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特開2023-179607ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック情報伝送方法および装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023179607
(43)【公開日】2023-12-19
(54)【発明の名称】ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック情報伝送方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/04 20090101AFI20231212BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20231212BHJP
   H04W 4/40 20180101ALI20231212BHJP
   H04W 72/40 20230101ALI20231212BHJP
【FI】
H04W28/04 110
H04W92/18
H04W4/40
H04W72/40
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023172002
(22)【出願日】2023-10-03
(62)【分割の表示】P 2022510092の分割
【原出願日】2020-08-17
(31)【優先権主張番号】201910760464.5
(32)【優先日】2019-08-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】504161984
【氏名又は名称】ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ワン、ジュン
(72)【発明者】
【氏名】ペン、ウェンジエ
(72)【発明者】
【氏名】ダイ、ミンゼン
(72)【発明者】
【氏名】チャン、ジュンレン
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック方式タイプを柔軟に決定するHARQフィードバック情報伝送方法及び装置を提供する。
【解決手段】方法は、ビークル・ツー・エブリシング(V2X)において、第1端末デバイスが伝送リソースを取得する段階と、次に、第1対応関係に基づいて、現在の伝送に対応するフィードバック方式タイプを決定する段階(S310)と、フィードバック方式タイプに基づいてデータパケット組み立て処理を実行する段階(S320)と、最後に、伝送リソースを使用することによってデータパケットを送信する段階(S330)と、を備える。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック情報伝送方法であって、
第1端末デバイスによって、第1対応関係に基づいて、現在の伝送に対応するフィードバック方式タイプを決定する段階であって、前記フィードバック方式タイプは、HARQ有効化/無効化情報を含み、前記HARQ有効化/無効化情報は、フィードバックを実行するかどうかを示すために使用される、段階と、
前記第1端末デバイスによって、前記フィードバック方式タイプに基づいてデータパケット組み立て処理を実行する段階と、
前記第1端末デバイスによって、伝送リソースを使用することによってデータパケットを送信する段階と
を備える方法。
【請求項2】
前記第1対応関係は、第1粒度とHARQフィードバック方式との間の対応関係を含み、前記第1粒度は、宛先アドレス識別子、送信元アドレス識別子、サービスタイプ、サービス識別子、通信タイプ、論理チャネル識別子、サイドリンク無線ベアラ、サービス情報の品質、伝送リソース、HARQプロセス識別子、論理チャネルグループ識別子、送信端ユーザ機器UE識別子、または受信端UE識別子のうちの1または複数を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記方法は更に、
前記第1端末デバイスによって、前記伝送リソースを取得する段階であって、前記伝送リソースはプロパティ情報を保持し、前記プロパティ情報は、前記伝送リソースによってサポートされるフィードバック方式を示すために使用される、段階と、
前記第1端末デバイスによって、前記伝送リソースによってサポートされる前記フィードバック方式と同一のフィードバック方式を有する少なくとも1つの論理チャネルを、前記プロパティ情報に基づいて前記第1対応関係から選別する段階と、
前記第1端末デバイスによって、前記少なくとも1つの論理チャネルにおけるデータを前記伝送リソース上で送信する段階と
を備える、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記方法は更に、前記第1端末デバイスによって前記伝送リソースを取得する段階と、
前記伝送リソースがプロパティ情報を保持しない場合、前記第1端末デバイスによって、最高優先度を有する宛先アドレス識別子を取得し、前記宛先アドレス識別子に対応するフィードバック方式を、前記伝送リソースによってサポートされるフィードバック方式として使用する段階と、
前記第1端末デバイスによって、前記伝送リソースによってサポートされる前記フィードバック方式と同一のフィードバック方式を有する少なくとも1つの論理チャネルを前記第1対応関係から選別する段階と、
前記第1端末デバイスによって、前記少なくとも1つの論理チャネルにおけるデータを前記伝送リソース上で送信する段階と
を備える、請求項1または2に記載の方法。
【請求項5】
前記方法は更に、前記第1端末デバイスによって、第2情報を第2端末デバイスへ送信する段階であって、前記第2情報は、前記フィードバック方式タイプを決定するために前記第2端末デバイスによって使用される、段階を備える、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記第2情報は、以下の情報、すなわち、宛先アドレス識別子、送信元識別子、サービスタイプ、サービス識別子、通信タイプ、論理チャネル識別子、サイドリンク無線ベアラ、サービス情報の品質、伝送リソース、HARQプロセス識別子、論理チャネルグループ識別子、送信端ユーザ機器UE識別子、または受信端UE識別子のうちの1または複数を含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記方法は更に、前記第1端末デバイスによって、第3情報を前記第2端末デバイスへ送信する段階であって、前記第3情報は、以下の情報、すなわち、通信タイプ、距離閾値、または、前記第1端末デバイスと前記第2端末デバイスとの間の距離を計算する方式のうちの1または複数を含む、段階を備える、請求項5または6に記載の方法。
【請求項8】
前記方法は更に、前記第1端末デバイスによって、ネットワークデバイスまたは端末デバイスによって送信された前記第1対応関係を受信する段階を備える、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記方法は更に、前記第1端末デバイスが前記伝送リソースを使用することによって前記データパケットを送信した後に、HARQフィードバックが要求される場合、前記第1端末デバイスによって、対応するフィードバック時間‐周波数リソース上で対応するフィードバック結果を受信する段階を備える、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
装置であって、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法を実行するよう構成される、装置。
【請求項11】
命令を含むコンピュータプログラムであって、前記命令が実行されるとき、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法が実行される、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は通信分野に関連し、より具体的には、ハイブリッド自動再送要求(hybrid automatic repeat request, HARQ)フィードバック情報伝送方法および装置に関連する。
【背景技術】
【0002】
ビークル・ツー・エブリシング(vehicle to everything, V2X)は、インターネット・オブ・シングスのシステムにおける最も明確な市場需要を有する、最も有望な分野の1つであるとみなされている。V2Xは、大きい応用空間、大きい産業上の可能性、および、強い社会的利点を特徴とし、自動車および情報通信産業のイノベーションおよび発展を促進するのに大きな重要性を有し、自動車および交通サービスの新しいモデルおよび新しい形式を構築し、自律走行技術のイノベーションおよび応用を促進し、交通の効率性および安全性を改善する。V2Xは、車両、車載端末、または同様のものに設置されたセンサを使用することによって車両情報を提供し、様々な通信技術を通じて、車両‐車両通信、車両‐歩行者通信、車両‐路側インフラストラクチャ通信、車両‐ネットワーク通信を実装する。
【0003】
サイドリンクを介する1つのユニキャスト伝送が例として使用される。送信端ユーザ機器(user equipment, UE)は、受信端UEへの送信を実行する必要がある。受信端UEは、対応するデータを受信した後に、復調が成功したかどうかに応じて、この伝送が成功したかどうかをTx UEへフィードバックする。例えば、この受信が成功した場合、受信端UEは、肯定応答(acknowledgement, ACK)をフィードバックする。そうでない場合、受信端UEは、否定応答(negative acknowledgement, NACK)をフィードバックするか、または、フィードバックを送信しない。この場合において、送信端UEは、ACKを受信する場合、受信が成功したとみなす。または、NACKを受信するか、もしくは、フィードバックを受信しない場合、送信端UEは、受信が失敗したとみなす。送信端UEは、RxのHARQフィードバックに基づいて、受信端UEによる受信が成功したかどうかを決定する。受信が失敗とみなされる場合、再伝送が要求される。受信が成功とみなされる場合、この伝送は成功とみなされ、この伝送は停止される、および/または、次の伝送が実行される。
【0004】
現在、NR SLグループキャストのための2つのフィードバック方式、すなわち、HARQ NACK only方式(1)、具体的には、NACKメッセージのみがフィードバックされること、および、HARQ ACK/NACKの方式(2)、具体的には、ACKメッセージまたはNACKメッセージがフィードバックされることが既に存在する。この2つの手法は、それぞれの長所および短所を有する。既存の技術において、使用されるフィードバック方式は、動的に構成されることができず、これは十分に柔軟でない。
【発明の概要】
【0005】
これに鑑み、本願は、ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック情報伝送方法および装置を提供し、HARQフィードバック方式を柔軟に構成することを助ける。
【0006】
第1態様によれば、以下を含むハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック情報伝送方法が提供される。
【0007】
第1端末デバイスが、第1対応関係に基づいて、現在の伝送に対応するフィードバック方式タイプを決定する。第1端末デバイスは、フィードバック方式タイプに基づいてデータパケット組み立て処理を実行する。第1端末デバイスは、伝送リソースを使用することによってデータパケットを送信する。したがって、第1端末デバイスは、第1対応関係を使用することによってフィードバック方式タイプを決定し、フィードバック方式タイプに基づいてデータパケット組み立て処理を実行し、その結果、HARQフィードバック方式は柔軟に構成されることができる。
【0008】
任意で、第1端末デバイスは、サイドリンク制御情報SCIを使用することによって、単一フィードバック方式タイプを第2端末デバイスに示す。例えば、第1端末デバイスは送信端UEであり、第2端末デバイスは受信端UEである。ここで、送信端UEは、単一フィードバック方式タイプを示すためにSCIを受信端UEへ送信し得る。
【0009】
任意で、第1対応関係は、第1粒度とHARQフィードバック方式との間の対応関係を含み、第1粒度は、宛先アドレス識別子、送信元アドレス識別子、サービスタイプ、サービス識別子、通信タイプ、論理チャネル識別子、サイドリンク無線ベアラ、サービス情報の品質、伝送リソース、HARQプロセス識別子、論理チャネルグループ識別子、送信端ユーザ機器UE識別子、または受信端UE識別子のうちの1または複数を含む。
【0010】
任意で、フィードバック方式タイプは、第1HARQフィードバック方式、第2HARQフィードバック方式、またはHARQ有効化/無効化情報を含み、第1HARQフィードバック方式は、端末デバイスが肯定応答メッセージまたは非肯定応答メッセージをフィードバックすることを意味し、第2HARQフィードバック方式は、端末デバイスが非肯定応答メッセージのみをフィードバックすることを意味する。HARQ有効化/無効化情報は、端末デバイスがフィードバックを実行するかどうかを示すために使用される。HARQ有効化/無効化情報は、HARQ有効化(enabled)またはHARQ無効化(disabled)を含む。ここで、フィードバック方式タイプが、HARQ有効化(enabled)のHARQ有効化/無効化情報である場合、フィードバック方式タイプは更に、HARQフィードバック方式、例えば、第1HARQフィードバック方式または第2HARQフィードバック方式を含み得る。フィードバック方式タイプが、HARQ無効化(disabled)のHARQ有効化/無効化情報である場合、フィードバック方式タイプは、HARQフィードバック方式、例えば、第1HARQフィードバック方式または第2HARQフィードバック方式を含まないことがあり得る。
【0011】
伝送リソースはプロパティ情報を保持し得るか、または、プロパティ情報を保持しないことがあり得る。
【0012】
可能な実装形態において、伝送リソースはプロパティ情報を保持し、プロパティ情報は、伝送リソースによってサポートされるHARQフィードバック方式を示すために使用される。方法は更に、第1端末デバイスが、伝送リソースによってサポートされるHARQフィードバック方式と同一のHARQフィードバック方式を有する少なくとも1つの論理チャネルをプロパティ情報に基づいて第1対応関係から選別する段階を含む。第1端末デバイスは、少なくとも1つの論理チャネルにおけるデータを伝送リソース上で送信する。ここで、伝送リソースがプロパティ情報を保持する場合、第1端末デバイスは、プロパティ情報に基づいて後続のフィルタリングオペレーションを実行し得る。
【0013】
可能な実装形態において、方法は更に、伝送リソースがプロパティ情報を保持しない場合、第1端末デバイスが、複数の論理チャネルにおけるデータの伝送を伝送リソース上で実行する段階であって、複数の論理チャネルの各々に対応するフィードバック方式は同一であるか、または異なる、段階を含む。ここで、伝送リソースがプロパティ情報を保持しない場合、端末デバイスは、論理チャネルを共に多重化し得る。
【0014】
可能な実装形態において、方法は更に、伝送リソースがプロパティ情報を保持しない場合、第1端末デバイスが、伝送リソースによってサポートされるHARQフィードバック方式を伝送リソースについて決定する段階を含む。第1端末デバイスは、伝送リソースによってサポートされるHARQフィードバック方式と同一のHARQフィードバック方式を有する少なくとも1つの論理チャネルを第1対応関係から選別する。第1端末デバイスは、少なくとも1つの論理チャネルにおけるデータを伝送リソース上で送信する。ここで、第1端末デバイスは、プロパティ情報を保持しない伝送リソースについてプロパティ情報を決定し得る。
【0015】
任意で、第1端末デバイスが、伝送リソースによってサポートされるHARQフィードバック方式を伝送リソースについて決定する段階は、端末デバイスが、最高優先度を有する宛先アドレス識別子を取得し、宛先アドレス識別子に対応するHARQフィードバック方式を、伝送リソースによってサポートされるHARQフィードバック方式として使用する段階を含む。
【0016】
可能な実装形態において、方法は更に、第1端末デバイスが第2情報を第2端末デバイスへ送信する段階であって、第2情報は、フィードバック方式タイプを決定するために第2端末デバイスによって使用される、段階を含む。任意で、第2情報は、第1端末デバイスによって、ネットワークデバイスの第1情報を受信することによって取得され得る。第1端末デバイスは、第1情報を処理して第2情報を取得し得る。代替的に、第1端末デバイスは、処理を実行しない。すなわち、第2情報は第1情報と同一であり得る。これについては、限定されない。
【0017】
任意で、第1端末デバイスが第2情報を第2端末デバイスへ送信する段階は、第1端末デバイスが、サイドリンク制御情報SCI、MACシグナリング、サイドリンクシグナリング、RRCシグナリング、またはSIB情報の1または複数を使用することによって第2情報を第2端末デバイスへ送信する段階を含む。例えば、第1端末デバイスは、RRCシグナリングを使用することによって複数のフィードバック方式タイプを送信し、MACシグナリングを使用することによって複数のフィードバック方式タイプの1つを示す。
【0018】
任意で、第2情報は、以下の情報、すなわち、宛先アドレス識別子、送信元識別子、サービスタイプ、サービス識別子、通信タイプ、論理チャネル識別子、サイドリンク無線ベアラ、サービス情報の品質、伝送リソース、HARQプロセス識別子、論理チャネルグループ識別子、または送信端ユーザ機器UE識別子のうち1または複数を含む。
【0019】
任意で、第2情報は、単回伝送のフィードバック方式タイプを示す。
【0020】
任意で、第1端末デバイスが第2情報を第2端末デバイスへ送信する段階は、第1端末デバイスが複数の伝送のフィードバック方式タイプを第2端末デバイスへ送信することであって、複数の伝送のフィードバック方式タイプが第2情報に含まれる、段階を含む。
【0021】
任意で、方法は更に、第1端末デバイスが第3情報を第2端末デバイスへ送信する段階であって、第3情報は、以下の情報、すなわち、通信タイプ、距離閾値、または、第1端末デバイスと第2端末デバイスとの間の距離を計算する方式のうち1または複数を含む、段階を含む。このようにして、第2端末デバイスは、第1端末デバイスと第2端末デバイスとの間の距離を計算し得る。
【0022】
任意で、第1端末デバイスが第3情報を第2端末デバイスへ送信する前に、方法は更に、第1端末デバイスがネットワークデバイスによって送信された第4情報を受信する段階であって、第4情報は、通信タイプ、距離閾値、または、第1端末デバイスと第2端末デバイスとの間の距離を計算する方式を含む、段階を含む。ここで、第1端末デバイスは、ネットワークデバイスによって送信された第4情報を受信し得る。
【0023】
任意で、フィードバック方式タイプが第2HARQフィードバック方式であると第1端末デバイスが決定するとき、方法は更に、第1端末デバイスが、第1端末デバイスについての情報を第2端末デバイスまたはネットワークデバイスへ送信する段階であって、第1端末デバイスについての情報は、第1端末デバイスの位置情報、第1端末デバイスが位置する領域の識別子、および第1端末デバイスの電力情報を含む、段階を含む。このようにして、第1端末デバイスは、第1端末デバイスに関連する情報を第2端末デバイスに通知し得、その結果、第2端末デバイスは距離を計算する。
【0024】
任意で、方法は更に、第1端末デバイスが第1対応関係を取得する段階を含む。任意で、第1対応関係は、予め定められ得るか、または、別のデバイスによって第1端末デバイスへ送信され得る。これについては、限定されない。
【0025】
任意で、第1端末デバイスが第1対応関係を取得する段階は、第1端末デバイスが、ネットワークデバイスまたは端末デバイスによって送信された第1対応関係を受信する段階を含む。ネットワークデバイスは基地局またはコアネットワーク制御機能であり得る。
【0026】
任意で、方法は更に、第1端末デバイスが、ネットワークデバイスによって送信されたフィードバックポリシーを受信する段階であって、フィードバックポリシーは、フィードバック方式タイプを決定するために使用されるポリシーである、段階を含む。第1端末デバイスが、現在の伝送に対応するフィードバック方式タイプを第1対応関係に基づいて決定することは、第1端末デバイスが、フィードバックポリシーを使用することによって、現在の伝送に対応するフィードバック方式タイプを第1対応関係に基づいて決定することを含む。ここで、フィードバックポリシーは、明示的なフィードバックポリシーであり得、すなわち、フィードバック方式タイプが直接的に示される。代替的に、フィードバックポリシーとは、端末デバイスがフィードバックポリシーに従って、端末デバイスのステータスを参照して、使用されるフィードバック方式タイプを決定する必要があることを意味する。任意で、フィードバックポリシーは代替的に、HARQ有効化/無効化情報であり得る。
【0027】
可能な実装形態において、第1端末デバイスが、フィードバックポリシーを使用することによって、現在の伝送に対応するフィードバック方式タイプを第1対応関係に基づいて決定することは、第1端末デバイスが、フィードバックポリシーを使用することによって、第1対応関係および第1端末デバイスのステータスに基づいて、現在の伝送に対応するフィードバック方式タイプを決定することを含む。第1端末デバイスのステータスは、グループメンバの数、負荷、およびサービス遅延などの情報であり得る。
【0028】
任意で、フィードバックポリシーは、端末デバイスのグループメンバの数が第1閾値を満たすときに第1HARQフィードバック方式が使用されることを意味する。代替的に、端末デバイスのグループメンバの数が第2閾値を満たすとき、第2HARQフィードバック方式が使用される。
【0029】
第2態様によれば、ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック情報伝送方法が提供されることは、第2端末デバイスがデータパケットを受信することを含む。第2端末デバイスは、データパケットに対してフィードバックを実行するために使用されるフィードバック方式タイプを決定する。第2端末デバイスは、フィードバック方式タイプを使用することによって、フィードバックを実行する。したがって、第2端末デバイスは、フィードバック方式タイプを柔軟に決定でき、対応するフィードバックを実行する。
【0030】
任意で、第2端末デバイスは、第1端末デバイスによって、SCIを使用することによって送信された、単回伝送のフィードバック方式タイプを受信する。
【0031】
任意で、フィードバック方式タイプは、第1HARQフィードバック方式、第2HARQフィードバック方式、またはHARQ有効化/無効化情報を含み、第1HARQフィードバック方式は、端末デバイスが肯定応答メッセージまたは非肯定応答メッセージをフィードバックすることを意味し、第2HARQフィードバック方式は、端末デバイスが非肯定応答メッセージのみをフィードバックすることを意味する。HARQ有効化/無効化情報は、端末デバイスがフィードバックを実行するかどうかを示すために使用される。HARQ有効化/無効化情報は、HARQ有効化(enabled)またはHARQ無効化(disabled)を含む。ここで、フィードバック方式タイプが、HARQ有効化(enabled)のHARQ有効化/無効化情報である場合、フィードバック方式タイプは更に、HARQフィードバック方式、例えば、第1HARQフィードバック方式または第2HARQフィードバック方式を含み得る。フィードバック方式タイプが、HARQ無効化(disabled)のHARQ有効化/無効化情報である場合、フィードバック方式タイプは、HARQフィードバック方式、例えば、第1HARQフィードバック方式または第2HARQフィードバック方式を含まないことがあり得る。
【0032】
可能な実装形態において、方法は更に、第2端末デバイスが第1対応関係を取得する段階を含む。
【0033】
任意で、第2端末デバイスが第1対応関係を取得する段階は、第2端末デバイスが、ネットワークデバイスまたは第1端末デバイスによって送信された第1対応関係を受信する段階を含む。任意で、第1対応関係は、別の端末デバイスによって第2端末デバイスに通知され得るか、または、第2端末デバイスによって生成され得る。これについては、限定されない。
【0034】
任意で、第1対応関係は、第1粒度とHARQフィードバック方式との間の対応関係を含み、第1粒度は、宛先アドレス識別子、送信元アドレス識別子、サービスタイプ、サービス識別子、伝送タイプ、論理チャネル識別子、サイドリンク無線ベアラ、サービス情報の品質、伝送リソース、HARQプロセス識別子、論理チャネルグループ識別子、または送信端ユーザ機器UE識別子のうち1または複数を含む。
【0035】
可能な実装形態において、方法は更に、第2端末デバイスが、第1端末デバイスによって送信された第2情報を受信する段階であって、第2情報は、フィードバック方式タイプを決定するために使用される、段階を含む。第2端末デバイスが、データパケット上でフィードバックを実行するために使用されるフィードバック方式タイプを決定することは、第2端末デバイスは、現在の伝送に対応するフィードバック方式タイプを第2情報に基づいて決定することを含む。ここで、第2端末デバイスは、現在の伝送に対応するフィードバック方式タイプを第2情報に基づいて決定し得る。
【0036】
任意で、第2端末デバイスが、第1端末デバイスによって送信された第2情報を受信する段階は、第2端末デバイスが、サイドリンク制御情報SCI、メディアアクセス制御MACシグナリング、サイドリンクシグナリング、無線リソース制御RRCシグナリング、またはシステム情報ブロックSIB情報のうち1または複数を使用することによって第1端末デバイスによって送信された第2情報を受信する段階を含む。
【0037】
任意で、第2情報は、以下の情報、すなわち、宛先アドレス識別子、送信元識別子、サービスタイプ、サービス識別子、通信タイプ、論理チャネル識別子、サイドリンク無線ベアラ、サービス情報の品質、伝送リソース、HARQプロセス識別子、論理チャネルグループ識別子、または送信端ユーザ機器UE識別子のうち1または複数を含む。
【0038】
任意で、第2情報は、単回伝送のフィードバック方式タイプを示す。
【0039】
任意で、第2端末デバイスが、第1端末デバイスによって送信された第2情報を受信する段階は、第2端末デバイスが、第1端末デバイスによって送信された複数の伝送のフィードバック方式タイプを受信する段階であって、複数の伝送のフィードバック方式タイプは、第2情報に含まれる、段階を含む。第2端末デバイスが、データパケットに対してフィードバックを実行するために使用されるフィードバック方式タイプを第2情報に基づいて決定することは、第2端末デバイスは、現在の伝送に対応するフィードバック方式タイプを第2情報および第1対応関係に基づいて決定することを含む。
【0040】
可能な実装形態において、方法は更に、第2端末デバイスが、ネットワークデバイスによって送信された第1情報を受信する段階であって、第1情報は、フィードバック方式タイプを決定するために使用される、段階を含む。第2端末デバイスが、データパケット上でフィードバックを実行するために使用されるフィードバック方式タイプを決定することは、第2端末デバイスは、現在の伝送に対応するフィードバック方式タイプを第1情報に基づいて決定することを含む。ここで、第2端末デバイスは、ネットワークデバイスによって送信された第1情報を直接受信して、第1情報に基づいてフィードバック方式タイプを決定し得る。
【0041】
任意で、第2端末デバイスが、ネットワークデバイスによって送信された第1情報を受信する段階は、第2端末デバイスが、ダウンリンク制御情報DCI、無線リソース制御RRCシグナリングまたはシステム情報ブロックSIB情報のうち1または複数を使用することによってネットワークデバイスによって送信された第1情報を受信する段階を含む。
【0042】
任意で、第1情報は、単回伝送のフィードバック方式タイプを示す。
【0043】
任意で、第2端末デバイスが、ネットワークデバイスによって送信された第1情報を受信する段階は、第2端末デバイスが、ネットワークデバイスによって送信された複数の伝送のフィードバック方式タイプを受信する段階であって、複数の伝送のフィードバック方式タイプは第1情報に含まれる、段階を含む。第2端末デバイスが、データパケットに対してフィードバックを実行するために使用されるフィードバック方式タイプを第1情報に基づいて決定することは、第2端末デバイスが、現在の伝送に対応するフィードバック方式タイプを第1情報および第1対応関係に基づいて決定することを含む。
【0044】
任意で、第2端末デバイスが、フィードバック方式タイプによって使用されるフィードバックを実行することは、フィードバック方式タイプが第1HARQフィードバック方式であるとき、第2端末デバイスが、データパケットについての肯定応答メッセージまたは非肯定応答メッセージを送信すること、または、フィードバック方式タイプが第2HARQフィードバック方式であるとき、第2端末デバイスが、データパケットについての非肯定応答メッセージのみをフィードバックすること、または、フィードバック方式タイプがHARQ有効化/無効化情報であるとき、HARQ有効化/無効化情報が、フィードバックを実行することを端末デバイスに示す場合、第2端末デバイスが、データパケットについてのフィードバックを実行すること、または、フィードバック方式タイプがHARQ有効化/無効化情報であるとき、HARQ有効化/無効化情報が、フィードバックの実行を省略することを端末デバイスに示す場合、第2端末デバイスが、データパケットについてのフィードバックの実行を省略することを含む。ここで、フィードバック方式タイプが、HARQ有効化(enabled)のHARQ有効化/無効化情報である場合、フィードバック方式タイプは更に、HARQフィードバック方式、例えば、第1HARQフィードバック方式または第2HARQフィードバック方式を含み得る。フィードバック方式タイプが、HARQ無効化(disabled)のHARQ有効化/無効化情報である場合、フィードバック方式タイプは、HARQフィードバック方式、例えば、第1HARQフィードバック方式または第2HARQフィードバック方式を含まないことがあり得る。
【0045】
可能な実装形態において、フィードバック方式タイプが第2HARQフィードバック方式である場合、方法は更に、第2端末デバイスが第1端末デバイスと第2端末デバイスとの間の距離を決定する段階を含む。距離が距離閾値を満たすとき、第2端末デバイスは、非肯定応答メッセージが送信される必要があると決定する。ここで、第2端末デバイスは距離を計算し、距離が距離閾値を満たすときだけ非肯定応答メッセージを送信し得る。例えば、第1端末デバイスと第2端末デバイスとの間の距離は距離閾値より小さい。
【0046】
任意で、第2端末デバイスが距離を決定する前に、方法は更に、第2端末デバイスが、第1端末デバイスから送信された第3情報を受信する段階であって、第3情報は、以下の情報、すなわち、通信タイプ、距離閾値、または、第1端末デバイスと第2端末デバイスとの間の距離を計算する方式のうちの1または複数を含む、段階を含む。代替的に、第2端末デバイスは、第4情報をネットワークデバイスから受信し、第4情報は、以下の情報、すなわち、通信タイプ、距離閾値、または、第1端末デバイスと第2端末デバイスとの間の距離を計算する方式のうちの1または複数を含む。ここで、第2端末デバイスは、第3情報を第1端末デバイスから、または、第4情報をネットワークデバイスから受信して、距離を計算し得る。
【0047】
任意で、第2端末デバイスは、第1端末デバイスと第2端末デバイスとの間の距離を決定することは以下を含む。
【0048】
第2端末デバイスは、以下の情報、すなわち、領域識別子、第1端末デバイスの位置情報、第1端末デバイスの電力情報、ネットワークデバイスの識別子、第1端末デバイスが位置する領域の識別子、または、第2端末デバイスの位置情報のうちの1または複数に基づいて距離を計算する。
【0049】
任意で、方法は更に、第2端末デバイスが第1端末デバイスについての情報を受信する段階であって、第1端末デバイスについての情報は、以下の情報、すなわち、第1端末デバイスの位置情報、第1端末デバイスが位置する領域の識別子、または、第1端末デバイスの電力情報のうちの1または複数を含む、段階を含む。
【0050】
任意で、方法は更に、第2端末デバイスが、ネットワークデバイスによって送信されたフィードバックポリシーを受信する段階であって、フィードバックポリシーは、フィードバック方式タイプを決定するために使用されるポリシーである、段階を含む。第2端末デバイスが、データパケットに対してフィードバックを実行するために使用されるフィードバック方式タイプを決定することは、第2端末デバイスが、フィードバックポリシーを使用することによって、データパケットに対してフィードバックを実行するために使用されるフィードバック方式タイプを決定することを含む。
【0051】
任意で、フィードバックポリシーは、端末デバイスのグループメンバの数が第1閾値を満たすときに第1HARQフィードバック方式が使用されることを意味する。代替的に、端末デバイスのグループメンバの数が第2閾値を満たすとき、第2HARQフィードバック方式が使用される。
【0052】
第3態様によれば、ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック情報伝送方法が提供され、当該方法は、ネットワークデバイスが第1情報を生成する段階であって、第1情報は、フィードバック方式タイプを決定するために端末デバイスによって使用される、段階を含む。ネットワークデバイスは、第1情報を第1端末デバイスまたは第2端末デバイスへ送信する。ここで、ネットワークデバイスは、端末デバイスのためにフィードバック方式タイプを動的に構成し得る。
【0053】
任意で、フィードバック方式タイプは、第1HARQフィードバック方式または第2HARQフィードバック方式を含み、第1HARQフィードバック方式は、端末デバイスが肯定応答メッセージまたは非肯定応答メッセージをフィードバックすることを意味し、第2HARQフィードバック方式は、端末デバイスが非肯定応答メッセージのみをフィードバックすることを意味する。
【0054】
可能な実装形態において、ネットワークデバイスが第1情報を第1端末デバイスまたは第2端末デバイスへ送信することは、ネットワークデバイスが、無線リソース制御RRCシグナリング、システム情報ブロックSIB情報、ダウンリンク制御情報DCI、または予め構成されたシグナリングのうちの1または複数を使用することによって第1情報を第1端末デバイスまたは第2端末デバイスへ送信することを含む。ここで、ネットワークデバイスは、1つの情報またはシグナリングを使用することによってフィードバック方式タイプを示し得るか、または、1つの情報またはシグナリングを使用することによって複数のフィードバック方式タイプを構成し得、次に、別の情報またはシグナリングを使用することによってフィードバック方式タイプを示し得、例えば、RRCを使用することによって構成を実行し、DCIを使用することによって指示を実行し得る。任意で、ネットワークデバイスは、コアネットワーク制御機能または基地局であり得る。
【0055】
任意で、第1情報は単回伝送のフィードバック方式タイプを示す。
【0056】
任意で、第1情報は、複数の伝送のフィードバック方式タイプを含む。
【0057】
任意で、第1情報は第1対応関係を含む。任意で、第1情報は、第1粒度およびHARQフィードバック方式を含み得、第1粒度とHARQフィードバック方式との間には対応関係がある。
【0058】
任意で、第1対応関係は、第1粒度とHARQフィードバック方式との間の対応関係を含み、第1粒度は、宛先アドレス識別子、送信元アドレス識別子、サービスタイプ、サービス識別子、通信タイプ、論理チャネル識別子、サイドリンク無線ベアラ、サービス情報の品質、伝送リソース、HARQプロセス識別子、論理チャネルグループ識別子、送信端ユーザ機器UE識別子、または受信端UE識別子のうち1または複数を含む。
【0059】
任意で、方法は更に、ネットワークデバイスが第4情報を第1端末デバイスまたは第2端末デバイスへ送信する段階であって、第4情報は、通信タイプ、距離閾値、または、第1端末デバイスと第2端末デバイスとの間の距離を計算する方式のうちの1または複数を含む、段階を含む。
【0060】
任意で、方法は更に、ネットワークデバイスがフィードバックポリシーを第1端末デバイスまたは第2端末デバイスへ送信する段階であって、フィードバックポリシーは、フィードバック方式タイプを決定するために使用されるポリシーである、段階を含む。
【0061】
任意で、フィードバックポリシーは、端末デバイスのグループメンバの数が第1閾値を満たすときに第1HARQフィードバック方式が使用されることを意味する。代替的に、端末デバイスのグループメンバの数が第2閾値を満たすとき、第2HARQフィードバック方式が使用される。
【0062】
第4態様によれば、以下を含むハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック情報伝送方法が提供される。
【0063】
第1端末デバイスは、第1情報をネットワークデバイスから受信し、第1情報は、フィードバック方式タイプを決定するために端末デバイスによって使用される。第1端末デバイスは第1情報を適用する。ここで、第1端末デバイスは、フィードバック方式タイプを決定するために、ネットワークデバイスによって送信された第1情報を受信し得る。
【0064】
任意で、フィードバック方式タイプは、第1HARQフィードバック方式、第2HARQフィードバック方式、またはHARQ有効化/無効化情報を含み、第1HARQフィードバック方式は、端末デバイスが肯定応答メッセージまたは非肯定応答メッセージをフィードバックすることを意味し、第2HARQフィードバック方式は、端末デバイスが非肯定応答メッセージのみをフィードバックすることを意味する。HARQ有効化/無効化情報は、HARQ有効化(enabled)またはHARQ無効化(disabled)を含む。ここで、フィードバック方式タイプが、HARQ有効化(enabled)のHARQ有効化/無効化情報である場合、フィードバック方式タイプは更に、HARQフィードバック方式、例えば、第1HARQフィードバック方式または第2HARQフィードバック方式を含み得る。フィードバック方式タイプが、HARQ無効化(disabled)のHARQ有効化/無効化情報である場合、フィードバック方式タイプは、HARQフィードバック方式、例えば、第1HARQフィードバック方式または第2HARQフィードバック方式を含まないことがあり得る。
【0065】
可能な実装形態において、第1端末デバイスが第1情報を適用することは、データパケットを送信するとき、第1端末デバイスが第1情報に基づいてフィードバック方式タイプを決定することを含む。
【0066】
可能な実装形態において、第1端末デバイスが第1情報を適用することは、伝送リソースが第1情報を保持し、かつ、第1情報がフィードバック方式タイプを示す場合、第1端末デバイスが第1情報に基づいてこの伝送のフィードバック方式タイプを取得することを含む。
【0067】
任意で、第1端末デバイスが第1情報をネットワークデバイスから受信することは、第1端末デバイスが、無線リソース制御RRC、シグナリング、またはシステム情報ブロックSIB情報、ダウンリンク制御情報DCI、または予め構成されたシグナリングのうち1または複数を使用することによってネットワークデバイスによって送信された第1情報を受信することを含む。
【0068】
任意で、第1情報は単回伝送のフィードバック方式タイプを示す。
【0069】
任意で、第1情報は複数の伝送のフィードバック方式タイプを含む。
【0070】
任意で、第1情報は第1対応関係を含む。任意で、第1情報は、第1粒度およびHARQフィードバック方式を含み得、第1粒度とHARQフィードバック方式との間には対応関係がある。
【0071】
任意で、第1対応関係は、第1粒度とHARQフィードバック方式との間の対応関係を含み、第1粒度は、宛先アドレス識別子、送信元アドレス識別子、サービスタイプ、サービス識別子、通信タイプ、論理チャネル識別子、サイドリンク無線ベアラ、サービス情報の品質、伝送リソース、HARQプロセス識別子、論理チャネルグループ識別子、送信端ユーザ機器UE識別子、または受信端UE識別子のうち1または複数を含む。
【0072】
可能な実装形態において、方法は更に、第1端末デバイスが第1情報に基づいて第2情報を生成する段階であって、第2情報は、フィードバック方式タイプを決定するために第2端末デバイスによって使用される、段階を含む。
【0073】
第1端末デバイスは、第2情報を第2端末デバイスへ送信する。
【0074】
任意で、第1端末デバイスが第2情報を第2端末デバイスへ送信することは、第1端末デバイスが、サイドリンク制御情報SCI、メディアアクセス制御MACシグナリング、サイドリンクシグナリング、無線リソース制御RRCシグナリング、またはシステム情報ブロックSIB情報のいずれか1つを使用することによって第2情報を第2端末デバイスへ送信することを含む。
【0075】
任意で、第2情報は単回伝送のフィードバック方式タイプを示す。
【0076】
任意で、第1端末デバイスが第2情報を第2端末デバイスへ送信する段階は、第1端末デバイスが複数の伝送のフィードバック方式タイプを第2端末デバイスへ送信する段階であって、複数の伝送のフィードバック方式タイプが第2情報に含まれる、段階を含む。
【0077】
可能な実装形態において、方法は更に、第1端末デバイスが第4情報をネットワークデバイスから受信する段階であって、第4情報は、通信タイプ、距離閾値、または、第1端末デバイスと第2端末デバイスとの間の距離を計算する方式のうちの1または複数を含む、段階を含む。
【0078】
任意で、方法は更に、第1端末デバイスが第3情報を第2端末デバイスへ送信する段階であって、第3情報は、通信タイプ、距離閾値、または、第1端末デバイスと第2端末デバイスとの間の距離を計算する方式のうち1または複数を含む、段階を含む。
【0079】
第5態様によれば、以下を含むハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック情報伝送方法が提供される。
【0080】
第2端末デバイスが、第1情報をネットワークデバイスから受信し(第1情報は、フィードバック方式タイプを決定するために端末デバイスによって使用される)、第1情報を適用することによってフィードバック方式タイプを決定するか、または、第2端末デバイスが第2情報を第1端末デバイスから受信し(第2情報は、フィードバック方式タイプを決定するために第2端末デバイスによって使用される)、第2情報を適用する。
【0081】
可能な実装形態において、第2端末デバイスが第1情報を適用することは、以下を含む。
【0082】
データパケットを送信するとき、第2端末デバイスは、第1情報に基づいてフィードバック方式タイプを決定する。
【0083】
代替的に、伝送リソースが第1情報を保持し、第1情報がフィードバック方式タイプを示す場合、第2端末デバイスは、第1情報に基づいてこの伝送のフィードバック方式タイプを取得する。
【0084】
可能な実装形態において、第2端末デバイスが第2情報を適用することは、以下を含む。
【0085】
データパケットを送信するとき、第2端末デバイスは、第2情報に基づいてフィードバック方式タイプを決定する。
【0086】
代替的に、伝送リソースが第2情報を保持し、かつ、第2情報がフィードバック方式タイプを示す場合、第2端末デバイスは、第2情報に基づいてこの伝送のフィードバック方式タイプを取得する。
【0087】
任意で、フィードバック方式タイプは、第1HARQフィードバック方式、第2HARQフィードバック方式、またはHARQ有効化/無効化情報を含み、第1HARQフィードバック方式は、端末デバイスが肯定応答メッセージまたは非肯定応答メッセージをフィードバックすることを意味し、第2HARQフィードバック方式は、端末デバイスが非肯定応答メッセージのみをフィードバックすることを意味する。HARQ有効化/無効化情報は、HARQ有効化(enabled)またはHARQ無効化(disabled)を含む。ここで、フィードバック方式タイプが、HARQ有効化(enabled)のHARQ有効化/無効化情報である場合、フィードバック方式タイプは更に、HARQフィードバック方式、例えば、第1HARQフィードバック方式または第2HARQフィードバック方式を含み得る。フィードバック方式タイプが、HARQ無効化(disabled)のHARQ有効化/無効化情報である場合、フィードバック方式タイプは、HARQフィードバック方式、例えば、第1HARQフィードバック方式または第2HARQフィードバック方式を含まないことがあり得る。
【0088】
任意で、第2端末デバイスが第1情報をネットワークデバイスから受信することは、以下を含む。
【0089】
第2端末デバイスは、無線リソース制御RRCシグナリング、またはシステム情報ブロックSIB情報、ダウンリンク制御情報DCI、または予め構成されたシグナリングのうちの1または複数を使用することによってネットワークデバイスによって送信された第1情報を受信する。
【0090】
任意で、第1情報は単回伝送のフィードバック方式タイプを示す。
【0091】
任意で、第1情報は、複数の伝送のフィードバック方式タイプを含む。
【0092】
任意で、第1情報は第1対応関係を含む。任意で、第1情報は、第1粒度およびHARQフィードバック方式を含み得、第1粒度とHARQフィードバック方式との間には対応関係がある。
【0093】
任意で、第1対応関係は、第1粒度とHARQフィードバック方式との間の対応関係を含み、第1粒度は、宛先アドレス識別子、送信元アドレス識別子、サービスタイプ、サービス識別子、通信タイプ、論理チャネル識別子、サイドリンク無線ベアラ、サービス情報の品質、伝送リソース、HARQプロセス識別子、論理チャネルグループ識別子、または送信端ユーザ機器UE識別子のうちの1または複数を含む。
【0094】
任意で、第2端末デバイスが第2情報を第1端末デバイスから受信することは、第2端末デバイスが、サイドリンク制御情報SCI、メディアアクセス制御MACシグナリング、無線リソース制御RRCシグナリング、またはシステム情報ブロックSIB情報のうちのいずれか1つを使用することによって第1端末デバイスによって送信された第2情報を受信することを含む。
【0095】
任意で、第2情報は単回伝送のフィードバック方式タイプを示す。
【0096】
任意で、第2端末デバイスが、第1端末デバイスからの第2情報を受信する段階は、第2端末デバイスが、第1端末デバイスから複数の伝送のフィードバック方式タイプを受信する段階であって、複数の伝送のフィードバック方式タイプが第2情報に含まれる、段階を含む。
【0097】
第6態様によれば、通信装置が提供される。通信装置は、第1態様または第1態様の可能な実装形態のいずれか1つにおける方法を実行するよう構成されるモジュールを含むか、または、第2態様または第2態様の可能な実装形態のいずれか1つにおける方法を実行するよう構成されるモジュールを含むか、または、第3態様または第3態様の可能な実装形態のいずれか1つにおける方法を実行するよう構成されるモジュールを含むか、または、第4態様または第4態様の可能な実装形態のいずれか1つにおける方法を実行するよう構成されるモジュールを含むか、または、第5態様または第5態様の可能な実装形態のいずれか1つにおける方法を実行するよう構成されるモジュールを含む。
【0098】
第7態様によれば、プロセッサおよびインタフェース回路を備える通信装置が提供される。インタフェース回路は、通信装置以外の別の通信装置から信号を受信し、信号をプロセッサへ送信するか、または、プロセッサからの信号を、通信装置以外の別の通信装置へ送信するよう構成される。プロセッサは、論理回路を使用するか、または、コード命令を実行して、第1態様または第1態様の可能な実装形態のいずれか1つにおける方法を実装するか、または、第4態様または第4態様の可能な実装形態のいずれか1つにおける方法を実装する。
【0099】
第8態様によれば、プロセッサおよびインタフェース回路を含む通信装置が提供される。インタフェース回路は、通信装置以外の別の通信装置から信号を受信し、信号をプロセッサへ送信するか、または、プロセッサからの信号を、通信装置以外の別の通信装置へ送信するよう構成される。プロセッサは、論理回路を使用するか、または、コード命令を実行して、第2態様または第2態様の可能な実装形態のいずれか1つにおける方法を実装するか、または、第5態様または第5態様の可能な実装形態のいずれか1つにおける方法を実装する。
【0100】
第9態様によれば、プロセッサおよびインタフェース回路を含む通信装置が提供される。インタフェース回路は、通信装置以外の別の通信装置から信号を受信し、信号をプロセッサへ送信するか、または、プロセッサからの信号を、通信装置以外の別の通信装置へ送信するよう構成される。プロセッサは、論理回路を使用するか、または、コード命令を実行して、第3態様または第3態様の可能な実装形態のいずれか1つにおける方法を実装する。
【0101】
第10態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータプログラムまたは命令を記憶する。コンピュータプログラムまたは命令が実行されるとき、第1態様または第1態様の可能な実装形態のいずれか1つにおける方法が実装されるか、または、第4態様または第4態様の可能な実装形態のいずれか1つにおける方法が実装される。
【0102】
第11態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムまたは命令を記憶する。コンピュータプログラムまたは命令が実行されるとき、第2態様または第2態様の可能な実装形態のいずれか1つにおける方法が実装されるか、または、第5態様または第5態様の可能な実装形態のいずれか1つにおける方法が実装される。
【0103】
第12態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムまたは命令を記憶する。コンピュータプログラムまたは命令が実行されるとき、第3態様または第3態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つにおける方法が実装される。
【0104】
第13態様によれば、命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。命令が実行されるとき、第1態様または第1態様の可能な実装形態のいずれか1つにおける方法が実装されるか、または、第2態様または第2態様の可能な実装形態のいずれか1つにおける方法が実装されるか、または、第3態様または第3態様の可能な実装形態のいずれか1つにおける方法が実装されるか、または、第4態様または第4態様の可能な実装形態のいずれか1つにおける方法が実装されるか、または、第5態様または第5態様の可能な実装形態のいずれか1つにおける方法が実装される。
【0105】
第14態様によれば、命令を記憶した通信チップが提供される。命令がコンピュータデバイス上で実行されるとき、通信チップは、第1態様または第1態様の可能な実装形態のいずれか1つにおける方法を実行すること、または、第4態様または第4態様の可能な実装形態のいずれか1つにおける方法を実行することが可能となる。
【0106】
第15態様によれば、命令を記憶した通信チップが提供される。命令がコンピュータデバイス上で実行されるとき、通信チップは、第2態様または第2態様の可能な実装形態のいずれか1つにおける方法を実行するか、または、第5態様または第5態様の可能な実装形態のいずれか1つにおける方法を実行することが可能となる。
【0107】
第16態様によれば、命令を記憶した通信チップが提供される。命令がコンピュータデバイス上で実行されるとき、通信チップは、第3態様または第3態様の可能な実装形態のいずれか1つにおける方法を実行することが可能となる。
【0108】
第17態様によれば、通信システムが提供される。通信システムは、以下の通信装置、すなわち、第4態様における通信装置、第5態様における通信装置、および、第6態様における通信装置のうち1または複数を含む。
【図面の簡単な説明】
【0109】
図1】本願の実施形態が適用されるシステムアーキテクチャの例示的な図である。
【0110】
図2】本願の実施形態が適用されるシステムアーキテクチャの例示的な図である。
【0111】
図3】本願の実施形態によるHARQフィードバック情報伝送方法の概略フローチャートである。
【0112】
図4】本願の別の実施形態によるHARQフィードバック情報伝送方法の概略フローチャートである。
【0113】
図5】領域識別子の割り当ての例示的な図である。
【0114】
図6】本願の更に別の実施形態によるHARQフィードバック情報伝送方法の概略図である。
【0115】
図7】本願の実施形態が適用されるシナリオの概略図である。
【0116】
図8】本願の実施形態が適用される別のシナリオの概略図である。
【0117】
図9】本願の実施形態による通信装置の概略ブロック図である。
【0118】
図10】本願の実施形態による端末デバイスの構造の概略図である。
【0119】
図11】本願の実施形態によるネットワークデバイスの構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0120】
以下では、添付図面を参照して本願の技術的解決策を説明する。
【0121】
本願の実施形態の説明において、別段の定めが無い限り、「複数の」または「a plurality of」は、2または2より大きいことを意味する。
【0122】
本願の実施形態における技術的解決策は、例えば、ロングタームエボリューション(long term evolution, LTE)システム、LTE周波数分割多重(frequency division duplex, FDD)システム、LTE時分割多重(time division duplex, TDD)システム、マイクロ波アクセスのためのワールドワイドインターオペラビリティ(worldwide interoperability for microwave access, WiMAX(登録商標))通信システム、第5世代(5th generation, 5G)システム、または、新無線(new radio, NR)システム、ビークル・ツー・エブリシング(vehicle to everything, V2X)システム、および、デバイス・トゥ・デバイス(device to device, D2D)システムなど様々な通信システムに適用され得る。任意で、V2Xシステムは具体的には、以下のシステム、すなわち、車両‐ネットワーク(vehicle to network, V2N)、車両‐車両通信(vehicle to vehicle, V2V)、車両‐歩行者(vehicle to pedestrian, V2P)、車両‐インフラストラクチャ(vehicle to infrastructure, V2I)などのいずれか1つであり得る。
【0123】
V2Nの1つの参加者は端末デバイスであり、他の参加者はサービスエンティティである。V2Nは、現在もっとも広く使用される、車両のインターネットの形式であり、V2Nの主な機能は、車両がモバイルネットワークを通じてクラウドサーバに接続することを可能にすることにより、クラウドサーバを通じて、ナビゲーション、エンターテインメント、または盗難防止などの機能を提供することである。
【0124】
V2Vの両方の参加者は端末デバイスである。V2Vは、車両間の情報交換およびリマインドに使用され得る。もっとも典型的な応用は、車両間の衝突防止安全システムである。
【0125】
V2Pの両方の参加者は端末デバイスである。V2Pは、道路上の歩行者または非自動車に安全上の警告を提供するために使用され得る。
【0126】
V2Iにおいて、1つの参加者は端末デバイスであり、他の参加者はインフラストラクチャ(または道路設備)である。V2Iは、車両とインフラストラクチャとの間の通信に使用され得る。例えば、インフラストラクチャは、道路、信号機、バリケード、または同様のものであり得、交通信号の時系列などの道路管理情報が取得され得る。
【0127】
本願の実施形態における端末デバイスは、ユーザ機器(user equipment, UE)、加入者局(subscriber station, SS)、または顧客施設設備(customer premise equipment, CPE)、アクセス端末、加入者ユニット、加入者局、移動局、移動局、リモート局、リモート端末、モバイルデバイス、ユーザ端末、端末、無線通信デバイス、ユーザエージェント、またはユーザ装置であり得る。端末デバイスは代替的に、携帯電話、コードレス電話、セッション確立プロトコル(session initiation protocol、SIP)電話、無線ローカルループ(wireless local loop, WLL)局、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant, PDA(登録商標))、無線通信機能を有するハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイス、無線モデムに接続された別の処理デバイス、車載デバイス、車両内通信装置、車両内通信チップ、ウェアラブルデバイス、将来の5Gネットワークにおける端末デバイス、将来の次世代型の公衆陸上移動体ネットワーク(public land mobile network, PLMN)における端末デバイス、または同様のものであり得る。これは、本願の実施形態において限定されるものではない。端末デバイスは代替的に、自立走行車、インテリジェント車両、デジタル車両、または、インターネット・オブ・ビークル車両において展開されるソフトウェアおよび/またはハードウェアモジュールであり得る。本願の実施形態における端末デバイスは、D2Dデバイス、V2Xデバイス、または、路側ユニット(road side unit, RSU)であり得る。
【0128】
本願の複数の実施形態におけるネットワークデバイスは、端末デバイスと通信するよう構成されるデバイスであり得る。ネットワークデバイスは、ベーストランシーバ基地局(base transceiver station, BTS)であり得るか、または、広帯域符号分割多元接続(wideband code division multiple access, WCDMA(登録商標))システムにおけるノードB(NodeB, NB)であり得るか、または、LTEシステムにおける次世代型Node B(evolved NodeB, eNB, or eNodeB)であり得るか、または、クラウド無線アクセスネットワーク(cloud radio access network, CRAN))シナリオにおける無線コントローラであり得る。代替的に、ネットワークデバイスは、リレー局、アクセスポイント、車載デバイス、車両内通信装置、車両内通信チップ、ウェアラブルデバイス、将来の5Gネットワークにおける次世代NodeB(next generation NodeB, gNB)、伝送ポイント、将来のモバイル通信システムにおける基地局、ワイヤレスフィデリティ(wireless fidelity, Wi-Fi(登録商標))システムにおけるアクセスノード、5Gシステムにおける基地局の1つのアンテナパネルまたは1組のアンテナパネル(複数のアンテナパネルを含む)、または5Gリレーノードであり得るか、または、gNBもしくは伝送ポイントを構成するネットワークノード、例えば、ベースバンドユニット(baseband unit, BBU)または分散型ユニット(distributed unit, DU)であり得る。無線アクセスネットワークデバイスによって使用される具体的な技術および具体的なデバイス形式は、本願の実施形態において限定されるものではない。いくつかのデプロイメントにおいて、gNBは、集中型ユニット(centralized unit, CU)およびDUを含み得る。gNBは更にアクティブアンテナユニット(active antenna unit, AAU)を含み得る。CUは、gNBのいくつかの機能を実装し、DUは、gNBのいくつかの機能を実装する。例えば、CUは、非リアルタイムプロトコルおよびサービスを処理することを担当し、無線リソース制御(radio resource control, RRC)層およびパケットデータコンバージェンスプロトコル(packet data convergence protocol, PDCP)層の機能を実装する。DUは、物理層プロトコルおよびリアルタイムサービスを処理することを担当し、無線リンク制御(radio link control, RLC)層、媒体アクセス制御(media access control, MAC)層、および、物理(physical, PHY)層の機能を実装する。AAUは、いくつかの物理層処理機能、無線周波数処理、および、アクティブアンテナに関連する機能を実装する。RRC層の情報は最後にPHY層の情報において保持されるので、このアーキテクチャにおいて、RRC層シグナリングなどの上位層シグナリングはまた、DUによって送信される、または、DU+AAUによって送信されるとみなされ得る。ネットワークデバイスは、CUノード、DUノード、およびAAUノードの1または複数を含むデバイスであり得ることが理解され得る。本願の実施形態において、ネットワークデバイスは代替的に路側ユニットRSUであり得る。
【0129】
本願の実施形態において、端末デバイスまたはネットワークデバイスは、ハードウェア層、ハードウェア層の上位で動作するオペレーティングシステム層、およびオペレーティングシステム層の上位で動作するアプリケーション層を含む。ハードウェア層は、中央演算処理装置(central processing unit, CPU)、メモリ管理ユニット(memory management unit, MMU)、および、メモリ(メインメモリとも称される)などのハードウェアを含む。オペレーティングシステムは、プロセス(process)を通じてサービス処理を実装する任意の1または複数のコンピュータオペレーティングシステム、例えば、Linux(登録商標)オペレーティングシステム、Unix(登録商標)オペレーティングシステム、Android(登録商標)オペレーティングシステム、iOS(登録商標)オペレーティングシステム、またはWindows(登録商標)オペレーティングシステムであり得る。アプリケーション層は、ブラウザ、アドレス帳、文書作成ソフトウェア、インスタントメッセージングソフトウェアなどのアプリケーションを含む。加えて、本願の実施形態において提供される方法のためのコードを記録するプログラムが、本願の実施形態において提供される方法に従って通信を実行するように動作されることができる限り、本願の実施形態において提供される方法の実行主体の具体的構造は、本願の実施形態において具体的に限定されない。例えば、本願の実施形態において提供される方法は、プログラムを呼び出して実行し得る、端末デバイスまたはネットワークデバイスにおける端末デバイス、ネットワークデバイス、または機能モジュールによって実行され得る。
【0130】
加えて、本願の態様または特徴は、標準のプログラミングおよび/またはエンジニアリング技術を使用する方法、装置または製品として実装され得る。本願において使用される「製品」という用語は、任意のコンピュータ可読コンポーネント、キャリアまたは媒体からアクセスできるコンピュータプログラムを包含する。例えば、コンピュータ可読媒体は、磁気記憶コンポーネント(例えば、ハードディスクドライブ、フロッピーディスク、または磁気テープ)、光ディスク(例えば、コンパクトディスク(compact disc, CD)またはデジタル多用途ディスク(digital versatile disc, DVD))、スマートカード、およびフラッシュメモリコンポーネント(例えば、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(erasable programmable read-only memory, EPROM)、カード、スティック、またはキードライブ)を含み得るが、これらに限定されるものではない。加えて、本明細書で説明される様々な記憶媒体は、情報を記憶するよう構成された1または複数のデバイス、および/または他機械可読媒体を表し得る。「機械可読媒体」という用語は、無線チャネル、ならびに、命令および/またはデータを記憶し、含み、および/または、保持する様々な他の媒体を含み得るが、これに限定されるものではない。
【0131】
図1は、本願の実施形態が適用されるシステムアーキテクチャの例示的な図である。図1に示されるように、通信システムは、V2Xアプリケーションサーバ(application server)、V2Xデバイス(V2Xデバイス1およびV2Xデバイス2を含む)およびネットワークデバイスを含む。V2Xデバイスは、PC5インタフェースを通じて互いに通信する。V2Xデバイス間の直接通信リンクは、サイドリンク(sidelink, SL)と称され得る。V2XデバイスとV2Xアプリケーションサーバとの間の通信は、ネットワークデバイスによる転送を要求する。具体的には、アップリンクについては、送信端V2Xデバイスは、Uuインタフェースを通じてV2Xデータをネットワークデバイスへ送信し、ネットワークデバイスは、処理のためにデータをV2Xアプリケーションサーバへ送信し、次に、V2Xアプリケーションサーバは、データを受信端V2Xデバイスへ渡す。ダウンリンクについては、V2Xアプリケーションサーバは、V2Xデータをネットワークデバイスへ送信し、ネットワークデバイスは、Uuインタフェースを通じてV2XデータをV2Xデバイスへ送信する。
【0132】
図1におけるV2Xデバイスは、インターネット・オブ・シングスのデバイス、例えばUEであることが理解されるべきである。
【0133】
図1における矢印の方向は、V2Xデバイス1を例として使用することによって単に説明され、本願の本実施形態に対する限定を構成しないことが更に理解されるべきである。実際に、V2Xデバイス1とV2Xデバイス2との間の通信は、双方向性であり得、V2Xデバイス2はまた、ネットワークデバイスとのアップリンク通信を実行し得る。このことは、特に限定されない。
【0134】
図2は、本願の実施形態が適用されるシステムアーキテクチャの例示的な図である。図2に示されるように、車両1および車両2は、V2Vを通じて互いに通信する。車両は、車両速度、駆動方向、具体的場所、緊急ブレーキが押されたかどうかなどの情報を周囲の車両にブロードキャストし得る。周囲の車両のドライバは、情報を取得することによって、視野外の交通ステータスをより良く認識でき、したがって、リスクステータスを事前に予測して回避できる。V2I通信において、上述のセキュリティ情報の交換に加えて、路側ユニットRSUなどの路側インフラストラクチャは、様々なタイプのサービス情報およびデータネットワークアクセスを車両に提供し得る。自動料金収受および車両内エンターテインメントなどの機能は、交通インテリジェンスを大きく改善できる。
【0135】
2つの車両は、図2において説明のための例として使用されるものであり、保護範囲はこれに限定されるものではないことが理解されるべきである。実際に、複数の車両があり得、複数の車両はV2Vを通じて互いに通信し得る。
【0136】
本願の実施形態において提供され得るいくつかの用語または概念は、下で簡潔に説明される。
【0137】
ハイブリッド自動再送要求(hybrid automatic repeat request, HARQ)は、前方誤り訂正(forward error correction, FEC)方法および自動再送要求(automatic repeat request, ARQ)方法を統合する技術である。FECにより、受信端は、冗長情報を追加することによって、いくつかのエラーを訂正し、再伝送の数を低減することが可能となる。FECが訂正できないエラーについては、受信端は、ARQ機構を使用することによってデータを再伝送することを送信端に要求する。受信端は、エラー検出コード、例えば巡回冗長検査(cyclic redundancy check, CRC)を使用することによって、受信されたデータパケットにおいてエラーが発生するかどうかを検出する。エラーが発生しない場合、受信端は、肯定応答(acknowledgement, ACK)を送信端へ送信し、ACKを受信後、送信端は次のデータパケットを送信する。エラーが発生する場合、受信端は、否定応答(negative acknowledgement, NACK)を送信端へ送信し、NACKを受信後、送信端はデータパケットを再伝送する。HARQメカニズムにおいて、1つのデータは複数回にわたって送信され得、複数回にわたって送信されたデータは、データの異なるRVであり得、複数回の送信におけるデータレート、空間ドメイン情報、および同様のものも異なり得る。複数回にわたって送信されたデータは、組み合わされて復号され得、元のデータが取得される。加えて、送信端はまた、受信端によって送信されたACK/NACKを受信することなく、データをアクティブに再伝送し得る。
【0138】
NR V2Xにおいて、PC5インタフェースについて、端末デバイスがV2X SLリソースを取得するモードは2つある。すなわち、基地局によってスケジューリングされたリソース割り当ての方式、および、端末デバイスがリソースを自律的に選択する方式である。例えば、基地局によってスケジューリングされたリソース割り当て方式は、「モード(mode)1」と称され得る。例えば、端末デバイスがリソースを自律的に選択する方式は、「モード2」と称され得る。モード1において、V2Xサービスデータを送信する前に、端末デバイスはまず、基地局にリソースを要求する必要があり、基地局は、要求されたV2X SLリソースを割り当てる。基地局は、端末デバイスの専用無線ネットワーク一時識別子(radio network temporary identifier, RNTI)を使用することによってリソース割り当てを実行し得る。モード2において、基地局は、システム情報ブロードキャストまたは専用シグナリングを通じてV2X SLリソースを構成する。端末デバイスは、競合を通じてV2X SLリソースを取得し得る。前述の説明は、基地局によってスケジューリングされたリソース割り当て方式が「モード1」と名付けられ、端末デバイスがリソースを自律的に選択する方式が「モード2」と名付けられる単なる例を使用することによって提供されることが理解されるべきである。しかしながら、基地局によってスケジューリングされたリソース割り当て方式の名称、および、端末デバイスがリソースを自律的に選択する方式は、本願の実施形態の保護範囲を限定しない。実際に、NR V2Xの発展に伴い、基地局によってスケジューリングされるリソース割り当て方式、および、UEがリソースを自律的に選択する方式は代替的に、他の名称に名付けられ得る。名称に関わらず、名称は、本願の実施形態に適用可能である。代替的に、基地局はネットワークデバイスで置き換えられ得る。これについては、限定されない。
【0139】
説明がここで中心的に提供される。説明を容易にするために、第1端末デバイスが送信端UEであり第2端末デバイスが受信端UEである例が下の説明において使用される。
【0140】
図3は、本願の実施形態によるハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック情報伝送方法300の概略フローチャートである。図3に示されるように、方法300は以下の段階を含む。
【0141】
S310:第1端末デバイスが、第1対応関係に基づいて、現在の伝送に対応するフィードバック方式タイプおよび/または通信タイプを決定する。
【0142】
フィードバック方式タイプは第1HARQフィードバック方式または第2HARQフィードバック方式を含む。第1HARQフィードバック方式は、端末デバイスが肯定応答メッセージまたは非肯定応答メッセージをフィードバックすることを意味し、第2HARQフィードバック方式は、端末デバイスが非肯定応答メッセージのみをフィードバックすることを意味する。
【0143】
任意で、方法300は更に、第1端末デバイスが伝送リソースを取得することを含む。説明を容易にするために、第1端末デバイスが送信端UEであり第2端末デバイスが受信端UEである例が下の説明において使用される。
【0144】
例えば、伝送リソースは、モード1の方式において送信端UEのために基地局によって構成され得、または、モード2の方式において送信端UEによって自律的競合を通じて取得され得る。このことは、特に限定されない。
【0145】
例えば、基地局は、グラント(grant)リソースを送信端UEに割り当てる。
【0146】
任意で、伝送リソースは、プロパティ情報を保持し得る、または、プロパティ情報を保持しないことがあり得る。これについては、限定されない。説明がここで中心的に提供される。プロパティ情報は、HARQフィードバック方式タイプに対応するHARQフィードバック方式タイプ、HARQ有効化/無効化情報、または通信タイプ(例えば、ブロードキャスト、グループキャスト、またはユニキャスト)のうち1または複数を含む。
【0147】
ここで、伝送リソースにおけるプロパティ情報は、伝送リソースによってサポートされるHARQフィードバック方式、伝送リソースによってサポートされるHARQ有効化/無効化情報(フィードバックを実行するかどうかを示すために使用される有効化スイッチとして理解され得る)、または、伝送リソースを使用することによって実行されるデータ伝送において使用される、対応する通信タイプキャストタイプ(例えば、ブロードキャスト、グループキャスト、またはユニキャスト)のうち1または複数を示すために使用される。例えば、プロパティ情報は、伝送リソースによってサポートされるHARQフィードバック方式を示し得るか、または、伝送リソースによってサポートされるHARQ有効化/無効化情報を示し得るか、または、伝送リソースによってサポートされるHARQフィードバック方式およびHARQ有効化/無効化情報を示し得る。
【0148】
HARQ有効化/無効化情報がHARQ有効化(enabled)である場合、フィードバック情報を送信できることを示す。HARQ有効化/無効化情報がHARQ無効化(disabled)である場合、フィードバック情報を送信できないことを示す。すなわち、プロパティ情報は更に、フィードバック情報を送信するかどうかを示すために使用され得る。
【0149】
任意で、通信タイプは、グループキャスト、ブロードキャスト、またはユニキャストを含む。
【0150】
任意で、伝送リソースが通信タイプを保持しない場合、第1端末デバイスは、予め設定されたルールに従って通信タイプを決定し得る。任意で、第1端末デバイスは、SCIまたはMAC CEにおいて保持される通信タイプを第2端末デバイスに通知し得る。
【0151】
任意で、プロパティ情報がHARQ有効化/無効化情報(HARQ有効化/無効化)を保持する場合、決定されたフィードバック方式タイプはまた、対応するフィードバック方式を含み得る。例えば、フィードバック方式タイプがHARQ有効化を含む場合、フィードバック方式タイプは更に、第1HARQフィードバック方式または第2HARQフィードバック方式を含み得る。
【0152】
例えば、方法300は更に、送信端UEが第1対応関係を取得することを含む。第1対応関係は、予め定められ得るか、または、ネットワークデバイスによって送信され得るか、または、別のUE(例えば、グループキャスト伝送におけるUE)によって送信端UEに通知され得るか、または、送信端UEによって生成され得る。これについては、限定されない。
【0153】
同様に、受信端UEはまた、第1対応関係を取得し得る。第1対応関係は予め定められ得るか、または、ネットワークデバイスによって受信端UEへ送信され得るか、または、別のUE(例えば、送信端UE、または、グループキャストメンバにおける別のUE)によって受信端UEへ通知され得るか、または、受信端UE自体によって生成され得る。これについては、限定されない。
【0154】
例えば、第1対応関係は、第1粒度とHARQフィードバック方式との間の対応関係を含み、第1粒度は、送信元アドレス識別子(例えば、送信元(source, SRC)識別子(identifier, ID))、宛先アドレス識別子(例えば、宛先(DEST ID)、サービスタイプ、サービス識別子(例えば、サービスID)、通信タイプ(例えば、グループキャスト、ブロードキャスト、またはユニキャスト)、論理チャネル(logical channel, LCH)識別子(例えば、LCH ID)、サイドリンク無線ベアラ(例えば、SL RB)、サービス品質(quality of service, QoS)情報、伝送リソース(例えば、特定の時間についてスケジューリングされたDCIにおいて保持されるグラント、または、ネットワークによって構成されたCGタイプ1/2インデックス)、HARQプロセス識別子(HARQ process ID)、論理チャネルグループ(logical channel group, LCG)識別子(例えば、LCG ID)、伝送リソースタイプ(例えば、伝送リソースは、動的グラントDynamic Grantリソース、構成されたグラントConfigured Grantリソース、半永続スケジューリングリソースSPSグラント、モード2リソース、または同様のものであり得る)、送信端ユーザ機器UEの識別子、または、受信端UEの識別子のうち1または複数を含み得る。
【0155】
S320:第1端末デバイスは、フィードバック方式タイプに基づいてデータパケット組み立て処理を実行する。
【0156】
S330:第1端末デバイスは、伝送リソースを使用することによってデータパケットを送信する。これに応じて、第2端末デバイスはデータパケットを受信する。
【0157】
本願の本実施形態において、第1端末デバイスは、第1対応関係に基づいてフィードバック方式タイプを決定し、フィードバック方式タイプの決定後にデータパケット組み立て処理を実行し、最後に、伝送リソースを使用することによってデータパケットを送信し得、その結果、HARQフィードバック方式は、柔軟に決定され得る。
【0158】
第2端末デバイスについて、図4に示されるように、第2端末デバイスは、以下の方法を実行し得る。S410:第2端末デバイスはデータパケットを受信する。S420:第2端末デバイスは、データパケットに対してフィードバックを実行するために使用されるフィードバック方式タイプを決定する。S430:第2端末デバイスは、フィードバック方式タイプを使用することによってフィードバックを実行する。第2端末デバイスは、第1端末デバイスに対応する送受信機デバイスである。第1端末デバイスが送信端UEである場合、第2端末デバイスは受信端UEである。
【0159】
例えば、フィードバック方式タイプの決定後、送信端UEは、SCIまたはMAC CEを使用することによって、単回伝送のフィードバック方式タイプを受信端UEに示し得る。受信端UEのPHY層は、SCIシグナリングおよびデータを復調し、PHYが関心を有するサービスをMAC層へ渡す。受信端UEのMAC層またはPHY層は、特定の原理に従って、受信が成功したかどうかを決定し得る。初回の伝送について、MACエンティティまたはPHYエンティティは、受信が成功したかどうかを直接決定する。再伝送のために、MACエンティティまたはPHYエンティティは、特定のルールに従ってHARQソフトコンビネーションを実行し(例えば、Tx UE ID、DEST ID、HARQ ID、および同様のものに基づいて初回伝送データバッファ(Data buffer)を検索し、異なる冗長バージョン(redundancy versions, RV)間のソフトコンビネーションを実行する)、コンビネーション後、最終結果が成功か、または失敗かを決定する。受信端UEのMAC層またはPHY層は、HARQフィードバックを実行するかどうかを決定し得る。フィードバックが要求される場合、送信端UEによって示されるフィードバック方式は、フィードバックに使用され得る。任意で、受信端UEは代替的に、第1対応関係を検索することによって、HARQフィードバックを実行するかどうかについての情報を取得し得る。
【0160】
例えば、第1対応関係が送信端UEの識別子とHARQフィードバック方式との間の対応関係を含む場合、受信端UEは、受信データにおいて保持される送信端UEの識別子に基づいて、第1対応関係から、対応するHARQフィードバック方式を検索し得る。第1対応関係が、送信端UEの識別子とDEST IDとの間の対応関係、ならびにHARQフィードバック方式を含む場合、受信端UEは、受信データにおいて保持される送信端UEの識別子およびDEST IDに基づいて、第1対応関係から、対応するHARQフィードバック方式を検索し得る。第1対応関係が、送信端UEの識別子と、サービスタイプとの間の対応関係、ならびに、HARQフィードバック方式を含む場合、受信端UEは、受信データにおいて保持される送信端UEの識別子およびサービスタイプに基づいて、第1対応関係から、対応するHARQフィードバック方式を検索し得る。第1対応関係が、送信端UEの識別子とサービス識別子との間の対応関係、ならびに、HARQフィードバック方式を含む場合、受信端UEは、受信データにおいて保持される送信端UEおよびサービス識別子の識別子に基づいて、第1対応関係から、対応するHARQフィードバック方式を検索し得る。第1対応関係が、送信端UEの識別子と通信タイプとの間の対応関係、ならびに、HARQフィードバック方式を含む場合、受信端UEは、受信データにおいて保持される送信端UEの識別子および通信タイプに基づいて、第1対応関係から、対応するHARQフィードバック方式を検索し得る。第1対応関係が、送信端UEの識別子とLCH IDとの間の対応関係、ならびに、HARQフィードバック方式を含む場合、受信端UEは、受信データにおいて保持される送信端UEの識別子およびLCH IDに基づいて、第1対応関係から、対応するHARQフィードバック方式を検索し得る。第1対応関係が、送信端UEの識別子とQoSとの間の対応関係、ならびに、HARQフィードバック方式を含む場合、受信端UEは、受信データにおいて保持される送信端UEの識別子およびQoSに基づいて、第1対応関係から、対応するHARQフィードバック方式を検索し得る。または同様である。ここでは、再び詳細を説明しない。ここでの例は単に、第1粒度の部分を例として使用する説明のためのものであり、本願の実施形態の保護範囲の限定を構成しないことが理解され得る。実際に、第1粒度を使用することにより、第1対応関係から対応するHARQフィードバック方式を検索するための、より多くの可能なコンビネーションがあり得る。当業者であれば、上述の例に基づいて、これらのコンビネーションを認識し得る。簡潔にするために、ここでは詳細について改めて説明しない。
【0161】
UE識別子は、SL UE識別子、例えば、層(layer、L)1IDまたはL2 IDであり得ることが理解され得る。DEST IDは、ユニキャストにおけるRx UE IDであり得るか、または、グループキャストにおけるグループIDまたはサービスIDであり得るか、または、ブロードキャストにおけるサービスIDであり得る。グループIDおよびサービスIDは代替的に、L1 IDまたはL2 IDであり得る。SRC IDは代替的に、L1 IDまたはL2 IDであり得る。DEST IDは代替的に、L1 IDまたはL2 IDであり得る。
【0162】
説明をここで中心的に提供する。「DEST」および「DEST ID」は、下で交互に使用され、両方とも通信対象を表し得る。「SRC」および「SRC ID」は、下で交互に使用され、両方とも通信元を表し得る。「LCH」および「LCH ID」は、下で交互に使用され、両方とも論理チャネルを表し得る。
【0163】
本願の本実施形態において、送信端UEは、伝送リソースの取得後、第1対応関係に基づいて、この伝送に使用されたフィードバック方式タイプを決定し、フィードバック方式タイプに基づいてデータパケット組み立て処理を実行し、最後に、伝送リソースを使用することによってデータパケットを送信し、その結果、フィードバック方式タイプは柔軟に決定され得る。
【0164】
本願の本実施形態において、伝送リソースがプロパティ情報を保持するかどうかについて、送信端UEは、下で別に説明される異なる処理方式を有する。
【0165】
方式1:伝送リソースはプロパティ情報を保持すると想定する。この場合、送信端UEがデータパケット組み立て処理を実行する前に、方法300は更に、送信端UEが、プロパティ情報に基づいて、第1対応関係から、伝送リソースによってサポートされるHARQフィードバック方式/HARQフィードバック方式がHARQフィードバック方式と同一である少なくとも1つのDESTおよび/または論理チャネルを選別する段階と、送信端UEが、少なくとも1つのDESTおよび/または論理チャネルにおけるデータを伝送リソース上で送信する段階とを含む。「少なくとも1つ」とは「1または複数」を意味する。
【0166】
例えば、第1対応関係は、DESTと論理チャネル識別子との間の対応関係、ならびにHARQフィードバック方式を含むと想定される。この場合、DESTおよび論理チャネルフィルタリングを実行するとき、送信端UEは、伝送リソースによってサポートされるHARQフィードバック方式に基づいて、第1対応関係から、伝送リソースによってサポートされるHARQフィードバック方式と同一である少なくとも1つのDESTおよび論理チャネルを選別し、DESTおよび論理チャネルにおけるデータで伝送リソースを充填し得る。
【0167】
例えば、(1)伝送リソースがグループキャスト(Groupcast)NACK only伝送に使用され得る場合、グループキャストNACK onlyフィードバック方式のみをサポートできる対応する情報の1または複数が以下、すなわち、通信タイプ、DEST、LCH、SL RB、QoS、またはHARQプロセスIDから選択される必要がある。ここでは、第1粒度におけるいくつかの内容のみが説明のための例としてのみ使用されることが理解され得る。実際に、第1粒度は代替的に、上で説明された別のコンビネーションであり得る。これについては、限定されない。
【0168】
(2)伝送リソースがグループキャストACK/NACK伝送のみに使用され得る場合、グループキャストACK/NACKフィードバック方式のみをサポートできる対応する情報の1または複数が、以下、すなわち、通信タイプ、Tx、DEST、LCH、SL RB、QoS、またはHARQプロセスIDから選択される必要がある。ここでは、第1粒度におけるいくつかの内容のみが説明のための例として使用されることが理解され得る。実際に、第1粒度は代替的に、上で説明された別のコンビネーションであり得る。これについては、限定されない。
【0169】
(3)伝送リソースが、HARQ有効化スイッチがHARQ有効化である伝送のみに使用され得る場合、HARQ有効化のみをサポートできる対応する情報の1または複数が、以下、すなわち、通信タイプ、Tx UE ID、DEST、LCH、SL RB、QoS、またはHARQプロセスIDから選択される必要がある。ここで、第1粒度におけるいくつかの内容のみが、説明のための例として使用されることが理解され得る。実際に、第1粒度は代替的に、上で説明された別のコンビネーションであり得る。これについては、限定されない。
【0170】
(4)伝送リソースが、HARQ有効化スイッチがHARQ無効化である伝送のみに使用され得る場合、HARQ無効化のみをサポートできる対応する情報の1または複数が、以下、すなわち、通信タイプ、Tx UE ID、DEST、LCH、SL RB、QoS、またはHARQプロセスIDから選択される必要がある。ここで、第1粒度におけるいくつかの内容のみが、説明のための例として使用されることが理解され得る。実際に、第1粒度は代替的に、上で説明された別のコンビネーションであり得る。これについては、限定されない。
【0171】
(5)伝送リソースが、HARQ無効化のユニキャストおよび/またはグループキャスト伝送のみに使用され得る場合、対応するHARQフィードバック要件を有しない1または複数の項目が、以下、すなわち、通信タイプ、UE ID、DEST、LCH、SL RB、QoS、またはHARQ IDから選択される必要がある。ここで、第1粒度におけるいくつかの内容のみが、説明のための例として使用されることが理解され得る。実際に、第1粒度は代替的に、上で説明された別のコンビネーションであり得る。これについては、限定されない。
【0172】
(6)伝送リソースが、HARQ有効化のユニキャストおよび/またはグループキャスト伝送のみに使用され得る場合、対応するHARQフィードバック要件を有する1または複数の項目が、以下、すなわち、通信タイプ、UE ID、DEST、LCH、SL RB、QoS、またはHARQ IDから選択される必要がある。
【0173】
(7)伝送リソースがグループキャストACK/NACK伝送のみに使用され得、かつ、フィードバックリソースの数が5である場合、グループキャストACK/NACKフィードバックのみをサポートでき、グループメンバの数が5以下である1または複数の対応する項目が、以下、すなわち、Tx UE ID、DEST、LCH、SL RB、QoS、またはHARQプロセスIDから選択される。ここで、第1粒度におけるいくつかの内容のみが、説明のための例として使用されることが理解され得る。実際に、第1粒度は代替的に、上で説明された別のコンビネーションであり得る。これについては、限定されない。
【0174】
(8)伝送リソースが、グループキャストNACK onlyの伝送のみに使用され得、かつ、距離計算方式がGPSである場合、グループキャストNACK onlyのみをサポートでき、かつ、距離計算がGPSを通じてのみ実行され得る1または複数の対応する項目が、以下、すなわち、Tx UE ID、DEST、LCH、SL RB、QoS、またはHARQプロセスIDから選択される必要がある。ここで、第1粒度におけるいくつかの内容のみが説明のための例として使用されることが理解され得る。実際に、第1粒度は代替的に、上で説明された別のコンビネーションであり得る。これについては、限定されない。
【0175】
例えば、DESTおよび論理チャネルフィルタリング(グラントプロパティに一致するDESTおよび論理チャネルを選択する)を実行した後に、送信端UEは、データ送信のDESTを選択し得る。例えば、送信端UEは、異なるDESTにおけるデータを有する論理チャネルの優先度(または対応するQoSレベル)をDESTの優先度として使用し、次に、最高のDEST優先度を有する論理チャネルにおいてデータを選択してデータを送信し得る。最高のDEST優先度を有する論理チャネルにおけるデータが充填のために選択された後、この伝送が残りの伝送リソースを有する場合、同一のDESTを有する別の論理チャネルにおけるデータを充填することが実行され得る(例えば、充填は、LCH優先度の降順に、または、LCHに対応するQoSフローのQoS優先度の降順に実行され得る)。送信端UEのMAC層は、この伝送において充填されたトランスポートブロックTBを物理PHY層へ送信し、送信を実行することをPHY層に示し、送信端UEのPHY層は、この伝送のデータを送信する。任意で、HARQ情報がこの伝送においてフィードバックされる必要がある場合、送信端UEは、対応するフィードバック時間‐周波数リソース上でフィードバック結果を受信し、次に、フィードバック結果に基づいて、再伝送が要求されたかどうかを決定し、再伝送が要求された場合、再伝送を実行し得る。
【0176】
方式2:伝送リソースはプロパティ情報を保持しないと想定される。この場合、送信端UEがデータパケット組み立て処理を実行する前に、方法300は更に、送信端UEが、複数のDESTおよび/または論理チャネルにおけるデータを伝送リソース上で送信する段階であって、複数のDESTおよび/または論理チャネルの各々に対応するフィードバック方式は同一または異なる、段階を含む。
【0177】
例えば、伝送リソースが、サポートされるフィードバック方式タイプを保持しない場合、送信端UEは、DESTおよび論理チャネルフィルタリングを実行しないことがあり得、異なるフィードバック方式タイプを有する論理チャネルを伝送リソース上で送信し得るか、または、DESTおよび論理チャネルフィルタリングを実行し得、同一のフィードバック方式タイプを有するDESTおよび論理チャネルにおけるデータを伝送リソース上で送信し得る。
【0178】
方式3:伝送リソースはプロパティ情報を保持しないと想定される。この場合、送信端UEがデータパケット組み立て処理を実行する前または後に、方法300は更に、送信端UEが、伝送リソースについて、伝送リソースによってサポートされるHARQフィードバック方式および/または通信タイプを決定する段階と、送信端UEが、伝送リソースによってサポートされるHARQフィードバック方式および/または通信タイプと同一であるHARQフィードバック方式/HARQフィードバック方式および/または通信タイプ/通信タイプを有する少なくとも1つのDESTおよび/または論理チャネルを第1対応関係から選別する段階と、送信端UEが、少なくとも1つのDESTおよび/または論理チャネルにおけるデータを伝送リソース上で送信する段階とを含む。
【0179】
方式3において、例えば、送信端UEは、伝送リソースのためにプロパティ情報を追加し得る。伝送リソースがプロパティ情報を有した後、送信端UEの後続の動作については、方式1における説明を参照されたい。冗長性を回避するべく、ここでは、再び詳細を説明しない。
【0180】
ここで方式3において、送信端UEは以下の方式で、サポートされるHARQフィードバック方式を伝送リソースのために決定し得る。(1)プロトコルが、常に優先されるHARQフィードバック方式を定義し得る。例えば、UEが、HARQ有効化のDESTおよび/またはLCHデータ、ならびに、HARQ無効化のDESTおよび/またはLCHデータの両方を送信する必要がある場合、HARQ有効化に対応するデータの送信は常に、HARQ無効化に対応するデータの送信に先行することがプロトコルにおいて定義され得る。代替的に、SIBまたはRRCメッセージなどの方式でポリシーが柔軟に構成され得る(例えば、HARQ有効化に対応するデータは、HARQ無効化に対応するデータに先行するか、または、HARQ無効化に対応するデータは、HARQ有効化に対応するデータに先行する)。(2)送信端UEがデータパケット組み立て処理を実行した後に、送信端UEは、異なる通信タイプである、最高優先度および伝送待ちデータを有するQoS(またはLCHまたはDEST)に対応するHARQフィードバック方式を伝送リソースのプロパティとして使用し得る。(3)送信端UEは、伝送リソースのプロパティを決定せず、任意のデータパケット組み立てに伝送を許可し得る(例えば、同一のDESTを有する異なるLCHでは、いくつかのLCHに対応するHARQ有効化/無効化情報がHARQ有効化であり、かつ、いくつかのLCHに対応するHARQ有効化/無効化情報がHARQ無効化である場合、LCHは、同時伝送のために同一のTB上に多重化され得る)。しかしながら、フィードバック情報が送信されるとき、固有のフィードバック方式が決定される。固有のフィードバック方式について、厳格な定義に基づいてプロパティが決定され得る。例えば、HARQ無効化/有効化について、プロパティ情報がHARQ有効化であると決定される。別の例では、グループキャストHARQ ACK/NACK/HARQ NACK onlyについて、プロパティ情報がHARQ ACK/NACKであると決定される。代替的に、厳格な定義に対応するプロパティ情報は、ネットワークによって予め定められ得る。
【0181】
送信端UEは、明示的な方式または暗黙的な方式において、フィードバック方式タイプを受信端UEに通知し得る。任意で、方法300は更に、送信端UEが第2情報を受信端UEへ送信する段階であって、フィードバック方式タイプを決定するために第2情報が受信端UEによって使用される、段階を含む。これに応じて、受信端UEは第2情報を受信し、第2情報に基づいて、現在の伝送に対応するフィードバック方式タイプを決定する。
【0182】
例えば、送信端UEは、サイドリンク制御情報SCI、SL MACシグナリング、SL RRCシグナリング、SL SIB情報、PC5‐S、またはアプリケーション層メッセージの1または複数を使用することによって、第2情報を受信端UEへ送信し得る。これに応じて、受信端UEは、サイドリンク制御情報SCI、SL MACシグナリング、SL RRCシグナリング、SL SIB情報、PC5‐S、またはアプリケーション層メッセージの1または複数を使用することによって、送信端UEによって受信端UEへ送信された第2情報を受信し得る。ここで、送信端UEは、第2情報を受信端UEへ直接送信し得るか、または、別のノード(例えばUE)を使用することによって第2情報を受信端UEへ転送し得る。これについては、限定されない。
【0183】
例えば、第2情報は単回伝送のフィードバック方式タイプを示し得る。受信端UEは、第2情報を受信した後に、第2情報によって示されるフィードバック方式タイプに基づいてこの伝送に対してフィードバックを実行し得る。例えば、送信端UEは、各データ伝送において受信端UEに以下を示し得る。グループキャストおよびユニキャストについては、送信端UEは、フィードバック(例えば、有効化または無効化)が要求されたかどうかをSCIまたはMAC CEにおいて示し得る。グループキャストについては、SCIまたはMAC CEにおいて、送信端UEは、このグループキャストのフィードバック方式タイプ(例えば、HARQ有効化/無効化、および/または、HARQフィードバック方式タイプ(HARQ ACK/NACK、またはHARQ NACK onlyを含む))、および/または、フィードバック時間‐周波数リソース場所を示し得る。任意で、送信端UEによって示されるフィードバック方式タイプがHARQ NACK only方式である場合、送信端UEは更に、このグループキャストフィードバックにおける距離計算方式、距離閾値、送信端UEの位置情報、基地局ID、領域ID、または同様のもののうち1または複数をSCIまたはMAC CEにおいて示し得る。
【0184】
例えば、送信端UEは、複数の伝送のフィードバック方式タイプを受信端UEへ送信し得、複数の伝送のフィードバック方式タイプは第2情報に含まれる。例えば、第2情報は、以下の情報、すなわち、宛先アドレス識別子、送信元識別子、サービスタイプ、サービス識別子、通信タイプ、論理チャネル識別子、サイドリンク無線ベアラ、サービス情報の品質、伝送リソース、HARQプロセス識別子、論理チャネルグループ識別子、送信端ユーザ機器UE識別子、または受信端UE識別子の1または複数を含む。例えば、送信端UEは、RRCシグナリングを使用することによって、複数の伝送のフィードバック方式タイプを受信端UEに示し得る。ここではRRCメッセージは単に、説明のための例として使用され、本願の本実施形態に対する限定を構成しないことが理解されるべきである。送信端UEは代替的に、別のメッセージを使用することによって、第2情報を受信端UEへ送信し得る。受信端UEは、RRCメッセージを取得した後に、第2情報(または上述の第1粒度)に基づいて、第1対応関係から、現在の伝送に対応するフィードバック方式タイプを検索し得る。
【0185】
任意で、送信端UEは、第2情報を受信端UEへ送信する前に、第1情報をネットワークデバイスから受信し得る。例えば、ネットワークデバイスは、第1情報を送信端UEへ送信する。
【0186】
例えば、ネットワークデバイスは、ダウンリンク制御情報DCI、無線リソース制御RRCシグナリング、システム情報ブロックSIB情報、MACメッセージ、またはサービスデータ適用プロトコル(service data adaptation protocol, SDAP)メッセージ、PDCPメッセージ、RLCメッセージ、NASメッセージ、OAMメッセージ、または別のメッセージの1または複数を使用することによって、第1情報を送信端UEへ送信する。これに応じて、送信端UEは第1情報を受信する。ここで、ネットワークデバイスは、単一のメッセージを使用することによって、第1情報を送信端UEへ送信し得る。例えば、DCI、RRCシグナリング、システム情報ブロックSIB情報、MACメッセージ、SDAPメッセージ、PDCPメッセージ、RLCメッセージ、NASメッセージ、または運用・管理・保守(operation, administration and maintenance, OAM)メッセージを使用することによって第1情報を送信端UEへ送信する。
【0187】
代替的に、ネットワークデバイスは、1つのメッセージを使用することによってフィードバック方式タイプを構成し、別のメッセージを使用することによってフィードバック方式タイプをアクティブ化する方式において、第1情報を送信端UEへ送信し得る。例えば、複数のフィードバック方式タイプは、RRCメッセージを使用することによって構成され、単回伝送のフィードバック方式タイプは、MACメッセージを使用することによって示される。別の例では、複数のフィードバック方式タイプは、SIB情報/RRCシグナリングを使用することによって構成され、単回伝送のフィードバック方式タイプは、DCIを使用することによって示される。任意で、送信端UEは、応答メッセージをネットワークデバイスへ送信し、構成がアクティブ化されたかどうか、または、構成が成功もしくは失敗したかを示し得る。
【0188】
例えば、第1情報は、単回伝送のフィードバック方式タイプを示す。
【0189】
例えば、受信端UEは、ネットワークデバイスによって送信された複数の伝送のフィードバック方式タイプを受信し、複数の伝送のフィードバック方式タイプは第1情報に含まれる。送信端UEは、第1情報を受信した後に、第1情報によって示されるフィードバック方式タイプを処理して第2情報を取得し、第2情報を受信端UEへ送信するか、または、第1情報を受信端UEへ直接送信し得る。
【0190】
受信端UEについては、受信端UEは、第2情報を送信端UEから受信し、次に、第2情報に基づいてフィードバック方式タイプを決定し得るか、または、第1情報をネットワークデバイスから受信し、次に、第1情報に基づいてフィードバック方式タイプを決定し得る。
【0191】
例えば、受信端UEは、ネットワークデバイスによって送信された第1情報を受信し、第1情報は、フィードバック方式タイプを決定するために使用される。受信端UEは、第1情報に基づいて、現在の伝送に対応するフィードバック方式タイプを決定する。
【0192】
例えば、ネットワークデバイスは、ダウンリンク制御情報DCI、無線リソース制御RRCシグナリング、システム情報ブロックSIB情報、MACメッセージ、SDAPメッセージ、PDCPメッセージ、RLCメッセージ、NASメッセージ、OAMメッセージ、または別のメッセージのうちの1または複数を使用することによって、第1情報を受信端UEへ送信する。これに応じて、受信端UEは、第1情報を受信する。ここで、ネットワークデバイスによって受信端UEへ第1情報を送信することの具体的な説明については、ネットワークデバイスによって送信端UEへ第1情報を送信することの前述の説明を参照されたい。冗長性を回避するべく、ここでは、再び詳細を説明しない。
【0193】
例えば、第1情報は単回伝送のフィードバック方式タイプを示す。受信端UEは、第1情報を受信した後に、第1情報によって示されるフィードバック方式タイプに基づいてこの伝送に対してフィードバックを実行し得る。
【0194】
例えば、受信端UEは、ネットワークデバイスによって送信された複数の伝送のフィードバック方式タイプを受信し、複数の伝送のフィードバック方式タイプは第1情報に含まれる。受信端UEは、第1情報および第1対応関係に基づいて、現在の伝送に対応するフィードバック方式タイプを決定する。
【0195】
本願の本実施形態において、受信端UEは代替的に、第1対応関係から検索することによってフィードバック方式タイプを取得し得る。例えば、受信端UEは、各データパケットにおいて保持される第1粒度を受信し、当該第1粒度を第1対応関係における一致する第1粒度と比較する。受信された第1粒度が第1対応関係における第1粒度に一致する場合(例えば、データパケットにおいて保持される粒度が第1対応関係における第1粒度と同一である)、受信端UEは対応するプロパティ情報を取得し得る。
【0196】
例えば、第1対応関係はDESTとHARQフィードバック方式との間の対応関係を含む。例えば、第1対応関係が(DEST1,NACK only)を含む場合、受信端UEは、DEST1のデータを受信した後に、HARQフィードバックを実行する必要があり、復調が失敗したときにNACK onlyをフィードバックし、別の条件下(復調成功またはSCI復調エラーなど)でフィードバックを実行しないことを示す。別の例については、第1対応関係が(DEST2,ACK/NACK)を含む場合、受信端UEは、DEST2のデータを受信した後に、HARQフィードバックを実行する必要があり、HARQフィードバックは具体的には、復調に失敗したときにNACKをフィードバックし、復調が成功したときにACKをフィードバックすることを含むことを示す。別の例については、第1対応関係が(DEST3,無効化)を含む場合、受信端UEは、DEST3のデータを受信した後に、復調が成功したかどうかに関わらず、HARQフィードバックを実行する必要がないことを示す。
【0197】
例えば、第1対応関係は第1粒度とHARQフィードバック方式との間の上述のマッピングを含む。例えば、第1対応関係が{DEST1+LCH1,NACK only}を含む場合、受信端UEは、DEST1のデータを受信した後に、LCH1のデータがデータにおいて転送される場合、NACK onlyフィードバックを実行することを示す。別のDESTのデータ、または、DEST1の別のLCHのデータについては、受信端UEはフィードバックを実行しない。任意で、プロトコルは、デフォルト(default)構成を予め定め得る。このようにして、フィードバック方式タイプが一致しない場合、プロトコルによって予め定められたデフォルト構成が使用され得る。例えば、HARQ ACK/NACKがプロトコルによって予め定められるか、または、送信端UEによって構成され得る。これについては、限定されない。
【0198】
例えば、第1対応関係は、Tx UE IDとHARQフィードバック方式との間のマッピングを含む。例えば、第1対応関係が(Tx ID1,NACK only)を含む場合、受信端UEは、Tx UE ID1によって送信されたデータを受信した後に、HARQフィードバックを実行する必要があり、復調が失敗したときにNACK onlyをフィードバックし、別の条件下(復調成功またはSCI復調エラーなど)でフィードバックを実行しないことを示す。上記は、第1対応関係を単に例として説明し、本願の本実施形態に対して限定を構成しないことが理解され得る。
【0199】
本願の本実施形態において、受信端UEについては、受信端UEがフィードバック方式タイプを使用することによってフィードバックを実行することは、フィードバック方式タイプが第1HARQフィードバック方式である場合、受信端UEはデータパケットについての肯定応答メッセージまたは非肯定応答メッセージを送信することを含む。代替的に、フィードバック方式タイプが第2HARQフィードバック方式である場合、受信端UEは、データパケットについての非肯定応答メッセージのみをフィードバックする。例えば、受信端UEのPHY層は、対応するフィードバック時間‐周波数リソース上で対応する送信を実行する。第1HARQフィードバック方式が使用される場合、PHY HARQフィードバック時間‐周波数リソース1上でACKまたはNACKをフィードバックする。または、第2HARQフィードバック方式が使用される場合、PHY HARQフィードバック時間‐周波数リソース2上でNACKをフィードバックする。任意で、フィードバック時間‐周波数リソースの位置情報は、受信端UEのMAC層によってPHY層へ通知され得るか、または、PHY層によって計算され得る。これについては、限定されない。
【0200】
フィードバック方式タイプが第2HARQフィードバック方式である場合、受信端UEは、受信端UEと送信端UEとの間の距離を決定し、距離が距離閾値を満たすとき、受信端UEは、非肯定応答メッセージが送信される必要があると決定する。例えば、受信端UEは、受信端UEと送信端UEとの間の距離を計算し、次に、距離に基づいて、受信端UEがNACKメッセージをフィードバックする必要があるかどうかを決定し得る。距離が距離閾値を満たす場合、例えば、距離が距離閾値以下であり、距離閾値が100メートルである場合、復調がこのデータ伝送において失敗したときにNACKメッセージが送信される必要があると決定し、または、距離が距離閾値より大きい場合、このデータ伝送においてフィードバックが実行されないと決定する。
【0201】
受信端UEが、フィードバックが要求されたと決定し、対応するフィードバックACKまたはNACKを取得した場合、受信端UEは、フィードバックを実行するようPHY層に通知し得る。受信端UEが、フィードバックが要求されていないと決定する場合、受信端UEは、フィードバックを実行するようPHY層に通知しないか、または、フィードバックの実行を省略するようにPHY層に通知する。代替的に、任意で、受信端UEのPHY層は、ACK/NACKをフィードバックするかどうかを決定し、それ自体で、このデータ伝送のフィードバック方式タイプおよびフィードバック結果を決定し得る。代替的に、任意で、受信端UEのMAC層は、フィードバック方式タイプを決定し、PHY層にフィードバック方式タイプを通知する。フィードバック方式タイプがHARQ ACK/NACKである場合、PHY層は、この伝送においてACKまたはNACKがフィードバックされるかどうかを決定する。代替的に、任意で、受信端UEのMAC層は、フィードバック方式タイプを決定するだけでなく、フィードバック結果も決定し、次に、対応するフィードバックを実行するようにPHY層に通知する。
【0202】
受信端UEは、送信端UEまたはネットワークデバイスを使用することによって、距離計算方式および距離閾値などの情報を取得し得る。例えば、送信端UEは第3情報を受信端UEへ送信し、第3情報は、以下の情報、すなわち、通信タイプ(例えばグループキャスト、ユニキャスト、またはブロードキャスト)、距離閾値、または、送信端UEと受信端UEとの間の距離を計算する方式のうち1または複数を含む。これに応じて、受信端UEは、送信端UEによって送信された第3情報を受信し得る。例えば、受信端UEは、送信端UEによって送信された距離計算方式に基づいて受信端UEと送信端UEとの間の距離を計算し、次に、距離閾値を使用することによって、距離が距離閾値より小さいかどうかを決定し得る。
【0203】
例えば、距離計算方式は、以下の方式、すなわち、送信端UEのGPS信号を使用することによって送信端UEと受信端UEとの間の距離を計算すること、領域IDに基づいて送信端UEと受信端UEとの間の距離を計算すること、または、送信端UEの基準信号受信電力(reference signal received power, RSRP)に基づいて送信端UEと受信端UEとの間の距離を推定することのいずれか1つを含む。RSRPに基づいて距離を推定する方式については、受信端UEが送信端UEの伝送電力を認識し、送信端UEによって送信された基準信号に基づいてSL RSRPを測定し、2つのUE間の経路損失が認識され得ると想定する。この場合、大きい経路損失が距離に線形的に関連するので、2つのUE間の値は、SL RSRPに基づいて推定され得る。
【0204】
代替的に、例えばネットワークデバイスは、第4情報を受信端UEへ送信し、第4情報は、以下の情報、すなわち、SRC ID、DEST ID、グループID、サービス識別子、通信タイプ(例えば、グループキャスト、ユニキャスト、またはブロードキャスト)、距離閾値、または、送信端UEと受信端UEとの間の距離の計算方式のうち1または複数を含む。これに応じて、受信端UEは、ネットワークデバイスによって送信された第4情報を受信し得る。例えば、受信端UEは、ネットワークデバイスによって送信された距離計算方式に基づいて受信端UEと送信端UEとの間の距離を計算し、次に、距離閾値を使用することによって、距離が距離閾値より小さいかどうかを決定し得る。代替的に、送信端UEが第3情報を受信端UEへ送信する前に、ネットワークデバイスは、第4情報を送信端UEへ送信し得る。距離を計算するとき、受信端UEは、以下の情報、すなわち、領域識別子、送信端UEの位置情報、送信端UEの電力情報、ネットワークデバイスの識別子、送信端UEが位置する領域の識別子、または、受信端UEの位置情報のうちの1または複数を使用することによって受信端UEと送信端UEとの間の距離を計算し得る。例えば、受信端UEは送信端UEのGPS位置、送信端UEを担当する基地局のID、送信端UEが位置する領域の領域ID、伝送電力、受信端UEのGPS位置、受信端UEを担当する基地局のID、および、受信端UEが位置する領域の領域IDを取得し、2つのUEの間の距離を計算する。または、受信端UEは、送信端UEのRSRPを測定し、送信端UEの伝送電力に基づいて経路損失を計算し、距離を推定し得る。図5は、領域IDの割り当ての例示的な図である。図5に示されるように、各ID識別子は1つの領域の領域IDに対応する。水平方向におけるすべての2つの隣接するID(例えば、ID=1およびID=2)の間の距離は100メートルであり、垂直方向におけるすべての2つの隣接するID(例えば、ID=1およびID=5)の間の距離は50メートルである。ここで、2つのUEの間の距離は、ID識別子に基づいて計算され得る。例えば、UE1がID=1によって識別される領域に位置し、UE2がID=7によって識別される領域に位置する場合、UE1とUE2との間の距離は、3×100+1×40=340メートルである。図5における例は、単に当業者によって容易に理解されるためのものであり、本願の実施形態の保護範囲に対する限定を構成しないことが理解されるべきである。
【0205】
受信端UEは、送信端UEについての情報を受信し、送信端UEと受信端UEとの間の距離を計算し得る。例えば、送信端UEは、送信端UEについての情報を受信端UEへ送信し、送信端UEについての情報は、以下の情報、すなわち、送信端UEの位置情報(例えば、GPS位置情報)、送信端UEが位置する領域の識別子(例えば、領域ID)、または、送信端UEの電力情報(例えば、伝送電力)のうちの1または複数を含む。これに応じて、受信端UEは、送信端UEについての情報を受信する。送信端UEは、SLインタフェースを通じて送信端UEについての情報を受信端UEへ直接的または間接的に送信し得る。例えば、送信端UEは、SLインタフェース上にあるPC5‐S/RRC/SIB/SDAP/PDCP/RLC/MAC/SCIメッセージなどのメッセージを使用することによって、送信端UEについての情報を受信端UEへ送信し得る。任意で、送信端UEによって送信されたメッセージを受信した後に、受信端UEは、応答メッセージで応答することを選択し得る。
【0206】
代替的に、送信端UEはまず、送信端UEについての情報をネットワークデバイス(例えば、基地局、セル、およびコアネットワーク要素)を送信し、次に、ネットワークデバイスは送信端UEについての情報を受信端UEへ送信し得る。任意で、ネットワークデバイスは、Uuインタフェース上にあるNAS/RRC/SIB/SDAP/PDCP/RLC/MAC/DCI/UCIメッセージなどのメッセージを使用することによって、送信端UEについての情報を受信端UEへ送信し得る。任意で、ネットワークデバイスによって送信されたメッセージは、ユニキャスト/グループキャスト/ブロードキャストメッセージであり得る。
【0207】
送信端UEについての情報は、受信端UEへ定期的に送信され得るか、または、イベントに基づいてトリガされ得る(例えば、受信端UEのGPS距離が送信端UEまたはネットワークデバイスへ最後に送信された後に、距離の変化が特定の閾値を超える(閾値は、ネットワークデバイス、送信端UE、または別のUEによって構成され得るが、これらに限定されるものではない))。
【0208】
送信端UEについての情報における特定の送信内容は単に例として説明され、他の適切な内容を更に含み得、本願の実施形態におけるグループキャスト/ブロードキャストメッセージに対して限定を課すものではないことが理解されるべきである。
【0209】
例えば、ネットワークデバイスが受信端UEへの送信を実行するケースであるか、または、送信端UEが受信端UEへの送信を実行するケースであるかに関わらず、送信メッセージにおける送信端UEについての情報は、明示的に示され得るか、または、黙示的に示され得る(例えば、送信端UEのRSRPについて複数のレベルが定義され得、レベルはそれぞれ、異なる識別子を有する距離に対応し(例えば、RSRP1は、識別子が1である距離rangeに対応し、RSRP2は、識別子が2である距離rangeに対応し、RSRP3は、識別子が3である距離rangeに対応し、以下同様である)、受信端UEは、送信端UEのRSRPに基づく距離を認識し、距離閾値を使用することによって、NACKメッセージをフィードバックするかどうかを決定する)。
【0210】
送信端UEが論理チャネルフィルタリングまたは多重化中にHARQフィードバック方式を限定しない場合、1つのデータ伝送の構成不整合が生じ得る。例えば、受信端UEが、第1対応関係から検索することによって、ACK/NACKが単回伝送におけるいくつかのデータ(例えば、LCH1、LCG1、またはQoS1)についてフィードバックされる必要があり得、NACK onlyがいくつかのデータ(例えば、LCH2、LCG2、またはQoS2)についてフィードバックされる必要があると認識する。この場合、不整合のフィードバック方式の問題を解決するためのルールが定義され得る(例えば、いくつかの方式は、ACK/NACKをフィードバックすることであり、いくつかの方式は、NACK onlyをフィードバックすることである)。例えば、受信端UEは、フィードバックリソースに基づいてこのデータ伝送のHARQフィードバック方式を決定し得る。例えば、複数のフィードバックリソースがある場合、トランスポートブロックTBについてACK/NACKがフィードバックされ、1つのフィードバックリソースのみがある場合、TBについてNACK onlyがフィードバックされる。別の例では、受信端UEは、送信端UEと受信端UEとの間の距離を計算する方式を中心的に計算し得る。いくつかのデータについてGPSに基づく計算が使用され、いくつかのデータについて領域IDに基づく計算が使用される場合、場所はGPSに基づいて均一に計算されると指定され得る。別の例では、受信端UEは、距離range閾値を統合し得る。いくつかのデータの距離閾値が100mであり、かつ、いくつかのデータの距離閾値が50mである場合、より大きい/より小さい距離閾値が、このデータ伝送のフィードバック閾値として選択され得る。別の例では、受信端UEは、HARQフィードバックが実行され得るかどうかを均一に決定し得る。ユニキャスト/グループキャストでは、いくつかのデータのHARQ有効化/無効化情報がHARQ有効化であり、かつ、いくつかのデータのHARQ有効化/無効化情報がHARQ無効化である場合、HARQ有効化/無効化情報は、HARQ有効化またはHARQ無効化になるように統合されるか、または、特定のルールに従ってHARQ有効化/無効化に設定される。
【0211】
上記では、送信端UEおよび受信端UEがフィードバック方式タイプをどのように決定するかについての実施形態を説明した。以下では、ネットワークデバイス側の構成の観点から説明を提供する。本願の実施形態において現れる用語または概念の説明については、互いに参照され得るが、これについては、限定されないことが理解されるべきである。本願の実施形態が内部の論理的関係に基づいて組み合わせて使用され得るか、または、実施形態の各々が独立に使用され得ることが更に理解されるべきである。これについては、限定されない。
【0212】
図6は、本願の更に別の実施形態によるHARQフィードバック情報伝送方法600の概略的相互作用図である。図6に示されるように、方法600は以下の段階を含む。
【0213】
S610:ネットワークデバイスが第1情報を生成し、第1情報は、フィードバック方式タイプを決定するために端末デバイスによって使用される。
【0214】
フィードバック方式タイプの説明については、前述の説明を参照されたい。簡潔にするために、ここでは詳細について改めて説明しない。
【0215】
ネットワークデバイスは、gNB/Cell/CN/MME/AMF/V2X CF/GW/RSU/OAM/APPサーバ/サードパーティネットワーク要素、または同様のものであり得る。
【0216】
S620:ネットワークデバイスは第1情報を送信端UEまたは受信端UEへ送信する。
【0217】
本願の本実施形態において、第1情報は、上位層シグナリング、例えば、NAS(Uu only)、予め構成されたシグナリング(Uu only)、PC5‐S(SL only)、RRCシグナリング(Uu & SL)、SIBシグナリング(Uu & SL)、SDAP(Uu & SL)、PDCP(Uu & SL)、RLC(Uu & SL)またはMAC CE (Uu & SL)を使用することによって構成され得ると理解されるべきである。任意で、ある期間内のHARQフィードバック構成が構成され得、その結果、UEは、次の再構成/修正/リリース、または同様のものまで構成の適用を継続する。または、この構成は期限を有する(タイマが満了する前、または、N回の伝送が終了する前)。または、この構成はこのデータ伝送のみに適用可能である。
【0218】
代替的に、第1情報は、物理PHY層などの下位層のシグナリング(例えば、DCI、UCI、またはSCI)を使用することによって構成され得る。任意で、各データ伝送において、このデータ伝送のHARQフィードバック構成情報が示される。または、ある期間または周期内のHARQフィードバック構成が構成され、その結果、UEは、次の再構成/修正/リリースまたは同様のものまで構成を適用し続ける。
【0219】
代替的に、組み合わされたシグナリングを使用することによって、構成および/または(非)アクティブ化が第1情報に対して実行され得る。例えば、構成および/または(非)アクティブ化は、RRC構成+MAC/DCI(非)アクティブ化である。具体的には、例えばRRC構成後の第1情報のステータスは即時適用または不適用であり得る。ステータスが不適用である場合、第1情報が適用された後に、後続のMAC/DCIが適用され得る。ステータスが適用である場合、後続のMAC/DCI非アクティブ化が無効化され得る。代替的に、MAC CEまたはDCIが各データ伝送において保持され、このデータ伝送のHARQフィードバック構成のみに使用される。
【0220】
代替的に、ネットワークデバイスは、シグナリングを構成/アクティブ化する。任意で、構成受信機は、この構成の成功、失敗、拒否、または同様のもので応答し得る。失敗または拒否のケースでは、Tx UEおよびRx UEについて、この構成は効力を生じず、そうでない場合、この構成は効力を生じる。
【0221】
任意で、ネットワークデバイスは、ユニキャスト/グループキャスト/ブロードキャストのうちの任意の1または複数の方式で第1情報を送信し得る。これについては、限定されない。
【0222】
任意で、ネットワークデバイスが第1情報を送信端UEへ送信し、また、第1情報を受信端UEへ送信するが、第1情報は同時に送信されない場合、送信端UEおよび受信端UEは、ネットワークデバイスの構成を使用し得るか、または、それ自体で均一な構成をネゴシエートし得る。これについては、限定されない。
【0223】
任意で、グループ内UE(例えば、ヘッドUE)はまた、第1情報を送信端UEまたは受信端UEへ送信し得る。例えば、グループ内UEは、SL PC5-S/SIB/RRC/MAC/SCIシグナリングを使用することによって第1情報を送信する。
【0224】
例えば、SIBまたはRRCメッセージを使用することによってネットワークデバイスによって送信端UEへ送信された第1情報が{DEST/サービスID=1,有効化}である場合、DEST/サービスID=1については、送信端UEは、すべての対応するユニキャスト接続/グループキャストグループについて有効化された方式を使用する(DESTは、ユニキャスト接続における受信端UE識別子またはサービス識別子、グループキャストにおけるグループ識別子Group IDまたはサービス識別子、およびブロードキャストにおけるサービス識別子である)。SIBを使用することによってネットワークデバイスによって送信端UEへ送信される第1情報が{CBR<Thr,有効化}である場合(Thrは、CBRが満たす必要がある閾値を表す)、送信端UEは、送信端UEのCBR測定値に基づいて、条件(CBR<Thr)が満たされるかどうかを決定し、条件(CBR<Thr)が満たされる場合、送信端UEのすべてのサービスおよび対応するユニキャスト接続またはグループキャストグループおよび/またはLCHについて、無効化が使用される)。SIBを使用することによってネットワークデバイスによって送信端UEへ送信される第1情報が{CBR<Thr & ユニキャスト,有効化}である場合、送信端UEは、送信端UEのCBR測定値に基づいて、条件(CBR<Thr)が満たされるかどうかを決定し、条件(CBR<Thr)が満たされる場合、送信端UEについてのすべてのサービスに対応するユニキャスト接続が無効化される。これに応じて、送信端UEは、第1情報を受信し、第1情報を適用する。例えば、送信端UEは、データパケットを送信するとき、第1情報を使用することによってフィードバック方式タイプを決定し得る。例えば、送信端UEの伝送リソースがフィードバック方式タイプを保持する場合、送信端UEは、第1情報に基づいて、この伝送のフィードバック方式タイプを取得する。
【0225】
これに応じて、受信端UEは第1情報を受信し、第1情報を適用する。例えば、受信端UEは、フィードバック情報を送信するとき、第1情報を使用することによってフィードバック方式タイプを決定し得る。例えば、受信端UEの伝送リソースがフィードバック方式タイプを保持する場合、受信端UEは、第1情報に基づいてこの伝送のフィードバック方式タイプを取得する。
【0226】
代替的に、送信端UEは、第1情報を受信した後に、第1情報に基づいて第2情報を生成し、第2情報を受信端UEへ送信し得、第2情報は、フィードバック方式タイプを決定するために受信端UEによって使用される。ここで、第2情報の関連する説明については前述の説明を参照されたい。簡潔にするために、ここでは詳細について改めて説明しない。任意で、送信端UEは、SL PC5-S/SIB/RRC/MAC/SCIシグナリングを使用することによって第2情報を受信端UEへ送信し得る。これに応じて、受信端UEは第2情報を受信し、第2情報を適用する。例えば、受信端UEは、フィードバック情報を送信するとき、第2情報を使用することによってフィードバック方式タイプを決定し得る。例えば、受信端UEによって受信された制御シグナリング(例えばSCI)またはデータシグナリングがフィードバック方式タイプを保持する場合、受信端UEは、第2情報に基づいてこの伝送のフィードバック方式タイプを取得する。
【0227】
例えば、ネットワークデバイスは、無線リソース制御RRCシグナリング、システム情報ブロックSIB情報、ダウンリンク制御情報DCI、または予め構成されたシグナリングのうちの1または複数を使用することによって、第1情報を送信端UEまたは受信端UEへ送信し得る。これに応じて、送信端UEまたは受信端UEは、ネットワークデバイスが上述の1または複数を使用することによって送信した第1情報を受信する。
【0228】
例えば、ネットワークデバイスは、RRCシグナリングまたはSIB情報を使用することによって複数のフィードバック方式を構成し、次に、DCIを使用することによって、フィードバック方式タイプを送信端UEまたは受信端UEに示し得る。
【0229】
例えば、ネットワークデバイスは、第1情報を使用することによって、単回伝送のフィードバック方式タイプを示し得る。単回伝送のフィードバック方式タイプは、1回限りの伝送方式であり得るか、または、1度構成されると、その後定期的に使用され得る。
【0230】
例えば、ネットワークデバイスは代替的に、第1情報を使用することによって、複数の伝送のフィードバック方式タイプを示し得る。
【0231】
例えば、ネットワークデバイスは、UEのために安定した関係を構成し得る(構成後、安定した関係が常に使用される、または、タイマが満了する/伝送回数が上限Nに到達する/再構成が実行される/構成が修正される/構成がリリースされるまで使用される)、または、単回伝送のHARQフィードバック方式/TBのHARQフィードバック方式を構成し得る。
【0232】
任意で、第1情報は第1対応関係を含む。第1情報が第1対応関係を含むことは、以下のように説明され得る。第1情報は第1粒度およびフィードバック方式タイプを含み得、第1粒度とフィードバック方式タイプとの間に対応関係がある。第1粒度の説明については、前述の説明を参照されたい。簡潔にするために、ここでは詳細について改めて説明しない。
【0233】
例えば、gNBは、SIB/RRCシグナリングを使用することによってTx/Rx UEのために以下のフィードバック方式を構成する。以下のフィードバック方式は、構成された後に常に有効であり得る。
【0234】
(a){DEST1がGroup NACK onlyに対応し、計算方式の優先度がGPS/Zone>RSRPであり、距離閾値が100mである}
【0235】
送信先DEST1に対応するデータについては、フィードバックは、NACK onlyを通じてのみ実行される。距離計算の優先度は、GPS>zone/RSRPである。Tx UEからの距離が100m以下であるRx UEはフィードバックを実行する必要がある。距離外のUEは、受信が成功したかどうかに関わらず、フィードバックを実行する必要がない。
【0236】
(b){DEST2がGroup NACK onlyのみに対応し、計算方式はRSRPベースであり、距離閾値は10dBmである}
【0237】
送信先DEST2に対応するデータについては、フィードバックはNACK onlyを通じてのみ実行され、距離計算は、SL RSRPのみに基づいて実行され得、UEは、受信端UEが送信端UEを測定することによって取得したSL RSRPが10dBm以上であるときのみフィードバックを実行する必要がある。しかしながら、距離閾値を超えるUEは、受信が成功したかどうかに関わらず、フィードバックを実行する必要がない。
【0238】
(c){グループキャスト,グループID1またはグループID2+Tx UE ID2,ACK/NACK}
【0239】
i.グループキャスト通信において、送信先グループID1に対応するデータについては、フィードバックはACK/NACK方式においてのみ実行される。
【0240】
ii.グループキャスト通信において、送信先グループID2および送信元Tx UE ID2に対応するデータについては、フィードバックはACK/NACK方式においてのみ実行される。
【0241】
(d){ユニキャスト,QoS1またはSL LCH1またはSL RB1,HARQ無効化}
【0242】
すべてのユニキャスト通信において、gNBは、QoS1/SL LCH1/SL RB1を構成し、対応する構成におけるHARQフィードバック有効化/無効化情報はHARQ無効化である。
【0243】
上記の例(a)~(d)は単に説明のための例であり、本願の本実施形態に対して限定を構成しないことが理解されるべきである。
【0244】
例えば、ネットワークデバイス(例えば、V2X CF)は、予め構成されたシグナリングを使用することによってTx/Rx UEについて以下の構成を実行し、構成は、実行された後に常に有効であり得る。
【0245】
(a){DEST1はGroup NACK only,ACK/NACKに対応する}
【0246】
送信先DEST1に対応するデータについては、フィードバックは、ACK/NACKを使用することによって実行され得、または、フィードバックは、NACK onlyを使用することによって実行され得る。
【0247】
(b){グループID1またはグループID1+Tx UE ID1またはQoS/LCH,無効化}
【0248】
送信先グループID1に対応するデータについては、フィードバックが実行される必要はない。Tx UE ID1によって送信され、送信先グループID1に対応するデータについては、フィードバックが実行される必要はない。
【0249】
例えば、gNBは、DCIシグナリングを使用することによって、単一のデータ伝送のHARQフィードバック方式をTx/Rx UEのために構成する。具体的には、gNBは、各DG(動的グラント)のDCIにおいて、または、CGタイプ2(構成グラントタイプ2)のRRC/DCIアクティブ化シグナリングにおいて、関連情報を示す。DGのDCIは、この伝送においてスケジューリングされたグラントに適用可能であり、この伝送におけるDCIにおいてスケジューリングされた複数のグラントにも適用可能であり(複数のDGが1つのDCIにおいてスケジューリングされることを許可される場合)、および/または、1つのグラントの複数の反復および/または初回伝送/再伝送にも適用可能である。代替的に、gNBは、上記のケースについて、異なるHARQフィードバック解決手段を構成し得る。CGのRRC/DCIは、この伝送においてアクティブ化されるCG(リスト)に適用可能であり、同一の構成または異なる構成が、この伝送においてアクティブ化されるCG(リスト)に使用され得る。これについては、限定されない。
【0250】
任意で、方法600は更に、ネットワークデバイスが第4情報を送信端UEまたは受信端UEへ送信する段階であって、第4情報は、通信タイプ、距離閾値、または、第1端末デバイスと第2端末デバイスとの間の距離を計算する方式のうち1または複数を含む、段階を含む。これに応じて、第4情報を受信した後に、送信端UEは、第3情報を受信端UEへ送信し得、その結果、第2HARQフィードバック方式を使用するとき、受信端UEは、第3情報を使用して、NACKメッセージを送信するかどうかを決定する。代替的に、受信端UEは、ネットワークデバイスによって送信された第4情報を直接受信し得、その結果、第2HARQフィードバック方式を使用するとき、受信端UEは、第4情報を使用して、NACKメッセージを送信するかどうかを決定する。
【0251】
任意で、方法600は更に、ネットワークデバイスがフィードバックポリシーを送信端UEまたは受信端UEへ送信する段階であって、フィードバックポリシーは、フィードバック方式タイプを決定するために使用されるポリシーである、段階を含む。
【0252】
これに応じて、送信端UEはフィードバックポリシーを受信し、フィードバックポリシーを使用して、第1対応関係に基づいて、現在の伝送に対応するフィードバック方式タイプを決定する。
【0253】
例えば、ネットワークデバイスは、送信端UEのフィードバックポリシーを明示的に構成するために、送信端UEのステータス(メンバ数、負荷ステータス、およびサービス遅延など)を把握し得る。例えば、ネットワークデバイスは、どのケースにおいてどのフィードバック方式タイプを使用するかを送信端UEに示し得る。送信端UEは、フィードバックポリシーに基づいて、フィードバック方式タイプを直接取得し得る。代替的に、ネットワークデバイスは、フィードバックポリシーを間接的に構成し得、その結果、送信端UEは、フィードバックポリシーを使用することによって、送信端UEのステータスに基づいて、フィードバック方式タイプを決定する。
【0254】
これに応じて、受信端UEはフィードバックポリシーを受信し、フィードバックポリシーを使用して、データパケットに対してフィードバックを実行するために使用されるフィードバック方式タイプを決定する。
【0255】
例えば、ネットワークデバイスは、受信端UEのフィードバックポリシーを明示的に構成するために、受信端UEのステータス(メンバ数、負荷ステータス、およびサービス遅延など)を把握し得る。例えば、ネットワークデバイスは、どのケースにおいてどのフィードバック方式タイプを使用するかを受信端UEに示し得る。受信端UEは、フィードバックポリシーに基づいて、フィードバック方式タイプを直接取得し得る。代替的に、ネットワークデバイスは、フィードバックポリシーを間接的に構成し得、その結果、受信端UEは、フィードバックポリシーを使用することによって、受信端UEのステータスに基づいて、フィードバック方式タイプを決定する。
【0256】
UE(送信端UEまたは受信端UE)のステータスは、サービスのQoS情報(遅延、信頼性、通信距離およびレートなど)、グループメンバの数、または、SLチャネルステータス(SL CBR測定、ユニキャストにおける2つのUEの間のSL RSRP/CSI/CQI/PMI/RI/経路損失/SINR、グループキャストグループにおける複数のUE間のSL RSRPなど)のうち1または複数であり得る。
【0257】
例えば、フィードバックポリシーは、端末デバイス(送信端UEまたは受信端UE)のグループメンバの数が第1閾値を満たすとき、第1HARQフィードバック方式が使用されることを意味する。代替的に、端末デバイスのグループメンバの数が第2閾値を満たすとき、第2HARQフィードバック方式が使用される。
【0258】
例えば、グループメンバの数が条件{例えば、Number<Thr}を満たすとき、UEはグループ ACK/NACKを使用することによってフィードバックを実行する。グループメンバの数が条件(例えば、Number≧Thr)を満たすとき、UEは、Group NACK onlyまたはHARQ無効化を使用することによってフィードバックを実行する。Tx/Rx/Head UEのCBRが条件(例えば、CBR>Thr)を満たすとき、UEは、Group NACK onlyまたはHARQ無効化を使用することによって、フィードバックを実行する。Tx/Rx/Head UEのCBRが条件(例えば、CBR≦Thr)を満たすとき、UEは、グループ ACK/NACKを使用することによってフィードバックを実行する。
【0259】
例えば、ネットワークデバイスは更に、HARQ NACK onlyフィードバック方式における距離計算方式を選択するためのポリシーを構成し得る。例えば、GPS位置に基づいて距離を計算し、領域IDに基づいて距離を計算し、SL RSRPに基づいて距離を推定するという順序で、距離計算方式に対応する優先度は順次低減される。任意で、ネットワークデバイスは更に、各計算方式のアプリケーション条件を構成し得る。例えば、領域距離が100メートルより大きいとき、領域IDに基づいて距離を計算する方式は無効であり、RSRPが10dBより小さいとき、RSRPに基づいて距離を推定する方式は無効である。
【0260】
フィードバックポリシーを生成するためにネットワークデバイスによって使用される情報は、本願の本実施形態に限定されるものではなく、第1粒度における内容が使用され得る。上で説明された第1粒度に加えて、ネットワークデバイスは更に、他の情報を使用することによってフィードバックポリシーを構成し得ることが理解され得る。例えば、ネットワークデバイスは、RAT(リスト)識別子、キャリア/周波数(リスト)識別子、基地局/セル(リスト)識別子、Tx/Rx情報、例えばUE識別子(例えば、UE IP/MAC/アドレス、UE ID(UE SL L2 ID/アドレス、UE SL L1 ID/アドレス、C‐RNTI、IMSI、またはTMSI(リスト))(リスト)、QoS(例えば、PPPP/PPPR/QFI/5QI/QoS Flow/VQI/PQI)(リスト)識別子、通信タイプキャストタイプ(例えば、ユニキャスト、グループキャスト、またはブロードキャスト)(リスト)識別子、通信モードSLモード(リスト)識別子(例えば、基地局スケジューリングモード、UE競合モード、LTE SLモード3、LTE SLモード4、NR SLモード1、またはNR SLモード2)、サービス(ID)(リスト)識別子、BWP(Bandwidth Part)(リスト)識別子、論理チャネルグループLCG(Logical Channel Group)(リスト)識別子、論理チャネルLCH(Logical CHannel)(リスト)識別子、SL RB(リスト)識別子、接続識別子(例えば、接続ID(リスト))、グループ識別子(例えば、group connection ID(リスト)またはグループUu/SL L2/L1 ID)、通信元SRC(Source Uu/SL ID, or L2/L1 ID)(リスト)、通信先DEST(Destination Uu/SL IDまたは L2/L1 ID)(リスト)、HARQプロセス識別子、1または複数のリソースプロパティ、構成グラント/SPS、または動的グラント、または、初回伝送/再伝送のうち1または複数を使用することによってフィードバックポリシーを構成する。
【0261】
本願の本実施形態において、UE(送信端UEまたは受信端UE)は、フィードバック方式タイプを決定するために使用される方式がUEによって選択されるが、gNBによって制御/構成されないと決定する。任意で、UEが、フィードバック方式タイプを決定するために使用される方式を選択する場合、UEは、フィードバック方式タイプを決定するために使用される最新の方式をgNBに通知する必要があり、その結果、グラントを割り当てるとき、gNBは、フィードバック方式タイプを決定するために使用される最新の方式に基づいて、異なるPSFCHリソースを割り当て得る(例えば、複数のACK/NACKおよび1つのNACKが必要である)。
【0262】
本願の本実施形態において、構成層(非MAC/PHY層)は、実際の使用層(MAC/PHY層)と異なるので、構成層においてプロパティ情報を取得した後に、端末デバイスは、プロパティ情報を対応する使用層へ転送する必要があり、その結果、対応する粒度とHARQフィードバック方式との間のマッピングテーブルが形式され得、送信端UEまたは受信端UEがプロパティ情報を使用してフィードバック方式タイプを決定することを助ける。例えば、UEのV2X層/RRC層は、{DEST/QoS/LCH/グループID+Tx,ACK/NACKまたはNACK}をMAC層に通知する。UEのV2X層/RRC層/MAC層は、{グループキャスト+Tx L1 ID+Group L1 ID,ACK/NACKまたはNACK}をUEのPHY層に通知する。
【0263】
本願の本実施形態において、端末デバイスは、プロパティ情報、すなわちこの伝送のプロパティ情報を層の間で交換し得る。プロパティ情報の説明については、前述の説明を参照されたい。簡潔にするために、ここでは詳細について改めて説明しない。
【0264】
送信端UEについては、送信端UEのMAC層は、以下の理由からプロパティ情報を認識する必要があり得る。例えば、LCP制限を実行するとき、送信端UEのMAC層は、グラントに対応するプロパティについて、データパケット組み立てを実行するために適切なDESTおよび/またはLCHならびに適切なデータを選択する必要がある。または、送信端UEのPHY層がプロパティ情報を直接取得できないとき、送信端UEのPHY層は、プロパティ情報をPHY層に示すために、送信端UEのMAC層を利用する必要がある。
【0265】
送信端UEのMAC層がプロパティ情報をどのように取得するかについて、以下の方法が使用され得る。送信端UEのMAC層は、ネットワークデバイスによって送信されたDCIおよび保持されたグラント情報を受信することによってプロパティ情報を取得し得る。または、送信端UEのMAC層は、それ自体でプロパティ情報を決定し得る。
【0266】
送信端UEについては、送信端UEのPHY層は、以下の理由からプロパティ情報を認識する必要があり得る。例えば、送信端UEのPHY層は、SL HARQフィードバックを受信するかどうかをプロパティ情報に基づいて決定する必要がある。または、別の例では、送信端UEのPHY層は、ULにおいてSL HARQフィードバック結果を基地局またはネットワークへフィードバックするかどうかをプロパティ情報に基づいて決定する必要がある。または、別の例では、送信端UEのPHY層は、グループキャスト通信のACK/NACK方式においてSL HARQフィードバックを受信するか、または、グループキャスト通信のNACK only方式においてSL HARQフィードバックを受信するかを、プロパティ情報に基づいて決定する必要がある。
【0267】
送信端UEのPHY層がプロパティ情報をどのように取得するかについては、送信端UEのPHY層は、ネットワークデバイスによって送信されたDCIを使用することによってプロパティ情報を取得し得る。または、送信端UEのPHY層は、テーブルをクエリすることによってプロパティ情報を取得し得る。または、送信端UEのPHY層は、MAC層の指示を使用することによってプロパティ情報を決定し得る。例えば、プロパティ情報をどのように送信するか、または、フィードバック情報をどのように受信するかを、層間プリミティブを使用することによって送信端UEのPHY層に示すために、送信端UEのMAC層はプロパティ情報を検知し得る。例えば、送信端UEのMAC層は、プロパティ情報を検知できないが、プロパティ情報を送信端UEのPHY層へ送信し、その結果、送信端UEのPHY層は、プロパティ情報をどのように送信するか、または、フィードバック情報をどのように受信するかを決定する。
【0268】
受信端UEについては、受信端UEのMAC層は、以下の理由からプロパティ情報を認識する必要があり得る。例えば、受信端UEのPHY層がプロパティ情報を直接取得できない場合、受信端UEのMAC層は、プロパティ情報をPHY層に示す必要がある。
【0269】
受信端UEについては、受信端UEのMAC層は、送信端UEによって送信されたSCIを受信することによってプロパティ情報を取得し得るか、または、送信端UEによって送信されたRRCメッセージ(RRCメッセージは複数のフィードバック方式タイプを含む)を受信し、次に、上で説明された第1粒度に基づいてテーブルをクエリし、プロパティ情報を取得する。受信端UEのMAC層は、層間プリミティブを使用することによって、プロパティ情報を送信端UEのPHY層へ送信し得る。例えば、受信端UEのMAC層は、プロパティ情報、例えば、フィードバック方式タイプまたはHARQ有効化/無効化情報を検知し、フィードバック情報をどのように送信するかについて、受信端UEのPHY層に示し得る。例えば、受信端UEのMAC層は、プロパティ情報を検知できないが、プロパティ情報をUEのPHY層へ送信し、その結果、受信端UEのPHY層は、フィードバック情報をどのように送信するかを決定する。
【0270】
受信端UEについては、受信端UEのPHY層は、以下の理由から、プロパティ情報を認識する必要があり得る。例えば、受信端UEのPHY層は、SL HARQフィードバックを送信するかどうかをプロパティ情報に基づいて決定する必要がある。または、別の例では、受信端UEのPHY層は、グループキャスト通信のACK/NACK方式においてSL HARQフィードバックを送信するか、または、グループキャスト通信のNACK only方式においてSL HARQフィードバックを送信するかをプロパティ情報に基づいて決定する必要がある。または、別の例では、受信端UEのPHY層は、プロパティ情報、送信端UEによって提供された送信端UEの位置情報、距離閾値、および、受信端UEの位置情報に基づいて、受信端UEと送信端UEとの間の距離が距離閾値より小さいと決定し、決定結果に基づいて、フィードバックを実行するか(例えば、NACKは、HARQ NACK only方式において送信される必要がある)、または、フィードバックの実行を省略するかを決定する必要がある。
【0271】
同様に、受信端UEのPHY層は、送信端UEによって送信されたSCIを受信することによってプロパティ情報を取得し得るか、または、送信端UEによって送信されたRRCメッセージ(RRCメッセージは複数のフィードバック方式タイプを含む)を受信し、次に、上で説明された第1粒度に基づいてテーブルをクエリし、プロパティ情報を取得する。代替的に、受信端UEのPHY層は、MAC層の指示を使用することによってプロパティ情報を決定し得る。
【0272】
理解を容易にするために、以下では、異なるシナリオを参照して受信端UEおよび送信端UEの動作を説明する。以下の説明は説明のための例であり、本願の実施形態の保護範囲の限定を構成しないことが理解され得る。以下では、ネットワークデバイスがgNBであり、送信端UEがTx UEであり、受信端UEがRx UEである例を使用することによって説明を提供する。
【0273】
シナリオ1:Tx UEは、SCIまたはMAC CEを使用することによってプロパティ情報をRx UEへ送信する。図7に示されるように、Tx UEは、RRCメッセージを使用することによってgNBから送信された、DEST/LCHとプロパティ情報との間のマッピング関係、および、DCIを使用することによってgNBから送信されたグラントを受信する。次に、Tx UEは、SCIおよび/またはMAC CEを使用することによって、プロパティ情報をRx UEへ送信し得る。Tx UEについては、以下では、Tx UEのPHY層が異なる方式でプロパティ情報をどのように取得するかを説明する。
【0274】
方式1:gNBによって送信されたDCIは、DESTおよびプロパティ情報を保持する(この方式において、Tx UEのMAC層はプロパティ情報を検知しない)。RRC層について、gNBは、DESTおよび/またはLCHとプロパティ情報との間の結合関係を構成しないことがあり得る。
【0275】
方式1において、Tx UEの各プロトコル層に対する影響は以下の通りである。(1)MAC層において、グラントはDESTを明示的に示したので、LCP制限フィルタリングを実行するとき、Tx UEは、対応するプロパティ情報を満たし、かつ、指定されたDESTのものであるLCHのデータのみを選択し、MAC PDUデータパケット組み立てを実行する(既存のデータのLCHの優先度の降順でデータパケット組み立てを実行する)。(2)MAC層はプロパティ情報をPHY層に示す。Tx UEのMAC層は、gNBがDCIを使用することによって送信したグラントをPHY層へ転送するか、または、グラントをHARQプロセスに結合し(この伝送のMAC PDUも結合される)、送信のためにHARQプロセスをPHY層に通知するか、または、MAC層は、層間プリミティブを使用することによってプロパティ情報をPHY層に示す。(3)PHY層:Tx UEのPHY層は、別の方式(例えばHARQプロセス)で、MAC層によって明示的に転送されたグラントに基づいてプロパティ情報を取得するか、または、MAC層によって明示的/黙示的に転送されたプロパティ情報に基づいてプロパティ情報を取得する。任意で、Tx UEのPHY層は、グラントにおけるプロパティ情報に基づいて、SCIにおいて保持されるプロパティ情報を決定する(具体的な決定の方式は、グラントにおけるプロパティ情報がSCIに直接コピーされること、または、グラントにおけるプロパティ情報が変換され、次に、SCIにおいて保持されることであり得る)。
【0276】
方式2:gNBによって送信されたDCIはプロパティ情報を保持する。
【0277】
方式2:Tx UEの各プロトコル層に対する影響は以下の通りである。(1)MAC層:Tx UEのMAC層は、保持されたプロパティ情報に基づいてDESTおよび/またはLCHフィルタリングを実行し、プロパティ情報に一致するDESTおよびLCHを選択し、次に、データパケット組み立てを実行してMAC PDUを取得し、MAC PDUを送信するようPHY層に示すだけでよい。(2)MAC層からPHY層への層間プリミティブの具体的な説明については、上記の方式1における段階(2)における説明を参照されたい。簡潔にするために、詳細については説明しない。(3)PHY層の具体的な説明については、上記の方式1における段階(3)における説明を参照されたい。簡潔にするために、詳細については説明しない。
【0278】
方式3:gNBによって送信されたDCIは、プロパティ情報を保持しない。RRC層については、gNBは、DESTおよび/またはLCHとプロパティ情報との間の結合関係を構成する必要がある。方式3において、Tx UEの各プロトコル層に対する影響は、以下の通りである。(1)MAC層:グラントはプロパティ情報を有しないので、グラントは任意のDEST/LCHによって使用され得ることが黙示的に表される。Tx UEのMAC層はまず、DESTをソートし(データおよび最高のLCH優先度を有するLCHの優先度がDESTの優先度として使用される)、次に、この伝送を実行するために最高優先度を有するDESTを選択し、グラントのプロパティ情報を、DESTおよび/または選択されたLCHに対応するプロパティ情報を設定する。代替的に、Tx UEのMAC層はまず、特定のルールに従ってグラントのプロパティ情報を設定し、次にLCPフィルタリングを実行し、次に、伝送を実行するために最高優先度を有するDESTおよびDESTのLCHを選択し(DESTおよびLCHはプロパティ情報を満たす)、MAC PDUデータパケット組み立てを実行し得る。(2)MAC層は、プロパティ情報をPHY層に示す。Tx UEはMAC層でグラントについてのプロパティを設定したので、Tx UEはその後、グラントをPHY層へ転送する、または、グラントをHARQプロセスに結合し得、送信のためにHARQプロセスをPHY層に通知する。または、MAC層は、層間プリミティブを使用することによってプロパティ情報をPHY層に示す。(3)PHY層の具体的な説明については、上記方式1における段階(3)における説明を参照されたい。簡潔にするために、詳細については説明しない。
【0279】
これに応じて、以下では、Rx UEの観点から、異なる方式でプロパティ情報をどのように取得するかを説明する。Rx UEの観点から説明される方式1、方式2、および方式3は、Tx UEの観点から説明される方式1、方式2、および方式3に関連付けられないことがあり得る、または、それに対応し得ることが理解され得る。これについては、限定されない。代替的に、Rx UEの観点から説明される方式1、方式2、および方式3は、Tx UEの観点から説明される方式1、方式2、および方式3に関連付けられ得ると理解され得る。いくつかの説明は、組み合わされて使用され得る、または、参照として機能し得る。これについては、限定されない。
【0280】
方式1:Rx UEのMAC層はプロパティを検知しない。
【0281】
方式1において、Rx UEのMAC層は、プロパティを検知せず、MAC層からRx UEのPHY層への層間プリミティブは常に「フィードバックを実行することをPHY層に示す」。Rx UEのPHY層において、Rx UEのPHY層は、SCIを読み出してプロパティ情報を取得する。プロパティ情報についてのすべてのオペレーションはPHY層で実行される。具体的には、(1)プロパティ情報がHARQ有効化である場合、Rx UEのPHY層は、実際のデータ伝送ステータスに基づいて対応するフィードバックを実行する。(2)プロパティ情報がHARQ無効化である場合、Rx UEのPHY層はフィードバックを実行しない。(3)プロパティ情報がHARQ NACK onlyである場合、Rx UEのPHY層は、プロパティ情報がNACKであり、かつ、Rx UEとTx UEとの間の距離が閾値より小さいときのみフィードバックを実行する(例えば、Rx UEのPHY層は、SCIにおいて保持されるTx UEの領域ID、および、Rx UEの領域IDに基づいて距離を計算し、距離を閾値と比較し、距離が閾値より小さい場合、フィードバックを実行する)。(4)プロパティ情報がHARQ ACK/NACKである場合、Rx UEのPHY層は、実際のデータ伝送ステータスに基づいて対応するフィードバックを実行し、HARQ ACK/NACKを送信する。
【0282】
方式2:Rx UEのMAC層は、プロパティ情報を完全に検知する(PHY層はプロパティを検知しない)。
【0283】
方式2において、Rx UEのMAC層は、SCIを読み出すことによってプロパティ情報を認識し得る。以下では、Rx UEのMAC層がフィードバックを実行することをPHY層にどのように示すかを説明する。MAC層からPHY層への層間プリミティブについては、プロパティ情報がHARQ有効化である場合、PHY層はフィードバックを実行することを示される。プロパティ情報がHARQ無効化である場合、PHY層は、フィードバックの実行を省略することを示されるか、または、何もしないことを示される。プロパティ情報がHARQ ACK/NACKである場合、PHY層は、ACK/NACKフィードバックを実行することを示される。フィードバック情報がHARQ NACK onlyである場合、Rx UEとTx UEとの間の距離が閾値より小さいとRx UEのMAC層が決定するとき、PHY層は、NACK onlyフィードバックを実行することを示される。
【0284】
方式2において、Rx UEのPHY層はSCIを読み出すが、プロパティを取得および検知しない。Rx UEのPHY層は、Rx UEのMAC層の指示に完全に基づいてフィードバックを実行する。
【0285】
方式3:Rx UEのMAC層は、いくつかのプロパティ情報を検知する。例えば、いくつかのプロパティ情報はHARQ有効化/無効化であるか、または、いくつかのプロパティ情報は、その方式を使用してプロパティ情報を決定する。
【0286】
方式3において、Rx UEのMAC層からPHY層への層間プリミティブについては、プロパティ情報がHARQ有効化である場合、PHY層は、フィードバックを実行することを示される。プロパティ情報がHARQ無効化である場合、PHY層は、フィードバックの実行を省略することが示されるか、または、PHY層はフィードバックを実行することが示されない。
【0287】
方式3において、Rx UEのPHY層は、オプション1および2などのいくつかのプロパティ情報を検知し、距離が閾値より小さいと決定する。プロパティ情報がHARQ ACK/NACKである場合、PHY層はACK/NACKフィードバックを実行する。プロパティ情報がHARQ NACK onlyである場合、PHY層はNACK onlyフィードバックを実行する。プロパティ情報がHARQ NACK onlyである場合、Rx UEのPHY層は、Rx UEとTx UEとの間の距離が閾値より小さいと決定したときのみフィードバックを実行する。
【0288】
同様に、送信端UEのMAC層からPHY層への層間プリミティブについては、上記の3方式(方式1、方式2、および方式3)もあるという点で受信端UEと同様である。しかしながら、送信端UEのMAC層およびPHY層は、PHY層がフィードバックを実行するかどうか、および/または、PHY層がフィードバックをどのように実行するかを示さず、PHY層が受信端UEのSL HARQフィードバックを受信するかどうか、および/または、PHY層が受信端UEのSL HARQフィードバックをどのように受信するかを示し、PHY層がUuインタフェースに対してフィードバックを実行するかどうか、および/または、PHY層がUuインタフェース上でフィードバックをどのように実行するかを示す。
【0289】
上記のシナリオ1において、Tx UEはSCIにおいてプロパティ情報を保持するので、Rx UEは、SCIにおいてプロパティ情報を読み出して、ACK/NACKフィードバックをどのように実行するかを決定するだけでよい。当然、上で説明されたように、Rx UEについては、Rx UEのMAC層は、プロパティ情報を検知し得るか、または、Rx UEのPHY層は、プロパティ情報を検知し得るか、または、Rx UEのMAC層およびPHY層の両方はプロパティ情報を検知し得る(例えば、異なる部分を検知する)。
【0290】
シナリオ2:Tx UEは、RRCメッセージを使用することによってプロパティ情報をRx UEへ送信する。図8に示されるように、Tx UEは、RRCメッセージを使用することによってgNBから送信された、DEST/LCHとプロパティ情報との間のマッピング関係、および、DCIを使用することによってgNBから送信されたグラントを受信する。次に、Tx UEは、RRCメッセージを使用することによってプロパティ情報をRx UEへ送信し得る。プロパティ情報は、HARQフィードバック有効化/無効化情報(例えば、有効化/無効化)、および、フィードバック方式タイプ(例えば、HARQ NACK onlyまたはHARQ ACK/NACK)を含む。
【0291】
Tx UEの側の観点から、シナリオ1からの違いとして、SCIはプロパティ情報を保持しない。
【0292】
Rx UEの側については、SCIは、シナリオ1においてプロパティ情報を保持するので、Rx UEはSCIを受信した後に、アイドル状態のHARQプロセスIDを処理のために割り当てる。HARQプロセスIDは、SCIにおいてHARQ情報に結合される(例えば、プロパティ情報を含む、SCIにおいて保持されるすべての情報)。したがって、Rx UEのMAC層およびPHY層の両方は、HARQプロセスIDに結合されるHARQ情報を使用することによって、この伝送に対応するHARQフィードバック方式(すなわちプロパティ情報)を取得し得る。しかしながら、シナリオ2において、SCIはプロパティ情報を保持しないので、Rx UEのMAC層は、Tx UEの構成情報をRx UEの別の層(例えば、上位層、具体的には例えばSL RRC層)のみから取得し、DEST/LCHおよび同様のものとプロパティ情報との間の対応関係を取得し得る。プロパティ情報を取得した後に、Rx UEの別の層がMAC層を通知する。SCI(プロパティ情報を保持しない)を受信した後に、Rx UEのMAC層はまた、処理のためにアイドル状態のHARQプロセスIDを割り当て、次に、SCIにおいて保持されるDEST情報を読み出し、MAC層において保持されるLCH情報を取得し、DEST情報およびLCH情報に基づいてテーブルをクエリし(例えば、Tx UEは、SL RRCを通じてRx UEのRRC層についてテーブルを構成し、Rx UEのRRC層は、層間プリミティブを使用することによってRx UEのMAC層へテーブルを通知し、その結果、Rx UEのMAC層はテーブルを取得する)、この受信についてのTBに対応するHARQフィードバック方式(すなわち、プロパティ情報)を取得し、次に、この受信を処理するために使用される、以前に割り当てられたHARQプロセスにプロパティ情報を結合する。Rx UEのMAC層およびPHY層の両方はその後、HARQプロセスIDに結合されたHARQ情報を使用することによって、この伝送に対応するHARQフィードバック方式を取得し得る。後続の手順は、シナリオ1と同一である。簡潔にするために、ここでは詳細について改めて説明しない。
【0293】
シナリオ2において、Rx UEについては、シナリオ1における3つの方式においても処理が実行され得る。方式1:Rx UEのMAC層はプロパティを検知しない。具体的な説明については、シナリオ1における方式1を参照されたい。簡潔にするために、ここでは詳細について改めて説明しない。方式2:Rx UEのMAC層は、プロパティを完全に検知する(PHY層はプロパティを検知しない)。具体的な説明については、シナリオ1における方式2を参照されたい。簡潔にするために、ここでは詳細について改めて説明しない。方式3:Rx UEのMAC層は、いくつかのプロパティを検知する。具体的な説明については、シナリオ1における方式3を参照されたい。簡潔にするために、ここでは詳細について改めて説明しない。
【0294】
Rx UEのテーブルクエリ動作は、例を参照して下で説明される。
【0295】
例えば、SRC IDがプロパティ情報に対応する場合、Rx UEは、SRC IDに基づいて対応するプロパティ情報を検索し得る。代替的に、(SRC ID)&(LCH ID)がプロパティ情報に対応する場合、Rx UEは、SRC IDおよびLCH IDを使用することによって対応するプロパティ情報を検索し得る。代替的に、(SRC ID)&(DEST ID)がプロパティ情報に対応する場合、Rx UEは、SRC IDおよびDEST IDを使用することによって、対応するプロパティ情報を検索し得る。代替的に、(SRC ID)&(DEST ID)&(LCH ID)がプロパティ情報に対応する場合、Rx UEは、SRC ID、DEST IDおよびLCH IDを使用することによって、対応するプロパティ情報を検索し得る。例えば、(SRC ID)&(Grant/HARQ ID)がプロパティ情報に対応する場合、Rx UEは、(SRC ID)&(Grant/HARQ ID)に基づいて対応するプロパティ情報を検索し得る。
【0296】
例えば、(DEST ID)&(LCH ID)がプロパティ情報に対応する場合、Rx UEは、(DEST ID)&(LCH ID)に基づいて対応するプロパティ情報を検索し得る。
【0297】
上記の「テーブルクエリ」は、第1粒度を使用することによって第1対応関係を検索し、第1粒度に対応するフィードバック方式タイプを取得することを指すことが理解され得る。
【0298】
本願の実施形態における解決手段は、使用のために適切に組み合わされ得、実施形態における用語の説明または記載は、実施形態において相互参照され得るか、または説明され得ることが理解されるべきである。これについては、限定されない。
【0299】
上記プロセスのシーケンス番号は、本願の様々な実施形態における実行順序を意味するものではないことが更に理解されるべきである。プロセスの実行順序は、プロセスの機能および内部論理に基づいて決定されるべきである。上記のプロセスにおける数またはシーケンス番号は単に、説明を容易にするための区別に使用され、本願の実施形態の実装プロセスに対するいかなる限定も構成しないべきである。
【0300】
上記は図1から図8を参照して本願の実施形態によるHARQフィードバック情報伝送方法を詳細に説明する。以下では、図9から図11を参照して本願の実施形態による通信装置を説明する。方法の実施形態において説明される技術的特徴はまた、以下の装置の実施形態に適用可能であることが理解されるべきである。
【0301】
図9は、本願の実施形態による通信装置1000の概略ブロック図である。図9に示されるように、通信装置1000は送受信機ユニット1100および処理ユニット1200を含み得る。
【0302】
可能な設計において、通信装置1000は上述した方法の実施形態における端末デバイスに対応し得る。例えば、通信装置1000は端末デバイスであり得るか、または、端末デバイスに配置されたチップであり得る。
【0303】
具体的には、通信装置1000は、本願の実施形態による方法300または方法500における端末デバイスに対応し得る。通信装置1000は、図3における方法300における端末デバイスによって実行される方法を実行するよう構成されるユニット、または、図4における方法400における端末デバイスによって実行される方法を実行するよう構成されるユニット、または、図6における方法600における端末デバイスによって実行される方法を実行するよう構成されるユニットを含み得る。加えて、通信装置1000におけるユニット、および、上記の他のオペレーションまたは機能はそれぞれ、図3における方法300における端末デバイスの対応する手順を実装することが意図されるか、または、図4における方法400における端末デバイスの対応する手順を実装することがそれぞれ意図されるか、または、図6における方法600における端末デバイスの対応する手順を実装することがそれぞれ意図されるか、または、図7における端末デバイス(送信端UEまたは受信端UE)の対応する手順を実装することがそれぞれ意図されるか、または、図8における端末デバイス(送信端UEまたは受信端UE)の対応する手順を実装することがそれぞれ意図される。
【0304】
実装において、送受信機ユニット1100および処理ユニット1200はそれぞれ、以下の段階を実行するよう構成され得る。
【0305】
処理ユニット1200は、現在の伝送に対応するフィードバック方式タイプを第1対応関係に基づいて決定し、フィードバック方式タイプに基づいてデータパケット組み立て処理を実行するよう構成される。送受信機ユニット1100は、伝送リソースを使用することによってデータパケットを送信するよう構成される。
【0306】
任意で、送受信機ユニット1100は、サイドリンク制御情報SCIを使用することによって、単一フィードバック方式タイプを第2端末デバイスに示すよう構成される。
【0307】
任意で、第1対応関係は、第1粒度とHARQフィードバック方式との間の対応関係を含み、第1粒度は、宛先アドレス識別子、送信元アドレス識別子、サービスタイプ、サービス識別子、通信タイプ、論理チャネル識別子、サイドリンク無線ベアラ、サービス情報の品質、伝送リソース、HARQプロセス識別子、論理チャネルグループ識別子、送信端ユーザ機器UE識別子、または受信端UE識別子のうち1または複数を含む。
【0308】
任意で、フィードバック方式タイプは、第1HARQフィードバック方式または第2HARQフィードバック方式を含み、第1HARQフィードバック方式は、端末デバイスが肯定応答メッセージまたは非肯定応答メッセージをフィードバックすることを意味し、第2HARQフィードバック方式は、端末デバイスが非肯定応答メッセージのみをフィードバックすることを意味する。
【0309】
可能な実装形態において、処理ユニット1200は更に、伝送リソースを取得するよう構成され、伝送リソースはプロパティ情報を保持し、プロパティ情報は、伝送リソースによってサポートされるHARQフィードバック方式を示すために使用される。処理ユニット1200は更に、伝送リソースによってサポートされるHARQフィードバック方式とHARQフィードバック方式が同一である少なくとも1つの論理チャネルを、プロパティ情報に基づいて第1対応関係から選別し、少なくとも1つの論理チャネルにおけるデータを伝送リソース上で送信するよう構成される。
【0310】
可能な実装形態において、処理ユニット1200は更に、伝送リソースを取得し、伝送リソースがプロパティ情報を保持しない場合に、複数の論理チャネルにおいてデータの伝送リソース上で伝送を実行するために送受信機ユニット1100を呼び出すよう構成され、複数の論理チャネルの各々に対応するフィードバック方式は同一であるか、または異なる。
【0311】
可能な実装形態において、処理ユニット1200は更に、伝送リソースがプロパティ情報を保持しない場合、伝送リソースによってサポートされるHARQフィードバック方式を伝送リソースについて決定し、伝送リソースによってサポートされるHARQフィードバック方式と同一であるHARQフィードバック方式を有する少なくとも1つの論理チャネルを第1対応関係から選別し、少なくとも1つの論理チャネルにおけるデータを伝送リソース上で送信するよう構成される。ここで、第1端末デバイスは、プロパティ情報を保持しない伝送リソースについてプロパティ情報を決定し得る。
【0312】
任意で、処理ユニット1200が、伝送リソースによってサポートされるHARQフィードバック方式を伝送リソースについて決定するよう構成されることは、最高優先度を有する宛先アドレス識別子を取得し、宛先アドレス識別子に対応するHARQフィードバック方式を、伝送リソースによってサポートされるHARQフィードバック方式として使用することを含む。
【0313】
可能な実装形態において、送受信機ユニット1100は更に、第2情報を第2端末デバイスへ送信するよう構成され、第2情報は、フィードバック方式タイプを決定するために第2端末デバイスによって使用される。
【0314】
任意で、送受信機ユニット1100が第2情報を第2端末デバイスへ送信するよう構成されることは、サイドリンク制御情報SCI、MACシグナリング、サイドリンクシグナリング、RRCシグナリングまたはSIB情報のうち1または複数を使用することによって、第2情報を第2端末デバイスへ送信することを含む。
【0315】
任意で、第2情報は、以下の情報、すなわち、宛先アドレス識別子、送信元識別子、サービスタイプ、サービス識別子、通信タイプ、論理チャネル識別子、サイドリンク無線ベアラ、サービス情報の品質、伝送リソース、HARQプロセス識別子、論理チャネルグループ識別子、または送信端ユーザ機器UE識別子のうち1または複数を含む。
【0316】
任意で、第2情報は、単回伝送のフィードバック方式タイプを示す。
【0317】
任意で、送受信機ユニット1100が第2情報を第2端末デバイスへ送信するよう構成されることは、複数の伝送のフィードバック方式タイプを第2端末デバイスへ送信することであって、複数の伝送のフィードバック方式タイプが第2情報に含まれる、ことを含む。
【0318】
任意で、送受信機ユニット1100は更に、第3情報を第2端末デバイスへ送信するよう構成され、第3情報は、以下の情報、すなわち、通信タイプ、距離閾値、または第1端末デバイスと第2端末デバイスとの間の距離を計算する方式のうちの1または複数を含む。
【0319】
任意で、送受信機ユニット1100は更に、ネットワークデバイスによって送信された第4情報を受信するよう構成され、第4情報は、通信タイプ、距離閾値、または、第1端末デバイスと第2端末デバイスとの間の距離を計算する方式を含む。
【0320】
任意で、送受信機ユニット1100は更に、第1端末デバイスについての情報を第2端末デバイスまたはネットワークデバイスへ送信するよう構成され、第1端末デバイスについての情報は、第1端末デバイスの位置情報、第1端末デバイスが位置する領域の識別子、および第1端末デバイスの電力情報を含む。このようにして、第1端末デバイスは、第1端末デバイスに関連する情報を第2端末デバイスに通知し得、その結果、第2端末デバイスは距離を計算する。
【0321】
任意で、処理ユニット1200は更に、第1対応関係を取得するよう構成される。任意で、第1対応関係は予め定められ得るか、または、別のデバイスによって第1端末デバイスへ送信され得る。これについては、限定されない。
【0322】
任意で、処理ユニット1200が第1対応関係を取得するよう構成されることは、ネットワークデバイスまたは端末デバイスによって送信された第1対応関係を受信するために送受信機ユニット1100を呼び出すことを含む。ネットワークデバイスは基地局またはコアネットワーク制御機能であり得る。
【0323】
任意で、送受信機ユニット1100は更に、ネットワークデバイスによって送信されたフィードバックポリシーを受信するよう構成され、フィードバックポリシーは、フィードバック方式タイプを決定するために使用されるポリシーである。処理ユニット1200が、現在の伝送に対応するフィードバック方式タイプを第1対応関係に基づいて決定するよう構成されることは、フィードバックポリシーを使用することによって第1対応関係に基づいて現在の伝送に対応するフィードバック方式タイプを決定することを含む。ここで、フィードバックポリシーは、明示的なフィードバックポリシーであり得、すなわち、フィードバック方式タイプが直接的に示される。代替的に、フィードバックポリシーとは、端末デバイスがフィードバックポリシーに従って、端末デバイスのステータスを参照して、使用されるフィードバック方式タイプを決定する必要があることを意味する。
【0324】
可能な実装形態において、処理ユニット1200がフィードバックポリシーを使用することによって、第1対応関係に基づいて、現在の伝送に対応するフィードバック方式タイプを決定することは、フィードバックポリシーを使用することによって、第1対応関係および第1端末デバイスのステータスに基づいて、現在の伝送に対応するフィードバック方式タイプを決定することを含む。第1端末デバイスのステータスは、グループメンバの数、負荷、およびサービス遅延などの情報であり得る。
【0325】
任意で、フィードバックポリシーは、端末デバイスのグループメンバの数が第1閾値を満たすときに第1HARQフィードバック方式が使用されることを意味する。代替的に、端末デバイスのグループメンバの数が第2閾値を満たすとき、第2HARQフィードバック方式が使用される。
【0326】
代替的に、実装において、送受信機ユニット1100および処理ユニット1200はそれぞれ、以下の段階を実行するよう構成され得る。
【0327】
送受信機ユニット1100はデータパケットを受信するよう構成される。処理ユニット1200は、データパケットに対してフィードバックを実行するために使用されるフィードバック方式タイプを決定し、フィードバック方式タイプを使用することによってフィードバックを実行するよう構成される。
【0328】
任意で、送受信機ユニット1100は、SCIを使用することによって送信される、単回伝送のフィードバック方式タイプを受信する。
【0329】
任意で、フィードバック方式タイプは、第1HARQフィードバック方式または第2HARQフィードバック方式を含み、第1HARQフィードバック方式は、端末デバイスが肯定応答メッセージまたは非肯定応答メッセージをフィードバックすることを意味し、第2HARQフィードバック方式は、端末デバイスが非肯定応答メッセージのみをフィードバックすることを意味する。
【0330】
可能な実装形態において、処理ユニット1200は更に、第1対応関係を取得するよう構成される。
【0331】
任意で、処理ユニット1200が第1対応関係を取得するよう構成されることは具体的には、ネットワークデバイスまたは第1端末デバイスによって送信された第1対応関係を受信するために送受信機ユニット1100を呼び出すことを含む。任意で、第1対応関係は、別の端末デバイスによって第2端末デバイスへ通知され得るか、または、第2端末デバイスによって生成され得る。これについては、限定されない。
【0332】
任意で、第1対応関係は、第1粒度とHARQフィードバック方式との間の対応関係を含み、第1粒度は、宛先アドレス識別子、送信元アドレス識別子、サービスタイプ、サービス識別子、伝送タイプ、論理チャネル識別子、サイドリンク無線ベアラ、サービス情報の品質、伝送リソース、HARQプロセス識別子、論理チャネルグループ識別子、送信端ユーザ機器UE識別子、または受信端UE識別子のうち1または複数を含む。
【0333】
可能な実装形態において、送受信機ユニット1100は更に、第1端末デバイスによって送信された第2情報を受信するよう構成され、第2情報は、フィードバック方式タイプを決定するために使用される。処理ユニット1200が、データパケットに対してフィードバックを実行するために使用されるフィードバック方式タイプを決定するよう構成されることは、現在の伝送に対応するフィードバック方式タイプを第2情報に基づいて決定することを含む。ここで、第2端末デバイスは、現在の伝送に対応するフィードバック方式タイプを第2情報に基づいて決定し得る。
【0334】
任意で、送受信機ユニット1100が第1端末デバイスによって送信された第2情報を受信するよう構成されることは、サイドリンク制御情報SCI、メディアアクセス制御MAC、シグナリング、サイドリンクシグナリング、無線リソース制御RRCシグナリング、またはシステム情報ブロックSIB情報のうちの1または複数を使用することによって第1端末デバイスによって送信された第2情報を受信することを含む。
【0335】
任意で、第2情報は、以下の情報、すなわち、宛先アドレス識別子、送信元識別子、サービスタイプ、サービス識別子、通信タイプ、論理チャネル識別子、サイドリンク無線ベアラ、サービス情報の品質、伝送リソース、HARQプロセス識別子、論理チャネルグループ識別子、または送信端ユーザ機器UE識別子のうち1または複数を含む。
【0336】
任意で、第2情報は、単回伝送のフィードバック方式タイプを示す。
【0337】
任意で、送受信機ユニット1100が、第1端末デバイスによって送信された第2情報を受信するよう構成されることは、第1端末デバイスによって送信された複数の伝送のフィードバック方式タイプを受信することを含み、複数の伝送のフィードバック方式タイプは第2情報に含まれる。処理ユニット1200が、データパケットに対するフィードバックを実行するために使用されるフィードバック方式タイプを第2情報に基づいて決定するよう構成されることは、現在の伝送に対応するフィードバック方式タイプを第2情報および第1対応関係に基づいて決定することを含む。
【0338】
可能な実装形態において、送受信機ユニット1100は、ネットワークデバイスによって送信された第1情報を受信するよう構成され、第1情報は、フィードバック方式タイプを決定するために使用される。処理ユニット1200が、データパケットに対してフィードバックを実行するために使用されるフィードバック方式タイプを決定するよう構成されることは、現在の伝送に対応するフィードバック方式タイプを第1情報に基づいて決定することを含む。ここで、第2端末デバイスは、ネットワークデバイスによって送信された第1情報を直接受信して、第1情報に基づいてフィードバック方式タイプを決定し得る。
【0339】
任意で、送受信機ユニット1100が、ネットワークデバイスによって送信された第1情報を受信するよう構成されることは、ダウンリンク制御情報DCI、無線リソース制御RRCシグナリング、またはシステム情報ブロックSIB情報のうち1または複数を使用することによってネットワークデバイスによって送信された第1情報を受信することを含む。
【0340】
任意で、第1情報は単回伝送のフィードバック方式タイプを示す。
【0341】
任意で、送受信機ユニット1100がネットワークデバイスによって送信された第1情報を受信するよう構成されることは、ネットワークデバイスによって送信された複数の伝送のフィードバック方式タイプを受信することを含み、複数の伝送のフィードバック方式タイプは第1情報に含まれる。処理ユニット1200が、データパケットに対するフィードバックを実行するために使用されるフィードバック方式タイプを第1情報に基づいて決定するよう構成されることは、現在の伝送に対応するフィードバック方式タイプを第1情報および第1対応関係に基づいて決定することを含む。
【0342】
任意で、処理ユニット1200が、フィードバック方式タイプを使用することによってフィードバックを実行するよう構成されることは、フィードバック方式タイプが第1HARQフィードバック方式であるとき、データパケットについての肯定応答メッセージまたは非肯定応答メッセージを送信すること、または、フィードバック方式タイプが第2HARQフィードバック方式であるとき、データパケットについての非肯定応答メッセージのみをフィードバックすること、または、フィードバック方式タイプがHARQ有効化/無効化情報であるとき、HARQ有効化/無効化情報が、フィードバックを実行することを端末デバイスに示す場合、データパケットについてのフィードバックを実行すること、または、フィードバック方式タイプがHARQ有効化/無効化情報であるとき、HARQ有効化/無効化情報が、フィードバックの実行の省略を端末デバイスに示す場合、データパケットについてのフィードバックの実行を省略することを含む。
【0343】
可能な実装形態において、フィードバック方式タイプが第2HARQフィードバック方式である場合、処理ユニット1200は更に、第1端末デバイスと第2端末デバイスとの間の距離を決定し、距離が距離閾値を満たたすとき、非肯定応答メッセージが送信される必要があると決定するよう構成される。ここで、第2端末デバイスは距離を計算し、距離が距離閾値を満たすときだけ非肯定応答メッセージを送信し得る。例えば、第1端末デバイスと第2端末デバイスとの間の距離は距離閾値より小さい。
【0344】
任意で、送受信機ユニット1100は更に、第1端末デバイスから送信された第3情報を受信することであって、第3情報は、以下の情報、すなわち、通信タイプ、距離閾値、または、第1端末デバイスと第2端末デバイスとの間の距離を計算する方式のうちの1または複数を含む、こと、または、第4情報をネットワークデバイスから受信することであって、第4情報は、以下の情報、すなわち、通信タイプ、距離閾値、または、第1端末デバイスと第2端末デバイスとの間の距離を計算する方式のうち1または複数を含む、ことを行うよう構成される。
【0345】
任意で、処理ユニット1200が、第1端末デバイスと第2端末デバイスとの間の距離を決定するよう構成されることは、以下の情報、すなわち、領域識別子、第1端末デバイスの位置情報、第1端末デバイスの電力情報、ネットワークデバイスの識別子、第1端末デバイスが位置する領域の識別子、または、第2端末デバイスの位置情報のうちの1または複数に基づいて距離を計算することを含む。
【0346】
任意で、送受信機ユニット1100が更に、第1端末デバイスについての情報を受信することであって、第1端末デバイスについての情報は、以下の情報、すなわち、第1端末デバイスの位置情報、第1端末デバイスが位置する領域の識別子、または、第1端末デバイスの電力情報のうちの1または複数を含む、ことを行うよう構成される。
【0347】
任意で、送受信機ユニット1100は更に、ネットワークデバイスによって送信されたフィードバックポリシーを受信することであって、フィードバックポリシーは、フィードバック方式タイプを決定するために使用されるポリシーである、ことを行うよう構成される。処理ユニット1200が、データパケットに対してフィードバックを実行するために使用されるフィードバック方式タイプを決定するよう構成されることは、フィードバックポリシーを使用することによって、データパケットに対してフィードバックを実行するために使用されるフィードバック方式タイプを決定することを含む。
【0348】
任意で、フィードバックポリシーは、端末デバイスのグループメンバの数が第1閾値を満たすときに第1HARQフィードバック方式が使用されることを意味する。代替的に、端末デバイスのグループメンバの数が第2閾値を満たすとき、第2HARQフィードバック方式が使用される。
【0349】
代替的に、実装において、送受信機ユニット1100および処理ユニット1200はそれぞれ、以下の段階を実行するよう構成され得る。
【0350】
送受信機ユニット1100は、第1情報をネットワークデバイスから受信することであって、第1情報は、フィードバック方式タイプを決定するために端末デバイスによって使用される、ことを行うよう構成される。処理ユニット1200は、第1情報を適用するよう構成される。
【0351】
任意で、フィードバック方式タイプは、第1HARQフィードバック方式または第2HARQフィードバック方式を含み、第1HARQフィードバック方式は、端末デバイスが肯定応答メッセージまたは非肯定応答メッセージをフィードバックすることを意味し、第2HARQフィードバック方式は、端末デバイスが非肯定応答メッセージのみをフィードバックすることを意味する。
【0352】
可能な実装形態において、処理ユニット1200が、第1情報を適用するよう構成されることは、データパケットを送信するとき、第1端末デバイスによって、第1情報に基づいてフィードバック方式タイプを決定することを含む。
【0353】
可能な実装形態において、処理ユニット1200が第1情報を適用するよう構成されることは、伝送リソースが第1情報を保持し、かつ、第1情報がフィードバック方式タイプを示す場合、第1端末デバイスによって、第1情報に基づいて、この伝送のフィードバック方式タイプを取得することを含む。
【0354】
任意で、送受信機ユニット1100が、ネットワークデバイスから第1情報を受信するよう構成されることは、無線リソース制御RRCシグナリング、またはシステム情報ブロックSIB情報、ダウンリンク制御情報DCI、または予め構成されたシグナリングのうちの1または複数を使用することによってネットワークデバイスによって送信された第1情報を受信することを含む。
【0355】
任意で、第1情報は単回伝送のフィードバック方式タイプを示す。
【0356】
任意で、第1情報は、複数の伝送のフィードバック方式タイプを含む。
【0357】
任意で、第1情報は第1対応関係を含む。
【0358】
任意で、第1対応関係は、第1粒度とHARQフィードバック方式との間の対応関係を含み、第1粒度は、宛先アドレス識別子、送信元アドレス識別子、サービスタイプ、サービス識別子、通信タイプ、論理チャネル識別子、サイドリンク無線ベアラ、サービス情報の品質、伝送リソース、HARQプロセス識別子、論理チャネルグループ識別子、送信端ユーザ機器UE識別子、または受信端UE識別子のうち1または複数を含む。
【0359】
可能な実装形態において、処理ユニット1200は更に、第1情報に基づいて第2情報を生成することであって、第2情報は、フィードバック方式タイプを決定するために第2端末デバイスによって使用される、ことを行うよう構成される。送受信機ユニット1100は更に、第2情報を第2端末デバイスへ送信するよう構成される。
【0360】
任意で、送受信機ユニット1100が第2情報を第2端末デバイスへ送信するよう構成されることは、サイドリンク制御情報SCI、メディアアクセス制御MACシグナリング、無線リソース制御RRCシグナリング、またはシステム情報ブロックSIB情報のいずれか1つを使用することによって、第2情報を第2端末デバイスへ送信することを含む。
【0361】
任意で、第2情報は、単回伝送のフィードバック方式タイプを示す。
【0362】
任意で、送受信機ユニット1100が第2情報を第2端末デバイスへ送信するよう構成されることは、複数の伝送のフィードバック方式タイプを第2端末デバイスへ送信することであって、複数の伝送のフィードバック方式タイプが第2情報に含まれる、ことを含む。
【0363】
可能な実装形態において、送受信機ユニット1100は更に、第4情報をネットワークデバイスから受信することであって、第4情報は、通信タイプ、距離閾値、または、第1端末デバイスと第2端末デバイスとの間の距離を計算する方式のうちの1または複数を含む、ことを行うよう構成される。
【0364】
任意で、送受信機ユニット1100は更に、第3情報を第2端末デバイスへ送信するよう構成され、第3情報は、通信タイプ、距離閾値、または第1端末デバイスと第2端末デバイスとの間の距離を計算する方式のうちの1または複数を含む。
【0365】
代替的に、実装において、送受信機ユニット1100および処理ユニット1200はそれぞれ、以下の段階を実行するよう構成され得る。
【0366】
処理ユニット1200は、送受信機ユニット1100を呼び出して、第1情報をネットワークデバイスから受信することであって、第1情報は、フィードバック方式タイプを決定するために端末デバイスによって使用される、こと、および、第1情報を適用することによってフィードバック方式タイプを決定すること、または、送受信機ユニット1100を呼び出して、第2情報を第1端末デバイスから受信し、第2情報を適用することであって、第2情報は、フィードバック方式タイプを決定するために第2端末デバイスによって使用される、ことを行うよう構成される。
【0367】
可能な実装形態において、処理ユニット1200が第1情報を適用するよう構成されることは、データパケットが送信されるとき、第1情報に基づいてフィードバック方式タイプを決定すること、または、伝送リソースが第1情報を保持し、かつ、第1情報がフィードバック方式タイプを示す場合、第1情報に基づいて、この伝送のフィードバック方式タイプを取得することを含む。
【0368】
可能な実装形態において、処理ユニット1200が第2情報を適用するよう構成されることは、データパケットが送信されるとき、第2情報に基づいてフィードバック方式タイプを決定すること、または、伝送リソースが第2情報を保持し、かつ、第2情報がフィードバック方式タイプを示す場合、第2情報に基づいて、この伝送のフィードバック方式タイプを取得することを含む。
【0369】
任意で、フィードバック方式タイプは、第1HARQフィードバック方式または第2HARQフィードバック方式を含み、第1HARQフィードバック方式は、端末デバイスが肯定応答メッセージまたは非肯定応答メッセージをフィードバックすることを意味し、第2HARQフィードバック方式は、端末デバイスが非肯定応答メッセージのみをフィードバックすることを意味する。
【0370】
任意で、送受信機ユニット1100が、ネットワークデバイスから第1情報を受信するよう構成されることは、無線リソース制御RRCシグナリング、またはシステム情報ブロックSIB情報、ダウンリンク制御情報DCI、または予め構成されたシグナリングのうちの1または複数を使用することによってネットワークデバイスによって送信された第1情報を受信することを含む。
【0371】
任意で、第1情報は、単回伝送のフィードバック方式タイプを示す。
【0372】
任意で、第1情報は、複数の伝送のフィードバック方式タイプを含む。
【0373】
任意で、第1情報は第1対応関係を含む。
【0374】
任意で、第1対応関係は、第1粒度とHARQフィードバック方式との間の対応関係を含み、第1粒度は、宛先アドレス識別子、送信元アドレス識別子、サービスタイプ、サービス識別子、通信タイプ、論理チャネル識別子、サイドリンク無線ベアラ、サービス情報の品質、伝送リソース、HARQプロセス識別子、論理チャネルグループ識別子、送信端ユーザ機器UE識別子、または受信端UE識別子のうち1または複数を含む。
【0375】
任意で、送受信機ユニット1100が第2情報を第1端末デバイスから受信するよう構成されることは、サイドリンク制御情報SCI、メディアアクセス制御MACシグナリング、無線リソース制御RRCシグナリング、またはシステム情報ブロックSIB情報のいずれか1つを使用することによって第1端末デバイスによって送信された第2情報を受信することを含む。
【0376】
任意で、第2情報は単回伝送のフィードバック方式タイプを示す。
【0377】
任意で、送受信機ユニット1100が第2情報を第1端末デバイスから受信するよう構成されることは、複数の伝送のフィードバック方式タイプを第1端末デバイスから受信することであって、複数の伝送のフィードバック方式タイプは第2情報に含まれる、ことを含む。
【0378】
ユニットが上記の対応する段階を実行する具体的なプロセスは、上述した方法の実施形態において詳細に説明され、簡潔にするために、ここでは詳細は説明しないことが理解されるべきである。
【0379】
通信装置1000が端末デバイスであるとき、通信装置1000における送受信機ユニット1100は、図10に示される端末デバイス2000における送受信機2020に対応し得、通信装置1000における処理ユニット1200は、図10に示される端末デバイス2000におけるプロセッサ2010に対応し得ることが更に理解されるべきである。
【0380】
通信装置1000が、端末デバイスに配置されるチップであるとき、通信装置1000における送受信機ユニット1100は入力/出力インタフェースであり得ることが更に理解されるべきである。
【0381】
別の可能な設計において、通信装置1000は、上述した方法の実施形態におけるネットワークデバイスに対応し得る。例えば、通信装置1000はネットワークデバイスであり得るか、または、ネットワークデバイスに配置されたチップであり得る。
【0382】
具体的には、通信装置1000は、本願の実施形態による方法600におけるネットワークデバイスに対応し得る。通信装置1000は、図6における方法600におけるネットワークデバイスによって実行される方法を実行するよう構成されるユニット、または、図7における方法におけるネットワークデバイスによって実行される方法を実行するよう構成されるユニット、または、図8における方法におけるネットワークデバイスによって実行される方法を実行するよう構成されるユニットを含み得る。加えて、通信装置1000におけるユニット、および、上記の他のオペレーションまたは機能はそれぞれ、図6における方法600におけるネットワークデバイスの対応する手順を実装することが意図されるか、または、図7におけるネットワークデバイスの対応する手順を実装することがそれぞれ意図されるか、または、図8におけるネットワークデバイスの対応する手順を実装することがそれぞれ意図される。
【0383】
実装において、送受信機ユニット1100および処理ユニット1200はそれぞれ、以下の段階を実行するよう構成され得る。
【0384】
処理ユニット1200は、第1情報を生成するよう構成され、第1情報は、フィードバック方式タイプを決定するために端末デバイスによって使用される。送受信機ユニット1100は、第1情報を第1端末デバイスまたは第2端末デバイスへ送信するよう構成される。ここで、ネットワークデバイスは、端末デバイスについてフィードバック方式タイプを動的に構成し得る。
【0385】
任意で、フィードバック方式タイプは、第1HARQフィードバック方式または第2HARQフィードバック方式を含み、第1HARQフィードバック方式は、端末デバイスが肯定応答メッセージまたは非肯定応答メッセージをフィードバックすることを意味し、第2HARQフィードバック方式は、端末デバイスが非肯定応答メッセージのみをフィードバックすることを意味する。
【0386】
可能な実装形態において、送受信機ユニット1100が、第1情報を第1端末デバイスまたは第2端末デバイスへ送信するよう構成されることは、無線リソース制御RRCシグナリング、システム情報ブロックSIB情報、ダウンリンク制御情報DCI、または予め構成されたシグナリングのうちの1または複数を使用することによって、第1情報を第1端末デバイスまたは第2端末デバイスへ送信することを含む。ここで、ネットワークデバイスは、1つの情報またはシグナリングを使用することによってフィードバック方式タイプを示し得るか、または、1つの情報またはシグナリングを使用することによって複数のフィードバック方式タイプを構成し得、次に、別の情報またはシグナリングを使用することによってフィードバック方式タイプを示し得、例えば、RRCを使用することによって構成を実行し、DCIを使用することによって指示を実行し得る。任意で、ネットワークデバイスはコアネットワーク制御機能または基地局であり得る。
【0387】
任意で、第1情報は、単回伝送のフィードバック方式タイプを示す。
【0388】
任意で、第1情報は、複数の伝送のフィードバック方式タイプを含む。
【0389】
任意で、第1情報は第1対応関係を含む。任意で、第1対応関係は、第1粒度とHARQフィードバック方式との間の対応関係を含み、第1粒度は、宛先アドレス識別子、送信元アドレス識別子、サービスタイプ、サービス識別子、通信タイプ、論理チャネル識別子、サイドリンク無線ベアラ、サービス情報の品質、伝送リソース、HARQプロセス識別子、論理チャネルグループ識別子、送信端ユーザ機器UE識別子、または受信端UE識別子のうち1または複数を含む。
【0390】
任意で、送受信機ユニット1100は更に、第4情報を第1端末デバイスまたは第2端末デバイスへ送信することであって、第4情報は、通信タイプ、距離閾値、または、第1端末デバイスと第2端末デバイスとの間の距離を計算する方式のうちの1または複数を含む、ことを行うよう構成される。
【0391】
任意で、送受信機ユニット1100は更に、フィードバックポリシーを第1端末デバイスまたは第2端末デバイスへ送信することであって、フィードバックポリシーは、フィードバック方式タイプを決定するために使用されるポリシーである、ことを行うよう構成される。
【0392】
任意で、フィードバックポリシーは、端末デバイスのグループメンバの数が第1閾値を満たすときに第1HARQフィードバック方式が使用されることを意味する。代替的に、端末デバイスのグループメンバの数が第2閾値を満たすとき、第2HARQフィードバック方式が使用される。
【0393】
通信装置1000がネットワークデバイスであるとき、通信装置1000における送受信機ユニット1100は、図11に示されるネットワークデバイス3000における送受信機ユニット3100に対応し得、通信装置1000における処理ユニット1200は、図11に示されるネットワークデバイス3000における処理ユニット3200に対応し得ることが更に理解されるべきである。
【0394】
通信装置1000がネットワークデバイスに配置されたチップであるとき、通信装置1000における送受信機ユニット1100は入力/出力インタフェースであり得ることが更に理解されるべきである。
【0395】
図10は、本願の実施形態による端末デバイス2000の構造の概略図である。端末デバイス2000は、上述した方法の実施形態における端末デバイスの機能を実行するために、図1において示されるシステムにおいて使用され得る。図10に示されるように、端末デバイス2000はプロセッサ2010および送受信機2020を含む。任意で、端末デバイス2000はメモリ2030を更に含む。プロセッサ2010、送受信機2002、およびメモリ2030は、内部接続パスを通じて互いに通信し、制御信号および/またはデータ信号を転送し得る。メモリ2030は、コンピュータプログラムを記憶するよう構成される。プロセッサ2010は、送受信機2020を制御して信号を受信または送信するために、メモリ2030におけるコンピュータプログラムを呼び出して実行するよう構成される。任意で、端末デバイス2000は更に、送受信機2020によって出力されるアップリンクデータまたはアップリンク制御シグナリングを、無線信号を通じて送信するよう構成されるアンテナ2040を含み得る。
【0396】
プロセッサ2010およびメモリ2030は、1つの処理装置に統合され得る。プロセッサ2010は、上述の機能を実装するために、メモリ2030に記憶されるプログラムコードを実行するよう構成される。特定の実装中、メモリ2030は代替的に、プロセッサ2010に統合され得るか、または、プロセッサ2010から独立し得る。プロセッサ2010は、図9における処理ユニットに対応し得る。
【0397】
送受信機2020は、図9における通信ユニットに対応し得、送受信機ユニットとも称され得る。送受信機2020は、受信機(または、受信機または受信機回路と称される)および送信機(または、送信機または送信機回路と称される)を含み得る。受信機は、信号を受信するよう構成され、送信機は、信号を送信するよう構成される。
【0398】
図10に示される端末デバイス2000は、図3図5、または図8に示される方法の実施形態における端末デバイスのプロセスを実装し得ることが理解されるべきである。端末デバイス2000におけるモジュールのオペレーションまたは機能はそれぞれ、上述した方法の実施形態における対応する手順を実装することが意図される。詳細については、上述した方法の実施形態における説明を参照されたい。繰り返しを回避するために、ここでは詳細な説明が適切に省略される。
【0399】
プロセッサ2010は、上述した方法の実施形態において説明される、端末デバイス内で実装される動作を実行するよう構成され得、送受信機2020は、上述した方法の実施形態において説明される、端末デバイスによって実行される、ネットワークデバイスへの送信またはネットワークデバイスからの受信の動作を実行するよう構成され得る。詳細については、上述した方法の実施形態における説明を参照されたい。ここでは、再び詳細を説明しない。
【0400】
任意で、端末デバイス2000は、電力を端末デバイスにおけるコンポーネントまたは回路へ供給するよう構成される電源2050を更に含み得る。
【0401】
加えて、端末デバイスの機能をより完全にするために、端末デバイス2000は更に、入力ユニット2060、表示ユニット2070、音声回路2080、カメラ2090、センサ2100などのうち1または複数を含み得、音声回路は更に、スピーカ2082、マイク2084などを含み得る。
【0402】
図11は、本願の実施形態によるネットワークデバイスの構造の概略図であり、例えば、基地局3000の構造の概略図であり得る。基地局3000は、上述した方法の実施形態におけるネットワークデバイスの機能を実行するために、図1または図2において示されるシステムにおいて使用され得る。図に示されるように、基地局3000は、1または複数の無線周波数ユニット、例えば、1または複数のリモート無線ユニット(remote radio units, RRU)3100、および、1または複数のベースバンドユニット(BBU)(分散型ユニット(DU)3200とも称され得る)を含み得る。RRU3100は、送受信機ユニットまたは通信ユニットと称され得、図9における送受信機ユニット1100に対応する。任意で、送受信機ユニット3100はまた、送受信機マシン、送受信機回路、送受信機、または同様のものと称され得、少なくとも1つのアンテナ3101および無線周波数ユニット3102を含み得る。任意で、送受信機ユニット3100は、受信ユニットおよび送信ユニットを含み得る。受信ユニットは、受信機(または受信機または受信機回路と称される)に対応し得、送信ユニットは、送信機(または送信機または送信機回路と称される)に対応し得る。RRU3100は主に、無線周波数信号を受信および送信し、無線周波数信号とベースバンド信号との間の変換を実行するよう構成される。BBU3200は主に、ベースバンド処理を実行すること、基地局を制御すること、および同様のものを行うよう構成される。RRU3100およびBBU3200は物理的に共に配置され得る。代替的に、RRU3100およびBBU3200は、物理的に別個に配置され得る。すなわち、基地局は分散型基地局である。
【0403】
BBU3200は、基地局の制御センタであるか、または、処理ユニットとして称され得る。BBU3200は図9における処理ユニット1200に対応し得、主に、ベースバンド処理機能、例えば、チャネル符号化、多重化、変調または拡散を実装するよう構成される。例えば、BBU(処理ユニット)は、上述した方法の実施形態におけるネットワークデバイスに関連する動作手順を実行する、例えば、CSIレポートについての構成情報を生成するために基地局を制御するよう構成され得る。
【0404】
例において、BBU3200は、1または複数の基板を含み得、複数の基板は、単一のアクセス規格を有する無線アクセスネットワーク(LTEネットワークなど)を共にサポートし得るか、または、異なるアクセス規格を有する無線アクセスネットワーク(LTEネットワーク、5Gネットワーク、または別のネットワークなど)をそれぞれサポートし得る。BBU3200は更に、メモリ3201およびプロセッサ3202を含む。メモリ3201は、必要な命令およびデータを記憶するよう構成される。プロセッサ3202は、必要な動作を実行するよう基地局を制御するよう構成され、例えば、上述した方法の実施形態におけるネットワークデバイスに関連する動作手順を実行するよう基地局を制御するよう構成される。メモリ3201およびプロセッサ3202は1または複数の基板を扱い得る。換言すると、メモリおよびプロセッサは、各基板上に配置され得る。代替的に、複数の基板は、同一のメモリおよび同一のプロセッサを共有し得る。加えて、必要な回路が更に各基板上に配置され得る。
【0405】
図11に示される基地局3000は、上述した方法の実施形態におけるネットワークデバイスに関連するプロセスを実装できることが理解されるべきである。基地局3000におけるモジュールのオペレーションまたは機能はそれぞれ、上述した方法の実施形態における対応する手順を実装することが意図される。詳細については、上述した方法の実施形態における説明を参照されたい。繰り返しを回避するために、ここでは詳細な説明が適切に省略される。
【0406】
BBU3200は、上述した方法の実施形態において説明された、ネットワークデバイス内で実装される動作を実行するよう構成され得、RRU3100は、上述した方法の実施形態において説明された、ネットワークデバイスによって実行される、端末デバイスへの送信または端末デバイスからの受信の動作を実行するよう構成され得る。詳細については、上述した方法の実施形態における説明を参照されたい。ここでは、再び詳細を説明しない。
【0407】
本願に実施形態において提供される方法によれば、本願は更にコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品はコンピュータプログラムコードを含む。コンピュータプログラムコードがコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは、図3図4、および図6において示される実施形態における端末デバイスの側の方法を実行することが可能となる。
【0408】
本願の実施形態において提供される方法によれば、本願は更に、コンピュータ可読媒体を提供する。コンピュータ可読媒体はプログラムコードを記憶する。プログラムコードがコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは、図4図7、および図8において示される実施形態におけるネットワークデバイスの側の方法を実行することが有効化となる。
【0409】
本願の実施形態において提供される方法によれば、本願はシステムを更に提供する。システムは、上記の1または複数の端末デバイスおよび上記の1または複数のネットワークデバイスを含む。
【0410】
本願の実施形態は更に、プロセッサおよびインタフェースを含む処理装置を提供する。プロセッサは、上述した方法の実施形態におけるいずれか1つにおける通信方法を実行するよう構成される。
【0411】
処理装置はチップであり得ることが理解されるべきである。例えば、処理装置は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array, FPGA)であり得るか、または、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor, DSP)、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit, ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array, FPGA)または別のプログラム可能論理デバイスであり得、ディスクリートゲートもしくはトランジスタロジックデバイス、またはディスクリートのハードウェアコンポーネントは、システムオンチップ(system on chip, SoC)であり得、中央演算処理装置(central processing unit, CPU)であり得、ネットワークプロセッサ(network processor, NP)であり得、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor, DSP)であり得、マイクロコントローラユニット(micro controller unit, MCU)であり得、または、プログラム可能論理デバイス(programmable logic device, PLD)もしくは別の集積チップであり得る。処理装置は、本願の実施形態において開示される方法、段階、および論理ブロック図を実装または実行し得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであり得るか、または、プロセッサは、任意の従来のプロセッサなどであり得る。本願の実施形態を参照して開示される方法の段階は、ハードウェアデコードプロセッサによって直接実行され完了され得るか、または、復号プロセッサにおけるハードウェアおよびソフトウェアモジュールの組み合わせを使用することによって実行され完了され得る。ソフトウェアモジュールは、当該技術分野において成熟した記憶媒体、例えば、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、リードオンリメモリ、プログラマブルリードオンリメモリ、電気的消去可能プログラマブルメモリ、またはレジスタなどに配置され得る。記憶媒体はメモリに位置し、プロセッサは、メモリにおける情報を読み出し、プロセッサのハードウェアと組み合わせて、上記の方法における段階を実装する。
【0412】
本願の実施形態におけるメモリは、揮発性メモリまたは不揮発性メモリであり得るか、または、揮発性メモリおよび不揮発性メモリの両方を含み得ると理解され得る。不揮発性メモリは、リードオンリメモリ(read-only memory:ROM)、プログラマブルリードオンリメモリ(programmable ROM:PROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(erasable PROM、EPROM)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(electrically EPROM:EEPROM)、またはフラッシュメモリであり得る。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用されるランダムアクセスメモリ(random access memory, RAM)であり得る。限定的な説明ではなく例として、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(static RAM, SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(dynamic RAM, DRAM)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(synchronous DRAM, SDRAM)、ダブルデータレートシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(double data rate SDRAM, DDR SDRAM)、エンハンスドシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(enhanced SDRAM, ESDRAM)、シンクロナスリンクダイナミックランダムアクセスメモリ(synchlink DRAM, SLDRAM)、およびダイレクトランバスランダムアクセスメモリ(direct rambus RAM, DR RAM)など、RAMの多くの形式が使用され得る。本明細書において説明されるシステムのメモリおよび方法は、これらのメモリ、および、任意の他の適切なタイプのメモリを含むが、これらに限定されるものではないことが意図されることに留意すべきである。
【0413】
上述の実施形態の全部または一部が、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはこれらの任意の組み合わせを使用して実装されてよい。これらの実施形態を実装するためにソフトウェアが使用されるとき、当該実施形態は、コンピュータプログラム製品の形態で完全にまたは部分的に実装され得る。コンピュータプログラム製品は、1または複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータ命令がコンピュータにロードされて実行されるとき、本願の実施形態によるプロシージャまたは機能がすべて、または部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または別のプログラマブル装置であってよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶され得るか、または、あるコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体へ伝送され得る。例えば、コンピュータ命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバまたはデータセンタから、別のウェブサイト、コンピュータ、サーバまたはデータセンタに有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、または、デジタル加入線(digital subscriber line、DSL))、または、無線(例えば、赤外線、ラジオ、またはマイクロ波)方式で伝送されてよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ、または、1もしくは複数の使用可能な媒体を統合するサーバもしくはデータセンタ等のデータ記憶デバイスによってアクセス可能な任意の使用可能な媒体であってよい。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスクドライブ、または磁気テープ)、光媒体(例えば、高密度デジタルビデオディスク(digital video disc, DVD))、半導体媒体(例えばソリッドステートドライブ(solid-state drive, SSD))、または同様のものであり得る。
【0414】
上記の装置の実施形態におけるネットワークデバイスおよび端末デバイスは、方法の実施形態における端末デバイスまたはネットワークデバイスに完全に対応する。対応するモジュールまたはユニットは対応する段階を実行する。例えば、通信ユニット(送受信機)は、方法の実施形態における送信または受信段階を実行し、処理ユニット(プロセッサ)は、送信または受信段階以外の別の段階を実行する。具体的なユニットの機能については、対応する方法の実施形態を参照されたい。1または複数のプロセッサがあり得る。
【0415】
本明細書において使用される、「コンポーネント」、「モジュール」、および「システム」などの用語は、コンピュータ関連エンティティ、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせ、ソフトウェア、または、実行されているソフトウェアを示すのに使用される。例えば、コンポーネントは、プロセッサ上で実行されるプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行可能なファイル、実行のスレッド、プログラム、またはコンピュータであり得るが、これらに限定されるものではない。図を使用して説明されるように、コンピューティングデバイス、および、コンピューティングデバイス上で実行するアプリケーションの両方がコンポーネントであり得る。1または複数のコンポーネントは、プロセスまたは実行のスレッド内に存在し得、コンポーネントは、1つのコンピュータ上に位置し得るか、または、2以上のコンピュータ間で分散され得る。加えて、これらのコンポーネントは、様々なデータ構造を記憶する様々なコンピュータ可読媒体から実行され得る。例えば、コンポーネントは、ローカルまたはリモートプロセスを使用することによって、例えば、1または複数のデータパケット(例えば、ローカルシステム、分散システムにおける、または、信号を使用して別のシステムとインタラクトするインターネットなどのネットワーク上の別のコンポーネントとインタラクトする2つのコンポーネントからのデータ)を有する信号に基づいて通信し得る。
【0416】
実施形態に関連する、明細書全体の特定のフィーチャ、構造、または特徴において言及される「実施形態」は、本願の少なくとも1つの実施形態に含まれることが理解されるべきである。したがって、明細書全体における実施形態は、必ずしも同一の実施形態ではない。加えて、これらの特定のフィーチャ、構造または特徴は、任意の適切な方式で、1または複数の実施形態に組み合わされてもよい。
【0417】
本願の実施形態において、「第1」、「第2」などの番号は単に、異なるオブジェクトを区別する、例えば、異なるネットワークデバイスを区別するために使用され、本願の実施形態の範囲に対する限定を構成するものではないことが理解されるべきである。本願の実施形態はこれに限定されるものではない。
【0418】
本願において、「とき」および「場合」とは、ネットワーク要素が、対象の状況における対応する処理を実行することを意味するものであり、時間を限定する意図はなく、ネットワーク要素は、実装中に決定動作を有することを必ずしも要求されず、任意の他の限定を意味するものではないことが更に理解されるべきである。
【0419】
本願の実施形態において、「BがAに対応する」とは、BがAに関連し、BはAに基づいて決定され得ることを示すと更に理解されるべきである。しかしながら、Aに基づいてBを決定するとは、BがAのみに基づいて決定されることを意味するものではないことが更に理解されるべきである。Bはまた、代替的に、Aおよび/または他の情報に基づいて決定され得る。
【0420】
本明細書における「および/または」という用語は、関連対象物を説明するために対応関係のみを説明し、3つの関係が存在し得ることを表すことも理解されるべきである。例えば、Aおよび/またはBは、Aのみが存在する、AおよびBの両方が存在する、および、Bのみが存在するという3つの場合を表し得る。加えて、本明細書における記号「/」は一般に、関連対象物の間の「または」の関係を表す。
【0421】
別段の定めが無い限り、「項目がA、BおよびCのうちの1または複数を含む」という表現と同様の、本願において使用される表現は通常、項目が以下のケース、すなわち、A;B;C;AおよびB;AおよびC;BおよびC;A、B、およびC;AおよびA;A、A、およびA;A、A、およびB;A、A、およびC;A、B、およびB;A、C、およびC;BおよびB;B、BおよびB;B、BおよびC;CおよびC;C、C、およびC;ならびにA、BおよびCの別の組み合わせのいずれか1つであり得ることを意味する。前述の説明において、3つの要素A、BおよびCは、項目の任意のケースを説明するための例として使用される。表現が「項目はA、B、...およびXのうち少なくとも1つを含む」であるとき、換言すると、より多くの要素が表現に含まれるとき、項目が適用可能なケースも上述のルールに従って取得され得る。
【0422】
本願の実施形態において、端末デバイスおよび/またはネットワークデバイスは、本願の実施形態におけるいくつかの、またはすべての段階を実行し得ることが理解され得る。これらの段階またはオペレーションは単に例である。本願の実施形態において、様々なオペレーションの他のオペレーションまたはバリエーションが更に実行され得る。加えて、段階は、本願の実施形態において提示される順序とは異なる順序で実行され得、本願の実施形態におけるすべてのオペレーションが実行されるわけではないことがあり得る。
【0423】
当業者であれば、本明細書において開示される実施形態を参照して説明される例におけるユニットおよびアルゴリズムステップは、電子的ハードウェア、または、コンピュータソフトウェアおよび電子的ハードウェアの組み合わせによって実装され得ることを理解し得る。これらの機能がハードウェアまたはソフトウェアのどちらで実行されるかは、技術的解決策の特定の用途および設計上の制約で決まる。当業者であれば、異なる方法を使用して、説明されている機能を特定の適用ごとに実装できるが、その実装が本願の範囲を超えていると考えるべきではない。
【0424】
当業者であれば、簡便および簡潔な説明の目的のために、上述のシステム、装置、およびユニットの詳細な動作プロセスについては、上述した方法の実施形態における対応するプロセスを参照することを明確に理解し得る。ここでは、再び詳細を説明しない。
【0425】
本願において提供される複数の実施形態において、開示されるシステム、装置、および方法は、他の方式で実装され得ることを理解すべきである。例えば、説明される装置の実施形態は単に例である。例えば、ユニットへの区分は単に、論理的な機能区分であり、実際の実装中は他の区分であり得る。例えば、複数のユニットもしくはコンポーネントが組み合わされるかまたは統合されて別のシステムになってもよく、いくつかの特徴が無視されても行われなくてもよい。加えて、表示または説明された、相互連結または直接連結または通信接続は、いくつかのインタフェースを通じて実装され得る。装置またはユニット間の間接的連結または通信接続が、電子的、機械的、または別の形式で実装され得る。
【0426】
別個の部分として説明されているユニットは、物理的に別個のものであってもなくてもよく、ユニットとして表示されている部分が、物理的なユニットであってもなくてもよいし、一箇所に位置付けられてもよいし、複数のネットワークユニット上に分散されてもよい。いくつかの、またはすべてのユニットは、本願の実施形態の解決手段の目的を実現するための実際の要件に基づいて選択されてよい。
【0427】
加えて、本願の実施形態における機能ユニットが1つの処理ユニットに統合されてもよいし、これらのユニットの各々が物理的に単独で存在してもよいし、2つまたはそれより多くのユニットが1つのユニットに統合されてもよい。
【0428】
これらの機能がソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、独立した製品として販売または使用されるとき、これらの機能は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてよい。そのような理解に基づいて、本願の技術的解決策は本質的に、または従来技術に寄与する部分が、または技術的解決策の一部が、ソフトウェア製品の形態で実装されてよい。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶されており、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイスであってもよい)に、本願の実施形態に記載された方法の全てまたはある段階を実行するように命令するためのいくつかの命令を含む。上述の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスクドライブ、リードオンリメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリRAM、磁気ディスク、または光ディスクなどの、プログラムコードを記憶可能な任意の媒体を含む。
【0429】
上述の説明は単に、本願の特定の実装であり、本願の保護範囲を限定する意図は無い。本願において開示する技術的範囲内で当業者が容易に考え出す変形または置換はいずれも、本願の保護範囲に含まれるものとする。したがって、本願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
[他の考え得る項目]
(項目1)
ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック情報伝送方法であって、
第1端末デバイスによって、第1対応関係に基づいて、現在の伝送に対応するフィードバック方式タイプを決定する段階と、
前記第1端末デバイスによって、前記フィードバック方式タイプに基づいてデータパケット組み立て処理を実行する段階と、
前記第1端末デバイスによって、伝送リソースを使用することによってデータパケットを送信する段階と
を備える方法。
(項目2)
前記第1対応関係は、第1粒度とHARQフィードバック方式との間の対応関係を含み、前記第1粒度は、宛先アドレス識別子、送信元アドレス識別子、サービスタイプ、サービス識別子、通信タイプ、論理チャネル識別子、サイドリンク無線ベアラ、サービス情報の品質、伝送リソース、HARQプロセス識別子、論理チャネルグループ識別子、送信端ユーザ機器UE識別子、または受信端UE識別子のうち1または複数を含む、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記フィードバック方式タイプは、第1HARQフィードバック方式または第2HARQフィードバック方式を含み、前記第1HARQフィードバック方式は、端末デバイスが肯定応答メッセージまたは否定応答メッセージをフィードバックすることを意味し、前記第2HARQフィードバック方式は、端末デバイスが否定応答メッセージのみをフィードバックすることを意味する、項目1または2に記載の方法。
(項目4)
前記方法は更に、前記第1端末デバイスによって、前記伝送リソースを取得する段階であって、前記伝送リソースはプロパティ情報を保持し、前記プロパティ情報は、前記伝送リソースによってサポートされるHARQフィードバック方式を示すために使用される、段階と、
前記第1端末デバイスによって、前記伝送リソースによってサポートされる前記HARQフィードバック方式と同一のHARQフィードバック方式を有する少なくとも1つの論理チャネルを、前記プロパティ情報に基づいて前記第1対応関係から選別する段階と、
前記第1端末デバイスによって、前記少なくとも1つの論理チャネルにおけるデータを前記伝送リソース上で送信する段階と
を備える、項目1から3のいずれか一項に記載の方法。
(項目5)
前記方法は更に、前記第1端末デバイスによって前記伝送リソースを取得する段階と、
前記伝送リソースがプロパティ情報を保持しない場合、前記端末デバイスによって、最高優先度を有する宛先アドレス識別子を取得し、前記宛先アドレス識別子に対応するHARQフィードバック方式を、前記伝送リソースによってサポートされるHARQフィードバック方式として使用する段階と、
前記第1端末デバイスによって、前記伝送リソースによってサポートされる前記HARQフィードバック方式と同一のHARQフィードバック方式を有する少なくとも1つの論理チャネルを前記第1対応関係から選別する段階と、
前記第1端末デバイスによって、前記少なくとも1つの論理チャネルにおけるデータを前記伝送リソース上で送信する段階と
を備える、項目1から3のいずれか一項に記載の方法。
(項目6)
前記方法は更に、前記第1端末デバイスによって、第2情報を第2端末デバイスへ送信する段階であって、前記第2情報は、前記フィードバック方式タイプを決定するために前記第2端末デバイスによって使用される、段階を備える、項目1から5のいずれか一項に記載の方法。
(項目7)
前記第2情報は、以下の情報、すなわち、宛先アドレス識別子、送信元識別子、サービスタイプ、サービス識別子、通信タイプ、論理チャネル識別子、サイドリンク無線ベアラ、サービス情報の品質、伝送リソース、HARQプロセス識別子、論理チャネルグループ識別子、送信端ユーザ機器UE識別子、または受信端UE識別子の1または複数を含む、項目6に記載の方法。
(項目8)
前記方法は更に、前記第1端末デバイスによって、第3情報を前記第2端末デバイスへ送信する段階であって、前記第3情報は、以下の情報、すなわち、通信タイプ、距離閾値、または、前記第1端末デバイスと前記第2端末デバイスとの間の距離を計算する方式のうち1または複数を含む、段階を備える、項目1から7のいずれか一項に記載の方法。
(項目9)
前記方法は更に、前記第1端末デバイスによって、ネットワークデバイスまたは端末デバイスによって送信された前記第1対応関係を受信する段階を備える、項目1から8のいずれか一項に記載の方法。
(項目10)
前記方法は更に、前記第1端末デバイスが前記伝送リソースを使用することによって前記データパケットを送信した後に、HARQフィードバックが要求される場合、前記第1端末デバイスによって、対応するフィードバック時間‐周波数リソース上で対応するフィードバック結果を受信する段階を備える、項目1から9のいずれか一項に記載の方法。
(項目11)
ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック情報伝送方法であって、
第2端末デバイスによってデータパケットを受信する段階と、
前記第2端末デバイスによって、前記データパケットに対してフィードバックを実行するために使用されるフィードバック方式タイプを決定する段階と、
前記第2端末デバイスによって、前記フィードバック方式タイプを使用することによってフィードバックを実行する段階と
を備える方法。
(項目12)
前記フィードバック方式タイプは、第1HARQフィードバック方式、第2HARQフィードバック方式、またはHARQ有効化/無効化情報を含み、前記第1HARQフィードバック方式は、端末デバイスが肯定応答メッセージまたは否定応答メッセージをフィードバックすることを意味し、前記第2HARQフィードバック方式は、端末デバイスが否定応答メッセージのみをフィードバックすることを意味し、前記HARQ有効化/無効化情報は、端末デバイスがフィードバックを実行するかどうかを示すために使用される、項目11に記載の方法。
(項目13)
前記方法は更に、前記第2端末デバイスによって、ネットワークデバイスまたは第1端末デバイスによって送信された第1対応関係を受信する段階を備える、項目11または12に記載の方法。
(項目14)
前記第1対応関係は、第1粒度とHARQフィードバック方式との間の対応関係を含み、前記第1粒度は、宛先アドレス識別子、送信元アドレス識別子、サービスタイプ、サービス識別子、通信タイプ、論理チャネル識別子、サイドリンク無線ベアラ、サービス情報の品質、伝送リソース、HARQプロセス識別子、論理チャネルグループ識別子、送信端ユーザ機器UE識別子、または受信端UE識別子のうち1または複数を含む、項目13に記載の方法。
(項目15)
前記方法は更に、
前記第2端末デバイスによって、前記第1端末デバイスによって送信された第2情報を受信する段階であって、前記第2情報は、前記フィードバック方式タイプを決定するために使用される、段階を備え、
前記第2端末デバイスによって、前記データパケットに対してフィードバックを実行するために使用されるフィードバック方式タイプを決定する前記段階は、
前記第2端末デバイスによって、現在の伝送に対応するフィードバック方式タイプを前記第2情報に基づいて決定する段階
を含む、項目11から14のいずれか一項に記載の方法。
(項目16)
前記第2端末デバイスによって、前記第1端末デバイスによって送信される第2情報を受信する前記段階は、
前記第2端末デバイスによって、サイドリンク制御情報SCI、メディアアクセス制御MACシグナリング、無線リソース制御RRCシグナリング、またはシステム情報ブロックSIB情報の1または複数を使用することによって、前記第1端末デバイスによって送信された前記第2情報を受信する段階
を含む、項目15に記載の方法。
(項目17)
前記第2情報は、以下の情報、すなわち、宛先アドレス識別子、送信元識別子、サービスタイプ、サービス識別子、通信タイプ、論理チャネル識別子、サイドリンク無線ベアラ、サービス情報の品質、伝送リソース、HARQプロセス識別子、論理チャネルグループ識別子、または送信端ユーザ機器UE識別子のうち1または複数を含む、項目15または16に記載の方法。
(項目18)
前記第2端末デバイスによって、前記第1端末デバイスによって送信された第2情報を受信する前記段階は、
前記第2端末デバイスによって、前記第1端末デバイスによって送信される複数の伝送のフィードバック方式タイプを受信する段階であって、前記複数の伝送の前記フィードバック方式タイプは、前記第2情報に含まれる、段階を含み、
前記第2端末デバイスが、前記データパケットに対してフィードバックを実行するために使用されるフィードバック方式タイプを前記第2情報に基づいて決定する段階は、
前記第2端末デバイスによって、前記第2情報および前記第1対応関係に基づいて、前記現在の伝送に対応する前記フィードバック方式タイプを決定する段階
を含む、項目16または17に記載の方法。
(項目19)
前記第2端末デバイスによって、前記フィードバック方式タイプを使用することによってフィードバックを実行する前記段階は、
前記フィードバック方式タイプが前記第1HARQフィードバック方式であるとき、前記第2端末デバイスによって、前記データパケットについての肯定応答メッセージまたは否定応答メッセージを送信する段階、または、
前記フィードバック方式タイプが前記第2HARQフィードバック方式であるとき、前記第2端末デバイスによって、前記データパケットについての否定応答メッセージのみをフィードバックする段階、または、
前記フィードバック方式タイプが前記HARQ有効化/無効化情報であるとき、前記HARQ有効化/無効化情報が、フィードバックを実行することを端末デバイスに示す場合、前記第2端末デバイスによって、前記データパケットについてのフィードバックを実行する段階、または、
前記フィードバック方式タイプが前記HARQ有効化/無効化情報であるとき、前記HARQ有効化/無効化情報が、フィードバックを実行することを省略することを端末デバイスに示す場合、前記第2端末デバイスによって、前記データパケットについてのフィードバックを実行することを省略する段階
を含む、項目11から18のいずれか一項に記載の方法。
(項目20)
前記フィードバック方式タイプが前記第2HARQフィードバック方式である場合、前記方法は更に、
前記第2端末デバイスによって、前記第1端末デバイスと前記第2端末デバイスとの間の距離を決定する段階と、
前記距離が距離閾値を満たすとき、前記第2端末デバイスによって、否定応答メッセージが送信される必要があると決定する段階と
を備える、項目11から19のいずれか一項に記載の方法。
(項目21)
ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック情報伝送方法であって、
ネットワークデバイスによって第1情報を生成する段階であって、前記第1情報は、フィードバック方式タイプを決定するために端末デバイスによって使用される、段階と、
前記ネットワークデバイスによって、前記第1情報を第1端末デバイスまたは第2端末デバイスへ送信する段階と
を備える方法。
(項目22)
前記フィードバック方式タイプは、第1HARQフィードバック方式または第2HARQフィードバック方式を含み、前記第1HARQフィードバック方式は、端末デバイスが肯定応答メッセージまたは否定応答メッセージをフィードバックすることを意味し、前記第2HARQフィードバック方式は、端末デバイスが否定応答メッセージのみをフィードバックすることを意味する、項目21に記載の方法。
(項目23)
前記ネットワークデバイスによって、前記第1情報を第1端末デバイスまたは第2端末デバイスへ送信する前記段階は、
前記ネットワークデバイスによって、無線リソース制御RRCシグナリング、システム情報ブロックSIB情報、ダウンリンク制御情報DCI、または予め構成されたシグナリングの1または複数を使用することによって、前記第1情報を前記第1端末デバイスまたは前記第2端末デバイスへ送信する段階
を含む、項目21または22に記載の方法。
(項目24)
前記第1情報が第1対応関係を含む、項目21から23のいずれか一項に記載の方法。
(項目25)
前記第1対応関係は、第1粒度とHARQフィードバック方式との間の対応関係を含み、前記第1粒度は、宛先アドレス識別子、送信元アドレス識別子、サービスタイプ、サービス識別子、通信タイプ、論理チャネル識別子、サイドリンク無線ベアラ、サービス情報の品質、伝送リソース、HARQプロセス識別子、論理チャネルグループ識別子、送信端ユーザ機器UE識別子、または受信端UE識別子のうち1または複数を含む、項目24に記載の方法。
(項目26)
前記方法は更に、
前記ネットワークデバイスによって、第4情報を前記第1端末デバイスまたは前記第2端末デバイスへ送信する段階であって、前記第4情報は、通信タイプ、距離閾値、または、前記第1端末デバイスと前記第2端末デバイスとの間の距離を計算する方式の1または複数を含む、段階
を備える、項目21から25のいずれか一項に記載の方法。
(項目27)
ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック情報伝送方法であって
ネットワークデバイスによって、第4情報を第1端末デバイスへ送信する段階であって、前記第4情報は、通信タイプ、距離閾値、または、前記第1端末デバイスと第2端末デバイスとの間の距離を計算する方式の1または複数を含む、段階
を備える方法。
(項目28)
ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック情報伝送方法であって、
第1端末デバイスによって、ネットワークデバイスによって送信された第4情報を受信する段階であって、前記第4情報は、通信タイプ、距離閾値、または、前記第1端末デバイスと第2端末デバイスとの間の距離を計算する方式の1または複数を含む、段階
を備える方法。
(項目29)
ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック情報伝送方法であって、
端末デバイスが属するグループのグループメンバの数が予め設定された条件を満たすとき、前記端末デバイスによって、使用されるHARQフィードバック方式がグループ否定応答 only(Group NACK only)を決定する段階
を備える方法。
(項目30)
前記予め設定された条件は、前記グループメンバの数が予め設定された閾値より大きいことを含む、項目29に記載の方法。
(項目31)
前記端末デバイスは、使用された前記HARQフィードバック方式を決定する、項目29または30に記載の方法。
(項目32)
装置であって、前記装置は、項目1から10のいずれか一項に記載の方法を実行するよう構成されるか、または、項目11から20のいずれか一項に記載の方法を実行するよう構成されるか、または、項目21から26のいずれか一項に記載の方法を実行するよう構成されるか、または、項目27に記載の方法を実行するよう構成されるか、または、項目28に記載の方法を実行するよう構成されるか、または、項目29から31のいずれか一項に記載の方法を実行するよう構成される、装置。
(項目33)
プロセッサを備える装置であって、前記プロセッサはメモリに連結され、前記メモリは、プログラムまたは命令を記憶するよう構成され、前記プログラムまたは前記命令が前記プロセッサによって実行されるとき、前記装置は、項目1から10のいずれか一項に記載の方法を実行することが可能となるか、または、前記装置は、項目11から20のいずれか一項に記載の方法を実行することが可能となるか、または、前記装置は、項目21から26のいずれか一項に記載の方法を実行することが可能となるか、または、前記装置は、項目27に記載の方法を実行することが可能となるか、または、前記装置は、項目28に記載の方法を実行することが可能となるか、または、前記装置は、項目29から31のいずれか一項に記載の方法を実行することが可能となる、装置。
(項目34)
コンピュータプログラムまたは命令を記憶する記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムまたは命令が実行されるとき、コンピュータは、項目1から10のいずれか一項に記載の方法を実行することが可能となるか、または、前記コンピュータプログラムまたは命令が実行されるとき、コンピュータは、項目11から20のいずれか一項に記載の方法を実行することが可能となるか、または、前記コンピュータプログラムまたは命令が実行されるとき、コンピュータは、項目21から26のいずれか一項に記載の方法を実行することが可能となるか、または、前記コンピュータプログラムまたは命令が実行されるとき、コンピュータは、項目27に記載の方法を実行することが可能となるか、または、前記コンピュータプログラムまたは命令が実行されるとき、コンピュータは、項目28に記載の方法を実行することが可能となるか、または、前記コンピュータプログラムまたは命令が実行されるとき、コンピュータは、項目29から31のいずれか一項に記載の方法を実行することが可能となる、記憶媒体。
(項目35)
命令を含むコンピュータプログラム製品であって、前記命令が実行されるとき、項目1から10のいずれか一項に記載の方法が実行されるか、または、項目11から20のいずれか一項に記載の方法が実行されるか、または、項目21から26のいずれか一項に記載の方法が実行されるか、または、項目27に記載の方法が実行されるか、または、項目28に記載の方法が実行されるか、または、項目29から31のいずれか一項に記載の方法が実行される、コンピュータプログラム製品。
(項目36)
命令を記憶する通信チップであって、前記命令がコンピュータデバイス上で実行されるとき、前記通信チップは、項目1から10のいずれか一項に記載の方法を実行する、または、項目11から20のいずれか一項に記載の方法を実行する、または、項目21から26のいずれか一項に記載の方法を実行する、または、項目27に記載の方法を実行する、または、項目28に記載の方法を実行する、または、項目29から31のいずれか一項に記載の方法を実行することが可能となる、通信チップ。
(項目37)
項目32または33に記載の通信装置、または、項目34に記載の記憶媒体、または、項目35に記載のコンピュータプログラム製品、または、項目36に記載の通信チップを備える通信システム。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【外国語明細書】