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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023179111
(43)【公開日】2023-12-19
(54)【発明の名称】可視化支援方法及び可視化支援装置
(51)【国際特許分類】
   G05B 23/02 20060101AFI20231212BHJP
   G06F 3/0481 20220101ALI20231212BHJP
【FI】
G05B23/02 301P
G05B23/02 301T
G06F3/0481
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022092196
(22)【出願日】2022-06-07
(71)【出願人】
【識別番号】000005108
【氏名又は名称】株式会社日立製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110001678
【氏名又は名称】藤央弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】奈良田 慧
【テーマコード(参考)】
3C223
5E555
【Fターム(参考)】
3C223AA01
3C223AA02
3C223AA11
3C223BA03
3C223CC02
3C223DD03
3C223EA09
3C223EB01
3C223EB07
3C223FF02
3C223FF12
3C223FF13
3C223GG01
3C223HH03
3C223HH04
3C223HH05
3C223HH08
3C223HH17
3C223HH29
5E555AA05
5E555AA25
5E555BA02
5E555BB02
5E555BC14
5E555CA02
5E555CA12
5E555CB02
5E555DB03
5E555DB05
5E555DB20
5E555DB39
5E555DC13
5E555DC14
5E555DC40
5E555DD07
5E555DD08
5E555EA02
5E555EA07
5E555EA10
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】設備の状態を監視する監視画面の構築を容易にしてヒューマンエラーを低減する。
【解決手段】プロセッサとメモリを有する計算機が、監視対象のオブジェクトを配置する画面の構築を支援する可視化支援方法であって、前記計算機が、前記画面を構成する画面データに新たなオブジェクトを追加し、追加された前記オブジェクトの情報をメタデータとして生成して前記画面データに付加する編集ステップと、前記画面データの編集が終了すると前記画面データに付加されたメタデータから前記オブジェクトを抽出するメタデータ抽出ステップと、前記抽出されたオブジェクト間の関連を解析して設備関連履歴データを生成する関連解析ステップを含み、前記編集ステップは、前記画面データに配置されたオブジェクトに接続される新たなオブジェクトの候補を前記設備関連履歴データから抽出して出力する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサとメモリを有する計算機が、監視対象のオブジェクトを配置する画面の構築を支援する可視化支援方法であって、
前記計算機が、前記画面を構成する画面データに新たなオブジェクトを追加し、追加された前記オブジェクトの情報をメタデータとして生成して前記画面データに付加する編集ステップと、
前記計算機が、前記画面データの編集が終了した後に、前記画面データに付加されたメタデータから前記オブジェクトを抽出するメタデータ抽出ステップと、
前記計算機が、前記抽出されたオブジェクト間の関連を解析して設備関連履歴データを生成する関連解析ステップと、を含み、
前記編集ステップは、
前記画面データに配置されたオブジェクトに接続される新たなオブジェクトの候補を前記設備関連履歴データから抽出し、前記抽出されたオブジェクトを候補オブジェクトとして出力する候補抽出ステップを含むことを特徴とする可視化支援方法。
【請求項2】
請求項1に記載の可視化支援方法であって、
前記候補抽出ステップは、
前記画面データに配置された第1のオブジェクトに接続される前記新たなオブジェクトを第2のオブジェクトとし、前記設備関連履歴データから過去に前記第1のオブジェクトに接続されたオブジェクトを候補オブジェクトとして抽出し、前記抽出された候補オブジェクトを前記第2のオブジェクトの候補として出力することを特徴とする可視化支援方法。
【請求項3】
請求項1に記載の可視化支援方法であって、
前記候補抽出ステップは、
前記画面データに配置された第1のオブジェクトに接続される前記新たなオブジェクトを第2のオブジェクトとし、前記設備関連履歴データから過去に前記第1のオブジェクトに接続されたオブジェクトを起点オブジェクトとして、当該起点オブジェクトに接続された1以上のオブジェクト群を候補オブジェクトとして抽出し、前記抽出された候補オブジェクトを前記第2のオブジェクト以降の候補として出力することを特徴とする可視化支援方法。
【請求項4】
請求項2に記載の可視化支援方法であって、
前記候補抽出ステップは、
前記設備関連履歴データから過去に前記第1のオブジェクトに接続されたオブジェクトのうち出現回数の多い順に候補オブジェクトとして抽出することを特徴とする可視化支援方法。
【請求項5】
請求項3に記載の可視化支援方法であって、
前記候補抽出ステップは、
前記画面データの登録日を含む履歴を予め格納した描画履歴データを参照して前記オブジェクト群の登録日の新しい順に抽出することを特徴とする可視化支援方法。
【請求項6】
請求項1に記載の可視化支援方法であって、
前記計算機が、前記オブジェクト間の関連を解析結果した前記設備関連履歴データから、前記オブジェクト間の接続状態を示す関連マスタ情報を生成するマスタ生成ステップをさらに含むことを特徴とする可視化支援方法。
【請求項7】
請求項1に記載の可視化支援方法であって、
前記編集ステップは、
前記画面データに配置されたオブジェクトを第1のオブジェクトとし、新たに追加されるオブジェクトを第2のオブジェクトとし、前記第1のオブジェクトへの接続が禁止されている前記第2のオブジェクトが予め設定された設備非関連マスタを参照して、前記新たに追加された第2のオブジェクトが前記設備非関連マスタに登録されている場合にはエラーを出力する誤り検知ステップをさらに含むことを特徴とする可視化支援方法。
【請求項8】
請求項1に記載の可視化支援方法であって、
前記画面データは、前記オブジェクトを監視する監視画面を構成することを特徴とする可視化支援方法。
【請求項9】
請求項1に記載の可視化支援方法であって、
前記オブジェクトは、監視対象の設備を含むことを特徴とする可視化支援方法。
【請求項10】
プロセッサとメモリを有して監視対象のオブジェクトを配置する画面の構築を支援する可視化支援装置であって、
前記画面を構成する画面データに新たなオブジェクトを追加し、追加された前記オブジェクトの情報をメタデータとして生成して前記画面データに付加する設備構成描画部と、
前記画面データの編集が終了した後に、前記画面データに付加されたメタデータから前記オブジェクトを抽出するメタデータ抽出部と、
前記抽出されたオブジェクト間の関連を解析して設備関連履歴データを生成する関連解析部と、を含み、
前記設備構成描画部は、
前記画面データに配置されたオブジェクトに接続される新たなオブジェクトの候補を前記設備関連履歴データから抽出し、前記抽出されたオブジェクトを候補オブジェクトとして出力することを特徴とする可視化支援装置。
【請求項11】
請求項10に記載の可視化支援装置であって、
前記設備構成描画部は、
前記画面データに配置された第1のオブジェクトに接続される前記新たなオブジェクトを第2のオブジェクトとし、前記設備関連履歴データから過去に前記第1のオブジェクトに接続されたオブジェクトを候補オブジェクトとして抽出し、前記抽出された候補オブジェクトを前記第2のオブジェクトの候補として出力することを特徴とする可視化支援装置。
【請求項12】
請求項10に記載の可視化支援装置であって、
前記設備構成描画部は、
前記画面データに配置された第1のオブジェクトに接続される前記新たなオブジェクトを第2のオブジェクトとし、前記設備関連履歴データから過去に前記第1のオブジェクトに接続されたオブジェクトを起点オブジェクトとして、当該起点オブジェクトに接続された1以上のオブジェクト群を候補オブジェクトとして抽出し、前記抽出された候補オブジェクトを前記第2のオブジェクト以降の候補として出力することを特徴とする可視化支援装置。
【請求項13】
請求項11に記載の可視化支援装置であって、
前記設備構成描画部は、
前記設備関連履歴データから過去に前記第1のオブジェクトに接続されたオブジェクトのうち出現回数の多い順に候補オブジェクトとして抽出することを特徴とする可視化支援装置。
【請求項14】
請求項12に記載の可視化支援装置であって、
前記設備構成描画部は、
前記画面データの登録日を含む履歴を予め格納した描画履歴データを参照して前記オブジェクト群の登録日の新しい順に抽出することを特徴とする可視化支援装置。
【請求項15】
請求項10に記載の可視化支援装置であって、
前記オブジェクト間の関連を解析結果した前記設備関連履歴データから、前記オブジェクト間の接続状態を示す関連マスタ情報を生成するマスタ生成部をさらに含むことを特徴とする可視化支援装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、設備の構成を可視化する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、工場やプラント等では機器や装置等の設備を運転しており、これらの設備の稼働状況をリアルタイムで監視する設備状態の可視化システムの導入が進んでいる。設備状態の可視化システムは、設備の構成を表現した図をシステムの監視画面上に表示して、設備毎に監視項目を表示することで、設備に問題が発生した場合に、監視画面上から一目で問題個所を特定することが可能となる。
【0003】
設備の更新や機器の入れ替えを行う際には、設備状態可視化システムの監視画面を変更する。監視画面を構築する技術としては、特許文献1、2が知られている。
【0004】
特許文献1には、部品同士の関連や階層などの組み合わせ構造の設計を支援する装置の画面表示において、データベースに登録された情報を基に、次に選択するべき画面表示/入出力部品の属性リストを提示する技術が記載されている。
【0005】
特許文献2には、過去に実施したプロジェクトの過去設計プロセスデータと、現在設計中のプロジェクトにおける仕掛り中の設計プロセスデータとの差分から、仕掛り中の設計業務に対して、以降の設計業務で発生するサブタスクを予測サブタスクとして最適な実行順序を計算した予測設計プロセスデータを設計者に提示する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2009-9473号公報
【特許文献2】特開2019-61614号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
工場やプラントによっては設備構成が複雑になる場合も多く、可視化システムで表示するための設備の構成を作成(又は更新)するのに時間がかかる。また、ヒューマンエラーにより、監視画面に誤りがあった場合、修正による手戻りや、そのまま使用された場合においては業務に影響を及ぼす可能性がある。
【0008】
監視画面を構築又は更新する場合には、グラフィックツールを用いて描画対象のオブジェクトにメタデータを埋め込み、可視化システムの監視画面の挙動を制御する際にメタデータを利用することが多いが、他の用途でメタデータを有効に活用することができなかった。
【0009】
可視化システムを運用するために、設備間の関連を保持したマスタを作成する必要がある。その際に、設備間の関連を保持する設備関連マスタを事前に人手で作成する必要があるのに加え、設備の配置や関連が変更されるたびに設備関連マスタを人手で修正する必要があり多大な労力を要するという問題があった。
【0010】
そこで本発明は、上記問題点設備関連線に鑑みてなされたもので、設備の状態を監視する監視画面の構築を容易にしてヒューマンエラーを低減し、設備間の関連情報の構築に要する労力を低減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、プロセッサとメモリを有する計算機が、監視対象のオブジェクトを配置する画面の構築を支援する可視化支援方法であって、前記計算機が、前記画面を構成する画面データに新たなオブジェクトを追加し、追加された前記オブジェクトの情報をメタデータとして生成して前記画面データに付加する編集ステップと、前記計算機が、前記画面データの編集が終了した後に、前記画面データに付加されたメタデータから前記オブジェクトを抽出するメタデータ抽出ステップと、前記計算機が、前記抽出されたオブジェクト間の関連を解析して設備関連履歴データを生成する関連解析ステップと、を含み、前記編集ステップは、前記画面データに配置されたオブジェクトに接続される新たなオブジェクトの候補を前記設備関連履歴データから抽出し、前記抽出されたオブジェクトを候補オブジェクトとして出力する候補抽出ステップを含む。
【発明の効果】
【0012】
したがって、本発明は、設備の状態を監視する監視画面の構築を容易にしてヒューマンエラーを低減することが可能となって監視画面の品質を向上させることができる。また、監視画面の構築に連携して設備間の関連情報を自動的に構築することが可能となって、可視化システムの運用コストを低減することができる。
【0013】
本明細書において開示される主題の、少なくとも一つの実施の詳細は、添付されている図面と以下の記述の中で述べられる。開示される主題のその他の特徴、態様、効果は、以下の開示、図面、請求項により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の実施例を示し、可視化支援装置の構成の一例を示すブロック図である。
図2】本発明の実施例を示し、可視化支援装置で行われる処理の概要を示す図である。
図3】本発明の実施例を示し、設備非関連マスタの一例を示す図である。
図4】本発明の実施例を示し、描画履歴データの一例を示す図である。
図5】本発明の実施例を示し、設備関連履歴データの一例を示す図である。
図6】本発明の実施例を示し、設備関連マスタの一例を示す図である。
図7】本発明の実施例を示し、単一の設備に関する提案を含む画面の一例を示す図である。
図8】本発明の実施例を示し、単一の設備に関する提案処理の一例を示すフローチャートである。
図9】本発明の実施例を示し、複数の設備に関する提案を含む画面の一例を示す図である。
図10】本発明の実施例を示し、複数の設備に関する提案処理の一例を示すフローチャートである。
図11】本発明の実施例を示し、誤りを含む画面の一例を示す図である。
図12】本発明の実施例を示し、誤り検知処理の一例を示すフローチャートである。
図13】本発明の実施例を示し、設備関連の解析処理の一例を示すフローチャートである。
図14】本発明の実施例を示し、設備関連マスタの生成処理の一例を示すフローチャートである。
図15】本発明の実施例を示し、設備と設備関連線の領域の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
【0016】
図1は、本発明の実施例を示し、設備状態可視化システムで使用される監視画面及び設備関連マスタを構築する可視化支援装置の一例を示すブロック図である。
【0017】
可視化支援装置1はネットワーク6を介して設備状態可視化システム8と端末7に接続される。設備状態可視化システム8は、工場やプラント等の設備をリアルタイムで監視するため、可視化支援装置1で構築された監視画面と設備関連マスタを使用する。端末7は、監視画面を作成又は更新する計算機で、可視化支援装置1の利用者(又はオペレータ)などによって使用される。
【0018】
可視化支援装置1は、CPU2と、主記憶装置3と、補助記憶装置4及び入出力装置5を含む計算機である。主記憶装置3には、設備の監視画面等を構築する機能部がプログラムとしてロードされてCPU2によって実行される。
【0019】
補助記憶装置4は、不揮発性の記憶媒体で構成されてプログラムで利用される情報やプログラム等を格納する。入出力装置5は、マウスやキーボードあるいはタッチパネルやマイクなどの入力装置と、ディスプレイやスピーカなどの出力装置で構成される。
【0020】
主記憶装置3は、設備構成描画部31と、メタデータ埋め込み部32と、描画誤り検知部33と、メタデータ抽出部34と、設備関連解析部35と、設備関連マスタ生成部36と、設備関連マスタ出力部37と、履歴蓄積部38と及びグラフィックツール39をプログラムとして格納する。
【0021】
設備構成描画部31は、工場やプラント等の設備を可視化する監視画面等のユーザインターフェース(画面)を構築(編集又は描画)する。監視画面は上述したように設備状態可視化システム8で使用される。
【0022】
メタデータ埋め込み部32は、監視画面を構成する描画データの編集で追加又は更新された設備や設備関連線等のオブジェクトの構成等を示すメタデータを付与する。設備構成描画部31は、監視対象領域のオブジェクト(設備又は設備関連線)を含む描画データにメタデータを埋め込んで描画データ格納部45に格納する。
【0023】
描画誤り検知部33は、編集(描画)中の設備又は設備関連線について誤りがないかを監視して、誤りを検出した場合には警告を出力し、誤りの原因を指摘する。
【0024】
可視化支援装置1は、設備構成描画部31で編集が完了すると描画データを描画データ格納部45に格納して、設備関連マスタ41の生成処理を行う。
【0025】
メタデータ抽出部34は、生成された描画データに埋め込まれたメタデータを抽出し、設備関連マスタ41の生成に使用する。
【0026】
設備関連解析部35は、抽出されたメタデータを用いて設備間の関連を解析する。設備関連マスタ生成部36は、設備関連解析部35の解析結果に基づいて設備関連マスタ41を生成(又は更新)する。
【0027】
設備関連マスタ出力部37は、生成された設備関連マスタ41を設備状態可視化システム8に出力する。履歴蓄積部38は、監視画面で編集した描画データに編集の識別子(描画履歴ID)と登録日(又は日時)を付与した描画履歴データ44を生成して蓄積し、また、設備の接続関係を示す解析結果に編集の識別子(描画履歴ID)を付与して設備関連履歴データ43を生成して蓄積する。グラフィックツール39は、周知又は公知の描画ソフトウェアであり、描画データの生成又は編集を行う。
【0028】
なお、編集の識別子を示す描画履歴IDは、設備構成描画部31が画面データの編集作業が終了した際にユニークな値を付与することができる。また、編集作業の終了は、画面データのファイルを閉じる操作で判定することができる。
【0029】
CPU2は、各機能部のプログラムに従って処理することによって、所定の機能を提供する機能部として稼働する。例えば、CPU2は、設備構成描画プログラムに従って処理することで設備構成描画部31として機能する。他のプログラムについても同様である。さらに、CPU2は、各プログラムが実行する複数の処理のそれぞれの機能を提供する機能部としても稼働する。計算機及び計算機システムは、これらの機能部を含む装置及びシステムである。
【0030】
補助記憶装置4には、上述の各機能部が利用するデータが格納され、例えば、設備関連マスタ41と、設備非関連マスタ42と、設備関連履歴データ43と、描画履歴データ44及び描画データ格納部45が格納される。なお、各データの詳細については後述する。
【0031】
<処理の概要>
図2は、可視化支援装置1で行われる処理の概要を示す図である。まず、設備構成描画部31は、利用者が操作するグラフィックツール39からデータを受け付けて、監視対象の領域に対応する画面上に設備を配置して監視画面の生成(又は更新)を行う(I)。本実施例では、設備状態可視化システム8で使用する監視対象の領域内の設備の監視画面を生成又は更新する例を示す。
【0032】
本実施例では、設備状態可視化システム8で使用する監視画面を生成又は更新する例を示すが、これに限定されるものではなく、監視対象の領域に対応する画面上に設備を配置して設備間を接続し、設備の状態を表示する画面に適用することができる。
【0033】
また、設備構成描画部31は、利用者の編集操作に基づいて画面上に設備と設備同士を接続する設備関連線をオブジェクトとして配置する。なお、可視化支援装置1の利用者は入出力装置5又は端末7を操作して、監視対象の領域に対応する画面上に設備を配置して、各設備を接続し、各設備の稼働状態を表示するデータ項目等を設定して監視画面を構築する。
【0034】
次に、メタデータ埋め込み部32は、編集(描画)によって追加又は更新されたオブジェクト(設備又は設備関連線)に対してメタデータを付与する(II)。メタデータの設定は、設備関連履歴データ43から取得したデータを設定するが、端末7や入出力装置5から受け付けたデータを設定してもよい。
【0035】
次に、描画誤り検知部33は、描画された設備又は設備関連線について、後述するように、設備非関連マスタ42を参照して描画データについて誤りの有無を検出して、誤りがあれば後述するように描画するデータの提案を行う(III)。
【0036】
可視化支援装置1は、上記設備構成描画部31~描画誤り検知部33の処理を繰り返して監視画面を編集し、編集終了の指令を受け付けると設備構成描画部31が監視画面とメタデータを含む描画データを出力する。なお、出力された描画データは描画データ格納部45に蓄積される。
【0037】
画面の編集が完了すると、メタデータ抽出部34は出力された描画データを取得して、設備と設備関連線のオブジェクトが付与されたメタデータを抽出する(IV)。メタデータ抽出部34は、後述するように、設備と設備間連線の情報をメタデータから抽出して配列Aに設定する。
【0038】
次に、設備関連解析部35は、メタデータ抽出部34で抽出された設備及び設備関連線の関連を解析して、設備間の関連を特定する(V)。設備関連解析部35は、後述するように、メタデータ抽出部34で抽出された配列Aの設備及び設備間連線のオブジェクトの情報から各設備間(オブジェクト間)の関連を特定して配列Bに設定する。なお、配列Bのデータに編集の識別子を示す描画履歴IDを付与したデータから設備関連履歴データ43が生成される。
【0039】
次に、設備関連マスタ生成部36は、設備間の関連に関する解析結果を配列Bから取得して設備関連マスタ41を動的に生成(又は更新)する(VI)。
【0040】
設備関連マスタ出力部37は、生成された設備関連マスタ41を出力して補助記憶装置4に格納する(VII)。次に、履歴蓄積部38は、編集された描画データの内容を描画履歴データ44に蓄積し、解析された設備の関連(配列B)を設備関連履歴データ43として蓄積し、編集毎の履歴を蓄積する(VIII)。
【0041】
描画履歴データ44に蓄積された設備や描画データの履歴は、次回以降に監視画面が編集される際に、設備構成描画部31が行う提案(サジェスト)等で使用される。
【0042】
上記設備構成描画部31、メタデータ埋め込み部32及び描画誤り検知部33の処理は繰り返して実行される編集処理であり、画面データの構築が完了するとメタデータ抽出部34と設備関連解析部35と設備関連マスタ生成部36で設備関連マスタ41の生成処理が行われ、その後、履歴蓄積部38で描画履歴データ44と設備関連履歴データ43の蓄積処理が行われる。なお、設備関連履歴データ43は、設備関連解析部35が解析結果に編集毎の識別子である描画履歴IDを付与して生成するようにしてもよい。
【0043】
<データ>
以下、可視化支援装置1で使用されるデータの一例について説明する。図3は設備非関連マスタ42の一例を示す図である。設備非関連マスタ42は、予め設定された情報である。設備非関連マスタ42は、描画誤り検知部33によって使用される。
【0044】
設備非関連マスタ42は、設備ID421と後方設備ID422を一つのレコードに含む。設備ID421は、予め設備に付与されたユニークな識別子を格納する。後方設備ID422は、設備ID421の設備に接続が禁止されている設備の識別子を格納する。
【0045】
例えば、図示の例では、「N01(軟水装置)」の後段(出力側)に「S01(スチームヘッダ)」を接続することが禁止されている。また、「B01(ボイラ1号)」の後段(出力側)に「B02(ボイラ2号)」を接続することが禁止されている。
【0046】
図4は、描画履歴データ44の一例を示す図である。描画履歴データ44は、履歴蓄積部38によって生成される情報である。描画履歴データ44は、設備構成描画部31によって利用される。描画履歴データ44は、描画履歴ID441と、登録日442と、オブジェクトデータ443を一つのレコードに含む。
【0047】
描画履歴ID441は、オブジェクトを描画データ上に配置又は修正した編集に対する識別子を格納する。描画履歴ID441は、例えば、描画データの編集が完了した後に履歴蓄積部38がユニークな値を付与することができる。登録日442は、編集が完了した日(又は日時)や、オブジェクトを描画データ上に配置又は修正した日(又は日時)を格納する。
【0048】
オブジェクトデータ443としては図示のオブジェクト4431のように、描画データ451上に配置した設備の内容や、当該設備を接続している設備の情報や、設備を配置した座標やサイズ等の描画データを格納する。あるいはオブジェクト4431としてデータの格納先を示すポインタやパスを格納してもよい。
【0049】
図5は、設備関連履歴データ43の一例を示す図である。設備関連履歴データ43は、履歴蓄積部38によって生成される情報である。
【0050】
設備関連履歴データ43は、描画履歴ID431と、設備ID432と、前方設備ID433と、後方設備ID434を一つのレコードに含む。
【0051】
描画履歴ID431は、描画データの編集の履歴を示す識別子を格納する。例えば、描画データの編集が終了して履歴蓄積部38が設備関連履歴データ43を生成する際にユニークな値を付与することができる。設備ID432は、編集を行った描画データに含まれる設備を特定する識別子を格納する。
【0052】
前方設備ID433は、設備ID432の設備の前方(前段又は上流)に接続されている設備の識別子を格納する。換言すれば、設備ID432を後方(後段又は下流)に接続している設備の識別子を格納する。後方設備ID434は、設備ID432の後方に接続している設備の識別子を格納する。なお、接続されている設備がない場合には「Null」が格納される。
【0053】
図示の例では、設備ID432=「N01(軟水装置)」は、前方に接続されている設備(前方設備ID433=「Null」)はなく、後方には後方設備ID422=「Q01」の設備が接続されていることを示す。設備関連履歴データ43は、編集が完了するたびに設備の接続関係の履歴を格納する。
【0054】
図6は、設備関連マスタ41の一例を示す図である。設備関連マスタ41は、設備関連マスタ生成部36によって生成される情報である。設備関連マスタ41は、ライングループID411と、ラインID412と、設備ID413と、前方設備ID414と、後方設備ID415を一つのレコードに含む。
【0055】
ライングループID411は、設備が配置される場所(又は工場等)の識別子を格納する。ラインID412は、設備が配置されるライン(又は建屋)などの識別子を格納する。設備ID413は、設備を特定する識別子を格納する。
【0056】
前方設備ID414は、設備ID413の設備の前方に接続されている設備の識別子を格納する。換言すれば、設備ID413を後方に接続している設備の識別子を格納する。
【0057】
後方設備ID415は、設備ID413の設備の後方(後段)に接続されている設備の識別子を格納する。換言すれば、設備ID413を前方に接続している設備の識別子を格納する。
【0058】
なお、設備関連マスタ41は、図示はしないが、オブジェクトの種別を示すタイプを格納することができ、例えば、設備と設備関連線等を格納することができる。
【0059】
<処理の詳細>
以下では、可視化支援装置1で行われる処理の詳細について説明する。
【0060】
まず、図2で示したように、設備構成描画部31は監視画面の描画データを編集してオブジェクトの追加や更新を行う。追加又は更新されたオブジェクトは、メタデータ埋め込み部32によってメタデータが付与されて描画データに埋め込まれる。
【0061】
メタデータ埋め込み部32が付与するメタデータとしては、図6の設備関連マスタ41で示したように、設備を配置する地域や工場を示すライングループID411と、設備を配置する建屋等を示すラインID412と、設備を特定する識別子である設備ID413と、オブジェクトの種別を示すタイプ(図示省略)を含むことができる。なお、メタデータには上記の他に監視画面で表示する設備の状態情報や、監視画面で表示するメッセージ等を定義しておくことができる。
【0062】
図7は、単一の設備に関する提案(サジェスト)を含む画面の一例を示す図である。
【0063】
可視化支援装置1の利用者は、グラフィックツール39を用いて設備の監視画面となる描画データ451に「装置A」、「装置B」、「装置C」を配置して設備関連線4516で各装置を接続する。そして、利用者は図中「装置B」の後方(後段)で、かつ装置Cと並列に接続される新たな設備4513を追加する。
【0064】
メタデータ埋め込み部32は、「装置A」、「装置B」、「装置C」の各設備が描画データ451に追加されるたびに、後述するように、各設備のメタデータを描画データ451に付与する。
【0065】
設備構成描画部31は、利用者が操作する端末7等から設備(又は設備関連線)の追加指令を受け付けると、後述するように設備関連履歴データ43に蓄積されている過去に描画したデータと、現在編集中の設備の関連情報から、新たな設備4513の候補として接続可能な設備の候補を抽出する。そして、設備構成描画部31は、単一の設備の候補を提案するポップアップ4511と候補ウインドウ4512を表示する。
【0066】
ポップアップ4511には、新たに追加する設備の問い合わせが表示され、候補ウインドウ4512には、上記抽出された設備の候補(「装置D」、「装置E」)と、選択した候補を描画データ451に反映させるための描画履歴ボタン4514、4515が表示される。
【0067】
候補ウインドウ4512の描画履歴ボタン4514が操作(クリックなどの選択操作)されると、設備構成描画部31は「装置D」を描画データ451に追加して画面に反映する。同様に、描画履歴ボタン4515が操作されると、設備構成描画部31は「装置E」を描画データ451に追加して画面に反映する。
【0068】
メタデータ埋め込み部32は、描画データ451に追加された設備の情報を描画データ451のメタデータに埋め込む。追加された設備が、候補ウインドウ4512に表示されたデータであれば、メタデータ埋め込み部32は描画履歴データ44から該当する設備の情報を取得してメタデータに追加する。
【0069】
メタデータは、設備の識別子や座標やサイズ又は機能を含むことができる。なお、メタデータ埋め込み部32は、追加された設備の情報を受け付けて描画データ451のメタデータに追加することができる。
【0070】
候補ウインドウ4512に表示される設備の候補は、設備関連履歴データ43から抽出されたデータを出現頻度の高い順にソートして所定数まで表示することができる。
【0071】
可視化支援装置1の利用者は、候補ウインドウ4512の候補を選択することで過去に利用実績のある設備を選択して描画データ451を構築することができる。過去に利用実績のある設備を候補ウインドウ4512に表示することで、新たな設備4513に誤った設備が接続されるのを防いで、監視画面の構築を容易に行うことが可能となる。
【0072】
なお、可視化支援装置1の利用者は、候補ウインドウ4512の設備を利用しない場合には、ポップアップ4511内の「キャンセル」をクリックすることで、手動で新たな設備4513を追加することができる。
【0073】
新たな設備4513が追加されると、メタデータ埋め込み部32は描画データ451に追加された設備の情報を描画データ451のメタデータに埋め込む。追加された設備が、候補ウインドウ4512に表示されたデータであれば、メタデータ埋め込み部32は描画履歴データ44から該当する設備の情報(オブジェクトデータ443)を取得してメタデータを生成して描画データ451に埋め込む。
【0074】
図8は、単一の設備に関する提案を出力する処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、設備構成描画部31が新たな設備4513を追加する指令を受け付けた場合に実行される。
【0075】
まず、設備構成描画部31は、描画データ451に配置された設備や設備関連線等のオブジェクトに埋め込まれたメタデータを取得して、設備間の関連情報を抽出する(S1)。設備間の関連情報は、例えば、設備ID、前方設備ID、後方設備IDを含むことができる。
【0076】
設備構成描画部31が抽出する設備間の関連情報としては、図7の例では、「装置A」の後方設備が「装置B」で、「装置A」の前方設備IDは「Null」となる。
【0077】
ステップS2では設備構成描画部31が、上記ステップS1で抽出した設備間の関連情報をキーとして設備関連履歴データ43を検索して、設備間の関連情報を含む描画履歴ID431の値を取得する。
【0078】
図7の例では、設備構成描画部31が「装置B」を設備ID432に含み、「装置A」を前方設備ID433に含むレコードを抽出して、各レコードの描画履歴ID431を取得する。なお、設備構成描画部31は「装置A」を前方設備ID433に含むレコードが存在しない場合には、「装置B」を設備ID432に含むレコードの描画履歴ID431を取得する。
【0079】
ステップS3では設備構成描画部31が、上記ステップS2で取得した値と、設備関連履歴データ43の描画履歴ID431の値が等しいデータを全て取得する。すなわち、ステップS2で取得した描画履歴ID431を有し、「装置B」を設備ID432に含むデータが抽出される。
【0080】
ステップS4では設備構成描画部31が、図7に示したポップアップ4511と候補ウインドウ4512を表示して、新たな設備4513の候補のサジェストを行う。設備構成描画部31は、描画中のオブジェクトの中で一番後方に存在する設備(以降、設備Xと呼ぶ)の、次に接続する設備のサジェストを行う。
【0081】
設備構成描画部31は、上記ステップS3で取得したデータのうち、設備関連履歴データ43の設備ID432が設備X(例えば、「装置B」)と値が等しいデータを抽出し、当該レコードの後方設備ID434の出現回数の集計を行う。
【0082】
ステップS5では、設備構成描画部31が出現回数の多い順に後方設備ID434を取得して、候補ウインドウ4512のリストに後方設備ID434の名称又は図形(アイコン等)を表示する。候補ウインドウ4512に表示する設備の数は、上位から所定数など予め設定した数とすることができる。
【0083】
上記の処理によって、新たな設備4513として追加する設備の候補として、新たな設備4513を追加する位置の前段の設備が過去に接続した設備が出現頻度順に候補ウインドウ4512に表示されるので、可視化支援装置1の利用者は過去の実績に基づいた設備を容易に選択することが可能となる。
【0084】
これによって、設備状態を監視する監視画面の構築を容易にしてヒューマンエラーを低減することが可能となって監視画面の品質を向上させることができる。また、監視画面の描画データ451に追加されたメタデータを利用して候補ウインドウ4512のリストを生成することにより、メタデータを有効に利用することが可能となる。
【0085】
図9は、複数の設備に関する提案を含む画面の一例を示す図である。上記図7では、新たな設備4513の候補として、候補ウインドウ4512内に一つの設備が提案される例を示した。図9では新たな設備4513の候補として、過去の実績から複数の設備を接続したグループ単位で設備の提案を行う例を示す。
【0086】
図9において、描画データ451に表示されるポップアップ4511及び候補ウインドウ4512は図7と同様であり、候補グループウインドウ4520を追加した点が相違する。
【0087】
候補グループウインドウ4520は、候補ウインドウ4512に表示された設備を起点とする複数の設備が接続されたグループのリストを含み、可視化支援装置1の利用者が選択したグループを描画データ451に追加する。
【0088】
図示の例では、「装置D」の描画履歴ボタン4514を操作した場合で、候補グループウインドウ4520には過去の実績から「装置D」を起点とする設備の接続関係のうち、出現頻度の高い順にグループA、グループB、グループCの設備群が表示される。
【0089】
候補グループウインドウ4520のグループAは、「装置D」を起点として「装置B」と「装置F」の順で接続されており、選択ボタン4521を操作することで、新たな設備4513にグループAの「装置D」、「装置B」、「装置F」の3つの設備が追加される。
【0090】
グループBは、「装置D」から「装置B」と「装置G」の順で接続されており、選択ボタン4522を操作することで、新たな設備4513にグループAの「装置D」、「装置B」、「装置G」が追加される。
【0091】
グループCは、「装置D」に「装置B」が接続されており、選択ボタン4523を操作することで、新たな設備4513にグループAの「装置D」と「装置B」が追加される。
【0092】
設備構成描画部31は、候補ウインドウ4512で設備Xの候補として装置Bに接続可能な設備が起点として選択されると、設備関連履歴データ43から起点となる設備に接続された設備群(グループ)が過去の実績から抽出されて候補グループウインドウ4520に表示される。
【0093】
可視化支援装置1の利用者は、各グループの選択ボタン4521~4523の何れかを選択することで、設備Xを起点として後段に接続される複数の設備を一括して追加することが可能となる。
【0094】
このように、接続可能な設備を起点とする複数の設備を過去の実績から抽出して候補グループウインドウ4520で選択可能とすることにより、監視画面を構築する労力を大幅に低減することができ、さらに、過去の実績による設備の接続関係を利用するので人為的なミスを防いで画面構築の品質を向上させることができる。
【0095】
図10は、複数の設備を含むグループ単位の提案を出力する処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、設備構成描画部31が候補ウインドウ4512の描画履歴ボタン4514又は4515に対する操作(クリックなど)を受け付けたときに実行される。
【0096】
ステップS11で設備構成描画部31は、描画履歴ボタン4514又は4515が操作されたときに、提案されている単一の設備(以降、設備Sと呼ぶ)の設備IDと、提案されている設備よりも一つ前の設備(以降、設備Xと呼ぶ)の設備IDを取得する。
【0097】
ステップS12で設備構成描画部31は、上記ステップS11で取得した設備Sと設備Xの設備IDの値が、次の条件を満たす設備関連履歴データ43の描画履歴ID431の値を全て取得する。
【0098】
条件としては、設備ID432の値が設備Sの設備IDの値と等しいか、又は前方設備ID433の値と設備Xの設備IDの値が等しいデータの描画履歴ID431を取得する。
【0099】
次に、ステップS13で設備構成描画部31は、上記ステップS12で取得した描画履歴ID431の値に一致する描画履歴データ44を全て取得する。そして、ステップS14では、設備構成描画部31が上記ステップS13で取得したデータを登録日442が新しい順でソートする。
【0100】
ステップS15では設備構成描画部31が、上記ステップS14で取得したデータのオブジェクトデータ443のデータのうち、レコード毎に上記ステップS11で取得した設備Sを検索し、設備Sを起点とした後方設備を含むオブジェクトデータを抽出する。
【0101】
ステップS16では設備構成描画部31が、上記ステップS15で抽出したオブジェクトデータの順に候補のグループを取得して、候補グループウインドウ4520を生成して描画データ451の画面に表示する。
【0102】
上記処理によって、図9に示す単一の設備を提案する候補ウインドウ4512で「装置D」を選択して描画履歴ボタン4514を操作した場合について説明する。設備構成描画部31は、「装置D」の設備ID432を設備関連履歴データ43から取得して設備Sの値とする。また、設備構成描画部31は「装置D」を接続する描画データ451の「装置B」の設備ID432を同様に取得して設備Xの値とする。
【0103】
設備構成描画部31は、設備関連履歴データ43の設備ID432が設備S=「装置D」の値に一致する描画履歴ID431と、設備ID432が設備X=「装置B」の値に一致する描画履歴ID431を取得する。
【0104】
設備構成描画部31は、上記取得した描画履歴ID431の値と一致する描画履歴データ44を取得して、登録日442の新しい順にソートする。設備構成描画部31はソートされた描画履歴データ44のオブジェクトデータ443から、設備S(装置D)を起点とする設備のグループを抽出し、候補グループウインドウ4520を生成して描画データ451の画面に表示する。
【0105】
以上により、候補グループウインドウ4520には、過去の実績から設備Sを起点として接続された設備のグループが候補グループウインドウ4520に出力され、利用者はこれらのグループの中から監視画面の設備を選択することで、監視画面の構築に要する労力を大幅に低減することができる。
【0106】
また、過去の実績に基づく設備の接続関係は、登録日442が新しい順で候補グループウインドウ4520内に表示されるので、最新の履歴に基づいて監視画面の構築を行うことが可能となって、人為的なミスを抑制することができる。
【0107】
なお、前記図8に示した単一の設備を提案するモードと、上記図10に示した複数の設備をグループ単位で提案するモードは、可視化支援装置1の利用者が何れのモードを利用するのかを選択してもよいし、可視化支援装置1が利用可能なモードを自動的に選択してもよい。
【0108】
図11は、誤りを含む描画の一例を示す図である。描画データ453は、「装置A」に「装置D」が接続され、「装置D」には「装置C」と「装置D」が並列に配置され、「装置C」と「装置D」の後段には新たな設備として「装置F」が接続された例を示している。
【0109】
図示の例では、「装置F」は「装置C」の後段に接続することはできないので、描画誤り検知部33がエラー4531を描画データ453の画面に出力して利用者へ注意を促している。描画誤り検知部33は、描画データ453に設備が追加されると、後述する処理によって誤りを検出してエラーメッセージを出力することができる。
【0110】
図12は、誤り検知処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、図2で示したように、設備や設備関連線が追加又は変更されるたびに描画誤り検知部33で実行される。
【0111】
まず、描画誤り検知部33は、編集中の描画データ451に埋め込まれたメタデータを取得して、描画データ451上の設備間の関連を抽出する(S21)。描画誤り検知部33がメタデータから抽出する設備間の関連は、設備IDと当該設備に接続されている後方(後段)の設備IDを含む。
【0112】
ステップS22では、描画誤り検知部33が上記ステップS21で取得した設備IDと後方の設備IDを、設備非関連マスタ422の設備ID421と後方設備ID422と比較する。
【0113】
ステップS23では、描画誤り検知部33が上記ステップS21で取得した設備IDと後方の設備IDが設備非関連マスタ42に含まれているかを判定する。取得した設備IDと後方の設備IDが設備非関連マスタ42に含まれていればステップS24に進み、含まれていなければステップS25に進む。
【0114】
ステップS24では、描画誤り検知部33が上記ステップS21で取得した設備IDと後方の設備IDが設備非関連マスタ42に含まれているので、接続関係が不適切な設備と後方の設備を含むエラーメッセージを生成して描画データ451の画面に出力する。
【0115】
ステップS25では、設備間の接続関係が適切であるため画面には何も表示せずに処理を終了する。
【0116】
上記処理によって、予め設定された設備非関連マスタ42のレコードと一致する設備と後方設備の組み合わせが描画データ451に存在している場合には、描画誤り検知部33が不適切な設備の関係であることを指摘することができる。これにより、監視画面の構築の際に人為的なミスが発生するのを防いで監視画面の品質を向上させることが可能となる。
【0117】
図15は、設備と設備関連線の領域の一例を示す図である。後述する設備の関連を解析するために、描画データ451の設備と設備関連線は図15で示すような領域で表現される。
【0118】
設備を配置する領域は設備エリアオブジェクト461であり、左下の頂点座標(x、y)を基準として、左上の頂点座標(x、y+height)と、右下の頂点座標(x+width、y)と、右上の頂点座標(x+width、y+height)で表す。
【0119】
設備関連線を配置する領域は設備関連線エリアオブジェクト462であり、設備エリアオブジェクト461と同様の矩形領域で、高さ(height)と幅(width)を有する。
【0120】
図13は、設備関連の解析処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、図2で示したように、画面データの編集が終了した後にメタデータ抽出部34と設備関連解析部35で実行される。設備関連解析部35は、メタデータ抽出部34から抽出された配列Aの設備及び設備関連線のオブジェクトの情報から設備間の関連を解析して配列Bを生成する。
【0121】
メタデータ抽出部34は、描画データ451に配置された設備と設備関連線のオブジェクトの情報を、図15に示した設備エリアオブジェクト461と設備関連線エリアオブジェクト462として抽出して予め設定された配列Aに設定する(S31)。
【0122】
配列Aには、設備や設備関連線の座標と、図6に示した設備ID413、ライングループID411、ラインID412、前方設備ID414及び後方設備ID415が含まれる。
【0123】
次に、ステップS32では、x座標の値(及びy座標の値)が最小の設備エリアオブジェクト461から順にステップS33~S37のループ処理を実施する。
【0124】
ステップS33では、設備関連解析部35が上記ステップS32で選択した設備エリアオブジェクト461に接続された他の設備が存在するか否かを判定し、存在する場合にはステップS34へ進み、存在しない場合にはステップS35に進む。
【0125】
ステップS33の他の設備の存在の有無については、設備関連解析部35は選択した設備エリアオブジェクト461のx座標がx+width/2以降で、かつx+width以下の領域で重複している他の設備エリアオブジェクト461又は隣接した座標に設備関連線エリアオブジェクト462が存在する場合、設備関連解析部35は接続された他の設備エリアオブジェクト461が存在する、と判定する。
【0126】
ステップS34では、設備関連解析部35が上記ステップS33で特定した設備関連線エリアオブジェクト462の領域に接するか、あるいは領域と重複する他の設備エリアオブジェクト461が存在するか否かを判定し、存在する場合にはステップS36へ進み、存在しない場合にはステップS35に進む。
【0127】
ステップS35では、設備関連解析部35が上記ステップS33、S34で判定した設備エリアオブジェクト461には後段に接続されている設備がないので、後方設備IDに「Null」を設定し、当該設備のIDと対にして所定の配列Bに記録する。
【0128】
ステップS36では、設備関連解析部35が上記ステップS33で判定した設備エリアオブジェクト461の後段にはステップS34で判定した他の設備エリアオブジェクト461が存在するので、後方設備IDにステップS34の設備エリアオブジェクト461の設備IDを後方設備IDに設定し、ステップS33で判定した設備のIDと対にして配列Bに記録する。
【0129】
すなわち、配列Bには、描画データ451上の設備のIDと後方設備IDのデータが設定され、接続された設備が存在しない場合には後方設備IDに「Null」が設定される。
【0130】
設備関連解析部35は、上記処理を描画データ451の全ての設備エリアオブジェクト461について実施することで、配列Bには各設備の後方設備IDが設定されて設備間の接続関係が設定される。配列Bに画面データの編集の識別子(描画履歴ID)を付与したものが設備関連履歴データ43となる。
【0131】
なお、上記図13の例ではy座標について言及しない例を示したが、ステップS32のループの始点で、設備関連解析部35がx座標とy座標が小さい順に設備エリアオブジェクト461を選択することで、x座標に加えてy座標を考慮して設備の選択を行うことができる。
【0132】
図14は、設備関連マスタ41の生成処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、図2で示したように、設備関連解析部35で分析された配列Bから設備関連マスタ生成部36が設備関連マスタ41を生成(又は更新)する。処理を実行するタイミングとしては、配列Bが生成された後に設備関連マスタ生成部36が開始される。
【0133】
設備関連マスタ生成部36は、まず設備関連解析部35が算出した配列Bを取得する(S41)。次に、ステップS42では、配列Bの先頭のデータから順にステップS43~S47のループ処理を実施する。
【0134】
ステップS43では、設備関連マスタ生成部36が、上記ステップS42で選択した配列Bのデータの設備IDが後方設備IDに一致するデータがあるか否かを判定し、一致するデータが存在する場合にはステップS44へ進み、存在しない場合にはステップSS45へ進む。
【0135】
ステップS44では、設備関連マスタ生成部36が、ステップS43で一致したデータの設備IDを、上記ステップS42で選択したデータの前方設備IDとして設備関連マスタ41に記録する。なお、設備関連マスタ生成部36は、複数のデータが一致する場合は、複数のエントリに分けて記録する。
【0136】
一方、ステップS45では、現在選択中の設備IDを後方設備IDに有する設備はないので、現在選択中のデータの前方設備IDを「Null」に設定する。
【0137】
上記の処理により設備関連マスタ生成部36は、設備関連マスタ41のレコードを次のように設定する。ステップS42で選択した配列Bのデータの設備IDと後方設備IDは、設備関連マスタ41の設備ID413と後方設備ID415に設定され、ステップS43で一致した設備IDは前方設備ID414に設定される。なお、ステップS43で一致した設備IDがない場合には設備関連マスタ41の前方設備ID414には「Null」が設定される。
【0138】
そして、ステップS46では、設備関連マスタ生成部36が現在選択中の設備IDのメタデータを取得して、設備ID413に対応するライングループID411と、ラインID412を設定する。
【0139】
設備関連マスタ生成部36は、上記ステップS41~S47の処理を配列Bの終端まで繰り返すことにより、描画データ451に配置された設備の関連を示す設備関連マスタ41を自動的に生成又は更新することができる。
【0140】
以上のように、可視化支援装置1は、設備状態を監視する監視画面の構築を容易にしてヒューマンエラーを低減することが可能となって監視画面の品質を向上させることができる。さらに、可視化支援装置1を利用することで、監視画面を構築する描画データ451の生成(編集)に連携して設備間の関連情報(設備関連マスタ41)を自動的に構築することが可能となって、設備関連マスタ41の保守に要する労力を低減して可視化システムの運用コストを低減することができる。
【0141】
<結び>
以上のように、上記実施例の可視化支援装置1は次のような構成とすることができる。
【0142】
(1)プロセッサ(CPU2)とメモリ(主記憶装置3)を有する計算機(可視化支援装置1)が、監視対象のオブジェクト(設備)を配置する画面の構築を支援する可視化支援方法であって、前記計算機が、前記画面を構成する画面データ(451)に新たなオブジェクトを追加し、追加された前記オブジェクトの情報をメタデータとして生成して前記画面データ(451)に付加する編集ステップ(設備構成描画部31)と、前記計算機が、前記画面データ(451)の編集が終了した後に、前記画面データ(451)に付加されたメタデータから前記オブジェクトを抽出するメタデータ抽出ステップ(メタデータ抽出部34)と、前記計算機が、前記抽出されたオブジェクト間の関連を解析して設備関連履歴データ(43)を生成する関連解析ステップ(設備関連解析部35)と、を含み、前記編集ステップ(41)は、前記画面データ(451)に配置されたオブジェクトに接続される新たなオブジェクトの候補を前記設備関連履歴データ(43)から抽出し、前記抽出されたオブジェクトを候補オブジェクト(4512)として出力する候補抽出ステップを含むことを特徴とする可視化支援方法。
【0143】
上記構成により、可視化支援装置1は、オブジェクト(設備)の状態を監視する画面データ(451)(監視画面)の構築を容易にしてヒューマンエラーを低減することが可能となって監視画面の品質を向上させることができる。
【0144】
(2)上記(1)に記載の可視化支援方法であって、前記候補抽出ステップ(S4)は、前記画面データ(451)に配置された第1のオブジェクト(装置B)に接続される前記新たなオブジェクト(4513)を第2のオブジェクトとし、前記設備関連履歴データ(43)から過去に前記第1のオブジェクトに接続されたオブジェクトを候補オブジェクト(4512)として抽出し、前記抽出された候補オブジェクトを前記第2のオブジェクト(4513)の候補として出力することを特徴とする可視化支援方法。
【0145】
上記構成により、可視化支援装置1は、過去に使用したオブジェクトの接続関係から候補オブジェクトを抽出することで、画面データ(451)の構築を容易にしてヒューマンエラーを低減することが可能となる。
【0146】
(3)上記(1)に記載の可視化支援方法であって、前記候補抽出ステップ(S15)は、前記画面データ(451)に配置された第1のオブジェクト(装置B)に接続される前記新たなオブジェクト(4513)を第2のオブジェクトとし、前記設備関連履歴データ(43)から過去に前記第1のオブジェクト(装置B)に接続されたオブジェクトを起点オブジェクトとして、当該起点オブジェクトに接続された1以上のオブジェクト群を候補オブジェクト(4520)として抽出し、前記抽出された候補オブジェクトを前記第2のオブジェクト以降の候補(4520)として出力することを特徴とする可視化支援方法。
【0147】
上記構成により、可視化支援装置1は、過去に使用したオブジェクトの接続関係から起点となるオブジェクトに接続される一連のオブジェクト群を候補として抽出することで、画面データ(451)を構築する労力を大幅に低減することができる。
【0148】
(4)上記(2)に記載の可視化支援方法であって、前記候補抽出ステップ(S4)は、前記設備関連履歴データ(43)から過去に前記第1のオブジェクトに接続されたオブジェクトのうち出現回数の多い順に候補オブジェクトとして抽出することを特徴とする可視化支援方法。
【0149】
上記構成により、可視化支援装置1は、候補オブジェクトを過去の出現頻度が多い順に抽出することで、オブジェクトの状態を監視する画面データ(451)の品質を向上させることができる。
【0150】
(5)上記(3)に記載の可視化支援方法であって、前記候補抽出ステップ(S15)は、前記画面データ(451)の登録日(442)を含む履歴を予め格納した描画履歴データ(44)を参照して前記オブジェクト群の登録日の新しい順に抽出することを特徴とする可視化支援方法。
【0151】
上記構成により、可視化支援装置1は、候補オブジェクトを登録日の新しい順に抽出することで、オブジェクトの状態を監視する画面データ(451)の品質を向上させることができる。
【0152】
(6)上記(1)に記載の可視化支援方法であって、前記計算機(1)が、前記オブジェクト間の関連を解析結果した前記設備関連履歴データ(43)から、前記オブジェクト間の接続状態を示す関連マスタ情報(設備関連マスタ41)を生成するマスタ生成ステップ(設備関連マスタ生成部36)をさらに含むことを特徴とする可視化支援方法。
【0153】
上記構成により、可視化支援装置1は、画面データ(451)(監視画面)の構築に連携して設備間の関連情報である設備関連マスタ41を自動的に構築することが可能となって、可視化システムの運用コストを低減することができる。
【0154】
(7)上記(1)に記載の可視化支援方法であって、前記編集ステップ(41)は、前記画面データ(451)に配置されたオブジェクトを第1のオブジェクト(装置B)とし、新たに追加されるオブジェクト(4513)を第2のオブジェクトとし、前記第1のオブジェクト(装置B)への接続が禁止されている前記第2のオブジェクト(4513)が予め設定された設備非関連マスタ(42)を参照して、前記新たに追加された第2のオブジェクト(4513)が前記設備非関連マスタ(42)に登録されている場合にはエラーを出力する誤り検知ステップをさらに含むことを特徴とする可視化支援方法。
【0155】
上記構成により、可視化支援装置1は、新たに追加されたオブジェクトに誤りがある場合には即座にエラーを出力することで、ヒューマンエラーを低減することが可能となる。
【0156】
(8)上記(1)に記載の可視化支援方法であって、前記画面データ(451)は、前記オブジェクトを監視する監視画面を構成することを特徴とする可視化支援方法。
【0157】
上記構成により、画面データ(451)をオブジェクトの監視画面として利用することで、設備状態可視化システム8の監視画面の品質を向上させることができる。
【0158】
(9)上記(1)に記載の可視化支援方法であって、前記オブジェクトは、監視対象の設備を含むことを特徴とする可視化支援方法。
【0159】
上記構成により、監視対象の設備の配置を画面データ(451)上で正確に行うことが可能となって設備を監視する画面データ(451)の品質を向上させることができる。
【0160】
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に記載したものであり、必ずしも説明した全ての構成を含むものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加、削除、又は置換の何れもが、単独で、又は組み合わせても適用可能である。
【0161】
また、上記の各構成、機能、処理部、及び処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、及び機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、又は、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
【0162】
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
【符号の説明】
【0163】
1 可視化支援装置
2 CPU
3 主記憶装置
4 補助記憶装置
5 入出力装置
31 設備構成描画部
32 メタデータ埋め込み部
33 描画誤り検知部
34 メタデータ抽出部
35 設備関連解析部
36 設備関連マスタ生成部
37 設備関連マスタ出力部
38 履歴蓄積部
39 グラフィックツール
41 設備関連マスタ
42 設備非関連マスタ
43 設備関連履歴データ
44 描画履歴データ
45 描画データ
図1
図2
図3
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