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特開2023-179773チューブ状梱包物を生成するための装置及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023179773
(43)【公開日】2023-12-19
(54)【発明の名称】チューブ状梱包物を生成するための装置及び方法
(51)【国際特許分類】
   B65B 9/06 20120101AFI20231212BHJP
【FI】
B65B9/06
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023181819
(22)【出願日】2023-10-23
(62)【分割の表示】P 2021546270の分割
【原出願日】2020-02-04
(31)【優先権主張番号】1902605.3
(32)【優先日】2019-02-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(71)【出願人】
【識別番号】508351303
【氏名又は名称】インターコンチネンタル グレート ブランズ エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ケビン フェリス
(72)【発明者】
【氏名】ダニエル ボルトス
(72)【発明者】
【氏名】リーシャ ミューマン
(72)【発明者】
【氏名】ベン シスルトン
(72)【発明者】
【氏名】フィル ロックスレイ
(72)【発明者】
【氏名】コリン ボスワース
(57)【要約】      (修正有)
【課題】物品を梱包するための装置及び方法を提供する
【解決手段】チューブ状梱包物を生成するための装置10は、梱包材料ディスペンサ12と、形成セクション26と、を含む。形成セクションは、略機械方向に延在する複数の離散した細長い外部ガイド面50、52、54、56を有する、順送り折り畳み領域を備える。細長い外部ガイド面は、互いに離間して、梱包材料14を順送りして案内し、縦軸の周りに平面構成からチューブ状構造に折り畳むように、梱包材料14の外面と接触するように構成されている。細長いガイド面は、円弧状であり得、かつガイドロットによって提供され得る。装置は、水平又は垂直形成・充填・密封型の装置であり得る。梱包材料14は、板紙、カートン用板紙、又は半剛性プラスチックなどの半剛性梱包材料であり得る。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
最初は平坦な連続した1本の梱包材料からチューブ状梱包物を連続的に生成するための装置であって、各梱包物が、使用中に、前記装置を通して機械方向に搬送される一連の物品のうちの1つを囲み、前記機械方向は、前記梱包材料が前記装置を通って移動する方向であり、前記装置が、
a)連続した1本の梱包材料を分配し、前記梱包材料を前記機械方向に搬送するように配設された梱包材料ディスペンサと、
b)前記梱包材料が通って前記機械方向に搬送される形成セクションであって、前記形成セクションが、前記梱包材料を最初の平坦な構成からチューブ状梱包物構造に折り畳むように構成され、前記形成セクションが、前記機械方向に延在する複数の離散した細長い外部ガイド面を有する順送り折り畳み領域を備え、前記細長い外部ガイド面が、互いに離間しており、かつ前記梱包材料が前記順送り折り畳み領域を通過するときに前記機械方向に延在する縦軸の周りに前記梱包材料を順送りして折り畳むように、前記梱包材料の外面と接触するように構成され、前記形成セクションが、前記機械方向に測定されたときに、前記装置が生成するように構成されている前記梱包物の長さの少なくとも3倍である長さにわたって延在する、形成セクションと
を備える、装置。
【請求項2】
上流端部から下流端部を考慮した場合、前記細長い外部ガイド面のうちの少なくともいくつかは、横方向内方へ、かつ前記機械方向に対して垂直な方向に角度付けられ得る、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記装置は、前記細長い外部ガイド面を確定する1つ以上のガイド部材を備える、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記ガイド部材のうちの少なくとも1つは、円筒状ロッドを含む、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記ガイド部材のうちの少なくともいくつかは、少なくとも、前記梱包材料および梱包される物品が通過する開口を有するプレートによって、一方の端部で支持される、請求項3または請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記細長い外部ガイド部材が、使用中に前記梱包材料が通過するケージまたはファンネルを画定するように構成されている、請求項3~5のいずれか一項に記載の装置。
【請求項7】
前記装置が、梱包される一連の物品を前記機械方向に搬送し、使用中に、挿入された物品が前記順送り折り畳み領域の少なくとも一部を通して前記細長い外部ガイド面の間を搬送され、前記梱包材料が、前記物品と前記細長い外部ガイド面との間に位置決めされるような位置において、前記梱包材料の近位に各物品を連続的に位置決めするための物品搬送配設を更に備える、請求項1~6のいずれか一項に記載の装置。
【請求項8】
前記形成セクションが、少なくとも1つの梱包物形成器を備え、前記少なくとも1つの梱包物形成器が、前記梱包材料が通って搬送される梱包材料折り畳みチャネルを画定し、前記少なくとも1つの梱包物形成器の前記折り畳みチャネルが、使用中に前記梱包材料が前記折り畳みチャネルに向かって前記折り畳みチャネルを通過するときに、前記梱包材料を前記縦軸の周りに折り畳むように成形されている、請求項1~7のいずれか一項に記載の装置。
【請求項9】
前記少なくとも1つの梱包物形成器が、前記機械方向において前記順送り折り畳み領域の上流に位置付けられ、前記最初の平坦な梱包材料の平面から前記梱包材料の側部領域を折り畳むように構成されている、請求項8記載の装置。
【請求項10】
前記装置が、対向する第1および第2の主要面ならびに対向する側部を有するブロック形状の物品を梱包するように構成され、前記順送り折り畳み領域が、前記順送り折り畳み領域を通して搬送される物品の第1の主要面の近位で前記梱包材料を保持するように構成された少なくとも1つの第1の細長い外部ガイド面と、一対の第2の細長い外部ガイド面と、を備え、各第2の細長い外部ガイド面が、前記物品のそれぞれの側部の近位で前記梱包材料の一部分を保持するように構成されている、請求項1~9のいずれか一項に記載の装置。
【請求項11】
前記順送り折り畳み領域が、一対の第3の細長い外部ガイド面を更に備え、各第3の細長い外部ガイド面は、前記梱包材料および物品が前記順送り折り畳み領域の上流端部から下流端部へと縦走するときに、前記梱包材料のそれぞれの側部領域を前記物品の前記第2の主要面に近接するように、順送りして折り畳むように構成されている、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記装置は、前記梱包材料の外側横縁部領域が共に密封されて縦フィン密封を形成する梱包物を生成するように構成され、前記装置が、前記梱包材料の前記外側横縁部領域を近接させて保持するためのガイド配設を、前記順送り折り畳み領域の下流端部に備える、請求項10または請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記順送り折り畳み領域が、1m以上の長さにわたって、または1.5m以上の長さにわたって、または2m以上の長さにわたって、前記機械方向に延在する、請求項1~12のいずれか一項に記載の装置。
【請求項14】
前記装置は、前記梱包材料の少なくとも一部が、前記縦軸と平行な一定の平面で、前記形成セクション全体を通って進行するように構成されている、請求項1~13のいずれか一項に記載の装置。
【請求項15】
前記梱包材料が、半剛性梱包材料である、請求項1~14のいずれか一項に記載の装置。
【請求項16】
最初は平坦な連続する1本の梱包材料からチューブ状梱包物を連続的に製造する生成する方法であって、各梱包物が、機械方向に搬送される一連の物品のうちの1つを囲み、前記機械方向は、前記梱包材料が製造中に移動する方向であり、前記方法が、
a)連続する1本の梱包材料を分配し、前記梱包材料を前記機械方向に搬送することと、
b)前記梱包材料に形成セクションを機械方向に通過させることによって、前記梱包材料をチューブ状構造に折り畳むことであって、前記形成セクションが、前記梱包材料を、その最初の平坦な構成からチューブ状梱包物構造に折り畳むように構成され、前記形成セクションの少なくとも一部が、前記機械方向に延在する複数の離散した細長い外部ガイド面を備え、前記細長い外部ガイド面は、互いに離間しており、かつ前記梱包材料の外面と接触するように構成され、これにより、前記梱包材料が前記細長い外部ガイド面の間を通過するときに前記機械方向に延在する縦軸の周りに前記梱包材料を順送りして折り畳み、前記形成セクションが、前記機械方向に測定されたときに、前記装置が生成するように構成されている前記梱包物の長さの少なくとも3倍である長さにわたって延在する、ことと、を含む、方法。
【請求項17】
前記梱包材料が、半剛性梱包材料である、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記梱包材料が、板紙、カートン用板紙、ボール紙、または半剛性プラスチックを含む群から選択される任意の1つ以上を含む、請求項16または請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記方法は、前記物品と前記細長い外部ガイド面との間に位置付けられた前記梱包材料と共に、梱包される物品を前記順送り折り畳み領域を通して搬送することを含む、請求項16~18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記方法は、前記梱包材料が前記形成セクションを通過するときに、前記梱包材料の少なくとも一部を一定の平面に維持することを含む、請求項16~19のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、梱包するための装置及び方法に関する。装置及び方法は、特に、しかし排他的ではないが、実質的に連続したプロセスで、板紙、カートン用板紙、及び半剛性プラスチックなどの半剛性梱包材料から作製されたチューブ状梱包物内に物品を梱包するのに好適である。
【背景技術】
【0002】
いわゆるフローラップ梱包物を提供することが知られており、これは、パターン化された横密封部分を提供するために、通常はクリンプ加工又はエンボス加工によって両端部が密封された可撓性チューブ状容器からなる。
【0003】
一般に、この種のフローラップ梱包物は、水平又は垂直形成・充填・密封プロセス(horizontal form, fill and seal process、HFFS又はvertical form, fill and seal process、VFFS)によって製造される。HFFSプロセスでは、可撓性梱包フィルムが機械を通って流れ、この機械が、物品の周囲に材料を折り畳み、次いで、折り畳まれた材料の端部を挟持し、密封し、続いて切断して、密封された梱包物を提供する。毎分あたり数多くの充填済み梱包物を生産するために、そのような梱包物は、適切な機械の中を比較的迅速に流され得る。そのような機械の例としては、Bosch GmbH(ドイツ)から供給されるPack 401 Horizontal Flow Wrapper、及びOssid(米国)から供給されるHorizontal Form Fill Seal Packaging Machine 8000MHが挙げられる。
【0004】
従来、フローラップ梱包物に使用される可撓性フィルムは、一般に、高分子物質を含み、また、相対的に強く、引き裂きに耐性があり、高可撓性であり、かつ低いデッドフォールド特性を有する。既知のHFFS又はVFFSプロセス及び装置は、梱包されている物品の周りにフィルムを巻き付けて、梱包物を密封する際に、これらの特性を利用するために開発されてきた。典型的な配設では、連続した1本のフィルムがロールから形成器上に引き出される。フィルムは、一方の側で形成器に係合し、形成器に沿って引き出され、その形状に合致する。形成器の形状は、その長さに沿って段階的に変化し、フィルムが機械方向に移動するように指向されて、フィルムが形成器の上を通るにつれてチューブ状の構造に折り畳まれるように構成されている。梱包される物品は、部分的に折り畳まれた梱包フィルムの中へ導入され、それにより、フィルムが物品の周りに巻き付けられ、重なる縦方向に延在する横縁部領域が共に密封されて、縦密封を形成する。フィルムの対向する領域が、物品の両端部で共に密封されて、横方向端部密封を形成し、各梱包物は、切断されて、それを1本のフィルムから分離させる。いくつかの配設では、フィルムの内面(すなわち、梱包物が形成された時点で、物品に向かって指向される表面)が形状形成器と係合するものもあれば、フィルムの外面が形成器に係合するものもある。
【0005】
既知のHFFSフローラップ配設は、特に、実質的に剛性である物品を梱包するのに好適である。梱包中に遭遇する温度において剛性である、キャンディ及びチョコレートバー並びに他の食品などの製品は、しばしばこのようにして梱包される。流動性の製品もまた、それらが最初に略剛性の内側容器及び充填した容器の周りに形成されたフローラップした梱包物内に配置された場合、HFFS配設を使用してフローラップすることができる。この文脈において、「剛性」という用語は、物品が流動性であるのではなく、梱包中にその形状を維持することを意味すると理解されるべきである。あるいは、「剛性」という用語は、一般に、梱包中に、寸法的に安定していると言うことができる。
【0006】
典型的なHFFS配設では、梱包フィルムは、水平に対してある傾斜角で上方から形成器へと引き下げられ、形成器は、材料を水平流路上で回転させ、同時に、それを縦方向に折り畳んで、又は巻き付けて、梱包されている物品の周りにチューブを形成する。これは、材料を複数の方向又は平面に同時に折り畳むことを必要とする。これは、フローラップ梱包物で典型的に使用される高可撓性ポリマーフィルムによって達成可能であるが、1つを超える方向又は平面で同時に相当な量折り畳まれた場合に材料が不所望に隆起し、折り目がつく傾向があるので、より大きいデッドフォールド特性を有する半剛性材料に対して問題点を提示する。
【0007】
したがって、より広範囲の梱包材料との使用に適した実質的に連続した1本の梱包材料から連続的に生成される梱包物内に一連の物品を梱包するための装置を提供することが有益である。
【0008】
板紙、カートン用板紙、半剛性プラスチック、又は他の半剛性梱包材料を含む梱包材料との使用に適した実質的に連続した1本の梱包材料から連続的に生成される梱包物内に一連の物品を梱包するための装置を提供することが特に有益である。
【0009】
また、より広範囲の梱包材料との使用に適した実質的に連続した1本の梱包材料から連続的に生成される梱包物内に一連の物品を梱包する方法を提供することも有益である。
【0010】
板紙、カートン用板紙、半剛性プラスチック、又は他の半剛性梱包材料を含む梱包材料との使用に適した実質的に連続した1本の梱包材料から連続的に生成される梱包物内に一連の物品を梱包する方法を提供することも有益である。
【0011】
したがって、本発明の実施形態の目的は、従来技術の問題の少なくともいくつかを克服又は軽減することである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の態様は、物品を梱包するための装置及び方法に関する。本発明の第1の態様によれば、最初は略平坦な実質的に連続した1本の梱包材料からチューブ状梱包物を連続的に生成するための装置であって、各梱包物は、使用中に、装置を通して機械方向に搬送される一連の物品のうちの1つを囲み、装置は、
a)実質的に連続した1本の梱包材料を分配し、材料を機械方向に搬送するように配設された梱包材料ディスペンサと、
b)梱包材料が通って機械方向に搬送される形成セクションであって、形成セクションは、梱包材料を最初は平坦な構成からチューブ状梱包物構造に折り畳むように構成され、形成セクションは、略機械方向に延在する複数の離散した細長い外部ガイド面を有する順送り折り畳み領域を備え、細長い外部ガイド面は、互いに離間し、かつ材料が順送り折り畳み領域を通過するときに機械方向に延在する縦軸の周りに梱包材料を順送りして折り畳むように、梱包材料の外面と接触するように構成されている、形成セクションと、を備える、装置を提供する。
【0013】
梱包材料に関する「折り畳む」、「折り畳んでいる」などの用語は、本明細書で使用するとき、梱包材料が巻き付けられ、曲げられ、回転されるが、折り目線に関する要件が明確に述べられていない限り、必ずしも材料に折り目線を生成しない配設を含むものとして理解されるべきである。
【0014】
装置は、半剛性梱包材料から梱包物を製造する際に使用するように構成することができる。「半剛性」という用語は、梱包物中に物品の周りに折り畳むことができるが、デッドフォールド特性を呈するのに十分な剛性である材料を指すか、又は含む。装置は、板紙、カートン用板紙、ボール紙、又は半剛性ポリマー材料などの半剛性材料及びそのような材料の少なくとも1つの層を含む積層材料の組み合わせを含む、そのような材料から梱包物を製造する際に使用するように構成することができる。梱包材料がカートン用板紙である場合は、多層の繊維を含むことができ、少なくとも3層の繊維を含むことができる。装置は、150g/sqm以上の重量を有する板紙又はカートン用板紙で構成される梱包材料から梱包物を製造する際に使用するように構成することができる。装置は、150g/sqm~250g/sqmの範囲の重量を有する板紙又はカートン用板紙で構成される梱包材料から梱包物を製造する際に使用するように構成することができる。装置が、半剛性ポリマー材料から梱包物を製造する際に使用するように構成される場合、装置は、150μm以上の厚さ又は200μm以上の厚さを有する半剛性ポリマー材料から梱包物を製造する際に使用するように構成することができる。装置は、コーティングされた又は別様に熱密封層などの密封を生成するための接着剤若しくは他の材料を備える梱包材料から梱包物を製造する際に使用するように構成することができる。装置は、梱包物を保護層に印刷及び/又はコーティングされた梱包材料から梱包物を製造する際に使用するように構成することができる。装置は、金属若しくは金属化層及び/又はバリア層を含む梱包材料から梱包物を製造する際に使用するように構成することができる。
【0015】
細長い外部ガイド面は、円弧状横断面であり得る。
【0016】
細長い外部ガイド面は、梱包材料と線接触することができる。
【0017】
細長い外部ガイド面のうちの少なくともいくつかは、縦軸を中心に対称的に配置することができる。
【0018】
上流端部から下流端部を考慮した場合、細長い外部ガイド面のうちの少なくともいくつかは、横方向内方へ、かつ垂直面内に角度付けすることができる。機械方向は、水平とすることができ、細長い外部ガイド面のうちの少なくともいくつかの少なくとも一部は、それらの上流端部からそれらの下流端部に向かって横方向へ内方かつ上方へ角度付けすることができる。
【0019】
装置は、細長い外部ガイド面を画定する1つ以上の細長い外部ガイド部材を備えることができる。一実施形態では、装置は、ロッドなどの形態のガイド部材を有する。一実施形態では、各ガイド部材は、細長い外部ガイド面のそれぞれ1つの少なくとも一部を画定する。ガイド部材のうちの少なくとも1つは、円筒状ロッドを含むことができる。一実施形態では、ガイド部材は、少なくとも梱包材料及び梱包される物品が通過する開口を有する支持部材によって、一方の端部で支持される。この実施形態では、ガイド部材は、開口の外周の周りで支持部材に装着することができる。ガイド部材は、それぞれの支持部材によって両端部で支持することができる。支持部材は、プレートであり得る。
【0020】
順送り折り畳み領域は、使用中に梱包材料が通過するケージ又はファンネルを画定するように構成された1つ以上の細長い外部ガイド部材を備えることができ、1つ以上の細長い外部ガイド部材は、細長い外部ガイド面を画定する。
【0021】
細長い外部ガイド面のうちの少なくとも1つは、不連続であり得る。例えば、単一の連続ロッドを使用して細長い外部ガイド面を画定する代わりに、一連のロッドを使用して、細長い外部ガイド面を画定することができる。これは、ガイド面と梱包材料との摩擦接触を低減させるのに有益であり得る。一連の中のロッドは、機械方向に離間することができ、共通軸に沿って整列させることができる。
【0022】
細長い外部ガイド面のうちの少なくともいくつかは、共通の第1の平面に互いに平行して延在させることができる。細長い外部ガイド面のうちの他の少なくともいくつかは、互いに平行して、第1の共通平面と異なる第2の共通平面に延在させることができる。
【0023】
一実施形態では、装置は、梱包される一連の物品を機械方向に搬送し、使用中に梱包材料が次に物品の周りに折り畳まれるような位置において、各物品を梱包材料の近位に連続的に導入するための物品搬送配設を更に備える。一実施形態では、物品搬送配設は、挿入された物品が細長い外部ガイド面の長さの少なくとも一部にわたってそれらの間を搬送されるような位置において、各物品を、部分的に折り畳まれた梱包材料の中へ挿入するように構成されている。この実施形態では、装置は、物品が、部分的に折り畳まれた梱包材料の中へ挿入されるように構成され、梱包材料は、各物品と細長い外部ガイド面との間に位置付けられる。物品搬送配設は、物品を、順送り折り畳み領域の上流端部において、部分的に折り畳まれた梱包材料の中へ挿入するように構成することができる。物品搬送配設は、物品を下側から支持し、それに沿って物品を摺動させるための細長いガイドを備えることができる。物品搬送はまた、その長さの一部にわたってガイドと平行に走る、ベルト又はチェーンなどの循環駆動部材を備えることもできる。駆動部材は、その長さに沿って離間されたいくつかの駆動形成部(例えば、ペグ)を有することができ、各々が、物品が互いに設定された間隔に維持され、ガイドに沿って移動するように、物品の端部に係合し、それをガイドに沿って機械方向に移動させるように構成されている。
【0024】
形成セクションはまた、少なくとも1つの梱包物形成器を備えることもでき、その又は各梱包物形成器は、梱包材料が通って搬送される梱包材料折り畳みチャネルを画定し、その又は各梱包物形成器の折り畳みチャネルは、使用中に梱包材料が折り畳みチャネルに向かってそこを通過するときに、梱包材料を縦軸の周りに折り畳むように成形されている。形成セクションは、機械方向において順送り折り畳み領域の上流に位置付けられた少なくとも1つの梱包物形成器を備えることができる。少なくとも1つの梱包物形成器の折り畳みチャネルは、最初は平坦な梱包材料の平面から、最初は平坦な梱包材料の側部領域を折り畳むように構成することができる。機械方向が水平である場合、少なくとも1つの梱包物形成器の折り畳みチャネルは、最初は平坦な梱包材料の側部領域を、梱包材料の中央領域に対して下方へ折り畳むように構成することができる。折り畳みチャネルは、略逆「U字」形状であり得る。梱包物形成器は、本体を備えることができ、梱包材料折り畳みチャネルは、本体を通る開口によって少なくとも部分的に画定される。本体は、プレートであり得る。梱包物形成器、又はそれらの少なくとも1つは、梱包材料を開口の中へ、又はそこから導くための少なくとも1つのガイドを備えることができる。代替的に、梱包物形成器は、それらの間に梱包材料折り畳みチャネルを画定するように輪郭形成及び離間された2つの別個の部材を含むことができる。
【0025】
順送り折り畳み領域は、梱包材料の内面と係合するための1つ以上の内部ガイド面を備えることができる。
【0026】
装置は、対向する第1及び第2の主要面並びに対向する側部を有する略ブロック形状の物品を梱包するように構成することができ、その場合、順送り折り畳み領域は、順送り折り畳み領域を通して搬送される物品の第1の主要面の近位で梱包材料を保持するように構成された少なくとも1つの第1の細長い外部ガイド面と、一対の第2の細長い外部ガイド面と、を備えることができ、各第2の細長い外部ガイド面は、物品のそれぞれの側部の近位で梱包材料の一部分を保持するように構成されている。順送り折り畳み領域は、一対の第3の細長い外部ガイド面を更に備えることができ、各第3の細長い外部ガイド面は、梱包材料及び物品が順送り折り畳み領域の上流端部から下流端部へと縦走するときに、梱包材料のそれぞれの側部領域を物品の第2の主要面に近接するように、順送りして折り畳むように構成されている。上流端部から下流端部を考慮した場合、第3の細長い外部ガイド面の各々は、機械方向に対して横方向内方へ、かつ垂直面内に角度付けすることができる。上流端部から下流端部を考慮した場合、第3の細長い外部ガイド面の各々は、横方向内方へかつ上方へ角度付けすることができる。装置は、梱包材料の外側横縁部領域を共に接合して梱包物を生成する縦フィン密封を形成するように構成することができ、その場合、装置は、外側横縁部分を近接させて保持するための、かつ物品の第2の主要面から突出しているガイド配設を、順送り折り畳み領域の下流端部に備えることができる。ガイド配設は、外側横方向縁部分が通過するスロットを画定する、プレートなどの支持部材を備えることができる。
【0027】
形成セクションは、機械方向に測定したときに、1m以上、又は1.5m以上、又は2m以上、又は3m以上の長さにわたって延在し得る。代替的に、形成セクションは、機械方向に測定したときに、装置が生成するように構成された梱包物の長さの少なくとも3倍である、又は装置が生成するように構成された梱包物の長さの少なくとも4倍である、又は装置が生成するように構成された梱包物の長さの少なくとも5倍である、又は装置が生成するように構成された梱包物の長さの少なくとも6倍である長さにわたって延在し得る。代替的に、形成セクションは、機械方向に測定したときに、装置が生成するように構成された梱包物の幅の少なくとも7倍である、又は装置が生成するように構成された梱包物の幅の少なくとも8倍である、又は装置が生成するように構成された梱包物の幅の少なくとも9倍である、又は装置が生成するように構成された梱包物の幅の少なくとも10倍である長さにわたって延在し得る。
【0028】
装置は、梱包材料の少なくとも一部が、縦軸と実質的に平行な、又はそれを含む実質的に一定の平面で、形成セクション全体を通って進行するように構成することができる。形成セクションは、梱包材料を折り畳みセクションに沿った任意の所与の地点で折り畳む方向が、縦軸に対して垂直な平面において実質的に排他的であるように構成することができる。
【0029】
装置は、略機械方向に延在し、梱包されている物品を支持するように構成された、1つ以上の細長い物品支持部材を備えることができる。1つ以上の細長い物品支持部材は、使用中に、部分的に折り畳まれた梱包材料内に延在するように位置決めすることができる。
【0030】
装置は、梱包材料にスコア、デボス、及び/又は事前折り目加工するための配設を備えることができる。梱包材料にスコア、デボス、及び/又は事前折り目加工するための配設は、装置に内に直列に提供することができる。梱包材料をスコアするための配設は、機械的ダイカッティング及び/又はレーザスコアリング技術を備えることができる。梱包材料をデボスするための配設は、機械プレス技術を備えることができる。
【0031】
一実施形態では、装置は、梱包材料を加湿及び/又は加熱するための配設を含む。これは、蒸気及び/又は加湿熱気を梱包材料に適用するための装置を備えることができる。一実施形態では、梱包物形成セクションの少なくとも一部は、チャンバ内に収容され、装置は、蒸気及び/又は加湿熱風をチャンバに注入するためのシステムを含む。一実施形態では、梱包材料を加湿するための前処理チャンバが梱包物形成セクションの上流に提供され、梱包材料が梱包物形成器を通過する前にそこを通して搬送される。一実施形態では、装置は、蒸気及び/又は加湿熱風を梱包材料に指向するための1つ以上のノズルを備える。
【0032】
装置は、剛性である物品を梱包する際に使用するように構成することができる。
【0033】
装置は、例えばキャンディーバー、チョコレートバー、及び他のスナック型のバー又は食品が挙げられ得るバーの形態のブロック形状の製品などの、角柱形状である物品を含む、様々な形状を有する物品を梱包する際に使用するように適合させることができる。装置は、不定形状を有する物品を梱包する際に使用するように適合させることができる。装置は、剛性容器内に配置された製品を備える物品を梱包する際に使用するように適合させることができる。これは、容器内に配置された流動性(例えば、非剛性)製品、又は容器内で共にグループ化された複数の剛性製品で構成され得る。例えば、装置は、剛性容器に積み重ねて配設された複数の製品を梱包するように適合させることができる。そのような製品は、ケーキ、ビスケット、他の食品などで構成され得る。
【0034】
装置は、1つを超える製品小片で構成されている物品を梱包するように構成することができる。
【0035】
装置は、水平形成・充填・密封装置であり得る。
【0036】
装置は、垂直形成・充填・密封装置であり得る。
【0037】
本発明の第2の態様によれば、最初は略平坦な実質的に連続した1本の梱包材料からチューブ状梱包物を生成するための装置であって、各梱包物は、使用中に、装置を通して機械方向に搬送される一連の物品のうちの1つを囲み、装置は、
a)実質的に連続した1本の梱包材料を分配し、梱包材料を機械方向に搬送するように配設された梱包材料ディスペンサと、
b)梱包材料が通って機械方向に搬送される形成セクションであって、形成セクションは、梱包材料を最初は平坦な構成から物品を取り囲むチューブ状梱包物構造に折り畳むように構成され、形成セクションは、使用中に梱包材料が通過するケージ又はファンネルを画定する複数のガイド部材を有する順送り折り畳み領域を備え、ガイド部材は、略機械方向に延在する複数の慎重な細長い外部ガイド面を画定し、細長い外部ガイド面は、互いに離間し、かつ梱包材料がガイド面の間を通過するときに機械方向に延在する縦軸の周りに梱包材料を順送りして折り畳むように、梱包材料の外面と接触するように構成されている、形成セクションと、を備える、装置を提供する。
【0038】
細長い外部ガイド面は、円弧状横断面であり得る。
【0039】
細長い外部ガイド面は、梱包材料と線接触することができる。
【0040】
この本発明の第2の態様による装置は、上に記載した第1の態様による装置の特徴のいずれかを有することができる。
【0041】
本発明の第3の態様によれば、最初は略平坦な実質的に連続した1本の梱包材料からチューブ状梱包物を連続的に製造する方法であって、各梱包物は、機械方向に搬送される一連の物品のうちの1つを囲み、方法は、
a)実質的に連続した1本の梱包材料を分配し、梱包材料を機械方向に搬送することと、
b)梱包材料を、形成セクションに機械方向に通過させることによって、チューブ状構造に折り畳むことであって、形成セクションは、梱包材料を、その最初は平坦な構成から物品を取り囲むチューブ状梱包物構造に折り畳むように構成され、形成セクションの少なくとも一部は、略機械方向に延在する複数の離散した細長い外部ガイド面を備え、細長い外部ガイド面は、互いに離間し、かつ材料がガイド面の間を通過するときに機械方向に延在する縦軸の周りに梱包材料を順送りして折り畳むように、梱包材料の外面と接触するように構成されている、折り畳むことと、を含む、方法を提供する。
【0042】
本発明の第3の態様による方法は、上に記載した第1及び第2の態様のどちらかによる装置を使用して実行することができる。
【0043】
一実施形態では、方法は、形成セクションの少なくとも一部を通して、梱包される輸送物品を搬送することを含み、梱包材料は、物品と外部の細長い外部ガイド面との間に位置付けられる。
【0044】
略機械方向で延在する複数の離散した細長い外部ガイド面は、形成セクションの順送り折り畳み領域の一部であり得、方法は、梱包材料が順送り折り畳み領域に進入する前に、梱包材料に、梱包物形成器を通過させることを含むことができ、梱包物形成器は、梱包材料が通って搬送される梱包材料折り畳みチャネルを画定し、折り畳みチャネルは、梱包材料が折り畳みチャネルに向かってそこを通過するときに、梱包材料を縦軸の周りに折り畳むように成形されている。折り畳みチャネルは、最初は平坦な梱包材料の平面から、最初は平坦な梱包材料の側部領域を折り畳むように構成することができる。機械方向が水平である場合、少なくとも1つの梱包物形成器の折り畳みチャネルは、最初は平坦な梱包材料の側部領域を、梱包材料の中央領域に対して下方へ折り畳むように構成することができる。方法は、梱包材料が順送り折り畳み領域に進入する前に、梱包材料に、一連の梱包物形成器を通過させることを含むことができ、一連の各梱包物形成器を通過する梱包材料が、折り畳みチャネルに向かってそこを通過するときに、縦軸の周りに連続的に折り畳まれるように、一連の梱包物形成器の梱包材料折り畳みチャネルの形状が変化する。
【0045】
物品は、剛性物品であり得る。方法は、梱包材料を、物品の周りに次々に折り畳むことを含むことができる。方法は、梱包材料が物品の断面形状に合致するように、梱包材料を、物品の周りに次々に折り畳むことを含むことができる。方法は、キャンディーバー、チョコレートバー、及び他のスナック型のバー又は食品が挙げられ得るバーの形態のブロック形状の物品などの、角柱形状である物品を含む、様々な形状を有する物品を梱包する際に使用するように構成することができる。方法は、不定形状を有する物品を梱包する際に使用するように適合させることができる。方法は、剛性容器内に配置された製品を備える物品を梱包する際に使用するように適合させることができる。これは、容器内に配置された流動性(例えば、非剛性)製品、又は容器内で共にグループ化された複数の剛性製品で構成され得る。例えば、方法は、剛性容器に積み重ねて配設された複数の製品を梱包するように適合させることができる。そのような製品は、ケーキ、ビスケット、他の食品などで構成され得る。各物品は、1つを超える製品部品を備えることができる。各物品は、製品が導入された剛性容器を備えることができる。
【0046】
梱包材料は、半剛性材料であり得る。「半剛性」という用語は、梱包中に物品の周りに折り畳むことができるが、デッドフォールド特性を呈するのに十分な剛性である材料を指す。梱包材料は、板紙、カートン用板紙、ボール紙、又は半剛性ポリマー材料、そのような材料の組み合わせ、及びそのような材料の少なくとも1つの層を含む積層材料からなる群から選択される任意の1つ以上を含むことができる。梱包材料がカートン用板紙である場合は、多層の繊維を含むことができ、少なくとも3層の繊維を含むことができる。梱包材料は、150g/sqm以上の重量を有する板紙又はカートン用板紙で構成することができる。梱包材料は、150g/sqm~250g/sqmの範囲の重量を有する板紙又はカートン用板紙で構成することができる。代替的に、梱包材料が半剛性ポリマー材料である場合、150μm以上の厚さ、又は200μm以上の厚さを有し得る。梱包材料は、コーティングすること、又は別様に熱密封層などの密封を生成するための接着剤若しくは他の材料を備えることができる。梱包材料は、保護層に印刷及び/又はコーティングすることができる。梱包材料は、金属層若しくは金属化層、及び/又はバリア層を含むことができる。
【0047】
方法は、縦軸と平行な、又はそれを含む平面に対して20度以下、又は10度以下、又は5度以下に角度付けされた方向に、梱包材料を、梱包物形成器セクションの中へ導入することを含むことができる。縦軸が水平である場合、方法は、水平に対して20度以下、又は10度以下、又は5度以下に角度付けされた方向に、梱包材料を、梱包物形成器セクションの中へ導入することを含むことができる。方法は、梱包材料に、実質的に一定の平面において梱包物形成セクションを通過させることを含むことができる。方法は、梱包材料を、折り畳みセクション内の任意の所与の地点で、縦軸に対して垂直な平面において、実質的に排他的に折り畳むことを備えることができる。
【0048】
方法は、水平形成・充填・密封装置で実施することができる。
【0049】
方法は、垂直形成・充填・密封装置で実施することができる。
【0050】
方法は、材料が各物品の周りに折り畳まれた後に、梱包材料の対向する横縁部領域を共に密封して、縦密封を形成することができる。方法は、フィン型密封又はラップ型縦密封を形成することを含むことができる。
【0051】
対向する方法は、物品に梱包材料が巻き付けられて、端部密封を形成した後に、物品の両端部において、梱包材料の部分を共に密封することを含むことができる。
【0052】
方法は、材料にスコア、デボス、及び/又は事前折り目加工することを含むことができる。
【0053】
方法は、梱包材料を加湿及び/又は加熱することによって、梱包材料を処理することを含むことができる。方法は、梱包材料を蒸気及び/又は加湿熱風で処理することを含むことができる。
【0054】
方法は、超音波及び/又は高周波密封技術を使用して、梱包物の密封を形成することを含むことができる。
【0055】
本発明の更なる態様は、上に記載した本発明の第1及び第2の態様のいずれかによる装置を使用して、上に記載した本発明の第3の態様の方法を使用して梱包物を生成することを含む。
本発明は、例えば、以下の項目を提供する。
(項目1)
最初は略平坦な実質的に連続した1本の梱包材料からチューブ状梱包物を連続的に生成するための装置であって、各梱包物が、使用中に、前記装置を通して機械方向に搬送される一連の物品のうちの1つを囲み、前記装置が、
a)実質的に連続した1本の梱包材料を分配し、前記材料を前記機械方向に搬送するように配設された梱包材料ディスペンサと、
b)前記梱包材料が通って前記機械方向に搬送される形成セクションであって、前記形成セクションが、前記梱包材料を最初は平坦な構成からチューブ状梱包物構造に折り畳むように構成され、前記形成セクションが、略前記機械方向に延在する複数の離散した細長い外部ガイド面を有する順送り折り畳み領域を備え、前記細長い外部ガイド面が、互いに離間し、かつ前記材料が前記順送り折り畳み領域を通過するときに前記機械方向に延在する縦軸の周りに前記梱包材料を順送りして折り畳むように、前記梱包材料の外面と接触するように構成されている、形成セクションと、を備える、装置。
(項目2)
上流端部から下流端部を考慮した場合、前記細長い外部ガイド面のうちの少なくともいくつかは、横方向内方へ、かつ前記機械方向に対して垂直な方向に角度付けることができ
る、項目1に記載の装置。
(項目3)
前記装置が、前記細長い外部ガイド面を画定する1つ以上のガイド部材を備える、項目2に記載の装置。
(項目4)
前記ガイド部材のうちの少なくとも1つが、円筒状ロッドを含む、項目3に記載の装置。
(項目5)
前記ガイド部材のうちの少なくともいくつかが、少なくとも前記梱包材料及び梱包される物品が通過する開口を有するプレートによって、一方の端部で支持される、項目3又は4に記載の装置。
(項目6)
前記細長い外部ガイド部材が、使用中に前記梱包材料が通過するケージ又はファンネルを画定するように構成されている、項目3~5のいずれか一項に記載の装置。
(項目7)
前記装置が、梱包される一連の物品を前記機械方向に搬送し、使用中に、挿入された物品が前記順送り折り畳み領域の少なくとも一部を通して前記細長い外部ガイド面の間を搬送され、前記梱包材料が、前記物品と前記細長い外部ガイド面との間に位置決めされるような位置において、前記梱包材料の近位に各物品を連続的に位置決めするための物品搬送配設を更に備える、項目1~6のいずれか一項に記載の装置。
(項目8)
前記形成セクションが、少なくとも1つの梱包物形成器を備え、前記又は各梱包物形成器が、前記梱包材料が通って搬送される梱包材料折り畳みチャネルを画定し、前記又は前記梱包物形成器の各々の前記折り畳みチャネルが、使用中に前記梱包材料が前記折り畳みチャネルに向かってそこを通過するときに、前記梱包材料を前記縦軸の周りに折り畳むように成形されている、項目1~7のいずれか一項に記載の装置。
(項目9)
少なくとも1つの梱包物形成器が、前記機械方向において前記順送り折り畳み領域の上流に位置付けられ、前記最初は平坦な梱包材料の前記平面から前記梱包材料の側部領域を折り畳むように構成されている、項目8に記載の装置。
(項目10)
前記装置が、対向する第1及び第2の主要面並びに対向する側部を有する略ブロック形状の物品を梱包するように構成され、前記順送り折り畳み領域が、前記順送り折り畳み領域を通して搬送される物品の第1の主要面の近位で前記梱包材料を保持するように構成された少なくとも1つの第1の細長い外部ガイド面と、一対の第2の細長い外部ガイド面と、を備え、各第2の細長い外部ガイド面が、前記物品のそれぞれの側部の近位で前記梱包材料の一部分を保持するように構成されている、項目1~9のいずれか一項に記載の装置。
(項目11)
前記順送り折り畳み領域が、一対の第3の細長い外部ガイド面を更に備え、各第3の細長い外部ガイド面は、前記梱包材料及び物品が前記順送り折り畳み領域の上流端部から下流端部へと縦走するときに、前記梱包材料のそれぞれの側部領域を前記物品の前記第2の主要面に近接するように、順送りして折り畳むように構成されている、項目10に記載の装置。
(項目12)
前記装置は、前記梱包材料の外側横縁部領域が共に密封されて縦フィン密封を形成する梱包物を生成するように構成され、前記装置が、前記梱包材料の前記外側横方向縁部分を近接させて保持するためのガイド配設を、前記順送り折り畳み領域の下流端部に備える、項目10又は11に記載の装置。
(項目13)
前記順送り折り畳み領域が、1m以上の長さにわたって、又は1.5m以上の長さにわたって、又は2m以上の長さにわたって、機械方向に延在する、項目1~12のいずれか一項に記載の装置。
(項目14)
前記装置は、前記梱包材料の少なくとも一部が、前記縦軸と実質的に平行な実質的に一定の平面で、前記形成セクション全体を通って進行するように構成されている、項目1~13のいずれか一項に記載の装置。
(項目15)
前記梱包材料が、半剛性梱包材料である、項目1~14のいずれか一項に記載の装置。
(項目16)
最初は略平坦な実質的に連続する1本の梱包材料からチューブ状梱包物を連続的に製造する生成する方法であって、各梱包物が、機械方向に搬送される一連の物品のうちの1つを囲み、前記方法が、
a)実質的に連続する1本の梱包材料を分配し、前記梱包材料を前記機械方向に搬送することと、
b)前記梱包材料を、形成セクションに機械方向に通過させることによって、チューブ状構造に折り畳むことであって、前記形成セクションが、前記梱包材料を、その最初は平坦な構成からチューブ状梱包物構造に折り畳むように構成され、前記形成セクションの少なくとも一部が、略前記機械方向に延在する複数の離散した細長い外部ガイド面を備え、前記細長い外部ガイド面は、互いに離間し、かつ前記材料が前記ガイド面の間を通過するときに前記機械方向に延在する縦軸の周りに前記梱包材料を順送りして折り畳むように、前記梱包材料の外面と接触するように構成されている、折り畳むことと、を含む、方法。
(項目17)
前記梱包材料が、半剛性梱包材料である、項目16に記載の方法。
(項目18)
前記梱包材料が、板紙、カートン用板紙、ボール紙、又は半剛性プラスチックを含む群から選択される任意の1つ以上を含む、項目16又は17に記載の方法。
(項目19)
前記方法は、前記物品と前記細長い外部ガイド面との間に位置付けられた前記梱包材料と共に、梱包される物品を前記順送り折り畳み領域を通して搬送することを含む、項目16~18のいずれか一項に記載の方法。
(項目20)
前記方法は、前記梱包材料が前記形成セクションを通過するときに、その少なくとも一部を実質的に一定の平面に維持することを含む、項目16~19のいずれか一項に記載の方法。
【図面の簡単な説明】
【0056】
本発明をより明確に理解することができるように、以下、ほんの一例として、添付図面を参照しながら、そのいくつかの実施形態を説明する。
図1】装置の梱包物形成セクションを通って延在する1本の梱包材料を有する装置を示す、本発明の態様に従って梱包物を製造するための装置の一実施形態の斜視図である。
図2図1の装置の、更には、1本の梱包材料が装置の形成セクションを通って延在している装置を示す、代替的な斜視図である。
図3】装置の一方の側部から見た図1の装置の梱包物形成セクションの順送り折り畳み領域形成部分の、更には、1本の梱包材料が装置を通って延在している装置を示す、斜視図である。
図4図3のものに類似するが、装置の他方の側部から見た斜視図である。
図5図1の装置であるが、1本の梱包材料が形成セクションを通って延在していない装置を示す、斜視図である。
図6】上流端部から下流端部に向かって見た、図5の装置の順送り折り畳み領域の、及び梱包される物品がどのように順送り折り畳み領域を通して搬送されるのかを例示する、斜視図である。
図7図6に示す順送り折り畳み領域の下流端部の斜視図である。
図8図6に示す順送り折り畳み領域の上からの平面図である。
図9図1の装置の順送り折り畳み領域の一部を備える第1の支持プレートの上流端部の図である。
図10図1の装置の梱包物形成セクションの一部である、梱包物形成器の下流端部の斜視図である。
図11】1本の梱包材料が図1図10の装置の梱包物形成セクションを通過するときにどのように折り畳まれるのかを例示する、斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0057】
本発明の態様に従って梱包物を製造するための装置10の実施形態及び方法を、添付図面を参照しながら説明する。説明及び特許請求の範囲では、「梱包材料の外面」への言及は、梱包材料が梱包物に形成されるときに最外にある梱包材料の表面を意味する。対照的に、「梱包材料の内面」への言及は、完成した梱包物の最内にあり、梱包された物品に向いている表面を意味する。
【0058】
装置10は、図2において方向を矢印Aで示す梱包物搬送方向又は機械方向において、連続する、最初は平坦な帯状の梱包材料14を分配するように配設された、梱包材料ディスペンサ(一般に12で示す)を備える。
【0059】
この装置は、特に、半剛性梱包材料と共に使用するように適合されている。「半剛性」という用語は、梱包物中に物品の周りに折り畳むことができるが、デッドフォールド特性を呈するのに十分な剛性である材料を指すか、又は含む。梱包材料は、板紙、カートン用板紙、ボール紙、又は半剛性ポリマー材料、そのような材料の組み合わせ、及びそのような材料の少なくとも1つの層を含む積層材料を含むことができる。カートン用板紙は、一般に、多層の繊維を含むことができ、少なくとも3層の繊維を含むことができる。梱包材料は、150g/sqm以上の重量、特に150g/sqm~250g/sqmの範囲の重量を有する板紙又はカートン用板紙で構成することができる。しかしながら、装置10はまた、150μm以上の厚さ又は200μm以上の厚さを有する半剛性ポリマー材料を含む、他の半剛性材料と共に使用するように適合させることもできる。
【0060】
梱包材料14は、最初は供給ロール16に巻き付けられており、梱包材料ディスペンサ12は、梱包材料をロールから、機械方向Aに引き出すための機構を含む。この機構は、通常、当技術分野で知られているように、梱包材料を所望の経路に沿って案内及び支持するための、並びに梱包材料の所望の張力を維持するための1つ以上のローラ18、20、22を含む。
【0061】
通常の使用中に、梱包材料は、必要な梱包が完了するまで、又はロールを使い果たすまで、梱包物の走行中に連続した1本のロール16から分配され、使い果たした場合は、ロールを交換してプロセスを繰り返す。本明細書の「連続した」又は「実質的に連続した」1本の梱包材料の記述は、この文脈で理解されるべきである。この装置は、最小のダウンタイムで梱包材料を交換することができるように代替的に使用することができる、1つを超える供給ロールを有することができる。
【0062】
装置10は、HFFS型梱包装置であり、梱包材料ディスペンサ12は、梱包材料を供給ロール16から機械方向Aに略水平の流路の中へ案内し、最初に平面構成である梱包材料を24で示す。装置10は、梱包材料をその最初の平面構成から標的の物品11を取り囲むチューブ状構造へと徐々に折り畳むように構成された、形成セクション26を含む。梱包されている物品の形状及び性質、並びに使用される梱包材料の種類に応じて、梱包材料は、物品の横断面形状に合致するように、物品の周りに密に巻き付けることができる。しかしながら、いくつかの用途では、梱包材料は、物品を取り囲むチューブ状構造に、通常は比較的密に近接して形成され得るが、必ずしもその断面形状に合致するわけではない。これは、梱包材料の剛性が高過ぎて物品の形状に合致しない場合、及び/又は物品が不定形状である場合に当てはまり得る。「チューブ状」という用語は、特定の物品を包むために必要とされる任意の形状に梱包材料を折り畳むことができるように、梱包構造が円筒状であることを暗示していないことを理解すべきである。これは、例えば、横断面が多角形である、及び横断面が長方形、三角形、又は六角形であり得る、チューブ状構造が挙げられるが、これらに限定されない。
【0063】
「横方向」という用語は、梱包されている物品、装置10、及び梱包材料に関して、水平面において機械方向Aに対して垂直な方向を指すために本明細書で使用され、一方で、「縦方向」という用語は、機械方向と略整列した、又は平行な方向を指すために使用される。
【0064】
本実施形態では、装置10は、対向する主前面及び主後面、対向する副側面、並びに対向する端部を伴う略四角柱形状を有するチョコレートバーなどの、略ブロック形状の物品11を梱包するように構成されている。したがって、梱包物形成セクション26は、梱包材料を折り畳んで、略平面の主前壁領域28、対向する副側壁領域30、前壁領域28に対向する略平面の主後壁領域32、及び縦密封34を有する梱包物を形成するように配設されている。平面後壁領域32は、縦密封の両側に1つずつの、梱包材料別個の部分32a、32bによって画定される。本実施形態では、縦密封34は、フィン密封であるが、装置及び方法は、ラップ密封を生成するように変更することができる。更に、上述のように、開示する装置10及び方法は、本明細書で教示する根本原理を用いて、様々な異なる形状の梱包物を形成するように適合させることができる。
【0065】
形成セクション26は、図11に例示するように、梱包材料を、機械方向Aに略水平に延在する縦軸Xの周りに折り畳むように配設されている。形成セクション26は、梱包物形成器36を含み、その詳細は、図10に最良に示すことができる。梱包物形成器36は、この場合では縦方向である、機械方向Aに対して垂直に延在するプレート38を有する。プレート38は、梱包材料が通って引き出される開口40を有する。開口40は、梱包材料折り畳みチャネルを画定し、その内側縁部及び外側縁部は、梱包材料の内面及び外面にそれぞれ係合する。したがって、開口40は、梱包材料14の厚さと実質的に同じ、又はそれよりも僅かに深い深さを有する、幅が狭い溝の形態である。スロットは、横方向に水平に延在する直線状の上側セクション40aと、1つが上側セクション40aの一方の端部にある、一対の下方へ垂下する側部セクション又は脚部40bと、を有する。側部セクション40bは、側部セクション40bがそれらの上端部からそれらの下端部へと外方へ広がるように、上側セクション40aに対して鈍角に延在する。次いで、スロット40は、梱包材料が通過する、略逆「U字」形状である。梱包材料14が、梱包物形成器36のスロット40に向かってそこを通して引き出されたときに、材料の側部領域14aが下方へ折り畳まれ、それにより、梱包材料は、梱包物の中央前壁領域28を画定し、側壁領域30を形成し始めて、前壁領域28と各側壁領域30との交差部に折り畳み線42を生成する。
【0066】
梱包物形成器36はまた、プレート38の下流面から機械方向Aに延在する梱包物材料のガイド44も有する。このガイドは、梱包材料14の内面がスロット40を通過した後にガイド44に接触するように、スロット40の内縁部の形状に合致する外面46を有する、及びシート状の部材の形態である。これは、側部領域14aが折り畳まれるときに梱包材料14を内側で支持して、クリーンな折り畳みを生成するのを補助する。
【0067】
梱包物形成セクション26は、梱包物形成器36の下流に順送り折り畳み領域26aを備え、その中では、梱包材料14が、チューブ状構造を画定するための連続的な様式ではなく順送りに、縦軸Xの周りに更に折り畳まれる。順送り折り畳み領域は、梱包材料14の外面との接触のために略機械方向に延在する、いくつかの離散した細長い外部ガイド面を備える。ガイド面は、梱包材料を、それが順送り折り畳み領域26aに進入する逆「U字」形状から、標的の物品を取り囲むチューブ状構造に徐々にかつ順送りして案内するように構成されている。
【0068】
本実施形態では、6つの細長い外部ガイド面が存在し、各々が、対応する直円筒形状のガイド部材50、52、54、56、58、60によって提供され、それらの縦軸は、実質的に機械方向に整列する。ガイド部材50、52、54、56、58、60は、各々、それらが梱包材料に接触するガイド面を画定する。このガイド部材が円筒状である場合では、梱包材料は、梱包材料とガイド部材との間の接触面が比較的小さくなるように、その外周の周りのある地点で各ガイド部材の外面と線接触する。ガイド部材50、52、54、56、58、60は、順送り折り畳み領域の上流端部の第1の支持プレート62と、下流端部に位置付けられた第2の支持プレート64との間に延在し、それらによって支持される。支持プレート62、64は、この場合では縦方向である、機械方向Aに対して直角に延在しており、各々が、使用中に梱包材料14及び梱包される物品11が通過するそれぞれの開口部66、68を画定する。図5図6図7図8、及び図9で分かるように、ガイド部材は、梱包材料14が支持プレートではなくガイド部材の外面に係合するように、支持プレート62、64の各々に装着され、それらの端部が、それぞれの開口66、68を通って延在し、それらの外周が、開口によって画定された断面領域内に突出する。
【0069】
上流支持プレート62の開口66は、機械方向Aに対して横方向に水平に延在する上側ブリッジセクション66cによって接合された2つの垂直整列した脚部66a、66bを有する、略逆「U字」形状である。ブリッジセクション66cは、梱包材料及び梱包される物品が種々のガイド部材の間を通過するができるように寸法決めされる。ガイド部材の上流端部は、梱包材料14が損傷を受けることなくガイド部材の外面に案内されるように、テーパ状になっている。
【0070】
下流支持プレート64の開口68は、梱包材料14に包み込まれる物品が通過することが可能である、略長方形の主部分68aを有する。この実施形態では、装置は、梱包材料の対向する外側横方向縁部分14bを共に接合することによって形成される縦フィン密封34を有する梱包物を生成するように構成されている。フィン密封を生成するのを補助するために、スロット68bは、主部分の下縁部の中央において下方へ垂下し、そこを通して梱包材料の対向する外側横方向縁部分14bが引き出される。梱包材料は、スロット68bを通過するが、別様に、梱包物形成器36とは異なり、支持プレート62、64が梱包材料14と係合しない場所で、第2の支持プレート64と接触する。
【0071】
上流支持プレート62の開口66のブリッジセクション66c、及び下流支持プレートの開口68の長方形の主部分68aは、略共通の水平面で互いに整列する。
【0072】
支持プレート62、64はどちらも、梱包物形成器36も装着されている水平支持面69に装着されている。しかしながら、支持プレート62、64及び梱包物形成器36は、任意の好適な支持構造に装着することができる。実際には、ガイド部材50、52、54、56、58、60は、支持プレート62、64に全く装着される必要はなく、任意の好適な手段によって支持することができることに留意されたい。
【0073】
装置10は、梱包される一連の物品11を、梱包物形成セクション26の少なくとも一部を通して機械方向Aに搬送するための物品搬送配設を含む。物品搬送配設は、梱包材料及び物品が梱包物形成セクションを通って進行するときに、梱包材料14がその後に、各物品を取り囲むチューブ状構造に折り畳まれるような位置において、各物品を梱包材料14の近位に連続的に位置決めする。本実施形態では、物品搬送配設は、梱包物形成器36の下流で、順送り折り畳み領域26aの開始時に、物品11を部分的に折り畳まれた梱包材料の中へ導入するように構成される。物品搬送配設は、各物品を下側から支持するための、及び上流支持プレート62から下流支持プレート64に向かって延在する物品支持構造を備える。図8で最もよく分かるように、物品支持構造は、一対の細長い物品支持ロッド70、72を含み、これらは、上流支持プレート62から、上流支持プレート62と下流支持プレート64との間の中間に位置付けられた支持ピラー74まで互いに平行に水平に延在する。それらの上流端部で、支持ロッド70、72は、ブリッジセクション66cの下縁部に隣接して上流支持プレート62に取り付けられ、かつプレート62を通って突出する。支持ロッドの外周は、開口66のブリッジセクション66cの下縁部の上に突出する。第3の物品支持ロッド73は、支持ピラー74の下流に水平に延在し、上流支持ロッド70、72の縦軸の間の中央に位置付けられ、かつ縦軸と平行なその縦軸と整列する。全ての支持ロッドは、同じ直径であり、共通平面に位置付けられている。示していないが、物品搬送配設は、物品が上流の物品支持ロッド70、72の頂部で受容されるように、梱包される物品を上流支持プレート62の開口66の上側ブリッジセクション66cに連続的に送達するのに好適なシステムを含む。また、支持ロッド70、72、73に沿って物品11を摺動させるための駆動機構も提供される。駆動機構は、上流端部において各物品に次々に係合して物品を支持ロッド70、72、73に沿って押す離間された駆動形成部(例えば、ペグ)を有する、再循環チェーン又はベルトなどの、当技術分野で知られているような任意の好適な形態をとることができる。駆動機構は、物品11が梱包物形成セクション26を通して搬送されるときに、支持ロッド70、72、73に沿って物品を互いに一定間隔で移動させ、梱包材料14と同期させるように調整されている。
【0074】
図面において、物品支持ロッド70、72、73は、ロッド状ガイド部材50、52、54、56、58、60とより明確に区別するために、破線で示す。物品が順送り折り畳み領域26aを通って移動するのを支持するための他の配設を採用することができることを認識されたい。
【0075】
6つの細長い外部ガイド部材50、52、54、56、58、60は、機械方向に共通水平面に互いに平行に延在するそれらの縦軸と整列する、一対の第1の又は上側ガイド部材50、52を含む。上側ガイド部材50、52は、縦軸Xの両側に1つずつ、機械方向Aに対して横方向に離間されており、また、梱包材料の前壁領域28を物品11の上側主要面76に近接して保持するように位置決めされている。上側ガイド部材50、52は、各々が、開口66のブリッジセクション66cの上縁部に隣接して上流支持プレート62に取り付けられ、それらの外周がブリッジセクション66cの上縁部の下側に突出する。上側ガイド部材50、52の外周と、物品支持ロッド70、72、73の外周との間の最小垂直距離は、梱包材料14と物品11の1つとを組み合わせた厚さと実質的に同じであるか、又はそれよりも僅かに厚い。上側ガイド部材50、52は、開口68の主部分68aの上縁部の近位の位置において、下流支持プレート64に同様に接続され、それらの外周が上縁部の下側に突出する。
【0076】
第2の一対のガイド部材54、56は、機械方向の第2の共通水平面において互いに平行に延在するそれらの縦軸と整列する。第2の一対のガイド部材は、側部ガイド部材と称することができ、また、第1の対50、52の下側に位置付けられ、かつ梱包材料14の下方へ垂下する領域14aを物品11の対向する側部と密に接触して保持するように更に離間される。側部ガイド部材54、56は、上流支持プレートの開口66のブリッジセクション66cのそれぞれの側縁部及び下流支持プレート64の開口68の主部分68aのそれぞれの側縁部に隣接して支持プレート62、64に接続される。側部ガイド部材54、56の外周間の最小水平距離は、物品11の幅と梱包材料14の厚さの2倍とを組み合わせたものに等しいか、又はそれよりも僅かに長い。
【0077】
最後の一対の下部ガイド部材58、60は、梱包物形成セクションの中央縦軸の両側に1つずつ、第2の一対のガイド部材54、56の下側に位置付けられ、かつ機械方向Aに対して横方向に離間される。下部ガイド部材は、梱包材料が順送り折り畳み領域26aの上流端部から下流端部へと縦走するときに、梱包材料の側部縁部領域14aを上方へ折り畳んで、チューブ状梱包物及びフィン密封34の下部後壁領域32を形成するように構成されている。これを達成するために、下部ガイド部材58、60は、各々が、梱包材料が上流及び下流支持プレートの間を移動するときに、それぞれの下部後壁セクション32a、32bと横方向外側縁部領域14bとの間に折り畳み78が両側に形成される、梱包材料の点の軌跡と縦方向に整列される。したがって、下部ガイド部材58、60の各々は、それらの上流端部からそれらの下流への方向において、上方へかつ横方向に内方へ傾斜したその縦軸と整列するが、それでも、下部ガイド部材58、60の縦軸は、略機械方向Aに延在すると言うことができる。それらの下流端部では、各下部ガイド部材58、60が、中央スロット68bの近位の主開口部分68aの下縁部に隣接して、下流支持プレート64に取り付けられる。それらの上流端部では、各下部ガイド部材58、60が、脚部の途中まで下った位置において、開口66のそれぞれの脚部66a、66bの外側縁部に隣接して、上流支持プレート62に取り付けられる。各下部ガイド部材58、60の外周は、梱包材料のそれぞれの側部領域14aが下部ガイド部材に係合するように、開口66のそれらのそれぞれの脚部66a、66bの内方へ突出する。
【0078】
装置10の動作を開始するには、梱包材料14の前縁部を、手動で梱包物形成器36のスロット40を通して供給し、順送り折り畳み領域26aを通して案内し、ガイド部材50、52、54、56、58、60内の上流支持プレートの開口66及び下流支持プレートの開口68を通して挿入することができ、梱包材料の最外横縁部領域14bは、下流支持プレートのスロット68bを通して供給される。梱包材料の前端部分は、形成セクション26及び任意の下流の装置を通して手動で供給されると、梱包材料をライン内の任意の好適な位置において駆動するための手段を含むことができる梱包材料ディスペンサによって、定常状態で機械方向Aに引き出すことができる。
【0079】
定常状態で動作する場合、梱包材料14は、梱包物形成器36の開口40の形状に自動的に合致し、それにより、側部領域14aが、梱包物形成器36に向かってそこを通して引き出されるときに、上側前壁領域28に対して折り畳まれる。この折り畳みアクションは、梱包材料が上流支持プレート62に接近するときに続けられ、側部領域14aは、梱包材料が上流支持プレート62の開口66に到達してそこを通過するとき実質的に垂直に下方へ延在する。
【0080】
梱包材料は、梱包物形成セクション26を通して定常状態で搬送され、梱包される物品11は、順送り折り畳み領域26aの開始時に、上流支持プレート62の開口66を通して、部分的に折り畳まれた梱包材料14の中へ導入される。順送り折り畳み領域26aにおいて、梱包材料の前壁領域28は、上側ガイド部材50、52と物品76の上側主要面との間に位置付けられる。したがって、前壁領域28は、上側ガイド部材によって、各物品の上側主表面76と接触又は少なくともそれに近接して保持される。梱包材料の側部領域14aの上部分は、側部ガイド部材の内側の物品の対向する側部の下方へ位置付けられ、それぞれの側部ガイド部材54、56によって、物品の側部と接触又は少なくともそれに近接して保持される。
【0081】
梱包材料が上流支持プレート62の開口66に進入するときに、側部領域14aは、下部ガイド部材58、60を超えて下方へ突出する。下部ガイド部材58、60の下側の梱包材料は、完成梱包物にフィン密封34を形成する、外側横縁部領域14bを備える。梱包材料及び物品が順送り折り畳み領域26aを通って進行するとき、下部ガイド部材58、60は、梱包材料の側部領域14aを、両側で内向き及び上方へ折り畳ませて、下流支持プレート64に接近したときに各物品の下側主要面と接触又はそれに近接して保持されるチューブ状梱包物の後壁セクション32a、32bを形成するように動作可能である。しかしながら、梱包材料の外側横縁部領域14bは、スロット68b内で保持されているとき、下方へ突出するように拘束され、それにより、材料は、梱包材料が下流支持プレート64に接近してそこを通過するときに、外側横縁部領域14bとそれぞれの後壁セクション32a、32bとの間で折り目線78の周りに折り畳まれる。
【0082】
物品支持ロッド70、72、73は、物品が上流支持プレート62から下流支持プレート64の近くの位置までに移動するときに、物品を下側から支持する。支持ロッド73の下流端部は、更なる支持体を必要とすることなく、梱包材料自体によって下流支持プレート64の開口68によって支持し、それを通して搬送することができるように十分強固に、梱包材料14を物品11の周りに巻き付けられる地点に位置付けられる。しかしながら、いくつかの用途では、梱包材料が折り畳まれて物品を取り囲んだ後に、梱包された物品のための支持を、梱包材料の下側から外部的に提供することができる。梱包材料14が下流支持プレート64を出たときに、横方向外側縁部領域14bが一緒に密封されて、縦フィン密封34を形成し、梱包材料が共に圧着され、各物品11の両端部で密封されて、横方向端部密封を形成し、それにより、各物品は、閉鎖され、通常は密封された梱包物で保持される。梱包材料14は、切断されて、梱包材料の残部から各梱包物を次々に分離し、フィン密封34は、片側の上へ折り畳むことができる。任意の好適な機構を、フィン密封34及び横方向密封を生成するために使用することができ、機構は、使用されることができて、密封ローラ、クリンプバーなどの、従来のHFFS装置で使用されているものに類似したものであり得る。
【0083】
装置10は、供給ロール16を使い果たすまで、実質的に連続する様式で動作させて、連続的にいくつかの物品11を比較的高い速度で梱包することができ、使い果たした場合は、供給ロールを交換してプロセスを繰り返す。
【0084】
梱包材料ディスペンサ12が、材料が梱包物形成器36と接触する前にその周りに折り畳まれる縦軸Xと略平行に梱包材料14を整列させること、及び梱包材料が、軸Xと平行する実質的に一定の平面で形成セクション26を通過することに留意されたい。具体的には、上側前壁領域28は、梱包物形成セクション26を通って実質的に同じ平面内を移動する。装置がHFFS装置である本実施形態では、梱包材料は、梱包物形成器36と係合する前に、略水平の流路の中に入り、形成セクション26全体の略水平の経路を通過し続ける。その結果、梱包材料14は、形成セクション26を通過するときに任意の所与の時点で、縦軸Xの周りに一方向又は平面だけにおいてかなりの程度折り畳まれる。これは、半剛性梱包材料の場合に特に有益であり、材料が隆起又は座屈する傾向を低減させる。異なる形状の梱包物を生成する場合、上側前壁領域28が存在しない場合があるが、梱包材料の少なくとも一部が、実質的に一定の平面において形成セクションの全体を通過し、それにより、梱包材料は、任意の所与の時点で一方向又は平面だけにおいて相当量だけ折り畳まれることが認識されるであろう。形成される梱包物の形状にかかわらず、梱包材料が搬送される方向と平行に梱包材料が一般に縦軸の周りにだけ折り畳まれるように形成セクションが構成される場合に有益である。
【0085】
機械方向Aにおける梱包材料の角度の任意の変化が比較的小さく、かつ不要な隆起及び折り目を生じさせないのであれば、梱包材料14は、梱包物形成セクション26の全体にわたって同じ平面において厳密に保持する必要がないことが認識されるであろう。実際には、いくつかの用途では、材料の張力を制御するために、梱包材料14を水平に対して僅かな角度で梱包物形成器36上に導くことが有益であり得ることが分かっている。しかしながら、角度は、従来のフローラップ装置及び方法で使用される角度よりもかなり小さく、典型的に、縦軸Xを備える平面に対して20度以下、又は10度以下、又は5度以下である。HFFS装置の試験では、梱包材料を、下側から上方へ僅かに傾斜させて、梱包物形成器36上に導き、ローラ18の下縁部が、梱包物形成器36の開口40の上側水平部分40aの僅かに下側に位置付けられることが有益であり得ることが分かっている。
【0086】
梱包物形成セクション26は、梱包材料との摩擦接触を最小にするように構成されている。これに関して、梱包物形成器36は、それが開口40を通過する慎重な位置においてだけ梱包材料に接触し、細長いガイド部材50、52、54、56、58、60は、各々が、梱包材料14と線接触する。細長い外部ガイド面が離間されているので、発生する摩擦のレベルは、大幅に梱包材料の全体又は大部分が引き出される比較的幅が広い連続面を有する相当長さの従来型の形成器によって生成されるものよりもかなり低い。したがって、従来の形成器とは異なり、梱包物形成器36及び順送り折り畳み領域の細長い外部ガイド面は、梱包材料の相当な表面領域に接触する連続面ではなく、不連続なガイド面を画定する。梱包物形成セクション26における装置と梱包材料との摩擦接触を低く保つことは、形成セクション26の長さが、可撓性梱包フィルムと共に使用するように設計された従来のフローラップHFFS装置で使用される長さよりも長くなることが予想される、板紙及びカートン用板紙などの半剛性梱包材料との使用に特に有益である。半剛性梱包材料と共に使用する場合、本発明による装置10の形成セクション26は、(機械方向Aに測定したときに)1メートル以上、又は1.5メートル以上、又は2メートル以上、又は3メートル以上の長さを有し得る。代替的に、形成セクションの長さは、生成されている梱包物の長さ及び/又は幅に関連付けることができ、各梱包物の長さは、横方向端部密封部から横方向端部密封部まで縦方向に測定され、幅は、横方向に測定される。これに関して、梱包物の縦方向は、梱包物が装置を通して搬送されているとき、機械方向Aと平行になる。梱包物の長さに関して検討すると、形成セクション20は、梱包物の長さの少なくとも3倍、又は梱包物の長さの少なくとも4倍、又は梱包物の長さの少なくとも5倍、又は梱包物の長さの少なくとも6倍である長さを有することができる。一方で、梱包物の幅に関して検討すると、形成セクション20は、梱包物の幅の少なくとも7倍、又は梱包物の幅の少なくとも8倍、梱包物の幅の少なくとも9倍、梱包物の幅の少なくとも10倍である幅を有することができる。それでも、一般に、形成セクション20の長さは、許容可能な品質の梱包物を生成する必要性に最低限一致するように保たれ、いくつかの用途では、形成セクションの長さは、上に挙げた例よりも短くなり得る。
【0087】
円筒状ロッドの形態でのガイド部材50、52、54、56、58、60の使用は、梱包材料14と最小に接触する慎重な細長い外部ガイド面を提供する特に有益な方法である。しかしながら、細長い外部ガイド面は、他の手段によって提供することができることが認識されるであろう。例えば、シート材料内に、又は円筒状である必要はないバー若しくは他の細長い部材の縁部に押圧する凸面によって、円弧状ガイド面を提供することができる。実際には、断面が円弧状である細長い外部ガイド面が特に有効であるが、これは、必ずしも必須ではなく、細長い外部ガイド面は、梱包材料に損傷を与えないのであれば、任意の適切な形状とすることができる。ガイド部材は、例えば、横断面が多角形であり、2つの隣接面の間の隅部領域で梱包材料と接触する、ロッド状部材の形態とすることができる。また、種々の細長い外部ガイド面は、同じガイド部材によって形成される必要はなく、装置10には、様々な異なるガイド部材を使用することができることも理解されたい。更に、各細長い外部ガイド面を慎重なガイド部材に提供することは必須ではない。2つ以上のガイド面を共通ガイド部材に提供することができる。これは、その長さに沿って複数であるが離間された細長い外部ガイド面を画定する、輪郭形成された部材の形態をとることができる。
【0088】
細長い外部ガイド面は、順送り折り畳み領域26aの全体にわたって連続的である必要はなく、機械方向に不連続であり得る。例えば、各細長い外部ガイド面は、単一のガイドロットによって画定するのではなく、各細長い外部ガイド面は、機械方向に離間された一連のロッドによって画定することができる。典型的に、各一連のロッドは、共通軸上に整列される。これは、梱包材料との摩擦接触を更に低減させるのを補助する。各細長い外部ガイド面を形成するために使用されるガイド部材の種類に関係なく、不連続なガイド面のための類似の配設が作製され得ることが認識されるであろう。更に、装置10は、機械方向に直列に配設された1つを超える順送り折り畳み領域26aを有することができ、各順送り折り畳み領域が、梱包材料を順送りして折り畳むための一組の細長い外部ガイド面を有する。
【0089】
説明する実施形態における細長い外部ガイド面は全て、機械(縦)方向に直線状であるが、細長い外部ガイド面のうちの任意の1つ以上を、機械(縦)方向に湾曲させることができる。例えば、細長い外部ガイド面のうちの1つ以上は、その長さに沿って湾曲したガイド部材上に提供することができる。そのような湾曲は、損傷を受けることなく、又は梱包材料の特定の折り畳み運動を生じさせることなく、梱包材料をガイド面上に供給することを可能にする際に有用であり得る。
【0090】
上で述べたように、細長い外部ガイド面を画定するガイド部材を任意の好適な支持構造によって支持することができるので、装置が、順送り折り畳み領域の一方又は両方の端部に、支持プレート62、64を備えることは必須ではない。更に、1つ以上のガイド部材を支持体に調整可能に装着して、順送り折り畳み領域26aの調整を可能にすることができる。下流端部では、梱包材料の外側横縁部領域14bを案内するための、スロット68bの代替的な配設を使用することができる。例えば、外側横縁部領域14bは、ローラ又は他の代替のガイド配設の間を通過して、それらを順送り折り畳み領域26aの下流端部において所望の方向に保持することができる。また、本発明による装置は、適切な再構成によって、フィン密封ではなく縦ラップ密封を有する梱包物を生成するように適合させることができることにも留意されたい。
【0091】
更なる修正例では、梱包物形成セクション26は、梱包物形成器36を順送り折り畳み領域26aの上流に含む必要はない。むしろ、順送り折り畳み領域26aは、最初は平面構成からチューブ状構造への梱包材料の折り畳みを案内するために排他的に使用することができる。例えば、順送り折り畳み領域は、折り畳みを前壁領域28に対する側部領域14aの最初の折り畳みを実行するように修正することができる。これは、ガイド部材のうちのいくつか又は全ての上流領域を、この最初の折り畳み及び/又は略機械方向に延在する追加のガイド面の使用をもたらすように修正することによって達成され得る。いくつかの場合では、これは、側部領域14aを折り畳むときに梱包材料をその内面で支持するために必要な場合があり、適切な場所において梱包材料の内面と係合するための追加のガイド部材によって達成することができる。しかしながら、装置が1つを超える梱包物形成器36を備え、各々が、順送り折り畳み領域26aの上流又は下流に位置付けることができる梱包材料折り畳みチャネル40を画定することも本発明の範囲内である。機械方向に直列に配設された2つ以上の梱包物が存在する場合、一連の梱包物形成器の梱包材料折り畳みチャネルは、使用中に、一連の梱包物形成器を通過する梱包材料が、梱包材料が一連の梱包物形成器を通過するときに、縦軸の周りに徐々に折り畳まれるように、形状が変化し得る。
【0092】
細長い外部ガイド部材50、52、54、56、58、60は、梱包材料を取り囲み、梱包材料をチューブ状構造に徐々にかつ順送りして折り畳む離散した細長い外部ガイド面を画定する、ケージ又はファンネルを形成すると言うことができる。対応するガイド部材及びガイド面が装置の各側部に(すなわち、順送り折り畳み領域の長手方向中心軸Xの両側に)存在するが、形成されている梱包物及び梱包材料14の性質に応じて、厳密に対称な配設が必要でない場合があることに留意されるであろう。
【0093】
梱包材料14は、折り畳みを支援するためにスコア又はデボスすることができる。スコア及びデボスすることで、梱包材料の厚さを低減させて、材料をより容易に折り畳むことができる脆弱線を作成する。いくつかのスコア/デボス線は、縦方向に(すなわち、機械方向又は搬送方向Aに)延在させることができ、一方で、いくつかは、横方向に、又はある角度で2つの間に延在させることができる。
【0094】
梱包材料14は、供給ロール16に巻かれる前に、事前にスコア/デボスすることができる。代替的に、又は加えて、装置10は、梱包材料が供給ロールから引き出された後に、それを直列にスコア/デボスするための1つ以上の配設を含むことができる。スコアリング/デボス配設は、梱包物形成器36の上流に提供することができる。スコアリング配設は、機械的ダイカッティング技術及び/又はレーザスコアリングの使用を含むことができる。直列のデボスは、梱包材料に例えば材料を圧縮する一対のローラ又は車輪の間を通過させることなどによる、機械プレス技術を使用して実行することができる。
【0095】
代替的に、又は加えて、梱包材料14は、事前折り目加工することができる。事前折り目加工することは、梱包材料が所与の線に沿って曲がる永続的な傾向を有するように、梱包材料を部分的に折り畳む又は操作することを含む。梱包材料14は、供給ロールに巻き付けられる前に事前折り目加工することができ、及び/又は装置は、ライン内にあるが梱包物形成セクション26の外側で梱包材料を事前折り目加工するための配設を含むことができる。これは、例えば、梱包材料に、局在的な折り目線を作成する一対の雄型及び雌型の構成要素の間に通過させることによって実行することができる。
【0096】
梱包材料は、完成梱包物の隅部を形成する位置で縦方向にスコア、デボス、又は事前折り目加工することができる。例えば、説明した実施形態のようなチョコレートバー又は他のブロック形状の物品11を梱包するために、梱包物が略長方形輪郭の断面を有する場合、梱包材料14は、材料が側部領域30と前壁領域及び後壁領域28、32a、32bとの間でそれぞれ、並びに/又は後部壁セクション32a、32bとそれらのそれぞれの外側横縁部領域14bとの間で折り畳まれる場所で、縦方向にスコア又は折り目加工することができる。
【0097】
例示する実施形態では、物品11は、部分的に折り畳まれた梱包材料14に下側から導入される。しかしながら、このプロセスが逆にすることができ、物品11が先頭の供給配設内の梱包材料の上側から供給されることを認識されたい。本明細書で説明する記載されているプリンシパルはまた、VFFSの装置及び方法にも適用することができる。
【0098】
梱包材料14、は、密封して、材料の種類及び他の梱包要件に応じて、任意の好適な手段によって、完成した梱包物を形成することができる。例えば、梱包材料は、限定されないが、熱密封可能なポリエチレン(PE)、PE EVAブレンド、PE EVAイオノマーブレンド、熱密封可能なポリ乳酸コポリマー、又は冷間密封などの、接着剤を使用して密封することができる。梱包材料は、例えば、超音波又は無線周波数技術を使用して熱密封すること、又は冷間密封を用いる場合には圧力を使用して密封することができる。実際には、当技術分野で知られているあらゆる好適な密封技術を使用することができる。梱包材料は、事前に塗布された密封材料を有することができ、又は積層体の一部として熱密封可能な層を備えることができる。代替的に、又は加えて、この装置10は、梱包材料14が一連の中の任意の好適な位置で供給ロール16引き出された後に、接着剤又は他の密封材料を梱包材料に塗布するためのシステムを組み込むことができる。梱包材料14、はまた、ラッカーのコーティングなどの保護層を印刷及び/又はコーティングすることもできる。したがって、板紙、カートン用板紙、ボール紙、又は紙、半剛性ポリマー材料などを含む梱包材料への言及は、そのような材料の組み合わせ、そのような材料の少なくとも1つの層を含む積層体、及び保護層に印刷又はコーティングすることができる、密封を形成するための接着剤又は他の材料が塗布された梱包材料を含むと理解されるべきである。梱包材料はまた、バリア特性を提供する及び/又は誘導加熱を可能にする金属層又は金属化層を含むこともできる。他の好適なバリア層も、梱包材料に含むことができる。
【0099】
本発明の装置及び方法は、梱包中に梱包材料が物品又は商品の周りにチューブに形成されるときにそれらの形状を維持する、物品を梱包するのに特に適している。そのような物品は、梱包物の形状に合致する流動性物品と比較して、剛性であると見なされる。剛性である製品の場合、これらは、いかなる内部梱包物も伴うことなく、本発明の装置及び方法を使用して直接梱包することができるが、所望に応じて内部梱包物を使用することができる。これには、例えばキャンディーバー、チョコレートバー、及び他のスナック型のバーが挙げられ得るバーの形態のブロック状の製品を含む、広範囲にわたる製品が含まれる。しかしながら、ブロック形状でない製品も、本発明の装置及び方法を使用して梱包することができる。例えば、ブロック以外の角柱形状のチョコレート又はキャンディ製品は、本発明の装置及び方法を使用して梱包することができる。これには、三角形又は六角形の角柱として成形された細長い製品が含まれ得る。不定形状を有する菓子製品も、本発明の装置及び方法を使用して梱包することができる。これには、例えば、動物又は他のキャラクタに成形された製品が含まれ得る。梱包中に経験する温度において固体である他の食品も、本発明の装置及び方法を使用して梱包することができる。例えば、いくつかのチーズ、ケーキ、及びビスケットは、本発明の装置及び方法を使用して梱包することができる。直接の梱包に対してそれ自体が剛性でない、又は十分に堅牢でない製品は、本発明の装置及び/又は方法を使用して、充填した容器の周りに形成された略剛性の容器及びフローラップした梱包物内に配置することができる。本発明の装置及び方法は、食品を梱包するのに特に好適であるが、そのような用途に限定されず、任意の好適な製品を梱包するように適合させることができる。
【0100】
また、本発明による装置又は方法に従って梱包される物品への言及は、1つを超える製品小片が共に単一の梱包物内に梱包される環境も網羅することを意図していることも理解されたい。例えば、2つ以上のチョコレートバーを単一の梱包物内に梱包することが知られており、本発明の装置及び方法は、このようにして、複数の製品を共に単一の梱包物内に梱包するように適合させることができ、単一の梱包物内に梱包された各製品群は、1つの「物品」と見なされる。
【0101】
上記の実施形態は、ほんの一例として記載される。添付の特許請求の範囲に定義される本発明の範囲から逸脱することなく、多くの変更が可能である。例えば、装置は、梱包材料14を加湿及び/又は加熱するための配設を含むように変更することができる。これは、蒸気及び/又は加湿熱気を梱包材料に適用するための装置を備えることができる。一実施形態では、梱包物形成セクションの少なくとも一部は、チャンバ内に収容することができ、装置は、蒸気及び/又は加湿熱風をチャンバに注入するためのシステムを備えることができる。代替的に、梱包材料を加湿するための前処理チャンバが、梱包材料が通って搬送される梱包物形成セクション26の上流に提供される。別の可能な配設では、装置は、蒸気及び/又は加湿熱風を梱包材料14に指向するための1つ以上のノズルを備えることができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【外国語明細書】