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特開2023-179060アナログメーターのための計測処理システム及び計測処理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023179060
(43)【公開日】2023-12-19
(54)【発明の名称】アナログメーターのための計測処理システム及び計測処理方法
(51)【国際特許分類】
   G08C 19/00 20060101AFI20231212BHJP
   G06T 7/60 20170101ALI20231212BHJP
【FI】
G08C19/00 301G
G06T7/60 150Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022092114
(22)【出願日】2022-06-07
(71)【出願人】
【識別番号】522226432
【氏名又は名称】株式会社 プラスワン・ソリューション
(74)【代理人】
【識別番号】100117503
【弁理士】
【氏名又は名称】間瀬 ▲けい▼一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100165489
【弁理士】
【氏名又は名称】榊原 靖
(72)【発明者】
【氏名】山本 泰裕
【テーマコード(参考)】
2F073
5L096
【Fターム(参考)】
2F073AA01
2F073AB01
2F073BB04
2F073BB07
2F073BC04
2F073CC02
2F073CC03
2F073CC12
2F073CD01
2F073CD11
2F073EF08
2F073FG01
2F073FG02
2F073FG09
2F073FG11
2F073GG01
2F073GG08
2F073GG09
5L096BA18
5L096CA02
5L096DA02
5L096FA67
5L096HA09
(57)【要約】
【課題】複数の互いに異なる種類のアナログメーターのいずれのアナログメーターであっても、その計測処理を容易に行い得るようにしたアナログメーターのための計測処理システム及び計測処理方法を提供する。
【解決手段】子端末装置において、CPU110は、アナログメーターのQRコード(登録商標)を利用して、当該QRコード(登録商標)に入力済みのメーターID、当該メーターIDに対応するタイプ及び当該メーターIDに対応する情報パラメータを設定する。当該CPU110は、このような設定のもとに決定される当該アナログメーターの目盛盤露呈部を利用して、当該アナログメーターの指針の指示値を算出する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体ケーシング、当該本体ケーシング内に収容してなる目盛盤及び指針を有するメーター本体を備えて、
前記目盛盤は、目盛板と、当該目盛板の表面に形成されて少なくとも主目盛線部を有する目盛とを備えており、
前記指針は、その基端部にて、前記目盛板に回転可能に支持されて、前記基端部から前記目盛板に沿い前記主目盛線部側へ長手状に延出してなり、
前記本体ケーシングは、その前壁に形成してなる開口部にて、前記目盛盤のうちの前記前壁の前記開口部に対する対応目盛盤部を、前記指針と共に、目盛盤露呈部として露呈してなるアナログメーターのための計測処理システムであって、
端末装置を備えており、
当該端末装置は、
複数の情報体に対応する複数のメーター識別符号と複数のアナログメーターのタイプとの対応関係からなる第1テーブル及び前記複数のメーター識別符号と複数のパラメータ情報であって、少なくとも前記主目盛線部を有する複数のパラメータ情報との対応関係からなる第2テーブルをメーター情報テーブルデータとして不揮発的に記憶してなる記憶手段と、
前記アナログメーターが計測用アナログメーターとして使用されるとき、当該計測用アナログメーターの前記本体ケーシングのうちのその前壁の前記開口部を通して観察される前側外観部を前側外観部画像として撮影する撮影手段と、
当該撮影手段により撮影された前記前側外観部画像に含まれる前記目盛盤露呈部をメーター画像データとしてセットするメーター画像データセット手段と、
前記複数の情報体の一情報体に対応する一メーター識別符号を前記メーター情報テーブルデータからサーチするサーチ手段と、
前記一メーター識別符号に対する対応メーター識別符号が、前記サーチ手段により、前記メーター情報テーブルデータの前記第1テーブルに基づきサーチされたとき、前記対応メーター識別符号に応じて、前記複数の計測用アナログメーターのうちの一計測用アナログメーターのタイプを一タイプとして選定するタイプ選定手段と、
前記一メーター識別符号に対応する一パラメータ情報を、前記メーター情報テーブルデータの前記第2テーブルに基づき選定するパラメータ情報選定手段と、
前記主目盛線部に含まれる前記目盛の始端部と前記指針の回転中心とを結ぶ始端側直線と前記指針が物理量の値を指示する位置にあるときの当該指針の長手方向中心線とから前記指針の指示角度を算出する指示角度算出手段と、
前記始端側直線と前記主目盛線部に含まれる前記目盛の終端部と前記指針の前記回転中心とを結ぶ終端側直線とのなす角度から前記指示角度に応じて前記指針の指示値を算出する指示値算出手段とを備えるアナログメーターのための計測処理システム。
【請求項2】
前記端末装置を子端末装置として、
当該子端末装置と接続される親端末装置を備えており、
前記子端末装置は、
前記サーチ手段を子端末装置側サーチ手段とするとともに前記メーター情報テーブルデータを子端末装置側メーター情報テーブルデータとして、
前記子端末装置側サーチ手段が前記子端末装置側メーター情報テーブルデータから前記対応メーター識別符号をサーチし得ないとき、前記メーター画像データを出力する出力手段とを備えており、
前記親端末装置は、
前記記憶手段及び前記出力手段を子端末装置側記憶手段及び子端末装置側出力手段とするとともに、前記複数の情報体、前記複数のメーター識別符号、前記複数のタイプ及び前記複数の情報パラメータを、それぞれ、子端末装置側複数の情報体、子端末装置側複数のメーター識別符号、子端末装置側複数のタイプ及び子端末装置側複数の情報パラメータとして、
親端末装置側複数の情報体に対応する親端末装置側複数のメーター識別符号と複数のアナログメーターの親端末装置側タイプとの対応関係からなる第1テーブル及び前記親端末装置側複数のメーター識別符号と親端末装置側複数のパラメータ情報であって、少なくとも前記主目盛線部を有する親端末装置側複数のパラメータ情報との対応関係からなる第2テーブルを親端末装置側メーター情報テーブルデータとして記憶してなる親端末装置側記憶手段と、
前記子端末装置側出力手段からの前記メーター画像データを計測用新規アナログメーターの新規メーター画像データとしてセットする新規メーター画像データセット手段と、
前記タイプ選定手段及び前記パラメータ情報選定手段を、それぞれ、子端末装置側タイプ選定手段及び子端末装置側パラメータ情報選定手段とし、かつ前記一情報体、前記一メーター識別符号、前記一タイプ及び前記一情報パラメータを、それぞれ、子端末装置側一情報体、子端末装置側一メーター識別符号、子端末装置側一タイプ及び子端末装置側一情報パラメータとして、
前記親端末装置側複数の情報体の一情報体に対応する一メーター識別符号を親端末装置側一メーター識別符号として前記メーター情報テーブルデータからサーチする親端末装置側サーチ手段と、
前記親端末装置側一メーター識別符号が、前記親端末装置側サーチ手段により、前記親端末装置側メーター情報テーブルデータの前記第1テーブルに基づきサーチされたとき、前記親端末装置側一メーター識別符号に応じて、前記複数の計測用アナログメーターのうちの一計測用アナログメーターのタイプを、親端末装置側一タイプとして選定する親端末装置側タイプ選定手段と、
前記親端末装置側一メーター識別符号に対応する一パラメータ情報を、前記親端末装置側メーター情報テーブルデータの前記第2テーブルに基づき親端末装置側一パラメータ情報として選定する親端末装置側パラメータ情報選定手段と、
前記親端末装置側メーター識別符号、前記親端末装置側タイプ及び前記親端末装置側パラメータ情報を親端末装置側出力データとして出力する親端末装置側出力手段とを備えており、
前記子端末装置は、前記親端末装置側出力手段からの前記親端末装置側出力データを前記子端末装置側記憶手段に入力して前記子端末装置側メーター情報テーブルデータを前記親端末装置側出力データの前記親端末装置側一メーター識別符号、前記親端末装置側一タイプ及び前記親端末装置側一パラメータ情報でもって更新するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のアナログメーターのための計測処理システム。
【請求項3】
前記端末装置を子端末装置として、
当該子端末装置と接続される親端末装置を備えており、
前記子端末装置は、
前記メーター情報テーブルデータを子端末装置側メーター情報テーブルデータとして、
前記子端末装置の前記サーチ手段が前記子端末装置側メーター情報テーブルデータの前記第1テーブルから前記計測用アナログメーターに対応するメーター識別符号をサーチし得ないとき、少なくとも前記メーター画像データを出力する出力手段とを備えており、
前記親端末装置は、
前記憶手段及び前記サーチ手段を子端末装置側記憶手段及び子端末装置側サーチ手段とするとともに、前記複数の情報体、前記複数のメーター識別符号、前記複数のタイプ及び前記複数の情報パラメータを、それぞれ、子端末装置側複数の情報体、子端末装置側複数のメーター識別符号、子端末装置側複数のタイプ及び子端末装置側複数の情報パラメータとして、
親端末装置側複数の情報体に対応する親端末装置側複数のメーター識別符号と複数のアナログメーターの親端末装置側タイプとの対応関係からなる第1テーブル及び前記親端末装置側複数のメーター識別符号と親端末装置側複数のパラメータ情報であって、少なくとも前記主目盛線部及び前記指針の指針形状を有する親端末装置側複数のパラメータ情報との対応関係からなる第2テーブルを親端末装置側メーター情報テーブルデータとして記憶してなる親端末装置側記憶手段と、
前記出力手段を子端末装置側出力手段として、当該子端末装置側出力手段からの前記メーター画像データを計測用新規アナログメーターの新規メーター画像データとしてセットする新規メーター画像データセット手段と、
前記計測用新規アナログメーターのためのメーター識別符号が前記親端末装置側メーター情報テーブルデータにないとき、前記計測用新規アナログメーターのタイプが前記親端末装置側メーター情報テーブルデータに有るか否かを判定するタイプ判定手段と、
前記計測用新規アナログメーターの前記タイプが前記親端末装置側メーター情報テーブルデータの前記第1テーブにない旨、前記タイプ判定手段により判定されたとき、前記メーター画像データに含まれる前記計測用新規アナログメーターの目盛盤露呈部に対応するタイプを新規タイプとして設定する新規タイプ設定手段と、
前記計測用新規アナログメーターの前記目盛盤露呈部に含まれる主目盛線部が、前記親端末装置側メーター情報テーブルの前記第2テーブルに有るか否かを判定する主目盛線部判定手段と、
前記主目盛線部がない旨、前記主目盛線部判定手段により判定されたとき、当該主目盛線部を新規主目盛線部として設定する主目盛線部設定手段と、
前記計測用新規アナログメーターの前記目盛盤露呈部に含まれる指針形状が前記親端末装置側メーター情報テーブルの前記第2テーブルに有るか否かを判定する指針形状判定手段と、
前記指針形状がない旨、前記指針形状判定手段により判定されたとき、前記計測用新規アナログメーターの前記目盛盤露呈部に含まれる前記指針形状を新規指針形状として設定する指針形状設定手段と、
前記新規主目盛線部に基づき目盛の始端部から終端部までの目盛値を前記目盛盤に入力設定する目盛値入力設定手段と、
前記目盛盤露呈部中の表示単位符号に基づき前記目盛値の単位を設定する単位設定手段と、
前記計測用アナログメーターのためのメーター識別符号を新規メーター識別符号として設定するメーター識別符号設定手段と、
前記新規メーター識別符号に対応する情報体を前記計測用アナログメーターのための新規情報体として作成する情報体作成手段と、
前記新規タイプ、前記新規主目盛線部及び前記新規指針形状に基づき前記親端末装置側メーター情報テーブルデータを更新する更新手段と、
当該更新手段により更新された前記親端末装置側メーター情報テーブルデータを親端末装置側更新メーター情報テーブルデータとして前記子端末装置に出力する親端末装置側出力手段とを備えており、
前記子端末装置は、前記子端末装置側記憶手段に記憶済みの前記子端末装置側メーター情報テーブルデータを、前記親端末装置側出力手段からの前記親端末装置側更新メーター情報テーブルデータでもって更新するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のアナログメーターのための計測処理システム。
【請求項4】
本体ケーシング、当該本体ケーシング内に収容してなる目盛盤及び指針を有するメーター本体を備えて、
前記目盛盤は、目盛板と、当該目盛板の表面に形成されて少なくとも主目盛線部を有する目盛とを備えており、
前記指針は、その基端部にて、前記目盛板に回転可能に支持されて、前記基端部から前記目盛板に沿い前記主目盛線部側へ長手状に延出してなり、
前記本体ケーシングは、その前壁に形成してなる開口部にて、前記目盛盤のうちの前記前壁の前記開口部に対する対応目盛盤部を、前記指針と共に、目盛盤露呈部として露呈してなるアナログメーターのための計測処理方法であって、
端末装置において、
複数の情報体に対応する複数のメーター識別符号と複数のアナログメーターのタイプとの対応関係からなる第1テーブル及び前記複数のメーター識別符号と複数のパラメータ情報であって、少なくとも前記主目盛線部を有する複数のパラメータ情報との対応関係からなる第2テーブルをメーター情報テーブルデータとして不揮発的に記憶しておき、
前記アナログメーターが計測用アナログメーターとして使用されるとき、当該計測用アナログメーターの前記本体ケーシングのうちのその前壁の前記開口部を通して観察される前側外観部を前側外観部画像として撮影し、
当該撮影手段により撮影された前記前側外観部画像に含まれる前記目盛盤露呈部をメーター画像データとしてセットし、
前記複数の情報体の一情報体に対応する一メーター識別符号を前記メーター情報テーブルデータからサーチし、
前記一メーター識別符号に対する対応メーター識別符号が前記メーター情報テーブルデータの前記第1テーブルに基づきサーチされたとき、前記対応メーター識別符号に応じて、前記複数の計測用アナログメーターのうちの一計測用アナログメーターのタイプを一タイプとして選定し、
前記一メーター識別符号に対応する一パラメータ情報を、前記メーター情報テーブルデータの前記第2テーブルに基づき選定し、
前記主目盛線部に含まれる前記目盛の始端部と前記指針の回転中心とを結ぶ始端側直線と前記指針が物理量の値を指示する位置にあるときの当該指針の長手方向中心線とから前記指針の指示角度を算出し、
前記始端側直線と前記主目盛線部に含まれる前記目盛の終端部と前記指針の前記回転中心とを結ぶ終端側直線とのなす角度から前記指示角度に応じて前記指針の指示値を算出するようにしたアナログメ/ーターのための計測処理方法。
【請求項5】
前記端末装置を子端末装置として、当該子端末装置において、
前記メーター情報テーブルデータを子端末装置側メーター情報テーブルデータとして、前記一情報体に対応する前記一メーター識別符号を前記子端末装置側メーター情報テーブルデータからサーチし得ないとき、少なくとも前記メーター画像データを出力し、
前記子端末装置に接続される親端末装置において、
前記複数の情報体、前記複数のメーター識別符号、前記複数のタイプ及び前記複数の情報パラメータを、それぞれ、子端末装置側複数の情報体、子端末装置側複数のメーター識別符号、子端末装置側複数のタイプ及び子端末装置側複数の情報パラメータとして、親端末装置側複数の情報体に対応する親端末装置側複数のメーター識別符号と複数のアナログメーターの親端末装置側タイプとの対応関係からなる第1テーブル及び前記親端末装置側複数のメーター識別符号と親端末装置側複数のパラメータ情報であって、少なくとも前記主目盛線部を有する親端末装置側複数のパラメータ情報との対応関係からなる第2テーブルを親端末装置側メーター情報テーブルデータとして記憶しておき、
前記子端末装置からの前記メーター画像データを計測用新規アナログメーターの新規メーター画像データとしてセットし、
前記一情報体、前記一メーター識別符号、前記一タイプ及び前記一情報パラメータを、それぞれ、子端末装置側一情報体、子端末装置側一メーター識別符号、子端末装置側一タイプ及び子端末装置側一情報パラメータとして、前記親端末装置側複数の情報体の一情報体に対応する一メーター識別符号を親端末装置側一メーター識別符号として前記メーター情報テーブルデータからサーチし、
前記親端末装置側一メーター識別符号が、前記親端末装置側メーター情報テーブルデータの前記第1テーブルに基づきサーチされたとき、前記親端末装置側一メーター識別符号に応じて、前記複数の計測用アナログメーターのうちの一計測用アナログメーターのタイプを、親端末装置側一タイプとして選定し、
前記親端末装置側一メーター識別符号に対応する一パラメータ情報を、前記親端末装置側メーター情報テーブルデータの前記第2テーブルに基づき親端末装置側一パラメータ情報として選定し、
前記親端末装置側メーター識別符号、前記親端末装置側タイプ及び前記親端末装置側パラメータ情報を親端末装置側出力データとして出力し、
前記子端末装置において、前記記憶済みの前記子端末装置側メーター情報テーブルデータを、前記親端末装置側出力データの前記親端末装置側一メーター識別符号、前記親端末装置側一タイプ及び前記親端末装置側一パラメータ情報でもって更新するようにしたことを特徴とする請求項4に記載のアナログメーターのための計測処理方法。
【請求項6】
前記端末装置を子端末装置として、当該子端末装置において、
前記メーター情報テーブルデータを子端末装置側メーター情報テーブルデータとして、前記子端末装置側メーター情報テーブルデータの前記第1テーブルから前記計測用アナログメーターに対応するメーター識別符号をサーチし得ないとき、少なくとも前記メーター画像データを出力し、
前記子端末装置に接続される親端末装置において、
前記複数の情報体、前記複数のメーター識別符号、前記複数のタイプ及び前記複数の情報パラメータを、それぞれ、子端末装置側複数の情報体、子端末装置側複数のメーター識別符号、子端末装置側複数のタイプ及び子端末装置側複数の情報パラメータとして、親端末装置側複数の情報体に対応する親端末装置側複数のメーター識別符号と複数のアナログメーターの親端末装置側タイプとの対応関係からなる第1テーブル及び前記親端末装置側複数のメーター識別符号と親端末装置側複数のパラメータ情報であって、少なくとも前記主目盛線部及び前記指針の指針形状を有する親端末装置側複数のパラメータ情報との対応関係からなる第2テーブルを親端末装置側メーター情報テーブルデータとして記憶しておき、
前記メーター画像データを計測用新規アナログメーターの新規メーター画像データとしてセットし、
前記計測用新規アナログメーターのためのメーター識別符号が前記親端末装置側メーター情報テーブルデータにないとき、前記計測用新規アナログメーターのタイプが前記親端末装置側メーター情報テーブルデータに有るか否かを判定し、
前記計測用新規アナログメーターの前記タイプが前記親端末装置側メーター情報テーブルデータの前記第1テーブにない旨、判定されたとき、前記メーター画像データに含まれる前記計測用新規アナログメーターの目盛盤露呈部に対応するタイプを新規タイプとして設定し、
前記計測用新規アナログメーターの前記目盛盤露呈部に含まれる主目盛線部が、前記親端末装置側メーター情報テーブルの前記第2テーブルに有るか否かを判定し、
前記主目盛線部がない旨、判定されたとき、当該主目盛線部を新規主目盛線部として設定し、
前記計測用新規アナログメーターの前記目盛盤露呈部に含まれる指針形状が前記親端末装置側メーター情報テーブルの前記第2テーブルに有るか否かを判定し、
前記指針形状がない旨、判定されたとき、前記計測用新規アナログメーターの前記目盛盤露呈部に含まれる前記指針形状を新規指針形状として設定し、
前記新規主目盛線部に基づき目盛の始端部から終端部までの目盛値を前記目盛盤に入力設定し、
前記目盛盤露呈部中の表示単位符号に基づき前記目盛値の単位を設定し、
前記計測用アナログメーターのためのメーター識別符号を新規メーター識別符号として設定し、
前記新規メーター識別符号に対応する情報体を前記計測用アナログメーターのための新規情報体として作成し、
前記新規タイプ、前記新規主目盛線部及び前記新規指針形状に基づき前記親端末装置側メーター情報テーブルデータを更新し、
前記更新された前記親端末装置側メーター情報テーブルデータを親端末装置側更新メーター情報テーブルデータとして前記子端末装置に出力し、
前記子端末装置において、前記記憶済みの前記子端末装置側メーター情報テーブルデータを、前記親端末装置側更新メーター情報テーブルデータでもって更新するようにしたことを特徴とする請求項4に記載のアナログメーターのための計測処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電圧、電流その他の物理量の使用量を計測する計器としてのアナログメーターの計測処理に適したアナログメーターのための計測処理システム及び計測処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のアナログメーターの計測処理システムとしては、下記特許文献1に記載の画像処理装置が提案されている。当該画像処理装置は、設定モードにおいて、アナログメーターの撮影画像を見ながら部分円環からなるエッジ検出領域を調整し、当該エッジ検出領域に基づき当該アナログメーターの測定値の読み取りを実現するために目盛りや指針に関する情報を予め設定しておき、運転モードにおいて、計測の際に撮影されるアナログメーターの画像データから、設定モードで設定済みの情報に基づいて指針を検出することで、指針の指示値を算出し、当該指示値を保存し、或いは所定の条件の成立のもとに通知するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-96304号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述のように構成してなる画像処理装置において、エッジ検出領域は次のようにして設定情報として設定されている。
【0005】
当該画像処理装置においては、撮影した円形型アナログメーターの画像を閲覧しながら、画像表示エリアに表示された画像データ上に、カーソルを移動させつつ、外円の弧を描画し、さらに、内円の弧を描画して、外円の弧と共に部分円環を構成するように描画し、ついで、部分円環の始端及び後端を描画する。このように描画した部分円環を利用して指針の指示値を算出するようになっている。
【0006】
しかしながら、円形型アナログメーターとは異なる種類のアナログメーター、例えば、矩形型アナログメーターの指針による指示値を算出しようとしても、目盛りの形状が、円形型アナログメーターとは異なる矩形型アナログメーターに起因して異なっていれば、上述の設定情報では指示値を算出し得ないおそれがある。
【0007】
これに対しては、上述した円形型アナログメーターに適用される画像処理装置において、設定モードにおいて、矩形型アナログメーターについて、エッジ検出領域を設定した上で、運転モードにおいて、当該エッジ検出領域を利用して矩形型アナログメーターの指針による指示値を算出することも考えられる。これでは、アナログメーターの種類が異なるごとに、運転モードにおいて指針による指示値を算出するにあたり、設定モードの処理を繰り返し行うことになり、このような繰り返し作業は、計測にあたり、面倒な作業といわざるを得ないという不具合を招く。
【0008】
そこで、本発明は、以上のようなことに対処するため、複数の互いに異なる種類のアナログメーターのいずれのアナログメーターであっても、その計測処理を容易に行い得るようにしたアナログメーターのための計測処理システム及び計測処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係るアナログメーターのための計測処理システムは、請求項1の記載によれば、
本体ケーシング(10)、当該本体ケーシング内に収容してなる目盛盤(20)及び指針(30)を有するメーター本体(Mb)を備えて、
目盛盤は、目盛板(20a)と、当該目盛板の表面に形成されて少なくとも主目盛線部(21、a、b)を有する目盛(20b)とを備えており、
指針は、その基端部にて、目盛板に回転可能に支持されて、上記基端部から目盛板に沿い上記主目盛線部側へ長手状に延出してなり、
本体ケーシングは、その前壁(11)に形成してなる開口部(11a)にて、目盛盤のうちの上記前壁の上記開口部に対する対応目盛盤部を、指針と共に、目盛盤露呈部(W)として露呈してなるものである。
【0010】
当該アナログメーターのための計測処理システムは、端末装置(100)を備えており、
当該端末装置は、
複数の情報体に対応する複数のメーター識別符号と複数のアナログメーターのタイプとの対応関係からなる第1テーブル及び上記複数のメーター識別符号と複数のパラメータ情報であって、少なくとも上記主目盛線部を有する複数のパラメータ情報との対応関係からなる第2テーブルをメーター情報テーブルデータ(T)として不揮発的に記憶してなる記憶手段(140)と、
アナログメーターが計測用アナログメーターとして使用されるとき、当該計測用アナログメーターの本体ケーシングのうちのその前壁の上記開口部を通して観察される前側外観部を前側外観部画像として撮影する撮影手段(160)と、
当該撮影手段により撮影された上記前側外観部画像に含まれる上記目盛盤露呈部をメーター画像データとしてセットするメーター画像データセット手段(S100、S101)と、
複数の情報体の一情報体に対応する一メーター識別符号を上記メーター情報テーブルデータからサーチするサーチ手段(S112)と、
上記一メーター識別符号に対する対応メーター識別符号が、サーチ手段により、上記メーター情報テーブルデータ(T)の上記第1テーブルに基づきサーチされたとき、上記対応メーター識別符号に応じて、複数の計測用アナログメーターのうちの一計測用アナログメーターのタイプを一タイプとして選定するタイプ選定手段(S221)と、
上記一メーター識別符号に対応する一パラメータ情報を、上記メーター情報テーブルデータ(T)の上記第2テーブルに基づき選定するパラメータ情報選定手段(S123)と、
上記主目盛線部に含まれる目盛の始端部と指針の回転中心とを結ぶ始端側直線と指針が物理量の値を指示する位置にあるときの当該指針の長手方向中心線とから指針の指示角度(θ)を算出する指示角度算出手段(S124)と、
上記始端側直線と上記主目盛線部に含まれる目盛の終端部と指針の上記回転中心とを結ぶ終端側直線とのなす角度から上記指示角度に応じて指針の指示値(G)を算出する指示値算出手段(S125)とを備える。
【0011】
このような構成によれば、計測用アナログメーターが、例えば、矩形型アナログメーター及び円形型アナログメーターのように相互に相違していても、当該計測用アナログメーターの指針の指示値が、当該計測用アナログメーターのメーター識別符号及びタイプに応じて、メーター情報テーブルデータに基づき算出される。
【0012】
従って、メーター情報テーブルデータを利用するのみで、計測用アナログメーターがどのようなアナログメーターであっても、指針の指示値を容易にかつ円滑に算出することができて、計測者の計測作業やその負担を大幅に軽減し得る。
【0013】
また、本発明は、請求項2の記載によれば、請求項1に記載のアナログメーターのための計測処理システムにおいて、
端末装置を子端末装置として、
当該子端末装置と接続される親端末装置(200)を備えており、
子端末装置は、
サーチ手段を子端末装置側サーチ手段とするとともに上記メーター情報テーブルデータを子端末装置側メーター情報テーブルデータとして、
子端末装置側サーチ手段が上記子端末装置側メーター情報テーブルデータから上記対応メーター識別符号をサーチし得ないとき、上記メーター画像データを出力する出力手段(S129)とを備えており、
親端末装置は、
記憶手段及び出力手段を子端末装置側記憶手段及び子端末装置側出力手段とするとともに、複数の情報体、上記複数のメーター識別符号、上記複数のタイプ及び上記複数の情報パラメータを、それぞれ、子端末装置側複数の情報体、子端末装置側複数のメーター識別符号、子端末装置側複数のタイプ及び子端末装置側複数の情報パラメータとして、
親端末装置側複数の情報体に対応する親端末装置側複数のメーター識別符号と複数のアナログメーターの親端末装置側タイプとの対応関係からなる第1テーブル及び上記親端末装置側複数のメーター識別符号と親端末装置側複数のパラメータ情報であって、少なくとも上記主目盛線部を有する親端末装置側複数のパラメータ情報との対応関係からなる第2テーブルを親端末装置側メーター情報テーブルデータ(Ta)として記憶してなる親端末装置側記憶手段(240)と、
子端末装置側出力手段からの上記メーター画像データを計測用新規アナログメーターの新規メーター画像データとしてセットする新規メーター画像データセット手段(S200、S201)と、
タイプ選定手段及びパラメータ情報選定手段を、それぞれ、子端末装置側タイプ選定手段及び子端末装置側パラメータ情報選定手段とし、かつ上記一情報体、上記一メーター識別符号、上記一タイプ及び前記一情報パラメータを、それぞれ、子端末装置側一情報体、子端末装置側一メーター識別符号、子端末装置側一タイプ及び子端末装置側一情報パラメータとして、
親端末装置側複数の情報体の一情報体に対応する一メーター識別符号を親端末装置側一メーター識別符号として上記メーター情報テーブルデータからサーチする親端末装置側サーチ手段(S213)と、
上記親端末装置側一メーター識別符号が、親端末装置側サーチ手段により、上記親端末装置側メーター情報テーブルデータ(Ta)の上記第1テーブルに基づきサーチされたとき、上記親端末装置側一メーター識別符号に応じて、複数の計測用アナログメーターのうちの一計測用アナログメーターのタイプを、親端末装置側一タイプとして選定する親端末装置側タイプ選定手段(S221)と、
上記親端末装置側一メーター識別符号に対応する一パラメータ情報を、上記親端末装置側メーター情報テーブルデータ(Ta)の上記第2テーブルに基づき親端末装置側一パラメータ情報として選定する親端末装置側パラメータ情報選定手段(S222)と、
上記親端末装置側メーター識別符号、上記親端末装置側タイプ及び上記親端末装置側パラメータ情報を親端末装置側出力データとして出力する親端末装置側出力手段(S223)とを備えており、
子端末装置は、親端末装置側出力手段からの上記親端末装置側出力データを子端末装置側記憶手段に入力して上記子端末装置側メーター情報テーブルデータ(T)を上記親端末装置側出力データの上記親端末装置側一メーター識別符号、上記親端末装置側一タイプ及び上記親端末装置側一パラメータ情報でもって更新するようにしたことを特徴とする。
【0014】
このような構成によれば、計測用アナログメーター、例えば、逆台形型アナログメーターのメーター識別符号、タイプ及び情報パラメータが、子端末装置側記憶手段内のメーター情報テーブルデータになくても、親端末装置側記憶手段のメーター情報テーブルデータに含まれていれば、当該メーター情報テーブルデータでもって、子端末装置側メーター情報テーブルデータを更新することのみにより、計測用アナログメーターの指針の指示値を子端末装置において容易に算出することができる。
【0015】
また、本発明は、請求項3の記載によれば、請求項1に記載のアナログメーターのための計測処理システムにおいて、
端末装置を子端末装置として、
当該子端末装置と接続される親端末装置(200)を備えており、
子端末装置は、
上記メーター情報テーブルデータを子端末装置側メーター情報テーブルデータとして、
子端末装置のサーチ手段が上記子端末装置側メーター情報テーブルデータの上記第1テーブルから計測用アナログメーターに対応するメーター識別符号をサーチし得ないとき、少なくとも上記メーター画像データを出力する出力手段(S129)とを備えており、
親端末装置は、
憶手段及びサーチ手段を子端末装置側記憶手段及び子端末装置側サーチ手段とするとともに、複数の情報体、上記複数のメーター識別符号、上記複数のタイプ及び上記複数の情報パラメータを、それぞれ、子端末装置側複数の情報体、子端末装置側複数のメーター識別符号、子端末装置側複数のタイプ及び子端末装置側複数の情報パラメータとして、
親端末装置側複数の情報体に対応する親端末装置側複数のメーター識別符号と複数のアナログメーターの親端末装置側タイプとの対応関係からなる第1テーブル及び上記親端末装置側複数のメーター識別符号と親端末装置側複数のパラメータ情報であって、少なくとも上記主目盛線部及び指針の指針形状を有する親端末装置側複数のパラメータ情報との対応関係からなる第2テーブルを親端末装置側メーター情報テーブルデータ(Tb)として記憶してなる親端末装置側記憶手段(240)と、
出力手段を子端末装置側出力手段として、当該子端末装置側出力手段からの上記メーター画像データを計測用新規アナログメーターの新規メーター画像データとしてセットする新規メーター画像データセット手段(S200、S201)と、
計測用新規アナログメーターのためのメーター識別符号が上記親端末装置側メーター情報テーブルデータにないとき、計測用新規アナログメーターのタイプが上記親端末装置側メーター情報テーブルデータに有るか否かを判定するタイプ判定手段(S230)と、
計測用新規アナログメーターの上記タイプが上記親端末装置側メーター情報テーブルデータの上記第1テーブにない旨、タイプ判定手段により判定されたとき、上記メーター画像データに含まれる計測用新規アナログメーターの目盛盤露呈部に対応するタイプを新規タイプとして設定する新規タイプ設定手段(S231)と、
計測用新規アナログメーターの上記目盛盤露呈部に含まれる主目盛線部が、上記親端末装置側メーター情報テーブルの上記第2テーブルに有るか否かを判定する主目盛線部判定手段(S240)と、
上記主目盛線部がない旨、主目盛線部判定手段により判定されたとき、当該主目盛線部を新規主目盛線部として設定する主目盛線部設定手段(S241)と、
計測用新規アナログメーターの上記目盛盤露呈部に含まれる指針形状が上記親端末装置側メーター情報テーブルの上記第2テーブルに有るか否かを判定する指針形状判定手段(S250)と、
上記指針形状がない旨、指針形状判定手段により判定されたとき、計測用新規アナログメーターの上記目盛盤露呈部に含まれる上記指針形状を新規指針形状として設定する指針形状設定手段(S251)と、
上記新規主目盛線部に基づき目盛の始端部から終端部までの目盛値を目盛盤に入力設定する目盛値入力設定手段(S252)と、
上記目盛盤露呈部中の表示単位符号に基づき上記目盛値の単位を設定する単位設定手段(S253)と、
計測用アナログメーターのためのメーター識別符号を新規メーター識別符号として設定するメーター識別符号設定手段(S254)と、
上記新規メーター識別符号に対応する情報体を計測用アナログメーターのための新規情報体として作成する情報体作成手段(S254a)と、
上記新規タイプ、上記新規主目盛線部及び上記新規指針形状に基づき上記親端末装置側メーター情報テーブルデータを更新する更新手段(S255)と、
当該更新手段により更新された上記親端末装置側メーター情報テーブルデータを親端末装置側更新メーター情報テーブルデータとして子端末装置に出力する親端末装置側出力手段(S257)とを備えており、
子端末装置は、子端末装置側記憶手段に記憶済みの上記子端末装置側メーター情報テーブルデータを、親端末装置側出力手段からの上記親端末装置側更新メーター情報テーブルデータでもって更新するようにしたことを特徴とする。
【0016】
このような構成によれば、子端末装置が、子端末装置側メーター情報テーブルデータに基づき新たなアナログメーターに対応するメーター識別符号をサーチし得ないとき、親端末装置において、当該新たなアナログメーターの目盛盤露呈部を利用して、計測用アナログメーターのタイプ、主目盛線部及び指針形状が設定される。
【0017】
換言すれば、目盛盤露呈部を利用することで、計測用アナログメーターの主要な構成であるタイプ、主目盛線部及び指針形状の組み合わせを容易に特定し得る。加えて、目盛値の単位を設定し、かつ目盛の始端部から終端部までの目盛値を入力設定する。これにより、請求項1に記載の発明の作用効果がより一層向上され得る。
【0018】
また、本発明に係るアナログメーターのための計測処理方法は、請求項4の記載によれば、
本体ケーシング(10)、当該本体ケーシング内に収容してなる目盛盤(20)及び指針(30)を有するメーター本体(Mb)を備えて、
目盛盤は、目盛板(20a)と、当該目盛板の表面に形成されて少なくとも主目盛線部(21、a、b)を有する目盛(20b)とを備えており、
指針は、その基端部にて、目盛板に回転可能に支持されて、上記基端部から目盛板に沿い上記主目盛線部側へ長手状に延出してなり、
本体ケーシングは、その前壁(11)に形成してなる開口部(11a)にて、目盛盤のうちの上記前壁の上記開口部に対する対応目盛盤部を、指針と共に、目盛盤露呈部(W)として露呈してなるものである。
【0019】
当該アナログメーターのための計測処理方法では、
端末装置(100)において、
複数の情報体に対応する複数のメーター識別符号と複数のアナログメーターのタイプとの対応関係からなる第1テーブル及び上記複数のメーター識別符号と複数のパラメータ情報であって、少なくとも上記主目盛線部を有する複数のパラメータ情報との対応関係からなる第2テーブルをメーター情報テーブルデータ(T)として不揮発的に記憶しておき、
アナログメーターが計測用アナログメーターとして使用されるとき、当該計測用アナログメーターの本体ケーシングのうちのその前壁の上記開口部を通して観察される前側外観部を前側外観部画像として撮影し、
当該撮影手段により撮影された上記前側外観部画像に含まれる上記目盛盤露呈部をメーター画像データとしてセットし、
複数の情報体の一情報体に対応する一メーター識別符号を上記メーター情報テーブルデータからサーチし、
上記一メーター識別符号に対する対応メーター識別符号が上記メーター情報テーブルデータ(T)の上記第1テーブルに基づきサーチされたとき、上記対応メーター識別符号に応じて、複数の計測用アナログメーターのうちの一計測用アナログメーターのタイプを一タイプとして選定し、
上記一メーター識別符号に対応する一パラメータ情報を、前記メーター情報テーブルデータ(T)の前記第2テーブルに基づき選定し、
上記主目盛線部に含まれる目盛の始端部と指針の回転中心とを結ぶ始端側直線と指針が物理量の値を指示する位置にあるときの当該指針の長手方向中心線とから指針の指示角度(θ)を算出し、
上記始端側直線と上記主目盛線部に含まれる目盛の終端部と指針の上記回転中心とを結ぶ終端側直線とのなす角度から上記指示角度に応じて指針の指示値(G)を算出する。
【0020】
これによれば、請求項1に記載の発明の作用効果と同様の作用効果を達成し得るアナログメーターのための計測処理方法の提供が可能となる。
【0021】
また、本発明は、請求項5の記載によれば、請求項4に記載のアナログメーターのための計測処理方法において、
端末装置を子端末装置として、当該子端末装置において、
上記メーター情報テーブルデータを子端末装置側メーター情報テーブルデータとして、上記一情報体に対応する上記一メーター識別符号を上記子端末装置側メーター情報テーブルデータからサーチし得ないとき、少なくとも上記メーター画像データを出力し、
子端末装置に接続される親端末装置(200)において、
複数の情報体、上記複数のメーター識別符号、上記複数のタイプ及び上記複数の情報パラメータを、それぞれ、子端末装置側複数の情報体、子端末装置側複数のメーター識別符号、子端末装置側複数のタイプ及び子端末装置側複数の情報パラメータとして、親端末装置側複数の情報体に対応する親端末装置側複数のメーター識別符号と複数のアナログメーターの親端末装置側タイプとの対応関係からなる第1テーブル及び上記親端末装置側複数のメーター識別符号と親端末装置側複数のパラメータ情報であって、少なくとも上記主目盛線部を有する親端末装置側複数のパラメータ情報との対応関係からなる第2テーブルを親端末装置側メーター情報テーブルデータ(Ta)として記憶しておき、
子端末装置からの上記メーター画像データを計測用新規アナログメーターの新規メーター画像データとしてセットし、
上記一情報体、上記一メーター識別符号、上記一タイプ及び上記一情報パラメータを、それぞれ、子端末装置側一情報体、子端末装置側一メーター識別符号、子端末装置側一タイプ及び子端末装置側一情報パラメータとして、親端末装置側複数の情報体の一情報体に対応する一メーター識別符号を親端末装置側一メーター識別符号として上記メーター情報テーブルデータからサーチし、
上記親端末装置側一メーター識別符号が、上記親端末装置側メーター情報テーブルデータ(Ta)の上記第1テーブルに基づきサーチされたとき、上記親端末装置側一メーター識別符号に応じて、複数の計測用アナログメーターのうちの一計測用アナログメーターのタイプを、親端末装置側一タイプとして選定し、
上記親端末装置側一メーター識別符号に対応する一パラメータ情報を、上記親端末装置側メーター情報テーブルデータ(Ta)の上記第2テーブルに基づき親端末装置側一パラメータ情報として選定し、
上記親端末装置側メーター識別符号、上記親端末装置側タイプ及び上記親端末装置側パラメータ情報を親端末装置側出力データとして出力し、
子端末装置において、上記記憶済みの上記子端末装置側メーター情報テーブルデータを、上記親端末装置側出力データの上記親端末装置側一メーター識別符号、上記親端末装置側一タイプ及び上記親端末装置側一パラメータ情報でもって更新するようにしたことを特徴とする。
【0022】
これによれば、請求項2或いは4に記載の発明の作用効果と同様の作用効果を達成し得るアナログメーターのための計測処理方法の提供が可能となる。
【0023】
また、本発明は、請求項6の記載によれば、請求項4に記載のアナログメーターのための計測処理方法において、
端末装置を子端末装置として、当該子端末装置において、
上記メーター情報テーブルデータを子端末装置側メーター情報テーブルデータとして、上記子端末装置側メーター情報テーブルデータの上記第1テーブルから計測用アナログメーターに対応するメーター識別符号をサーチし得ないとき、少なくとも上記メーター画像データを出力し、
子端末装置に接続される親端末装置(200)において、
前記複数の情報体、前記複数のメーター識別符号、前記複数のタイプ及び前記複数の情報パラメータを、それぞれ、子端末装置側複数の情報体、子端末装置側複数のメーター識別符号、子端末装置側複数のタイプ及び子端末装置側複数の情報パラメータとして、親端末装置側複数の情報体に対応する親端末装置側複数のメーター識別符号と複数のアナログメーターの親端末装置側タイプとの対応関係からなる第1テーブル及び上記親端末装置側複数のメーター識別符号と親端末装置側複数のパラメータ情報であって、少なくとも上記主目盛線部及び指針の指針形状を有する親端末装置側複数のパラメータ情報との対応関係からなる第2テーブルを親端末装置側メーター情報テーブルデータ(Tb)として記憶しておき、
上記メーター画像データを計測用新規アナログメーターの新規メーター画像データとしてセットし、
計測用新規アナログメーターのためのメーター識別符号が上記親端末装置側メーター情報テーブルデータにないとき、計測用新規アナログメーターのタイプが上記親端末装置側メーター情報テーブルデータに有るか否かを判定し、
計測用新規アナログメーターの上記タイプが上記親端末装置側メーター情報テーブルデータの前記第1テーブにない旨、判定されたとき、前記メーター画像データに含まれる計測用新規アナログメーターの目盛盤露呈部に対応するタイプを新規タイプとして設定し、
計測用新規アナログメーターの上記目盛盤露呈部に含まれる主目盛線部が、上記親端末装置側メーター情報テーブルの上記第2テーブルに有るか否かを判定し、
上記主目盛線部がない旨、判定されたとき、当該主目盛線部を新規主目盛線部として設定し、
計測用新規アナログメーターの上記目盛盤露呈部に含まれる指針形状が上記親端末装置側メーター情報テーブルの上記第2テーブルに有るか否かを判定し、
上前記指針形状がない旨、判定されたとき、計測用新規アナログメーターの上記目盛盤露呈部に含まれる上記指針形状を新規指針形状として設定し、
上記新規主目盛線部に基づき目盛の始端部から終端部までの目盛値を目盛盤に入力設定し、
上記目盛盤露呈部中の表示単位符号に基づき上記目盛値の単位を設定し、
計測用アナログメーターのためのメーター識別符号を新規メーター識別符号として設定し、
上記新規メーター識別符号に対応する情報体を計測用アナログメーターのための新規情報体として作成し、
上記新規タイプ、上記新規主目盛線部及び上記新規指針形状に基づき上記親端末装置側メーター情報テーブルデータを更新し、
上記更新された上記親端末装置側メーター情報テーブルデータを親端末装置側更新メーター情報テーブルデータとして子端末装置に出力し、
当該子端末装置において、前記記憶済みの前記子端末装置側メーター情報テーブルデータを、前記親端末装置側更新メーター情報テーブルデータでもって更新するようにしたことを特徴とする。
【0024】
これによれば、請求項3或いは4に記載の発明の作用効果と同様の作用効果を達成し得るアナログメーターのための計測処理方法の提供が可能となる。
【0025】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明に係るアナログメーターのための計測処理システムの第1実施形態を示すブロック回路図である。
図2図1の矩形型アナログメーターをその前側から見た正面図である。
図3図2の矩形型アナログメーターの側面図である。
図4図1の子端末装置のCPUにより実行するための子端末プログラムのフローチャートの一部である。
図5図1の子端末装置のCPUにより実行される子端末プログラムのフローチャートの一部である。
図6】(a)は、上記第1実施形態における子端末装置側のメーター情報テーブルのメーターIDとタイプとの対応関係を表すテーブルを示し、(b)は、当該メーター情報テーブルのメーターIDとパラメータ情報との対応関係を表すテーブルを示す図表である。
図7】(a)は、矩形型アナログメーターにおける目盛盤露呈部を模式的に示し、(b)は、円形型アナログメーターにおける目盛盤露呈部を模式的に示し、(c)は、逆台形型アナログメーターにおける目盛盤露呈部を模式的に示し、(d)は、扇型アナログメーターにおける目盛盤露呈部を模式的に示す図である。
図8】(a)は、矩形型アナログメーターにおける目盛を模式的に示し、(b)は、円形型アナログメーターにおける目盛を模式的に示し、(c)は、逆台形型アナログメーターにおける目盛を模式的に示し、(d)は、扇型アナログメーターにおける目盛を模式的に示す図である。
図9】(a)は、上記第1実施形態における親端末装置側のメーター情報テーブルデータのメーターIDとタイプとの対応関係を表すテーブルを示し、(b)は、当該メーター情報テーブルデータのメーターIDとパラメータ情報との対応関係を表すテーブルを示す図表である。
図10図1の親端末装置のCPUにより実行される親端末プログラムのフローチャートである。
図11】本発明に係るアナログメーターのための計測処理システムの第2実施形態の要部を示すフローチャートの一部である。
図12】上記第2実施形態の要部を示すフローチャートの一部である。
図13】(a)は、上記第2実施形態における親端末装置側のメーター情報テーブルデータのメーターIDとタイプとの対応関係を表すテーブルを示し、(b)は、当該メーター情報テーブルデータのメーターIDとパラメータ情報との対応関係を表すテーブルを示す図表である。
図14】(a)~(c)は、それぞれ、上記第2実施形態における各アナログメーターの指針の形状を模式的に示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明の各実施形態を図面により説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明が適用されるアナログメーターのための計測処理システムの第1実施形態を示している。
【0028】
当該計測処理システムは、図1にて示すごとく、子端末装置100及び親端末装置200を備えている。当該子端末装置100及び親端末装置200は、インターネット、ローカルエリアネットワーク(LAN)或いはワイドエリアネットワーク(WAN)等の情報通信ネットワークN(以下、ネットワークNともいう)を介し相互に通信可能に接続されている。
【0029】
子端末装置100は、例えば、タブレット端末でもって構成されている。当該子端末装置100は、マイクロコンピュータを構成するCPU110、ROM120、RAM130及び不揮発性メモリ140を備えている。
【0030】
CPU110は、図4及び図5にて示すフローチャートに従い子端末プログラムを実行するもので、当該CPU110は、当該子端末プログラムの実行に伴い、後述する不揮発性メモリ140、タッチパネル150、内蔵カメラ160、送信回路170及び受信回路180等との間の制御処理を行う。
【0031】
ROM120は、データを読み出し可能に記憶する読み出し専用メモリである。RAM130は、CPU110からのデータを一時的に記憶する素子である。不揮発性メモリ140は、上述した子端末プログラムを記憶してなるととともに、メーター情報テーブルT(表―1参照)を記憶してなる素子である。
【0032】
当該メーター情報テーブルTは、次の表―1にて示すごとく、テーブル1及びテーブル2でもって構成されている。
【表-1】
【0033】
当該メーター情報テーブルTにおいて、テーブル1は、図6(a)にて示すごとく、メーターIDとタイプ(後述する)の対応関係を示すものである。換言すれば、アナログメーターは、そのタイプごとに、テーブル1にて示すごとく、メーターIDと紐付けされている。
【0034】
ここで、上述した「タイプ」は、アナログメーターの矩形型や円形型等の「・・型」でもって特定される。
【0035】
メーターIDは、アナログメーターを識別するための当該アナログメーターに固有の識別符号であり、当該メーターIDは、当該アナログメーターに貼着してなるQRコード(登録商標)に入力されている。このことは、QRコード(登録商標)とメーターIDとは相互に紐付けされていることを意味する。なお、QRコード(登録商標)は、後述のごとく、対応のアナログメーターを特定するために、当該対応のアナログメーターの適所に貼着されている。
【0036】
テーブル1において、メーターID1は、後述するQRコード(登録商標)C1に入力されているもので、当該メーターID1はタイプATに対応する。また、メーターID2は、後述するQRコード(登録商標)C2に入力されているもので、当該メーターID2はタイプBTに対応する。このことは、タイプATが、メーターID1に紐付けられ、また、タイプBTが、メーターID2に紐付けられていることを意味する。
【0037】
ここで、タイプATは、矩形型アナログメーターにおける「矩形型」に対応する。当該タイプATは、模式的には、「□」により矩形形状として特定される(図7(a)参照)。また、タイプBTは、円形型アナログメーターにおける「円形型」に対応している。当該タイプBTは、模式的には、「〇」により円形形状として特定される(図7(b)参照)。なお、タイプATの矩形形状の面(矩形面)及びタイプBTの円形形状の面(円形面)は、白色となっている。
【0038】
また、テーブル2は、図6(b)にて示すごとく、メーターIDとパラメータ情報との間の対応関係を示すものである。ここで、パラメータ情報は、対応のアナログメーターごとに特定される目盛の円弧状目盛線(後述する)、目盛の始端部及び終端部(後述する)及び目盛値の単位をいう。
【0039】
両パラメータ情報J、Kのうち、パラメータ情報JはメーターID1に紐付けられているとともに、パラメータ情報KはメーターID2に紐付けられている。
パラメータ情報Jは、タイプATのアナログメーター、即ち、矩形型アナログメーターの目盛の円弧状目盛線(後述する)、目盛の始端部及び終端部(後述する)でもって構成されている。また、パラメータ情報Kは、タイプBTのアナログメーター、即ち、円形型アナログメーターの目盛の円弧状目盛線(後述する)、目盛の始端部及び終端部(後述する)でもって構成されている。
【0040】
目盛は、後述するごとく、円弧状目盛線、複数の直線状目盛値線及び目盛の単位により構成されている。当該目盛のうち円弧状目盛線は、その形状において、通常、タイプごとに異なる。例えば、タイプATは、矩形型アナログメーターの「矩形型」に対応することから、タイプATのアナログメーターの目盛にいう円弧状目盛線は、短めの円弧形状の線分(図2或いは図8(a)参照)からなっている。
【0041】
また、タイプBTは、円形型アナログメーターの「円形型」に対応することから、タイプBTのアナログメーターの目盛にいう円弧状目盛線は、矩形型アナログメーターにおける円弧状目盛線に比べて長い円弧形状の線分(図8(b)参照)からなっている。このように長い円弧形状の線分としたのは、タイプBTが、「矩形型」とは形状を異にする「円形型」の形状に起因するものである。
【0042】
また、子端末装置100は、タッチパネル150、内蔵カメラ160、送信回路170、受信回路180及び電源PSを備えている。
【0043】
タッチパネル150は、子端末装置100の表示パネルでもって構成されており、当該タッチパネル150は、ディスプレイとしても機能する。当該タッチパネル150は、そのタッチ操作により、CPU110に対し指令信号を出力するとともに、CPU110からの表示データを表示する。
【0044】
内蔵カメラ160は、子端末装置100に内蔵されているもので、当該内蔵カメラ160は、タッチパネル150のタッチ操作に伴うCPU110からの指令信号に基づき、計測用アナログメーターとしてのアナログメーターを後述のように撮影する。
【0045】
送信回路170は、CPU110からの出力データを、ネットワークNを介し親端末装置200に送信する。受信回路180は、親端末装置200からネットワークNを介し送信されるデータを受信する。電源PSは、直流電源からなるもので、当該電源PSは、子端末装置100のCPU110その他の各構成素子に直流電力を供給して、当該各構成素子を作動状態におく。
【0046】
データ管理装置Dは、図1にて示すごとく、子端末装置100に付設されているもので、当該データ管理装置Dは、CPU110にUSB接続されている。当該データ管理装置Dは、管理解析のために、CPU110からの計測データを登録管理する。
【0047】
親端末装置200は、例えば、パソコンからなるもので、当該親端末装置200は、CPU210、ROM220、RAM230及び記憶媒体240を有する。CPU210は、図10にて示すフローチャートに従い親端末プログラムを実行するもので、当該CPU210は、当該親端末プログラムの実行に伴い、後述する操作器KBの操作のもと、ROM220、RAM230及び記憶媒体240との間の制御処理を行う。
【0048】
操作器KBは、キーボード及びマウス等からなるもので、当該操作器KBは、その操作に伴い、CPU210に対する指令処理を行う。ROM220は、データを読み出し可能に予め記憶してなる素子である。RAM230は、CPU210からのデータを一時的に記憶する素子である。
【0049】
記憶媒体240は、ハードディスク(HHD)或いはソリッド・ステート・ドライブ(SSD)からなるもので、当該記憶媒体240は、メーター情報テーブルTa(表―2参照)をデータとして記憶してなるものである。
【0050】
当該メーター情報テーブルTaは、次の表―2にて示すごとく、テーブル1a及びテーブル2aでもって構成されている。
【表-2】
【0051】
テーブル1aは、メーター情報テーブルTのテーブル1において、さらに、メーターID3及びこれに対応するタイプCTを追加した構成となっている(図9(b)参照)。
【0052】
ここで、メーターID3は、後述する逆台形型アナログメーターに設けてなるQRコード(登録商標)C3に入力されているもので、当該メーターID3は、逆台形型アナログメーターを識別するための当該逆台形型アナログメーターに固有の識別符号をいう。また、タイプCTは、逆台形型アナログメーターにおける「逆台形型」に対応する。当該タイプCTは、模式的には、(図7(c)にて示す形状でもって、逆台形形状として特定される。
【0053】
また、テーブル2aは、メーター情報テーブルTのテーブル2(表―1参照)において、さらに、メーターID3及びこれに紐付けされるパラメータ情報Lを追加した構成となっている(図9(c)参照)。ここで、当該パラメータ情報Lは、メーターID3でもって識別されるアナログメーター、即ち、逆台形型アナログメーターの目盛の円弧状目盛線(後述する)、目盛の始端部及び終端部(後述する)でもって構成されている。
【0054】
タイプCTは、上述のごとく、逆台形型アナログメーターの「逆台形型」に対応することから、当該タイプCTのアナログメーターの目盛にいう円弧状目盛線は、矩形型アナログメーターにおける円弧状目盛線に比べて長く、かつ、円形型アナログメーターにおける円弧状目盛線よりも短い円弧形状の線分(図8(c)参照)からなっている。このような円弧形状の線分としたのは、タイプBTが、「矩形型」及び「円形型」とは形状を異にする「逆台形型」の形状に起因するものである。
【0055】
また、当該親端末装置200は、送信回路250、受信回路260及びディスプレイ270を備えている。送信回路250は、CPU210からの出力データを、ネットワークNを介し子端末装置100の受信回路180に送信する。受信回路260は、子端末装置100の送信回路170からの送信データを、ネットワークNを介して受信する。ディスプレイ270は、CPU210からの指令信号に基づき表示データを表示する。
【0056】
外付け登録装置Hは、親端末装置20に付設されており、当該外付け登録装置Hは、例えば、外付けハードディスクからなるものである。当該外付け登録装置Hは、CPU210からの出力データを登録管理する。
【0057】
以上のように構成してなる本第1実施形態において、計測者が、計測用アナログメーターとして、図2及び図3にて示す矩形型アナログメーターMを選択するものとする。当該矩形型アナログメーターMは、プラント(図示しない)に配設されている多数のアナログメーターの1つであって、電圧計としての役割を果たす。従って、当該矩形型アナログメーターMは、その上記プラントの配設箇所における電気系統に生ずる電圧を計測するための計器である。
【0058】
当該矩形型アナログメーターMは、図2或いは図3にて示すごとく、メーター本体Mbと、駆動体Mdとでもって構成されている。メーター本体Mbは、本体ケーシング10、目盛盤20及び指針30を備えている。
【0059】
本体ケーシング10は、図2及び図3のいずれかにて示すごとく、前壁11、周壁12及び後壁13を備えている。前壁11は、その外周部にて、周壁12を介し後壁13の外周部に連結されて、本体ケーシング10を扁平矩形形状の箱体として形成している。
【0060】
当該本体ケーシング10において、前壁11は、図2にて示すごとく、矩形壁状に形成されている。当該本体ケーシング10において、前壁11は、矩形形状の開口部11aを形成してなるもので、当該矩形形状の開口部11aは、後述のごとく、目盛盤20を指針30と共に前側に向け露呈させる役割を果たす。
【0061】
目盛盤20は、図2から分かるように、本体ケーシング10内に収容されており、当該目盛盤20は、そのケーシング本体Mbの前壁11の開口部11aに対する対応目盛盤部にて、当該開口部11aを介し、目盛盤露呈部W(図2参照)として、前側へ露呈されている。
【0062】
当該目盛盤露呈部Wは、矩形型アナログメーターMをその前壁11の前側から観察したときの矩形型アナログメーターMのメーター前側外観部に含まれており、当該目盛盤露呈部Wは、目盛板20a(後述する)のケーシング本体Mbの前壁11の開口部11aに対する対応目盛板部位、目盛20b(後述する)、単位符号「V」及び指針30でもって構成されている。
【0063】
このような構成によれば、目盛盤露呈部Wの外周形状は、目盛板20a(後述する)の上記目盛板部位の外周形状でもって特定されることから、当該矩形型アナログメーターMの目盛盤露呈部Wの外周形状、即ち、目盛板20a(後述する)の上記目盛板部位の外周形状は、本体ケーシング10の前壁11の開口部11aの内周形状に対応する。
【0064】
目盛盤20は、目盛板20a及び目盛20bでもって構成されている(図2参照)。目盛板20aは、本体ケーシング10内に収容されている。目盛20bは、円弧状目盛線21と、複数の直線状目盛値線22と、複数の目盛値23とにより構成されている。なお、当該目盛板20aの表面は白色となっている。これに伴い、目盛20b、即ち、円弧状目盛線21、複数の直線状目盛値線22及び複数の目盛値23は黒色となっている。
【0065】
円弧状目盛線21は、目盛板20aの前面の上部にて、図2にて示すごとく、左右方向に描かれている。当該円弧状目盛線21は、矩形型アナログメーターMの目盛盤露呈部Wが矩形の形状を有することから、上述のごとく、短めの円弧形状の線分からなっている(図8(a)参照)。これに伴い、円弧状目盛線21は、その左端部から右端部にかけて、上に凸な短めの円弧線形状になっている(図2図8(a)参照)。
【0066】
複数の目盛値線22は、円弧状目盛線21をその円弧方向に沿い等間隔に区画してなるもので、当該複数の目盛値線22の各々が示す目盛値は、具体的には、0Vから300Vまで目盛られている。なお、図2にて示す符号Vは、矩形型アナログメーターMの電圧計としての計測電圧の単位を示す。
【0067】
ここで、目盛20bの始端部aは、円弧状目盛線21の左端部及び当該左端部に位置する直線状目盛値線部22でもって特定される。また、当該目盛20bの終端部bは、円弧状目盛線21の右端部及び当該右端部に位置する直線状目盛値線部22でもって特定される。
【0068】
指針30は、図2にて示すごとく、目盛板20aに付設されている。このため、当該指針30は、上述のごとく、目盛板20aの上記対応目盛板部位と共に目盛盤露呈部Wに含めるように把握されている。なお、当該指針30の表面は、白色となっている。
【0069】
指針30は、図2にて示すごとく、長手楔形状に形成されており、当該指針30は、その基端部31により、目盛板20aの下側左右方向中央部にて、当該目盛板20aの前面に沿い回転可能なように、駆動体Mdの駆動軸41(後述する)に支持されている。ここで、指針30の基端部31は、円弧状目盛線21の円弧形状の半径方向中心に位置する。
【0070】
また、当該指針30は、その基端部31から円弧状目盛線21に向けて直線状に延出してなるもので、当該指針30の延出端部32(先端部32)は、円弧状目盛線21の直下に位置する。なお、指針30は、その基端部31から先端部32にかけて順次細くなるように形成されている。
【0071】
駆動体Mdは、図3にて示すごとく、円筒状ケーシング40を有しており、当該ケーシング40は、その前壁にて、本体ケーシング10の後壁13に組み付けられている。当該ケーシング40は、サーボモータを有する駆動系統を内蔵してなるもので、当該駆動系統は、その駆動軸41にて、本体ケーシング10内にその後壁13を通して延出されて、指針30の基端部31を回転可能に支持している。
【0072】
これにより、駆動体Mdは、そのサーボモータへの入力計測電圧に基づく当該サーボモータの回転に応じて、駆動軸41を回転する。これに伴い、指針30が目盛20bに沿い回転することで、指針30が上記入力計測電圧に対応する目盛値まで回転して、当該入力計測電圧を指示するようになっている。
【0073】
また、当該矩形型アナログメーターMは、図1にて示すごとく、コード部材Q1を備えいる。このコード部材Q1は、QRコード(登録商標)C1と、白色シートSとでもって構成されており、当該コード部材Q1は、その白色シートSにて、矩形型アナログメーターMのメーター本体Mbの前壁11に貼着されている。
【0074】
QRコード(登録商標)C1は、メーターID1を有するもので、当該メーターID1は、矩形型アナログメーターMに固有の識別情報として、QRコード(登録商標)C1に入力されている。
【0075】
ここで、本第1実施形態における目盛盤露呈部とアナログメーターのタイプとの関係について説明する。例えば、矩形型アナログメーターMにおいては、目盛盤露呈部Wの外周形状は、上述のごとく、目盛板20aの上記目盛板部位の外周形状でもって特定されることから、当該目盛盤露呈部Wの外周形状は、矩形型アナログメーターMの前壁11の開口部11aの内周形状に対応する。
【0076】
換言すれば、当該開口部11aは、矩形形状開口面を有することから、当該目盛盤露呈部Wのうちの上記対応目盛板部位は、開口部11aの矩形形状開口面に対応する矩形形状表面部位を有する。このことは、目盛板20aの上記対応目盛板部位が、その矩形形状外周部位にて、目盛盤露呈部Wの外周部を特定することを意味する。
【0077】
このようなことから、目盛盤露呈部W、即ち、目盛板20aの上記対応目盛板部位が、その外周形状でもって、図7(a)の矩形形状を有する矩形型アナログメーターMのタイプATを特定する。同様にして、円形型アナログメーターの目盛盤露呈部は、その外周形状でもって、図7(b)の円形形状を有する円形型アナログメーターのタイプBTを特定する。なお、後述する逆台形型アナログメーターのタイプCTについても、同様に、逆台形型アナログメーターの目盛盤露呈部の外周形状でもって特定される。
【0078】
以上のように構成してなる本第1実施形態において、矩形型アナログメーターMにより、その上記プラントにおける配設位置の電気系統に生ずる電圧を計測するにあたり、計測処理システムが作動状態におかれる。
【0079】
しかして、当該計測処理システムの子端末装置100及び親端末装置200が作動状態におかれると、子端末装置100は、そのCPU210により、図4及び図5のフローチャートに従い、子端末プログラムの実行を開始するとともに、親端末装置200は、そのCPU210により、図10のフローチャートに従い、親端末プログラムの実行を開始する。
【0080】
これに伴い、子端末装置100において、図4のステップS100において、目盛盤露呈部の撮影か否かが、CPU110により判定される。現段階において、タッチパネル150のタッチ操作が何らなされなければ、ステップS100における判定は、「NO」となる。
【0081】
一方、親端末装置200において、図10のステップS200にて、メーター画像データの入力有りか否かが、CPU210により判定される。現段階では、親端末装置200は、子端末装置100からメーター画像データを送信されていなければ、ステップS200における判定は「NO」となる。この「NO」との判定は、子端末装置100から親端末装置200に対しメーター画像データの入力がなされるまで、繰り返される。
【0082】
このような状態において、矩形型アナログメーターMのメーター本体Mbの目盛盤露呈部W(図2参照)を撮影するために、計測者がタッチパネル150のタッチ操作を行うと、ステップS100において、目盛盤露呈部の撮影指令ありとして「YES」と判定される。
【0083】
また、計測者は、当該タッチパネル150の当該タッチ操作のもとに、子端末装置100の内蔵カメラ160により、矩形型アナログメーターMのメーター本体Mbをその前壁11から見た前側外観形状(以下、メーター前側外観形状ともいう)をメーター前側外観部として撮影する。当該メーター前側外観部には、メーター本体Mbの目盛盤露呈部Wが含まれている。
【0084】
ここで、当該目盛盤露呈部Wには、上述したごとく、目盛板20aの上記対応目盛板部位、指針30(指示目盛値、基端部31を含む)及び電圧を示す単位「V」が含まれている。このように目盛盤露呈部Wに指針30を含めることとしたのは、指針30は、上述のごとく、目盛板20に沿い回転するように、目盛板20に付設されているものである。これを考慮して、目盛盤露呈部Wは指針30を含む概念として把握されている。
【0085】
然る後、子端末プログラムが次のステップS101に進むと、当該ステップS101において、内蔵カメラ160により撮影済みの上記メーター前側外観部のうちの目盛盤露呈部Wを表す撮影画像が、メーター画像データとしてセットされる。なお、本第1実施形態において、「セット」とは、RAM130への入力記憶処理をいう。
【0086】
このようなセット後、次のステップS110において、QRコード(登録商標)読み取り指令ありか否かが判定される。現段階において、QRコード(登録商標)読み取り指令がなければ、当該ステップ110における判定は「NO」となる。
【0087】
このような状態において、矩形型アナログメーターMのQRコード(登録商標)C1を読み取るために、計測者がタッチパネル150のタッチ操作を行うと、ステップS110において、QRコード(登録商標)撮影指令ありとして、「YES」と判定される。
【0088】
また、計測者は、当該タッチ操作のもと、子端末装置100のストレージにインストール済みのQRコード(登録商標)リーダーにより、内蔵カメラ160を介しQRコード(登録商標)C1を読み取る。
【0089】
これに伴い、ステップS111において、メーターIDを入力済みのQRコード(登録商標)のQRコード(登録商標)データとしてのセット処理がなされる。当該セット処理においては、メーターID1を入力済みのQRコード(登録商標)C1が、QRコード(登録商標)データとしてセットされる。なお、QRコード(登録商標)C1は、上述のごとく、メーターID1を入力して作成されている。
【0090】
以上のようにして、矩形型アナログメーターMのメーター画像データ及びQRコード(登録商標)データのセット処理が終了すると、次のステップS112において、QRコード(登録商標)データのメーターIDに基づく登録メーターIDのサーチ処理が行われる。
【0091】
当該サーチ処理においては、QRコード(登録商標)データはQRコード(登録商標)C1を表すことから、当該QRコード(登録商標)C1に入力済みのメーターID1が不揮発性メモリ140に記憶済みのメーター情報テーブルT(図6参照)からサーチされる。ここで、上述のごとく、QRコード(登録商標)C1には、メーターID1が入力済みである。このことは、QRコード(登録商標)C1とメーター情報テーブルT中のテーブル1のメーターID1との紐付けの根拠であることを意味する。しかして、ステップS120において、当該メーターID1に基づき、登録メーターID有りとして、「YES」と判定される。
【0092】
然る後、図5のステップS122において、登録メーターIDに基づくアナログメーターのタイプの選定処理がなされる。この選定処理では、登録メーターIDは登録メーターID1であることから、不揮発性メモリ140のメーター情報テーブルTのテーブル2(図6(b)参照)に基づき、登録メーターID1に対応するタイプATが選定される。当該タイプATに対応する目盛盤露呈部は、矩形形状「□」に対応する(図7(a)参照)。従って、当該タイプATに基づき、矩形型アナログメーターMが特定される。
【0093】
ついで、ステップS123において、登録メーターIDに基づくパラメータ情報の読み出し処理がなされる。当該読み出し処理においては、パラメータ情報Jが、不揮発性メモリ140のメーター情報テーブルTのテーブル2(図6(b)参照)からメーターID1に応じて読み出される。
【0094】
ここで、当該パラメータ情報Jは、メーターID1により特定されるアナログメーター、即ち、矩形型アナログメーターの目盛のうちの円弧状目盛線、目盛の始端部及び終端部でもって構成されている。矩形型アナログメーターMはタイプATのアナログメーターであることから、パラメータ情報Jの目盛のうちの円弧状目盛線、目盛の始端部及び終端部は、矩形型アナログメーターMの目盛20のうちの円弧状目盛線21、当該目盛20の始端部a及び終端部bにそれぞれ対応する。
【0095】
然る後、次のステップS124において、指針の指示角度の算出処理がなされる。当該算出処理においては、ステップS101におけるメーター画像データに含まれる指針30の基端部31と目盛20の始端部aとを結ぶ線分(以下、始端指示線分という)と指針30の指示方向(100Vを示す目盛値23を指示する指針30の指示方向)に沿う線分(以下、指示方向線分という)との間の角度(基端部31を中心とする指針30の指示角度)を算出する。
【0096】
具体的には、上述の始端指示線分及び指示方向線分を、指針30の基端部31及び目盛20の始端部aに基づいて、矩形型アナログメーターMの目盛盤露呈部上に描く。
【0097】
ここで、上述の始端指示線分及び指示方向線分を、それぞれ、指針30の基端部31を基点とする始点指示線ベクトルX及び指示方向線ベクトルYとする。これら始点指示線ベクトルX及び指示方向線ベクトルYは、目盛板20aの面に沿う2次元座標面上のベクトルであることから、始点指示線ベクトルXのx成分、y成分をx1、y1とし、指示方向線ベクトルYのx成分、y成分をy1、y2により表すものとすれば、始点指示線ベクトルX及び指示方向線ベクトルYの内積zは、次式(1)で表される。なお、本実施形態では、ベクトルは大文字のアルファベットで表し、ベクトルの2次元成分は、小文字のアルファベットで表すものとする。
【0098】
z=X・Y=x1・y1+x2・y2 ・・・(1)
また、始点指示線ベクトルX及び指示方向線ベクトルYの各絶対値|X|及び|Y|は、次式(2)、(3)により表される。
【0099】
|X|=√(x12+x22) ・・・(2)
|Y|=√(y12+y22) ・・・(3)
そこで、指示方向線ベクトルYが始点指示線ベクトルXとなす指示角度をθとすれば、θは、次の式(4)により表される。
【0100】
θ=cos-1(z/|X|・|Y|)・・・(4)
従って、ステップS101においては、矩形型アナログメーターMの目盛盤露呈部上に描かれた始端指示線分及び指示方向線分に基づき、式(1)から内積zを算出し、式(2)、(3)から各絶対値|X|、|Y|を算出し、然る後、式(4)から指示角度θを算出する。なお、各式(1)~(4)は、予めROM120に読み出し可能に記憶されている。
【0101】
このようにして、ステップS124にて指示角度θを算出した後、ステップS125において、指示値の算出処理がなされる。この算出処理では、指針30の基端部31と目盛20bの終端部bとを結ぶ線分を終端指示線分とし、当該終端指示線分の基端部31を中心とする上記始端指示線分に対する角度をθbとし、指針30の指示値をGとすれば、式(4)により算出済みの指示角度θ及び最大目盛値F=300から、指示値Gは、次の式(5)より算出される。
【0102】
G=F(θ/θb) ・・・(5)
ここで、θbは上述した矩形型アナログメーターMの目盛盤露呈部W上の終点指示線分の始端指示線分となす角度から導出される。また、最大目盛値Fは、当該目盛盤露呈部W内に表示されている目盛20bの終端部bを指示する数「300」として導出される。なお、式(5)は、各式(1)~(4)と共に、予め、ROM120に読み出し可能に記憶されている。
【0103】
このようにして、ステップS125にて指示値Gが算出された後、次のステップS126において、単位の設定処理がなされる。当該設定処理においては、単位「V」が、目盛盤露呈部Wに含まれる電圧表示文字「V」に基づき設定される。
【0104】
ついで、ステップS127において、指示値及び単位の計測データとしてのセット処理がなされる。ここでは、算出済みの指示値G及び設定済みの単位「V」が計測データとしてセットされる。
【0105】
然る後、ステップS128において、計測データの表示処理がなされる。これに伴い、子端末装置100のタッチパネル150において、CPU110による出力処理のもと、指示値Gが単位Vと共に表示される。これにより、計測者は、矩形型アナログメーターMによる計測結果を視認することができる。
【0106】
また、次のステップS129において、計測データの出力処理がなされる。ここでは、計測データである指示値G及び単位Vが、管理解析のためにデータ管理装置DにCPU110から出力されて記憶される。
【0107】
また、計測用アナログメーターが、上述の矩形型アナログメーターMに代えて、円形型アナログメーターである場合には、テーブル1にいうメーターID2及びタイプBTの対応関係、及びテーブル2にいうメーターID2及びパラメータ情報Kの対応関係に基づき、矩形型アナログメーターMの場合と実質的に同様にして、指針の指示値が算出されるとともに単位が設定されて、これら指針の指示値及び単位が計測データとして、上述と同様に、データ管理装置Dに出力されて保存される。
【0108】
なお、メーターID2は、円形型アナログメーターの識別符号として、QRコード(登録商標)C2に入力されることで、当該QRコード(登録商標)C2と紐付けられている。QRコード(登録商標)C2は、白色シートSと同様の白色シートに印刷されて、当該白色シートと共に、コード部材として形成されている。当該コード部材は、その白色シートにて、円形型アナログメーターの適所に貼着されている。
【0109】
次に、計測用アナログメーターが矩形型や円形型のアナログメーターとは異なる逆台形型アナログメーターである場合について、説明する。本第1実施形態において、当該逆台形型アナログメーターは、矩形型アナログメーターMのメーター本体Mb及び駆動体Mdに対応するメーター本体及び駆動体(駆動体Mdと同様の構成を有する)を備えている。なお、当該逆台形型アナログメーターは、矩形型アナログメーターMと同様に電圧計として機能するものとする。
【0110】
当該逆台形型アナログメーターのメーター本体は、矩形型アナログメーターMのメーター本体Mbの本体ケーシング10、目盛盤20及び指針30に対応する本体ケーシング、目盛盤及び指針を備えている。
【0111】
当該逆台形型アナログメーターの本体ケーシングは、以下の構成を除き、矩形型アナログメーターMのメーター本体Mbの本体ケーシング10と同様に形成されている。当該逆台形型アナログメーターの本体ケーシングは、その前壁において、矩形型アナログメーターMの本体ケーシング10の矩形形状開口部11aを有する前壁11とは異なり、逆台形形状開口部を有する前壁でもって構成されている。
【0112】
これは、当該逆台形型アナログメーターのタイプが、矩形型アナログメーターMのタイプ「矩形型」とは異なり、「逆台形型」であることに起因する。ここで、逆台形形状は、底辺と、当該底辺よりも長く当該底辺に平行な上辺と、底辺及び上辺の各両対応端部を結ぶ左右両斜辺でもって構成されている(図7(c)参照)。
【0113】
当該逆台形型アナログメーターの目盛盤は、矩形型アナログメーターMの目盛盤20の収容構成と同様に、当該逆台形型アナログメーターの本体ケーシング内に収容されている。また、当該逆台形型アナログメーターの目盛盤は、その目盛盤露呈部にて、上述した台形形状開口部から前側に向け逆台形形状に露呈されている。
【0114】
当該逆台形型アナログメーターの目盛盤は、矩形型アナログメーターMの目盛盤20の目盛20bに対応する目盛を有する(図8(c)参照)。当該逆台形型アナログメーターの目盛は、矩形型アナログメーターMの目盛20の円弧状目盛線21に対応する円弧状目盛線を有するものの、当該円弧状目盛線は、上述したごとく、円弧状目盛線21とは異なる円弧形状に形成されている。当該目盛のその他の構成は目盛20bと実質的に同様の構成になっている。
【0115】
当該逆台形型アナログメーターの目盛盤露呈部は、その外周形状にて、矩形型アナログメーターMの目盛盤露呈部Wや円形型アナログメーターの目盛盤露呈部の外周形状とは異なり、上記逆台形形状開口部の内周形状と同様の逆台形形状となっている。
【0116】
しかして、現段階では、上述したように、図10のステップS200にて「NO」との判定が繰り返されている段階において、上述と同様に、図4のステップS100において、目盛盤露呈部の撮影指令有りとして、「YES」と判定されるものとする。
【0117】
このとき、計測者は、上述と同様にして、子端末装置100の内蔵カメラ160により、逆台形型アナログメーターのメーター本体のメーター前側外観形状(メーター本体Mbのメーター前側外観形状に対応)を当該逆台形型アナログメーターのメーター本体のメーター前側外観部として撮影する。当該メーター前側外観部には、逆台形型アナログメーターの目盛盤露呈部が含まれている。なお、当該目盛盤露呈部には、逆台形型アナログメーターの目盛板の上記逆台形形状の開口部に対する対応目盛板部位、目盛、指針(その指示目盛値及び基端部を含む)及び電圧を示す単位「V」が含まれている。
【0118】
然る後、ステップS101において、逆台形型アナログメーターの撮影済みの目盛盤露呈部が、上述した矩形型アナログメーターMの撮影済み目盛盤露呈部Wと同様に、メーター画像データとしてセットされる。
【0119】
ついで、上述と同様に、ステップS110における判定がQRコード(登録商標)撮影指令有りに基づき「YES」になるものとする。このとき、計測者は、矩形型アナログメーターMのQRコード(登録商標)C1と同様に、逆台形型アナログメーターのQRコード(登録商標)(以下、QRコード(登録商標)C3という)を、上記QRコード(登録商標)リーダーにより、内蔵カメラ160を介し読み取る。
【0120】
QRコード(登録商標)C3は、逆台形型アナログメーターのための識別符号メーターID3を入力してなるものである。当該QRコード(登録商標)C3は、コード部材Q1(図1参照)と同様に、白色シートと共に、コード部材を構成しており、当該コード部材は、逆台形型アナログメーターのメーター本体の前壁の適所に貼着されている。
【0121】
上述のようにQRコード(登録商標)C3が読み取られると、当該読み取りQRコード(登録商標)C3は、ステップS111において、上述と同様にQRコード(登録商標)データとしてセットされる。
【0122】
然る後、ステップS112において、QRコード(登録商標)データに基づく登録メーターIDのサーチ処理がなされる。ここでは、データ管理装置Dのメーター情報テーブルTのテーブル1においては、逆台形型アナログメーターのQRコード(登録商標)C3に入力済みのメーターID3は存在しない。このため、ステップS120において、「NO」と判定される。
【0123】
これに伴い、ステップS121(図4参照)において、メーター画像データ及びQRコード(登録商標)データの出力処理がなされる。この出力処理では、逆台形型アナログメーターのメーター画像データ及びQRコード(登録商標)データが、子端末装置100のCPU110により、送信回路170及びネットワークNを介して親端末装置200に送信される。
【0124】
すると、当該メーター画像データ及びQRコード(登録商標)データは、親端末装置200の受信回路260によりCPU210に出力される。このことは、当該メーター画像データ及びQRコード(登録商標)データが、CPU210に入力されたことを意味する。なお、ステップS121の処理後、子端末プログラムは、エンドステップにて終了する(図5参照)。
【0125】
上述のように逆台形型アナログメーターのメーター画像データ及びQRコード(登録商標)データが、CPU210に入力されると、これらメーター画像データ及びQRコード(登録商標)データのうち、メーター画像データに基づき、子端末プログラムのステップS200(図10参照)において、「YES」と判定される。
【0126】
これに伴い、ステップS201において、当該逆台形型アナログメーターのメーター画像データが、新規アログメーターの新規メーター画像データとしてセットされる。なお、現段階では、当該新規アログメーターの新規メーター画像データとは、子端末装置100にとっての新規アログメーターの新規メーター画像データであって、親端末装置200にとって新規アログメーターの新規メーター画像データであるとは限らない。
【0127】
ついで、ステップS210において、上述したメーター画像データ及びQRコード(登録商標)データのうちのQRコード(登録商標)データが上述のように子端末装置100から入力済みであれば、当該QRコード(登録商標)データに基づき、「YES」と判定される。これに伴い、当該QRコード(登録商標)データが、ステップS211において、新規アナログメーターの新規QRコード(登録商標)データとしてセット処理がなされる。
【0128】
なお、子端末装置100からのQRコード(登録商標)データが存在しない場合には、ステップS201にてセット済みの新規メーター画像データに対応する新規アナログメーターにはQRコード(登録商標)が貼着されていないことから、当該ステップS210において、「NO」と判定されて、親端末プログラムはステップS225に進む。
【0129】
上述のようなステップS211におけるセット後、次のステップS212において、QRコード(登録商標)にはメーターID入力済みか否かが判定される。ここで、ステップS211にてセット済みの新規QRコード(登録商標)データのQRコード(登録商標)(QRコード(登録商標)C3)にメーターID(メーターID3)が入力ずみであるから、当該ステップS212における判定は「YES」となる。
【0130】
なお、ステップS211にてセット済みの新規QRコード(登録商標)データのQRコード(登録商標)にメーターIDが入力されていなければ、ステップS201にてセット済みの新規メーター画像データに対応する新規アナログメーターにはQRコード(登録商標)が貼着されていても、当該QRコード(登録商標)にはメーターIDが入力されていない。このため、当該ステップS212にて「NO」と判定されて、親端末プログラムはステップ225に進む。
【0131】
上述のようにステップS212において「YES」と判定されると、次のステップS213において、新規QRコード(登録商標)データに入力済みのメーターIDに基づく登録メーターIDのサーチ処理がなされる。
【0132】
当該ステップS213におけるサーチ処理においては、QRコード(登録商標)データのQRコード(登録商標)が、メーターID3を入力してなるQRコード(登録商標)C3であるから、当該メーターID3に基づき登録メーターIDをサーチする処理がなされる。換言すれば、メーターID3が、記録媒体240に記憶済みのメーター情報テーブルTaからサーチされる。
【0133】
ここでは、メーターID3がメーター情報テーブルTaにあることから、登録メーターID有りとして、ステップS220において、「YES」と判定される。当該判定は、上述の新規アナログメーターが、メーター情報テーブルTaの登録メーターIDとしてのメーターID3を入力済みのQRコード(登録商標)C3を貼着してなるアナログメーターであることを意味する。
【0134】
然る後、ステップS221において、メーターIDに基づくアナログメーターのタイプの選定処理がなされる。ここでは、メーターIDが、子端末総理100にとっては新規であっても、親端末装置100では新規ではなく記録媒体240のメーター情報テーブルTaに登録済みのメーターID3であることから、記録媒体240のメーター情報テーブルTaのテーブルa1(図9(a)参照)に基づき、メーターID3に対応するタイプCTが、子端末総理100にとっては新規のタイプとして、選定される。このことは、子端末総理100にとっては新規のアナログメーターが、タイプCTのアナログメーター、即ち、逆台形型アナログメーターであることを意味する。
【0135】
ついで、ステップS222において、メーターIDに基づくパラメータ情報の読み出し処理がなされる。この読み出し処理では、パラメータ情報Lが、子端末装置100にとっては新規であるパラメータ情報として、記録媒体240のメーター情報テーブルTaのテーブル2a(図9(b)参照)からメーターID3に基づき読み出される。
【0136】
ここで、当該パラメータ情報Lは、タイプCTのアナログメーター、即ち、逆台形型アナログメーターの目盛のうちの円弧状目盛線、目盛の始端部及び終端部でもって構成されている。
【0137】
然る後、ステップS223において、新規アナログメーターとしての逆台形型アナログメーターのメーターID、タイプ及びパラメータ情報の出力処理がなされる。ここでは、新規アナログメーターである逆台形型アナログメーターのQRコード(登録商標)C3に入力済みのメーターID3、タイプCT及びパラメータ情報Lが、CPU210から送信回路250及びネットワークNを介し、子端末装置100に送信される。ついで、逆台形型アナログメーターのQRコード(登録商標)C3に入力済みのメーターID3、タイプCT及びパラメータ情報Lが、登録データとして、受信回路180を介しCPU110に入力される。
【0138】
このようにCPU110に入力されると、これらQRコード(登録商標)C3に入力済みのメーターID3、タイプCT及びパラメータ情報Lが、CPU110により不揮発性メモリ240に出力される。
【0139】
ここでは、メーター情報テーブルT(図6参照)が、CPU110により、メーター情報テーブルTa(図9参照)と同様の構成を有するように更新される。換言すれば、テーブル1及び2からなるメーター情報テーブルT(図6参照)が、テーブル1a、2a及び3aからなるメーター情報テーブルTa(図9参照)と同様の構成を有するように更新される。
【0140】
即ち、テーブル1(図6(a))は、メーターID3及びタイプCTの追加により、テーブル1a(図9(a)参照)と同様の構成を有するように更新される。また、テーブル2(図6(c))は、メーターID3及びパラメータ情報Lの追加により、テーブル2b(図9(b)参照)と同様の構成を有するように更新される。
【0141】
これらのように更新されたテーブル1及び2が不揮発性メモリ140に記憶更新される。なお、このように更新されたテーブル1及び2からなるメーター情報テーブルTは、以下、更新メーター情報テーブルTともいう。
【0142】
また、ステップS223の処理後、ステップS224において、メーター情報テーブルTの更新完了の表示データ出力処理がなされる。当該表示データ出力処理においては、メーター情報テーブルTの更新完了を表す表示データが、CPU210から送信回路250及びネットワークNを介し子端末装置100に送信される。ついで、当該メーター情報テーブルTの更新完了を表す表示データが、受信回路180を介しCPU110に入力される。
【0143】
これに伴い、CPU110が、当該表示データをタッチパネル150に出力する。従って、タッチパネル150が、メーター情報テーブルTの更新完了を表示する。これにより、計測者は、タッチパネル150にて、メーター情報テーブルTの更新完了を視認することができる。このことは、子端末装置100において、新規アナログメーターである逆台形型アナログメーターによる計測が可能になったことを意味する。
【0144】
このように新規アナログメーターである逆台形型アナログメーターによる計測が可能となった後、再度、上述した新規アナログメーターである逆台形型アナログメーターによる計測を行うものとする。
【0145】
上述と同様に図4のステップS100~ステップS112の処理がなされる過程において、上述したように、計測用アナログメーターである逆台形型アナログメーターの撮影済みの目盛盤露呈部が、ステップS101にて、メーター画像データとしてセットされ、逆台形型アナログメーターのQメーターID3を入力済みのRコードC3が、ステップS111において、QRコード(登録商標)データとしてセットされる。
【0146】
然る後、ステップS112において、QRコード(登録商標)データのQRコード(登録商標)C3に入力済みのメーターID3に基づき、不揮発性メモリ140内に記憶更新済みの更新メーター情報テーブルTに基づき、登録メーターID有りとして、ステップS120において「YES」と判定される。
【0147】
然る後、ステップS122において、登録メーターIDであるメーターID3に対応するタイプCTが、不揮発性メモリ140の更新メーター情報テーブルTのテーブル1(図9(a)に示すテーブル1a参照)に基づき選定される。これに伴い、当該タイプCTに基づき、逆台形型アナログメーターが特定される。
【0148】
ついで、ステップS123において、パラメータ情報Lが、メーターID3に基づき、不揮発性メモリ140の更新メーター情報テーブルTのテーブル2(図9(b)にて示すテーブル2a参照)から読み出される。
【0149】
当該パラメータ情報Lは、矩形型アナログメーターの場合と同様に、タイプCTのアナログメーターである逆台形型アナログメーターの目盛のうちの円弧状目盛線、当該目盛の始端部及び終端部でもって構成されている。
【0150】
然る後、ステップS124において、逆台形型アナログメーターの指針の指示角度が、矩形型アナログメーターMの場合と同様にして、始端指示線分及び指示方向線分をもとに、各式(1)~(4)に基づき算出される。
【0151】
ついで、ステップS125において、指示値Gが、矩形型アナログメーターMの場合と同様に、逆台形型アナログメーターにおける終点指示線分及び始端指示線分とのなす角度及び上記指示角度に応じて、式(5)に基づき算出される。
【0152】
このようにして指示値Gが算出されると、矩形型アナログメーターの場合と同様にして、ステップS126にて目盛値の単位が「V」と設定され、ステップ127において指示値G及び単位「V」が計測データとしてセットされ、さらに、ステップS128にて、逆台形型アナログメーターにおける計測データがタッチパネル150により表示されるとともに、計測データが、ステップS129にて、解析等のためにデータ管理装置Dに出力されて登録保管される。
【0153】
以上によれば、子端末装置100にとっては新規なアナログメーター、即ち、逆台形型アナログメーターであっても、当該逆台形型アナログメーターに関するメーターID3、タイプCT及び情報パラメータLは、親端末装置200の記憶媒体240のメーター情報テーブルTaに登録されている。
【0154】
従って、計測者は、子端末装置100から逆台形型アナログメーターのメーター画像データ及びQRコード(登録商標)データを親端末装置200に送信するのみで、上述のように逆台形型アナログメーターに関するメーターID3、タイプCT及び情報パラメータLを親端末装置200から得てメーター情報テーブルTを更新し、当該メーター情報テーブルTを利用して、逆台形型アナログメーターによる計測を容易に行うことができる。
【0155】
一方、上述のように、親端末プログラムのステップS212にてサーチ処理した登録メーターIDが、上述のようにステップS111にてセットされたQRコード(登録商標)に入力済みのメーターIDとは異なっていて、データメーター情報テーブルTaに存在しないメーターIDである場合には、ステップS220において、「NO」と判定される。このことは、新規アナログメーターのQRコード(登録商標)に入力済みのメーターIDが、記憶媒体装置240のメーター情報テーブルTaには存在しないことを意味する。
【0156】
これに伴い、ステップS225(図7参照)において、上述のようにステップS201にてセット済みの新規メーター画像データを他の新規のアナログメーターのメーター画像データ(新規メーター画像データ)として、当該他の新規のアナログメーターのタイプ及びパラメータ情報のサーチ処理がなされる。当該サーチ処理では、親端末装置200側の作業者が、当該他の新規アナログメーターのタイプやパラメータ情報を調査によりサーチする。当該サーチの結果、他の新規アナログメーターは、例えば、三角形型アナログメーターであるものとする。
【0157】
当該三角形型アナログメーターのタイプである「三角形型」は、タイプDTで表し、また、当該三角形型アナログメーターのパラメータ情報はPにより表すものとする。
【0158】
次のステップS226における新規アナログメーターのメーターIDの設定処理において、調査した他の新規アナログメーターである三角形型アナログメーターのメーターIDを、例えば、メーターID4として設定する。
【0159】
これに伴い、当該メーターID4を入力してなるQRコード(登録商標)が、QRコード(登録商標)C4として作成される。このように作成されたQRコード(登録商標)C4は、白色のシート(図示しない)に印刷されて、当該シートと共にコード部材として形成される。なお、当該コード部材は、三角形型アナログメーターの適所に貼着される。
【0160】
然る後、ステップS227において、他の新規アナログメーターのQRコード(登録商標)に入力済みのメーターID、タイプ及びパラメータ情報の登録処理がなされる。当該登録処理においては、他の新規アナログメーターである三角形型アナログメーターのQRコード(登録商標)C4に入力済みのメーターID4、タイプDT及びパラメータ情報Pが、CPU210により、記憶媒体240に登録更新される。
【0161】
このことは、メーター情報テーブルTaは、各テーブル1a、2a及び3aにて、次のように更新されることを意味する。
【0162】
テーブル1a(図9(a)参照)は、メーターID4及びこれに対応するタイプDTを追加更新される。テーブル2a(図9(b)参照)は、メーターID4及びこれに対応するパラメータ情報Pを追加更新される。これらの追加更新は、メーター情報テーブルTaが、更新メーター情報テーブルTaとして、更新されることを意味する。
【0163】
ステップS227の処理後、ステップS223において、ステップS227の処理における他の新規アナログメーターである三角形型アナログメーターのQRコード(登録商標)C4に入力ずみのメーターID4、タイプDT及びパラメータ情報Pが、データとして、CPU210により、送信回路250及びネットワークNを介し、子端末装置100に送信される。このように送信されたデータは、子端末装置100の受信回路180によりCPU110に入力される。
【0164】
これに伴い、QRコード(登録商標)C4に入力済みのメーターID4、タイプDT及びパラメータ情報Pが、データとして、CPU110により、不揮発性メモリ140に登録更新される。換言すれば、当該不揮発性メモリ140においては、メーター情報テーブルTのテーブル1、2が、上述した逆台形型アナログメーターの場合と実質的に同様に、QRコード(登録商標)C4に入力済みのメーターID4、タイプDT及びパラメータ情報Pでもって更新される。このことは、メーター情報テーブルTが、更新メーター情報テーブルTとして、さらに更新されることを意味する。
【0165】
具体的には、テーブル1(図6(a)参照)が、メーターID4及びこれに対応するタイプDTを追加登録することで、更新される。また、テーブル2(図6(b)参照)が、タイプDT及びこれに対応するパラメータ情報Pを追加することで、更新される。
【0166】
ついで、ステップS224において、このような更新メーター情報テーブルTの更新完了の表示出力がなされる。これに伴い、更新メーター情報テーブルTの更新完了を表す表示データが、上述と同様に、CPU210から送信回路250、ネットワークN、子端末装置100の受信回路180を介しCPU110に出力される。
【0167】
これに伴い、CPU110が、当該表示データをタッチパネル150に出力する。従って、タッチパネル150が、更新メーター情報テーブルTの更新完了を表示する。これにより、計測者は、タッチパネル150にて、更新メーター情報テーブルTのさらなる更新完了を視認することができる。このことは、他の新規アナログメーターである三角形型アナログメーターによる計測が可能になったことを意味する。
【0168】
また、上述したごとく、QRコード(登録商標)の入力がないためにステップS210において「NO」と判定されたり、或いはQRコード(登録商標)があってもメーターIDがQRコード(登録商標)に入力されていないためにステップS212において「NO」と判定される場合には、親端末プログラムは、ステップS220にて「NO」との判定となり場合と同様に、ステップS225に進む。
【0169】
これに伴い、QRコード(登録商標)がない場合であっても、QRコード(登録商標)があってもメーターIDが入力されていない場合であっても、ステップS225において、上述と同様に、上述のようにステップS201にてセット済みの新規メーター画像データを他の新規のアナログメーターのメーター画像データ(新規メーター画像データ)として、親端末装置200側の作業者が、当該他の新規アナログメーターのタイプやパラメータ情報を調査によりサーチする。
【0170】
ついで、ステップS226において、当該他の新規アナログメーターのためのメーターIDが設定される。然る後、ステップS227において、このように設定されたメーターIDを入力してなるQRコード(登録商標)が作成される。その後、ステップS227において、他の新規アナログメーターのQRコード(登録商標)に入力済みのメーターID、サーチ済みのタイプ及びパラメータ情報が、CPU210により、記憶媒体240に登録更新される。このことは、メーター情報テーブルTaが、各テーブル1a、2a及び3aにて、上述と同様にして更新されることを意味する。その後は、各ステップS223、S224の処理が上述と同様になされる。
【0171】
以上説明したように、本第1実施形態においては、計測用アナログメーターが矩形型アナログメーター及び円形型アナログメーターのように相互に相違していても、当該計測用アナログメーターの指針の指示値が、当該計測用アナログメーターのQRコード(登録商標)に入力済みのメーターID及びタイプに応じて、メーター情報テーブルデータTに基づき算出される。
【0172】
従って、メーター情報テーブルデータTを利用するのみで、計測用アナログメーターが矩形型アナログメーター或いは円形型アナログメーターのいずれであっても、指針の指示値を容易に算出することができて、計測者の計測作業やその負担を大幅に軽減し得る。
【0173】
また、親端末装置200において、逆台形型アナログメーターのメーターID3、タイプCT及び情報パラメータLが、不揮発性メモリ140内のメーター情報テーブルデータTに登録されていなくても、記憶媒体240内のメーター情報テーブルデータTaに含まれていれば、計測者は、メーター情報テーブルデータTaでもって更新されることを待てばよく、当該更新メーター情報テーブルデータTを利用すれば、逆台形型アナログメーターの指針の指示値を子端末装置100において容易に算出することが可能となる。
【0174】
また、当該親端末装置200において、QRコード(登録商標)及び当該QRコード(登録商標)に入力済みのメーターIDがあっても、当該メーターIDがメーター情報テーブルデータTaにない場合、ステップS201においてセットした新規メーター画像データに対応する新規アナログメーターのQRコード(登録商標)がない場合、或いは当該QRコード(登録商標)があってもメーターIDが入力されていない場合には、ステップS225~ステップS227の処理において、ステップS201にてセット済みの新規メーター画像データに対応するアナログメーターを他の新規アナログメーターとして、当該他の新規アナログメーターのタイプ及びパラメータ情報を調査によりサーチし、当該他の新規アナログメーターのメーターIDを設定し、然る後、当該メーターIDを入力したQRコード(登録商標)を当該他の新規アナログメーターのQRコード(登録商標)として作成して、当該メーターID、調査によりサーチ済みのタイプ及びパラメータ情報をメーター情報テーブルTaに登録して当該メーター情報テーブルTaを更新するようにした。
【0175】
従って、このように更新したメーター情報テーブルTaでもって、子端末装置100の不揮発性メモリ140に記憶済みのメーター情報テーブルTを更新することで、上述した他の新規アナログメーターを計測用アナログメーターとしても、子端末装置100において、指示値の容易な計測が可能となる。
(第2実施形態)
図11及び図12は、本発明に係るアナログメーターのための計測処理装置の第2実施形態の要部を示している。当該第2実施形態においては、上記第1実施形態にて述べた親端末プログラムのフローチャート(図10参照)に代えて、図11及び図12にて示すフローチャートが採用されている。
【0176】
本第2実施形態にいう親端末プログラムは、図11及び図12のフローチャートにて示すごとく、図10のフローチャートにおいて、ステップS210~ステップS227を、ステップS210a~ステップS257に変更した構成を有する。その他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
【0177】
このように構成してなる本第2実施形態において、親端末装置200のCPU210は、ステップS200において、上記第1実施形態と同様に、メーター画像の入力有りか否かを判定する(図10及び図11参照)。
【0178】
ここで、子端末装置100からのメーター画像データが、上記第1実施形態と同様に、親端末装置200のCPU210に入力されると、ステップ200における判定は、「YES」となる。これに伴い、ステップS201において、入力メーター画像が、上記第1実施形態と同様に、新規アナログメーターのメーター画像データとしてセットされる。
【0179】
ついで、ステップS210aにおいて、QRコード(登録商標)データの入力有りか否かが判定される。ここで、子端末装置100からのQRコード(登録商標)データが、上記第1実施形態と同様に、親端末装置200のCPU210に入力されれば、当該ステップS210における「YES」との判定がなされる。ついで、次のステップS211において、子端末装置100からのQRコード(登録商標)データが、新規アナログメーターの新規QRコード(登録商標)データとしてセットされる。
【0180】
然る後、ステップS214において、QRコード(登録商標)にメーターID入力済みか否かが判定される。子端末装置100からのQRコード(登録商標)データのQRコード(登録商標)に対しメーターIDが入力済みであれば、当該ステップS214において「YES」と判定される。ついで、ステップS215において、入力済みのメーターIDは、後述するメーター情報テーブルTb(表―3及び図13参照)にあるか否かが判定される。
【0181】
ここで、入力済みのメーターIDが、後述するメーター情報テーブルTb(表―3及び図13参照)に有れば、ステップS215において「YES」と判定される。これに伴い、本第2実施形態の親端末プログラムは、エンドステップに進む。
【0182】
本第2実施形態において、上述のメーター情報テーブルTbは、次の表―3及び図13にて示すもので、当該メーター情報テーブルTbは、上記第1実施形態にて述べたメーター情報テーブルTaに代えて、記憶媒体240に記憶登録されている。
【表-3】
【0183】
当該メーター情報テーブルTbは、メーター情報テーブルTaのテーブル1a及びテーブル2aに代えて、テーブル1b及びテーブル2bでもって構成されている(図13参照)。
【0184】
ここで、テーブル1bは、メーター情報テーブルTaのテーブル1a(図9(a)参照)と同一である。また、テーブル2bは、図13(b)にて示すごとく、テーブル2a(図9(b)参照)における各タイプAT、BT及びCTに対応するパラメータ情報J、K及びLに代えて、パラメータ情報Jb、Kb及びLb(後述する)を採用した構成となっている。
【0185】
パラメータ情報Jbは、パラメータ情報Jに、矩形型アナログメーターMの目盛20aの始端部a、終端部b、円弧状目盛線21及び目盛値0、100、200及び300(図2及び図8(a)参照)並びに指針形状を追加した構成となっている。
【0186】
パラメータ情報Kbは、パラメータ情報Kに、円形型アナログメーターの目盛の始端部、終端部、円弧状目盛線及び目盛値0、100、200及び300(図8(b)参照)並びに指針形状を追加した構成となっている。
【0187】
パラメータ情報Lbは、パラメータ情報Lに、逆台形型アナログメーターの目盛の始端部、終端部、円弧状目盛線及び目盛値0、100、200及び300(図8(c)参照)並びに指針形状を追加した構成となっている。
【0188】
このようなメーター情報テーブルデータTbは、後述のような親端末プログラムの実行をアナログメーターの種類ごとに繰り返すことにより得られるタイプ、主目盛線部及び指針形状でもって、図13にて示す構成を有するように形成されている。
【0189】
上述のようにステップS254aにおける処理が終了すると、ステップS255において、メーター情報テーブルへの追加及び更新の処理がなされる。当該処理においては、上述したメーターID5、タイプET、QRコード(登録商標)C5及びパラメータ情報Rが、記憶媒体240に追加登録される。
【0190】
ここで、当該パラメータ情報Rは、タイプETのアナログメーター、即ち、扇型アナログメーターの目盛の円弧状目盛線、目盛の始端部及び終端部(図8(d)参照)及び主目盛線部並びに指針形状でもって構成されている。当該主目盛線部は、円弧状目盛線、当該円弧状目盛線の左端部及び当該左端部に位置する直線状目盛値線部並びに当該円弧状目盛線の右端部及び当該右端部に位置する直線状目盛値線部(図8(d)参照)をいう。
【0191】
ついで、このように追加登録により更新されたメーター情報テーブルTbは、ステップS256におけるメーター情報テーブルの出力処理において、CPU210から送信回路250及びネットワークNを介し、子端末装置100に送信される。これに伴い、当該更新メーター情報テーブルTbは、受信回路180及びCPU110を介し、メーター情報テーブルTとして、不揮発性メモリ140に出力される。このことは、不揮発性メモリ140に登録済みのメーター情報テーブルTが、更新メーター情報テーブルTbであるメーター情報テーブルTでもって更新されることを意味する。
【0192】
なお、上述した各ステップS230、S240及びS250において順次「YES」と判定される場合には、タイプ、主目盛線部及び指針形状が、共に、記憶媒体240に登録済みであることから、本第2実施形態にいう親端末プログラムは、エンドステップ(図12参照)に進む。
【0193】
一方、子端末装置100からのQRコード(登録商標)データの親端末装置200への入力がなくステップS210aにて「NO」との判定となる場合、QRコード(登録商標)に対するメーターIDの入力がなくステップS214にて「NO」との判定になる場合、或いは入力済みのメーターIDがメーター情報テーブルTbに無い場合には、ステップS230にて、登録済みのタイプか否かが判定される。
【0194】
ここで、上述のようにステップS200にて入力有りと判定されたメーター画像データは、計測用アナログメーターである新規アナログメーターとしての扇形アナログメーターのメーター画像データであるものとする。
【0195】
当該扇形アナログメーターの構成について説明すると、当該扇型アナログメーターは、矩形型アナログメーターMのメーター本体Mb及び駆動体Mdに対応するメーター本体及び駆動体(駆動体Mdと同様の構成を有する)を備えている。なお、当該扇型アナログメーターは、矩形型アナログメーターMと同様に、電圧計としての役割を果たすものとする。
【0196】
当該扇型アナログメーターのメーター本体は、メーター本体Mbの本体ケーシング10、目盛盤20及び指針30に対応する本体ケーシング、目盛盤及び指針を備えている。
【0197】
当該扇型アナログメーターのメーター本体の本体ケーシングは、以下の構成を除き、メーター本体Mbの本体ケーシング10と同様に形成されている。扇型アナログメーターの本体ケーシングは、その前壁において、本体ケーシング10の矩形形状開口部11aを有する前壁11とは異なり、扇形状の開口部を有する前壁でもって構成されている。これは、当該扇型アナログメーターのタイプが、矩形型アナログメーターMのタイプ「矩形型」とは異なり、「扇型」であることに起因する。なお、扇形状は、上側に凸な上側円弧辺と、当該当該上側円弧辺に沿うように上側に凸な下側円弧辺と、これら上下両側円弧辺の各両対応端部を結ぶ左右両側辺でもって構成されている(図7(d)参照)。
【0198】
当該扇型アナログメーターの目盛盤は、矩形型アナログメーターMにおいて目盛盤20を収容する構成と同様に、当該扇型アナログメーターの本体ケーシング内に収容されている。また、当該扇型アナログメーターの目盛盤は、その上記扇形状の開口部に対する対応部にて、当該開口部から前側へ、目盛盤露呈部(指針を含む)として、露呈している。
【0199】
当該扇型アナログメーターの目盛盤は、矩形型アナログメーターMの目盛盤20の目盛20bに対応する目盛板及び目盛を有する。当該扇型アナログメーターの上記目盛板には、当該扇型アナログメーターの上記指針が、矩形型アナログメーターMの指針30の目盛板20に対する支持と同様に、支持されている。
【0200】
当該扇型アナログメーターの目盛は、矩形型アナログメーターMの目盛20bの円弧状目盛線21に対応する円弧状目盛線を有するものの、当該扇型アナログメーターの目盛の円弧状目盛線は、円弧状目盛線21aとは異なる円弧形状に形成されている(図8(d)参照)。これは、上記扇型アナログメーターの上記前壁の扇形状の開口部が、矩形型アナログメーターMの前壁11の矩形形状開口部11aの開口形状とは相違する開口形状を有することに基づく。当該扇型アナログメーターの目盛のその他の構成は目盛20bと実質的に同様の構成になっている。
【0201】
上述のようにステップS230において登録済みのタイプか否かが判定されるにあたり、本第2実施形態においては、当該扇型アナログメーターの目盛盤露呈部は、矩形型アナログメーターMの目盛盤露呈部Wと同様に、当該扇型アナログメーターの本体ケーシングの前壁に設けた扇形状の開口部に対する目盛板の対応目盛板部位、目盛、単位符号及び指針を、当該扇型アナログメーターをその前側から観察したときの当該扇型アナログメーターのメーター前側外観部に含まれている。
【0202】
また、当該扇型アナログメーターの目盛盤露呈部は、その外周形状にて、当該扇型アナログメーターにおける本体ケーシングの前壁の扇形状の開口部の内周形状に対応することから、扇形状からなる。このことは、当該扇型アナログメーターのタイプは「扇型」であることを意味する。なお、扇型アナログメーターのタイプは、後述するタイプCEであって、模式的には、図7(d)にて示す形状にて、白色からなる扇面として特定されている。
【0203】
このように、当該タイプは「扇型」(図7(d)参照)であることから、当該タイプは、記憶媒体240に登録済みの各タイプ(図9参照)である「矩形型」、「円形型」及び「三角形型」とは異なり、登録されていない。なお、本第2実施形態では、上記第1実施形態にて述べた逆台形型アナログメーターのタイプCDは、記憶媒体240には登録されていないものとする。
【0204】
上述のようにタイプ「扇型」は登録されていないことから、ステップS230において、「NO」と判定される。これに伴い、次のステップS231において、新規タイプの設定処理がなされる。当該設定処理においては、扇形アナログメーターのタイプである「扇型」が、タイプCEとして設定されるものとする。
【0205】
このように設定されると、次のステップS240において、登録済みの主目盛線部か否かが判定される。当該主目盛線部について、上記第1実施形態にて述べた矩形型アナログメーターMを例に挙げて説明すると、当該矩形型アナログメーターMの目盛20bにおいて、主目盛線部とは、円弧状目盛線21、目盛20bの始端部a(当該円弧状目盛線21の左端部及び当該左端部に位置する直線状目盛値線部22)及び目盛20bの終端部b(当該円弧状目盛線21の右端部及び当該右端部に位置する直線状目盛値線部22)をいう(図8(a)参照)。本第2実施形態においては、当該主目盛線部は、矩形型アナログメーターMに限らず、円形型や逆台形型のアナログメーターについて、上記第1実施形態にて述べた不揮発性メモリ140及び記憶媒体240には記憶されているものとする。
【0206】
即ち、矩形型アナログメーターMの主目盛線部は、円弧状目盛線21、目盛20bの始端部a及び目盛20bの終端部b(図2及び図8(a)参照)として、不揮発性メモリ140及び記憶媒体240に登録されているものとする。
【0207】
また、円形型アナログメーターの主目盛線部は、円弧状目盛線、目盛の始端部(当該円弧状目盛線の左端部及び当該左端部に位置する直線状目盛値線部)及び目盛の終端部(部当該円弧状目盛線の右端部及び当該右端部に位置する直線状目盛値線部)として、不揮発性メモリ140及び記憶媒体240に登録されているものとする(図8(b)参照)。
【0208】
さらに、逆台形型アナログメーターの主目盛線部は、円弧状目盛線、当該円弧状目盛線の左端部及び当該左端部に位置する直線状目盛値線部並びに当該円弧状目盛線の右端部及び当該右端部に位置する直線状目盛値線部(図8(c)参照)として、不揮発性メモリ140及び記憶媒体240に登録されているものとする。
【0209】
しかして、現段階において、扇形アナログメーターの主目盛線部は、記憶媒体240には登録されていないことから、ステップS240において、「NO」と判定される。ついで、ステップS241における新規の主目盛線部の設定処理において、新規アナログメーターである扇型アナログメーターの主目盛線部が新規の主目盛線部として設定される。当該新規の主目盛線部は、扇型アナログメーターの円弧状目盛線、当該円弧状目盛線の左端部及び当該左端部に位置する直線状目盛値線部並びに当該円弧状目盛線の右端部及び当該右端部に位置する直線状目盛値線部(図8(d)参照)からなっている。
【0210】
然る後、図12のステップS250において、登録済みの指針形状か否かが判定される。
【0211】
本第2実施形態においては、当該指針形状は、矩形型アナログメーターMに限らず、円形型や逆台形型のアナログメーターについて、上記第1実施形態にて述べた不揮発性メモリ140及び記憶媒体140には登録されているものとする。
【0212】
ここで、矩形型アナログメーターMの指針30の指針形状は、図14(a)にて示す指針形状であり、円形型及び逆台形型の各アナログメーターの指針形状は、図14(b)にて示す指針形状であるものとする。本第2実施形態では、これらの矩形型、円形型及び逆台形型の各アナログメーターの指針の指針形状は、不揮発性メモリ140及び記憶媒体240の双方に登録ずみであるものとする。
【0213】
現段階では、扇形型アナログメーターの指針の指針形状は、記憶媒体240には登録されていないことから、上述のステップS250において、「NO」と判定される。これに伴い、ステップS251における指針形状の設定処理において、扇形アナログメーターの指針の指針形状が、図14(c)にて示す指針形状として設定される。
【0214】
以上のように、本第2実施形態において新規アナログメーターである扇型アナログメーターのタイプ、主目盛線部及び指針の形状が設定されると、次のステップS252において、目盛の始端部から終端部までの目盛値の入力設定処理がなされる。当該入力設定処理においては、作業者が、親端末装置200の操作器KBを操作することにより、図8(d)にて示すごとく、目盛の始端部に「0」を入力し、目盛の終端部に「300」を入力し、これら両始端部及び終端部の間において、「100」及び「200」を入力することで、これら「0」、「100」、「200」及び「300」が図示のごとく設定される。
【0215】
これに伴い、次のステップS253における目盛値の設定処理がなされる。ここでは、作業者が、操作器KBの操作により、当該扇形型アナログメーターの盤面露呈部中の符号「V」を目盛値の単位として、当該扇形型アナログメーターの目盛板の中央部に入力設定する。
【0216】
このように目盛値の単位の入力設定がなされた後、ステップS254において、新規アナログメーターのためのメーターIDの設定処理がなされる。この設定処理では、新規アナログメーターである扇型アナログメーターのメーターIDが、メーターID5と設定されるものとする。
【0217】
然る後、ステップS254aにおいて、新規QRコード(登録商標)のメーターID入力に伴う作成処理がなされる。当該作成処理においては、新規アナログメーターである扇型アナログメーターのためのQRコード(登録商標)が、メーターID5の入力のもとに作成される。
【0218】
なお、本第2実施形態においては、子端末装置100のCPU110は、上述のように更新されたメーター情報テーブルTのもとに、図4及び図5のフローチヤートに従い、上記第1実施形態にて述べたと同様に計測処理を行う。
【0219】
以上説明したように、本第2実施形態においては、子端末装置100が、メーター情報テーブルデータTに基づき新たなアナログメーターに対応するメーターIDをサーチし得ないとき、子端末装置100は、当該新たなアナログメーターのメーター画像データ及びQRコード(登録商標)データを計測データとして親端末装置200にネットワークNを介し送信する。
【0220】
しかして、計測データを受信する親端末装置200においては、当該計測データのもとに、新規アナログメーターの前側観測画像データに含まれる目盛盤露呈部の外周形状に対応するタイプがメーター情報テーブルデータTbに登録済みのタイプではないと判定したとき、メーター画像データの目盛盤露呈部の外周形状に対応するタイプが新規タイプETとして設定される。
【0221】
また、新規アナログメーターの前側観測画像データの目盛盤露呈部に含まれる主目盛線部が、メーター情報テーブルデータTbに登録済みの主目盛線部でないと判定されたとき、新規アナログメーターの前側観測画像データの目盛盤露呈部に含まれる主目盛線部が、新規主目盛線部として設定される。
【0222】
さらに、新規アナログメーターの前側観測画像データの目盛盤露呈部に含まれる指針形状がメーター情報テーブルデータTbに登録済みの指針形状でないと判定されたとき、新規アナログメーターの前側観測画像データの目盛盤露呈部に含まれる指針形状が、新規指針形状として設定される。
【0223】
ついで、新規主目盛線部に基づき目盛の始端部から終端部までの目盛値が新規アナログメーターの目盛盤に入力設定されるとともに、目盛値の単位が、目盛盤露呈部中の表示単位符号に基づき設定され、さらに、QRコード(登録商標)データのQRコード(登録商標)に入力するメーターIDが設定される。
【0224】
このように設定された新規タイプ、新規主目盛線部及び新規指針形状に基づき、メーター情報テーブルデータTbが更新されると、当該更新されたメーター情報テーブルデータTbが、メーター情報テーブルデータTとしてネットワークNを介し子端末装置100に送信される。
【0225】
これに伴い、子端末装置100は、データ管理装置Dに保存済みのメーター情報テーブルデータTを、更新されたメーター情報テーブルデータTbでもって更新される。このことは、データ管理装置D内に保存済みのメーター情報テーブルデータTが、その構成において、外付け登録装置H内のメーター情報テーブルデータTbの構成と同一になるように構成されることを意味する。
【0226】
このように、本第2実施形態によれば、子端末装置100が、子端末装置側メーター情報テーブルデータに基づき新たなアナログメーターに対応するメーターIDをサーチし得ないとき、親端末装置200において、当該新たなアナログメーターの目盛盤露呈部を利用して、計測用アナログメーターのタイプ、主目盛線部及び指針形状が設定される。換言すれば、目盛盤露呈部を利用することで、計測用アナログメーターの主要な構成であるタイプ、主目盛線部及び指針形状の組み合わせを容易に特定し得る。加えて、目盛値の単位を設定し、かつ目盛の始端部から終端部までの目盛値を入力設定すればよい。その他の構成及び作用効果は上記第1実施形態と同様である。
【0227】
なお、本発明の実施にあたり、上記各実施形態に限ることなく、次のような種々の変形例が挙げられる。
(1)本発明の実施にあたり、上記各実施形態にて述べたQRコード(登録商標)に代えて、アナログメーターを特定するバーコードやNFCタグを採用してもよく、一般的には、アナログメーターを特定する情報体を採用してもよい。
(2)本発明の実施にあたり、上記各実施形態では、アナログメーターとして、矩形型、円形型、逆台形型、三角形型及び扇形のアナログメーターを例に挙げて説明したが、これらアナログメーターに限ることなく、目盛盤露呈部の形成可能な構成を有するアナログメーターであれば、どうようなアナログメーターであっても、本発明の適用は可能である。
(3)本発明の実施にあたり、上記第1実施形態にて述べた子端末装置100は、ネットワークNに代えて、例えば、USBメモリを介し、親端末装置200とデータのやり取りをしてもよい。この場合には、親端末装置200の記憶媒体240に更新済みのメーター情報テーブルは、USBメモリにより、子端末装置100の不揮発性メモリ140に取り込むようにすればよい。また、子端末装置100におけるメーター画像データは、USBメモリにより、親端末装置200のCPU210に取り込むようにすればよい。
(4)本発明の実施にあたり、上記第1実施形態にて述べた外付け登録装置Hは、親端末装置200の内蔵登録装置として、当該親端末装置200に設けるようにしてもよい。
(5)また、本発明の適用にあたり、上記実施形態にて述べたアナログメーターにおいて、目盛盤の一構成部材である目盛板は、その表面にて、白色に限ることなく、黒色等の有色となるように印刷処理されていてもよい。これに伴い、目盛板の表面が、例えば、黒色である場合には、目盛板の黒色の表面のうち、目盛線、目盛値線及び目盛値に対応する各表面部位を、例えば、白抜き(白色)とするようにしてもよい。また、指針は、その表面にて、白色に限ることなく、赤色等の有色となるように処理してもよい。
【0228】
換言すれば、上記第2実施形態において、例えば、アナログメーターにおける目盛盤のうちの目盛板の上記対応目盛板部位が、その表面にて、黒色となる場合には、目盛(目盛線、目盛値線、目盛値)は、例えば、白抜きにすればよく、また、指針の表面は、例えば、赤色としてもよい。
【0229】
このようなことから、上記第2実施形態においては、タイプ、主目盛線部及び指針形状は、登録済みか否かを判定する各ステップS230、S240及びS250に加えて、タイプを特定するための目盛板の対応目盛板部位の表面の色が有色(白色を除く)であるか否かを判定するステップ、主目盛線部の色が有色(白色を除く)であるか否かを判定するステップ及び指針の表面の色が有色(白色を除く)であるか否かを判定するステップを追加して、タイプ、主目盛線部及び指針形状の組み合わせに、目盛板の目盛板部位の表面の色、主目盛線部の色及び指針の表面の色の組み合わせをも加えた多様な組み合わせでもって、新規アナログメーターの仕様に対応することができる、なお、目盛板の対応目盛板部位の表面の色、主目盛線部の色及び指針の表面の色は、別途、親端末装置200の記憶媒体240に登録しておく。
(6)本発明の実施にあたり、上記実施形態にて述べたように、メーターIDは、対応のQRコード(登録商標)に入力することに代えて、対応するQRコード(登録商標)に紐付けするように、不揮発性メモリ140や記憶媒体240に登録するようにしてもよい。これによれば、QRコード(登録商標)に基づき対応のメーターIDを不揮発性メモリ140や記憶媒体240から選定した上で、当該メーターIDに基づきタイプや情報パラメータを選定する。
(7)本発明の実施にあたり、上記実施形態においては、アナログメーターのタイプは、例えば、矩形型アナログメーターMのタイプを例にあげれば、当該矩形型アナログメーターMのタイプは、メーター本体Mbのケーシング11の開口部11aの開口形状、換言すれば、目盛盤露呈部Wの外周形状でもって、特定されている。当該タイプは、模式的には、図7(a)の矩形形状□でもって特定される。
【0230】
しかしながら、タイプは、目盛盤露呈部Wの外周形状のみではなく、当該外周形状及び目盛の組み合わせ、或いは当該外周形状、目盛(目盛の色も含む)及び指針の形状(指針の表面の色も含む)の組み合わせでもって特定するようにしてもよい。ここで、タイプを、目盛盤露呈部Wの外周形状、目盛及び指針の形状の組み合わせでもって特定する場合には、パラメータ情報は、上記第2実施形態とは異なり、目盛や指針の形状を除いて構成する。
【符号の説明】
【0231】
a…始端部、b…終端部、D…データ管理装置、H…外付け登録装置、
KB…操作器、N…情報通信ネットワーク、Q1…QRコード(登録商標)、
M…矩形型アナログメーター、Mb…メーター本体、W…目盛盤露呈部、
10…本体ケーシング、11…前壁、11a…開口部、20…目盛盤、
20a…目盛板、20b…目盛、21…円弧状目盛線部、30…指針、
100…子端末装置、110、210…CPU、140…不揮発性メモリ、
150…タッチパネル、160…内蔵カメラ、170、250…送信回路、
180、260…受信回路、200…親端末装置、240…記憶媒体、
270…ディスプレイ。
図1
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