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特開2023-179338恒常的発電性物質(発電体)及び、常温超電導磁石製造法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023179338
(43)【公開日】2023-12-19
(54)【発明の名称】恒常的発電性物質(発電体)及び、常温超電導磁石製造法
(51)【国際特許分類】
   H02N 11/00 20060101AFI20231212BHJP
   H01F 6/00 20060101ALI20231212BHJP
   C04B 35/40 20060101ALI20231212BHJP
【FI】
H02N11/00 X
H01F6/00
C04B35/40
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022112765
(22)【出願日】2022-06-07
(71)【出願人】
【識別番号】518440899
【氏名又は名称】パテントフレア株式会社
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 学
(57)【要約】
【課題】従来の電源は、発電設備からの送電、1次電池、2次電池などを使用していた。
これらの電源は、一長一短があり用途によって使い分けられていたが、より汎用性、利便性を向上させた電源が求められていた。又、超電導現象を作り利用する超電導技術は、輸送機関のリニアモーターカー、医療用検査機器のMRIなどに利用されている。従来は、超電導体という強磁性体を、液体窒素などの冷却剤を使用して絶対零度近くまで冷却し、保冷手段を講じて温度制御することによって、超電導磁石を実現していたため、温度制御のための作業や経費の軽減が課題となっていた。
【解決手段】純鉄、磁性体、良導体の3種の物質(材料)を、溶融炉に入れ、ファインセラミックスを作る。
このファインセラミックスには、電磁気作用が働き発電機能が生じる。この物質特性を電源、発電装置として利用することによって、課題を解決する。
又、3種の材料の内磁性体の配合割合を多くすることで、発電機能と共に強磁性機能も生じるため、この物質特性を超電導技術に利用し、課題を解決する。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
純鉄(鉄の純物質、炭素などの不純物含有率が非常に低い鉄、電磁石の材料)、磁性体(ネオジムなどの土石類、永久磁石の材料)、良導体(銅などの金属、炭素同位体などの非金属炭素系良導体、電線の材料)の3種の物理的特性を有する物質(材料)を、溶融炉に入れ融解、混合、冷却し、ファインセラミックスを作る。
このファインセラミックスには、電磁気作用が働き恒常的な発電機能が生じる。
この発電性物質(発電体)とでもいう材料を、電源、発電装置として利用する方法。
又、3種の合成材料の中で磁性体の配合比率を上げる(増やす)ことによって、発電機能を有すると共に強磁性も有する材料になる。
この発電性強磁性物質とでもいう材料を、常温超電磁石、磁場発生装置として利用する方法。
(純鉄、磁性体、良導体の3種の物理的特性を有する物質(材料)を混合すると発電性、強磁性、良導性の物理的特性を合わせ持つようになるが、含まれる成分比率、材料の配合割合によって、それぞれの特性の強弱比が変わるため、用途によって、3種の材料の配合割合を変えて製造する。)
(このファインセラミックスを使用する際、製品の外周を絶縁体成分塗料で塗装(コーティング)する、又は内側に当該塗料の塗装を施こした箱(器)に入れるなどの方法で製品外部への電気的特性、磁気的特性の影響を制御する。
(電源、発電装置として使用する場合、+極側と-極側で発電機能が異なるものを製造し、両者間のセパレーターで制御する。
これにより、+極側と-極側に電位差がつくため、電線をつなぐと、電位差によって電流が生じる(電気が流れる)。)
【請求項2】
請求項1に記載の3種の物理的特性を有する物質を、それぞれ微細な粉末粒子状に加工後、混合して箱詰めにする、接着剤などと混合し固体化又は、水和体(ペースト状)化する、接着剤、電解質水溶液などと混合し液体(コロイド溶液)化する。
このような加工を施こすことにより、電磁気作用が働き恒常的な発電機能が生じる。
この特性を利用して、電源、発電装置として利用する方法。
又、3種の合成材料の中で、磁性体の配合比率を上げる(増やす)ことによって、発電機能を有すると共に強磁性も有する材料になる。
この特性を利用して、常温超電導磁石、磁場発生装置として利用する方法。
(用途によって3種の材料の配合割合を変えて製造すること、製品外部への影響を制御するために、絶縁体成分塗料を使用すること、電源として使用する場合は+極と-極で発電機能に差位をつけること、などについては請求項1と同じである。)
【請求項3】
請求項1、請求項2に記載の方法を使用した製品を、さらに焼成加工を施こすことにより、発電性機能又は、強磁性機能を増幅する方法。
【請求項4】
請求項1、請求項2、請求項3に記載の方法を使用した製品。
【請求項5】
請求項4に記載の製品を使用した役務、事業。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ファインセラミックス製造技術と電磁気作用(磁電効果)の応用技術に関する。
【背景技術】
【0002】
ファインセラミックスの技術
【0003】
電磁気作用(磁電効果)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
(電源、電力供給技術の課題)
従来、電力を供給する電源は、発電所などの発電設備からの送電、発電機、1次電池、2次電池などを使用していた。
これらの電源は、コンセントに接続したコードが届く範囲の使用に限定される、2次利用ができない使い切り交換タイプ、2次利用するために使用状況に合わせて外部のエネルギーや物質の供給を必要とする、など一長一短があり用途によって使い分けられていた。
これに対して汎用性、利便性を向上させた電源が求められていた。
【0005】
(超電導技術の課題)
超電導現象(強い磁場によって電気抵抗がゼロになる現象)を、作り出しこれを利用する超電導技術は、輸送機関のリニアモーターカー、医療用検査機器のMRIなどに使用されている。従来は、超電導体という強磁性体を液体窒素などの冷却剤を使用して絶対零度近くまで冷却し、保冷手段を講じて温度制御することによって超電導現象を実現していた。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(電源、電力供給技術の課題解決手段)
純鉄(鉄の純物質、炭素などの不純物含有率が非常に低い鉄、電磁石の材料)、磁性体(ネオジムなどの土石類、永久磁石の材料)、良導体(銅などの金属、炭素同位体などの非金属炭素系良導体、など電線の材料)、の3種の物理的特性を有する物質(材料)を溶融炉で融解、混合、冷却しファインセラミックスを作る。このファインセラミックスには電磁気作用が働き恒常的な発電機能が生じる。
これを、ブロック状に成形加工して使用する、微細な粉末粒子状に加工後、箱詰めする、接着剤と混合して固体化、水和体(ペースト状)化する、接着剤、電解質水溶液などと混合して液体(コロイド溶液)化する、又、3種の物質(材料)をそれぞれ別々に同様の方法で加工する、などの方法で電源、発電装置として使用することで課題を解決する。
【0007】
(超電導技術の課題の解決手段)
電源、電力供給技術の課題解決手段と同じ材料、同じ方法でファインセラミックスを作る。
この時、合成材料の中で磁性体の配合比率を上げる(増やす)ことによって、恒常的な発電機能が生じると共に強磁性機能も生じる。
これを、電源、電力供給技術の課題解決手段と同じ方法で加工して、常温超電導磁石、磁場発生装置として使用することで課題を解決する。