(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023179305
(43)【公開日】2023-12-19
(54)【発明の名称】販売システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/06 20230101AFI20231212BHJP
G07G 1/01 20060101ALI20231212BHJP
G07G 1/06 20060101ALI20231212BHJP
G07G 1/12 20060101ALI20231212BHJP
【FI】
G06Q30/06
G07G1/01 301D
G07G1/06 E
G07G1/12 321Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022092556
(22)【出願日】2022-06-07
(71)【出願人】
【識別番号】000147833
【氏名又は名称】株式会社イシダ
(74)【代理人】
【識別番号】110000202
【氏名又は名称】弁理士法人新樹グローバル・アイピー
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 渉
【テーマコード(参考)】
3E142
5L049
【Fターム(参考)】
3E142CA12
3E142CA17
3E142DA04
3E142DA08
3E142FA39
3E142GA02
3E142GA03
3E142GA16
3E142GA20
3E142JA03
5L049BB72
(57)【要約】
【課題】ショーケース販売における店員と客とのコミュニケーションを簡素化できる販売システムを提供する。
【解決手段】販売システム1は、商品棚札10と、取得部30と、プリンタ20を備える。商品棚札10は、商品に対応して配置され、商品を特定する第1商品情報を保持する。取得部30は、商品棚札10の保持する第1商品情報を取得した携帯端末2から、商品を特定する第2商品情報を取得する。プリンタ20は、取得部30が第2商品情報を取得すると、第2商品情報で特定される商品を注文情報として登録し、注文情報として登録した商品の値付けラベルを発行する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ショーケースに載置されている商品の販売に用いられる販売システムであって、
前記商品に対応して配置され、前記商品を特定する第1商品情報を保持する商品棚札と、
前記商品棚札の保持する前記第1商品情報を取得した携帯端末から、前記商品を特定する第2商品情報を取得する取得部と、
前記取得部が前記第2商品情報を取得すると、前記第2商品情報で特定される前記商品を注文情報として登録し、前記注文情報として登録した前記商品の値付けラベルを発行するプリンタと、
を備える販売システム。
【請求項2】
前記取得部は、前記携帯端末から前記商品の購入量を更に取得する、
請求項1に記載の販売システム。
【請求項3】
前記商品棚札は、前記第1商品情報を記憶する記憶部を有する電子棚札又はICタグ、又は、前記第1商品情報が表記されている棚札である、
請求項1又は請求項2に記載の販売システム。
【請求項4】
前記取得部は、前記携帯端末の送信する、前記携帯端末のユーザを識別する識別情報を更に取得する、
請求項1又は請求項2に記載の販売システム。
【請求項5】
前記取得部は、前記携帯端末の送信する、前記携帯端末のユーザが購入を望まない商品の特性の情報を更に取得する、
請求項1又は請求項2に記載の販売システム。
【請求項6】
前記プリンタは、表示部を有し、前記表示部は、注文受付が完了した場合、注文受付情報を表示する、
請求項1又は請求項2に記載の販売システム。
【請求項7】
前記プリンタは、注文受付が完了した場合、注文受付情報を印字出力する、
請求項1又は請求項2に記載の販売システム。
【請求項8】
前記注文情報に関わる商品が用意された場合、前記注文情報に関わる商品が用意された旨を報知する第1報知部を更に備える、
請求項1又は請求項2に記載の販売システム。
【請求項9】
前記第1商品情報又は前記第2商品情報を前記携帯端末に登録されている情報に照らし合わせて、前記携帯端末のユーザが購入を望まない商品が含まれているか否かを判定する判定部と、
前記判定部が前記ユーザが購入を望まない商品が含まれていると判定した場合、前記ユーザが購入を望まない商品が含まれている旨を報知する第2報知部と、を更に備える、
請求項1又は請求項2に記載の販売システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、販売システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1(特開2021-140576号公報)は、計量値付け装置と客が所持する携帯端末装置とを備える販売システムを開示している。当販売システムは、携帯端末装置により商品登録が行われ、商品登録を円滑にする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、ショーケースに載置されている商品を売買するような場合には、店員と客との間で口頭のコミュニケーションを行って店員が客の注文を確認し、プリンタに注文内容に応じたラベルを発行させて、最終的に、店員が、ラベルを付した注文内容に応じた商品を客に手渡す場合がある。しかし、このような口頭のコミュニケーションを好まない客もいる。
【0004】
特許文献1が開示する販売システムでは、このようなショーケース販売における口頭コミュニケーションに関する問題については考慮されていない。
【0005】
本願発明の目的は、ショーケース販売における店員と客とのコミュニケーションの簡素化を図ることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願発明の第1観点に係る販売システムは、商品棚札と、取得部と、プリンタを備える。商品棚札は、商品に対応して配置され、商品を特定する第1商品情報を保持する。取得部は、商品棚札の保持する第1商品情報を取得した携帯端末から、商品を特定する第2商品情報を取得する。プリンタは、取得部が第2商品情報を取得すると、第2商品情報で特定される商品を注文情報として登録し、注文情報として登録した商品の値付けラベルを発行する。
【0007】
第1観点の販売システムは、携帯端末から商品棚札に関わる商品情報を取得して値付けラベルを発行する。そのため、当販売システムは、ショーケース販売における店員と客とのコミュニケーションを簡素化できる。
【0008】
本願発明の第2観点に係る販売システムは、第1観点に係る販売システムであって、取得部が携帯端末から商品の購入量を更に取得する。
【0009】
第2観点の販売システムは、携帯端末から商品の購入量を更に取得する。そのため、当販売システムは、ショーケース販売における店員と客とのコミュニケーションを更に簡素化できる。
【0010】
本願発明の第3観点に係る販売システムは、第1観点又は第2観点に係る販売システムであって、商品棚札が、第1商品情報を記憶する記憶部を有する電子棚札又はICタグ、又は、第1商品情報が表記されている棚札である。
【0011】
第3観点の販売システムは、多様な商品棚札に関わる商品情報を取得して値付けラベルを発行する。そのため、当販売システムは、多様な商品棚札に関わるコミュニケーションを簡素化できる。
【0012】
本願発明の第4観点に係る販売システムは、第1観点から第3観点のいずれかの観点に係る販売システムであって、取得部が、携帯端末の送信する、携帯端末のユーザを識別する識別情報を更に取得する。
【0013】
第4観点の販売システムは、識別情報を更に取得する。そのため、当販売システムは、ショーケース販売における店員と客とのコミュニケーションを更に簡素化できる。
【0014】
本願発明の第5観点に係る販売システムは、第1観点から第4観点のいずれかの観点に係る販売システムであって、取得部が、携帯端末の送信する、携帯端末のユーザが購入を望まない商品の特性の情報を更に取得する。
【0015】
第5観点の販売システムは、携帯端末のユーザが購入を望まない商品の特性の情報を更に取得する。そのため、当販売システムは、ショーケース販売における店員と客とのコミュニケーションを更に簡素化できる。
【0016】
本願発明の第6観点に係る販売システムは、第1観点から第5観点のいずれかの観点に係る販売システムであって、プリンタが、表示部を有し、表示部は、注文受付が完了した場合、注文受付情報を表示する。
【0017】
第6観点の販売システムは、注文受付が完了した場合、注文受付情報を表示する。そのため、当販売システムのユーザは注文受付情報を把握できる。
【0018】
本願発明の第7観点に係る販売システムは、第1観点から第6観点のいずれかの観点に係る販売システムであって、プリンタは、注文受付が完了した場合、注文受付情報を印字出力する。
【0019】
第7観点の販売システムは、注文受付が完了した場合、注文受付情報を印字出力する。そのため、当販売システムのユーザは注文受付情報を把握できる。
【0020】
本願発明の第8観点に係る販売システムは、第1観点から第7観点のいずれかの観点に係る販売システムであって、第1報知部を更に備える。第1報知部は、注文情報に関わる商品が用意された場合、注文情報に関わる商品が用意された旨を報知する。
【0021】
第8観点の販売システムは、注文情報に関わる商品が用意された場合、注文情報に関わる商品が用意された旨を報知する。そのため、当販売システムのユーザは、注文情報に関わる商品が用意された旨を把握できる。
【0022】
本願発明の第9観点に係る販売システムは、第1観点から第8観点のいずれかの観点に係る販売システムであって、判定部と、第2報知部を更に備える。判定部は、第1商品情報又は第2商品情報を携帯端末に登録されている情報に照らし合わせて、携帯端末のユーザが購入を望まない商品が含まれているか否かを判定する。第2報知部は、判定部がユーザが購入を望まない商品が含まれていると判定した場合、ユーザが購入を望まない商品が含まれている旨を報知する。
【0023】
第9観点の販売システムは、ユーザが購入を望まない商品が含まれているか否かを判定し、ユーザが購入を望まない商品が含まれている旨を報知する。そのため、当販売システムのユーザは、ユーザが購入を望まない商品が含まれている旨を把握できる。
【発明の効果】
【0024】
本発明に係る販売システムは、ショーケース販売における店員と客とのコミュニケーションを簡素化できる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】本発明の一実施形態に係る販売システムの全体構成を示す概略図である。
【
図2】
図1の販売システムの制御を示す制御ブロック図である。
【
図3】
図1の販売システムの動作を示すフローチャートである。
【
図4】変形例に係る販売システムの制御を示す制御ブロック図である。
【
図5】
図4の販売システムの動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明の具体例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0027】
(1)販売システムの全体構成
本願発明の一実施形態に係る販売システム1の全体構成について、
図1及び
図2を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る販売システム1の全体構成を示す概略図である。
図2は、
図1の販売システムの制御を示す制御ブロック図である。
【0028】
販売システム1は、ショーケースに載置されている商品の販売に用いられる販売システムである。販売システム1が設けられる場所の例としては、精肉売り場、惣菜売り場などの食品売り場が挙げられる。ショーケースは、販売する商品を陳列する棚である。ショーケースの例としては、肉又は惣菜を冷蔵し、陳列する冷蔵棚などが挙げられる。ショーケースに載置されている商品の例としては、肉、惣菜などの食品が挙げられる。なお、販売システム1が設けられる場所、ショーケース、商品は、上記の例に限定されない。
【0029】
販売システム1は、
図1及び
図2に示すように、商品棚札10と、プリンタ20及び取得部30を備える。販売システム1が備える商品棚札10、プリンタ20及び取得部30の数は、それぞれ、一つ又は複数であってもよい。
【0030】
販売システム1では、プリンタ20と取得部30は有線通信または無線通信により電気的に接続される。
【0031】
ユーザUは、携帯端末2を用いて販売システム1を利用し、ショーケースに載置されている商品を購入する客である。携帯端末2は、移動体端末である。移動体端末の例としては、スマートフォン、タブレット端末などが挙げられる。
【0032】
(2)販売システムの詳細
(2-1)商品棚札の構成
商品棚札10は、商品の名称、価格などを表示する札である。商品棚札10は、商品に対応して配置される。
【0033】
商品棚札10は、第1商品情報を保持する。第1商品情報は、商品を特定する情報である。第1商品情報の例としては、商品を特定する固有情報(ID、商品の名称など)が挙げられる。「保持する」の態様の例としては、「表記されている」、「電子媒体により記憶する」などが挙げられる。商品棚札10は、第1商品情報を記憶する記憶部を有する電子棚札又はICタグ、又は、第1商品情報が表記されている棚札である。電子棚札及びICタグが有する記憶部は、情報を記憶する電子媒体である。また、第1商品情報は、商品の重量、容量、個数の何れかを含んでもよい。この場合、第1商品情報の例としては、商品の名称と、商品の重量、容量、個数の何れかが関連付けられた情報が挙げられる。
【0034】
商品棚札10は、通信手段、一次元コード、二次元コードの何れかを少なくとも有する。商品棚札10の一次元コード又は二次元コードは、第1商品情報をコード化したものである。一次元コードの例としては、バーコードが挙げられる。二次元コードの例としては、マトリックス式コード(QRコード(登録商標)など)、スタック式コードなどが挙げられる。
【0035】
ユーザUは、通信手段、一次元コード、二次元コードの何れかと携帯端末2を用いることにより、商品棚札10が保持する第1商品情報を取得できる。具体的には、ユーザUは、携帯端末2で、一次元コード又は二次元コードを読み取って第1商品情報を取得できる。また、ユーザUは、携帯端末2で、商品棚札10の通信手段から第1商品情報を受信して第1商品情報を取得できる。
【0036】
本実施形態において、販売システム1は、商品棚札10として商品棚札10A、商品棚札10B、商品棚札10Cを備える。販売システム1が備える商品棚札10の数はこれに限定されない。
【0037】
(2-2)プリンタの構成
プリンタ20は、例えば、表示機能、計量機能、印字機能を有するスケールレジスタである。プリンタ20は、制御装置200、表示部207、計量部208及び印字部209を備える。なお、プリンタ20は、計量部208を備えなくてもよい。この場合、プリンタ20は、計量機能を有しない。
【0038】
(2-2-1)制御装置
制御装置200は、CPU、ROM、RAM及びHDD等から構成されるコンピュータである。制御装置200は、制御部201、通信部202、記憶部203、判定部204、第1報知部205及び第2報知部206を備える。
【0039】
(2-2-1-1)制御部
制御部201は、表示部207、計量部208及び印字部209との信号の送信及び信号の受信により、プリンタ20の表示機能、計量機能及び印字機能を制御する。
【0040】
制御部201は、第2商品情報で特定される商品と、購入量と、識別情報に基づいて、注文情報を記憶部203に登録する。第2商品情報、購入量及び識別情報は、携帯端末2から後述する取得部30が取得し、後述する通信部202へと送信されてくる情報である。
【0041】
第2商品情報は、商品を特定する情報である。第2商品情報の例としては、商品を特定する固有情報(ID、商品の名称など)が挙げられる。
【0042】
購入量は、例えば、ユーザUが購入を希望する商品の重量、容量、個数の何れかである。購入量は、1人前、2人前などの食事の分量であってもよい。
【0043】
識別情報は、ユーザUを識別する情報である。識別情報の例としては、ユーザUを特定する固有情報(ID、ユーザUの名前など)や、携帯端末2を特定する固有情報(ID)が挙げられる。識別情報がユーザUを特定する固有情報である場合、識別情報は、ユーザUにより、予め携帯端末2に登録される。
【0044】
注文情報は、第2商品情報で特定される商品と、購入量及び識別情報を関連付けた情報である。なお、注文情報には、後述する特性情報が含まれてもよい。
【0045】
(2-2-1-2)通信部
通信部202は、プリンタ20と外部の装置との通信を行う。通信部202は、取得部30との通信を行い、携帯端末2から送信される第2商品情報、購入量、識別情報を取得する。また、通信部202は、取得部30との通信を行い、携帯端末2から送信される特性情報も取得してもよい。また、通信部202は、第1報知部205又は第2報知部206が、携帯端末2を介してユーザUに対して報知を行う場合、携帯端末2との通信を行う。
【0046】
なお、特性情報は、ユーザUが購入を望まない商品の特性の情報である。特性の情報の例としては、アレルギーに関する情報、ハラールに関する情報、肉・魚介類の使用等に関する情報などが挙げられる。例えば、特性が鶏卵アレルギーである場合、ユーザUが購入を望まない商品は卵類の商品、原料に卵を含む商品である。この場合、特性情報は、卵類の商品又は原料に卵を含む商品である。例えば、特性がハラールに関する情報である場合、ユーザUが購入を望まない商品は「ムスリム」が食べることの出来ない食品である。この場合、特性情報には豚が使われる商品を含む。特性情報は、ユーザUにより、予め携帯端末2に登録される。
【0047】
(2-2-1-3)記憶部
記憶部203は、情報を記憶する電子媒体である。記憶部203の例としては、補助記憶装置(ハードディスクなど)が挙げられる。前述のように、記憶部203には、制御部201により注文情報が登録(記憶)される。
【0048】
(2-2-1-4)判定部
判定部204は、第2商品情報を特性情報に照らし合わせて、第2商品情報により特定される商品が、ユーザUが購入を望まない商品であるか否かを判定する。
【0049】
具体的には、判定部204は、第2商品情報で特定される商品が、特性情報で特定されるユーザUが購入を望まない商品に含まれる場合、第2商品情報で特定される商品を、第2商品情報で特定される商品はユーザUが購入を望まない商品であると判定する。一方、判定部204は、第2商品情報で特定される商品が、特性情報で特定されるユーザUが購入を望まない商品に含まれない場合、第2商品情報で特定される商品を、ユーザUが購入を望まない商品ではないと判定する。
【0050】
(2-2-1-5)第1報知部
第1報知部205は、注文情報に関わる商品が用意された場合、注文情報に関わる商品が用意された旨を、ユーザUに報知する。第1報知部205の報知の例としては、携帯端末2を介する報知、表示部207を介する報知などが挙げられる。「注文情報に関わる商品が用意される」とは、店員Sが注文情報に基づく商品の準備を完了することである。
【0051】
(2-2-1-6)第2報知部
第2報知部206は、判定部204が、注文情報に含まれる第2商品情報で特定される商品が、ユーザUが購入を望まない商品に含まれていると判定した場合、第2商品情報で特定される商品が、ユーザUが購入を望まない商品である旨を、ユーザUに報知する。第2報知部206の報知の例としては、携帯端末2を介する報知、表示部207を介する報知などが挙げられる。
【0052】
(2-2-2)表示部
表示部207は、文字、画像、動画などを表示するディスプレイ装置である。表示部207は、ユーザU向けの表示部A(図示せず)、店員S向けの表示部B(図示せず)を備える。表示部207は、ユーザU又は店員Sから入力を受け入れるタッチパネルであってもよい。
【0053】
(2-2-2-1)表示部A
表示部Aは、例えば、注文受付が完了した場合、注文受付情報を表示する。
【0054】
注文受付情報は、注文を受け付けた商品の名称と購入量と受取順番を関連付けた情報である。「注文受付が完了した場合」の例としては、制御部201による注文情報の登録が完了した場合、判定部204による第2商品情報で特定される商品が特性情報で特定される商品に該当しないとの判定が完了した場合、などが挙げられる。なお、注文受付情報には、注文を受け付けた時刻を含んでもよい。
【0055】
表示部Aは、計量部208が計量した商品の重量を表示する。なお、表示部Aは、商品が用意された場合、商品が用意された旨のメッセージを表示してもよい。
【0056】
(2-2-2-2)表示部B
表示部Bは、注文受付が完了した場合、受け付けた注文に関わる注文情報を表示する。表示部Bは、計量部208が計量した商品の重量を表示する。
【0057】
(2-2-3)計量部
計量部208は、商品の重量を計量する計量装置である。
【0058】
(2―2-4)印字部
印字部209は、フィルム、紙などの印字面の所定位置に所定の情報を印字する装置である。印字部209は、注文受付情報を印字出力する。印字部209は、商品の値付けラベルを発行する。
【0059】
値付けラベルは、商品の名称、商品の重量、商品の価格及び賞味期限が記載され、商品又は商品の包装に貼付するラベルである。なお、値付けラベルには、消費期限が記載されてもよい。なお、値付けラベルには、金銭授受に用いられる一次元コード又は二次元コードが表示されてもよい。
【0060】
(2-2-5)その他
なお、プリンタ20は、金銭授受機能を備えてもよい。この場合、プリンタ20は、金銭授受に関わる演算を行う演算部や、金銭を収納する収納部を備える。
【0061】
なお、プリンタ20は、スピーカーを備えてもよい。この場合、スピーカーは、表示部207に兼ねて、又は代わりに、表示部207が表示する内容を音声で出力してもよい。
【0062】
なお、プリンタ20は、包装機能、ラベルの自動貼付機能を備えてもよい。
【0063】
(2-3)取得部
取得部30は、外部装置と通信を行う通信装置である。取得部30は、無線通信により携帯端末2から、第2商品情報、購入量、識別情報、特性情報を取得する。取得部30と携帯端末2との無線通信方法の例としては、NFC(Near Field Communication、近距離無線通信)などが挙げられる。また、取得部30は、有線通信又は無線通信により、第2商品情報、購入量、識別情報及び特性情報を、プリンタ20に送信する。
【0064】
本実施形態において、プリンタ20と取得部30は別機器であるが、取得部30はプリンタ20に内蔵されてもよい。
【0065】
(3)動作
(3-1)客(ユーザU)の購入に関わる動作
本願発明の一実施形態に係る販売システム1の動作について、
図3を参照しながら説明する。
図3は、ユーザUが商品を購入する過程における販売システム1の動作を示すフローチャートである。
【0066】
動作の説明において、販売システム1は、精肉売り場の肉の販売に用いられるシステムである。ユーザUは精肉売り場で肉を購入する客である。店員Sは精肉売り場で肉を販売する店員である。携帯端末2には、販売システム1と連携するアプリケーションが、ユーザUにより予めインストールされている。ユーザUは携帯端末2に識別情報及び特性情報を予め登録している。
【0067】
ユーザUは、精肉売り場のショーケースに載置されている商品と、商品に対応する商品棚札10を見て、購入する商品を決定する。ユーザUは、購入する商品に対応する商品棚札10のバーコードに携帯端末2をかざす。携帯端末2の図示しないカメラは、商品棚札10が保持する第1商品情報を取得する(ステップS1)。
【0068】
携帯端末2は、ユーザUに対して商品の購入量の入力を要求する。例えば、携帯端末2は、商品の購入量の入力を求める旨のメッセージを、携帯端末2のディスプレイ装置に表示する。ユーザUは、携帯端末2に商品の購入量を入力する。携帯端末2は、商品の購入量を受け入れる(ステップS2)。なお、携帯端末2は、ユーザUが予め携帯端末2に登録した購入量により、購入量を受け入れてもよい。なお、携帯端末2は、第1商品情報が商品の重量、容量、個数の何れかを含む場合、購入量を受け入れなくてもよい。
【0069】
携帯端末2は、ユーザUに対して携帯端末2を取得部30にかざすように要求する。例えば、携帯端末2は、携帯端末2を取得部30にかざすことを要求する旨のメッセージを携帯端末2のディスプレイ装置に表示する。ユーザUは、携帯端末2を取得部30にかざす。ユーザUが携帯端末2を取得部30にかざすことにより、携帯端末2と取得部30との通信が、行われる。携帯端末2は、第2商品情報、購入量、識別情報及び特性情報を、取得部30に送信する(ステップS3)。なお、携帯端末2は、第1商品情報が商品の重量、容量、個数の何れかを含む場合、第1商品情報に含まれる商品の重量、容量、個数の何れかを、購入量として取得部30に送信する。
【0070】
取得部30は、携帯端末2が送信した第2商品情報、購入量、識別情報及び特性情報を取得する(ステップS4)。
【0071】
取得部30は、第2商品情報、購入量、識別情報及び特性情報を、プリンタ20に送信する(ステップS5)。
【0072】
通信部202は、取得部30が送信した第2商品情報、購入量、識別情報及び特性情報を取得する(ステップS6)。
【0073】
制御部201は、取得した第2商品情報、購入量、識別情報及び特性情報に基づいて、注文情報を記憶部203に登録する(ステップS7)。
【0074】
判定部204は、第2商品情報を特性情報に照らし合わせて、第2商品情報により特定される商品が、ユーザUが購入を望まない商品に含まれているか否かを判定する(ステップS8)。
【0075】
判定部204は、第2商品情報で特定される商品が特性情報により特定される商品に該当する場合(ステップS8:YES)、第2商品情報で特定される商品が、ユーザUが購入を望まない商品であると判定する。第2報知部206は、ユーザUが購入を望まない商品が含まれている旨を、ユーザUに報知する(ステップS9)。例えば、第2報知部206は、ユーザUが購入を望まない商品が含まれている旨のメッセージを、通信部202を介して、携帯端末2に送信する。携帯端末2は、ユーザUが購入を望まない商品が含まれている旨のメッセージを、携帯端末2のディスプレイ装置に表示する。ユーザUは、携帯端末2の表示により、購入を望まない商品が含まれている旨を把握できる。
【0076】
一方、判定部204は、第2商品情報で特定される商品が特性情報より特定される商品に該当しない場合、第2商品情報で特定される商品が、ユーザUが購入を望まない商品ではないと判定する(ステップS8:NO)。そして、表示部Aは、注文受付情報を表示する(ステップS10)。表示部Aが表示する注文受付情報により、ユーザUは、注文が受け付けられた旨及び受付順番を把握できる。
【0077】
印字部209は、注文受付情報を出力する(ステップS11)。印字部209が出力した注文受付情報により、ユーザUは、注文が受け付けられた旨及び受付順番を把握できる。
【0078】
表示部Bは、受け付けた注文に関わる注文情報を表示する。店員Sは、受け付けた注文に関わる注文情報を確認する。これにより、店員Sは、ユーザUが購入を希望する商品、購入量及び識別情報を把握できる。
【0079】
店員Sは、ショーケースに載置されている商品の中から、ユーザUが購入する商品を取り出す。店員Sは、商品の重量が、注文情報に関わる購入量と一致する又は近づくように、計量部208を用いて商品の重量を調整する。
【0080】
店員Sは、値付けラベルを発行する旨をプリンタ20に入力する。印字部209は、値付けラベルを発行する(ステップS12)。店員Sは、発行された値付けラベルを商品の包装に貼付する。
【0081】
店員Sは、商品が用意された旨をプリンタ20に入力する。第1報知部205は、商品が用意された旨を報知する(ステップS13)。例えば、第1報知部205は、商品が用意された旨のメッセージを、通信部202を介して、携帯端末2に送信する。携帯端末2は商品が用意された旨のメッセージをディスプレイ装置に表示する。又は、表示部Aは、商品が用意された旨のメッセージを表示する。ユーザUは、携帯端末2又は表示部Aの表示により、商品が用意された旨を把握できる。ユーザUは、店員Sが用意した商品を受け取る。
【0082】
(3-2)店員の情報活用に関わる動作
店員Sなどによる販売システム1の情報活用に関わる動作について説明する。
【0083】
客(ユーザU)が販売システム1を用いて商品を購入すると、記憶部203に、注文情報が登録される。一定期間が経過し、複数回に渡ってユーザUが販売システムを用いて商品を購入すると、記憶部203に、複数の注文情報が登録される。店員Sは、第2商品情報と識別情報が関連付けられた注文情報を分析して、ユーザUの購買傾向を把握する。注文情報の分析手法の例としては、識別情報と第2商品情報との相関関係によるモデリングなどが挙げられる。また、店員Sは、購買傾向に基づいた商品のカスタマイズ広告を行う。なお、店員Sの情報活用は上記例に限定されない。
【0084】
(4)特徴
(4-1)
販売システム1は、商品棚札10と、取得部30と、プリンタ20を備える。商品棚札10は、商品に対応して配置され、商品を特定する第1商品情報を保持する。取得部30は、商品棚札10の保持する第1商品情報を取得した携帯端末2から、商品を特定する第2商品情報を取得する。プリンタ20は、取得部30が第2商品情報を取得すると、第2商品情報で特定される商品を注文情報として登録し、注文情報として登録した商品の値付けラベルを発行する。
【0085】
ショーケース販売において、商品に予め値付けラベルが貼付されていない場合が多い。また、ショーケース販売において、商品をショーケースから取り出すために、客は店員Sに商品の用意を求める必要がある。そのため、ショーケース販売において、値付けラベルの発行や商品の用意のため、客は、店員Sとのコミュニケーションを取る必要がある。
【0086】
しかし、客が、コミュニケーションを苦手とする場合がある。また、客又は店員Sがマスクなどを着用したため、又は、周りが騒がしいため、コミュニケーションが難しい場合もある。さらに、客が多い場合、又は、店員Sが他の作業で忙しい場合、コミュニケーションに十分な時間を使えない場合もある。加えて、客が外国人や障害者などである場合、客と店員Sとの口頭でのコミュニケーションが難しい場合もある。
【0087】
販売システム1は、携帯端末2から商品棚札10に関わる商品情報を取得して値付けラベルを発行する。そのため、当販売システム1は、ショーケース販売における店員Sと客とのコミュニケーションを簡素化できる。
【0088】
販売システム1は、コミュニケーションを簡素化するため、コミュニケーションを苦手とする客や、外国人の客等も容易に商品を購入することができる。客は、コミュニケーションを簡素化できるため、他の客や店員Sを気にせず、じっくり品定めできる。そのため、販売システム1は、客の利便性を向上できる。
【0089】
(4-2)
販売システム1は、取得部30が携帯端末2から商品の購入量を更に取得する。
【0090】
販売システム1は、携帯端末2から商品の購入量を更に取得する。そのため、当販売システム1は、ショーケース販売における店員Sと客とのコミュニケーションを更に簡素化できる。
【0091】
(4-3)
販売システム1は、商品棚札10が、第1商品情報を記憶する記憶部203を有する電子棚札又はICタグ、又は、第1商品情報が表記されている棚札である。
【0092】
販売システム1は、多様な商品棚札10に関わる商品情報を取得して値付けラベルを発行する。そのため、当販売システム1は、多様な商品棚札10に関わるコミュニケーションを簡素化できる。
【0093】
(4-4)
販売システム1は、取得部30が、携帯端末2の送信する、携帯端末2のユーザUを識別する識別情報を更に取得する。
【0094】
販売システム1は、識別情報を更に取得する。そのため、当販売システム1は、ショーケース販売における店員Sと客とのコミュニケーションを更に簡素化できる。販売システム1は、商品を特定する第2商品情報と関連付けて識別情報を取得するため、ユーザUの購買傾向を把握できる。また、販売システム1は、当購買傾向を商品のカスタマイズ広告に活用できる。そのため、販売システム1は、客の購買をより奨励できる。
【0095】
(4-5)
販売システム1は、取得部30が、携帯端末2の送信する、携帯端末2のユーザUが購入を望まない商品の特性の情報を更に取得する。
【0096】
販売システム1は、携帯端末2のユーザUが購入を望まない商品の特性の情報を更に取得する。そのため、当販売システム1は、ショーケース販売における店員Sと客とのコミュニケーションを更に簡素化できる。また、当販売システム1は、ユーザUが、購入を望まない商品を誤って購入することを防止できる。
【0097】
(4-6)
販売システム1は、プリンタ20が、表示部207を有し、表示部207は、注文受付が完了した場合、注文受付情報を表示する。
【0098】
販売システム1は、注文受付が完了した場合、注文受付情報を表示する。そのため、当販売システム1のユーザUは注文受付情報を把握できる。
【0099】
(4-7)
販売システム1は、プリンタ20は、注文受付が完了した場合、注文受付情報を印字出力する。
【0100】
販売システム1は、注文受付が完了した場合、注文受付情報を印字出力する。そのため、当販売システム1のユーザUは注文受付情報を把握できる。
【0101】
(4-8)
販売システム1は、販売システム1であって、第1報知部205を更に備える。第1報知部205は、注文情報に関わる商品が用意された場合、注文情報に関わる商品が用意された旨を報知する。
【0102】
販売システム1は、注文情報に関わる商品が用意された場合、注文情報に関わる商品が用意された旨を報知する。そのため、当販売システム1のユーザUは、注文情報に関わる商品が用意された旨を把握できる。
【0103】
(4-9)
販売システム1は、判定部204と、第2報知部206を更に備える。判定部204は、第2商品情報を携帯端末2のユーザUが予め携帯端末2に登録した情報に照らし合わせて、ユーザUが購入を望まない商品が含まれているか否かを判定する。第2報知部206は、判定部204がユーザUが購入を望まない商品が含まれていると判定した場合、ユーザUが購入を望まない商品が含まれている旨を報知する。
【0104】
販売システム1は、ユーザUが購入を望まない商品が含まれているか否かを判定し、ユーザUが購入を望まない商品が含まれている旨を報知する。そのため、当販売システム1のユーザUは、ユーザUが購入を望まない商品が含まれている旨を把握できる。
【0105】
(5)変形例
上記実施形態の変形例について説明する。なお、ある変形例の記載は、他の変形例の記載と矛盾の無い範囲で適宜組み合わせて上記実施形態に適用されてもよい。
【0106】
(5-1)変形例A
上記実施形態では、判定部204及び第2報知部206がプリンタ20に含まれるが、これに限定されるものではない。
【0107】
判定部及び第2報知部は、携帯端末2に含まれてもよい。携帯端末2に含まれる判定部を判定部21とする。携帯端末2に含まれる第2報知部を第2報知部22とする。
【0108】
(5-1-1)構成
図4を参照しながら変形例Aの構成について説明する。
図4は、変形例Aに係る販売システム1の制御を示す制御ブロック図である。判定部21及び第2報知部22以外の構成ついては、上記実施形態の構成と同様である。
【0109】
判定部21は、商品棚札10から取得する第1商品情報を特性情報に照らし合わせて、ユーザUが購入を望まない商品が含まれているか否かを判定する。判定部21は、第1商品情報で特定される商品を特性情報に照らし合わせる。判定部21は、第1商品情報で特定される商品が特性情報により特定される商品に含まれる場合、第1商品情報で特定される商品は、ユーザUが購入を望まない商品であると判定する。一方、判定部21は、第1商品情報で特定される商品が特性情報により特定される商品に含まれない場合、第1商品情報で特定される商品は、ユーザUが購入を望まない商品が含まれていないと判定する。
【0110】
第2報知部22は、判定部21が、第1商品情報で特定される商品がユーザUが購入を望まない商品であると判定した場合、その旨を、ユーザUに報知する。第2報知部22の報知の例としては、携帯端末2を介する報知が挙げられる。
【0111】
なお、変形例Aでは、取得部30及びプリンタ20は、携帯端末2から特性情報を取得しない。
【0112】
(5-1-2)動作
変形例Aに係る販売システム1の動作について、
図5を参照しながら説明する。
図5は、ユーザUが商品を購入する過程における販売システム1の動作を示すフローチャートである。
【0113】
動作の説明において、販売システム1は、精肉売り場の肉の販売に用いられるシステムである。ユーザUは精肉売り場で肉を購入する客である。店員Sは精肉売り場で肉を販売する店員である。ユーザUは携帯端末2に識別情報及び特性情報を予め登録している。
【0114】
ユーザUは、精肉売り場のショーケースに載置されている商品と、商品に対応する商品棚札10を見て、購入する商品を決定する。ユーザUは、購入する商品に対応する商品棚札10のバーコードに携帯端末2をかざす。携帯端末2は、商品棚札10が保持する第1商品情報を取得する(ステップS21)。
【0115】
判定部21は、第1商品情報を特性情報に照らし合わせて、第1商品情報により特定される商品が、ユーザUが購入を望まない商品であるか否かを判定する(ステップS22)。
【0116】
判定部21は、第1商品情報で特定される商品が、特性情報に含まれる場合(ステップS22:YES)、第1商品情報により特定される商品が、ユーザUが購入を望まない商品であると判定する。第2報知部22は、第1商品情報により特定される商品がユーザUが購入を望まない商品である旨を、ユーザUに報知する(ステップS23)。例えば、第2報知部22は、第1商品情報により特定される商品がユーザUが購入を望まない商品である旨のメッセージを、携帯端末2のディスプレイ装置に表示する。ユーザUは、携帯端末2により、購入を望まない商品が含まれている旨を把握できる。
【0117】
一方、判定部21は、第1商品情報で特定される商品が特性情報に含まれない場合、第1商品情報により特定される商品は、ユーザUが購入を望まない商品ではないと判定する(ステップS22:NO)。この場合、携帯端末2は、ユーザUに対して商品の購入量の入力を要求する。例えば、携帯端末2は、商品の購入量の入力を求める旨のメッセージを、携帯端末2のディスプレイ装置に表示する。ユーザUは、携帯端末2に商品の購入量を入力する。携帯端末2は、商品の購入量の入力を受け入れる(ステップS24)。
【0118】
携帯端末2は、ユーザUに対して携帯端末2を取得部30にかざすように要求する。例えば、携帯端末2は、携帯端末2を取得部30にかざす旨のメッセージを携帯端末2のディスプレイ装置に表示する。ユーザUは、携帯端末2を取得部30にかざす。携帯端末2を取得部30にかざすことにより、携帯端末2と取得部30は通信を行う。携帯端末2は、第2商品情報、購入量及び識別情報を、取得部30に送信する(ステップS25)。
【0119】
取得部30は、携帯端末2が送信した第2商品情報、購入量及び識別情報を取得する(ステップS26)。
【0120】
取得部30は、第2商品情報、購入量及び識別情報を、プリンタ20に送信する(ステップS27)。
【0121】
通信部202は、取得部30が送信した第2商品情報、購入量及び識別情報を取得する(ステップS28)。
【0122】
制御部201は、取得した第2商品情報、購入量及び識別情報に基づいて、注文情報を、記憶部203に登録する(ステップS29)。
【0123】
表示部Aは、注文受付情報を表示する(ステップS30)。表示部Aが表示する注文受付情報により、ユーザUは注文が受け付けられた旨、受付順番を把握できる。
【0124】
印字部209は、注文受付情報を出力する(ステップS31)。印字部209が出力した注文受付情報により、ユーザUは注文が受け付けられた旨、受付順番を把握できる。
【0125】
表示部Bは、受け付けた注文に関わる注文情報を表示する。店員Sは、受け付けた注文に関わる注文情報を確認する。これにより、店員Sは、ユーザUが購入する商品、購入量及び識別情報を把握できる。
【0126】
店員Sは、ショーケースに載置されている商品の中から、ユーザUが購入する商品を取り出す。店員Sは、商品の量が、注文情報における購入量となるように、計量部208を用いて商品の量を調整する。
【0127】
店員Sは、値付けラベルを発行する旨をプリンタ20に入力する。印字部209は、値付けラベルを発行する(ステップS32)。店員Sは、発行された値付けラベルを商品の包装に貼付する。
【0128】
店員Sは、商品が用意された旨をプリンタ20に入力する。第1報知部205は、商品が用意された旨を報知する(ステップS33)。例えば、第1報知部205は、商品が用意された旨のメッセージを、通信部202を介して、携帯端末2に送信する。携帯端末2は商品が用意された旨のメッセージをディスプレイ装置に表示する。又は、表示部Aは、商品が用意された旨のメッセージを表示する。ユーザUは、携帯端末2又は表示部Aの表示により、商品が用意された旨を把握できる。ユーザUは、店員Sから、用意された商品を受け取る。
【0129】
(5-1-3)特徴
販売システム1は、判定部204と、第2報知部206を更に備える。判定部204は、第1商品情報を携帯端末2のユーザUが予め携帯端末2に登録した情報に照らし合わせて、ユーザUが購入を望まない商品が含まれているか否かを判定する。第2報知部206は、判定部204がユーザUが購入を望まない商品が含まれていると判定した場合、ユーザUが購入を望まない商品が含まれている旨を報知する。
【0130】
販売システム1は、ユーザUが購入を望まない商品が含まれているか否かを判定し、ユーザUが購入を望まない商品が含まれている旨を報知する。そのため、当販売システム1のユーザUは、ユーザUが購入を望まない商品が含まれている旨を把握できる。
【0131】
変形例Aに係る販売システム1は、特性情報をプリンタ20及び取得部30に送信しない。変形例Aにおける判定部21は、携帯端末2に含まれる。判定部21は、第1商品情報を特性情報に照らし合わせて、ユーザUが購入を望まない商品が含まれているか否かを判定する。そのため、ユーザUは、デリゲートな情報を第三者の装置(精肉売り場のプリンタ20及び取得部30)に提供しなくても、ユーザUが購入を望まない商品が含まれているか否かを把握できる。
【0132】
(5-2)変形例B
上記の実施形態では、制御部201、記憶部203、判定部204、第1報知部205及び第2報知部206がプリンタ20に含まれるが、これに限定されるものではない。制御部201、記憶部203、判定部204、第1報知部205、第2報知部206のうち、少なくとも何れかの構成要素を、プリンタ20と接続するサーバーに設けてもよい。この場合、通信部202は、ネットワークによりプリンタ20とサーバーの構成要素との通信を行う。
【0133】
変形例Bに係る販売システム1は、制御部201、記憶部203、判定部204、第1報知部205及び第2報知部206のうち、少なくとも何れかの構成要素を、プリンタ20と接続するサーバーに設ける。そのため、制御部201、記憶部203、判定部204、第1報知部205及び第2報知部206を有しない既存のプリンタ20を用いて、容易に販売システム1を構築できる。また、サーバーに販売システム1に関わるデータが集約されるため、当該データを容易に活用できる。
【産業上の利用可能性】
【0134】
本発明は、商品棚札及びプリンタを有する販売システムに広く適用でき有用である。
【符号の説明】
【0135】
1 販売システム
2 携帯端末
10 商品棚札
20 プリンタ
21、204 判定部
22、206 第2報知部
30 取得部
200 制御装置
201 制御部
202 通信部
203 記憶部
205 第1報知部
207 表示部
208 計量部
209 印字部
S 店員
U ユーザ
【先行技術文献】
【特許文献】
【0136】