを広告主端末20から取得し、電子チラシ記憶部157に記憶することで登録する(ステップS202)。
電子チケット生成部151は、広告主端末20からキャンペーン販促情報を取得すると、チラシ管理部153に転送する(ステップS203)。電子チケット生成部151は、キャンペーン販促情報を登録するための登録画面を広告主端末20に送信し、その登録画面に対して広告主端末20から入力されるキャンペーン販促情報を取得してもよいし、広告主端末20から電子メールによって受信することで取得してもよい。
【0078】
チラシ管理部153は、電子チケット生成部151から転送されるキャンペーン販促情報を取得し、企業と企画に対してキャンペーン販促情報を対応づけて電子チケット記憶部160に記憶する。ここでいう企業とは、電子チケットを利用可能な店舗または広告主である。企画は、電子チケットを利用に関する各種情報を含むものであり、電子チケットを発行する対象の商品(あるいは電子チラシ)、電子チケットの利用期間、電子チケットを利用することで付与される特典の内容等を含む。
チラシ管理部153は、チラシ表示制御部154に、キャンペーン販促情報を供給する(ステップS205)。チラシ表示制御部154は、チラシ管理部153からキャンペーン販促情報が供給されることで、ユーザ端末70から電子チラシの閲覧要求を受信した際に、キャンペーン販促情報に基づいて、要求された電子チラシをユーザ端末70に送信し、ユーザ端末70の表示画面に表示させる表示制御をすることができる。これにより、キャンペーン販促情報に基づいてユーザ端末70の表示画面に電子チラシ(ハッシュタグチラシWeb版)が表示されると、消費者は、ユーザ端末70を利用することで、電子チケット機能を利用したキャンペーンに参加(利用)することができるようになる。また、ここでは、電子チラシとともにバナーボタンが表示される。このバナーボタンは、電子チケット機能を利用したキャンペーンに参加することを電子チラシ管理装置10Aに対して送信することが可能なGUI(Graphical User Interface)ボタンである。
【0079】
このステップS201からステップS205の処理を実行することで、電子チケットを利用するための準備が完了する。準備が完了すると、消費者は、電子チケットを取得することで電子チケットを用いた特典を受けることができるようになる。
【0080】
ユーザ端末70は、消費者からマウス等の入力デバイスを介して電子チラシを閲覧する指示が入力されると、電子チラシの閲覧要求を電子チラシ管理装置10Aに送信する(ステップS206)。この送信要求に応じて、チラシ表示制御部154は、送信要求に応じた電子チラシをユーザ端末70に送信する。これによりユーザ端末70の表示画面には電子チラシが表示される。ここで表示される電子チラシは、ハッシュタグチラシWeb版であるが、パーソナルDBチラシであってもよい。
【0081】
《電子チケット機能の動作について》
次に、電子チケット機能の動作について説明する。
図14は、ユーザ端末70の表示画面に表示される表示画面の一例を示す図である。図14Aは、ユーザ端末70の表示画面に表示される電子チケットを用いたキャンペーンに参加可能な電子チラシの表示例を示す図である。
この図において、ユーザ端末70の表示画面R140Aには、電子チラシが表示される。さらに電子チラシの画面には、バナーボタンR141、バナーボタンR142が表示される。ここでは、電子チケットを用いたキャンペーンが複数種類ある場合には、そのキャンペーン毎に異なるバナーボタンが画面上に配置される。ここでは2つのバナーボタンが配置されているため、2種類のキャンペーンがあることを把握可能となっている。
また、イメージ領域R143には、電子チラシに設定されているイメージ画像が表示される。このイメージ画像は、電子チラシのテーマに応じた内容を表す画像であり、動画であっても静止画であってもよい。また、商品領域R144には、電子チラシに含まれる商品画像、価格、説明文等が商品毎に配置されている。
【0082】
ここで、ユーザ端末70は、消費者によって例えばバナーボタンR141を押下する操作入力がなされると、バナーボタンR141が押下されたことを示す通知を電子チラシ管理装置10Aに送信する(ステップS207)。
電子チラシ管理装置10Aのチラシ表示制御部154は、バナーボタンが押下された通知をユーザ端末70から取得すると、クリック動作があったことをチラシ管理部153に通知する(ステップS208)。
チラシ管理部153は、クリック動作があった通知を取得すると、電子チケット生成部151に対して、キャンペーン販促サイト立ち上げのAPI(Application Programming Interface)リクエストを送信する。ここでは、クリックされたバナーボタンがいずれであるかを識別可能な情報についても送信される。
電子チケット生成部151は、電子チケット利用画面を示す電子チケットURLを生成し(ステップS210)、生成した電子チケットURLを、キャンペーン販促ページのAPIレスポンスとしてチラシ管理部153に送信する(ステップS211)。この電子チケットURLは、消費者に対して個別に発行されるワンタイムURLであってもよい。電子チケットURLが発行されることにより、電子チケットを利用可能なWebページが準備される。例えば、ある商品を購入する場合に割引きを受けられるクーポンを付与するキャンペーンである場合には、クーポンとして機能する電子チケットを利用可能なサイトが起動される。
ここで図14B及び図14Cは、クーポンとして機能する電子チケットが電子チラシとともにユーザ端末70の表示画面に表示された表示例を示す図である。
図14Bにおいて、ユーザ端末70の表示画面R140Bには、電子チラシが表示される。さらに電子チラシの画面上部の電子チケット表示領域には、電子チケットの一例である割引クーポン(符号R145)が表示される。また、電子チケットが複数種類発行されている場合には、図14Cに示すように、電子チケット表示領域における電子チケットが横方向にスクロールすることで、別の電子チケットを順次表示することができる。ここでは、ユーザ端末70の表示画面R140Cの電子チケット表示領域には、別の電子チケットとして100円分の支払金額として利用可能な100円クーポン(符号R146)が表示される。
【0083】
チラシ管理部153は、APIによって伝送されたURLを電子チケット利用管理部152に送信することで、URLページの連携を行う(ステップS212)。これにより、電子チケット利用管理部152は、電子チケットの内容とURLとの対応づけを行うことができ、ユーザ端末70から当該URLに対するアクセスがあった場合に、そのURLに応じた電子チケットを発行することが可能となる。また、電子チケットがどの商品に対する特典(割引き)であるかの関連づけも行われる。このようにして、クーポンとして機能する電子チケットが利用可能な状態となる。また、このようなURLは、電子チラシの表示画面において押下可能な電子チケット利用ボタンとして配置された上で、電子チケットの利用方法を説明する説明文や利用期間等とともに、ユーザ端末70の表示画面に表示される。
【0084】
消費者は、電子チケットの利用方法を確認し、その利用方法に沿って利用する。例えば、電子チケットを利用可能な対象商品を店舗において購入する際に、電子チケットが画面に表示された状態のユーザ端末70を店舗の店員に提示する。店員は、電子スタンプ装置を、ユーザ端末70の表示画面に対してスタンプを押すようにして近づける。これにより、ユーザ端末70と電子スタンプ装置との間で非接触通信を行うことで認証処理が行われ、デジタルスタンプが電子チケットに書き込まれる。これにより、電子チケットが利用済みとして書き換えられる。電子スタンプ装置は、認証処理の結果に基づいて、認証処理を行った対象の電子チケットを識別する情報と、消費者に対して割り当てられているユーザ識別情報とを電子チケット利用管理部152に送信する。店員は、電子チケットの内容に基づくサービスもしくは割引等に応じた内容をPOS(Point of sale)端末に入力する。これにより、電子チケットの内容に応じたサービス等の提供が行われる。
なお、電子チケットの別の利用形態として、ユーザ端末70の表示画面に表示された電子チケット利用ボタンを押下し、レジの担当者に提示することで、電子チケットに応じた特典(例えば割引き)を受けるようにしてもよい。ここでは、電子チケット利用ボタンが押下されることによって、バーコードがユーザ端末70において表示され、そのバーコードを店舗のPOS端末のバーコードリーダによって読み取られることで、レジにおける決済金額から値引き金額が減算される。
【0085】
ユーザ端末70は、電子チケットが利用済みに変更されると、電子チケット利用管理部152に電子チケットが利用されたことを通知する(ステップS213)。ここでは、ユーザ端末70は、どの電子チケットであるかを識別する情報と、消費者に対して割り当てられているユーザ識別情報とを電子チケット利用管理部152に送信する。
【0086】
電子チケット利用管理部152は、ユーザ端末70から、どの電子チケットであるかを識別する情報と、消費者に対して割り当てられているユーザ識別情報を受信すると、電子チケットに対応する商品を特定し、電子チケット生成部151に電子クーポンが利用された商品を特定する情報、ユーザ識別情報、利用日時、電子チケットの利用店舗を特定する情報(店舗ID等)を利用情報として送信する(ステップS214)。
電子チケット生成部151は、利用情報を電子チケット利用管理部152から取得すると、チラシ管理部153に利用情報を送信する(ステップS215)。これにより、チラシ管理部153は、電子チケットが利用された商品に関する情報と、商品を購入した消費者のユーザ識別情報、利用日時、利用店舗についての情報を収集することができる。
チラシ管理部153は、利用情報を取得すると、購入された商品とユーザとの関係を集計する(ステップS216)。例えば、チラシ管理部153は、ユーザ識別情報に応じたユーザの属性をユーザ情報記憶部155から読み出し、購入された商品と属性の関係を集計することで、商品がどのような年齢層や性別のユーザが購入する傾向があるかを分析することが可能となる。また、いつ、どの店舗で商品が購入されたかについても、分析することができる。このような分析は、電子チラシを消費者が閲覧したことに応じて商品が購入されたことを示す電子チラシの効果測定をするだけでなく、電子チケットを活用することで、購入された商品と、商品を購入した消費者との関係を収集することができる。
【0087】
チラシ管理部153は、利用情報をプロモーションサーバ45に送信する(ステップS217)。プロモーションサーバ45は、チラシ管理部153から送信された利用情報を受信すると、購入された商品とユーザとの関係を集計する(ステップS218)。ここでは、プロモーションサーバ45は、紙チラシが消費者に対して配布されただけでは、どの紙チラシをみたどのようなユーザがいずれの商品を購入したかの情報を得ることができないが、電子チラシ管理装置10Aと連携することで、電子チケットの利用に応じて、購入された商品とユーザ(例えばユーザの属性)との関係を収集することができ、商品の購入傾向を分析し、マーケティングの情報として活用することができる。この分析結果に基づいて、今後のプロモーションの企画を作成する際に利用する可能となる(ステップS219)。
【0088】
《パーソナルDBチラシ機能の動作について》
次に、パーソナルDBチラシ機能の動作について説明する。ここでは、パーソナルDBチラシの制作と公開について説明する。
図15は、チラシシステムの動作を説明するシーケンス図である。
チラシ管理部153は、広告主端末20から、電子チラシの企画内容を示すデータを取得する(ステップS301)。電子チラシの企画内容は、電子チラシを配信する企画に関する情報が含まれる。例えば、企画内容には、どのような時期においてどのような企画で商品の電子チラシを配信したいかを示す情報が含まれる。
また、チラシ管理部153は、広告主端末20ではなく、プロモーションサーバ45から電子チラシの企画内容を取得する場合もある(ステップS302)。
【0089】
チラシ管理部153は、企画内容に基づいて、企画の対象となっている商品に関する商品情報の照会要求をプロモーションサーバ45に送信し(ステップS303)、商品情報を取得する(ステップS304)。また、チラシ管理部153は、企画内容に基づいて、企画の対象となっている商品に関する画像情報の照会要求をプロモーションサーバ45に送信し(ステップS305)、画像情報を取得する(ステップS306)。これにより電子チラシ管理装置10Aは、商品に関する一般的な情報を得ることができる。
【0090】
次に、チラシ管理部153は、52週分の予定を含むカレンダーデータ、マーケティング情報、SNSのトレンド情報等から、企画に対するテーマを選定し(ステップS307)、テーマと商品の関連付け処理を行う(ステップS308)。チラシ管理部153は、SNSによって発言された文字列を言語分析し、その分析結果に基づく商品とテーマとの関連度合いを示す距離を計算し、距離に応じて紐付け処理を行う。例えば、距離が近い商品とテーマが紐付けされる。
ここで、テーマは、プロモーションに含まれる複数の商品を分類するための主題である。テーマは、例えば、キャンプ特集、大掃除特集、旬の野菜祭、簡単料理特集、日替わり商品、通しの商品(広告期間において継続的に通常よりも安い価格で販売される商品)等がある。テーマに関連付けされた商品は、テーマ商品とも呼ばれる。
【0091】
次に、チラシ管理部153は、SNSサーバ50にアクセスし(ステップS309)、ユーザによって投稿されたコメントに基づく情報を収集する(ステップS310)。この収集処理については、上述したステップS110と同様であってもよい。
【0092】
次に、チラシ管理部153は、商品情報や、SNSサーバ50や、検索エンジン60等から得られた情報等を用いて、自然言語処理をすることで、現在流行しつつあることや、いまの時期においてよくつぶやかれる単語を中心に、キーワードやハッシュタグを選定する(ステップS311)。この選定は、機械学習によって商品毎に、キーワードやハッシュタグに含まれる文字列(あるいは形態素)をクラスタリングすることで、特徴的な文字列を抽出してもよい。ここで選定されたキーワードやハッシュタグは、電子チラシに対応するテーマの候補とすることができる。
チラシ管理部153は、商品に対するキーワードを示すキーワードタグやハッシュタグをプロモーションサーバ45に送信する(ステップS312)。
【0093】
プロモーションサーバ45は、商品に対するキーワードタグやハッシュタグを電子チラシ管理装置10Aから受信すると、受信された商品に対するキーワードやハッシュタグをプロモーションサーバ45内のデータベースに記憶する(ステップS313)。ここでは、プロモーションサーバ45に記憶された商品と、当該商品に対するキーワードタグやハッシュタグを関連づけして記憶することができる。これにより、プロモーションサーバ45は、紙チラシによるプロモーションを行うにあたり、テーマのみではなく、キーワードタグやハッシュタグを手がかりにしてプロモーションの企画を作成することも可能となる。
【0094】
図16は、チラシシステムの動作を説明するシーケンス図である。図16の処理は、図15の処理に続いて実行される。
チラシ管理部153は、商品に割り当てられているJANコードを分析情報サーバ48に送信する(ステップS314)。JANコードは、商品識別コードである。チラシ管理部153は、1つのJANコードを送信してもよいし、分析対象としたい商品が複数ある場合には、分析対象となる商品のJANコードを複数送信することもできる。
分析情報サーバ48は、JANコードを電子チラシ管理装置10Aから受信すると、JANコードに対応する、商品に関するマーケティング情報を電子チラシ管理装置10Aに送信する(ステップS315)。ここで、分析情報サーバ48には、IDPOS情報、商品に対する利用顧客分析情報等の、商品と顧客とが紐付けられた情報が収集されJANコードに対応づけて記憶されている。分析情報サーバ48は、電子チラシ管理装置10Aから受信したJANコードに基づいて、IDPOS情報、商品に対する利用顧客分析情報(例えば顧客の属性)等の情報を読み出し、電子チラシ管理装置10Aへ送信する。
【0095】
電子チラシ管理装置10Aのチラシ管理部153は、分析情報サーバ48から各種情報を受信すると、電子チラシの登録商品と顧客の属性情報を紐づけして、電子チラシ記憶部157に記憶する(ステップS316)。
そしてチラシ管理部153は、商品と顧客の属性情報とをプロモーションサーバ45に送信する(ステップS317)。ここでは、分析情報サーバ48から得られた商品と顧客の属性との関係と、電子チラシを閲覧したユーザとその商品の関係とを含めて集計することで、商品と顧客の属性との関係を分析した顧客マーケティング情報としてプロモーションサーバ45に送信するようにしてもよい。この場合、外部のサーバ(分析情報サーバ48)から得られる情報と、電子チラシを閲覧した履歴なども交えた分析を行うことができるため、より精度の高い分析を行うことができる。
【0096】
プロモーションサーバ45は、電子チラシ管理装置10Aからマーケティング情報が得られると、プロモーションサーバ45内のデータベースに商品に対応づけてマーケティング情報を記憶する(ステップS318)。
【0097】
チラシ管理部153は、収集されたマーケティング情報に基づいて、電子チラシをWeb上において閲覧可能に公開する(ステップS319)。ここで、複数の広告主から電子チラシの登録依頼があった場合には、広告主毎に異なるWebページが作成され、公開される。
【0098】
ユーザ端末70は、消費者から、ある店舗(例えば、店舗A)が公開している電子チラシのWebページの閲覧を要求する操作入力がなされると、操作入力に従って、閲覧対象の広告主のWebページにアクセスする。ここでは、電子チラシの閲覧要求は、Web検索エンジンによって店舗のWebページが検索され、その検索結果から電子チラシのWebページが選択された場合には、その選択されたWebページがユーザ端末70の表示画面に表示される(ステップS320)。また、電子チラシを閲覧するためのアプリケーションプログラムを起動する指示がユーザ端末70に対して入力されると、ユーザ端末70が、そのアプリケーションプログラムを実行することによって、Webページにアクセスすることによって、ユーザ端末70の表示画面にWebページが表示される。また、広告主が公開しているWebページに、電子チラシを閲覧するためのWebサイトへのリンクボタンが設けられており、そのリンクボタンがクリックされた場合に、電子チラシのWebページを表示させることもできる。また、電子チラシのWebページにアクセスするためのURLを表す二次元バーコードを紙チラシや店内ポスター等に掲載しておき、この二次元バーコードがユーザ端末70によって撮影され、二次元バーコードからURLが抽出された場合に、電子チラシのWebページにアクセスされてもよい。
この段階において電子チラシのWebページとして表示される電子チラシは、例えば、ハッシュタグチラシWeb版である。
【0099】
ユーザ端末70は、電子チラシのWebページを表示する際に、顧客の属性やペルソナデータを入力可能な入力欄を表示する。消費者は、この入力欄に沿って、自身の属性やペルソナに関する情報を入力する(ステップS321)。
ここで、図17は、ユーザ端末70に表示される表示画面の一例を示す図である。この図では、電子チラシのWebページのうちトップ画面が表示された場合の表示画面を示す。消費者は、トップ画面においてスクロール等の操作入力をすることができる。
トップページには電子チラシに含まれる各商品が一覧として表示される。消費者は、この一覧から、参照したい商品の画像や名称などを押下することで、その商品の詳細ページがユーザ端末70の表示画面に表示される。ここでは消費者は、興味がある商品について詳細画面を表示することで、商品に関連する情報を閲覧することができる。
【0100】
また、トップページには、消費者の属性を選択することが可能な属性選択ページに遷移する属性選択ボタンR171は配置されており、消費者によってこの属性選択ボタンR171が押下されると、ユーザ端末70は、属性選択ページを表示する。
図18は、ユーザ端末70に表示される属性選択ページの画面の一例を示す図である。ここでは消費者は、属性選択ページの入力欄R181から自身の性別、生年月日等の属性を操作入力することができる。ユーザ端末70は、消費者からの操作入力に応じて属性の入力を受け付け、「次へ」のボタンが押下されると、ペルソナデータの入力画面に遷移する。
【0101】
図19は、ユーザ端末70に表示される質問に対する回答入力画面の一例を示す図である。ここでは消費者は、入力欄R191から自身のペルソナデータを選択肢の中から選択し操作入力することができる。また、消費者は、タグの選択肢R192の中から、興味があるタグやキーワードの選択肢の中から選択し、操作入力することができる。そして「次へ」のボタンが押下されると、ユーザ端末70は、選択された属性とペルソナデータとを回答情報として電子チラシ管理装置10Aのチラシ表示制御部154へ送信する(ステップS321)。
【0102】
なお、ここでは、質問対する回答情報を入力することができるが、会員登録をすることもできる。会員登録をした場合には、これ質問に対する回答情報が消費者に対して対応付けされ電子チラシ管理装置10Aに登録されるため、次回以降において電子チラシを閲覧する場合に、回答情報の入力を省略することができる。なお、会員登録をしていなくても、電子チラシのWebページにアクセスし、属性やペルソナデータを入力した後、一定期間においては、入力された属性やペルソナデータがユーザ端末70に保持されるため、入力の手間を低減することができる。
【0103】
また、ユーザ端末70は、属性やペルソナデータが選択されると、選択内容に対応した電子チラシを表示画面に表示する。ここでは、電子チラシの配信対象として登録された多数の商品のうち、属性やペルソナデータに対応する商品が抽出され、表示画面に表示される。
この段階において電子チラシのWebページとして表示される電子チラシは、例えば、パーソナルDBチラシである。
【0104】
図20は、属性やペルソナデータが選択された後にユーザ端末70に表示される表示画面(パーソナルDBチラシ)の一例を示す図である。この図では、属性やタグに応じた商品がレコメンド表示欄R201に表示される。ここでは、ユーザの地域や時間についても消費者から取得できた場合には、地域や時間に応じた商品を絞り込むことができる。また、タグ表示欄R202には、選択されたタグが表示される。タグを選択し直すことで、選択し直したタグに対応する商品の絞り込みをし直すことができる。また、表示欄R203には、テーマに関する説明文が表示される。また、属性やペルソナデータには関係しないが、各消費者に共通の商品について、表示欄R193に表示される。
【0105】
電子チラシ管理装置10Aのチラシ表示制御部154は、ユーザ端末70から送信された回答情報を受信すると、ユーザ情報記憶部155に対して消費者毎に属性、ペルソナデータ、キーワード等が対応付けてユーザ情報として記憶される。また、ここでは、属性やペルソナデータ等が対応付けられて記憶されるが、消費者が商品の詳細画面にアクセスしていた場合には、詳細画面を表示させた対象の商品について、閲覧履歴として消費者に関連付けられてユーザ情報として記憶される。この閲覧履歴と、消費者の属性、ペルソナデータの関係を集計することで、商品と属性の関係や、商品とペルソナの関係について分析することができる。
【0106】
図21は、チラシシステムの動作を説明するシーケンス図である。図21の処理は、図16の処理に続いて実行される。
チラシ表示制御部154は、消費者によって電子チラシが閲覧されると、詳細画面にアクセスされた商品、消費者の属性、ペルソナデータ、ハッシュタグ情報を履歴データとして蓄積する。そしてチラシ表示制御部154は、履歴データをチラシ管理部153に送信し、集計処理を指示する(ステップS323)。
チラシ管理部153は、受信した履歴データと、分析情報サーバ48から得られた商品と顧客の属性との関係、他の消費者が電子チラシを閲覧した履歴データ等を集計することで、商品と顧客の属性との関係を分析した商品マーケティング情報を生成し、チラシ表示制御部154に送信する。ここでは、実際に閲覧された商品と属性等との関係を収集することができるため、商品と消費者の属性との関係をより詳細に分析することができる。ここで、分析情報サーバ48からは、商品に対する属性を得ることができるため、例えば、「30代」、「女性」の属性と商品とが対応付けられた分析結果が得られるが、チラシ管理部153は、これ以外に、ペルソナデータやタグを消費者から収集することできるため、より詳細な分析をすることができる。
また、タグと商品の関係については、プロモーションサーバ45から得ることもできる。ここでは、プロモーションサーバ45から得られたタグと商品の関係について、電子チラシの閲覧履歴から得られる商品とタグの関係とを突合させることで、タグと商品の対応関係の妥当性も確認することができる。
また、チラシ管理部153は、この商品マーケティング情報を活用することで、顧客に応じた商品のレコメンドを生成することができ、これをチラシ表示制御部154に送信する(ステップS324)。
チラシ表示制御部154は、この商品マーケティング情報を取得することで、ユーザ端末70に対して、消費者の属性、ペルソナデータ、ハッシュタグ情報等に応じたレコメンドする商品の精度を高めることができる。
【0107】
チラシ管理部153は、顧客入力情報に基づく商品の集計を行わせるためのリクエストをプロモーションサーバ45に対して送信する(ステップS325)。ここでは、チラシ管理部153は、プロモーションサーバ45に対して、電子チラシのなかからどのような商品について閲覧されかについて、消費者に関する情報(属性、ペルソナデータ等)とともに履歴データとして送信する。これにより、電子チラシを閲覧した履歴をプロモーションサーバ45に蓄積された商品データと連係することができる。
これにより、電子チラシを閲覧した履歴をプロモーションサーバ45が取り込むことができるため、紙チラシの配布をするが電子チラシの配信をしていない広告主(プロモーションサーバ45を利用するが、電子チラシ管理装置10Aを利用しない広告主)であっても、電子チラシを閲覧した履歴データを、紙チラシの配布を企画する際に、どの属性にどのような商品をお勧めすれば良いかの把握することが可能となる。
【0108】
プロモーションサーバ45は、履歴データも取り込んだ上で、顧客入力情報に応じた商品一覧情報を生成してチラシ管理部153に転送する(ステップS326)。ここでは、電子チラシ管理装置10Aに電子チラシの配信用に登録された商品が数百種類程度あるが、プロモーションサーバ45に登録された紙チラシの配布用に登録された商品が数万点から数十万点程度ある。ここで、プロモーションサーバ45は、紙チラシ用に登録された商品のうち、電子チラシ用に登録された商品と一致するものについて関連付けを行い、関連付けできた商品については、チラシ管理部153からの要求に応じた商品一覧情報を生成して電子チラシ管理装置10Aに送信し、関連付けされなかった残りの商品についても、表示ルールに従って表示可能な商品としてのリストを生成し、チラシ管理部153に送信する。
これにより、電子チラシ用に登録された商品以外(紙チラシ用にしか登録されていない商品)についても、電子チラシに掲載する商品として取り扱うことができる。
【0109】
チラシ管理部153は、紙チラシ用に登録された商品を含む電子チラシを表示可能な商品マーケティング情報をチラシ表示制御部154に転送する(ステップS327)。これにより、紙チラシ用に登録されており電子チラシ用には登録されていなかった商品も含む、消費者に応じたレコメンドを生成し、チラシ表示制御部154に送信することができる。
【0110】
チラシ表示制御部154は、ユーザ端末70からの電子チラシ表示要求があった場合には、紙チラシ用に登録されており電子チラシ用には登録されていなかった商品も含む、消費者の属性やペルソナデータに応じたレコメンドを生成し、ユーザ端末70に電子チラシとして表示させる(ステップS328)。これにより、ユーザ端末70を利用する消費者の属性やペルソナデータに応じた商品を含む電子チラシが表示画面に表示される。消費者は、その電子チラシのなかから興味がある商品についてクリックすることで、詳細画面を閲覧することができる。このとき、いずれの商品がクリックされたかについて、消費者の属性やペルソナデータとともに履歴データとしてチラシ表示制御部154において収集される。
【0111】
チラシ表示制御部154は、履歴データをチラシ管理部153に転送する(ステップS329)。
チラシ管理部153は、外部マーケティング情報と電子チラシを閲覧した履歴データを元に分析を行う(ステップS330)。
また、チラシ管理部153は、電子チラシを閲覧した履歴データをプロモーションサーバ45に送信する(ステップS331)。
【0112】
プロモーションサーバ45は、電子チラシを閲覧した履歴データを取り込んで、電子チラシを閲覧したことに基づく顧客情報の集計を行う(ステップS332)。
【0113】
広告主端末20は、紙チラシを作成するための企画を作成する要求をプロモーションサーバ45に送信するとともに、顧客ターゲットの商品の検索、参照リクエストをプロモーションサーバ45に送信する(ステップS334)。ここでは、どのような属性、ペルソナデータの消費者をターゲットとしてプロモーションを行うか、その対象を消費者のターゲットとして指定して送信する。
【0114】
プロモーションサーバ45は、広告主端末20から指定された消費者に応じた紙チラシ用の掲載商品をレコメンド用の商品として抽出する(ステップS335)。そしてプロモーションサーバ45は、広告主端末20からのアクセスに応じて、抽出結果を広告主端末20の表示画面に表示させる(ステップS336)。ここでは、抽出結果をダウンロードすることもできる。
【0115】
広告主端末20は、抽出結果に基づいて、紙チラシに掲載する商品を選定し、選定結果をプロモーションサーバ45に送信する(ステップS337)。これにより、電子チラシを閲覧した結果も考慮されたプロモーションを作成することができる。例えば、広告主は、20代男性がどのような商品に興味があるかを知りたい場合には、プロモーションサーバ45に「20代」、「男性」の属性を指定して検索することで、「20代」、「男性」をターゲットとした商品について検索結果として得ることができる。そのため、「20代」、「男性」をターゲットとした紙チラシを企画する際に、どのような商品を掲載すればよいか検討がしやすくなる。
この実施形態によれば、広告主にとって、属性と商品の関係だけでなく、ペルソナデータやタグ等を利用することができるため、消費者の興味や嗜好をより詳細に把握することができる。また、消費者は、自分の属性、ペルソナデータ、タグ等を登録することで、自分の興味や嗜好に応じた商品をレコメンドしてもらうことができる。
【0116】
図22は、チラシシステムの動作を説明するシーケンス図である。図22の処理は、図22の処理に続いて実行される。
ユーザ端末70は、消費者から、ある店舗(例えば、店舗B)が公開している電子チラシのWebページの閲覧を要求する操作入力がなされると、操作入力に従って、閲覧対象の広告主のWebページにアクセスする。ここでは、電子チラシを公開している広告主(店舗)が複数ある場合、消費者は、閲覧したいいずれかの店舗を選択して、電子チラシを閲覧する。ここでは、例えば、上述のステップS320とは別の広告主の電子チラシを閲覧することができる(ステップS338)。
【0117】
ユーザ端末70は、過去に消費者の属性やペルソナデータが既に登録されていた場合には、その情報を用いて、レコメンド商品を含む電子チラシをユーザ端末70に表示させることができる。また、消費者は、必要に応じて、過去に選択されていたハッシュタグに対して追加や削除等の修正を行うことができる。チラシ表示制御部154は、修正されたハッシュタグに応じたパーソナル電子チラシを生成してユーザ端末70に表示させる。
以降のステップS340からS345の処理は、上述のステップS323からステップS328と同様に行われる。
ここでは、店舗Aにおいて電子チラシを閲覧した履歴データを用いて集計されたデータを店舗Bの電子チラシ閲覧の際にも活用することができる。
【0118】
《商品訴求機能について》
次に、電子チラシ管理装置10Aにおける商品訴求機能について説明する。
商品データには、訴求内容データが含まれており、ユーザ端末70から電子チラシの閲覧要求があると、電子チラシ管理装置10Aの送信部156は、ユーザ端末70に対して商品データとともに訴求内容データを送信する。
図23は、訴求内容データがユーザ端末70の表示画面に表示される場合について説明する図である。
表示画面R230は、訴求内容データが表示されていない状態の電子チラシの表示画面である。ここでは、ある商品における商品画像R231A、商品画像231Bにおいては、商品の外観を表す画像データが表示されている。これに対し、商品画像R231Aに対して訴求内容データが表示される場合の表示画面を表示画面R232に示す。この表示画面R232では、訴求内容データR233としての「3月6日~10日まで」の文字列が、商品画像に対して重なるように合成されて表示される。ここでは商品画像に対して訴求内容データR233が重なるように合成される場合について図示されているが、訴求内容データは、商品画像に対して重ならないように隣接して配置されてもよい。また、訴求内容データは、商品名や価格に対して隣接するように配置されてもよい。
また、表示画面R234では、商品画像231Bに対して、訴求内容データが複数設定された場合が示されている。ここでは、訴求内容データR235としての「3月1日~5日まで」の文字列と、訴求内容データR236としての「3月6日~10日まで」の文字列とが、商品画像に対して重ねて表示されている。訴求内容データが複数である場合、訴求内容データどうしが隣接して配置されていてもよいし、離間して配置されていてもよい。また、商品名の近傍や価格の近傍に配置されてもよい。
【0119】
ここでは、訴求内容データは、訴求内容を帯状(矩形状)の図形の領域内に配置された表示態様である場合について説明したが、文字列を含まず、マーク、図形、イラストのみでもよい。また、訴求内容データは、消費者に対し、一般商品との区別を把握することができれば、文字、マーク、図形、イラスト等のような種々の表示態様で表示してもよい。 このように、訴求内容データを商品データに対して表示するようにしたので、電子チラシのうち訴求したい商品について、他の商品に比べて目立つように訴求することができる。また、商品毎に訴求内容を付与することができるため通常のセール商品との区別をしやすくなる。
また、訴求内容データの文字列が配列される矩形の色を指定して表示させるようにしてもよい。また、訴求内容データを表示する期間を設定することで、定められた期間においてのみ訴求内容データを表示することもできる。
ここでは、訴求内容データとして登録することで、商品とともに表示することができるため、商品データそのものを変更する必要がない。そのため、訴求内容を変更したいタイミングにおいて柔軟に変更することができる。
【0120】
《バンドル機能について》
次に、電子チラシ管理装置10Aにおけるバンドル機能について説明する。
商品データには、バンドルデータを含むようにすることができ、ユーザ端末70から電子チラシの閲覧要求があると、電子チラシ管理装置10Aの送信部156は、商品データとバンドルデータとをユーザ端末70に送信する。
図24は、バンドル機能に基づいて商品がユーザ端末70の表示画面に表示される場合について説明する図である。
図24Aにおいて、表示画面R240は、複数の商品が並べられた電子チラシの表示画面の一部である。ここでは、4つの商品のうち3つの商品に対して、「よりどり」の文字列からなる訴求内容データR241A、訴求内容データR241B、訴求内容データR241Cによる表示がされており、関連性がある商品があることを示している。消費者は、この訴求内容データに基づいて、関連する商品が他にもあることを把握することができる。
そして消費者によって、これらの商品のうち、「よりどり」の訴求内容データが表示された領域(例えば、訴求内容データR241Bが設定された商品の領域)に対してクリック等されると、商品詳細画面R242が表示される。
図24Bは、商品詳細画面R242が表示された場合の一例を示す図である。この図において、ここでは、詳細を表示する対象の商品画面R243が表示されるとともに、バンドルデータによって関連付けされた他の商品画面R244が表示される。関連商品としては、例えば、店舗が一緒に購入することをお勧めしている商品群、同じ種別の商品であっても風味が異なる商品、一緒に購入するとより利便性がよい商品(スプレータイプの洗剤と詰め替え用洗剤)等がある。
【0121】
また、ここでは、バンドルデータとして、複数の商品を一緒に購入すると特典(割引き)を受けられる商品が関連付けされていてもよい。この場合、ユーザは、特典を受けるために必要な商品がどれであるかを確認しやすくなる。
また、ここでは、関連性がある他の商品が2つである場合が図示されているが、3つ以上であってもよい。この場合、関連性がある商品についてはスクロール可能に表示してもよい。
【0122】
《外部リンク機能について》
次に、電子チラシ管理装置10Aにおける外部リンク機能について説明する。
商品データには、接続先情報として外部リンク情報を含むようにすることができ、ユーザ端末70から電子チラシの閲覧要求があると、電子チラシ管理装置10Aの送信部156は、商品データと外部リンク情報をユーザ端末70に送信する。
図25は、外部リンク機能に基づいて商品がユーザ端末70の表示画面に表示される場合について説明する図である。
商品の詳細画面R250には、商品画像、商品の名称、価格、説明文等が表示される。また、外部リンク情報が商品に対して設定されている場合には、外部のWebサイトに遷移することが可能なリンクボタンR251が表示される。ここでは、リンクボタンR251には「商品サイト」の文字列が設定されており、商品のメーカが公開しているWebサイトへ遷移することが可能であることを表している。ユーザは、商品の詳細画面において、さらに情報が欲しい場合には、リンクボタンR251をクリックすることによって、メーカのWebサイトに遷移することができる。例えば、商品の仕様に関するより詳細な情報や、商品を提供しているメーカはどのような企業であるかを把握することができる。 また、リンクボタンR251の遷移先は、メーカのWebサイトである場合について説明したが、レシピサイトであってもよい。これによりユーザは、その商品を購入した場合にはどのような活用方法があるかを把握した上で、商品の購入可否を決めることができる。
【0123】
《ECサイト連携機能について》
次に、電子チラシ管理装置10AにおけるECサイト連携機能について説明する。
商品データには、接続先情報としてECサイト接続先情報を含むようにすることができ、ユーザ端末70から電子チラシの閲覧要求があると、電子チラシ管理装置10Aの送信部156は、商品データとECサイト接続先情報をユーザ端末70に送信する。
図26は、ECサイト連携に基づいて商品がユーザ端末70の表示画面に表示される場合について説明する図である。
電子チラシ表示画面R260には、複数の商品が含まれる。複数の商品のうち、ECサイトにおいて販売している商品については、ECサイト接続先情報が設定されている。ここでは、ある商品R261に対してECサイト接続先情報が設定されており、この商品R261の近傍には、「ネットで購入」の文字列が設定されたリンクボタンR262が表示されてり、インターネットを介しオンラインで購入可能な商品であることが示されている。
そして消費者によって、このリンクボタンR262がクリックされると、リンクボタンR262に設定されたリンク先に遷移することができる。この遷移先としては、この商品が販売対象の商品として含まれるECサイトである。消費者は、ECサイトに遷移し、そのECサイトにおいて商品を購入することができる。
このように、電子チラシからECサイトへ遷移することが可能な動線を提供することができ、購入意欲が高まったタイミングで商品を購入してもらったり、実店舗に出向いて購入することが難しい消費者に円滑に商品を購入してもらうことができる。これにより購入率を向上させることができる。
【0124】
また、電子チラシ表示画面R260ではなく、商品詳細画面R263においてリンクボタンR264として「ネットで購入」のボタンを表示することもできる。また、ここでは、リンクボタンR265として「レシピ」のボタンを表示することもできる。「レシピ」のボタンは、その商品を利用したレシピを紹介するWebページにアクセスすることが可能なボタンである。消費者は、商品詳細画面から、商品をオンラインで購入したり、レシピを確認したりすることができる。
【0125】
なお、ECサイトにおいて取り扱われていない商品については、ECサイトへのリンクボタンが設定されないため、消費者は、リンクボタンを手がかりに、ECサイトに遷移して購入するか否かを検討することができる。
【0126】
上述した実施形態における電子チラシ管理装置10の各機能をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
【0127】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【符号の説明】
【0128】
1…電子チラシシステム、10…電子チラシ管理装置、20…広告主端末、30…素材管理装置、40…コンテンツ生成装置、50…SNSサーバ、60…検索エンジン、70…ユーザ端末、100…収集部、101…発言要素抽出部、102…メーカデータ記憶部、103…キーワード抽出部、104…タグ生成部、105…タグ付与部、106…電子チラシ記憶部、107…閲覧情報受信部、108…取得部、110…送信部、111…データ加工部、112…購入要求受信部、113…販売管理部、114…決済部、115…販売サイト連携部、116…履歴管理部、117…アクセス履歴記憶部、118…履歴出力部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14A
図14B
図14C
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24A
図24B
図25
図26