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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023178790
(43)【公開日】2023-12-18
(54)【発明の名称】精算装置
(51)【国際特許分類】
   G07G 1/01 20060101AFI20231211BHJP
   G07G 1/12 20060101ALI20231211BHJP
【FI】
G07G1/01 301D
G07G1/12 301A
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022091689
(22)【出願日】2022-06-06
(71)【出願人】
【識別番号】000145068
【氏名又は名称】株式会社寺岡精工
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100145481
【弁理士】
【氏名又は名称】平野 昌邦
(72)【発明者】
【氏名】後藤 勝宏
【テーマコード(参考)】
3E142
【Fターム(参考)】
3E142AA01
3E142AA03
3E142CA12
3E142CA17
3E142DA08
3E142FA12
3E142GA24
3E142GA41
3E142JA01
(57)【要約】
【課題】特典付与や支払方法選択に係る操作を改善する。
【解決手段】代金を精算する精算装置であって、複数の決済方法からいずれかの決済方法を選択可能に表示する表示手段を備え、前記表示手段は、前記複数の決済方法から選択された決済方法が、特典を付与可能な決済方法である場合には特典の付与に関する情報を表示し、特典を付与可能な決済方法でない場合には特典の付与に関する情報を表示しない。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
代金を精算する精算装置であって、
複数の決済方法からいずれかの決済方法を選択可能に表示する表示手段
を備え、
前記表示手段は、
前記複数の決済方法から選択された決済方法が、特典を付与可能な決済方法である場合には特典の付与に関する情報を表示し、特典を付与可能な決済方法でない場合には特典の付与に関する情報を表示しない
ことを特徴とする精算装置。
【請求項2】
前記表示手段は、
前記複数の決済方法から選択された決済方法が特典を付与可能な決済方法である場合、前記特典の付与に関する情報として、前記選択された決済方法に応じて付与可能な特典について該特典の付与するために必要な情報の入力について案内する案内情報を表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の精算装置。
【請求項3】
前記表示手段は、
決済方法を選択可能に表示する際に合計金額が確定している場合には付与される特典の数量を表示し、
決済方法を選択可能に表示する際に合計金額が確定していない場合には特典付与の基準を表示する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の精算装置。
【請求項4】
前記表示手段は、
いずれの決済方法であっても特典を付与可能な場合、決済方法を選択可能に表示する前に、前記特典の付与に関する情報を表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の精算装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、精算装置に関する。
【背景技術】
【0002】
会員カードの読み取る操作や支払方法の選択する操作を受け付ける装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-005265号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、会員カードによる特典付与と支払方法との関係について考慮されておらず、特典付与や支払方法選択に係る操作には改善の余地がある。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、特典付与や支払方法選択に係る操作を改善する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するための本発明の一態様は、代金を精算する精算装置であって、複数の決済方法からいずれかの決済方法を選択可能に表示する表示手段を備え、前記表示手段は、前記複数の決済方法から選択された決済方法が、特典を付与可能な決済方法である場合には特典の付与に関する情報を表示し、特典を付与可能な決済方法でない場合には特典の付与に関する情報を表示しないことを特徴とする精算装置である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】販売システム1を説明するためのネットワークの概念図である。
図2】決済種別選択会員カード読取処理に関する表示例である。
図3】決済種別選択会員カード読取処理の動作の一例を示したフローチャートである。
図4】登録精算装置50の動作の一例を示したフローチャートである。
図5】登録装置51及び精算装置52の動作の一例を示したフローチャートである。
図6】登録精算装置53(対面モード)の動作の一例を示したフローチャートである。
図7】精算装置54の動作の一例を示したフローチャートである。
図8】各装置の画面例である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は、販売システム1を説明するためのネットワークの概念図である。販売システム1は、種々の店舗等(スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ドラッグストア、ホームセンタ、家電量販店等)に導入可能である。図1に示す販売システム1は、サーバ10、ストアコントローラ30(例えば、サーバ等)、取引状況管理装置40(例えば、パーソナルコンピュータ等)、登録精算装置50、登録装置51、精算装置52、登録精算装置53、精算装置54、携帯端末70を含む。
【0009】
店舗内の各装置(ストアコントローラ30、取引状況管理装置40、登録精算装置50、登録装置51、精算装置52、登録精算装置53、精算装置54)は、LAN19(有線でも無線でもよい)を介して通信可能に接続される。ストアコントローラ30は、サーバ10と通信する。なお、図1に示した各装置(端末)の台数は例示であり、各装置は夫々1台以上であればよい。
【0010】
販売システム1では、設置型の装置(登録精算装置50、登録装置51、登録精算装置53等)を用いた商品の登録に加え、可搬型の装置(携帯端末70)を用いた商品の登録が可能である。また、販売システム1では、所定の条件の下、会員カードを用いて、顧客(会員)に対し、購入金額(合計金額)に応じてポイントを付与する。
【0011】
(各装置の説明)
サーバ10は、店舗外(例えば、本社やデータセンタ等)に設置され、販売システム1全体を管理するサーバである。サーバ10は、複数台のサーバから構成されるものであってもよい。なお、上述した顧客に付与するポイントについては、サーバ10が管理してもよいし、外部のサーバ(販売システム1内の装置と通信可能なサーバ。不図示)が管理してもよい。
【0012】
ストアコントローラ30は、販売システム1のうち当該店舗に係る部分を制御する装置である。ストアコントローラ30は、サーバ10やLAN19内の各装置と通信する。
【0013】
取引状況管理装置40は、店員によって使用され、主にLAN19内の各装置を管理する装置である。例えば、取引状況管理装置40は、LAN19内の各装置と通信し、LAN19内の各装置の処理状況、稼働状況(動作状況)等を監視等する。
【0014】
登録精算装置50は、いわゆるフルセルフの登録精算装置である。登録精算装置50は、主に顧客によって使用される。登録精算装置50は、例えば、CPU、ROM、RAM、ハードディスク(又はSSD)、スキャナ部、表示部(タッチディスプレイ)、会員カード読取部、決済部、印刷部、通信部、撮像部、サインポールを備える。登録精算装置50は、主に顧客の操作(動作)に基づいて、例えば、決済種別選択会員カード読取処理(図2図3)、登録処理、精算処理(決済処理、会計処理とも称する)を実行する。
【0015】
登録精算装置50は、2種類以上の決済種別(決済方法、支払方法)による決済が可能である。説明の便宜上、本例では、登録精算装置50は、現金決済に加え、非現金決済としてクレジットカード決済、バーコード決済、電子マネー決済が可能であるもとする。精算装置52、登録精算装置53、精算装置54についても同様である。
【0016】
登録精算装置50は、決済部として決済種別に応じた複数の決済部を備えてもよい。本例では、登録精算装置50は、現金決済、クレジットカード決済、バーコード決済、電子マネー決済が可能であるため、登録精算装置50は、非現金決済に対応する非現金決済部(釣銭釣札機)、非現金決済に対応する非現金決済部を備える(非現金決済の種類に応じた複数の非現金決済部を備えてもよい)。精算装置52、登録精算装置53、精算装置54についても同様である。
【0017】
登録装置51及び精算装置52は、いわゆるセミセルフの登録精算システムを構成する。登録装置51は、店員によって使用される。登録装置51は、例えば、CPU、ROM、RAM、ハードディスク(又はSSD)、スキャナ部、店員側表示部(タッチディスプレイ)、顧客側表示部(タッチディスプレイ)、印刷部、通信部を備える。登録装置51は、店員の操作に基づいて、例えば、登録処理を実行する。登録装置51は、店員の操作に基づいて、登録処理によって登録された商品に関する情報(商品登録データ)を他の装置(例えば、精算装置52、精算専用モードで動作する登録精算装置53)に送信する(ストアコントローラ30を介して又は介さずに送信する)。
【0018】
精算装置52は、主に顧客によって使用される。精算装置52は、例えば、CPU、ROM、RAM、ハードディスク(又はSSD)、スキャナ部、会員カード読取部、表示部(タッチディスプレイ)、決済部、印刷部、通信部、撮像部、サインポールを備える。精算装置52は、他の装置(例えば、登録装置51、登録専用モードで動作する登録精算装置53)によって送信された商品登録データを受信する。登録装置51は、店員の操作に基づいて、例えば、決済種別選択会員カード読取処理、精算処理を実行する。
【0019】
登録精算装置53は、複数の動作モード(後述)を有する登録精算装置である。登録装置51は、動作モードに応じて店員又は顧客によって使用される(店員及び顧客によって同時に使用される場合もある)。登録精算装置53は、例えば、CPU、ROM、RAM、ハードディスク(又はSSD)、店員側スキャナ部、顧客側スキャナ部、店員側表示部(タッチディスプレイ)、顧客側表示部(タッチディスプレイ)、操作部(ハードボタン部)、会員カード読取部、決済部、印刷部、通信部、撮像部、サインポールを備える。図示は省略するが、登録精算装置53は、本体筐体の両側(一方を店員側、他方を顧客側と称する)から操作可能である。店員側には、店員側スキャナ部、店員側表示部、操作部が設けられている。顧客側には、顧客側スキャナ部、顧客側表示部、会員カード読取部、決済部が設けられている。印刷部は、印刷物(レシート等)の発行口の向き(店員側向き、顧客側向き)を変更可能(回転自在)に設けられている。撮像部は、顧客側(例えば、顧客の顔、決済部の付近)が撮像可能に設けられている。
【0020】
登録精算装置53は、動作モードとして、フルセルフモードと、対面モードと、登録専用モードと、精算専用モードと、を有する。登録精算装置53は、店員による明示的な操作(例えば、操作部の所定のボタンの操作)によって、又は、明示的な操作によらずに(例えば、商品登録データの受信、所定時間の経過等)によって動作モードを切り替える。
【0021】
フルセルフモードは、登録精算装置50(フルセルフの登録精算装置)として動作する動作モードである。登録精算装置53は、動作モードがフルセルフモードであるときには、顧客の操作(顧客側に設けられた顧客側スキャナ部、顧客側表示部、会員カード読取部、決済部の操作等)に基づいて、例えば、決済種別選択会員カード読取処理、登録処理、精算処理を実行する。
【0022】
対面モードは、店員と顧客とが対面して操作する動作モードである。登録精算装置53は、動作モードが対面モードであるときには、店員の操作(店員側に設けられた店員側スキャナ部、店員側表示部等の操作)に基づいて、例えば、登録処理を実行し、顧客の操作(顧客側に設けられた顧客側表示部、会員カード読取部、決済部の操作等)に基づいて、例えば、決済種別選択会員カード読取処理、精算処理を実行する。
【0023】
登録精算装置53は、動作モードが対面モードであるときには、店員側での店員による登録処理に係る操作(店員側スキャナ部による商品のスキャン等)を受け付けつつ、顧客側での顧客による決済種別選択会員カード読取処理に係る操作等を受け付けることができる。つまり、対面モードで動作する登録精算装置53は、店員側での店員による登録処理と顧客側での顧客による決済種別選択会員カード読取処理等とを並行して実行可能(マルチタスクとして処理可能)である。
【0024】
登録専用モードは、登録装置51(セミセルフの登録精算システムにおける登録装置)として動作する動作モードである。登録精算装置53は、動作モードが登録専用モードであるときには、店員の操作(店員側に設けられた店員側スキャナ部、店員側表示部等の操作)に基づいて、例えば、登録処理を実行し、商品登録データを他の装置(例えば、精算専用モードで動作する登録精算装置53、精算装置52)に送信する(ストアコントローラ30を介して又は介さずに送信する)。
【0025】
精算専用モードは、精算装置52(セミセルフの登録精算システムにおける精算装置)として動作する動作モードである。登録精算装置53は、動作モードが精算専用モードであるときには、他の装置(例えば、登録専用モードで動作する登録精算装置53、登録装置51)によって送信された商品登録データを受信し、顧客の操作(顧客側に設けられた顧客側表示部、会員カード読取部、決済部の操作等)に基づいて、例えば、決済種別選択会員カード読取処理、精算処理を実行する。
【0026】
精算装置54は、携帯端末70用の精算装置である。精算装置54は、主に顧客によって使用される。精算装置54は、例えば、CPU、ROM、RAM、ハードディスク(又はSSD)、スキャナ部、会員カード読取部、表示部(タッチディスプレイ)、決済部、印刷部、通信部、撮像部、サインポールを備える。精算装置54は、携帯端末70を用いて登録された商品登録データを受信(詳細は後述するが、クラウドサーバ10Bから受信)する。精算装置54は、店員の操作に基づいて、例えば、決済種別選択会員カード読取処理、精算処理を実行する。
【0027】
携帯端末70は、商品の陳列場所で顧客が商品を登録するための端末である。携帯端末70は、通信機能、撮像機能(カメラ)の他に、各種コード(バーコード、2次元コード等)を認識する認識機能を備える。例えば、携帯端末70は、商品に付されているバーコードを認識する。例えば、携帯端末70は、撮像機能によって撮像されている撮像画像(スルー画像(ライブビュー)として取得している画像)内の特徴点を抽出し、オブジェクト(各種コード)を認識してもよい。携帯端末70は、顧客個人(又は法人)の所有物であってもよいし、店舗側が貸与するものであってもよい。
【0028】
(携帯端末70、クラウドサーバ10B及び精算装置54の処理)
携帯端末70、クラウドサーバ10B及び精算装置54の処理の概略を説明する。なお、サーバ10は複数台のサーバから構成されるものであってもよいと説明したが、サーバ10を構成する複数台のサーバとして、主にストアコントローラ30と通信する本部サーバ10Aと、携帯端末70による商品登録をサポートするクラウドサーバ10Bとを有してもよい。クラウドサーバ10Bは、個々の携帯端末70による登録情報を記憶する取引情報ファイル(カートファイルとも称する)を有する。
【0029】
携帯端末70は、商品に付されているバーコードを読み取ると、バーコード情報をクラウドサーバ10Bに送信する。携帯端末70からバーコード情報を受信したクラウドサーバ10Bは、商品マスタを参照して商品を特定する。クラウドサーバ10Bは、当該商品の商品情報(商品名、価格等)を当該携帯端末70のカートファイルに追加するとともに、該商品情報を携帯端末70に送信する。携帯端末70は、顧客の操作(商品登録を完了させる旨のボタン操作)に基づいて、決済用2次元コード(当該携帯端末70のカートファイルを特定可能な情報をコード化した2次元コード。例えば、クラウドサーバ10Bにおける当該携帯端末70のカートファイルの所在を特定可能なURIをコード化した2次元コード)を表示する。顧客は、携帯端末70が表示する決済用2次元コードを精算装置54に読み取らせる。つまり、精算装置54は、携帯端末70が表示する決済用2次元コードを読み取る。決済用2次元コードを読み取った精算装置54は、決済種別選択会員カード読取処理、精算処理を実行する(精算装置54の動作は図7を用いて再度説明する)。
【0030】
なお、ポイントについては、サーバ10が管理してもよいし、外部のサーバが管理してもよいと説明したが、サーバ10を構成する複数台のサーバの1つとして、ポイントを管理するポイント管理サーバ10Cを有してもよい。
【0031】
(ポイント付与の条件)
販売システム1では、所定の条件の下、会員カードを用いて、顧客に対し、購入金額に応じてポイントを付与すると説明したが、所定の条件は、特定の決済種別による決済であるか否かである。具体的には、現金決済又はクレジットカード決済である場合には購入金額に応じてポイントを付与し、バーコード決済又は電子マネー決済である場合にはポイントを付与しない。
【0032】
(決済種別選択会員カード読取処理)
登録精算装置50、精算装置52、登録精算装置53、及び、精算装置54は、決済種別選択会員カード読取処理を実行する。決済種別選択会員カード読取処理は、決済種別選択処理(決済種別選択受付処理)と、会員カード読取処理とを含む。決済種別選択処理は、複数の決済種別(現金決済、クレジットカード決済、バーコード決済、電子マネー決済)のなかから一の決済種別の選択を受け付ける処理である。会員カード読取処理は、会員カードを読み取るか、会員カードを所持しない旨の操作を受け付ける処理である。
【0033】
登録精算装置50等(登録精算装置50、精算装置52、登録精算装置53、精算装置54)は、決済種別選択処理の後に会員カード読取処理を実行する場合と、決済種別選択処理の後に会員カード読取処理を実行しない場合とがある。具体的には、登録精算装置50等は、決済種別選択処理において現金決済又はクレジットカード決済が選択された場合には会員カード読取処理を実行し、決済種別選択処理においてバーコード決済又は電子マネー決済が選択された場合には会員カード読取処理を実行しない。
【0034】
図2は、決済種別選択会員カード読取処理に関する表示例である。図2(A)は、決済種別選択会員カード読取処理(決済種別選択処理)において表示部に表示される決済種別選択画面である。なお、各装置で表示する決済種別選択画面は若干異なるが(図8(A)~図8(C)参照)、図2(A)では、各装置が表示する決済種別選択画面の特徴を示している。
【0035】
図2(A)に示した決済種別選択画面には、会員カードによるポイント付与対象の決済として現金決済に対応する現金ボタンBT21とクレジットカード決済に対応するクレジットボタンBT22とが表示され、会員カードによるポイント付与対象外の決済種別としてバーコード決済に対応するバーコード決済ボタンBT23と電子マネー決済に対応する電子マネーボタンBT24とが表示されている。
【0036】
図2(B)は、決済種別選択会員カード読取処理(会員カード読取処理)において表示部に表示される会員カード読取画面である。図2(B)に示した会員カード読取画面は、決済種別選択画面においてポイント付与対象の決済種別が選択された場合(現金ボタンBT21又はクレジットボタンBT22が操作された場合)に表示される。図2(B)に示した会員カード読取画面には、会員カードの読取りを案内する読取案内画像GA40(会員カードの会員カード読取部への挿入を案内する画像。アニメーションであってもよい)、会員を所持しない旨の操作を受け付ける会員カードなしボタンBT41が表示されている。
【0037】
図3は、決済種別選択会員カード読取処理の動作の一例を示したフローチャートである。図3に示したフローチャートの各処理(ステップS11~S18)は、登録精算装置50、精算装置52、登録精算装置53、精算装置54によって実行されるが、登録精算装置50が実行するものとして説明する。なお、ステップS11~S13の各処理は決済種別選択処理に属し、ステップS15~S18の各処理は会員カード読取処理に属する。
【0038】
ステップS11:登録精算装置50は、決済種別選択画面を表示する。続いて、ステップS12に進む。
ステップS12:登録精算装置50は、決済種別の選択があったか否かを判断する。登録精算装置50は、現金ボタンBT21、クレジットボタンBT22、バーコード決済ボタンBT23又は電子マネーボタンBT24の何れかが操作された場合、決済種別の選択があったと判断する。決済種別の選択があった場合(ステップS12:YES)、ステップS13に進む。決済種別の選択がなかった場合(ステップS12:NO)、ステップS12に戻る(ステップS12を繰り返し実行する)。
ステップS13:登録精算装置50は、選択された決済種別を記憶部(RAM、ハードディスク等)に記憶する。続いて、ステップS14に進む。
ステップS14:登録精算装置50は、選択された決済種別がポイント付与対象の決済種別(現金決済又はクレジットカード決済)であるか否かを判断する。ポイント付与対象の決済種別である場合(ステップS14:YES)、ステップS15に進む。ポイント付与対象の決済種別でない場合(ステップS14:NO)、本フローチャート(決済種別選択会員カード読取処理)は終了する。
【0039】
ステップS15:登録精算装置50は、会員カード読取画面を表示する。続いて、ステップS16に進む。
ステップS16:登録精算装置50は、会員カードなしの操作(カードなしボタンBT41)があったか否かを判断する。会員カードなしの操作があった場合(ステップS16:YES)、本フローチャート(決済種別選択会員カード読取処理)は終了する。会員カードなしの操作がなかった場合(ステップS16:NO)、ステップS17に進む。
ステップS17:登録精算装置50は、会員カードを読み取ったか否かを判断する。会員カードを読み取った場合(ステップS17:YES)、ステップS18に進む。会員カードを読み取っていない場合(ステップS17:NO)、ステップS16に戻る。
ステップS18:登録精算装置50は、読み取った会員カードの情報(会員識別情報等)を記憶部に記憶する。そして、本フローチャートは終了する。
【0040】
なお、図3に示した決済種別選択会員カード読取処理(ステップS11~S18の各処理)は、各装置(登録精算装置50、精算装置52、登録精算装置53、精算装置54)におけるステップS10の処理として実行される(図4図7)。
【0041】
(付与ポイント数)
現金決済もクレジットカード決済もポイント付与対象の決済種別であるが、現金決済の場合もクレジットカード決済の場合も付与ポイント数の算出基準は同一であってもよいし、現金決済の場合とクレジットカード決済の場合とで付与ポイント数の算出基準は異なっていてもよい。以下の説明においては、現金決済の場合とクレジットカード決済の場合とで付与ポイント数の算出基準は異なっているものとする。具体的には、現金決済の場合には合計金額100円毎に1ポイントを付与し、クレジットカード決済の場合には合計金額200円毎に1ポイントを付与するものとする。
【0042】
(各装置の処理等)
図4は、登録精算装置50の動作の一例を示したフローチャートである。図5は、登録装置51及び精算装置52の動作の一例を示したフローチャートである。図6は、登録精算装置53(対面モード)の動作の一例を示したフローチャートである。図7は、精算装置54の動作の一例を示したフローチャートである。図8は、各装置の画面例である。
【0043】
(登録精算装置50の動作等)
図4に示したフローチャートは、例えば、登録精算装置50が待機状態(客待ち状態)において表示する待機画面(非図示)において顧客によるスタートボタンの操作があった場合に開始する。
ステップS10:登録精算装置50は、顧客の操作に基づいて決済種別選択会員カード読取処理(図3)を実行する。続いて、ステップS100に進む。
【0044】
ステップS100:登録精算装置50は、商品登録画面(非図示)を表示する。続いてステップS101に進む。
ステップS101:登録精算装置50は、顧客の操作に基づいて商品を登録する。例えば、登録精算装置50は、商品に付されたバーコードがスキャナ部によってスキャンされることによって該商品を登録する。続いてステップS102に進む。
ステップS102:登録精算装置50は、商品の登録を終えて精算(会計)に進む旨の顧客の操作(例えば、商品登録画面に表示されている会計ボタンの操作)があったか否かを判断する。精算に進む旨の操作があった場合(ステップS102:YES)、ステップS107に進む。精算に進む旨の操作がなかった場合(ステップS102:NO)、ステップS101に戻る。
【0045】
ステップS107:登録精算装置50は、決済種別選択会員カード読取処理(図3)において選択された決済種別(図3のステップS13において記憶した決済種別)に応じた精算画面(非図示)を表示する。例えば、登録精算装置50は、現金決済の場合には合計金額(支払金額)を表示するとともに現金の投入を案内する精算画面を表示し、クレジットカード決済である場合には合計金額を表示するとともにクレジットカードの読み取り(挿入等)を案内する精算画面を表示する。続いてステップS108に進む。
ステップS108:登録精算装置50は、顧客の操作に基づいて、選択された決済種別による精算を行う。例えば、登録精算装置50は、現金決済の場合には、顧客による貨幣の投入を受け付けて精算し、クレジットカード決済である場合には顧客によるクレジットカードの挿入を受け付けて精算する。続いてステップS109に進む。
ステップS109:登録精算装置50は、会員カードを読み取っている場合(図3のステップS18において会員カードの情報を記憶している場合)には、合計金額に応じたポイントを付与する。例えば、登録精算装置50は、合計金額に基づいて付与ポイント数を算出し、算出した付与ポイント数を、当該顧客の会員カードの情報(決済種別選択会員カード読取処理(図3)において記憶した会員カードの情報)に対応付けてサーバ10(ポイントサーバ10C)に送信する。なお、登録精算装置50は、付与ポイント数を算出せずに、合計金額を、当該顧客の会員カードの情報に対応付けてサーバ10(ポイントサーバ10C)に送信してもよい。そして本フローチャートは終了する。なお、会員カードを読み取っていない場合にはステップS109の処理を実行せずに本フローチャートは終了する。
【0046】
図8(A)は、登録精算装置50がステップS10(図3のステップS11)において表示部に表示する決済種別選択画面の一例である。図8(A)に示すように、登録精算装置50が表示する決済種別選択画面には、取引における処理工程と進捗状況とを示したロードマップ表示領域HR10が設けられている。ロードマップ表示領域HR10では、処理工程として「お支払選択(決済種別選択)」→「会員カード(会員カード読取等)」→「商品登録」→「お支払(精算)」が示され、進捗状況として現在「お支払選択」である旨が示されている(強調表示されている)。破線枠の「会員カード」は、会員カード読取等の実行/不実行が未定である旨(会員カード読取等が省略される場合がある旨)を示している。また、登録精算装置50が表示する決済種別選択画面には、付与ポイント数の算出基準(現金決済の場合には合計金額100円毎に1ポイントが付与される旨、クレジットカード決済の場合には合計金額200円毎に1ポイントが付与される旨(符号a))が表示されている。
【0047】
(登録装置51及び精算装置52の動作等)
図5の左側は登録装置51の動作、図5の右側は精算装置52の動作を示している。
ステップS201:登録装置51は、店員の操作に基づいて商品を登録する。続いてステップS202に進む。
ステップS202:登録装置51は、精算装置52に商品登録データを送信する店員の操作(例えば、商品登録画面(非図示)に表示されている精算装置52を指定する店員の操作)があったか否かを判断する。送信する操作があった場合(ステップS202:YES)、ステップS203に進む。送信する操作がなかった場合(ステップS202:NO)、ステップS201に戻る。
ステップS203:登録装置51は、商品登録データを送信する。そして本フローチャート(登録装置51側の処理)は終了する。
【0048】
ステップS301:精算装置52は、商品登録データを受信する。続いてステップS10に進む。
ステップS10:精算装置52は、顧客の操作に基づいて決済種別選択会員カード読取処理(図3)を実行する。続いて、ステップS307に進む。なお、精算装置52が実行するステップS307~S309の処理は、登録精算装置50が実行するステップS107~S109と同様であるため、説明を省略する。
【0049】
図8(B)は、精算装置52がステップS10(図3のステップS11)において表示部に表示する決済種別選択画面の一例である。図8(B)に示すように、精算装置52が表示する決済種別選択画面には、ロードマップ表示領域HR11が設けられている。ロードマップ表示領域HR11では、処理工程として「商品登録」→「お支払選択」→「会員カード」→「お支払」が示され、進捗状況として現在「お支払選択」である旨が示されている。「商品登録」に付された「完」は、既に完了している旨を示している。破線枠の「会員カード」は、会員カード読取等の実行/不実行が未定である旨を示している。また、精算装置52が表示する決済種別選択画面には、合計金額(1250円)が表示されている(符号b)。また、精算装置52が表示する決済種別選択画面には、付与ポイント数(現金決済の場合には12ポイントが付与される旨、クレジットカード決済の場合には6ポイントが付与される旨(符号c))が表示されている。
【0050】
(登録精算装置53(対面モード)の動作等)
上述したように、対面モードで動作する登録精算装置53は、店員側での店員による登録処理と顧客側での顧客による決済種別選択会員カード読取処理とを並行して実行可能であるが、両処理(登録処理、決済種別選択会員カード読取処理)の開始タイミングや終了タイミングは、夫々の処理に係る操作者(店員、顧客)に操作等に依存する。従って、対面モードで動作する登録精算装置53では、どちらの処理を先に開始するかは不定であり、また、先に開始した一方の処理の終了前に後から開始した他方の処理が終了する場合や、先に開始した一方の処理の終了後に他方の処理を開始する場合もある。
【0051】
登録処理の開始タイミングと決済種別選択会員カード読取処理の開始タイミングは不定であるが、説明の便宜上、図6に示したフローチャートでは、商品の登録が先に行われたものとして説明する。つまり、図6に示したフローチャートは、商品の登録が開始されることにより開始するものとする。また、図6に示したフローチャートでは、便宜上、ステップS10をステップS10AとステップS10Bに分けているが、同一の処理である。
【0052】
ステップS400:対面モードで動作する登録精算装置53(以下、図6のフローチャートの説明では単に登録精算装置53と称する)は、店員の操作に基づいて商品を登録する。例えば、登録精算装置53は、店員側表示部に商品登録画面(非図示)を表示しつつ、商品に付されたバーコードが店員側スキャナ部によってスキャンされることによって該商品を登録する。続いてステップS10(ステップS10A)に進む。
ステップS10(ステップS10A):登録精算装置53は、顧客の操作に基づいて決済種別選択会員カード読取処理(図3)を実行する。続いて、ステップS403に進む。
ステップS403:登録精算装置53は、商品の登録を終えて精算(会計)に進む旨の店員の操作があったか否かを判断する。精算に進む旨の操作があった場合(ステップS403:YES)、ステップS404に進む。精算に進む旨の操作がなかった場合(ステップS403:NO)、ステップS400に戻る。
【0053】
なお、本フローチャートでは、ステップS400(登録処理)とステップS10(決済種別選択会員カード読取処理)を前後(上下)に並べて図示しているが、登録精算装置53は、登録処理と決済種別選択会員カード読取処理とを並行して実行可能であるため、例えば、ステップS400の進行途中に顧客の操作に応じてステップS10(ステップS10A)の処理が進行し、ステップS10(ステップS10A)の進行途中に店員の操作に応じてステップS400の処理が進行し得る。
【0054】
ステップS404:登録精算装置53は、決済種別選択会員カード読取処理が終了しているか否かを判断する。つまり、登録精算装置53は、店員による商品登録が完了したタイミングにおいて顧客による決済種別選択会員カード読取処理が終了しているか否かを判断する。決済種別選択会員カード読取処理が終了している場合(ステップS404:YES)、ステップS407に進む。決済種別選択会員カード読取処理が終了していない場合(ステップS404:NO)、ステップS10(ステップS10B)に進む。なお、決済種別選択会員カード読取処理が終了していない場合としては、商品登録が完了する前に決済種別選択会員カード読取処理が開始されたものの終了していない場合と、商品登録が完了する前に決済種別選択会員カード読取処理が開始されていない場合とが、含まれる。
【0055】
ステップS10(ステップS10B):登録精算装置53は、顧客の操作に基づいて決済種別選択会員カード読取処理(図3)を実行する。つまり、登録精算装置53は、店員による商品登録が完了する前に決済種別選択会員カード読取処理を開始している場合には途中部分から最後まで実行し、店員による商品登録が完了する前に決済種別選択会員カード読取処理を開始していない場合には最初から最後まで実行する。続いて、ステップS407に進む。
【0056】
登録精算装置53が実行するステップS407~S409の処理は、登録精算装置50が実行するステップS107~S109と同様であるため、説明を省略する。
【0057】
図8(C)は、対面モードで動作する登録精算装置53がステップS10A(商品登録の完了前に実行した図3のステップS11)において客側表示部に表示する決済種別選択画面の一例である。図8(C)に示すように、対面モードで動作する登録精算装置53が表示する決済種別選択画面には、ロードマップ表示領域HR12が設けられている。ロードマップ表示領域HR12では、店員側の処理工程として「商品登録」が示され、顧客側の処理工程として「お支払選択」→「会員カード」→「お支払」が示され、進捗状況として現在「商品登録」及び「お支払選択」である旨が示されている。破線枠の「会員カード」は、会員カード読取等の実行/不実行が未定である旨を示している。なお、図8(C)の決済種別選択画面は、ステップS10A(商品登録の終了前)の決済種別選択画面(合計金額が確定前の決済種別選択画面)であるため、付与ポイント数の算出基準を表示しているが(符号a)、ステップS10B(商品登録の終了後)の決済種別選択画面(合計金額が確定後の決済種別選択画面)であれば、付与ポイント数を表示する。
【0058】
なお、フルセルフモードで動作する登録精算装置53が客側表示部に表示する決済種別選択画面は、図8(A)に示した登録精算装置50が表示する決済種別選択画面と同様である。また、精算専用モードで動作する登録精算装置53が客側表示部に表示する決済種別選択画面は、図8(B)に示した精算装置52が表示する決済種別選択画面と同様である。
【0059】
(精算装置54の動作等)
図7に示したフローチャートは、携帯端末70が表示する決済用2次元コードを読み取った場合に開始する。
ステップS10:精算装置54は、顧客の操作に基づいて決済種別選択会員カード読取処理(図3)を実行する。続いて、ステップS507に進む。精算装置54が実行するステップS507~S509の処理は、登録精算装置50が実行するステップS107~S109と同様であるため、説明を省略する。
【0060】
精算装置54がステップS10(図3のステップS11)において表示部に表示する決済種別選択画面は、図8(B)に示した精算装置52が表示する決済種別選択画面と同様である。
【0061】
以上、実施形態について説明したが、実施形態によれば、特典付与や決済種別選択に係る操作が改善する。例えば、登録精算装置50(精算装置52、登録精算装置53、精算装置54も同様)は、決済種別の選択後に会員カードを読ませるようにしているため、無駄な操作も生じることもなく、無用な混乱も生じなくなる。
【0062】
(変形例等)
以上、実施形態について説明したが、機器の構成、データの構成、処理の流れ、表示及び出力の態様などは、例えば下記(1)~(10)に示すように、適宜変更が可能である。また、下記(1)~(10)は、夫々適宜組み合わされてよい。
【0063】
(1)上記実施形態では、登録精算装置53の動作モードは4つ種類であるが、2種類以上であればよい。例えば、登録精算装置53は、フルセルフモードと対面モードの2つの動作モードであってもよい。
【0064】
(2)上記実施形態では、会員カードの読み取りは会員カード読取部への挿入であると説明したが、会員カードの読取方法はこれに限定されない。例えば、会員カードに設けられた(印刷等された)バーコード等をスキャンによって読み取ってもよい。
【0065】
(3)上記実施形態では、会員カードの種類は1種類であるが、複数種類であってもよい。会員カードの種類が複数種類の場合には、利用する会員カードを選択させる会員カード選択画面を表示した後に会員カードを読み取ってもよいし、会員カードの読取結果から顧客が利用する会員カードを判断してもよい。
【0066】
夫々の決済種別に異なる会員カードが対応していてもよい(決済種別毎にポイント付与可能な会員カードの種類が異なっていてもよい)。例えば、現金決済には会員カードAが対応し、クレジットカード決済には会員カードBが対応してもよい(現金決済の場合には会員カードAでポイントが付与され、クレジットカード決済の場合には会員カードBでポイントが付与されてもよい)。また、一の決済種別に対応する会員カードが複数種類であってもよい。例えば、現金決済には会員カードA及び会員カードBが対応し、クレジットカード決済には会員カードB及び会員カードCが対応してもよい。
【0067】
(4)上記(3)に関連し、決済種別選択画面において、夫々の決済種別に対応する会員カードの種類を複数表示してもよい。また、決済種別選択画面において、決済種別と会員カードの組み合わせ別に付与ポイントに関する情報(例えば、付与ポイント数の算出基準、付与ポイント数)を表示してもよい。
【0068】
(5)上記実施形態では、ポイント付与に会員カードを用いているが、会員識別情報等を取得可能であれば、会員カードでなくてもよい。例えば、電子機器(スマートフォン、ウェアラブル端末等)の表示部に会員情報(会員識別情報を取得可能なコード等)を表示し、各装置が読み取ってもよい。
【0069】
(6)上記実施形態では、登録装置51及び精算装置52は、下記の動作Aのように動作すると説明したが、動作B~動作Eの何れかのように動作してもよい。
[動作A]
登録装置51:商品登録→送信
精算装置52:受信→決済種別選択→(会員カード読取等)→精算
[動作B]
登録装置51:決済種別選択→商品登録→送信(※)
精算装置52:受信(※)→(会員カード読取等)→精算
※送信受信情報は、決済種別の選択結果を含む。
[動作C]
登録装置51:決済種別選択→(会員カード読取等)→商品登録→送信(※)
精算装置52:受信(※)→精算
※送信受信情報は、決済種別の選択結果、読取有の場合には会員カード読取情報を含む。
[動作D]
登録装置51:商品登録→決済種別選択→送信(※)
精算装置52:受信(※)→(会員カード読取等)→精算
※送信受信情報は、決済種別の選択結果を含む。
[動作E]
登録装置51:商品登録→決済種別選択→(会員カード読取等)→送信(※)
精算装置52:受信(※)→精算
※送信受信情報は、決済種別の選択結果、読取有の場合には会員カード読取情報を含む。
上記のように、動作B~動作Eでは登録装置51が決済種別選択処理を実行し、動作C及び動作Eでは登録装置51が会員カード読取処理を実行する。
【0070】
(7)上記実施形態では、決済種別選択処理→会員カード読取処理の順に実行する例を説明したが、会員カード読取処理→決済種別選択処理の順に実行してもよい。例えば、特定日(いずれの決済種別であっても会員に対し会員割引価格で商品を販売する日、又は、いずれの決済種別であっても会員にポイントを付与する日)には、会員カード読取処理→決済種別選択処理の順に実行してもよい。
【0071】
図8(D)は、会員カード読取処理→決済種別選択処理の順に実行する場合における会員カード読取画面の一例である。具体的には、図8(D)は、登録精算装置50(フルセルフモードで動作する登録精算装置53も同様)が表示する会員カード読取画面の一例である。図8(D)に示すように、ロードマップ表示領域HR30では、処理工程として「会員カード」→「お支払選択」→「商品登録」→「お支払」が示され、進捗状況として現在「会員カード」である旨が示されている。
【0072】
なお、図8(D)の会員カード読取画面において、いずれの決済種別であっても会員に対し会員割引価格で商品を販売する旨(又は、いずれの決済種別であっても会員にポイントを付与する旨)を表示し、会員カードの読み取りを促すようにしてもよい。普段はバーコード決済や電子マネー決済を行っていて会員カードの読み取りがない顧客にも特典が付与されるため、そういった顧客に対し会員カードの読み取りを積極的に促してもよい。
【0073】
(8)上記実施形態では、特典としてポイントを付与する例を説明したが、ポイント付与に代えて又は加えて、特典として店内の一部又は全部の商品を対象に通常価格よりも安い特別価格を適用してもよい。例えば、会員カードを読み取った場合に特別価格(会員価格)を適用してもよいし、特定の決済方法によって決済する場合に特別価格を適用してもよいし、会員カードを読み取りかつ特定の決済方法によって決済する場合に特別価格(会員価格)を適用してもよい。
【0074】
(9)上記実施形態では、バーコードをスキャンするなどして登録された商品の代金を精算する装置(登録精算装置50、登録装置51、精算装置52、登録精算装置53、精算装置54)が、決済種別選択会員カード読取処理(決済種別選択処理、会員カード読取処理)を実行する例を説明したが、複数の精算種別による決済が可能であって、決済種別の選択結果に応じて会員にポイントを付与する装置であれば、バーコードをスキャンするなどして登録された商品の代金を精算する装置でなくてもよい。例えば、券売機、販売機などであってもよい。
【0075】
(10)上記実施形態の登録精算装置50における各機能(入出力、記憶、処理)の一部又は全部は、当該機能の実行主体として説明した装置とは異なる他の装置において実現してもよい。例えば、登録精算装置50の処理の少なくとも一部をサーバ10が実行してもよい。上記に関連し、登録精算装置50は、センサ入力を含む入出力のインターフェース等に特化したいわゆるシンクライアントとして機能してもよい。登録装置51、精算装置52、登録精算装置53、精算装置54についても同様である。
【0076】
<実施形態の総括>
[技術分野]
本発明は、精算装置に関する。
[背景技術]
会員カードの読み取る操作や支払方法の選択する操作を受け付ける装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2018-005265号公報
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、会員カードによる特典付与と支払方法との関係について考慮されておらず、特典付与や支払方法選択に係る操作には改善の余地がある。本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、特典付与や支払方法選択に係る操作を改善する技術を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
【0077】
(1)上述した課題を解決するために、本発明の一態様は、代金を精算する精算装置(登録精算装置50、登録装置51、精算装置52、登録精算装置53、精算装置54)であって、複数の決済方法からいずれかの決済方法を選択可能に表示(例えば、決済種別選択画面を表示)する表示手段を備え、前記表示手段は、前記複数の決済方法から選択された決済方法が、特典を付与可能な決済方法である場合には特典の付与に関する情報を表示(例えば、会員カード読取画面や会員カード選択画面を表示)し、特典を付与可能な決済方法でない場合には特典の付与に関する情報を表示しないことを特徴とする精算装置である。
(1)の構成によれば、特典付与や決済種別選択(支払方法選択)に係る操作が改善する。例えば、会員カードを読ませた後に特典付与の対象外の決済方法が選択された場合には折角会員カードを読ませたのに特典が付与されないが、上記構成では、特典付与の対象の決済方法が選択された場合に会員カードを読ませるため、無駄な操作も生じることもなく、無用な混乱も生じなくなる。
【0078】
(2)前記表示手段は、前記複数の決済方法から選択された決済方法が特典を付与可能な決済方法である場合、前記特典の付与に関する情報として、前記選択された決済方法に応じて付与可能な特典について該特典の付与するために必要な情報の入力について案内する案内情報を表示(例えば、会員カード読取画面を表示、会員カード読取画面において会員カードの読取りを案内する読取案内画像を表示)することを特徴とする(1)に記載の精算装置である。
(2)の構成によれば、特典付与や決済種別選択に係る操作が改善する。例えば、特典付与の対象の決済方法が選択された場合には特典の付与に必要な操作(例えば、会員カードの読取操作)が具体的に案内されるため、操作が分からずストレスになるといったケースが生じ難くなる。
【0079】
(3)前記表示手段は、決済方法を選択可能に表示する際に合計金額が確定している場合には付与される特典の数量(例えば、図8(B)の符号cに示した付与ポイント数)を表示し、決済方法を選択可能に表示する際に合計金額が確定していない場合には特典付与の基準(例えば、図8(A)や図8(C)の符号aに示した付与ポイント数の算出基準)を表示することを特徴とする(1)又は(2)に記載の精算装置である。
(3)の構成によれば、特典付与や決済種別選択に係る操作が改善する。例えば、決済方法を選択する際に決済方法の選択において参考となる情報(付与ポイント数、付与ポイント数の算出基準)が状況に応じて表示されるため(付与ポイント数が確定している状況では付与ポイント数が表示され、付与ポイント数が確定していない状況では付与ポイント数の算出基準が表示されるため)、いずれの状況であっても参考情報(付与ポイント数、付与ポイント数の算出基準)を意識して決済方法を選択することができる。
【0080】
(4)前記表示手段は、いずれの決済方法であっても特典を付与可能な場合(例えば、特定日の場合)、決済方法を選択可能に表示する前に、前記特典の付与に関する情報を表示することを特徴とする(1)乃至(3)のいずれかに記載の精算装置である。
(4)の構成によれば、例えば、いずれの決済方法であっても特典が付与されることを印象付けることができる。また、会員情報の取得が無駄にならないため、この順に処理しても、問題は生じない。
【0081】
なお、以上に説明した各装置(サーバ10、ストアコントローラ30、取引状況管理装置40、登録精算装置50、登録装置51、精算装置52、登録精算装置53、精算装置54等)の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上記各装置の処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD-ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【符号の説明】
【0082】
1…販売システム、10…サーバ、30…ストアコントローラ、40…取引状況管理装置、50…登録精算装置、51…登録装置、52…精算装置、53…登録精算装置、54…精算装置、70…携帯端末
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8