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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023179024
(43)【公開日】2023-12-19
(54)【発明の名称】ストレーナを有する帯電散布ヘッドの組立方法
(51)【国際特許分類】
B05B 5/08 20060101AFI20231212BHJP
B05B 5/025 20060101ALI20231212BHJP
B05B 1/02 20060101ALI20231212BHJP
A62C 31/02 20060101ALI20231212BHJP
B01D 47/06 20060101ALI20231212BHJP
B01D 35/02 20060101ALI20231212BHJP
【ＦＩ】
B05B5/08 B
B05B5/025 A
B05B1/02
A62C31/02
B01D47/06 Z
B01D35/02 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】ＯＬ
(21)【出願番号】P 2022092031
(22)【出願日】2022-06-07
(71)【出願人】
【識別番号】000003403
【氏名又は名称】ホーチキ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100079359
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 進
(72)【発明者】
【氏名】辻 利秀
(72)【発明者】
【氏名】吉田 哲雄
【テーマコード（参考）】
2E189
4D032
4D116
4F033
4F034
【Ｆターム（参考）】
2E189CF00
2E189KA00
2E189KB04
4D032AC01
4D032BB20
4D032CA10
4D116AA05
4D116AA08
4D116BB01
4D116BC17
4D116BC27
4D116BC29
4D116BC44
4D116BC47
4D116BC71
4D116DD05
4D116FF12B
4D116FF17B
4D116GG02
4D116GG12
4D116KK04
4D116QB02
4D116QB17
4D116QB22
4D116QB23
4D116UU01
4D116UU03
4D116UU08
4D116UU20
4D116VV07
4F033AA12
4F033BA04
4F033DA01
4F033EA01
4F033LA05
4F033MA00
4F033NA01
4F034AA08
4F034BA01
4F034BB12
4F034BB16
(57)【要約】 （修正有）
【課題】ストレーナを有する帯電散布ヘッドであっても、組立作業や交換作業を簡単且つ容易に行えるようにする。
【解決手段】帯電散布ヘッドの組立方法として、本体部１２の電極取付穴１２１０に流出側から水側電極部１４を挿入して本体部１２に水側電極部１４を保持させる第１工程と、水側電極部１４の内部流路１４１０に流入側からストレーナ１５を挿入する第２工程と、水側電極部１４に合わせて液体導管部１８を配置する第３工程と、電極連結部１６を水側電極部１４に嵌合させることで、液体導管部１８と共に水側電極部１４を電極取付穴１２１０に取付固定する第４工程と、アースケーブルを電極連結部１６に接続する第５工程と、本体カバー部２０を端子室１２４０に嵌合させることで、本体部１２の流入側の開口を閉鎖する第６工程と、を含む。
【選択図】図５
【解決手段】帯電散布ヘッドの組立方法として、本体部１２の電極取付穴１２１０に流出側から水側電極部１４を挿入して本体部１２に水側電極部１４を保持させる第１工程と、水側電極部１４の内部流路１４１０に流入側からストレーナ１５を挿入する第２工程と、水側電極部１４に合わせて液体導管部１８を配置する第３工程と、電極連結部１６を水側電極部１４に嵌合させることで、液体導管部１８と共に水側電極部１４を電極取付穴１２１０に取付固定する第４工程と、アースケーブルを電極連結部１６に接続する第５工程と、本体カバー部２０を端子室１２４０に嵌合させることで、本体部１２の流入側の開口を閉鎖する第６工程と、を含む。
【選択図】図５
【特許請求の範囲】
【請求項1】
帯電液体粒子を散布対象領域へ散布し、ストレーナを有する帯電散布ヘッドの組立方法であって、
前記帯電散布ヘッドは、少なくとも
本体部と、
所定の電圧を印加して散布する液体粒子を帯電させる場合に一方の電極となる水側電極部と、
外部から散布するための液体を流入する液体導管部と、
所定の電圧を印加するための電源と前記水側電極部を接続する電極連結部と、
前記液体導管部に流入した液体を通過させ、前記液体に含まれる固形成分を取り除くストレーナと、
前記本体部の流入側の開口を閉鎖する本体カバー部と、
を備え、
前記本体部に貫通して形成された空間の電極取付穴に流出側から前記水側電極部を挿入して前記本体部の前記電極取付穴に対して前記水側電極部の抜け及び回動を防止する構造により前記本体部に前記水側電極部を保持させる第１工程と、
前記水側電極部に貫通して形成された内部流路に流入側から前記ストレーナを挿入する第２工程と、
前記電極取付穴から流入側に露出した前記水側電極部の端部に合わせて前記液体導管部を配置する第３工程と、
前記液体導管部に流入側から前記電極連結部の嵌合部が形成された開口を通して、前記電極連結部の嵌合部を前記水側電極部の端部に形成された嵌合受部に嵌合させることで、前記電極取付穴に前記ストレーナを収納した前記水側電極部を取付固定する共に前記水側電極部に前記液体導管部を連結固定する第４工程と、
前記本体部に貫通して形成された空間の前記電極取付穴よりも流入側に形成された端子室に外部から引き込まれたアースケーブルを前記電極連結部に接続する第５工程と、
前記液体導管部に流入側から前記本体カバー部の嵌合部が形成された開口を通して、前記本体カバー部の嵌合部を前記端子室に形成された嵌合受部に嵌合させることで、前記本体部の流入側の開口を閉鎖する第６工程と、
を含むことを特徴とするストレーナを有する帯電散布ヘッドの組立方法。
前記帯電散布ヘッドは、少なくとも
本体部と、
所定の電圧を印加して散布する液体粒子を帯電させる場合に一方の電極となる水側電極部と、
外部から散布するための液体を流入する液体導管部と、
所定の電圧を印加するための電源と前記水側電極部を接続する電極連結部と、
前記液体導管部に流入した液体を通過させ、前記液体に含まれる固形成分を取り除くストレーナと、
前記本体部の流入側の開口を閉鎖する本体カバー部と、
を備え、
前記本体部に貫通して形成された空間の電極取付穴に流出側から前記水側電極部を挿入して前記本体部の前記電極取付穴に対して前記水側電極部の抜け及び回動を防止する構造により前記本体部に前記水側電極部を保持させる第１工程と、
前記水側電極部に貫通して形成された内部流路に流入側から前記ストレーナを挿入する第２工程と、
前記電極取付穴から流入側に露出した前記水側電極部の端部に合わせて前記液体導管部を配置する第３工程と、
前記液体導管部に流入側から前記電極連結部の嵌合部が形成された開口を通して、前記電極連結部の嵌合部を前記水側電極部の端部に形成された嵌合受部に嵌合させることで、前記電極取付穴に前記ストレーナを収納した前記水側電極部を取付固定する共に前記水側電極部に前記液体導管部を連結固定する第４工程と、
前記本体部に貫通して形成された空間の前記電極取付穴よりも流入側に形成された端子室に外部から引き込まれたアースケーブルを前記電極連結部に接続する第５工程と、
前記液体導管部に流入側から前記本体カバー部の嵌合部が形成された開口を通して、前記本体カバー部の嵌合部を前記端子室に形成された嵌合受部に嵌合させることで、前記本体部の流入側の開口を閉鎖する第６工程と、
を含むことを特徴とするストレーナを有する帯電散布ヘッドの組立方法。
【請求項2】
請求項１記載のストレーナを有する帯電散布ヘッドの組立方法において、
前記本体部の前記電極取付穴に対して前記水側電極部の抜け及び回動を防止する構造は、
前記水側電極部の流出側と流入側との間の所定位置に形成された六角ボルト面と、
前記六角ボルト面を嵌合させる前記電極取付穴の流出側に形成された六角開口部と、
で構成されることを特徴とするストレーナを有する帯電散布ヘッドの組立方法。
前記本体部の前記電極取付穴に対して前記水側電極部の抜け及び回動を防止する構造は、
前記水側電極部の流出側と流入側との間の所定位置に形成された六角ボルト面と、
前記六角ボルト面を嵌合させる前記電極取付穴の流出側に形成された六角開口部と、
で構成されることを特徴とするストレーナを有する帯電散布ヘッドの組立方法。
【請求項3】
帯電液体粒子を散布対象領域へ散布し、ストレーナを有する帯電散布ヘッドの組立方法であって、
前記帯電散布ヘッドは、少なくとも
本体部と、
所定の電圧を印加して散布する液体粒子を帯電させる場合に一方の電極となる水側電極部と、
外部から散布するための液体を流入する液体導管部と、
所定の電圧を印加するための電源と前記水側電極部を接続する電極連結部と、
前記液体導管部に流入した液体を通過させ、前記液体に含まれる固形成分を取り除くストレーナと、
前記本体部の流入側の開口を閉鎖する本体カバー部と、
を備え、
前記本体部は、貫通して形成された空間に、流入側に円筒開口部を有すると共に流出側に六角開口部を有する電極取付穴が形成されると共に、前記電極取付穴よりも流入側に嵌合受部を有する端子室が形成され、
前記水側電極部は、貫通して内部流路が形成され、流入側の端部に嵌合受部が形成され、流出側と流入側との間の所定位置に前記電極取付穴の前記六角開口部に嵌合する六角ボルト面が形成され、前記内部流路内に流入側から前記ストレーナを着脱自在に収納可能とするストレーナ収納室が形成され、
前記液体導管部は、組立後に前記水側電極部の前記内部流路の軸と同軸上に配置される内部流路が貫通して形成され、
前記電極連結部は、前記水側電極部の前記嵌合受部に嵌合する嵌合部を流出側に有する通し穴が貫通して形成され、外周を前記電極取付穴の前記円筒開口部に収納可能な六角ナット面とし、
前記本体カバー部は、貫通して通し穴が形成され、前記端子室の前記嵌合受部に嵌合する嵌合部が流出側に形成され、外周を六角ナット面とした箇所を有した蓋部が流入側に形成され、
前記本体部の前記電極取付穴に流出側から前記水側電極部を挿入して、前記水側電極部の前記六角ボルト面を前記電極取付穴の前記六角開口部に嵌合させて、前記電極取付穴に対する前記水側電極部の抜け及び回動を防止して前記本体部に前記水側電極部を保持させる第１工程と、
前記水側電極部の前記ストレーナ収納室に前記ストレーナを流入側から収納する第２工程と、
前記電極取付穴の前記円筒開口部に露出した前記水側電極部の端部に、前記水側電極部の前記内部流路の軸と液体導管部の前記内部流路の軸が同軸となるように前記液体導管部を配置する第３工程と、
前記液体導管部に流入側から前記電極連結部の前記通し穴を通し、前記電極連結部の前記六角ナット面に対して所定の工具を使用することにより、前記電極連結部の前記嵌合部を前記水側電極部の前記嵌合受部に嵌合させることで、前記電極取付穴に前記ストレーナを収納した前記水側電極部を取付固定すると共に前記水側電極部に前記液体導管部を連結固定する第４工程と、
前記端子室に外部から引き込まれたアースケーブルを前記電極連結部に接続する第５工程と、
前記液体導管部に流入側から前記本体カバー部の前記通し穴を通し、前記本体カバー部の前記六角ナット面に対して所定の工具を使用することにより、前記端子室の嵌合受部に前記本体カバー部の嵌合部を嵌合させて前記端子室の流入側の開口を閉鎖する第６工程と、
を含むことを特徴とするストレーナを有する帯電散布ヘッドの組立方法。
前記帯電散布ヘッドは、少なくとも
本体部と、
所定の電圧を印加して散布する液体粒子を帯電させる場合に一方の電極となる水側電極部と、
外部から散布するための液体を流入する液体導管部と、
所定の電圧を印加するための電源と前記水側電極部を接続する電極連結部と、
前記液体導管部に流入した液体を通過させ、前記液体に含まれる固形成分を取り除くストレーナと、
前記本体部の流入側の開口を閉鎖する本体カバー部と、
を備え、
前記本体部は、貫通して形成された空間に、流入側に円筒開口部を有すると共に流出側に六角開口部を有する電極取付穴が形成されると共に、前記電極取付穴よりも流入側に嵌合受部を有する端子室が形成され、
前記水側電極部は、貫通して内部流路が形成され、流入側の端部に嵌合受部が形成され、流出側と流入側との間の所定位置に前記電極取付穴の前記六角開口部に嵌合する六角ボルト面が形成され、前記内部流路内に流入側から前記ストレーナを着脱自在に収納可能とするストレーナ収納室が形成され、
前記液体導管部は、組立後に前記水側電極部の前記内部流路の軸と同軸上に配置される内部流路が貫通して形成され、
前記電極連結部は、前記水側電極部の前記嵌合受部に嵌合する嵌合部を流出側に有する通し穴が貫通して形成され、外周を前記電極取付穴の前記円筒開口部に収納可能な六角ナット面とし、
前記本体カバー部は、貫通して通し穴が形成され、前記端子室の前記嵌合受部に嵌合する嵌合部が流出側に形成され、外周を六角ナット面とした箇所を有した蓋部が流入側に形成され、
前記本体部の前記電極取付穴に流出側から前記水側電極部を挿入して、前記水側電極部の前記六角ボルト面を前記電極取付穴の前記六角開口部に嵌合させて、前記電極取付穴に対する前記水側電極部の抜け及び回動を防止して前記本体部に前記水側電極部を保持させる第１工程と、
前記水側電極部の前記ストレーナ収納室に前記ストレーナを流入側から収納する第２工程と、
前記電極取付穴の前記円筒開口部に露出した前記水側電極部の端部に、前記水側電極部の前記内部流路の軸と液体導管部の前記内部流路の軸が同軸となるように前記液体導管部を配置する第３工程と、
前記液体導管部に流入側から前記電極連結部の前記通し穴を通し、前記電極連結部の前記六角ナット面に対して所定の工具を使用することにより、前記電極連結部の前記嵌合部を前記水側電極部の前記嵌合受部に嵌合させることで、前記電極取付穴に前記ストレーナを収納した前記水側電極部を取付固定すると共に前記水側電極部に前記液体導管部を連結固定する第４工程と、
前記端子室に外部から引き込まれたアースケーブルを前記電極連結部に接続する第５工程と、
前記液体導管部に流入側から前記本体カバー部の前記通し穴を通し、前記本体カバー部の前記六角ナット面に対して所定の工具を使用することにより、前記端子室の嵌合受部に前記本体カバー部の嵌合部を嵌合させて前記端子室の流入側の開口を閉鎖する第６工程と、
を含むことを特徴とするストレーナを有する帯電散布ヘッドの組立方法。
【請求項4】
請求項３記載のストレーナを有する帯電散布ヘッドの組立方法において、
前記水側電極部の挿入方向となる前記電極連結部の前記六角ナット面の高さを、前記電極取付穴の前記円筒開口部の前記挿入方向の深さを超え、前記円筒開口部から露出した前記六角ナット面に対して前記所定の工具を使用可能とする所定の高さとしたことを特徴とするストレーナを有する帯電散布ヘッドの組立方法。
前記水側電極部の挿入方向となる前記電極連結部の前記六角ナット面の高さを、前記電極取付穴の前記円筒開口部の前記挿入方向の深さを超え、前記円筒開口部から露出した前記六角ナット面に対して前記所定の工具を使用可能とする所定の高さとしたことを特徴とするストレーナを有する帯電散布ヘッドの組立方法。
【請求項5】
請求項３又は４記載のストレーナを有する帯電散布ヘッドの組立方法において、
前記所定の工具としてスパナを使用することを特徴とするストレーナを有する帯電散布ヘッドの組立方法において。
前記所定の工具としてスパナを使用することを特徴とするストレーナを有する帯電散布ヘッドの組立方法において。
【請求項6】
請求項１又は３記載のストレーナを有する帯電散布ヘッドの組立方法において、更に、
前記帯電散布ヘッドは、
散布するための液体粒子を放出するノズル部と、
所定の電圧を印加して散布する液体粒子を帯電させる場合に他方の電極となり、前記ノズル部から放出された液体粒子を帯電させる誘導電極部と、
前記誘導電極部を前記ノズル部の放出先となる空間に保持する電極保持構造と、
を備え、
前記電極取付穴から、流出側に露出した前記水側電極部の端部に前記ノズル部を取付固定する第７工程と、
前記ノズル部の放出先となる空間に前記誘導電極部が位置するように、前記本体部に取り付けた前記電極保持構造により前記誘導電極部を保持する第８工程と、
を含むことを特徴とするストレーナを有する帯電散布ヘッドの組立方法。
前記帯電散布ヘッドは、
散布するための液体粒子を放出するノズル部と、
所定の電圧を印加して散布する液体粒子を帯電させる場合に他方の電極となり、前記ノズル部から放出された液体粒子を帯電させる誘導電極部と、
前記誘導電極部を前記ノズル部の放出先となる空間に保持する電極保持構造と、
を備え、
前記電極取付穴から、流出側に露出した前記水側電極部の端部に前記ノズル部を取付固定する第７工程と、
前記ノズル部の放出先となる空間に前記誘導電極部が位置するように、前記本体部に取り付けた前記電極保持構造により前記誘導電極部を保持する第８工程と、
を含むことを特徴とするストレーナを有する帯電散布ヘッドの組立方法。
【請求項7】
請求項１又は３記載のストレーナを有する帯電散布ヘッドの組立方法において、
前記ストレーナを交換する場合には、
前記本体カバー部を前記端子室から取り外す第９工程と、
前記アースケーブルを前記電極連結部から取り外す第１０工程と、
前記水側電極部から前記電極連結部を取り外すと共に前記液体導管部を取り外して前記水側電極部の内部流路の流入側を開放する第１１工程と、
前記水側電極部の内部流路内に収納されているストレーナを交換する第１２工程と、
再び前記第２乃至第６工程を行う第１３工程と、
を含むことを特徴とするストレーナを有する帯電散布ヘッドの組立方法。
前記ストレーナを交換する場合には、
前記本体カバー部を前記端子室から取り外す第９工程と、
前記アースケーブルを前記電極連結部から取り外す第１０工程と、
前記水側電極部から前記電極連結部を取り外すと共に前記液体導管部を取り外して前記水側電極部の内部流路の流入側を開放する第１１工程と、
前記水側電極部の内部流路内に収納されているストレーナを交換する第１２工程と、
再び前記第２乃至第６工程を行う第１３工程と、
を含むことを特徴とするストレーナを有する帯電散布ヘッドの組立方法。
【請求項8】
請求項１又は３記載のストレーナを有する帯電散布ヘッドにおいて、
前記本体部、前記液体導管部及び前記本体カバー部は軟質の絶縁体であり、前記水側電極部及び前記電極連結部は導電体であることを特徴とするストレーナを有する帯電散布ヘッドの組立方法。
前記本体部、前記液体導管部及び前記本体カバー部は軟質の絶縁体であり、前記水側電極部及び前記電極連結部は導電体であることを特徴とするストレーナを有する帯電散布ヘッドの組立方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ストレーナを通過した液体から生成した液体粒子を帯電させて散布し、ストレーナを有する帯電散布ヘッドの組立方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、水等の液体の微粒子を帯電させて散布する帯電散布ヘッドにあっては、平均粒子径が１０～３００μｍの帯電液体粒子を散布させることができ、散布対象区画となる例えば建物等の消火設備に設けられ、火災で発生した煙を散布した帯電液体粒子に電気的に吸着させることで消煙し、また帯電液体粒子が消火対象物に電気的に付着することで消火効率を高めることを可能とする。また、建物の解体現場等において空気中に浮遊した粉塵を帯電液体粒子に電気的に吸着させることで、粉塵を空気中から除去することを可能とする。
【0003】
図２７は従来の帯電散布ヘッドの構造を断面図で示している。図２７に示すように、帯電散布ヘッド１００は、本体部１２０、水側電極部１４０、電極連結部１６０、液体導管部１８０、本体カバー部２００、ノズル部２２０、誘導電極部２４０、アーム部２６０を備える。
【0004】
ここで、図２７の説明では、Ｘ－Ｙ－Ｚ方向が互いに直交する方向であり、具体的には、Ｙ軸方向を帯電散布ヘッド１００を通過する水の流通方向及び上下方向とし、Ｘ方向を左右方向とし、Ｚ方向を前後方向とする。また、Ｘ方向における＋Ｘ側を右側、－Ｘ側を左側とし、Ｙ方向における＋Ｙ側を上側、－Ｙ側を下側とし、Ｚ方向における＋Ｚ側を前側、－Ｚ側を後側とする。
【0005】
また、上下方向となるＹ軸方向は、ヘッド内を通過する水の流通方向となることから、上側となる＋Ｙ側を流入側といい、下側となる－Ｙ側を流出側という場合がある。この点は本発明の実施形態となる図１～図２６、図２８、図２９におけるＸ－Ｙ－Ｚ方向においても同様となる。尚、Ｘ－Ｙ－Ｚ方向は散布対象領域での帯電散布ヘッド１００の取付状態に応じ変わる相対的な方向である。
【0006】
本体部１２０、液体導管部１８０、本体カバー部２００、ノズル部２２０及びアーム部２６０は、例えばポリ塩化ビニル樹脂等の絶縁材質により製造された絶縁体である。水側電極部１４０及び電極連結部１６０は金属等の導電材質により製造された導電体である。
【0007】
本体部１２０の内部にはヘッド軸３５０方向となる流水方向（上下方向）に電極取付穴１２１が貫通して形成され、電極取付穴１２１に流出側から水側電極部１４０が嵌め込まれ、本体部１２０の流入側に形成された端子室１２４を介して本体部１２０に対して流入側から液体導管部１８０が嵌め込まれ、液体導管部１８０に電極連結部１６０を通して水側電極部１４０に電極連結部１６０がねじ込まれることで、水側電極部１４０を電極取付穴１２１に取付固定すると共に水側電極部１４０に液体導管部１８０を連結固定している。
【0008】
電極連結部１６０には複数のねじ穴１６４が設けられ、端子室１２４の横方向（上下方向に対して直交する方向であり、図２７では右方向）に形成された電極コネクタ取付穴１２７から防水コネクタを介して挿入されたアースケーブルの端子を接続可能としている。また、液体導管部１８０の上部は本体カバー部２００を介して外部に取り出され、外部の給水ポンプ等から水が供給される。
【0009】
本体部１２０のヘッド軸方向（上下方向）に沿って配置された水側電極部１４０の流出側の端部にはノズル部２２０が設けられ、ノズル部２２０から平均粒子径が１０～３００μｍの水粒子を放出させる。ノズル部２２０の流出側の開放空間には、アーム部２６０により誘導電極部２４０が保持され、放出された水粒子を帯電させる。誘導電極部２４０は、導電性のある電極芯材を絶縁被覆して形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開２００９－１０６４０５号公報
【特許文献2】特開２０１８－１８３７１２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
ところで、従来の帯電散布ヘッドを製作する際の組立作業にあっては、図２８の組立分解図に示すように、本体部１２０の電極取付穴１２１の流出側から水側電極部１４０を嵌め入れ、続いて、液体導管部１８０を水側電極部１４０の流入側に配置した状態で、液体導管部１８０に電極連結部１６０の通し穴を通して電極連結部１６０を本体部１２０の流入側に嵌め入れ、電極取付穴１２１の上側開口部に露出した水側電極部１４０の先端のねじ部に電極連結部１６０をねじ込み固定することで、電極取付穴１２１に水側電極部１４０を取付固定すると共に、水側電極部１４０に液体導管部１８０を連結固定する。その後、液体導管部１８０を本体カバー部２００の通し穴に通して本体カバー部２００を本体部１２０にねじ込むことにより取付固定することで、図２９に示す帯電散布ヘッドの主要部（本体部１２０、水側電極部１４０、電極連結部１６０、液体導管部１８０及び本体カバー部２００）を組み立てて、その後に水側電極部１４０の流出側にノズル部２２０と誘導電極部２４０を取り付けている。
【0012】
しかしながら、このような従来の帯電散布ヘッドにおける本体部１２０の電極取付穴１２１に電極連結部１６０により液体導管部１８０と共に水側電極部１４０を取付固定する組立作業にあっては、電極取付穴１２１に水側電極部１４０を挿入した場合に本体部１２０の下側に僅かに飛び出している水側電極部１４０の下端部を、ラジオペンチ等の工具で回らないように保持した状態で、水側電極部１４０の上側に配置した液体導管部１８０に通した電極連結部１６０をねじ込む作業が必要となり、更に、電極連結部１６０は円筒形状であることから、電極連結部１６０の上側に僅かに飛び出した部分を別のラジオペンチ等の工具で挟んで回す作業が必要となり、煩雑な組立作業で手間と時間が掛かる問題がある。
【0013】
また、本体部１２０の電極取付穴１２１に、電極連結部１６０を用いて液体導管部１８０と共に水側電極部１４０を取付固定した後に、液体導管部１８０に本体カバー部２００を通して本体カバー部２００を本体部１２０に取付固定する場合にも、本体カバー部２００は円形状であることから、プライヤー等の工具で挟んで回すことが必要なため煩雑な組立作業となり、また、注意して作業を行わないと本体カバー部２００を傷付けたり破損させたりするおそれがある。
【0014】
更に、従来の帯電散布ヘッドにあっては、配管を介して外部の給水ポンプ等から帯電散布ヘッド１００の液体導管部１８０に供給された水は、水側電極部１４０の内部の内部流路を通ってノズル部２２０から水粒子として放出され、誘導電極部２４０により帯電させて散布しているが、外部から供給される水に塵等の固形成分が含まれていた場合には、ノズル部２２０に形成されている微細なノズル孔に固形成分が詰まり、帯電水粒子の散布量に影響を及ぼす場合がある。このようなノズル部２２０の詰まりを防ぐためには、帯電散布ヘッド内の内部流路の途中に、例えば網目構造を持ったストレーナを組み込むことが考えられる。
【0015】
しかしながら、従来の水側電極部１４０と液体導管部１８０を電極連結部１６０により連結固定して形成された内部流路は、ストレーナを組み込むための構造を備えていない。
【0016】
また、ストレーナを組み込むことになっても、前述した煩雑な組立作業のどの工程にどのようにストレーナの組立作業に加えるかは検討されておらず、更に組立作業を煩雑にすることが懸念される。
【0017】
また、帯電散布ヘッドにストレーナを組み込んだ場合には、長期の使用によりストレーナに固形成分が溜まりストレーナの網目を詰まらせることが想定され、このような場合には帯電散布ヘッドを分解してストレーナを新品に交換するか清掃するかして再び組み立てる必要があり、ストレーナを追加したことにより帯電散布ヘッドの組立作業が更に煩雑になっていると、ストレーナを交換するための分解作業とその後の組立作業も煩雑な作業になることが懸念される。
【0018】
本発明は、ストレーナを有する帯電散布ヘッドであっても、そのストレーナの組立作業や交換作業を簡単且つ容易に行えるストレーナを有する帯電散布ヘッドの組立方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0019】
（ストレーナを有する帯電散布ヘッドの組立方法１）
本発明は、帯電液体粒子を散布対象領域へ散布し、ストレーナを有する帯電散布ヘッドの組立方法であって、
帯電散布ヘッドは、少なくとも
本体部と、
所定の電圧を印加して散布する液体粒子を帯電させる場合に一方の電極となる水側電極部と、
外部から散布するための液体を流入する液体導管部と、
所定の電圧を印加するための電源と水側電極部を接続する電極連結部と、
液体導管部に流入した液体を通過させ、液体に含まれる固形成分を取り除くストレーナと、
本体部の流入側の開口を閉鎖する本体カバー部と、
を備え、
本体部に貫通して形成された空間の電極取付穴に流出側から水側電極部を挿入して本体部の電極取付穴に対して水側電極部の抜け及び回動を防止する構造により本体部に水側電極部を保持させる第１工程と、
水側電極部に貫通して形成された内部流路に流入側からストレーナを挿入する第２工程と、
電極取付穴から流入側に露出した水側電極部の端部に合わせて液体導管部を配置する第３工程と、
液体導管部に流入側から電極連結部の嵌合部が形成された開口を通して、電極連結部の嵌合部を水側電極部の端部に形成された嵌合受部に嵌合させることで、電極取付穴にストレーナを収納した水側電極部を取付固定する共に水側電極部に液体導管部を連結固定する第４工程と、
本体部に貫通して形成された空間の電極取付穴よりも流入側に形成された端子室に外部から引き込まれたアースケーブルを電極連結部に接続する第５工程と、
液体導管部に流入側から本体カバー部の嵌合部が形成された開口を通して、本体カバー部の嵌合部を端子室に形成された嵌合受部に嵌合させることで、本体部の流入側の開口を閉鎖する第６工程と、
を含むことを特徴とする。
本発明は、帯電液体粒子を散布対象領域へ散布し、ストレーナを有する帯電散布ヘッドの組立方法であって、
帯電散布ヘッドは、少なくとも
本体部と、
所定の電圧を印加して散布する液体粒子を帯電させる場合に一方の電極となる水側電極部と、
外部から散布するための液体を流入する液体導管部と、
所定の電圧を印加するための電源と水側電極部を接続する電極連結部と、
液体導管部に流入した液体を通過させ、液体に含まれる固形成分を取り除くストレーナと、
本体部の流入側の開口を閉鎖する本体カバー部と、
を備え、
本体部に貫通して形成された空間の電極取付穴に流出側から水側電極部を挿入して本体部の電極取付穴に対して水側電極部の抜け及び回動を防止する構造により本体部に水側電極部を保持させる第１工程と、
水側電極部に貫通して形成された内部流路に流入側からストレーナを挿入する第２工程と、
電極取付穴から流入側に露出した水側電極部の端部に合わせて液体導管部を配置する第３工程と、
液体導管部に流入側から電極連結部の嵌合部が形成された開口を通して、電極連結部の嵌合部を水側電極部の端部に形成された嵌合受部に嵌合させることで、電極取付穴にストレーナを収納した水側電極部を取付固定する共に水側電極部に液体導管部を連結固定する第４工程と、
本体部に貫通して形成された空間の電極取付穴よりも流入側に形成された端子室に外部から引き込まれたアースケーブルを電極連結部に接続する第５工程と、
液体導管部に流入側から本体カバー部の嵌合部が形成された開口を通して、本体カバー部の嵌合部を端子室に形成された嵌合受部に嵌合させることで、本体部の流入側の開口を閉鎖する第６工程と、
を含むことを特徴とする。
【0020】
（抜け及び回動を防止する構造）
本体部の電極取付穴に対して水側電極部の抜け及び回動を防止する構造は、
水側電極部の流出側と流入側との間の所定位置に形成された六角ボルト面と、
六角ボルト面を嵌合させる電極取付穴の流出側に形成された六角開口部と、
で構成される。
本体部の電極取付穴に対して水側電極部の抜け及び回動を防止する構造は、
水側電極部の流出側と流入側との間の所定位置に形成された六角ボルト面と、
六角ボルト面を嵌合させる電極取付穴の流出側に形成された六角開口部と、
で構成される。
【0021】
（ストレーナを有する帯電散布ヘッドの組立方法２）
本発明は、帯電液体粒子を散布対象領域へ散布し、ストレーナを有する帯電散布ヘッドの組立方法であって、
帯電散布ヘッドは、少なくとも
本体部と、
所定の電圧を印加して散布する液体粒子を帯電させる場合に一方の電極となる水側電極部と、
外部から散布するための液体を流入する液体導管部と、
所定の電圧を印加するための電源と水側電極部を接続する電極連結部と、
液体導管部に流入した液体を通過させ、液体に含まれる固形成分を取り除くストレーナと、
本体部の流入側の開口を閉鎖する本体カバー部と、
を備え、
本体部は、貫通して形成された空間に、流入側に円筒開口部を有すると共に流出側に六角開口部を有する電極取付穴が形成されると共に、電極取付穴よりも流入側に嵌合受部を有する端子室が形成され、
水側電極部は、貫通して内部流路が形成され、流入側の端部に嵌合受部が形成され、流出側と流入側との間の所定位置に電極取付穴の六角開口部に嵌合する六角ボルト面が形成され、内部流路内に流入側からストレーナを着脱自在に収納可能とするストレーナ収納室が形成され、
液体導管部は、組立後に水側電極部の内部流路の軸と同軸上に配置される内部流路が貫通して形成され、
電極連結部は、水側電極部の嵌合受部に嵌合する嵌合部を流出側に有する通し穴が貫通して形成され、外周を電極取付穴の円筒開口部に収納可能な六角ナット面とし、
本体カバー部は、貫通して通し穴が形成され、端子室の嵌合受部に嵌合する嵌合部が流出側に形成され、外周を六角ナット面とした箇所を有した蓋部が流入側に形成され、
本体部の電極取付穴に流出側から水側電極部を挿入して、水側電極部の六角ボルト面を電極取付穴の六角開口部に嵌合させて、電極取付穴に対する水側電極部の抜け及び回動を防止して本体部に水側電極部を保持させる第１工程と、
水側電極部のストレーナ収納室にストレーナを流入側から収納する第２工程と、
電極取付穴の円筒開口部に露出した水側電極部の端部に、水側電極部の内部流路の軸と液体導管部の内部流路の軸が同軸となるように液体導管部を配置する第３工程と、
液体導管部に流入側から電極連結部の通し穴を通し、電極連結部の六角ナット面に対して所定の工具を使用することにより、電極連結部の嵌合部を水側電極部の嵌合受部に嵌合させることで、電極取付穴にストレーナを収納した水側電極部を取付固定すると共に水側電極部に液体導管部を連結固定する第４工程と、
端子室に外部から引き込まれたアースケーブルを電極連結部に接続する第５工程と、
液体導管部に流入側から本体カバー部の通し穴を通し、本体カバー部の六角ナット面に対して所定の工具を使用することにより、端子室の嵌合受部に本体カバー部の嵌合部を嵌合させて端子室の流入側の開口を閉鎖する第６工程と、
を含むことを特徴とする。
本発明は、帯電液体粒子を散布対象領域へ散布し、ストレーナを有する帯電散布ヘッドの組立方法であって、
帯電散布ヘッドは、少なくとも
本体部と、
所定の電圧を印加して散布する液体粒子を帯電させる場合に一方の電極となる水側電極部と、
外部から散布するための液体を流入する液体導管部と、
所定の電圧を印加するための電源と水側電極部を接続する電極連結部と、
液体導管部に流入した液体を通過させ、液体に含まれる固形成分を取り除くストレーナと、
本体部の流入側の開口を閉鎖する本体カバー部と、
を備え、
本体部は、貫通して形成された空間に、流入側に円筒開口部を有すると共に流出側に六角開口部を有する電極取付穴が形成されると共に、電極取付穴よりも流入側に嵌合受部を有する端子室が形成され、
水側電極部は、貫通して内部流路が形成され、流入側の端部に嵌合受部が形成され、流出側と流入側との間の所定位置に電極取付穴の六角開口部に嵌合する六角ボルト面が形成され、内部流路内に流入側からストレーナを着脱自在に収納可能とするストレーナ収納室が形成され、
液体導管部は、組立後に水側電極部の内部流路の軸と同軸上に配置される内部流路が貫通して形成され、
電極連結部は、水側電極部の嵌合受部に嵌合する嵌合部を流出側に有する通し穴が貫通して形成され、外周を電極取付穴の円筒開口部に収納可能な六角ナット面とし、
本体カバー部は、貫通して通し穴が形成され、端子室の嵌合受部に嵌合する嵌合部が流出側に形成され、外周を六角ナット面とした箇所を有した蓋部が流入側に形成され、
本体部の電極取付穴に流出側から水側電極部を挿入して、水側電極部の六角ボルト面を電極取付穴の六角開口部に嵌合させて、電極取付穴に対する水側電極部の抜け及び回動を防止して本体部に水側電極部を保持させる第１工程と、
水側電極部のストレーナ収納室にストレーナを流入側から収納する第２工程と、
電極取付穴の円筒開口部に露出した水側電極部の端部に、水側電極部の内部流路の軸と液体導管部の内部流路の軸が同軸となるように液体導管部を配置する第３工程と、
液体導管部に流入側から電極連結部の通し穴を通し、電極連結部の六角ナット面に対して所定の工具を使用することにより、電極連結部の嵌合部を水側電極部の嵌合受部に嵌合させることで、電極取付穴にストレーナを収納した水側電極部を取付固定すると共に水側電極部に液体導管部を連結固定する第４工程と、
端子室に外部から引き込まれたアースケーブルを電極連結部に接続する第５工程と、
液体導管部に流入側から本体カバー部の通し穴を通し、本体カバー部の六角ナット面に対して所定の工具を使用することにより、端子室の嵌合受部に本体カバー部の嵌合部を嵌合させて端子室の流入側の開口を閉鎖する第６工程と、
を含むことを特徴とする。
【0022】
（電極連結部の六角ナット面の高さ）
水側電極部の挿入方向となる電極連結部の六角ナット面の高さを、電極取付穴の円筒開口部の前記挿入方向の深さを超え、円筒開口部から露出した六角ナット面に対して所定の工具を使用可能とする所定の高さとする。
水側電極部の挿入方向となる電極連結部の六角ナット面の高さを、電極取付穴の円筒開口部の前記挿入方向の深さを超え、円筒開口部から露出した六角ナット面に対して所定の工具を使用可能とする所定の高さとする。
【0023】
（スパナ）
所定の工具としてスパナを使用する。
所定の工具としてスパナを使用する。
【0024】
（ノズル部及び誘導電極部の組立方法）
更に、帯電散布ヘッドは、
散布するための液体粒子を放出するノズル部と、
所定の電圧を印加して散布する液体粒子を帯電させる場合に他方の電極となり、ノズル部から放出された液体粒子を帯電させる誘導電極部と、
誘導電極部をノズル部の放出先となる空間に保持する電極保持構造と、
を備え、
電極取付穴から流出側に露出した水側電極部の端部にノズル部を取付固定する第７工程と、
ノズル部の放出先となる空間に誘導電極部が位置するように、本体部に取り付けた電極保持構造により誘導電極部を保持する第８工程と、
を含む。
更に、帯電散布ヘッドは、
散布するための液体粒子を放出するノズル部と、
所定の電圧を印加して散布する液体粒子を帯電させる場合に他方の電極となり、ノズル部から放出された液体粒子を帯電させる誘導電極部と、
誘導電極部をノズル部の放出先となる空間に保持する電極保持構造と、
を備え、
電極取付穴から流出側に露出した水側電極部の端部にノズル部を取付固定する第７工程と、
ノズル部の放出先となる空間に誘導電極部が位置するように、本体部に取り付けた電極保持構造により誘導電極部を保持する第８工程と、
を含む。
【0025】
（ストレーナの交換）
ストレーナを交換する場合には、
本体カバー部を端子室から取り外す第９工程と、
アースケーブルを電極連結部から取り外す第１０工程と、
水側電極部から、電極連結部を取り外すと共に液体導管部を取り外して水側電極部の内部流路の流入側を開放する第１１工程と、
水側電極部の内部流路内に収納されているストレーナを交換する第１２工程と、
再び第２乃至第６工程を行う第１３工程と、
を含む。
ストレーナを交換する場合には、
本体カバー部を端子室から取り外す第９工程と、
アースケーブルを電極連結部から取り外す第１０工程と、
水側電極部から、電極連結部を取り外すと共に液体導管部を取り外して水側電極部の内部流路の流入側を開放する第１１工程と、
水側電極部の内部流路内に収納されているストレーナを交換する第１２工程と、
再び第２乃至第６工程を行う第１３工程と、
を含む。
【0026】
（本体部、液体導管部、水側電極部、電極連結部及び本体カバー部の材質）
本体部、液体導管部及び本体カバー部は軟質の絶縁体であり、水側電極部及び電極連結部は導電体である。
本体部、液体導管部及び本体カバー部は軟質の絶縁体であり、水側電極部及び電極連結部は導電体である。
【発明の効果】
【0027】
（ストレーナを有する帯電散布ヘッドの組立方法１の効果）
帯電散布ヘッドの組立方法１にあっては、本体部に貫通して形成された空間の電極取付穴に流出側から水側電極部を挿入して本体部の電極取付穴に対して水側電極部の抜け及び回動を防止する構造により本体部に水側電極部を保持させる第１工程と、水側電極部に貫通して形成された内部流路に流入側からストレーナを挿入する第２工程と、電極取付穴から流入側に露出した水側電極部の端部に合わせて液体導管部を配置する第３工程と、液体導管部に流入側から電極連結部の嵌合部が形成された開口を通して、電極連結部の嵌合部を水側電極部の端部に形成された嵌合受部に嵌合させることで、電極取付穴にストレーナを収納した水側電極部を取付け固定する共に水側電極部に液体導管部を連結固定する第４工程と、本体部に貫通して形成された空間の電極取付穴よりも流入側に形成された端子室に外部から引き込まれたアースケーブルを電極連結部に接続する第５工程と、液体導管部に流入側から本体カバー部の嵌合部が形成された開口を通して、本体カバー部の嵌合部を端子室に形成された嵌合受部に嵌合させることで、本体部の流入側の開口を閉鎖する第６工程と、を含むようにしたため、本体部の電極取付穴に挿入された水側電極部は、本体部の電極取付穴に対して水側電極部の抜け及び回動を防止する構造として、例えば電極取付穴の六角開口部と水側電極部の六角ボルト面とで構成され、六角開口部に六角ボルト面が嵌合することで、本体部の電極取付穴に対して水側電極部の抜け及び回動が防止され、従来の組立作業のように水側電極部が抜けないように且つ回動しないように工具で水側電極部の流入側を保持する必要がなくなり、従来の組立作業よりも簡単且つ容易に組立作業することを可能とする。
帯電散布ヘッドの組立方法１にあっては、本体部に貫通して形成された空間の電極取付穴に流出側から水側電極部を挿入して本体部の電極取付穴に対して水側電極部の抜け及び回動を防止する構造により本体部に水側電極部を保持させる第１工程と、水側電極部に貫通して形成された内部流路に流入側からストレーナを挿入する第２工程と、電極取付穴から流入側に露出した水側電極部の端部に合わせて液体導管部を配置する第３工程と、液体導管部に流入側から電極連結部の嵌合部が形成された開口を通して、電極連結部の嵌合部を水側電極部の端部に形成された嵌合受部に嵌合させることで、電極取付穴にストレーナを収納した水側電極部を取付け固定する共に水側電極部に液体導管部を連結固定する第４工程と、本体部に貫通して形成された空間の電極取付穴よりも流入側に形成された端子室に外部から引き込まれたアースケーブルを電極連結部に接続する第５工程と、液体導管部に流入側から本体カバー部の嵌合部が形成された開口を通して、本体カバー部の嵌合部を端子室に形成された嵌合受部に嵌合させることで、本体部の流入側の開口を閉鎖する第６工程と、を含むようにしたため、本体部の電極取付穴に挿入された水側電極部は、本体部の電極取付穴に対して水側電極部の抜け及び回動を防止する構造として、例えば電極取付穴の六角開口部と水側電極部の六角ボルト面とで構成され、六角開口部に六角ボルト面が嵌合することで、本体部の電極取付穴に対して水側電極部の抜け及び回動が防止され、従来の組立作業のように水側電極部が抜けないように且つ回動しないように工具で水側電極部の流入側を保持する必要がなくなり、従来の組立作業よりも簡単且つ容易に組立作業することを可能とする。
【0028】
また、ストレーナは流入側から水側電極部の内部流路に挿入することで取り付けられるため、水側電極部の挿入後の第２工程から第６工程までの全て工程が水側電極部の流入側での作業となり、また水側電極部の流入側に取り付けられる構造や組立作業に関係なく、第２工程から第６工程までを行うことができ、ストレーナが追加された構造であっても、従来の組立作業を複雑化させることがない。
【0029】
（ストレーナを有する帯電散布ヘッドの組立方法２の効果）
帯電散布ヘッドの組立方法２にあっては、本体カバー部は、貫通して通し穴が形成され、端子室の嵌合受部に嵌合する嵌合部が流出側に形成され、外周を六角ナット面とした箇所を有した蓋部が流入側に形成され、本体部の電極取付穴に流出側から水側電極部を挿入して、水側電極部の六角ボルト面を電極取付穴の六角開口部に嵌合させて、電極取付穴に対する水側電極部の抜け及び回動を防止して本体部に水側電極部を保持させる第１工程と、水側電極部のストレーナ収納室にストレーナを流入側から収納する第２工程と、電極取付穴の円筒開口部に露出した水側電極部の端部に、水側電極部の内部流路の軸と液体導管部の内部流路の軸が同軸となるように液体導管部を配置する第３工程と、液体導管部に流入側から電極連結部の通し穴を通し、電極連結部の六角ナット面に対して所定の工具を使用することにより、電極連結部の嵌合部を水側電極部の嵌合受部に嵌合させることで、電極取付穴にストレーナを収納した水側電極部を取付固定すると共に水側電極部に液体導管部を連結固定する第４工程と、端子室に外部から引き込まれたアースケーブルを電極連結部に接続する第５工程と、液体導管部に流入側から本体カバー部の通し穴を通し、本体カバー部の六角ナット面に対して所定の工具を使用することにより、端子室の嵌合受部に本体カバー部の嵌合部を嵌合させて端子室の流入側の開口を閉鎖する第６工程と、を含むようにしたため、帯電散布ヘッドの組立方法１の場合と同様に、従来の組立作業よりも簡単且つ容易に組立作業することを可能とすると共に、ストレーナが追加された構造であっても、従来の組立作業を複雑化させることがない。更に、電極連結部や本体カバー部を取付作業が困難な従来の円筒形状ではなく、外周を六角ナット面としたことで、六角ナット面に対して所定の工具、例えばスパナを使用することができ、従来の組立作業よりも簡単且つ容易に組立作業することを可能とする。
帯電散布ヘッドの組立方法２にあっては、本体カバー部は、貫通して通し穴が形成され、端子室の嵌合受部に嵌合する嵌合部が流出側に形成され、外周を六角ナット面とした箇所を有した蓋部が流入側に形成され、本体部の電極取付穴に流出側から水側電極部を挿入して、水側電極部の六角ボルト面を電極取付穴の六角開口部に嵌合させて、電極取付穴に対する水側電極部の抜け及び回動を防止して本体部に水側電極部を保持させる第１工程と、水側電極部のストレーナ収納室にストレーナを流入側から収納する第２工程と、電極取付穴の円筒開口部に露出した水側電極部の端部に、水側電極部の内部流路の軸と液体導管部の内部流路の軸が同軸となるように液体導管部を配置する第３工程と、液体導管部に流入側から電極連結部の通し穴を通し、電極連結部の六角ナット面に対して所定の工具を使用することにより、電極連結部の嵌合部を水側電極部の嵌合受部に嵌合させることで、電極取付穴にストレーナを収納した水側電極部を取付固定すると共に水側電極部に液体導管部を連結固定する第４工程と、端子室に外部から引き込まれたアースケーブルを電極連結部に接続する第５工程と、液体導管部に流入側から本体カバー部の通し穴を通し、本体カバー部の六角ナット面に対して所定の工具を使用することにより、端子室の嵌合受部に本体カバー部の嵌合部を嵌合させて端子室の流入側の開口を閉鎖する第６工程と、を含むようにしたため、帯電散布ヘッドの組立方法１の場合と同様に、従来の組立作業よりも簡単且つ容易に組立作業することを可能とすると共に、ストレーナが追加された構造であっても、従来の組立作業を複雑化させることがない。更に、電極連結部や本体カバー部を取付作業が困難な従来の円筒形状ではなく、外周を六角ナット面としたことで、六角ナット面に対して所定の工具、例えばスパナを使用することができ、従来の組立作業よりも簡単且つ容易に組立作業することを可能とする。
【0030】
（電極連結部の六角ナット面の高さによる効果）
また、水側電極部の挿入方向となる電極連結部の六角ナット面の高さを、電極取付穴の円筒開口部の前記挿入方向の深さを超え、円筒開口部から露出した六角ナット面に対して所定の工具を使用可能とする所定の高さとしたため、電極連結部の嵌合部を水側電極部の嵌合受部に嵌合するために六角ナット面に対して所定の工具を使用する際に、六角ナット面の上側が常に電極取付穴の円筒開口部から工具を使用するのに十分に露出した状態にあり、従来の水側電極部が僅かにしか飛び出していない構造に比べて確実に組立作業を行うことを可能とする。
また、水側電極部の挿入方向となる電極連結部の六角ナット面の高さを、電極取付穴の円筒開口部の前記挿入方向の深さを超え、円筒開口部から露出した六角ナット面に対して所定の工具を使用可能とする所定の高さとしたため、電極連結部の嵌合部を水側電極部の嵌合受部に嵌合するために六角ナット面に対して所定の工具を使用する際に、六角ナット面の上側が常に電極取付穴の円筒開口部から工具を使用するのに十分に露出した状態にあり、従来の水側電極部が僅かにしか飛び出していない構造に比べて確実に組立作業を行うことを可能とする。
【0031】
（スパナの効果）
また、所定の工具としてスパナを使用するようにしたため、電極連結部の六角ナット面又は本体カバー部の六角ナット面のサイズに対応したスパナを用意して回すという簡単且つ容易な作業で組立作業することを可能とする。
また、所定の工具としてスパナを使用するようにしたため、電極連結部の六角ナット面又は本体カバー部の六角ナット面のサイズに対応したスパナを用意して回すという簡単且つ容易な作業で組立作業することを可能とする。
【0032】
（ノズル部及び誘導電極部の組立方法の効果）
また、電極取付穴から流出側に露出した水側電極部の端部にノズル部を取付固定する第７工程と、ノズル部の放出先となる空間に誘導電極部が位置するように、本体部に取り付けた電極保持構造により誘導電極部を保持する第８工程と、を含むようにしたため、水側電極部の流出側の組立である第７、８工程は水側電極部の流入側の組立である第２乃至第６工程から独立しており、ストレーナを交換する際に第７、８工程の逆工程を行う必要がなく、ストレーナを交換する作業を簡単且つ容易に行うことを可能とする。
また、電極取付穴から流出側に露出した水側電極部の端部にノズル部を取付固定する第７工程と、ノズル部の放出先となる空間に誘導電極部が位置するように、本体部に取り付けた電極保持構造により誘導電極部を保持する第８工程と、を含むようにしたため、水側電極部の流出側の組立である第７、８工程は水側電極部の流入側の組立である第２乃至第６工程から独立しており、ストレーナを交換する際に第７、８工程の逆工程を行う必要がなく、ストレーナを交換する作業を簡単且つ容易に行うことを可能とする。
【0033】
（ストレーナの交換の効果）
また、ストレーナを交換する場合には、本体カバー部を端子室から取り外す第９工程と、アースケーブルを電極連結部から取り外す第１０工程と、水側電極部から、電極連結部を取り外すと共に液体導管部を取り外して水側電極部の内部流路の流入側を開放する第１１工程と、水側電極部の内部流路内に収納されているストレーナを交換する第１２工程と、再び第２乃至第６工程を行う第１３工程と、を含むようにしたため、水側電極部の流入側の分解作業のみで交換を可能とし、ストレーナを交換する作業を簡単且つ容易に行うことを可能とする。また、ストレーナを交換した後の組立作業についても、第２乃至第６工程と同じであることから簡単且つ容易に行うことを可能とする。
また、ストレーナを交換する場合には、本体カバー部を端子室から取り外す第９工程と、アースケーブルを電極連結部から取り外す第１０工程と、水側電極部から、電極連結部を取り外すと共に液体導管部を取り外して水側電極部の内部流路の流入側を開放する第１１工程と、水側電極部の内部流路内に収納されているストレーナを交換する第１２工程と、再び第２乃至第６工程を行う第１３工程と、を含むようにしたため、水側電極部の流入側の分解作業のみで交換を可能とし、ストレーナを交換する作業を簡単且つ容易に行うことを可能とする。また、ストレーナを交換した後の組立作業についても、第２乃至第６工程と同じであることから簡単且つ容易に行うことを可能とする。
【0034】
（本体部、液体導管部、水側電極部、電極連結部及び本体カバー部の材質の効果）
本体部、液体導管部及び本体カバー部は軟質の絶縁体であり、水側電極部及び電極連結部は導電体であることから、水側電極部及び電極連結部が硬質の金属等の導電体であっても、軟質の絶縁体である液体導管部及び本体カバー部の僅かな変形による反力により、ワッシャ等を必要とすることなく、より確実な取付固定を可能とする。また、本体部と本体カバー部といった軟質の絶縁体同士であっても、僅かな変形による摩擦抵抗の増加により、より確実な取付固定を可能とする。
本体部、液体導管部及び本体カバー部は軟質の絶縁体であり、水側電極部及び電極連結部は導電体であることから、水側電極部及び電極連結部が硬質の金属等の導電体であっても、軟質の絶縁体である液体導管部及び本体カバー部の僅かな変形による反力により、ワッシャ等を必要とすることなく、より確実な取付固定を可能とする。また、本体部と本体カバー部といった軟質の絶縁体同士であっても、僅かな変形による摩擦抵抗の増加により、より確実な取付固定を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】帯電散布ヘッドの正面を示した説明図である。
【図2】帯電ヘッドの平面及び底面を示した説明図である。
【図3】帯電散布ヘッドを散布側から見て示した斜視図である。
【図4】帯電散布ヘッドの内部構造を断面で示した説明図である。
【図5】帯電ヘッドを組立分解状態で示した説明図である。
【図6】本体部を取り出して示した説明図である。
【図7】本体部を取り出して示した斜視図である。
【図8】水側電極部を取り出して示した説明図である。
【図9】ストレーナを取り出して示した説明図である。
【図10】液体導管部を取り出して示した説明図である。
【図11】電極連結部を取り出して示した説明図である。
【図12】本体カバー部を取り出して示した説明図である。
【図13】ノズル保持部を取り出して示した説明図である。
【図14】固定部を取り出して示した説明図である。
【図15】固定プレート部を取り出して示した説明図である。
【図16】アーム部を取り出して示した説明図である。
【図17】誘導電極部を取り出して示した説明図である。
【図18】本体部に対する水側電極部の組立を示した説明図である。
【図26】ストレーナを交換するための組立分解状態を示した説明図である。
【図27】従来の帯電散布ヘッドの内部構造を示した断面図である。
【図28】従来の帯電散布ヘッドの主要部を組立分解状態で示した説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下に、本発明に係るストレーナを有する帯電散布ヘッドの組立方法の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の実施形態により、この発明が限定されるものではない。
【0037】
［実施形態の基本的な概念］
まず、実施形態の基本的概念について説明する。実施形態は、概略的に帯電液体粒子を散布対象領域へ散布し、ストレーナを有する帯電散布ヘッドの組立方法に関するものである。
まず、実施形態の基本的概念について説明する。実施形態は、概略的に帯電液体粒子を散布対象領域へ散布し、ストレーナを有する帯電散布ヘッドの組立方法に関するものである。
【0038】
ここで、「帯電散布ヘッド」とは、帯電液体粒子を散布対象領域へ散布するものであり、本発明に関する帯電散布ヘッドの組立方法に関する構成として、少なくとも本体部と、所定の電圧を印加して散布する液体粒子を帯電させる場合に一方の電極となる水側電極部と、外部から散布するための液体が流入する液体導管部と、所定の電圧を印加するための電源と水側電極部を接続する電極連結部と、液体導管部に流入した液体を通過させ、液体に含まれる固形成分を取り除くストレーナと、本体部の流入側の開口を閉鎖する本体カバー部と、を備える。
【0039】
また、「帯電液体粒子」とは、帯電散布ヘッドから散布される液体粒子を帯電させたものであり、例えば電源としての高圧電源装置から帯電散布ヘッドの水側電極部ともう一方の電極となる誘導電極部との間に所定の高電圧を印加し、水側電極部に対する誘導電極部の電位を調整して誘導電極部に発生した高電界中を通過させる誘導帯電方式で帯電させた液体粒子である。また、散布される液体は、消煙効果、消火効果、粉塵除去効果等を有する任意の液体であり、例えば液体導管部に配管接続して外部の給水ポンプ等で加圧されて供給される水等が含まれる。また、「ストレーナ」とは、液体から固形成分を取り除くため構造を有したものであり、例えば取り除く固形成分よりもサイズの小さい網目構造や、孔が所定の間隔で配列されたパンチングメタル等の構造を有したものを含むものである。
【0040】
ここで、帯電散布ヘッドの組立方法１は、
本体部に貫通して形成された空間の電極取付穴に流出側から水側電極部を挿入して本体部の電極取付穴に対して水側電極部の抜け及び回動を防止する構造により本体部に水側電極部を保持させる第１工程と、
水側電極部に貫通して形成された内部流路に流入側からストレーナを挿入する第２工程と、
電極取付穴から流入側に露出した水側電極部の端部に合わせて液体導管部を配置する第３工程と、
液体導管部に流入側から電極連結部の嵌合部が形成された開口を通して、電極連結部の嵌合部を水側電極部の端部に形成された嵌合受部に嵌合させることで、電極取付穴にストレーナを収納した水側電極部を取付け固定する共に水側電極部に液体導管部を連結固定する第４工程と、
本体部に貫通して形成された空間の電極取付穴よりも流入側に形成された端子室に外部から引き込まれたアースケーブルを電極連結部に接続する第５工程と、
液体導管部に流入側から本体カバー部の嵌合部が形成された開口を通して、本体カバー部の嵌合部を端子室に形成された嵌合受部に嵌合させることで、本体部の流入側の開口を閉鎖する第６工程と、
を含むものである。
本体部に貫通して形成された空間の電極取付穴に流出側から水側電極部を挿入して本体部の電極取付穴に対して水側電極部の抜け及び回動を防止する構造により本体部に水側電極部を保持させる第１工程と、
水側電極部に貫通して形成された内部流路に流入側からストレーナを挿入する第２工程と、
電極取付穴から流入側に露出した水側電極部の端部に合わせて液体導管部を配置する第３工程と、
液体導管部に流入側から電極連結部の嵌合部が形成された開口を通して、電極連結部の嵌合部を水側電極部の端部に形成された嵌合受部に嵌合させることで、電極取付穴にストレーナを収納した水側電極部を取付け固定する共に水側電極部に液体導管部を連結固定する第４工程と、
本体部に貫通して形成された空間の電極取付穴よりも流入側に形成された端子室に外部から引き込まれたアースケーブルを電極連結部に接続する第５工程と、
液体導管部に流入側から本体カバー部の嵌合部が形成された開口を通して、本体カバー部の嵌合部を端子室に形成された嵌合受部に嵌合させることで、本体部の流入側の開口を閉鎖する第６工程と、
を含むものである。
【0041】
ここで「流入側」とは、組み立てられた帯電散布ヘッドにおいて、外部から液体が帯電散布ヘッドに流入する側のことであり、「流出側」とは、組み立てられた帯電散布ヘッドにおいて、帯電散布ヘッドから帯電液体粒子が流出する側のことである。
【0042】
また、「本体部の電極取付穴に対して水側電極部の抜け及び回動を防止する構造」は、従来の組立作業における工具で水側電極部の流入側を保持する作業を不要にできる構造であれば任意の構造で良く、例えば水側電極部の流出側と流入側との間の所定位置に形成された六角ボルト面と、六角ボルト面を嵌合させる電極取付穴の流出側に形成された六角開口部と、で構成されるものである。
【0043】
また、水側電極部の「嵌合受部」、電極連結部の「嵌合部」とは、嵌合部と嵌合受部が互いに篏合できるのであればその構造は任意であり、例えば嵌合部を雄ねじ構造とし、篏合受部を雌ねじ構造としたねじ部としたものを含む。そして嵌合部及び篏合受部をねじ部とした場合において、外周面にねじが切られたものを「外ねじ部」とし、内周面にねじが切られたものを「内ねじ部」と呼ぶ。尚、他の「嵌合部」及び「嵌合受部」についても同様である。
【0044】
また、帯電散布ヘッドの組立方法２の帯電散布ヘッドにあっては、「本体部」は、通して形成された空間に、流入側に円筒開口部を有すると共に流出側に六角開口部を有する電極取付穴が形成されると共に、電極取付穴よりも流入側に嵌合受部を有する端子室が形成されたものである。また、「水側電極部」は、貫通して内部流路が形成され、流入側の端部に嵌合受部が形成され、流出側と流入側との間の所定位置に電極取付穴の六角開口部に嵌合する六角ボルト面が形成され、内部流路内に流入側からストレーナを着脱自在に収納可能とするストレーナ収納室が形成されたものである。また、「液体導管部」は、組立後に水側電極部の内部流路の軸と同軸上に配置される内部流路が貫通して形成されたものである。また、「電極連結部」は、水側電極部の勘合部に嵌合する嵌合受部を流出側に有する通し穴が貫通して形成され、外周を電極取付穴の円筒開口部に収納可能な六角ナット面としたものである。また、「本体カバー部」は、貫通して通し穴が形成され、端子室の嵌合受部に嵌合する嵌合部が流出側に形成され、外周を六角ナット面とした箇所を有した蓋部が流入側に形成されたものである。
【0045】
また、「円筒開口部」とは、内周が円筒面の開口部であり、例えば電極取付穴に対して拡径して形成されたものである。また、「六角開口部」とは、内周が六角面の開口部であり、例えば電極取付穴に対して拡径して形成されたものである。
【0046】
また、帯電散布ヘッドの組立方法２は、
本体部の電極取付穴に流出側から水側電極部を挿入して、水側電極部の六角ボルト面を電極取付穴の六角開口部に嵌合させて、電極取付穴に対する水側電極部の抜け及び回動を防止して本体部に水側電極部を保持させる第１工程と、
水側電極部のストレーナ収納室にストレーナを流入側から収納する第２工程と、
電極取付穴の円筒開口部に露出した水側電極部の端部に、水側電極部の内部流路の軸と液体導管部の内部流路の軸が同軸となるように液体導管部を配置する第３工程と、
液体導管部に流入側から電極連結部の通し穴を通し、電極連結部の六角ナット面に対して所定の工具を使用することにより、電極連結部の嵌合部を水側電極部の嵌合受部に嵌合させることで、電極取付穴にストレーナを収納した水側電極部を取付固定すると共に水側電極部に液体導管部を連結固定する第４工程と、
端子室に外部から引き込まれたアースケーブルを電極連結部に接続する第５工程と、
液体導管部に流入側から本体カバー部の通し穴を通し、本体カバー部の六角ナット面に対して所定の工具を使用することにより、端子室の嵌合受部に本体カバー部の嵌合部を嵌合させて端子室の流入側の開口を閉鎖する第６工程と、
を含むことを特徴とする。
本体部の電極取付穴に流出側から水側電極部を挿入して、水側電極部の六角ボルト面を電極取付穴の六角開口部に嵌合させて、電極取付穴に対する水側電極部の抜け及び回動を防止して本体部に水側電極部を保持させる第１工程と、
水側電極部のストレーナ収納室にストレーナを流入側から収納する第２工程と、
電極取付穴の円筒開口部に露出した水側電極部の端部に、水側電極部の内部流路の軸と液体導管部の内部流路の軸が同軸となるように液体導管部を配置する第３工程と、
液体導管部に流入側から電極連結部の通し穴を通し、電極連結部の六角ナット面に対して所定の工具を使用することにより、電極連結部の嵌合部を水側電極部の嵌合受部に嵌合させることで、電極取付穴にストレーナを収納した水側電極部を取付固定すると共に水側電極部に液体導管部を連結固定する第４工程と、
端子室に外部から引き込まれたアースケーブルを電極連結部に接続する第５工程と、
液体導管部に流入側から本体カバー部の通し穴を通し、本体カバー部の六角ナット面に対して所定の工具を使用することにより、端子室の嵌合受部に本体カバー部の嵌合部を嵌合させて端子室の流入側の開口を閉鎖する第６工程と、
を含むことを特徴とする。
【0047】
また、水側電極部の挿入方向となる電極連結部の六角ナット面の高さを、電極取付穴の円筒開口部の前記挿入方向の深さを超え、円筒開口部から露出した六角ナット面に対して所定の工具を使用可能とする所定の高さとする。
【0048】
また、更に、帯電散布ヘッドは、散布するための液体粒子を放出するノズル部と、所定の電圧を印加して散布する液体粒子を帯電させる場合に他方の電極となり、ノズル部から放出された液体粒子を帯電させる誘導電極部と、誘導電極部をノズル部の放出先となる空間に保持する電極保持構造と、を備え、帯電散布ヘッドの組立方法はノズル部及び誘導電極部の組立方法を含むものである。
【0049】
また、ノズル部及び誘導電極部の組立方法は、
電極取付穴から流出側に露出した水側電極部の端部にノズル部を取付固定する第７工程と、
ノズル部の放出先となる空間に誘導電極部が位置するように、本体部に取り付けた電極保持構造により誘導電極部を保持する第８工程と、
を含むことを特徴とする。
電極取付穴から流出側に露出した水側電極部の端部にノズル部を取付固定する第７工程と、
ノズル部の放出先となる空間に誘導電極部が位置するように、本体部に取り付けた電極保持構造により誘導電極部を保持する第８工程と、
を含むことを特徴とする。
【0050】
また、帯電散布ヘッドのストレーナを交換する場合、即ち、ストレーナの交換方法にあっては、
本体カバー部を端子室から取り外す第９工程と、
アースケーブルを電極連結部から取り外す第１０工程と、
水側電極部から、電極連結部を取り外すと共に液体導管部を取り外して水側電極部の内部流路の流入側を開放する第１１工程と、
水側電極部の内部流路内に収納されているストレーナを交換する第１２工程と、
再び第２乃至第６工程を行う第１３工程と、
を含むことを特徴とする。
本体カバー部を端子室から取り外す第９工程と、
アースケーブルを電極連結部から取り外す第１０工程と、
水側電極部から、電極連結部を取り外すと共に液体導管部を取り外して水側電極部の内部流路の流入側を開放する第１１工程と、
水側電極部の内部流路内に収納されているストレーナを交換する第１２工程と、
再び第２乃至第６工程を行う第１３工程と、
を含むことを特徴とする。
【0051】
また、「本体部」、「液体導管部」及び「本体カバー部」は、絶縁材質で作られた絶縁体であり、また、「水側電極部」及び「電極連結部」は、導電材質で作られた導電体であり、絶縁体である「本体部」、「液体導管部」及び「本体カバー部」は、軟質の絶縁体であっても良い。
【0052】
また、本発明の帯電散布ヘッドの組立方法における第２工程乃至第６工程、ストレーナの交換方法における第９工程乃至第１３工程は、流入側の組立作業として扱い、帯電散布ヘッドの組立方法における第７工程乃至第８工程、流出側の組立作業として扱う。
【0053】
以下、実施形態を説明する。以下に示す実施形態では、「帯電散布ヘッド」が「本体部、水側電極部、液体導管部、電極連結部、本体カバー部、ノズル部、誘導電極部及び電極保持構造を備えるもの」であり、「本体部の電極取付穴に対して水側電極部の抜け及び回動を防止する構造」が「水側電極部の六角ボルト面と電極取付穴の六角開口部で構成された構造」であり、「嵌合部及び篏合受部」が「ねじ部」であり、「電極保持構造」が「アーム部、固定部、固定プレート部で構成されたもの」であり、「ノズル部」は「ノズル保持部に収納された状態で水側電極部に取付固定されるもの」であり、「散布する帯電液体粒子」が「帯電水粒子」であり、「ストレーナ」が「網目構造を有する円錐体であるストレーナ」である場合で説明する。
【0054】
［実施形態の具体的内容］
実施形態の具体的内容について、以下のように分けて説明する。
ａ．帯電散布ヘッドの構造
ｂ．帯電散布ヘッドの構成部材
ｂ１．本体部
ｂ２．水側電極部
ｂ３．ストレーナ
ｂ４．液体導管部
ｂ５．電極連結部
ｂ６．本体カバー部
ｂ７．ノズル保持部
ｂ８．固定部
ｂ９．固定プレート部
ｂ１０．アーム部
ｂ１１．誘導電極部
ｃ．ストレーナを有する帯電散布ヘッドの組立方法
ｃ１．本体部に対する水側電極部の組立
ｃ２．ストレーナの組立
ｃ３．液体導管部の組立
ｃ４．電極連結部の組立
ｃ５．アースケーブルの接続
ｃ６．本体カバー部の組立
ｃ７．ノズル部を収納したノズル保持部の組立
ｃ８．電極保持構造を用いた誘導電極部の組立
ｄ．ストレーナの交換方法
ｅ．本発明の変形例
実施形態の具体的内容について、以下のように分けて説明する。
ａ．帯電散布ヘッドの構造
ｂ．帯電散布ヘッドの構成部材
ｂ１．本体部
ｂ２．水側電極部
ｂ３．ストレーナ
ｂ４．液体導管部
ｂ５．電極連結部
ｂ６．本体カバー部
ｂ７．ノズル保持部
ｂ８．固定部
ｂ９．固定プレート部
ｂ１０．アーム部
ｂ１１．誘導電極部
ｃ．ストレーナを有する帯電散布ヘッドの組立方法
ｃ１．本体部に対する水側電極部の組立
ｃ２．ストレーナの組立
ｃ３．液体導管部の組立
ｃ４．電極連結部の組立
ｃ５．アースケーブルの接続
ｃ６．本体カバー部の組立
ｃ７．ノズル部を収納したノズル保持部の組立
ｃ８．電極保持構造を用いた誘導電極部の組立
ｄ．ストレーナの交換方法
ｅ．本発明の変形例
【0055】
［ａ．帯電散布ヘッドの構造」
帯電散布ヘッドの構造について説明する。当該説明にあっては、帯電散布ヘッドの正面（前面）を示した図１、帯電ヘッドの平面（上面）及び底面（下面）を示した図２、帯電散布ヘッドを散布側から見て示した斜視図である図３及び帯電散布ヘッドの内部構造を断面で示した図４を参照する。尚、図２（Ａ）は平面を示し、図２（Ｂ）は底面を示し、図４は図２（Ａ）の切断線ａ－ａの断面を示す。また、図１及び図４はアースケーブルが接続された状態で示している。
帯電散布ヘッドの構造について説明する。当該説明にあっては、帯電散布ヘッドの正面（前面）を示した図１、帯電ヘッドの平面（上面）及び底面（下面）を示した図２、帯電散布ヘッドを散布側から見て示した斜視図である図３及び帯電散布ヘッドの内部構造を断面で示した図４を参照する。尚、図２（Ａ）は平面を示し、図２（Ｂ）は底面を示し、図４は図２（Ａ）の切断線ａ－ａの断面を示す。また、図１及び図４はアースケーブルが接続された状態で示している。
【0056】
【0057】
本体部１２、液体導管部１８、本体カバー部２０、ノズル部２２及びアーム部２６は絶縁材質の材料により製造された絶縁体であり、絶縁材質の材料として、例えばポリ塩化ビニル樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ウレタン樹脂、ポリテトラフロオロエチレン樹脂、ポリクロロトリフルオロエチレン樹脂、セラミックス（アルミナセラミックス）、ガラス琺瑯等を用いている。
【0058】
水側電極部１４及び電極連結部１６は導電材質の材料により製造された導電体であり、導電材質の材料として、金属が用いられ、金属以外に導電性を有する樹脂、繊維束、ゴム等を用いても良く、これらを組み合わせた複合体を用いても良い。
【0059】
図４の断面に示すように、本体部１２の内部には流水方向となるヘッド軸３５の方向（上下方向）に電極取付穴１２１０が貫通して形成され、電極取付穴１２１０に流出側（下側）から水側電極部１４が挿入され、電極取付穴１２１０の流入側（上側）に形成された端子室１２４０に液体導管部１８が配置され、電極取付穴１２１０から端子室１２４０に露出した水側電極部１４の上端部には、液体導管部１８を通して挿入された電極連結部１６が螺合され、電極取付穴１２１０に水側電極部１４を取付固定すると共に水側電極部１４の流入側に液体導管部１８の流出側を連結固定している。また、水側電極部１４の内部にはストレーナ１５が収納されている。
【0060】
電極連結部１６には複数のねじ穴１６４０が形成され、本体部１２の端子室１２４０に対し横方向（上下方向に対して直交する方向であり、図４では右方向）に形成された電極コネクタ取付穴１２７０に取り付けられる防水型のケーブルコネクタ３６を介して挿入されたアースケーブル３４の端子３８が、何れかのねじ穴１６４０にねじ４０により固定され接続される。
【0061】
液体導管部１８は、端子室１２４０の流入側の開口に設けられた本体カバー部２０を介して外部に露出し、外部の給水ポンプ等で加圧された水が供給される。液体導管部１８に供給される水の圧力は例えば０．１～１．０ＭＰａの範囲で調整される。
【0062】
本体部１２のヘッド軸３５方向に沿って取り付けられた水側電極部１４の流出側（下端側）にはノズル保持部３２によりノズル部２２が取り付けられる。ノズル部２２は、図３に示すように、ノズル孔２２１０が形成されており、所定の平均粒子径として、例えば平均粒子径が１０～３００μｍの水粒子を放出する。
【0063】
ノズル部２２の流出側の開放空間には、例えば図３に示すように３本のアーム部２６を用いて誘導電極部２４が配置される。誘導電極部２４は、例えばリング形状であり、図４の断面に示すように、導電性のある電極芯材２４１０を絶縁被覆２４２０にて被覆して形成され、支持部２４４０がリング部の所定位置から横方向（上下方向に対して直交する方向であり、図１では左方向）に取り出された後に上向きに延在するように形成され、支持部２４４０の先端からリング内の電極芯材２４１０に接続して引き出されたケーブル接続部２４５０が露出し、ケーブル接続部２４５０には電圧印加ケーブルが接続される。
【0064】
誘導電極部２４の電極芯材２４１０は導電材質の材料により製造された導電体であり、導電材質の材料として、金属が用いられ、金属以外に導電性を有する樹脂、繊維束、ゴム等を用いても良く、また、これらの材料を組み合わせた複合体を用いても良い。
【0065】
また、誘導電極部２４における絶縁被覆２４２０の絶縁材質としては、例えばポリ塩化ビニル樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ウレタン樹脂、ポリテトラフロオロエチレン樹脂、ポリクロロトリフルオロエチレン樹脂、セラミックス（アルミナセラミックス）、ガラス琺瑯の少なくとも１種を絶縁材質等に用いている。
【0066】
誘導電極部２４のリング部は、図４の断面に示すように、アーム部２６、固定部２８及び固定プレート部３０によりノズル部２２の流出側の開放空間の所定位置に保持される。アーム部２６の上端外側の支点部２６１０が本体部１２の溝部１２８０の外側コーナー部に当接しており、アーム部２６の上端内側の押圧部２６２０は溝部１２８０から浮いた状態となっている。
【0067】
固定部２８を回して溝部１２８０側（上側）にねじ込むと、固定プレート部３０が上側に押圧され、アーム部２６の押圧部２６２０が溝部１２８０に向かって押圧される。このためアーム部２６は支点部２６１０を中心に回転し、保持部２６３０が内側に向かうように傾倒する。そして、３本設けられたアーム部２６の傾倒により、誘導電極部２４のリング部がアーム部２６の保持部２６３０の３点で押され、誘導電極部２４はリング中心軸がヘッド軸３５にセンタリングされた状態に保持される。
【0068】
アースケーブルの端子が電極連結部１６の何れかのねじ穴１６４０に接続され、電圧印加ケーブルが誘導電極部２４のケーブル接続部２４５０に接続されることで、水粒子を帯電させることが可能な電圧範囲中の所定調整範囲として、例えば水側電極部１４と誘導電極部２４の間に＋０．５ｋＶ～＋２０ｋＶ又は－０．５Ｋｖ～－２０ｋＶの範囲の所定電圧を直流電圧、交流電圧、パルス電圧等として印加し、誘導電極部２４のリング部の周囲に所定の外部電界を形成して、ノズル部２２から放出され誘導電極部２４のリング部を通過した水粒子を帯電させて散布させる。
【0069】
例えば、水側電極部１４と誘導電極部２４の間に直流電圧を印加した場合には、水側電極部１４を基準電位（アース電位、０Ｖ）とした場合の誘導電極部２４の極性が正（プラス）極性であれば負（マイナス）に帯電した水粒子が生成され、水側電極部１４を基準電位（アース電位、０Ｖ）とした場合の誘導電極部２４の極性が負（マイナス）極性であれば正（プラス）に帯電した水粒子が生成される。また、水側電極部１４と誘導電極部２４の間に印加する電圧を、＋０．５ｋＶ～＋２０ｋＶ又は－０．５Ｋｖ～－２０ｋＶの範囲にすると、火花放電の発生が防止され、安全を確保しながら帯電した水粒子が生成される。
【0070】
粉塵を空気中から除去するために、例えば建物の解体現場等で帯電散布ヘッド１０を使用する場合には、帯電散布ヘッド１０から散布した帯電水粒子に、空気中に浮遊した粉塵を電気的に吸着させて捕捉して粉塵を落下させて空気中から除去することが可能になる。また、帯電散布ヘッド１０を消火設備に設けた場合には、帯電散布ヘッド１０から散布した帯電水粒子に、空気中に浮遊している煙粒子を電気的に吸着させて捕捉して煙粒子を落下させることで消煙効果が得られると共に、消火対象物に帯電水粒子が電気的に吸着することで消火性能を高めることが可能になる。
【0071】
［ｂ．帯電散布ヘッドの構成部材］
実施形態は、ストレーナを有する帯電散布ヘッドの組立方法を提供するものである。ここで、実施形態の組立方法の対象となる帯電散布ヘッド１０は、図５の帯電散布ヘッド１０の組立分解図に示すように、本体部１２、水側電極部１４、ストレーナ１５、電極連結部１６、液体導管部１８、本体カバー部２０、ノズル部２２、ノズル保持部３２、アーム部２６、固定プレート部３０、固定部２８及び誘導電極部２４である。そこで、実施形態の組立方法の対象となる各構成部材について説明する。
実施形態は、ストレーナを有する帯電散布ヘッドの組立方法を提供するものである。ここで、実施形態の組立方法の対象となる帯電散布ヘッド１０は、図５の帯電散布ヘッド１０の組立分解図に示すように、本体部１２、水側電極部１４、ストレーナ１５、電極連結部１６、液体導管部１８、本体カバー部２０、ノズル部２２、ノズル保持部３２、アーム部２６、固定プレート部３０、固定部２８及び誘導電極部２４である。そこで、実施形態の組立方法の対象となる各構成部材について説明する。
【0072】
（ｂ１．本体部）
まず、帯電散布ヘッドの本体部について説明する。当該説明にあっては、本体部を取り出して示した図６及び図７を参照する。尚、図６（Ａ）は本体部の平面（上面）を示し、図６（Ｂ）は本体部の正面（前面）を示し、図６（Ｃ）は本体部の底面（下面）を示し、図６（Ｄ）は図６（Ａ）の切断線ｂ－ｂの断面を示す。また、図７（Ａ）は本体部を上側から見た斜視図を示し、図７（Ｂ）は本体部を下側から見た斜視図を示す。
まず、帯電散布ヘッドの本体部について説明する。当該説明にあっては、本体部を取り出して示した図６及び図７を参照する。尚、図６（Ａ）は本体部の平面（上面）を示し、図６（Ｂ）は本体部の正面（前面）を示し、図６（Ｃ）は本体部の底面（下面）を示し、図６（Ｄ）は図６（Ａ）の切断線ｂ－ｂの断面を示す。また、図７（Ａ）は本体部を上側から見た斜視図を示し、図７（Ｂ）は本体部を下側から見た斜視図を示す。
【0073】
図６及び図７に示すように、本体部１２は絶縁材質として、例えばポリ塩化ビニル樹脂を用いて射出成型で製造され、本体部１２の流入側（上側）には端子室１２４０が形成され、端子室１２４０の下側にはヘッド軸方向（上下方向）に貫通して水側電極部１４を取付固定するための電極取付穴１２１０が形成されている。電極取付穴１２１０の形状は任意であるが、少なくとも流入側となる上端側に円筒開口部１２３０が形成され、流出側となる下端側に六角開口部１２２０が形成されている。また、六角開口部１２２０の下端面にはシール１２２２が配置され、六角開口部１２２０の下端面の外周にはアーム部２６を溝部１２８０に保持するために使用されるアーム固定用ねじ部１２９０が形成されている。
【0074】
六角開口部１２２０は、内周面を６角面とした所定深さを持つ開口部である。円筒開口部１２３０は、内周面を円筒面とした所定深さ（Ｈ１）を持つ開口部である。端子室１２４０は、円筒開口部１２３０に対し拡径された内周面を円筒面とした所定深さを持つ開口部であり、開口の内側に内ねじ部１２５０が形成されている。
【0075】
また、本体部１２には、アースケーブルの接続に使用される電極コネクタ取付穴１２７０が端子室１２４０の横方向（上下方向に対して直交する方向、図６では右方向）に形成され、本体部１２の流出側となる下端に誘導電極部２４の保持に使用されるアーム部２６を保持するための溝部１２８０が形成される。更に、本体部１２の外周面の前後及び左側の３箇所に分けて固定面部１２６０が形成され、固定面部１２６０には４つのねじ穴１２６２が設けられている。
【0076】
（ｂ２．水側電極部）
続いて、帯電散布ヘッドの水側電極部について説明する。当該説明にあっては、水側電極部を取り出して示した図８を参照する。なお、図８（Ａ）は平面（上面）を示し、図８（Ｂ）は正面（前面）を示し、図８（Ｃ）は底面（下面）を示し、図８（Ｄ）は図８（Ｂ）の切断線ｃ－ｃの断面を示す。
続いて、帯電散布ヘッドの水側電極部について説明する。当該説明にあっては、水側電極部を取り出して示した図８を参照する。なお、図８（Ａ）は平面（上面）を示し、図８（Ｂ）は正面（前面）を示し、図８（Ｃ）は底面（下面）を示し、図８（Ｄ）は図８（Ｂ）の切断線ｃ－ｃの断面を示す。
【0077】
図８に示すように、水側電極部１４は導電材質として、例えば導電性の金属により製造され、その内部に、ヘッド軸方向（上下方向）に内部流路１４１０が貫通して形成され、流入側となる上端側の外周に外ねじ部１４３０が形成され、外周の中間となる所定位置に六角ボルト面１４２０が形成されている。六角ボルト面１４２０は、水側電極部１４を図６及び図７に示した本体部１２の電極取付穴１２１０に流出側（下側）から挿入した場合に、本体部１２の電極取付穴１２１０に形成された六角開口部１２２０に嵌合して、電極取付穴１２１０に対して水側電極部１４が抜けること及び回動することを防止するための構造を実現するものである。
【0078】
また、水側電極部１４の外ねじ部１４３０は、水側電極部１４を図６及び図７に示した本体部１２の電極取付穴１２１０に流出側（下側）から挿入した場合に、本体部１２の円筒開口部１２３０に露出し、後述する電極連結部１６のねじ込みを受けるものである。また、水側電極部１４の下端側にはノズル部２２の取付固定に使用される外ねじ部１４４０と内ねじ部１４５０が形成されている。
【0079】
また、水側電極部１４の内部流路１４１０には、流入側から、まず流入側に開口してストレーナ収納室１４１２が形成され、続いてストレーナを抜け止めするテーパー状の絞り部１４１４が形成され、続いて絞り部１４１４に対して拡径された穴部に内ねじ部１４５０が形成され、その外周には外ねじ部１４４０が形成されている。
【0080】
（ｂ３．ストレーナ）
続いて、帯電散布ヘッドのストレーナについて説明する。当該説明にあっては、ストレーナを取り出して示した図９を参照する。なお、図９（Ａ）は底面（下面）を示し、図９（Ｂ）は正面（前面）を示す。
続いて、帯電散布ヘッドのストレーナについて説明する。当該説明にあっては、ストレーナを取り出して示した図９を参照する。なお、図９（Ａ）は底面（下面）を示し、図９（Ｂ）は正面（前面）を示す。
【0081】
図９に示すように、ストレーナ１５は、例えば流出側にリング部１５１０を配置し、リング部１５１０に対して円錐体となるように網目部１５２０を設けたものとしている。網目部１５２０の網目サイズ、形状は、固形成分を除去しノズル部２２のノズル孔２２１０詰まりを防ぐことができるのであれば任意であり、例えば図３に示したノズル部２２のノズル孔２２１０の孔径を下回るサイズとする。これにより、外部から供給された水に含まれるノズル孔２２１０の孔径より大きな固形成分はストレーナ１５により除去され、ノズル孔２２１０の詰まりを防止可能とする。
【0082】
また、網目部１５２０の材質は任意であり、例えばステンレス等の金属網としても良く、ポリ塩化ビニル樹脂等の樹脂網としても良い。また、ストレーナ１５の形状は任意であり、例えば円筒形状や袋形状としてもよい。
【0083】
（ｂ４．液体導管部）
続いて、帯電散布ヘッドの液体導管部について説明する。当該説明にあっては、液体導管部を取り出して示した図１０を参照する。なお、図１０（Ａ）は正面（前面）を示し、図１０（Ｂ）は底面（下面）を示し、図１０（Ｃ）は図１０（Ａ）の切断線ｄ－ｄの断面を示す。
続いて、帯電散布ヘッドの液体導管部について説明する。当該説明にあっては、液体導管部を取り出して示した図１０を参照する。なお、図１０（Ａ）は正面（前面）を示し、図１０（Ｂ）は底面（下面）を示し、図１０（Ｃ）は図１０（Ａ）の切断線ｄ－ｄの断面を示す。
【0084】
図１０に示すように、液体導管部１８は、絶縁材質として、例えばポリ塩化ビニル樹脂を用いて射出成型により製造され、その内部に、ヘッド軸方向（上下方向）に内部流路１８１０が貫通して形成され、流入側となる上端側から流出側となる下端側に向けて、まず上端に外ねじ部１８５０が形成され、続いて段部１８２０により拡径され、続いて外周に形成されたシール溝にシール１８４０が配置され、下端に鍔部１８３０と鍔部１８３０の下側にシール溝が形成され、シール溝にシール１８４０が配置される。
【0085】
鍔部１８３０とその下側に位置するシール１８４０は、図８に示した水側電極部１４の内部流路１４３０の流入開口（上端開口）に対する液体導管部１８の下端側を密閉配置するために使用される。段部１８２０とその下側に位置するシール１８４０は、後述する本体カバー部２０を液体導管部１８に通して本体部１２の端子室１２４０に取付固定して端子室１２４０の流入側の開口を閉鎖する場合の位置決めと密閉配置するために使用される。
【0086】
（ｂ５．電極連結部）
続いて、帯電散布ヘッドの電極連結部について説明する。当該説明にあっては、電極連結部を取り出して示した図１１を参照する。なお、図１１（Ａ）は平面（上面）を示し、図１１（Ｂ）は正面（前面）を示し、図１１（Ｃ）は図１１（Ａ）の切断線ｅ－ｅの断面を示す。
続いて、帯電散布ヘッドの電極連結部について説明する。当該説明にあっては、電極連結部を取り出して示した図１１を参照する。なお、図１１（Ａ）は平面（上面）を示し、図１１（Ｂ）は正面（前面）を示し、図１１（Ｃ）は図１１（Ａ）の切断線ｅ－ｅの断面を示す。
【0087】
図１１に示すように、電極連結部１６は導電材質として、例えば導電性の金属により製造され、その外周を六角ナット面１６１０とし、内部に内ねじ部１６３０が切られた通し穴１６２０が貫通して形成される。電極連結部１６は、図６及び図７の本体部１２の電極取付穴１２１０に形成された円筒開口部１２３０に収納されるサイズとなるように六角ナット面１６１０を形成し、ヘッド軸方向（上下方向）の所定の高さ（Ｈ２）は、円筒開口部１２３０のヘッド軸方向（上下方向）の深さ（Ｈ１）を超える所定の高さとしており、例えばＨ２＝１．５＊Ｈ１となる高さとしている。
【0088】
電極連結部１６は、図６及び図７に示した本体部１２の電極取付穴１２１０に水側電極部１４を流出側から挿入した場合に電極取付穴１２１０の流入側に形成された円筒開口部１２３０に露出した水側電極部１４の上端部の外ねじ部１４３０に内ねじ部１６３０を螺合することで、電極取付穴１２１０に対して液体導管部１８と共に水側電極部１４を取付固定するものであり、円筒開口部１２３０の深さＨ１を超える高さＨ２を持つことで、六角ナット面１６１０の上側を常に円筒開口部１２３０から十分に露出した状態とし、スパナ等の工具を常に使用可能な状態とする。
【0089】
また、電極連結部１６には、ケーブルコネクタ３４を介して端子室１２４０に引き込んだアースケーブル３６の端子３８を接続するためのねじ穴１６４０が複数箇所、例えば６箇所に形成されている。このため、引き込んだアースケーブル３６のケーブル長が一定でなくとも、ケーブル長に合った任意のねじ穴１６４０への端子接続を可能としている。
【0090】
（ｂ６．本体カバー部）
続いて、帯電散布ヘッドの本体カバー部について説明する。当該説明にあっては、本体カバー部を取り出して示した図１２を参照する。なお、図１２（Ａ）は平面（上面）を示し、図１２（Ｂ）は正面（前面）を示し、図１２（Ｃ）は図１２（Ｂ）の切断線ｆ－ｆの断面を示す。
続いて、帯電散布ヘッドの本体カバー部について説明する。当該説明にあっては、本体カバー部を取り出して示した図１２を参照する。なお、図１２（Ａ）は平面（上面）を示し、図１２（Ｂ）は正面（前面）を示し、図１２（Ｃ）は図１２（Ｂ）の切断線ｆ－ｆの断面を示す。
【0091】
図１２に示すように、本体カバー部２０は、絶縁材質として、例えばポリ塩化ビニル樹脂の射出成型により製造され、通し穴２０２０が貫通して形成され、外周を六角ナット面２０１２として形成された突出部が設けられた蓋部２０１０を流入側に形成し、流出側の側面に図６及び図７に示した本体部１２の端子室１２４０の開口内側に設けた内ねじ部１２５０に螺合する外ねじ部２０３０を形成し、蓋部２０１０と外ねじ部２０３０の間に形成されたシール溝にシール２０４０を配置している。
【0092】
本体カバー部２０は、図１０に示した液体導管部１８に通し穴２０２０を通して、図６及び図７に示した本体部１２の端子室１２４０の開口内側の内ねじ部１２５０に外ねじ部２０３０を螺合して端子室１２４０の流入側の開口を閉鎖するものであり、蓋部２０１０に形成された六角ナット面１２１０にスパナ等の工具を使用して簡単且つ容易に回すことを可能としている。
【0093】
（ｂ７．ノズル保持部）
続いて、帯電散布ヘッドのノズル保持部について説明する。当該説明にあっては、ノズル保持部を取り出して示した図１３を参照する。尚、図１３（Ａ）は平面（上面）を示し、図１３（Ｂ）は正面（前面）を示し、図１３（Ｃ）は図１３（Ｂ）の切断線ｇ－ｇの断面を示す。
続いて、帯電散布ヘッドのノズル保持部について説明する。当該説明にあっては、ノズル保持部を取り出して示した図１３を参照する。尚、図１３（Ａ）は平面（上面）を示し、図１３（Ｂ）は正面（前面）を示し、図１３（Ｃ）は図１３（Ｂ）の切断線ｇ－ｇの断面を示す。
【0094】
図１３に示すように、ノズル保持部３２は絶縁材質として、例えばポリ塩化ビニル樹脂の射出成型により製造され、ノズル部２２を収納するための段付穴が貫通して形成され、段付穴は流入側を大径として内周に内ねじ部３２２０が形成され、流出側を小径としてノズル収納部３２１０が形成され、その間を内周段部としてシール３２５０が配置される。
【0095】
また、ノズル保持部３２の外周は六角ナット面３２４０とし、スパナ等の工具を使用して図８に示した水側電極部１４の外ねじ部１４４０に対する内ねじ部３２２０の螺合が簡単且つ容易に行えるようにしている。
【0096】
尚、ノズル収納部３２１０に収納するノズルサイズが小さい場合には、内ねじ部３２２０とするのではなく、ノズル保持部３２の外周に外ねじ部を形成し、図８に示した水側電極部１４の内ねじ部１４５０に対して螺合させるようにしても良い。また、ノズル部２２とノズル保持３２とに分けることなく一体としても良い。
【0097】
（ｂ８．固定部）
続いて、帯電散布ヘッドの誘導電極部の電極保持構造に用いられる固定部について説明する。当該説明にあっては、固定部を取り出して示した図１４を参照する。尚、図１４（Ａ）は平面（上面）を示し、図１４（Ｂ）は正面（前面）を示し、図１４（Ｃ）は図１４（Ｂ）の切断線ｈ－ｈの断面を示す。
続いて、帯電散布ヘッドの誘導電極部の電極保持構造に用いられる固定部について説明する。当該説明にあっては、固定部を取り出して示した図１４を参照する。尚、図１４（Ａ）は平面（上面）を示し、図１４（Ｂ）は正面（前面）を示し、図１４（Ｃ）は図１４（Ｂ）の切断線ｈ－ｈの断面を示す。
【0098】
図１４に示すように、固定部２８は絶縁材質として、例えばポリ塩化ビニル樹脂の射出成型により製造され、円筒体に通し穴が貫通して形成され、通し穴は流入側に内ねじ部２８１０が形成され、流出側をテーパー部２８３０として開口しており、固定部２８の外周面には４箇所に分けて面取り部２８２０が形成されている。
【0099】
固定部２８は、図４の断面に示したように、本体部１２の溝部１２８０にアーム部２６を固定するために使用されるものであり、図６及び図７に示した本体部１２の流出側に形成されたアーム固定用ねじ部１２９０に内ねじ部２８１０が螺合される。螺合の際に、スパナ等の工具を面取り部２８２０に合わせて回すことで、簡単且つ容易にアーム固定用ねじ部１２９０に内ねじ部２８１０を螺合させることを可能とする。
【0100】
（ｂ９．固定プレート部）
続いて、帯電散布ヘッドの誘導電極部の電極保持構造に用いられる固定プレート部について説明する。当該説明にあっては、固定プレート部を取り出して示した図１５を参照する。尚、図１５（Ａ）は平面（上面）を示し、図１５（Ｂ）は図１５（Ａ）の切断線ｉ－ｉの断面を示す。
続いて、帯電散布ヘッドの誘導電極部の電極保持構造に用いられる固定プレート部について説明する。当該説明にあっては、固定プレート部を取り出して示した図１５を参照する。尚、図１５（Ａ）は平面（上面）を示し、図１５（Ｂ）は図１５（Ａ）の切断線ｉ－ｉの断面を示す。
【0101】
図１５に示すように、固定プレート部３０は絶縁材質として、例えばポリ塩化ビニル樹脂の射出成型により製造され、中央に開口穴３０１０が貫通して形成され、所定の厚さ（上下方向における高さ）を持ったリング板部材であり、外周の３箇所に分けてアーム部２６を位置決めするための切欠３０２０が形成され、外周左側に図６及び図７に示した本体部１２の溝部１２８０に対する位置を決める位置決め凸部３０３０が形成されている。
【0102】
（ｂ１０．アーム部）
続いて、帯電散布ヘッドの誘導電極部の電極保持構造に用いられるアーム部について説明する。当該説明にあっては、アーム部を取り出して示した図１６を参照する。尚、図１６（Ａ）は左側面を示し、図１６（Ｂ）は正面（前面）を示し、図１６（Ｃ）は右側面を示す。
続いて、帯電散布ヘッドの誘導電極部の電極保持構造に用いられるアーム部について説明する。当該説明にあっては、アーム部を取り出して示した図１６を参照する。尚、図１６（Ａ）は左側面を示し、図１６（Ｂ）は正面（前面）を示し、図１６（Ｃ）は右側面を示す。
【0103】
図１６に示すように、アーム部２６は絶縁材質として、例えばポリ塩化ビニル樹脂の射出成型により製造され、側面視で矩形のアーム状の部材であり、図１６（Ｂ）に示すように、上端部の右側に支点部２６１０を上側に張り出して形成し、その反対側に押圧部２６２０を左側に張り出して形成している。
【0104】
また、下端部の左側には台形状の窪みとなる電極保持部２６３０が形成されている。尚、アーム部２６の押圧部２６２０には、流出側（下側）から嵌め込まれた図１５に示した固定プレート部３０に形成された切欠３０２０の内周側に位置するプレート部分が当接して流出側から押圧されることになる。
【0105】
（ｂ１１．誘導電極部）
最後に、帯電散布ヘッドの誘導電極部について説明する。当該説明にあっては、誘導電極部を取り出して示した図１７を参照する。尚、図１７（Ａ）は平面（上面）を示し、図１７（Ｂ）は正面（前面）を示し、図１７（Ａ）の切断線ｊ－ｊの断面を示す。
最後に、帯電散布ヘッドの誘導電極部について説明する。当該説明にあっては、誘導電極部を取り出して示した図１７を参照する。尚、図１７（Ａ）は平面（上面）を示し、図１７（Ｂ）は正面（前面）を示し、図１７（Ａ）の切断線ｊ－ｊの断面を示す。
【0106】
図１７に示すように、誘導電極部２４は、リング部２４１０と支持部２４４０とが形成されている。リング部２４１０は、図１７（Ｃ）の断面に示すように、導電材質となる、例えば金属製の電極芯材２４２０をポリ塩化ビニル樹脂等の絶縁材質を使用した絶縁被覆２４３０で被覆しており、リング部２４１０の所定位置から横方向（上下方向に対して直交する方向、図１７では左方向）に取り出された後に上方に屈曲された支持部２４４０も同様に電極芯材を絶縁被覆した構造であり、支持部２４４０の上部に導電芯材がケーブル接続部２４５０として引き出されている。
【0107】
［ｃ．ストレーナを有する帯電散布ヘッドの組立方法］
次に、実施形態のストレーナを有する帯電散布ヘッドの組立方法について説明する。当該説明にあっては、本体部に対する水側電極部の組立を示した図１８、図１８の組立後のストレーナの組立を示した図１９、図１９の組立後の液体導管部の組立を示した図２０、図２０の組立後の電極連結部の組立を示した図２１、図２１の組立後のアースケーブルの接続を示した図２２、図２２の接続後の本体カバー部の組立を示した図２３、図２３の組立後のノズル部を収納したノズル保持部の組立を示した図２４、及び図２４の組立後の電極保持構造を用いた誘導電極部の組立を示した図２５を参照する。
次に、実施形態のストレーナを有する帯電散布ヘッドの組立方法について説明する。当該説明にあっては、本体部に対する水側電極部の組立を示した図１８、図１８の組立後のストレーナの組立を示した図１９、図１９の組立後の液体導管部の組立を示した図２０、図２０の組立後の電極連結部の組立を示した図２１、図２１の組立後のアースケーブルの接続を示した図２２、図２２の接続後の本体カバー部の組立を示した図２３、図２３の組立後のノズル部を収納したノズル保持部の組立を示した図２４、及び図２４の組立後の電極保持構造を用いた誘導電極部の組立を示した図２５を参照する。
【0108】
（ｃ１．本体部に対する水側電極部の組立）
まず、第１工程となる本体部に対する水側電極部の組立について説明する。図１８に示すように、本体部１２に対する水側電極部１４の組立は、本体部１２の電極取付穴１２１０に、水側電極部１４を流出側（下側）から挿入する。これにより、水側電極部１４の六角ボルト面１４２０が電極取付穴１２１０の下端側に形成された六角開口部１２２０に嵌り込み、図１９に示すように、本体部１２の電極取付穴１２１０に対して水側電極部１４の抜けとヘッド軸回りの回動が防止される。電極取付穴１２１０に水側電極部１４の挿入後、本体部１２の電極取付穴１２１０の上端側に形成された円筒開口部１２３０に水側電極部１４の上端部の外ねじ部１４３０が露出した状態となる。
まず、第１工程となる本体部に対する水側電極部の組立について説明する。図１８に示すように、本体部１２に対する水側電極部１４の組立は、本体部１２の電極取付穴１２１０に、水側電極部１４を流出側（下側）から挿入する。これにより、水側電極部１４の六角ボルト面１４２０が電極取付穴１２１０の下端側に形成された六角開口部１２２０に嵌り込み、図１９に示すように、本体部１２の電極取付穴１２１０に対して水側電極部１４の抜けとヘッド軸回りの回動が防止される。電極取付穴１２１０に水側電極部１４の挿入後、本体部１２の電極取付穴１２１０の上端側に形成された円筒開口部１２３０に水側電極部１４の上端部の外ねじ部１４３０が露出した状態となる。
【0109】
（ｃ２．ストレーナの組立）
続いて、第２工程となるストレーナの組立について説明する。図１９に示すように、ストレーナ１５の組立は、水側電極部１４の内部流路１４１０に形成されたストレーナ収納室１４１２に、流入側（上側）からストレーナ１５を網目部１５２０の頂点を上側として挿入して収納する。
続いて、第２工程となるストレーナの組立について説明する。図１９に示すように、ストレーナ１５の組立は、水側電極部１４の内部流路１４１０に形成されたストレーナ収納室１４１２に、流入側（上側）からストレーナ１５を網目部１５２０の頂点を上側として挿入して収納する。
【0110】
（ｃ３．液体導管部の組立）
続いて、第３工程となる液体導管部の組立について説明する。図２０に示すように、液体導管部１８の組立は、本体部１２の円筒開口部１２３０に露出している水側電極部１４の上端側の内部流路１４１０に、液体導管部１８の鍔部１８３０の下側にシール１８４０を配置した下端側を挿入し、図２１に示すように、液体導管部１８を水側電極部１４の流入側（上側）に水側電極部１４の内部流路１４１０と液体導管部１８の内部流路１８１０が同軸となるように配置する。
続いて、第３工程となる液体導管部の組立について説明する。図２０に示すように、液体導管部１８の組立は、本体部１２の円筒開口部１２３０に露出している水側電極部１４の上端側の内部流路１４１０に、液体導管部１８の鍔部１８３０の下側にシール１８４０を配置した下端側を挿入し、図２１に示すように、液体導管部１８を水側電極部１４の流入側（上側）に水側電極部１４の内部流路１４１０と液体導管部１８の内部流路１８１０が同軸となるように配置する。
【0111】
（ｃ４．電極連結部の組立）
続いて、第４工程となる電極連結部の組立について説明する。図２１に示すように、電極連結部１６の組立は、本体部１２の電極取付穴１２１０に取り付けられた水側電極部１４と同軸に配置された液体導管部１８に対し、上側から液体導管部１８を電極連結部１６の通し穴１６２０に通して電極連結部１６を嵌め入れ、水側電極部１４の上端部の外ねじ部１４３０に対し電極連結部１６の内ねじ部１６３０を螺合し、電極取付穴１４に液体導管部１８と共にストレーナ１５を収納した水側電極部１４を取付固定する。
続いて、第４工程となる電極連結部の組立について説明する。図２１に示すように、電極連結部１６の組立は、本体部１２の電極取付穴１２１０に取り付けられた水側電極部１４と同軸に配置された液体導管部１８に対し、上側から液体導管部１８を電極連結部１６の通し穴１６２０に通して電極連結部１６を嵌め入れ、水側電極部１４の上端部の外ねじ部１４３０に対し電極連結部１６の内ねじ部１６３０を螺合し、電極取付穴１４に液体導管部１８と共にストレーナ１５を収納した水側電極部１４を取付固定する。
【0112】
この際、水側電極部１４は、本体部１２の六角開口部１２２０に対し六角ボルト面１４２０を嵌合させてヘッド軸回りの回動が防止されているため、従来の組立方法のように水側電極部１４の下端側を工具で抑えることを必要とせず、電極連結部１６の六角ナット面１６１０に対しスパナ等の工具を嵌めて電極連結部１６を回すことで、本体部１２に対して液体導管部１８と共にストレーナ１５を収納した水側電極部１４を簡単且つ容易に取付固定することが可能となる。
【0113】
また、電極連結部１６の軸方向（上下方向）の高さＨ２は、円筒開口部１２３０の軸方向（上下方向）の深さＨ１よりも高いため、電極連結部１６の六角ナット面１６１０の上側は円筒開口部１２３０から上側に十分に露出し、六角ナット面１６１０に対しスパナ等の工具を嵌め入れて回すことが容易であり、図２２に示すように、水側電極部１４に電極連結部１６を螺合させて本体部１２の電極取付穴１２１０にストレーナ１５を収納した水側電極部１４を取付固定すると共に、水側電極部１４の上側に液体導管部１６を連結固定する作業を簡単且つ容易に行うことを可能とする。
【0114】
（ｃ５．アースケーブルの接続）
続いて、第５工程となるアースケーブルの接続について説明する。アースケーブル３６の先端をケーブルコネクタ３６に通し、ケーブルコネクタ３６から取り出されたケーブル芯線に端子３８を圧着して事前準備する。尚、ケーブルコネクタ３６は、アースケーブル３４を通した状態でアースケーブル３４を通した開口を密閉状態とする密閉構造を備えている。
続いて、第５工程となるアースケーブルの接続について説明する。アースケーブル３６の先端をケーブルコネクタ３６に通し、ケーブルコネクタ３６から取り出されたケーブル芯線に端子３８を圧着して事前準備する。尚、ケーブルコネクタ３６は、アースケーブル３４を通した状態でアースケーブル３４を通した開口を密閉状態とする密閉構造を備えている。
【0115】
次に、図２２に示すように、アースケーブル３４の接続は、端子室１２４０の横方向（上下方向に対して直交する方向、図２２では右方向）に形成された電極コネクタ取付穴１２７０に、ケーブルコネクタ３６を、シールを介して螺合し、ケーブルコネクタ３６から取り出されたアースケーブル３６のケーブル芯線の端子３８に形成された通し穴にねじ４０を通し、ねじ４０を電極連結部１６のねじ穴１６４０に螺合してアースケーブル３６と電極連結部１６を接続固定する。ここで、電極連結部１６には複数のねじ穴１６４０が形成されており、ケーブルコネクタ３６から取り出されたアースケーブル３６のケーブル芯線の長さにばらつきがあっても、その長さに対応した位置にある任意のねじ穴１６４０に端子３８を接続することを可能とする。
【0116】
（ｃ６．本体カバー部の組立）
続いて、第６工程となる本体カバー部の組立について説明する。図２３に示すように、本体カバー部２０の組立は、電極連結部１６により取付固定された液体導管部１８を通し穴２０２０に通して上側から本体カバー部２０を嵌め入れ、本体カバー部２０の外ねじ部２０３０を本体部１２の端子室１２４０の内ねじ部１２５０に螺合させる。
続いて、第６工程となる本体カバー部の組立について説明する。図２３に示すように、本体カバー部２０の組立は、電極連結部１６により取付固定された液体導管部１８を通し穴２０２０に通して上側から本体カバー部２０を嵌め入れ、本体カバー部２０の外ねじ部２０３０を本体部１２の端子室１２４０の内ねじ部１２５０に螺合させる。
【0117】
この際、本体カバー部２０の蓋部２０１０の外周に六角ナット面２０１２が形成されていることから、六角ナット面２０１２に対しスパナ等の工具を嵌め入れて回すことができ、また本体カバー部２０をラジオペンチ等の工具で挟んで回す必要がないことから本体カバー部２０や外部に露出している液体導管部１８を傷付けることなく、簡単且つ容易に本体カバー部２０の外ねじ部２０３０を端子室１２４０の内ねじ部１２５０に螺合して端子室１２４０の流入側の開口を閉鎖し、図２４に示すように、本体部１２の流入側（上側）の組立作業は完了となる。
【0118】
（ｃ７．ノズル部を収納したノズル保持部の組立）
続いて、第７工程となるノズル部を収納したノズル保持部の組立について説明する。図２４に示すように、ノズル部２２を収納したノズル保持部３２の組立は、ノズル部２２をノズル保持部３２のノズル収納部３２１０にシール３２５０を介して嵌め入れたノズル保持部３２を事前準備し、この状態でノズル保持部３２の内ねじ部３２２０を、水側電極部１４の流出側の外ねじ部１４４０に螺合して本体部１２のシール１２２２により密閉した図２５に示すように取付固定する。
続いて、第７工程となるノズル部を収納したノズル保持部の組立について説明する。図２４に示すように、ノズル部２２を収納したノズル保持部３２の組立は、ノズル部２２をノズル保持部３２のノズル収納部３２１０にシール３２５０を介して嵌め入れたノズル保持部３２を事前準備し、この状態でノズル保持部３２の内ねじ部３２２０を、水側電極部１４の流出側の外ねじ部１４４０に螺合して本体部１２のシール１２２２により密閉した図２５に示すように取付固定する。
【0119】
尚、実施形態では、ノズル部２２を収納したノズル保持部３２の内ねじ部３２２０を水側電極部１４の流出側の外ねじ部１４４０に螺合して取付固定する場合を例に取っているが、水粒子の散布量の違いから他の実施形態として、水側電極部１４の下端内側の内ねじ部１４５０を使用する場合もある。
【0120】
（ｃ８．電極保持構造を用いた誘導電極部の組立）
最後に、第８工程となる電極保持構造を用いた誘導電極部の組立について説明する。図２５に示すように、電極保持構造を用いた誘導電極部の組立は、まず、本体部１２の下側に開口した溝部１２８０に対し３本のアーム部２６を固定プレート部３０の切欠３０２０に嵌合して位置決めした状態で嵌め入れ、続いて本体部１２のアーム固定用ねじ部１２９０に下側から固定部２８の内ねじ部２８１０を嵌め入れ、アーム部２６の電極保持部２６３０に合わせて誘導電極部２４のリング部２４１０を配置し、この状態で固定部２８の内ねじ部２８１０を本体部１２のアーム固定用ねじ部１２９０に螺合させていく。
最後に、第８工程となる電極保持構造を用いた誘導電極部の組立について説明する。図２５に示すように、電極保持構造を用いた誘導電極部の組立は、まず、本体部１２の下側に開口した溝部１２８０に対し３本のアーム部２６を固定プレート部３０の切欠３０２０に嵌合して位置決めした状態で嵌め入れ、続いて本体部１２のアーム固定用ねじ部１２９０に下側から固定部２８の内ねじ部２８１０を嵌め入れ、アーム部２６の電極保持部２６３０に合わせて誘導電極部２４のリング部２４１０を配置し、この状態で固定部２８の内ねじ部２８１０を本体部１２のアーム固定用ねじ部１２９０に螺合させていく。
【0121】
固定部２８の内ねじ部２８１０を本体部１２のアーム固定用ねじ部１２９０に螺合させていくと、固定プレート部３０を介してアーム部２６の押圧部２６２０が溝部１２８０に押圧され、アーム部２６は支点部２６１０を支点に電極保持部２６３０側を内側に傾倒する。この際、３箇所に配置された３本のアーム部２６が一斉に内側に傾倒するため、電極保持部２６３０に配置されている誘導電極部２４は、リング部２４１０の中心軸がノズル部２２のヘッド軸３５に一致するようにセンタリングされ、ノズル部２２の流出側の空間に誘導電極部２４がヘッド軸３５と同軸に取り付けられた状態となる。
【0122】
尚、実施形態で使用する誘導電極部２４のリング部２４１０のサイズ（径）は、例えば使用するノズル部２２の放出量に応じて変更されるものであり、このためアーム部２６の形状は、例えば支点部２６１０及び押圧部２６２０の形状は共通とするが、電極保持部２６３０側の形状については、誘導電極部２４のサイズ（径）に対応させたアーム形状としている。
【0123】
このような第１乃至第８工程からなる組立作業により、ストレーナを有する帯電散布ヘッドの組立作業が完了する。
【0124】
［ｄ．ストレーナの交換方法］
次に、帯電散布ヘッドに組み込まれたストレーナの交換方法について説明する。当該説明にあっては、ストレーナを交換するための組立分解状態を示した図２６を参照する。
次に、帯電散布ヘッドに組み込まれたストレーナの交換方法について説明する。当該説明にあっては、ストレーナを交換するための組立分解状態を示した図２６を参照する。
【0125】
図２６に示すように、帯電散布ヘッド１０のストレーナ１５の交換作業は、次の第９乃至第１３工程の手順で行う。
【0126】
まず、第９工程として、本体カバー部２０を本体部１２の端子室１２４０から取り外す。本体カバー部２０の取り外しは、六角ナット面２０１２にスパナ等の工具を嵌め入れて回すことで簡単且つ容易に取り外すことができる。
【0127】
続いて、第１０工程として、電極連結部１６に端子３８が接続されているアースケーブル３４を取り外す。具体的には、ドライバー等の工具を使用してねじ４０を取り外して端子３８を電極連結部１６から取り外し、ケーブルコネクタ３６を電極コネクタ取付穴１２７０から取り外す。尚、ケーブルコネクタ３６を電極コネクタ取付穴１２７０から取り外さずに、ねじ４０を取り外して端子３８を電極連結部１６から取り外した状態で、次工程を行うようにしても良い。
【0128】
続いて、第１１工程として、水側電極部１４から、電極連結部１６を取り外すと共に液体導管部１８を取り外し、水側電極部１４の内部流路１４１０の流入側を開放する。電極連結部１６の取り外しは、電極連結部１６の外周に形成された六角ナット面１６１０にスパナ等の工具を嵌め入れて回すことで、簡単且つ容易に取り外すことができる。
【0129】
続いて、第１２工程として、水側電極部１４のストレーナ収納室１４１２に収納されているストレーナ１５を交換する。交換に際して、新しいストレーナ１５を事前に準備して入れ替えるか、又は取り出したストレーナ１５を清掃して戻す。尚、ストレーナ１５の交換に併せて、ストレーナ室１４１２を含む水側電極部１４の内部流路１４１０の汚れを除去する清掃を行うようにしても良い。
【0130】
最後に、第１３工程として、前述したストレーナを含む帯電散布ヘッドの組立方法で明らかにした第２乃至第６工程の帯電散布ヘッドの流入側（上側）の組立作業を再び行ってストレーナ１５の交換作業は完了となる。
【0131】
［ｅ．本発明の変形例］
本発明によるストレーナを有する帯電散布ヘッドの組立方法の変形例について説明する。本発明によるストレーナを有する帯電散布ヘッドの組立方法は、上記の実施形態以外に、以下の変形を含むものである。
本発明によるストレーナを有する帯電散布ヘッドの組立方法の変形例について説明する。本発明によるストレーナを有する帯電散布ヘッドの組立方法は、上記の実施形態以外に、以下の変形を含むものである。
【0132】
（使用途中でのストレーナの組込み）
上記の実施形態は、ストレーナが組み込まれた帯電散布ヘッドとしているが、常にストレーナが組み込まれていることを必要とするものではない。例えばストレーナを有さない帯電散布ヘッドに対して、使用中にノズル部の詰まり等の可能性が懸念されるのであれば、前述したストレーナの交換方法に従ってストレーナを組み込んでも良い。逆に、ストレーナを組み込んだ帯電散布ヘッドを使用しており、ノズル部の詰まり等の可能性が懸念されないのであれば、前述したストレーナの交換方法に従ってストレーナを取り外しても良い。
上記の実施形態は、ストレーナが組み込まれた帯電散布ヘッドとしているが、常にストレーナが組み込まれていることを必要とするものではない。例えばストレーナを有さない帯電散布ヘッドに対して、使用中にノズル部の詰まり等の可能性が懸念されるのであれば、前述したストレーナの交換方法に従ってストレーナを組み込んでも良い。逆に、ストレーナを組み込んだ帯電散布ヘッドを使用しており、ノズル部の詰まり等の可能性が懸念されないのであれば、前述したストレーナの交換方法に従ってストレーナを取り外しても良い。
【0133】
（六角形の開口部、ナット面及びボルト面）
上記の実施形態にあっては、所定の工具としてスパナを使用して組み立てるために、対応する開口部、ボルト面及びナット面を六角形としているが、これに限定されず、使用する所定の工具に対応した形状として、例えば四角形、五角形、七角形などの多角形等の形状としても良い。
上記の実施形態にあっては、所定の工具としてスパナを使用して組み立てるために、対応する開口部、ボルト面及びナット面を六角形としているが、これに限定されず、使用する所定の工具に対応した形状として、例えば四角形、五角形、七角形などの多角形等の形状としても良い。
【0134】
（その他）
また本発明は上記の実施形態に限定されず、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
また本発明は上記の実施形態に限定されず、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
【符号の説明】
【0135】
１０：帯電散布ヘッド
１２：本体部
１２１０：電極取付穴
１２２０：六角開口部
１２２２：シール
１２３０：円筒開口部
１２４０：端子室
１２５０：内ねじ部
１２６０：固定面部
１２７０：電極コネクタ取付穴
１２８０：環状溝部
１２９０：アーム固定用ねじ部
１４：水側電極部
１４１０：内部流路
１４１２：ストレーナ収納室
１４１４：絞り部
１４２０：六角ボルト面
１４３０，１４４０：外ねじ部
１４５０：内ねじ部
１５：ストレーナ
１５１０：リング部
１５２０：網目部
１６：電極連結部
１６１０：六角ナット面
１６２０：通し穴
１６３０：内ねじ部
１６４０：ねじ穴
１８：液体導管部
１８１０：内部流路
１８２０：段部
１８３０：鍔部
１８４０：シール
１８５０：外ねじ部
２０：本体カバー部
２０１０：蓋部
２０１２：六角ナット面
２０２０：通し穴
２０３０：外ねじ部
２０４０：シール
２２：ノズル部
２２１０：ノズル孔
２４：誘導電極部
２４１０：電極芯材
２４２０：絶縁被覆
２４３０：リング部
２４４０：支持部
２４５０：ケーブル接続部
２６：アーム部
２６１０：支点部
２６２０：押圧部
２６３０：電極保持部
２６１０：支点部
２６２０：押圧部
２６３０：保持部
２８：固定部
２８１０：内ねじ部
２８２０：面取り部
２８３０：テーパー部
３０：固定プレート部
３０１０：開口穴
３０２０：切欠
３０３０：位置決め凸部
３２：ノズル保持部
３２１０：ノズル収納部
３２２０：内ねじ部
３２４０：六角ナット面
３２５０：シール
３４：アースケーブル
３６：ケーブルコネクタ
３８：端子
４０：ねじ
１２：本体部
１２１０：電極取付穴
１２２０：六角開口部
１２２２：シール
１２３０：円筒開口部
１２４０：端子室
１２５０：内ねじ部
１２６０：固定面部
１２７０：電極コネクタ取付穴
１２８０：環状溝部
１２９０：アーム固定用ねじ部
１４：水側電極部
１４１０：内部流路
１４１２：ストレーナ収納室
１４１４：絞り部
１４２０：六角ボルト面
１４３０，１４４０：外ねじ部
１４５０：内ねじ部
１５：ストレーナ
１５１０：リング部
１５２０：網目部
１６：電極連結部
１６１０：六角ナット面
１６２０：通し穴
１６３０：内ねじ部
１６４０：ねじ穴
１８：液体導管部
１８１０：内部流路
１８２０：段部
１８３０：鍔部
１８４０：シール
１８５０：外ねじ部
２０：本体カバー部
２０１０：蓋部
２０１２：六角ナット面
２０２０：通し穴
２０３０：外ねじ部
２０４０：シール
２２：ノズル部
２２１０：ノズル孔
２４：誘導電極部
２４１０：電極芯材
２４２０：絶縁被覆
２４３０：リング部
２４４０：支持部
２４５０：ケーブル接続部
２６：アーム部
２６１０：支点部
２６２０：押圧部
２６３０：電極保持部
２６１０：支点部
２６２０：押圧部
２６３０：保持部
２８：固定部
２８１０：内ねじ部
２８２０：面取り部
２８３０：テーパー部
３０：固定プレート部
３０１０：開口穴
３０２０：切欠
３０３０：位置決め凸部
３２：ノズル保持部
３２１０：ノズル収納部
３２２０：内ねじ部
３２４０：六角ナット面
３２５０：シール
３４：アースケーブル
３６：ケーブルコネクタ
３８：端子
４０：ねじ
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】