(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023178920
(43)【公開日】2023-12-18
(54)【発明の名称】透明シート養生による建物の損害復旧のための見積り方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/08 20120101AFI20231211BHJP
G06Q 40/08 20120101ALI20231211BHJP
【FI】
G06Q50/08
G06Q40/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022091919
(22)【出願日】2022-06-06
(71)【出願人】
【識別番号】595031731
【氏名又は名称】株式会社神清
(74)【代理人】
【識別番号】100150533
【弁理士】
【氏名又は名称】川井 雅登
(72)【発明者】
【氏名】神谷 昭範
【テーマコード(参考)】
5L049
5L055
【Fターム(参考)】
5L049CC07
5L055BB61
(57)【要約】
【課題】損害が発生した建物の一部の損害復旧のための見積りを、最小限の手間で行うことができる方法を提供すること。
【解決手段】建物の損害箇所Aを透明シート14で養生し、損害箇所Aをカメラで撮影して、写真データとし、写真データを電子端末に読み込み、閲覧可能とさせ、写真データに基づき、建物の損害復旧のための見積りをする方法。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物の損害箇所を透明シートで養生し、
前記損害箇所をカメラで撮影して、写真とし、
前記写真に基づき、建物の損害復旧のための見積りをする方法。
【請求項2】
建物の損害箇所を透明シートで養生し、
前記損害箇所をカメラで撮影して、写真データとし、
前記写真データを電子端末に読み込み、閲覧可能とさせ、
前記写真データに基づき、建物の損害復旧のための見積りをする方法。
【請求項3】
前記透明シートの可視光線の透過率が65%以上のものである請求項1又は2記載の建物の損害復旧のための見積りをする方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地震や台風等の災害又は何らかの人災によって、損害が発生した建物の一部の損害復旧のための見積り方法に関する。
【背景技術】
【0002】
出願人は、本発明に関する先行技術文献を知らない。
現在、例えば、地震や台風等の災害によって、家屋の瓦屋根の一部に損害が発生した場合の損害復旧のための見積り方法としては、以下の手順を踏むのが一般的である。
【0003】
(1)地震や台風等の災害によって、家屋の瓦屋根の一部が崩れる損害が発生する。
(2)家屋の所有者又は家屋の所有者に依頼された工務店・災害ボランティア等が、雨漏りを防ぐための応急措置として、崩れた瓦を片付け、その崩れた瓦を入れた土のう袋を重しに使用して、損害箇所をブルーシートで養生する。
(3)家屋の所有者が、損害復旧のための見積りを工務店に依頼する。
(4)屋根工事業者が、ブルーシートで養生されたままでは、損害箇所を確認できないため、養生されたブルーシートをはがし、損害箇所をカメラで撮影した後、損害箇所をブルーシートで養生し直す。
(5)屋根工事業者が、損害箇所の写真を基に、損害復旧のための見積書を作成し、家屋の所有者に提出する。
(6)家屋の所有者の正式な依頼に基づき、屋根工事業者が、養生されたブルーシートをはがし、損害箇所の復旧工事を始める。
【0004】
上記の方法では、応急措置としてブルーシートで養生した損害箇所を、復旧工事を始める前に、損害復旧のための見積りにあたり、ブルーシートで養生されたままでは損害箇所を確認できないため、屋根工事業者が、ブルーシートをはがして養生し直す手間が発生するという問題があった。
さらに、屋根工事業者が、ブルーシートをはがして養生し直す手間が発生するため、見積書の作成が遅れると共に、損害復旧も遅れてしまうという問題もあった。
【0005】
さらに、損害が発生した家屋の所有者が、火災・地震保険に加入している場合には、以下の手順を踏むのが一般的となる。
【0006】
(1)地震や台風等の災害によって、家屋の瓦屋根の一部が崩れる損害が発生する。
(2)家屋の所有者又は家屋の所有者に依頼された工務店・災害ボランティア等が、雨漏りを防ぐための応急措置として、崩れた瓦を片付け、その崩れた瓦を入れた土のう袋を重しに使用して、損害箇所をブルーシートで養生する。
(3)家屋の所有者が、保険会社に損害を連絡し、保険金の請求手続きをする。
なお、保険金請求書、損害箇所の撮影写真、損害復旧のための見積書を、保険会社が要求する場合が一般的である。
(4)家屋の所有者が、損害復旧のための見積りを工務店に依頼する。
(5)屋根工事業者が、ブルーシートで養生されたままでは、損害箇所を確認できないため、養生されたブルーシートをはがし、損害箇所をカメラで撮影した後、損害箇所をブルーシートで養生し直す。
(6)屋根工事業者が、損害箇所の写真を基に、損害復旧のための見積書を作成し、家屋の所有者に提出する。
(7)保険会社から依頼された損害鑑定人が、ブルーシートで養生されたままでは、損害箇所を確認できないため、提携している屋根工事業者を同行させて、その業者が養生されたブルーシートをはがし、損害箇所をカメラで撮影した後、損害箇所をブルーシートで養生し直し、損害箇所の写真を基に、損害の鑑定をする。
なお、損害鑑定人だけの場合は、養生されたブルーシートを、はがすことができないため、ブルーシートが養生されたままの損害箇所の写真のみで鑑定することとなり、鑑定精度が期待できない。
また、損害鑑定人は、家屋の所有者から提出された損害復旧のための見積書と比較して、損害の鑑定をする場合が多い。
(8)保険会社が、損害鑑定人の損害の鑑定に基づき、保険金額を決定し、家屋の所有者に連絡する。
なお、保険金の支払いは、保険会社に必要な書類を提出後、約2~3週間後となるのが、一般的である。
(9)家屋の所有者の正式な依頼に基づき、屋根工事業者が、養生されたブルーシートをはがし、損害箇所の復旧工事を始める。
【0007】
上記の損害が発生した家屋の所有者が、火災・地震保険に加入している場合では、応急措置として、ブルーシートで養生した損害箇所を、復旧工事を始める前に、損害復旧の見積りにあたり、ブルーシートで養生されたままでは、損害箇所を確認できないため、屋根工事業者が、ブルーシートをはがして養生し直すといった手間が発生する。
さらに、損害の鑑定にあたり、ブルーシートで養生されたままでは、損害箇所を確認できないため、鑑定精度が下がってしまう。
もしくは、損害鑑定人が、提携している屋根工事業者を同行させて、その業者がブルーシートをはがして養生し直すといった手間も発生する。
その結果、合計2回ものブルーシートをはがして養生し直すといった手間が発生するという問題があった。
【0008】
さらに、合計2回ものブルーシートをはがして養生し直すといった手間が発生するため、見積書の作成が遅れると共に、迅速な保険金額の決定及び支払いに支障を来し、損害復旧の遅れてしまうという問題もあった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、上記の問題点を解決するため、損害が発生した建物の一部の損害復旧のための見積りを、最小限の手間で行うことができる方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の第1の課題解決手段は、建物の損害箇所を透明シートで養生し、前記損害箇所をカメラで撮影して、写真とし、前記写真に基づき、建物の損害復旧のための見積りをする方法である。
【0011】
本発明の第2の課題解決手段は、建物の損害箇所を透明シートで養生し、前記損害箇所をカメラで撮影して、写真データとし、前記写真データを電子端末に読み込み、閲覧可能とさせ、前記写真データに基づき、建物の損害復旧のための見積りをする方法である。
【0012】
本発明の第3の課題解決手段は、本発明の第1又は第2の課題解決手段であって、前記透明シートの可視光線の透過率が65%以上のものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明の第1及び第2の課題解決手段は、建物の損害箇所を、透明ではない着色されたブルーシートではなく、透明シートで養生するため、損害箇所を、透明シートで養生したまま、外からカメラで撮影して、写真又は写真データ(例えば、JPEG、GIF、PNG、TIFF、BMP等の画像データ)とし、その写真又は写真データに基づき、建物の損害復旧のための見積書を作成することができる。
【0014】
よって、応急措置として、透明シートで養生した損害箇所を、復旧工事を始める前に、損害復旧の見積りにあたり、屋根工事業者が、透明シートをはがして養生し直す手間が発生しない。
さらに、屋根工事業者が、透明シートをはがして養生し直す手間が発生しないため、見積書の作成が遅れないと共に、損害復旧も遅れない。
【0015】
例えば、地震や台風等の災害によって、家屋の瓦屋根の一部に損害が発生した場合、本発明の第1の課題解決手段によれば、以下の手順の効果が得られる。
【0016】
(1)地震や台風等の災害によって、家屋の瓦屋根の一部が崩れる損害が発生する。
(2)家屋の所有者又は家屋の所有者に依頼された工務店・災害ボランティア等が、雨漏りを防ぐための応急措置として、崩れた瓦を片付け、損害箇所を透明シートで養生する。
(3)家屋の所有者が、損害復旧のための見積りを工務店に依頼する。
(4)屋根工事業者が、透明シートで養生されたままの損害箇所を、外からカメラ(銀塩カメラ、デジタルカメラ、ビデオカメラ等)で撮影する。
(5)屋根工事業者が、損害箇所の写真又は写真データを基に、損害復旧のための見積書を作成し、家屋の所有者に提出する。
(6)家屋の所有者の正式な依頼に基づき、屋根工事業者が、養生された透明シートをはがし、損害箇所の復旧工事を始める。
【0017】
さらに、損害が発生した家屋の所有者が、火災・地震保険に加入している場合には、応急措置として、透明シートで養生した損害箇所を、復旧工事を始める前に、損害復旧の見積りにあたり、屋根工事業者が、透明シートをはがして養生し直す手間が発生しないことに加えて、損害の鑑定にあたり、損害鑑定人が、提携している屋根工事業者を同行させて、その業者が透明シートをはがして養生し直す手間も発生することがないため、その結果、合計2回ものシートをはがして養生し直す手間が発生しない。
【0018】
さらに、合計2回ものシートをはがして養生し直すと手間が発生しないため、見積書の作成が遅れないと共に、迅速な保険金額の決定及び支払いに支障を来すことなく、損害復旧も遅れない。
【0019】
例えば、地震や台風等の災害によって、家屋の瓦屋根の一部に損害が発生し、家屋の所有者が火災・地震保険に加入している場合、本発明の第1の課題解決手段によれば、以下の手順の効果が得られる。
【0020】
(1)地震や台風等の災害によって、家屋の瓦屋根の一部が崩れる損害が発生する。
(2)家屋の所有者又は家屋の所有者に依頼された工務店・災害ボランティア等が、雨漏りを防ぐための応急措置として、崩れた瓦を片付け、損害箇所を透明シートで養生する。
(3)家屋の所有者が、保険会社に損害を連絡し、保険金の請求手続きをする。
(4)家屋の所有者が、損害復旧のための見積りを工務店に依頼する。
(5)屋根工事業者が、透明シートで養生されたままの損害箇所を、外からカメラ(銀塩カメラ、デジタルカメラ、ビデオカメラ等)で撮影する。
(6)屋根工事業者が、損害箇所の写真又は写真データを基に、損害復旧のための見積書を作成し、家屋の所有者に提出する。
(7)保険会社から依頼された損害鑑定人が、透明シートで養生されたままの損害箇所を、カメラで撮影し、損害箇所の写真を基に、損害の鑑定をする。
(8)保険会社が、損害鑑定人の損害の鑑定に基づき、保険金額を決定し、家屋の所有者に連絡する。
(9)家屋の所有者の正式な依頼に基づき、屋根工事業者が、養生された透明シートをはがし、損害箇所の復旧工事を始める。
【0021】
本発明の第3の課題解決手段は、本発明の第1及び第2の課題解決手段の効果に加え、建物の損害箇所を、透明性の高い透明シートで養生することができるため、損害箇所を、透明シートで養生したまま、細部にわたって明確に、外から確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】損害箇所を透明シートで養生した後の屋根の一部の斜視説明図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例0023】
本発明の建物の損害復旧のための見積り方法を説明する。
地震によって、家屋の瓦屋根10の棟瓦12の一部が崩れた場合を例として説明する(
図1参照)。
なお、本発明の損害箇所とは、建物の全ての箇所(屋根、外壁等)が対象となる。
【0024】
まず、損害を被った家屋の所有者又は家屋の所有者に依頼された工務店・災害ボランティア等が、雨漏りを防ぐための応急措置として、崩れた棟瓦12を片付け、損害箇所A(棟瓦の崩れた一部)を透明シート14で覆い、損害箇所Aを間にして、一対の木の角材16を、崩れていない桟瓦18の上に水平方向に置き、一対の木の角材16のそれぞれの上から、一定間隔を設けてビス等を留め付け、一対の木の角材16のそれぞれのビス等、透明シート14の両縁を、一定間隔を設けて針金で結び、他方にストッパーを瓦の隙間に入れ込んで、固定して養生する。
この固定方法であれば、透明シートを、簡単に短時間で損害箇所に養生することができる。
なお、透明シートの縁に、崩れた瓦が入った土のう袋を重しの代わりに載せて養生しても良い。
【0025】
また、本発明で使用する透明シートは、既存のポリエチレン製や塩化ビニール製のもので良く、損害箇所の状態が外から目視可能な透明性が確保されているものであれば、どのような原料から作られたものであって良い。
【0026】
なお、本発明で使用する透明シートは、可視光線の透過率が65%以上のものが望ましい。
可視光線の透過率が65%以上のものであれば、損害箇所の状態が、外から明確に確認できる透明性が確保されているといえる。
【0027】
さらに、本発明で使用する透明シートは、無色透明なものに限られず、例え着色されていても、又は模様があったとしても、損害箇所の状態が、外から目視可能な透明性が確保されているものであれば、どのようなものであっても良い。
【0028】
さらに、本発明で使用する透明シートの厚みは、特に限定はない。
さらに、本発明で使用する透明シートは、太陽光の反射率が35%以下のものが望ましい。
さらに、本発明で使用する透明シートは、UVカット率が99%のものが望ましい。
さらに、本発明で使用する透明シートは、耐久性の高いものが望ましい。
【0029】
続いて、家屋の所有者が、損害復旧のための修理見積りを工務店に依頼する。
続いて、工務店から仕事を請け負った屋根工事業者が、透明シート14で養生された損害箇所Aを、透明シート14をはがさずに、外からカメラで撮影する。
【0030】
本発明のカメラで損害箇所を撮影する場合とは、屋根に上って撮影する、望遠レンズ付きカメラで地上から撮影する、高所点検カメラで地上から撮影する、無人飛行機(例えば、ドローン)に搭載されたカメラを遠隔操作して撮影するなど、特にその手段に限定はない。
【0031】
無人飛行機(ドローン)にカメラを搭載して撮影する場合は、損害箇所が、人が近づきにくい場所(例えば、屋根)や足場の悪い場所であっても、遠隔操作によって、損害箇所を、透明シートで養生したまま、外から確認することができる。
なお、養生した透明シートの太陽光の反射率が高い場合は、偏光レンズ付きのカメラを使用し、太陽光の照り返しを無くして、損害箇所を撮影することが望ましい。
【0032】
続いて、屋根工事業者が、損害箇所Aを撮影した写真に基づいて、損害復旧のための修理見積書を作成し、家屋の所有者に提出する。
なお、この場合で使用するカメラは、銀塩カメラ、タブレット端末やスマートフォンに付属したカメラ等である。
銀塩カメラであれば、プリントされた写真に基づいて、損害復旧のための修理見積書を作成する。
タブレット端末やスマートフォンに付属したカメラであれば、タブレット端末やスマートフォン自体によって閲覧可能な写真データ(画像データ)に基づいて、損害復旧のための修理見積書を作成する。
【0033】
また、屋根工事業者が、デジタルカメラやデジタルビデオカメラ等のカメラを使って、損害箇所を撮影した場合は、写真データをパソコン、タブレット端末、スマートフォン等の電子端末に読み込み、閲覧可能とさせ、その写真データを基に、損害復旧のための修理見積書を作成し、家屋の所有者に提出する。
【0034】
なお、この場合で使用するカメラが、銀塩カメラである場合は、フィルムやプリントされた写真をスキャナーで読み込み、写真データに変換し、パソコン、タブレット端末、スマートフォン等の電子端末に読み込み、閲覧可能とさせ、その写真データを基に、損害復旧のための修理見積書を作成し、家屋の所有者に提出する。
【0035】
そして、家屋の所有者の正式な依頼に基づき、屋根工事業者が、養生された透明シート14をはがし、損害箇所Aの復旧工事を始める。
まず、損害を被った損害を被った家屋の所有者又は家屋の所有者に依頼された工務店・災害ボランティア等が、雨漏りを防ぐための応急措置として、崩れた棟瓦12を片付け、損害箇所A(棟瓦の崩れた一部)を透明シート14で覆い、損害箇所Aを間にして、一対の木の角材16を、崩れていない桟瓦18の上に水平方向に置き、一対の木の角材16のそれぞれの上から、一定間隔を設けてビス等を留め付け、一対の木の角材16のそれぞれのビス等、透明シート14の両縁を、一定間隔を設けて針金で結び、他方にストッパーを瓦の隙間に入れ込んで、固定して養生する。
この固定方法であれば、透明シートを、簡単に短時間で損害箇所に養生することができる。
なお、透明シートの縁に、崩れた瓦が入った土のう袋を重しの代わりに載せて養生しても良い。
本発明のカメラで損害箇所を撮影する場合とは、屋根に上って撮影する、望遠レンズ付きカメラで地上から撮影する、高所点検カメラで地上から撮影する、無人飛行機(例えば、ドローン)に搭載されたカメラを遠隔操作して撮影するなど、特にその手段に限定はない。
無人飛行機(ドローン)にカメラを搭載して撮影する場合は、損害箇所が、人が近づきにくい場所(例えば、屋根)や足場の悪い場所であっても、遠隔操作によって、損害箇所を、透明シートで養生したまま、外から確認することができる。
なお、養生した透明シートの太陽光の反射率が高い場合は、偏光レンズ付きのカメラを使用し、太陽光の照り返しを無くして、損害箇所を撮影することが望ましい。
また、屋根工事業者が、デジタルカメラやデジタルビデオカメラ等のカメラを使って、損害箇所を撮影した場合は、写真データをパソコン、タブレット端末、スマートフォン等の電子端末に読み込み、閲覧可能とさせ、その写真データを基に、損害復旧のための修理見積書を作成し、家屋の所有者に提出する。
なお、この場合で使用するカメラが、銀塩カメラである場合は、フィルムやプリントされた写真をスキャナーで読み込み、写真データに変換し、パソコン、タブレット端末、スマートフォン等の電子端末に読み込み、閲覧可能とさせ、その写真データを基に、損害復旧のための修理見積書を作成し、家屋の所有者に提出する。
続いて、保険会社から依頼された損害鑑定人が、透明シート14で養生されたままの損害箇所Aを、カメラで撮影し、損害箇所Aを撮影した写真に基づいて、損害の鑑定をする。
続いて、保険会社が、損害鑑定人の損害の鑑定に基づき、保険金額を決定し、家屋の所有者に連絡する。