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特開2023-179035端末、サーバ、情報処理方法、およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023179035
(43)【公開日】2023-12-19
(54)【発明の名称】端末、サーバ、情報処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/431 20110101AFI20231212BHJP
   H04N 21/435 20110101ALI20231212BHJP
   H04N 21/462 20110101ALI20231212BHJP
   G08B 25/08 20060101ALI20231212BHJP
   G08B 21/10 20060101ALI20231212BHJP
   H04H 40/18 20080101ALI20231212BHJP
【FI】
H04N21/431
H04N21/435
H04N21/462
G08B25/08 A
G08B21/10
H04H40/18
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022092072
(22)【出願日】2022-06-07
(71)【出願人】
【識別番号】500489358
【氏名又は名称】株式会社アステム
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【弁理士】
【氏名又は名称】谷川 英和
(72)【発明者】
【氏名】中谷 彰宏
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 至
(72)【発明者】
【氏名】大嶋 雄三
【テーマコード(参考)】
5C086
5C087
5C164
【Fターム(参考)】
5C086AA01
5C086AA13
5C086BA13
5C086DA33
5C086FA17
5C086FA18
5C087AA02
5C087AA09
5C087AA10
5C087AA25
5C087BB73
5C087BB74
5C087DD02
5C087DD04
5C087EE05
5C087FF01
5C087FF02
5C087FF22
5C087GG02
5C087GG08
5C087GG84
5C164MA06S
5C164SB08P
5C164SC11S
5C164TB22S
5C164UB10P
5C164UB81P
5C164UC27P
5C164YA15
(57)【要約】
【課題】従来、端末に応じた適切な情報を適切な領域に出力できなかった。
【解決手段】映像と補助情報とを出力する端末1であって、映像を出力する映像領域に対応付けて、映像の取得先を特定する第一場所情報を格納し、かつ補助情報を出力する補助領域に対応付けて、補助情報の取得先を特定する第二場所情報を格納する場所情報格納部111と、第一場所情報が特定する映像の取得先から映像を受信する第一受信部151と、第二場所情報が特定する補助情報の取得先から1以上の各補助情報を受信する第二受信部152と、第一受信部151が受信した映像を、映像領域に出力する第一出力部162と、第二受信部152が受信した補助情報を、補助領域に出力する第二出力部163とを具備する端末1により、端末に応じた適切な情報を適切な領域に出力できる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像と補助情報とを出力する端末であって、
前記映像を出力する映像領域に対応付けて、前記映像の取得先を特定する第一場所情報を格納し、かつ前記補助情報を出力する補助領域に対応付けて、前記補助情報の取得先を特定する第二場所情報を格納する場所情報格納部と、
前記第一場所情報が特定する前記映像の取得先から映像を受信する第一受信部と、
前記第二場所情報が特定する前記補助情報の取得先から前記1以上の各補助情報を受信する第二受信部と、
前記第一受信部が受信した前記映像を、前記映像領域に出力する第一出力部と、
前記第二受信部が受信した補助情報を、前記補助領域に出力する第二出力部とを具備する端末。
【請求項2】
前記補助情報は、前記映像の手話映像、前記映像の字幕、または前記映像を補助する情報を取得するためのURLが埋め込まれた二次元コードである請求項1記載の端末。
【請求項3】
映像を選択するための画像を含む1または2以上の選択項目を有するポータル画面を出力するポータル出力部をさらに具備し、
前記ポータル出力部は、
前記ポータル画面において、前記選択項目の中、または前記選択項目に対応付く位置に、当該選択項目が選択された際に出力される前記映像に対応する補助情報を特定する補助特定情報を出力する請求項1または請求項2記載の端末。
【請求項4】
サーバから緊急情報を受信する第三受信部と、
前記第一出力部が出力している前記映像および前記第二出力部が出力している前記補助領域に代えて、または前記映像および前記補助領域に重畳して、前記緊急情報を出力する第三出力部とをさらに具備する請求項1から請求項3いずれか一項に記載の端末。
【請求項5】
前記サーバから電源ON命令を受信する第四受信部と、
前記電源ON命令に応じて、端末の電源をONにする電源ON部とをさらに具備し、
前記第三受信部は、
前記第四受信部が前記電源ON命令を受信した後に、前記緊急情報を受信する請求項4記載の端末。
【請求項6】
2以上の各グループに対応付けて、1以上の端末の端末情報を管理する端末管理部と、
2以上の各グループに対応付けて、各々、異なる緊急情報が格納される緊急情報格納部と、
2以上の各グループごとに、対応する緊急情報を取得する緊急情報取得部と、
2以上の各グループごとに、各グループに対応付く1以上の端末に、異なる緊急情報を送信する緊急情報送信部とを具備するサーバ。
【請求項7】
映像を出力する映像領域に対応付けて、前記映像の取得先を特定する第一場所情報を格納し、かつ補助情報を出力する補助領域に対応付けて、前記補助情報の取得先を特定する第二場所情報を格納する場所情報格納部と、第一受信部と、第二受信部と、第一出力部と、第二出力部とにより実現される情報処理方法であって、
前記第一受信が、前記第一場所情報が特定する前記映像の取得先から映像を受信する第一受信ステップと、
前記第二受信部が、前記第二場所情報が特定する前記補助情報の取得先から前記1以上の各補助情報を受信する第二受信ステップと、
前記第一出力部が、前記第一受信ステップで受信された前記映像を、前記映像領域に出力する第一出力ステップと、
前記第二出力部が、前記第二受信ステップで受信された補助情報を、前記補助領域に出力する第二出力ステップとを具備する情報処理方法。
【請求項8】
2以上の各グループに対応付けて、1以上の端末の端末情報を管理する端末管理部と、2以上の各グループに対応付けて、各々、異なる緊急情報が格納される緊急情報格納部と、緊急情報取得部と、緊急情報送信部とにより実現される情報処理方法であって、
前記緊急情報取得部が、2以上の各グループごとに、対応する緊急情報を取得する緊急情報取得ステップと、
前記緊急情報送信部が、2以上の各グループごとに、各グループに対応付く1以上の端末に、異なる緊急情報を送信する緊急情報送信ステップとを具備する情報処理方法。
【請求項9】
映像を出力する映像領域に対応付けて、前記映像の取得先を特定する第一場所情報を格納し、かつ補助情報を出力する補助領域に対応付けて、前記補助情報の取得先を特定する第二場所情報を格納する場所情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、
前記第一場所情報が特定する前記映像の取得先から映像を受信する第一受信部と、
前記第二場所情報が特定する前記補助情報の取得先から前記1以上の各補助情報を受信する第二受信部と、
前記第一受信部が受信した前記映像を、前記映像領域に出力する第一出力部と、
前記第二受信部が受信した補助情報を、前記補助領域に出力する第二出力部として機能させるためのプログラム。
【請求項10】
2以上の各グループに対応付けて、1以上の端末の端末情報を管理する端末管理部と、2以上の各グループに対応付けて、各々、異なる緊急情報が格納される緊急情報格納部とにアクセス可能なコンピュータを、
2以上の各グループごとに、対応する緊急情報を取得する緊急情報取得部と、
2以上の各グループごとに、各グループに対応付く1以上の端末に、異なる緊急情報を送信する緊急情報送信部として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像と補助情報とを出力する端末等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、映像に加えて、手話や字幕等を出力する技術があった(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015-61112号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術においては、端末に応じた適切な情報を適切な領域に出力できなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本第一の発明の端末は、映像と補助情報とを出力する端末であって、映像を出力する映像領域に対応付けて、映像の取得先を特定する第一場所情報を格納し、かつ補助情報を出力する補助領域に対応付けて、補助情報の取得先を特定する第二場所情報を格納する場所情報格納部と、第一場所情報が特定する映像の取得先から映像を受信する第一受信部と、第二場所情報が特定する補助情報の取得先から1以上の各補助情報を受信する第二受信部と、第一受信部が受信した映像を、映像領域に出力する第一出力部と、第二受信部が受信した補助情報を、補助領域に出力する第二出力部とを具備する端末である。
【0006】
かかる構成により、端末に応じた映像と補助情報とを適切な領域に出力できる。
【0007】
また、本第二の発明の端末は、第一の発明に対して、補助情報は、映像の手話映像、映像の字幕、または映像を補助する情報を取得するためのURLが埋め込まれた二次元コードである端末である。
【0008】
かかる構成により、端末に応じた映像と補助情報とを適切な領域に出力できる。
【0009】
また、本第三の発明の端末は、第一または第二の発明に対して、映像を選択するための画像を含む1または2以上の選択項目を有するポータル画面を出力するポータル出力部をさらに具備し、ポータル出力部は、ポータル画面において、選択項目の中、または選択項目に対応付く位置に、選択項目が選択された際に出力される映像に対応する補助情報を特定する補助特定情報を出力する端末である。
【0010】
かかる構成により、映像が対応している補助情報を容易に把握できる。
【0011】
また、本第四の発明の端末は、第一から第三いずれか1つの発明に対して、サーバから緊急情報を受信する第三受信部と、第一出力部が出力している映像および第二出力部が出力している補助領域に代えて、または映像および補助領域に重畳して、緊急情報を出力する第三出力部とをさらに具備する端末である。
【0012】
かかる構成により、端末のグループごとに、サーバから適切な緊急情報を受信し、出力できる。
【0013】
また、本第五の発明の端末は、第四の発明に対して、サーバから電源ON命令を受信する第四受信部と、電源ON命令に応じて、端末の電源をONにする電源ON部とをさらに具備し、第三受信部は、第四受信部が電源ON命令を受信した後に、緊急情報を受信する端末である。
【0014】
かかる構成により、電源がOFFの状態でも、適切な緊急情報を受信し、出力できる。
【0015】
また、本第六の発明のサーバは、2以上の各グループに対応付けて、1以上の端末の端末情報を管理する端末管理部と、2以上の各グループに対応付けて、各々、異なる緊急情報が格納される緊急情報格納部と、2以上の各グループごとに、対応する緊急情報を取得する緊急情報取得部と、2以上の各グループごとに、各グループに対応付く1以上の端末に、異なる緊急情報を送信する緊急情報送信部とを具備するサーバである。
【0016】
かかる構成により、端末のグループごとに、各端末に適切な緊急情報を送信できる。
【発明の効果】
【0017】
本発明による端末によれば、端末に応じた適切な情報を適切な領域に出力できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】実施の形態1における情報システムAの概念図
図2】同情報システムAのブロック図
図3】同端末1のブロック図
図4】同端末1の動作例について説明するフローチャート
図5】同ポータル画面出力処理の例について説明するフローチャート
図6】同画面出力処理の例について説明するフローチャート
図7】同サーバ2の動作例について説明するフローチャート
図8】同場所情報管理表を示す図
図9】同補助情報アイコン管理表を示す図
図10】同ポータル画面の雛形情報を示す図
図11】同コンテンツ管理表を示す図
図12】同グループ管理表を示す図
図13】同グループごとの緊急情報の例を示す図
図14】同ポータル画面の出力例を示す図
図15】同映像等の出力例を示す図
図16】同緊急情報の出力例を示す図
図17】同緊急情報の出力例を示す図
図18】同コンピュータシステムの概観図
図19】同コンピュータシステムのブロック図
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、端末等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0020】
(実施の形態1)
本実施の形態において、端末の画面上の領域である映像領域と補助領域とに対応付けて、各々、情報ソース場所が格納されており、当該情報ソース場所から映像と補助情報とを取得し、映像領域と補助領域とを合成して出力する端末について説明する。なお、補助情報は、例えば、手話映像、字幕、二次元コードである。また、情報ソース場所は、情報が存在する場所を特定する情報であり、例えば、後述する第一場所情報または後述する第二場所情報である。
【0021】
また、本実施の形態において、2以上の映像のうちのいずれかの映像を選択して視聴するための画面であり、映像を選択するための選択項目に対応付く1以上の補助特定情報が付与されている画面であるポータル画面を出力する端末について説明する。
【0022】
また、本実施の形態において、グループ化された端末ごとに、異なる緊急情報を送信するサーバについて説明する。
【0023】
さらに、本実施の形態において、電源ON命令を送信した後に、緊急情報を送信するサーバについて説明する。
【0024】
なお、本実施の形態において、情報Xが情報Yに対応付いていることは、情報Xから情報Yを取得できること、または情報Yから情報Xを取得できることであり、その対応付けの方法は問わない。情報Xと情報Yとがリンク付いていても良いし、同じバッファに存在していても良いし、情報Xが情報Yに含まれていても良いし、情報Yが情報Xに含まれている等でも良い。
【0025】
図1は、本実施の形態における情報システムAの概念図である。情報システムAは、1または2以上の端末1、サーバ2、および1または2以上の情報格納装置3を備える。
【0026】
端末1は、映像を視聴するユーザが使用する装置である。端末1は、例えば、いわゆるテレビ、いわゆるパーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン等であり、その種類は問わない。映像は、通常、動画である。映像は、音声データを含んでも良い。
【0027】
サーバ2は、緊急情報を端末1に送信する装置である。サーバ2は、例えば、後述するポータル画面、後述する電源ON命令を端末1に送信する装置である。サーバ2は、後述する情報格納装置3の機能の全部または一部を有しても良い。
【0028】
情報格納装置3は、映像、または1以上の補助情報、または映像と1以上の補助情報を格納し、端末1に提供する装置である。
【0029】
サーバ2、および情報格納装置3は、いわゆるサーバであり、例えば、クラウドサーバ、ASPサーバ等である。サーバ2、および情報格納装置3は、放送装置でも良い。
【0030】
1以上の各端末1とサーバ2とは、インターネットまたはLAN等のネットワークにより通信可能であることは好適である。また、1以上の各端末1と1以上の各情報格納装置3とは、インターネットまたはLAN等のネットワークにより通信可能であることは好適である。
【0031】
図2は、本実施の形態における情報システムAのブロック図である。図3は、端末1のブロック図である。
【0032】
端末1は、端末格納部11、端末受付部12、端末処理部13、端末送信部14、端末受信部15、および端末出力部16を備える。端末格納部11は、場所情報格納部111を備える。端末処理部13は、電源ON部131を備える。端末受信部15は、第一受信部151、第二受信部152、第三受信部153、および第四受信部154を備える。端末出力部16は、ポータル出力部161、第一出力部162、第二出力部163、および第三出力部164を備える。
【0033】
サーバ2は、格納部21、受信部22、処理部23、および送信部24を備える。格納部21は、端末管理部211、および緊急情報格納部212を備える。処理部23は、緊急情報取得部231を備える。送信部24は、緊急情報送信部241を備える。
【0034】
情報格納装置3は、情報格納部21、情報受信部22、情報処理部23、および情報送信部24を備える。
【0035】
端末1を構成する端末格納部11には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、後述する第一場所情報、後述する第二場所情報である。
【0036】
場所情報格納部111には、1または2以上の第一場所情報が格納される。また、場所情報格納部111には、1または2以上の第二場所情報が格納される。
【0037】
第一場所情報とは、映像の取得先を特定する情報である。第一場所情報は、例えば、情報格納装置3のURI、URL、IPアドレス等である。第一場所情報は、例えば、映像領域に対応付いている。映像領域とは、端末1の画面内の領域であり、映像を出力する領域である。第一場所情報は、例えば、映像領域を特定する第一領域情報に対応付いている。第一領域情報は、例えば、端末1の画面内の領域を特定する1以上の座標情報である。第一領域情報は、例えば、映像領域を特定する左上座標(x,y)、矩形である映像領域を特定する左上座標(x,y)と右下座標(x,y)である。第一場所情報は、例えば、映像識別子に対応付いている。
【0038】
第二場所情報とは、補助情報の取得先を特定する情報である。第二場所情報は、例えば、情報格納装置3のURI、URL、IPアドレス等である。第二場所情報は、例えば、補助領域に対応付いている。補助領域とは、端末1の画面内の領域であり、補助情報を出力する領域である。第二場所情報は、例えば、補助領域を特定する第二領域情報に対応付いている。第二領域情報は、例えば、端末1の画面内の領域を特定する1以上の座標情報である。第二領域情報は、例えば、補助領域を特定する左上座標(x,y)、矩形である補助領域を特定する左上座標(x,y)と右下座標(x,y)である。
【0039】
場所情報格納部111に2以上の第二場所情報が存在する場合、各第二場所情報は、補助情報種類識別子に対応付いている。補助情報種類識別子とは、補助情報の種類を識別する情報である。補助情報種類識別子は、例えば、「手話映像」「字幕」である。
【0040】
補助情報とは、当該補助情報と一緒に出力される映像を補助するための情報である。補助情報は、例えば、映像の手話映像、映像の字幕、または映像を補助する情報を取得するためのURLが埋め込まれた二次元コードである。
【0041】
端末受付部12は、各種の指示や情報を受け付ける。端末受付部12は、ユーザから各種の指示や情報を受け付ける。各種の指示や情報は、例えば、電源ON命令、電源OFF命令、ボリュームアップ命令、ボリュームダウン命令、後述する選択項目の選択指示である。
【0042】
各種の指示や情報の入力手段は、リモコンやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。
【0043】
端末処理部13は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、電源ON部131が行う処理である。端末処理部13は、後述するポータル画面構成処理を行っても良い。
【0044】
端末処理部13は、第一受信部151が受信した映像を第一領域情報で特定される映像領域に配置する。端末処理部13は、第二受信部152が受信した1以上の各補助情報を、各補助情報に対応する第二領域情報で特定される補助領域に配置する。映像と1以上の補助情報との配置により、映像と1以上の補助情報とが合成された画面が出力される。
【0045】
電源ON部131は、電源ON命令に応じて、端末1の電源をONにする。電源ON部131は、第四受信部154がサーバ2から受信した電源ON命令に応じて、端末1の電源をONにする。
【0046】
端末送信部14は、各種の指示や情報を送信する。端末送信部14は、各種の指示や情報をサーバ2または情報格納装置3に送信する。端末送信部14は、例えば、ポータル画面送信指示をサーバ2に送信する。端末送信部14は、例えば、映像送信指示を情報格納装置3に送信する。端末送信部14は、例えば、補助情報送信指示を情報格納装置3に送信する。
【0047】
ポータル画面送信指示とは、ポータル画面情報を送信する指示である。ポータル画面情報とは、ポータル画面を構成するための情報である。ポータル画面情報は、例えば、HTML、XMLで実現されるが、その実現手段、構造等は問わない。
【0048】
ポータル画面とは、2以上の映像の中の一の映像を選択するための画面である。ポータル画面とは、視聴する映像を選択するための画面である。ポータル画面とは、1または2以上の選択項目を有する画面である。選択項目とは、端末1で出力する映像を選択するためのユーザインターフェースである。選択項目は、映像を選択するための画像を含む。画像は、通常、静止画であるが動画でも良い。画像は、例えば、映像の差美羽ネイル画像である。選択項目は、例えば、ボタン、メニュー項目であるが、選択対象のユーザインターフェースであれば良い。
【0049】
映像送信指示とは、映像を送信する指示である。映像送信指示は、例えば、映像識別子を有する。映像識別子とは、映像を識別する情報である。
【0050】
補助情報送信指示とは、補助情報を送信する指示である。補助情報送信指示は、例えば、補助情報識別子を有する。補助情報識別子は、例えば、映像識別子である。補助情報識別子は、例えば、映像識別子と情報種類識別子である。情報種類識別子とは、補助情報の種類を識別する情報である。
【0051】
端末受信部15は、各種の指示や情報を受信する。各種の指示や情報は、例えば、映像、1以上の補助情報、緊急情報、電源ON命令、ポータル画面情報である。端末受信部15は、例えば、サーバ2からポータル画面情報を受信する。
【0052】
第一受信部151は、場所情報格納部111の第一場所情報が特定する映像の取得先から映像を受信する。第一受信部151は、第一場所情報が特定する情報格納装置3から映像を受信する。第一受信部151は、第一場所情報が特定する情報格納装置3の特定の領域(例えば、フォルダ)から映像を受信する。なお、第一受信部151は、通常、映像のストリーム、または映像と音声のストリームを受信する。
【0053】
第二受信部152は、場所情報格納部111の第二場所情報が特定する補助情報の取得先から1以上の各補助情報を受信する。第二受信部152は、第二場所情報が特定する1または2以上の各情報格納装置3から補助情報を受信する。第二受信部152は、第二場所情報が特定する1または2以上の各情報格納装置3の特定の領域(例えば、フォルダ)から補助情報を受信する。なお、第二受信部152は、一の情報格納装置3から2種類以上の補助情報を受信しても良い。また、第二受信部152は、2以上の各情報格納装置3から異なる種類の補助情報を受信しても良い。なお、第二受信部152は、例えば、映像と同期している手話映像のストリーム、または映像と同期している字幕を受信する。
【0054】
第三受信部153は、サーバ2から緊急情報を受信する。第三受信部153は、第四受信部154が電源ON命令を受信した後に、緊急情報を受信することは好適である。
【0055】
第四受信部154は、サーバ2から電源ON命令を受信する。
【0056】
端末出力部16は、各種の情報を出力する。各種の情報は、例えば、ポータル画面、端末処理部13が構成して取得した情報であり、映像と1または2以上の補助情報とを有する画面である。
【0057】
ここで、出力とは、通常、ディスプレイへの表示であるが、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念であっても良い。
【0058】
ポータル出力部161は、ポータル画面を出力する。ポータル出力部161は、例えば、端末受信部15がサーバ2から受信したポータル画面情報を用いて、ポータル画面を出力する。ポータル出力部161は、例えば、端末処理部13がポータル画面構成処理により構成したポータル画面を出力する。
【0059】
ポータル出力部161は、ポータル画面において、選択項目の中、または選択項目に対応付く位置に、選択項目が選択された際に出力される映像に対応する補助特定情報を出力する。補助特定情報とは、補助情報を特定する情報である。補助特定情報とは、補助情報の種類を特定する情報である、と言える。補助特定情報は、例えば、画像(例えば、アイコン)、文字列である。
【0060】
第一出力部162は、第一受信部151が受信した映像を、映像領域に出力する。第一出力部162は、例えば、第一領域情報が特定する映像領域に、映像を出力する。
【0061】
第二出力部163は、第二受信部152が受信した1または2以上の各補助情報を、各補助領域に出力する。第二出力部163は、例えば、第二領域情報が特定する補助領域に、補助情報を出力する。
【0062】
第三出力部164は、例えば、第一出力部162が出力している映像および第二出力部163が出力している補助領域に代えて、緊急情報を出力する。第三出力部164は、例えば、第一出力部162が出力している映像および第二出力部163が出力している補助領域に重畳して、緊急情報を出力する。第三出力部164は、通常、第三受信部153が緊急情報を受信した場合、他の情報に対して、優先して、緊急情報を出力する。優先して出力することは、例えば、緊急情報以外の情報を出力しないこと、緊急情報を最上位に出力することである。
【0063】
サーバ2を構成する格納部21には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、グループ情報、緊急情報、ポータル画面情報、映像、補助情報である。
【0064】
端末管理部211には、2以上のグループ情報が格納される。グループ情報とは、端末1のグループに関する情報である。グループ情報は、例えば、グループ識別子を有する。グループ情報は、1または2以上の端末情報を有する。
【0065】
グループ識別子とは、グループを識別する情報である。グループ識別子は、例えば、ID、グループ名である。
【0066】
端末情報とは、グループに属する端末1に関する情報である。端末情報は、例えば、端末1の通信先情報、1以上の端末属性値である。通信先情報とは、端末1に情報を送信するための情報である。通信先情報は、例えば、端末1のURL、IPアドレスである。端末属性値は、例えば、端末種類情報、端末サイズ情報である。端末種類情報とは、端末1の種類を特定する情報である。端末種類情報は、例えば、「テレビ」「スマートフォン」「タブレット端末」「パソコン」である。端末サイズ情報とは、端末1のサイズを特定する情報である。端末サイズ情報は、例えば、「46インチ」「65インチ」「縦×横」である。
【0067】
緊急情報格納部212には、1または2以上の緊急情報が格納される。緊急情報は、グループに対応付いている。緊急情報は、例えば、グループ識別子に対応付いている。
【0068】
緊急情報とは、緊急に報知すべき情報である。緊急情報は、例えば、災害情報である。災害情報とは、災害に関する情報である。災害情報とは、通常、災害が発生したことを知らせる情報である。災害情報は、避難情報を含むことは好適である。災害情報は、例えば、火災情報、地震情報である。火災情報とは、火災に関する情報である。火災情報とは、通常、火災が発生したことを知らせる情報である。地震情報とは、地震に関する情報である。地震情報とは、通常、地震が発生したことを知らせる情報である。避難情報とは、避難に関する情報である。避難情報は、通常、避難方法を知らせる情報である。避難情報は、例えば、避難経路を示す情報を含む。
【0069】
受信部22は、各種の情報を受信する。各種の情報は、例えば、緊急情報送信指示、緊急情報である。緊急情報送信指示とは、緊急情報を送信する指示である。各種の情報は、例えば、Jアラートからの信号、Jアラート情報である。なお、Jアラートからの信号、Jアラート情報は、緊急情報送信指示の一例である、と考えても良い。
【0070】
処理部23は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、緊急情報取得部231が行う処理である。
【0071】
緊急情報取得部231は、緊急情報を取得する。緊急情報取得部231は、例えば、緊急情報格納部212の緊急情報を取得する。緊急情報取得部231は、グループごとに、異なる緊急情報を取得する。
【0072】
緊急情報取得部231は、例えば、受信部22が緊急情報送信指示を受信したことをトリガーとして、緊急情報を取得する。ただし、緊急情報取得部231が緊急情報を取得するトリガーは問わない。
【0073】
送信部24は、各種の情報を送信する。各種の情報は、例えば、緊急情報、ポータル画面情報、映像、補助情報である。
【0074】
緊急情報送信部241は、緊急情報取得部231が取得した緊急情報を送信する。緊急情報送信部241は、2以上の各グループに属する1以上の各端末1に、グループごとに異なる緊急情報を送信することは好適である。
【0075】
情報格納装置3を構成する情報格納部21には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、1または2以上の補助情報、1または2以上の映像である。1以上の補助情報は、字幕と手話映像等の異なる種類の情報でも良い。1以上の補助情報は、同じ種類の情報であり、2以上の各映像に対応する、異なる情報でも良い。
【0076】
情報受信部22は、各種の情報や指示を受信する。各種の情報や指示は、例えば、補助情報送信指示、映像送信指示である。
【0077】
情報処理部23は、各種の処理を行う。情報処理部23は、例えば、情報格納部21から補助情報を取得する。情報処理部23は、例えば、情報格納部21から映像を取得する。情報処理部23は、例えば、情報受信部22が補助情報送信指示を受信したことに応じて、当該補助情報送信指示に対応する補助情報を取得する。情報処理部23は、例えば、情報受信部22が映像送信指示を受信したことに応じて、当該映像送信指示に対応する映像を取得する。
【0078】
情報送信部24は、各種の情報を端末1に送信する。情報送信部24は、例えば、情報処理部23が取得した1または2以上の補助情報を端末1に送信する。情報送信部24は、例えば、情報処理部23が取得した映像を端末1に送信する。
【0079】
端末格納部11、場所情報格納部111、格納部21、端末管理部211、緊急情報格納部212、および情報格納部21は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0080】
端末格納部11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が端末格納部11等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が端末格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が端末格納部11等で記憶されるようになってもよい。
【0081】
端末受付部12は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0082】
端末処理部13、電源ON部131、処理部23、緊急情報取得部231、および情報処理部23は、通常、プロセッサやメモリ等から実現され得る。端末処理部13等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。なお、プロセッサは、CPU、MPU、GPU等であり、その種類は問わない。
【0083】
端末送信部14、送信部24、緊急情報送信部241、および情報送信部24は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0084】
端末受信部15、第一受信部151、第二受信部152、第三受信部153、第四受信部154、受信部22、および情報受信部22は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0085】
端末出力部16、ポータル出力部161、第一出力部162、第二出力部163、および第三出力部164は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。端末出力部16等は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0086】
次に、情報システムAの動作例について説明する。まず、端末1の動作例について、図4のフローチャートを用いて説明する。
【0087】
(ステップS401)端末受付部12は、ユーザから電源ON命令を受け付けたか否かを判断する。電源ON命令を受け付けた場合はステップS402に行き、受け付けなかった場合はステップS405に行く。
【0088】
(ステップS402)端末送信部14は、ポータル画面送信指示をサーバ2に送信する。
【0089】
(ステップS403)端末受信部15は、サーバ2から、ポータル画面情報を受信したか否かを判断する。ポータル画面情報を受信した場合はステップS404に行き、受信しなかった場合はステップS403に戻る。
【0090】
(ステップS404)端末処理部13等は、ポータル画面出力処理を行う。ポータル画面出力処理の例について、図5のフローチャートを用いて説明する。
【0091】
(ステップS405)端末受付部12は、ユーザから選択指示を受け付けたか否かを判断する。選択指示を受け付けた場合はステップS406に行き、受け付けなかった場合はステップS415に行く。
【0092】
(ステップS406)端末処理部13は、場所情報格納部111から、選択指示に対応する第一場所情報を場所情報格納部111から取得する。選択指示に対応する第一場所情報は、例えば、選択指示に対応する映像識別子と対になる第一場所情報である。
【0093】
(ステップS407)端末送信部14は、ステップS406で取得された第一場所情報が特定する装置(通常、情報格納装置3)に映像送信指示を送信する。
【0094】
(ステップS408)端末処理部13は、カウンタiに1を代入する。
【0095】
(ステップS409)端末処理部13は、選択指示に対応する映像識別子で識別される映像に対応して、i番目の補助情報が存在するか否かを判断する。i番目の補助情報が存在する場合はステップS410に行き、存在しない場合はステップS413に行く。映像に対応する補助情報とは、映像と同期して出力される補助情報である。映像に対応する補助情報は、ポータル画面における補助特定情報で特定される補助情報である。
【0096】
(ステップS410)端末処理部13は、i番目の補助情報に対応する第二場所情報を場所情報格納部111から取得する。
【0097】
(ステップS411)端末送信部14は、ステップS410で取得された第二場所情報が特定する装置(通常、情報格納装置3)に補助情報送信指示を送信する。
【0098】
(ステップS412)端末処理部13は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS409に戻る。
【0099】
(ステップS413)端末出力部16等は、画面出力処理を行う。画面出力処理の例について、図6のフローチャートを用いて説明する。
【0100】
(ステップS414)端末処理部13は、画面出力を終了するか否かを判断する。画面出力を終了する場合はステップS401に戻り、画面出力を終了しない場合はステップS420に行く。
【0101】
なお、画面出力を終了する場合は、終了指示が受け付けられた場合、出力していた映像の出力が完了した場合である。
【0102】
(ステップS415)端末受信部15は、電源ON命令をサーバ2から受信したか否かを判断する。電源ON命令を受信した場合はステップS416に行き、受信しなかった場合はステップS420に行く。
【0103】
(ステップS416)端末処理部13は、現在、電源ONの状態であるか否かを判断する。電源ONの状態でればステップS418に行き、電源OFFの状態であればステップS417に行く。
【0104】
(ステップS417)電源ON部131は、端末1の電源をONにする。
【0105】
(ステップS418)第三受信部153は、緊急情報を受信したか否かを判断する。緊急情報を受信した場合はステップS419に行き、受信しなかった場合はステップS418に戻る。
【0106】
(ステップS419)第三出力部164は、ステップS418で受信された緊急情報を出力する。ステップS401に戻る。
【0107】
(ステップS420)端末受信部15は、電源ON命令をサーバ2から受信したか否かを判断する。電源ON命令を受信した場合はステップS421に行き、受信しなかった場合はステップS413に戻る。
【0108】
(ステップS421)第三受信部153は、緊急情報を受信したか否かを判断する。緊急情報を受信した場合はステップS422に行き、受信しなかった場合はステップS421に戻る。
【0109】
(ステップS422)第三出力部164は、ステップS421で受信された緊急情報を出力する。
【0110】
(ステップS423)端末処理部13は、予め決められた時間、WAITする。ステップS409に行く。なお、WAITする時間は問わない。
【0111】
なお、図4のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0112】
以下、ステップS404のポータル画面出力処理の例について、図5のフローチャートを用いて説明する。
【0113】
(ステップS501)端末処理部13は、受信されたポータル画面情報が有するポータル画面の雛形情報を取得する。
【0114】
(ステップS502)端末処理部13は、カウンタiに1を代入する。
【0115】
(ステップS503)端末処理部13は、ポータル画面情報の中に、i番目の選択項目の情報が存在するか否かを判断する。i番目の選択項目の情報が存在する場合はステップS504に行き、存在しない場合はステップS511に行く。
【0116】
(ステップS504)端末処理部13は、カウンタjに1を代入する。
【0117】
(ステップS505)端末処理部13は、ポータル画面情報の中に、i番目の選択項目の情報に対応するj番目の補助情報種類識別子が存在するか否かを判断する。j番目の補助情報種類識別子が存在する場合はステップS506に行き、存在しない場合はステップS509に行く。
【0118】
(ステップS506)端末処理部13は、j番目の補助情種類報識別子に対応する補助特定情報(ここでは、補助情報画像(例えば、アイコン))を端末格納部11から取得する。
【0119】
(ステップS507)端末処理部13は、ステップS506で取得した補助情報画像を、i番目の選択項目の情報(例えば、アイコン)の中、またはi番目の選択項目の情報に対応付く位置(例えば、直下)に配置する。
【0120】
(ステップS508)端末処理部13は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS505に戻る。
【0121】
(ステップS509)端末処理部13は、ステップS507で構成したi番目の選択項目の情報(補助情報画像を含む)を、ポータル画面の雛形情報が示す画面に配置する。
【0122】
(ステップS510)端末処理部13は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS503に戻る。
【0123】
(ステップS511)ポータル出力部161は、ポータル画面を出力する。上位処理にリターンする
【0124】
なお、図5のフローチャートにおける処理は、ポータル画面構成処理である。
【0125】
次に、ステップS413の画面出力処理の例について、図6のフローチャートを用いて説明する。
【0126】
(ステップS601)第一受信部151は、サーバ2または情報格納装置3から映像を受信したか否かを判断する。映像を受信した場合はステップS602に行き、受信しなかった場合はステップS604に行く。
【0127】
(ステップS602)端末処理部13は、第一領域情報を端末格納部11から取得する。
【0128】
(ステップS603)第一出力部162は、第一領域情報が示す映像領域に、ステップS601で受信された映像を出力する。上位処理にリターンする。
【0129】
(ステップS604)第二受信部152は、サーバ2または情報格納装置3から補助情報を受信したか否かを判断する。補助情報を受信した場合はステップS605に行き、受信しなかった場合はステップS601に戻る。
【0130】
(ステップS605)端末処理部13は、ステップS604で受信された種類の補助情報に対応する第二領域情報を端末格納部11から取得する。
【0131】
(ステップS606)第二出力部163は、第二領域情報が示す補助領域に、ステップS604で受信された補助情報を出力する。上位処理にリターンする。
【0132】
次に、サーバ2の動作例について、図7のフローチャートを用いて説明する。
【0133】
(ステップS701)受信部22は、ポータル画面送信指示を端末1から受信したか否かを判断する。ポータル画面送信指示を受信した場合はステップS702に行き、受信しなかった場合はステップS703に行く。
【0134】
(ステップS702)処理部23は、格納部21からポータル画面情報を取得する。送信部24は、当該ポータル画面情報を端末1に送信する。ステップS701に戻る。
【0135】
(ステップS703)受信部22は、緊急情報送信指示を受信したか否かを判断する。緊急情報送信指示を受信した場合はステップS704に行き、受信しなかった場合はステップS701に戻る。
【0136】
(ステップS704)処理部23は、カウンタiに1を代入する。
【0137】
(ステップS705)処理部23は、端末管理部211を参照し、i番目のグループが存在するか否かを判断する。i番目のグループが存在する場合はステップS706に行き、存在しない場合はステップS701に戻る。
【0138】
(ステップS706)処理部23は、i番目のグループに対応する緊急情報を緊急情報格納部212から取得する。
【0139】
(ステップS707)処理部23は、カウンタjに1を代入する。
【0140】
(ステップS708)処理部23は、端末管理部211を参照し、i番目のグループの中に、j番目の端末1が存在するか否かを判断する。j番目の端末1が存在する場合はステップS709に行き、存在しない場合はステップS711に行く。
【0141】
(ステップS709)処理部23は、端末管理部211から、i番目のグループのj番目の端末1に対応する通信先情報を取得する。次に、緊急情報送信部241は、当該通信先情報が示す端末1に、ステップS706で取得した緊急情報を送信する。
【0142】
(ステップS710)処理部23は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS708に戻る。
【0143】
(ステップS711)処理部23は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS705に戻る。
【0144】
なお、図7のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0145】
次に、情報格納装置3の動作例について説明する。情報格納装置3の情報受信部22は、映像送信指示または補助情報送信指示を端末1から受信する。次に、情報処理部23は、映像送信指示または補助情報送信指示に対応する映像または補助情報を情報格納部21から取得する。そして、情報送信部24は、取得した映像または補助情報を、順次、端末1に送信する。なお、順次、送信することは、例えば、映像または手話映像または字幕のストリームを送信することである。
【0146】
次に、本実施の形態における情報システムAの具体的な動作例について説明する。
【0147】
今、端末1の場所情報格納部111には、図8に示す場所情報管理表が格納されている、とする。場所情報管理表は、情報種類識別子ごとの場所情報と領域情報とを管理する表である。場所情報管理表は、「ID」「情報種類識別子」「領域情報」「場所情報」を有する複数のレコードを管理する。ここで、情報種類識別子とは情報の種類を識別する情報である。ここでは、情報種類識別子は、「映像」「手話映像」「字幕」である。また、領域情報は、端末1の画面上の矩形の左上座標と右下座標である。場所情報は、映像または手話映像または字幕が格納されている装置を特定する情報である。場所情報は、映像または手話映像または字幕が格納されている装置の特定の場所(例えば、フォルダ)を特定する情報である。場所情報は、ここでは、例えば、IPアドレス、またはURLである。
【0148】
また、端末1の端末格納部11には、図9に示す補助情報アイコン管理表が格納されている。補助情報アイコンとは、補助情報の情報種類識別子ごとのアイコンである。補助情報アイコンは、補助特定情報の一例である。
【0149】
サーバ2の格納部21には、図10のポータル画面の雛形情報、図11のコンテンツ管理表が格納されている。
【0150】
ポータル画面の雛形情報は、ポータル画面を構成する雛形の情報であり、ここでは、画像を含む。ポータル画面の雛形情報の6つの空領域には、映像識別子が存在する。映像識別子は、ここでは「CNT1」「CNT2」「CNT3」「CNT4」「CNT5」「CNT6」である。
【0151】
コンテンツ管理表は、ポータル画面を構成するコンテンツアイコンを管理する表である。コンテンツ管理表は、「コンテンツ識別子」「サムネイル画像」「補助情報種類識別子」を有する複数のレコードを管理する。「コンテンツ識別子」は、ポータル画面の選択項目に対応する。「サムネイル画像」は、ポータル画面の選択項目を構成するボタンの図柄を構成する。「補助情報種類識別子」は、対応するコンテンツである映像をサポートしている補助情報の種類を示す。コンテンツ識別子「CNT1」で識別される映像は、補助情報「手話映像」と「字幕」とにより、サポートされ得る。コンテンツ識別子「CNT2」で識別される映像は、補助情報「字幕」のみにより、サポートされ得る。コンテンツ識別子「CNT3」で識別される映像には、補助情報が存在しない。
【0152】
また、サーバ2の端末管理部211には、図12に示すグループ管理表が格納されている。グループ管理表は、グループ情報を管理する表である。グループ管理表は、「グループ識別子」「部屋番号」「通信先情報」を有する複数のレコードを管理する。グループ管理表のグループは、例えば、ホテルや集合住宅等における各階の端末のグループである。
【0153】
さらに、サーバ2の緊急情報格納部212には、緊急情報管理表が格納されている。緊急情報管理表は、グループごとの緊急情報を管理する表である。緊急情報管理表は、「ID」「グループ識別子」「緊急情報」を有する複数のレコードを管理する。緊急情報管理表において、各階ごとに、緊急情報が異なることを示す。
【0154】
かかる状況において、以下の3つの具体例について説明する。具体例1は、補助情報アイコンを有する1以上の選択項目を有するポータル画面を出力する処理例である。具体例2は、端末1において、映像(コンテンツ)と補助情報とを出力する処理例である。具体例3は、緊急情報を出力する処理例である。
【0155】
(具体例1)
今、ユーザAは、端末1に対して電源ON命令を入力した、とする。次に、端末1の端末受付部12は、ユーザから電源ON命令を受け付ける。次に、端末送信部14は、ポータル画面送信指示をサーバ2に送信する。
【0156】
次に、サーバ2の受信部22は、ポータル画面送信指示を端末1から受信する。次に、処理部23は、格納部21からポータル画面情報を取得する。ここで、ポータル画面情報は、図10のポータル画面の雛形情報および図11のコンテンツ管理表である、とする。次に、送信部24は、当該ポータル画面情報を端末1に送信する。
【0157】
次に、ユーザAの端末1の端末受信部15は、サーバ2から、ポータル画面情報を受信する。次に、端末処理部13等は、図5のフローチャートで説明した処理により、ポータル画面出力処理を行う。かかるポータル画面の出力例は、図14である。図14において、選択項目1401に対応する映像では、手話映像と字幕が出力されることが分かる。また、選択項目1402に対応する映像では、字幕のみが出力されることが分かる。さらに、選択項目1403に対応する映像では、手話映像も字幕も出力されないことが分かる
【0158】
なお、具体例1において、サーバ2の受信部22がポータル画面送信指示を端末1から受信した場合に、送信部24は、図14に示すポータル画面情報を端末1に送信しても良い。そして、端末1は、図14に示すポータル画面情報を受信し、当該ポータル画面情報を用いて、ポータル画面を出力しても良い。端末1は、選択項目の中または選択項目に対応付く位置に、当該選択項目が選択された際に出力される映像に対応する補助情報を特定する補助特定情報を含むポータル画面を出力すれば良い。
【0159】
(具体例2)
図14の画面において、ユーザAは、例えば、選択項目1401を選択した、とする。すると、端末1の端末受付部12は、ユーザAから、選択項目1401に対応する選択指示を受け付ける。
【0160】
次に、端末処理部13は、場所情報管理表(図8)から映像に対応する場所情報(第一場所情報)「IPアドレス1」を取得する。そして、端末送信部14は、「IPアドレス1」が特定する情報格納装置3に映像送信指示を送信する。なお、映像送信指示は、選択項目1401に対応するコンテンツ識別子「CNT1」を有する、とする。
【0161】
また、端末処理部13は、場所情報管理表(図8)から手話映像に対応する場所情報(第二場所情報)「URL1」を取得する。そして、端末送信部14は、「URL1」が特定する情報格納装置3に手話映像である補助情報の送信指示を送信する。なお、補助情報送信指示は、選択項目1401に対応するコンテンツ識別子「CNT1」を有する、とする。
【0162】
さらに、端末処理部13は、場所情報管理表(図8)から字幕に対応する場所情報(第二場所情報)「URL2」を取得する。そして、端末送信部14は、「URL2」が特定する情報格納装置3に字幕である補助情報の送信指示を送信する。なお、補助情報送信指示は、選択項目1401に対応するコンテンツ識別子「CNT1」を有する、とする。
【0163】
次に、「IPアドレス1」で特定される情報格納装置3は、映像送信指示を受信し、当該映像送信指示に対応する映像(「CNT1」で識別される映像)を情報格納部21から取得し、端末1に送信する。
【0164】
また、「URL1」で特定される情報格納装置3は、手話映像である補助情報の送信指示を受信し、当該補助情報送信指示に対応する手話映像(「CNT1」で識別される手話映像)を情報格納部21から取得し、端末1に送信する。
【0165】
さらに、「URL2」で特定される情報格納装置3は、字幕である補助情報の送信指示を受信し、当該補助情報送信指示に対応する字幕(「CNT1」で識別される字幕)を情報格納部21から取得し、端末1に送信する。
【0166】
次に、端末1の第一受信部151は、「IPアドレス1」で特定される情報格納装置3から映像を受信する。また、端末1の第二受信部152は、「URL1」で特定される情報格納装置3から手話映像を受信する。さらに、端末1の第二受信部152は、「URL2」で特定される情報格納装置3から字幕を受信する。次に、端末処理部13は、第一領域情報「(x,y)(x,y)」で特定される映像領域に、受信された映像を出力する。また、端末処理部13は、手話映像の第二領域情報「(x,y)(x,y)」で特定される補助領域に、受信された手話映像を出力する。さらに、端末処理部13は、字幕の第二領域情報「(x,y)(x,y)」で特定される補助領域に、受信された字幕を出力する。以上の処理により、ユーザAの端末1には、映像と手話映像と字幕とが合成された画面が出力される。
【0167】
かかる出力例は、図15である。図15の1501は、映像である。1502は、手話映像である。さらに、1503は、字幕である。
【0168】
(具体例3)
ユーザAが端末で図15の画面を視聴中に、サーバ2の受信部22は、緊急情報送信指示(例えば、Jアラート)を受信した、とする。
【0169】
次に、サーバ2の処理部23は、各グループごとに、図13のグループごとの緊急情報を取得する。そして、処理部23は、グループ管理表(図12)を参照し、各グループごとに、1または2以上の通知先情報を取得する。次に、緊急情報送信部241は、各グループごとに、1または2以上の各通知先情報が特定する1以上の端末1に、電源ON命令を送信した後、直ちに、各グループごとの緊急情報を送信する。
【0170】
次に、2以上の各端末1は、電源ON命令を受信する。そして、電源OFFの状態の端末1は、電源ONの状態となる。次に、2以上の各端末1は、自身が属するグループの緊急情報を受信する。そして、2以上の各端末1の第三出力部164は、緊急情報を出力する。
【0171】
グループ識別子「1F」で識別されるグループの端末1(1階の部屋の端末1であり、ユーザAの端末1)における緊急情報の出力例は、図16である。また、グループ識別子「2F」で識別されるグループの端末1(2階の部屋の端末1)における緊急情報の出力例は、図17である。
【0172】
以上、本実施の形態によれば、端末1に応じた適切な情報を適切な領域に出力できる。
【0173】
また、本実施の形態によれば、選択項目の中または選択項目に対応付く位置に、当該選択項目が選択された際に出力される映像に対応する補助情報を特定する補助特定情報を含むポータル画面により、ユーザは、映像が対応している補助情報を容易に把握できる。
【0174】
さらに、本実施の形態によれば、端末のグループごとに、サーバから適切な緊急情報を受信し、出力できる。
【0175】
なお、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD-ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における端末1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、映像を出力する映像領域に対応付けて、前記映像の取得先を特定する第一場所情報を格納し、かつ補助情報を出力する補助領域に対応付けて、前記補助情報の取得先を特定する第二場所情報を格納する場所情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、前記第一場所情報が特定する前記映像の取得先から映像を受信する第一受信部と、前記第二場所情報が特定する前記補助情報の取得先から前記1以上の各補助情報を受信する第二受信部と、前記第一受信部が受信した前記映像を、前記映像領域に出力する第一出力部と、前記第二受信部が受信した補助情報を、前記補助領域に出力する第二出力部として機能させるためのプログラムである。
【0176】
また、サーバ2を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、2以上の各グループに対応付けて、1以上の端末の端末情報を管理する端末管理部と、2以上の各グループに対応付けて、各々、異なる緊急情報が格納される緊急情報格納部とにアクセス可能なコンピュータを、2以上の各グループごとに、対応する緊急情報を取得する緊急情報取得部と、2以上の各グループごとに、各グループに対応付く1以上の端末に、異なる緊急情報を送信する緊急情報送信部として機能させるためのプログラムである。
【0177】
また、図18は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態の端末1、サーバ2、または情報格納装置3を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。図18は、このコンピュータシステム300の概観図であり、図19は、システム300のブロック図である。
【0178】
図18において、コンピュータシステム300は、CD-ROMドライブを含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304とを含む。図18において、図示しないスピーカーやマイクを含んでも良い。
【0179】
図19において、コンピュータ301は、CD-ROMドライブ3012に加えて、MPU3013と、CD-ROMドライブ3012等に接続されたバス3014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3015と、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3017とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
【0180】
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態の端末1等の機能を実行させるプログラムは、CD-ROM3101に記憶されて、CD-ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD-ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
【0181】
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態の端末1等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0182】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信するステップや、情報を受信するステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0183】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0184】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0185】
また、上記各実施の形態において、各処理は、単一の装置によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0186】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0187】
以上のように、本発明にかかる端末1は、端末に応じた適切な情報を適切な領域に出力できるという効果を有し、テレビジョン受信機や映像出力端末等として有用である。
【符号の説明】
【0188】
1 端末
2 サーバ
3 情報格納装置
11 端末格納部
12 端末受付部
13 端末処理部
14 端末送信部
15 端末受信部
16 端末出力部
21 情報格納部
21 格納部
22 受信部
22 情報受信部
23 処理部
23 情報処理部
24 送信部
24 情報送信部
111 場所情報格納部
131 電源ON部
151 第一受信部
152 第二受信部
153 第三受信部
154 第四受信部
161 ポータル出力部
162 第一出力部
163 第二出力部
164 第三出力部
211 端末管理部
212 緊急情報格納部
231 緊急情報取得部
241 緊急情報送信部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
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図18
図19