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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023179195
(43)【公開日】2023-12-19
(54)【発明の名称】杭打込み方法及び定置式機械
(51)【国際特許分類】
   E02D 7/22 20060101AFI20231212BHJP
   E02D 7/00 20060101ALI20231212BHJP
【FI】
E02D7/22
E02D7/00
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022092353
(22)【出願日】2022-06-07
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-11-01
(71)【出願人】
【識別番号】000179915
【氏名又は名称】ジェコス株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000140719
【氏名又は名称】株式会社加藤製作所
(71)【出願人】
【識別番号】522226661
【氏名又は名称】株式会社 シンセイマシナリー
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】後藤 健治
(72)【発明者】
【氏名】沢井 秋司
(72)【発明者】
【氏名】川嶋 淳
【テーマコード(参考)】
2D050
【Fターム(参考)】
2D050CA01
2D050CB02
2D050EE14
2D050EE22
(57)【要約】
【課題】複数の位置のそれぞれへの杭の打込みにおいて、作業における手間が低減され、作業効率を向上させる杭打込み方法を提供すること。
【解決手段】杭打込み方法では、建設機械の走行車体の幅方向の一方側に建設機械に対して並び、かつ、走行車体の前後方向に沿って台車が移動可能な状態で、定置式機械を配置し、幅方向について定置式機械が位置する側の前方アウトリガ及び後方アウトリガのそれぞれで、定置式機械のベースフレームを鉛直下側へ押圧する。杭打込み方法では、ベースフレームが押圧された状態において、前方アウトリガと後方アウトリガとの間で台車を移動させながら、オーガーを用いて複数の位置を順次に掘削し、複数の位置のそれぞれにおいて、掘削によって形成された穴に、建設機械を用いて杭を挿入する。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
建設機械の走行車体の幅方向の一方側に前記建設機械に対して並び、かつ、前記建設機械の前記走行車体の前後方向に沿って台車が移動可能な状態で、定置式機械を配置することと、
前記走行車体の前記幅方向について前記定置式機械が位置する側の前方アウトリガ及び後方アウトリガのそれぞれで、前記定置式機械のベースフレームを鉛直下側へ押圧することと、
前記ベースフレームが押圧された状態において、前記前方アウトリガと前記後方アウトリガとの間で前記台車を移動させながら、前記台車にリーダーを介して取付けられるオーガーを用いて、複数の位置を順次に掘削することと、
前記複数の位置のそれぞれにおいて、前記オーガーによる掘削によって形成された穴に、前記建設機械を用いて杭を挿入することと、
を具備する、杭打込み方法。
【請求項2】
前記前方アウトリガ及び前記後方アウトリガによる前記ベースフレームの押圧を解除し、前記建設機械のブームを用いて前記定置式機械を吊上げることにより、前記定置式機械を移動させることをさらに具備する、請求項1の杭打込み方法。
【請求項3】
前記建設機械から作動油を供給することにより、前記台車の移動及び前記オーガーの駆動のそれぞれを行うことをさらに具備する、請求項1の杭打込み方法。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれか1項の杭打込み方法に用いられる定置式機械であって、
前記ベースフレーム、前記台車、前記リーダー及び前記オーガーを具備する、
定置式機械。
【請求項5】
請求項1乃至請求項3のいずれか1項の杭打込み方法に用いられる建設機械であって、
前記走行車体、前記前方アウトリガ及び前記後方アウトリガを具備する、
建設機械。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、杭打込み方法、定置式機械及び建設機械に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1では、地盤に杭を打込む杭打込み方法が開示されている。この杭打込み方法では、建設機械である杭打込み機、及び、杭打込み機とは別体の定置式機械である定置式圧入装置を用いて、地盤に杭が打込まれる。杭を地盤に打込む作業では、まず、杭打込み機の一対の前方アウトリガのそれぞれで、定置式圧入装置のベースフレームを鉛直下側へ押圧する。そして、ベースフレームが前方アウトリガによって押圧されている状態で、杭打込み機においてリーダーに取付けられるオーガーを駆動し、オーガーによる掘削が行われる。そして、ベースフレームが前方アウトリガによって押圧され、かつ、杭打込み機のリーダー及び定置式圧入装置によって杭が保持されている状態において、定置式圧入装置を駆動する。これにより、オーガーによる掘削によって地盤に形成された穴に、杭が挿入される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開昭57-197324号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
建設現場等では、複数の位置のそれぞれで、例えば、前記特許文献1の杭打込み方法等を用いて、地盤へ杭が打込まれる。複数の位置のそれぞれに杭を打込む作業では、作業における手間を低減し、作業効率を向上させることが、求められている。例えば、定置式機械を移動させることなく、掘削及び掘削により形成された穴への杭の挿入を、互いに対して近接する複数の位置で行うことを可能にする等して、作業効率を向上させることが、求められている。
【0005】
本発明は前記課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、複数の位置のそれぞれへの杭の打込みにおいて、作業における手間が低減され、作業効率を向上させる杭打込み方法を提供することにある。また、その杭打込み方法に用いられる定置式機械及び建設機械を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するため、本発明のある態様の杭打込み方法は、建設機械の走行車体の幅方向の一方側に前記建設機械に対して並び、かつ、前記建設機械の前記走行車体の前後方向に沿って台車が移動可能な状態で、定置式機械を配置することと、前記走行車体の前記幅方向について前記定置式機械が位置する側の前方アウトリガ及び後方アウトリガのそれぞれで、前記定置式機械のベースフレームを鉛直下側へ押圧することと、前記ベースフレームが押圧された状態において、前記前方アウトリガと前記後方アウトリガとの間で前記台車を移動させながら、前記台車にリーダーを介して取付けられるオーガーを用いて、複数の位置を順次に掘削することと、前記複数の位置のそれぞれにおいて、前記オーガーによる掘削によって形成された穴に、前記建設機械を用いて杭を挿入することと、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、複数の位置のそれぞれへの杭の打込みにおいて、作業における手間が低減され、作業効率を向上させる杭打込み方法を提供することができる。また、その杭打込み方法に用いられる定置式機械及び建設機械を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る杭打込み方法を用いた作業の一例において、建設機械及び定置式機械のそれぞれが所定の位置に配置された状態を、鉛直上側から視た図である。
図2図2は、図1の状態を、建設機械の走行車体の前方側から視た図である。
図3図3は、図1の状態を、建設機械の走行車体の幅方向の一方側から視た図である。
図4図4は、図2の範囲A1を拡大して示す図である。
図5図5は、実施形態に係る杭打込み方法を用いた作業の一例において、定置式機械のオーガーによる掘削が行われている状態を、鉛直上側から視た図である。
図6図6は、図5の状態を、建設機械の走行車体の前方側から視た図である。
図7図7は、実施形態に係る杭打込み方法を用いた作業の一例において、地盤に形成された穴に杭が挿入されている状態を、鉛直上側から視た図である。
図8図8は、図7の状態を、建設機械の走行車体の前方側から視た図である。
図9図9は、実施形態において、建設機械からの作動油によって定置式機械のオーガーを駆動する構成の一例を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施形態について図面を参照して説明する。
【0010】
図1乃至図3は、実施形態に係る杭打込み方法を用いた作業の一例において、建設機械1及び定置式機械2のそれぞれが所定の位置に配置された状態を示す。図1乃至図3の一例では、建設機械1として、ホイールクレーンが用いられ、定置式機械2として、定置式掘削機が用いられる。図1乃至図3に示すように、建設機械1は、走行車体3と、走行車体3に鉛直上側(矢印Z1側)から連結される旋回体5と、を備える。走行車体3が走行動作を行うことにより、建設機械1は移動する。旋回体5は、鉛直方向(矢印Z1及び矢印Z2で示す方向)に平行又は略平行な旋回軸Pを中心として、走行車体3に対して旋回可能である。
【0011】
建設機械1の走行車体3では、鉛直方向に対して交差する(直交又は略直交する)前後方向(矢印X1及び矢印X2で示す方向)、及び、鉛直方向及び前後方向の両方に対して交差する(直交又は略直交する)幅方向(矢印Y1及び矢印Y2で示す方向)が、規定される。図1は、鉛直上側から視た図であり、図2は、走行車体3の前方側から視た図であり、図3は、走行車体3の幅方向の一方側である走行車体3の左方側(矢印Y1側)から視た図である。また、旋回体5では、鉛直方向に対して交差する(直交又は略直交する)前後方向、及び、鉛直方向及び前後方向の両方に対して交差する(直交又は略直交する)幅方向が、規定される。図1乃至図3の状態では、走行車体3の前方側(矢印X1側)が、旋回体5の前方側と一致又は略一致し、走行車体3の後方側(矢印X2側)が旋回体5の後方側と一致又は略一致する。
【0012】
旋回体5には、ブーム6の後方端部が連結される。ブーム6は、後方端部から前方端部まで長手方向に沿って延設される。また、ブーム6は、旋回体5に対して起伏可能であるとともに、旋回体5と一緒に旋回軸Pを中心として走行車体3に対して旋回可能である。また、走行車体3には、一対の前方アウトリガ7A,7B及び一対の後方アウトリガ8A,8Bが取付けられる。前方アウトリガ7A,7Bは、旋回軸Pに対して、走行車体3の前方側に配置され、後方アウトリガ8A,8Bは、旋回軸Pに対して、走行車体3の後方側に配置される。また、図1の一例では、前方アウトリガ7A及び後方アウトリガ8Aは、走行車体3の左側方部に配置され、前方アウトリガ7B及び後方アウトリガ8Aは、走行車体3の右側方部に配置される。前方アウトリガ7A,7B及び後方アウトリガ8A,8Bのそれぞれは、走行車体3の幅方向の外側へ張出し可能であるとともに、地盤に接地可能である。
【0013】
定置式機械2は、ベースフレーム11、台車12、リーダー13及びオーガー15を備える。定置式掘削機である定置式機械2では、鉛直方向に対して交差する(直交又は略直交する)長手方向(矢印X3及び矢印X4で示す方向)、及び、鉛直方向及び長手方向の両方に対して交差する(直交又は略直交する)幅方向(矢印Y3及び矢印Y4で示す方向)が、規定される。図2では、定置式機械2は、長手方向の一方側から視た状態で示され、図3では、定置式機械2は、幅方向の一方側から視た状態で示される。ベースフレーム11は、一対のレール部16A,16B、及び、一対のクロス部17A,17Bを備える。レール部16A,16Bは、定置式機械2の幅方向に互いに対して離れて配置される。また、レール部16A,16Bのそれぞれは、定置式機械2の長手方向に沿って延設され、レール部16A,16Bは、互いに対して平行又は略平行に延設される。
【0014】
クロス部17A,17Bのそれぞれは、定置式機械2の幅方向に沿って延設され、レール部16A,16Bの間に架けられる。レール部16A,16Bでは、長手方向について一方側の端部の間が、クロス部17Aによって接続され、長手方向についてクロス部17Aとは反対側の端部の間が、クロス部17Bによって接続される。そして、クロス部17A,17Bは、定置式機械2の長手方向に互いに対して離れて配置され、互いに対して平行又は略平行に延設される。前述のようにレール部16A,16B及びクロス部17A,17Bが形成されるため、ベースフレーム11は、鉛直方向から視て、長方形形状又は略長方形形状になる。ベースフレーム11によって形成される長方形形状又は略長方形形状では、長手方向に沿った寸法が、幅方向に沿った寸法に比べて長い。また、ベースフレーム11のレール部16A,16B及びクロス部17A,17Bによって囲まれる領域には、空間が形成される。
【0015】
ベースフレーム11では、クロス部17Aにプレート18Aが取付けられ、クロス部17Bにプレート18Bが取付けられる。プレート18A,18Bのそれぞれは、クロス部17A,17Bの取付けられる一方から、定置式機械2の長手方向の外側へ突出する。ベースフレーム11には、4つのジャッキ20が取付けられる。図1乃至図3の一例では、レール部16Aとクロス部17Aとの接続部分、レール部16Bとクロス部17Aとの接続部分、レール部16Bとクロス部17Aとの接続部分、及び、レール部16Bとクロス部17Bとの接続部分のそれぞれに、1つずつジャッキ20が取付けられる。すなわち、ベースフレーム11によって形成される前述の長方形形状又は略長方形形状の4つの隅のそれぞれに、1つずつジャッキ20が取付けられる。ジャッキ20のそれぞれは、鉛直方向に伸縮可能である。ジャッキ20のそれぞれを地盤に接地することにより、ベースフレーム11が地盤に対して支持される。また、ジャッキ20のそれぞれの伸縮状態を調整することにより、ベースフレーム11が水平又は略水平に調整される。
【0016】
台車12は、定置式機械2の長手方向に沿ってベースフレーム11に対して移動可能に、レール部16A,16Bに取付けられる。台車12は、クロス部17A,17Bの間の範囲において、長手方向に沿って移動可能である。台車12は、板状の台座21を備える。図1乃至図3等の一例では、台座21は、鉛直方向から視て、四角形形状又は略四角形形状になる。台座21は、板厚方向が鉛直方向と一致又は略一致する状態で配置される。
【0017】
図4は、図2の範囲A1を拡大して示す。図4等に示すように、台車12では、台座21において鉛直下側を向く面に、フランジ付きの車輪22が設置される。台座21には、4つの車輪22が取付けられ、台座21が形成する前述の四角形形状又は略四角形形状の4つの隅のそれぞれに、1つずつ車輪22が取付けられる。レール部16A,16Bのそれぞれでは、定置式機械2の幅方向の外側に向かって開口する溝23が、形成される。レール部16A,16Bのそれぞれでは、溝23は、クロス部17A,17Bの間に、長手方向に連続して形成される。台車12の4つの車輪22の中では、レール部16Aが位置する側に配置される2つが、レール部16Aの溝23と係合し、レール部16Bが位置する側に配置される残りの2つが、レール部16Bの溝23と係合する。そして、車輪22のそれぞれは、定置式機械2の長手方向に沿って移動可能に、レール部16A,16Bの対応する一方の溝23と係合する。このため、台車12は、ベースフレーム11に対して、長手方向に沿って移動可能となる。
【0018】
図1等に示すように、定置式機械2には、台車動力源25が、設けられる。台車動力源25は、台車12を移動させる動力を発生させるとともに、発生させた動力を台車12に伝達する。図1乃至図3等の一例では、台車動力源25は、幅方向についてレール部16A,16Bの間に配置される。ある一例では、台車動力源25は、油圧シリンダーを備える。そして、作動油によって油圧シリンダーを伸長又は収縮することにより、台車を移動させる。別のある一例では、台車動力源25は、油圧モータ、ウィンチ及びチェーンを備え、作動油によって油圧モータを駆動することにより、チェーンが移動する。そして、チェーンの移動によって、台車12が移動する。なお、台車動力源25は、台車12を移動させる動力を台車12に伝達する構成であれば、構成等は前述した例に限るものではない。
【0019】
また、台車12では、台座21において鉛直上側を向く面に、ブラケット26A,26B,27A,27Bが形成される。ブラケット26A,26Bは、定置式機械2の幅方向について、ブラケット27A,27Bに対して、レール部16Aが位置する側に離れて配置される。また、ブラケット26A,26Bは、定置式機械2の長手方向に、互いに対して離れて配置され、ブラケット27A,27Bは、定置式機械2の長手方向に、互いに対して離れて配置される。ブラケット26A,26B,27A,27Bのそれぞれは、台座21が形成する前述の四角形形状又は略四角形形状の4つの隅の対応する1つに、形成される。
【0020】
台車12の台座21には、リーダー13が、例えば、ピン結合によって取付けられる。リーダー13は、台座21から鉛直上側に真直ぐ又は略真直ぐに延設される状態で、台座21に取付けられる。リーダー13は、ブラケット26A,26Bのそれぞれに接続可能であり、ブラケット26A,26Bの中の選択された一方で、台座21に取付けられる。図1乃至図3の状態では、ブラケット26Aに、リーダー13が取付けられる。
【0021】
リーダー13は、2つの支柱(ブレース)31によって支持される。支柱31のそれぞれの一端は、リーダー13の鉛直上側の端に接続される。また、支柱31のそれぞれにおいてリーダー13に接続される側とは反対側の端は、ブラケット26A,26B,27A,27Bに接続可能である。リーダー13がブラケット26Aに取付けられた状態では、2つの支柱31の一方は、ブラケット26Bとリーダー13の鉛直上側の端との間を接続し、2つの支柱31の他方は、ブラケット27Aとリーダー13の鉛直上側の端との間を接続する。リーダー13がブラケット26Bに取付けられた状態では、2つの支柱31の一方は、ブラケット26Aとリーダー13の鉛直上側の端との間を接続し、2つの支柱31の他方は、ブラケット27Bとリーダー13の鉛直上側の端との間を接続する。このため、ブラケット26A,26Bのいずれにリーダー13が取付けられる状態でも、鉛直上側から視て、2つの支柱31は、L字状又は略L字状に配置される。
【0022】
リーダー13には、オーガー15が取付けられる。このため、オーガー15は、リーダー13を介して台車12に取付けられる。オーガー15は、定置式機械2の幅方向の外側へベースフレーム11、台車12及びリーダー13に対して突出する状態で、リーダー13に取付けられる。また、オーガー15は、リーダー13に対して鉛直方向に沿って移動可能に、リーダー13に取付けられる。なお、図1乃至図3の状態では、ブラケット26Aにリーダー13が取付けられるため、オーガー15は、図1の実線で示す位置に位置する。ブラケット26Bにリーダー13が取付けられる場合は、オーガー15は、図1の破線で示す位置に位置する。
【0023】
また、リーダー13には、オーガー動力源33が、オーガー15と一緒に取付けられる。オーガー動力源33は、オーガー15を回転駆動させる動力を発生させるとともに、発生させた動力をオーガー15に伝達する。オーガー動力源33からの動力によってオーガー15が回転駆動することにより、オーガー15は、地盤を掘削可能となる。オーガー15がリーダー13に対して鉛直方向に沿って移動すると、オーガー動力源33は、オーガー15と一緒に鉛直方向に沿って移動する。また、台車12が定置式機械2の長手方向に沿って移動すると、リーダー13及びオーガー15等は、台車12と一緒に長手方向に沿って移動する。
【0024】
図5及び図6は、実施形態に係る杭打込み方法を用いた作業の一例において、オーガー15による掘削が行われている状態を示す。図5は、鉛直上側から視た図である。図6は、建設機械1を走行車体3の前方側から視るとともに、定置式機械2を長手方向の一方側から視た図である。図5及び図6に示すように、定置式機械2のオーガー15は、レール部16Aに対して幅方向の外側に隣接する領域において、地盤を掘削可能である。また、オーガー15は、定置式機械2の長手方向についてクロス部17A,17Bの間の領域において、地盤を掘削可能である。オーガー15による掘削によって、地盤に穴が形成される。
【0025】
また、作業現場等では、オーガー15による掘削によって地盤に形成された穴に、芯材となる杭が挿入される。すなわち、地盤の穴(縦穴)に、杭が建込まれる。これにより、杭が、地盤へ打込まれる。図7及び図8は、実施形態に係る杭打込み方法を用いた作業の一例において、地盤に形成された穴に杭35が挿入されている状態を示す。図7は、鉛直上側から視た図である。図8は、建設機械1を走行車体3の前方側から視るとともに、定置式機械2を長手方向の一方側から視た図である。
【0026】
図7及び図8に示すように、建設機械1の旋回体5には、ウィンチ36が取付けられる。建設機械を用いた作業時には、ウィンチ36から繰出されたロープ37が、ブーム6の起きる側の面に沿って、ブーム6の前方側へ向かって延設される。そして、ブーム6の前方端部から、ロープ37を介してフック38が吊下げられる。杭35は、ブーム6の前方端部から吊下げられるフック38に引掛けられることにより、吊上げられる。そして、建設機械1のブーム6を用いて前述のように吊上げられた杭35は、掘削によって形成された穴に、挿入される。
【0027】
また、定置式機械2は、建設機械1のブーム6を用いて吊上げ可能である。定置式機械2の吊上げでは、フック38とは異なるフックを、ロープを介して、ブーム6の前方端部から吊下げる。定置式機械2の吊上げに用いられるフックは、フック38に比べて、重量が重い吊荷を吊上げ可能である。定置式機械2では、例えば、リーダー13の鉛直上側の端に、フックを引掛ける部分が形成される。これにより、ブーム6を用いて、定置式機械2を吊上げ可能となる。ブーム6によって定置式機械2が吊上げられることにより、定置式機械2を移動可能となる。
【0028】
また、定置式機械2では、建設機械1から供給される作動油によって、オーガー15が駆動(回転駆動)するとともに、台車12が長手方向に沿って移動する。また、定置式機械2では、建設機械1からの作動油によって、ジャッキ20のそれぞれが伸長又は収縮してもよい。図9は、建設機械1からの作動油によってオーガー15を駆動する構成の一例を示す。なお、台車12の移動、及び、ジャッキ20のそれぞれの伸長又は収縮が、建設機械1からの作動油によって行われる場合も、図9の一例の構成と同様にして、建設機械1から定置式機械2に、作動油が供給される。
【0029】
図9の一例の構成では、建設機械1に、油圧ポンプ41、タンク42、切替え弁43,45が設けられる。そして、油圧ポンプ41と切替え弁43との間は、流路46を介して接続され、油圧ポンプ41は、タンク42に溜められた作動油を、流路46へ吐出する。また、タンク42と切替え弁43との間は、流路47を介して接続され、作動油は、流路47を通して、タンク42へ排出される。また、切替え弁43,45の間には、2つの流路51,52のそれぞれが延設される。
【0030】
また、図9の一例では、ウィンチ36を駆動させるアクチュエータである油圧モータ53まで、2つの流路55,56のそれぞれが、切替え弁45から延設される。また、流路55,56とは別の流路として、2つの流路57,58のそれぞれが、切替え弁45から延設される。図9の一例では、オーガー15を回転駆動させるアクチュエータとして、油圧モータ61が、オーガー動力源33に設けられる。また、定置式機械2では、2つの流路62,63のそれぞれが、油圧モータ61から延設される。図9の一例では、建設機械1に、流路57,58のそれぞれを建設機械1の外部の流路と接続する接続部分が、形成される。そして、前述の接続部分では、流路57が、カプラー65を介して流路62に接続され、流路58が、カプラー66を介して流路63に接続される。
【0031】
切替え弁43は、中立状態、第1の作動状態及び第2の作動状態に切替わり可能である。中立状態では、切替え弁43において、流路46,47,51,52が互いに対して連通し、切替え弁43は、いわゆるABPTオープンとなる。これにより、油圧モータ53,61を回転させる圧力差が発生せず、油圧ポンプ41からの作動油が全量タンク42に戻る流れとなり、アンロード(無負荷)状態になる。第1の作動状態では、切替え弁43において、流路46は、流路51のみと連通し、流路47は、流路52のみと連通する。このため、切替え弁43の第1の作動状態では、流路46から流路51に作動油が供給され、流路52から流路47へ作動油が排出される。また、第2の作動状態では、切替え弁43において、流路46は、流路52のみと連通し、流路47は、流路51のみと連通する。このため、切替え弁43の第2の作動状態では、流路46から流路52に作動油が供給され、流路51から流路47へ作動油が排出される。
【0032】
切替え弁45は、第1の切替え状態及び第2の切替え状態に切替わり可能である。第1の切替え状態では、切替え弁45において、流路51は、流路55と連通し、流路52は、流路56と連通する。このため、切替え弁45の第1の切替え状態では、流路55,56のいずれかを介して作動油を油圧モータ53へ供給可能となり、ウィンチ36を駆動可能となる。また、第2の切替え状態では、切替え弁45において、流路51は、流路57と連通し、流路52は、流路58と連通する。このため、切替え弁45の第2の切替え状態では、流路62,63のいずれかを介して作動油を油圧モータ61へ供給可能となり、オーガー15を回転駆動可能となる。したがって、切替え弁45を第2の切替え状態にすることにより、建設機械1から定置式機械2に作動油を供給可能となり、オーガー15を駆動可能となる。
【0033】
本実施形態では、前述のような建設機械1及び定置式機械2を用いて、複数の位置のそれぞれで地盤に杭を打込む作業が行われる。複数の位置のそれぞれに杭を打込む作業では、まず、定置式機械2が配置される領域において、地盤養生を行う。この際、例えば、定置式機械2が配置される領域において、地盤に鋼板等の金属板を敷くことにより、地盤養生が行われる。
【0034】
そして、図1乃至図3等に示すように、地盤養生が行われた領域に、定置式機械2を配置する。この際、建設機械1のブーム6を用いて前述のようにして定置式機械2を吊上げることにより、定置式機械2を配置する領域まで移動する。定置式機械2は、走行車体3の幅方向の一方側に建設機械1に対して並ぶ状態で、配置される。また、定置式機械2は、長手方向が走行車体3の前後方向と一致又は略一致する状態に、配置される。このため、地盤養生された領域に配置された定置式機械2では、台車12及びオーガー15等は、走行車体3の前後方向に沿って、ベースフレーム11に対して移動可能となる。
【0035】
また、地盤養生された領域に配置された定置式機械2では、レール部16Aは、レール部16Bに比べて、建設機械1の走行車体3から離れて位置する。そして、定置式機械2では、オーガー15は、幅方向について走行車体3が位置する側とは反対側へ、ベースフレーム11、台車12及びリーダー13に対して突出する。また、定置式機械2は、4つのジャッキ20のそれぞれが地盤に接地された状態で、配置される。そして、地盤養生された領域に定置式機械2が配置された状態で、ジャッキ20のそれぞれの伸縮状態を調整することにより、ベースフレーム11を水平又は略水平に調整する。この際、例えば、建設機械1から供給される作動油によって、ジャッキ20のそれぞれを伸長又は収縮し、ベースフレーム11が水平又は略水平に調整される。
【0036】
そして、前述のように建設機械1及び定置式機械2が配置された状態で、建設機械1の前方アウトリガ7A及び後方アウトリガ8Aのそれぞれを、走行車体3の幅方向の外側へ張出す。そして、張出された前方アウトリガ7A及び後方アウトリガ8Aのそれぞれで、定置式機械2のベースフレーム11を、鉛直下側へ押圧する。すなわち、走行車体3の幅方向について定置式機械2が位置する側の前方アウトリガ7A及び後方アウトリガ8Aのそれぞれによって、ベースフレーム11が鉛直下側へ押圧される。この際、前方アウトリガ7Aは、プレート18Aを押圧し、後方アウトリガ8Aは、プレート18Bを押圧する。前方アウトリガ7A及び後方アウトリガ8Aのそれぞれがベースフレーム11を押圧した状態では、台車12は、前方アウトリガ7Aと後方アウトリガ8Aとの間を、定置式機械2の長手方向に沿って移動可能である。また、走行車体3の幅方向について定置式機械2が位置する側とは反対側の前方アウトリガ7B及び後方アウトリガ8Bのそれぞれは、走行車体3の幅方向の外側へ張出される。そして、張出された前方アウトリガ7B及び後方アウトリガ8Bのそれぞれは、地盤に接地される。
【0037】
そして、図5及び図6に示すように、前方アウトリガ7A及び後方アウトリガ8Aのそれぞれがベースフレーム11を押圧している状態で、オーガー15をリーダー13に沿って鉛直下側へ移動させるとともに、オーガー(オーガースクリュー)15を回転駆動させる。これにより、地盤が掘削され、地盤に穴(縦穴)が形成される。この際、例えば、建設機械1から供給される作動油によって、オーガー15を回転駆動する。また、本実施形態では、定置式機械2の長手方向に沿って台車を移動させながら、オーガー15によって、複数の位置で順次に掘削が行われる。この際、例えば、建設機械1から供給される作動油によって、台車12を移動させる。また、台車12は、前方アウトリガ7Aと後方アウトリガ8Aの間で、移動する。
【0038】
前述のようにしてオーガー15による掘削が行われるため、本実施形態の杭打込み方法では、幅方向について走行車体3が位置する側とは反対側に定置式機械2に対して隣接し、かつ、定置式機械2の長手方向(建設機械1の前後方向)について前方アウトリガ7Aと後方アウトリガ8Aの間の領域において、複数の位置のそれぞれで地盤が掘削される。掘削が行われる複数の位置は、定置式機械2の長手方向に互いに対して離れて位置する。また、掘削が行われた複数の位置のそれぞれでは、地盤に穴が形成される。
【0039】
そして、図7及び図8に示すように、掘削が行われた複数の位置のそれぞれにおいて、地盤に形成された穴に、杭35を挿入する(建込む)。この際、建設機械1を用いて、穴に杭35を挿入する。すなわち、建設機械1において、旋回体5を旋回させるとともに、ブーム6の前方端部から吊下げられるフック38を、杭35に引掛ける。これにより、杭35が、建設機械1によって吊上げられる。そして、建設機械1は、前述のようにして吊上げた杭35を、掘削によって形成された穴に挿入する。そして、掘削が行われた複数の位置のそれぞれにおいて、形成された穴に、前述のようにして杭35が打込まれる。
【0040】
掘削が行われた複数の位置の全ておいて杭35が打込まれると、前方アウトリガ7A及び後方アウトリガ8Aによるベースフレーム11の押圧を解除する。そして、配置されていた領域から、定置式機械2を移動させる。この際、建設機械1のブーム6を用いて前述のようにして定置式機械2を吊上げることにより、定置式機械2を移動する。建設機械1は、吊上げた定置式機械2を、例えば、次に杭の打込みが行われる領域に移動する。そして、定置式機械2を移動させた領域においても、建設機械1及び定置式機械2を用いて、前述したようにして、複数の位置のそれぞれで杭の打込みが行われる。
【0041】
本実施形態では、建設機械1及び定置式機械2を用いて前述のように杭35の打込みが行われるため、定置式機械2を移動させることなく、互いに対して近接する複数の位置で、掘削及び掘削により形成された穴への杭35の挿入を行うことが可能となる。このため、杭の打込み作業において、定置式機械2を移動させる回数が減少し、作業における手間が低減される。したがって、杭の打込み作業において、作業効率が向上する。
【0042】
また、本実施形態では、建設機械1の前方アウトリガ7A及び後方アウトリガ8Aがベースフレーム11を押圧した状態で、掘削及び杭35の穴への挿入が行われる。このため、掘削及び杭35の挿入のそれぞれに対する反力が、定置式機械2に加えて、前方アウトリガ7A及び後方アウトリガ8Aでも受止められる。これにより、掘削及び杭35の挿入のそれぞれにおいて、ベースフレーム11を含む定置式機械2が、安定して地盤上に配置される。また、本実施形態では、定置式機械2を安定して配置するために、前述のように、建設機械1の前方アウトリガ7A及び後方アウトリガ8Aが用いられる。このため、定置式機械2を安定して配置するために、カウンタウエイトをベースフレーム11上に設置する作業等を、別途行う必要はない。したがって、杭の打込み作業において、作業効率がさらに向上する。
【0043】
また、本実施形態では、前方アウトリガ7A及び後方アウトリガ8Aが設けられる建設機械1を用いて、定置式機械2を移動させることが可能である。すなわち、建設機械1のブーム6を用いて、定置式機械2を吊上げることにより、定置式機械2を移動させることが可能である。このため、定置式機械2を移動させる機械、及び、定置式機械2を組立及び解体する機械等を、建設機械1とは別に設ける必要はない。また、定置式機械2を解体することなく定置式機械2を移動させることが可能であるため、杭の打込み作業において、作業効率がさらに向上する。
【0044】
また、本実施形態では、台車12の移動、及び、オーガー15の駆動等は、建設機械1から作動油を供給することにより、行われる。すなわち、定置式機械2への作動油の供給源が、建設機械1に設けられる。このため、建設機械1とは別に作動油の供給源を設けることなく、台車12の移動、及び、オーガー15の駆動等が適切に行われる。
【0045】
なお、前述の実施形態等では、走行車体3に対して左方側に定置式機械2が並んで配置される場合について説明したが、ある一例では、走行車体3に対して右方側に定置式機械2が並んで配置された状態で、前述したように掘削及び掘削によって規制された穴への杭35の挿入が行われてもよい。この場合、前方アウトリガ7B及び後方アウトリガ8Bのそれぞれがベースフレーム11を鉛直下側に押圧した状態で、オーガー15による掘削及び杭35の挿入が行われる。また、前方アウトリガ7Bと後方アウトリガ8Bとの間で台車12を移動させながら、複数の位置のそれぞれで、杭35が地盤に打込まれる。本一例でも、前述の実施形態等と同様の作用及び効果を奏する。
【0046】
なお、本願発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。
【符号の説明】
【0047】
1…建設機械、2…定置式機械、3…走行車体、5…旋回体、6…ブーム、7A,7B…前方アウトリガ、8A,8B…後方アウトリガ、11…ベースフレーム、12…台車、13…リーダー、15…オーガー、16A,16B…レール部、17A,17B…クロス部、18A,18B…プレート、20…ジャッキ、21…台座、22…車輪、25…台車動力源、33…オーガー動力源、35…杭。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2022-08-17
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
建設機械の走行車体の幅方向の一方側に前記建設機械に対して並び、かつ、前記建設機械の前記走行車体の前後方向に沿って台車が移動可能な状態で、定置式機械を配置することと、
前記走行車体の前記幅方向について前記定置式機械が位置する側の前方アウトリガ及び後方アウトリガのそれぞれで、前記定置式機械のベースフレームを鉛直下側へ押圧することと、
前記ベースフレームが押圧された状態において、前記前方アウトリガと前記後方アウトリガとの間で前記台車を移動させながら、前記台車にリーダーを介して取付けられるオーガーを用いて、複数の位置を順次に掘削することと、
前記複数の位置のそれぞれにおいて、前記オーガーによる掘削によって形成された穴に、前記建設機械を用いて杭を挿入することと、
を具備する、杭打込み方法。
【請求項2】
前記前方アウトリガ及び前記後方アウトリガによる前記ベースフレームの押圧を解除し、前記建設機械のブームを用いて前記定置式機械を吊上げることにより、前記定置式機械を移動させることをさらに具備する、請求項1の杭打込み方法。
【請求項3】
前記建設機械から作動油を供給することにより、前記台車の移動及び前記オーガーの駆動のそれぞれを行うことをさらに具備する、請求項1の杭打込み方法。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれか1項の杭打込み方法に用いられる定置式機械であって、
前記ベースフレーム、前記台車、前記リーダー及び前記オーガーを具備し、
前記ベースフレームは、長手方向に互いに対して離れて配置される一対のプレートを備え、
前記一対のプレートそれぞれは、前記ベースフレームにおいて前記長手方向の外側へ突出し、
前記ベースフレームでは、前記一対のプレートのそれぞれが、前記前方アウトリガ及び前記後方アウトリガの対応する一方によって押圧される、
定置式機械。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0001】
本発明は、杭打込み方法及び定置式機械に関する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】
本発明は前記課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、複数の位置のそれぞれへの杭の打込みにおいて、作業における手間が低減され、作業効率を向上させる杭打込み方法を提供することにある。また、その杭打込み方法に用いられる定置式機械提供することにある。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
本発明によれば、複数の位置のそれぞれへの杭の打込みにおいて、作業における手間が低減され、作業効率を向上させる杭打込み方法を提供することができる。また、その杭打込み方法に用いられる定置式機械提供することができる。