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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023179820
(43)【公開日】2023-12-20
(54)【発明の名称】毛髪コンディショニング組成物
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/41 20060101AFI20231213BHJP
   A61Q 5/12 20060101ALI20231213BHJP
   A61K 8/42 20060101ALI20231213BHJP
【FI】
A61K8/41
A61Q5/12
A61K8/42
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022092632
(22)【出願日】2022-06-08
(71)【出願人】
【識別番号】306018365
【氏名又は名称】クラシエホームプロダクツ株式会社
(72)【発明者】
【氏名】辻 雄亮
【テーマコード(参考)】
4C083
【Fターム(参考)】
4C083AA112
4C083AA122
4C083AA162
4C083AC012
4C083AC072
4C083AC082
4C083AC122
4C083AC172
4C083AC302
4C083AC352
4C083AC372
4C083AC402
4C083AC422
4C083AC482
4C083AC531
4C083AC642
4C083AC692
4C083AC782
4C083AD022
4C083AD152
4C083AD162
4C083AD282
4C083BB13
4C083CC33
4C083EE06
4C083EE07
(57)【要約】      (修正有)
【課題】洗い流し時の残り感、洗い流し時のなめらかさ、ドライヤー時のなめらかさ、ドライ後のまとまりをも兼ね備える毛髪コンディショニング組成物を提供する。
【解決手段】(A)式:NR(R、R、Rの少なくとも1つは炭素数12~30のアルキル基を有し、アミド基、ヒドロキシ基、アルキレングリコール基を含んでいてもよく、残余は炭素数1~3のアルキル基またはアルキレングリコール基からそれぞれ独立して選択される。)で表される脂肪族アミン、(B)20℃で液状である油剤、を有し、pHが6.0以上であることを特徴とする毛髪コンディショニング組成物とする。好ましくは、pHが6.5以上であり、(B)成分がエステル油である。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)および(B)を有し、pHが6.0以上であることを特徴とする毛髪コンディショニング組成物。
(A)下記一般式(I)で表される脂肪族アミン
(B)20℃で液状である油剤
【化1】
(Rの少なくとも1つは炭素数12~30のアルキル基を有し、アミド基、ヒドロキシ基、アルキレングリコール基を含んでいてもよく、残余は炭素数1~3のアルキル基またはアルキレングリコール基からそれぞれ独立して選択される。)
【請求項2】
前記pHが6.5以上である請求項1に記載の毛髪コンディショニング組成物。
【請求項3】
前記(B)がエステル油である請求項1又は2に記載の毛髪コンディショニング組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、毛髪コンディショニング組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
日々の毛髪ケアにおいて、シャンプー後の毛髪の感触を向上させるためにリンス、コンディショナー、トリートメント等の毛髪化粧料が広く使用されている。
【0003】
これらのリンス、コンディショナー、トリートメント等の毛髪化粧料は、使用者が望む髪の感触に合わせて様々な提案がなされている。しかしながら、ドライヤー時のなめらかさやドライ後のまとまりなどについては市場の要求に対して答えられているものの、洗い流し時のなめらかさは疎かになってしまいがちである。
【0004】
例えば、指通り良く、べたつかず、柔らかで良好な仕上がり感のために、脂肪酸アミンと液状油を含有したコンディショニング組成物の提案がなされている(特許文献1)。しかしながら、これらのコンディショニング組成物においては、ドライ後の指通りやまとまりを付与できる一方で、洗い流し時のなめらかさという点では満足できるものではなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2015-124174
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の毛髪コンディショニング組成物では、洗い流し時の残り感、ドライヤー時のなめらかさ、ドライ後のまとまりは既に見出されていたが、加えて、洗い流し時のなめらかさをも兼ね備えることはできなかった。
【0007】
そこで、本発明の課題は、洗い流し時の残り感、洗い流し時のなめらかさ、ドライヤー時のなめらかさ、ドライ後のまとまりをも兼ね備える毛髪コンディショニング組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者等は、本発明の目的を達成するために鋭意研究した結果、pH6.0以上で脂肪族アミンと液状油剤を含有することにより、洗い流し時の残り感、洗い流し時のなめらかさ、ドライヤー時のなめらかさ、ドライ後のまとまりをも兼ね備える毛髪コンディショニング組成物が得られることを見出し、本発明を完成した。
【0009】
本発明は、(A)および(B)を有し、pHが6.0以上であることを特徴とする毛髪コンディショニング組成物である。
(A)下記一般式(I)で表される脂肪族アミン
(B)20℃で液状である油剤
【化1】
(Rの少なくとも1つは炭素数12~30のアルキル基を有し、アミド基、ヒドロキシ基、アルキレングリコール基を含んでいてもよく、残余は炭素数1~3のアルキル基またはアルキレングリコール基からそれぞれ独立して選択される。)
【0010】
本発明は、前記pHが6.5以上であることが好ましく、また、前記(B)がエステル油であることが好ましい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、洗い流し時の残り感、洗い流し時のなめらかさ、ドライヤー時のなめらかさ、ドライ後のまとまりをも兼ね備える毛髪コンディショニング組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を詳細に説明する。
【0013】
本明細書において「残り感」とは、毛髪を指でつまんで動かしたときに表面が均一で、毛髪表面に剤由来の厚みが感じられる状態をいう。また、「なめらかさ」とは、毛髪を指でつまんで動かしたときに引っかかりが無く滑らかに動き、毛髪表面が均一にコートされていることをいう。
【0014】
<毛髪コンディショニング組成物>
本発明の毛髪コンディショニング組成物は、ヘアリンス、ヘアコンディショナー、ヘアトリートメント、ヘアパック、ヘアクリーム、リーブオントリートメント等に用いることが出来る。
【0015】
また、本発明の毛髪コンディショニング組成物は、常法により製造することができ、その剤型は特に限定されない。具体的には、例えば、クリーム状、乳液状等の適宜な剤型にして用いることができる。また、エアゾール、ノンエアゾール等とすることもでき、ノンエアゾールの場合、更にスクイズフォーマー式およびポンプフォーマー式等の種々の形態をとることができる。
【0016】
本発明の毛髪コンディショニング組成物は、A)および(B)を有し、pHが6.0以上であることを特徴とする。
(A)下記一般式(I)で表される脂肪族アミン
(B)20℃で液状である油剤
【化1】
(Rの少なくとも1つは炭素数12~30のアルキル基を有し、アミド基、ヒドロキシ基、アルキレングリコール基を含んでいてもよく、残余は炭素数1~3のアルキル基またはアルキレングリコール基からそれぞれ独立して選択される。)
【0017】
以下、本発明のコンディショニング組成物における各成分について詳細に説明する。
【0018】
<(A)成分>
本発明で用いる(A)成分は、3級脂肪族アミンである。3級脂肪族アミンは、一般的に酸と共に用いられることで、帯電防止目的で使用され、毛髪表面が親油基で覆われることでなめらかになり、その結果として静電気の発生をおさえることができる。しかし本発明では、酸による影響を受けない領域で用いることで、洗い流し時の毛髪への残り感に寄与させることができる。
【0019】
(A)成分は、一般式(1)で表される。
【化1】
(Rの少なくとも1つは炭素数12~30のアルキル基を有し、アミド基、ヒドロキシ基、アルキレングリコール基を含んでいてもよく、残余は炭素数1~3のアルキル基またはアルキレングリコール基からそれぞれ独立して選択される。)
【0020】
(A)成分として用いる3級アミンは、特に限定されるものではないが、具体的にはステアラミドプロピルジメチルアミン、ベヘナミドプロピルジメチルアミン、PPG-1/PEG-1ステアラミンなどが挙げられる。(A)成分は市販のものを用いてもよい。
【0021】
(A)成分は、本発明の効果を発揮し得る限りにおいては特に限定されるものではないが、配合量は毛髪コンディショニング組成物に対して(A)成分が合計0.1質量%以上であることが好ましく、洗い流し時のなめらかさがさらに良好となる。
【0022】
<(B)成分>
本発明で用いる(B)成分は、20℃で液状である油剤である。ここで、「20℃で液状である」とは、20℃以下の温度に融点を持ち、20℃で流動性が存在する状態を示す。20℃で液状である油剤であれば、ドライヤー時のなめらかさとドライ後のまとまりが良好となる。(B)成分は、一般的に毛髪に光沢やツヤを付与るための油性基剤として用いられる。本願発明では、主にドライヤー時のなめらかさとドライ後のまとまりに寄与する。
【0023】
(B)成分として用いる20℃で液状の油剤は、これらに限定されるものではないが、具体的には、コハク酸ジエチルヘキシル、セバシン酸ジエチル、ミリスチン酸イソプロピル、ヘキサン酸イソプロピル、イソオクタン酸セチル、ネオペンタン酸イソデシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ミリスチン酸オクチルドデシル、オクチルドデカノール、イソステアリン酸イソステアリル、ミネラルオイルなどが挙げられ、これらの中から一種または二種以上を組み合わせて用いることができる。好ましくは、ミリスチン酸オクチルドデシルとセバシン酸ジエチルから選択されるエステル油である。(B)成分は市販のものを用いてもよい。
【0024】
(B)成分は、本発明の効果を発揮し得る限りにおいては特に限定されるものではないが、配合量は毛髪コンディショニング組成物に対して(B)成分が合計0.1質量%であることが好ましく、ドライヤー時のなめらかさがさらに良好となり、さらに油剤がエステル油であると、ドライ後のまとまりがさらに良好となる。
【0025】
<pHの調製>
本発明の毛髪コンディショニング組成物のpHは、6.0以上であり、好ましくは6.5以上であることが重要である。一般的な毛髪コンディショニング組成物は、防腐性能の担保やカチオン性界面活性剤の影響により、pHが6.0未満である。しかし、本願発明では、pHを6.0以上とすることで、洗い流し時の毛髪のなめらかさ向上に寄与することを見出した。これは、毛髪コンディショニング組成物と、洗い流し時の水のpHと同程度とすることで、洗い流し時の毛髪上のpH変化を最小限に抑えることができるためだと推測される。
【0026】
本発明の毛髪コンディショニング組成物のpHを6.0以上に調製する方法は、(A)成分のアミンの量と、酸の量とを適宜コントロールすればよい。
【0027】
<その他の成分>
本発明の毛髪コンディショニング組成物は上記の成分以外にも、本発明の効果を損なわない範囲で通常毛髪コンディショニング組成物に一般的に配合される他の成分を目的に応じて配合することができる。
【0028】
そのような成分としては、例えば、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール;ステアルトリモニウムクロリド、ベヘントリモニウムクロリド等の4級アンモニウム塩;カチオン化セルロース、ポリ(塩化ジアリルジメチルアンモニウム)等の高分子化合物;ジンクピリチオン、塩化ベンザルコニウム等の抗フケ成分;エタノール、メタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール等の低級アルコール;パラフィンワックス、ワセリン等の20℃で液状でない油剤;ジメチコン、アモジメチコン等のシリコーン化合物;DPG、プロピレングリコール等のポリオール;その他紫外線吸収剤、防腐剤、糖類、香料、色剤、金属イオン封鎖剤、酸化防止剤、各種薬剤、水等が挙げられる。
【実施例0029】
次に本発明の毛髪コンディショニング組成物について実施例および比較例を例示することにより具体的に説明するが、本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではない。まず、各実施例で採用した試験法、評価法を説明する。
【0030】
(1)洗い流し時の残り感評価法
表1~3の配合を用いて常法により調製した本発明の実施例および比較例に係るコンディショニング組成物3gを10gの毛束(ビューラックス社製、アジア同一人毛、長さ30cm)に塗布後、10秒間40℃の水で洗い流している途中で、感じた残り感に関して、10名の訓練された評価者が、下記評価基準に従って評価し、処理前のスコアを5点とし、3回処理した後のスコアの差について10人のスコアの平均値を算出した。当該平均値を用いて下記スコア基準に基づき、洗い流し時の残り感を判定した。
【0031】
<洗い流し時の残り感 評価基準>
5点:つまんで引っ張ると表面が均一で、毛髪表面に剤を厚く感じた
4点:つまんで引っ張ると表面が均一で、毛髪表面に剤を感じた
3点:つまんで引っ張ると表面が均一ではないが、毛髪表面に剤を感じた
2点:つまんで引っ張ると表面が均一ではなく、毛髪表面に剤をあまり感じなかった
1点:つまんで引っ張ると表面が均一ではなく、毛髪表面に剤を全く感じなかった
【0032】
<洗い流し時の残り感 スコア基準>
◎:大変優れている・・・4.5点以上
○:優れている・・・・・3点以上、4.5点未満
△:劣っている・・・・・2.0点以上、3点未満
×:大変劣っている・・・2.0点未満
【0033】
(2)洗い流し時のなめらかさ評価方法
表1~3の配合を用いて常法により調製した本発明の実施例および比較例に係るコンディショニング組成物3gを10gの毛束(ビューラックス社製、アジア同一人毛、長さ30cm)に塗布後、10秒間40℃の水で洗い流している途中で、感じたなめらかさに関して、10名の訓練された評価者が、下記評価基準に従って評価し、処理前のスコアを5点とし、3回処理した後のスコアの差について10人のスコアの平均値を算出した。当該平均値を用いて下記スコア基準に基づき、洗い流し時のなめらかさを判定した。
【0034】
<洗い流し時のなめらかさ 評価基準>
5点:つまんで引っ張った時引っかかりが全く無く、毛髪表面が均一にコートされているように感じた
4点:つまんで引っ張った時引っかかりが無く、毛髪表面がある程度均一にコートされているように感じた
3点:つまんで引っ張った時引っかかりがあまり無く、毛髪表面がある程度均一にコートされているように感じた
2点:つまんで引っ張った時引っかかりがあまり無いが、毛髪表面がコートされているようには感じなかった
1点:つまんで引っ張った時引っかかりを感じが、毛髪表面がコートされているようには感じなかった
【0035】
<洗い流し時のなめらかさ スコア基準>
◎:大変優れている・・・4.5点以上
○:優れている・・・・・3点以上、4.5点未満
△:劣っている・・・・・2.0点以上、3点未満
×:大変劣っている・・・2.0点未満
【0036】
(3)ドライヤー時のなめらかさ評価方法
表1~3の配合を用いて常法により調製した本発明の実施例および比較例に係るコンディショニング組成物3gを10gの毛束(ビューラックス社製、アジア同一人毛、長さ30cm)に塗布後、10秒間40℃の水で洗い流し、濡れた状態の毛束にコーミングを20回行い、タオルドライを5秒間行った後、ドライヤーで乾かしている途中の毛髪のなめらかさを10名の訓練された評価者が下記評価基準に従って観察評価し、10人のスコアの合計の平均値を算出した。当該平均値を用いて下記スコア基準に基づきドライヤー時のなめらかさを判定した。
【0037】
<ドライヤー時のなめらかさ 評価基準 >
5点:つまんで引っ張った時引っかかりが全く無く、毛髪表面が均一にコートされているように感じた
4点:つまんで引っ張った時引っかかりが無く、毛髪表面がある程度均一にコートされているように感じた
3点:つまんで引っ張った時引っかかりがあまり無く、毛髪表面がある程度均一にコートされているように感じた
2点:つまんで引っ張った時引っかかりがあまり無いが、毛髪表面がコートされているようには感じなかった
1点:つまんで引っ張った時引っかかりを感じが、毛髪表面がコートされているようには感じなかった
【0038】
<ドライヤー時のなめらかさ スコア基準>
◎:大変優れている・・・4.5点以上
○:優れている・・・・・3点以上、4.5点未満
△:劣っている・・・・・2.0点以上、3点未満
×:大変劣っている・・・2.0点未満
【0039】
(4)ドライ後のまとまり評価方法
表1~3の配合を用いて常法により調製した本発明の実施例および比較例に係るコンディショニング組成物3gを10gの毛束(ビューラックス社製、アジア同一人毛、長さ30cm)に塗布後、10秒間40℃の水で濯ぎ、濡れた状態の毛束にコーミングを20回行い、タオルドライを5秒間行った後、ドライヤーで完全に乾いたと感じるまで毛束を乾燥させた後のまとまりについて、10名の訓練された評価者が、下記評価基準に従って評価し、10人のスコアの合計の平均値を算出した。当該平均値を用いて下記スコア基準に基づきドライ後のまとまりを判定した。
【0040】
<ドライ後のまとまり 評価基準>
5点:見た目の広がりが無く、指を通した時にしっとりしたように感じた
4点:見た目の広がりが無く、指を通した時にややしっとりしたように感じた
3点:見た目の広がりがあまり無く、指を通した時にややしっとりしたように感じた
2点:見た目の広がりがあまり無いが、指を通した時にしっとりしたように感じなかった1点:見た目が広がり、指を通した時にしっとりしたように感じなかった
【0041】
<ドライ後のまとまり スコア基準>
◎:大変優れている・・・4.5点以上
○:優れている・・・・・3点以上、4.5点未満
△:劣っている・・・・・2.0点以上、3点未満
×:大変劣っている・・・2.0点未満
【0042】
(実施例1~17)(比較例1~5)
表1~3に記載の配合の組成で洗い流し時の残り感、洗い流し時のなめらかさ、ドライヤー時のなめらかさ、ドライ後のまとまりについての評価を行った。なお、(A)及び(B)成分が配合されている市販品(毛髪コンディショニング)を比較例4、5とした。
【0043】
【表1】
【0044】
【表2】
【0045】
【表3】
【0046】
表1~3より、本発明の成分を用いた実施例1~17はいずれも優れた性能を示していた。一方、比較例1~5では、組成物の洗い流し時の残り感、洗い流し時のなめらかさ、ドライヤー時のなめらかさ、ドライ後のまとまりのいずれかの点で劣っており、本発明の目的を達成できなかった。
【0047】
以下、本発明のコンディショニング組成物のその他の処方例を挙げる。なお、これらの
処方例の組成物についても、洗い流し時の残り感、洗い流し時のなめらかさ、ドライヤー時のなめらかさ、ドライ後のまとまりの各項目を評価した。
【0048】
処方例1 ヘアパック(pH7.59) 配合量(質量%)
(1)ステアリルアルコール 9.0
(2)ビスジグリセリルポリアシルアジペート-2 1.0
(3)パラフィン 1.0
(4)ベヘニルアルコール 1.0
(5)ベヘニルPGトリモニウムクロリド 1.0
(6)セトリモニウムクロリド 1.0
(7)ベヘントリモニウムクロリド 1.0
(8)ワセリン 1.0
(9)ヒドロキシエチルセルロース 0.4
(10)DPG 1.0
(11)ベヘナミドプロピルジメチルアミン 5.0
(12)BG 0.5
(13)ラウレス-23 0.1
(14)(C12-14)パレス-5 0.1
(15)ステアリン酸PEG-55 0.1
(16)ラウレス-4 0.1
(17)コメヌカエキス 0.1
(18)ジメチコン 2.0
(19)グリセリン 1.0
(20)アモジメチコン 1.0
(21)チャ種子油 0.1
(22)コメ胚芽油 0.1
(23)セバシン酸ジエチル 1.0
(24)ミリスチン酸オクチルドデシル 1.0
(25)メチルパラベン 0.2
(26)フェノキシエタノール 0.1
(27)香料 0.2
(28)精製水 残 余
【0049】
処方例2 ヘアトリートメント(7.61) 配合量(質量%)
(1)セテアリルアルコール 6.0
(2)ビスジグリセリルポリアシルアジペート-2 1.0
(3)パラフィン 1.0
(4)ベヘニルアルコール 1.0
(5)ベヘニルPGトリモニウムクロリド 0.5
(6)水添ポリイソブテン 0.5
(7)ベヘントリモニウムクロリド 0.5
(8)ワセリン 1.0
(9)ヒドロキシエチルセルロース 0.4
(10)サクラ葉エキス 0.1
(11)ステアルトリモニウムクロリド 0.5
(12)ベヘナミドプロピルジメチルアミン 0.2
(13)(C12-14)パレス-7 0.1
(14)(C12-14)パレス-5 0.1
(15)PPG-1/PEG-1ステアラミン 0.8
(16)ラウレス-4 0.1
(17)コメヌカエキス 0.1
(18)ジメチコン 1.0
(19)ソルビトール 1.0
(20)チャ種子油 0.1
(21)コメ胚芽油 0.1
(22)ジメチコン 1.0
(23)DPG 0.1
(24)サッカロミセス/コメヌカ発酵液エキス 0.1
(25)ミリスチン酸イソプロピル 1.0
(26)メチルパラベン 0.2
(27)フェノキシエタノール 0.1
(28)香料 0.2
(29)精製水 残 余
【0050】
処方例3 ヘアコンディショナー(7.73) 配合量(質量%)(1)セテアリルアルコール 4.0
(2)ビスジグリセリルポリアシルアジペート-2 1.0
(3)パラフィン 1.0
(4)ステアリルアルコール 2.0
(5)ベヘニルPGトリモニウムクロリド 1.0
(6)セトリモニウムクロリド 0.5
(7)ベヘントリモニウムクロリド 1.0
(8)セバシン酸ジエチル 0.5
(9)ヒドロキシエチルセルロース 0.1
(10)酒粕エキス 0.1
(11)ステアルトリモニウムクロリド 0.5
(12)ミネラルオイル 0.3
(13)(C12-14)パレス-7 0.1
(14)(C12-14)パレス-5 0.1
(15)ラウレス-23 0.1
(16)ベヘナミドプロピルジメチルアミン 1.0
(17)コメヌカエキス 0.1
(18)ジメチコン 2.0
(19)ソルビトール 1.0
(20)チャ種子油 0.1
(21)コメ胚芽油 0.1
(22)アモジメチコン 1.0
(23)DPG 1.0
(24)サッカロミセス/コメヌカ発酵液エキス 0.1
(25)ミリスチン酸オクチルドデシル 0.2
(26)メチルパラベン 0.2
(27)フェノキシエタノール 0.1
(28)香料 0.2
(29)精製水 残 余
【0051】
これらの処方例の組成物についても、洗い流し時の残り感、洗い流し時のなめらかさ、ドライヤー時のなめらかさ、ドライ後のまとまりについての評価を行ったところ、いずれ
の特性も優れており良好な結果を得た。