IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 三菱電機株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-空気調和機 図1
  • 特開-空気調和機 図2
  • 特開-空気調和機 図3
  • 特開-空気調和機 図4
  • 特開-空気調和機 図5
  • 特開-空気調和機 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023178497
(43)【公開日】2023-12-14
(54)【発明の名称】空気調和機
(51)【国際特許分類】
   F24F 11/79 20180101AFI20231207BHJP
   F24F 11/64 20180101ALI20231207BHJP
【FI】
F24F11/79
F24F11/64
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023184764
(22)【出願日】2023-10-27
(62)【分割の表示】P 2022176423の分割
【原出願日】2017-11-16
(71)【出願人】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100116964
【弁理士】
【氏名又は名称】山形 洋一
(74)【代理人】
【識別番号】100120477
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 賢改
(74)【代理人】
【識別番号】100135921
【弁理士】
【氏名又は名称】篠原 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100203677
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 力
(72)【発明者】
【氏名】矢部 正明
(72)【発明者】
【氏名】平岡 拓也
(72)【発明者】
【氏名】山田 幸佑
(57)【要約】
【課題】人以外の特定の位置に対する空調制御を容易にする空気調和機を提供する。
【解決手段】空気調和機1は、ファン101及びファン101によって生成された気流の向きを制御する風向制御部102を有する室内機100と、発光する発光部201を有し、発光部201からの発光を用いて室内機100の動作を操作する操作端末200とを有する。風向制御部102は、発光部201が発光したときの発光部201の位置である発光位置に対する空調制御を行う。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ファンと、
前記ファンによって生成された気流の向きを制御する風向制御部と、
前記風向制御部の動作を制御する主制御部と、
を備える空気調和機であって、
前記主制御部は、空気調和機と連携して室内における空調制御の効率を向上する換気扇、除湿機、および空気清浄機の少なくともいずれかの位置を空調制御の制御対象位置として記録するメモリを有し、
複数の前記制御対象位置の各々についての制御指示が前記メモリに記録されている場合、前記主制御部は、前記メモリに記録されている前記制御指示に基づいて前記制御対象位置に対する前記空調制御を行うよう前記風向制御部の動作を制御し、
前記風向制御部は、前記制御対象位置に対する前記空調制御を行う
空気調和機。
【請求項2】
前記風向制御部は、前記空気調和機からの横方向の気流の向きを制御するルーバーを有し、前記空気調和機からの気流が前記制御対象位置または前記制御対象位置以外に向かうように、前記ルーバーが動作する請求項1に記載の空気調和機。
【請求項3】
前記風向制御部は、前記空気調和機からの縦方向の気流の向きを制御するフラップを有し、前記空気調和機からの気流が前記制御対象位置または前記制御対象位置以外に向かうように、前記フラップが動作する請求項1に記載の空気調和機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気調和機に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、空気調和機のユーザの好みに合わせた空調制御を行うことが可能な空気調和機が提案されている。例えば、空気調和機のユーザを撮像して得られた画像情報に基づいてユーザを特定し、空調設定をそのユーザに関連付けられて記憶されている空調設定に変更する空気調和機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011-220612号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、人以外の特定の位置に対する空調制御を行うことが困難である。
【0005】
本発明の目的は、人以外の特定の位置に対する空調制御を容易にする空気調和機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の空気調和機は、ファンと、前記ファンによって生成された気流の向きを制御する風向制御部と、前記風向制御部の動作を制御する主制御部と、を備える空気調和機であって、前記主制御部は、空気調和機と連携して室内における空調制御の効率を向上する換気扇、除湿機、および空気清浄機の少なくともいずれかの位置を空調制御の制御対象位置として記録するメモリを有し、複数の前記制御対象位置の各々についての制御指示が前記メモリに記録されている場合、前記主制御部は、前記メモリに記録されている前記制御指示に基づいて前記制御対象位置に対する前記空調制御を行うよう前記風向制御部の動作を制御し、前記風向制御部は、前記制御対象位置に対する前記空調制御を行う。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、人以外の特定の位置に対する空調制御を容易にする空気調和機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施の形態に係る空気調和機の構成を概略的に示す図である。
図2】室内機の構成を概略的に示すブロック図である。
図3】(a)及び(b)は、主制御部のハードウェア構成の例を示す図である。
図4】操作端末の構成を概略的に示すブロック図である。
図5】空気調和機の動作(具体的には、位置登録処理)の一例を示すフローチャートである。
図6】画像センサ部によって取得される画像の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は、本発明の実施の形態に係る空気調和機1の構成を概略的に示す図である。
空気調和機1は、室内機100と、室内機100を操作する操作端末200とを有する。空気調和機1は、室内機100に接続される室外機をさらに有してもよい。
【0010】
図2は、室内機100の構成を概略的に示すブロック図である。
室内機100は、ファン101と、風向制御部102と、画像センサ部103と、受光部104と、機能部105と、通信部106と、主制御部107とを有する。
【0011】
ファン101は、気流を生成する。例えば、ファン101は、室内機100に備えられたモータによって回転し、気流を生成する。
【0012】
風向制御部102は、フラップ102aとルーバー102bとを有する。風向制御部102は、ファン101によって生成された気流の向きを制御する。
【0013】
フラップ102aは、室内機100からの縦方向における気流の向きを制御する。例えば、空調制御が、発光部201が発光したときの発光部201の位置である発光位置に向けて送風する制御であるとき、室内機100からの気流が発光位置に向かうように、フラップ102aが動作する。一方、空調制御が発光位置以外の方向に向けて送風する制御であるとき、室内機100からの気流が発光位置以外の方向に向かうように、フラップ102aが動作する。
【0014】
ルーバー102bは、室内機100からの横方向における気流の向きを制御する。例えば、空調制御が発光位置に向けて送風する制御であるとき、室内機100からの気流が発光位置に向かうように、ルーバー102bが動作する。一方、空調制御が発光位置以外の方向に向けて送風する制御であるとき、室内機100からの気流が発光位置以外の方向に向かうように、ルーバー102bが動作する。
【0015】
画像センサ部103は、例えば、複数の撮像素子を有する。画像センサ部103は、例えば、熱画像センサ又はカメラなどの、画像を検出する装置である。画像センサ部103は、空調制御の制御範囲における温度分布を取得する装置でもよい。
【0016】
受光部104は、操作端末200から送信された信号を検出する。受光部104は、例えば、操作端末200から送信された信号を検出するセンサである。
【0017】
操作端末200から送信される信号は、例えば、赤外線信号である。この場合、受光部104は、赤外線センサである。
【0018】
機能部105は、室内機100の運転モードを制御する。運転モードは、例えば、暖房運転、冷房運転、除湿運転、又は送風運転である。
【0019】
通信部106は、受光部104から転送された信号を受信する。例えば、通信部106は、受光部104から転送された信号を制御信号として主制御部107に向けて転送する。
【0020】
主制御部107は、ファン101、風向制御部102、画像センサ部103、受光部104、機能部105、及び通信部106を制御する。主制御部107は、情報(例えば、操作端末200の位置を示す情報)が記憶されるメモリを有してもよい。例えば、主制御部107は、風向制御部102の動作を制御する。
【0021】
図3(a)及び(b)は、主制御部107のハードウェア構成の例を示す図である。
【0022】
主制御部107は、例えば、プロセッサ107a及びメモリ107bで構成される。プロセッサ107aは、例えば、メモリ107bに格納されるプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)である。この場合、主制御部107の機能は、ソフトウェア、ファームウェア、又はソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェア及びファームウェアはプログラムとしてメモリ107bに格納することができる。
【0023】
メモリ107bは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体であり、例えば、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)などの揮発性メモリ、不揮発性メモリ、又は揮発性メモリと不揮発性メモリとの組み合わせである。
【0024】
主制御部107は、単一回路又は複合回路などの専用のハードウェアとしての処理回路107cで構成されてもよい。この場合、主制御部107の機能は、処理回路107cで実現される。
【0025】
図4は、操作端末200の構成を概略的に示すブロック図である。
操作端末200は、発光する発光部201と、表示部202と、操作部203と、通信部204と、制御部205(端末制御部ともいう)とを有する。操作端末200は、例えば、スマートフォンなどの携帯端末、又はリモートコントローラである。操作端末200は、発光部201からの発光を用いて室内機100の動作を操作する。
【0026】
発光部201は、発光する光源である。発光部201は、ユーザからの制御指示を、赤外線信号などの信号に変換し、変換された信号を室内機100に向けて出力する。ただし、赤外線以外の光を放射する光源を発光部201として用いてもよい。
【0027】
表示部202には、例えば、設定温度、設定湿度、風量、風向き、及び運転モードなどの空気調和機1の設定状態が表示される。表示部202は、例えば、液晶画面である。
【0028】
操作部203には、ユーザによって、空気調和機1の運転開始又は停止、設定温度、風量、風向き、運転モード、及び位置登録処理などの指示が入力される。操作部203は、例えば、プッシュボタン又はタッチパネルである。空気調和機1のユーザは、操作部203を用いて空気調和機1に制御指示を送信する。
【0029】
通信部204は、制御部205から送信された信号(例えば、ユーザの制御指示)を発光部201に転送する。
【0030】
制御部205は、発光部201、表示部202、操作部203、及び通信部204を制御する。例えば、制御部205は、ユーザによって操作部203から入力された制御指示を、通信部204へ送信する。制御部205にも、主制御部107と同様に、図3(a)及び(b)に示されるハードウェア構成を適用可能である。
【0031】
次に、制御対象位置を室内機100に登録する処理である位置登録処理について説明する。制御対象位置とは、空調制御の制御対象としての位置である。例えば、制御対象位置は、人以外の特定の位置である。
【0032】
図5は、空気調和機1の動作(具体的には、位置登録処理)の一例を示すフローチャートである。
ステップS1では、ユーザが操作端末200を操作することにより、操作端末200の状態が位置登録処理の状態に移行する。
【0033】
ステップS2では、ユーザは、操作端末200を用いて位置登録処理を開始するための指示を室内機100に送る。具体的には、ユーザが操作端末200を操作することにより、発光部201が発光し、位置登録処理を開始するための信号(開始信号という)が、操作端末200から室内機100(具体的には、受光部104)に向けて送信される。
【0034】
発光部201の発光(例えば、赤外線)は、開始信号以外の制御指示、例えば、運転モードを選択するための制御指示を含んでもよい。
【0035】
発光部201が発光するとき、発光部201が室内機100に向けられていることが望ましい。発光部201は、予め定められた期間において点灯又は点滅する。
【0036】
ステップS3では、受光部104に入力された開始信号は、通信部106を通して主制御部107に入力される。
【0037】
ステップS4では、主制御部107は、画像センサ部103が操作端末200の位置を検出するように画像センサ部103を制御する。画像センサ部103は、室内機100の前方の画像を検出する。具体的には、縦方向に配列された撮像素子が縦方向において同時にスキャンする。したがって、横方向に連続的にスキャンすることにより、室内機100の前方の画像が検出される。ただし、画像の検出方法は本実施の形態に限られない。例えば、画像センサ部103は、縦方向及び横方向において同時にスキャンすることにより、室内機100の前方の画像を検出してもよい。
【0038】
図6は、画像センサ部103によって取得される画像の一例を示す図である。
画像センサ部103は、発光部201が発光したときに発光部201の発光(例えば、図6に示される光201a)を検出する。具体的には、発光部201が発光している間、画像センサ部103は、室内機100の前方をスキャンし、図6に示されるような画像(すなわち、画像データ)を取得する。
【0039】
発光部201の発光が点滅である場合、画像センサ部103は、2枚以上の画像を取得してもよい。発光部201の発光が点滅である場合、発光部201が発光したときの発光部201の位置(すなわち、発光位置)を精度よく特定することができる。
【0040】
画像センサ部103のスキャンが完了すると、画像センサ部103によって取得された画像(すなわち、画像データ)は、主制御部107に送信される(ステップS5)。
【0041】
ステップS6では、主制御部107は、画像センサ部103によって検出された発光位置を用いて操作端末200の位置を特定する。具体的には、主制御部107は、画像センサ部103から画像(すなわち、画像データ)を取得し、その画像内における発光部201からの光の位置(すなわち、図6に示される光201aの位置)を検出する。これにより、操作端末200(具体的には、発光部201)の位置が検出される。ステップS5からステップS6において、画像センサ部103が発光部201からの光の位置を検出し、その光の位置を示す位置情報を画像センサ部103が主制御部107に送信してもよい。
【0042】
ステップS7では、主制御部107は、画像内における発光部201からの光の位置を検出できたか判定する。
【0043】
主制御部107が画像内における発光部201からの光の位置を検出できた場合(ステップS7においてYes)、処理はステップS8に進む。
【0044】
主制御部107が画像内における発光部201からの光の位置を検出できない場合(ステップS7においてNo)、位置登録処理は終了する。この場合、ユーザは、再びステップS1から位置登録処理を行ってもよい。
【0045】
ステップS8では、主制御部107は、ステップS7で検出された発光部201からの光の位置(すなわち、発光位置)を、空調制御の制御対象位置として登録する。例えば、主制御部107は、発光位置を、空調制御の制御対象位置としてメモリに記録する。この場合、メモリは、例えば、図3に示されるメモリ107bである。
【0046】
ステップS9では、ユーザは、操作端末200を用いて、ステップS8で登録された光の位置に対する空調制御のための制御指示を、室内機100に送る。
【0047】
空調制御のための制御指示(機能割り当てともいう)は、例えば、制御対象位置に向けて送風するか、又は制御対象位置以外の方向に送風するか、である。空調制御のための制御指示は、目標温度、目標湿度、風量、風向き、又は運転モードなどの空気調和機1の設定でもよい。
【0048】
複数の制御対象位置が室内機100に登録されている場合、各制御対象位置について制御指示を室内機100に送信する。これにより、室内機100に登録されている制御対象位置ごとに制御内容が割り当てられる。複数の制御対象位置は、例えば、後述する機器の位置である。
【0049】
受光部104に入力された空調制御のための制御指示は、通信部106を通して主制御部107に入力される。空調制御のための制御指示は、主制御部107のメモリ(例えば、図3に示されるメモリ107b)に記録される。
【0050】
ステップS10では、主制御部107は、操作端末200から室内機100に入力された制御指示(すなわち、ユーザの指示)又は主制御部107のメモリに記録された内容(例えば、発光位置)に基づいて、ステップS8で登録された制御対象位置に対する空調制御を行うよう風向制御部102の動作を制御する。風向制御部102は、発光部201が発光したときの発光部201の位置である発光位置に対する空調制御を行う。
【0051】
空調制御は、例えば、制御対象位置として登録されている発光位置に向けて送風する制御又は発光位置以外の方向に向けて送風する制御である。例えば、主制御部107は、フラップ102a及びルーバー102bの向きを変更することにより、風向制御部102からの気流の向きを制御する。さらに、主制御部107は、制御指示に従って、機能部105を制御することにより、空気調和機1の設定を制御する。
【0052】
ステップS10の処理の後、ユーザは、さらにステップS1の処理を再び実行してもよい。これにより、室内機100に1つ以上の制御対象位置を登録することができる。
【0053】
例えば、ユーザは、制御対象位置として登録したい位置において、上述のステップS1からの処理を再び行う。これにより、様々な制御対象位置を室内機100に登録することができる。
【0054】
制御対象位置は、例えば、機器の位置である。機器は、例えば、温度センサ、湿度センサ、換気扇、扇風機、除湿機、又は空気清浄機である。これらの機器の位置を制御対象位置として空気調和機1に設定することにより、空気調和機1は、これらの機器と連携して空調制御を行うことができる。
【0055】
制御対象位置が温度センサの位置であるとき、空調制御は、制御対象位置としての発光位置における温度を調節する制御である。この場合、室内機100は、制御対象位置における温度が目標温度に近づくように制御対象位置における気流の温度を他の位置よりも優先的に調節する。
【0056】
制御対象位置が湿度センサの位置であるとき、空調制御は、制御対象位置としての発光位置における湿度を調節する制御である。この場合、室内機100は、制御対象位置における湿度が目標湿度に近づくように制御対象位置における気流の湿度を他の位置よりも優先的に調節する。
【0057】
制御対象位置が換気扇の位置であるとき、空調制御は、発光位置以外の方向に向けて送風する制御である。すなわち、風向制御部102は、換気扇に向けて送風を行わないように制御される。これにより、室内機100からの気流が換気扇に直接流入することを防ぐことができ、換気扇による効率的な換気を阻害しないようにすることができる。
【0058】
制御対象位置が扇風機の位置であるとき、空調制御は、発光位置に向けて送風する制御である。すなわち、風向制御部102は、扇風機に向けて送風を行うように制御される。室内機100からの気流が扇風機に向かうことにより、扇風機による室内の空気の循環量を向上させることができる。
【0059】
制御対象位置が除湿機の位置であるとき、空調制御は、発光位置以外の方向に向けて送風する制御である。すなわち、風向制御部102は、除湿機に向けて送風を行わないように制御される。これにより、除湿機の効率を高めることができ、空気調和機1及び除湿機の除湿機能を用いて室内の除湿を効率的に行うことができる。
【0060】
制御対象位置が空気清浄機の位置であるとき、空調制御は、発光位置に向けて送風する制御である。すなわち、風向制御部102は、空気清浄機に向けて送風を行うように制御される。室内機100からの気流が空気清浄機に向かうことにより、室内の空気が空気清浄機に効率的に集められる。これにより、空気清浄機の効率(すなわち、室内の空気清浄の量)を向上させることができる。
【0061】
上述のように、様々な機器の位置を制御対象位置として空気調和機1に登録することにより、各機器の機能を充分に発揮させることができる。これにより、様々な機器と連携して室内における空調制御の効率を向上させることができる。
【0062】
以上に説明したように、本実施の形態によれば、ユーザは、操作端末200を操作することにより、空調制御の制御対象位置を容易に空気調和機1に指示することができる。ユーザは、制御対象位置として登録したい位置において、上述の位置登録処理を行うので、風を当てる領域又は風を当てない領域を直感的に空気調和機1に指示することができる。
【0063】
さらに、本実施の形態によれば、人以外の特定の位置に対する空調制御を容易にする空気調和機1を提供することができる。
【0064】
また、ユーザは、操作端末200を操作することにより、空気調和機1と連携して空調制御を行う機器を容易に空気調和機1に指示することができる。例えば、制御対象位置として温度センサ位置又は湿度センサの位置を室内機100に登録することにより、制御対象位置における温度制御又は湿度制御を優先的に行うことができる。
【符号の説明】
【0065】
1 空気調和機、 100 室内機、 101 ファン、 102 風向制御部、 102a フラップ、 102b ルーバー、 103 画像センサ部、 104 受光部、 105 機能部、 106 通信部、 107 主制御部、 200 操作端末、 201 発光部、 201a 光、 202 表示部、 203 操作部、 204 通信部、 205 制御部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6