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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023178604
(43)【公開日】2023-12-18
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/04847 20220101AFI20231211BHJP
【FI】
G06F3/04847
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022091387
(22)【出願日】2022-06-06
(71)【出願人】
【識別番号】723005698
【氏名又は名称】船井電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104433
【弁理士】
【氏名又は名称】宮園 博一
(72)【発明者】
【氏名】松本 昌紀
(72)【発明者】
【氏名】中村 祐也
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA04
5E555AA13
5E555AA46
5E555BA19
5E555BB19
5E555BC13
5E555CA17
5E555CA21
5E555CA47
5E555CB64
5E555CC03
5E555DB04
5E555DB22
5E555DD06
5E555EA02
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】ユーザが意図に沿った画質調整を容易に行うことが可能な表示装置を提供する。
【解決手段】この表示装置100は、映像を表示する表示部11と、表示部11に表示される映像の画質調整の制御を行うCPU10と、映像の画質に関連するユーザの入力を受け付けるリモコン17と、を備え、CPU10は、リモコン17に対する映像の画質に関連するユーザの入力に基づいて、複数の画質調整項目31のうちから、ユーザの入力内容に関連する画質調整項目32を決定するとともに、決定した画質調整項目32に対して画質調整操作が可能なように表示部11に決定した画質調整項目32の操作画面を表示する制御を行うように構成されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像を表示する表示部と、
前記表示部に表示される前記映像の画質調整の制御を行う制御部と、
前記映像の画質に関連するユーザの入力を受け付ける入力部と、を備え、
前記制御部は、前記入力部に対する前記映像の画質に関連する前記ユーザの入力操作に基づいて、複数の画質調整項目のうちから、前記ユーザの入力内容に関連する前記画質調整項目を決定するとともに、決定した前記画質調整項目に対して画質調整操作が可能なように前記表示部に前記決定した画質調整項目の操作画面を表示する制御を行うように構成されている、表示装置。
【請求項2】
前記映像の画質に関連する前記ユーザの入力は、前記映像の画質に対する前記ユーザの改善要求を示す第1入力内容または前記ユーザの状態を示す第2入力内容を含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記入力部は、前記第1入力内容により示される前記ユーザの前記映像の画質に対する改善要求または前記第2入力内容により示される前記ユーザの状態を、文字入力によって受け付ける文字入力部または音声入力によって受け付ける音声入力部の少なくとも一方を含む、請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記制御部は、あらかじめ設定された前記映像の画質に対する前記ユーザの改善要求に対応する選択肢を前記表示部に表示するとともに、表示された前記映像の画質に対する前記ユーザの改善要求に対応する前記選択肢に対する前記ユーザの選択操作に基づいて、前記映像の画質に対する前記ユーザの改善要求に関連する前記画質調整項目を前記画質調整操作が可能なように前記表示部に表示する制御を行うように構成されている、請求項2に記載の表示装置。
【請求項5】
前記制御部は、
前記映像の画質に対する前記ユーザの改善要求に関する前記入力操作に基づいて、前記複数の画質調整項目を決定するとともに、決定した前記複数の画質調整項目をまとめて調整可能な1つの前記画質調整項目を前記表示部に表示する制御を行うとともに、
前記表示部に表示した前記1つの画質調整項目が前記ユーザによって調整されることに基づいて、調整された前記1つの画質調整項目の調整に対応するように、決定した前記複数の画質調整項目のうちの他の前記画質調整項目を調整する制御を行うように構成されている、請求項1に記載の表示装置。
【請求項6】
前記制御部は、決定した前記複数の画質調整項目をまとめて調整可能な1つの前記画質調整項目の調整後に、他の前記画質調整項目の中から、前記画質調整項目の選択を前記ユーザから受け付けることによって、選択された前記画質調整項目を個別に前記画質調整操作が可能で、かつ、選択された前記画質調整項目が調整された場合に、選択された前記画質調整項目以外は調整しない制御を行うように構成されている、請求項5に記載の表示装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記入力部に前記ユーザの状態が語句として前記文字入力部に入力された場合、前記語句に関連する前記画質調整項目を決定するとともに、決定した前記画質調整項目の前記操作画面を前記表示部に表示する制御を行うように構成されている、請求項3に記載の表示装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記ユーザが選択した前記画質調整項目の数に応じて、前記表示部に画面を分割して表示するとともに、それぞれの前記画質調整項目に対する調整状態を、前記表示部の対応する分割画面に選択的に反映させる制御を行うように構成されている、請求項1に記載の表示装置。
【請求項9】
前記制御部は、前記画質調整において、前記ユーザの前記画質調整項目の調整履歴に基づいて、調整量の調整範囲の調整単位を小さくすることにより、あらかじめ設定された前記調整範囲より詳細に前記画質調整が可能なように変更する制御を行うように構成されている、請求項1に記載の表示装置。
【請求項10】
音声を出力する音声出力部をさらに備え、
前記制御部は、前記画質調整に加えて、前記音声出力部から出力される前記音声の音質調整をする制御を行うように構成され、
前記制御部は、前記入力部に対する前記ユーザの前記音声の音質に対する要求に関する前記入力操作に基づいて、複数の音質調整項目のうちから、前記音質に対する要求に関連する前記複数の音質調整項目を決定するとともに、決定した前記複数の音質調整項目の前記操作画面を前記表示部に表示する制御を行うように構成されている、請求項1に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、表示装置に関し、特に、映像の画質調整の制御を行う表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、映像の画質調整の制御を行う表示装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1には、表示画面を原領域と調整領域とに分割して、領域識別信号を出力する分割制御部と、その領域識別信号によって原画像の画像部分を識別して、原画像中の調整領域に表示される部分の画像信号に対してのみ画質調整処理を行うように原画像信号を処理して出力する画質調整部と、を備えた画質調整装置(表示装置)が開示されている。この画質調整装置では、表示画面を左領域と右領域とに2分割して、原画像の左部分を左領域に表示するとともに、原画像の右部分を画質調整した状態の画像を、調整画像として右領域に表示する。この状態において、ユーザにより、平均輝度、コントラストやシャープネスなどの画質調整項目、調整の方向および程度を変えることによって、最適な調整状態が設定されるように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001-268475号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1に記載された画質調整装置では、ユーザによって平均輝度、コントラストやシャープネスなどの画質調整項目を個別に調整する必要がある。上記の画質調整項目は、一般的なユーザには、なじみの少ないものが多い。そして、上記画質調整装置において、画質調整項目は複数用意されている。したがって、一般的なユーザにとって、複数の画質調整項目の中からユーザが所望する画質に変更するための画質調整項目を適切に選択して所望する画質に調整するのは、困難である。そのため、どの調整項目をどの程度調整すれば画質にどのような変化をもたらすのかを正確に認識できていないユーザにとって、ユーザの意図に沿った画質調整の制御を行うことは困難であるという問題点がある。
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、ユーザの意図に沿った画質調整を容易に行うことが可能な表示装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、この発明の一の局面による表示装置では、映像を表示する表示部と、表示部に表示される映像の画質調整の制御を行う制御部と、映像の画質に関連するユーザの入力を受け付ける入力部と、を備え、制御部は、入力部に対する映像の画質に関連するユーザの入力操作に基づいて、複数の画質調整項目のうちから、ユーザの入力内容に関連する画質調整項目を決定するとともに、決定した画質調整項目に対して画質調整操作が可能なように表示部に決定した画質調整項目の操作画面を表示する制御を行うように構成されている。
【0008】
この発明の一の局面による表示装置では、上記のように、制御部は、入力部に対する映像の画質に関連するユーザの入力に基づいて、複数の画質調整項目のうちから、ユーザの入力内容に関連する画質調整項目を決定するとともに、決定した画質調整項目に対して画質調整操作が可能なように表示部に決定した画質調整項目の操作画面を表示する制御を行うように構成されている。ここで、一般的なユーザには、なじみの少ない複数の画質調整項目から、ユーザの入力内容に基づいて、制御部がユーザの入力内容に関連する画質調整項目を自動的に決定する。上記構成により、ユーザが調整したいと考えている画質に関連する入力内容を入力することができる。したがって、ユーザは、画質調整項目について、よく分からない状態であっても、制御部が決定した画質調整項目によりユーザが所望する画質に調整することができる。これらにより、ユーザの意図に沿った画質調整を容易に行うことができる。
【0009】
上記一の局面による表示装置において、好ましくは、映像の画質に関連するユーザの入力は、映像の画質に対するユーザの改善要求を示す第1入力内容またはユーザの状態を示す第2入力内容を含む。このように構成すれば、ユーザが画質に対して感じる、明るい、暗い、まぶしいといった不満などを調整したいという改善要求を入力することができる。また、表示装置を見ているユーザがストレスを抱えている、または、疲れているといったユーザの状態を入力することができる。
【0010】
この場合、好ましくは、入力部は、第1入力内容により示されるユーザの映像の画質に対する改善要求または第2入力内容により示されるユーザの状態を、文字入力によって受け付ける文字入力部または音声入力によって受け付ける音声入力部の少なくとも一方を含む。このように構成すれば、ユーザが画質に対して感じる、明るい、暗い、まぶしいといった不満などを調整したいという改善要求およびユーザがストレスを抱えていたり、疲れていたりしたときのユーザの状態を文字や音声により容易に入力することができる。特に、ユーザにとって、音声入力は文字入力を省けるため、文字入力の手間を省くことができる。
【0011】
上記映像の画質に対するユーザの要求を示す第1入力内容またはユーザの状態に基づいた改善要求を示す第2入力内容を含む構成において、好ましくは、制御部は、あらかじめ設定された映像の画質に対するユーザの改善要求に対応する選択肢を表示部に表示するとともに、表示された映像の画質に対するユーザの改善要求に対応する選択肢に対するユーザの選択操作に基づいて、映像の画質に対するユーザの改善要求に関連する画質調整項目を画質調整操作が可能なように表示部に表示する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、ユーザが画質に対する改善要求を具体的に文字や音声で表現しにくい場合でも、ユーザの感覚に近いものを選択肢から選択することができる。
【0012】
上記一の局面による表示装置において、好ましくは、制御部は、映像の画質に対するユーザの改善要求に関する入力操作に基づいて、複数の画質調整項目を決定するとともに、決定した複数の画質調整項目をまとめて調整可能な1つの画質調整項目を表示部に表示する制御を行うとともに、表示部に表示した1つの画質調整項目がユーザによって調整されることに基づいて、調整された1つの画質調整項目の調整に対応するように、決定した複数の画質調整項目のうちの他の画質調整項目を調整する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、制御部が決定した複数の画質調整項目に対して、ユーザが調整を個別に行わなくてすむようになる。したがって、ユーザは画質調整を容易に行うことができる。
【0013】
この場合、好ましくは、制御部は、決定した複数の画質調整項目をまとめて調整可能な1つの画質調整項目の調整後に、他の画質調整項目の中から、画質調整項目の選択をユーザから受け付けることによって、選択された画質調整項目を個別に画質調整操作が可能で、かつ、選択された画質調整項目が調整された場合に、選択された画質調整項目以外は調整しない制御を行うように構成されている。このように構成すれば、1つの画質調整項目で画質を調整後に、ユーザが画質に対する不満を残している場合に、個別に調整したい画質調整項目だけを調整できる。したがって、ユーザが所望する画質に調整できる。
【0014】
上記文字入力または音声入力によって受け付けるように構成されている構成において、好ましくは、制御部は、入力部にユーザの状態が語句として文字入力部に入力された場合、語句に関連する画質調整項目を決定するとともに、決定した画質調整項目の操作画面を表示部に表示する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、たとえば、ストレスといった語句を入力するだけで、ストレスを緩和するような画質調整項目である色温度などを、制御部が画質調整項目として決定する。これにより、制御部がユーザの状態と関連する画質調整項目を決定するため、ユーザは複数の画質調整項目からユーザの状態と関連する画質調整項目を探さなくてよいため、ユーザの意図に沿った画質調整を容易に行うことができる。なお、色温度とは、太陽光や自然光、人工的な照明などの光源が発する光の色を表す尺度であり、低いほど、暖色系の色を発する。また、色温度は、高いほど寒色系の色を発する。
【0015】
上記一の局面による表示装置において、好ましくは、制御部は、ユーザが選択した画質調整項目の数に応じて、表示部に画面を分割して表示するとともに、それぞれの画質調整項目に対する調整状態を、表示部の対応する分割画面に選択的に反映させる制御を行うように構成されている。このように構成すれば、画質調整前後の画質の変化を見比べながら画質を調整することができる。このため、画質調整前後の画質の変化を見比べることができれば、ユーザは画質調整前後の画質が向上しているか否かを明確に判断することができる。
【0016】
上記一の局面による表示装置において、好ましくは、制御部は、画質調整において、ユーザの画質調整項目の調整履歴に基づいて、調整量の調整範囲の調整単位を小さくすることにより、あらかじめ設定された調整範囲より詳細に画質調整が可能なように変更する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、制御部が、ユーザの画質調整項目の調整履歴に基づいて、ユーザの使用頻度の高い調整範囲に対して、調整単位をあらかじめ設定されている調整範囲よりも小さくすることにより、あらかじめ設定されている調整範囲より詳細に画質調整することができる。
【0017】
上記一の局面による表示装置において、好ましくは、音声を出力する音声出力部をさらに備え、制御部は、画質調整に加えて、音声出力部から出力される音声の音質調整をする制御を行うように構成され、制御部は、入力部に対するユーザの音声の音質に対する要求に関する入力操作に基づいて、複数の音質調整項目のうちから、音質に対する要求に関連する複数の音質調整項目を決定するとともに、決定した複数の音質調整項目の操作画面を表示部に表示する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、ユーザが調整したいと考えている音質に関連する入力内容を入力することができる。また、一般的なユーザには、なじみの少ない複数の音質調整項目から、ユーザの入力内容に基づいて、制御部がユーザの入力内容に関連する音質調整項目を自動的に決定する。したがって、ユーザは、音質調整項目について、よく分からない状態であっても、制御部が決定した音質調整項目によりユーザが所望する音質に調整することができる。これらにより、ユーザが意図に沿った音質調整を容易に行うことができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、ユーザが意図する画質調整を容易に行うことが可能な表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本実施形態による表示装置の全体構成を示したブロック図である。
図2】本実施形態のリモコンを示した図である。
図3】本実施形態による文字入力画面を示した図である。
図4】本実施形態による音声入力画面を示した図である。
図5】本実施形態による映像/音声の設定画面を示した図である。
図6】本実施形態による画質設定画面を示した図である。
図7】本実施形態による現在の画質の状態の選択画面を示した図である。
図8】本実施形態による画質調整画面選択を示した図である。
図9】本実施形態による現在の画質の状態の画質調整項目が決定された状態の画面を示した図である。
図10】本実施形態による画質調整項目の詳細設定画面を示した図である。
図11】本実施形態による画質調整項目の一括調整画面を示した図である。
図12】本実施形態による4分割された画質調整画面を示した図である。
図13】本実施形態による音質設定画面を示した図である。
図14】本実施形態における表示装置の画質調整方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
【0021】
(本実施形態)
まず、図1図13を参照して、本実施形態による表示装置100の構造について説明する。
【0022】
図1に示すように、本発明による表示装置100は、アンテナ15を介して表示装置100に受信された映像を、表示部11に表示するように構成されている。表示装置100には操作用のリモコン17が付属されている。リモコン17には、文字入力部17aとマイク17bと備えられている。なお、リモコン17は、本発明の「入力部」の一例であり、マイク17bは本発明の「音声入力部」である。
【0023】
表示装置100は、映像を表示する表示部11と、CPU(Central Processing Unit)10と、を備える。また、表示装置100は、フラッシュメモリ(ROM)12と、操作信号受信部14と、放送受信部16と、音声出力部18と、を備えている。なお、CPU10は、本発明の「制御部」の一例である。
【0024】
表示部11は、たとえば、液晶セルからなり、映像を表示可能に構成されている。
【0025】
CPU10は、制御プログラムを実行することにより表示装置100全体の制御を行う役割を有している。
【0026】
フラッシュメモリ12は、CPU10が実行する制御プログラムなどが記憶されている。
【0027】
操作信号受信部14は、表示装置100に付属するリモコン17からの制御信号を受信する機能を有している。
【0028】
放送受信部16は、たとえば、チューナ、HDMI(登録商標)などの外部入力、または、Network経由のVODなどからなり、アンテナ15を介して放送信号を受信するように構成されている。
【0029】
音声出力部18は、たとえば、スピーカからなり、音声を出力可能に構成されている。
【0030】
図2に示すように、文字入力部17aは、たとえば、リモコン17の各ボタンである。リモコン17は、マイク17bと、オプションボタン21と、決定ボタン22と、ペアリングボタン23と、ホームボタン24と、矢印ボタン25を含み、表示装置100と無線通信可能に構成されている。たとえば、Bluetooth(登録商標)規格による通信を行うように構成されている。なお、マイク17bは、本発明の「音声入力部」の一例である。
【0031】
図1および図3に示すように、リモコン17は、第1入力内容により示されるユーザの映像の画質に対する要求または第2入力内容により示されるユーザの状態を、リモコン17の操作によって、文字入力画面に文字入力することが可能なように構成されている。また、図1および図4に示すように、リモコン17のマイク17bにより、第1入力内容および第2入力内容を音声入力画面に音声入力すること可能なように構成されている。
【0032】
リモコン17は、第1入力内容により示されるユーザの映像の画質に対する要求または第2入力内容により示されるユーザの状態を、文字入力によって受け付ける文字入力部17aまたは音声入力によって受け付けるマイク17bの少なくとも一方を含む。リモコン17に対する映像の画質に関連するユーザの入力は、映像の画質に対するユーザの要求を示す第1入力内容またはユーザの状態を示す第2入力内容を含む。
【0033】
図5に示すように、CPU10は、表示部11に「映像/音声の設定」の画面を表示することによって、映像モード、画質設定38、音声モードおよび音質設定39の項目を選択可能なように構成されている。各項目を選択することにより、CPU10は、選択した項目に対応する各項目の画面に移行するように、構成されている。たとえば、画質設定38が選択されると、図6に示す「画質設定」の画面に移行する。
【0034】
図6に示すように、「画質設定」の画面では、明るさ、色の濃さ、色温度、シャープネスなどの各画質調整項目30と、現在の画質の状態34とを選択可能なように構成されている。たとえば明るさは、0~30、色の濃さは、0~100、シャープネスは、0~10まで変更調節可能であり、色温度は、低、中、高1、高2の中から選択する。また、現在の画質の状態34が選択されると、CPU10は、表示部11の画面表示を、図7に示す「現在の画質の状態」の画面に移行するように構成されている。
【0035】
図7に示すように、「現在の画質の状態」の画面では、まぶしい、ギラギラしている、明るい、暗い、肌色を修正といった、ユーザが、画面に対して持っていると予測される要求の選択肢33を選択可能なように構成されている。これらの選択肢33は、フラッシュメモリ12に予め記憶されている。いずれかの選択肢33が選択されると、表示部11は、予め設定された「画質調整画面選択(図8参照)」の設定内容に基づいて、設定内容に応じた画面に移行するように構成されている。後述するが、いずれの移行先画面においても、CPU10は、複数の画質調整項目32の中から、選択された選択肢33に関連する画質調整項目32を選択して表示する。フラッシュメモリ12には、個々の選択肢33と、その選択肢33に関連する画質調整項目32とが、対応付けられた状態で予め記憶されている。
【0036】
図8に示すように、「画質調整画面選択」の画面では、通常モード、詳細設定モード、一括調整モード、分割画面モードのラジオボタン28が選択可能なように構成されている。工場出荷状態では、通常モードが選択されている。CPU10は、リモコン17操作によって、「画質調整画面選択」の画面に直接移行させることができる。この選択によって、図7に示す「現在の画質の状態」の調整項目の選択肢33を選択したときの画面の移行先が変更される。
【0037】
「画質調整画面選択」の画面(図8参照)で、通常モードが選択されている場合、図7に示すように、「現在の画質の状態」の項目である選択肢33を選択後、CPU10は、表示部11を、図9の「現在の画質の状態(通常モード)」の画面に移行させる。「現在の画質の状態(通常モード)」の画面では、CPU10は、図7に示された要求の選択肢33が選択されることに基づいて、フラッシュメモリ12に記憶されている選択肢33に関連する画質調整項目32を決定する。また、図9の「現在の画質の状態(通常モード)」の画面において、画質調整項目32は、選択調整可能である。
【0038】
「画質調整画面選択」の画面(図8参照)で、詳細設定モードが選択されている場合、「現在の画質の状態(通常モード)」(図7参照)の項目である選択肢33を選択後、図10に示すように、CPU10は、表示部11の画面表示を、「現在の画質の状態(詳細設定モード)」の画面に移行させる。なお、CPU10は、ユーザの画質調整時の画質調整値を調整履歴として、フラッシュメモリ12に記憶するように構成されている。「現在の画質の状態(詳細設定モード)」では、CPU10は、画質調整において、ユーザの画質調整項目32の調整履歴に基づいて、調整量の調整範囲の調整単位を小さくすることにより、あらかじめ設定された調整範囲より詳細に画質調整が可能なように変更する制御を行うように構成されている。各画質調整項目のレンジは項目ごとに初期設定が定められており、整数値の範囲で調整していたものは、小数値の範囲で調整可能となる。たとえば、0~100のレンジの中の65で調整したという調整履歴があると、60.0~70.0に調整範囲を変更する。また、調整範囲の最大値が選択される調整履歴に基づいて、調整範囲は、大きくするように構成されている。たとえば、0~100のレンジの中の100で調整したという調整履歴があると、50~150に調整範囲が変更される。また、通常のレンジに戻したい場合は、「画質調整画面選択」の画面で、詳細設定モード以外を選択する。
【0039】
「画質調整画面選択」の画面(図8参照)で、一括調整モードが選択されている場合、図7に示すように、「現在の画質の状態」の項目である選択肢33を選択後、CPU10は、表示部11の画面表示を、図11に示す「現在の画質の状態(一括調整モード)」の画面に移行させる。CPU10は、図7に示す「現在の画質の状態」の項目である選択肢33の選択に基づいて、複数の画質調整項目32を決定する。そして、CPU10は、図11に示す決定した複数の画質調整項目32をまとめて調整可能な1つの画質調整項目31を表示部11に表示する制御を行う。これより、CPU10は、表示部11に表示した1つの画質調整項目31がユーザによって調整されることに基づいて、調整された1つの画質調整項目31の調整に対応するように、決定した複数の画質調整項目32のうちの他の画質調整項目32を調整する制御を行うように構成されている。CPU10は、決定した複数の画質調整項目32をまとめて調整可能な1つの画質調整項目31の調整後に、他の画質調整項目32の中から、画質調整項目32の選択をユーザから受け付ける。また、CPU10は、選択された画質調整項目32が調整された場合に、選択された画質調整項目32以外は調整しない制御を行うように構成されている。「選択された画質調整項目32以外は調整しない制御」は、選択された画質調整項目32の画質調整に基づき、他の画質調整項目32も連動して調整しないようにする制御のことである。
【0040】
「画質調整画面選択」の画面(図8参照)で、画面分割調整モードが選択されている場合、図7に示す「現在の画質の状態」の項目である選択肢33を選択後、CPU10は、表示部11の画面表示を、図9に示す「現在の画質の状態(通常モード)」に移行させる。そして、画質調整項目32をユーザが選択すると、図12に示すように、「分割画質調整画面」において、CPU10は、ユーザが選択した画質調整項目32の数に応じて、表示部11に画面を分割して表示する。また、それぞれの画質調整項目32に対する調整状態を、前記表示部の対応する分割画面に選択的に反映させる制御を行うように構成されている。具体的には、「現在の画質の状態(通常モード)」の画質調整項目32が選択されることによって、CPU10が決定した画質調整項目32に基づいて、表示画面を分割するように構成されている。詳細には、画質調整項目32が2つ決定された場合、CPU10は、「画質調整画面」上において、画面を4つに分割する。左上の画面35aには、調整前の画面を表示する。左下の画面35bでは、画質調整項目32のうちの1つだけが調整可能なようになっている。また、右上の画面35cでは、左下の画面35bとは異なる画質調整項目32だけが調整可能なようになっている。そして、右下の画面35dでは、画質調整項目32の2つが調整可能なようになっている。また、CPU10は、リモコン17の操作に応じてカーソル37を画質調整バー36に移動させることによって、調整可能である。調整完了のボタンを選択すると、画質調整が完了するとともに、調整後の画質を表示部11に反映させる。また、戻るが選択されると、図9に示す「現在の画質の状態(通常モード)」の画面に戻り、選択肢33を再度選択可能になる。
【0041】
また、図3に示すように、「文字入力」画面では、ユーザの状態を語句として、文字入力が可能なように構成されている。CPU10は、リモコン17にユーザの状態が語句として文字入力部17aに入力された場合、語句に関連する画質調整項目32を決定する。そして、表示部11は、図9に示す「現在の画質の状態(通常モード)」の画面に移行する。
【0042】
また、図4に示すように、「音声入力」画面では、ユーザの状態を音声として、音声入力が可能なように構成されている。CPU10は、マイク17bにユーザの状態が音声としてマイク17bに入力された場合、画質に対する要求に関連する画質調整項目32を決定する。そして、表示部11は、図9に示す「現在の画質の状態(通常モード)」の画面に移行する。
【0043】
<操作の流れ>
以下、画質調整の一連の操作の流れについて説明する。ユーザは、リモコン17の操作によって、表示部11を「映像/音声の設定」(図5参照)に移行させる。具体的には、ユーザは、リモコン17のオプションボタン21を押す。これより、リモコン17から送信された「映像/音声の設定」に移行させるための操作信号を操作信号受信部14が受信されることによって、CPU10が、表示画面を「映像/音声の設定」に移行させる。また、以下の説明において、「ユーザのリモコン17の操作」とは、ユーザがリモコン17から操作信号を操作信号受信部14へ受信させるための上記ユーザによるリモコン17のボタンを押す操作、または、マイク17bに対する音声入力を行う操作のことを意味する。
【0044】
ユーザが、「映像/音声の設定」の画面の画質設定38を選択することによって、図6に示すように、表示部11を「画質設定」に移行させる。ユーザが、「画質設定」の項目にある画質調整項目30および現在の画質の状態34の項目から、現在の画質の状態34を選択すると、表示部11には、図7に示すように、「現在の画質の状態」の項目である選択肢33が表示される。
【0045】
現在の画質の状態34の項目にある選択肢33は、現在、表示されている画質に対するユーザが感じていると考えられる状態を簡潔に表示している。現在の画質の状態34の項目にある選択肢33は、ユーザが表示されている画面に対して、画面がまぶし過ぎる、画面がギラギラしている、画面が明るすぎる、画面が暗すぎる、画面の中の人の肌色に違和感があるといったユーザの具体的な不満(要求)である。
【0046】
本実施形態では、「現在の画質の状態」の項目にある選択肢33の「まぶしい」が選択されたときについて説明する。「まぶしい」が選択されると、図8に示すように、「まぶしい」に関連する項目として、CPU10がバックライトおよびコントラストを決定するように構成されている。関連する項目は、フラッシュメモリ12内に、キーワードに対して、関連付けられて記憶されている。これにより、CPU10が、関連する項目を自動的に決定する。
【0047】
また、ユーザが、図8に示すように、「画質調整画面選択」画面において、「現在の画質の状態(詳細設定モード)」を選択していた場合、「まぶしい」に関連する項目であるコントラストの調整(0~100から選択可能)が65付近で行われたとする。これにより、CPU10は調整値である65を調整履歴として、フラッシュメモリ12に記憶する。この調整履歴によって、図10に示すように、CPU10が調整値である65近傍で調整範囲の調整単位を小さくするように調整量を制御する。これにより、画質に対するコントラストの微調整が可能となる。
【0048】
また、ユーザが、図8に示すように、「画質調整画面選択」画面において、一括調整モードを選択していた場合、図10に示すように、CPU10は、「まぶしい」に関連する項目であるバックライトおよびコントラストを一括で調整可能なように、1つの「まぶしい」という画質調整項目31を表示する。さらに、ユーザが、「まぶしい」という画質調整項目31を調整する。これにより、CPU10は、「まぶしい」の調整に対応するように、バックライトおよびコントラストの各画質調整項目32の両方を連動することにより、画質を調整する。
【0049】
また、CPU10は、「まぶしい」の画質調整項目31の調整後に、バックライトまたはコントラストの一方を選択することによって、バックライトまたはコントラストが連動することなく、一方のみを個別に調整することができる。
【0050】
ユーザが、図8に示すように、「画質調整画面選択」画面において、画面分割調整モードを選択していた場合、ユーザが図9に示す画質調整項目32を選択する。CPU10は、「画質調整画面」において、選択した画質調整項目32の数に応じて、表示部11に画面を分割して表示するとともに、それぞれの画質調整項目32に対する調整状態を、表示部11の対応する分割画面に選択的に反映させる制御を行う。本実施形態では、決定された画質調整項目32が、ユーザによって2つ選択された場合について説明する。
【0051】
図12に示すように、画質調整項目32が2つ選択された場合、CPU10は、「画質調整画面」上において、画面を4つに分割する。左上の画面35aには、調整前の画面を表示する。左下の画面35bでは、画質調整項目32のうちの1つだけが調整可能なようになっている(本実施形態では「コントラスト」)。また、右上の画面35cでは、左下の画面35bとは異なる画質調整項目32だけが調整可能なようになっている(本実施形態では「バックライト」)。そして、右下の画面35dでは、画質調整項目32の2つが調整可能なようになっている(本実施形態では、「バックライト」と「コントラスト」)。
【0052】
ユーザは、矢印ボタン25(図4参照)を押すことによって、表示部11に表示されたカーソル37を操作する。これにより、CPU10は、ユーザによる画質調整項目32の選択を受け付ける。また、ユーザは、リモコン17の矢印ボタン25を押すことによって、左下の画面35b、右上の画面35cおよび右下の画面35dの3つの画面から画質調整項目32の選択をする。CPU10は、ユーザにより画質調整項目32に対してカーソル37を移動させたら、決定ボタン22が押されることにより画質調整項目32の選択を受け付ける。これにより、画質調整項目32の画質調整バー36にカーソル37が移動するので、ユーザは矢印ボタン25の左右方向を押すことにより、画質を調整する。画質調整後、ユーザは、決定ボタン22を押すことにより、カーソル37を他の画質調整項目32に対して選択可能な状態に戻す。そして、ユーザは、調整完了を選択することによって、画面調整を終了させる。
【0053】
CPU10は、画質調整に加えて、音声出力部18から出力される音声の音質調整をする制御を行うように構成されている。CPU10は、リモコン17に対するユーザの音声の音質に対する要求に関する入力操作に基づいて、複数の音質調整項目40のうちから、音質に対する要求に関連する複数の音質調整項目40を決定するとともに、決定した複数の音質調整項目40を表示部11に表示する制御を行うように構成されている。
【0054】
<音質調整>
また、CPU10は、「映像/音声の設定」(図5参照)から音質設定39が選択されると、表示部11に「音質設定」(図12参照)を表示する。CPU10は、現在の音質の状態41が選択されることにより、音質に対する要求の入力を受け付ける。例えば、「雑音」が入力されると、CPU10は、「雑音」に関連する音質調整項目40であるイコライザーを決定するとともに、表示部11に表示するように構成されている。
【0055】
<画質調整処理>
次に、図14を参照して、本実施形態による表示装置100の画質調整処理フローについて説明する。本フローでは、「画質調整画面選択」の画面(図8参照)で、画面分割調整モードが選択されている例について説明する。表示装置100における処理は、CPU10により行われる。
【0056】
まず、図14に示すように、ステップS1において、CPU10は、リモコン17のオプションボタン21(図2参照)が押されると、「映像/音声の設定」の画面(図5参照)を、表示部11に表示する。CPU10は、「映像/音声の設定」の項目から、ユーザのリモコン17の操作によって、画質設定38の選択を受け付ける。
【0057】
次に、ステップS2において、CPU10は、「画質設定」の画面(図6参照)を、表示部11に表示する。CPU10は、ユーザにより、「画質設定」の項目の中から、現在の画質の状態34の選択を受け付けることに基づいて、ステップS3に進む。
【0058】
そして、ステップS3において、CPU10は、「現在の画質の状態」の画面(図7参照)を、表示部11に表示する。CPU10は、ユーザにより、現在の画質の状態34の調整項目の選択肢33の中から、ユーザの選択を受け付けることに基づいて、ステップS4に進む。
【0059】
ステップS4において、CPU10は、「現在の画質の状態(通常モード)」の画面(図9参照)を、表示部11に表示する。CPU10は、ユーザのリモコン17の操作によって、「現在の画質の状態(通常モード)」の中から画質調整項目32の選択を受け付ける。
【0060】
ステップS5において、図12に示すように、CPU10は、「画質調整画面」を表示部11に表示する。また、CPU10は、ユーザによって選択された画質調整項目32に対して画面を分割するとともに、関連機能の割り振りを行う。
【0061】
ステップS6において、CPU10は、ユーザによる画質調整を受け付ける。
【0062】
次に、ステップS7において、CPU10は、ユーザの画質調整に基づき、各画面の画質を変更する。
【0063】
次に、ステップS8において、CPU10は、ユーザによって、調整完了ボタンが押されたかどうかを判断する。CPU10は、調整完了ボタンが押されなければ、ステップS6に戻すことによって、画質調整が続行される。CPU10は、調整完了ボタンが選択されることによって、ステップS9に進める。
【0064】
ステップS9において、CPU10は、最終設定をフラッシュメモリ12に保存するとともに、保存した設定を画質に適用させる。これにより、CPU10は、調整された画質を表示部11に表示する。
【0065】
ステップS10において、CPU10は、ユーザのリモコン17の操作により、調整完了を選択されることによって、調整画面を閉じるとともに、画質調整を終了する。
【0066】
(本実施形態の効果)
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
【0067】
本実施形態では、上記のように、映像を表示する表示部11と、表示部11に表示される映像の画質調整の制御を行うCPU10と、映像の画質に関連するユーザの入力を受け付けるリモコン17と、を備え、CPU10は、リモコン17に対する映像の画質に関連するユーザの入力操作に基づいて、複数の画質調整項目30のうちから、ユーザの入力内容に関連する画質調整項目32を決定するとともに、決定した画質調整項目32に対して画質調整操作が可能なように表示部11に決定した画質調整項目32の操作画面を表示する制御を行うように構成されている。ここで、一般的なユーザには、なじみの少ない複数の画質調整項目30から、ユーザの入力内容に基づいて、CPU10がユーザの入力内容に関連する画質調整項目32を自動的に決定する。上記構成により、ユーザが調整したいと考えている画質に関連する入力内容を入力することができる。したがって、ユーザは、画質調整項目32について、よく分からない状態であっても、CPU10が決定した画質調整項目32によりユーザが所望する画質に調整することができる。これらにより、ユーザの意図に沿った画質調整を容易に行うことができる。
【0068】
また、本実施形態では、上記のように、映像の画質に関連するユーザの入力は、映像の画質に対するユーザの改善要求を示す第1入力内容またはユーザの状態を示す第2入力内容を含む。これにより、ユーザが画質に対して感じる、明るい、暗い、まぶしいといった不満などを調整したいという改善要求を入力することができる。また、表示装置100を見ているユーザがストレスを抱えている、または、疲れているといったユーザの状態を入力することができる。
【0069】
また、本実施形態では、上記のように、リモコン17は、第1入力内容により示されるユーザの映像の画質に対する改善要求または第2入力内容により示されるユーザの状態を、文字入力によって受け付ける文字入力部17aまたは音声入力によって受け付けるマイク17bの少なくとも一方を含む。これにより、ユーザが画質に対して感じる、明るい、暗い、まぶしいといった不満などを調整したいという改善要求およびユーザがストレスを抱えていたり、疲れていたりしたときのユーザの状態を文字や音声により容易に入力することができる。特に、ユーザにとって、音声入力は文字入力を省けるため、文字入力の手間を省くことができる。
【0070】
また、本実施形態では、上記のように、CPU10は、あらかじめ設定された映像の画質に対するユーザの改善要求に対応する選択肢33を表示部11に表示するとともに、表示された映像の画質に対するユーザの改善要求に対応する選択肢33に対するユーザの選択操作に基づいて、映像の画質に対するユーザの改善要求に関連する画質調整項目30を画質調整操作が可能なように表示部11に表示する制御を行うように構成されている。これにより、ユーザが画質に対する改善要求を具体的に文字や音声で表現しにくい場合でも、ユーザの感覚に近いものを選択肢33から選択することができる。
【0071】
また、本実施形態では、上記のように、CPU10は、映像の画質に対するユーザの改善要求に関する入力操作に基づいて、複数の画質調整項目32を決定するとともに、決定した複数の画質調整項目32をまとめて調整可能な1つの画質調整項目31を表示部11に表示する制御を行うとともに、表示部11に表示した1つの画質調整項目31がユーザによって調整されることに基づいて、調整された1つの画質調整項目31の調整に対応するように、決定した複数の画質調整項目32のうちの他の画質調整項目32を調整する制御を行うように構成されている。これにより、CPU10が決定した複数の画質調整項目32に対して、ユーザが調整を行わなくてすむようになる。したがって、ユーザは画質調整を容易に行うことができる。
【0072】
また、本実施形態では、上記のように、CPU10は、決定した複数の画質調整項目32をまとめて調整可能な1つの画質調整項目31の調整後に、他の画質調整項目32の中から、画質調整項目32の選択をユーザから受け付けることによって、選択された画質調整項目32を個別に画質調整操作が可能で、かつ、選択された画質調整項目32が調整された場合に、選択された画質調整項目32以外は調整しない制御を行うように構成されている。これにより、1つの画質調整項目31で画質を調整後に、まだ、ユーザが画質に対する不満を残している場合に、個別に調整したい画質調整項目32だけを調整できる。したがって、ユーザが所望する画質に調整できる。
【0073】
また、本実施形態では、上記のように、CPU10は、リモコン17にユーザの状態が語句として文字入力部17aに入力された場合、語句に関連する画質調整項目32を決定するとともに、決定した画質調整項目32の操作画面を表示部11に表示する制御を行うように構成されている。これにより、たとえば、ストレスといった語句を入力するだけで、ストレスを緩和するような画質調整項目32である色温度などを、CPU10が画質調整項目32として決定する。これにより、CPU10がユーザの状態と関連する画質調整項目32を決定するため、ユーザは複数の画質調整項目30からユーザの状態と関連する画質調整項目30を探さなくてよいため、ユーザの意図に沿った画質調整を容易に行うことができる。
【0074】
また、本実施形態では、上記のように、CPU10は、ユーザが選択した画質調整項目32の数に応じて、表示部11に画面を分割して表示するとともに、それぞれの画質調整項目32に対する調整状態を、表示部11の対応する分割画面に選択的に反映させる制御を行うように構成されている。これにより、画質調整前後の画質の変化を見比べながら画質を調整することができる。これにより、画質調整前後の画質の変化を見比べながら画質を調整することができる。このため、画質調整前後の画質の変化を見比べることができれば、ユーザは画質調整前後の画質が向上しているか否かを明確に判断することができる。
【0075】
また、本実施形態では、上記のように、CPU10は、画質調整において、ユーザの画質調整項目32の調整履歴に基づいて、調整量の調整範囲の調整単位を小さくすることにより、あらかじめ設定された調整範囲より詳細に画質調整が可能なように変更する制御を行うように構成されている。これにより、CPU10が、ユーザの画質調整項目の調整履歴に基づいて、ユーザの使用頻度の高い調整範囲に対して、調整単位をあらかじめ設定されている調整範囲よりも小さくすることにより、あらかじめ設定されている調整範囲より詳細に画質調整することができる。
【0076】
また、本実施形態では、上記のように、音声を出力する音声出力部18をさらに備え、制御部は、画質調整に加えて、音声出力部18から出力される音声の音質調整をする制御を行うように構成され、CPU10は、リモコン17に対するユーザの音声の音質に対する要求に関する入力操作に基づいて、複数の音質調整項目40のうちから、音質に対する要求に関連する複数の音質調整項目40を決定するとともに、決定した複数の音質調整項目40の操作画面を表示部11に表示する制御を行うように構成されている。これにより、ユーザが調整したいと考えている音質に関連する入力内容を入力することができる。また、一般的なユーザには、なじみの少ない複数の音質調整項目40から、ユーザの入力内容に基づいて、CPU10がユーザの入力内容に関連する音質調整項目40を自動的に決定する。したがって、ユーザは、音質調整項目40について、よく分からない状態であっても、CPU10が決定した音質調整項目40によりユーザが所望する音質に調整することができる。これらにより、ユーザが意図に沿った音質調整を容易に行うことができる。
【0077】
(変形例)
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
【0078】
上記実施形態では、文字入力部17aとして、50音順に並ぶように配置されている例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、文字入力部17aとして、パソコンのキーワードのように配列されてもよい。
【0079】
上記実施形態では、本発明の表示装置100の操作として、表示装置100に付属するリモコン17により操作をする例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、表示装置100の操作として、表示装置100に付属するリモコン17の代わりに携帯電話などの携帯端末などで操作をしてもよい。
【0080】
上記実施形態では、現在の画質の状態34の項目にある選択肢33として、「まぶしい」を選択する例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、現在の画質の状態34の項目にある選択肢33として、ストレスが溜まっているなどのユーザの状態を選択してもよい。
【0081】
上記実施形態では、現在の画質の状態34の項目にある選択肢33として、「まぶしい」を選択する例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、現在の画質の状態34の項目にある選択肢33の代わりに、文字入力または音声入力による語句を入力してもよい。
【0082】
上記実施形態では、画質調整画面として、画質調整画面が4つに分割される例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、画質調整画面として、画質調整画面が2つに分割されてもよい。
【0083】
上記実施形態では、画質調整画面として、画質調整画面が4つに分割される例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、画質調整画面として、画面調整画面を比較可能なように、調整前後の画面が周期的に変化してもよい。
【符号の説明】
【0084】
10 CPU(制御部)
11 表示部
17 リモコン(入力部)
17a 文字入力部
17b マイク(音声入力部)
18 音声出力部(スピーカ)
30、31、32 画質調整項目
40 音質調整項目
100 表示装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14