IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 峰原 政幸の特許一覧

<>
  • 特開-折りたたみ屋台 図1
  • 特開-折りたたみ屋台 図2
  • 特開-折りたたみ屋台 図3
  • 特開-折りたたみ屋台 図4
  • 特開-折りたたみ屋台 図5
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023178929
(43)【公開日】2023-12-18
(54)【発明の名称】折りたたみ屋台
(51)【国際特許分類】
   E04H 1/12 20060101AFI20231211BHJP
   B60P 3/34 20060101ALI20231211BHJP
   B60P 3/025 20060101ALI20231211BHJP
   E04B 1/343 20060101ALI20231211BHJP
   E04B 1/344 20060101ALI20231211BHJP
【FI】
E04H1/12 304
B60P3/34 Z
B60P3/025 Z
E04B1/343 Q
E04B1/343 M
E04B1/344 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022102230
(22)【出願日】2022-06-06
(71)【出願人】
【識別番号】515125883
【氏名又は名称】峰原 政幸
(72)【発明者】
【氏名】峰原 政幸
(57)【要約】
【課題】組み立て・分解時間の短縮化、運搬の容易性、並びに小スペースでの保管も可能とする可動式折りたたみ屋台を提供する。
【解決手段】屋根板、床板、左右一対の側面板、及び前後一対の板から構成され、前記各板は複数の蝶番により接合され、該蝶番を支点として折り畳み可能構造を備えたことを特徴とする。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本考案は、屋根板、左右一対の側面板および前後一対の板から構成され、前記各板は複数の開閉自在工具により接合され、該開閉自在工具を支点として折り畳み可能となっている屋台。
【請求項2】
本考案は、屋根板、床板、左右一対の側面板および前後一対の板から構成され、前記各板が複数の開閉自在工具により接合され、該開閉自在工具を支点として折り畳み可能となっている屋台。
【請求項3】
上記開閉自在工具が蝶番であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の屋台。
【請求項4】
本考案は、前面の板には商品の受け渡しが出来るように開口部もしくは開閉式窓が具備された請求項1または請求項2記載の屋台。
【請求項5】
本考案は、前後一対の板底面もしくは左右一対の側面板底面の四隅にキャスターが具備された請求項1または請求項2記載の屋台。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本考案は、商店街やホテル等のイベント会場やパーティー会場でのタイムバーゲンセールや商品陳列、お祭り会場での鉄板焼きやお土産の陳列などで使用する可動式折りたたみ屋台に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、商店街のイベントやホテル等のイベント会場や祭り会場にて屋台が多数に使用されているが完成型屋台あるいは所要の構成部材をボルトやナット等の結合金具を用いて組み立てる屋台がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案公報平4-27961号
【特許文献2】実用新案登録313530号
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来、商店街のイベントやホテル等のイベント会場や祭り会場にて屋台が多数に使用されているが完成型屋台あるいは所要の構成部材をボルトやナット等の結合金具を用いて組み立てる屋台であり運搬や組み立てや分解時間の浪費、並びに保管場所の確保などに難点がある。
【0006】
特許文献1には、従来の課題である組み立て・分解時間の短縮化や運搬を容易にするために簡単な部材を組み立てる屋台の構造が記載されている。しかし、該考案の屋台は屋台自体のサイズを小型化することで組み立て時間短縮や運搬を容易にできるものである。
【0007】
特許文献2にも同様にキャスター付きの土台に側面を組み込んだ販売台に支柱を立て屋根板を設置した構造の屋台が記載されている。これにより組み立て・分解時間の短縮が可能、かつ運搬に対しても従来の課題をある程度は解決することが可能となっている。しかしながら、各部材を保管する際に保管場所を最小面積にするために各部材を紐などで括るなど出展時以外にも時間を要すること、並びに野外時の屋台出店では販売員側には雨よけがないために販売員側に別途テントの立設や雨具着用を必要とするなどの課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題に鑑み、考案者は誠意工夫の結果、屋台本体を構成する各面(壁)に蝶番を使用して開閉自在にできる折りたたみ構造とし、且つ下板にキャスター等の移動可能な部材を具備させることにより従来からの課題を克服することを見出した。
【発明の効果】
【0009】
本考案の可動式完全折りたたみ式屋台によれば、従来の屋台より組み立て・分解、運搬および保管に関する課題を克服することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本考案による一実施例である折り畳み式屋台である。
図2】本考案による一実施例である折り畳み式屋台を折り畳み作業の途中段階を示したものである。
図3】折り畳み作業の途中を示した図2の一部拡大図であり、蝶番を支点として各板が折り畳めることを示したものである。
図4】本考案による床板を具備した折り畳み式屋台の拡大図であり、蝶番を支点として床板が後板に折り畳めることを示したものである。
図5】前面板4の端部にキャスターを取り付けたものである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本考案に係る実施の形態を図面により説明する。
【実施例0012】
図1は、本考案による可動式完全折りたたみ式屋台の一実施例を示し、屋根部は屋根板1A、屋根板1Bから構成、床部は底板2A、底板2Bから構成、側面部は側面板3A、側面板3B、側面板3B、側面板3D、並びに前板4と後板5の各構成部材にて建造されている。側面板3Bには従業員の出入口用の開口部6が具備されており、前板4には顧客との商品受渡し用の開口部7が具備されている。
【0013】
具体的には、側面板3Aの端部と後板5の端部、並びに側面板3Bの端部と前板4の端部は蝶番により接合、同様に側面板3Cの端部と後板5の端部、並びに側面板3Dと後板5の端部も蝶番により接合され、該蝶番を支点として折り畳み可能となっている。
【0014】
一方、天井板1Aの端部と後板5の端部、並びに天井板1Bの端部と後板5の端部も蝶番により接合され、該蝶番を支点として折り畳み可能となっている。更に、床板2Aの端部と後板5の端部、並びに床板2Bの端部と後板5の端部も蝶番により接合され、該蝶番を支点として折り畳み可能となっている。
【0015】
図2は、本考案の屋台を組立て途中、或いは、解体途中の様子を示したものであり天井板1Aは蝶板を介して前板4の外面側に閉じ、天井板1Bは蝶板を介して後板5の外面側に閉じる。同様に床板2Aと2Bは蝶番を介して天井部に向かって閉じる構造となっている。
【0016】
図3は、折り畳み可能とするための本考案の屋台構成領域の一部であり、天井板1Bと側面板3Bは蝶番8により接合され天井板1Bは開閉可能となる。側面板3Bは蝶番9により後板5と接合され、該側面板3Bは屋台内部側の該後板5面に折り畳むことが可能となる。同様に側面板3Bと側面板3Aは屋台外側から蝶番10により接合されており、該側面板3Aと該側面板3Bは外部面側にて折り畳むことが可能となる。
【0017】
図4は、床板を備えた本考案の折り畳み式屋台の一部であり床板2Aと2Bから構成されている。床板2Bは蝶番12と蝶番13を介して後板5の段差部に収納される構造となっており2Bが後板5に完全に収納されることで本考案の屋台が完全に折り畳むことが可能となる。
図示していないが床板2Aは、図4と同様に前板4に段差を具備させ収納できる構造としている。
【0018】
図5は、前面板4にキャスター11を設置させることにより本考案の屋台の運搬を容易にさせることができる。運搬を容易にさせるには少なくとも前板4の両端部および後板5の両端部にキャスター11を設置させる
【0019】
尚、実施例に記載した本考案は一例に過ぎず、例えば前後板を折り畳み式構造にしても良く、各板は2枚のみならず3枚以上にすることも可能である。また、板にて壁を示したが壁でなく枠組み柱にしても良い。更には、開閉自在の工具であれば蝶番に限定するものでない。
【産業上の利用可能性】
【0020】
本考案は、屋台のみならず物置などにも利用できる。
【符号の説明】
【0021】
1A 天井板
1B 天井板
2A 床板
2B 床板
3A 側面板
3B 側面板
3C 側面板
3D 側面板
4 前板
5 後板
6 出入口
7 商品受渡し用の開口部
8 蝶番
9 蝶番
10 蝶番
11 キャスター
12 蝶番
13 蝶番
図1
図2
図3
図4
図5