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特開2023-179848情報処理方法、情報処理装置、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023179848
(43)【公開日】2023-12-20
(54)【発明の名称】情報処理方法、情報処理装置、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/69 20140101AFI20231213BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20231213BHJP
【FI】
A63F13/69 510
A63F13/69 500
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022092704
(22)【出願日】2022-06-08
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (1)令和4年4月12日にインターネット上の生放送にて公開(https://www.youtube.com/watch?v=4XLfgOAhtlE) (2)令和4年4月14日に本技術を実装したアプリを公開(https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.koeitecmo.Might) (3)令和4年4月14日に本技術を実装したアプリを公開(https://apps.apple.com/jp/app/id1481318779) (4)令和4年4月14日に本技術を実装したアプリを公開(https://store.steampowered.com/app/1790310/_/)
(71)【出願人】
【識別番号】595000427
【氏名又は名称】株式会社コーエーテクモゲームス
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】河村 輝
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 翔太郎
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC19
(57)【要約】
【課題】抽選の趣向性を向上させること。
【解決手段】情報処理装置が、ユーザから第1の抽選が要求されたことに応答して、前記ユーザに付与するコンテンツと第2の抽選を実行する権利とを抽選する第1抽選処理と、前記第2の抽選を実行する権利を有する前記ユーザから前記第2の抽選が要求されたことに応答して、前記ユーザに付与するコンテンツを抽選する第2抽選処理と、を実行する情報処理方法が提供される。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置が、
ユーザから第1の抽選が要求されたことに応答して、前記ユーザに付与するコンテンツと第2の抽選を実行する権利とを抽選する第1抽選処理と、
前記第2の抽選を実行する権利を有する前記ユーザから前記第2の抽選が要求されたことに応答して、前記ユーザに付与するコンテンツを抽選する第2抽選処理と、
を実行する情報処理方法。
【請求項2】
前記第2の抽選における所定等級以上の複数の等級に含まれる少なくとも一の等級に対する当選確率は前記第1の抽選における当該一の等級に対する当選確率よりも高い、
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項3】
前記第1抽選処理では、第2の抽選を特定の対価の支払い有りで実行する権利を抽選し、
前記第2抽選処理では、前記ユーザに付与するコンテンツと前記第2の抽選を前記特定の対価の支払い無しで再度実行する権利とを抽選する、
請求項1または2に記載の情報処理方法。
【請求項4】
前記第2抽選処理では、前記ユーザが前記第2の抽選を再度実行する権利に特定回数連続して当選した場合、前記ユーザ、及び前記ユーザに応じたグループに含まれる他のユーザの少なくとも一方に、特定のコンテンツを付与する、
請求項3に記載の情報処理方法。
【請求項5】
前記第1の抽選及び前記第2の抽選における最も高い等級での景品を、複数のユーザにより前記第1の抽選が実行された回数と、前記複数のユーザにより前記第2の抽選が実行された回数と、に基づいて、決定する処理を実行する、
請求項1または2に記載の情報処理方法。
【請求項6】
前記第1の抽選と前記第2の抽選とのいずれか一方にて最も高い等級が当選された場合、前記景品を特定のコンテンツにリセットする、
請求項5に記載の情報処理方法。
【請求項7】
前記第1抽選処理では、前記ユーザが前記第1の抽選にて特定回数連続して、特定の等級以下の等級に当選した場合、前記第2の抽選を実行する権利を前記ユーザに付与する、
請求項1または2に記載の情報処理方法。
【請求項8】
前記第2抽選処理では、所定期間において前記ユーザが前記第2の抽選を実行した回数に基づいて、前記第2の抽選を実行する権利を有する前記ユーザに対する前記第2の抽選の対価を決定する、
請求項1または2に記載の情報処理方法。
【請求項9】
ユーザから第1の抽選が要求されたことに応答して、前記ユーザに付与するコンテンツと第2の抽選を実行する権利とを抽選する第1抽選部と、
前記第2の抽選を実行する権利を有する前記ユーザから前記第2の抽選が要求されたことに応答して、前記ユーザに付与するコンテンツを抽選する第2抽選部と、
を有する情報処理装置。
【請求項10】
ユーザから第1の抽選が要求されたことに応答して、前記ユーザに付与するコンテンツと第2の抽選を実行する権利とを抽選する第1抽選処理と、
前記第2の抽選を実行する権利を有する前記ユーザから前記第2の抽選が要求されたことに応答して、前記ユーザに付与するコンテンツを抽選する第2抽選処理と、
をコンピュータに実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理方法、情報処理装置、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ゲーム機、パーソナルコンピュータ、及びスマートフォン等の端末によりネットワークを介してサーバ装置等と接続し、オンラインでゲームを行う、いわゆるオンラインゲーム(ネットワークゲーム)が普及している。
【0003】
また、このオンラインゲーム等において、オンラインゲーム上で使用できるキャラクターやアイテム等のコンテンツを、ランダムに決定してユーザに付与すること(ガチャ(登録商標)、抽選)が知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第6724195号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の抽選では、例えば、抽選の趣向性に改善の余地がある。
【0006】
そこで、抽選の趣向性を向上させることができる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係る第1の態様では、情報処理装置が、ユーザから第1の抽選が要求されたことに応答して、前記ユーザに付与するコンテンツと第2の抽選を実行する権利とを抽選する第1抽選処理と、前記第2の抽選を実行する権利を有する前記ユーザから前記第2の抽選が要求されたことに応答して、前記ユーザに付与するコンテンツを抽選する第2抽選処理と、を実行する情報処理方法が提供される。
【0008】
また、本開示に係る第2の態様では、ユーザから第1の抽選が要求されたことに応答して、前記ユーザに付与するコンテンツと第2の抽選を実行する権利とを抽選する第1抽選部と、前記第2の抽選を実行する権利を有する前記ユーザから前記第2の抽選が要求されたことに応答して、前記ユーザに付与するコンテンツを抽選する第2抽選部と、を有する情報処理装置が提供される。
【0009】
また、本開示に係る第3の態様では、ユーザから第1の抽選が要求されたことに応答して、前記ユーザに付与するコンテンツと第2の抽選を実行する権利とを抽選する第1抽選処理と、前記第2の抽選を実行する権利を有する前記ユーザから前記第2の抽選が要求されたことに応答して、前記ユーザに付与するコンテンツを抽選する第2抽選処理と、をコンピュータに実行させるプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0010】
一側面によれば、抽選の趣向性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
図2】実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成例を示す図である。
図3】実施形態に係る情報処理装置の構成の一例を示す図である。
図4】実施形態に係る情報処理装置の通常抽選の際の処理の一例を示すフローチャートである。
図5】実施形態に係る通常抽選画面の一例を示す図である。
図6】実施形態に係るユーザDBに記憶される情報の一例を示す図である。
図7】実施形態に係る通常抽選DBに記憶される情報の一例を示す図である。
図8】実施形態に係る特別抽選画面の一例を示す図である。
図9】実施形態に係る情報処理装置の通常抽選の際の処理の一例を示すフローチャートである。
図10】実施形態に係る特別抽選DBに記憶される情報の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本開示の原理は、いくつかの例示的な実施形態を参照して説明される。これらの実施形態は、例示のみを目的として記載されており、本開示の範囲に関する制限を示唆することなく、当業者が本開示を理解および実施するのを助けることを理解されたい。本明細書で説明される開示は、以下で説明されるもの以外の様々な方法で実装される。
以下の説明および特許請求の範囲において、他に定義されない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語および科学用語は、本開示が属する技術分野の当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。
以下、図面を参照して、本開示の実施形態を説明する。
【0013】
<システム構成>
図1を参照し、実施形態に係る情報処理システム1の構成について説明する。図1は、実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。図1の例では、情報処理システム1は、情報処理装置10を有する。また、情報処理システム1は、ユーザ端末20A、ユーザ端末20B、及びユーザ端末20C(以下、区別する必要がない場合は、単に「ユーザ端末20」と称する。)を有する。図1の例では、情報処理装置10、及びユーザ端末20は、ネットワークNにより通信できるように接続されている。なお、情報処理装置10、及びユーザ端末20の数は図1の例に限定されない。
【0014】
ネットワークNの例には、例えば、インターネット、移動通信システム、無線LAN(Local Area Network)、LAN、及びバス等が含まれる。移動通信システムの例には、例えば、第5世代移動通信システム(5G)、第6世代移動通信システム(6G、Beyond 5G)、第4世代移動通信システム(4G)、第3世代移動通信システム(3G)等が含まれる。
【0015】
なお、以下では、抽選でユーザに提供するコンテンツとして、オンラインゲームで利用可能なコンテンツを提供する例について説明するが、本開示の技術はこれに限定されない。本開示の技術は、例えば、オンラインゲーム以外におけるコンテンツ、例えば、画像データ、音楽データ、データ以外の各種商品を含むコンテンツ(商品、製品)を抽選でユーザに提供する場合にも適用可能であり、そのような実施形態も本開示の技術的範囲に含まれる。
【0016】
情報処理装置10は、例えばゲームを提供する事業者が運営するサーバ装置、またはクラウドであり、ユーザ端末20にオンラインゲーム(ネットワークゲーム)を提供する。情報処理装置10は、抽選(ランダム型アイテム提供方式)により、オンラインゲーム上で使用できるキャラクターやアイテム等のコンテンツを、ユーザ端末20のユーザに付与する。
【0017】
ユーザ端末20は、例えば、スマートフォン、ゲーム専用機、パーソナルコンピュータ、タブレット型端末等の端末である。ユーザ端末20は、情報処理装置10から配信されたオンラインゲーム用のアプリケーション、またはWebブラウザを用いて、オンラインゲームをユーザにプレイさせる。また、ユーザ端末20は、ユーザからの操作により、情報処理装置10にて抽選を実行させ、オンラインゲーム上で使用できるコンテンツを取得する。
【0018】
<ハードウェア構成>
図2は、実施形態に係る情報処理装置10のハードウェア構成例を示す図である。図2の例では、情報処理装置10(コンピュータ100)は、プロセッサ101、メモリ102、通信インターフェイス103を含む。これら各部は、バス等により接続されてもよい。メモリ102は、プログラム104の少なくとも一部を格納する。通信インターフェイス103は、他のネットワーク要素との通信に必要なインターフェイスを含む。
【0019】
プログラム104が、プロセッサ101及びメモリ102等の協働により実行されると、コンピュータ100により本開示の実施形態の少なくとも一部の処理が行われる。メモリ102は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプのものであってもよい。メモリ102は、非限定的な例として、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体でもよい。また、メモリ102は、半導体ベースのメモリデバイス、磁気メモリデバイスおよびシステム、光学メモリデバイスおよびシステム、固定メモリおよびリムーバブルメモリなどの任意の適切なデータストレージ技術を使用して実装されてもよい。コンピュータ100には1つのメモリ102のみが示されているが、コンピュータ100にはいくつかの物理的に異なるメモリモジュールが存在してもよい。プロセッサ101は、任意のタイプのものであってよい。プロセッサ101は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、および非限定的な例としてマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサの1つ以上を含んでよい。コンピュータ100は、メインプロセッサを同期させるクロックに時間的に従属する特定用途向け集積回路チップなどの複数のプロセッサを有してもよい。
【0020】
本開示の実施形態は、ハードウェアまたは専用回路、ソフトウェア、ロジックまたはそれらの任意の組み合わせで実装され得る。いくつかの態様はハードウェアで実装されてもよく、一方、他の態様はコントローラ、マイクロプロセッサまたは他のコンピューティングデバイスによって実行され得るファームウェアまたはソフトウェアで実装されてもよい。
【0021】
本開示はまた、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体に有形に記憶された少なくとも1つのコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、プログラムモジュールに含まれる命令などのコンピュータ実行可能命令を含み、対象の実プロセッサまたは仮想プロセッサ上のデバイスで実行され、本開示のプロセスまたは方法を実行する。プログラムモジュールには、特定のタスクを実行したり、特定の抽象データ型を実装したりするルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、データ構造などが含まれる。プログラムモジュールの機能は、様々な実施形態で望まれるようにプログラムモジュール間で結合または分割されてもよい。プログラムモジュールのマシン実行可能命令は、ローカルまたは分散デバイス内で実行できる。分散デバイスでは、プログラムモジュールはローカルとリモートの両方のストレージメディアに配置できる。
【0022】
本開示の方法を実行するためのプログラムコードは、1つ以上のプログラミング言語の任意の組み合わせで書かれてもよい。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、またはその他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサまたはコントローラに提供される。プログラムコードがプロセッサまたはコントローラによって実行されると、フローチャートおよび/または実装するブロック図内の機能/動作が実行される。プログラムコードは、完全にマシン上で実行され、一部はマシン上で、スタンドアロンソフトウェアパッケージとして、一部はマシン上で、一部はリモートマシン上で、または完全にリモートマシンまたはサーバ上で実行される。
【0023】
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例には、磁気記録媒体、光磁気記録媒体、光ディスク媒体、半導体メモリ等が含まれる。磁気記録媒体には、例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ等が含まれる。光磁気記録媒体には、例えば、光磁気ディスク等が含まれる。光ディスク媒体には、例えば、ブルーレイディスク、CD(Compact Disc)-ROM(Read Only Memory)、CD-R(Recordable)、CD-RW(ReWritable)等が含まれる。半導体メモリには、例えば、ソリッドステートドライブ、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory)等が含まれる。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0024】
<構成>
図3を参照し、実施形態に係る情報処理装置10の構成について説明する。図3は、実施形態に係る情報処理装置10の構成の一例を示す図である。情報処理装置10は、通常抽選部11、特別抽選部12、及び提供部13を有する。これら各部は、情報処理装置10にインストールされた1以上のプログラムと、情報処理装置10のプロセッサ101、及びメモリ102等のハードウェアとの協働により実現されてもよい。
【0025】
通常抽選部11は、ユーザから通常抽選(「第1の抽選」の一例。)が要求されたことに応答して、ユーザに付与するコンテンツと、特別抽選(「第2の抽選」の一例。)を実行する権利とを抽選する。通常抽選部11は、ゲームでの成果(例えば、特定条件を満たすログイン、ゲームでのタスクの遂行等)等に応じて無償(無料、非課金)で入手できる通常抽選チケットを対価として通常抽選を実行させてもよい。
【0026】
特別抽選部12は、特別抽選を実行する権利を有するユーザから特別抽選が要求されたことに応答して、ユーザに付与するコンテンツを抽選する。なお、特別抽選は、通常抽選よりもユーザにとって有利な抽選でもよい。この場合、例えば、特別抽選における所定等級以上の複数の等級に含まれる少なくとも一の等級(例えば、最も高い等級等)に対する当選確率は、通常抽選における当該一の等級に対する当選確率よりも高く設定されていてもよい。特別抽選部12は、有償(有料、課金)または後述する特別抽選チケットを対価として特別抽選を実行させてもよい。有償で特別抽選を実行する場合、特別抽選部12は、例えば、現実の通貨(例えば、日本円)または仮想通貨等で購入できるゲーム内通貨を対価として特別抽選を実行させてもよい。
【0027】
提供部13は、オンラインゲームに関する各種の処理を行う。提供部13は、例えば、通常抽選、及び特別抽選でユーザに付与されたコンテンツを用いるゲームのサービスをユーザに提供する。また、提供部13は、例えば、後述するジャックポットに含まれる景品の数量が閾値を超えた場合に、各ユーザに対してその旨を通知してもよい。この場合、提供部13は、例えば、ゲームの表示画面、またはスマートフォン等であるユーザ端末20のホーム画面(待ち受け画面)またはロック画面において、バナーなどによりプッシュ通知をしてもよい。また、提供部13は、例えば、後述する図5の通常抽選画面に遷移するためのボタンの表示態様を変更(例えば、ボタンの色や形の変更、ボタンに対応付けられたアイコン表示等)することで通知してもよい。また、提供部13は、当該通知の有無、及び当該通知を行う閾値の値の設定をユーザが指定できるようにしてもよい。
【0028】
<処理>
次に、図4及び図8を参照し、実施形態に係る情報処理装置10の通常抽選の際の処理の一例について説明する。図4は、実施形態に係る情報処理装置10の通常抽選の際の処理の一例を示すフローチャートである。図5は、実施形態に係る通常抽選画面の一例を示す図である。図6は、実施形態に係るユーザDB(データベース)601に記憶される情報の一例を示す図である。図7は、実施形態に係る通常抽選DB701に記憶される情報の一例を示す図である。図8は、実施形態に係る特別抽選画面の一例を示す図である。図9は、実施形態に係る情報処理装置10の通常抽選の際の処理の一例を示すフローチャートである。図10は、実施形態に係る特別抽選DB1001に記憶される情報の一例を示す図である。
【0029】
なお、ユーザ端末20A~CのユーザのそれぞれをユーザA~Cと称する。以下では、ユーザAが通常抽選を行う場合の例について説明する。なお、ユーザA~Cのそれぞれは、例えば、アカウントのユーザID(ユーザの識別情報)及びパスワード等を用いて情報処理装置10の認証を受けて、情報処理装置10が提供するオンラインゲームにログインしていてもよい。そして、情報処理装置10とユーザ端末20との間の通信は、暗号化されていてもよい。
【0030】
<<通常抽選>>
ステップS101において、通常抽選部11は、ユーザAからの通常抽選の要求を受け付ける(取得する)。ここで、通常抽選部11は、例えば、ユーザAによる通常抽選の操作を受け付けたユーザ端末20Aから、通常抽選の要求を受信してもよい。ここで、通常抽選部11は、まず、ユーザAの操作に応答して、図5の通常抽選画面501をユーザ端末20Aに表示させておいてもよい。図5の例では、通常抽選画面501には、最も等級が高い「超1等」の景品コンテンツの情報511、「実行」ボタン512、及び「景品一覧」ボタン513が表示されている。なお、「景品一覧」ボタン513がユーザAにより押下された場合、ユーザ端末20Aは、通常抽選DB701に記録されている各等級の、等級名称、景品コンテンツ、及び当選確率等を表示させてもよい。また、「実行」ボタン512がユーザAにより押下された場合、ユーザ端末20Aは、通常抽選の要求を情報処理装置10に送信してもよい。
【0031】
続いて、通常抽選部11は、要求された通常抽選の対価をユーザAから徴収する(ステップS102)。ここで、通常抽選部11は、例えば、ユーザDB601に記録されているユーザAの保有コンテンツから、通常抽選の対価分のコンテンツ(例えば、通常抽選チケット)を徴収(保有数を減算)してもよい。なお、ユーザDB601は、情報処理装置10の内部の記憶装置に記録されてもよいし、情報処理装置10の外部の記憶装置(例えば、DBサーバ)に記録されてもよい。図6の例では、ユーザDB601には、ユーザIDに対応付けて、ユーザ情報、所属グループ、通常抽選実行回数、特別抽選実行回数、及び保有コンテンツを示す情報が記録されている。ユーザ情報は、ユーザに関する各種の情報である。ユーザ情報には、例えば、ユーザのアカウントのパスワード、メールアドレス、年齢等の情報が含まれてもよい。
【0032】
所属グループは、例えば、オンラインゲーム内でユーザが所属(参加)しているグループ(ギルド、チーム、軍)である。通常抽選実行回数は、所定期間(例えば、午前0時(午後12時)から一日間)においてユーザが通常抽選を実行した回数である。特別抽選実行回数は、所定期間においてユーザが特別抽選を実行した回数である。
【0033】
保有コンテンツは、オンラインゲーム内でユーザが保有しているコンテンツである。図6の例では、保有コンテンツには、コンテンツID毎の保有数の情報が含まれている。コンテンツIDはコンテンツの識別情報である。コンテンツには、例えば、ゲーム内通貨(例えば、宝玉)、ポイント、通常抽選の権利(以下で、適宜「通常抽選チケット」とも称する。)、特別抽選を再度実行する権利(特別抽選を特定の対価(例えば、ゲーム内通貨)の支払い無しで再度実行する権利。以下で、適宜「特別抽選チケット」とも称する。)、オンラインゲーム内で使用できる各キャラクター、オンラインゲーム内で使用できる各道具等が含まれてもよい。なお、ゲーム内通貨は、有償または無償で、ゲームでの成果等に応じてユーザに付与されてもよい。ポイントは、例えば、オンラインゲーム内で各キャラクター、及び各道具等と交換できてもよい。通常抽選チケットは、例えば、オンラインゲームでのプレイ結果によりユーザに付与されてもよい。特別抽選チケットは、例えば、特別抽選等で当選した景品としてユーザに付与されてもよい。
【0034】
続いて、通常抽選部11は、通常抽選DB701に基づいて、ユーザAに対する通常抽選を実行する(ステップS103)。なお、通常抽選DB701は、情報処理装置10の内部の記憶装置に記録されてもよいし、情報処理装置10の外部の記憶装置(例えば、DBサーバ)に記録されてもよい。図7の例では、通常抽選DB701には、等級IDに対応付けて、等級名称、景品コンテンツ、及び当選確率が記録されている。等級IDは、抽選対象の等級の識別情報である。等級名称は、等級の名称である。図7の例では、等級名称には、等級が高い順に、「超1等」、「1等」、「2等」、「3等」、「4等」等が含まれている。景品コンテンツは、抽選に当選した場合に付与されるコンテンツである。景品コンテンツには、1以上のコンテンツID毎の景品数の情報が含まれている。当選確率は、抽選で当選する確率である。図7の例では、最も等級が高い「超1等」の景品コンテンツは、100000ポイント及びジャックポットであり、当選確率は0.001%である。ここで、通常抽選部11は、例えば、通常抽選DB701に記録されている等級毎の当選確率と、乱数等とに基づいて、ユーザAに当選させる等級を特定(決定、選択)してもよい。そして、通常抽選部11は、例えば、当選した等級の景品コンテンツをユーザAに付与する。ここで、通常抽選部11は、例えば、ユーザAに付与したコンテンツをユーザDB601に記録してもよい。
【0035】
続いて、通常抽選部11は、最も高い等級などの景品に付加する特典(ジャックポット、追加景品、積み上がり景品)を更新する(ステップS104)。なお、通常抽選部11は、周期的等のタイミングでジャックポットを更新してもよい。この場合、通常抽選部11は、次回にジャックポットを更新する際に加算する値等を記録しておき、次回の周期的なタイミングでジャックポットを更新してもよい。また、通常抽選部11は、例えば、通常抽選DB701及び後述する特別抽選DB1001において、最も等級が高い「超1等」等に対するジャックポットを更新してもよい。この場合、通常抽選部11は、例えば、以下の式(1)のように複数のユーザ(例えば、ユーザA~C)により通常抽選が実行された回数と、複数のユーザにより特別抽選が実行された回数と、に基づいて、ジャックポットに含まれる景品の数量Sを決定(更新)してもよい。これにより、例えば、誰かが通常抽選または特別抽選を実行する度に当該等級に対する景品が増加していくため、複数ユーザでの抽選の趣向性を向上させることができる。
S=α×c+β×c ・・・(1)
【0036】
ここで、αとβは、所定の景品の数量(例えば、それぞれ5ポイント)でもよい。なお、βはαよりも大きい値でもよい。この場合、例えば、αは5ポイント、βは10ポイント等でもよい。cは、所定期間内において複数ユーザにより通常抽選が実行された回数である。通常抽選部11は、例えば、ユーザDB601に記録されている全ユーザの通常抽選実行回数の合計値をcとして算出してもよい。cは、所定期間内において複数ユーザにより特別抽選が実行された回数である。通常抽選部11は、例えば、ユーザDB601に記録されている全ユーザの特別抽選実行回数の合計値をcとして算出してもよい。
【0037】
また、通常抽選部11は、例えば、αとβを、当選した等級ごとに異なる値としてもよい。この場合、通常抽選部11は、以下の式(2)によりジャックポットに含まれる景品の数量Sを決定(更新)してもよい。ここで、iは各等級のインデックスであり、例えば、「超1等」は0、「1等」は1、「2等」は2としてもよい。αは通常抽選で当選した各等級に対する景品、βは特別抽選で当選した各等級に対する景品、c1iは、所定期間内において複数ユーザにより通常抽選で各等級が当選された回数、c2iは、所定期間内において複数ユーザにより特別抽選で各等級が当選された回数である。
S=Σα×c1i+Σβ×c2i ・・・(2)
【0038】
この場合、通常抽選部11は、例えば、例えば、当選した等級が低いほど、αとβの値を大きい値に決定してもよい。これにより、いわゆるハズレ(例えば、4等以下)の場合にはジャックポットに比較的多い量の景品が加算されるため、抽選の趣向性を向上させることができる。この場合、通常抽選部11は、例えば、当選した等級のインデックスiの値に所定の係数(例えば、1ポイント)を乗算した値をα及びβとしてもよい。この場合、例えば、「1等」が当選される度に1ポイントがジャックポットに加算され、「2等」が当選される度に2ポイントがジャックポットに加算される。
【0039】
また、通常抽選部11は、通常抽選と特別抽選とのいずれか一方にて最も高い等級である「超1等」等が当選された場合、当該等級に対する景品を初期値にリセットしてもよい。これにより、例えば、誰かが最も高い等級に当選するまで、誰かが通常抽選または特別抽選を実行する度に当該等級に対する景品が増加していくため、複数ユーザでの抽選の趣向性を向上させることができる。この場合、通常抽選部11は、通常抽選と特別抽選とのいずれか一方にて最も高い等級である「超1等」等が任意のユーザにより当選された場合、ジャックポットを0等の初期値にリセット(初期化)してもよい。この場合、図7の例では、最も等級が高い「超1等」が当選された場合、ジャックポット内のポイント数が0にリセットされ、次回の通常抽選及び特別抽選での「超1等」の景品コンテンツは、初期値である100000ポイントとなる。なお、ステップS104の処理において、通常抽選部11は、ジャックポットに含まれる景品の量を増加させる代わりに、またはこれに加えて、ジャックポットに含まれる景品のコンテンツを変更してもよい。この場合、通常抽選部11は、例えば、ジャックポットに含まれる景品のコンテンツをユーザにとってより有利なコンテンツ(例えば、レア度、レベル、ゲームでの能力に関する値等がより高いコンテンツ)に変更してもよい。
【0040】
続いて、通常抽選部11は、ユーザAに対して特別抽選の権利を景品とする抽選(特別抽選権の抽選)を実行する(ステップS105)。ここで、通常抽選部11は、例えば、乱数等に基づいて、ユーザAに特別抽選の権利を当選させるか否かを特定(決定、選択)してもよい。これにより、例えば、ユーザは、ゲームの進行等により無償で入手できる通常抽選チケットを消費して通常抽選を実行すると、特定の確率で、通常抽選よりも有利な特別抽選を実行できるようになる。なお、当該特別抽選の権利は、例えば、特別抽選を特定の対価(例えば、ゲーム内通貨)の支払い有りで実行する権利でもよい。なお、通常抽選部11は、ユーザAが通常抽選を特定回数実行する毎(例えば、5回毎)に、特別抽選権の抽選を実行してもよい。この場合、通常抽選部11は、特定のアイテムがユーザAにより使用された場合、使用されてから特定期間(例えば、30分間)はユーザAに対する当該特定回数を減少させてもよい。
【0041】
また、通常抽選部11は、ユーザが通常抽選にて特定回数(例えば、10回)連続して、特定の等級(例えば、「7等」)以下の等級に当選した場合、特別抽選を実行する権利を当該ユーザに付与してもよい。これにより、例えば、通常抽選でいわゆるハズレ(例えば、7等以下)ばかりが連続しているユーザに対して、特別抽選の権利が付与されるため、抽選の趣向性を向上させることができる。また、通常抽選部11は、ユーザが通常抽選にて特定回数連続して、特定の等級以下の等級に当選した場合、当該ユーザが次回に通常抽選をした際の特別抽選を実行する権利の当選確率を増加させてもよい。この場合、通常抽選部11は、例えば、特定の等級以下の等級に連続して当選した回数が大きいほど、次回に通常抽選をした際の特別抽選を実行する権利の当選確率をより大きな値に設定してもよい。
【0042】
また、通常抽選部11は、ユーザが通常抽選にて特定回数(例えば、100回)連続して、特定の等級(例えば、「7等」)以下の等級に当選した場合、ユーザAの所属グループのメンバーに、特定のコンテンツを付与してもよい。この場合、通常抽選部11は、例えば、所属グループが、ユーザDB601に記録されているユーザAの所属グループと同一である各ユーザに、当該特定のコンテンツを付与してもよい。当該特定のコンテンツは、例えば、特別抽選チケットでもよい。これにより、例えば、ソーシャルネットワークゲームの趣向性を向上させることができる。
【0043】
続いて、通常抽選部11は、特別抽選の権利に当選したか否かを判定する(ステップS106)。特別抽選の権利に当選していない場合(ステップS106でNO)、抽選処理を終了する。
【0044】
一方、特別抽選の権利に当選した場合(ステップS106でYES)、特別抽選部12は、特別抽選画面をユーザ端末20に表示させる(ステップS107)。図8の例では、特別抽選画面801には、最も等級が高い「超1等」の景品コンテンツの情報811、「実行」ボタン812、及び「景品一覧」ボタン813が表示されている。図8の例では、最も等級が高い「超1等」の景品コンテンツの情報811は、例えば、1以上の任意のユーザが10回通常抽選を行ったものの「超1等」が当選しなかったこと等により、ジャックポットとして50ポイントが加算され、「超1等」に当選した場合の景品が10050ポイントとなっている。なお、「景品一覧」ボタン813がユーザAにより押下された場合、ユーザ端末20Aは、特別抽選DB1001に記録されている各等級の、等級名称、景品コンテンツ、及び当選確率等を表示させてもよい。
【0045】
<<特別抽選>>
続いて、特別抽選部12は、ユーザAからの特別抽選の要求を受け付ける(ステップS201)。ここで、通常抽選部11は、例えば、ユーザAによる特別抽選の操作を受け付けたユーザ端末20Aから、特別抽選の要求を受信してもよい。ユーザ端末20Aは、図8の「実行」ボタン812がユーザAにより押下された場合、特別抽選の要求を情報処理装置10に送信してもよい。当該特別抽選の要求には、ユーザ端末20Aに表示されている最も等級が高い「超1等」の景品コンテンツの情報811が含まれてもよい。
【0046】
なお、特別抽選部12は、例えば、現在の「超1等」の景品の数量が、ユーザ端末20Aに表示されている景品コンテンツの情報811での数量よりも少ない場合、特別抽選をキャンセルして、ユーザ端末20Aの特別抽選画面801の景品コンテンツの情報811を更新してもよい。これにより、例えば、ユーザAが特別抽選を要求した際に他のユーザが「超1等」に当選したためジャックポットがリセットされた場合に、ユーザAの特別抽選をキャンセルすることができる。
【0047】
続いて、特別抽選部12は、要求された特別抽選の対価をユーザAから徴収する(ステップS202)。ここで、特別抽選部12は、例えば、ユーザDB601に記録されているユーザAの保有コンテンツから、特別抽選の対価分のコンテンツ(例えば、特別抽選チケット、またはゲーム内通貨)を徴収(保有数を減算)してもよい。この場合、特別抽選部12は、ユーザAが特別抽選チケットを保有している場合は特別抽選チケットを徴収してもよい。また、特別抽選部12は、ユーザAが特別抽選チケットを保有していない場合(通常抽選におけるステップS105の処理で特別抽選の権利に当選したことにより特別抽選が行われる場合)は特定額のゲーム内通貨を徴収してもよい。なお、ゲーム内通貨は、「特定の対価」の一例である。
【0048】
なお、特別抽選部12は、通常抽選におけるステップS105の処理で特別抽選の権利に当選したことにより特別抽選が行われる場合は、有償で購入できるゲーム内通貨を当該対価としてもよい。これにより、例えば、特別抽選は通常抽選よりも有利な抽選であるため、課金することをユーザに動機づけることができる。
【0049】
この場合、特別抽選部12は、例えば、所定期間においてユーザが特別抽選を実行した回数に基づいて、当該ユーザに対する当該対価を決定してもよい。この場合、特別抽選部12は、例えば、当該回数が増加するほど、当該対価の額(量)を多い額に決定してもよい。これにより、例えば、一日等当たりの特別抽選の実行回数が比較的少ないユーザは、比較的低減された額で特別抽選を実行できる。また、例えば、ユーザに別の日にログインして特別抽選を実行させることを動機づけることができる。
【0050】
一方、特別抽選部12は、後述するステップS205の処理で特別抽選での特別抽選チケットに当選したことにより特別抽選が行われる場合は、当該特別抽選チケットを当該対価としてもよい。これにより、例えば、一回課金した後は、無償で特別抽選を繰り返し実行できる可能性があるため、一回目の課金をユーザに動機づけることができる。
【0051】
続いて、特別抽選部12は、特別抽選DB1001に基づいて、ユーザAに対する特別抽選を実行する(ステップS203)。なお、特別抽選DB1001は、情報処理装置10の内部の記憶装置に記録されてもよいし、情報処理装置10の外部の記憶装置(例えば、DBサーバ)に記録されてもよい。図10の例では、特別抽選DB1001には、通常抽選DB701と同様に、等級IDに対応付けて、等級名称、景品コンテンツ、及び当選確率が記録されている。図10の例では、図7の通常抽選DB701の例と比較して、所定の等級に対して景品コンテンツに特別抽選チケットが追加で含まれていることと、各等級に対する当選確率とが異なっている。図10の例では、3等以上の等級(「超1等」、「1等」、「2等」、「3等」)の景品に特別抽選チケットが追加で含まれている。そのため、特別抽選では、特別抽選を再度実行する権利である特別抽選チケットにも当選できる。
【0052】
また、図10の例では、最も等級が高い「超1等」の景品コンテンツは、100000ポイント及びジャックポットであり、当選確率は0.01%である。そのため、ユーザは、通常抽選の場合よりも高い当選確率で、最も等級が高い「超1等」の抽選を行うことができる。
【0053】
特別抽選部12は、例えば、特別抽選DB1001に記録されている等級毎の当選確率と、乱数等とに基づいて、ユーザAに当選させる等級を特定(決定、選択)してもよい。そして、特別抽選部12は、例えば、当選した等級の景品コンテンツをユーザAに付与する。ここで、特別抽選部12は、例えば、ユーザAに付与したコンテンツをユーザDB601に記録してもよい。
【0054】
特別抽選部12は、例えば、ユーザAが特別抽選チケットに特定回数連続して当選した場合、ユーザA、及びユーザAに応じたグループに含まれる他のユーザの少なくとも一方に、特定の特典(恩恵)を付与してもよい。この場合、特別抽選部12は、当該特定の特典として、例えば、ユーザAが特別抽選チケットに連続して当選した回数に応じたコンテンツを付与してもよい。この場合、特別抽選部12は、例えば、所属グループが、ユーザDB601に記録されているユーザAの所属グループと同一である各ユーザに、当該特定のコンテンツを付与してもよい。また、特別抽選部12は、当該特定の特典として、例えば、特定のアイテムを購入可能としてもよい。また、特別抽選部12は、当該特定の特典として、例えば、ゲーム内のショップでセール(アイテムを通常よりも安価で購入可能とすること)を行わせてもよい。
【0055】
この場合、特別抽選部12は、例えば、ユーザAが特別抽選チケットに特定回数(例えば、10回)連続して当選した場合、ユーザAの次回の特別抽選では特別抽選チケットを景品コンテンツから除外してもよい。これにより、例えば、連続10回、特別抽選チケットに当選した場合、次回の抽選では特別抽選チケットに当選できなくなるものの、所属する軍団等のメンバー等に特定のコンテンツ(例えば、100ポイント)が付与される。そのため、特別抽選の趣向性を向上させることができる。
【0056】
この場合、特別抽選部12は、ユーザAが特別抽選チケットに特定回数連続して当選し、特別抽選が実行されたのち、通常抽選におけるステップS105の処理で特別抽選の権利に当選したことにより特別抽選が行われる場合を同様の処理を実行してもよい。この場合、特別抽選部12は、ユーザAが特別抽選チケットに特定回数連続して当選し、特別抽選が実行されたのち、有償で購入できるゲーム内通貨を対価として次回の特別抽選を実行可能としてもよい。これにより、例えば、特別抽選で特別抽選チケットに特定回数連続して当選した場合はさらに特別抽選を実行できるため、抽選の趣向性を向上させることができる。
【0057】
続いて、特別抽選部12は、ジャックポットを更新する(ステップS204)。ステップS204の処理は、図4のステップS104でのジャックポットを更新する処理と同様(同一)でもよい。また、特別抽選部12は、各ユーザが特別抽選チケットに連続して当選した回数に応じた数量の景品をジャックポットに加算してもよい。この場合、特別抽選部12は、例えば、特別抽選チケットに連続して当選した回数に所定の係数(例えば、5ポイント)を乗算した値の景品をジャックポットに加算してもよい。この場合、特別抽選チケットに連続して10回当選した場合、50ポイントがジャックポットに加算されてもよい。
【0058】
続いて、特別抽選部12は、ステップS203の特別抽選にて、特別抽選を再度実行する権利(特別抽選チケット)が付与されたか否かを判定する(ステップS205)。特別抽選を再度実行する権利が付与されている場合(ステップS205でYES)、特別抽選部12は、再度、図8の特別抽選画面801をユーザ端末20に表示させ(ステップS206)、ステップS201の処理に進む。一方、特別抽選を再度実行する権利が付与されていない場合(ステップS205でNO)、抽選処理を終了する。
【0059】
<変形例>
情報処理装置10は、一つの筐体に含まれる装置でもよいが、本開示の情報処理装置10はこれに限定されない。情報処理装置10の各部は、例えば1以上のコンピュータにより構成されるクラウドコンピューティングにより実現されていてもよい。また、情報処理装置10とユーザ端末20とを同一の筐体内に収容し、一体の情報処理装置として構成してもよい。また、情報処理装置10の各機能部の少なくとも一部の処理を、ユーザ端末20が実行するようにしてもよい。これらのような情報処理装置10についても、本開示の「情報処理装置」の一例に含まれる。
【0060】
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
【符号の説明】
【0061】
1 情報処理システム
10 情報処理装置
11 通常抽選部
12 特別抽選部
13 提供部
20 ユーザ端末
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10