(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023179062
(43)【公開日】2023-12-19
(54)【発明の名称】表面洗浄装置
(51)【国際特許分類】
A47L 11/34 20060101AFI20231212BHJP
A47L 11/30 20060101ALI20231212BHJP
【FI】
A47L11/34
A47L11/30
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022092116
(22)【出願日】2022-06-07
(71)【出願人】
【識別番号】000137292
【氏名又は名称】株式会社マキタ
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小宮 耕介
(72)【発明者】
【氏名】田原 隆如
(72)【発明者】
【氏名】石原 貴志
(57)【要約】 (修正有)
【課題】表面洗浄装置の大型化を抑制すること。
【解決手段】表面洗浄装置1は、本体ハウジング2と、本体ハウジング2に収容され、洗浄対象の表面から洗浄液が回収されるように駆動する吸引モータと、洗浄対象の表面に供給される洗浄液を収容する第1タンク3と、洗浄対象の表面から回収された洗浄液を収容する第2タンク4と、を備える。第1タンク3及び第2タンク4の一方のタンクは、一方のタンクの表面の一部から窪むタンク凹部22を有する。第1タンク3及び第2タンク4の他方のタンクは、定置面に対向する下面を含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体ハウジングと、
前記本体ハウジングに収容され、洗浄対象の表面から洗浄液が回収されるように駆動する吸引モータと、
前記洗浄対象の表面に供給される洗浄液を収容する第1タンクと、
前記洗浄対象の表面から回収された洗浄液を収容する第2タンクと、を備え、
前記第1タンク及び前記第2タンクの一方のタンクは、一方のタンクの表面の一部から窪むタンク凹部を有し、
前記第1タンク及び前記第2タンクの他方のタンクは、定置面に対向する下面を含む、
表面洗浄装置。
【請求項2】
前記タンク凹部に面するように前記本体ハウジングに配置され、バッテリパックが着脱されるバッテリ装着部を備える、
請求項1に記載の表面洗浄装置。
【請求項3】
前記タンク凹部の端部に、前記バッテリパックの少なくとも一部が通過可能なタンク開口が設けられる、
請求項2に記載の表面洗浄装置。
【請求項4】
前記タンク開口は、一方のタンクの左面及び右面の一方の側面に設けられる、
請求項3に記載の表面洗浄装置。
【請求項5】
前記バッテリ装着部は、前記バッテリパックの着脱において前記バッテリパックを左右方向にガイドする、
請求項4に記載の表面洗浄装置。
【請求項6】
前記タンク開口は、前記側面及び一方のタンクの下面のそれぞれに設けられる、
請求項4又は請求項5に記載の表面洗浄装置。
【請求項7】
前記本体ハウジングは、前記タンク凹部に繋がるように前記本体ハウジングの側面から窪む本体凹部を有し、
前記本体凹部の端部に、前記バッテリパックの少なくとも一部が通過可能な本体開口が設けられ、
前記バッテリ装着部は、前記本体凹部の底面に配置される、
請求項6に記載の表面洗浄装置。
【請求項8】
前記タンク凹部の内面は、一方のタンクの上面よりも下方に配置される天面を含む、
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の表面洗浄装置。
【請求項9】
一方のタンクは、ハンドルを有する、
請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の表面洗浄装置。
【請求項10】
一方のタンクは、前記本体ハウジングの上部に着脱可能に接続され、
他方のタンクは、前記本体ハウジングの下部に着脱可能に接続される、
請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の表面洗浄装置。
【請求項11】
前記第1タンクが前記本体ハウジングの上部に接続され、
前記第2タンクが前記本体ハウジングの下部に接続される、
請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の表面洗浄装置。
【請求項12】
前記本体ハウジング、前記第1タンク、及び前記第2タンクのそれぞれは、箱型である、
請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の表面洗浄装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で開示する技術は、表面洗浄装置に関する。
【背景技術】
【0002】
表面洗浄装置に係る技術分野において、特許文献1に開示されているような、ポータブルエクストラクタが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
表面洗浄装置が大型化すると、洗浄の作業性が低下したり、表面洗浄装置を円滑に持ち運びし難くなったりする可能性がある。
【0005】
本明細書で開示する技術は、表面洗浄装置の大型化を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書は、表面洗浄装置を開示する。表面洗浄装置は、本体ハウジングと、本体ハウジングに収容され、洗浄対象の表面から洗浄液が回収されるように駆動する吸引モータと、洗浄対象の表面に供給される洗浄液を収容する第1タンクと、洗浄対象の表面から回収された洗浄液を収容する第2タンクと、を備えてもよい。第1タンク及び第2タンクの一方のタンクは、一方のタンクの表面の一部から窪むタンク凹部を有してもよい。第1タンク及び第2タンクの他方のタンクは、定置面に対向する下面を含んでもよい。
【発明の効果】
【0007】
本明細書で開示する技術によれば、表面洗浄装置の大型化が抑制される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係る表面洗浄装置を示す前方からの斜視図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る表面洗浄装置を示す後方からの斜視図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る表面洗浄装置を右側から見た図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係るバッテリパックが外された状態の表面洗浄装置を示す前方からの斜視図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係るバッテリパックが外された状態の表面洗浄装置を右側から見た図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係る表面洗浄装置を示す上方からの分解斜視図である。
【
図7】
図7は、実施形態に係る表面洗浄装置を右側から見た分解図である。
【
図8】
図8は、実施形態に係る表面洗浄装置を示す下方からの分解斜視図である。
【
図9】
図9は、実施形態に係る表面洗浄装置を示す断面図である。
【
図10】
図10は、実施形態に係る表面洗浄装置を模式的に示す図である。
【
図11】
図11は、他の実施形態に係る表面洗浄装置を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
1つ又はそれ以上の実施形態において、表面洗浄装置は、本体ハウジングと、本体ハウジングに収容され、洗浄対象の表面から洗浄液が回収されるように駆動する吸引モータと、洗浄対象の表面に供給される洗浄液を収容する第1タンクと、洗浄対象の表面から回収された洗浄液を収容する第2タンクと、を備えてもよい。第1タンク及び第2タンクの一方のタンクは、一方のタンクの表面の一部から窪むタンク凹部を有してもよい。第1タンク及び第2タンクの他方のタンクは、定置面に対向する下面を含んでもよい。
【0010】
上記の構成では、一方のタンクにタンク凹部が設けられるので、例えばアタッチメント又はバッテリパックが表面洗浄装置に装着される場合、アタッチメント又はバッテリパックがタンク凹部の内側に配置されることにより、表面洗浄装置の外形の大型化が抑制される。
【0011】
1つ又はそれ以上の実施形態において、表面洗浄装置は、タンク凹部に面するように本体ハウジングに配置され、バッテリパックが着脱されるバッテリ装着部を備えてもよい。
【0012】
上記の構成では、バッテリ装着部に装着されるバッテリパックの少なくとも一部は、タンク凹部に配置されるので、表面洗浄装置の外形の大型化が抑制される。
【0013】
1つ又はそれ以上の実施形態において、タンク凹部の端部に、バッテリパックの少なくとも一部が通過可能なタンク開口が設けられてもよい。
【0014】
上記の構成では、表面洗浄装置の使用者は、タンク開口を介してバッテリ装着部にバッテリパックを着脱することができる。
【0015】
1つ又はそれ以上の実施形態において、タンク開口は、一方のタンクの左面及び右面の一方の側面に設けられてもよい。
【0016】
上記の構成では、表面洗浄装置の使用者は、表面洗浄装置の側方からバッテリ装着部にバッテリパックを着脱することができる。
【0017】
1つ又はそれ以上の実施形態において、バッテリ装着部は、バッテリパックの着脱においてバッテリパックを左右方向にガイドしてもよい。
【0018】
上記の構成では、表面洗浄装置の使用者は、バッテリパックを左右方向にスライドさせることにより、バッテリ装着部にバッテリパックを着脱することができる。
【0019】
1つ又はそれ以上の実施形態において、タンク開口は、側面及び一方のタンクの下面のそれぞれに設けられてもよい。
【0020】
上記の構成では、バッテリパックは、側面のタンク開口を通過することができるとともに、バッテリパックの下部は、下面のタンク開口から下方に突出することができる。
【0021】
1つ又はそれ以上の実施形態において、本体ハウジングは、タンク凹部に繋がるように本体ハウジングの側面から窪む本体凹部を有してもよい。本体凹部の端部に、バッテリパックの少なくとも一部が通過可能な本体開口が設けられてもよい。バッテリ装着部は、本体凹部の底面に配置されてもよい。
【0022】
上記の構成では、バッテリパックの一部を本体凹部に配置し、バッテリパックの一部をタンク凹部に配置することができる。そのため、大型のバッテリパックをバッテリ装着部に装着することができる。
【0023】
1つ又はそれ以上の実施形態において、タンク凹部の内面は、一方のタンクの上面よりも下方に配置される天面を含んでもよい。
【0024】
上記の構成では、タンク凹部の上部が天面で覆われるので、タンクの上方からタンク凹部に異物が侵入することが抑制される。タンク凹部に面するようにバッテリ装着部が配置される場合、バッテリ装着部に異物が付着することが抑制される。
【0025】
1つ又はそれ以上の実施形態において、一方のタンクは、ハンドルを有してもよい。
【0026】
上記の構成では、表面洗浄装置の使用者は、ハンドルを握って表面洗浄装置を持ち運びすることができる。
【0027】
1つ又はそれ以上の実施形態において、一方のタンクは、本体ハウジングの上部に着脱可能に接続され、他方のタンクは、本体ハウジングの下部に着脱可能に接続されてもよい。
【0028】
上記の構成では、第1タンクと第2タンクとが上下方向に配置されるので、洗浄の進行により、第1タンクに収容される洗浄液の量は徐々に減り、第2タンクに収容される洗浄液の量は徐々に増えても、前後方向及び左右方向における表面洗浄装置の重量バランスの悪化が抑制される。そのため、洗浄の作業性の低下が抑制される。また、表面洗浄装置の使用者は、表面洗浄装置を円滑に持ち運ぶことができる。
【0029】
1つ又はそれ以上の実施形態において、第1タンクが本体ハウジングの上部に接続され、第2タンクが本体ハウジングの下部に接続されてもよい。
【0030】
上記の構成では、洗浄対象の表面に供給される洗浄液を収容する第1タンクが供給ポンプよりも上方に配置されるので、供給ポンプは、供給ポンプよりも下方から洗浄液を吸い上げなくて済む。そのため、供給ポンプが洗浄液を吐出するときの負荷の増大が抑制される。
【0031】
1つ又はそれ以上の実施形態において、本体ハウジング、第1タンク、及び第2タンクのそれぞれは、箱型でもよい。
【0032】
上記の構成では、箱型の外形を有する箱式表面洗浄装置が構成される。
【0033】
以下、本開示に係る実施形態について図面を参照しながら説明するが、本開示は実施形態に限定されない。以下で説明する実施形態の構成要素は、適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。
【0034】
実施形態においては、「左」、「右」、「前」、「後」、「上」、及び「下」の用語を用いて各部の位置関係について説明する。これらの用語は、表面洗浄装置1の中心を基準とした相対位置又は方向を示す。
【0035】
[表面洗浄装置]
図1は、実施形態に係る表面洗浄装置1を示す前方からの斜視図である。
図2は、実施形態に係る表面洗浄装置1を示す後方からの斜視図である。
図3は、実施形態に係る表面洗浄装置1を右側から見た図である。
図4は、実施形態に係るバッテリパック39が外された状態の表面洗浄装置1を示す前方からの斜視図である。
図5は、実施形態に係るバッテリパック39が外された状態の表面洗浄装置1を右側から見た図である。
図6は、実施形態に係る表面洗浄装置1を示す上方からの分解斜視図である。
図7は、実施形態に係る表面洗浄装置1を右側から見た分解図である。
図8は、実施形態に係る表面洗浄装置1を示す下方からの分解斜視図である。
図9は、実施形態に係る表面洗浄装置1を示す断面図である。
【0036】
表面洗浄装置1は、箱型の外形を有する箱式表面洗浄装置である。表面洗浄装置1は、乾湿両用の集塵機を含む。乾湿両用の集塵機とは、空気のみならず液体を吸い込みながらクリーニング可能な集塵機をいう。
【0037】
表面洗浄装置1は、洗浄対象の表面に洗浄液を供給し、洗浄対象の表面に供給された洗浄液を回収することによって、洗浄対象の表面を洗浄する。表面洗浄装置1は、エクストラクタ又はリンサと呼ばれる場合がある。洗浄対象の表面として、床面又は絨毯の表面が例示される。
【0038】
表面洗浄装置1は、定置面に置かれた状態で、洗浄対象を洗浄する。定置面として、洗浄対象の表面が例示される。なお、洗浄対象の表面と定置面とは、異なってもよい。なお、表面洗浄装置1は、表面洗浄装置1の使用者に保持された状態で、洗浄対象を洗浄してもよい。
【0039】
表面洗浄装置1は、本体ハウジング2と、第1タンク3と、第2タンク4と、供給ポンプ5と、吸引モータ6と、供給筒7と、吸引筒8と、バッテリ装着部9と、コントローラ10と、操作盤11とを備える。
【0040】
本体ハウジング2は、本体プレート12と、本体カバー13とを有する。本体プレート12は、第2タンク4に載置される。本体プレート12は、合成樹脂製である。本体カバー13は、本体プレート12よりも上方に配置される。本体カバー13の下端部に開口が設けられる。本体カバー13は、本体プレート12を上方から覆うように配置される。本体カバー13は、合成樹脂製である。
【0041】
本体プレート12は、供給ポンプ5、吸引モータ6、供給筒7、吸引筒8、バッテリ装着部9、コントローラ10、及び操作盤11のそれぞれを支持する。本体プレート12が本体カバー13に覆われることにより、本体プレート12と本体カバー13との間に本体ハウジング2の内部空間が形成される。供給ポンプ5、吸引モータ6、及びコントローラ10のそれぞれは、本体ハウジング2に収容される。本体ハウジング2は、箱型である。
【0042】
本体カバー13は、開口14と、本体凹部15とを有する。開口14は、本体カバー13の前面に設けられる。操作盤11は、開口14の内側に配置される。
【0043】
本体凹部15は、本体カバー13の表面の一部から窪むように設けられる。実施形態において、本体凹部15は、本体カバー13の右面から左方に窪むように設けられる。また、本体凹部15は、本体カバー13の上面から下方に窪むように設けられる。本体凹部15は、前後方向において本体カバー13の中央部に設けられる。本体凹部15の右端部及び上端部のそれぞれに、本体開口16が設けられる。本体開口16は、本体カバー13の右面及び本体カバー13の上面のそれぞれに設けられる。本体開口16は、本体凹部15の内側に通じる。
【0044】
本体凹部15の内面は、後側面15Aと、前側面15Bと、奥面15Cと、底面15Dとを含む。後側面15Aは、前方を向く。前側面15Bは、後方を向く。後側面15Aと前側面15Bとは、間隙を介して対向する。奥面15Cは、右方を向く。後側面15Aの左端部と奥面15Cの後端部とが接続される。前側面15Bの左端部と奥面15Cの前端部とが接続される。底面15Dは、上方を向く。底面15Dは、本体プレート12の下面よりも上方に配置される。後側面15Aの下端部、前側面15Bの下端部、及び奥面15Cの下端部のそれぞれは、底面15Dの周縁部に接続される。底面15Dに開口17が設けられる。バッテリ装着部9は、開口17の内側に配置される。
【0045】
第1タンク3は、洗浄対象の表面に供給される洗浄液を収容する。第1タンク3は、箱型である。第1タンク3は、本体ハウジング2の上部に接続される。第1タンク3は、本体ハウジング2の上部に着脱可能である。本体ハウジング2と第1タンク3とは、ラッチ18により固定される。
【0046】
第1タンク3は、ハンドル19と、補給口20と、蓋21と、タンク凹部22とを有する。ハンドル19は、第1タンク3の上面に設けられる。表面洗浄装置1の使用者は、ハンドルを19握って、表面洗浄装置1を持ち運びすることができる。洗浄液は、補給口20を介して第1タンク3の内部空間に供給される。蓋21は、補給口20を塞ぐ。
【0047】
タンク凹部22は、第1タンク3の表面の一部から窪むように設けられる。実施形態において、タンク凹部22は、第1タンク3の右面から左方に窪むように設けられる。また、タンク凹部22は、第1タンク3の下面から上方に窪むように設けられる。タンク凹部22は、前後方向において第1タンク3の中央部に設けられる。タンク凹部22の右端部及び下端部のそれぞれに、タンク開口23が設けられる。タンク開口23は、第1タンク3の右面及び第1タンク3の下面のそれぞれに設けられる。タンク開口23は、タンク凹部22の内側に通じる。
【0048】
タンク凹部22の内面は、後側面22Aと、前側面22Bと、奥面22Cと、天面22Dとを含む。後側面22Aは、前方を向く。前側面22Bは、後方を向く。後側面22Aと前側面22Bとは、間隙を介して対向する。奥面22Cは、右方を向く。後側面22Aの左端部と奥面22Cの後端部とが接続される。前側面22Bの左端部と奥面22Cの前端部とが接続される。天面22Dは、下方を向く。天面22Dは、第1タンク3の上面よりも下方に配置される。後側面22Aの上端部、前側面22Bの上端部、及び奥面22Cの上端部のそれぞれは、天面22Dの周縁部に接続される。
【0049】
第2タンク4は、洗浄対象の表面から回収された洗浄液を収容する。第2タンク4は、本体ハウジング2の下部に接続される。第2タンク4は、本体ハウジング2の下部に着脱可能である。本体ハウジング2と第2タンク4とは、ラッチ24により固定される。
【0050】
第2タンク4は、箱型である。第2タンク4は、定置面に対向する下面4Aを有する。表面洗浄装置1が定置面に置かれた状態で、下面4Aは、定置面に対向する。下面4Aは、定置面に接触してもよい。
【0051】
供給ポンプ5は、洗浄対象の表面に洗浄液が供給されるように駆動する。供給ポンプ5は、第1タンク3に収容されている洗浄液を洗浄対象の表面に供給する。第1タンク3の下面に流出部25が設けられる。本体ハウジング2の上面に流入部26が設けられる。流出部25は、第1タンク3に収容されている洗浄液が流出する流出口を含む。流入部26は、第1タンク3からの洗浄液が流入する流入口を含む。第1タンク3が本体ハウジング2の上部に接続されることにより、流出部25と流入部26とが接続される。流出部25の流出口に逆止弁が配置される。流入部26に逆止弁を作動させる突起部27が設けられる。第1タンク3が本体ハウジング2から離れた状態において、流出部25は、逆止弁により閉鎖される。第1タンク3が本体ハウジング2の上部に接続された状態において、突起部27により逆止弁が上方に押し込まれ、流出部25が開放される。第1タンク3に収容されている洗浄液は、流出部25及び流入部26を介して供給ポンプ5に送られる。供給ポンプ5から吐出された洗浄液は、供給筒7に送られる。
【0052】
吸引モータ6は、洗浄対象の表面から洗浄液が回収されるように駆動する。吸引モータ6は、洗浄対象の表面から回収された洗浄液を第2タンク4に供給する。吸引モータ6は、インナロータ型のブラシレスモータである。吸引モータ6のロータシャフトは、吸引モータ6のステータよりも下方に配置される。吸引モータ6にファン28が接続される。ファン28は、吸引モータ6のロータシャフトの下端部に固定される。吸引モータ6は、ファン28を回転させるための回転力を発生する。吸引モータ6及びファン28は、モータケース29に収容される。モータケース29は、本体プレート12に支持される。本体プレート12の一部に、第2タンク4の内部空間に面する吸気口30が設けられる。
【0053】
第2タンク4の内部空間に、フィルタユニット31及びフロート32が配置される。フィルタユニット31は、円筒部と、円筒部の下端部に接続される底部とを有する。フロート32は、フィルタユニット31の内側空間に配置される。
【0054】
ファン28が回転することにより、吸引筒8に吸引力が発生する。ファン28は、吸気口30に吸引力を発生させる。第2タンク4の内部空間は、吸引筒8に接続される。吸気口30は、フィルタユニット31及び第2タンク4の内部空間を介して、吸引筒8に接続される。ファン28の回転により、吸気口30、フィルタユニット31、及び第2タンク4の内部空間を介して、吸引筒8に吸引力が発生する。吸引筒8から吸引された流体は、第2タンク4の内部空間に供給される。
【0055】
フィルタユニット31は、第2タンク4の内部空間から吸気口30に供給される空気から塵埃を捕集する。フィルタユニット31を通過した空気は、吸気口30に流入する。吸気口30に流入した気体は、本体ハウジング2の後部に配置されている排気筒33から排出される。
【0056】
吸引筒8から洗浄液が吸い込まれた場合、洗浄液は、第2タンク4の内部空間に流入する。第2タンク4の内部空間に流入した洗浄液は、第2タンク4に収容される。第2タンク4の内部空間に流入した洗浄液の少なくとも一部は、フィルタユニット31を通過して、フィルタユニット31の内側空間に流入する。フロート32は、フィルタユニット31の内側空間に配置される。フロート32は、洗浄液に浮かぶことができる。フィルタユニット31の内側空間に洗浄液が流入すると、フロート32は、吸気口30を塞ぐように、上方に移動する。フロート32が吸気口30に移動して、吸気口30を塞ぐことにより、モータケース29に液体が流入することが抑制される。これにより、吸引モータ6に洗浄液が浸入することが抑制される。
【0057】
供給筒7は、洗浄対象の表面に供給される洗浄液が流出する供給口34を有する。供給筒7は、本体ハウジング2の前面に配置される。実施形態において、操作盤11が本体ハウジング2の前面に配置される。供給筒7は、操作盤11に配置される。
【0058】
吸引筒8は、洗浄対象の表面から回収された洗浄液が流入する回収口35を有する。吸引筒8は、本体ハウジング2の前面に配置される。実施形態において、吸引筒8は、供給筒7よりも左側に配置される。
【0059】
供給筒7に、供給ホース36の基端部が接続される。供給ホース36は、可撓性である。吸引筒8に、吸引ホース37の基端部が接続される。吸引ホース37は、可撓性である。供給ホース36の先端部及び吸引ホース37の先端部のそれぞれは、ノズル38に接続される。
【0060】
供給ポンプ5が駆動すると、第1タンク3に収容されている洗浄液が供給ポンプ5に送られる。供給ポンプ5から吐出された洗浄液は、供給筒7に送られる。供給筒7に送られた洗浄液は、供給口34から流出し、供給ホース36を流れた後、ノズル38の先端部に設けられているノズル供給口から洗浄対象の表面に供給される。
【0061】
吸引モータ6が駆動し、ファン28が回転すると、吸引筒8の回収口35に吸引力が発生する。回収口35に吸引力が発生すると、ノズル38の先端部に設けられているノズル回収口に吸引力が発生し、洗浄対象の表面に存在する洗浄液がノズル38のノズル回収口に吸引される。ノズル38のノズル回収口に吸引された洗浄液は、吸引ホース37を流れた後、吸引筒8の回収口35に流入する。吸引筒8の回収口35に流入した洗浄液は、第2タンク4の内部空間に流入する。第2タンク4の内部空間に流入した洗浄液は、第2タンク4に収容される。
【0062】
バッテリ装着部9にバッテリパック39が装着される。バッテリパック39は、バッテリ装着部9に着脱される。バッテリ装着部9は、タンク凹部22に面するように、本体ハウジング2に配置される。バッテリ装着部9は、本体凹部15の底面15Dに配置される。
【0063】
本体凹部15は、タンク凹部22に繋がる。タンク凹部22は、本体凹部15よりも上方に配置される。本体凹部15とタンク凹部22とは、本体凹部15の上端部の本体開口16とタンク凹部22の下端部のタンク開口23とを介して繋がる。前後方向及び左右方向のそれぞれにおいて、本体凹部15の位置とタンク凹部22の少なくとも一部の位置とは、一致する。また、本体凹部15の右端部の本体開口16とタンク凹部22の右端部のタンク開口23とは、繋がる。前後方向において、本体凹部15の右端部の本体開口16とタンク凹部22の右端部のタンク開口23の少なくとも一部の位置とは、一致する。
【0064】
バッテリパック39の少なくとも一部は、タンク凹部22の右端部のタンク開口23を通過可能である。バッテリパック39の少なくとも一部は、本体凹部15の右端部の本体開口16を通過可能である。バッテリパック39は、本体開口16及びタンク開口23を介してバッテリ装着部9に着脱される。
【0065】
バッテリパック39は、バッテリ装着部9に装着された状態で、表面洗浄装置1に搭載されている電気機器及び電子機器に電力を供給する。表面洗浄装置1に搭載されている電気機器及び電子機器は、供給ポンプ5、吸引モータ6、コントローラ10、及び操作盤11を含む。
【0066】
バッテリパック39は、種々の電気機器の電源として使用可能な汎用バッテリである。バッテリパック39は、電動工具の電源として使用可能である。バッテリパック39は、電動工具以外の電気機器の電源として使用可能である。バッテリパック39は、実施形態に係る表面洗浄装置1とは別の表面洗浄装置の電源として使用可能である。バッテリパック39は、リチウムイオンバッテリを含む。バッテリパック39は、充電可能な充電式バッテリである。バッテリ装着部9は、電動工具のバッテリ装着部と同等の構造を有する。
【0067】
バッテリ装着部9は、一対のガイドレールと、一対のガイドレールの間に配置される端子台とを有する。ガイドレールは、左右方向に延伸する。一対のガイドレールは、前後方向に間隔をあけて配置される。バッテリ装着部9は、バッテリパック39の着脱においてバッテリパック39を左右方向にガイドする。
【0068】
表面洗浄装置1の使用者は、バッテリ装着部9にバッテリパック39を装着する作業及びバッテリ装着部9からバッテリパック39を外す作業を実施することができる。使用者は、バッテリパック39を右方からバッテリ装着部9に挿入することにより、バッテリパック39をバッテリ装着部9に装着することができる。バッテリパック39は、バッテリ装着部9のガイドレールにガイドされながらバッテリ装着部9に挿入される。バッテリパック39がバッテリ装着部9に装着されることにより、バッテリパック39の端子とバッテリ装着部9の端子台とが電気的に接続される。表面洗浄装置1の使用者は、バッテリパック39を左方に移動することにより、バッテリ装着部9からバッテリパック39を外すことができる。
【0069】
コントローラ10は、少なくとも供給ポンプ5及び吸引モータ6を制御する。コントローラ10は、制御回路基板を含む。制御回路基板は、マイクロコンピュータ及び吸引モータ6を制御するためのスイッチング素子を含む。コントローラ10は、本体プレート12に設けられた保持リブ12Aに保持される。
【0070】
操作盤11は、本体ハウジング2の前面に配置される。操作盤11は、供給ポンプ5を駆動させるために操作される供給スイッチ40と、吸引モータ6を駆動させるために操作される吸引スイッチ41と、吸引モータ6の回転数を変更するために操作される調整スイッチ42と、吸引モータ6の回転数を表示する表示部43とを有する。
【0071】
供給ポンプ5が停止している状態で供給スイッチ40が操作されると、供給ポンプ5が駆動する。供給ポンプ5が駆動している状態で供給スイッチ40が操作されると、供給ポンプ5が停止する。
【0072】
吸引モータ6が停止している状態で吸引スイッチ41が操作されると、吸引モータ6が駆動する。吸引モータ6が駆動している状態で吸引スイッチ41が操作されると、吸引モータ6が停止する。
【0073】
吸引モータ6が駆動している状態で調整スイッチ42が操作されると、調整スイッチ42の操作回数に基づいて、吸引モータ6の回転数が変更される。
【0074】
コントローラ10は、供給スイッチ40が操作されることにより生成された操作信号に基づいて、供給ポンプ5の駆動と停止とを切り換える。コントローラ10は、吸引スイッチ41が操作されることにより生成された操作信号に基づいて、吸引モータ6の駆動と停止とを切り換える。コントローラ10は、調整スイッチ42が操作されることにより生成された操作信号に基づいて、吸引モータ6の回転数を変更する。
【0075】
表示部43は、複数の発光部を有する。吸引モータ6の回転数に基づいて、発光部の発光状態が変更される。吸引モータ6の回転数が高いほど、発光する発光部の数が多くなる。吸引モータ6の回転数が低いほど、発光する発光部の数が少なくなる。
【0076】
図10は、実施形態に係る表面洗浄装置1を模式的に示す図である。本体ハウジング2と、第1タンク3と、第2タンク4とは、上下方向に配置される。第1タンク3が本体ハウジング2の上部に接続され、第2タンク4が本体ハウジング2の下部に接続される。下面4Aに平行な所定面において、本体ハウジング2と、第1タンク3の少なくとも一部と、第2タンク4の少なくとも一部とは、オーバーラップする。下面4Aに平行な所定面において、第1タンク3及び第2タンク4のそれぞれは、本体ハウジング2の中心AXに重複するように配置される。
【0077】
また、下面4Aに平行な所定面において、バッテリ装着部9は、本体ハウジング2の中心AXに重複するように配置される。
【0078】
前後方向において、バッテリ装着部9は、供給ポンプ5と吸引モータ6との間に配置される。
【0079】
[諸元]
実施形態に係る表面洗浄装置1の諸元の一例について説明する。表面洗浄装置1の体積は、32L以上59L以下でもよい。表面洗浄装置1の質量は、7kg以上17kg以下でもよい。第1タンク3の容量は、3L以上9L以下でもよい。第2タンク4の容量は、3L以上9L以下でもよい。一例として、実施形態に係る表面洗浄装置1の体積は、45.95Lである。表面洗浄装置1の外形の左右方向の寸法は、252mmであり、表面洗浄装置1の外形の前後方向の寸法は、407mmであり、表面洗浄装置1の外形の上下方向の寸法は、448mmである。バッテリパック39がバッテリ装着部9に装着された状態で、表面洗浄装置1の質量は、13kgである。第1タンク3の容量は、6Lである。第2タンク4の容量は、6Lである。
【0080】
[動作]
使用者は、表面洗浄装置1から洗浄対象の表面に洗浄液を供給するために、供給スイッチ40を操作して、供給ポンプ5を駆動させる。供給ポンプ5が駆動することにより、供給ポンプ5の圧力を示すポンプ圧が上昇する。実施形態において、本体ハウジング2は、ポンプ圧の過度な上昇を抑制するための圧力スイッチ44を収容する。圧力スイッチ44は、供給ポンプ5の後方に配置される。供給スイッチ40の操作により供給ポンプ5が起動した後、ポンプ圧が規定値に達すると、圧力スイッチ44により、供給ポンプ5の駆動が停止される。ポンプ圧が規定値を下回ると、供給ポンプ5の駆動が再開される。
【0081】
ポンプ圧が高められた状態で、ノズル38に設けられているトリガレバー45が操作されると、供給筒7の供給口34から洗浄液が流出する。供給口34から流出した洗浄液は、供給ホース36を流れた後、ノズル38のノズル供給口から洗浄対象の表面に供給される。なお、トリガレバー45の操作が解除されることにより、又は、供給スイッチ40が操作されることにより、ノズル38のノズル供給口から洗浄対象の表面への洗浄液の供給が停止される。
【0082】
使用者は、洗浄対象の表面に存在する洗浄液を表面洗浄装置1で回収するために、吸引スイッチ41を操作して、吸引モータ6を駆動させる。吸引モータ6が駆動することにより、洗浄対象の表面に存在する洗浄液がノズル38のノズル回収口から回収される。なお、吸引スイッチ41が操作されることにより、ノズル38のノズル回収口からの洗浄液の回収が停止される。
【0083】
洗浄対象の表面の洗浄において、洗浄対象の表面に対する洗浄液の供給と並行して、洗浄対象の表面からの洗浄液の回収が実施されてもよい。洗浄対象の表面に洗浄液が供給され、洗浄液の供給が停止された後、洗浄対象の表面からの洗浄液の回収が実施されてもよい。
【0084】
[効果]
以上説明したように、実施形態において、表面洗浄装置1は、本体ハウジング2と、本体ハウジング2に収容され、洗浄対象の表面から洗浄液が回収されるように駆動する吸引モータ6と、洗浄対象の表面に供給される洗浄液を収容する第1タンク3と、洗浄対象の表面から回収された洗浄液を収容する第2タンク4と、を備える。第1タンク3は、第1タンク3の表面の一部から窪むタンク凹部22を有する。第2タンク4は、定置面に対向する下面4Aを含む。
【0085】
上記の構成では、第1タンク3にタンク凹部22が設けられるので、例えばアタッチメント又はバッテリパック39が表面洗浄装置1に装着される場合、アタッチメント又はバッテリパック39がタンク凹部22の内側に配置されることにより、表面洗浄装置1の外形の大型化が抑制される。
【0086】
実施形態において、表面洗浄装置1は、タンク凹部22に面するように本体ハウジング2に配置され、バッテリパック39が着脱されるバッテリ装着部9を備える。
【0087】
上記の構成では、バッテリ装着部9に装着されるバッテリパック39の少なくとも一部は、タンク凹部22に配置されるので、表面洗浄装置1の外形の大型化が抑制される。
【0088】
実施形態において、タンク凹部22の右端部及び下端部に、バッテリパック39の少なくとも一部が通過可能なタンク開口23が設けられてもよい。
【0089】
上記の構成では、表面洗浄装置1の使用者は、タンク開口23を介してバッテリ装着部9にバッテリパック39を着脱することができる。
【0090】
実施形態において、タンク開口23は、第1タンク3の右面に設けられる。
【0091】
上記の構成では、表面洗浄装置1の使用者は、表面洗浄装置1の右方からバッテリ装着部9にバッテリパック39を着脱することができる。
【0092】
実施形態において、バッテリ装着部9は、バッテリパック39の着脱においてバッテリパック39を左右方向にガイドする。
【0093】
上記の構成では、表面洗浄装置1の使用者は、バッテリパック39を左右方向にスライドさせることにより、バッテリ装着部9にバッテリパック39を着脱することができる。
【0094】
実施形態において、タンク開口23は、第1タンク3の右面及び下面のそれぞれに設けられる。
【0095】
上記の構成では、バッテリパック39は、第1タンク3の右面のタンク開口23を通過することができるとともに、バッテリパック39の下部は、第1タンク3の下面のタンク開口23から下方に突出することができる。
【0096】
実施形態において、本体ハウジング2は、タンク凹部22に繋がるように本体ハウジング2の側面から窪む本体凹部15を有する。本体凹部15の端部に、バッテリパック39の少なくとも一部が通過可能な本体開口16が設けられる。バッテリ装着部9は、本体凹部15の底面15Dに配置される。
【0097】
上記の構成では、バッテリパック39の一部を本体凹部15に配置し、バッテリパック39の一部をタンク凹部22に配置することができる。そのため、大型のバッテリパック39をバッテリ装着部9に装着することができる。
【0098】
実施形態において、タンク凹部22の内面は、第1タンク3の上面よりも下方に配置される天面22Dを含む。
【0099】
上記の構成では、タンク凹部22の上部が天面22Dで覆われるので、第1タンク3の上方からタンク凹部22に異物が侵入することが抑制される。タンク凹部22に面するようにバッテリ装着部9が配置される場合、バッテリ装着部9に異物が付着することが抑制される。
【0100】
実施形態において、第1タンク3は、ハンドル19を有する。
【0101】
上記の構成では、表面洗浄装置1の使用者は、ハンドル19を握って表面洗浄装置1を持ち運びすることができる。
【0102】
実施形態において、第1タンク3は、本体ハウジング2の上部に着脱可能に接続され、第2タンク4は、本体ハウジング2の下部に着脱可能に接続される。
【0103】
上記の構成では、第1タンク3と第2タンク4とが上下方向に配置されるので、洗浄の進行により、第1タンク3に収容される洗浄液の量は徐々に減り、第2タンク4に収容される洗浄液の量は徐々に増えても、前後方向及び左右方向における表面洗浄装置1の重量バランスの悪化が抑制される。そのため、洗浄の作業性の低下が抑制される。また、表面洗浄装置1の使用者は、表面洗浄装置1を円滑に持ち運ぶことができる。
【0104】
実施形態において、第1タンク3が本体ハウジング2の上部に接続され、第2タンク4が本体ハウジング2の下部に接続されてもよい。
【0105】
上記の構成では、洗浄対象の表面に供給される洗浄液を収容する第1タンク3が供給ポンプ5よりも上方に配置されるので、供給ポンプ5は、供給ポンプ5よりも下方から洗浄液を吸い上げなくて済む。そのため、供給ポンプ5が洗浄液を吐出するときの負荷の増大が抑制される。
【0106】
実施形態において、本体ハウジング2、第1タンク3、及び第2タンク4のそれぞれは、箱型でもよい。
【0107】
上記の構成では、箱型の外形を有する表面洗浄装置1が構成される。
【0108】
[他の実施形態]
図11は、他の実施形態に係る表面洗浄装置1Bを模式的に示す図である。表面洗浄装置1Bにおいて、本体ハウジング2と、第1タンク3と、第2タンク4とは、上下方向に配置される。第1タンク3が本体ハウジング2の上部に接続され、第2タンク4が本体ハウジング2の下部に接続される。下面4Aに平行な所定面において、本体ハウジング2と、第1タンク3の少なくとも一部と、第2タンク4の少なくとも一部とは、オーバーラップする。下面4Aに平行な所定面において、第1タンク3及び第2タンク4のそれぞれは、本体ハウジング2の中心AXに重複するように配置される。
【0109】
図11に示す例において、バッテリ装着部9は、前後方向に配置される第1バッテリ装着部9Aと第2バッテリ装着部9Bとを含む。バッテリパック39は、第1バッテリ装着部9Aに装着される第1バッテリパック39Aと、第2バッテリ装着部9Bに装着される第2バッテリパック39Bとを含む。供給ポンプ5と吸引モータ6とは、前後方向に配置される。第1バッテリ装着部9Aは、供給ポンプ5の上方に配置される。第2バッテリ装着部9Bは、吸引モータ6の上方に配置される。
【0110】
以上説明したように、
図11に示す例において、バッテリ装着部9は、前後方向に配置される第1バッテリ装着部9Aと第2バッテリ装着部9Bと、を含む。供給ポンプ5と吸引モータ6とは、前後方向に配置される。第1バッテリ装着部9Aは、供給ポンプ5の上方に配置される。第2バッテリ装着部9Bは、吸引モータ6の上方に配置される。
【0111】
上記の構成では、表面洗浄装置1にバッテリ装着部9が複数設けられる場合においても、表面洗浄装置1の重量バランスの悪化が抑制される。
【0112】
上述の実施形態において、第2タンク4が本体ハウジング2の上部に接続され、第1タンク3が本体ハウジング2の下部に接続されてもよい。
【0113】
上述の実施形態において、タンク凹部22は、第1タンク3の左面から右方に窪むように設けられてもよい。本体凹部15は、本体カバー13の左面から右方に窪むように設けられてもよい。
【符号の説明】
【0114】
1…表面洗浄装置、1B…表面洗浄装置、2…本体ハウジング、3…第1タンク、4…第2タンク、4A…下面、5…供給ポンプ、6…吸引モータ、7…供給筒、8…吸引筒、9…バッテリ装着部、9A…第1バッテリ装着部、9B…第2バッテリ装着部、10…コントローラ、11…操作盤、12…本体プレート、12A…保持リブ、13…本体カバー、14…開口、15…本体凹部、15A…後側面、15B…前側面、15C…奥面、15D…底面、16…本体開口、17…開口、18…ラッチ、19…ハンドル、20…補給口、21…蓋、22…タンク凹部、22A…後側面、22B…前側面、22C…奥面、22D…天面、23…タンク開口、24…ラッチ、25…流出部、26…流入部、27…突起部、28…ファン、29…モータケース、30…吸気口、31…フィルタユニット、32…フロート、33…排気筒、34…供給口、35…回収口、36…供給ホース、37…吸引ホース、38…ノズル、39…バッテリパック、39A…第1バッテリパック、39B…第2バッテリパック、40…供給スイッチ、41…吸引スイッチ、42…調整スイッチ、43…表示部、44…圧力スイッチ、45…トリガレバー、AX…中心。