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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023179461
(43)【公開日】2023-12-19
(54)【発明の名称】照明器具
(51)【国際特許分類】
   H05B 47/155 20200101AFI20231212BHJP
   H05B 45/20 20200101ALI20231212BHJP
   H05B 45/10 20200101ALI20231212BHJP
   H05B 47/115 20200101ALI20231212BHJP
   F21S 2/00 20160101ALI20231212BHJP
   F21S 8/06 20060101ALI20231212BHJP
   G09F 9/40 20060101ALI20231212BHJP
   H05B 47/19 20200101ALI20231212BHJP
   G02F 1/13 20060101ALN20231212BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20231212BHJP
【FI】
H05B47/155
H05B45/20
H05B45/10
H05B47/115
F21S2/00 482
F21S8/06 200
G09F9/40 302
H05B47/19
G02F1/13 505
F21Y115:10
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023145737
(22)【出願日】2023-09-08
(62)【分割の表示】P 2022030869の分割
【原出願日】2018-10-18
(31)【優先権主張番号】P 2017207903
(32)【優先日】2017-10-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100170575
【弁理士】
【氏名又は名称】森 太士
(74)【代理人】
【識別番号】100141449
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 隆芳
(74)【代理人】
【識別番号】100142446
【弁理士】
【氏名又は名称】細川 覚
(72)【発明者】
【氏名】大島 弘嗣
(72)【発明者】
【氏名】尾崎 泰一朗
(57)【要約】
【課題】表示部に表示される画像データのバリエーションを豊富にすることができる照明器具を提供する。
【解決手段】照明器具は、下方に光を発する光源と、それぞれが別の側方に向けて画像を表示する複数の第1の画像表示パネルと、第1の画像表示パネルを制御する制御部と、を備えた照明器具である。制御部は、第1の画像表示パネルと、照明器具から離れて設置された他の照明器具が備える第2の画像表示パネルとを全体として、記憶部に記憶されている1つの一体化された所定の画像データを表示させるように同期させて表示する。第1の画像表示パネルは、光源を囲むように複数配置される。照明器具を吊り下げた状態における第1の画像表示パネルの下端側には、第1の画像表示パネルが配置されていない。
【選択図】図21
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下方に光を発する光源と、
それぞれが別の側方に向けて画像を表示する複数の第1の画像表示パネルと、
前記第1の画像表示パネルを制御する制御部と、
を備えた照明器具であって、
前記制御部は、前記第1の画像表示パネルと、前記照明器具から離れて設置された他の照明器具が備える第2の画像表示パネルとを全体として、記憶部に記憶されている1つの一体化された所定の画像データを表示させるように同期させて表示し、
前記第1の画像表示パネルは、前記光源を囲むように複数配置され、
前記照明器具を吊り下げた状態における前記第1の画像表示パネルの下端側には、前記第1の画像表示パネルが配置されていない照明器具。
【請求項2】
請求項1に記載の照明器具であって、
前記第1の画像表示パネルの下端側は、開放された状態である照明器具。
【請求項3】
請求項1に記載の照明器具であって、
前記第1の画像表示パネルの下端側には、反射部が配置されている照明器具。
【請求項4】
請求項1に記載の照明器具であって、
前記第1の画像表示パネルの下端側には、外部から前記光源が直接見えないように筐体状の構造によって内包されている照明器具。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の照明器具であって、
前記光源は、前記第1の画像表示パネルの下端側を向くように設置されている照明器具。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の照明器具であって、
前記第1の画像表示パネルの画像を表示させる面が鉛直である照明器具。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の照明器具であって、
前記光源は、前記所定の画像データに応じて、自動で少なくとも調光あるいは調色する照明器具。
【請求項8】
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の照明器具であって、
前記所定の画像データは、予め定められたプログラムにしたがって一定期間ごとに切り替られたり、連続的に変更されたりするデータ、すなわち、切替データまたは動画データである照明器具。
【請求項9】
下方に光を発する光源と、
それぞれが別の側方に向けて画像を表示する複数の第1の画像表示パネルと、
前記第1の画像表示パネルを制御する制御部と、
を備えた照明器具であって、
前記第1の画像表示パネルは、前記光源を囲むように複数配置され、
前記照明器具を吊り下げた状態における前記第1の画像表示パネルの下端側には、前記第1の画像表示パネルが配置されていない照明器具における照明方法であって、
前記制御部は、前記第1の画像表示パネルと、前記照明器具から離れて設置された他の照明器具が備える第2の画像表示パネルとを全体として、記憶部に記憶されている1つの一体化された所定の画像データを表示させるように同期させて表示する照明方法。
【請求項10】
下方に光を発する光源と、
それぞれが別の側方に向けて画像を表示する複数の第1の画像表示パネルと、
前記第1の画像表示パネルを制御する制御部と、
を備えた照明器具であって、
前記第1の画像表示パネルは、前記光源を囲むように複数配置され、
前記照明器具を吊り下げた状態における前記第1の画像表示パネルの下端側には、前記第1の画像表示パネルが配置されていない照明器具を制御し、
前記第1の画像表示パネルと、前記照明器具から離れて設置された他の照明器具が備える第2の画像表示パネルとを全体として、記憶部に記憶されている1つの一体化された所定の画像データを表示させるように同期させて表示させることを前記制御部に実行させるための照明プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、周囲環境に光を発する照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、たとえば、次の特許文献1に開示されているように、光を発する光源とその光源が発した光を加工して画像データを表示し得る表示部とを有する照明器具の開発が行われている。この照明器具によれば、照明機能と画像表示機能との双方を発揮することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開昭61-68413号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の表示部を有する照明器具は、予め定められた複数種類の画像データを切り替えて表示部に表示させる。そのため、表示部に表示される画像データを使用者の好みに合わせて変更することができない。したがって、照明器具の表示部に表示される画像データの種類は制限されている。
【0005】
本開示は、このような従来技術の有する課題に鑑みてなされたものである。そして、本開示の目的は、表示部に表示される画像データのバリエーションを豊富にすることができる照明器具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本開示の態様に係る照明器具は、下方に光を発する光源と、それぞれが別の側方に向けて画像を表示する複数の第1の画像表示パネルと、第1の画像表示パネルを制御する制御部と、を備えた照明器具である。制御部は、第1の画像表示パネルと、照明器具から離れて設置された他の照明器具が備える第2の画像表示パネルとを全体として、記憶部に記憶されている1つの一体化された所定の画像データを表示させるように同期させて表示する。第1の画像表示パネルは、光源を囲むように複数配置される。照明器具を吊り下げた状態における第1の画像表示パネルの下端側には、第1の画像表示パネルが配置されていない。
【発明の効果】
【0007】
本開示の照明器具によれば、表示部に表示される画像データのバリエーションを豊富にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本開示の各実施の形態に共通の照明システムの全体構成を説明するためのブロック図である。
図2】本開示の実施の形態1の照明器具を説明するための斜視図である。
図3】本開示の実施の形態1の照明器具の使用状態を説明するための図である。
図4】本開示の実施の形態1の照明器具の制御を説明するためのフローチャートである。
図5】本開示の実施の形態2の照明器具を説明するための斜視図である。
図6】本開示の実施の形態3の照明器具を説明するための正面図である。
図7】本開示の実施の形態4の照明器具を説明するための概略図である。
図8】本開示の実施の形態5の照明器具を説明するための概略図である。
図9】本開示の実施の形態5の照明器具の制御部の機能ブロック図である。
図10】本開示の実施の形態5の照明器具の制御を説明するためのフローチャートである。
図11】本開示の実施の形態6の照明器具を説明するための概略図である。
図12】本開示の実施の形態6の照明器具の制御を説明するためのフローチャートである。
図13】本開示の実施の形態7の照明器具を説明するための断面図である。
図14】本開示の実施の形態8の照明器具を説明するための断面図である。
図15】本開示の実施の形態9の照明器具の制御部に記憶されたデータテーブルを説明するための図である。
図16】本開示の実施の形態9の照明器具を説明するための概略構成図である。
図17】本開示の実施の形態10の照明器具の制御部に記憶されたデータテーブルを説明するための図である。
図18】本開示の実施の形態10の照明器具の制御を説明するためのフローチャートである。
図19】本開示の実施の形態11の一例の照明システムの概略図である。図19の左側は、照明システムを構成する複数の照明器具のうちの1つの照明器具を示し、図19の右側は、照明システムを構成する複数の照明器具のうちの他の照明器具を示している。
図20】本開示の実施の形態11の他の例の照明システムの概略図である。図20の左側は、照明システムを構成する複数の照明器具のうちの1つの照明器具を示し、図20の右側は、照明システムを構成する複数の照明器具のうちの他の照明器具を示している。
図21】本開示の実施の形態11のさらに他の例の照明システムの概略図である。図21の(a)の左側は、ある状況の1つの照明システムを構成する複数の照明器具のうちの1つの照明器具を示し、図21の(a)の右側は、ある状況の1つの照明システムを構成する複数の照明器具のうちの他の照明器具を示している。図21の(b)の左側は、他の状況の1つの照明システムを構成する複数の照明器具のうちの1つの照明器具を示し、図21の(b)の右側は、他の状況の1つの照明システムを構成する複数の照明器具のうちの他の照明器具を示している。
図22】本開示の実施の形態11の別の例の照明システムの概略図である。図22の左側は、照明システムを構成する複数の照明器具のうちの1つの照明器具を示し、図22の右側は、照明システムを構成する複数の照明器具のうちの他の照明器具を示している。
図23】本開示の実施の形態12の一例の照明システムの概略図である。図23の左側は、照明システムを構成する照明器具を示し、図23の右側は、照明システムを構成する外部機器を示している。
図24】本開示の実施の形態12の他の例の照明システムの概略図である。図24の(a)は、照明システムを構成する照明器具および外部機器の組合せのある状況を示し、図24の(b)は、照明システムを構成する照明器具および外部機器の組合せの他の状況を示している。
図25】本開示の実施の形態12のさらに他の例の照明システムの概略図である。図25の左側は、照明システムを構成する照明器具を示し、図25の右側は、照明システムを構成する外部機器を示している。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら、実施の形態の照明器具および照明システムを説明する。以下の各図面においては、同一の参照符号が付された部分同士は、図面上における形状に多少の相違があっても、特段の記載がない限り、互いに同一の機能を発揮するものとする。
【0010】
以下、図1を用いて、実施の形態の照明システム1000の全体構成を説明する。
【0011】
図1に示されるように、照明器具100は、光源1、電子パネル2、制御部3、音情報取得部S、および撮像部Cを備えている。
【0012】
光源1は、発光態様を変更可能であり、また、光信号を発することができる。電子パネル2は、たとえば、光源1が発した光を透過可能な液晶ディスプレイである。音声取得部Sは、照明器具100の周辺の音情報を取得し、制御部3へ音情報を送信する。撮像部Cは、照明器具100の周辺の所定の画像データを取得し、制御部3へ所定の画像データを送信する。
【0013】
また、所定の画像データは、外部記憶部30(サーバ30a)、電気通信情報網I、およびコンピュータ50経由して、制御部3へ送信される。また、所定の画像データは、照明器具100と一体化加納な外部記憶部30(記録媒体30b)から制御部3へ送信される。さらに、所定の画像データは、外部記憶部(通信機器30s)から制御部3へ直接送信される。また、所定の画像データは、外部記憶部(通信機器30s)の操作に基づいて、コンピュータ50および電気通信情報網Iを経由して、制御部3へ送信される。コンピュータ50は、外部記憶部30(データベースDB)との通信により、外部記憶部30(データベースDB)から所定の画像データを読み出し、その所定の画像データを照明機器100の制御部3へ送信する。
【0014】
制御部3は、外部記憶部30としての記録媒体30bが照明器具30bに装着されると、記録媒体30bに記憶された情報を読み取り、記憶することができる。
【0015】
外部記憶部30としての通信機器30sは、たとえば、スマートフォン等の携帯端末である。通信機器30sは、コンピュータ50または照明器具100の制御部3へ制御情報を送信し、照明器具100を制御することができるパーソナルコンピュータ等である。さらに、照明器具30は、光源1から周辺環境へ、特に、通信機器30sへ光信号を発することができる。
【0016】
照明システム1000に用いられた照明器具100の詳細については、以下の各実施の形態において説明される。
【0017】
(実施の形態1)
以下、図2および図3を用いて、実施の形態1の照明器具100を説明する。
【0018】
図2に示されるように、本実施の形態の照明器具100は、光を発する光源1と、光源1が発した光を加工して透過させる電子パネル2と、電子パネル2に所定の画像データを表示させるように、電子パネル2を制御する制御部3と、を備えている。つまり、本実施の形態の照明器具100は、電子パネル2に所定の画像データを表示する表示装置として機能する。また、本実施の形態の照明器具100は、制御部3が電子パネル2を完全に透明な状態にすると、通常の照明器具としても機能する。さらに、本実施の形態の照明器具100は、制御部3が電子パネル2に半透明の状態で所定の画像データを表示すると、光源1が発する光と電子パネル2の表示とが重なった状態を照明器具100の周囲に居る人に見せることができる。
【0019】
図2においては、照明器具100の一例として、室内において支持棒4によって天井から吊り下げられる例が示されているが、照明器具100は、内壁に装着されるものであっても、床に置かれるものであってもよい。また、照明器具100は、天井、壁、または、床に埋め込まれるものであってもよい。さらに、照明器具100は、建物の外壁、屋根、道路、広場、または公園等の室外に設置されるものであってもよい。
【0020】
前述の光源1は、発光ダイオードが透明カバーによって内包されたLED(Light Emitting Diode)ランプである。しかしながら、光源1は、光を発するものであれば、いかなるものであってもよい。前述の電子パネル2は、特定の波長の光を透過したり、特定の波長の光の透過を制限したりすることにより、所定の画像データを表示することができるものであれば、いかなるものであってもよい。具体的には、前述の電子パネル2の一例としては、液晶パネルまたは有機エレクトロルミネッセンス(OEL:Organic Electro-Luminescence)が挙げられる。さらに、前述の電子パネル2の一例としては、有機発光ダイオード(OLED:Organic Light Emitting Diode)または電子ペーパ等が挙げられる。
【0021】
本実施の形態においては、電子パネル2は、複数枚、たとえば、4枚の平面パネル2a,2b,2c,2dを角筒状に組み合わせたものであるが、有機エレクトロルミネッセンスまたは電子ペーパからなる曲面パネルであってもよい。たとえば、電子パネル2は、1つの円筒状の曲面パネルであってもよいし、可能であれば、半球状の曲面パネルであってもよい。電子パネル2は、光源1が発した光を加工して透過させ、所定の画像データを表示できるのであれば、いかなる形状を有していてもよい。
【0022】
本実施の形態においては、筒状の電子パネル2の下端は開放されており、内部の光源1が照明器具100の下側から直接見えるようになっている。しかしながら、照明器具100は、その外部からその内部の光源1を直接見ることができないように、光源1が筐体状の構造によって内包されているものであってもよい。
【0023】
また、照明器具100は、壁、床、または天井の表面とほぼ同一平面を構成する平面状の電子パネル2と、その背面側に設けられた光源1と、そのような電子パネル2および光源1を制御する制御部3と、を備えていてもよい。
【0024】
図3に示されるように、制御部3は、照明器具100とは別体の外部記憶部30に記憶された所定の画像データを外部記憶部30から受信し、受信した所定の画像データを電子パネル2に表示させる。これによれば、外部記憶部30に記憶された所定の画像データを変更または多様化することにより、照明器具100の電子パネル2に表示される所定の画像データのバリエーションを豊富にすることができる。外部記憶部30は、照明器具100の外部に設けられているか、または、照明器具100と一体化されて使用されるものであっても、照明器具100から分離され得るものであれば、いかなるものであってもよい。
【0025】
制御部3は、外部記憶部30から送信されてきた所定の画像データを、記憶することなく、電子パネル2に順次表示させるものであってもよい。また、制御部3は、外部記憶部30から送信されてきた所定の画像データを一時的に記憶する内部記憶部を有し、内部記憶部に一時的に記憶された所定の画像データを所定のタイミングで電子パネル2に表示させるものであってもよい。
【0026】
前述の所定の画像データは、景色、人、動物、植物、物品、機器、または建物等、いかなる画像データであってもよい。また、所定の画像データは、文字、図形、および記号のうちの少なくともいずれか1つを含んでいてもよい。さらに、所定の画像データは、たとえば、広告等の所定の情報を含む画像データであってもよい。これによれば、照明器具100の周囲の人に所定の情報を伝達することができる。
【0027】
所定の画像データは、予め定められたプログラムにしたがって一定時間ごとに切替られたり、連続的に変更されたりするデータ、すなわち、切替画像データまたは動画データであってもよい。これによれば、照明器具100の表示を自動的に変更することができる。
【0028】
図3に示されるように、本実施の形態においては、外部記憶部30は、インターネット等の電気通信情報網Iを経由して制御部3に対して通信可能に接続され、所定の画像データを記憶しているサーバ30aである。そのため、制御部3は、サーバ30aから送信されてきた所定の画像データを電子パネル2に表示させる。その結果、照明器具100は、サーバ30aに記憶された膨大な数の画像データの中から選択された所定の画像データを電子パネル2に表示させることができる。
【0029】
ただし、図3に示されるように、外部記憶部30が無線通信を実行可能な通信機器30s、たとえば、リモートコントローラ、または、スマートフォンと呼ばれる携帯電話であってもよい。この場合、通信機器30sがサーバ30aから画像データを予めダウンロードする。その後、必要な場合に、通信機器30sが照明器具100の制御部3へ直接または電気通信情報網Iを経由して所定の画像データを送信する。
【0030】
制御部3は、外部記憶部30としての通信機器30sから所定の画像データを受信し、受信した所定の画像データを電子パネル2に表示させる。これによれば、たとえば、携帯電話等の既に所持している通信機器30sを利用して簡単に所定の画像データを照明器具100に表示させることができる。
【0031】
また、利用者が通信機器30sからサーバ30aへ要求情報を送信してもよい。この場合、サーバ30aは、その要求情報に基づいて、電気通信情報網Iを経由して照明器具100の制御部3へ所定の画像データを送信する。上記したいずれの場合も、利用者は、通信機器30sを操作するだけで、照明器具100に表示させる所定の画像データを選択することができる。
【0032】
通信機器30sとしては、リモートコントローラまたはスマートフォンの代わりに、インターネット等の電気通信情報網Iに通信可能に接続されたパーソナルコンピュータ等のコンピュータ50(図1参照)が用いられてもよい。この場合、パーソナルコンピュータ等のコンピュータ50がインターネットIを経由してサーバ30aから画像データを予めダウンロードする。その後、必要な場合に、パーソナルコンピュータ等のコンピュータ50が照明器具100の制御部3へ電気通信情報網Iを経由して所定の画像データを送信する。コンピュータ50は、人工知能が内蔵されたものであってもよい。
【0033】
本実施の形態においては、予め定められたルールにしたがって、サーバ30aの管理者が決定した所定の画像データがサーバ30aから自動的に送信されてくるものとする。ただし、制御部3が利用者によって操作され得る操作部としての通信機器30aを有していてもよい。操作部としての通信機器30aは、タブレット端末またはスマートフォン等の携帯端末である。この場合、操作部としての通信機器30aの操作によって利用者が選択した所定の画像データを要求する情報がサーバ30aへ送信される。それにより、サーバ30aは、照明器具100の制御部3から受信した所定の画像データを要求する情報に基づいて、制御部3へ所定の画像データを送信する。
【0034】
本実施の形態において実行される手順をフローチャートを用いて説明する。
【0035】
図4に示されるように、ステップS1において、照明器具100の使用者は、制御部3の内部記憶部または外部記憶部30に所定の画像データを保存する。内部記憶部は、制御部3の記憶部である。次に、ステップS2において、使用者は、照明器具100の電源をオンする。その後、ステップS3において、使用者は、外部記憶部30であってかつ操作部として機能する通信機器30aでデータベースDBに格納されている多数の所定の画像データのうちから1つの所定の画像データを選択する。ステップS4においては、制御部3が電源1を発光させるとともに、内部記憶部または外部記憶部30の所定の画像データを電子パネル2に表示させる。
【0036】
(実施の形態2)
以下、図5を用いて、実施の形態2の照明器具100を説明する。
【0037】
本実施の形態の照明器具100は、実施の形態1の照明器具100とほぼ同一であるので、その同一である部分の説明は繰り返さない。本実施の形態の照明器具100は、以下に説明する事項に関して、実施の形態1の照明器具100と異なっている。
【0038】
図5に示されるように、本実施の形態においては、実施の形態1のサーバ30aまたは通信機器30sの代わりに、外部記憶部30として、制御部3に装着されることによって読み取り可能となる所定の画像データを記憶している記録媒体30bが用いられる。記録媒体30bは、制御部3の挿入口3aに挿入される。それにより、記録媒体30bは、制御部3に電気的に接続され、制御部3と通信可能になる。その結果、制御部3は、制御部3に装着された記録媒体30bから読み取られた所定の画像データを電子パネル2に表示させる。
【0039】
本実施の形態の照明器具100によれば、記録媒体30bを制御部3に装着するという利用者の簡単な手作業のみで、所定の画像データを照明器具100の電子パネル2に表示させることができる。本実施の形態の場合、記録媒体30bに記憶された所定の画像データを変更するか、または、記憶されている所定の画像データが異なるいくつかの記録媒体30bを利用する。それにより、照明器具100に表示させる所定の画像データのバリエーションを豊富にすることができる。
【0040】
記録媒体30bは、メモリスチック、メモリチップ、メモリカード、光ディスク、または磁気ディスク等、制御部3によって読み取られ得る態様で所定の画像データを記憶しているものであれば、いかなるものであってもよい。また、記録媒体30bは、所定の画像データの変更を容易にするため、既に普及している電子機器、たとえば、パーソナルコンピュータまたはスマートフォンによって書き換え可能な態様で、所定の画像データを記憶しているものであることが好ましい。
【0041】
(実施の形態3)
以下、図6を用いて、実施の形態3の照明器具100を説明する。
【0042】
本実施の形態の照明器具100は、実施の形態1の照明器具100とほぼ同一であるので、その同一である部分の説明は繰り返さない。本実施の形態の照明器具100は、以下に説明する事項に関して、実施の形態1の照明器具100と異なっている。
【0043】
図6に示される光源1は、調光および調色のうち少なくともいずれか一方を実行可能なLED(Light Emitting Diode)である。ただし、光源1は、調光および調色のうち少なくともいずれか一方を実行可能であれば、いかなるものであってもよい。この光源1を用いれば、制御部3は、電子パネル2を制御しながら、光源1から発せられた光の調光および調色の少なくともいずか一方を実行することができる。
【0044】
このような本実施の形態の照明器具100によれば、電子パネル2の制御と光源1の制御とを組合せることによって、電子パネル2に表示される所定の画像データのバリエーションをさらに豊富にすることができる。また、たとえば、光源1の光と半透明の電子パネル2の画像データとを組み合わせることによって、図6に示されるような従来とは異なる光源1と電子パネル2とによる一体的な演出のバリエーションを豊富にすることができる。
【0045】
本実施の形態の照明器具100の構成は、実施の形態1または2の照明器具100の構成と組み合わせられてもよい。
【0046】
(実施の形態4)
以下、図7を用いて、実施の形態4の照明器具100を説明する。
【0047】
本実施の形態の照明器具100は、実施の形態1の照明器具100とほぼ同一であるので、その同一である部分の説明は繰り返さない。本実施の形態の照明器具100は、以下に説明する事項に関して、実施の形態1の照明器具100と異なっている。
【0048】
図7に示されるように、本実施の形態の照明器具100は、内部の光源1(図示せず)および所定の画像データを表示する電子パネル2に加えて、照明器具100の周辺の画像データを取得する撮像部Cを備えている。制御部3は、撮像部Cが取得した照明器具100の周辺の画像データに応じて、電子パネル2に所定の画像データを表示させるように電子パネル2を制御する。そのため、照明器具100の周辺の状況に応じた所定の画像データを電子パネル2に表示させることができる。
【0049】
本実施の形態の照明器具100によれば、たとえば、人Hが照明器具100からある程度の距離の位置まで近づいたときに、光源1を点灯させたり、電子パネル2に所定の画像データを変化させたりすることができる。また、たとえば、人Hが照明器具100からある程度の距離の位置から遠ざかったときに、光源1を消灯させたり、電子パネル2に所定の画像データを変化させたりすることができる。
【0050】
また、たとえば、制御部3は、撮像部Cによって取得された照明器具100の周辺の画像データに含まれる人Hが静止している場合には、所定の画像データとして静止画像データを電子パネル2に表示させてもよい。この場合、制御部3は、撮像部Cによって取得された照明器具100の画像データに含まれる人Hが移動することなく動作していれば、所定の画像データとして時系列的に変化する動画データを電子パネル2に表示させてもよい。
【0051】
また、制御部3は、たとえば、撮像部Cによって取得された照明器具100の周辺の画像データに含まれる人Hが移動している場合には、所定の画像データとして物や人が移動している動画データを電子パネル2に表示させてもよい。このようにすることにより、照明器具100の周辺に存在する人Hの興味を惹く演出を行うことができる。
【0052】
本実施の形態の照明器具100の変形例として、制御部3は、撮像部Cが撮像した照明器具100の周辺の画像データをインターネットIを介してサーバ30aへ送信してもよい。この場合、サーバ30aは、人工知能を内蔵されていてもよい。サーバ30aの人工知能は、撮像部Cが撮像した照明器具100の周辺の画像データに適した所定の画像データを選択し、制御部3へ送信する。それにより、制御部3は、照明器具100の周辺の画像データに基づいてサーバ30aの人工知能によって選択された所定の画像データを受信し、受信した所定の画像データを電子パネル2に表示させる。これによっても、照明器具100の周辺の状況に応じた所定の画像データを電子パネル2に表示させることができる。
【0053】
本実施の形態の照明器具100の構成は、実施の形態1~3のいずれかの照明器具100の構成と組み合わせられてもよい。
【0054】
(実施の形態5)
以下、図8および図9を用いて、実施の形態5の照明器具100を説明する。
【0055】
本実施の形態の照明器具100は、実施の形態4の照明器具100とほぼ同一であるので、その同一である部分の説明は繰り返さない。本実施の形態の照明器具100は、以下に説明する事項に関して、実施の形態4の照明器具100と異なっている。
【0056】
図8に示されるように、本実施の形態の照明器具100も、実施の形態4の照明器具100と同様に、照明器具100の周辺の画像データを取得する撮像部Cを備えている。制御部3は、撮像部Cが取得した照明器具100の周辺の画像データに応じて、電子パネル2に所定の画像データを表示させるように電子パネル2を制御する。
【0057】
図8では、便宜的に、1つの撮像部Cが描かれているが、複数の撮像部Cが照明器具100に設けられていてもよい。また、複数の撮像部Cは水平面内の360度の全方位にわたって照明器具100の周辺の画像データを取得できるように配置されていることが好ましい。ただし、1つの撮像部Cが鉛直方向に沿って延びる仮想軸まわりに回転可能に照明器具100に設けられていてもよい。この場合、360度の全方位における照明器具100の周辺の画像データが、1つの撮像部Cの仮想軸まわりの回転によって時系列的に取得されてもよい。
【0058】
図9に示されるように、本実施の形態の照明器具100の制御部3は、時間を計時するタイマ3Tを備えている。また、制御部3は、撮像部Cが取得した照明器具100の周辺の画像データに基づいて照明器具100の周辺に居る人Hの視線の先にある物または表示を特定する特定部3Sを備えている。
【0059】
また、本実施の形態の制御部3は、画像データを取得したときのタイマ3Tの値と特定部3Sによって特定された人Hの視線の先にある物または表示のデータとを関連付けて記憶する記憶部3Mを備えている。また、制御部3は、記憶部3Mに記憶されたタイマ3Tの値と人Hの視線の先にある物また表示のデータとを用いて、照明器具100の周辺に居る人Hの嗜好を推定する推定部3Cを備えている。
【0060】
本実施の形態においては、制御部3は、人Hが存在する方向に向かっている電子パネル2の表示を予め定められた手順にしたがって順次切り替える。その後、制御部3は、撮像部Cによって取得された画像データに含まれる人Hの目の画像データの画像処理を行う。それにより、制御部3は、電子パネル2に表示されている複数種類の所定の画像データの中から、記憶部3Mに記憶された所定の画像データごとのタイマ3Tの計時時間に基づいて、人Hが見ている時間が最も長い所定の画像データを決定する。なお、人Hの視線の先にある物また表示のデータは、電子パネル2が表示している所定の画像データである。なお、人Hは、照明器具100の最も近くに居る人であるものとする。
【0061】
その後、推定部3Cは、人Hが見ているタイマ3Tが計時した時間が最も長い所定の画像データを人Hが一番興味を有している所定の画像データであると推定する。それにより、制御部3は、推定部3Cの推定に基づいて、所定の画像データを電子パネル2に表示させる時間を長くする。その結果、照明器具100は、複数種類の所定の画像データの中から、照明器具100の周囲の人Hにその人Hが最も興味を有すると推定される情報をより長い時間提供することができる。
【0062】
ただし、人Hの嗜好の推定は、物または表示を人Hが見ている時間の長さ以外に、人Hの瞳孔の大きさ等によって決定されてもよい。たとえば、興味をより多く惹かれるものに対して人Hが瞳孔をより大きくすると見なして、人Hの嗜好を推定してもよい。
【0063】
また、人Hが照明器具100に対して背中を向けており、人Hの目を撮像することができない状況においては、推定部3Cは、撮像部Cによって取得された画像データの人H以外の部分の画像データから人Hの嗜好を推定してもよい。たとえば、推定部3Cは、撮像部Cが撮像した画像データに化粧品が含まれている場合には、その人Hの視線は化粧品に向けられているものと見なして、制御部3は、電子パネル2に化粧品の画像データを表示させてもよい。これにより、照明器具100の周辺に居る人Hの興味を惹くことができる情報を提供することが可能になる。なお、推定部3Cは、人Hが照明器具100に対して背中を向けている場合には、人Hの後ろ姿から人Hがいずれの方向を見ているかを推定する。推定部3Cの推定の精度を向上させるためには、実験によって人Hの後ろ姿の状態ごとに視線の方向が予め確認されていることが好ましい。
【0064】
上記した本実施の形態の照明器具100によれば、制御部3は、推定部3Cによって推定された照明器具100の周辺に居る人Hの嗜好に適合した情報を、所定の画像データとして選択し、電子パネル2に表示させるように電子パネル2を制御する。そのため、電子パネル2に照明器具100の周辺に居る人Hに役立つ情報を表示させることが可能になる。
【0065】
本実施の形態の照明器具100の変形例として、制御部3は、撮像部Cが撮像した照明器具100の周辺の画像データを外部記憶部30としてのサーバ30aへ送信してもよい。この場合、サーバ30aは、人工知能を内蔵している。それにより、サーバ30aの人工知能が、撮像部Cが撮像された照明器具100の周辺の画像データに基づいて、人Hの嗜好を推定する。つまり、サーバ30aは、上記した推定部3Cと同様の機能を発揮する。したがって、サーバ30aは、人Hの嗜好に応じた所定の画像データを選択し、制御部3へ送信する。それにより、制御部3は、照明器具100の周辺の画像データに基づいてサーバ30aの人工知能によって選択された所定の画像データをサーバ30aから受信し、受信した所定の画像データを電子パネル2に表示させる。これによっても、電子パネル2に照明器具100の周辺に居る人Hに役立つ情報を表示させることができる。
【0066】
本実施の形態において実行される手順をフローチャートを用いて説明する。
【0067】
図10に示されるように、ステップS1において、使用者は、制御部3の内部記憶部または外部記憶部30に所定の画像データを保存する。内部記憶部は、制御部3の記憶部である。次に、ステップS2において、使用者は、照明器具100の電源をオンする。その後、ステップS3A1において、撮像部Cが周辺の状況の画像情報を取得する。ステップS3A2において、周辺の状況に応じて、制御部3またはコンピュータ50がデータベースDB(図1参照)に格納された多数の所定の画像データのうちから1つの所定の画像データを選択する。ステップS4においては、制御部3が内部記憶部または外部記憶部30の選択された所定の画像データを電子パネル2に表示する。
【0068】
本実施の形態の照明器具100の構成は、実施の形態1~4のいずれかの照明器具100の構成と組み合わせられてもよい。
【0069】
(実施の形態6)
以下、図11を用いて、実施の形態6の照明器具100を説明する。
【0070】
本実施の形態の照明器具100は、実施の形態1の照明器具100とほぼ同一であるので、その同一である部分の説明は繰り返さない。本実施の形態の照明器具100は、以下に説明する事項に関して、実施の形態1の照明器具100と異なっている。
【0071】
図11に示されるように、照明器具100は、照明器具100の周辺で生じた音情報を取得する音情報取得部Sを備えている。音情報取得部Sの一例としては、マイクロフォン付きのレコーダ等が挙げられる。制御部3は、音情報取得部Sによって取得された音情報に応じて、電子パネル2に所定の画像データを表示させるように電子パネル2を制御する。本実施の形態の照明器具100によれば、照明器具100の周辺で生じている音情報の状況に応じた所定の画像データを表示させることができる。
【0072】
たとえば、ダンスホールで流れている音楽のリズムや音の高低に合わせて、照明器具100の電子パネル2に表示される所定の画像データを変化させることにより、従来においては実現されなかった演出を実現することができる。また、照明器具100の周辺に居る人の音声がある程度以上大きければ、「静かに!」等の警告表示を出すこともできる。さらに、照明器具100の周辺に居る人が、例えば、「時計」と言えば、現在の時刻を表示し、「お天気」と言えば、天気予報を表示してもよい。つまり、制御部3は、人Hの音声に対応する所定の画像データを電子パネル2に表示させてもよい。
【0073】
本実施の形態の照明器具100の変形例として、制御部3は、音情報取得部Sが取得した音情報をサーバ30a等の外部記憶部30へ送信してもよい。この場合、外部記憶部30としてのサーバ30aは、人工知能を内蔵していてもよい。この場合、サーバ30aの人工知能は、音情報取得部Sが取得した照明器具100の周辺の音情報に適した所定の画像データを選択し、制御部3へ送信する。それにより、制御部3は、音情報に基づいてサーバ30aの人工知能によって選択された所定の画像データをサーバ30aから受信し、受信した所定の画像データを電子パネル2に表示させる。これによっても、照明器具100の周辺で生じている音の状況に応じた所定の画像データを表示させることができる。
【0074】
本実施の形態において実行される手順をフローチャートを用いて説明する。
【0075】
図12に示されるように、ステップS1において、使用者は、制御部3の内部記憶部または外部記憶部30に所定の画像データを保存する。次に、ステップS2において、使用者は、照明器具100の電源をオンする。その後、ステップS3B1において、音情報取得部Sが周辺の状況の音情報を取得する。ステップS3B2において、音情報に応じて、制御部3またはコンピュータ50がデータベースDB(図1参照)に格納された多数の所定の画像データのうちから1つの所定の画像データを選択する。ステップS4においては、制御部3が内部記憶部または外部記憶部30の所定の画像データを電子パネル2に表示する。
【0076】
本実施の形態の照明器具100の構成は、実施の形態1~5のいずれかの照明器具100の構成と組み合わせられてもよい。
【0077】
(実施の形態7)
以下、図13を用いて、実施の形態7の照明器具100を説明する。
【0078】
本実施の形態の照明器具100は、実施の形態1の照明器具100とほぼ同一であるので、その同一である部分の説明は繰り返さない。本実施の形態の照明器具100は、以下に説明する事項に関して、実施の形態1の照明器具100と異なっている。
【0079】
図13に示されるように、本実施の形態の照明器具100は、光源1が発した光を反射する反射部Rを備えている。また、本実施の形態の照明器具100の光源1は、1点のみから光を発する点発光部ではなく、面全体から光を発する面発光部である。反射部Rは、面発光部からなる光源1に対向する位置に設けられている平板である。
【0080】
本実施の形態においては、光源1が発した光は、反射部Rで反射される。したがって、光源1が発した光および反射部Rで反射された光が電子パネル2を透過する。本実施の形態の照明器具100によれば、光源1を電子パネル2の背面側に設ける必要がなくなるため、反射部Rを利用して照明器具100の形状を様々に変化させることができる。その結果、照明器具100のデザインのバリエーションを豊富にすることができる。
【0081】
本実施の形態の照明器具100の構成は、実施の形態2~6のいずれかの照明器具100の構成と組み合わせられてもよい。
【0082】
(実施の形態8)
以下、図14を用いて、実施の形態8の照明器具100を説明する。
【0083】
本実施の形態の照明器具100は、実施の形態1の照明器具100とほぼ同一であるので、その同一である部分の説明は繰り返さない。本実施の形態の照明器具100は、以下に説明する事項に関して、実施の形態1の照明器具100と異なっている。
【0084】
図14に示されるように、本実施の形態の照明器具100は、光源1が発した光を反射し、光を導く導光部Gを備えている。導光部Gの反射によって導かれた光が電子パネル2を透過する。この構成によっても、導光部Gの形状を異ならせることにより、照明器具100のデザインのバリエーションを豊富にすることができる。
【0085】
本実施の形態の照明器具100の構成は、実施の形態2~6のいずれかの照明器具100の構成と組み合わせられてもよい。
【0086】
(実施の形態9)
本実施の形態の照明器具100は、実施の形態1の照明器具100とほぼ同一であるので、その同一である部分の説明は繰り返さない。本実施の形態の照明器具100は、以下に説明する事項に関して、実施の形態1の照明器具100と異なっている。
【0087】
以下、図15および図16を用いて、実施の形態9の照明器具100を説明する。
【0088】
図15に示されるように、外部記憶部30としてのデータベースDBは、データテーブルDTを有している。ただし、データテーブルDTは、記憶されている情報を照明器具100の制御部3へ送信し得るのであれば、いかなる外部記憶部30(サーバ30a、記録媒体30b、データベースDB等)に設けられていてもよい。コンピュータ50は、外部機器30(サーバ30a、記録媒体30b、データベースDB等)に記憶されたデータテーブルDTを制御部3へ送信する。それにより、制御部3は、データテーブルDTに記憶されたデータを利用して表示パネル2および光源1を制御する。
【0089】
本実施の形態の照明器具100は、具体的には、たとえば、レストランで使用される。この場合、データベースDBに格納されたデータテーブルDTは、たとえば、光源1が発する光信号と表示パネル2の所定の画像データとを1対1の関係で関連付けて記憶している。コンピュータ50は、データベースDBからデータテーブルDTを読み出し、照明器具100の制御部3へ送信する。それにより、制御部3は、照明器具100の表示パネル2にデータテーブルDTに記憶されている発光パネル2の所定の画像データを表示させ、光源1にデータテーブルDTに記憶されている発光信号を発信させる。
【0090】
表示パネル2に表示される所定の画像データが、「和食」のサンプル画像データである場合には、それに関連付けられた光源1が発する光信号によって特定される情報は、その「和食」の「料理名」および「価格」である。表示パネル2に表示される所定の画像データが、「洋食」のサンプル画像データである場合には、それに関連付けられた光源1が発する光信号によって特定される情報は、その「洋食」の「料理名」および「価格」である。表示パネル2に表示される所定の画像データが、「中華料理」のサンプル画像データである場合には、それに関連付けられた光源1が発する光信号によって特定される情報は、その「中華料理」の「料理名」および「価格」である。表示パネル2に表示される所定の画像データは、「イタリア料理」のサンプル画像データである場合には、それに関連付けられた光源1が発する光信号によって特定される情報は、その「イタリアン料理」の「料理名」および「価格」である。
【0091】
図16に示されるように、制御部3は、発光パネル2のある数の所定の画像データのうちのいずれか1つの特定の画像データ、たとえば、「洋食」の画像データを表示パネル2に表示させている。このとき、制御部3は、複数の光信号のうちから選択された特定の画像データに対応する特定の光信号、「洋食」の「料理名」および「価格」を光源1に発信させる。
【0092】
通信機器30s(図1参照)は、光源1から発信された光信号を、通常はカメラとして使用されている受光器で読み取り、光信号によって特定される情報、「洋食」の「料理名」および「価格」を自身の表示部に表示させる。そのため、通信機器30sには、受光器によって受信された光信号によって特定される情報を自身の表示部に表示するための専用のアプリケーションソフトウエアがインターネットI上の特定のサイトからダウンロードされ、記憶されている。
【0093】
本実施の形態の照明器具100によれば、光信号を受信した通信機器30s(図1参照)としてのスマートフォン等に表示パネル2に表示されている「洋食」の画像データに関連した「洋食」の「料理名」および「価格」を表示させることができる。したがって、通信機器30aとしてのスマートフォンの使用者は、表示パネル2に表示されている「洋食」の「料理名」および「価格」を容易に把握することができる。
【0094】
なお、光信号は、可視光線であるが、高速で点滅するため、使用者が肉眼で光信号を認識することはない。
【0095】
本実施の形態の照明器具100の構成は、実施の形態1~8のいずれかの照明器具100の構成と組み合わせられてもよい。
【0096】
(実施の形態10)
本実施の形態の照明器具100は、実施の形態1の照明器具100とほぼ同一であるので、その同一である部分の説明は繰り返さない。本実施の形態の照明器具100は、以下に説明する事項に関して、実施の形態1の照明器具100と異なっている。
【0097】
以下、図17および図18を用いて、実施の形態10の照明器具100を説明する。
【0098】
図17に示されるように、外部記憶部30としてのデータベースDBは、複数種類のカテゴリごとに、表示パネル2に表示される所定の画像データと光源1が発する発光態様とを関連付けて記憶したデータテーブルDTを有している。データベースDBに設けられたデータテーブルDTは、いかなる外部記憶部30(サーバ30b、記録媒体30b、データベースDB等)に設けられていてもよい。
【0099】
本実施の形態の照明器具100は、たとえば、ファッションブランドのショップで使用される。この場合、データテーブルDTは、カテゴリ「春」、表示パネル2の所定の画像データ「桜」、および光源1の発光態様「ピンク」を関連付けて記憶している。データテーブルDTは、カテゴリ「夏」、表示パネル2の所定の画像データ「海」、および光源1の発光態様「青」を関連付けて記憶している。データテーブルDTは、カテゴリ「秋」、表示パネル2の所定の画像データ「紅葉」、および光源1の発光態様「オレンジ」を関連付けて記憶している。データテーブルDTは、カテゴリ「冬」、表示パネル2の所定の画像データ「雪」、および光源1の発光態様「白」を関連付けて記憶している。
【0100】
複数種類のカテゴリ「春」、「夏」、「秋」、および「冬」のうちのいずれか1つの特定のカテゴリが外部の通信機器3sによって指定される場合がある。たとえば、通信機器30sとしてのスマートフォンを操作して、たとえば、「春」というカテゴリが選択される場合がある。
【0101】
この場合に、照明器具100は、図17に示されるデータテーベースDBから、コンピュータ50および通信機器30sを経由して、「春」のカテゴリに属する表示パネル2の所定の画像データ「桜」と、光源1の発光態様「ピンク」の発光態様のデータとを受信する。それにより、制御部3は、特定のカテゴリ「春」に属する所定の画像データ「桜」を表示パネル2に表示させる。このとき、制御部3は、特定のカテゴリ「春」に属する発光態様「ピンク」で光源1を発光させる。
【0102】
上記の本実施の形態の照明器具100によれば、通信機器3sによってカテゴリを指定するだけで、表示パネル2の所定の画像データと光源1の発光態様とが関連付けられた演出を実行することができる。その結果、たとえば、ファッションブランドのショップの雰囲気を、単に趣向を指定するだけで、その趣向に相応しい雰囲気に変更することができる。
【0103】
本実施の形態において実行される手順をフローチャートを用いて説明する。
【0104】
図18に示されるように、ステップS1において、使用者は、制御部3の内部記憶部または外部記憶部30に所定の画像データを保存する。次に、ステップS2において、使用者は、照明器具100の電源をオンする。その後、ステップS3C1において、操作部としての通信機器30aに、趣向、具体的には、カテゴリを入力する。ステップS3C2において、コンピュータ50が所定の画像データを選択する。ステップS4においては、制御部3が内部記憶部または外部記憶部30の所定のカテゴリに属する所定の画像データを電子パネル2に表示する。このとき、制御部3は、所定の画像データに関連付けられたカテゴリに属する発光態様で光源1を発光させる。
【0105】
本実施の形態の照明器具100の構成は、実施の形態1~9のいずれかの照明器具100の構成と組み合わせられてもよい。
【0106】
(実施の形態11)
以下、図19図21を用いて、実施の形態11の照明システムを説明する。
【0107】
本実施の形態の照明システム1000に用いられている照明器具100は、実施の形態1~10の照明器具100と同一であるので、その同一である部分の説明は繰り返さない。本実施の形態の照明システム1000の特徴的構成を主に説明する。
【0108】
本実施の形態の照明システム1000は、複数の照明器具100を備えている。通常、複数の照明器具100のそれぞれは、図19に示されるように、互いに異なる所定の画像データを表示している。しかしながら、あるタイミングで、図20に示されるように、複数の制御部3は、互いに同期して複数の電子パネル2のそれぞれに同一の所定の画像データを表示させるように複数の電子パネル2を制御する。
【0109】
つまり、複数の照明器具100のうちのある照明器具100の制御部3があるプログラムを実行すると、そのある照明器具100が、所定の信号を送信し、その所定の信号を受信した他の照明器具100がそのあるプログラムを実行する。それにより、複数の照明器具100は、同一の所定の画像データをほぼ同時期に表示する。ただし、複数の制御部3が互いに同期して複数の電子パネル2のそれぞれに同一の所定の画像データを表示させるように複数の電子パネル2を制御するのであれば、その方法はいかなるものであってもよい。たとえば、図3に示される通信機器30sからサーバ30aへ所定の画像データの送信を要求する信号が送信され、サーバ30aから同一の所定の画像データが同期して制御部3へ送信されてもよい。それにより、制御部3が同期して電子パネル2に同一の所定の画像データを同期して表示させてもよい。
【0110】
また、複数の照明器具100の複数の制御部3は、複数の電子パネル2に全体として1つの一体化された所定の画像データを表示させるように複数の電子パネル2を制御してもよい。これによれば、複数の照明器具100の周辺で所定の画像データを見た人に大きなインパクトを与えることができる。
【0111】
たとえば、図21の(a)に示されるように、走行する1台の自動車がある1つの照明器具100に表示され、他の照明器具100には何も表示されていない。その後、図21の(b)に示されるように、その走行する1台の自動車が、そのある1つの照明器具100から消失し、その他の照明器具100に表示される。このように、一体化された所定の画像データの表示として、1つの動画が複数の照明器具100によって全体として表示されてもよい。これによれば、複数の照明器具100によって時間の流れが読み取られ得る演出を実行することができる。
【0112】
また、本実施の形態の照明システム1000においては、たとえば、図22に示されるように、1台の自動車が2台の照明器具100によって分割されて表示されてもよい。つまり、ある1つの照明器具100が1台の自動車の前方部を表示し、他の1つの照明器具100が1台の自動車の後方部を表示してもよい。これによっても、照明器具100の周辺に居る人の興味を惹くことができる。
【0113】
(実施の形態12)
以下、図23図25を用いて、実施の形態12の照明システムを説明する。
【0114】
本実施の形態の照明システム1000に用いられている照明器具100は、実施の形態1~8の照明器具100と同一であるので、その同一である部分の説明は繰り返さない。本実施の形態の照明システム1000の特徴的構成を主に説明する。
【0115】
図23に示されるように、本実施の形態の照明システム1000は、照明器具100と外部機器200とを備えている。外部機器200は、パーソナルコンピュータ等に電気的に接続され得る液晶ディスプレイである。外部機器200は、照明器具100と、表示部202および表示部202を制御する表示制御部203とを有する外部機器200とを備えている。
【0116】
図23に示されるように、制御部3および表示制御部203は、それぞれ、互いに同期して電子パネル2および表示部202のそれぞれに同一の所定の画像データを表示させるように電子パネル2および表示部202を制御する。つまり、照明器具100と外部機器200とを含む照明システム1000のうちの照明器具100の制御部3または外部機器200の表示制御部203があるプログラムを実行する。それと同時に、そのある照明器具100または外部機器200が、所定の信号を送信し、その所定の信号を受信した外部機器200または照明器具100がそのあるプログラムを実行する。それにより、照明器具100と外部機器200とは、同一の所定の画像データをほぼ同時期に表示する。これによれば、照明器具100と外部機器200の周辺で所定の画像データを見た人に大きなインパクトを与えることができる。
【0117】
ただし、制御部3と表示制御部203とが互いに同期して複数の電子パネル2のそれぞれに同一の所定の画像データを表示させるように複数の電子パネル2を制御するのであれば、その方法はいかなるものであってもよい。たとえば、図3に示される通信機器30sからサーバ30aへ所定の画像データの送信を要求する信号が送信され、サーバ30aから同一の所定の画像データが同期して制御部3および表示制御部203へ送信されてもよい。それにより、制御部3および表示制御部203が、それぞれ、同期して電子パネル2および表示部202に同一の所定の画像データを同期して表示させてもよい。
【0118】
また、たとえば、制御部3および表示制御部203は、それぞれ、図24の(a)に示されるように、走行している1台の自動車が1つの照明器具100に表示されるように、電子パネル2および表示部202を制御してもよい。このとき、外部機器200には、いかなる自動車も表示されていない。その後、図24の(b)に示されるように、制御部3および表示制御部203は、その走行している1台の自動車が照明器具100の電子パネル2から消失し、外部機器200の表示部202に表示されるように、電子パネル2および表示部202を制御してもよい。これによっても、照明器具100と外部機器200の周辺で所定の画像データを見た人に大きなインパクトを与えることができる。
【0119】
また、実施の形態11と同様に、本実施の形態の照明システム1000においては、制御部3と表示制御部203とは、図25に示されるように、電子パネル2および表示部202に全体として1つの一体化された所定の画像データを表示させてもよい。これによっても、照明器具100と外部機器200の周辺で所定の画像データを見た人に大きなインパクトを与えることができる。
【0120】
(特定的構成およびそれにより得られる効果)
以下、実施の形態の照明器具100および照明システム1000の特徴的構成およびそれにより得られる効果を述べる。
【0121】
(1) 実施の形態の照明器具100は、光を発する光源1と、光源1が発した光を加工して透過させる電子パネル2と、電子パネル2に所定の画像データを表示させるように、電子パネル2を制御する制御部3と、を備えている。制御部3は、照明器具100とは別体の外部記憶部30に記憶された所定の画像データを外部記憶部30から受信し、受信した所定の画像データを電子パネル2に表示させる。これによれば、外部記憶部30に記憶された所定の画像データを変更することにより、照明器具100の電子パネル2に表示される画像データのバリエーションを豊富にすることができる。
【0122】
(2) 外部記憶部30は、電気通信情報網Iを経由して制御部3と通信可能に接続され、所定の画像データを記憶しているサーバ30aであってもよい。この場合、制御部3は、サーバ30aから送信されてきた所定の画像データを電子パネル2に表示させる。これによれば、サーバ30aに記憶された膨大な数の画像データの中から選択された所定の画像データを照明器具100の電子パネル2に表示させることができる。
【0123】
(3) 外部記憶部30は、制御部3に装着されることによって読み取り可能となる所定の画像データを記憶している記録媒体30bであってもよい。この場合、制御部3は、制御部3に装着された記録媒体30bから読み取られた所定の画像データを電子パネル2に表示させる。これによれば、記録媒体30bを制御部3に装着するという簡単な作業のみで、所定の画像データを照明器具100の電子パネル2に表示させることができる。
【0124】
(4) 外部記憶部30が無線通信を実行可能な通信機器30sであってもよい。この場合、制御部3は、通信機器30sから所定の画像データを受信し、受信した所定の画像データを電子パネル2に表示させる。これによれば、通信機器30sを利用して電子パネル2に表示させる所定の画像データを簡単に選択することができる。
【0125】
(5) 所定の画像データは、予め定められたプログラムにしたがって自動的に変更されるデータであってもよい。これによれば、照明器具100およびその周辺の雰囲気を自動的に変更することができる。
【0126】
(6) 照明器具100は、光源1が発した光を反射する反射部Rまたは光源1が発した光を導く導光部Gをさらに備えていてもよい。この場合、反射部Rで反射された光または導光部Gによって導かれた光が電子パネル2を透過する。これによれば、照明器具100のデザインのバリエーションを豊富にすることができる。
【0127】
(7) 光源1は、調光および調色のうち少なくともいずれか一方を実行可能なものであってもよい。この場合、制御部3は、電子パネル2を制御しながら、光源1から発せられた光の調光および調色の少なくともいずれか一方を実行するように、光源1を制御する。これによれば、電子パネル2の制御と光源1の制御とを組合せることによって、所定の画像データのバリエーションをさらに豊富にすることができる。
【0128】
(8) 照明器具100は、照明器具100の周辺の画像データを取得する撮像部Cをさらに備えていてもよい。制御部3は、撮像部Cが取得した照明器具100の周辺の画像データに応じて、電子パネル2に所定の画像データを表示させるように電子パネル2を制御してもよい。これによれば、照明器具100の周辺の状況に応じた所定の画像データを表示させることができる。
【0129】
(9) 制御部3は、撮像部Cが取得した照明器具100の周辺の画像データに基づいて照明器具100の周辺に居る人Hの視線の先にある物または表示を特定する特定部3Sを備えていてもよい。制御部3は、人Hの視線の先にある物または表示のデータを記憶する記憶部3Mを備えていてもよい。制御部3は、人Hの視線の先にある物また表示のデータに基づいて、照明器具100の周辺に居る人Hの嗜好を推定する推定部3Cを備えていてもよい。制御部3は、推定部3Cによって推定された照明器具100の周辺に居る人Hの嗜好に適合した情報を、所定の画像データとして生成し、電子パネル2に表示させるように電子パネル2を制御してもよい。これによれば、照明器具100の周辺に居る人Hに役立つ情報を電子パネル2に表示させることができる。
【0130】
(10) 照明器具100は、照明器具100の周辺の画像データを取得する撮像部Cをさらに備えていてもよい。制御部3は、撮像部Cが撮像した照明器具100の周辺の画像データを送信し、照明器具100の周辺の画像データに基づいて選択された所定の画像データを受信し、受信した所定の画像データを電子パネル2に表示させてもよい。これによっても、照明器具100の周辺に居る人Hに役立つ情報を電子パネル2に表示させることができる。
【0131】
(11) 照明器具100は、照明器具100の周辺で生じた音情報を取得する音情報取得部Sをさらに備えていてもよい。この場合、制御部3は、音情報取得部Sによって取得された音情報に応じて、電子パネル2に所定の画像データを表示させるように電子パネル2を制御してもよい。これによれば、照明器具100の周辺で生じている音の状況に応じた所定の画像データを電子パネル2に表示させることができる。
【0132】
(12) 照明器具100は、照明器具100の周辺で生じた音情報を取得する音情報取得部Sを備えていてもよい。制御部3は、音情報取得部Sが取得した音情報を送信し、音情報に基づいて選択された所定の画像データを受信し、受信した所定の画像データを電子パネル2に表示させてもよい。これによっても、照明器具100の周辺で生じている音の状況に応じた所定の画像データを表示させることができる。
【0133】
(13) 外部記憶部30として、表示パネル2に表示される少なくとも1つの所定の画像データと光源1が発する少なくとも1つの光信号とを1対1の関係で関連付けて記憶したデータテーブルDTを有するデータベースDBが設けられていてもよい。制御部3は、少なくとも1つの所定の画像データのうちのいずれか1つの特定の画像データを表示パネル2に表示させているときに、少なくとも1つの光信号のうちから選択された特定の画像データに対応する特定の光信号を光源1に発信させてもよい。これによれば、光信号を受信した通信機器30sに表示パネル2に表示されている所定の画像データに関連した画像データを表示させることができる。
【0134】
(14) 外部記憶部30として、複数種類のカテゴリのそれぞれごとに、表示パネル2に表示される所定の画像データと光源1が発する発光態様とを関連付けて記憶したデータテーブルDTを有するデータテーブルDBが設けられていてもよい。複数種類のカテゴリのうちのいずれか1つの特定のカテゴリが指定される場合がある。この場合に、制御部3は、特定のカテゴリに属する所定の画像データを表示パネル2に表示させているときに、特定のカテゴリに属する発光態様で光源1を発光させる。これによれば、外部の通信機器3sによってカテゴリを指定するだけで、表示パネル2の所定の画像データと光源1の発光態様とが関連付けられた演出を実行することができる。
【0135】
(15) 照明システム1000は、複数の照明器具100を備えている。複数の制御部3は、互いに同期して複数の電子パネル2のそれぞれに同一の所定の画像データを表示させるように複数の電子パネル2を制御する。あるいは、複数の制御部3は、複数の電子パネル2に全体として1つの一体化された所定の画像データを表示させるように複数の電子パネル2を制御する。これによれば、複数の照明器具100の周辺で所定の画像データを見た人に大きなインパクトを与えることができる。
【0136】
(16) 照明システム1000は、照明器具100と、表示部202および表示部202を制御する表示制御部203を有する外部機器200とを備えている。制御部3および表示制御部203は、それぞれ、互いに同期して電子パネル2および表示部202のそれぞれに同一の所定の画像データを表示させるように電子パネル2および表示部202を制御する。あるいは、制御部3および表示制御部203は、それぞれ、電子パネル2および表示部202に全体として1つの一体化された所定の画像データを表示させるように電子パネル2および表示部202を制御する。これによれば、照明器具100および外部機器200の周辺で所定の画像データを見た人に大きなインパクトを与えることができる。
【符号の説明】
【0137】
1 光源
2 電子パネル
3 制御部
3M 記憶部
3S 特定部
3T タイマ
3C 推定部
30 外部記憶部
30a サーバ
30b 記録媒体
30s 通信機器
100 照明器具
202 表示部
203 表示制御部
1000 照明システム
C 撮像部
G 導光部
I 電気通信情報網
R 反射部
S 音情報取得部
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