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▶ 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023179598
(43)【公開日】2023-12-19
(54)【発明の名称】コントローラ
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/24 20140101AFI20231212BHJP
   G06F 3/14 20060101ALI20231212BHJP
   A63F 13/28 20140101ALI20231212BHJP
   A63F 13/50 20140101ALI20231212BHJP
【FI】
A63F13/24
G06F3/14 320A
A63F13/28
A63F13/50
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023171482
(22)【出願日】2023-10-02
(62)【分割の表示】P 2020559981の分割
【原出願日】2019-12-04
(31)【優先権主張番号】62/776,498
(32)【優先日】2018-12-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】310021766
【氏名又は名称】株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント
(74)【代理人】
【識別番号】110000154
【氏名又は名称】弁理士法人はるか国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 彰紀
(72)【発明者】
【氏名】青木 俊雅
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 広祐
(57)【要約】      (修正有)
【課題】操作デバイスを発光させることによるプログラムの実行状況のより豊かな表現を可能にする発光制御装置、操作デバイス、発光制御方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】特定発光領域特定部(78a)は、プログラムの実行状況に応じた情報に基づき、操作デバイスに設定された発光領域のうちの、当該情報に応じた一部である特定発光領域を特定する。発光制御部(80)は、特定発光領域が認識可能となるよう発光領域の少なくとも一部を発光させる。
【選択図】図6A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プログラムの実行状況に応じた情報に基づき、操作デバイスに設定された発光領域のうちの、前記情報に応じた一部である特定発光領域を特定する特定発光領域特定部と、
前記特定発光領域が認識可能となるよう前記発光領域の少なくとも一部を発光させる発光制御部と、
を含むことを特徴とする発光制御装置。
【請求項2】
前記情報は、画像を表示部に表示させる情報を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の発光制御装置。
【請求項3】
前記画像の少なくとも一部を占める参照表示領域のうちの、前記操作デバイスに対応付けられる一部である特定表示領域を特定する特定表示領域特定部、をさらに含み、
前記特定発光領域特定部は、前記発光領域内における位置が前記参照表示領域内における前記特定表示領域の位置に対応付けられる前記特定発光領域を特定する、
ことを特徴とする請求項2に記載の発光制御装置。
【請求項4】
前記参照表示領域内に複数のユーザによってプレイされるゲームのプログラムの実行状況に応じた前記複数のユーザのそれぞれのプレイ状況が示されている前記画像を前記表示部に表示させる表示制御部、をさらに含み、
前記特定表示領域特定部は、前記操作デバイスを操作する前記ユーザのプレイ状況が示されている前記画像内の領域を前記特定表示領域として特定する、
ことを特徴とする請求項3に記載の発光制御装置。
【請求項5】
前記参照表示領域内における前記特定表示領域の位置を変更する特定表示領域変更部、をさらに含み、
前記特定表示領域の位置の変更に応じて、前記発光制御部は、変更後の前記特定表示領域に対応付けられる前記特定発光領域が認識可能となるよう前記発光領域の少なくとも一部の発光を変更する、
ことを特徴とする請求項4に記載の発光制御装置。
【請求項6】
前記発光領域は、複数の部分発光領域を含み、
前記発光制御部は、前記特定発光領域に対応付けられる少なくとも1つの前記部分発光領域を発光させる、
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の発光制御装置。
【請求項7】
前記発光制御部は、前記情報に応じた色、及び、前記特定発光領域が認識可能となるよう前記発光領域の少なくとも一部を発光させる、
ことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の発光制御装置。
【請求項8】
前記発光制御部は、前記特定発光領域が認識可能となり前記操作デバイスに対応付けられる識別情報が特定可能となるよう前記発光領域の少なくとも一部を発光させる、
ことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の発光制御装置。
【請求項9】
前記発光領域は、第1発光領域と第2発光領域とを含み、
前記特定発光領域特定部は、前記第1発光領域のうちの、前記画像に応じた一部である前記特定発光領域を特定し、
前記発光制御部は、前記特定発光領域が認識可能となるよう前記第1発光領域の少なくとも一部を発光させ、
前記発光制御部は、前記識別情報が特定可能となるよう前記第2発光領域の少なくとも一部を発光させる、
ことを特徴とする請求項8に記載の発光制御装置。
【請求項10】
前記発光制御装置には、複数の前記操作デバイスが接続されており、
前記発光制御部は、1の前記操作デバイスに対する操作に応じて、当該操作デバイスとは異なる前記操作デバイスにおける前記発光領域の少なくとも一部の発光を変更する、
ことを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の発光制御装置。
【請求項11】
前記情報は、センサ部の出力に応じた情報を含む、
ことを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の発光制御装置。
【請求項12】
発光領域が設定された操作デバイスであって、
プログラムの実行状況に応じた情報に基づいて前記発光領域の一部が特定される発光制御情報を受信する受信部と、
前記発光制御情報に応じて前記発光領域の一部を発光させる発光制御部と、
を含むことを特徴とする操作デバイス。
【請求項13】
タッチセンサを有し、前記タッチセンサと前記発光領域とは、上から見た際に少なくとも一部が重なる、
ことを特徴とする請求項12に記載の操作デバイス。
【請求項14】
前記タッチセンサの角部に対応する位置に発光部が設けられている、
ことを特徴とする請求項13に記載の操作デバイス。
【請求項15】
前記タッチセンサの中央部に対応する位置に発光部が設けられている、
ことを特徴とする請求項13に記載の操作デバイス。
【請求項16】
第1発光領域と第2発光領域とが設定された操作デバイスであって、
前記第1発光領域の少なくとも一部は、表示部に表示される画像に応じた一部である特定発光領域が認識可能となるよう発光し、
前記第2発光領域の少なくとも一部は、前記操作デバイスに対応付けられる識別情報が特定可能となるよう発光する、
ことを特徴とする操作デバイス。
【請求項17】
前記第1発光領域の少なくとも一部は、アプリケーションプログラムの実行状況に応じた制御信号に応じて発光し、
前記第2発光領域の少なくとも一部は、システムプログラムの実行状況に応じた制御信号に応じて発光する、
ことを特徴とする請求項16に記載の操作デバイス。
【請求項18】
プログラムの実行状況に応じた情報に基づき、操作デバイスに設定された発光領域のうちの、前記情報に応じた一部である特定発光領域を特定するステップと、
前記特定発光領域が認識可能となるよう前記発光領域の少なくとも一部を発光させるステップと、
を含むことを特徴とする発光制御方法。
【請求項19】
プログラムの実行状況に応じた情報に基づき、操作デバイスに設定された発光領域のうちの、前記情報に応じた一部である特定発光領域を特定する手順、
前記特定発光領域が認識可能となるよう前記発光領域の少なくとも一部を発光させる手順、
をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光制御装置、操作デバイス、発光制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ゲーム装置などのエンタテインメント装置のための入力装置として利用される操作デバイスのなかには、エンタテインメント装置で実行されるゲームのプログラムなどといったプログラムの実行状況に応じた色で発光する発光部を備えたものが存在する。また、このような操作デバイスのなかには、操作デバイス又はユーザの識別情報を示すための発光部を備えたものも存在する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし上記の従来技術における発光部は、プログラムの実行状況に応じた色で全体が均一に発光する。そのため上記の従来技術では、操作デバイスを発光させることによるプログラムの実行状況の表現には限界があった。
【0004】
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、その目的の一つは、操作デバイスを発光させることによるプログラムの実行状況のより豊かな表現を可能にする発光制御装置、操作デバイス、発光制御方法及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明に係る発光制御装置は、プログラムの実行状況に応じた情報に基づき、操作デバイスに設定された発光領域のうちの、前記情報に応じた一部である特定発光領域を特定する特定発光領域特定部と、前記特定発光領域が認識可能となるよう前記発光領域の少なくとも一部を発光させる発光制御部と、を含む。
【0006】
本発明の一態様では、前記情報は、画像を表示部に表示させる情報を含む。
【0007】
この態様では、前記画像の少なくとも一部を占める参照表示領域のうちの、前記操作デバイスに対応付けられる一部である特定表示領域を特定する特定表示領域特定部、をさらに含み、前記特定発光領域特定部は、前記発光領域内における位置が前記参照表示領域内における前記特定表示領域の位置に対応付けられる前記特定発光領域を特定してもよい。
【0008】
この態様では、前記参照表示領域内に複数のユーザによってプレイされるゲームのプログラムの実行状況に応じた前記複数のユーザのそれぞれのプレイ状況が示されている前記画像を前記表示部に表示させる表示制御部、をさらに含み、前記特定表示領域特定部は、前記操作デバイスを操作する前記ユーザのプレイ状況が示されている前記画像内の領域を前記特定表示領域として特定してもよい。
【0009】
この態様では、前記参照表示領域内における前記特定表示領域の位置を変更する特定表示領域変更部、をさらに含み、前記特定表示領域の位置の変更に応じて、前記発光制御部は、変更後の前記特定表示領域に対応付けられる前記特定発光領域が認識可能となるよう前記発光領域の少なくとも一部の発光を変更してもよい。
【0010】
また、本発明の一態様では、前記発光領域は、複数の部分発光領域を含み、前記発光制御部は、前記特定発光領域に対応付けられる少なくとも1つの前記部分発光領域を発光させる。
【0011】
また、本発明の一態様では、前記発光制御部は、前記情報に応じた色、及び、前記特定発光領域が認識可能となるよう前記発光領域の少なくとも一部を発光させる。
【0012】
また、本発明の一態様では、前記発光制御部は、前記特定発光領域が認識可能となり前記操作デバイスに対応付けられる識別情報が特定可能となるよう前記発光領域の少なくとも一部を発光させる。
【0013】
この態様では、前記発光領域は、第1発光領域と第2発光領域とを含み、前記特定発光領域特定部は、前記第1発光領域のうちの、前記画像に応じた一部である前記特定発光領域を特定し、前記発光制御部は、前記特定発光領域が認識可能となるよう前記第1発光領域の少なくとも一部を発光させ、前記発光制御部は、前記識別情報が特定可能となるよう前記第2発光領域の少なくとも一部を発光させてもよい。
【0014】
また、本発明の一態様では、前記発光制御装置には、複数の前記操作デバイスが接続されており、前記発光制御部は、1の前記操作デバイスに対する操作に応じて、当該操作デバイスとは異なる前記操作デバイスにおける前記発光領域の少なくとも一部の発光を変更する。
【0015】
また、本発明の一態様では、前記情報は、センサ部の出力に応じた情報を含む。
【0016】
また、本発明に係る操作デバイスは、発光領域が設定された操作デバイスであって、プログラムの実行状況に応じた情報に基づいて前記発光領域の一部が特定される発光制御情報を受信する受信部と、前記発光制御情報に応じて前記発光領域の一部を発光させる発光制御部と、を含む。
【0017】
本発明の一態様では、タッチセンサを有し、前記タッチセンサと前記発光領域とは、上から見た際に少なくとも一部が重なる。
【0018】
この態様では、前記タッチセンサの角部に対応する位置に発光部が設けられていてもよい。
【0019】
また、前記タッチセンサの中央部に対応する位置に発光部が設けられていてもよい。
【0020】
また、本発明に係る別の操作デバイスは、第1発光領域と第2発光領域とが設定された操作デバイスであって、前記第1発光領域の少なくとも一部は、表示部に表示される画像に応じた一部である特定発光領域が認識可能となるよう発光し、前記第2発光領域の少なくとも一部は、前記操作デバイスに対応付けられる識別情報が特定可能となるよう発光する。
【0021】
本発明の一態様では、前記第1発光領域の少なくとも一部は、アプリケーションプログラムの実行状況に応じた制御信号に応じて発光し、前記第2発光領域の少なくとも一部は、システムプログラムの実行状況に応じた制御信号に応じて発光する。
【0022】
また、本発明に係る発光制御方法は、プログラムの実行状況に応じた情報に基づき、操作デバイスに設定された発光領域のうちの、前記情報に応じた一部である特定発光領域を特定するステップと、前記特定発光領域が認識可能となるよう前記発光領域の少なくとも一部を発光させるステップと、を含む。
【0023】
また、本発明に係るプログラムは、プログラムの実行状況に応じた情報に基づき、操作デバイスに設定された発光領域のうちの、前記情報に応じた一部である特定発光領域を特定する手順、前記特定発光領域が認識可能となるよう前記発光領域の少なくとも一部を発光させる手順、をコンピュータに実行させる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明の一実施形態に係るエンタテインメントシステムの全体構成の一例を示す図である。
図2A】本発明の一実施形態に係るエンタテインメント装置の構成の一例を示す図である。
図2B】本発明の一実施形態に係るコントローラの構成の一例を示す図である。
図3】本発明の一実施形態に係るコントローラの上面の一例を示す図である。
図4】プレイ状況画像の一例を示す図である。
図5】部分発光領域の一例を示す図である。
図6A】本発明の一実施形態に係るエンタテインメント装置で実装される機能の一例を示す機能ブロック図である。
図6B】本発明の一実施形態に係るコントローラで実装される機能の一例を示す機能ブロック図である。
図7】特定発光領域の一例を示す図である。
図8】プレイ状況画像の一例を示す図である。
図9】特定発光領域の一例を示す図である。
図10】プレイ状況画像の一例を示す図である。
図11】特定発光領域の一例を示す図である。
図12】部分発光領域の一例を示す図である。
図13】部分発光領域の一例を示す図である。
図14】プレイ状況画像の一例を示す図である。
図15】特定発光領域の一例を示す図である。
図16】部分発光領域の一例を示す図である。
図17】部分発光領域の一例を示す図である。
図18】部分発光領域の一例を示す図である。
図19】部分発光領域の一例を示す図である。
図20】プレイ状況画像の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の一実施形態について図面に基づき詳細に説明する。
【0026】
図1は、本発明の一実施形態に係るエンタテインメントシステム10の全体構成の一例を示す図である。図1に示すように、本実施形態に係るエンタテインメントシステム10は、エンタテインメント装置12とディスプレイ14とカメラマイクユニット16とコントローラ18とを含んでいる。
【0027】
本実施形態に係るエンタテインメント装置12は、例えばゲームコンソール、DVDプレイヤ、Blu-ray(登録商標)プレイヤなどといったコンピュータである。本実施形態に係るエンタテインメント装置12は、例えば記憶されている、あるいは、光ディスクに記録された、ゲームプログラムの実行やコンテンツの再生などによって映像や音声を生成する。そして本実施形態に係るエンタテインメント装置12は、生成される映像を表す映像信号や生成される音声を表す音声信号を出力する。
【0028】
本実施形態に係るエンタテインメント装置12は、例えば図2Aに示すように、プロセッサ20、記憶部22、通信部24、入出力部26を含んでいる。
【0029】
プロセッサ20は、例えばエンタテインメント装置12にインストールされるプログラムに従って動作するCPU等のプログラム制御デバイスである。本実施形態に係るプロセッサ20には、CPUから供給されるグラフィックスコマンドやデータに基づいてフレームバッファに画像を描画するGPU(Graphics Processing Unit)も含まれている。
【0030】
記憶部22は、例えばROMやRAM等の記憶素子やハードディスクドライブなどである。記憶部22には、プロセッサ20によって実行されるプログラムなどが記憶される。また、本実施形態に係る記憶部22には、GPUにより画像が描画されるフレームバッファの領域が確保されている。
【0031】
通信部24は、例えばネットワークボードや無線LANモジュールやブルートゥース(登録商標)モジュールなどの通信インタフェースなどである。
【0032】
入出力部26は、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)ポート、USBポートなどの入出力ポートである。
【0033】
本実施形態に係るディスプレイ14は、例えば液晶ディスプレイ等であり、エンタテインメント装置12から出力される映像信号が表す映像などを表示させる。
【0034】
本実施形態に係るカメラマイクユニット16は、例えば被写体を撮影した画像をエンタテインメント装置12に出力するカメラ16a及び周囲の音声を取得して当該音声を音声データに変換してエンタテインメント装置12に出力するマイク16bを含んでいる。また本実施形態に係るカメラ16aはステレオカメラである。
【0035】
エンタテインメント装置12とディスプレイ14とは、例えば、AVケーブルや、HDMIケーブル等を介して接続されている。エンタテインメント装置12とカメラマイクユニット16とは、例えば、USBケーブルや、AVケーブルや、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)ケーブル等を介して接続されている。
【0036】
本実施形態に係るコントローラ18(18a、18b、18c、18d、・・・)は、エンタテインメント装置12に対する操作入力を行うための操作デバイスである。
【0037】
本実施形態に係るコントローラ18は、例えば図2Bに示すように、制御部30、記憶部32、通信部34、入力部36、センサ部38、発光部40、タッチセンサ42、振動子44、拡張端子46、を含んでいる。
【0038】
制御部30は、例えばデジタルシグナルプロセッサ(DSP)などの制御デバイスである。記憶部32は、例えばメモリなどの記憶素子である。通信部34は、例えば、無線LANモジュールやブルートゥースモジュールなどの通信インタフェースである。入力部36は、方向キー、ボタン、操作スティック、タッチパッド、キーパッドなどの入力操作部材である。センサ部38は、加速度センサ、モーションセンサ、ジャイロセンサ、GPSモジュールなどのデバイスである。発光部40は、例えば、LEDなどの光源を含むデバイスである。発光部40には、互いに色の異なる複数の光源(例えば、赤、緑、及び、青の光源)が含まれていてもよい。なお発光部40に、アクリルやポリカーボネートなどを材料に含む導光板(光拡散部材)が含まれていてもよい。また、発光部40は、液晶ディスプレイ(LCD)などの表示デバイスであってもよい。タッチセンサ42は、ユーザの指などの物体の位置を検出可能なデバイスである。振動子44は、アクチュエータなどの振動デバイスである。拡張端子46は、USBポートなどの端子である。
【0039】
図3には、コントローラ18の上面の一例が示されている。以下の説明では、図3における上方向がコントローラ18の前方向であり、図3における下方向がコントローラ18の後方向であることとする。
【0040】
図3に示すように、本実施形態に係るコントローラ18は、方向キー、ボタン、操作スティックを備える。ユーザは、コントローラ18が備える方向キーやボタンを押下したり、操作スティックを傾けたりすることで、コントローラ18を用いて各種の操作入力を行うことができる。またコントローラ18を動かすことに応じたセンサ部38の出力を用いて、各種の操作入力を行うことができる。そして本実施形態では、コントローラ18は、操作入力に対応付けられる入力データをエンタテインメント装置12に出力する。
【0041】
また図3に示すように、本実施形態に係るコントローラ18の上面の前側中央には、ユーザの指などの物体の位置を検出可能なタッチセンサ42が設けられている。
【0042】
そして本実施形態では上から見た際に少なくとも一部がタッチセンサ42と重なる発光領域48が設定されている。ここで上から見た際にタッチセンサ42が占める領域を含む、当該領域よりも広い領域が、発光領域48として設定されてもよい。また、上から見た際にタッチセンサ42と重なる領域が発光領域48として設定されてもよい。本実施形態に係るコントローラ18には、例えば、タッチセンサ42の下面(裏面)に、LEDなどの光源を含む発光部40が設けられている。発光部40には、互いに色の異なる複数の光源(例えば、赤、緑、及び、青の光源)が含まれている。発光部40に、アクリルやポリカーボネートなどを材料に含む導光板(光拡散部材)が含まれていてもよい。
【0043】
またタッチセンサ42や発光部40の下方には、タッチセンサ42が押下されたことを検知するためのスイッチが配置されている。そのため、タッチセンサ42はオン/オフ操作が可能なボタンとしても機能する。
【0044】
ユーザがタッチセンサ42に対して指などによりタッチ操作を行った際には、コントローラ18は、タッチ操作が行われた位置を示す入力データをエンタテインメント装置12に出力する。また、ユーザが上述のスイッチに対するオン/オフ操作を行った際には、コントローラ18は、当該オン/オフ操作が行われたことを示す入力データをエンタテインメント装置12に出力する。なおこの場合、オン/オフ操作が行われた際にタッチセンサ42が検出する位置、及び、当該オン/オフ操作が行われたことを示す入力データがエンタテインメント装置12に出力されてもよい。
【0045】
また、本実施形態に係るコントローラ18は、USBケーブルでエンタテインメント装置12と接続することで、有線で入力データをエンタテインメント装置12に出力することができる。また、本実施形態に係るコントローラ18は、無線で入力データをエンタテインメント装置12に出力することができるようにもなっている。
【0046】
本実施形態に係るコントローラ18は、エンタテインメント装置12から送信される発光制御信号を受信する。当該発光制御信号には、例えば、発光させる色や発光させるべき領域などを示す情報が含まれている。そしてコントローラ18は、当該発光制御信号が示す情報に従って、発光領域48の少なくとも一部を発光させる。
【0047】
また本実施形態では、コントローラ18に対して図3に示す接続ボタン50を押下する操作などといった所定の接続操作を行うことで、当該コントローラ18とエンタテインメント装置12が接続されて、当該コントローラ18による操作入力が可能となる。また本実施形態に係るエンタテインメント装置12は、複数のコントローラ18と接続することができるようになっている。そして、本実施形態では、エンタテインメント装置12に接続されたコントローラ18には、当該コントローラ18に対応付けられる識別情報が割り当てられる。以下、コントローラ18に対応付けられる識別情報を、当該コントローラ18のデバイスIDと呼ぶこととする。ここで例えば、エンタテインメント装置12に接続されたコントローラ18には、エンタテインメント装置12に接続された順序に対応付けられるデバイスIDが設定されてもよい。
【0048】
また、デバイスIDに対してそれぞれのコントローラ18に固有のIDが対応付けられたテーブルが、エンタテインメント装置12の内部で管理されてもよい。当該テーブルには、エンタテインメント装置12にログインする際のユーザIDが登録されていてもよい。コントローラ18から受信したデータには、コントローラ18に固有のIDが含まれていてもよい。そして、エンタテインメント装置12が、受信したデータと、コントローラ18とアプリケーションが処理に用いるデバイスIDと、ユーザIDとを対応付けることができるようになっていてもよい。また、上述の識別情報として、デバイスIDのほかに、ユーザID、ならびにコントローラ固有のIDが使用されてもよい。
【0049】
以下の説明では、コントローラ18a、コントローラ18b、コントローラ18c、コントローラ18dの順に、4個のコントローラ18がエンタテインメント装置12に接続されることとする。そして、コントローラ18aにはデバイスIDとして1が、コントローラ18bにはデバイスIDとして2が、コントローラ18cにはデバイスIDとして3が、コントローラ18dにはデバイスIDとして4が設定されることとする。なお、デバイスIDが、番号ではなく、例えば、色を示す情報であってもよい。
【0050】
本実施形態では例えば、複数のユーザがプレイするゲームのプレイ状況に応じた画像がディスプレイ14に表示される。図4は、複数のユーザがプレイするゲームのプレイ状況に応じた画像であるプレイ状況画像60の一例を模式的に示す図である。図4に示すプレイ状況画像60には、4人のユーザのそれぞれのプレイ状況が示されている。各ユーザは、ディスプレイ14に表示されるプレイ状況画像60を見ながらコントローラ18を操作してゲームをプレイする。
【0051】
例えばプレイ状況画像60の左上に位置するプレイ領域62aには、コントローラ18aを操作するユーザのプレイ状況が示されている。また例えばプレイ状況画像60の右上に位置するプレイ領域62bには、コントローラ18bを操作するユーザのプレイ状況が示されている。また例えばプレイ状況画像60の左下に位置するプレイ領域62cには、コントローラ18cを操作するユーザのプレイ状況が示されている。また例えばプレイ状況画像60の右下に位置するプレイ領域62dには、コントローラ18dを操作するユーザのプレイ状況が示されている。
【0052】
そしてこの場合、コントローラ18a~18dのそれぞれの発光領域48は、プレイ状況画像60内における、当該コントローラ18を操作するユーザのプレイ状況が示されているプレイ領域62の位置に応じた発光をするよう制御される。
【0053】
図5は、本実施形態に係る部分発光領域64の一例を模式的に示す図である。図4の例では、発光領域48に、4個の部分発光領域64a、64b、64c、及び、64dが含まれている。部分発光領域64a、64b、64c、及び、64dは、それぞれ、発光領域48の上端、左端、右端、及び、下端に配置されている。
【0054】
そして本実施形態では例えば、図4に示すプレイ状況画像60がディスプレイ14に表示されている際に、コントローラ18aについては、発光領域48の左上に位置する部分発光領域64a、及び、部分発光領域64bが発光する。このとき、コントローラ18aのデバイスIDに応じた色(例えば青色)で部分発光領域64a、及び、部分発光領域64bが発光してもよい。この場合は、部分発光領域64c、及び、部分発光領域64dは発光しない。
【0055】
そして、コントローラ18bについては、発光領域48の右上に位置する部分発光領域64a、及び、部分発光領域64cが発光する。このとき、コントローラ18bのデバイスIDに応じた色(例えば赤色)で部分発光領域64a、及び、部分発光領域64cが発光してもよい。この場合は、部分発光領域64b、及び、部分発光領域64dは発光しない。
【0056】
そして、コントローラ18cについては、発光領域48の左下に位置する部分発光領域64b、及び、部分発光領域64dが発光する。このとき、コントローラ18cのデバイスIDに応じた色(例えば緑色)で部分発光領域64b、及び、部分発光領域64dが発光してもよい。
【0057】
そして、コントローラ18dについては、発光領域48の右下に位置する部分発光領域64c、及び、部分発光領域64dが発光する。このとき、コントローラ18dのデバイスIDに応じた色(例えばマゼンダ色)で部分発光領域64c、及び、部分発光領域64dが発光してもよい。
【0058】
以上のように、コントローラ18において発光する部分発光領域64の発光領域48内における位置は、当該コントローラ18を操作するユーザのプレイ状況を示すプレイ領域62のプレイ状況画像60内における位置に対応している。そのため本実施形態によれば、ユーザは、当該ユーザが操作しているコントローラ18を見ることで、当該ユーザのプレイ状況が示されているプレイ領域62がプレイ状況画像60内のどこにあるのかを容易に把握できることとなる。
【0059】
以下、発光領域48の発光制御を中心に、本実施形態に係るエンタテインメント装置12の機能についてさらに説明する。
【0060】
図6Aは、本実施形態に係るエンタテインメント装置12で実装される機能の一例を示す機能ブロック図である。なお、本実施形態に係るエンタテインメント装置12で、図6Aに示す機能のすべてが実装される必要はなく、また、図6Aに示す機能以外の機能が実装されていても構わない。
【0061】
図6Aに示すように、本実施形態に係るエンタテインメント装置12には、機能的には例えば、入力データ受付部70、システムプログラム実行部72、アプリケーションプログラム実行部74、表示制御部76、発光表現特定部78、発光制御部80、が含まれる。また、発光表現特定部78には、特定発光領域特定部78a、色特定部78b、が含まれる。
【0062】
入力データ受付部70は、通信部24を主として実装される。システムプログラム実行部72、アプリケーションプログラム実行部74、発光表現特定部78は、プロセッサ20を主として実装される。表示制御部76は、プロセッサ20及び入出力部26を主として実装される。発光制御部80は、プロセッサ20及び通信部24を主として実装される。
【0063】
そして以上の機能は、コンピュータであるエンタテインメント装置12にインストールされた、以上の機能に対応する指令を含むプログラムをプロセッサ20で実行することにより実装されている。このプログラムは、例えば、光ディスク、磁気ディスク、磁気テープ、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等のコンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体を介して、あるいは、インターネットなどを介してエンタテインメント装置12に供給される。
【0064】
図6Bは、本実施形態に係るコントローラ18で実装される機能の一例を示す機能ブロック図である。なお、本実施形態に係るエンタテインメント装置12で、図6Bに示す機能のすべてが実装される必要はなく、また、図6Bに示す機能以外の機能が実装されていても構わない。
【0065】
図6Bに示すように、本実施形態に係るコントローラ18には、機能的には例えば、入力データ出力部90、制御信号受信部92、発光制御部94が含まれる。
【0066】
入力データ出力部90、制御信号受信部92は、通信部34を主として実装される。発光制御部94は、制御部30及び発光部40を主として実装される。
【0067】
入力データ受付部70は、本実施形態では例えば、コントローラ18が送信する入力データを受け付ける。
【0068】
システムプログラム実行部72は、本実施形態では例えば、エンタテインメント装置12にインストールされているシステムプログラムを実行する。ここでシステムプログラム実行部72は、入力データ受付部70が受け付ける入力データに応じた処理を実行してもよい。
【0069】
アプリケーションプログラム実行部74は、本実施形態では例えば、エンタテインメント装置12にインストールされているゲームのプログラムなどといったアプリケーションプログラムを実行する。ここでアプリケーションプログラム実行部74は、入力データ受付部70が受け付ける入力データに応じた処理を実行してもよい。
【0070】
表示制御部76は、本実施形態では例えば、プログラムの実行状況に応じた画像をディスプレイ14などの表示部に表示させる。表示制御部76は、システムプログラム実行部72によるシステムプログラムの実行状況に応じた画像をディスプレイ14などの表示部に表示させてもよい。また表示制御部76は、アプリケーションプログラム実行部74によるアプリケーションプログラムの実行状況に応じた画像をディスプレイ14などの表示部に表示させてもよい。表示制御部76は、例えば図4に示すプレイ状況画像60をディスプレイ14に表示させてもよい。
【0071】
発光表現特定部78は、本実施形態では例えば、コントローラ18の発光領域48の発光表現(例えば、発光させる領域及び発光色)を特定する。
【0072】
発光表現特定部78に含まれる特定発光領域特定部78aは、本実施形態では例えば、発光領域48の少なくとも一部である特定発光領域96を特定する。図7は、特定発光領域96の一例を示す図である。
【0073】
特定発光領域特定部78aは、本実施形態では例えば、プログラムの実行状況に応じた情報に基づき、コントローラ18に設定された発光領域48のうちの、当該情報に応じた一部である特定発光領域96を特定する。当該情報には、画像を表示部に表示させる情報が含まれていてもよい。ここで特定発光領域特定部78aは、表示制御部76により表示されるよう制御される画像に基づいて、特定発光領域96を特定してもよい。また、例えば図4に示すプレイ状況画像60が表示されている際に、コントローラ18を操作するユーザのプレイ状況を示すプレイ領域62のプレイ状況画像60内における位置に基づいて、当該コントローラ18に対応付けられる特定発光領域96が特定される。ここでコントローラ18を操作するユーザのプレイ状況を示すプレイ領域62のプレイ状況画像60内における位置と、当該コントローラ18に対応付けられる特定発光領域96の発光領域48内における位置と、が対応していてもよい。
【0074】
例えば、プレイ状況画像60の左上に位置するプレイ領域62aには、コントローラ18aを操作するユーザのプレイ状況が示されている。この場合は、発光領域48の左上に位置する特定発光領域96aが、コントローラ18aに対応付けられる特定発光領域96として特定されてもよい。同様にして、発光領域48の右上に位置する特定発光領域96bが、コントローラ18bに対応付けられる特定発光領域96として特定されてもよい。また、発光領域48の左下に位置する特定発光領域96cが、コントローラ18cに対応付けられる特定発光領域96として特定されてもよい。また、発光領域48の右下に位置する特定発光領域96dが、コントローラ18dに対応付けられる特定発光領域96として特定されてもよい。
【0075】
発光表現特定部78に含まれる色特定部78bは、本実施形態では例えば、コントローラ18のデバイスIDに応じた色を特定する。ここで、例えばシステムプログラム実行部72によって、コントローラ18とエンタテインメント装置12との接続処理が実行された際に、色特定部78bが、当該コントローラ18のデバイスIDに応じた色を特定してもよい。
【0076】
本実施形態ではデバイスIDと色との対応については予め定められていることとする。例えば、デバイスIDの値1、2、3、及び、4のそれぞれには、青色、赤色、緑色、及び、マゼンダ色が対応付けられることとする。そのためデバイスIDが1であるコントローラ18aについてはデバイスIDに応じた色として青色が特定される。また、デバイスIDが2であるコントローラ18bについてはデバイスIDに応じた色として赤色が特定される。また、デバイスIDが3であるコントローラ18cについてはデバイスIDに応じた色として緑色が特定される。また、デバイスIDが4であるコントローラ18dについてはデバイスIDに応じた色としてマゼンダ色が特定される。
【0077】
発光制御部80は、本実施形態では例えば、特定発光領域96が認識可能となるよう発光領域48の少なくとも一部を発光させる。ここで発光制御部80は、複数の部分発光領域64のうち、特定発光領域96に対応付けられる少なくとも1つの部分発光領域64を発光させてもよい。また、発光制御部80は、プログラムの実行状況に応じた情報に応じた色、及び、特定発光領域96が認識可能となるよう発光領域48の少なくとも一部を発光させてもよい。
【0078】
また発光制御部80は、特定発光領域96が認識可能となりコントローラ18のデバイスIDが特定可能となるよう発光領域48の少なくとも一部を発光させてもよい。例えば、発光制御部80は、特定発光領域96に対応付けられる少なくとも1つの部分発光領域64を、コントローラ18のデバイスIDに応じた色で発光させてもよい。またこの場合、特定発光領域96に対応付けられる少なくとも1つの部分発光領域64以外の部分発光領域64は発光しないよう制御されてもよい。
【0079】
発光制御部80は、特定発光領域特定部78aが特定する特定発光領域96に基づいて、当該特定発光領域96に対応付けられる少なくとも1つの部分発光領域64を特定してもよい。例えば特定発光領域96aに対応付けられる部分発光領域64として、特定発光領域96aの位置に配置されている部分発光領域64a、及び、部分発光領域64bが特定されてもよい。また、特定発光領域96bに対応付けられる部分発光領域64として、特定発光領域96bの位置に配置されている部分発光領域64a、及び、部分発光領域64cが特定されてもよい。また、特定発光領域96cに対応付けられる部分発光領域64として、特定発光領域96cの位置に配置されている部分発光領域64b、及び、部分発光領域64dが特定されてもよい。また、特定発光領域96dに対応付けられる部分発光領域64として、特定発光領域96dの位置に配置されている部分発光領域64c及び部分発光領域64dが特定されてもよい。
【0080】
そして発光制御部80は、色特定部78bが特定する色、及び、特定される少なくとも1つの部分発光領域64を示す発光制御信号をコントローラ18に送信してもよい。そしてコントローラ18は、当該発光制御信号を受け付けてもよい。そして、当該発光制御信号の受付に応じて、コントローラ18の発光部40は、当該コントローラ18のデバイスIDに応じた色、及び、特定発光領域96が認識可能となるよう発光してもよい。例えば、発光制御信号が示す部分発光領域64を発光制御信号が示す色で発光するようコントローラ18の発光部40が制御されてもよい。
【0081】
このようにして上述のようにコントローラ18aの部分発光領域64a、及び、部分発光領域64bが青色で発光する。そして、コントローラ18bの部分発光領域64a、及び、部分発光領域64cが赤色で発光する。そして、コントローラ18cの部分発光領域64b、及び、部分発光領域64dが緑色で発光する。そして、コントローラ18dの部分発光領域64c、及び、部分発光領域64dがマゼンダ色で発光する。
【0082】
入力データ出力部90は、本実施形態では例えば、上述の入力データをエンタテインメント装置12に出力する。
【0083】
制御信号受信部92は、本実施形態では例えば、上述の発光制御信号を受信する。
【0084】
発光制御部94は、本実施形態では例えば、制御信号受信部92が受信した発光制御信号に応じて、発光領域48の一部を発光させる。発光制御部94が、発光領域48の一部である、タッチセンサ42の角部に対応する位置に配置された部分発光領域64を発光させてもよい。この場合、タッチセンサ42の角部に対応する位置に発光部40が設けられていてもよい。また、発光制御部94が、発光領域48の一部である、タッチセンサ42の中央部に対応する位置に配置された部分発光領域64を発光させてもよい。この場合、タッチセンサ42の中央部に対応する位置に発光部40が設けられていてもよい。
【0085】
図8は、2人のユーザがプレイするゲームのプレイ状況に応じたプレイ状況画像60の一例を模式的に示す図である。図8に示すプレイ状況画像60には、コントローラ18aを操作するユーザとコントローラ18bを操作するユーザのプレイ状況が示されている。図8の例では、プレイ状況画像60の左に位置するプレイ領域62aには、コントローラ18aを操作するユーザのプレイ状況が示されている。また例えばプレイ状況画像60の右に位置するプレイ領域62bには、コントローラ18bを操作するユーザのプレイ状況が示されている。
【0086】
図8の例では、図9に示すように、発光領域48の左側の領域が特定発光領域96aとして特定される。そして、発光領域48の右側の領域が特定発光領域96bとして特定される。
【0087】
そしてこの場合は、図9に示す特定発光領域96aに対応付けられる部分発光領域64として、特定発光領域96aの位置に配置されている部分発光領域64a、部分発光領域64b、及び、部分発光領域64dが特定される。そして、図9に示す特定発光領域96bに対応付けられる部分発光領域64として、特定発光領域96bの位置に配置されている部分発光領域64a、部分発光領域64c、及び、部分発光領域64dが特定される。
【0088】
この場合は、コントローラ18aの部分発光領域64a、部分発光領域64b、及び、部分発光領域64dが青色で発光する。そして、コントローラ18bの部分発光領域64a、部分発光領域64c、及び、部分発光領域64dが赤色で発光する。
【0089】
図10は、2人のユーザがプレイするゲームのプレイ状況に応じたプレイ状況画像60の別の一例を模式的に示す図である。図10の例では、プレイ状況画像60の上に位置するプレイ領域62aには、コントローラ18aを操作するユーザのプレイ状況が示されている。また例えばプレイ状況画像60の下に位置するプレイ領域62bには、コントローラ18bを操作するユーザのプレイ状況が示されている。
【0090】
図10の例では、図11に示すように、発光領域48の上側の領域が特定発光領域96aとして特定される。そして、発光領域48の下側の領域が特定発光領域96bとして特定される。
【0091】
そしてこの場合は、図11に示す特定発光領域96aに対応付けられる部分発光領域64として、特定発光領域96aの位置に配置されている部分発光領域64a、部分発光領域64b、及び、部分発光領域64cが特定される。そして、図11に示す特定発光領域96bに対応付けられる部分発光領域64として、特定発光領域96bの位置に配置されている部分発光領域64b、部分発光領域64c、及び、部分発光領域64dが特定される。
【0092】
この場合は、コントローラ18aの部分発光領域64a、部分発光領域64b、及び、部分発光領域64cが青色で発光する。そして、コントローラ18bの部分発光領域64b、部分発光領域64c、及び、部分発光領域64dが赤色で発光する。
【0093】
なお、部分発光領域64の配置は、図5に示すものに限定されない。図12は、部分発光領域64の別の一例を示す図である。図12の例では、発光領域48の上端に部分発光領域64a、及び、64bが左から順に並んで配置されている。発光領域48の左端に部分発光領域64c、及び、64dが上から順に並んで配置されている。発光領域48の右端に部分発光領域64e、及び、64fが上から順に並んで配置されている。発光領域48の下端に部分発光領域64g、及び、64hが左から順に並んで配置されている。
【0094】
図12の例では、図7に示す特定発光領域96aに対応付けられる部分発光領域64として、部分発光領域64a、及び、部分発光領域64cが特定されてもよい。また、図7に示す特定発光領域96bに対応付けられる部分発光領域64として、部分発光領域64b、及び、部分発光領域64eが特定されてもよい。また、図7に示す特定発光領域96cに対応付けられる部分発光領域64として、部分発光領域64d、及び、部分発光領域64gが特定されてもよい。また、図7に示す特定発光領域96dに対応付けられる部分発光領域64として、部分発光領域64f、及び、部分発光領域64hが特定されてもよい。
【0095】
この場合は、コントローラ18aの部分発光領域64a、及び、部分発光領域64cが青色で発光する。そして、コントローラ18bの部分発光領域64b、及び、部分発光領域64eが赤色で発光する。そして、コントローラ18cの部分発光領域64d、及び、部分発光領域64gが緑色で発光する。そして、コントローラ18dの部分発光領域64f、及び、部分発光領域64hがマゼンダ色で発光する。
【0096】
同様にして、図8に示すプレイ状況画像60が表示されている際には、コントローラ18aの部分発光領域64a、部分発光領域64c、部分発光領域64d、及び、部分発光領域64gが青色で発光する。そして、コントローラ18bの部分発光領域64b、部分発光領域64e、部分発光領域64f、及び、部分発光領域64hが赤色で発光する。
【0097】
また、図10に示すプレイ状況画像60が表示されている際には、コントローラ18aの部分発光領域64a、部分発光領域64b、部分発光領域64c、及び、部分発光領域64eが青色で発光する。そして、コントローラ18bの部分発光領域64d、部分発光領域64f、部分発光領域64g、及び、部分発光領域64hが赤色で発光する。
【0098】
図13は、部分発光領域64のさらに別の一例を示す図である。図13の例では、発光領域48の上端に部分発光領域64a、64b、及び、64cが左から順に並んで配置されている。発光領域48の中央に部分発光領域64d、64e、及び、64fが左から順に並んで配置されている。発光領域48の下端に部分発光領域64g、64h、及び、64iが左から順に並んで配置されている。
【0099】
この場合、図4に示すプレイ状況画像60が表示されている際には、コントローラ18aの部分発光領域64a、部分発光領域64b、部分発光領域64d、及び、部分発光領域64eが、青色で発光してもよい。また、コントローラ18bの部分発光領域64b、部分発光領域64c、部分発光領域64e、及び、部分発光領域64fが、赤色で発光してもよい。また、コントローラ18cの部分発光領域64d、部分発光領域64e、部分発光領域64g、及び、部分発光領域64hが、緑色で発光してもよい。また、コントローラ18dの部分発光領域64e、部分発光領域64f、部分発光領域64h、及び、部分発光領域64iが、マゼンダ色で発光してもよい。
【0100】
また、図8に示すプレイ状況画像60が表示されている際には、コントローラ18aの部分発光領域64a、部分発光領域64b、部分発光領域64d、部分発光領域64e、部分発光領域64g、及び、部分発光領域64hが青色で発光してもよい。そして、コントローラ18bの部分発光領域64b、部分発光領域64c、部分発光領域64e、部分発光領域64f、部分発光領域64h、及び、部分発光領域64iが赤色で発光してもよい。
【0101】
また、図10に示すプレイ状況画像60が表示されている際には、コントローラ18aの部分発光領域64a、部分発光領域64b、部分発光領域64c、部分発光領域64d、部分発光領域64e、及び、部分発光領域64fが青色で発光してもよい。そして、コントローラ18bの部分発光領域64d、部分発光領域64e、部分発光領域64f、部分発光領域64g、部分発光領域64h、及び、部分発光領域64iが赤色で発光してもよい。
【0102】
図13の例では、プレイ領域62が並んで3個配置されている図14に示すようなプレイ状況画像60が表示される場合にも柔軟に対応できる。図14は、3人のユーザがプレイするゲームのプレイ状況に応じたプレイ状況画像60の一例を模式的に示す図である。図14に示すプレイ状況画像60には、コントローラ18aを操作するユーザとコントローラ18bを操作するユーザとコントローラ18cを操作するユーザのプレイ状況が示されている。図14の例では、プレイ状況画像60の左側に位置するプレイ領域62aには、コントローラ18aを操作するユーザのプレイ状況が示されている。また例えばプレイ状況画像60の中央に位置するプレイ領域62bには、コントローラ18bを操作するユーザのプレイ状況が示されている。また例えばプレイ状況画像60の右側に位置するプレイ領域62cには、コントローラ18cを操作するユーザのプレイ状況が示されている。
【0103】
この場合は、図15に示すように、発光領域48の左側に位置する特定発光領域96aが、コントローラ18aに対応付けられる特定発光領域96として特定されてもよい。同様にして、発光領域48の中央に位置する特定発光領域96bが、コントローラ18bに対応付けられる特定発光領域96として特定されてもよい。また、発光領域48の右側に位置する特定発光領域96cが、コントローラ18cに対応付けられる特定発光領域96として特定されてもよい。
【0104】
そして、特定発光領域96aに対応付けられる部分発光領域64として、図13に示す部分発光領域64a、部分発光領域64d、及び、部分発光領域64gが特定されてもよい。そして、特定発光領域96bに対応付けられる部分発光領域64として、図13に示す部分発光領域64b、部分発光領域64e、及び、部分発光領域64hが特定されてもよい。そして、特定発光領域96cに対応付けられる部分発光領域64として、図13に示す部分発光領域64c、部分発光領域64f、及び、部分発光領域64iが特定されてもよい。
【0105】
そして、コントローラ18aの部分発光領域64a、部分発光領域64d、及び、部分発光領域64gが青色で発光してもよい。そして、コントローラ18bの部分発光領域64b、部分発光領域64e、及び、部分発光領域64hが赤色で発光してもよい。そして、コントローラ18cの部分発光領域64c、部分発光領域64f、及び、部分発光領域64iが緑色で発光してもよい。
【0106】
また、図16に示すように、部分発光領域64が略矩形の領域であってもよい。図16の例では、発光領域48の左上に位置する部分発光領域64aが、図7に示す特定発光領域96aに対応付けられる部分発光領域64である。そして、発光領域48の右上に位置する部分発光領域64bが、図7に示す特定発光領域96bに対応付けられる部分発光領域64である。そして、発光領域48の左下に位置する部分発光領域64cが、図7に示す特定発光領域96cに対応付けられる部分発光領域64である。そして、発光領域48の右下に位置する部分発光領域64dが、図7に示す特定発光領域96dに対応付けられる部分発光領域64である。
【0107】
また、図17及び図18に示すように、部分発光領域64が帯状の領域であってもよい。図17に示す部分発光領域64a、64b、64c、及び、64dは、それぞれ、図5に示す部分発光領域64a、64b、64c、及び、64dに相当する。図18に示す部分発光領域64a、64b、64c、64d、64e、64f、64g、及び、64hは、それぞれ、図12に示す部分発光領域64a、64b、64c、64d、64e、64f、64g、及び、64hに相当する。
【0108】
また図19に示すように、発光領域48に、第1発光領域48aと、第2発光領域48bと、第3発光領域48cと、が含まれてもよい。第1発光領域48aは、例えば、特定発光領域96が認識可能となるよう発光する領域である。第2発光領域48bは、例えば、コントローラ18のデバイスIDが特定可能となるよう発光する領域である。第3発光領域48cは、例えば、ゲームのプログラムの実行状況に応じた色で発光する領域である。
【0109】
ここで第1発光領域48aの少なくとも一部、及び、第3発光領域48cは、アプリケーションプログラム実行部74によるアプリケーションプログラムの実行状況に応じた制御信号に応じて発光してもよい。そして第2発光領域48bの少なくとも一部は、システムプログラム実行部72によるシステムプログラムの実行状況に応じた制御信号に応じて発光してもよい。
【0110】
図19の例では、第1発光領域48aに、部分発光領域64a、64b、64c、及び、64dが含まれている。そして第2発光領域48bに、部分発光領域64e、64f、64g、及び、64hが含まれている。部分発光領域64a、64b、64c、及び、64dは、それぞれ、第1発光領域48aの左上、右上、左下、及び、右下に配置されている。部分発光領域64e、64f、64g、及び、64hは、それぞれ、左から並んで一列に配置されている。なお、第1発光領域48a、第2発光領域48b、第3発光領域48c、部分発光領域64の配置は、図19に示すものに限定されない。
【0111】
第2発光領域48bについては、コントローラ18のデバイスIDに応じた位置の部分発光領域64が発光するよう制御されてもよい。例えば、コントローラ18aについては、部分発光領域64eが発光するよう制御されてもよい。また例えば、コントローラ18bについては、部分発光領域64fが発光するよう制御されてもよい。また例えば、コントローラ18cについては、部分発光領域64gが発光するよう制御されてもよい。また例えば、コントローラ18dについては、部分発光領域64hが発光するよう制御されてもよい。
【0112】
あるいは、第2発光領域48bについては、コントローラ18のデバイスIDに応じた数の部分発光領域64が発光するよう制御されてもよい。例えば、コントローラ18aについては、部分発光領域64eが発光するよう制御されてもよい。また例えば、コントローラ18bについては、部分発光領域64e、及び、部分発光領域64fが発光するよう制御されてもよい。また例えば、コントローラ18cについては、部分発光領域64e、部分発光領域64f、及び、部分発光領域64gが発光するよう制御されてもよい。また例えば、コントローラ18dについては、部分発光領域64e、部分発光領域64f、部分発光領域64g、及び、部分発光領域64hが発光するよう制御されてもよい。
【0113】
また、第2発光領域48bについては、コントローラ18のデバイスIDに応じた色で発光するよう制御されてもよい。
【0114】
そして、第1発光領域48aについては、以上で説明した内容と同様にして、例えば、プレイ状況画像60に応じた発光制御が行われてもよい。
【0115】
ここで例えば、図20に示すプレイ状況画像60に応じた発光制御が行われてもよい。図20に示すプレイ状況画像60は、1人のユーザによりプレイされるゲームのプレイ状況が示されている。ここでは例えば、図20に示すプレイ状況画像60に、コントローラ18aを操作するユーザのプレイ状況が示されていることとする。
【0116】
図20に示すプレイ状況画像60の左下の領域である参照表示領域98には、ユーザがゲームのプレイにおいて使用可能な武器のリストが示されている。また、それぞれの武器について使用可能な回数が示されている。図20の例では、参照表示領域98の左上、右上、左下、及び、右下に、それぞれ、ピストル、マシンガン、手榴弾、及び、地雷が示されている。そしてピストルは5回、マシンガンは10回、地雷は3回使用可能であることが示されている。一方、手榴弾については、使用可能でないことが示されている。
【0117】
そして本実施形態では例えば、タッチセンサ42をタッチする操作、あるいは、タッチセンサ42を押下する操作に応じて、タッチセンサ42が検出した位置に応じた武器が使用される。例えばタッチセンサ42の左上の領域に対してタッチする操作を行うことで、ゲームにおいてピストルが1回使用される。
【0118】
この場合、特定発光領域特定部78aは、使用可能な回数が1回以上である武器が示されている、参照表示領域98の左上、右上、及び、右下を囲む領域を、特定表示領域100として特定してもよい。そして特定発光領域特定部78aは、発光領域48内における位置が参照表示領域98内における特定表示領域100の位置に対応付けられる特定発光領域96を特定してもよい。例えば図19に示す第1発光領域48aの左上、右上、及び、右下を囲む領域が、特定発光領域96として特定されてもよい。そして、表示制御部76は、当該特定発光領域96に対応付けられる、部分発光領域64a、64b、及び、64dが発光するよう制御してもよい。この場合は、部分発光領域64cが発光しない。
【0119】
なお以上の例では、参照表示領域98は、プレイ状況画像60の一部を占める領域であったが、プレイ状況画像60の全部を占める領域が参照表示領域98であってもよい。例えば、図4図8図10図14の例では、プレイ状況画像60の全部を占める領域が参照表示領域98に相当する。そしてプレイ領域62が特定表示領域100に相当する。
【0120】
また本実施形態において、ユーザが所定のプレイ領域変更操作を行うことに応じて、入力データ受付部70が、当該ユーザが操作するコントローラ18からプレイ領域変更操作の発生を示す入力データを受け付けてもよい。
【0121】
そして、アプリケーションプログラム実行部74が、当該入力データの受付に応じて、プレイ状況画像60内における特定表示領域100の位置を変更してもよい。例えば、図8に示されているプレイ状況画像60が表示されている際にプレイ領域変更操作が行われたとする。この場合、プレイ領域62aがプレイ状況画像60の右に位置し、プレイ領域62bがプレイ状況画像60の左に位置するよう、プレイ状況画像60内におけるプレイ領域62の配置が変更されてもよい。
【0122】
そして特定表示領域100の位置の変更に応じて、発光制御部80が、変更後の特定表示領域100に対応付けられる特定発光領域96が認識可能となるよう発光領域48の少なくとも一部の発光を変更してもよい。例えば、コントローラ18aについては、図5に示す部分発光領域64a、部分発光領域64c、及び、部分発光領域64dが青色で発光するよう発光が変更されてもよい。また、コントローラ18bについては、図5に示す部分発光領域64a、部分発光領域64b、及び、部分発光領域64dが赤色で発光するよう発光が変更されてもよい。
【0123】
また本実施形態において、発光制御部80が、アプリケーションプログラムの実行が開始されるまでは、システムプログラム実行部72によるシステムプログラムの実行状況に応じて発光領域48内において発光する領域や発光色を制御してもよい。そして、発光制御部80が、アプリケーションプログラムの実行が開始された後は、アプリケーションプログラム実行部74によるアプリケーションプログラムの実行状況に応じて当該発光領域48内において発光する領域や発光色を制御してもよい。
【0124】
例えばコントローラ18の前面に発光部40が設けられているとする。この場合に、ゲームのプログラムの実行が開始される前に、当該発光部40がデバイスIDに応じた色で発光するよう制御されてもよい。当該発光制御は、システムプログラムの実行状況に応じた発光制御である。
【0125】
そして、ゲームのプログラムの実行が開始された際に、アプリケーションプログラム実行部74が、カメラ16aが撮影する画像を取得して、当該画像に含まれる複数の発光部40の像の位置に基づいて、ユーザの配置を特定してもよい。そして、アプリケーションプログラム実行部74が、特定されるユーザの配置に基づいて、初期状態におけるプレイ領域62の配置を決定してもよい。そして表示制御部76が、当該決定に従ってプレイ領域62が配置されたプレイ状況画像60をディスプレイ14に表示させてもよい。そして発光制御部80が、当該プレイ状況画像60に基づく上述の発光制御を実行してもよい。当該発光制御は、アプリケーションプログラムの実行状況に応じた発光制御である。
【0126】
例えば、ディスプレイ14に向かって、コントローラ18aを操作するユーザが左に、コントローラ18bを操作するユーザが右にいることが特定されたとする。この場合、図8に示すように、プレイ領域62aが左に配置され、プレイ領域62bが右に配置されたプレイ状況画像60がディスプレイ14に表示されてもよい。そしてコントローラ18aの、図5に示す部分発光領域64a、部分発光領域64b、及び、部分発光領域64dが青色で発光するよう制御されてもよい。そして、コントローラ18bの、図5に示す部分発光領域64a、部分発光領域64c、及び、部分発光領域64dが赤色で発光するよう制御されてもよい。
【0127】
逆に、ディスプレイ14に向かって、コントローラ18aを操作するユーザが右に、コントローラ18bを操作するユーザが左にいることが特定されたとする。この場合、プレイ領域62aが右に配置され、プレイ領域62bが左に配置されたプレイ状況画像60がディスプレイ14に表示されてもよい。そしてコントローラ18aの、図5に示す部分発光領域64a、部分発光領域64c、及び、部分発光領域64dが青色で発光するよう制御されてもよい。そして、コントローラ18bの、図5に示す部分発光領域64a、部分発光領域64b、及び、部分発光領域64dが赤色で発光するよう制御されてもよい。
【0128】
また本実施形態において、はじめは1人のユーザがゲームをプレイしている状況で、当該ゲームをプレイするユーザが1人増えた場合に、プレイ領域62の配置が変化するようにしてもよい。例えば、はじめはプレイ領域62が、プレイ状況画像60の全領域から、プレイ状況画像60の半分の領域に変化するようにしてもよい。また例えば、バトルロワイヤル形式のゲームにおいて、はじめは4人のユーザがゲームをプレイしている状況で、ゲーム内のイベント(例えばプレイヤのキルなど)が発生し、プレイ可能なユーザの数が2人に変化した際に、プレイ領域62が、プレイ状況画像60の1/4の領域から、プレイ状況画像60の半分の領域に変化するようにしてもよい。そして、このようなプレイ領域62の変化の検出に応じて上述の発光制御が行われるようにしてもよい。
【0129】
また例えば、ユーザの注意がコントローラ18に向くようにするため、コントローラ18の振動子44を振動させたり、発光しているコントローラ18の様子が表現された画像がディスプレイ14に表示されたりするようにしてもよい。また、その当該画像の表示のタイミングを少しずらす、コントローラ18へのフィードバックタイミングをずらす、などの方法により、手元に一度も目を向けることなくコントローラ18の様子を認識できるようにしてもよい。
【0130】
なお、プログラムの実行状況に応じた発光制御は上述のものに限定されない。以下の説明では、発光領域48の配置は図19に示すようなものであることとする。また以下の説明における部分発光領域64に対する選択操作とは、例えば、当該部分発光領域64の位置に対してタッチセンサ42をタッチする操作や押下する操作などを指すこととする。
【0131】
例えば、ゲームにおけるジェスチャーアクションがタッチセンサ42の左上、右上、左下、右下の領域に割当可能であってもよい。そしてジェスチャーアクションが割り当てられた領域に対応付けられる部分発光領域64が発光し、ジェスチャーアクションが割り当てられていない部分発光領域64が発光しないよう制御されてもよい。例えば、左上の領域と右上の領域にジェスチャーアクションが割り当てられている場合に、部分発光領域64a、部分発光領域64bが発光し、部分発光領域64c、部分発光領域64dが発光しないよう制御されてもよい。
【0132】
また例えばゲームにおけるキャラクタの必殺技がタッチセンサ42の左の領域と右の領域に割り当てられていてもよい。部分発光領域64a、又は、部分発光領域64cに対する選択操作に応じて、左の領域に割り当てられた必殺技が行われ、部分発光領域64b、又は、部分発光領域64dに対する選択操作に応じて、右の領域に割り当てられた必殺技が行われてもよい。そしてゲームにおいて必殺技が行われた際に、当該必殺技が割り当てられている領域に対応する部分発光領域64については、所定時間の間点滅するよう制御されてもよい。そしてこの間は必殺技が行えないようにしてもよい。そしてその後、当該部分発光領域64が発光するよう制御されてもよい。部分発光領域64が発光するよう制御された後は、当該部分発光領域64に対応する必殺技が行えるようにしてもよい。
【0133】
また例えば、ゲームにおける目的物の方向に対応付けられる部分発光領域64が発光するよう制御されてもよい。
【0134】
また例えば、部分発光領域64が不規則な順序で順次発光するのをユーザが覚えておき、発光した順に部分発光領域64に対する選択操作を行うゲームのプログラムが実行されてもよい。
【0135】
なお以上の例において、発光色の制御が併せて行われてもよい。
【0136】
また例えば、部分発光領域64に対する選択操作を行った順序が予め定められている順序であれば成功となり、そうではない場合には失敗となるゲームにおいて、選択操作が行われた部分発光領域64の発光色が白色から黄色に変更されるよう制御されてもよい。そして成功である場合にすべての部分発光領域64の発光色が緑色となり、失敗である場合にすべての部分発光領域64の発光色が赤色となるよう制御されてもよい。
【0137】
また例えばコントローラ18の発光領域48に含まれる部分発光領域64が様々な色でランダムに発光し、コントローラ18のデバイスIDに応じた発光色が発光した部分発光領域64に対する選択操作を行うと成功となるゲームのプログラムが実行されてもよい。
【0138】
また例えばゲームの開始時にプレイ領域62の位置の決定操作を行うことができるようにしてもよい。
【0139】
例えばコントローラ18a~18dのそれぞれについて、ゲームの開始時には部分発光領域64a、部分発光領域64b、部分発光領域64c、及び、部分発光領域64dが白色で発光するよう制御されてもよい。ここで例えばコントローラ18aにおいて部分発光領域64aに対する選択操作が行われた際には、図4に示すプレイ領域62aが、当該選択操作を行ったユーザのプレイ領域62として決定されてもよい。そしてこの場合、コントローラ18aの部分発光領域64aが青色に変化し、他のコントローラ18の部分発光領域64aは発光しないよう制御されてもよい。このように、発光制御部80が、1のコントローラ18に対する操作に応じて、当該コントローラ18とは異なるコントローラ18における発光領域48の少なくとも一部の発光を変更してもよい。
【0140】
またコントローラ18が備えるモーションセンサなどのセンサ部38を活用するプログラムにおいても本実施形態における発光制御が活用されてもよい。例えばコントローラ18の中に仮想的に配置されたボールを転がすゲームにおいて、当該ボールの現在の位置に対応付けられる部分発光領域64が発光するよう制御されてもよい。また例えばコントローラ18が水平である場合にはすべての部分発光領域64が発光せず、コントローラ18が傾いている場合には、傾きに応じた位置の部分発光領域64が発光するよう制御されてもよい。例えばコントローラ18の左前が下に傾いている際に部分発光領域64aが発光するよう制御されてもよい。このように、上述のプログラムの実行状況に応じた情報が、センサ部38の出力に応じた情報を含んでいてもよい。
【0141】
またコントローラ18が備えるモーションセンサを活用したレースゲームにおける、レブリミット、ウィンカー、ハザードの表示において、本実施形態における発光制御が活用されてもよい。
【0142】
また例えばクイズ番組を模したゲームにおける選択肢として部分発光領域64が用いられてもよい。そして選択操作が行われた部分発光領域64が発光するよう制御されてもよい。このときデバイスIDに応じた発光色で発光するよう制御されてもよい。そして正解である場合は第3発光領域48cが緑色で発光し、不正解である場合は第3発光領域48cが赤色で発光するよう制御されてもよい。
【0143】
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
【0144】
例えばコントローラ18の記憶部32に、デバイスIDに関連付けられた、発光色を示す発光色データ、及び、発光させるべき領域などの発光パターンを示す発光パターンデータが記憶されていてもよい。そしてコントローラ18によるエンタテインメント装置12への接続要求の送信に応じて、エンタテインメント装置12が、当該コントローラ18に設定されたデバイスIDを当該コントローラ18に送信してもよい。そして、コントローラ18が、当該デバイスIDに関連付けられている発光色データ及び発光パターンデータに基づいて、以上で説明したような発光制御を実行してもよい。
【0145】
また、例えばコントローラ18に含まれるタッチセンサ42及び発光部40の機能が、液晶ディスプレイを含むタッチパネルによって実装されてもよい。この場合、発光領域48内の特定発光領域96以外の領域については、コントローラ18のデバイスIDに応じた色とは異なる色で発光するよう制御されてもよい。例えば発光領域48内の特定発光領域96以外の領域については白色で発光するよう制御されてもよい。
【0146】
また、部分発光領域64の位置、形状、又は、大きさは上述のものに限定されない。また、発光領域48がコントローラ18の上面に設定されている必要はない。例えば発光領域48の一部又は全部がコントローラ18の前面に設定されていてもよい。
【0147】
また、上記の具体的な文字列や数値及び図面中の具体的な文字列や数値は例示であり、これらの文字列や数値には限定されない。
【符号の説明】
【0148】
10 エンタテインメントシステム、12 エンタテインメント装置、14 ディスプレイ、16 カメラマイクユニット、16a カメラ、16b マイク、18,18a,18b,18c,18d コントローラ、20 プロセッサ、22 記憶部、24 通信部、26 入出力部、30 制御部、32 記憶部、34 通信部、36 入力部、38 センサ部、40 発光部、42 タッチセンサ、44 振動子、46 拡張端子、48 発光領域、48a 第1発光領域、48b 第2発光領域、48c 第3発光領域、50 接続ボタン、60 プレイ状況画像、62,62a,62b,62c,62d プレイ領域、64,64a,64b,64c,64d,64e,64f,64g,64h,64i 部分発光領域、70 入力データ受付部、72 システムプログラム実行部、74 アプリケーションプログラム実行部、76 表示制御部、78 発光表現特定部、78a 特定発光領域特定部、78b 色特定部、80 発光制御部、90 入力データ出力部、92 制御信号受信部、94 発光制御部、96,96a,96b,96c,96d 特定発光領域、98 参照表示領域、100 特定表示領域。

図1
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6A
図6B
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
【手続補正書】
【提出日】2023-10-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲームプログラムの実行状況に応じて発光する第1発光領域と、
システムプログラムの実行状況に応じて発光する第2発光領域と、
を有するコントローラ。
【請求項2】
前記第1発光領域は、押下されたことを検知するためのスイッチを有する操作部と少なくとも一部が重なる、
請求項1に記載のコントローラ。
【請求項3】
前記第1発光領域は、ゲームプログラムの実行状況に応じた色で発光する、
請求項1に記載のコントローラ。
【請求項4】
前記第1発光領域は、ゲームプログラムに関連するユーザの入力に応じて発光状態が変化する、
請求項1に記載のコントローラ。
【請求項5】
前記第1発光領域は、ユーザの操作が行われた場合に発光している色を変化させる、
請求項1に記載のコントローラ。
【請求項6】
前記第2発光領域は、前記コントローラに対応付けられる識別情報が特定可能となるよう発光する、
請求項1に記載のコントローラ。
【請求項7】
前記第2発光領域は、白色で発光する、
請求項1に記載のコントローラ。
【請求項8】
前記第1発光領域に対するユーザの操作によりゲームに関連する情報が決定される、
請求項1に記載のコントローラ。
【請求項9】
発光色又は発光パターンを示すデータを記憶する記憶部、をさらに有する、
請求項1に記載のコントローラ。