(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023179008
(43)【公開日】2023-12-19
(54)【発明の名称】ドレインコック
(51)【国際特許分類】
F16L 55/00 20060101AFI20231212BHJP
F16K 5/04 20060101ALI20231212BHJP
【FI】
F16L55/00 Z
F16K5/04 J
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022091989
(22)【出願日】2022-06-07
(71)【出願人】
【識別番号】000124096
【氏名又は名称】株式会社パイオラックス
(74)【代理人】
【識別番号】100109081
【弁理士】
【氏名又は名称】三木 友由
(72)【発明者】
【氏名】山口 弘晴
(72)【発明者】
【氏名】中川 義隆
【テーマコード(参考)】
3H054
【Fターム(参考)】
3H054AA02
3H054BB16
3H054BB21
3H054CA34
3H054EE04
3H054GG02
(57)【要約】
【課題】排出部の開放および閉塞を容易に切り替えられるドレインコックを提供する。
【解決手段】ドレインコック10は、取付孔に一端が接続される筒部材12と、筒部材12の内部を外部に連通する排出部20と、筒部材12の軸方向に進退可能に設けられ、その進退によって取付孔から排出部20間の通路を閉塞する閉塞位置と取付孔から排出部20間の通路を開放する開放位置とをとる栓部材14と、を備える。筒部材12は、筒部材の外面に形成される被係止部を有する。栓部材14は、筒部材12に挿入されて、閉塞位置にて取付孔から排出部20間の通路を閉塞する第1閉塞部と、押圧操作によって撓む操作部と、操作部に設けられ、被係止部に係止して栓部材14の閉塞位置から開放位置への移動を規制する係止部と、を有する。係止部は、押圧操作による操作部の撓みに連動して径方向外向きに移動して被係止部への係止を解除する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
取付部材の取付孔に連通するように取り付けられるドレインコックであって、
前記取付孔に一端が接続される筒部材と、
前記筒部材の内部を外部に連通する排出部と、
前記筒部材の軸方向に進退可能に設けられ、その進退によって前記取付孔から前記排出部間の通路を閉塞する閉塞位置と前記取付孔から前記排出部間の通路を開放する開放位置とをとる栓部材と、を備え、
前記筒部材は、前記筒部材の外面に形成される被係止部を有し、
前記栓部材は、
前記筒部材に挿入されて、前記閉塞位置にて前記取付孔から前記排出部間の通路を閉塞する第1閉塞部と、
押圧操作によって撓む操作部と、
前記操作部に設けられ、前記被係止部に係止して前記栓部材の閉塞位置から開放位置への移動を規制する係止部と、を有し、
前記係止部は、押圧操作による前記操作部の撓みに連動して径方向外向きに移動して前記被係止部への係止を解除することを特徴とするドレインコック。
【請求項2】
前記操作部は、周方向に延びる板状片であり、前記筒部材の径方向外側に配置され、前記筒部材の外面に向かって押圧操作を受けて撓むことを特徴とする請求項1に記載のドレインコック。
【請求項3】
前記栓部材は、
本体部と、
前記係止部および前記本体部を連結し、前記筒部材の軸方向に延びて撓み可能に形成される連結部と、を有することを特徴とする請求項1または2に記載のドレインコック。
【請求項4】
前記排出部は、径方向に開口しており、
前記操作部が押圧操作を受ける方向は、前記排出部の開口方向と交差していることを特徴とする請求項1または2に記載のドレインコック。
【請求項5】
前記筒部材は、前記筒部材の他端に位置して互いに対向する一対の壁部を有し、
一対の前記壁部は、前記栓部材が外れる方向の進退を止める抜け止め部を有することを特徴とする請求項1または2に記載のドレインコック。
【請求項6】
前記栓部材は、
本体部と、
前記係止部および前記本体部を連結し、前記筒部材の軸方向に延びて撓み可能に形成される連結部と、を有し、
前記連結部の前記本体部側が一対の前記壁部の間に収まることを特徴とする請求項5に記載のドレインコック。
【請求項7】
前記栓部材は、前記第1閉塞部よりも他端側に位置して前記筒部材の内面に当接して閉塞する第2閉塞部をさらに有し、
前記第2閉塞部は、閉塞位置および開放位置の両方で排出部よりも他端側を閉塞することを特徴とする請求項1または2に記載のドレインコック。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、取付部材の取付孔に連通するように取り付けられるドレインコックに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、コック本体の先端部に嵌着されたOリングと、コック本体の後端部に形成されてドレインパイプに螺着される環状溝と、環状溝の外側に設けられた筒状部と、を有するドレインコックが開示されている。このドレインコックは軸周りに回転されることで、Oリングがドレインパイプの内面に圧着した状態から当接しない状態になり、ドレインパイプのドレイン孔から液体が流出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の技術では、ドレイン孔を開放および閉塞させるには、ドレインパイプに螺着されているドレインコックを外れるまで回転させる作業がいるため煩わしい。
【0005】
本発明の目的は、排出部の開放および閉塞を容易に切り替えられるドレインコックを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明のある態様は、取付部材の取付孔に連通するように取り付けられるドレインコックであって、取付孔に一端が接続される筒部材と、筒部材の内部を外部に連通する排出部と、筒部材の軸方向に進退可能に設けられ、その進退によって取付孔から排出部間の通路を閉塞する閉塞位置と取付孔から排出部間の通路を開放する開放位置とをとる栓部材と、を備える。筒部材は、筒部材の外面に形成される被係止部を有する。栓部材は、筒部材に挿入されて、閉塞位置にて取付孔から排出部間の通路を閉塞する第1閉塞部と、押圧操作によって撓む操作部と、操作部に設けられ、被係止部に係止して栓部材の閉塞位置から開放位置への移動を規制する係止部と、を有する。係止部は、押圧操作による操作部の撓みに連動して径方向外向きに移動して被係止部への係止を解除する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、排出部の開放および閉塞を容易に切り替えられるドレインコックを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図4】
図4(a)は、開放状態のドレインコックの上面図であり、
図4(b)は、
図4(a)に示すドレインコックのA-A断面図である。
【
図5】閉塞状態のドレインコックを他端側から見た斜視図である。
【
図6】栓部材の抜け止めについて説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は、実施例のドレインコック10の斜視図である。
図1(a)は閉塞状態のドレインコック10を示し、
図1(b)は開放状態のドレインコック10を示す。また、
図2は、ドレインコック10の分解図である。また、
図3は、閉塞状態のドレインコック10の断面図である。
図3では、ドレインコック10に取り付けた取付部材60を示す。
【0010】
ドレインコック10は、取付部材60の取付孔60aに取り付けられる。取付部材60は、例えば配管、ゴムホース、配管ジョイントなどであり、ポートとなる取付孔60aを有する。取付部材60は、車両の冷却配管であってよく、取付孔60aは、取付部材60に複数形成されてよく、車両の冷却配管であれば9箇所ほど設けられることがある。ドレインコック10は、取付孔60aに連通しており、
図1(a)に示す取付孔60aを閉塞した状態と
図1(b)に示す取付孔60aを開放した状態をとる。
【0011】
栓部材14は、筒部材12に対して進退可能に設けられており、開放位置から閉塞位置に向かう移動を進行といい、閉塞位置から開放位置に向かう移動を退行という。
【0012】
ドレインコック10は、筒部材12、栓部材14および排出部20を備える。筒部材12は、小径部22、大径部24、被係止部26、壁部28および抜け止め部30を有する。
【0013】
小径部22および大径部24は、円筒状に形成され、
図3に示すように連通している。大径部24は、小径部22の内周面よりも大径の内周面を有し、小径部22の外周面よりも大径の外周面を有する。小径部22に連なる大径部24の部分は、小径部22に向かって縮径するよう傾斜している。筒部材12の一端側に位置する小径部22は、取付部材の取付孔に挿入される。大径部24は、筒部材12の他端側に位置する。小径部22から排出部20に亘って、取付孔60aに連なる通路23が形成される。
【0014】
被係止部26は、大径部24の外周面に一対形成される。一対の被係止部26は、径方向外向きに突出し、一方の被係止部26は他方の被係止部26に対して大径部24の逆側に位置する。被係止部26は、小径部22に向かって突出高さが高くなる傾斜面を有する。被係止部26は、突出して形成されるだけでなく、孔状に形成されてよい。いずれにしても被係止部26は大径部24の外周面に段差を形成する。
【0015】
壁部28は、大径部24から他端側に延出し、互いに対向するよう一対形成され、二股のように設けられる。壁部28は、大径部24の周面に沿って円弧状に湾曲する。抜け止め部30は、壁部28に孔状に形成され、筒部材12の軸方向に沿って長手状に形成される。抜け止め部30は、
図2に示すように貫通孔であるが、この態様に限られず、壁部28の内面に凹んで形成されてよい。
【0016】
排出部20は、筒部材12に形成され、筒部材12の内部を筒部材12の外部に連通する。排出部20は、
図3に示すように大径部24の内部空間を径方向外向きに開口する。排出部20は、取付部材60の取付孔60aから通路23を通って送られた液体を外部に排出する。
【0017】
栓部材14は、
図1(a)および
図1(b)に示すように、筒部材12の軸方向に進退可能に設けられ、その進退によって排出部20を閉塞する閉塞位置と排出部20を開放する開放位置とをとる。栓部材14は、第1Oリング16、第2Oリング18、本体部32、連結部34、操作部36、係止部38、被抜け止め部40、小軸部42、大軸部44、第1溝部46、第2溝部48、リブ50およびフランジ52を有する。
【0018】
本体部32は、筒部材12の他端側に位置し、柱状に形成される。本体部32の中央から筒部材12側に向かって大軸部44が延出し、大軸部44から小軸部42が延出する。本体部32、小軸部42および大軸部44は同軸に配置される。小軸部42は、大軸部44よりも小径である。小軸部42および大軸部44は、筒部材12に挿入される。
【0019】
第1溝部46は、小軸部42の先端側の外周に凹んで形成され、第2溝部48は、大軸部44の外周に凹んで形成される。第1Oリング16は、第1溝部46に取り付けられ、第1閉塞部として機能し、第2Oリング18は、第2溝部48に取り付けられ、第2閉塞部として機能する。つまり、第1閉塞部は、第1Oリング16および第1溝部46によって構成され、第2閉塞部は、第2Oリング18および第2溝部48によって構成される。
【0020】
第1閉塞部(16,46)は、
図3に示すように、筒部材12に挿入されて、閉塞位置にて筒部材12の小径部22の内部を閉塞する。これにより、筒部材12の内部と排出部20との連通が遮断される。第2閉塞部(18,48)は、第1閉塞部よりも他端側に位置して筒部材12の内面に当接して閉塞する。これにより、大径部24の他端側から液体が漏れることを抑えることができる。
【0021】
操作部36は、周方向に延びる板状片であり、
図1(a)に示すように筒部材12の径方向外側に配置され、
図2に示すように大軸部44の径方向外側に配置される。操作部36は、環状に形成され、径方向に撓み可能である。大径部24は、操作部36と大軸部44の間に配置される。操作部36は、大軸部44と径方向に重なる位置に設けられる。
【0022】
連結部34は、操作部36および係止部38と本体部32とを連結し、筒部材12の軸方向に延びて撓み可能に形成される。これにより、操作部36および係止部38が連結部34によって支持される。連結部34は段状に形成され、操作部36側が本体部32側よりも径方向外側に位置するように形成される。連結部34は、操作部36を介して係止部38に連結してよいが、少なくとも全周に亘る操作部36の周方向位置において係止部38が位置する箇所に連結する。
【0023】
係止部38は、操作部36に設けられ、閉塞位置にて筒部材12の被係止部26に係止して栓部材14の閉塞位置から開放位置への移動を規制する。係止部38は、操作部36から径方向内向きに突出し、互いに対向するように一対設けられる。
【0024】
被抜け止め部40は、外方に突出するように一対形成される。被抜け止め部40は、
図1(a)に示すように、筒部材12の抜け止め部30に入り込み、抜け止め部30内でスライド可能である。
【0025】
フランジ52は、栓部材14の他端にて外向きに張り出すように形成される。リブ50は、本体部32の側面に突出して形成され、栓部材14の進退方向に延びる。リブ50は、壁部28の内面に当接し、筒部材12と栓部材14のガタつきを抑える。
【0026】
図3に示すドレインコック10の閉塞状態では、第1閉塞部(16,46)が小径部22の内部に位置し、小径部22内を閉塞しており、取付孔60aと排出部20との連通を遮断している。そのため、排出部20から取付孔60aからの液体が漏れないようになっている。筒部材12の大径部24は、大軸部44の径方向外側に位置し、連結部34の径方向内側に位置する。
【0027】
図1(a)および
図1(b)に示すように、連結部34の本体部32側、すなわち連結部34の本体部32に連結する部分が一対の抜け止め部30の間に収まる。これにより、筒部材12および栓部材14の軸周りの相対回転を制限できる。また、栓部材14を筒部材12に組み付ける際に、一対の壁部28が栓部材14の進行をガイドすることができる。
【0028】
図4(a)は、開放状態のドレインコック10の上面図であり、
図4(b)は、
図4(a)に示すドレインコック10のA-A断面図である。
図4(b)に示すように、栓部材14が退行することで、小軸部42が小径部22から抜けて、第1閉塞部(16,46)が大径部24内に位置し、筒部材12の内面に閉塞していない。これにより、取付孔60aから排出部20まで通路23が連通している。
【0029】
第2閉塞部(18,48)は、
図3および
図4(b)に示すように、閉塞位置および開放位置の両方で排出部20よりも他端側の筒部材12を閉塞する。これにより、ドレインコック10の他端側から液体が排出されることを防ぐことができ、作業者がドレインコック10を開放状態にした際に手指に液体がかかることを防ぐことができる。
【0030】
図5は、閉塞状態のドレインコック10を他端側から見た斜視図である。作業者は、操作部36を両側から摘まみ、径方向内向きの押圧方向62に押す。この押圧操作を受けて、操作部36が筒部材12の外面に向かって撓み、係止部38が操作部36の撓みに連動して径方向外向きに移動し被係止部26への係止を解除する。つまり、係止部38は、操作部36への押圧方向62の操作によって、係止解除方向64に移動する。これによって作業者は、閉塞位置おける筒部材12および栓部材14の係止解除ができるため、栓部材14を退行させて開放位置に容易に移動させることができる。また、栓部材14を進行方向に押し込めば、操作部36が撓んで係止部38を被係止部26に係止させることができる。操作部36は、筒部材12の外側に配置されているため、作業者が摘まみやすい位置に設けられる。
【0031】
排出部20は下方に開口しており、排出部20の開口方向66は、係止部38の係止解除方向64と同じ方向に沿っている。排出部20の開口方向66は、係止部38の係止解除方向64と同じ方向であるが、数10度の回転角がずれていてもよい。つまり、操作部36が押圧操作を受ける押圧方向62は、径方向において排出部20の開口方向66と直交しているが、少なくとも交差している。これにより、作業者が手指で操作部36を摘まんで押圧方向62に押圧操作をした際に、排出部20から排出される液体が作業者の手指に当たりにくくできる。
【0032】
図5には点線で変形例の連結部134の形状が示される。変形例の連結部134は径方向外向きに膨らむように設けられ、大径部24に接近するように撓み可能に設けられる。連結部134が押圧操作されれば、連結部134の変形に連動して係止部38が被係止部26から離れるように動き、連結部134は係止解除される操作部として機能する。
【0033】
図6は、栓部材14の抜け止めについて説明するための図である。
図6(a)は閉塞状態のドレインコック10の他端側を示し、
図6(b)は開放状態のドレインコック10の他端側を示す。
図6(a)では、被抜け止め部40が抜け止め部30に入っている。
【0034】
図6(b)では、被抜け止め部40が閉塞位置から開放位置に抜け止め部30内でスライドし、抜け止め部30によって栓部材14が外れる方向の進退を止められている。これにより、栓部材14が退行しても筒部材12から外れないようにできる。栓部材14が筒部材12に取り付けられる際に、一対の壁部28が離間して設けられることで、一対の壁部28が拡開するように撓んで被抜け止め部40が抜け止め部30に入り込みさせやすくできる。
【0035】
栓部材14が筒部材12に対して進退する際に、リブ50が壁部28の内面に摺動するように構成しているため、ガタつくことが抑えられている。また、閉塞位置でも開放位置でも、連結部34が一対の壁部28の間に収まっており、筒部材12および栓部材14の軸周りの相対回転が抑えられている。
【0036】
図7は、変形例のドレインコック100の断面図である。変形例のドレインコック100は、
図3に示すドレインコック10と比べて、排出部120の位置が異なり、筒部材112ではなく栓部材114に形成される。
【0037】
排出部120は、小軸部42の側面から大軸部44に亘って孔状に形成され、大軸部44の他端に開口する。これにより、通路123が筒部材12の内部から栓部材14の他端側に形成され、排出部120は、筒部材112の内部を外部に連通する。栓部材114が押し込まれれば、第1Oリング16が筒部材12に当接して通路123を閉塞する。
【0038】
本発明は上述の各実施例に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を各実施例に対して加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施例も本発明の範囲に含まれうる。
【0039】
実施例では、筒部材12の小径部22が取付孔60aに挿入される態様を示したが、この態様に限られない。小径部22は、筒部材12の取付孔60aに外挿されてもよい。いずれにしても、小径部22は、取付孔60aに連通される。
【符号の説明】
【0040】
10 ドレインコック、 12 筒部材、 14 栓部材、 16 第1Oリング、 18 第2Oリング、 20 排出部、 22 小径部、 22a 内部、 23 通路、 24 大径部、 26 被係止部、 28 壁部、 30 抜け止め部、 32 本体部、 34 連結部、 36 操作部、 38 係止部、 40 被抜け止め部、 42 小軸部、 44 大軸部、 46 第1溝部、 48 第2溝部、 50 リブ、 52 フランジ、 60 取付部材、 60a 取付孔。