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特開2023-179576端末デバイスで実行される方法、端末デバイス、ネットワークデバイスで実行される方法、及びネットワークデバイス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023179576
(43)【公開日】2023-12-19
(54)【発明の名称】端末デバイスで実行される方法、端末デバイス、ネットワークデバイスで実行される方法、及びネットワークデバイス
(51)【国際特許分類】
   H04B 7/06 20060101AFI20231212BHJP
   H04B 7/08 20060101ALI20231212BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20231212BHJP
【FI】
H04B7/06 100
H04B7/08 022
H04W16/28
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023166272
(22)【出願日】2023-09-27
(62)【分割の表示】P 2021505199の分割
【原出願日】2018-08-03
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】ガオ ユーカイ
(72)【発明者】
【氏名】ワン ガン
(57)【要約】      (修正有)
【課題】チャネル状態情報(CSI)フィードバックのオーバーヘッドを削減するための方法、デバイス及びコンピュータ読み取り可能な媒体を提供する。
【解決手段】例示的な実施形態において、端末デバイスで実行される方法は、参照信号と、少なくとも1つのコードブックサブセット制限(CBSR)を示すコードブック構成とを、ネットワークデバイスから受信することと、端末デバイスとネットワークデバイスとの間のビームセットのうち、少なくとも1つのCBSRに少なくとも部分的に基づいて選択された複数のビームに関連付けられる少なくとも1つのプリコーディングマトリクスインジケータ(PMI)を、参照信号に基づいて決定することと、少なくとも1つのPMIをネットワークデバイスに送信することと、を含む。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末デバイスで実行される方法であって、
第1のコードブックサブセット制限(CBSR)と、第2のCBSRと、を示すコードブック構成を、ネットワークデバイスから受信することと、
前記ネットワークデバイスから参照信号を受信することと、
前記参照信号と、前記第1のCBSRと、前記第2のCBSRと、に基づいて、第1のプリコーディングマトリクスインジケータ(PMI)と、第2のPMIと、を前記ネットワークデバイスに送信することと、
を備える方法。
【請求項2】
前記第1のCBSRに基づいてビームセットから第1のビームグループを決定することと、
前記第2のCBSRに基づいて前記ビームセットから第2のビームグループを決定することと、
をさらに備え、
前記第1のPMIと前記第2のPMIとは、前記第1のビームグループと前記第2のビームグループとに基づいて決定される、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
RRCシグナリングから前記コードブック構成を受信することと、をさらに備える、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
第1の次元のアンテナポートの数(N1)と、第2の次元のアンテナポートの数(N2)と、前記第1の次元における前記アンテナポートの数に対応するオーバーサンプリング係数(О1)と、前記第2の次元における前記アンテナポートの数に対応するオーバーサンプリング係数(О2)と、を決定することと、
さらに備え、
前記ビームセットにおけるビームの数は、前記N1と前記N2と前記О1と前記О2との積の値である、
請求項2に記載の方法。
【請求項5】
ネットワークデバイスで実行される方法であって、
第1のコードブックサブセット制限(CBSR)と、第2のCBSRと、を示すコードブック構成を、端末デバイスに送信することと、
前記端末デバイスに参照信号を送信することと、
前記参照信号と、前記第1のCBSRと、前記第2のCBSRと、に基づいて、第1のプリコーディングマトリクスインジケータ(PMI)と、第2のPMIと、を前記端末デバイスから受信することと、
を備える方法。
【請求項6】
前記第1のCBSRに基づいてビームセットから第1のビームグループを決定することと、
前記第2のCBSRに基づいて前記ビームセットから第2のビームグループを決定することと、
をさらに備え、
前記第1のPMIと前記第2のPMIとは、前記第1のビームグループと前記第2のビームグループとに基づいて決定される、
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
RRCシグナリングから前記コードブック構成を送信することと、をさらに備える、
請求項5に記載の方法。
【請求項8】
第1の次元のアンテナポートの数(N1)と、第2の次元のアンテナポートの数(N2)と、前記第1の次元における前記アンテナポートの数に対応するオーバーサンプリング係数(О1)と、前記第2の次元における前記アンテナポートの数に対応するオーバーサンプリング係数(О2)と、を決定することと、
さらに備え、
前記ビームセットにおけるビームの数は、前記N1と前記N2と前記О1と前記О2との積の値である、
請求項6に記載の方法。
【請求項9】
請求項1から4のいずれか1つに記載の方法を実行するように構成されたプロセッサを備える端末デバイス。
【請求項10】
請求項5から8のいずれか1つに記載の方法を実行するように構成されたプロセッサを備えるネットワークデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、一般的に、電気通信の分野に関し、特に、チャネル状態情報(CSI:channel state information)フィードバックのオーバーヘッドを削減するための方法及びデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
通信技術は、異なる無線デバイスが自治体、国家、地域、さらに世界レベルで通信することを可能にする共通のプロトコルを提供するために、様々な電気通信規格で開発されてきた。新規な電気通信規格の例としては、新しい無線(NR:New Radio)アクセス、例えば5G無線アクセスがある。現在、NRシステムの研究が認められた。NRは、拡張モバイルブロードバンド、大規模なマシンタイプの通信、超信頼性・低遅延通信を含むTR38.913で定義されたすべての利用状況、要求、配置状況に対処する単一の技術フレームワークを目的とし、100GHzまでの周波数範囲を考慮する。
【0003】
新しい無線アクセス用のマルチアンテナスキームは、マルチアンテナスキーム、ビーム管理、CSI取得、参照信号及びQCLを含む側面に着目して提供されている。さらに、NRでは、タイプIIのコードブックが合意された。しかし、タイプIIのコードブックは、計算の複雑さやフィードバックのオーバーヘッドが莫大である。また、タイプIIのコードブックでは、コードブックサブセット制限(CBSR:Codebook subset restriction)が合意され、計算の複雑さは軽減できるが、フィードバックのオーバーヘッドは変更されていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般的に、本開示の例示的な実施形態は、チャネル状態情報(CSI)フィードバックのオーバーヘッドを削減するための方法及びデバイスを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の態様では、端末デバイスで実行される方法を提供する。この方法は、参照信号と、少なくとも1つのコードブックサブセット制限(CBSR)を示すコードブック構成とを、ネットワークデバイスから受信することと、端末デバイスとネットワークデバイスとの間のビームセットのうち、少なくとも1つのCBSRに少なくとも部分的に基づいて選択された複数のビームに関連付けられる少なくとも1つのプリコーディングマトリクスインジケータ(PMI)を、参照信号に基づいて決定することと、少なくとも1つのPMIをネットワークデバイスに送信することと、を含む。
【0006】
第2の態様では、ネットワークデバイスで実行される方法を提供する。この方法は、参照信号と、少なくとも1つのコードブックサブセット制限(CBSR)を示すコードブック構成とを、端末デバイスに送信することと、端末デバイスとネットワークデバイスとの間のビームセットのうち、少なくとも1つのCBSRに少なくとも部分的に基づいて選択された複数のビームに関連付けられる少なくとも1つのプリコーディングマトリクスインジケータ(PMI)を受信することと、を含み、少なくとも1つのPMIは、参照信号に基づいて端末デバイスによって決定される。
【0007】
第3の態様では、端末デバイスを提供する。このデバイスは、プロセッサと、プロセッサに接続され、命令が格納されたメモリと、を備え、命令がプロセッサによって実行される場合、デバイスに第1の態様による方法を実行させる。
【0008】
第4の態様では、ネットワークデバイスを提供する。このデバイスは、プロセッサと、プロセッサに接続され、命令が格納されたメモリと、を備え、命令がプロセッサによって実行される場合、デバイスに第2の態様による方法を実行させる。
【0009】
第5の態様では、少なくとも1つのプロセッサで実行される場合、少なくとも1つのプロセッサに第1の態様による方法を実行させる命令が格納されたコンピュータ読み取り可能な媒体を提供する。
【0010】
第6の態様では、少なくとも1つのプロセッサで実行される場合、少なくとも1つのプロセッサに第2の態様による方法を実行させる命令が格納されたコンピュータ読み取り可能な媒体を提供する。
【0011】
本開示の他の特徴は、以下の説明を通して容易に理解可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
添付図面を参照しながら本開示のいくつかの実施形態をより詳細に説明することを通じて、本開示の上記及び他の目的、特徴及び利点がより明らかになる。
【0013】
図1】本開示の実施形態が実施され得る通信環境のブロック図である。
【0014】
図2】本開示のいくつかの実施形態にかかるCSIフィードバックのオーバーヘッドを削減するための例示的な方法200のフローチャートを示す。
【0015】
図3A】本開示のいくつかの実施形態の例を示す。
図3B】本開示のいくつかの実施形態の例を示す。
図3C】本開示のいくつかの実施形態の例を示す。
【0016】
図4】本開示のいくつかの実施形態の例を示す。
【0017】
図5】本開示のいくつかの実施形態の例を示す。
【0018】
図6】本開示のいくつかの実施形態にかかるCSIフィードバックのオーバーヘッドを削減するための例示的な方法200のフローチャートを示す。
【0019】
図7】本開示のいくつかの実施形態にかかるCSIフィードバックのオーバーヘッドを削減するための例示的な方法のフローチャートを示す。
【0020】
図8】本開示の実施形態の実施に適するデバイスの簡略的なブロック図である。
【0021】
図面全体において、同一又は類似の参照番号は、同一又は類似の要素を表す。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本開示の原理は、いくつかの例示的な実施形態を参照して説明する。これらの実施形態は、例示の目的で記載されるにすぎず、本開示の範囲に関するいかなる限定を示唆するものではなく、当業者が本開示を理解及び実施することを助けることを理解されたい。本明細書で説明される開示は、以下で説明されるもの以外の様々な方法で実施されることができる。
【0023】
以下の説明及び特許請求の範囲において、別途定義されない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語及び科学用語は、本開示が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。
【0024】
本明細書で使用されるとき、「ネットワークデバイス」又は「基地局」(BS:Base Station)という用語は、端末デバイスが通信できるセルやカバレッジを提供し、又はホストできるデバイスを指す。ネットワークデバイスの例として、ノードB(NodeB又はNB)、Evolved NodeB(eNodeB又はeNB)、新しい無線アクセスにおけるNodeB(gNB)、次世代NodeB(gNB)、リモート無線ユニット(RRU:Remote Radio Unit)、無線ヘッド(RH:Radio Head)、リモート無線ヘッド(RRH:Remote Radio Head)、及びフェムトノードやピコノードなどの低電力ノードなどが挙げられるが、それらに限定されない。説明の目的のために、以下、eNBをネットワークデバイスの例として、いくつかの実施形態を説明する。
【0025】
本明細書で使用されるとき、「端末デバイス」という用語は、無線又は有線の通信機能を有する任意のデバイスを指す。端末デバイスの例として、ユーザ機器(UE:User Equipment)、パーソナルコンピュータ、デスクトップ、移動電話、セルラー電話、スマートフォン、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)、ポータブルコンピュータ、デジタルカメラなどの画像キャプチャデバイス、ゲームデバイス、音楽ストレージ及び再生機器、又は無線や有線インターネットアクセス及びブラウジングなどを可能にするインターネット機器が挙げられるが、それらに限定されない。
【0026】
本明細書で使用されるとき、単数形「1つ(a)」、「1つ(an)」、及び「上記(the)」は、文脈からそうでないことが明確に示されていない限り、複数形も含むことを意図している。「含む」という用語及びその変形は、「含むがこれに限定されない」ことを意味するオープンな用語として読まれる。「に基づいて」という用語は、「少なくとも部分的に基づいて」と読まれる。「一実施形態」及び「実施形態」という用語は、「少なくとも一実施形態」と読まれる。「別の実施形態」という用語は、「少なくとも1つの他の実施形態」と読まれる。「第1」、「第2」などの用語は、異なるオブジェクト又は同じオブジェクトを指す。明示的及び暗黙的なその他の定義は、以下に含まれる。
【0027】
いくつかの例では、値、手順、又は装置は、「最もよい」、「最も低い」、「最も高い」、「最小」、「最大」などと見なされる。このような説明は、多くの使用される機能的選択肢から選択を行うことができることを指し、このような選択は他の選択に比べてより良く、小さく、高く、又はより好ましい必要がないことを意図していると理解されたい。
【0028】
図1は、本開示の実施形態が実施され得る例示的な通信ネットワーク100を示す。ネットワーク100は、ネットワークデバイス110と、ネットワークデバイス110によってサービスが提供される端末デバイス120とを含む。ネットワークデバイス110のサービスエリアは、セル102と呼ばれる。ネットワークデバイス及び端末デバイスの数は、いかなる制限を示唆することなく、例示の目的のみであることを理解されたい。ネットワーク100は、本開示の実施形態を実施することに適する任意の適切な数のネットワークデバイス及び端末デバイスを含み得る。図示されていないが、1つ又は複数の端末デバイスがセル102内に配置され、ネットワークデバイス110によってサービスが提供されることができると理解されたい。
【0029】
通信ネットワーク100において、ネットワークデバイス110は、データ及び制御情報を端末デバイス120に通信することができる。ネットワークデバイス110から端末デバイス120へのリンクは、ダウンリンク(DL:Downlink)又は順方向リンクと呼ばれ、端末デバイス120からネットワークデバイス110へのリンクは、アップリンク(UL:Uplink)又は逆方向リンクと呼ばれる。
【0030】
通信技術に応じて、ネットワーク100は、符号分割多元接続(CDMA:Code Division Multiple Access)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA:Time Division Multiple Access)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA:Frequency Division Multiple Access)ネットワーク、直交周波数分割多元接続(OFDMA:Orthogonal Frequency-Division Multiple Access)ネットワーク、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA:Single Carrier-Frequency Division Multiple Access)ネットワーク、又は他の任意のものであってもよい。ネットワーク100で検討される通信は、任意の適切な規格に準拠してもよく、ここでの規格は、新しい無線アクセス(NR)、ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)、LTEエボリューション、LTEアドバンスト(LTE-A:LTE-Advanced)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA(登録商標):Wideband Code Division Multiple Access)、符号分割多元接続(CDMA)、cdma2000、モバイル通信用グローバルシステム(GSM:Global System for Mobile Communication)などを含むが、これらに限定されない。さらに、通信は、現在知られている、又は将来に開発される任意の世代の通信プロトコルに従って実行されてもよい。通信プロトコルの例には、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)の通信プロトコルが含まれるが、これらに限定されない。本明細書で説明される技術は、上述した無線ネットワーク及び無線技術だけではなく、他の無線ネットワーク及び無線技術にも使用されることができる。明確のために、以下、LTEについて技術の特定の側面を説明し、以下の多くの説明でLTE用語を使用している。
【0031】
通信において、端末デバイス120は、端末デバイス120とネットワークデバイス110との間の通信チャネルのチャネル状態情報(CSI)を推定して報告するように構成される。端末デバイス120は、ネットワークデバイス110によって送信されるダウンリンク参照信号を使用してCSIを決定することができる。
【0032】
一般的に、LTEは、CSIフィードバックについて、暗黙的なランクインジケータ/プレコーディングマトリクスインジケータ/リソース分割情報/チャネル品質インジケータ(RI/PMI/RPI/CQI)フィードバックのフレームワークを利用する。CSIフィードバックのフレームワークは、コードブックから派生したCQI/PMI/RI(及びLTE仕様ではCRI)の形で「暗黙的な」ものである。
【0033】
RI(Rank Indicator)は、上述したようにチャネルランクに関する情報であり、同じ時間・周波数リソースを介して受信可能なストリーム/レイヤの数を示す。RIは、チャネルの長期間のフェージングによって決定されるため、一般的には、PMI(Precoding Matrix Indicator)やCQI(Channel Quality Indicator)よりも長い周期でフィードバックされてもよい。PMIは、チャネルの空間特性を示す値であり、端末デバイスに望まれるネットワークデバイスのプリコーディングマトリクスのインデックスを示す。RPI(Relative Power Indicator)は、PMIによって示される異なるビーム/レイヤ間、又は異なるポート間の電力領域のリソースの割り当てに対応する。ACI(Amplitude Coefficient Indicator、振幅係数インジケータ)は、ビーム/レイヤの振幅パラメータであり、振幅係数インジケータは、広帯域又はサブバンドであってもよい。PCI(Phase Coefficient Indicator、位相係数インジケータ)は、ビーム/レイヤの振幅パラメータであり、位相係数インジケータは、広帯域又はサブバンドであってもよい。CQIは、チャネルの強度を示す情報であり、ネットワークデバイスがPMIを使用した場合に得られる受信SINRを示す。
【0034】
CSIフィードバックは、構成された帯域幅(例えば、広帯域)の全体又は一部にわたって平均的なチャネル状況を反映する。例えば、構成された帯域幅は、CSI-RS(Channel State Information-Reference Signal、チャネル状態情報参照信号)の帯域幅であってもよい。別の例では、構成された帯域幅は、報告するために構成された帯域幅であってもよい。RI、PMI、ACI、PCI、RPIなどのいくつかのメトリックは、構成された帯域幅全体(例えば、広帯域RI/PMI/ACI)にわたって平均的なチャネル状況を反映するように計算されてもよい。広帯域PMIは、構成された帯域幅全体にわたるビームのインデックスを示してもよく、広帯域ACIは、構成された帯域幅全体にわたるビームの利得を示してもよい。PMI及びCQIなどのいくつかのメトリックは、サブバンド(例えば、構成された帯域幅全体の一部)ごとに計算されてもよい。サブバンドのPMIは、サブバンド内のビームの利得を示してもよく、サブバンドのACIは、サブバンド内のビームの振幅係数を示してもよく、サブバンドのPCIは、サブバンド内のビームの位相係数を示してもよい。
【0035】
端末デバイス120が複数本のビーム(例えば、L本(L個)のビーム)についてCSIを報告する場合、ビームに関する情報は、コードブックからコードワードを決定するために必要とされる。コードブックは、レイヤ1とレイヤ2でサポートされ得る。この場合のコードワードは、例えば、以下のように、異なるビームの情報に応じて端末デバイス120によって定義されることができる。
レイヤ1の場合:
【数1】
レイヤ2の場合:
【数2】
ここで、
【数3】
ここで、q及びqは、ビームグループ(ビーム群)の第1の次元及び第2の次元(例えば、水平方向及び垂直方向)に対応するインデックスを表す。n及びnは、ビームグループのビームの第1の次元及び第2の次元(例えば、水平方向及び垂直方向)に対応するインデックスとみなされ得る。p (1)は、L本のビームのうちの各ビームの広帯域振幅パラメータと呼ばれ、p (2)は、あるサブバンド内のL本のビームのうちの各ビームの振幅パラメータと呼ばれる。i2,1,1は、あるサブバンド内の第1レイヤ用のL本のビームのうちの各ビームのサブバンド位相パラメータを表し、i2,1,2は、あるサブバンド内の第2のレイヤ用のL本のビームのうちの各ビームのサブバンド位相パラメータを表す。N及びNは、それぞれ、ネットワークデバイスのアンテナアレイの第1の次元及び第2の次元におけるアンテナポートの数を示すために使用される。
【数4】
は、第iレイヤ用のL本のビームのベクトルである。
【数5】
は、は、L本のビーム内のi番目のビームの第1の次元及び第2の次元(例えば、水平方向及び垂直方向)に対応するインデックスであり、i番目のビームを識別するために使用され得る。いくつかの例では、
【数6】
は、構成された帯域幅(広帯域)にわたるi番目のビームのPMIとみなされ得る。
【数7】
は、構成された帯域幅にわたるi番目のビームの広帯域振幅係数を示し、
【数8】
は、あるサブバンドにおけるi番目のビームの振幅係数を示す。
【数9】
は、それぞれ、広帯域にわたるi番目のビーム及びあるサブバンドにおけるi番目のビームのACIとみなされ得る。
【数10】
は、あるサブバンドにおけるi番目のビームの位相係数を示し、あるサブバンドにおけるi番目のビームのPCIとみなされ得る。l(エル)は、レイヤのインデックスである。式(1)~(3)におけるコードワードを含むコードブックは、タイプIIのコードブックと呼ばれてもよい。
【0036】
ネットワークデバイス110がコードワードを決定することを可能にするために、端末デバイス120は、L本のビームのそれぞれについて、上記で説明されたパラメータを報告する必要があり、これにより、CSIフィードバックのオーバーヘッドを増大させることになる。
【0037】
上述したように、RI、PMI、ACI、PCI、RPIなどのいくつかのメトリックは、平均的なチャネル状況を反映するように計算されてもよい。以下の表1は、タイプIIのコードブックのPMIを示す。
【表1】
【0038】
表1から分かるように、PMIは、広帯域PMIとサブバンドPMIを指す。例えば、i1,1は、O*Oのビームグループからの1つのビームグループのフィードバック用の指示(indication)とみなされ得る。ここで、O及びOは、空間方向をオーバサンプリングするために構成された値である。i1,2は、あるビームグループ(例えば、i1,1で示されるビームグループ)におけるN*N本のビームからのL本のビームのフィードバック用の指示とみなされ得る。i1,4,1は、L本のビームの各ビームの広帯域振幅係数用の指示とみなされ得る。i2,1,1は、広帯域振幅パラメータの値がゼロでないビームの位相係数の指示とみなされ得る。i2,2,1は、広帯域振幅パラメータの値がゼロでないビームのサブバンド振幅係数の指示とみなされ得る。
【0039】
上記から、PMIフィードバックのオーバーヘッドが大きいことが理解できる。さらに、システム帯域幅が広い場合、システム帯域幅内の複数のサブバンドのそれぞれについてフィードバックを送信することになり、サブバンドの数が増加するにつれて、オーバーヘッドをさらに増大させることになる。
【0040】
現在、チャネル状態のための計算の複雑さを軽減するために、タイプIIのコードブックに対してコードブックサブセット制限(CBSR)が導入された。しかし、フィードバックのオーバーヘッドは変更されていない。
【0041】
本開示の実施形態によれば、CSIフィードバックのオーバーヘッドを削減するためのソリューションが提供される。このソリューションでは、CSIフィードバックのオーバーヘッドを削減するために、いくつかの特定のビームにのみ関連付けられるPMIがネットワークデバイスに報告される。本開示の実施形態のさらなる詳細は、図2図8を参照して説明する。
【0042】
図2は、本開示のいくつかの実施形態にかかるチャネル状態情報(CSI)フィードバックのオーバーヘッドを削減するための例示的な方法200のフローチャートを示す。方法200は、図1に示す端末デバイス120において実施され得る。方法200は、図示されない追加のブロックを含み、及び/又は図示されているいくつかのブロックを省略してもよく、本開示の範囲は、この点について限定されないと理解される。説明の目的のために、方法200は、図1を参照して端末デバイス120の観点から説明される。
【0043】
ブロック210において、端末デバイス120は、コードブック構成及び参照信号をネットワークデバイス110から受信し、コードブック構成は、少なくとも1つのコードブックサブセット制限(CBSR)を示す。
【0044】
いくつかの実施形態では、端末デバイス120は、ネットワークデバイス110から無線リソース制御(RRC::Radio Resource Control)シグナリングを受信し、RRCシグナリングに基づいて、ネットワークデバイス110のアンテナアレイの第1の次元及び第2の次元におけるアンテナポートの数、及びネットワークデバイス110のアンテナアレイの第1の次元及び第2の次元におけるアンテナポートの数に対応するオーバーサンプリング係数を決定する。端末デバイス120は、少なくともネットワークデバイス110のアンテナアレイの第1の次元及び第2の次元におけるアンテナポートの数、及び対応するオーバーサンプリング係数に基づいて、参照信号を受信する。さらに、端末デバイス120は、参照信号に基づいてチャネル状態情報を取得する。
【0045】
上述したように、ネットワークデバイスのアンテナアレイの第1の次元及び第2の次元におけるアンテナポートの数は、式(3)に示すタイプIIのコードブック、即ちN及びNで表されてもよい。具体的には、N及びNは、ネットワークデバイス120の第1の次元及び第2の次元(例えば、水平方向及び垂直方向)に対応するアンテナポートの数として理解され得る。さらに、いくつかのケースでは、ネットワークデバイス120のアンテナアレイの第1の次元及び第2の次元の数に対応するオーバーサンプリング係数は、上述したように、空間方向をオーバーサンプリングするように構成されたO及びOで表されることができる。
【0046】
一般的に、オーバーサンプリング係数O,Oの値は、アンテナアレイの第1の次元及び第2の次元の数N,Nに対応する値である。以下の表2は、(N,N)と(O,O)のサポートされた構成を示す。
【表2】
【0047】
いくつかの実施形態では、ネットワークデバイス110は、アンテナアレイの次元の数N,Nを構成し、アンテナアレイの次元の数N,Nの構成を、RRCシグナリングを介して端末デバイス110に通知する。したがって、オーバーサンプリング係数O,Oの数も端末デバイス110によって取得され得る。
【0048】
ブロック220において、端末デバイス120は、参照信号に基づいて少なくとも1つのプリコーディングマトリクスインジケータ(PMI)を決定する。少なくとも1つのPMIは、端末デバイスとネットワークデバイスとの間のビームセットのうち、少なくとも1つのCBSRに少なくとも部分的に基づいて選択された複数のビームに関連付けられる。
【0049】
いくつかのケースでは、端末デバイス120は、アンテナアレイの第1の次元及び第2の次元の数N,N、及び対応するオーバーサンプリング係数O,Oの数に基づいて、異なる空間方向における端末デバイス120とネットワークデバイス110との間のビームグループの合計数(O*O)及びビームの合計数(N*N*O*O)を決定してもよい。例えば、N=4、N=4とすると、対応するオーバーサンプリング係数O=4、O=4となる。したがって、N,NとO,Oで定義された2次元アンテナアレイでは、ビームグループの合計数はO*O=16であり、ビームの合計数はN*N*O*O=256である。各ビームグループには、N*N、即ち16のビームがある。
【0050】
端末デバイス120は、2次元アンテナアレイ内の各ビームグループ又は各ビームに関連付けられるPMIをネットワークデバイス120に報告すると、CSIフィードバックのオーバーヘッドが非常に大きいことが理解できる。そのため、報告されるビームの数を制限することが考えられる。
【0051】
いくつかの実施形態では、端末デバイス120は、ネットワークデバイス110から受信したRRCシグナリングから、少なくとも1つのCBSRのうちの第1のCBSRを取得する。第1のCBSRは、端末デバイスとネットワークデバイスとの間のビームセット(ビーム集合)から選択された第3の数の第1のビームグループと、前記ビームセットから選択された第4の数のビームとを示す。
【0052】
上述したように、タイプIIのコードブックでは、チャネル状態の計算の複雑さを軽減するために、コードブックサブセット制限(CBSR)が導入された。言い換えれば、ビーム全体からいくつかの指定ビームが選択されることになる。CSIフィードバックのオーバーヘッドを削減するために、CBSRのメカニズムを導入してPMIを決定することができる。
【0053】
いくつかの実施形態では、第1のCBSRは、選択される合計数(N*N*O*O)のビームセットからの第4の数のビーム(例えば、Hと表記される)を全体として有する第3の数のビームグループ(例えば、Pと表記される)を示す。
【0054】
いくつかの実施形態では、端末デバイス120は、第1のCBSRと、ネットワークデバイスのアンテナアレイの第1の次元及び第2の次元におけるアンテナポートの数と、ネットワークデバイスのアンテナアレイの第1の次元及び第2の次元におけるアンテナポートの数に対応するオーバーサンプリング係数とに基づいて、1つ又は複数のPMIを決定してもよい。例えば、端末デバイス120は、第1のPMIと第2のPMIの少なくとも一方を決定してもよい。
【0055】
いくつかの実施形態では、第1のPMI(表1に示すi1,1で指す)及び/又は第2のPMI(表1に示すi1,2で指す)がある。いくつかの実施形態では、第1のPMIは、第4の数のビームHから選択された第2の数のビーム(例えば、Fと表記される)のビームグループ(例えば、Gと表記される)を示す。いくつかの実施形態では、第2のPMIは、第2の数のビームのビームグループGから選択された第1の数のビーム(例えば、Lと表記される。例えば、Lは、整数であり、2、3、4、5又は6であってもよい)を示す。
【0056】
第1のPMI及び第2のPMIを決定するプロセスは、以下、それぞれ図3A図3C及び図4を参照して詳細に説明される。
【0057】
いくつかの実施形態では、異なる空間方向における端末デバイス120とネットワークデバイス110との間の複数のビームは、N,N及びO,Oによって定義される2次元アンテナアレイで表されてもよい。第1のCBSRは、(N*N*O*O)のビームのセット全体から選択された第4の数のビーム(例えば、Hと表記される)を全体として有する第3の数のビームグループ(例えば、Pと表記される)を示してもよい。N及びNの異なる値について、CBSRが構成されている場合、第1のCBSRに応じて、第2のPMIに利用可能なビームの合計数Mは異なる。
【0058】
いくつかの実施形態では、第2のPMIフィードバックのビット数は、利用可能なビームの数(例えば、Mと表記される)に基づいている。そして、M本の利用可能なビームは、CBSRによって示される第4の数のビームHに基づいている。いくつかの実施形態では、N及び/又はNの異なる値、及び/又はCBSRの異なる構成に対して、Mの値は異なる。
【0059】
いくつかの実施形態では、コードブックサブセット制限の構成では、ビームグループの合計数はO*Oであり、ビームの合計数はN*N*O*Oである。各ビームグループには、N*N本のビームがある。アンテナアレイにおけるビームグループのインデックスは、{r(i),r(i)}で表され、ここで、r(i)=0,1,・・・,O-1、r(i)=0,1,・・・,O-1、i=0,1,・・・,P-1である。各ビームグループにおいて、ビームは、(r(i)*N+x,r(i)*N+x)であり、ここで、x=0,1,...,N-1、x=0,1,...,N-1である。いくつかの実施形態では、第3の数のビームグループ(Pで表記され、例えば、Pは整数であり、1、2、3、4、5又は6であってもよい)は、O*Oのビームグループ全体から選択される。いくつかの実施形態では、Pは4であり、O*Oは4である。この場合、O*Oのビームグループ全体から第3の数のビームグループPを選択する必要はないことがある。代替的に、第3の数のビームグループPは、O*Oのビームグループ全体である。
【0060】
例として、図3Aには、N=4及びN=4、O=4及びO=4で定義されるアンテナアレイ300が示される。アンテナアレイ300では、ビームグループの合計数はO*O=16であり、ビームの合計数はN*N*O*O=256である。各ビームグループには16本のビームがある。アンテナアレイにおけるビームグループのインデックスは、{r(i),r(i)}で表され、ここで、r=0,1,・・・,O-1、r=0,1,・・・,O-1、i=0,1,・・・,P-1である。各ビームグループにおいて、ビームは、(r(i)*N+x,r(i)*N+x)であり、ここで、x=0,1,...,N-1、x=0,1,...,N-1である。
【0061】
表1において、i1,2は、
【数11】
で表され、これは、N*N本の利用可能なビームからL本のビームが選択され得ることを意味する。このように、いくつかの実施形態では、利用可能なビームの数を減少する(減らす)ことが期待される。いくつかの実施形態では、x≧yの場合、
【数12】
、x<yの場合、
【数13】
【0062】
いくつかの実施形態では、P(例えば、Pは、2、3、4、5又は6であってもよい)個のビームグループが選択される。選択されたビームグループのインデックス{r(i),r(i)}は、{r(i),r(i)}からの任意のP個の組合せとして表されてもよく、ここで、r(i)=0,1,...,O-1、r(i)=0,1,...,O-1、i=0,1,...,P-1である。いくつかの実施形態では、どのP個のビームグループが選択されても、1つのビームグループ内のN*N本のビームは直交しない。例えば、i1,2について、P個のビームグループから同じx、xで第1の数のビーム(L本の直交ビーム)が選択されるべきであり、i1,2のビット数は、
【数14】
と表記される。例えば、この場合、N=4かつN=4、あるいはN=4とN=3、あるいはN=4かつN=2、あるいはN=4かつN=1、あるいはN=2かつN=1、あるいはN=2かつN=2、あるいはN=3かつN=2である。
【0063】
第1のCBSRに応じて、図3Aに示すように、アンテナアレイ300において、ビームグループ310~310である4つのビームグループを選択することができる。選択されたビームグループのインデックス{r(i),r(i)}は、それぞれ{0,0},{0,2},{1,2},{2,3}として表される。この場合、どの4つのビームグループが選択されても、1つのビームグループ内のN*N本のビームは直交しない。i1,2について、同じx,x値で4つのビームグループからL本の直交ビームを選択し、i1,2のビット数は、
【数15】
、この場合、即ち
【数16】
に書き換えられることができる。このように、この場合、アンテナアレイ300から、最大4本の利用可能なビーム、即ちビーム311~311が選択される。N*Nの値と比較して、選択された利用可能なビームの数は減少される。したがって、CBSRが構成されているときのi1,2フィードバックのためのビットフィールドを低減することができる。例えば、L=2の場合、フィールドが3ビットであり、L=3の場合、2ビットで十分であり、L=4の場合、フィールドが0ビットであり、言い換えれば、i1,2をフィードバックする必要はない。選択されたビームグループのインデックス{r(i),r(i)}は、いかなる制限を示唆することなく、例示の目的のみであることを理解されたい。本開示の実施形態を実施するために、選択されたビームグループのインデックス{r(i),r(i)}は、({0,0},{0,1},{0,2},{0,3},{1,0},{1,1},{1,2},{1,3},{2,0},{2,1},{2,2},{2,3},{3,0},{3,1},{3,2},{3,3})のセットからの任意のP個の組合せであってもよい。
【0064】
いくつかの実施形態では、P(例えば、Pは、2、3、4、5又は6であってもよい)個のビームグループが選択される。選択されたビームグループのインデックス{r(i),r(i)}は、{r(i),r(i)}からの任意のP個の組合せとして表されてもよく、ここで、r(i)=0,1,・・・,O-1、r(i)=0,1,・・・,O-1、i=0,1,・・・,P-1である。いくつかの実施形態では、どのP個のビームグループが選択されても、i1,2のビット数は、
【数17】
以下である。例えば、この場合、N=8かつN=1、あるいはN=8かつN=2、あるいはN=6かつN=2、あるいはN=6かつN=1である。
【0065】
いくつかの実施形態では、P(例えば、Pは、2、3、4、5又は6であってもよい)個のビームグループが選択される。選択されたビームグループのインデックス{r(i),r(i)}は、{r(i),r(i)}からの任意のP個の組合せとして表されてもよく、ここで、r(i)=0,1,...,O-1、r(i)=0,1,...,O-1、i=0,1,...,P-1である。いくつかの実施形態では、どのP個のビームグループが選択されしても、i1,2のビット数は、
【数18】
以下である。例えば、この場合、N=12、N=1である。
【0066】
いくつかの実施形態では、P(例えば、Pは、2、3、4、5又は6であってもよい)個のビームグループが選択される。選択されたビームグループのインデックス{r(i),r(i)}は、{r(i),r(i)}からの任意のP個の組合せとして表されてもよく、ここで、r(i)=0,1,...,O-1、r(i)=0,1,...,O-1、i=0,1,...,P-1である。いくつかの実施形態では、どのP個のビームグループが選択されても、i1,2のビット数は、
【数19】
以下である。例えば、この場合、N=16、N=1である。
【0067】
いくつかの実施形態では、N=4、N=2の場合、i1,2に利用可能なビームの合計数は、第1のCBSRにおける選択された群に依存する。表2によれば、N=4、N=2とすると、O=4、O=4である。
【0068】
この場合、ビームグループの合計数はO*O=16であり、ビームの合計数はN*N*O*O=128である。各ビームグループには8本のビームがある。N*N*O*O=128本のビーム全体のうち、ビームグループごとに、N*N=8本の直交ビームが含まれる。この場合、第1のCBSRに基づいて選択されたビームグループのインデックスは、i1,2に利用可能な異なる直交ビーム数をもたらす可能性がある。
【0069】
別の例として、図3Bには、N=4及びN=2、O=4及びO=4によって定義されるアンテナアレイ300が示される。アンテナアレイ300では、ビームグループの合計数はO*O=16であり、ビームの合計数はN*N*O*O=128である。CBSR用の各ビームグループには8本のビームがある。図3Aに示すアンテナアレイ300と同様に、ビームグループのインデックスは、{r(i),r(i)}として表されてもよく、ここで、r=0,1,・・・,O-1、r=0,1,・・・,O-1、i=0,1,・・・,P-1である。各ビームグループにおいて、ビームは、(r(i)*N+x,r(i)*N+x)であり、ここで、x=0,1,...,N-1、x=0,1,...,N-1である。
【0070】
第1のCBSRに応じて、図3Bに示すように、アンテナアレイ300において、グループ320~320である4つのビームグループを選択することができる。選択されたビームグループのインデックス{r(i),r(i)}は、それぞれ{0,0}、{0,2}、{1,2}、{2,3}として表されてもよい。選択されたビームグループのインデックス{r(i),r(i)}は、いかなる限定を示唆することなく、例示の目的のみであることを理解されたい。本開示の実施形態を実施するために、選択されたビームグループのインデックス{r(i),r(i)}は、({0,0},{0,1},{0,2},{0,3},{1,0},{1,1},{1,2},{1,3},{2,0},{2,1},{2,2},{2,3},{3,0},{3,1},{3,2},{3,3})のセットからの任意のP個の組合せであってもよい。4つのビームグループ内の対応する位置のビームは、(a1,b1)、(a2,b2)、(a3,b3)、(a4,b4)として表されてもよい。ビームの対応する位置に関連するインデックスが以下の式(4)又は(5)を満たす場合、ビームは互いに直交することになる。
【数20】
【0071】
このように、図3Bに示す4つのビーム321~321では、ビーム321とビーム321は直交しない。したがって、ビームグループ320~320のビーム321~321では、ビームグループ320のビーム321が選択されている場合、ビームグループ320のビーム321が選択されることになる。同様に、ビームグループ320のビーム321が選択されている場合、ビームグループ320のビーム321が選択されることになる。したがって、図3Bに示すケースでは、i1,2に利用可能なビームの数はM=2であり、そのため、i1,2について、
【数21】
は、
【数22】
、即ち、
【数23】
に書き換えられる。
【0072】
図3Cには、同様にN=4及びN=2、O=4及びO=4によって定義されるアンテナアレイのさらなる例が示される。アンテナアレイ300では、ビームグループの合計数はO*O=16であり、ビームの合計数はN*N*O*O=128である。各ビームグループには8本のビームがある。図3A及び図3Bに示すアンテナアレイ300と同様に、ビームグループのインデックスは、{r(i),r(i)}として表されてもよく、ここで、r=0,1,...,O-1、r=0,1,...,O-1、i=0,1,...,P-1である。各群において、ビームは、(r(i)*N+x,r(i)*N+x)であり、ここで、x=0,1,...,N-1、x=0,1,...,N-1である。
【0073】
第1のCBSRに応じて、図3Bに示すように、アンテナアレイ300において、グループ330~330である4つのビームグループを選択することができる。選択されたビームグループのインデックス{r(i)、r(i)}は、それぞれ{0,0}、{0,1}、{0,3}、{3,3}として表されてもよい。選択されたビームグループのインデックス{r(i),r(i)}は、いかなる制限を示唆することなく、例示の目的のみであることを理解されたい。選択されたビームグループ{r(i),r(i)}のインデックスは、本開示の実施形態を実施するために、({0,0},{0,1},{0,2},{0,3},{1,0},{1,1},{1,2},{1,3},{2,0},{2,1},{2,2},{2,3},{3,0},{3,1},{3,2},{3,3})のセットからの任意のP個の組合せであってもよい。4つのビームグループ内の対応する位置のビームは、(a1,b1)、(a2,b2)、(a3,b3)、(a4,b4)として表されてもよい。上述したように、ビームの対応する位置に関連するインデックスが式(4)又は(5)を満たす場合、ビームは互いに直交することになる。
【0074】
このように、図3Cに示す4つのビーム331~331では、ビーム331、ビーム331とビーム321は直交している。したがって、ビームグループ330~330のビーム331~331では、ビームグループ330のビーム331が選択されている場合には、ビームグループ330のビーム331とビームグループ330のビーム321とが選択されることになる。ビームグループ330のビーム331が選択されている場合、他の3つのビームグループには、ビーム331と直交するビームはない。
【0075】
その結果、図3Cに示すケースでは、i1,2に利用可能なビームの数はM=3であり、したがって、i1,2について、
【数24】
は、
【数25】
、即ち、
【数26】
に書き換えられる。
【0076】
いくつかの実施形態では、N=4、N=2の場合、ビームグループの合計数はO*O=16であり、ビームの合計数はN*N*O*O=128である。CBSR用の各ビームグループには8本のビームがある。ビームグループのインデックスは{r(i),r(i)}として表されてもよく、ここで、r=0,1,...,O-1、r=0,1,...,O-1、i=0,1,...,P-1である。各ビームグループにおいて、ビームは、(r(i)*N+x,r(i)*N+x)であり、ここで、x=0,1,...,N-1、x=0,1,...,N-1である。いくつかの実施形態では、P=4のとき、選択された4つのビームグループのインデックス{r(i),r(i)}は、それぞれ{r(0),r(0)}、{r(1),r(1)}、{r(2),r(2)}、{r(3),r(3)}として表される。また、i1,2に利用可能なビームの数はMであり、i1,2のビット数は、
【数27】
以下である。いくつかの実施形態では、r(i)の値がすべて(0,2)からの値であるか、又はすべて(1,3)からの値である場合、i1,2に利用可能なビームの数は4以下であり、i1,2のビット数は、
【数28】
以下である。いくつかの実施形態では、i=0,1,2,3について、r(i)の2つの値が(0,2)からの値であり、r(i)の2つの値が(1,3)からの値である場合、i1,2に利用可能なビームの数は2以下であり、i1,2のビット数は、
【数29】
以下である。例えば、この場合、端末デバイスは、2よりも大きいLで構成されると想定しない。代替的に、Lは2であるしかできない。いくつかの実施形態では、i=0,1,2,3について、r(i)の3つの値が(0,2)からの値であり、r(i)の1つの値が(1,3)からの値である場合、i1,2に利用可能なビームの数は3以下であり、i1,2のビット数は、
【数30】
以下である。例えば、この場合、端末デバイスは、3よりも大きいLで構成されると想定しない。代替的に、Lは、2又は3のみであってもよい。いくつかの実施形態では、i=0,1,2,3について、r(i)の1つの値が(0,2)からの値であり、r(i)の3つの値が(1,3)からの値である場合、i1,2に利用可能なビームの数は3以下であり、i1,2のビット数は、
【数31】
以下である。例えば、この場合、端末デバイスは、3よりも大きいLで構成されると想定しない。代替的に、Lは2又は3のみであってもよい。
【0077】
いくつかの実施形態では、N=3、N=2の場合、ビームグループの合計数はO*O=16であり、ビームの合計数はN*N*O*O=96である。CBSR用の各ビームグループには6本のビームがある。ここで、ビームグループのインデックスは{r(i),r(i)}として表されてもよく、ここで、r=0,1,...,O-1、r=0,1,...,O-1、i=0,1,...,P-1である。各ビームグループにおいて、ビームは、(r(i)*N+x,r(i)*N+x)であり、ここで、x=0,1,...,N-1、x=0,1,...,N-1である。いくつかの実施形態では、P=4のとき、選択された4つのビームグループのインデックス{r(i),r(i)}は、それぞれ{r(0),r(0)}、{r(1),r(1)}、{r(2),r(2)}、{r(3),r(3)}として表される。i1,2に利用可能なビームの数はMであり、i1,2のビット数は、
【数32】
以下である。いくつかの実施形態では、r(i)の値がすべて(0,2)からの値であるか、又はすべて(1,3)からの値である場合、i1,2に利用可能なビームの数は4以下であり、i1,2のビット数は、
【数33】
以下である。いくつかの実施形態では、i=0,1,2,3について、r(i)の2つの値が(0,2)からの値であり、r(i)の2つの値が(1,3)からの値である場合、i1,2に利用可能なビームの数は2以下であり、i1,2のビット数は、
【数34】
以下である。例えば、この場合、端末デバイスは、2よりも大きいLで構成されると想定しない。代替的に、Lは2のみであってもよい。いくつかの実施形態では、i=0,1,2,3について、r(i)の3つの値が(0,2)からの値であり、r(i)の1つの値が(1,3)からの値である場合、i1,2に利用可能なビームの数は3以下であり、i1,2のビット数は、
【数35】
以下である。例えば、この場合、端末デバイスは、3よりも大きいLで構成されると想定しない。代替的に、Lは、2又は3のみであってもよい。いくつかの実施形態では、i=0,1,2,3について、r(i)の1つの値が(0,2)からの値であり、r(i)の3つの値が(1,3)からの値である場合、i1,2に利用可能なビームの数は3以下であり、i1,2のビット数は、
【数36】
以下である。例えば、この場合、端末デバイスは、3よりも大きいLで構成されると想定しない。代替的に、Lは、2又は3のみであってもよい。
【0078】
いくつかの実施形態では、N=6、N=2の場合、ビームグループの合計数はO*O=16であり、ビームの合計数はN*N*O*O=192である。CBSR用の各ビームグループには12本のビームがある。ここで、ビームグループのインデックスは{r(i),r(i)}として表されてもよく、ここで、r=0,1,...,O-1、r=0,1,...,O-1、i=0,1,...,P-1である。各ビームグループにおいて、ビームは、(r(i)*N+x,r(i)*N+x)であり、ここで、x=0,1,...,N-1、x=0,1,...,N-1である。いくつかの実施形態では、P=4のとき、選択された4つのビームグループのインデックス{r(i),r(i)}は、それぞれ{r(0),r(0)}、{r(1),r(1)}、{r(2),r(2)}、{r1(3),r2(3)}として表される。また、i1,2に利用可能なビームの数はMであり、i1,2のビット数は、
【数37】
以下である。いくつかの実施形態では、r(i)の値がすべて(0,2)からの値であるか、又はすべて(1,3)からの値である場合、i1,2に利用可能なビームの数は8以下であり、i1,2のビット数は、
【数38】
以下である。いくつかの実施形態では、i=0,1,2,3について、r(i)の2つの値が(0,2)からの値であり、r(i)の2つの値が(1,3)からの値である場合、i1,2に利用可能なビームの数は4以下であり、i1,2のビット数は、
【数39】
以下である。いくつかの実施形態では、i=0,1,2,3について、r(i)の3つの値が(0,2)からの値であり、r(i)の1つの値が(1,3)からの値である場合、i1,2に利用可能なビームの数は6以下であり、i1,2のビット数は、
【数40】
以下である。いくつかの実施形態では、i=0,1,2,3について、r(i)の1つの値が(0,2)からの値であり、r(i)の3つの値が(1,3)からの値である場合、i1,2に利用可能なビームの数は6以下であり、i1,2のビット数は
【数41】
以下である。
【0079】
いくつかの実施形態では、N=8、N=2の場合、ビームグループの合計数はO*O=16であり、ビームの合計数はN*N*O*O=256である。CBSR用の各ビームグループには16本のビームがある。ここで、ビームグループのインデックスは{r(i),r(i)}として表されてもよく、ここで、r=0,1,...,O-1、r=0,1,...,O-1、i=0,1,...,P-1である。各ビームグループにおいて、ビームは、(r(i)*N+x,r(i)*N+x)であり、ここで、x=0,1,...,N-1、x=0,1,...,N-1である。いくつかの実施形態では、P=4の場合、選択された4つのビームグループのインデックス{r(i),r(i)}は、それぞれ{r(0),r(0)}、{r(1),r(1)}、{r(2),r(2)}、{r(3),r(3)}として表される。i1,2に利用可能なビームの数はMであり、i1,2のビット数は、
【数42】
以下である。いくつかの実施形態では、r(i)の値がすべて(0,2)からの値であるか、又はすべて(1,3)からの値である場合、i1,2に利用可能なビームの数は16以下であり、i1,2のビット数は、
【数43】
以下である。いくつかの実施形態では、i=0,1,2,3について、r(i)の2つの値が(0,2)からの値であり、r(i)の2つの値が(1,3)からの値である場合、i1,2に利用可能なビームの数は8以下であり、i1,2のビット数は、
【数44】
以下である。いくつかの実施形態では、i=0,1,2,3について、r(i)の3つの値が(0,2)からの値であり、r(i)の1つの値が(1,3)からの値である場合、i1,2に利用可能なビームの数は12以下であり、i1,2のビット数は
【数45】
以下である。いくつかの実施形態では、i=0,1,2,3について、r(i)の1つの値が(0,2)からの値であり、r(i)の3つの値が(1,3)からの値である場合、i1,2に利用可能なビームの数は12以下であり、i1,2のビット数は、
【数46】
以下である。
【0080】
いくつかの実施形態では、N=2、N=2の場合、ビームグループの合計数はO*O=16であり、ビームの合計数はN*N*O*O=64である。CBSR用の各ビームグループには4本のビームがある。ここで、ビームグループのインデックスは{r(i),r(i)}として表されてもよく、ここで、r=0,1,...,O-1、r=0,1,...,O-1、i=0,1,...,P-1である。各ビームグループにおいて、ビームは、(r(i)*N+x,r(i)*N+x)であり、ここで、x=0,1,...,N-1、x=0,1,...,N-1である。いくつかの実施形態では、P=4のとき、選択された4つのビームグループのインデックス{r(i),r(i)}は、それぞれ{r(0),r(0)}、{r(1),r(1)}、{r(2),r(2)}、{r(3),r(3)}として表される。また、i1,2に利用可能なビームの数はMであり、i1,2のビット数は、
【数47】
以下である。いくつかの実施形態では、r(i)の値がすべて(0,2)からの値であるか、又は(1,3)からの値であり、r(i)の値がすべて(0,2)からの値であるか、又は(1,3)からの値である場合、i1,2に利用可能なビームの数は4以下であり、i1,2のビット数は、
【数48】
以下である。いくつかの実施形態では、r(i)の値がすべて(0,2)からの値であるか、又はすべて(1,3)からの値であり、r(i)の3つの値が(0,2)からの値であり、r(i)の1つの値が(1,3)からの値である場合、i1,2に利用可能なビームの数は3以下であり、i1,2のビット数は、
【数49】
以下である。いくつかの実施形態では、r(i)の値がすべて(0,2)からの値であるか、又はすべて(1,3)からの値であり、r(i)の1つの値が(0,2)からの値であり、r(i)の3つの値が(1,3)からの値である場合、i1,2に利用可能なビームの数は3以下であり、i1,2のビット数は、
【数50】
以下である。いくつかの実施形態では、r(i)の値がすべて(0,2)からの値であるか、又はすべて(1,3)からの値であり、r(i)の3つの値が(0,2)からの値であり、r(i)の1つの値が(1,3)からの値である場合、i1,2に利用可能なビームの数は3以下であり、i1,2のビット数は、
【数51】
以下である。いくつかの実施形態では、r(i)の値がすべて(0,2)からの値であるか、又はすべて(1,3)からの値であり、r(i)の1つの値が(0,2)からの値であり、r(i)の3つの値が(1,3)からの値である場合、i1,2に利用可能なビームの数は3以下であり、i1,2のビット数は、
【数52】
以下である。例えば、i1,2に利用可能なビーム数が3以下の場合、端末デバイスは、3よりも大きいLで構成されると想定しない。代替的に、Lは、2又は3のみであってもよい。いくつかの実施形態では、i=0,1,2,3について、r(i)の2つの値が(0,2)からの値であり、r(i)の2つの値が(1,3)からの値である場合、i1,2に利用可能なビームの数は2以下であり、i1,2のビット数は、
【数53】
以下である。例えば、この場合、端末デバイスは、2よりも大きいLで構成されると想定しない。代替的に、Lは2のみであってもよい。いくつかの実施形態では、i=0,1,2,3について、r(i)の2つの値が(0,2)からの値であり、r(i)の2つの値が(1,3)からの値である場合、i1,2に利用可能なビームの数は2以下であり、i1,2のビット数は、
【数54】
以下である。例えば、この場合、端末デバイスは、2よりも大きいLで構成されると想定しない。代替的に、Lは2のみであってもよい。
【0081】
いくつかの実施形態では、表2に示すN,Nの他の構成についても、i1,2に利用可能なビームの最大数を決定することができる。
【0082】
いくつかの実施形態では、例として、N=1、N=4の場合、対応するオーバーサンプリング係数は、O=4、O=1である。この場合、ビームグループの合計数はO*O=4であり、ビームの合計数はN*N*O*O=16である。各ビームグループには4本のビームがある。この場合のアンテナアレイは4つの群にのみ分割されるので、4つの群から同じx,xの値を持つL本の直交ビームを選択する必要がある。つまり、i1,2に利用可能なビーム数はM=4となる。なお、この場合、M=N*Nとなる。したがって、N=1、N=4の場合、i1,2についてオーバーヘッドは削減されない。
【0083】
いくつかの実施形態では、他の例として、N=2,N=2の場合、対応するオーバーサンプリング係数はO=4,O=4である。図3B及び3Cに示す例と同様に、i1,2に利用可能なビームの合計数は、選択されたグループに依存する。r(i)={0,2}又は{1,3}かつr(i)={0,2}又は{1,3}の場合、M=4。r(i)={0,1}又は{2,3}又は{1,2}かつr(i)={0,2}又は{1,3}の場合、M=2。r(i)={0,1}又は{2,3}又は{1,2}かつr(i)={0,2}又は{1,3}の場合、M=2。r(i)={0,1}又は{2,3}又は{1,2}かつr(i)={0,1}又は{2,3}又は{1,2}の場合,M=1。i1,2に利用可能なビームの最大数は、M=4である。
【0084】
いくつかの実施形態では、さらなる例として、N=3、N=4の場合、対応するオーバーサンプリング係数は、O=4、O=4である。図3B及び図3Cに示す例と同様に、i1,2に利用可能なビームの合計数は、選択されたグループに依存する。i=0,1,2,3の場合のr(i)が同じである場合、M=3であり、他の場合、M=4である。i1,2に利用可能なビームの最大数は、M=4である。
【0085】
いくつかの実施形態では、別の例として、N=6、N=2の場合、対応するオーバーサンプリング係数は、O=4、O=4である。この場合、i=0,1,2,3の場合のr(i)が同じである場合、M=6。i=0,1,2,3の場合のr(i)が同じである場合、M=2。r(i)が3つの値を有し、r(i)が2つの値を有する場合、M=7。r(i)が2つの値を有し、r(i)={0,2}又は{1,3}である場合、M=8。i1,2に利用可能なビームの最大数は、M=8である。
【0086】
いくつかの実施形態では、別の例として、N=8、N=2の場合、対応するオーバーサンプリング係数は、O=4、O=4である。この場合、i=0,1,2,3の場合のr(i)が同じである場合、M=8。i=0,1,2,3の場合のr(i)が同じである場合、M=2。また、i1,2に利用可能なビームの最大数は、M=8である。
【0087】
表2に示すN,Nの構成の各ケースでは、1つのN,Nの構成の状況ごとにMの値を決定する必要はないことが理解できる。逆に、1つのN,N構成のための最大値Mが決定され、かつ決定されたMがN*Nの値よりも小さい場合、i1,2についてフィードバックのオーバーヘッドが削減され得る。
【0088】
いくつかの実施形態では、N,Nの異なる値について、CBSRが構成されている場合、第1のCBSRに応じて、第1のPMIに利用可能なビームグループの数Kは、O*Oよりも大きくない。例えば、i1,1のビット数は、
【数55】
以下である。
【0089】
例として、図4に、N=4及びN=2、O=4及びO=4で定義されるアンテナアレイ400が示される。アンテナアレイ400では、ビームグループの合計数はO*O=16であり、ビームの合計数はN*N*O*O=128である。各ビームグループには8本のビームがある。ビームグループのインデックスは、{r(i),r(i)}として表されてもよく、ここで、r=0,1,・・・,O-1、r=0,1,・・・,O-1、i=0,1,・・・,P-1である。各ビームグループにおいて、ビームは、(r(i)*N+x,r(i)*N+x)であり、ここで、x=0,1,...,N-1、x=0,1,...,N-1である。
【0090】
第1のCBSRに応じて、図4に示すように、アンテナアレイ400において、グループ410~410である4つのビームグループを選択することができる。選択されたビームグループのインデックス{r(i),r(i)}は、それぞれ{0,0}、{0,1}、{0,2}、{0,3}として表される。言い換えれば、i=0,1,2,3の場合のr(i)は同じである。上述したように、ビームの対応する位置に関連するインデックスが式(4)又は(5)を満たす場合、ビームは互いに直交することになる。例えば、この場合、ビームグループ410からビーム、例えばビーム411が選択される場合、15個のビームグループのうち、7つの他のビームグループ、即ち、ビームグループ410、410~410及び410~410のみが、ビームグループ411に直交するビームを含む。したがって、i1,1に利用可能なビームグループの数Kは、O*Oの値よりも少ない8である。そのため、i1,1についてフィードバックのオーバーヘッドが低減され得る。
【0091】
=4及びN=2、O=4及びO=4の場合を引き続き参照し、同様に、i=0,1,2,3の場合のr(i)が同じである場合、K=8。r(i)が2つの値を有し、r(i)={0,2}又は{1,3}である場合、K=8。それ以外の場合、K=16。
【0092】
いくつかの実施形態では、他の例として、N=2、N=2の場合、対応するオーバーサンプリング係数は、O=4、O=4である。この場合、i=0,1,2,3の場合のr(i)が同じである場合、K=8。i=0,1,2,3の場合のr(i)が同じである場合、K=8。r(i)が2つの値を有し、r(i)が2つの値を有すると、r(i)={0,2}又は{1,3}及びr(i)={0,2}又は{1,3}以外の場合、K=4。それ以外の場合、K=8。
【0093】
いくつかの実施形態では、他の例として、N=3、N=4の場合、対応するオーバーサンプリング係数は、O=4、O=4である。この場合、i=0,1,2,3の場合のr(i)が同じで場合、K=12。それ以外の場合、K=16。
【0094】
いくつかの実施形態では、他の例として、N=2、N=3の場合、対応するオーバーサンプリング係数は、O=4、O=4である。この場合、i=0,1,2,3の場合のr(i)が同じである場合、K=8。i=0,1,2,3の場合のr(i)が同じである場合、K=12。r(i)が2つの値を有し、r(i)={0,2}又は{1,3}である場合、K=12。それ以外の場合、K=16。
【0095】
いくつかの実施形態では、端末デバイス120は、ネットワークデバイス110から受信したRRCシグナリングから第2のCBSRも取得し、第2のCBSRは、ビームセットから選択された第5の数の第2のビームグループと、前記ビームセットから選択された第6の数のビームとを示す。いくつかの実施形態では、第2のCBSRは、1つのビームの振幅値の制限を指してもよい。
【0096】
いくつかの実施形態では、N=4、N=2の場合、ビームグループの合計数はO*O=16であり、ビームの合計数はN*N*O*O=128である。CBSR用の各ビームグループには8本のビームがある。ビームグループのインデックスは{r(i),r(i)}で表されてもよく、ここで、r=0,1,...,O-1、r=0,1,...,O-1、i=0,1,...,P-1である。各ビームグループにおいて、ビームは、(r(i)*N+x,r(i)*N+x)であり、ここで、x=0,1,...,N-1、x=0,1,...,N-1である。いくつかの実施形態では、P=4のとき、選択された4つのビームグループのインデックス{r(i),r(i)}は、それぞれ{r(0),r(0)}、{r(1),r(1)}、{r(2),r(2)}、{r(3),r(3)}として表される。そして、i1,1に利用可能なビームグループの数はKであり、i1,1のビット数は、
【数56】
以下である。いくつかの実施形態では、r(i)の値がすべて(0,2)からの値であるか、又はすべて(1,3)からの値である場合、i1,1に利用可能なビームグループの数は8以下であり、i1,1のビット数は
【数57】
以下である。
【0097】
いくつかの実施形態では、N=3、N=2の場合、ビームグループの合計数はO*O=16であり、ビームの合計数はN*N*O*O=96である。CBSR用の各ビームグループには6本のビームがある。ビームグループのインデックスは{r(i),r(i)}として表されてもよく、ここで、r=0,1,...,O-1、r=0,1,...,O-1、i=0,1,...,P-1である。各ビームグループにおいて、ビームは、(r(i)*N+x,r(i)*N+x)であり、ここで、x=0,1,...,N-1、x=0,1,...,N-1である。いくつかの実施形態では、P=4のとき、選択された4つのビームグループのインデックス{r(i),r(i)}は、それぞれ{r(0),r(0)}、{r(1),r(1)}、{r(2),r(2)}、{r(3),r(3)}として表される。そして、i1,1に利用可能なビームグループの数はKであり、i1,1のビット数は、
【数58】
以下である。いくつかの実施形態では、r(i)の値がすべて(0,2)からの値であるか、又はすべて(1,3)からの値である場合、i1,1に利用可能なビームグループの数は8以下であり、i1,1のビット数は
【数59】
以下である。いくつかの実施形態では、i=0,1,2,3について、r(i)の値がすべて同じであり、例えば、0、1、2又は3と同じである場合、i1,1に利用可能なビームグループの数は6以下であり、i1,1のビット数は、
【数60】
以下である。いくつかの実施形態では、i=0,1,2,3について、r(i)の値がすべて同じであり、例えば、0、1、2又は3と同じである場合、i1,1に利用可能なビームグループの数は12以下であり、i1,1のビット数は、
【数61】
以下である。
【0098】
いくつかの実施形態では、N=6、N=2の場合、ビームグループの合計数はO*O=16であり、ビームの合計数はN*N*O*O=192である。CBSR用の各ビームグループには12本のビームがある。ビームグループのインデックスは{r(i),r(i)}として表されてもよく、ここで、r=0,1,...,O-1、r=0,1,...,O-1、i=0,1,...,P-1である。各ビームグループにおいて、ビームは、(r(i)*N+x,r(i)*N+x)であり、ここで、x=0,1,...,N-1、x=0,1,...,N-1である。いくつかの実施形態では、P=4のとき、選択された4つのビームグループのインデックス{r(i),r(i)}は、それぞれ{r(0),r(0)}、{r(1),r(1)}、{r(2),r(2)}、{r(3),r(3)}として表される。そして、i1,1に利用可能なビームグループの数はKであり、i1,1のビット数は、
【数62】
以下である。いくつかの実施形態では、r(i)の値がすべて(0,2)からの値であるか、又はすべて(1,3)からの値である場合、i1,1に利用可能なビームグループの数は8以下であり、i1,1のビット数は
【数63】
以下である。
【0099】
いくつかの実施形態では、N=8、N=2の場合、ビームグループの合計数はO*O=16であり、ビームの合計数はN*N*O*O=256である。CBSR用の各ビームグループには16本のビームがある。ビームグループのインデックスは{r(i),r(i)}として表されてもよく、ここで、r=0,1,...,O-1、r=0,1,...,O-1、i=0,1,...,P-1である。各ビームグループにおいて、ビームは、(r(i)*N+x,r(i)*N+x)であり、ここで、x=0,1,...,N-1、x=0,1,...,N-1である。いくつかの実施形態では、P=4のとき、選択された4つのビームグループのインデックス{r(i),r(i)}は、それぞれ{r(0),r(0)}、{r(1),r(1)}、{r(2),r(2)}、{r(3),r(3)}として表される。そして、i1,1に利用可能なビームグループの数はKであり、i1,1のビット数は、
【数64】
以下である。いくつかの実施形態では、r(i)の値がすべて(0,2)からの値であるか、又はすべて(1,3)からの値である場合、i1,1に利用可能なビームグループの数は8以下であり、i1,1のビット数は
【数65】
以下である。
【0100】
いくつかの実施形態では、N=2、N=2の場合、ビームグループの合計数はO*O=16であり、ビームの合計数はN*N*O*O=64である。CBSR用の各ビームグループには4本のビームがある。ビームグループのインデックスは{r(i),r(i)}として表されてもよく、ここで、r=0,1,...,O-1、r=0,1,...,O-1、i=0,1,...,P-1である。各ビームグループにおいて、ビームは、(r(i)*N+x,r(i)*N+x)であり、ここで、x=0,1,...,N-1、x=0,1,...,N-1である。いくつかの実施形態では、P=4のとき、選択された4つのビームグループのインデックス{r(i),r(i)}は、それぞれ{r(0),r(0)}、{r(1),r(1)}、{r(2),r(2)}、{r(3),r(3)}として表される。そして、i1,1に利用可能なビームグループの数はKであり、i1,1のビット数は、
【数66】
以下である。いくつかの実施形態では、r(i)の値がすべて(0,2)からの値であるか、又はすべて(1,3)からの値である場合、i1,1に利用可能なビームグループの数は8以下であり、i1,1のビット数は
【数67】
以下である。いくつかの実施形態では、r(i)の値がすべて(0,2)からの値であるか、又はすべて(1,3)からの値である場合、i1,1に利用可能なビームグループの数は8以下であり、i1,1のビット数は
【数68】
以下である。いくつかの実施形態では、r(i)の値が全て(0,2)からの値であるか、又はすべて(1,3)からの値でであり、r(i)の値が全て(0,2)からの値であるか、又はすべて(1,3)からの値である場合、i1,1に利用可能なビームグループの数は4以下であり、i1,1のビット数は、
【数69】
以下である。
【0101】
いくつかの実施形態では、N=4、N=3の場合、ビームグループの合計数はO*O=16であり、ビームの合計数はN*N*O*O=192である。CBSR用の各ビームグループには12本のビームがある。ビームグループのインデックスは{r(i),r(i)}として表されてもよく、ここで、r=0,1,...,O-1、r=0,1,...,O-1、i=0,1,...,P-1である。各ビームグループにおいて、ビームは、(r(i)*N+x,r(i)*N+x)であり、ここで、x=0,1,...,N-1、x=0,1,...,N-1である。いくつかの実施形態では、P=4のとき、選択された4つのビームグループのインデックス{r(i),r(i)}は、それぞれ{r(0),r(0)}、{r(1),r(1)}、{r(2),r(2)}、{r(3),r(3)}として表される。そして、i1,1に利用可能なビームグループの数はKであり、i1,1のビット数は、
【数70】
以下である。いくつかの実施形態では、i=0,1,2,3について、r(i)の値がすべて同じであり、例えば、0、1、2又は3と同じである場合、i1,1に利用可能なビームグループの数は12以下であり、i1,1のビット数は、
【数71】
以下である。
【0102】
いくつかの実施形態では、端末デバイスは、第1のPMI及び第2のPMIと第2のCBSRに基づいて第3のPMIを決定してもよい。第3のPMIは、第1のPMI及び第2のPMIと第2のCBSRに基づいて決定された第7の数のビームの少なくとも1つの広帯域振幅係数を示す。
【0103】
上述したように、i1,2に利用可能な値の数Mと、i1,1に利用可能な値の数Kとが決定されたことを仮定する。第2のCBSRに応じて、アンテナアレイで4つのビームグループを選択することができる。アンテナアレイで選択されたビームグループのインデックスは、{N*r_1i+x,N*r_2i+y}として表されてもよく,ここで、i=0,1,2,3、x=0,1,2,...,N-1、y=0,1,2,...,N-1である。xとyの値が一定であり、かつ、i=0,1,2,3の場合、選択されたビームグループにおける振幅が0でないビームの数をWと呼ぶ。W<Lの場合、十分なビームが選択できない。言い換えれば、x,yの値を持つビームは利用できず、選択されないことになる。i1,1とi1,2で与えられる決定されたビーム数について、第2のCBSRに基づいて選択されたビームグループにおける(x,y)のペア数をZとし、且つW<Lを満たす場合、i1,1に利用可能な値の数、即ちKと、i1,2に利用可能な値の数、即ちMとは、Zによってさらに制限され得る。言い換えれば、i1,1に利用可能な値の数はK-Zであり、i1,2に利用可能な値の数はM-Zである。
【0104】
通常、1つの端末デバイスに対して選択されるビームの間隔は、あまりにも大きいはずがない。そのため、いくつかの実施形態では、アンテナアレイ内の直交ビームの間隔の範囲を決定するが、N*Nからのi1,2に利用可能なビーム数を制限することがある。図5は、アンテナアレイ500を示す。
【0105】
図5から分かるように、アンテナアレイ500には、16個のビームグループがある。異なるビームグループでは、Oによって互いに間隔を空けるビームは、互いに直交している。例えば、N=4、N=4、O=4、O=4の場合、ビームグループ510のビームは、アンテナアレイ500の他のビームグループにおける対応するビームと直交している。通常の状況では、利用可能なビームLは16本である。互いに直交するビームの間隔が制限され、例えば、間隔d=2Oである場合、利用可能なビームLは9に制限される。i1,2について、
【数72】
は、
【数73】
に書き換えられる。N*Nの値と比較して、選択されたビームの利用可能な数が減少する。i1,2についてフィードバックのオーバーヘッドが削減され得る。
【0106】
いくつかの実施形態では、端末デバイス120は、第4のPMIをさらに決定してもよい。第4のPMIは、第7の数のビームの少なくとも1つのサブバンド振幅係数を示す。
【0107】
表1を参照して、i1,4,1は、L本ビームにおける各ビームの振幅係数の広帯域指示とみなされてもよく、i2,2,1は、広帯域振幅値がゼロでないサブバンド内の2L-1本ビームからのビームの位相係数のサブバンド指示(a subband indication)とみなされてもよい。i2,2,1について、Mは、ゼロでない広帯域振幅係数を有するビームの数を表す。
【0108】
CSIレポートは、第1のCSI部分と第2のCSI部分を含んでもよい。一般的に、ゼロでない広帯域振幅係数の数Mを報告するオーバーヘッドを考慮して、第1のCSI部分において、Mをネットワークデバイスに報告する。いくつかの実施形態では、広帯域振幅係数(即ち、i1,4,1)は、第1のCSI部分においてネットワークデバイスに報告される。そのため、ゼロでない広帯域振幅係数を有するビームの数(即ち、M)を報告する必要はない。
【0109】
第1のCSI部分のCSIフィールドのマッピング順序を以下の表3に示す。
【表3】
【0110】
上述したように、サブバンド振幅係数について、オーバーヘッドは、ゼロでない広帯域振幅係数の数に依存する。しかし、一部の広帯域振幅係数がゼロでないとしても、これらの広帯域振幅係数は十分に大きいものではない。したがって、これらの広帯域振幅係数について、サブバンド振幅係数を調整する必要はない。
【0111】
いくつかの実施形態では、ゼロでない広帯域振幅係数の数にさらに閾値を設定してもよい。いくつかの実施形態では、閾値は、
【数74】
のいずれか1つであってもよい。閾値以下の広帯域振幅係数を有するビームについて、サブバンド振幅係数を報告する必要はない。即ち、サブバンド振幅係数を1に設定し、i2,2,1及び/又はi2,2,2を報告しない。例えば、広帯域振幅係数の8つの可能な値、即ち、
【数75】
について、閾値をそれぞれ
【数76】
に設定してもよい。
【0112】
図2に戻り、ブロック230において、端末デバイス120は、少なくとも1つのPMIをネットワークデバイス120に送信する。例えば、少なくとも1つのPMIは、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)を介してネットワークデバイス120に送信される。
【0113】
上記から分かるように、本開示の実施形態は、CSIフィードバックのオーバーヘッドを削減するためのソリューションを提供する。このソリューションによれば、フィードバックにCBSRを導入することによって、i1,2、i1,1、i1,4,1及びi2,1,1に関連付けられるPMIについて、フィードバックのオーバーヘッドが大幅に削減される。
【0114】
図6は、本開示のいくつかの実施形態にかかるチャネル状態情報(CSI)フィードバックのオーバーヘッドを削減するための例示的な方法600のフローチャートを示す。方法600は、図1に示すネットワークデバイス110において実施され得る。説明の目的のために、方法600は、図1を参照してネットワークデバイス110の観点から説明される。
【0115】
ブロック610において、ネットワークデバイス110は、コードブック構成及び参照信号を端末デバイスに送信し、コードブック構成は、少なくとも1つのコードブックサブセット制限(CBSR)を示す。
【0116】
ブロック620において、ネットワークデバイス110は、端末デバイスとネットワークデバイスとの間のビームセットのうち、少なくとも1つのCBSRに少なくとも部分的に基づいて選択された複数のビームに関連付けられる少なくとも1つのプレコーディングマトリクスインジケータ(PMI)を受信し、少なくとも1つのPMIは、端末デバイスによって参照信号に基づいて決定されたものである。
【0117】
さらに、いくつかの実施形態では、ネットワークデバイス110は、少なくとも1つのPMIから目標ビームを決定し、目標ビームを介して端末デバイスに信号を送信する。
【0118】
最後に、本開示の原理及び実施は、図7を参照して以下に詳細に説明される。図7は、本開示の実施形態にかかるUCI送信のためのプロセス700を示す。説明の目的のために、プロセス700は、図1を参照して説明される。プロセス700は、図1のネットワークデバイス110及び端末デバイス120に関わる。
【0119】
ネットワークデバイス110は、コードブック構成及び参照信号を端末デバイス120に送信する(705)。コードブック構成は、少なくとも1つのコードブックサブセット制限(CBSR)を示す。チャネル構成に関連付けられる様々なパラメータは、端末デバイス120によって取得され得る。
【0120】
端末デバイス120は、端末デバイスとネットワークデバイスとの間のビームセットのうち、少なくとも1つのCBSRに少なくとも部分的に基づいて選択された複数のビームに関連付けられる少なくとも1つのプレコーディングマトリクスインジケータ(PMI)を決定する(710)。いくつかの特定のビーム又はビームグループに関連付けられる少なくとも1つのPMIを決定するために、端末デバイス120は、ネットワークデバイスから受信したRRCシグナリングに基づいて、ネットワークデバイス110のアンテナアレイの第1の次元及び第2の次元におけるアンテナポートの数と、ネットワークデバイス110のアンテナアレイの第1の次元及び第2の次元におけるアンテナポートの数に対応するオーバーサンプリング係数とを取得する。さらに、端末デバイス120は、第1のCBSR及び第2のCBSRを取得する。
【0121】
端末デバイス120は、少なくとも1つのPMIをネットワークデバイス110に送信する(715)。ネットワークデバイス110は、少なくとも1つのPMIから目標ビームを決定し(720)、目標ビームを介して端末デバイス120に信号を送信する(725)。
【0122】
本開示の実施形態は、CSIフィードバックのオーバーヘッドを削減するためのソリューションを提供することが分かる。このソリューションによれば、フィードバックにCBSRを導入することによって、i1,2、i1,1、i1,4,1及びi2,1,1に関連付けられるPMIについて、フィードバックのオーバーヘッドが大幅に削減される。
【0123】
図8は、本開示の実施形態の実施に適するデバイス800の簡略的なブロック図である。デバイス800は、図1に示すネットワークデバイス110又は端末デバイス120のさらなる例示的な実施と見なされることができる。そのため、デバイス800は、ネットワークデバイス110或いは端末デバイス120で実施され、又はネットワークデバイス110或いは端末デバイス120の少なくとも一部として実施されることができる。
【0124】
図示のように、デバイス800は、プロセッサ810と、プロセッサ810に接続されているメモリ820と、プロセッサ810に接続されている適切な送信機(TX)及び受信機(RX)840と、TX/RX840に接続されている通信インターフェースとを備える。メモリ810は、プログラム830の少なくとも一部を格納する。TX/RX840は、双方向通信するためのものである。TX/RX840は、通信を容易にするために少なくとも1つのアンテナを有するが、実際には、本願で言及されるアクセスノードは、いくつかを有してもよい。通信インターフェースは、eNB間の双方向通信用のX2インターフェース、MME(Mobility Management Entity)/S-GW(Serving Gateway)とeNBとの間の通信用のS1インターフェース、eNBとリレーノード(RN:Relay Node)との間の通信用のUnインターフェース、又はeNBと端末デバイスとの間の通信用のUuインターフェースなど、他のネットワーク要素との通信に必要な任意のインターフェースを表してもよい。
【0125】
プログラム830は、関連するプロセッサ810によって実行されると、本明細書で図2図7を参照して説明したように、デバイス800が本開示の実施形態に従って動作することを可能にするプログラム命令を含むと想定される。本開示の実施形態は、デバイス800のプロセッサ810によって実行可能なコンピュータソフトウェアにより、又はハードウェアにより、又はソフトウェアとハードウェアの組み合わせにより実装されてもよい。プロセッサ810は、本開示の様々な実施形態を実施するように構成されてもよい。さらに、プロセッサ810とメモリ820の組合せは、本開示の様々な実施形態を実施するのに適した処理手段850を形成してもよい。
【0126】
メモリ820は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプのものであってもよく、非限定的な例として、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体、半導体系のメモリデバイス、磁気メモリデバイス及びシステム、光メモリデバイス及びシステム、固定メモリ及びリムーバブルメモリなどの任意の適切なデータストレージ技術を使用して実施されてもよい。デバイス800には1つのメモリ820のみが示されているが、物理的に別個であるいくつかのメモリモジュールがあってもよい。プロセッサ810は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプのものであってもよく、非限定的な例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、及びマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1つ又は複数を含んでもよい。デバイス800は、メインプロセッサを同期させるクロックに時間的に従属する特定用途向け集積回路チップなどの複数のプロセッサを有してもよい。
【0127】
一般的に、本開示の様々な実施形態は、ハードウェア又は専用回路、ソフトウェア、ロジック、又はそれらの任意の組合せで実施されてもよい。一部の態様はハードウェアで実施され、他の態様はコントローラ、マイクロプロセッサ又は他のコンピューティングデバイスによって実行されるファームウェア又はソフトウェアで実施されてもよい。本開示の実施形態の様々な態様は、ブロック図、フローチャート、又は他の何らかの画像表現を使用して例示及び説明されているが、本明細書で説明されるこれらのブロック、装置、システム、技術又は方法は、非限定的な例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路又はロジック、汎用ハードウェア又はコントローラ又は他のコンピューティングデバイス、又はそれらの組み合わせに実施されてもよいと理解される。
【0128】
本開示は、さらに、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に有形に格納された少なくとも1つのコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、図2図11のいずれかを参照して上記で説明したプロセス又は方法を実行するために、プログラムモジュールに含まれるものなどの、対象の実プロセッサ又は仮想プロセッサ上のデバイスで実行される、コンピュータ実行可能な命令を含む。一般的に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行する、又は特定の抽象データ型を実装するルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、データ構造などを含む。プログラムモジュールの機能は、様々な実施形態で必要に応じてプログラムモジュール間で組み合わせるか、又は分割してもよい。プログラムモジュールのためのマシン実行可能な命令は、ローカルデバイスで実行されてもよいし、分散型デバイスで実行されてもよい。分散型デバイスでは、プログラムモジュールはローカルとリモートのストレージメディアの両方に配置されてもよい。
【0129】
本開示の方法を実行するためのプログラムコードは、1つ又は複数のプログラミング言語の任意の組合せで記述されてもよい。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又はその他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサ又はコントローラに提供されることによって、プログラムコードがプロセッサ又はコントローラによって実行されると、フローチャート及び/又はブロック図に規定される機能/動作が実現される。プログラムコードは、完全にマシン上で実行されたり、その一部がマシン上で実行されたり、スタンドアロンソフトウェアパッケージとして実行されたり、一部がマシン上で実行され、かつ一部がリモートマシン上で実行されたり、又は完全にリモートマシン又はサーバー上で実行されたりすることができる。
【0130】
前記プログラムコードは、命令実行システム、装置、又はデバイスによって、又はそれらと関連して使用するためのプログラムを含むか、又は格納する任意の有形媒体であり得るマシン読み取り可能な媒体上で具現化されてもよい。マシン読み取り可能な媒体は、マシン読み取り可能な信号媒体又はマシン読み取り可能な記憶媒体であってもよい。マシン読み取り可能な媒体は、電子、磁気、光学、電磁気、赤外線、又は半導体システム、装置、又はデバイス、あるいは前述の任意の適切な組合せを含むが、これらに限定されない。マシン読み取り可能な記憶媒体のより具体的な例には、1つ又は複数のワイヤによる電気的な接続、ポータブルコンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバー、ポータブルコンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、光学式ストレージデバイス、磁気ストレージデバイス、又は前述の任意の適切な組合せが挙げられる。
【0131】
さらに、操作は特定の順序で図面に描かれているが、これは、望ましい結果を達成するために、そのような操作が図示の特定の順序又は連続順序で実行されること、又はすべての描かれた操作が実行されることを要求するものとして理解されるべきではない。特定の状況では、マルチタスクと並列処理が有利な場合がある。同様に、上記説明にはいくつかの特定の実装の詳細が含まれているが、これらは本開示の範囲の制限としてではなく、特定の実施形態に特有の特徴の説明として解釈されるべきである。別個の実施形態の文脈で記載されている特定の特徴は、単一の実施形態に組み合わせて実施されることもできる。逆に、単一の実施形態の文脈で説明される様々な特徴は、複数の実施形態で別々に、又は任意の適切なサブコンビネーションで実施されてもよい。
【0132】
本開示について、構造的特徴及び/又は方法論的動作に特有の用語で説明したが、添付の請求の範囲で限定される本開示は、必ずしも上記の特定の特徴又は動作に限定されないことを理解されたい。むしろ、上記の特定の特徴及び動作は、請求の範囲を実施する例示的な形態として開示されている。
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図4
図5
図6
図7
図8