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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023179018
(43)【公開日】2023-12-19
(54)【発明の名称】排気筒の接続構造
(51)【国際特許分類】
   F24F 13/02 20060101AFI20231212BHJP
   D06F 58/26 20060101ALI20231212BHJP
【FI】
F24F13/02 A
D06F58/26
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022092013
(22)【出願日】2022-06-07
(71)【出願人】
【識別番号】000115854
【氏名又は名称】リンナイ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000800
【氏名又は名称】デロイトトーマツ弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】小笠原 徹
(72)【発明者】
【氏名】山本 哲也
【テーマコード(参考)】
3B166
3L080
【Fターム(参考)】
3B166AA24
3B166AE01
3B166AE02
3B166BA86
3B166BA88
3B166CA01
3B166CA11
3B166EA15
3B166EE07
3L080AB04
3L080AE05
(57)【要約】
【課題】燃焼装置の排気穴に排気筒を確実且つ簡単に接続でき、室内の天井や側壁を傷つけるおそれが少ない、排気筒の接続構造を提供する。
【解決手段】この排気筒の接続構造は、接続部品10と締結具30とを備え、接続部品10は、排気筒接続部11と、その端部外周から径方向外方に広がるフランジ部13と、該フランジ部13に形成された締結具挿通穴17とを有しており、燃焼装置には被係合部50が形成されており、締結具30は、指で操作可能な操作部31と、該操作部31の操作により被係合部50に対する位置が変化する係合部37とを有しており、被係合部50は、係合部37が係合した状態と係合しない状態とで切り替え可能となるように設けられている。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
室内に設置された燃焼装置に、燃焼排気を室外に排出する排気筒を接続するための、排気筒の接続構造であって、
前記排気筒に接続される接続部品と、該接続部品を、前記燃焼装置に形成された排気穴に着脱可能に取付ける締結具とを備え、
前記接続部品は、筒状をなし前記排気筒が接続される排気筒接続部と、該排気筒接続部の、前記燃焼装置側の端部外周から径方向外方に広がるフランジ部と、該フランジ部に形成され前記締結具が挿通される締結具挿通穴とを有しており、
前記燃焼装置には被係合部が形成されており、
前記締結具は、指で操作可能な操作部と、該操作部の操作により前記被係合部に対する位置が変化する係合部とを有しており、
前記被係合部は、前記係合部が係合した状態と係合しない状態とで切り替え可能となるように設けられていることを特徴とする排気筒の接続構造。
【請求項2】
前記操作部は、前記フランジ部に対して回転操作可能とされており、
該操作部から、前記締結具挿通穴に挿通される軸部が延出しており、前記係合部は、前記軸部から軸方向に直交する方向に突出しており、
前記操作部を前記フランジ部に対して回転操作することで、前記係合部が前記被係合部に係合した状態と係合しない状態とで切り替わる請求項1記載の排気筒の接続構造。
【請求項3】
前記操作部は、前記フランジ部に対して押し込み操作可能とされており、
該操作部は、押し込み部と、該押し込み部から延出し、前記締結具挿通穴に挿通される延出部とを有しており、該延出部に前記係合部が突設されており、
前記操作部を前記フランジ部に対して押し込み操作することで、前記係合部が前記被係合部に係合しない状態から係合した状態となる請求項1記載の排気筒の接続構造。
【請求項4】
前記燃焼装置には、ネジを締結するネジ締結穴が形成されており、
前記フランジ部には、前記ネジ締結穴に対応する位置に、前記ネジが挿通されるネジ挿通穴が形成されており、
前記締結具挿通穴は、前記フランジ部に、前記ネジ挿通穴よりも径方向外方に形成されている請求項1又は2記載の排気筒の接続構造。
【請求項5】
前記操作部の裏面から突部が突設されており、
前記操作部を前記フランジ部に対して回転操作し、前記係合部が前記被係合部に係合したときに、前記突部が前記ネジ挿通穴に嵌合するように構成されている請求項4記載の排気筒の接続構造。
【請求項6】
前記燃焼装置には、ネジを締結するネジ締結穴が形成されており、
前記フランジ部には、前記ネジ締結穴に対応する位置に、前記ネジが挿通されるネジ挿通穴が形成されており、
前記操作部からは、前記ネジ締結穴及び前記ネジ挿通穴に挿通される軸部が延出している請求項3に記載の排気筒の接続構造。
【請求項7】
前記燃焼装置には、ネジを締結するネジ締結穴が形成されており、
前記フランジ部には、前記ネジ締結穴に対応する位置に、前記ネジが挿通されるネジ挿通穴が形成されており、
前記操作部の裏面から突部が突設されており、
前記操作部を前記フランジ部に対して回転操作し、前記係合部が前記被係合部に係合したときに、前記突部が前記ネジ挿通穴に嵌合するように構成されている請求項1又は2記載の排気筒の接続構造。
【請求項8】
前記締結具は、前記係合部が前記被係合部に係合する位置となるように支持すると共に、前記操作部の回転操作に連動して回転する支持部を有しており、
前記締結具挿通穴及び/又は前記被係合部には、前記操作部が前記フランジ部に対して回転操作されるときに、前記支持部を受け入れ可能とする受け入れ溝が形成されており、
該受け入れ溝には、前記支持部を受け入れた状態で、前記係合部が前記被係合部に係合する方向への、前記支持部の回転を許容する一方、前記係合部が前記被係合部には係合しない方向への、前記支持部の回転を規制する、逆回転規制部が設けられている請求項7記載の排気筒の接続構造。
【請求項9】
前記締結具は、前記係合部が前記被係合部に係合する位置となるように支持すると共に、前記操作部の回転操作に連動して回転する支持部を有しており、
前記締結具挿通穴及び/又は前記被係合部には、前記操作部が前記フランジ部に対して回転操作されるときに、前記支持部を受け入れ可能とする受け入れ溝が形成されており、
該受け入れ溝には、前記操作部が前記フランジ部に対して所定方向に回転操作され、前記支持部が連動して回転し、前記係合部が前記被係合部に係合したときに、前記支持部の、前記所定方向へのそれ以上の回転を規制する、過回転規制部が設けられている請求項7記載の排気筒の接続構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、燃焼装置に排気筒を接続するための、排気筒の接続構造に関する。
【背景技術】
【0002】
室内に設置される、ガス衣類乾燥機等の燃焼装置には、燃焼排気を屋外に排出するために、排気筒が接続されている。
【0003】
例えば、下記特許文献1には、下端外周からフランジ状に広がるプレートを有する排気口ガイドと、該排気口ガイドに嵌合すると共に、フレキダクト外周に外装されるアダプターとからなる、アルミ製フレキダクトの接続装置が記載されている。また、排気口ガイドのプレートには、複数のビス孔が形成されている。そして、衣類乾燥機に形成された排気口の表側周縁にプレートを載置した後、複数のビス孔を介してビス止めすることで、衣類乾燥機にフレキダクトが接続されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平6-94294号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1の接続装置では、ビスをドライバー等の工具で締め付け固定する必要がある。しかし、例えば、衣類乾燥機と、室内の天井や側壁との間に、工具を使用できるスペースが十分に確保できない場合には、フレキダクトを衣類乾燥機に接続することが困難であった。また、上記のような狭いスペースで無理に工具を利用すると、室内の天井や側壁を傷つけるおそれもある。
【0006】
したがって、本発明の目的は、燃焼装置の排気穴に排気筒を確実且つ簡単に接続でき、室内の天井や側壁を傷つけるおそれが少ない、排気筒の接続構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明は、室内に設置された燃焼装置に、燃焼排気を室外に排出する排気筒を接続するための、排気筒の接続構造であって、前記排気筒に接続される接続部品と、該接続部品を、前記燃焼装置に形成された排気穴に着脱可能に取付ける締結具とを備え、前記接続部品は、筒状をなし前記排気筒が接続される排気筒接続部と、該排気筒接続部の、前記燃焼装置側の端部外周から径方向外方に広がるフランジ部と、該フランジ部に形成され前記締結具が挿通される締結具挿通穴とを有しており、前記燃焼装置には被係合部が形成されており、前記締結具は、指で操作可能な操作部と、該操作部の操作により前記被係合部に対する位置が変化する係合部とを有しており、前記被係合部は、前記係合部が係合した状態と係合しない状態とで切り替え可能となるように設けられていることを特徴とする。
【0008】
上記発明によれば、例えば、燃焼装置と、室内の天井や側壁とが近接していて、燃焼装置の排気穴に接続部品を接続する際に、ドライバー等の工具を使用できない場合であっても、締結具の操作部を操作することで、その係合部を、燃焼装置の被係合部に係合させることができるので、燃焼装置の排気穴に締結具を介して、接続部品を取付けることができる。その結果、燃焼装置の排気穴に接続部品を介して、排気筒を確実に接続することができる。また、工具でネジ等を締付ける必要がなく、締結具の操作部を指で摘まんで操作するだけの簡単な作業で、排気穴に排気筒を接続することができるので、排気穴に対する排気筒の接続作業性を高めることができる。更に、工具自体を使用する必要がないので、室内の天井や側壁を傷つけることを抑制できる。
【0009】
本発明に係る排気筒の接続構造においては、前記操作部は、前記フランジ部に対して回転操作可能とされており、該操作部から、前記締結具挿通穴に挿通される軸部が延出しており、前記係合部は、前記軸部から軸方向に直交する方向に突出しており、前記操作部を前記フランジ部に対して回転操作することで、前記係合部が前記被係合部に係合した状態と係合しない状態とを切り替えることが好ましい。
【0010】
上記態様によれば、締結具の軸部を、フランジ部の締結具挿通穴に挿通した後、フランジ部に対して操作部を回転操作するだけの簡単な作業で、係合部を燃焼装置の被係合部に係合させることができ、排気穴に対する排気筒の接続作業性をより高めることができる。
【0011】
本発明に係る排気筒の接続構造においては、前記操作部は、前記フランジ部に対して押し込み操作可能とされており、該操作部から、前記締結具挿通穴に挿通される延出部が延出しており、該延出部に前記係合部が突設されており、前記操作部を前記フランジ部に対して押し込み操作することで、前記係合部が前記被係合部に係合しない状態から係合した状態となることが好ましい。
【0012】
上記態様によれば、締結具の延出部をフランジ部の締結具挿通穴に挿通し、フランジ部に対して操作部を押し込むだけの簡単な作業で、係合部を燃焼装置の被係合部に係合させることができ、排気穴に対する排気筒の接続作業性をより高めることができる。
【0013】
本発明に係る排気筒の接続構造においては、前記燃焼装置には、ネジを締結するネジ締結穴が形成されており、前記フランジ部には、前記ネジ締結穴に対応する位置に、前記ネジが挿通されるネジ挿通穴が形成されており、前記締結具挿通穴は、前記フランジ部に、前記ネジ挿通穴よりも径方向外方に形成されていることが好ましい。
【0014】
上記態様によれば、燃焼装置にネジ締結穴が形成され、フランジ部にネジ挿通穴が形成されているので、これらの穴を利用して、ネジによって排気穴に接続部品を取付けることもできる。また、締結具挿通穴は、ネジ挿通穴よりも径方向外方に形成されているので、排気筒接続部の外周との距離を確保しやすくなり、操作部を操作しやすくなる。
【0015】
本発明に係る排気筒の接続構造においては、前記操作部の裏面から突部が突設されており、前記操作部を前記フランジ部に対して回転操作し、前記係合部が前記被係合部に係合したときに、前記突部が前記ネジ挿通穴に嵌合するように構成されていることが好ましい。
【0016】
上記態様によれば、フランジ部に対して操作部を回転操作し、係合部が被係合部に係合した状態で、操作部に設けた突部がネジ挿通穴にクリック感を伴って嵌合するので、操作部の回転操作完了を把握することができる。そのため、例えば、操作部を手探りで操作する場合等に、回転操作の完了を把握しやすくなる。
【0017】
本発明に係る排気筒の接続構造においては、前記燃焼装置には、ネジを締結するネジ締結穴が形成されており、前記フランジ部には、前記ネジ締結穴に対応する位置に、前記ネジが挿通されるネジ挿通穴が形成されており、前記操作部からは、前記ネジ締結穴及び前記ネジ挿通穴に挿通される軸部が延出していることが好ましい。
【0018】
上記態様によれば、操作部からは、ネジ締結穴及びネジ挿通穴に挿通される軸部が延出しているので、締結具の延出部をフランジ部の締結具挿通穴に位置合わせし、且つ、締結具の軸部をネジ挿通穴に位置合わせした状態で、フランジ部に対して操作部を押し込むと、軸部がネジ挿通穴やネジ締結穴によりガイドされながら、締結具の延出部が締結具挿通穴に挿通される。その結果、締結具を、傾きにくくして安定した姿勢で押し込むことができるので、係合部を燃焼装置の被係合部に係合させやすくなる。
【0019】
本発明に係る排気筒の接続構造においては、前記燃焼装置には、ネジを締結するネジ締結穴が形成されており、前記フランジ部には、前記ネジ締結穴に対応する位置に、前記ネジが挿通されるネジ挿通穴が形成されており、前記操作部の裏面から突部が突設されており、前記操作部を前記フランジ部に対して回転操作し、前記係合部が前記被係合部に係合したときに、前記突部が前記ネジ挿通穴に嵌合するように構成されていることが好ましい。
【0020】
上記態様によれば、フランジ部に対して操作部を回転操作し、係合部が被係合部に係合した状態で、操作部に設けた突部がネジ挿通穴にクリック感を伴って嵌合するので、操作部の回転操作完了を把握することができる。そのため、例えば、操作部を手探りで操作する場合等に、回転操作の完了を把握しやすくなる。
【0021】
本発明に係る排気筒の接続構造においては、前記締結具は、前記係合部が前記被係合部に係合する位置となるように支持すると共に、前記操作部の回転操作に連動して回転する支持部を有しており、前記締結具挿通穴及び/又は前記被係合部には、前記操作部が前記フランジ部に対して回転操作されるときに、前記支持部を受け入れ可能とする受け入れ溝が形成されており、該受け入れ溝には、前記支持部を受け入れた状態で、前記係合部が前記被係合部に係合する方向への、前記支持部の回転を許容する一方、前記係合部が前記被係合部には係合しない方向への、前記支持部の回転を規制する、逆回転規制部が設けられていることが好ましい。
【0022】
上記態様によれば、締結具の係合部が被係合部に係合しない方向への、操作部の回転が規制されるので、操作部に設けた突部がネジ挿通穴に嵌合せずに誤った係合状態となることを防止して、係合部を被係合部に確実に係合させることができる。
【0023】
本発明に係る排気筒の接続構造においては、前記締結具は、前記係合部が前記被係合部に係合する位置となるように支持すると共に、前記操作部の回転操作に連動して回転する支持部を有しており、前記締結具挿通穴及び/又は前記被係合部には、前記操作部が前記フランジ部に対して回転操作されるときに、前記支持部を受け入れ可能とする受け入れ溝が形成されており、該受け入れ溝には、前記操作部が前記フランジ部に対して所定方向に回転操作され、前記支持部が連動して回転し、前記係合部が前記被係合部に係合したときに、前記支持部の、前記所定方向へのそれ以上の回転を規制する、過回転規制部が設けられていることが好ましい。
【0024】
上記態様によれば、被係合部に係合部が係合した状態から、操作部をそれ以上回転することが規制されるので、締結具が適切な係合状態を逸脱するまで回転してしまうことを防止することができる。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、締結具の操作部を操作することで、係合部を被係合部に係合させることができるので、排気穴に締結具を介して接続部品を取付けることができ、排気穴に排気筒を確実に接続できると共に、その作業性を高めることができ、天井や側壁を傷つけることを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明に係る排気筒の接続構造の、一実施形態を示す概略説明図である。
図2】同接続構造の要部拡大分解斜視図である。
図3】同接続構造の平面図である。
図4】同接続構造を構成する締結具であって、図4Aはその斜視図、図4B図4Aとは異なる方向から見た場合の斜視図である。
図5】同接続構造を構成する締結具であって、図5Aは正面図、図5Bは底面図である。
図6】同接続構造の要部拡大断面図である。
図7】本発明に係る排気筒の接続構造の、他の実施形態を示しており、その要部拡大分解斜視図である。
図8】同接続構造の平面図である。
図9】同接続構造を構成する締結具を示しており、図9Aはその斜視図、図9B図9Aとは異なる方向から見た場合の斜視図である。
図10】同接続構造を構成する締結具を示しており、図10Aは正面図、図10Bは底面図である。
図11】同接続構造の要部拡大断面図である。
図12】本発明に係る排気筒の接続構造の、更に他の実施形態を示しており、その要部拡大分解斜視図である。
図13】同接続構造を構成するブラケットの平面図である。
図14】同接続構造を構成する締結具を示しており、図14Aはその斜視図、図14Bは底面図である。
図15】同接続構造の要部拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
(排気筒の接続構造の一実施形態)
以下、図面を参照して、本発明に係る排気筒の接続構造の、一実施形態について説明する。
【0028】
図1及び図6に示すように、この排気筒の接続構造は、室内に設置された燃焼装置1に、燃焼排気を室外に排出する排気筒3を接続するためのものであって、排気筒3に接続される接続部品10と、該接続部品10を、燃焼装置1に形成された排気穴9に脱着可能に取付ける締結具とを備えている。
【0029】
また、接続部品10は、筒状をなし排気筒3が接続される排気筒接続部11と、該排気筒接続部11の、燃焼装置1側の端部外周から径方向外方に広がるフランジ部13と、該フランジ部13に形成され締結具30が挿通される締結具挿通穴17とを有している。更に、燃焼装置1には被係合部50が形成されている。
【0030】
また、締結具30は、指で操作可能な操作部31と、該操作部31の操作により被係合部50に対する位置が変化する係合部37(ここでは一対の係合部37,37)とを有している。
【0031】
なお、接続部品10及び締結具30の具体的な構造は、後で詳述する。
【0032】
上記燃焼装置1は、例えば、ガス衣類乾燥機等の、燃焼排気を排出するものとなっている。ただし、燃焼装置としては、ガス衣類乾燥機に限定されるものではない。この燃焼装置1は、装置本体2と、該装置本体2の正面側に開閉可能に取付けられたドア2аとを有している。また、装置本体2の天井壁2bの所定箇所、ここでは装置本体2の背面側であって幅方向一側部には、フレーム4が固設されている。図6に示すように、このフレーム4は、薄肉フランジ状をなした取付座4аを有しており、この取付座4аの内側が取付穴4bをなしている。なお、取付座4аには、図示しない一対の切欠き部が形成されている。そして、上記取付穴4bに、ブラケット5が取付けられるようになっている。
【0033】
このブラケット5は、略円筒状をなした筒状部6と、該筒状部6の上端側外周から径方向外方に向けて環状に広がった第1環状部7と、筒状部6の下端側外周から径方向外方に向けて環状に広がった第2環状部8とを有している。なお、上記筒状部6の内側が、排気穴9をなしている(図6参照)。また、第2環状部8の外周縁部からは、一対の係止フック8а,8аが突設されている。
【0034】
そして、一対の係止フック8а,8аを、取付座4аの図示しない一対の切欠き部に挿通させた後、取付穴4bに対してブラケット5を回転させることで、図6に示すように、フレーム4の上面に第1環状部7が係止すると共に、取付穴4bの裏側周縁に各係止フック8аが係止する。その結果、フレーム4の取付穴4bに、ブラケット5が取付られるようになっている。
【0035】
また、図2に示すように、ブラケット5の第1環状部7の径方向に対向する箇所に、第1環状部7の周方向にほぼ沿うようにして、略長穴状をなした(略長方形状ともいえる)被係合部50,50が形成されている。各被係合部50は、締結具30の係合部37が係合した状態と、係合しない状態とで切り替え可能となるように設けられている。
【0036】
すなわち、被係合部50が長穴状に延出する形状をなしていることから、締結具30の一対の係合部37,37が配置される方向L2(図2及び図5B参照、以下単に「配置方向L2」ともいう)が、被係合部50の延出方向L1(図2参照)に一致した状態では、一対の係合部37,37を挿通させることが可能となり、この状態では、一対の係合部37,37は被係合部50には係合しない。一方、一対の係合部37,37の配置方向L2が、被係合部50の延出方向L1に対して交差した状態では、一対の係合部37,37が、被係合部50の裏側周縁部であって、延出方向L1に直交する幅方向両側部分に係合するようになっている。
【0037】
また、ブラケット5の第1環状部7の径方向に対向する箇所であって、各被係合部50に隣接する位置には、丸穴状をなすと共に図示しないネジが螺着可能とされる、ネジ締結穴51がそれぞれ形成されている。各ネジ締結穴51は、被係合部50の長手方向ほぼ中央で、且つ、第1環状部7の径方向内方(排気穴9に近接する側)に位置するように設けられている。
【0038】
次に、図2を参照して接続部品10について詳述する。
【0039】
接続部品10を構成する排気筒接続部11は、この実施形態の場合、略円筒状をなして所定長さで延びている。この排気筒接続部11は、燃焼装置1からの排気の通路をなすと共に、その外周に排気筒3の一端部が接続されるようになっている。また、排気筒接続部11の基端部(下端部)の外周からは、径方向外方に向けて、環状に広がる薄肉フランジ状のフランジ部13が延設されている。このフランジ部13の、径方向に対向する箇所からは、略半円形状をなした膨出部15,15が膨出している。
【0040】
また、各膨出部15の、燃焼装置1に形成した被係合部50に対応する位置に、締結具30が挿通される締結具挿通穴17がそれぞれ形成されている。すなわち、各膨出部15の基部側(外径が大きい部分側)であって、その幅方向中央に、略長穴状をなした締結具挿通穴17がそれぞれ形成されている。なお、締結具挿通穴17は、フランジ部13に対して、下記のネジ挿通穴19よりも径方向外方に形成されている、ともいえる。
【0041】
更に、フランジ部13の、燃焼装置1に形成したネジ締結穴51に対応する位置には、ネジが挿通されるネジ挿通穴19がそれぞれ形成されている。すなわち、フランジ部13の、各膨出部15よりも径方向内方側であって、前記ネジ締結穴51に整合する位置に、丸穴状をなしたネジ挿通穴19がそれぞれ形成されている。このネジ挿通穴19は、ネジが挿通されるほか、締結具30の回転操作時に、締結具30に設けた一対の突部39,39のうち(図4,5参照)、一方の突部39が嵌合するようになっている。
【0042】
また、各膨出部15の、前記締結具挿通穴17よりも、径方向外方には、矩形穴状(ここでは四角形の穴状)をなした、突部嵌合穴21が形成されている。この突部嵌合穴21には、締結具30の一対の突部39,39のうち、他方の突部39が嵌合するようになっている。
【0043】
更に、各膨出部15の基部側であって、前記締結具挿通穴17の長手方向両側には、矩形穴状(ここでは四角形の穴状)をなした、一対の突部配置穴23,23が形成されている。これらの一対の突部配置穴23,23は、締結具30を回転操作する前の状態で、締結具30の一対の突部39,39が挿入配置されて、締結具30の回転規制を図る部分となっている。
【0044】
次に、図4~6を参照して、締結具30について説明する。
【0045】
この実施形態における締結具30は、接続部品10のフランジ部13に対して、操作部31を回転操作させることで、一対の係合部37,37が被係合部50に係合した状態と係合しない状態とで切り替わる構造となっている。
【0046】
上記締結具30を構成する操作部31は、この実施形態の場合、略円板状をなした基部32と、該基部32の表面側から、同基部32の径方向中心を通るように立設した、略長板状をなした摘まみ部33とから構成されている。摘まみ部33は、操作者が指で摘まむ部分となる。
【0047】
また、基部32の裏面側中央からは、略円柱状をなした軸部35が所定長さで延設されている。この軸部35の、延出方向の先端部35аから、軸部35の軸方向に直交する方向に向けて、互いに逆向きとなるように、一対の係合部37,37が突出している。各係合部37は、軸部35の先端部35aから張り出した、所定厚さの板状突片となっている。
【0048】
更に、一対の係合部37,37の外面37а,37аはテーパ面状をなしており、一対の係合部37,37及び軸部35を、接続部品10の締結具挿通穴17に挿入する際の、挿通作業性を向上させる。
【0049】
また、各係合部37の基端面(基部32に対向する面)であって突出方向先端側からは、被係合部50の裏側周縁部に係合する、係合突部37bがそれぞれ突設されている。各係合突部37bの外周面は、円弧状曲面となっている。そのため、締結具30の回転操作時に、ブラケット5の第1環状部7の裏面に対する、係合突部37bの接触面積を極力抑えて、係合突部37bが第1環状部7の裏面上を摺接しながら移動しやすくなっている。
【0050】
そして、一対の係合部37,37の配置方向L2が、長穴状をなした締結具挿通穴17の延出方向L1に一致した場合に、一対の係合部37,37が締結具挿通穴17及び被係合部50を挿通可能となる。一方、操作部31を操作して軸部35の軸心回りに回転させ、一対の係合部37,37の配置方向L2を、締結具挿通穴17の延出方向L1に交差する方向とすると、一対の係合部37,37の係合突部37b,37bが、被係合部50の裏側周縁部の、幅方向両側部分に係合するようになっている(図6参照)。
【0051】
なお、軸部35の延出方向の基端部35bは、軸部先端に向けて次第に縮径するテーパ面状をなしている。この基端部35bは、締結具挿通穴17の表側内周縁部に係合する部分となっている(図6参照)。
【0052】
また、基部32の裏面側の外周縁部であって、径方向に対向する箇所には、突部39,39が突設されている。各突部39の外周面は、円弧状曲面となっている。これらの一対の突部39,39は、フランジ部13に対して締結具30を回転操作する前の状態で、一対の突部配置穴23,23に挿入配置される。そして、一対の突部39,39は、フランジ部13に対して締結具30を回転操作する際に、フランジ部13の表面上を摺接しながら移動していき、締結具30が所定角度回転して被係合部50に一対の係合部37,37の係合突部37b,37bが係合したときに、一方の突部39がネジ挿通穴19にクリック感(節度感)を伴いながら嵌合すると共に、他方の突部39が突部嵌合穴21にクリック感を伴いながら嵌合するようになっている。
【0053】
また、接続部品10のフランジ部13と、ブラケット5の第1環状部7との間には、スポンジやゴム等からなるシール部材55が配置されている。このシール部材55は、接続部品10のフランジ部13に適合する略円環状をなしている。また、シール部材55の径方向に対向する箇所からは、フランジ部13に適合する略半円形状をなした膨出部57,57が膨出している。更に、各膨出部57には、貫通穴59がそれぞれ形成されている。そして、図6に示すように、このシール部材55は、接続部品10のフランジ部13と、ブラケット5の第1環状部7との間で圧縮状態で挟持されて、フランジ部13と第1環状部7との間の気密性を高めて、排気穴9から排出される排気の、接続部品10の外部への漏れを防止する。
【0054】
(変形例)
本発明に係る排気筒の接続構造を構成する、排気筒接続部や、締結具、シール部材等の形状、構造、レイアウトなどは、上記態様に限定されるものではない。
【0055】
この実施形態においては、排気筒3は装置本体2の天井壁2bに対して縦向きで配置されるようになっているが、排気筒としては、横向きや斜めに配置してもよい。
【0056】
また、この実施形態における締結具30は、回転操作することで、係合部37の位置が変形するものとなっているが、締結具としては、例えば、押し込み操作で係合部の位置が変化するものとしてもよい(これについては後述の実施形態で説明する)。更に、この実施形態では、締結具30は2個用いられているが、締結具は1個でも3個以上であってもよい。
【0057】
また、締結具としては、例えば、複数の弾性係合片を有する筒状のグロメットと、該グロメット内に挿入されるピン部材とからなる、いわゆる2ピースクリップとし、グロメットに対してピン部材を押し込むことで、弾性係合片を内側から押し広げて、弾性係合片に設けた係合部を、被係合部に係合させるような構造としてもよい。
【0058】
更に、この実施形態の係合部37は、軸部35の先端部35aから張り出した板状突片となっているが、例えば、軸部の先端部から操作部側へ向けて、斜め外方に碇足状に延出した一対の係合部としてもよい。更に、この実施形態の締結具30は、一対の係合部37,37を有しているが、係合部は1個でも3個以上であってもよい。
【0059】
(作用効果)
次に、上記構成からなる排気筒の接続構造の作用効果について説明する。
【0060】
まず、装置本体2に固設されたフレーム4の取付穴4bに、ブラケット5を取付ける。次に、フランジ部13の締結具挿通穴17及びネジ挿通穴19に、シール部材55の貫通穴59を位置合わせした状態で、フランジ部13にシール部材55を貼り付ける。なお、構造を分かりやすく説明するため、図2においては便宜上、ブラケット5の第1環状部7上に、シール部材55が載置された状態となっている。その後、ブラケット5の被係合部50及びネジ締結穴51に、フランジ部13の締結具挿通穴17及びネジ挿通穴19をそれぞれ位置合わせした状態で、ブラケット5の第1環状部7上にシール部材55が貼り付けられたフランジ部13を載置する。
【0061】
上記状態で、被係合部50の延出方向L1に、締結具30の一対の係合部37,37の配置方向L2を揃えた後、フランジ部13の締結具挿通穴17の表側開口から、締結具30の軸部35を挿入していく。すると、一対の係合部37,37が、締結具挿通穴17、シール部材55の貫通穴59、被係合部50を順次通過して、被係合部50の裏側開口から挿出される。また、フランジ部13の一対の突部配置穴23,23に、締結具30の一対の突部39,39が挿入され、締結具30が回転規制された状態で仮保持される。
【0062】
その後、摘まみ部33を摘まんで、操作部31をフランジ部13に対して軸部35の軸心回りに回転させる。すると、一対の突部39,39が一対の突部配置穴23,23から抜け出て、フランジ部13の表面上を摺接しながら移動すると共に、一対の係合部37,37の係合突部37b,37bが、ブラケット5の第1環状部7の裏面上を摺接しながら移動していく。そして、被係合部50の延出方向L1に対して、一対の係合部37,37の配置方向L2が直交するまで、フランジ部13に対して締結具30を回転操作させると、被係合部50の裏側周縁部に、一対の係合部37,37の係合突部37b,37bが係合する。それと共に、一方の突部39がネジ挿通穴19にクリック感を伴いながら嵌合し、且つ、他方の突部39が突部配置穴23にクリック感を伴いながら嵌合する。更に、操作部31の基部32がフランジ部13の表面側に配置されると共に、軸部35の基端部35bが、締結具挿通穴17の表側内周縁部に係合する。その結果、図6に示すように、締結具30の一対の係合部37,37と操作部31とによって、ブラケット5の第1環状部7、シール部材55、接続部品10のフランジ部13が挟み込まれた状態で、排気穴9に接続部品10が取付けられるようになっている。
【0063】
このように、この排気筒の接続構造においては、燃焼装置1と、室内の天井や側壁とが近接していて、燃焼装置1の排気穴9に接続部品10を接続する際に、ドライバー等の工具を使用できない場合であっても、締結具30の操作部31を操作することで、係合部37を、被係合部50に係合させることができるので、排気穴9に締結具30を介して、接続部品10を取付けることができる。その結果、排気穴9に接続部品10を介して、排気筒3を確実に接続することができる。
【0064】
また、工具でネジ等を締付ける必要がなく、操作部31を指で摘まんで操作するだけの簡単な作業で、排気穴9に排気筒3を接続することができるので、排気穴9に対する排気筒3の接続作業性を高めることができる。更に、工具自体を使用する必要がないので、室内の天井や側壁を傷つけることを抑制できる。
【0065】
また、この実施形態においては、締結具30の軸部35を、フランジ部13の締結具挿通穴17に挿通した後、フランジ部13に対して操作部31を回転操作するだけの簡単な作業で、係合部37を被係合部50に係合させることができ、排気穴9に対する排気筒3の接続作業性をより高めることができる。なお、操作部31をフランジ部13に対して回転操作する構成であるので、操作部31を押し込む作業が不要となるため、燃焼装置1と室内の天井や側壁との間の作業スペースに余裕がない場合に特に有用である。
【0066】
更に、この実施形態においては、燃焼装置1にネジ締結穴51が形成され、フランジ部13にネジ挿通穴19が形成されているので、これらの穴51,19を利用して、図示しないネジによって、排気穴9に接続部品10を取付けることもできる。また、締結具挿通穴17は、ネジ挿通穴19よりも径方向外方に形成されているので、排気筒接続部11の外周との距離を確保しやすくなり、操作部31を操作しやすくなる。
【0067】
更に、この実施形態においては、フランジ部13に対して操作部31を回転操作し、係合部37が被係合部50に係合したときに、操作部31に設けた突部39がネジ挿通穴19にクリック感を伴って嵌合するので、操作部31の回転操作完了を把握することができる。そのため、例えば、操作部31を視認できず手探りで操作する場合等に、回転操作の完了を把握しやすくなる。
【0068】
なお、メンテナンスや部品交換等の理由で、燃焼装置1と接続部品10との接続を解除したい場合がある。この場合には、図6に示される燃焼装置1と接続部品10とが接続された状態から、一対の係合部37,37の配置方向L2が、被係合部50の延出方向L1に沿うまで、操作部31をフランジ部13に対して軸部35の軸心回りに回転させる。それによって、被係合部50と一対の係合部37,37との係合状態が解除されるので、この状態で、被係合部50及び締結具挿通穴17から軸部35を引き抜くことで、締結具30を接続部品10から取外すことができ、燃焼装置1と接続部品10との接続を解除することができる。
【0069】
(排気筒の接続構造の他の実施形態)
図7~11には、本発明に係る排気筒の接続構造の、他の実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。
【0070】
この実施形態では、ブラケット5Aの第1環状部7の径方向に対向する箇所に、ネジ締結穴51,51が配置されており、各ネジ締結穴51の両側に被係合部50A,50Aがそれぞれ形成されている。各被係合部50Aは、第1環状部7の径方向内方から径方向外方に延びる略長穴状をなしている。また、一対の被係合部50A,50Aは互いに平行となるように配置されている。
【0071】
一方、接続部品10Aのフランジ部13の径方向に対向する箇所に、ネジ挿通穴19,19が配置されており、各ネジ挿通穴19の両側に締結具挿通穴17A,17Aがそれぞれ形成されている。各締結具挿通穴17Aは、フランジ部13の径方向内方から径方向外方に延びる略長穴状をなしている。また、一対の締結具挿通穴17A,17Aは互いに平行となるように配置されている。更に、シール部材55Aの径方向に対向する箇所は、切欠き部58,58が形成されている。
【0072】
そして、この実施形態における締結具30Aは、操作部をフランジ部13に対して押し込み操作することで、係合部45が被係合部50に係合しない状態から係合した状態となる構造となっている。
【0073】
図9,10に示すように、この実施形態の締結具30Aは、長板状をなすと共に、操作者がフランジ部13に対して押し込み操作可能とする操作部を有している。この操作部は、指で押し込み可能とされた押し込み部31Aと、該押し込み部31Aの裏側であって、その延出方向の両側縁部から延出し、且つ、撓み変形可能とされた一対の延出部43,43とを有している。すなわち、この実施形態においては、押し込み部31Aと一対の延出部43,43とが、本発明における「操作部」を構成している。また、一対の延出部43,43の延出方向先端部の外側からは、係合部45,45がそれぞれ突出している。更に、押し込み部31Aの裏側であって延出方向中央からは、ネジ締結穴51及びネジ挿通穴19に挿通される軸部47が延出している。
【0074】
各係合部45の外面45аはテーパ面状をなしており、延出部43を締結具挿通穴17Aに挿入する際の、挿通作業性を向上させる。また、押し込み部31Aの裏側であって、幅方向の両側縁部からは、板状のストッパー部49がそれぞれ突設されている。これらのストッパー部49,49は、フランジ部13に対して押し込み部31Aを最大限押し込んだときに、フランジ部13の表面に当接してそれ以上の押し込みを規制する。なお、係合部45は、ストッパー部49がフランジ部13の表面に当接したときに、被係合部50Aの裏側周縁部に係合するようになっている。
【0075】
そして、この実施形態を用いて、排気穴9に排気筒3を接続する際には、以下のように行う。
【0076】
まず、装置本体2に固設されたフレーム4にブラケット5Aを取付ける。次いで、フランジ部13の一対の締結具挿通穴17A,17A及びネジ挿通穴19に、シール部材55Aの切欠き部58を位置合わせした状態で、フランジ部13にシール部材55Aを貼り付ける。なお、構造を分かりやすく説明するため、図7においては便宜上、ブラケット5Aの第1環状部7上に、シール部材55Aが載置された状態となっている。その後、ブラケット5Aの一対の被係合部50A,50A及びネジ締結穴51に、フランジ部13の一対の締結具挿通穴17A,17A及びネジ挿通穴19をそれぞれ位置合わせした状態で、ブラケット5Aの第1環状部7上にシール部材55Aが貼り付けられたフランジ部13を載置する。
【0077】
次に、フランジ部13の一対の締結具挿通穴17A,17A及びネジ挿通穴19に、締結具30Aの一対の延出部43,43及び軸部47をそれぞれ位置合わせした後、フランジ部13に押し込み部31Aが近接する方向となるように、フランジ部13に対して押し込み部31Aを押し込む。すると、一対の締結具挿通穴17A,17Aに、一対の延出部43,43が先端部側から挿されると共に、ネジ挿通穴19に軸部47が先端部側から挿入される。それによって、係合部45,45の外面45a,45aが、一対の締結具挿通穴17A,17Aの内周縁部に押圧されて、一対の延出部43,43が互いに近接する方向に撓み変形すると共に、ネジ挿通穴19やネジ締結穴51によって軸部47がガイドされながら、締結具30Aが押し込まれていく。そして、ストッパー部49,49がフランジ部13の表面に当接すると、係合部45,45が被係合部50A,50Aの裏側開口からそれぞれ抜け出て、一対の延出部43,43が弾性復帰するので、係合部45,45が被係合部50A,50Aの裏側周縁部に係合する。
【0078】
その結果、図11に示すように、排気穴9に締結具30Aを介して、接続部品10Aを取付けることができ、排気穴9に接続部品10を介して、排気筒3を確実に接続することができる。
【0079】
この実施形態においては、締結具30Aの延出部43,43をフランジ部13の締結具挿通穴17A,17に挿通し、フランジ部13に対して押し込み部31Aを押し込むだけの簡単な作業で、係合部45,45を被係合部50A,50Aに係合させることができ、排気穴9に対する排気筒3の接続作業性をより高めることができる。また、フランジ部13に対して押し込み部31Aを押し込む作業となるので、押し込み荷重を付与させやすくなり、燃焼装置1と室内の天井や側壁との作業スペースに、押し込み部31Aを押し込み操作するだけの余裕がある場合には、排気穴9に対する排気筒3の接続作業性を一層高めることができる。
【0080】
また、この実施形態においては、押し込み部31Aからは、ネジ締結穴51及びネジ挿通穴19に挿通される軸部47が延出しているので、締結具30Aの一対の延出部43,43をフランジ部13の締結具挿通穴17,17に位置合わせし、且つ、締結具30Aの軸部47をネジ挿通穴19に位置合わせした状態で、フランジ部13に対して押し込み部31Aを押し込むと、軸部47がネジ挿通穴19やネジ締結穴51によりガイドされながら、締結具30Aの一対の延出部43,43が締結具挿通穴17,17に挿通される。その結果、締結具30Aを、傾きにくくして安定した姿勢で押し込むことができるので、係合部45を被係合部50に係合させやすくなり、排気穴9に対する排気筒3の接続作業性をより一層高めることができる。また、燃焼装置1にネジ締結穴51が形成され、フランジ部13にネジ挿通穴19が形成されているので、これらの穴51,19を利用して、ネジによって排気穴9に接続部品10を取付けることもできる。
【0081】
なお、この実施形態における締結具30Aにおいては、操作部を構成する押し込み部31Aをフランジ部13に対して押し込み操作することで、一対の延出部43,43に設けた係合部45,45の、被係合部50Aに対する位置が変化して、係合部45が被係合部50Aに係合しない状態から係合した状態に切り替わる。
【0082】
一方、操作部を構成する一対の延出部43,43の延出方向の基端部側を互いに近接するように押圧して、一対の延出部43,43を撓み変形させることで、一対の延出部43,43の延出方向の先端部側に設けた係合部45,45を、被係合部50Aの裏側周縁部から係合解除させることができる。この状態を維持しながら、一対の延出部43,43の延出方向の基端部を把持して、押し込み部31Aをフランジ部13から離間させることで、一対の延出部43,43に設けた係合部45,45の、被係合部50に対する位置が変化する。その後、一対の延出部43,43を、一対の被係合部50A,50A及び一対の締結具挿通穴17A,17Aから引き抜くことで、締結具30Aを接続部品10Aから取外すことができる。
【0083】
(排気筒の接続構造の更に他の実施形態)
図12~15には、本発明に係る排気筒の接続構造の、更に他の実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。
【0084】
図12に示すように、この実施形態におけるブラケット5Bの第1環状部7の径方向に対向する箇所には、図1~6に示す実施形態の被係合部50と同様に、略長穴状をなした被係合部50Bが形成されている。また、図13を併せて参照すると、被係合部50Bの表側周縁からは、後述する締結具30Bの支持部38の回転軌跡に適合する形状をなし、同支持部38の下部側を受け入れ可能とした、受け入れ溝52が所定深さで形成されている(受け入れ溝52については、後で詳述する)。また、長穴状をなした被係合部50Bの延出方向L1の一端部に近接した位置に、ネジ締結穴51が形成されている。
【0085】
また、接続部品10Bのフランジ部13の径方向に対向する箇所であって、ブラケット5Bの被係合部50Bに対応する位置に、略長穴状をなした締結具挿通穴17Bが形成されている。この締結具挿通穴17Bの裏側には、前記受け入れ溝52と同様の形状をなし、締結具30Bの支持部38の上部側を受け入れる、受け入れ溝18が形成されている。更に、フランジ部13の、締結具挿通穴17Bの長手方向一端部に近接した位置であって、ブラケット5Bのネジ締結穴51に対応する位置には、ネジ挿通穴19Bが形成されている。なお、ネジ挿通穴19Bは、ネジ締結穴51よりも大きな内径となっている。
【0086】
図14A及び図14Bに示すように、この実施形態の締結具30Bは、厚肉板状をなし所定方向に延びる操作部31Bと、該操作部31Bの長手方向L3(操作部31Bが延びる方向)の一端部の裏面側から延出した軸部35Bと、該軸部35Bの延出方向の先端部35aから、軸部35Bの軸方向に直交し、互いに逆向きとなるように突出した、一対の係合部37B,37Bと、軸部35Bの軸方向中間位置(操作部31Bと係合部37との間)から、一対の係合部37B,37Bに対して平行に延びる、支持部38とを有している。前記支持部38は、係合部37Bが被係合部50Bに係合する位置となるように、支持すると共に、前記操作部31Bの回転操作に連動して回転するものである。また、操作部31Bの長手方向L3の一端部であって、軸部35Bが延出する裏面側(下面側)とは反対側の表面側(上面側)には、マイナスドライバー等の工具先端を受け入れ可能な細溝31cが形成されている。一対の係合部37B,37Bの配置方向L2と、支持部38の延出方向とは、操作部31Bの長手方向L3に直交するようになっている(図14B参照)。更に、支持部38の下部側が、ブラケット5Bの受け入れ溝52の表側周縁部に摺接するようになっており、フランジ部13上に操作部31Bを位置させる。更に図14Bに示すように、操作部31Bの長手方向L3の他端部の裏面側からは、円形突起状をなした突部39Bが突設されている。
【0087】
また、この実施形態においても、図1~6に示す実施形態と同様に、略長穴状をなした被係合部50Bによって、締結具30Bの係合部37Bが係合した状態と、係合しない状態とに切り替え可能となっている。すなわち、締結具30Bの一対の係合部37B,37Bの配置方向L2が、被係合部50Bの延出方向L1に一致した状態では、一対の係合部37B,37Bは被係合部50Bには係合しない一方、一対の係合部37B,37Bの配置方向L2が、被係合部50Bの延出方向L1に対して交差した状態では、一対の係合部37B,37Bが、被係合部50Bの裏側周縁部であって、延出方向L1に直交する幅方向両側部分に係合する。
【0088】
また、上記受け入れ溝52には、締結具30Bの支持部38を受け入れた状態で、係合部37Bが被係合部50Bに係合する方向への、支持部38の回転を許容する一方、係合部37Bが被係合部50Bには係合しない方向への、支持部38の回転操作を規制する、逆回転規制部53が設けられている。
【0089】
すなわち、図13の部分拡大図に示すように、被係合部50Bの表側周縁部に形成した上記受け入れ溝52は、係合部37Bが被係合部50Bに係合するようにフランジ部13に対して操作部31Bを回転操作して、それに連動して支持部38が回転する場合に、上方から見て支持部38が所定方向(この実施形態では一例として時計回り)にのみ(R2参照)、回転することを許容する形状となっている。
【0090】
より具体的には、受け入れ溝52には、支持部38の下部側が摺接する凹部摺接面と、フランジ部13の締結具挿通穴17Bの表側開口から締結具30Bの軸部35Bが挿入されて支持部38を受け入れた状態において、支持部38の長手方向の一方の角部38a及びその対角上に位置する角部38aに当接して、反時計回りの移動(R1方向への回転)を規制する逆回転規制部53,53とが形成されている。この実施形態の場合、受け入れ溝52の、支持部38の回転軌跡の始端に位置する内側縁部(図13の紙面中、受け入れ溝52の上下方向両端部であって斜めに対向配置された内側縁部)に、逆回転規制部53,53がそれぞれ形成されている。そして、図13の部分拡大図に示す状態(支持部38が縦向きに配置された状態)、フランジ部13に対して操作部31Bを、R2方向に回転操作することは許容されるが、R1方向に回転操作しようとしても、支持部38の長手方向の一方の角部38a及びその対角上に位置する角部38aが、逆回転規制部53,53に当接するので、その回転操作が規制されるようになっている。
【0091】
また、受け入れ溝52には、操作部31Bがフランジ部13に対して所定方向に回転操作され、支持部38が連動して回転し、係合部37Bが被係合部50Bに係合したときに、支持部38の、前記所定方向へのそれ以上の回転を規制する、過回転規制部54が設けられている。
【0092】
すなわち、受け入れ溝52は、係合部37Bが被係合部50Bに係合するようにフランジ部13に対して操作部31Bを回転操作する際に、適切な係合状態を確保するように形成されている。
【0093】
より具体的には、受け入れ溝52は、係合部37Bが被係合部50Bに係合した状態において、支持部38の長手方向の他方の角部38b及びその対角上に位置する角部38bに当接して、時計回りの移動(R2方向への回転)を規制する過回転規制部54,54が形成されている。この実施形態の場合、受け入れ溝52の、支持部38の回転軌跡の終端に位置する内側縁部(図13の紙面中、受け入れ溝52の左右方向両端部であって斜めに対向配置された内側縁部)に、過回転規制部54,54がそれぞれ形成されている。そして、図13の部分拡大図に示す状態(支持部38が横向きに配置された状態)では、フランジ部13に対して操作部31Bを、R2方向に更に回転操作しようとしても、支持部38の長手方向の他方の角部38b及びその対角上に位置する角部38bが、過回転規制部54,54に当接するので、それ以上の回転操作が規制されるようになっている。
【0094】
そして、この実施形態を用いて、排気穴9に排気筒3を接続する際には、以下のように行う。
【0095】
まず、装置本体2に固設されたフレーム4にブラケット5Bを取付ける。次いで、フランジ部13の締結具挿通穴17B及びネジ挿通穴19Bに、シール部材55Bの切欠き部58を位置合わせした状態で、フランジ部13にシール部材55Bを貼り付ける。なお、構造を分かりやすく説明するため、図12においては便宜上、ブラケット5Bの第1環状部7上に、シール部材55Bが載置された状態となっている。その後、ブラケット5Bの被係合部50B及びネジ締結穴51に、フランジ部13の締結具挿通穴17B及びネジ挿通穴19Bをそれぞれ位置合わせした状態で、ブラケット5Bの第1環状部7上にシール部材55Bが貼り付けられたフランジ部13を載置する。この状態で、被係合部50Bの延出方向L1に、締結具30Bの一対の係合部37B,37Bの配置方向L2を揃えた後、フランジ部13の締結具挿通穴17Bの表側開口から、締結具30Bの軸部35Bを挿入していく。すると、一対の係合部37B,37Bが、被係合部50Bの裏側開口から挿出されると共に、フランジ部13の表側面に操作部31Bの裏側面が当接して、軸部35Bが所定高さに支持される。また、この状態では、フランジ部13の外周縁部から、締結具30Bの操作部31Bの長手方向L3の他端部が突出した状態となる。
【0096】
上記状態から、操作部31Bの長手方向L3の他端部側を摘まんで、その長方向L3が被係合部50Bの延出方向L1に沿うようになるまで、操作部31Bをフランジ部13に対して軸部35Bの軸心回りに回転させる。すなわち、操作部31Bの長手方向L3の他端部を、フランジ部13の幅内に収まるように回転させる。すると、支持部38の下部側が受け入れ溝52上を摺接しながら軸部35Bが回転し、被係合部50Bの裏側周縁部に、一対の係合部37B,37Bが係合すると共に、突部39Bがネジ挿通穴19Bにクリック感を伴いながら嵌合する。その結果、図15に示すように、締結具30Bの一対の係合部37B,37Bと操作部31Bとによって、ブラケット5Bの第1環状部7、シール部材55B、接続部品10Bのフランジ部13が挟み込まれた状態で、排気穴9に接続部品10が取付けられるので、排気穴9に締結具30Bを介して、接続部品10Bを取付けることができ、排気穴9に接続部品10Bを介して、排気筒3を確実に接続することができる。
【0097】
そして、この実施形態においては、フランジ部13に対して操作部31Bを回転操作し、係合部37Bが被係合部50Bに係合したときに、操作部31Bに設けた突部39がネジ挿通穴19にクリック感を伴って嵌合するので、操作部31の回転操作完了を把握することができる。そのため、例えば、操作部31を視認できず手探りで操作する場合等に、回転操作の完了を把握しやすくなる。
【0098】
また、この実施形態では、締結具30Bの軸部35Bに支持部38を設け、この支持部38が受け入れ溝52の表側周縁部に摺接して、軸部35Bが所定高さに支持される構成となっているので、図1~6の実施形態の締結具30における円板状の基部32のような部分が不要となり、締結具30Bの小型化・コンパクト化を図れる(締結具30Bを径方向に小型・コンパクトにできる)。更に、この実施形態では、締結具30Bの回転操作前の状態で、フランジ部13の外周縁部から、締結具30Bの操作部31Bの長手方向L3の他端部が突出する一方、締結具30Bの回転操作後の状態で、フランジ部13の幅内に、操作部31Bが収まるように構成されているので、操作部31を手探りで操作する場合に、回転操作の完了をより把握しやすくなると共に、締結具30Bの回転操作後に、フランジ部13の外周縁から操作部31Bが出っ張ることを防止することができる。この構成により、操作部31Bが接続部品10Bに近接するため、例えば子供には簡単に外せないようにすることができる。
【0099】
また、燃焼装置1と、室内の天井や側壁との間に、工具を使用できるスペースが十分に確保可能で、工具を使用しても室内の天井や側壁を傷付けるおそれがない場合には、締結具30Bの取り外し時に、細溝31cを利用することができる。すなわち、上述した場合において、締結具30Bを取り外すときには、操作部31Bの上面に形成された細溝31cに、マイナスドライバー等の工具の先端を差し込んで下方に押し込むことで、軸部35が下方に押されて、操作部31Bの長手方向L3の他端部側が浮き上がりやすくなるので、突部39Bがネジ挿通穴19Bから外れやすくなる。そして、そのままマイナスドライバー等の工具を回転させることで、被係合部50Bと係合部37Bとの係合状態を容易に解除できる。
【0100】
更に、この実施形態では、受け入れ溝52には、締結具30Bの支持部38を受け入れた状態で、係合部37Bが被係合部50Bに係合する方向への、支持部38の回転を許容する一方、係合部37Bが被係合部50Bには係合しない方向への、支持部38の回転操作を規制する、逆回転規制部53が設けられている。これによって、締結具30Bの係合部37Bが被係合部50Bに係合しない方向への、操作部31Bの回転が規制されるので、操作部31Bに設けた突部39がネジ挿通穴19に嵌合せずに誤った係合状態となることを防止して、係合部37Bを被係合部50Bに確実に係合させることができる。
【0101】
更に、この実施形態では、受け入れ溝52には、操作部31Bがフランジ部13に対して所定方向に回転操作され、支持部38が連動して回転し、係合部37Bが被係合部50Bに係合したときに、支持部38の、前記所定方向へのそれ以上の回転を規制する、過回転規制部54が設けられている。これによって、被係合部50Bに係合部37Bが係合した状態から、操作部31Bをそれ以上回転することが規制されるので、締結具30Bが適切な係合状態を逸脱するまで回転してしまうことを防止することができる。
【0102】
なお、詳述はしないが、接続部品10Bのフランジ部13の裏側面に設けた受け入れ溝18(図12参照)にも、上記の受け入れ溝52と同様に、凹部摺接面、逆回転規制部、過回転規制部が、受け入れ溝52の凹部摺接面、逆回転規制部53、過回転規制部54に対応する位置に、それぞれ形成されている。そして、ブラケット5Bの表面側に形成された受け入れ溝52と、フランジ部13の裏側面に形成された受け入れ溝18とによって、支持部38を挟み込むことで、被係合部50Bに係合部37Bが係合した状態において、締結具30Bがガタつくこと、及び、接続部品10Bの固定位置がずれることを抑制することができる。
【0103】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で、各種の変形実施形態が可能であり、そのような実施形態も本発明の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0104】
1・・・燃焼装置、3・・・排気筒、5,5A,5B・・・ブラケット、9・・・排気穴、10,10A,10B・・・接続部品、11・・・排気筒接続部、13・・・フランジ部、15・・・膨出部、17,17A,17B・・・締結具挿通穴、18・・・受け入れ溝、19・・・ネジ挿通穴、21・・・突部嵌合穴、23・・・突部配置穴、30,30A,30B・・・締結具、31,31A,31B・・・操作部、35,35B・・・軸部、37,37B・・・係合部、39,39B・・・突部、43・・・延出部、45・・・係合部、47・・・軸部、50,50A,50B・・・被係合部、51・・・ネジ締結穴、52・・・受け入れ溝、53・・・逆回転規制部、54・・・過回転規制部、55,55A,55B・・・シール部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15