(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023178575
(43)【公開日】2023-12-18
(54)【発明の名称】管理システム、及び管理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/0631 20230101AFI20231211BHJP
E04G 21/00 20060101ALI20231211BHJP
G06Q 50/08 20120101ALI20231211BHJP
【FI】
G06Q10/06 302
E04G21/00 ESW
G06Q50/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022091336
(22)【出願日】2022-06-06
(71)【出願人】
【識別番号】000003621
【氏名又は名称】株式会社竹中工務店
(74)【代理人】
【識別番号】100107364
【弁理士】
【氏名又は名称】斉藤 達也
(72)【発明者】
【氏名】平野 雄士
(72)【発明者】
【氏名】松田 耕
(72)【発明者】
【氏名】志村 真人
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA09
5L049CC07
(57)【要約】
【課題】工事現場の空間を検索することが可能となる管理システム及び管理プログラムを提供する事を目的とする。
【解決手段】予約して利用される工事現場の空間を管理するためのサーバ装置2であって、工事現場の空間における予約状況情報である予約関連情報を格納する予約関連情報DB222と、工事現場の空間を検索する検索条件を示す検索条件情報であって、ユーザによって入力される検索条件情報を取得する取得部231と、予約関連情報DB222の予約関連情報と、取得部231が取得した検索条件情報とに基づいて、検索条件情報が示す検索条件に該当する空間を検索する検索部232と、検索部232の検索結果を出力する出力部233と、を備え、出力部233は、ユーザによって指定された基準に基づく優先順位に従って、検索部232の検索結果を出力する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
予約して利用される工事現場の空間を管理するための管理システムであって、
前記工事現場の空間における予約状況情報を格納する格納手段と、
前記工事現場の空間を検索する検索条件を示す検索条件情報であって、ユーザによって入力される前記検索条件情報を取得する取得手段と、
前記格納手段の前記予約状況情報と、前記取得手段が取得した前記検索条件情報とに基づいて、前記検索条件情報が示す検索条件に該当する空間を検索する検索手段と、
を備える管理システム。
【請求項2】
前記取得手段は、前記工事現場の未だ予約されていない非予約済空間を検索するための、前記非予約済空間の位置を基準とした第1検索条件、前記非予約済空間の連続して予約されていない期間を基準とした第2検索条件、又は、前記非予約済空間が設けられている範囲を基準とした第3検索条件の内の1個以上の検索条件を示す前記検索条件情報を取得する、
請求項1に記載の管理システム。
【請求項3】
前記1個以上の検索条件は、前記第1検索条件を含み、
前記取得手段は、前記工事現場における基準位置と、当該基準位置からの許容限界距離とを示す情報を、前記検索条件情報として取得し、
前記検索手段は、前記基準位置から前記許容限界距離以内の位置に設けられている前記非予約済空間を検索する、
請求項2に記載の管理システム。
【請求項4】
前記1個以上の検索条件は、前記第2検索条件を含み、
前記取得手段は、連続して使用できる最短の期間である最短連続使用可能期間を示す情報を、前記検索条件情報として取得し、
前記検索手段は、前記非予約済空間の連続して予約されていない期間が前記最短連続使用可能期間以上となっている前記非予約済空間を検索する、
請求項2に記載の管理システム。
【請求項5】
前記1個以上の検索条件は、前記第3検索条件を含み、
前記取得手段は、平面視における前記非予約済空間の最小面積を示す情報、平面視における前記非予約済空間の長辺方向の最短の距離である最短長辺距離を示す情報、平面視における前記非予約済空間の短辺方向の最短の距離である最短短辺距離を示す情報、立体視における前記非予約済空間の高さ方向の最短の距離である最短高さ距離を示す情報、又は、立体視における前記非予約済空間の最小体積を示す情報を、前記検索条件情報として取得し、
前記検索手段は、前記取得手段が取得した前記検索条件情報が示す前記最小面積以上、前記最短長辺距離以上、前記最短短辺距離以上、前記最短高さ距離以上、又は前記最小体積以上となっている前記非予約済空間を検索する、
請求項2に記載の管理システム。
【請求項6】
前記取得手段は、前記工事現場の既に予約されている予約済空間を検索するための、所定の基準時から予約終了日までの期間である残予約期間を基準とした検索条件を示す情報を、前記検索条件情報を取得する、
請求項1に記載の管理システム。
【請求項7】
前記検索手段の検索結果を出力する出力手段、を備え、
前記出力手段は、ユーザによって指定された基準に基づく優先順位に従って、前記検索手段の検索結果を出力する、
請求項1から6の何れか一項に記載に管理システム。
【請求項8】
予約して利用される工事現場の空間を管理するための管理プログラムであって、
コンピュータを、
前記工事現場の空間における予約状況情報を格納する格納手段と、
前記工事現場の空間を検索する検索条件を示す検索条件情報であって、ユーザによって入力される前記検索条件情報を取得する取得手段と、
前記格納手段の前記予約状況情報と、前記取得手段が取得した前記検索条件情報とに基づいて、前記検索条件情報が示す検索条件に該当する空間を検索する検索手段と、
として機能させる管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理システム、及び管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、工事現場の搬入作業のために、当該工事現場の棟又は階等の空間を予約する技術が知られていた(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ユーザの所望する検索条件に応じて工事現場の空間を検索するための技術が要望されていた。
【0005】
本発明は上記事実に鑑みなされたもので、工事現場の空間を検索することが可能となる管理システム及び管理プログラムを提供する事を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の管理システムは、予約して利用される工事現場の空間を管理するための管理システムであって、前記工事現場の空間における予約状況情報を格納する格納手段と、前記工事現場の空間を検索する検索条件を示す検索条件情報であって、ユーザによって入力される前記検索条件情報を取得する取得手段と、前記格納手段の前記予約状況情報と、前記取得手段が取得した前記検索条件情報とに基づいて、前記検索条件情報が示す検索条件に該当する空間を検索する検索手段と、を備える。
【0007】
請求項2に記載の管理システムは、請求項1に記載の管理システムにおいて、前記取得手段は、前記工事現場の未だ予約されていない非予約済空間を検索するための、前記非予約済空間の位置を基準とした第1検索条件、前記非予約済空間の連続して予約されていない期間を基準とした第2検索条件、又は、前記非予約済空間が設けられている範囲を基準とした第3検索条件の内の1個以上の検索条件を示す前記検索条件情報を取得する。
【0008】
請求項3に記載の管理システムは、請求項2に記載の管理システムにおいて、前記1個以上の検索条件は、前記第1検索条件を含み、前記取得手段は、前記工事現場における基準位置と、当該基準位置からの許容限界距離とを示す情報を、前記検索条件情報として取得し、前記検索手段は、前記基準位置から前記許容限界距離以内の位置に設けられている前記非予約済空間を検索する。
【0009】
請求項4に記載の管理システムは、請求項2に記載の管理システムにおいて、前記1個以上の検索条件は、前記第2検索条件を含み、前記取得手段は、連続して使用できる最短の期間である最短連続使用可能期間を示す情報を、前記検索条件情報として取得し、前記検索手段は、前記非予約済空間の連続して予約されていない期間が前記最短連続使用可能期間以上となっている前記非予約済空間を検索する。
【0010】
請求項5に記載の管理システムは、請求項2に記載の管理システムにおいて、前記1個以上の検索条件は、前記第3検索条件を含み、前記取得手段は、平面視における前記非予約済空間の最小面積を示す情報、平面視における前記非予約済空間の長辺方向の最短の距離である最短長辺距離を示す情報、平面視における前記非予約済空間の短辺方向の最短の距離である最短短辺距離を示す情報、立体視における前記非予約済空間の高さ方向の最短の距離である最短高さ距離を示す情報、又は、立体視における前記非予約済空間の最小体積を示す情報を、前記検索条件情報として取得し、前記検索手段は、前記取得手段が取得した前記検索条件情報が示す前記最小面積以上、前記最短長辺距離以上、前記最短短辺距離以上、前記最短高さ距離以上、又は前記最小体積以上となっている前記非予約済空間を検索する。
【0011】
請求項6に記載の管理システムは、請求項1に記載の管理システムにおいて、前記取得手段は、前記工事現場の既に予約されている予約済空間を検索するための、所定の基準時から予約終了日までの期間である残予約期間を基準とした検索条件を示す情報を、前記検索条件情報を取得する。
【0012】
請求項7に記載の管理システムは、請求項1から6の何れか一項に記載の管理システムにおいて、前記検索手段の検索結果を出力する出力手段、を備え、前記出力手段は、ユーザによって指定された基準に基づく優先順位に従って、前記検索手段の検索結果を出力する。
【0013】
請求項8に記載の管理プログラムは、予約して利用される工事現場の空間を管理するための管理プログラムであって、コンピュータを、前記工事現場の空間における予約状況情報を格納する格納手段と、前記工事現場の空間を検索する検索条件を示す検索条件情報であって、ユーザによって入力される前記検索条件情報を取得する取得手段と、前記格納手段の前記予約状況情報と、前記取得手段が取得した前記検索条件情報とに基づいて、前記検索条件情報が示す検索条件に該当する空間を検索する検索手段と、として機能させる。
【発明の効果】
【0014】
請求項1に記載の管理システム、及び請求項8に記載の管理プログラムによれば、格納手段の予約状況情報と、取得手段が取得した検索条件情報とに基づいて、検索条件情報が示す検索条件に該当する空間を検索することにより、例えば、工事現場の空間を検索することが可能となる。
【0015】
請求項2に記載の管理システムによれば、非予約済空間を検索するための第1検索条件~第3検索条件の内の1個以上の検索条件を示す検索条件情報を取得することにより、例えば、ユーザのニーズに応じた適切な検索を行うことが可能となる。
【0016】
請求項3に記載の管理システムによれば、基準位置から許容限界距離以内の位置に設けられている非予約済空間を検索することにより、例えば、空間の位置に関して検索を行うことが可能となる。
【0017】
請求項4に記載の管理システムによれば、非予約済空間の連続して予約されていない期間が最短連続使用可能期間以上となっている非予約済空間を検索することにより、例えば、空間の予約されていない期間に関して検索を行うことが可能となる。
【0018】
請求項5に記載の管理システムによれば、最小面積以上、最短長辺距離以上、最短短辺距離以上、最短高さ距離以上、又は最小体積以上となっている非予約済空間を検索することにより、例えば、空間の範囲に関して検索を行うことが可能となる。
【0019】
請求項6に記載の管理システムによれば、残予約期間を基準とした検索条件を示す情報を、検索条件情報を取得することにより、例えば、所定の基準時から予約終了日までの期間に関して検索を行うことが可能となる
【0020】
請求項7に記載の管理システムによれば、ユーザによって指定された基準に基づく優先順位に従って、検索手段の検索結果を出力することにより、例えば、検索手段の検索結果の視認性を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本実施の形態に係る情報処理システムを機能概念的に示すブロック図である。
【
図3】工事現場内の建物の1階部分を示す平面図である。
【
図8】予約画面における情報入力領域の表示例である。
【
図15】消費寿命検索処理のフローチャートである。
【
図17】検索画面における情報入力領域の表示例である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下に添付図面を参照して、この発明に係る管理システム及び管理プログラムの実施の形態を詳細に説明する。
【0023】
〔I〕実施の形態の基本的概念
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、管理システム及び管理プログラムに関する。本発明に係る管理システムは、予約して利用される工事現場の空間を管理するためのシステムである。
【0024】
「工事現場の空間」とは、工事が行われる現場の空間であり、例えば、工事現場の敷地内の空間等を含む概念であり、一例としては、工事現場内の建物の内外の空間等を含む概念である。この「工事現場の空間」について、例えば、任意の予約主体が、予約して利用する運用となっている場合について説明する。
【0025】
そして、以下の実施の形態においては、「工事現場の空間」について、例えば、工事に関連する業者(会社)が、予約して利用する運用となっている場合を例示して説明する。
【0026】
〔II〕実施の形態の具体的内容
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
【0027】
(構成)
まず、
図1は、本実施の形態に係る情報処理システムを機能概念的に示すブロック図である。情報処理システム100は、管理システムを含むシステムであり、例えば、端末装置1、及びサーバ装置2を備え、これらの各装置が相互に通信可能となっている。なお、情報処理システム100においては、工事に関連する各種ユーザに携帯される複数の端末装置1が含まれている。
【0028】
(構成‐端末装置)
図1の端末装置1は、ユーザによって携帯される装置であり、例えば、タブレット端末であり、一例としては、通信部11、タッチパッド12、ディスプレイ13、記録部14、及び制御部15を備える。
【0029】
通信部11は、外部機器(例えば、サーバ装置2)との間で通信を行う通信手段である。タッチパッド12は、ユーザから各種操作入力を受け付ける操作手段である。ディスプレイ13は、各種の画像を表示する画像表示手段であり、例えば、上記のタッチパッド12と当該ディスプレイ13とがタッチパネルとして一体形成されている。記録部14は、プログラム及び各種のデータを記録する記録手段である。制御部15は、端末装置1を制御する制御手段であり、例えば、CPU、RAM、及びROM等の内部メモリ等を用いて構成されている。
【0030】
(構成‐サーバ装置)
サーバ装置2は、前述の管理システムであり、例えば、通信部21、記録部22、及び制御部23を備える。
【0031】
(構成‐サーバ装置‐通信部)
図1の通信部21は、外部機器(例えば、端末装置1)との間で通信を行う通信手段である。
【0032】
(構成‐情報処理システム-サーバ装置-記録部)
図1の記録部22は、サーバ装置2の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段である。この記録部22は、例えば、下図関連情報データベース221(以下、データベースを「DB」と称する)、及び予約関連情報DB222を備える。
【0033】
(構成‐サーバ装置-記録部-下図関連情報DB)
図1の下図関連情報DB221は、下図関連情報を格納する下図情報可能手段である。
【0034】
図2は、下図関連情報を例示した図であり、
図3は、工事現場内の建物の1階部分を示す平面図であり、
図4は、下図画像を例示した図である。
【0035】
なお、本実施の形態では、情報処理システム100によって管理される対象の空間が、工事現場内に設けられている
図3の建物内の空間(図示されている1階の空間、及び不図示の他の階の空間も含む)である場合を例示して説明する。
【0036】
「下図関連情報」とは、後述する下図情報に関する情報であり、例えば、
図2に示す各項目の情報が相互に関連付けられている。
【0037】
図2の項目「下
図ID」の情報は、下図情報を一意に識別するための下図識別情報(以下では、「識別情報」を「ID」とも称する)である(
図2では、「ID001」等)。
【0038】
図2の項目「下図情報」の情報は、工事現場の空間を表示する図面を示す下図情報である。この「下図情報」が図面の種類は任意であり、例えば、平面図、立面図、断面図、及び斜視図等の任意の二次元図面、あるいは、三次元図面等が想定されるが、本実施の形態では、平面図を用いる場合について説明する。
【0039】
また、下図情報とは、例えば、紙面の図面をスキャンして取り込んだ任意の形式の画像データ(一例としては、JPEG形式、PNG形式、TIF形式等のデータ)等を含む概念であり、また、PDF形式のデータ等を含む概念であり、また、いわゆるBIM(Building Information Modeling(ビルディング インフォメーション モデリング))の技術に基づいて生成されたモデルから生成される図面等を含む概念である。
【0040】
なお、本実施の形態では、
図2の下図情報としては、例えば、
図3の建物の平面図を示す
図4の下図画像G1を示す「B001.jpg」等が格納されている。また、この
図4の下図画像G1を含む各下図画像については、下図画像内の位置及び範囲等を特定するための所定の座標系が設定されていることとする。なお、この所定の座標系としては、下図画像が示す下図に対応する実際の工事現場の空間における所定の基準に基づく位置及び範囲と関連付けられているものを用いることとする。
【0041】
なお、本実施の形態では、例えば、所定の位置を基準とした相互に直交するX軸-Y軸を基準とした座標系であって、座標における「1」が工事現場での実際の距離である1mmに対応するように設定されている座標系を、前述の所定の座標系として用いることとする。このような座標系を用いることにより、下図画像中の位置及び範囲から工事現場の空間における実際の位置及び範囲を特定又は把握したり、反対に、工事現場の空間における実際の位置及び範囲から下図画像中の位置及び範囲を特定又は把握したりすることが可能となる。
【0042】
図2の項目「階数情報」の情報は、下図情報が示す図面(つまり、「下図」)に図示されている階数を示す階数情報である(
図2では、「1階」等)。
【0043】
そして、このような
図2の下図関連情報の最上段の情報については、例えば、「ID001」が識別する下図情報が
図4の下図画像G1を示す「B001.jpg」であり、当該「B001.jpg」は工事現場の建物の「1階」(
図3)を表示するものであることが示されている。
【0044】
なお、この下図関連情報については、例えば、管理者が入力することにより格納される。
【0045】
(構成‐サーバ装置-記録部-予約関連情報DB)
図1の予約関連情報DB222は、予約関連情報を格納する格納手段である。
【0046】
図5は、予約関連情報を例示した図である。「予約関連情報」とは、工事現場の空間によける予約の状況を示す予約状況情報であり、例えば、予約済空間を特定する情報を含む情報であり、一例としては、
図5に示す各項目の情報が相互に関連付けられている。なお、本実施の形態では、例えば、工事現場の空間の内の予約済空間以外の空間が非予約済空間に対応するものとして説明する。
【0047】
項目「予約ID」の情報は、予約関連情報を一意に識別する予約IDである(
図5では、「ID901」等)。項目「予約名情報」の情報は、予約を特定するための名称を示す予約名情報である(
図5では、「鉄筋ヤード」等)。項目「予約会社情報」の情報は、予約したユーザ(例えば、実作業を行う協力会社の職長等)が所属する会社を示す予約会社情報である(
図5では、「A建設」等)。
【0048】
図5の項目「予約空間特定情報」の情報は、既に予約されている空間(つまり、予約済空間)を特定するための予約空間特定情報であり、例えば、項目「階数情報」と項目「位置特定情報」を含む。項目「階数情報」の情報は、予約した空間の階数を示す階数情報である(
図5では、「1階」等)。項目「位置特定情報」の情報は、予約した空間の位置及び範囲を示す位置特定情報である。
【0049】
この位置特定情報としては、例えば、前述の所定の座標系を基準とした座標の集合を用いることとする。すなわち、例えば、平面視(つまり、平面図として空間を真上から見た状態)で四角形の空間の位置及び範囲を示す場合、四角形の4隅各々の位置に対応する4個の座標を含む座標の集合を位置特定情報として用いてもよい。なお、
図5では、位置特定情報である座標の集合を示す情報として、説明の便宜上「Ar1」等と図示されている。
【0050】
図5の項目「予約期間情報」の情報は、予約されて占有されることが予定されている期間を示す予約期間情報である(
図5では、予約開始日である2021年1月3日から予約終了日である2021年1月12日までの期間を示す「2021年1月3日-2021年1月12日」等)。
【0051】
そして、このような
図5の予約関連情報の最上段の情報については、例えば、「ID901」が識別する予約関連情報において、「A建設」が「鉄筋ヤード」という予約の名称で、「1階」の「Ar1」が示す空間を、2021年1月3日から2021年1月12日までの期間予約していることが示されている。
【0052】
なお、この予約関連情報については、例えば、後述する検索予約処理を実行することにより格納される。
【0053】
(構成‐サーバ装置-制御部)
図1の制御部23は、サーバ装置2を制御する制御手段であり、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである(他の装置の制御部も同様とする)。
【0054】
制御部23は、機能概念的には、例えば、取得部231、検索部232、及び出力部233を備える。
【0055】
(構成‐サーバ装置-制御部-取得部)
図1の取得部231は、工事現場の空間を検索する検索条件を示す検索条件情報であって、ユーザによって入力される検索条件情報を取得する取得手段であり、例えば、非予約済空間用検索条件又は予約済空間用検索条件を示す検索条件情報を取得する手段である。
【0056】
===非予約済空間用検索条件===
「非予約済空間用検索条件」とは、工事現場の未だ予約されていない空間である非予約済空間を検索するための条件であり、例えば、第1検索条件、第2検索条件、及び第3検索条件を含む。
【0057】
=第1検索条件=
「第1検索条件」とは、非予約済空間の位置を基準とした検索条件である。当該検索条件に関して、取得手段は、例えば、工事現場における基準位置と、当該基準位置からの許容限界距離とを示す情報を、検索条件情報として取得する。
【0058】
=第2検索条件=
「第2検索条件」とは、非予約済空間の連続して予約されていない期間(つまり、連続して予約して使用することが可能となっている期間)を基準とした検索条件である。当該検索条件に関して、取得手段は、例えば、連続して予約及び使用できる最短の期間である最短連続使用可能期間を示す情報を、検索条件情報として取得する。
【0059】
=第3検索条件=
「第3検索条件」とは、非予約済空間が設けられている範囲を基準とした検索条件である。当該検索条件に関して、取得手段は、例えば、平面視における非予約済空間の最小面積を示す情報、平面視における非予約済空間の長辺方向の最短の距離である最短長辺距離を示す情報、平面視における非予約済空間の短辺方向の最短の距離である最短短辺距離を示す情報、立体視における非予約済空間の高さ方向の最短の距離である最短高さ距離を示す情報、又は、立体視における非予約済空間の最小体積を示す情報を、検索条件情報として取得する。
【0060】
なお、ここでの「平面視」とは、例えば、空間を真上から見た場合(つまり、平面図に対応する視点から見た場合)を示すものと解釈してもよい。また、「立体視」とは、例えば、空間を立体的に見た場合を示すものと解釈してもよい。
【0061】
取得手段は、第1~第3検索条件の内の1個以上の検索条件を示す検索条件情報を取得するが、本実施の形態では、これら3個の検索条件を示す検索条件情報を取得する場合について説明する。
【0062】
===予約済空間用検索条件===
「予約済空間用検索条件」とは、工事現場の既に予約されている空間である予約済空間を検索するための条件である。当該検索条件に関して、取得手段は、例えば、所定の基準時から予約終了日までの期間である残予約期間を基準とした検索条件を示す情報を、検索条件情報として取得する。
【0063】
「所定の基準時」とは、予め定められた基準となる時を示す概念であり、例えば、現在の日時、あるいは、現在の日時以外のユーザによって指定された特定の日時等を含む概念であるが、本実施の形態では、現在の日時である場合について説明する。
【0064】
(構成‐サーバ装置-制御部-検索部)
図1の検索部232は、格納手段に格納されている予約状況情報と、取得手段が取得した検索条件情報とに基づいて、検索条件情報が示す検索条件に該当する空間を検索する検索手段である。
【0065】
===非予約済空間の検索(第1検索条件)===
非予約済空間の第1検索条件に関して、検索手段は、基準位置から許容限界距離以内の位置に設けられている非予約済空間を検索する。
【0066】
なお、「基準位置から許容限界距離以内の位置に設けられている非予約済空間」とは、例えば、非予約済空間内の少なくとも一部の空間が基準位置から許容限界距離以内の位置に設けられている当該非予約済空間を示すこととして解釈してもよいし、あるいは、非予約済空間内の全部の空間が基準位置から許容限界距離以内の位置に設けられている当該非予約済空間を示すこととして解釈してもよいが、本実施の形態では、前者を示す場合を例示して説明する。
【0067】
===非予約済空間の検索(第2検索条件)===
非予約済空間の第2検索条件に関して、検索手段は、非予約済空間の連続して予約されていない期間が最短連続使用可能期間以上となっている非予約済空間を検索する。
【0068】
===非予約済空間の検索(第3検索条件)===
非予約済空間の第3検索条件に関して、検索手段は、取得手段が取得した検索条件情報が示す最小面積以上、最短長辺距離以上、最短短辺距離以上、最短高さ距離以上、又は最小体積以上となっている非予約済空間を検索する。
【0069】
===予約済空間の検索===
予約済空間の検索条件に関して、検索手段は、残予約期間がユーザによって入力されて指定された期間であるユーザ入力期間以内となっている予約済空間を検索する。
【0070】
(構成‐サーバ装置-制御部-出力部)
図1の出力部233は、検索手段の検索結果を出力する出力手段であり、例えば、ユーザによって指定された基準に基づく優先順位に従って、検索手段の検索結果を出力する手段である。なお、制御部23の各部によって行われる処理については、後述する。
【0071】
(処理)
続いて、本実施の形態に係る情報処理システム100によって実行される処理について説明する。例えば、検索予約処理、及び消費寿命検索処理について説明する。
【0072】
(処理‐検索予約処理)
検索予約処理について説明する。
図6は、検索予約処理のフローチャートである(以下の各処理の説明ではステップを「S」と略記する)。検索予約処理は、ユーザによって入力される検索条件に基づいて、非予約済空間を検索して予約する処理であり、例えば、サーバ装置2によって実行される処理である。
【0073】
ここでは、例えば、ユーザが、自己の端末装置1のタッチパッド12を介して、検索予約処理を開始するための所定操作(例えば、予約処理を開始するためのボタンをタップする操作等)を行った場合に処理を開始することして、当該処理が開始されたところから説明する(後述の消費寿命検索処理も同様とする)。
【0074】
===SA1===
図6のSA1においてサーバ装置2の制御部23は、予約画面を表示する。
図7は、予約画面の表示例であり、
図8は、予約画面における情報入力領域の表示例である。なお、
図7等においては、説明の便宜上、情報入力領域A1における具体的な表示が省略されている。
【0075】
==予約画面==
「予約画面」とは、ユーザによって入力される検索条件に基づいて、非予約済空間を検索して予約するための画面であり、例えば
図7に示すように、情報入力領域A1、第1情報表示領域A2、及び第2情報表示領域A3を有する。
【0076】
==予約画面‐情報入力領域==
図7の情報入力領域A1は、空間の検索条件を示す検索条件情報を含む各種情報を入力するための領域であり、例えば
図8に示すように、各入力欄を有する。
【0077】
=日付入力欄=
図8の日付入力欄311は、予約状況を表示する日付を示す情報を入力するための欄である。そして、
図8の例では、この欄には、2021年1月5日を示す「2021/01/05」が入力されている。
【0078】
=階数入力欄=
図8の階数入力欄312は、非予約済空間を検索するための検索条件を示す情報を入力するための欄であり、具体的には、工事現場の建物の階数を示す情報を入力する欄である。そして、
図8の例では、この欄には、1階を示す「1F」が入力されている。
【0079】
=予約名入力欄=
図8の予約名入力欄313は、予約名情報を入力するための欄である。そして、
図8の例では、この欄には、「型枠ヤード」が入力されている。
【0080】
=予約会社名入力欄=
図8の予約会社名入力欄314は、予約会社情報を入力するための欄である。そして、
図8の例では、この欄には、「D建設」が入力されている。
【0081】
=開始可能日入力欄=
図8の開始可能日入力欄315は、非予約済空間を検索するための検索条件を示す情報を入力するための欄であり(以下に示す各欄も同様)、具体的には、検索対象とする期間における最先日(つまり、当該期間の開始日)を示す情報を入力するための欄である。この開始可能日入力欄315には、例えば、検索して予約する対象となる空間で行われる作業を開始することが可能な最先の日を示す情報等が入力される。そして、
図8の例では、この欄には、2021年1月12日を示す「2021/01/12」が入力されている。
【0082】
=終了期限入力欄=
図8の終了期限入力欄316は、検索対象とする期間における最終日を示す情報を入力するための欄である。この終了期限入力欄316には、例えば、検索して予約する対象となる空間で行われる作業を終了させるべき期限日を示す情報等が入力される。そして、
図8の例では、この欄には、2021年1月23日を示す「2021/01/23」が入力されている。
【0083】
=優先事項入力欄=
図8の優先事項入力欄317は、非予約済空間の検索結果を表示する際の優先順位を特定するための情報を入力するための欄であり、例えば、最も優先して表示させる検索結果を示す情報の種類を入力するための欄である。この優先事項入力欄317は、例えば、前述の第1検索条件の検索結果を最優先とする場合に選択される「位置」、前述の第2検索条件の検索結果を最優先とする場合に選択される「期間」、前述の第3検索条件の検索結果を最優先とする場合に選択される「範囲」の各ラジオボタンを有しており、いずれか1個のみを選択して入力することが可能となっている。そして、
図8の例では、この欄においては、「期間」が選択されて入力されている。
【0084】
なお、検索結果を優先して表示させる表示態様は任意であるが、例えば、
図7の第2情報表示領域A3において、優先させる度合いである優先度が高い情報ほど、図面の上方に表示させる態様を採用する場合について説明する。つまり、優先度がより高い検索結果を示す情報については、
図7の第2情報表示領域A3において、他の検索結果よりも上方に表示されることになる。
【0085】
=位置入力欄=
図8の位置入力欄318は、第1検索条件に関する情報を入力するための欄であり、具体的には、基準位置からの許容限界距離を示す情報を入力するための欄である。そして、
図8の例では、この欄には、10.0mを示す「10.0」が入力されている。
【0086】
「基準位置」とは、第1検索条件で検索する場合の基準となる位置を示す概念であり、工事現場内の位置を示す概念であり、例えば、
図7の第1情報表示領域A2に表示される下図画像G1内のユーザによって指定された位置に対応する位置を示す概念である。「許容限界距離」とは、検索して予約する対象の空間の位置として許容される最長の距離(つまり、限界の距離)を示す概念である。
【0087】
=期間入力欄=
図8の期間入力欄319は、第2検索条件に関する情報を入力するための欄であり、具体的には、連続して予約及び使用できる最短の期間である最短連続使用可能期間を示す情報を入力するための欄である。そして、
図8の例では、この欄には、3日間を示す「3.0」が入力されている。
【0088】
=範囲入力欄=
図8の第1範囲入力欄320及び第2範囲入力欄321は、第3検索条件に関する情報を入力するための欄である。第1範囲入力欄320は、例えば、項目入力欄320A、及び値入力欄320Bを有する。第2範囲入力欄321は、例えば、項目入力欄321A、及び値入力欄321Bを有する。
【0089】
項目入力欄320A、321Aは、第3検索条件に関する項目を入力するための欄であり、具体的には、相互に異なる項目を入力するための欄である。「第3検索条件に関する項目」とは、例えば、平面視における非予約済空間の最小面積(以下、「第1項目」)、平面視における非予約済空間の長辺方向の最短の距離である最短長辺距離(以下、「第2項目」)、平面視における非予約済空間の短辺方向の最短の距離である最短短辺距離(以下、「第3項目」)、立体視における非予約済空間の高さ方向の最短の距離である最短高さ距離(以下、「第4項目」)、又は、立体視における非予約済空間の最小体積(以下、「第5項目」)を示す概念である。
【0090】
なお、本実施の形態では、例えば、前述の第1項目~第5項目の内の第1項目~第3項目を選択して入力することが可能となるように構成されている場合について説明する。
【0091】
値入力欄320B、321Bは、項目入力欄320A、321Aに入力した項目に関する値を入力するための欄である。
【0092】
そして、
図8の例では、項目入力欄320A、321Aに「第1項目」を示す「面積の最小値」、「第2項目」を示す「長辺方向の最小値」が選択されて入力されており、当該「第1項目」、「第2項目」の値として値入力欄320B、321Bに20.0m2(「m2」は、面積の単位である平方メートルを示すものとする)を示す「20.0」、5.0mを示す「5.0」が入力されている。すなわち、第1範囲入力欄320には、平面視における非予約済空間の最小面積として「20.0」m2が入力されており、また、第2範囲入力欄321には、平面視における非予約済空間の最短長辺距離として「5.0」mが入力されている。
【0093】
==予約画面‐第1情報表示領域==
図7の第1情報表示領域A2は、下図画像G1等の下図画像において各種情報(非予約済空間の検索結果を示す情報を含む)が重畳して表示される領域であり、また、前述の基準位置を示す基準位置情報を指定して入力するための領域である。
【0094】
==予約画面‐第2情報表示領域==
図7の第2情報表示領域A3は、非予約済空間の検索結果等を示すテキスト情報等が表示される領域である。
【0095】
==処理==
図6のSA1の処理について具体的には、サーバ装置2の制御部23が、予約画面を表示するための画面情報を生成して端末装置1に送信することにより、端末装置1のディスプレイ13に当該予約画面を表示する。
【0096】
なお、特記する場合を除いて、各画面又は画面中の各種情報については、サーバ装置2が上述の処理と同様な処理を行って、端末装置1のディスプレイ13に表示することになるが、この情報を表示する処理自体の説明については、説明の便宜上、簡略化又は省略する。
【0097】
図9~
図14は、予約画面の表示例である。ここでは、例えば、
図9に示すように、第1情報表示領域A2及び第2情報表示領域A3に何らの情報も表示されていない予約画面を表示する。
【0098】
この後、ユーザが、タッチパッド12を介して、
図8の日付入力欄311に「2021/01/05」を入力し、階数入力欄312に「1F」を入力した場合、端末装置1は、当該入力された情報をサーバ装置2に送信する。一方、サーバ装置2の制御部23は、端末装置1から送信された情報に基づいて、
図10に示すように、下図画像G1に対して予約済空間表示画像G2を重畳した情報が表示される予約画面を、端末装置1のディスプレイ13に表示する。
【0099】
「予約済空間表示画像」G2とは、予約済空間の位置及び範囲を示す画像であり、当該予約済空間の位置及び範囲に対応する下図画像中の位置及び範囲に表示される画像である。
【0100】
詳細には、例えば、サーバ装置2の制御部23は、
図2の下図関連情報を参照して、端末装置1から受信した「1F」が示す1階の下図情報である「B001.jpg」を特定する。次に、
図5の予約関連情報を参照して、端末装置1から受信した「1F」が示す1階の予約済空間の内の、端末装置1から受信した「2021/01/05」が示す2021年1月5日に予約されている予約済空間の位置及び範囲を示す位置特定情報として、「Ar1」、「Ar2」等を特定する。次に、前述の特定した「B001.jpg」が示す下図画像G1において、前述の特定した「Ar1」、「Ar2」等が示す位置及び範囲に対応する予約済空間表示画像G2が重畳される情報が第1情報表示領域A2に表示される予約画面を、端末装置1のディスプレイ13に表示する。
【0101】
===SA2===
図6のSA2においてサーバ装置2の取得部231は、検索条件情報等を取得する。具体的には、ユーザが、タッチパッド12を介して、
図8の各入力欄に対して、図示されている各情報を入力し、また、
図11の第1情報表示領域A2の下図画像G1において、基準位置画像G100が図示されている位置をタップして指定することにより、当該基準位置画像G100が図示されている位置の座標情報を、基準位置情報として入力した場合を例示して説明する。
【0102】
なお、下図画像G1をタップして基準位置情報が入力された場合、タップされた位置(つまり、基準位置に対応する位置)に、基準位置を示す画像である基準位置画像G100が表示される。ここでの処理は任意であり、例えば、入力されて基準位置情報に関して、端末装置1とサーバ装置2との間で通信を行って、サーバ装置2の制御部23が、前述の基準位置情報に基づいて基準位置画像G100を表示するように構成してもよいし、あるいは、端末装置1の制御部15が、タッチパッド12からの入力に基づいて表示するように構成してもよい。
【0103】
なお、
図8の予約名入力欄313及び予約会社名入力欄314に入力される情報については、後述の検索では用いられないので、これらの入力欄の情報は入力されていないこととする。
【0104】
このように、
図8の各入力欄に対して各情報を入力し、また、基準位置情報を入力して、
図8の「検索」ボタンをタップした場合、端末装置1は、当該入力された情報をサーバ装置2に送信する。
【0105】
一方、サーバ装置2の取得部231は、端末装置1から送信された情報を受信して取得する。具体的には、
図8の階数入力欄312に入力されている「1F」、開始可能日入力欄315に入力されている「2021/01/12」、終了期限入力欄316に入力されている「2021/01/23」、優先事項入力欄317に入力されている「期間」、位置入力欄318に入力されている「10.0」、期間入力欄319に入力されている「3.0」、第1範囲入力欄320に入力されている「面積の最小値」及び「20.0」、第2範囲入力欄321に入力されている「長辺方向の最小値」及び「5.0」、及び下図画像G1をタップして入力された基準位置情報を、受信して取得する。
【0106】
なお、これらの受信した各情報の内の、優先事項入力欄317の情報である「期間」以外の情報が、「検索条件情報」に対応するものと解釈してもよい。
【0107】
===SA3===
図6のSA3においてサーバ装置2の検索部232は、
図5の予約関連情報及びSA2で取得した情報等に基づいて、工事現場の検索対象となる全空間(つまり、
図3に一部が図示されている建物の空間)から、検索条件情報が示す検索条件に該当する非予約済空間を検索する。
【0108】
概略的には、開始可能日入力欄315の情報が示す最先日から終了期限入力欄316の情報が示す最終日までの期間中の非予約済空間(つまり、当該期間中に予約されていない期間が存在する空間)において、
図8の階数入力欄312の情報が示す階の非予約済空間に該当し、且つ、基準位置情報が示す基準位置から位置入力欄318の情報が示す許容限界距離以内の位置に設けられている非予約済空間に該当し、且つ、連続して予約されていない期間が期間入力欄319の情報が示す最短連続使用可能期間以上となっている非予約済空間に該当し、且つ、第1範囲入力欄320の値入力欄320Bが示す最小面積以上となっている非予約済空間に該当し、且つ、第2範囲入力欄321の値入力欄321Bが示す最短長辺距離以上となっている非予約済空間に該当するものを検索する。
【0109】
具体的な処理は任意であるが、以下の第1処理~第3処理を行うこととしてもよい。
【0110】
=第1処理=
まず、第1処理において、
図2の下図関連情報を参照して、
図8の階数入力欄312の情報が示す階を示す下図情報を取得し、取得した下図情報が示す空間を、検索対象の階に対応する空間と特定する。
【0111】
ここでは、例えば、「1F」が示す1階を示す下図情報である「B001.jpg」が示す空間を、検索対象の階に対応する空間と特定する。
【0112】
=第2処理=
次に、第2処理において、
図5の予約関連情報の予約空間特定情報及び予約期間情報を参照して、第1処理で特定した空間の内の、開始可能日入力欄315の情報が示す最先日から終了期限入力欄316の情報が示す最終日までの期間中に予約されていない期間が存在する空間を、非予約済空間を特定する。
【0113】
なお、前述したように、
図2の下図情報(「B001.jpg」等)が示す下図画像(下図画像G1等)については、工事現場の実際の空間に関連付けられている所定の座標系が設定されており、また、
図5の予約空間特定情報の位置特定情報については、当該所定座標系の座標が用いられているので、
図5の予約空間特定情報を参照することにより、工事現場の空間内の予約済空間の位置及び範囲を特定することが可能となっており、また、工事現場の空間内の予約済空間以外の空間である非予約済空間の位置及び範囲を特定することが可能となっているので、ここでの第2処理及び後述する第3処理を実行することが可能となる(後述の
図15の消費寿命検索処理も同様)。
【0114】
ここでは、例えば、第1処理で特定した空間の内の、「2021/01/12」が示す2021年1月12日から「2021/01/23」が示す2021年1月23日までの期間中に予約されていない期間が存在する空間を、当該期間中の非予約済空間として特定する。
【0115】
=第3処理=
次に、第3処理において、
図5の予約関連情報の予約空間特定情報及び予約期間情報を参照して、第2処理で特定した非予約済空間の中から、基準位置情報が示す基準位置から位置入力欄318の情報が示す許容限界距離以内の位置に設けられている非予約済空間に該当し、且つ、連続して予約されていない期間が期間入力欄319の情報が示す最短連続使用可能期間以上となっている非予約済空間に該当し、且つ、第1範囲入力欄320の値入力欄320Bが示す最小面積以上となっている非予約済空間に該当し、且つ、第2範囲入力欄321の値入力欄321Bが示す最短長辺距離以上となっている非予約済空間を特定する(つまり、検索する)。
【0116】
詳細には、例えば、上述の検索条件に該当することを前提として、基準位置からの距離がより近い位置に設けられており、且つ、より長い間連続して予約されておらず、且つ、より大きな面積となり、且つ、より長い長辺となる空間を、予約済空間として検索してもよい。
【0117】
ここでは、例えば、平面視において、
図11の基準位置画像G100が図示されている位置に対応する基準位置から「10.0」が示す10.0m以内の位置に設けられている非予約済空間に該当し、且つ、連続して予約されていない「3.0」が示す3日以上となっている非予約済空間に該当し、且つ、平面視の面積が「20.0」が示す20.0m2以上となっている非予約済空間に該当し、且つ、平面視の長辺が「5.0」が示す5.0m以上となっている非予約済空間として、
図13の第1情報表示領域A2に矩形で図示されている空間等を特定する(つまり、検索する)。
【0118】
===SA4===
図6のSA4においてサーバ装置2の出力部233は、SA3の検索結果を示す情報を出力する。具体的には、
図12に示すように、SA3で特定した(つまり、検索した)非予約済空間を示す条件合致非予約済空間情報G3を第2情報表示領域A3に表示する。
【0119】
「条件合致非予約済空間情報」G3とは、検索した非予約済空間を示す情報であり、具体的には、検索条件に合致する非予約済空間を示す情報であり、例えば、連続して予約されていない期間(つまり、連続して使用及び予約することが可能な期間)を示す「2021/1/13-1/22」、基準位置からの平面視の距離を示す「距離8.5」(詳細には、基準位置からの最短距離)、平面視の面積を示す「22.0m2」、及び平面視の長辺の長さを示す「長辺5.5m」等を含む情報である。
【0120】
SA3において非予約済空間を複数個特定した場合、優先順位に基づいて、条件合致非予約済空間情報G3の表示位置を特定し、特定した表示位置に表示する。具体的には、
図8の優先事項入力欄317において「位置」が入力された場合、基準位置からの距離がより短い非予約済空間を示す予約済空間情報G3ほど優先して上方に表示する。また、
図8の優先事項入力欄317において「期間」が入力された場合、連続して予約されていない期間がより長い非予約済空間を示す予約済空間情報G3ほど優先して上方に表示する。また、
図8の優先事項入力欄317において「範囲」が入力された場合、第1範囲入力欄320の項目入力欄320Aに入力された項目に応じて、以下の通り優先して表示する。
【0121】
例えば、項目入力欄320Aに「第1項目」が入力された場合、平面視の面積がより大きい非予約済空間を示す予約済空間情報G3ほど優先して上方に表示する。また、項目入力欄320Aに「第2項目」が入力された場合、平面視の長辺の長さがより長い非予約済空間を示す予約済空間情報G3ほど優先して上方に表示する。また、項目入力欄320Aに「第3項目」が入力された場合、平面視の短辺の長さがより長い非予約済空間を示す予約済空間情報G3ほど優先して上方に表示する。また、項目入力欄320Aに「第4項目」が入力された場合、立体視の高さがより高い(つまり、立体視の高さ方向の距離がより長い)非予約済空間を示す予約済空間情報G3ほど優先して上方に表示する。また、項目入力欄320Aに「第5項目」が入力された場合、立体視における体積がより大きい非予約済空間を示す予約済空間情報G3ほど優先して上方に表示する。
【0122】
なお、
図8の優先事項入力欄317において「範囲」が入力された場合のバリエーションとしては、例えば、第2範囲入力欄321の項目入力欄321Aに入力された項目に応じて、優先して表示するように構成してもよい。
【0123】
ここでは、例えば、SA2において、優先事項入力欄317に入力されている「期間」を取得したので、
図12に示すように、連続して予約されていない期間がより長い非予約済空間を示す条件合致非予約済空間情報G31を、条件合致非予約済空間情報G32よりも優先して上方に表示する。
【0124】
また、例えば、ユーザが、条件合致非予約済空間情報G31をタップした場合、端末装置1がサーバ装置2に対して、条件合致非予約済空間情報G31をタップしたことを示す情報を送信する。一方、サーバ装置2の出力部233は、当該情報を受信して、
図13の第1情報表示領域A2に示すように、ユーザにタップされた条件合致非予約済空間情報G31が示す非予約済空間を示す情報(当該空間の位置及び範囲を示す矩形の画像、基準位置からの距離、空間の面積、長辺の長さ、及び短辺の長さを示すテキスト情報)を、当該非予約済空間が設けられている階の下図を示す下図画像G1に重畳して表示する。
【0125】
なお、例えば、SA3の処理において、検索条件に合致する非予約済空間が存在せず、非予約済空間を特定できない(検索できない)場合も想定されるが、この場合、
図14に示すように、第2情報表示欄A3に、非予約済空間を検索できなかったことを示すメッセージ情報を表示してもよい。
【0126】
===SA5===
図6のSA5においてサーバ装置2の制御部23は、予約処理を行う。「予約処理」とは、空間を予約する処理であり、例えば、
図5の予約関連情報を格納する処理である。
【0127】
具体的には、ユーザが、タッチパッド12を介して、
図13の条件合致非予約済空間情報G3をタップして選択した上で、予約名情報、予約会社名情報、及び予約期間情報を不図の各入力欄に入力して「予約」ボタン(不図示)をタップした場合、当該選択及び入力された情報が、サーバ装置2に送信される。サーバ装置2の制御部23は、端末装置1から送信された情報を受信し、受信した情報に基づいて、
図5の予約関連情報を格納する。
【0128】
ここでは、例えば、ユーザが、
図13の条件合致非予約済空間情報G31をタップした選択した上で、予約名情報、予約会社名情報、及び予約期間情報を入力して「予約」ボタンタップした場合について説明する。この場合、サーバ装置2の制御部23は、
図5の予約関連情報において一意となる予約IDを生成し、生成した予約ID、条件合致非予約済空間情報G31が示す
図13の第1情報表示領域A2に表示されている矩形の空間を示す予約空間特定情報、前述のユーザに入力された各情報を相互に関連付けて、
図5の予約関連情報として格納することにより、
図13の第1情報表示領域A2に表示されている矩形の空間を予約する。これにて、検索予約処理を終了する。
【0129】
(処理‐消費寿命検索処理)
消費寿命検索処理について説明する。
図15は、消費寿命検索処理のフローチャートである。消費寿命検索処理は、ユーザによって入力される検索条件に基づいて、予約済空間を検索する処理であり、例えば、サーバ装置2によって実行される処理である。
【0130】
===SB1===
図15のSB1においてサーバ装置2の制御部23は、検索画面を表示する。
図16は、検索画面の表示例であり、
図17は、検索画面における情報入力領域の表示例である。
【0131】
==検索画面==
「検索画面」とは、ユーザによって入力される検索条件に基づいて、予約済空間を検索するための画面であり、例えば
図16に示すように、情報入力領域B1、第1情報表示領域B2、及び第2情報表示領域B3を有する。
【0132】
==検索画面‐情報入力領域==
図16の情報入力領域B1は、空間の検索条件を示す検索条件情報を含む各種情報を入力するための領域であり、例えば
図17に示すように、各入力欄を有する。
【0133】
=階数入力欄=
図17の階数入力欄411は、予約済空間を検索するための検索条件を示す情報を入力するための欄であり(以下に示す各欄も同様)、具体的には、工事現場の建物の階数を示す情報を入力する欄である。そして、
図17の例では、この欄には、1階を示す「1F」が入力されている。
【0134】
=予約会社名入力欄=
図17の予約会社名入力欄412は、予約会社情報を入力するための欄である。そして、
図17の例では、この欄には、「共通」が入力されている。なお、「共通」とは、「A建設」、「B建設」等を含む全ての会社を示す情報である。また、
図17では不図示であるが、この欄には、個別の会社を示す「A建設」等も入力可能である。
【0135】
=期間入力欄=
図17の期間入力欄413は、残予約期間(つまり、現在の日時から予約終了日までの期間)に関する検索条件を示すユーザ入力期間を入力するための欄である。そして、
図17の例では、この欄には、2日間を示す「2」が入力されている。
【0136】
==検索画面‐第1情報表示領域==
図16の第1情報表示領域B2は、下図画像G1等の下図画像において各種情報(予約済空間の検索結果を示す情報を含む)が重畳して表示される領域である。
【0137】
==予約画面‐第2情報表示領域==
図16の第2情報表示領域B2は、予約済空間の検索結果等を示すテキスト情報等が表示される領域である。
【0138】
==処理==
図15のSB1の処理について具体的には、サーバ装置2の制御部23が、検索画面を表示するための画面情報を生成して端末装置1に送信することにより、端末装置1のディスプレイ13に当該検索画面を表示する。
【0139】
===SB2===
図15のSB2においてサーバ装置2の取得部231は、検索条件情報を取得する。具体的には、ユーザが、タッチパッド12を介して、
図17の各入力欄に対して、図示されている各情報を入力して、「検索」ボタンをタップした場合、端末装置1は、当該入力された情報をサーバ装置2に送信する。
【0140】
一方、サーバ装置2の取得部231は、端末装置1から送信された情報を受信して取得する。具体的には、
図17の階数入力欄411に入力されている「1F」、予約会社名入力欄412に入力されている「共通」、及び期間入力欄413に入力されている「2」を、検索条件情報として取得する。
【0141】
===SB3===
図15のSB3においてサーバ装置2の検索部232は、
図5の予約関連情報及びSB2で取得した情報等に基づいて、工事現場の検索対象となる全空間(つまり、
図3に一部が図示されている建物の空間)から、検索条件情報が示す検索条件に該当する予約済空間を検索する。
【0142】
概略的には、予約会社名入力欄412の情報が示す会社によって予約されている予約済空間において、階数入力欄411が示す階の予約済空間に該当し、且つ、現在の日時から期間入力欄413が示すユーザ入力期間後の日時以内に予約が終了する予約済空間に該当するものを検索する。
【0143】
具体的な処理は任意であるが、以下の第1処理~第3処理を行うこととしてもよい。
【0144】
=第1処理=
まず、第1処理において、
図5の予約関連情報の予約会社名情報及び階数情報を参照して、予約会社名入力欄412の情報が示す会社によって予約された予約済空間であり、且つ、階数入力欄411の情報が示す階に該当する予約済空間を特定する。
【0145】
ここでは、例えば、「共通」が示す全ての会社によって予約された予約済空間であり、且つ、「1F」が示す1階に該当する予約済空間として、
図5の「予約ID」=「ID901」、「ID902」、「ID910」等に関連付けられている予約空間特定情報で特定される空間を特定する。
【0146】
=第2処理=
次に、第2処理において、
図5の予約関連情報を参照して、第1処理で特定した予約済空間に関連付けられている予約期間情報が示す予約終了日を特定し、また、任意の手法(例えば、サーバ装置2のタイマ等の計時手段の計時結果を用いる手法等)で現在の日時を特定した上で、当該特定した現在の日時から、前述の特定した予約終了日までの期間を残予約期間として特定する。この処理を、第1処理で特定した全ての予約済空間に関して行う。
【0147】
ここでは、例えば、
図5の「予約ID」=「ID901」、「ID902」、「ID910」に関連付けられている予約空間特定情報で特定される予約済空間の残予約期間として、「3日と3時間29分」、「3日と3時間29分」、「1日と3時間29分」を特定する。
【0148】
=第3処理=
次に、第3処理において、第2処理で特定した残予約期間が
図17の期間入力欄413に入力された情報が示すユーザ入力期間以内(つまり、残予約期間がユーザ入力期間と同じ、又は、残予約期間がユーザ入力期間よりも短い)となっている予約済空間を特定する(つまり、検索する)。この処理を、第1処理で特定した全ての予約済空間に関して行う。
【0149】
ここでは、例えば、期間入力欄413の情報が「2」であるので、ユーザ入力期間が2日間となり、第2処理で特定した「3日と3時間29分」、「3日と3時間29分」、「1日と3時間29分」の内の、「1日と3時間29分」が2日以内である。よって、「1日と3時間29分」に対応する
図5の「予約ID」=「ID910」に関連付けられている予約空間特定情報で特定される予約済空間を特定する(つまり、検索する)。
【0150】
===SB4===
図15のSB4においてサーバ装置2の出力部233は、SB3の検索結果を示す情報を出力する。
図18~
図19は、検索画面の表示例である。具体的には、
図18に示すように、SB3で特定した(つまり、検索した)予約済空間を示す条件合致予約済空間情報G4を第2情報表示領域B3に表示する。
【0151】
「条件合致予約済空間情報」G4とは、検索した予約済空間を示す情報であり、具体的には、検索条件に合致する予約済空間を示す情報であり、例えば、
図5の予約名情報を示す「車両動線」、及びSB3の第2処理で特定した残予約期間を示す「寿命:残り1日と3時間29分」等を含む情報である。
【0152】
また、例えば、ユーザが、条件合致予約済空間情報G4をタップした場合、端末装置1がサーバ装置2に対して、条件合致予約済空間情報G4をタップしたことを示す情報を送信する。一方、サーバ装置2の出力部233は、当該情報を受信して、
図19の第1情報表示領域B2に示すように、ユーザにタップされた条件合致予約済空間情報G4が示す予約済空間を示す情報(当該空間の位置及び範囲を示す矩形の画像)を、当該予約済空間が設けられている階の下図を示す下図画像G1に重畳して表示する。
【0153】
なお、例えば、SB3の処理において、検索条件に合致する予約済空間が存在せず、予約済空間を特定できない(検索できない)場合も想定されるが、この場合、第2情報表示欄B3に、予約済空間を検索できなかったことを示すメッセージ情報を表示してもよい。これにて、検索予約処理を終了する。
【0154】
(本実施の形態の効果)
本実施の形態によれば、予約関連情報DB222の予約関連情報と、取得部231が取得した検索条件情報とに基づいて、検索条件情報が示す検索条件に該当する空間を検索することにより、例えば、工事現場の空間を検索することが可能となる。
【0155】
〔III〕実施の形態に対する変形例
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
【0156】
(範囲入力欄について)
また、上記実施の形態では、
図8の第1範囲入力欄320及び第2範囲入力欄321に対して、前述の第1項目~第5項目の内の第1項目~第3項目を選択して入力することが可能となるように構成されている場合について説明したが、これに限らず、第1項目~第5項目を選択して入力可能となるように構成してもよい。
【0157】
このように構成した場合、最短高さ距離以上又は最小体積以上となっている非予約済空間を検索する場合も想定されるが、以下のように変更して当該検索を実現可能としてもよい。例えば、
図5の予約空間特定情報として、空間の高さ方向の広がりを建物の階の概念ではなく、座標を用いて特定する情報を採用してもよい。すなわち、例えば、工事現場の実際の空間に関連付けられている三次元座標系(相互に直交するX軸-Y軸-Z軸を基準とした座標系)の座標の集合を予約空間特定情報として用いて、当該座標の集合を用いて工事現場の空間の位置及び範囲を特定するように構成した上で、第1項目~第5項目に関する検索を行うように構成してもよい。
【0158】
(非予約済空間の検索について(その1))
また、上記実施の形態では、
図6のSA3において、
図8の階数入力欄312の情報が示す階の非予約済空間を検索する場合について説明したが、これに限らない。例えば、
図8の情報入力領域A1に対して、全階指定用チェックボックスを設けて、ユーザが、当該全階指定用チェックボックスをチェックして選択したか否かに基づいて、以下の処理を行うように構成してもよい。
【0159】
例えば、ユーザが、全階指定用チェックボックスをチェックせずに選択しない場合(つまり、ユーザが、全階を検索するための所定操作を実施しなかった場合)、実施の形態で説明した場合と同様にして、
図8の階数入力欄312の情報が示す階の非予約済空間を検索するように構成してもよい。
【0160】
例えば、ユーザが、全階指定用チェックボックスをチェックして選択した場合(つまり、ユーザが、全階を検索するための所定操作を実施した場合)、
図8の階数入力欄312の情報が示す階には限らず、全ての階の非予約済空間を検索するように構成してもよい。すなわち、この場合、
図6のSA3の第1処理において、
図2の下図関連情報を参照して、全ての階を示す下図情報を取得し、取得した下図情報が示す空間を、検索対象に対応する空間と特定した上で、第2処理及び第3処理を行うように構成してもよい。
【0161】
(非予約済空間の検索について(その2))
また、上記実施の形態では、
図6のSA3において、全ての会社によって予約されている予約済空間以外の空間から、非予約済空間を検索する場合について説明したが、これに限らない。例えば、特定の会社(一例としては、検索するユーザが所属する会社)以外の会社(一例としては、検索するユーザが所属する会社以外の他社)によって予約されている予約済空間以外の空間から、非予約済空間を検索するように構成してもよい。
【0162】
なお、このように構成する場合、特定の会社以外の会社によって予約されている空間を、「予約済空間」と解釈し、当該空間以外の空間(つまり、特定の会社によって予約されている空間(つまり、特定の会社以外の会社によっては予約されていない空間)、及び、いずれの会社の予約も行われていない空間)を「非予約済空間」と解釈してもよい。
【0163】
このように構成する場合、例えば、
図8の報入力領域A1に対して、自社予約干渉許容チェックボックスを設けて、ユーザが、当該自社予約干渉許容チェックボックスをチェックして選択したか否かに基づいて、以下の処理を行うように構成してもよい。
【0164】
例えば、ユーザが、自社予約干渉許容チェックボックスをチェックせずに選択しない場合(つまり、ユーザが、自社が予約している空間を検索候補に含める所定操作を実施しなかった場合)、実施の形態で説明した場合と同様にして、
図6のSA3を実行するように構成してもよい。
【0165】
例えば、ユーザが、自社予約干渉許容チェックボックスをチェックして選択した場合(つまり、ユーザが、自社が予約している空間を検索候補に含める所定操作を実施した場合)、
図6のSA3において、サーバ装置2の検索部232は、端末装置1を操作しているユーザが所属する会社を特定した上で、第1処理を行う。この後の第2処理において、前述の特定した会社によって予約されている空間については、予約されていないものとして、非予約済空間を特定した上で、第3処理を行うように構成してもよい。つまり、ユーザが所属する会社によって予約された空間については、第3処理で検索される候補の空間として取り扱うように構成してもよい。
【0166】
また、ユーザが所属する会社を特定する手法は任意であるが、例えば、
図8の情報入力領域A1にユーザが所属する会社を示す情報を入力する入力欄を設けて、当該入力欄に入力された情報に基づいて特定してもよいし、あるいは、
図6の検索予約処理の起動時に、自己の所属する会社を示す情報をログイン情報としてユーザに対して入力させ、当該入力されたログイン情報に基づいて特定してもよい。
【0167】
このように構成して自社予約干渉許容チェックボックスをチェックして選択した場合、非予約済空間を検索して予約するユーザが所属する会社によって予約されている空間の一部又は全部を含む空間が非予約済空間として検索されることになるが、例えば、当該検索された空間を予約することにより、ユーザの所属する会社内で空間の使用に関して調整し、作業のために使用することが可能となる。
【0168】
(非予約済空間の検索について(その3))
また、上記実施の形態では、
図6のSA3において、第1検索条件~第3検索条件の全てに該当する非予約済空間を検索する場合について説明したが、これに限らない。例えば、第1検索条件~第3検索条件の全てに該当する非予約済空間が存在しない場合、これらの検索条件の内の一部のみの検索条件に該当する非予約済空間を検索し、
図6のSA4において、当該検索した非予約済空間を示す情報を表示して出力するように構成してもよい。なお、この場合、全部の検索条件ではなく、一部のみの検索条件に該当する旨を示す情報を、前述の検索した非予約済空間を示す情報と共に表示して出力するように構成してもよい。
【0169】
(基準位置からの許容限界距離について)
また、上記実施の形態の第1検索条件に関する基準位置から許容限界距離については、例えば、実施の形態で説明した平面視の二次元的な概念に限らず、立体視の二次元的な概念と解釈してもよい。すなわち、第1検索条件に関する検索に関しては、例えば、基準位置を中心としたあらゆる方向(高さ方向も含む)における許容限界距離以内の位置に設けられている非予約済空間を検索するように構成してもよい。
【0170】
(予約済空間及び非予約済空間について)
また、上記実施の形態では、工事現場の空間が予約済空間又は非予約済空間に分類される場合について説明したが、これに限らず、例えば、予約済空間、非予約済空間、又は他の空間に分類されることとしてもよい。「他の空間」とは、予約済空間及び非予約済空間以外の空間であり、例えば、予約して用いることが禁止されている空間を示す概念であり、一例としては、予め定められていたり、あるいは、予約済空間で行われる作業に応じて自動的に定められたりする空間を含む概念である。
【0171】
この場合、例えば、サーバ装置2に対して他の空間を示す情報を格納し、
図6のSA3において、工事現場の検索対象となる全空間(つまり、
図3に一部が図示されている建物の空間)の内の他の空間以外の空間から、検索条件情報が示す検索条件に該当する非予約済空間を検索するように構成してもよい。
【0172】
(検索条件の組み合わせについて)
また、上記実施の形態では、
図6のSA3において各検索条件を全て満たす空間を検索する場合について説明したが、これに限らない。例えば、何れか1個のみの条件を満たす空間を検索するように構成してもよいし、あるいは、何れか複数個の条件を満たす空間を検索するように構成してもよい。
【0173】
(予約関連情報について)
また、上記実施の形態では、
図6の検索予約処理を行うことにより、
図5の予約関連情報を格納する場合について説明したが、これに限らない。例えば、ユーザが自己の端末装置1を介して情報を入力することにより格納されることとしてもよい。つまり、任意の手法で格納されることとしてもよい。
【0174】
(組み合わせについて)
また、上記実施の形態の概念と、変形例の概念とを相互に任意に組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0175】
1 端末装置
2 サーバ装置
11 通信部
12 タッチパッド
13 ディスプレイ
14 記録部
15 制御部
21 通信部
22 記録部
23 制御部
100 情報処理システム
221 下図関連情報DB
222 予約関連情報DB
231 取得部
232 検索部
233 出力部
311 日付入力欄
312 階数入力欄
313 予約名入力欄
314 予約会社名入力欄
315 開始可能日入力欄
316 終了期限入力欄
317 優先事項入力欄
318 位置入力欄
319 期間入力欄
320 第1範囲入力欄
320A 項目入力欄
320B 値入力欄
321 第2範囲入力欄
321A 項目入力欄
321B 値入力欄
411 階数入力欄
412 予約会社名入力欄
413 期間入力欄
A1 情報入力領域
A2 第1情報表示領域
A3 第2情報表示領域
B1 情報入力領域
B2 第1情報表示領域
B3 第2情報表示領域
G1 下図画像
G2 予約済空間表示画像
G3 条件合致非予約済空間情報
G4 条件合致予約済空間情報
G31 条件合致非予約済空間情報
G32 条件合致非予約済空間情報
G100 基準位置画像
【手続補正書】
【提出日】2022-06-09
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0001】
本発明は、管理システム、及び管理プログラムに関する。