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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023178426
(43)【公開日】2023-12-14
(54)【発明の名称】審査システムおよび審査実行方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20231207BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023183021
(22)【出願日】2023-10-25
(62)【分割の表示】P 2019060405の分割
【原出願日】2019-03-27
(71)【出願人】
【識別番号】306017704
【氏名又は名称】株式会社ハッチ・ワーク
(74)【代理人】
【識別番号】100131842
【弁理士】
【氏名又は名称】加島 広基
(72)【発明者】
【氏名】増田 知平
(57)【要約】
【課題】 駐車場の賃貸借契約を締結することを希望する駐車場利用希望者に対して行われる審査を迅速なものとできる仕組みを提供する。
【解決手段】 駐車場の利用に対する審査を行う審査サーバであって、審査に用いられる情報を取得する情報取得手段と、証明書の画像データを画像解析して文字列情報である証明書情報を抽出する画像解析手段と、車両に関する車両情報と、証明書情報と、利用者の個人又は法人に関連する個人情報と、のうちの少なくとも一つに基づいて審査を行う審査実行手段と、審結果を出力する出力手段と、を有し、出力手段は、審査サーバの審査実行手段が審査を行うクイック審査が実施できる駐車場と、人による判断に基づく通常審査が行われる駐車場とを区別して表示することを特徴とする。
【選択図】図35
【特許請求の範囲】
【請求項1】
駐車場の利用に対する審査を行う審査サーバであって、
審査に用いられる情報を取得する情報取得手段と、
証明書の画像データを画像解析して文字列情報である証明書情報を抽出する画像解析手段と、
車両に関する車両情報と、前記証明書情報と、利用者の個人又は法人に関連する個人情報と、のうちの少なくとも一つに基づいて審査を行う審査実行手段と、
審査結果を出力する出力手段と、
を有し、
前記出力手段は、前記審査サーバの前記審査実行手段が審査を行うクイック審査が実施できる駐車場と、人による判断に基づく通常審査が行われる駐車場とを区別して表示することを特徴とする審査サーバ。
【請求項2】
請求項1に記載の審査サーバであって、
前記出力手段は、地図の上に駐車場の位置を示すアイコンを表示し、前記クイック審査が実施できる駐車場のアイコンと、前記通常審査が行われる駐車場のアイコンとを区別して表示する
ことを特徴とする審査サーバ。
【請求項3】
請求項1または2に記載の審査サーバであって、
前記情報取得手段は、
特定の駐車場の利用を希望する利用者の車両に関する前記車両情報と、
前記特定の駐車場に前記車両が適合するために満足されなければならない利用条件情報を含む、前記特定の駐車場に関する駐車場情報と、を取得し、
前記審査実行手段は、
前記車両情報が前記利用条件情報を満足する場合には、前記車両は前記特定の駐車場に適合する旨の車両判定をし、
前記車両情報が前記利用条件情報を満足しない場合には、前記車両は前記特定の駐車場に適合しない旨の車両判定をし、
前記出力手段は、前記車両判定の結果を前記クイック審査の結果として出力する
ことを特徴とする審査サーバ。
【請求項4】
請求項3に記載の審査サーバであって、
前記証明書は、個人又は法人を証明する証明書であり、
前記審査実行手段は、
前記個人情報と、前記証明書を画像解析することにより抽出された前記証明書情報と、が対応する場合は、前記証明書が適正である旨の提出データ判定をし、
前記個人情報と前記証明書情報とが対応しない場合は、前記証明書が不適正である旨の提出データ判定をし、
前記出力手段は、前記提出データ判定の結果を前記クイック審査の結果として出力する
ことを特徴とする審査サーバ。
【請求項5】
請求項3又は4に記載の審査サーバであって、
キーワードに基づく記事情報を検索により取得可能な検索手段を有し、
前記情報取得手段は、前記利用者の個人又は法人を特定できる個人特定情報を取得し、
前記審査実行手段は、
前記利用者の前記個人特定情報と所定のキーワードとのいずれも同一記事内に含む記事情報を前記検索手段により取得した場合は、前記利用者は前記駐車場を利用できる可能性がない旨の利用者判定をし、
前記利用者の前記個人特定情報と前記所定のキーワードとのいずれも同一記事内に含む記事情報を取得できない場合は、前記利用者は前記駐車場を利用できる可能性がある旨の利用者判定をし、
前記出力手段は、前記利用者判定の結果を前記クイック審査の結果として出力する
ことを特徴とする審査サーバ。
【請求項6】
請求項4を引用する請求項5に記載の審査サーバであって、
前記審査実行手段が、
前記車両は前記特定の駐車場に適合する旨の車両判定をし、
前記証明書が適正である旨の提出データ判定をし、
かつ、前記利用者が前記駐車場を利用できる可能性がある旨の利用者判定をした場合に、
前記出力手段は、前記利用者が前記特定の駐車場を利用可能である旨を前記クイック審査の結果として出力する
ことを特徴とする審査サーバ。
【請求項7】
請求項4を引用する請求項5又は6に記載の審査サーバであって、
前記審査実行手段が、
前記車両は前記特定の駐車場に適合しない旨の車両判定、
前記証明書が適正でない旨の提出データ判定、
又は、前記利用者が前記駐車場を利用できる可能性がない旨の利用者判定、のうち少なくとも1つを行った場合に、
前記出力手段は、前記利用者が前記特定の駐車場を利用可能でない旨を前記クイック審査の結果として出力する
ことを特徴とする審査サーバ。
【請求項8】
請求項5~7のうちいずれかに記載の審査サーバであって、
前記情報取得手段は、
前記利用者の前記個人特定情報と前記所定のキーワードとのいずれも同一記事内に含む記事情報を取得した場合には、前記利用者の他の個人特定情報をさらに取得し、
前記審査実行手段は、
取得した前記記事情報に、前記他の個人特定情報に対応する情報が含まれる場合は、前記記事情報が適正である旨の判定をし、
取得した前記記事情報に、前記他の個人特定情報に対応する情報が含まれない場合は、前記記事情報が不適正である旨の判定をし、
前記出力手段は、
前記記事情報が不適正である旨の判定をした場合は、前記利用者が前記駐車場を利用可能である旨と前記個人特定情報及び前記他の個人特定情報と前記記事情報とを含む情報を前記クイック審査の結果として出力し、
前記記事情報が適正である旨の判定をした場合は、前記利用者が前記駐車場を利用可能でない旨と前記個人特定情報及び前記他の個人特定情報と前記記事情報とを含む情報を前記クイック審査の結果として出力する
ことを特徴とする審査サーバ。
【請求項9】
請求項1~8のうちのいずれかに記載の審査サーバであって、
前記画像解析手段は、前記画像データの証明書の種類を特定し、前記画像データから、特定した画像データの前記証明書の種類に対応するフォーマットに合わせた1又は複数の部分画像を取得し、前記1又は複数の部分画像を画像解析して文字列情報である証明書情報を抽出する
ことを特徴とする審査サーバ。
【請求項10】
請求項3又は請求項3を引用する請求項4~9のうちいずれかに記載の審査サーバであって、
記憶手段をさらに備え、
前記記憶手段が、前記利用者が車両を有していない旨の情報を記憶しており、かつ
前記車両情報を記憶していない場合には、
前記出力手段は、前記車両情報を特定するための車種又は型番の少なくとも一つを選択する選択画面を表示する
ことを特徴とする審査サーバ。
【請求項11】
請求項3又は請求項3を引用する請求項4~10のうちいずれかに記載の審査サーバであって、
前記利用条件情報は、
前記駐車場の全幅と、
前記駐車場の全高と、
前記駐車場の全長と、
前記駐車場の耐重量と、
前記駐車場の最低地上高と、のうちの少なくとも1つのカテゴリを含んでおり、
前記車両情報は、前記利用条件情報と同じカテゴリの情報を含んでおり、
前記審査実行手段は、
前記利用条件情報が、
前記駐車場の全幅、
前記駐車場の全高、
前記駐車場の全長、
又は前記駐車場の耐重量、のいずれかの場合には
前記車両情報の値が前記利用者情報の値より小さい場合に、前記車両情報が前記利用条件情報を満足すると車両判定し、
前記利用条件情報が、
前記駐車場の最低地上高、の場合には
前記車両情報の値が前記利用者情報の値より大きい場合に、前記車両情報が前記利用条件情報を満足すると車両判定する
ことを特徴とする審査サーバ。
【請求項12】
請求項3又は請求項3を引用する請求項4~11のうちいずれかに記載の審査サーバであって、
前記駐車場情報が空き状態か埋まり状態かを示す埋まり状態駐車場情報を有し、
前記特定の駐車場が埋まり状態である場合に、利用者から利用申し込みの予約を受け付ける予約受付手段を有し、
前記出力手段は、前記特定の駐車場が空き状態に変わった場合に、予約を行った前記利用者に、利用申し込みが可能になった旨の通知を出力する、
ことを特徴とする審査サーバ。
【請求項13】
請求項6又は7を引用する請求項12に記載の審査サーバであって
前記出力手段は、前記特定の駐車場が空き状態に変わる前に、前記クイック審査の結果を出力する
ことを特徴とする審査サーバ。
【請求項14】
請求項13に記載の審査サーバであって、
複数の利用者から利用申し込みの予約を受け付けた場合に、
前記出力手段は、前記予約数が所定の数を超えた場合に、前記クイック審査の結果を出
力し、
前記特定の駐車場が空き状態に変わった場合に、前記複数の利用者のうち、前記クイック審査の結果が前記特定の駐車場を利用可能であるとされた前記利用者に利用申し込みが可能になった旨の前記通知を出力し、
前記予約数が所定の数を超えない場合に、前記複数の利用者に利用申し込みが可能になった旨の前記通知を出力する、
ことを特徴とする審査サーバ。
【請求項15】
請求項6又は7に記載の審査サーバであって、
前記情報取得手段が、特定の前記駐車場に関連する前記特定URLに特定の前記利用者がアクセスした旨の情報を取得した場合に、
前記出力手段は、前記クイック審査の結果を出力する、
ことを特徴とする審査サーバ。
【請求項16】
駐車場の利用に対する審査を行う審査サーバにおける審査実行方法であって、
前記審査サーバは、
審査に用いられる情報を取得する情報取得手段と、
証明書の画像データを画像解析して文字列情報である証明書情報を抽出する画像解析手段と、
車両に関する車両情報と、前記証明書情報と、利用者の個人又は法人に関連する個人情報と、のうちの少なくとも一つに基づいて審査を行う審査実行手段と、
審査結果を出力する出力手段と、
を有しており、
前記審査サーバの前記審査実行手段が審査を行うクイック審査が実施できる駐車場と、人による判断に基づく通常審査が行われる駐車場とを区別して表示する
ことを特徴とする審査実行方法。
【請求項17】
請求項16に記載の審査実行方法であって、
地図の上に駐車場の位置を示すアイコンを表示し、前記クイック審査が実施できる駐車場のアイコンと、前記通常審査が行われる駐車場のアイコンとを区別して表示する
ことを特徴とする審査実行方法。
【請求項18】
請求項16又は17に記載の審査実行方法であって、
特定の駐車場の利用を希望する利用者の車両に関する前記車両情報と、前記特定の駐車場に前記車両が適合するために満足されなければならない利用条件情報を含む前記特定の駐車場に関する駐車場情報と、を取得し、
前記車両情報が前記利用条件情報を満足する場合には、前記車両は前記特定の駐車場に適合する旨の車両判定をし、
前記車両情報が前記利用条件情報を満足しない場合には、前記車両は前記特定の駐車場に適合しない旨の車両判定をし、
前記車両判定の結果を前記クイック審査の結果として出力する、
ことを特徴とする審査実行方法。
【請求項19】
請求項18に記載の審査実行方法であって、
前記証明書は、個人又は法人を証明する証明書であり、
前記個人情報と、前記証明書を画像解析することにより抽出された前記証明書情報と、が対応する場合は、前記証明書が適正である旨の提出データ判定をし、
前記個人情報と前記証明書情報とが対応しない場合は、前記証明書が不適正である旨の提出データ判定をし、
前記提出データ判定の結果を前記クイック審査の結果として出力する、
ことを特徴とする審査実行方法。
【請求項20】
請求項18又は19に記載の審査実行方法であって、
前記審査サーバはキーワードに基づく記事情報を検索により取得可能な検索手段を有しており、
前記利用者の個人又は法人を特定できる個人特定情報を取得し、
前記利用者の前記個人特定情報と所定のキーワードとのいずれも同一記事内に含む記事情報を前記検索手段により取得した場合は、前記利用者は前記駐車場を利用できる可能性がない旨の利用者判定をし、
前記利用者の前記個人特定情報と前記所定のキーワードとのいずれも同一記事内に含む記事情報を取得できない場合は、前記利用者は前記駐車場を利用できる可能性がある旨の利用者判定をし、前記利用者判定の結果を前記クイック審査の結果として出力する、
ことを特徴とする審査実行方法。
【請求項21】
請求項19を引用する請求項20に記載の審査実行方法であって、
前記車両が前記特定の駐車場に適合する旨の車両判定をし、
前記証明書が適正である旨の提出データ判定をし、
かつ、前記利用者が前記駐車場を利用できる可能性がある旨の利用者判定をした場合に、
前記利用者が前記特定の駐車場を利用可能である旨を前記クイック審査の結果として出力する
ことを特徴とする審査実行方法。
【請求項22】
請求項19を引用する請求項20又は21に記載の審査実行方法であって、
前記車両が前記特定の駐車場に適合しない旨の車両判定、
前記証明書が適正でない旨の提出データ判定、
又は、前記利用者が前記駐車場を利用できる可能性がない旨の利用者判定、のうち少なくとも1つを行った場合に、
前記利用者が前記特定の駐車場を利用可能でない旨を前記クイック審査の結果として出力する
ことを特徴とする審査実行方法。
【請求項23】
請求項20~22のうちのいずれかに記載の審査実行方法であって、
前記利用者の前記個人特定情報と前記所定のキーワードとのいずれも同一記事内に含む記事情報を取得した場合には、前記利用者の他の個人特定情報をさらに取得し、
取得した前記記事情報に、前記他の個人特定情報に対応する情報が含まれる場合は、前記記事情報が適正である旨の判定をし、
取得した前記記事情報に、前記他の個人特定情報に対応する情報が含まれない場合は、前記記事情報が不適正である旨の判定をし、
前記記事情報が不適正である旨の判定をした場合は、前記利用者が前記駐車場を利用できる可能である旨と前記個人特定情報及び前記他の個人特定情報と前記記事情報とを含む情報を前記クイック審査の結果として出力し、
前記記事情報が適正である旨の判定をした場合は、前記利用者が前記駐車場を利用できる可能でない旨と前記個人特定情報及び前記他の個人特定情報と前記記事情報とを含む情報を前記クイック審査の結果として出力する
ことを特徴とする審査実行方法。
【請求項24】
請求項16~23のうちのいずれかに記載の審査実行方法であって、
前記画像データの証明書の種類を特定し、
前記画像データから、特定した画像データの前記証明書の種類に対応するフォーマット
に合わせた1又は複数の部分画像を取得し、前記1又は複数の部分画像を画像解析して文字列情報である証明書情報を抽出する
ことを特徴とする審査実行方法。
【請求項25】
請求項18又は請求項18を引用する請求項19~24のうちいずれかに記載の審査実行方法であって、
前記審査サーバは記憶手段をさら有しており、
前記利用者が車両を有していない旨の情報を記憶しており、かつ
前記車両情報を記憶していない場合には、
前記車両情報を特定するための車種又は型番の少なくとも一つを表示する
ことを特徴とする審査実行方法。
【請求項26】
請求項18又は請求項18を引用する請求項19~25のうちいずれかに記載の審査実行方法であって、
前記利用条件情報は、
前記駐車場の全幅と、
前記駐車場の全高と、
前記駐車場の全長と、
前記駐車場の耐重量と、
前記駐車場の最低地上高と、のうちの少なくとも1つのカテゴリを含んでおり、
前記車両条情報は、前記利用条件情報と同じカテゴリの情報を含んでおり、
前記利用条件情報が、
前記駐車場の全幅、
前記駐車場の全高、
前記駐車場の全長、
又は前記駐車場の耐重量、のいずれかの場合には
前記車両情報の値が前記利用者情報の値より小さい場合に、前記車両情報が前記利用条件情報を満足すると車両判定し、
前記利用条件情報が、
前記駐車場の最低地上高、の場合には
前記車両情報の値が前記利用者情報の値より大きい場合に、前記車両情報が前記利用条件情報を満足すると車両判定する
ことを特徴とする審査実行方法。
【請求項27】
請求項18又は請求項18を引用する請求項19~26のうちいずれかに記載の審査実行方法であって、
前記駐車場情報が空き状態か埋まり状態かを示す埋まり状態駐車場情報を有し、
前記特定の駐車場が埋まり状態である場合に、利用者から利用申し込みの予約を受け付ける予約受付手段を有し、
前記特定の駐車場が空き状態に変わった場合に、予約を行った前記利用者に、利用申し込みが可能になった旨の通知を出力する、
ことを特徴とする審査実行方法。
【請求項28】
請求項21又は22を引用する請求項27に記載の審査実行方法であって
前記特定の駐車場が空き状態に変わる前に、前記クイック審査の結果を出力する
ことを特徴とする審査実行方法。
【請求項29】
請求項28に記載の審査実行方法であって、
複数の利用者から利用申し込みの予約を受け付けた場合に、
前記予約数が所定の数を超えた場合に、前記クイック審査の結果を出力し、
前記特定の駐車場が空き状態に変わった場合に、前記複数の利用者のうち、前記クイック審査の結果が前記特定の駐車場を利用可能であるとされた前記利用者に利用申し込みが可能になった旨の前記通知を出力し、
前記予約数が所定の数を超えない場合に、前記複数の利用者に利用申し込みが可能になった旨の前記通知を出力する、ことを特徴とする審査実行方法。
【請求項30】
請求項21又は22に記載の審査実行方法であって、
特定の前記駐車場に関連する前記特定URLに特定の前記利用者がアクセスした旨の情報を取得した場合に、
前記クイック審査の結果を出力する、
ことを特徴とする審査実行方法。
【請求項31】
審査サーバに請求項16~30のいずれかに記載の審査実行方法の各ステップを実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、審査サーバ及び審査方法に関する。
【背景技術】
【0002】
本技術分野の背景技術として、特開2009-217601号公報(特許文献1)がある。この公報には、「駐車場の評価を行う駐車場評価システムであって、駐車場を利用する車両の車種を判別する車種判別部と、車両の経済的価値に基づいて予め定められた車両区分毎に、前記判別された車種を集計する集計部と、前記集計の結果に基づいて、前記駐車場の評価を行う評価部とを備える駐車場評価システム。」が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009-217601号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記特許文献1には、駐車場を利用する車両の経済的価値に基づいて駐車場の評価を行い、この評価結果をユーザに提示することができる駐車場評価システムが記載されている。しかし、特許文献1のシステムでは、駐車場の所有者と賃貸借契約を締結することを希望する駐車場利用希望者に対して行われる審査を迅速にすることについては何ら考慮されていない。
【0005】
そこで、本発明は、駐車場の賃貸借契約を締結することを希望する駐車場利用希望者に対して行われる審査を迅速なものとできる仕組みを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、
駐車場の利用に対する審査を行う審査サーバであって、
審査に用いられる情報を取得する情報取得手段と、
証明書の画像データを画像解析して文字列情報である証明書情報を抽出する画像解析手段と、
車両に関する車両情報と、前記証明書情報と、利用者の個人又は法人に関連する個人情報と、のうちの少なくとも一つに基づいて審査を行う審査実行手段と、
審査結果を出力する出力手段と、
を有し、
前記出力手段は、前記審査サーバの前記審査実行手段が審査を行うクイック審査が実施できる駐車場と、人による判断に基づく通常審査が行われる駐車場とを区別して表示することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、特定の駐車場と賃貸借契約を締結することを希望する駐車場利用希望者に対して行われる審査を迅速なものとできる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】全体のシステム1の構成図の例である。
図2】審査サーバ101のハードウェア構成の例である。
図3】利用者端末102のハードウェア構成の例である。
図4】オーナー端末103のハードウェア構成の例である。
図5】審査会社端末104のハードウェア構成の例である。
図6】審査結果テーブル1000の例である。
図7】免許証テーブル1100の例である。
図8】車検証テーブル1150の例である。
図9】任意保険証テーブル1200の例である。
図10】在留証明証テーブル1250の例である。
図11】登記簿謄本テーブル1300の例である。
図12】車両カタログテーブル1350の例である。
図13】物件テーブル1400の例である。
図14】区画テーブル1450の例である。
図15】オーナー・管理会社テーブル1500の例である。
図16】予約テーブル1550の例である。
図17】利用者管理テーブル1650の例である
図18】利用者契約テーブル1700の例である
図19】請求テーブル1750の例である。
図20】物件表示モジュール212が実施する物件表示フロー2000の例である。
図21】審査実行モジュール211が実施する第一審査実行フロー2100の例である。
図22】画像解析データ登録モジュール213が実施する画像解析データ登録フロー2200の例である。
図23】審査実行モジュール211が実施する証明書データ提出判定フロー2300の例である。
図24】審査実行モジュール211が実施するクイック審査フロー2400の例である。
図25】審査実行モジュール211が実施する車両カタログ情報取得フロー2500の例である。
図26】審査実行モジュール211が実施する提出データ審査フロー2600の例である。
図27】審査実行モジュール211が実施する車両審査フロー2700の例である。
図28】審査実行モジュール211が実施する第一利用者審査フロー2800の例である。
図29】審査実行モジュール211が実施する第二利用者審査フロー2900の例である。
図30】審査管理モジュール214が実施する審査管理フロー3000の例である。
図31】審査実行モジュール211が実施する第一空き待ち予約フロー3100の例である。
図32】審査実行モジュール211が実施する第二空き待ち予約フロー3200の例である。
図33】審査実行モジュール211が実施する第二審査実行フロー3300の例である。
図34】審査実行モジュール211が実施する空き待ち予約情報入力フロー3400の例である。
図35】利用者端末102の出力装置305が複数の物件の情報を表示した画面の例である。
図36】一つの物件の詳細な情報を利用者端末102の出力装置305に表示した画面の例である。
図37】提出データを審査サーバ101に登録する画面の例である
図38】支払いについての確認事項及び規約について利用者端末102の出力装置305に表示させた画面の例である。
図39】利用者端末102の出力装置305に審査結果を表示した画面の例である。
図40】特定の審査対象案件の審査状況をオーナー端末103の出力装置405に表示した画面の例である。
図41】特定の審査対象案件の審査状況を審査会社端末104の出力装置505に表示した画面の例である。
図42】一つの物件の詳細な情報を利用者端末102の出力装置305に表示した画面の例である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
従来は、特定の駐車場の賃貸借契約を締結したい旨の申し込みがあった場合、担当者の判断に基づいて案件毎に車両又は利用者に関する審査(以下、通常審査という場合がある。)を行っていた。例えば、利用者車両が駐車場に収まるかどうかは、実際に駐車場に行って試し入れをして確認して、車両が駐車場に収まるかを審査していた。また、担当者は、利用者が信頼できる者であるかを調査するために、都度、外部情報を確認する作業を行っていた。
それ故、審査にかかる時間が長くなり、即契約を望むユーザのニーズを満たすことができていなかった。特に、審査を要する案件の数が多くなった場合にはこの課題は顕著である。
【0010】
そこで、当該課題を解決するために、本実施例は以下で説明するシステム又は方法を採用した。これにより、利用者から提出された情報に基づき、審査サーバが自立して審査(以下、クイック審査という場合がある。)を実行してその結果を出力するため、審査速度を向上できる。また、審査の精度も向上できる。
すなわち、契約締結までの期間を短縮でき、利用者に対して大きな付加価値を提供できる。
以下、実施例を説明する。
【0011】
本実施例では、特定の駐車場の賃貸借契約を締結することを希望する利用者に対して行われるクイック審査の審査システム1の例を説明する。
図1は、全体のシステム1の構成図の例である。
審査システム1は、複数の利用者端末102、複数のオーナー端末103、複数の審査会社端末104、を備え、それぞれがネットワークを介して審査サーバ101に接続されている。なお、ネットワークは有線、無線を問わず、それぞれの端末はネットワークを介
して情報を送受信することができる。
【0012】
審査システム1のそれぞれの端末や審査サーバ101は、例えば、スマートフォン、タブレット、携帯電話機、携帯情報端末(PDA)などの携帯端末でもよいし、メガネ型や腕時計型、着衣型などのウェアラブル端末でもよい。また、据置型または携帯型のコンピュータや、クラウドやネットワーク上に配置されるサーバでもよい。あるいは、これらの複数の端末の組合せであってもよい。例えば、1台のスマートフォンと1台のウェアラブル端末との組合せが論理的に一つの端末として機能し得る。またこれら以外の情報処理端末であってもよい。
【0013】
利用者端末102は、駐車場の利用者が使用する端末である。
オーナー端末103は、駐車場のオーナーや、駐車場管理会社などが使用する端末である。
審査会社端末104は、クイック審査を行う審査会社が使用する端末である。
審査サーバ101は、上記それぞれの端末から、審査を行うにあたって必要となる様々な情報の入力を受け付け、これらを審査情報DB221の中に記憶する。
【0014】
審査システム1のそれぞれの端末や審査サーバ101は、それぞれオペレーティングシステムやアプリケーション、プログラムなどを実行するプロセッサと、RAM(Random Access Memory)等の主記憶装置と、ICカードやハードディスクドライブ、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等の補助記憶装置と、ネットワークカードや無線通信モジュール、モバイル通信モジュール等の通信制御部と、タッチパネルやキーボード、マウス、音声入力、カメラ部の撮像による動き検知による入力などの入力装置と、モニタやディスプレイ等の出力装置と、を備える。なお、出力装置は、外部のモニタやディスプレイ、プリンタ、機器などに、出力するための情報を送信する装置や端子であってもよい。
【0015】
主記憶装置には、各種プログラムやアプリケーションなど(モジュール)が記憶されており、これらのプログラムやアプリケーションをプロセッサが実行することで全体システムの各機能要素が実現される。なお、これらの各モジュールは集積化する等によりハードウェアで実装してもよい。また、各モジュールはそれぞれ独立したプログラムやアプリケーションでもよいが、1つの統合プログラムやアプリケーションの中の一部のサブプログラムや関数などの形で実装されていてもよい。
本明細書では、各モジュールが、処理を行う主体(主語)として記載をしているが、実際には各種プログラムやアプリケーションなど(モジュール)を処理するプロセッサが処理を実行する。
【0016】
補助記憶装置には、各種データベース(DB)が記憶されている。「データベース」とは、プロセッサまたは外部のコンピュータからの任意のデータ操作(例えば、抽出、追加、削除、上書きなど)に対応できるようにデータ集合を記憶する機能要素(記憶部)である。データベースの実装方法は限定されず、例えばデータベース管理システムでもよいし、XMLなどのテキストファイルでもよい。
【0017】
図2は、審査サーバ101のハードウェア構成の例である。
審査サーバ101は、例えばクラウド上に配置されたサーバで構成される。
主記憶装置201には、審査実行モジュール211、画像解析データ登録モジュール213、物件表示モジュール212、審査管理モジュール214等のプログラムやアプリケーションが記憶されており、これらのプログラムやアプリケーションをプロセッサ203が実行することで審査サーバ101の各機能要素が実現される。
【0018】
審査実行モジュール211は、利用者端末102から受信した各種情報に基づき当該審査実行モジュール211がクイック審査を行う。
【0019】
画像解析データ登録モジュール213は、利用者端末102から受信した画像データを解析して、クイック審査で必要となる各種の文字列データを抽出して、審査情報DB221に記憶する
【0020】
物件表示モジュール212は、利用者端末102から受信した利用者が希望している条件を満たす物件の各種情報を利用者端末102やオーナー端末103、審査会社端末104に表示する。各種情報には物件の空き状況やクイック審査が可能か否かの情報を含む。なお、本明細書においては、駐車場を物件又は区画と表現する場合がある。物件は区画を包括する概念であり、物件は少なくとも1つの区画を有している。すなわち、特定物件が有する1つの区画を特定することで車両一台分の駐車場所を特定できる。
【0021】
審査管理モジュール214は、審査サーバ101の補助記憶装置202に記憶された利用者ごとの審査状況に関する情報をオーナー端末103又は審査会社端末104に表示する。
【0022】
補助記憶装置202は、審査情報DB221、物件情報DB222、利用者情報DB223等のデータベースを備える。本実施例においては少なくとも1つの情報を格納する少なくとも1つのテーブルを各データベースに備える。
【0023】
審査情報DB221は、利用者端末102から受信した運転免許証、車検証、任意保険証、在留カード若しくは外国人登録証、又は登記簿謄本(以下、これらを包括して証明書という場合がある。)に関する情報が格納される証明書テーブル1050を備える。証明書テーブル1050には、免許証テーブル1100、任意保険証テーブル1200、車検証テーブル1150、在留カード又は外国人登録証(以下で、在留証明書という場合がある。)の情報を格納する在留証明書テーブル1250又は登記簿謄本テーブル1300を含んでいる。また、審査情報DB221は、外部ウェブサイトから受信した車両カタログに関する情報が格納される車両カタログテーブル1350を備える。また、審査情報DB221は、審査サーバ101で処理した審査結果に関する情報を格納する審査結果テーブル1000を備える。
【0024】
物件情報DB222は、物件テーブル1400、区画テーブル1450、オーナー・管理会社テーブル1500、予約テーブル1550を備えており、物件に関連する情報が其々格納される。
【0025】
利用者情報DB223は、利用者基本テーブル1600と、請求テーブル1750と、を備えており、物件の利用を希望する者に関連する情報がそれぞれ格納される。利用者基本テーブル1600は利用者の個人情報が格納される利用者管理テーブル1650と、賃貸借契約を行うために必要となる利用者に関連する情報が格納される利用者契約テーブル1700と、を備えている。
【0026】
図3は、利用者端末102のハードウェア構成の例である。
利用者端末102は、例えばスマートフォンで構成される。
主記憶装置301には、物件表示モジュール312が記憶されており、これらのプログラムやアプリケーションをプロセッサ303が実行することで利用者端末102の各機能要素が実現される。
【0027】
物件表示モジュール312は、利用を希望する物件の条件の情報を審査サーバ101へ
と送信し、条件を満たす物件の各種情報を利用者端末102の出力装置305に表示する。
補助記憶装置302の利用者端末データ312は、例えばカメラ部306で撮影された利用者の運転免許証の画像データ等の証明書データである。
【0028】
図4は、オーナー端末103のハードウェア構成の例である。
オーナー端末103は、例えば据置型コンピュータで構成される。
主記憶装置401には、審査管理モジュール414が記憶されており、これらのプログラムやアプリケーションをプロセッサが実行することでオーナー端末103の各機能要素が実現される。
【0029】
審査管理モジュール414は、審査サーバ101の補助記憶装置202に記憶された利用者ごとの審査状況に関する情報をオーナー端末103の出力装置405に表示する。
補助記憶装置402のオーナー端末データ421は、物件のオーナー又は管理会社が所有又は管理する物件の情報である。
【0030】
図5は、審査会社端末104のハードウェア構成の例である。
審査会社端末104は、例えば据置型コンピュータで構成される。
主記憶装置501には、審査管理モジュール514が記憶されており、これらのプログラムやアプリケーションをプロセッサが実行することで審査会社端末104の各機能要素が実現される。
【0031】
審査管理モジュール214は、審査サーバ101の補助記憶装置202に記憶された利用者ごとの審査状況に関する情報を審査会社端末104の出力装置505に表示する。
補助記憶装置502の審査会社端末データは、取扱う物件に関連する情報を記憶する。
図6図12は審査サーバ101の補助記憶装置202の審査情報DB221に記憶される各テーブルの例である。
【0032】
図6は審査結果テーブル1000の例である。
審査結果テーブル1000はクイック審査の結果及び理由を記憶している。
審査結果テーブル1000は、クイック審査ID1001、契約ID1002、審査番号1003、提出データ審査結果1004、提出データ審査結果理由1005、車両審査結果1006、車両審査結果理由1007、利用者審査結果1008、利用者審査結果理由1009、確定審査結果1010、確定審査結果理由1011などの情報を有する。
【0033】
クイック審査IDは、契約のクイック審査毎に自動的に生成されるユニークなIDである。契約IDは、利用者契約テーブル1700の契約IDを参照しており、クイック審査の対象となる各契約を特定する情報が記憶される。提出データ審査、車両審査、利用者審査の結果及び理由には、それぞれの審査を実施した際のその結果と理由が格納される。確定審査結果には、提出データ審査、車両審査、利用者審査の結果すべてがOKだった場合に、OKが記憶される。
【0034】
図7は免許証テーブル1100の例である。
免許証テーブル1100は運転免許証に関する情報を記憶している。
免許証テーブル1100はID1101、利用者ID1102、免許証写真1103、氏名1104、住所1105、生年月日1106、有効期間1107などの情報を有する。免許証写真1103は画像データである。氏名1104、住所1105、生年月日1106及び有効期間1107は免許証画像を解析することで得られる文字列データである。
【0035】
図8は車検証テーブル1150の例である。
車検証テーブル1150は車検証に関する情報を記憶している。
車検証テーブル1150はID1151、利用者ID1152、車検証写真1153、所有者の氏名又は名称1154、所有者の住所1155、使用者の氏名又は名称1156、使用者の住所1157、登録番号(ナンバー)1158、有効期限1159、登録年月日1160、種別1161、用途1162、車体の形状1163、車名1164、型式1165、全長1166、全幅1167、全高1168、重量1169、などの情報を有する。本実施例において、全長、全幅、全高の値の単位はmm(ミリメートル)であり、重量の単位はkg(キログラム)である。各テーブルに記憶される対応する各データの値の単位を揃えることで審査速度をより向上できる。
【0036】
車検証写真1153は画像データである。所有者の氏名又は名称1154、所有者の住所1155、使用者の氏名又は名称1156、使用者の住所1157、登録番号(ナンバー)1158、有効期限1159、登録年月日1160、種別1161、用途1162、車体の形状1163、車名1164、型式1165、全長1166、全幅1167、全高1168、重量1169、は車検証画像を解析することで得られる文字列データである。
【0037】
図9は任意保険証テーブル1200の例である。
任意保険証テーブル1200は任意保険証に関する情報を記憶している。
任意保険証テーブル1200はID1201、利用者ID1202、任意保険証写真1203、氏名1204、住所1205、登録番号(ナンバー)1206、生年月日1207、有効期限1208などの情報を有する。
任意保険証写真1203は画像データである。
氏名1204、住所1205、登録番号(ナンバー)1206、生年月日1207、有効期限1208は任意保険証画像を解析することで得られる文字列データである。
【0038】
図10は在留証明証テーブル1250の例である。
在留証明証テーブル1250は在留証明証すなわち在留カード又は外国人登録証に関する情報を記憶している。
在留証明証テーブル1250はID1251、利用者ID1252、在留証明証写真1253、氏名1254、住所1255、生年月日1256、有効期限1257などの情報を有する。
在留証明証写真1253は画像データである。
氏名1254、住所1255、生年月日1256、有効期限1257は在留証明証画像を解析することで得られる文字列データである。
【0039】
図11は登記簿謄本テーブル1300の例である。
登記簿謄本テーブル1300は登記簿謄本に関する情報を記憶している。
登記簿謄本テーブル1300はID1301、利用者ID1302、登記簿謄本写真1303、名称1304、代表者氏名1305、所在地1306、謄本発行日1307、設立年月日1308などの情報を有する。
登記簿謄本写真1303は画像データである。
名称1304、代表者氏名1305、所在地1306、設立年月日1308は登記簿謄本画像を解析することで得られる文字列データである。
【0040】
図12は車両カタログテーブル1350の例である。
車両カタログテーブル1350は利用者の車両のカタログ情報を記憶している。
車両カタログテーブル1350はID1351、利用者ID1352、メーカー名1353、車体の形状1354、種別1355、車種1356、型式1357、全長1358、全幅1359、全高1360、重量1361、最低地上高1362などの情報を有する。
メーカー名1353、車体の形状1354、種別1355、車種1356、型式1357、全長1358、全幅1359、全高1360、重量1361、最低地上高1362はメーカー名、車種、型式などの情報に基づいてメーカーのウェブサイトから受信したカタログ情報から、各情報を取得して記憶する。本実施例において、最低地上高の値の単位はmm(ミリメートル)である。
【0041】
図13図16は審査サーバ101の補助記憶装置202の物件情報DB222に記憶される各テーブルの例である。
図13は物件テーブル1400の例である。
物件テーブル1400は物件に関する情報を記憶している。
物件テーブル1400は、システム全体で統一して使用される物件ID1401、物件名称1402、物件所在地1403、総区画1404、空区画数1405、埋まり区画数1406、物件写真1407、オーナー又は管理会社ID1408などの情報を有する。物件IDにより、物件を一意に特定する。
【0042】
図14は区画テーブル1450の例である。
区画テーブル1450は物件のうちの区画に関する情報を記憶している。
区画テーブル1450は、システム全体で統一して使用される区画ID1451、区画名称1452、物件ID1453、空き状況1454、賃料1455、全長1456、全幅1457、全高1458、重量1459、最低地上高1460、クイック審査の可否1461、空き待ち予約の可否1462などの情報を有する。一つの物件IDで対応付けられた物件に複数の区画が含まれることもある。
【0043】
図15はオーナー・管理会社テーブル1500の例である。
オーナー・管理会社テーブル1500はオーナー又は管理会社の情報を記憶している。
オーナー・管理会社テーブル1500はシステム全体で統一して使用される管理者ID1501、氏名又は名称1502、住所又は所在地1503、電話番号1504、メールアドレス1505などの情報を有する。
【0044】
図16は予約テーブル1550の例である。
予約テーブル1550は特定区画が空いた場合に当該区画を利用するために空き待ち予約をしている利用者に関する情報を記憶している。
予約テーブル1550は予約番号1551、利用者ID1552、予約中区画ID1553、利用開始希望日1554などの情報を有する。
【0045】
図17図19は審査サーバ101の補助記憶装置202の利用者情報DB223に記憶される各テーブルの例である。
図17は利用者管理テーブル1650の例である
利用者管理テーブル1650は利用者の個人情報を記憶している。
利用者管理テーブル1650は、審査システム1全体で統一して使用される利用者ID1651、契約主氏名又は名称1652、利用者氏名1653、契約形態1654、利用者住所1655、法人所在地1656、法人代表者氏名1657、電話番号1658、メールアドレス1659、勤務先1660、国籍1661、緊急連絡先1662、緊急連絡先続柄1663などの情報を有する。なお、法人契約である場合には、法人のホームページURL情報を記憶してもよい。また、利用者又は法人代表者の生年月日を記憶してもよい。
【0046】
図18は利用者契約テーブル1700の例である
利用者契約テーブル1700はある利用者がある物件のある区画に契約を申し込んだ場合の、賃貸借契約に関連する情報を記憶している。
利用者契約テーブル1700は、審査システム1全体で統一して使用される契約ID1701の他、利用者ID1702、審査ID1703、審査結果1704、利用開始日1705、区画ID1706、賃料1707、車両の有無1708、車種1709、車両特定情報(型式)1710、登録番号(ナンバー)1711、免許証1712、車検証1713、任意保険証1714、在留カード又は外国人登録証(以下で、在留証明書という場合がある。)の画像データ1715、登記簿謄本1716などの情報を有する。
【0047】
契約IDは契約毎に自動的に生成されるユニークなIDである。審査IDには、審査結果テーブル1000のクイック審査IDが記憶されており、審査結果テーブル1000に記憶された各審査の結果や理由を参照することができる。審査結果には、審査結果テーブル1000の確定審査結果の情報が記憶されており、同一の契約に対して複数回の審査が実行された場合には、最新の審査結果が記憶される。
【0048】
図19は請求テーブル1750の例である。
請求テーブル1750は利用者に物件利用料を請求するため又は利用者の支払い状況を確認するために必要となる各種情報を記憶している。
請求テーブル1750は、請求番号1751、契約ID1752、利用者ID1753、入金結果1754、入金予定日1755、入金日1756、請求額1757、入金額1758などの情報を有する。
【0049】
図20図34は審査システム1で実施される各種処理のフローを示す。
図20は審査サーバ101の物件表示モジュール212が実施する物件表示フロー2000の例である。
物件表示モジュール212は、利用者端末102から利用を希望する駐車場物件の条件の情報を受信する(ステップ2010)。例えば、住所・区域等の場所情報、金額情報、空きの有無、サイズ情報等の条件を受信する。
【0050】
物件表示モジュール212は、当該条件を満たす物件があるかを判定する(ステップ2020)。すなわち、審査サーバ101の物件情報DB222の物件テーブル1400及び区画テーブル1450に記憶された情報と当該物件条件の情報とを突合させる。この判定は、突合された情報同士が完全に一致する場合だけでなく、類似度が高いものがあればそれを表示することとしてよい。例えば、受信した物件条件の情報が特定のエリアの場所情報であり、その場所が物件テーブル1400に記憶された特定の物件の所在地の周辺であった場合には当該物件を表示する。また、AIや機械学習、ディープラーニングによる反復演算等により、物件テーブル1400及び区画テーブル1450の情報と、受信した物件条件の情報とを突合し、類似するものを抽出してもよい。
【0051】
条件を満たす物件が存在しない場合には、物件表示モジュール212は条件を満たす物件が存在しなかった旨を利用者端末102に表示し、処理を終了する(ステップ2030)。
条件を満たす物件が存在した場合には、物件表示モジュール212は条件を満たす物件が複数存在するかどうかの判定を行う(ステップ2040)。
条件を満たす物件が複数存在する場合には、物件表示モジュール212は条件を満たす複数の物件の簡易な情報を利用者端末102に表示する(ステップ2050)。
【0052】
図35図38は利用者端末102や審査会社端末104に表示される画面の例である。図35は利用者端末102の出力装置305が複数の物件の情報を表示した画面の例である。当該図の例では、利用者端末102が検索ワードを『渋谷』として物件を検索した場合3510の例である。当該図の例では、7つの物件の情報を利用者端末102の出力装置305に表示している。物件毎に、地図上の位置3520及び3550、所在地と賃
料と駐車場名3530、空き状況の情報3540が表示されている。
一方、条件を満たす物件が複数は存在せず、一つのみ存在する場合には、当該モジュールは条件を満たす一つの物件の詳細な情報を利用者端末102に表示する(ステップ2060)。一つの物件の情報を表示する場合には、複数の物件を表示する場合より、物件に関連する情報の数を多くして表示する。
【0053】
図36は一つの物件の詳細な情報を利用者端末102の出力装置305に表示する画面の例である。当該図で詳細の情報を表示している物件は図35で表示した物件のうちの一つである。なお、図35で表示されている物件情報は、当該物件情報の表示を選択すると図36の画面に遷移するように、リンク付けされている。すなわち、利用者端末102の図35で表示されている駐車場名などの物件情報表示から特定の物件を選択すると、審査サーバ101は利用者端末102から利用を希望する物件条件の情報を受信する(ステップ2010)。図36の例は図35の『渋谷第一駐車場』(駐車場名)の物件の詳細な情報を表示している。
詳細な情報とは、図36の例では、図35より狭域な地図上での位置3610、名称3620、所在地3621、空き状況3622、敷金や礼金を含む料金情報3623、対応車種3624、スペック3625、屋内外3626、入出庫時間制限3627である。なお、図36の例では、一つの物件の詳細な情報のみを表示するだけでなく、周辺に位置する物件3630の情報も併せて表示してもよい。
【0054】
次に物件表示モジュール212は利用者端末102に表示する物件状況が空き状態かどうかを判定する(ステップ2070)。物件の状況が不明である場合には、当該モジュールは物件の審査会社に物件の空き埋まり状況の問い合わせが必要である旨の情報を、物件情報と併せて利用者端末102に表示する(ステップ2071)。物件の空き状況が不明な場合とは、区画テーブル1450の空き状況1454が埋まり(空予定)状態である場合を含む。すなわち、将来空き状態となることが予想されるがその時点では未だ埋まり状態である区画である。また、物件の空き状況が不明な場合とは、他の利用者が当該物件を仮押さえしているが、未だ賃貸借契約が締結されていない場合を含んでいてもよい。
【0055】
なお、物件表示モジュール212が行う空き状況の判定は、審査サーバ101の物件情報DBの物件情報に紐づいた区画テーブル1450の空き状況1454を確認することで行うことができる。また、物件が空き状態であるとは、利用可能な区画が少なくとも1つあることであり、物件が埋まり状態であるとは、特定の物件に対して、これに含まれる複数の区画のうち、利用可能な区画が一つもないことである。
物件が空き状態である場合には、物件表示モジュール212は、当該物件に対してクイック審査が可能かどうかを判定する(ステップ2080)。クイック審査が実行可能である場合(区画テーブル1450のクイック審査の可否1461が可である場合)には、当該物件が空き状態(募集中)であり、かつクイック審査が実行可能である旨の情報を物件情報と併せて表示する(ステップ2081)。
【0056】
詳細は後述するが、クイック審査とは迅速に審査を行うことができる仕組みである。当該クイック審査が可能であることの情報を他の物件情報と併せて表示することで、迅速に賃貸借契約を締結できる印象を利用者に与えることができる。
クイック審査が可能でない場合(区画テーブル1450のクイック審査の可否1461が不可である場合)には、クイック審査ではない通常審査が行われることになるため、単に物件が空き状態(募集中)である旨を物件情報と併せて表示する(ステップ2082)。なお、物件が空き状態(募集中)である旨だけでなく、積極的にクイック審査可能で無い旨や、通常審査物件である旨などを表示することとしてもよい。
本実施例においては、クイック審査の可否1461又は空き待ち予約の可否1462は任意に変更することができる。
【0057】
他の実施例として、物件表示モジュールは、全長、全幅、全高、重量、最低地上高の全ての情報を区画テーブル1450に記憶している場合にはクイック審査の可否1461に可である旨を記憶し、いずれか1つでも区画テーブル1450に記憶していない場合にはクイック審査の可否1461に不可である旨を記憶してもよい。物件表示モジュールは、当該処理を所定間隔で又は常時行い、全長、全幅、全高、重量、最低地上高の全ての情報を記憶した場合に初めて利用者端末にクイック審査を実施できる旨を表示する。
他には、クイック審査の可否1461の情報には関わらず、全長、全幅、全高、重量、最低地上高の全ての情報に基づいて物件表示モジュールはクイック審査が可であると判定し、いずれか1つでも記憶されていない場合にはクイック審査は不可であると判定してもよい。物件表示モジュールは、当該処理を所定間隔で又は常時行い、全長、全幅、全高、重量、最低地上高の全ての情報が記憶されている場合に初めて利用者端末にクイック審査を実施できる旨を表示する。
【0058】
物件表示モジュール212は、利用者端末102に表示する物件が空いておらず、埋まり状態である場合には、当該物件が予約可能であるかを判定する(ステップ2090)。当該物件が予約可能である場合(区画テーブル1450の空き待ち予約の可否1462が可である場合)には、物件表示モジュール212は、当該物件が埋まり状態であり、かつ空き待ち予約が可能である旨の情報を当該物件情報と併せて表示する(ステップ2091)。
【0059】
なお、詳細は後述するが、利用者は、空き待ち予約をすることで、埋まり状態の物件が空き状態となった場合に、当該物件が空き状態となった旨の情報を審査サーバ101から受信することができる。
当該物件が空き状態ではなく埋まり状態であり、かつ当該物件が予約可能ではない(区画テーブル1450の空き待ち予約の可否1462が不可である場合)場合には、物件表示モジュール212は、当該物件が埋まり状態である旨を当該物件情報と併せて表示する(ステップ2092)。なお、物件が埋まり状態である旨だけでなく、積極的に空き待ち予約ができない物件である旨を表示することとしてもよい。
【0060】
図35を例に挙げて説明する。図35の例では7つの物件情報が表示されているが、それぞれ以下のアイコン表示を駐車場名の右横に表示している。
『渋谷第1駐車場』(駐車場名)は物件が空き状態であり、かつクイック審査が実行可能である旨の表示3541をしている。
『渋谷第2駐車場』(駐車場名)は空き状況について審査会社に問い合わせが必要である旨の表示3542をしている。
『渋谷第3駐車場』(駐車場名)は物件が埋まり状態であり、かつ空き待ち予約が可能である旨の表示3543をしている。
『渋谷第4駐車場』(駐車場名)は物件が埋まり状態である旨の表示3544をしている。
『渋谷第5駐車場』(駐車場名)は物件が空き状態であり、募集中の表示3545をしている。
『渋谷第6駐車場』(駐車場名)は空き状況について審査会社に問い合わせが必要である旨の表示3546をしている。
『渋谷第7駐車場』(駐車場名)は物件が空き状態であり、かつクイック審査が実行可能である旨の表示3547をしている。
【0061】
図36を例に挙げて説明する。当該図の例では渋谷第1駐車場の詳細な情報の一部にこの物件が空き状態であり、かつクイック審査が実行可能である旨のアイコン3622を表示している。また、周辺に位置する物件にも空き状況等のアイコン表示3631及び36
32をしている。
図35及び図36においては、地図の上に駐車場の位置を示すアイコンを表示しているが、クイック審査が実施できる駐車場のアイコンと、通常審査が行われる駐車場のアイコンとを区別して表示している。具体的には、クイック審査ができる物件にだけ表示番号の横に『Q』を表示3520、3550及び3610している。
【0062】
図21は審査サーバ101の審査実行モジュール211が実施する第一審査実行フロー2100の例である。
利用者が空き状態である特定の物件を利用しようとする場合、利用者は一定の審査を受けてそれを通過しなければならない。当該フローは、当該審査を迅速に行うために審査実行モジュール211が実行するクイック審査のフローである。
審査実行モジュール211は、利用を希望する空き状態の物件情報を利用者端末102から受信する(ステップ2110)。
【0063】
図36を例に挙げて説明する。当該図の例では表示画面の上方部及び下方部に其々『クイック審査申込する』と記載されたボタン3640が表示されており、当該ボタンをクリック、タップ等により選択することで『渋谷第一駐車場』(駐車場名)の利用申し込みの画面(図37)に遷移する。利用者が、利用申し込み画面から申し込みに必要な情報を入力し、申し込み実行ボタンを押すことで、審査実行モジュール211は利用を希望する空き状態の物件情報及び、審査を受けるために必要となる全ての提出データを受信する(ステップ2110)。利用者端末102から受信した提出データは、審査サーバ101の利用者情報DB223の利用者基本テーブル1600又は審査情報DB221の証明書テーブル1050に記憶される。故に、利用者基本テーブル1600又は証明書テーブル1050に記憶された情報に不足がないかを判定することで、審査実行モジュール211は全ての提出テータを受信したかどうかの判定をすることができる。
【0064】
また、具体的には、提出データは、利用者管理テーブル1650に記憶された情報(利用者ID)の他、職業、勤務先住所、勤務先電話番号、代表電話番号(法人契約の場合)、担当者氏名(法人契約の場合)、担当者電話番号(法人契約の場合)、法人ホームページURL(法人契約の場合)、身元引受人氏名(無職の場合)、身元引受人勤務先名称(無職の場合)、身元引受人電話番号(無職の場合)、身元引受人続柄(無職の場合)、利用開始希望日、車庫証明発行希望の有無、駐車場の使用用途、試し入れ希望有無、試し入れ希望日時のすべて又は一部である。
【0065】
また、具体的には、提出データは、利用者契約テーブル1700に記憶された情報のうち、車両の有無、車種、車両特定情報(型式)、登録番号(ナンバー)のすべて又は一部である。
また、証明書の提出データは、利用者契約テーブル1700及び証明書テーブル1050にそれぞれ記憶された、免許証の画像データ、車検証の画像データ(車両を所有している場合)、任意保険証の画像データ(車両を所有している場合)、在留証明書の画像データ(国籍が日本国以外の利用者の場合)、登記簿謄本の画像データ(法人契約の場合)のすべて又は一部である。
【0066】
ここで、図37を例にあげて説明する。図37は提出データを審査サーバ101に登録する画面の例であり、利用者端末102の出力装置305に表示される。図36の『クイック審査申込する』のリンク付けされた表示3640を選択することで図37の画面に遷移する。図37で表示している入力またはアップロードを要求している項目は上述した提出データの例の一部である。
クイック審査を行うために必須である項目については『必須』と表示3710されている。当該図の例では当該『必須』と表示3710された項目が入力またはアップロードさ
れていない場合はクイック審査を実行することはできない。なお、当該図で表示している通り自宅電話番号と携帯電話番号のうちいずれか一つが入力されていればよいという意味で『どちらか必須』と表示3720している。
図37の例においては『必須』の項目が全て入力またはアップロードされると図38に遷移する。
【0067】
図38は支払いについての確認事項及び規約について利用者端末102の出力装置305に表示させた画面の例である。当該図の下方部には同意要求事項3810が表示されている。入力が『必須』の項目である各種同意要求事項に同意する旨のチェックが利用者により入力された後、リンク付けされた『申し込む』ボタン3820が選択されたときに、全ての入力またはアップロードした情報が利用者端末102から審査サーバ101に送信され、データベースに記憶される。すなわち、審査実行モジュール211は、物件情報及び審査を受けるために必要となる全ての提出データを受信する(ステップ2110)。
なお、画像データがアップロードされる免許証、車検証、任意保険証については、『申し込む』ボタンが選択されたときにアップロードしてもよいが、ファイルが選択された際にあらかじめアップロードするという構成にしてもよい。
なお、当該図の例のように、利用者に確認させるために、支払い方法3830及び支払い金額3840を利用者端末102に表示してもよい。
【0068】
審査実行モジュール211はクイック審査を実行する(ステップ2120)。詳細は後述するが、クイック審査は三つの審査を含んでいる。三つの審査の其々の結果は審査サーバ101の審査情報DB221の審査結果テーブル1000に記憶される。
当該モジュールはクイック審査のうちの三つの審査結果がすべてOK(審査を通過した)であるかを判定する(ステップ2130)。クイック審査のうちの三つの審査結果がすべてOKの場合、当該モジュールは審査結果がOKである旨を利用者端末102に表示する(ステップ2140)。その後、利用者は所定の手続きを行うことで、駐車場を利用することができる。
三つの審査結果のうち一つでもOK以外の結果となった場合には、当該モジュールはその旨の結果と、当該結果となった理由を利用者端末102に表示する(ステップ2150)。その後、当該モジュールは再度新たな提出データを受信した場合には、再度のクイック審査を実行する(ステップ2160がYes)。
【0069】
ここで、図39を例にあげて説明する。図39は利用者端末102の出力装置305に審査結果を表示する画面の例である。
当該図の例のように、審査結果3910がNGの場合には、その理由3920も表示する。当該例は、審査結果テーブル1000の上から二段目の案件(クイック審査IDがQ19000002の案件)の審査結果を表示している。すなわち、審査結果テーブル1000の確定審査結果及び理由1010及び1011に記憶した情報を其々表示している。
図39の例では、表示画面の下方部に、他の物件を探すための画面に遷移させるためのリンク3930を表示しており、当該リンク3930を選択すると再度希望の物件を検索する画面に遷移する。
【0070】
他の例として、審査結果がNGであり、その理由がアップロードした免許証画像データが不適正である旨の表示がされている場合には、再度免許証画像をアップロードするための画面に遷移させるためのリンクを表示してもよい。
また他の例として、審査結果がOKである場合には、利用を希望する物件について賃貸借契約を締結するための手続きを進めるための画面に遷移させるためのリンクを表示してもよい。
【0071】
図22は審査サーバ101の画像解析データ登録モジュール213が実施する画像解析
データ登録フロー2200の例である。
画像解析データ登録モジュール213が実行する画像解析データ登録フロー2200は、利用者端末102から受信した証明書に関連する画像データを解析して文字列データを抽出及び記憶して、解析できない情報がある場合にはエラーを表示するフローである。
当該モジュールは利用者端末102から提出データを受信する(ステップ2210)。
当該モジュールは受信した提出データが免許証画像データであるかを判定する(ステップ2220)。画像データと当該画像データが免許証画像である旨のデータとを併せて受信した場合には当該画像データが免許証画像データであると判定する。また、受信した画像データを画像解析することで免許証画像であることを判定してもよい。当該判定方法は以下のフローにおいても同様とする。
【0072】
受信した提出データが免許証画像データであると判定した場合には、当該モジュールは免許証画像データから免許証のフォーマットに合わせた読み取り領域の部分画像を画像解析することにより、氏名や住所等の免許証文字列データを抽出して、審査サーバ101の審査情報DB221の免許証テーブル1100に記憶する(ステップ2221)。
画像解析では、読み取った部分画像データにOCR(Optical Character Recognition)等の文字認識処理を施し、画像データから文字列データを抽出する。
【0073】
画像解析データ登録モジュール213は、クイック審査を行うために必要となる、画像解析により抽出及び記憶された免許証文字列データが全て揃ったかを判定する(ステップ2222)。すなわち、免許証テーブル1100に記憶された情報が全て揃ったかを判定する。クイック審査に必要な免許証文字列データは、例えば、図7の免許証テーブル1100で列挙されている、氏名、住所、生年月日、有効期限とすることができる。
【0074】
免許証文字列データが全て揃っていない場合には、当該モジュールは正常に全ての免許証文字列データを抽出及び記憶できなかった旨のエラーを利用者端末102に表示する(ステップ2280)。これにより、利用者に再度免許証画像を登録するよう促すことができる。なお、文字列データが全て揃わない場合とは、例えば、受信した画像データの画質が劣悪であり、正常に画像処理ができない場合である。
【0075】
次に、画像解析データ登録モジュール213は受信した提出データが車検証画像データであるかを判定する(ステップ2230)。
画像データと当該画像データが車検証画像である旨のデータとを併せて受信した場合や、受信した画像データの画像解析により、受信した提出データが車検証画像データであると判定した場合には、当該モジュールは、車検証画像データから車検証のフォーマットに合わせた読み取り領域の部分画像を画像解析することにより、車種や登録番号(ナンバー)等の車検証文字列データを抽出して、審査サーバ101の審査情報DB221の車検証テーブル1150に記憶する(ステップ2231)。なお、画像解析データ登録モジュール213は、抽出した車検証文字列データ(全長、全幅、全高)の単位を変換して記憶する。例えば、抽出した全長に関するデータの値の単位がcm(センチメートル)である場合には、mm(ミリメートル)に変換して記憶する。
【0076】
画像解析データ登録モジュール213は、クイック審査を行うために必要となる、車検証文字列データが全て揃ったかを判定する(ステップ2232)。すなわち、車検証テーブル1150に記憶された情報が全て揃ったかを判定する。クイック審査に必要な車検証文字列データは、例えば、車種、全長、全幅、全高などの図8の車検証テーブル1150で列挙されている事項とすることができる。
車検証文字列データが全て揃っていない場合には、当該モジュールは正常に全ての車検証文字列データを抽出及び記憶できなかった旨のエラーを利用者端末102に表示する(
ステップ2280)。
【0077】
画像解析データ登録モジュール213は受信した提出データが任意保険証画像データであるかを判定する(ステップ2240)。
画像データと当該画像データが任意保険証画像である旨のデータとを併せて受信した場合や、受信した画像データの画像解析により、受信した提出データが任意保険証画像データであると判定した場合には、当該モジュールは、任意保険証画像データから任意保検証のフォーマットに合わせた読み取り領域の部分画像を画像解析することにより、氏名や有効期限等の任意保険証文字列データを抽出して、審査サーバ101の審査情報DB221の任意保険証テーブル1200に記憶する(ステップ2241)。
【0078】
画像解析データ登録モジュール213は、クイック審査を行うために必要となる、任意保険証文字列データが全て揃ったかを判定する(ステップ2242)。すなわち、任意保険証テーブル1200に記憶された情報が全て揃ったかを判定する。クイック審査に必要な任意保険証文字列データは、例えば、氏名、住所、登録番号などの図9の任意保険証テーブル1200で列挙されている事項とすることができる。
任意保険証文字列データが全て揃っていない場合には、当該モジュールは正常に全ての任意保険証文字列データを抽出及び記憶できなかった旨のエラーを利用者端末102に表示する(ステップ2280)。
【0079】
次に、画像解析データ登録モジュール213は受信した提出データが在留証明書画像データであるかを判定する(ステップ2250)。
画像データと当該画像データが在留証明書画像である旨のデータとを併せて受信した場合や、受信した画像データの画像解析により、受信した提出データが在留証明書画像データであると判定した場合には、当該モジュールは、在留証明書画像データから在留証明書のフォーマットに合わせた読み取り領域の部分画像を画像解析することにより、氏名や住所等の在留証明書文字列データを抽出して、審査サーバ101の審査情報DB221の在留証明書テーブル1250に記憶する(ステップ2251)。
【0080】
画像解析データ登録モジュール213は、クイック審査を行うために必要となる、在留証明書文字列データが全て揃ったかを判定する(ステップ2252)。すなわち、在留証明書テーブル1250に記憶された情報が全て揃ったかを判定する。クイック審査に必要な在留証明書文字列データは、例えば、氏名、住所、生年月日、有効期限などの図10の在留証明書テーブル1250で列挙されている事項とすることができる。
在留証明書文字列データが全て揃っていない場合には、当該モジュールは正常に全ての在留証明書文字列データを抽出及び記憶できなかった旨のエラーを利用者端末102に表示する(ステップ2280)。
【0081】
次に、画像解析データ登録モジュール213は受信した提出データが登記簿謄本画像データであるかを判定する(ステップ2260)。
画像データと当該画像データが登記簿謄本画像である旨のデータとを併せて受信した場合や、受信した画像データの画像解析により、受信した提出データが登記簿謄本画像データであると判定した場合には、当該モジュールは、登記簿謄本画像データから登記簿謄本のフォーマットに合わせた読み取り領域の部分画像を画像解析することにより、社名や所在地等の登記簿謄本文字列データを抽出して、審査サーバ101の審査情報DB221の登記簿謄本テーブル1300に記憶する(ステップ2261)。
【0082】
画像解析データ登録モジュール213は、クイック審査を行うために必要となる、登記簿謄本文字列データが全て揃ったかを判定する(ステップ2262)。すなわち、登記簿謄本テーブル1300に記憶された情報が全て揃ったかを判定する。クイック審査に必要
な登記簿謄本文字列データは、例えば、名称、代表者氏名、所在地、設立年月日などの図11の登記簿謄本テーブル1300で列挙されている事項とすることができる。
登記簿謄本文字列データが全て揃っていない場合には、当該モジュールは正常に全ての登記簿謄本文字列データを抽出及び記憶できなかった旨のエラーを利用者端末102に表示する(ステップ2280)。
【0083】
つまり、画像解析データ登録モジュール213は、受信した画像データが何の画像データなのか、証明書の種類を特定し、特定した画像データの証明書の種類に対応するフォーマット(証書のレイアウト)を選択し、選択したフォーマットに合わせた1又は複数の読み取り領域の部分画像を取得して、精度の高い画像解析を実施する。
例えば、免許証であれば、免許証のフォーマット(レイアウト)に合わせて、画像の上部の部分画像から氏名情報を取得、上部右部分から生年月日を取得、右側部分から本人の写真情報を取得、というように選択したフォーマットに対応する各部分から、証明書情報を取得することができる。
【0084】
画像解析は利用者端末102側で実施してもよい。この場合、画像解析データ登録モジュール213は利用者端末102から画像解析後の文字列データと画像データを受信した後、各証明書の証明書文字列データが全て揃ったか判断してもよい。さらに、利用者端末102にて各証明書の証明書文字列データが全て揃ったかの判断をしてもよく、この場合には揃った全ての画像データおよび文字列データを利用者端末102から受信するのみで、再度全ての文字列データが揃ったかの判定は不要である。
【0085】
図23は審査サーバ101の審査実行モジュール211が実施する証明書データ提出判定フロー2300の例である。
審査実行モジュール211が実行する証明書データ提出判定フロー2300は、クイック審査を行う前に審査に必要な証明書データが全て揃ったかを判定するフローである。
審査実行モジュール211が利用者基本テーブル1600及び証明書テーブル1050のデータを取得する(ステップ2310)。
審査実行モジュール211がクイック審査を行う対象となる利用者の契約形態が個人契約であるか及び国籍が外国籍かを判定する(ステップ2320)。すなわち、当該モジュール213は利用者管理テーブル1650に記憶された契約形態及び国籍の情報を確認する。
【0086】
当該利用者が個人契約であり、かつ外国籍である場合には、審査実行モジュール211は在留証明書データが全て揃っているか判定する(ステップ2321)。すなわち、当該モジュール211は在留証明書テーブル1250に情報が存在するかを判定する。
在留証明書データが全て揃っていない場合には、審査実行モジュール211は在留証明書データが存在しない旨を記憶する(ステップ2322)。
【0087】
審査実行モジュール211は当該利用者の契約形態が法人契約であるかを判定する(ステップ2330)。
当該利用者が法人契約である場合には、審査実行モジュール211は登記簿謄本データが全て揃っているか判定する(ステップ2331)。すなわち、当該モジュール211は登記簿謄本テーブル1300に情報が存在するかを判定する。
登記簿謄本データが全て揃っていない場合には、審査実行モジュール211は法人ホームページURLのデータが利用者管理テーブル1650に存在するか判定する(ステップ2332)。
法人ホームページURLのデータが存在しない場合には、審査実行モジュール211は登記簿データおよび法人ホームページURLが存在しない旨を記憶する(ステップ2333)。
【0088】
審査実行モジュール211は対象となる利用者の免許証データが証明書テーブルに存在するか判定する(ステップ2340)。
免許証テーブル1100に免許証データが存在しない場合には、審査実行モジュール211は免許証データが存在しない旨を記憶する(ステップ2341)。
審査実行モジュール211は当該利用者の車両の有無を判定する(ステップ2350)。すなわち、当該モジュール211は利用者契約テーブル1700に記憶された車両の有無の情報を確認する。
当該利用者が車両を所有している場合には、審査実行モジュール211は車検証テーブル1150に車検証データが存在するか判定する(ステップ2360)。
車検証テーブル1150に車検証データが存在しない場合には、審査実行モジュール211は車検証データが存在しない旨を記憶する(ステップ2361)。
【0089】
次いで、当該利用者が車両を所有している場合には、審査実行モジュール211は任意保険証テーブル1200に任意保険証データが存在するか判定する(ステップ2370)。
任意保険証テーブル1200に任意保険証データが存在しない場合には、審査実行モジュール211は任意保険証データが存在しない旨を記憶する(ステップ2371)。
当該利用者が車両を所有していない場合には、審査実行モジュール211は利用者契約テーブル1700に車両特定データが存在するかを判定する(ステップ2351)。
車両特定データが存在しない場合には、審査実行モジュール211は車両特定データが存在しない旨を記憶する(ステップ2352)。
車両特定データは、外部のウェブサイトから特定の車両の車両カタログを取得するために利用される。車両特定データは、車両の型式の情報であり、さらにグレードの情報もあると好ましい。
【0090】
審査実行モジュール211は当該利用者がクイック審査を受けるために必要な全ての証明書データ又は車両特定データが存在するかを判定する(ステップ2380)。
全て存在する場合には、審査実行モジュール211はその旨を記憶する(ステップ2381)。その他の提出データも全て揃っている場合には、当該モジュール211はクイック審査を実行する。
全て存在しない場合には、当該モジュール211は不足するデータを利用者端末102に表示する(ステップ2382)。
審査実行モジュール211が実行する当該フローは利用者端末102側で全て実施してもよい。
【0091】
図24は審査サーバ101の審査実行モジュール211が実施するクイック審査フロー2400の例である。
審査実行モジュール211が実行するクイック審査フロー2400は、審査に必要なデータが全て揃った後に行われる、提出データ審査、車両審査、利用者審査の三つの審査を実行するフローである。
審査実行モジュール211は、利用者端末102から提出されたデータが適正であるかを審査する提出データ審査を実行する(ステップ2410)。
審査実行モジュール211は、車両審査で用いるデータが提出データ審査を通過したか(データは適正であったか)を判定する(ステップ2420)。当該モジュール211は、審査結果テーブル1000の提出データ審査結果及び理由を確認することで当該判定を行うことができる。車両審査で用いるデータとは、免許証データ、車検証データおよび任意保険証データである。
【0092】
審査実行モジュール211は、車両カタログ情報を受信した場合は次のステップに進む
(ステップ2430)
車両カタログ情報を受信した場合は、当該モジュール211は車両審査を実行する(ステップ2440)。
審査実行モジュール211は、利用者審査で用いるデータが提出データ審査を通過したかを判定する(ステップ2450)。当該モジュール211は、審査結果テーブル1000の提出データ審査結果及び理由を確認することで当該判定を行うことができる。利用者審査で用いるデータとは、免許証データ、在留証明書データ及び登記簿謄本データである。
利用者審査で用いるデータが提出データ審査を通過した場合は、当該モジュールは利用者審査を実行する(ステップ2460)。
【0093】
なお、他の実施例として、物件表示モジュールは、利用者から提出された所定の情報が全て揃っている場合に限り、当該利用者の利用者端末にクイック審査を実施できる旨を表示(クイック審査が可であると判定)してもよい。言い換えれば、事前に全ての所定の情報を提出している利用者の利用者端末にはクイック審査を実施できる旨を表示(クイック審査が可であると判定)し、事前に全ての所定の情報を提出していない利用者の利用者端末には通常審査を行う旨を表示(クイック審査が不可であると判定)してもよい。なお、物件表示モジュールは、当該所定の情報が全て揃っているか否かの情報を記憶してもよい。
具体的には、物件表示モジュールは、利用者がクイック審査を受けるために必要な全ての提出データが揃っている場合には当該利用者の利用者端末にクイック審査を実施できる旨を表示してもよい。ここで、全ての提出データとは、利用者がクイック審査を受けるために必要な車両に関する車両情報、証明書情報、及び利用者の個人又は法人に関連する個人情報である。
【0094】
他には、物件表示モジュールは、利用者がクイック審査を受けるために必要な全ての提出データが揃っており、かつ全ての提出データが提出データ審査を通過している場合には当該利用者の利用者端末にクイック審査を実施できる旨を表示してもよい。
他には、物件表示モジュールは、利用者がクイック審査を受けるために必要な車両に関する車両情報が全て揃っている場合には当該利用者の利用者端末にクイック審査を実施できる旨を表示してもよい。
他には、物件表示モジュールは、利用者がクイック審査を受けるために必要な証明書情報が全て揃っている場合には当該利用者の利用者端末にクイック審査を実施できる旨を表示してもよい。
他には、物件表示モジュールは、利用者がクイック審査を受けるために必要な利用者の個人又は法人に関連する個人情報が全て揃っている場合には当該利用者の利用者端末にクイック審査を実施できる旨を表示してもよい。
【0095】
図25は審査サーバ101の審査実行モジュール211が実施する車両カタログ情報取得フロー2500の例である。
審査実行モジュール211が実行する車両カタログ情報取得フロー2500は、審査に必要な車両カタログデータを取得するために行われるフローである。
審査実行モジュール211は、審査の対象である利用者が車両を所有しているかを(車両の有無の情報)受信する(ステップ2510)。
審査実行モジュール211は、審査の対象である利用者が車両を所有しているかを判定する(ステップ2520)。当該判定は、利用者契約テーブル1700の車両の有無1708の情報を確認することで実行できる。
【0096】
車両を所有している場合は、当該モジュールは車検証データが提出審査を通過したかを判定する(ステップ2530)。
車検証データが提出審査を通過した場合には、車検証データから車名、型式等の車両特定データを取得して、外部のウェブサイトから、当該車両特定データに対応する車両カタログデータを取得する(ステップ2550)。
【0097】
車両を所有していない場合は、当該モジュール211は特定の車両カタログデータを入手するために必要な程度の車両特定データを受信したか判定する(ステップ2540)。
図37の、データ登録画面で、購入予定の車種情報が入力されると、対応する車種の一覧情報を表示する。この一覧情報から、購入予定の車の型番等を選択してもらうことにより、購入予定の車両を特定する車両特定データを決定することができる。
車両特定データを受信した場合には、ウェブサイトから車両カタログデータを取得する(ステップ2550)。その後、審査サーバ101の審査情報DB221の車両カタログテーブル1350に記憶する(ステップ2560)。
当該モジュールによる車両カタログ情報取得フロー2500は車両審査の実行より前に完了していなければならない。
【0098】
図26は審査サーバ101の審査実行モジュール211が実施する提出データ審査フロー2600の例である。
審査実行モジュール211が実行する提出データ審査フロー2600は、車両審査又は利用者審査に必要なデータが適正なデータであるかを判定するフローである。
審査実行モジュール211は証明書テーブル1050のデータと利用者基本テーブル1600のデータとを突合する(ステップ2610)。
審査実行モジュール211は審査の対象となる証明書テーブル1050に含まれる氏名又は名称と、利用者基本テーブル1600に記憶した氏名又は名称が一致するかを判定する(ステップ2620)。完全に一致しない場合であっても、両データが対応していればよい。例えば、異体字でそれぞれ表記される場合には、審査実行モジュール211は両データが対応していると判定してもよい。
免許証データの場合には、免許証テーブル1100の氏名と、利用者管理テーブル1650の利用者氏名とを突合させる。
【0099】
登記簿謄本データの場合には、登記簿謄本テーブル1300の名称と、利用者管理テーブル1650の契約主名称とを突合させる。加えて、登記簿謄本テーブル1300の代表者氏名と、利用者管理テーブル1650の代表者氏名とを突合させてもよい。
在留証明書データの場合には、在留証明書テーブル1250の氏名と、利用者管理テーブル1650の利用者氏名とを突合させる。
車検証の場合には、車検証テーブル1150の所有者又は使用者の氏名又は名称と、利用者管理テーブル1650の契約主又は利用者の氏名又は名称とを突合させる。
任意保険証の場合には、任意保険証テーブル1200の氏名と、利用者管理テーブル1650の利用者の氏名とを突合させる。
審査実行モジュール211は、其々の氏名等が一致しない場合には、提出データ審査の結果がNGである(証明書データが不適正である)こと及びその理由を審査結果テーブル1000の提出データ審査の結果及び理由に記憶する(ステップ2660)。
【0100】
審査実行モジュール211は審査の対象となる証明書テーブル1050に含まれる住所または所在地と、利用者基本テーブル1600に記憶した住所又は所在地が一致するかを判定する(ステップ2630)。完全に一致しない場合であっても、両データが対応していればよい。例えば、両データが実質的に同じ住所又は所在地を指している場合には、審査実行モジュール211は両データが対応していると判定してもよい。両データが実質的に同じ住所又は所在地を指している場合とは、例えば、一方が「丁目」、「番」若しくは「号」で他方が‐(ハイフン)で表記される場合、異体字でそれぞれ表記される場合、一方が漢数字で他方がローマ数字で表記される場合、又は一方が建物名の記載がなく他方が
建物名の記載がある場合、などをいう。
【0101】
免許証データの場合には、免許証テーブル1100の住所と、利用者管理テーブル1650の利用者住所とを突合させる。
登記簿謄本データの場合には、登記簿謄本テーブル1300の所在地と、利用者管理テーブル1650の法人所在地とを突合させる。
在留証明書データの場合には、在留証明書テーブル1250の住所と、利用者管理テーブル1650の利用者住所とを突合させる。
車検証の場合には、車検証テーブル1150の所有者又は使用者の住所と、利用者管理テーブル1650の利用者住所又は法人所在地とを突合させる。
任意保険証の場合には、任意保険証テーブル1200の住所と、利用者管理テーブル1650の利用者の住所とを突合させる。
審査実行モジュール211は、其々の住所等が一致しない場合には、提出データ審査の結果がNGである(証明書データが不適正である)こと及びその理由を審査結果テーブル1000の提出データ審査の結果及び理由に記憶する(ステップ2660)。
【0102】
当該モジュールは審査の対象となる証明書が有効かを判定する(ステップ2640)。
登記簿謄本データの場合には、登記簿謄本テーブル1300の謄本発行日が3月以内の発行であるか判定する。
免許証データの場合には、免許証テーブル1100の有効期限と、利用者契約テーブル1700の利用開始日とを突合させて、利用開始日において有効かを判定する。
在留証明書データの場合には、在留証明書テーブル1250の有効期限と、利用者管理テーブル1650の利用開始日とを突合させて、利用開始日において有効かを判定する。
車検証の場合には、車検証テーブル1150の有効期限と、利用者契約テーブル1700の利用開始日とを突合させて、利用開始日において有効かを判定する。
任意保険証の場合には、任意保険証テーブル1200の有効期限と、利用者契約テーブル1700の利用開始日とを突合させて、利用開始日において有効かを判定する。
【0103】
審査実行モジュール211は、当該証明書が有効でないと判断した場合には、提出データ審査の結果がNGである(証明書データが不適正である)こと及びその理由を審査結果テーブル1000の提出データ審査の結果及び理由に記憶する(ステップ2660)。
審査実行モジュール211は、提出データ審査結果がNGである証明書データを有していない場合は提出データ審査がOK(提出データは全て適正である)ことを審査結果テーブル1000の提出データ審査の結果に記憶する(ステップ2650)。
審査実行モジュール211は、一部の証明書データのみを提出データ審査にかけてもよい。この場合、審査にかけられていない証明書データは審査を通過した(証明書データは適正である)ものとして取り扱うことができる。
【0104】
図27は審査サーバ101の審査実行モジュール211が実施する車両審査フロー2700の例である。
審査実行モジュール211が実行する車両審査フロー2700は、利用者の車両が利用を希望する駐車場に適合するかを判定するフローである。
審査実行モジュール211は、車検証テーブル1150又は車両カタログテーブル1350の車両データと、区画テーブル1450の区画データを取得する(ステップ2710)。
【0105】
審査実行モジュール211は、車両データと区画データとを突合させる(ステップ2720)。
審査実行モジュール211は、利用者の車両が区画のサイズの条件を満たすか判定する(ステップ2730)。具体的には、当該モジュールは、車両データのうちの全長、全幅
、全高の値が区画データのうちの全長、全幅、全高の値より小さい場合は利用者の車両は区画のサイズの条件を満足していると判定できる。
車両が区画のサイズの条件を満たさない場合は、当該モジュールは車両審査がNGである旨及びその理由を審査結果テーブル1000に記憶する(ステップ2780)。
【0106】
審査実行モジュール211は、利用者の車両が区画の重量の条件を満たすか判定する(ステップ2740)。具体的には、審査実行モジュール211は、車両データのうちの重量の値が区画データのうちの重量の値より小さい場合は利用者の車両は区画の重量の条件を満足していると判定できる。
車両が区画の重量の条件を満たさない場合は、審査実行モジュール211は車両審査がNGである旨及びその理由を審査結果テーブル1000に記憶する(ステップ2780)。
審査実行モジュール211は、利用者の車両が区画の最低地上高の条件を満たすか判定する(ステップ2750)。具体的には、当該モジュールは、車両データのうちの最低地上高の値が区画データのうちの最低地上高の値より大きい場合は利用者の車両は区画の最低地上高の条件を満足していると判定できる。
車両が区画の最低地上高の条件を満たさない場合は、審査実行モジュール211は車両審査がNGである旨及びその理由を審査結果テーブル1000に記憶する(ステップ2780)。
【0107】
審査実行モジュール211は、利用者の車両がその他の条件を満たすか判定する(ステップ2760)。その他の条件とは、例えば、車両の用途や、車体の形状などの条件である。
車両が区画のその他の条件を満たさない場合は、当該モジュールは車両審査がNGである旨及びその理由を審査結果テーブル1000の車両審査の結果及び理由に記憶する(ステップ2780)。
車両が全ての条件を満たす場合は、当該モジュールは車両審査がOKである旨を審査結果テーブル1000の車両審査の結果及び理由に記憶する(ステップ2770)。
すなわち、当該フローにおいて、特定の駐車場に利用者の車両が適合するために満足されなければならない情報(利用条件情報という場合がある)は少なくとも全長、全幅、全高、重量、最低地上高、である。また、特定の駐車場の利用を希望する利用者の車両に関する情報(車両情報という場合がある)は当該利用条件情報と同じカテゴリの情報を含んでいなければならない。例えば、利用条件情報(全長)と同じカテゴリの情報は、車両情報(全長)であるように、それぞれ比較できる情報を同じカテゴリとする。
【0108】
図28は審査サーバ101の審査実行モジュール211が実施する第一利用者審査フロー2800の例である。
審査実行モジュール211が実行する第一利用者審査フロー2800は、利用者が反社会的勢力に関係する者でないかを審査するためのフローである。
審査実行モジュール211はキーワードに基づく記事情報を検索により取得可能であって、具体的には以下のように取得することができる。
【0109】
審査実行モジュール211は、外部のニュースサイトを検索することで、利用者が反社会的勢力に関係していることの証拠となるニュース記事があるかを検索する(ステップ2810)。具体的には、個人契約の場合には、利用者氏名又は勤務先名称と反社会的勢力に関連するワードとのどちらも含む記事が存在するかを判定する。法人契約の場合には、法人名称又は代表者氏名と反社会的勢力に関連するワードとのどちらも含む記事が存在するかを判定する。反社会的勢力に関連するワードとは、例えば、暴力団、総会屋、マフィア、ヤミ金融、ヤミ献金、企業舎弟、フロント企業、エセ同和、エセ行為、準構成員、右翼、左翼、圧力団体などである。
【0110】
審査実行モジュール211は、当該ニュース記事が発見されたかを判定する(ステップ2820)。
審査実行モジュール211は、利用者基本テーブル1600に記憶した利用者氏名又は勤務先名称以外の利用者データと、当該ニュース記事と、を突合する(ステップ2830)。これにより、当該ニュース記事が適正な情報であるかを判定できる。具体的には例えば、当該モジュールは、証明書テーブル1050又は利用者管理テーブル1650に記憶されている利用者の生年月日(年齢)と、当該ニュース記事に記載された人物の生年月日(年齢)とを突合する。生年月日が同一であれば利用者と当該ニュース記事の人物とが同一人物である可能性が非常に高いため、当該ニュース記事が適正であると判定する。一方、生年月日が異なっていれば当該ニュース記事は不適正であると判定する。名前と生年月日の組み合わせ以外にも、一つ目の個人特定情報に基づいてスクリーニングし、ヒットしたものについては例えば会社名や住所など、第2の個人特定情報に基づいて本人かどうかの適正度チェックを実施することができる。
【0111】
審査実行モジュール211は、当該ニュース記事が適正かどうか判定を行う(ステップ2840)。
当該ニュース記事が適正な場合、当該モジュールは当該ニュース記事を審査結果テーブル1000に記憶する(ステップ2850)。その後、審査実行モジュール211は審査結果テーブル1000の利用者審査の結果及び理由に利用者審査は保留である旨及びその理由を記憶する(ステップ2860)。当該場合は、その後に人の判断に基づき当該記事が適正なものかを最終的に判定するため審査結果を保留として表示することとしている。
当該ニュース記事が発見されない場合、又は当該ニュース記事が不適正(当該利用者とは無関係の記事)な場合、当該モジュールは第二利用者審査フロー2900へ移行する。
【0112】
図29は審査サーバ101の審査実行モジュール211が実施する第二利用者審査フロー2900の例である。
審査実行モジュール211が実行する第二利用者審査フロー2900は、第一利用者審査フロー2800と同様に利用者が反社会的勢力に関係する者でないかを審査するためのフローである。
第一利用者審査フロー2800と異なる点のみ説明する。
第二利用者審査フロー2900おいては、審査実行モジュール211は、外部の検索エンジンサイトで検索することで、利用者が反社会的勢力に関係していることの証拠となるニュース記事があるかを検索する(ステップ2910)。
第二利用者審査フロー2900おいて、最後に利用者審査が保留である旨が記憶されているかを判定(ステップ2970)し、利用者審査が保留である旨が記憶されていない場合には、資料審査をOKとする旨を審査結果テーブル1000に記憶する(ステップ2980)。
【0113】
なお、図28図29の第一、第二の利用者審査フローでは、審査がOKでない場合には審査結果が保留として、その後、人手による詳細確認作業を設けることとしているが、この代わりに、審査がNGとすることとしてもよい。
なお、図28図29の第一、第二の利用者審査フローに加えて、もしくはこれらの代わりに、信用情報を用いて利用者に関する審査を実行することとして、信用情報が特定の値以下の場合には利用者審査を保留又はNGとすることとしてもよい。
信用情報としては、例えばクレジットカードの信用情報や、家賃や借入金に対する支払情報に基づく信用情報、学歴、勤め先会社名に基づくステータス情報、芝麻信用などのビッグデータに基づく個人信用情報などを用いることができる。
【0114】
図30は審査サーバ101の審査管理モジュール214が実施する審査管理フロー30
00の例である。
ここで、審査会社は、特定の物件を管理するオーナー又は物件管理会社から当該特定の物件の管理をすることを受託する場合がある。この場合にも、審査会社は、受託する物件の利用者が信頼できる者であるかを判定するため、物件を利用している利用者を対象に審査を行う必要がある。すなわち、審査サーバ101の審査実行モジュール211は上述したクイック審査を含む第一審査実行フロー2100を実行することができる。ただし、この場合には、審査をするために必要となる提出データはオーナー端末103から送信されることとなる。また、既に各物件は利用者に利用されているため、クイック審査のうちの車両審査は行わないこととしてもよい。
オーナー又は物件管理会社は委託した物件毎の利用者が審査を通過したかを確認したい場合がある。また、審査会社は、複数の物件の管理を受託したときには、その審査を一括して行えるよう管理したい場合がある。
審査管理モジュール214が実行する審査管理フロー3000は審査会社又はオーナー若しくは物件管理会社が利用者の審査状況を確認又は管理するためのフローである。
【0115】
審査管理モジュール214は、オーナー端末103又は審査会社端末104から特定の審査対象案件の審査状況を表示する旨の指示を受信する(ステップ3010)。
当該モジュールは、当該特定の審査対象案件の審査状況をオーナー端末103又は審査会社端末104に表示する(ステップ3020)。当該特定の審査対象案件が複数ある場合には複数件表示することができる。審査状況の表示は、審査が終了している場合には審査サーバ101の審査情報DB221の審査結果テーブル1000に記憶した確定審査結果及び理由を表示し、審査が未だ行われていない場合には未審査である旨を表示する。
【0116】
ここで、図40を例にあげて説明する。図40は特定の審査対象案件の審査状況をオーナー端末103の出力装置405に表示する画面の例である。具体的には、ステータスの項目を『審査待ち』4010で絞って検索を行った場合にオーナー端末103に表示される画面の例である。当該図の例では下方部に3件の未審査の審査対象案件4020が表示されている。オーナーは、当該表示を確認した後、審査状況について審査会社に問い合わせを行いたい場合は、当該図の中央部で表示されているリンク付けされた『お問い合わせ』4030の表示を選択することで、審査会社に問い合わせることができる。
審査管理モジュール214は、審査会社端末104から未審査の案件を一括して審査する旨の指示を受信する(ステップ3030)。
【0117】
ここで、図41を例にあげて説明する。図41は特定の審査対象案件の審査状況を審査会社端末104の出力装置505に表示する画面の例である。図41は中央部に『クイック審査開始』4110の表示がある点が図40と異なる。『クイック審査開始』4110の表示はリンク付けされており、当該表示を選択すると、表示されている未審査の全ての審査対象案件の審査が行われる。
審査管理モジュール214は、クイック審査に必要な提出データをオーナー端末103から全て受信したか判定する(ステップ3040)。
全て受信した場合には、当該モジュールは、当該指示された案件を対象として審査実行モジュール211がクイック審査フロー2400を実行する(ステップ3050)。
審査管理モジュール214は、未審査である旨の表示に変えて確定審査結果及び理由を表示する(ステップ3060)。
【0118】
図31は審査サーバ101の審査実行モジュール211が実施する第一空き待ち予約フロー3100の例である。
審査実行モジュール211が実行する第一空き待ち予約フロー3100は、埋まり状態である物件を利用者が予約した場合に実行されるフローである。
審査実行モジュール211は、埋まり状態である物件に対して利用者端末102から空
き待ち予約をする旨の指示を受信する(ステップ3110)。
【0119】
ここで、図42を例にあげて説明する。図42は一つの物件の詳細な情報を利用者端末102の出力装置305に表示する画面の例である。当該図で詳細の情報を表示している物件は図35で表示した物件のうちの一つであり、図35で表示されているリンク付けされた物件情報の表示を選択することで図42の画面に遷移する。
図42の『空き待ち予約する』のリンク付けされた表示4210を選択することで、利用者端末102から当該物件を予約する旨の情報が送信される。これにより、当該図の例では、当該モジュールは、埋まり状態である当該物件に対して利用者端末102から空き待ち予約をする旨の指示を受信したこととなる。
ただし、利用者が空き待ち予約をするためには、最低限の利用者情報を審査サーバ101に登録する必要がある。そのため、当該情報を登録していない利用者における利用者端末102には当該情報を登録が必要な旨を表示する。最低限の利用者情報とは、例えば、氏名及びメールアドレスなどである。
【0120】
審査実行モジュール211は、当該物件が空き状態となった場合に利用申し込みが可能になった旨の情報を審査サーバ101から利用者端末102に送信する(ステップ3120)。これにより、空き待ち予約を行った利用者は、予約を行っていない者より早く当該物件を利用することの申し込みを行う(クイック審査を行う)ことができる。空き待ち予約を行った利用者が複数いる場合には、審査実行モジュール211は、複数の利用者に同時に当該送信をしてもよく、何らかの序列に従って時間差で複数の利用者に当該送信をしてもよい。
この後は、当該モジュールは上述した第一審査実行フロー2100を実行する。
【0121】
図32は審査サーバ101の審査実行モジュール211が実施する第二空き待ち予約フロー3200の例である。
審査実行モジュール211が実行する第二空き待ち予約フロー3200は空き待ち待機中にクイック審査を行うフローである。
審査実行モジュール211は、埋まり状態であり、かつ空き待ち予約可能である物件に対して利用者端末102から空き待ち予約をする旨の指示を受信する(ステップ3210)。
審査実行モジュール211は、当該物件の予約を行った利用者の数が10人以上となったかを判定する(ステップ3220)。
【0122】
予約を行った利用者の数が10人以上となる前に当該物件が空き状態となった場合には、当該モジュールは当該物件が空き状態となった旨(利用申し込みが可能になった旨)の通知を審査サーバ101から複数の利用者(予約する全ての利用者)の利用者端末102に送信する(ステップ3280)。
予約を行った利用者の数が10人以上となった場合、予約者全員のクイック審査を実行する。まず、審査実行モジュール211は予約を行った利用者のうちの1人目(予約テーブル1550の予約番号が1番の利用者)の提出データを受信する(ステップ3230)。
【0123】
審査実行モジュール211は受信した提出データを用いて1人目のクイック審査を実行する(ステップ3240)。
審査実行モジュール211は、予約を行った利用者の全員のクイック審査が終わったか判定する(ステップ3250)。
全員のクイック審査が終わっていない場合には、当該モジュールは、次の予約を行った利用者(予約テーブル1550の予約番号が次の利用者)の提出データを受信(ステップ3251)した後にクイック審査を実行する。
【0124】
全員のクイック審査が終わった場合、当該モジュールはクイック審査の結果がOK(審査結果テーブル1000の確定審査結果がOK)であった利用者を判定する(ステップ3260)。
クイック審査の結果がOKであった利用者に対しては、審査実行モジュール211は利用者端末102に審査結果OKの旨を表示する(ステップ3270)。その後、審査実行モジュール211、当該物件が空き状態となった場合に利用申し込みが可能になった旨の通知を、複数の利用者のうち、クイック審査の結果がOK(特定の駐車場を利用可能である)とされた利用者(利用者端末102)に審査サーバ101から送信する(ステップ3280)。すなわち、クイック審査の結果がNGであった利用者の利用者端末102には送信されない。
【0125】
クイック審査の結果がNG又は保留であった利用者に対しては、審査実行モジュール211は当該利用者の利用者端末102に当該審査の結果及びその理由を表示する(ステップ3261)。なお、提出データが不足しており、審査ができなかった場合には、この旨を表示する。
その後、審査実行モジュール211は再度新たな提出データを受信した場合(ステップ3262)には、再度のクイック審査を実行する(ステップ3240)。
【0126】
図33は審査サーバ101の審査実行モジュール211が実施する第二審査実行フロー3300の例である。
審査実行モジュール211が実行する第二審査実行フロー3300は、第一審査実行フロー2100と異なり、利用を希望する物件が空き状態か埋まり状態かに関わらず先に審査が実行されるフローである。
以下では、第一審査実行フロー2100と異なる点のみ説明する。
【0127】
審査実行モジュール211、利用を希望する物件情報及び全ての提出データを受信する(ステップ3310)。当該物件は空き状態であっても埋まり状態であってもよい。
その後、クイック審査を行い(ステップ3320)、審査結果がOKであるか判定(ステップ3330)し、OKの場合、審査実行モジュール211は審査結果がOKである旨を利用者端末102に表示(ステップ3350)した後、利用を希望する物件が空き状態か埋まり状態かを判定する(ステップ3360)。
空き状態である場合は、審査実行モジュール211は利用者端末102に当該物件を利用できる旨の表示をする(ステップ3370)。
埋まり状態である場合には、審査実行モジュール211は当該物件が空き状態となった場合にその旨の情報を、利用者端末102に送信する(ステップ3380)。
【0128】
利用を希望する物件情報の受信は、審査実行モジュール211が、利用者端末102が特定URLにアクセスしたことを受信することとすることもできる。特定URLは、特定の物件に紐づいており、当該特定URLに利用者端末102からアクセスすることで、当該物件の利用を希望することができる。特定URLは、例えば、特定のQR(Quick Response)コード(登録商標)を利用者端末102のカメラ部で読み込んだ際に表示されるURLであってもよい。当該QRコード(登録商標)は、駐車場の場所にある看板や、他の利用者端末102の出力装置305に表示されていてもよい。また、特定URLは、例えば、審査サーバ101から利用者端末102に送信されたメールに記載されたURLでもよい。
【0129】
図34は審査サーバ101の審査実行モジュール211が実施する空き待ち予約情報入力フロー3400の例である。
審査実行モジュール211が実行する空き待ち予約情報入力フロー3400は、空き待
ち予約をした物件のクイック審査の可否により利用者に入力を促す情報を変更するフローである。
審査実行モジュール211は、利用を希望する埋まり状態の物件情報を受信する(ステップ3410)。例えば、利用を希望する物件情報の受信は、図33の例と同様に、審査実行モジュール211が、利用者端末102が特定URLにアクセスしたことを受信した場合でもよい。
審査実行モジュール211は、受信した当該物件がクイック審査可能な物件であるかを判定する(ステップ3420)。
【0130】
クイック審査可能の(区画テーブル1450のクイック審査の可否1461が可である場合)場合は、審査実行モジュール211は、クイック審査に必要な全て提出データを入力するように促す(ステップ3430)。例えば、利用者端末102に図37のように全て提出データを入力させる画面を表示させてもよい。
クイック審査不可の(区画テーブル1450のクイック審査の可否1461が不可である場合)場合は、審査実行モジュール211は、名前及びメールアドレスを入力するように促す(ステップ3440)。例えば、利用者端末102に図37の画面の例ではなく名前及びメールアドレスを入力させる画面を表示させてもよい。
その後は、上述した、第一空き待ち予約フロー3100又は第二空き待ち予約フロー3200に移行することができる。
【0131】
ここで、他の実施例では、一つのサーバ内に上述する全てのデータベースを有しているが、複数のサーバに分かれて上述するデータベースが存在していてもよい。例えば、審査サーバとその他に二つのサーバがあり、審査サーバに審査情報DBがあり、他の一つ目のサーバに利用者情報DBがあり、他の二つ目のサーバに物件情報DBがあってもよい。より具体的には、審査情報DBを備える審査サーバが審査実行モジュール、物件表示モジュール、画像解析データ登録モジュール及び審査管理モジュールを有していてもよい。この場合には、審査サーバでクイック審査を行い、当該審査で用いられる物件情報DBや利用者情報DBに格納された情報を都度、他のサーバから取得する。審査サーバでの審査が完了すれば、審査で用いた情報のうち物件情報DBや利用者情報DBから取得した情報を消去する。ただし、審査結果などの一部の情報は各サーバのデータベースに共通して格納されていてもよい。これにより、審査サーバのデータベースに格納される情報を少なくすることができるため、より迅速な審査を実行できる。
【0132】
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
【0133】
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記憶装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記憶媒体に置くことができる。
【0134】
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
【符号の説明】
【0135】
1…審査システム、101…審査サーバ、102…利用者端末、103…オーナー端末、104…審査会社端末、211…審査実行モジュール、212…物件表示モジュール、213…画像解析データ登録モジュール、214…審査管理モジュール、221…審査情報DB、222…物件情報DB、223…利用者情報DB
図1
図2
図3
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図38
図39
図40
図41
図42
【手続補正書】
【提出日】2023-10-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者から提供された証明書に関する情報に基づき駐車場の契約に関する審査を実行する審査実行モジュールを含む、
審査システム。
【請求項2】
前記審査実行モジュールは、前記証明書に関する情報に紐づけられた物品データを取得する、
請求項1に記載の審査システム。
【請求項3】
前記審査実行モジュールは、前記物品データにより特定される物品の特定情報に基づいて前記物品データを取得する、
請求項2に記載の審査システム。
【請求項4】
前記審査は、前記証明書に関する情報の利用の適否の判定を含む、
請求項1または2に記載の審査システム。
【請求項5】
前記利用の適否は、前記利用者から提供された前記証明書に関する情報および前記利用者の個人情報を突合することにより判定される、
請求項4に記載の審査システム。
【請求項6】
前記審査は、前記物品の前記特定情報に基づく、前記利用者が契約を希望する物件に対する前記物品の適否の判定を含む、
請求項3に記載の審査システム。
【請求項7】
前記物件に対する前記物品の適否は、前記物品のサイズおよび前記物件のサイズの条件を突合することにより判定される、
請求項6に記載の審査システム。
【請求項8】
前記審査は、物件に対する前記利用者の適否の判定を含む、
請求項1に記載の審査システム。
【請求項9】
前記物件に対する前記利用者の適否は、前記利用者の個人情報の少なくとも一部およびウェブコンテンツを突合することにより判定される、
請求項8に記載の審査システム。
【請求項10】
利用者から提供された証明書に関する情報に基づき駐車場の契約に関する審査を実行する審査実行モジュールを含み、前記審査実行モジュールにより、
前記証明書に関する情報の利用は適正であり、
前記証明書に関する情報に紐づけられた物品データにより特定される物品は前記利用者が契約を希望する物件に適合しており、
前記利用者は前記物件に適合している、
との判定がされた場合、前記審査実行モジュールは、前記審査結果および前記審査結果の理由に関する情報を出力する、
審査システム。
【請求項11】
利用者から提供された証明書に関する情報および前記利用者の個人情報を突合することにより、駐車場の契約に関する審査を実行する、
審査実行方法。
【請求項12】
利用者から提供された証明書に関する情報に紐づけられた物品データにより特定される物品のサイズおよび前記利用者が契約を希望する物件のサイズの条件を突合することにより、駐車場の契約に関する審査を実行する、
審査実行方法。
【請求項13】
利用者の個人情報の少なくとも一部およびウェブコンテンツを突合することにより、駐車場の契約に関する審査を実行する、
審査実行方法。
【請求項14】
利用者から提供された証明書に関する情報および前記利用者の個人情報を突合するステップと、
前記証明書に関する情報に紐づけられた物品データにより特定される物品のサイズおよび前記利用者が契約を希望する物件のサイズの条件を突合するステップと、
前記利用者の個人情報の少なくとも一部およびウェブコンテンツを突合するステップと、
各突合結果に基づいて、駐車場の契約に関する審査を実行するステップと、を含む、
審査実行方法。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0001】
本発明は、審査システムおよび審査方法に関する。