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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023179879
(43)【公開日】2023-12-20
(54)【発明の名称】車両用照明装置、および車両用灯具
(51)【国際特許分類】
   F21S 41/19 20180101AFI20231213BHJP
   F21S 41/141 20180101ALI20231213BHJP
   F21W 103/35 20180101ALN20231213BHJP
   F21W 103/20 20180101ALN20231213BHJP
   F21W 103/00 20180101ALN20231213BHJP
   F21Y 115/15 20160101ALN20231213BHJP
   F21Y 115/30 20160101ALN20231213BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20231213BHJP
【FI】
F21S41/19
F21S41/141
F21W103:35
F21W103:20
F21W103:00
F21Y115:15
F21Y115:30
F21Y115:10 100
F21Y115:10 500
F21Y115:10 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022092772
(22)【出願日】2022-06-08
(71)【出願人】
【識別番号】000003757
【氏名又は名称】東芝ライテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100146592
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 浩
(74)【代理人】
【氏名又は名称】白井 達哲
(74)【代理人】
【識別番号】100176751
【弁理士】
【氏名又は名称】星野 耕平
(72)【発明者】
【氏名】池辺 翔太
(72)【発明者】
【氏名】金川 浩章
(72)【発明者】
【氏名】高橋 和宏
(72)【発明者】
【氏名】松田 陽平
(57)【要約】
【課題】ウェッジベース電球が装着されるソケットに装着されたとしても故障しにくく、且つ、ソケット端子との電気的な接続に関する信頼性を向上させることができる車両用照明装置、および車両用灯具を提供することである。
【解決手段】実施形態に係る車両用照明装置は、車両用灯具に設けられたソケットのソケット端子に装着可能な車両用照明装置である。車両用照明装置は、収納部と、前記収納部の一方の端部に設けられ、板状を呈し、前記ソケット端子に装着される挿入部と、を有するハウジングと;前記収納部の、前記挿入部側とは反対側の端部から露出する発光素子と;前記発光素子と電気的に接続された配線パターンを有し、前記ハウジングの内部に設けられた基板と;前記挿入部の幅方向の中央において、前記挿入部の厚み方向に、車両用照明装置の中心軸を挟んで設けられ、前記基板の前記配線パターンと電気的に接続された一対の端子と;を具備している。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両用灯具に設けられたソケットのソケット端子に装着可能な車両用照明装置であって、
収納部と、前記収納部の一方の端部に設けられ、板状を呈し、前記ソケット端子に装着される挿入部と、を有するハウジングと;
前記収納部の、前記挿入部側とは反対側の端部から露出する発光素子と;
前記発光素子と電気的に接続された配線パターンを有し、前記ハウジングの内部に設けられた基板と;
前記挿入部の幅方向の中央において、前記挿入部の厚み方向に、車両用照明装置の中心軸を挟んで設けられ、前記基板の前記配線パターンと電気的に接続された一対の端子と;
を具備した車両用照明装置。
【請求項2】
前記端子は、
前記挿入部の内部に設けられ、前記配線パターンと電気的に接続された第1の接触部と;
前記挿入部の外面に設けられ、前記第1の接触部と対向し、前記ソケット端子に接触する第2の接触部と;
一方の端部が前記第1の接触部と接続され、他方の端部が前記第2の接触部と接続された接続部と;
を有する請求項1記載の車両用照明装置。
【請求項3】
前記第1の接触部、前記第2の接触部、および前記接続部は、板状を呈し、一体に形成され、
前記第1の接触部は、導電性材料により前記配線パターンと接合されている請求項2記載の車両用照明装置。
【請求項4】
前記第1の接触部、前記第2の接触部、および前記接続部は、板状を呈し、一体に形成され、
前記第1の接触部は、前記第1の接触部を前記配線パターン側に向けて付勢する付勢部を有する請求項2記載の車両用照明装置。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1つに記載の車両用照明装置と;
前記車両用照明装置に設けられたハウジングの挿入部が挿入され、前記車両用照明装置に設けられた端子に電気的に接続される一対のソケット端子を有するソケットと;
を具備した車両用灯具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、車両用照明装置、および車両用灯具に関する。
【背景技術】
【0002】
口金を有さないウェッジベース電球が車両用照明装置として用いられている。ウェッジベース電球は白熱電球である。そのため、省電力化、長寿命化などの観点から、ウェッジベース電球は、発光ダイオードなどの発光素子を備えた車両用照明装置と置き換えられるようになってきている。
【0003】
ウェッジベース電球は、車両用灯具に設けられたソケットに押し込むようにして装着される。ウェッジベース電球に代えて、発光素子を備えた車両用照明装置を用いる場合、一般的には、ウェッジベース電球が装着されるソケットに、発光素子を備えた車両用照明装置も装着できるようにされる。
【0004】
しかしながら、この様にすると、ウェッジベース電球と発光素子を備えた車両用照明装置とを間違えてソケットに装着するおそれがある。ウェッジベース電球の点灯回路と、発光素子を備えた車両用照明装置の点灯回路とは構成が異なる。そのため、ウェッジベース電球のソケットに、発光素子を備えた車両用照明装置を間違えて装着した際に、ウェッジベース電球の点灯回路から発光素子に電流が流れて、発光素子が故障するおそれがある。
【0005】
また、発光素子が実装された基板と、一対のリード線が取り付けられたハウジングと、を備えた車両用照明装置が提案されている。この様な車両用照明装置をソケットに装着した際には、ソケット端子の弾性力により、一対のリード線を介して車両用照明装置がソケットに保持される。しかしながら、リード線の断面形状は円形であるため、リード線とソケット端子とは線接触することになる。そのため、車両用照明装置を保持する力が弱くなったり、リード線とソケット端子との電気的な接続に関する信頼性が低下したりするおそれがある。
【0006】
また、発光素子と、一対の端子を有する配線パターンが設けられた基板と、を備えた車両用照明装置が提案されている。この様な車両用照明装置をソケットに装着した際には、ソケット端子の弾性力により、配線パターンの端子を介して基板がソケットに保持される。しかしながら、配線パターンの端子は強度が低く、厚みも薄いため、車両用照明装置の着脱を繰り返し行うと、配線パターンの端子が破損したり、電気的な接続に関する信頼性が低下したりするおそれがある。
【0007】
そこで、ウェッジベース電球が装着されるソケットに装着されたとしても故障しにくく、且つ、ソケット端子との電気的な接続に関する信頼性を向上させることができる技術の開発が望まれていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2013-105652号公報
【特許文献2】特開2021-082551号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明が解決しようとする課題は、ウェッジベース電球が装着されるソケットに装着されたとしても故障しにくく、且つ、ソケット端子との電気的な接続に関する信頼性を向上させることができる車両用照明装置、および車両用灯具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
実施形態に係る車両用照明装置は、車両用灯具に設けられたソケットのソケット端子に装着可能な車両用照明装置である。車両用照明装置は、収納部と、前記収納部の一方の端部に設けられ、板状を呈し、前記ソケット端子に装着される挿入部と、を有するハウジングと;前記収納部の、前記挿入部側とは反対側の端部から露出する発光素子と;前記発光素子と電気的に接続された配線パターンを有し、前記ハウジングの内部に設けられた基板と;前記挿入部の幅方向の中央において、前記挿入部の厚み方向に、車両用照明装置の中心軸を挟んで設けられ、前記基板の前記配線パターンと電気的に接続された一対の端子と;を具備している。
【発明の効果】
【0011】
本発明の実施形態によれば、ウェッジベース電球が装着されるソケットに装着されたとしても故障しにくく、且つ、ソケット端子との電気的な接続に関する信頼性を向上させることができる車両用照明装置、および車両用灯具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本実施の形態に係る車両用照明装置を例示するための模式斜視図である。
図2】車両用照明装置の模式分解図である。
図3】発光部、および接続部を例示するための模式斜視図である。
図4】端子の模式斜視図である。
図5図4における端子をY方向から見た模式図である。
図6図4における端子をX方向から見た模式図である。
図7】端子の作用を例示するための模式断面図である。
図8】端子の他の配置を例示するための模式断面図である。
図9】(a)、(b)は、他の実施形態に係る第1の接触部と接続パッドとの接合を例示するための模式工程図である。
図10】他の実施形態に係る発光部を例示するための模式斜視図である。
図11】本実施の形態に係る車両用灯具を例示するための模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照しつつ、実施の形態について例示をする。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
また、各図中における矢印X、Y、Zは、互いに直交する三方向を表している。例えば、Z方向は、車両用照明装置1を、車両用灯具100に設けられたソケット101に挿入する方向としている。X方向は、ハウジング40の挿入部42の幅方向としている。Y方向は、ハウジング40の挿入部42の厚み方向としている。
【0014】
(車両用照明装置1)
本実施の形態に係る車両用照明装置1は、車両用灯具100に設けられたソケット101のソケット端子101a、101bに装着可能な車両用照明装置である。車両用照明装置1としては、例えば、自動車や鉄道車両などに設けられるルームランプ、メーターランプ、読書灯、制動灯、方向指示灯、尾灯などに用いられるものを例示することができる。ただし、車両用照明装置1の用途は、これらに限定されるわけではない。
【0015】
図1は、本実施の形態に係る車両用照明装置1を例示するための模式斜視図である。 図2は、車両用照明装置1の模式分解図である。
なお、図2おいては、カバー30を省いて描いている。
図3は、発光部10、および接続部20を例示するための模式斜視図である。
なお、図3は、図2における発光部10、および接続部20を、Y方向における反対側から見た場合である。
【0016】
図1、および図2に示すように、車両用照明装置1には、例えば、発光部10、接続部20、カバー30、ハウジング40、および端子50が設けられている。
【0017】
図2、および図3に示すように、発光部10は、例えば、基板11、および発光素子12を有する。
基板11は、例えば、板状を呈し、面11aと、面11aに対向する面11bとを有する。基板11の平面形状は、例えば、中心点を含む円の一部である。ただし、基板11の平面形状は、例示をしたものに限定されるわけではない。基板11の平面形状は、例えば、多角形などであってもよい。基板11の平面形状は、発光素子12の数、配置などに応じて適宜変更することができる。
【0018】
基板11は、絶縁性材料から形成することができる。基板11は、例えば、セラミックス(例えば、酸化アルミニウムや窒化アルミニウム)などの無機材料、紙フェノールやガラスエポキシなどの有機材料から形成される。また、基板11は、例えば、金属板の表面を絶縁性材料で被覆したメタルコア基板などであってもよい。
【0019】
発光素子12の発熱量が多い場合には、放熱の観点から熱伝導率の高い材料を用いて基板11を形成することが好ましい。熱伝導率の高い材料としては、例えば、酸化アルミニウムや窒化アルミニウムなどのセラミックス、高熱伝導性樹脂、メタルコア基板などを例示することができる。高熱伝導性樹脂は、例えば、PET(Polyethylene terephthalate)やナイロン等の樹脂に、酸化アルミニウムなどを用いたフィラーを混合させたものである。
【0020】
基板11の厚みは、例えば、0.5mm~3.0mm程度である。ただし、基板11の厚みは、例示をしたものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
【0021】
基板11の、接続部20側とは反対側の面11aには、配線パターン11cが設けられている。配線パターン11cは、例えば、実装パッドを有する。実装パッドには、発光素子12が電気的に接続される。配線パターン11cは、例えば、銅、アルミニウム、銀などの低抵抗金属から形成される。
【0022】
発光素子12は、収納部41の、挿入部42側とは反対側の端部から露出している。発光素子12は、基板11の面11aに、少なくとも1つ設けることができる。
発光素子12は、例えば、発光ダイオード、有機発光ダイオード、レーザダイオードなどとすることができる。
発光素子12は、例えば、PLCC(Plastic Leaded Chip Carrier)型などの表面実装型の発光素子とすることができる。また、発光素子12は、例えば、砲弾型などのリード線を有する発光素子とすることもできる。なお、図2、および図3に例示をした発光素子12は、表面実装型の発光素子である。
【0023】
また、発光素子12は、チップ状の発光素子とすることもできる。チップ状の発光素子は、例えば、COB(Chip On Board)により実装することができる。この場合、チップ状の発光素子と、チップ状の発光素子と配線パターン11cを電気的に接続する配線と、チップ状の発光素子と配線を囲む枠状の部材と、枠状の部材の内側に設けられチップ状の発光素子と配線を覆う封止部などと、を基板11の面11aに設けることができる。また、封止部には、蛍光体を含めることができる。蛍光体は、例えば、YAG系蛍光体(イットリウム・アルミニウム・ガーネット系蛍光体)とすることができる。なお、蛍光体の種類は、例示をしたものに限定されるわけではない。蛍光体の種類は、車両用照明装置1の用途などに応じて所望の発光色が得られるように適宜変更することができる。
【0024】
発光素子12の光の出射面は、基板11の面11aと略平行とすることができる。例えば、発光素子12は、主に、基板11の面11aに垂直な方向に向けて光を照射する。
発光素子12の数、大きさ、配置などは、例示をしたものに限定されるわけではなく、車両用照明装置1の大きさや用途などに応じて適宜変更することができる。なお、複数の発光素子12が設けられる場合には、複数の発光素子12を直列接続することができる。
【0025】
接続部20は、例えば、基板21、および回路部品22を有する。
基板21は、発光素子12と電気的に接続された配線パターン21eを有し、ハウジング40の内部に設けられている。
基板21は、例えば、板状を呈し、基板11の面11bに略垂直な方向に延びている。 基板21は、例えば、実装部21a、および装着部21bを有する。実装部21a、および装着部21bは、一体に形成することができる。
【0026】
Y方向から見た場合、実装部21aの形状は、例えば、四角形とすることができる。実装部21aの一方の端部は、基板11の面11bに設けられる。例えば、実装部21aの一方の端部は、基板11の面11bに接着することができる。また、実装部21aの一方の端部に凸部を設け、基板11の面11bに、実装部21aの凸部が嵌合される孔、凹部、溝などを設けることもできる。
【0027】
実装部21aの幅寸法W1は、例えば、5.0mm~15.0mm程度とすることができる。ただし、実装部21aの幅寸法W1は、基板11の大きさ、回路部品22の数や大きさなどに応じて適宜変更することができる。なお、実装部21aの幅寸法W1は、X方向における実装部21aの寸法である。
実装部21aの厚みT1は、例えば、0.1mm~3.0mm程度とすることができる。なお、実装部21aの厚みT1は、Y方向における実装部21aの寸法である。
【0028】
Y方向から見た場合、装着部21bの形状は、例えば、四角形とすることができる。装着部21bの一方の端部は、実装部21aの、基板11側とは反対側の端部に設けられている。装着部21bは、実装部21aの、基板11側とは反対側の端部から、基板11から離れる方向に延びている。
【0029】
装着部21bの幅寸法W2は、実装部21aの幅寸法W1よりも小さい。装着部21bの厚みは、実装部21aの厚みT1と同じとすることができる。
装着部21bは、例えば、X方向における実装部21aの中央に設けることができる。
【0030】
基板21(実装部21a、装着部21b)の材料は、例えば、前述した基板11の材料と同じとすることができる。発光素子12において発生した熱は、例えば、基板11を介して基板21に伝わり、基板21から端子50などを介して外部に放出される。そのため、発光素子12の温度上昇の抑制を考慮すると、熱伝導率の高い材料を用いて基板21を形成することが好ましい。熱伝導率の高い材料としては、例えば、酸化アルミニウムや窒化アルミニウムなどのセラミックス、高熱伝導性樹脂、メタルコア基板などを例示することができる。この場合、基板21の材料は、基板11の材料と同じであってもよいし、異なっていてもよい。
【0031】
基板21(実装部21a、装着部21b)の面21c、および面21dには、配線パターン21eを設けることができる。面21cに設けられた配線パターン21eと、面21dに設けられた配線パターン21eとは、例えば、導通ビアを介して、電気的に接続することができる。配線パターン21eは、例えば、銅、アルミニウム、銀などの低抵抗金属から形成される。配線パターン21eは、接続部21e2を介して、基板11に設けられた配線パターン11cと電気的に接続される。接続部21e2は、例えば、半田付けなどにより形成されたものとすることができる。
【0032】
実装部21aに設けられた配線パターン21eには、回路部品22が実装される。配線パターン21eは、装着部21bに設けられた接続パッド21e1と電気的に接続される。接続パッド21e1は、例えば、配線パターン21eと一体に形成することができる。接続パッド21e1は、基板21(装着部21b)の面21cと面21dに設けられている。一対の接続パッド21e1のそれぞれは、端子50を介して、ソケット101に設けられたソケット端子101a、101bと電気的に接続される。ソケット101に設けられたソケット端子101aを、端子50を介して、一方の接続パッド21e1と電気的に接続することで、配線パターン21eおよび配線パターン11cを介して、ソケット端子101aを発光素子12の一方の極性の電極に電気的に接続することができる。また、ソケット端子101bを、端子50を介して、他方の接続パッド21e1と電気的に接続することで、配線パターン21eおよび配線パターン11cを介して、ソケット端子101bを発光素子12の他方の極性の電極に電気的に接続することができる。
【0033】
なお、図2、および図3においては、回路部品22が、実装部21aの両面に設けられる場合を例示したが、回路部品22が、実装部21aの一方の面に設けられるようにしてもよい。ただし、回路部品22が、実装部21aの両面に設けられていれば、実装部21aの小型化、ひいては、車両用照明装置1の小型化を図ることができる。
【0034】
回路部品22は、発光素子12を有する発光回路を構成するために用いられる受動素子または能動素子とすることができる。
回路部品22は、例えば、ダイオード22a、抵抗22b、コンデンサ22cなどとすることができる。
ただし、回路部品22の種類は例示をしたものに限定されるわけではなく、発光素子12を有する発光回路の構成に応じて適宜変更することができる。例えば、回路部品22は、前述したものの他に、正特性サーミスタ、負特性サーミスタ、ツェナーダイオード、インダクタ、サージアブソーバ、バリスタ、FETやバイポーラトランジスタなどのトランジスタ、集積回路、演算素子などであってもよい。集積回路は、例えば、点滅回路、定電流回路、点灯回路(駆動回路)の少なくともいずれかを備えたものとすることができる。
【0035】
ここで、発光ダイオードなどの発光素子12には、極性がある。そのため、逆方向電圧が発光素子12に印加されないようにするためにダイオードを設けることができる。この場合、車両用照明装置1を車両用灯具100のソケット101に装着する際に方向性が無くなれば、車両用照明装置1の装着作業が容易となる。
【0036】
例えば、4つのダイオードを用いてブリッジ回路(ブリッジダイオード)を構成すれば、車両用照明装置1に無極性回路を設けることができる。図3に例示をしたダイオード22aは、いわゆる二素子ダイオードである。ダイオード22aが二素子ダイオードであれば、2つのダイオード22aを用いてブリッジ回路を構成することができるので、実装面積を小さくすることができる。
【0037】
抵抗22bは、例えば、表面実装型の抵抗器、リード線を有する抵抗器(酸化金属皮膜抵抗器)、スクリーン印刷法などを用いて形成された膜状の抵抗器などとすることができる。なお、図2に例示をした抵抗22bは、表面実装型の抵抗器である。表面実装型の抵抗器とすれば、実装面積を小さくすることができる。
【0038】
ここで、発光素子12の順方向電圧特性には、ばらつきがあるので、アノード端子とグランド端子との間の印加電圧を一定にすると、発光素子12から照射される光の明るさ(光束、輝度、光度、照度)にばらつきが生じる。そのため、発光素子12から照射される光の明るさが所定の範囲内に収まるように、発光素子12と直列接続された抵抗22bにより、発光素子12に流れる電流の値が所定の範囲内となるようにする。この場合、抵抗22bの抵抗値を変化させることで、発光素子12に流れる電流の値が所定の範囲内となるようにすることができる。
【0039】
例えば、抵抗22bが表面実装型の抵抗器やリード線を有する抵抗器などの場合には、発光素子12の順方向電圧特性に応じて適切な抵抗値を有する抵抗22bを選択する。例えば、抵抗22bが膜状の抵抗器の場合には、膜状の抵抗器の一部を除去すれば、抵抗値を増加させることができる。
【0040】
また、抵抗22bは、発光素子12に過大な電流が流れないようにする役割を有することもできる。
抵抗22bの数、大きさ、配置などは、例示をしたものに限定されるわけではなく、発光素子12の数や仕様などに応じて適宜変更することができる。
【0041】
コンデンサ22cは、例えば、ノイズ対策や電圧を平滑化させるために設けることができる。コンデンサ22cは、例えば、表面実装型のコンデンサ22cとすることができる。表面実装型のコンデンサ22cとすれば、実装面積を小さくすることができる。
【0042】
また、例えば、回路部品22の少なくとも一部を、基板11に設けることもできる。
また、例えば、回路部品22の少なくとも一部を、車両用照明装置1が装着される車両用灯具100の筐体102などに設けることもできる。この様にすれば、車両用照明装置1の構成を簡略化することができるので、車両用照明装置1の低コスト化を図ることができる。ただし、回路部品22が車両用照明装置1に設けられていれば、車両用照明装置1の保護や多機能化を図るのが容易となる。
【0043】
図1に示すように、カバー30は、発光部10の光の出射側に設けることができる。例えば、カバー30は、基板11の面11aを覆うように設けることができる。例えば、カバー30は、ハウジング40に着脱自在に取り付けられる。カバー30は、発光部10(発光素子12)を保護する。
【0044】
また、カバー30に光学要素の機能を持たせることもできる。例えば、図1に示すように、カバー30の先端を曲面として、カバー30にレンズの機能を持たせることができる。すなわち、車両用照明装置1に求められる配光特性などに応じてカバー30の形状を適宜変更することで、カバー30に種々の光学要素の機能を持たせることができる。
【0045】
カバー30は透明であってもよいし、透光性を有していれば着色されていてもよい。カバー30の光の出射面に凹凸を設け、光を散乱させることもできる。カバー30に、酸化チタンの粒子などの光散乱性粒子や蛍光体を塗布したり、含めたりすることもできる。カバー30の内壁や外壁に、光の反射率が高い材料(例えば、アルミニウムなど)を含む膜を設け、カバー30にリフレクタの機能を持たせることもできる。
【0046】
なお、カバー30は、省くこともできる。ただし、カバー30が設けられていれば、発光素子12などに外力が加わるのを抑制することができる。また、カバー30にレンズなどの光学要素の機能を持たせれば、車両用灯具100側の光学設計の自由度を大きくすることができる。
【0047】
図1、および図2に示すように、ハウジング40は、収納部41、および挿入部42を有する。収納部41、および挿入部42は、一体に形成することができる。ハウジング40(収納部41、挿入部42)は、例えば、樹脂などの絶縁性材料から形成することができる。ハウジング40は、例えば、射出成形などにより形成することができる。
【0048】
収納部41は、筒状を呈し、一方の端部が開口している。収納部41の内部には、発光部10(基板11)、および接続部20が収納される。基板11は、収納部41の開口を塞ぐように設けることができる。この様にすれば、収納部41の内部にゴミなどが侵入するのを抑制することができる。また、基板21の姿勢や位置を安定させることができる。そのため、接続パッド21e1と端子50との間の電気的な接続に関する信頼性を向上させることができる。また、端子50に過大な力が作用するのを抑制することができる。
【0049】
挿入部42は、板状を呈し、収納部41の開口側とは反対側の端部に設けられている。挿入部42は、ソケット端子101a、101bに装着される。挿入部42の内部には、基板21の装着部21bが挿入される空間が設けられている。Y方向から見た場合、挿入部42の形状は、例えば、四角形とすることができる。挿入部42の幅寸法W3は、例えば、6.0mm~16.0mm程度とすることができる。なお、挿入部42の幅寸法W3は、X方向における挿入部42の寸法である。挿入部42の厚みT2は、例えば、1.5mm~3.0mm程度とすることができる。なお、挿入部42の厚みT2は、Y方向における挿入部42の寸法である。
【0050】
挿入部42の面42a、および面42bには、Z方向に延びる溝42cが設けられている。溝42cの、収納部41側とは反対側の端部は開口している。面42aに設けられた溝42cは、面42aの中央に設けられている。面42bに設けられた溝42cは、面42bの中央に設けられている。溝42cには、端子50の第2の接触部52が設けられる。溝42cが設けられていれば、X方向における第2の接触部52の位置がズレるのを抑制することができる。
【0051】
図2に示すように、端子50は、一対設けることができる。一対の端子50は、挿入部42の幅方向の中央において、挿入部42の厚み方向に、車両用照明装置1の中心軸1aを挟んで設けられている。一対の端子50は、基板21の配線パターン21e(接続パッド21e1)と電気的に接続される。
図4は、端子50の模式斜視図である。
図5は、図4における端子50をY方向から見た模式図である。
図6は、図4における端子50をX方向から見た模式図である。
図7は、端子50の作用を例示するための模式断面図である。
【0052】
図4図7に示すように、端子50は、例えば、第1の接触部51、第2の接触部52、および接続部53を有する。第2の接触部52は、第1の接触部51と対向している。Y方向から見た場合、第1の接触部51の形状、および第2の接触部52の形状は、長方形とすることができる。第1の接触部51、および第2の接触部52は、Z方向に延びている。接続部53の一方の端部は第1の接触部51と接続され、接続部53の他方の端部は第2の接触部52と接続されている。接続部53は、Y方向に延びている。
【0053】
第1の接触部51、第2の接触部52、および接続部53は、板状を呈し、一体に形成されている。端子50は、例えば、塑性加工により、帯状の板材を折り曲げることで形成することができる。端子50は、導電性材料から形成される。端子50は、例えば、銅合金やステンレスなどの金属から形成される。
【0054】
第1の接触部51は、挿入部42の内部に設けられる。第1の接触部51と、挿入部42の内部空間の内壁との間には隙間を設けることができる。
第2の接触部52は、挿入部42の面42aに設けることができる。この場合、第2の接触部52は、挿入部42の面42aに設けられた溝42c、または、挿入部42の面42bに設けられた溝42cに設けることもできる。第2の接触部52が、溝42cに設けられていれば、第2の接触部52の位置がズレるのを抑制することができる。
第2の接触部52は、ソケット端子101a、101bに接触する。
【0055】
この場合、帯状の板材を折り曲げて端子50を形成し、形成された端子50を挿入部42に差し込むようにすることができる。また、帯状の板材の一方の端部側を挿入部42に差し込み、帯状の板材を折り曲げて端子50を形成することもできる。
【0056】
第1の接触部51、第2の接触部52、および接続部53の幅寸法W4は、例えば、0.5mm~3.0mm程度とすることができる。なお、幅寸法W4は、X方向における第1の接触部51、第2の接触部52、および接続部53の寸法である。第1の接触部51、第2の接触部52、および接続部53の厚みT3は、例えば、0.15mm~0.4mm程度とすることができる。なお、厚みT3は、Y方向における第1の接触部51、第2の接触部52、および接続部53の寸法である。第1の接触部51の長さL1は、例えば、4.0mm~8.0mm程度とすることができる。なお、長さL1は、Z方向における第1の接触部51の長さである。第2の接触部52の長さL2は、例えば、4.0mm~11.0mm程度とすることができる。なお、長さL2は、Z方向における第2の接触部52の長さである。接続部53の長さL3は、例えば、0.5mm~3.0mm程度とすることができる。なお、長さL3は、Y方向における接続部53の長さである。
【0057】
図7に示すように、第1の接触部51は、基板21の装着部21bに設けられた配線パターン21e(接続パッド21e1)と電気的に接続される。そのため、車両用照明装置1を車両用灯具100のソケット101に装着した際に、ソケット101のソケット端子101a、101bと、車両用照明装置1の発光素子12とが、端子50、配線パターン21e、および配線パターン11cを介して電気的に接続される。
【0058】
第1の接触部51と接続パッド21e1とは、直接接触させることができる。ところが、車両用照明装置1には、走行などに伴う振動が加わる。振動などにより、第1の接触部51と接続パッド21e1との間に隙間が生じると、第1の接触部51と接続パッド21e1との間の電気的な接続が阻害されたり、電気抵抗が高くなったりするおそれがある。
【0059】
そこで、図7に示すように、第1の接触部51には、付勢部51aが設けられている。付勢部51aは、第1の接触部51を配線パターン21e(接続パッド21e1)側に向けて付勢する。例えば、付勢部51aは、第1の接触部51の、第2の接触部52側の面から、第2の接触部52側に向けて延びている。付勢部51aは、第1の接触部51が延びる方向(Z方向)に対して傾斜している。付勢部51aの先端の近傍は、挿入部42の内部空間の内壁に設けられた孔42dの内壁や、凹部の内壁に接触している。付勢部51aの先端の近傍が、孔42dなどの内部に設けられていれば、第1の接触部51の位置がズレるのを抑制することができる。
【0060】
振動などにより、第1の接触部51に、挿入部42の内壁側に向かう力(接続パッド21e1から離れる方向の力)が作用すると、付勢部51aの弾性力により、第1の接触部51が接続パッド21e1側に押し戻される。そのため、第1の接触部51と接続パッド21e1との間に隙間が生じるのを抑制することができるので、第1の接触部51と接続パッド21e1との間の電気的な接続に関する信頼性を向上させることができる。
【0061】
図8は、端子50の他の配置を例示するための模式断面図である。
図7に例示をした端子50は、Z方向において、接続部53が収納部41側とは反対側に位置するように、挿入部42に設けられている。
これに対して、図8に例示をした端子50は、Z方向において、接続部53が収納部41側に位置するように、挿入部42に設けられている。
この様にしても、図7に例示をした端子50と同様の作用効果を享受することができる。
【0062】
また、第1の接触部51は、導電性材料により配線パターン21e(接続パッド21e1)と接合することもできる。導電性材料を用いて第1の接触部51と接続パッド21e1とを接合する場合には、付勢部51aを省くことができる。
【0063】
導電性材料は、例えば、半田や導電性接着剤などである。第1の接触部51と接続パッド21e1とが接合されていれば、走行などに伴う振動が加わったとしても、第1の接触部51と接続パッド21e1との間の電気的な接続を維持することができる。また、ハウジング40から発光部10、および接続部20が脱落するのを抑制することができる。
【0064】
例えば、装着部21bの接続パッド21e1にペースト状の導電性材料を塗布し、端子50が取り付けられたハウジング40の内部に発光部10および接続部20を装着し、ペースト状の導電性材料を硬化させることで、第1の接触部51と接続パッド21e1とを接合することができる。
【0065】
図9(a)、(b)は、他の実施形態に係る第1の接触部51と接続パッド21e1との接合を例示するための模式工程図である。
まず、図9(a)に示すように、導電性材料を用いて、帯状の導電性部材50aを接続パッド21e1に接合する。
次に、図9(b)に示すように、帯状の導電性部材50aが接合された発光部10および接続部20をハウジング40(挿入部42)の内部に装着する。
続いて、帯状の導電性部材50aを折り曲げて、第1の接触部51、第2の接触部52、および接続部53を有する端子50を形成する。
この様にしても、第1の接触部51と接続パッド21e1とを接合することができる。
【0066】
図10は、他の実施形態に係る発光部10aを例示するための模式斜視図である。
図2に例示をした発光部10においては、発光素子12は、主に、基板11の面11aに垂直な方向(例えば、Z方向)に光を照射する。
これに対して、図10に例示をした発光部10aにおいては、発光素子12は、主に、基板11の面11aの平行な方向(例えば、Y方向)に光を照射する。発光部10aの場合も、発光素子12は、収納部41の、挿入部42側とは反対側の端部から露出している。
例えば、図10に示すように、基板11の面11aに基板12aを設け。基板12aの面に発光素子12を設けることができる。
【0067】
また、基板12aと基板21を一体化することもできる。例えば、実装部21aの、装着部21b側とは反対側の端部を基板11の面11aから突出させて、基板12aとすることができる。この様にすれば、基板21に、発光素子12、および回路部品22を設けることができるので、製造工程の簡略化、ひいては製造コストの低減を図ることができる。なお、基板12aと基板21を一体化する場合には、基板11に配線パターン11cを設ける必要はない。また、基板11を省くこともできる。ただし、基板11が設けられていれば、基板21と一体化された基板12aの姿勢を安定させることができる。また、ハウジング40の内部にゴミなどが侵入するのを抑制することができる。
【0068】
ここで、ウェッジベース電球の場合は、ウェッジベース電球の、ソケット端子に挿入する板状の部分の幅方向に、ウェッジベース電球の中心軸を挟んで一対のリード線が設けられている。そのため、ウェッジベース電球が装着されるソケットに装着可能な、発光素子を有する車両用照明装置も、ソケット端子に挿入する板状の部分の幅方向に、車両用照明装置の中心軸を挟んで一対の配線パターンの端子が設けられている。ウェッジベース電球のリード線の配置と、発光素子を有する車両用照明装置の配線パターンの端子の配置が同じになっていると、ウェッジベース電球のソケットに、発光素子を備えた車両用照明装置を間違えて装着した際に、ウェッジベース電球の点灯回路から発光素子に電流が流れて、発光素子が故障するおそれがある。
【0069】
これに対して、本実施の形態に係る車両用照明装置1の場合は、ハウジング40の挿入部42の厚み方向(幅方向に直交する方向)に、車両用照明装置1の中心軸1aを挟んで一対の端子50が設けられている。すなわち、一対の端子50の配置は、ウェッジベース電球のリード線の配置と異なっている。そのため、ウェッジベース電球のソケットに、車両用照明装置1を間違えて装着したとしても、発光素子12に電流が流れるのを抑制することができる。
【0070】
また、第2の接触部52の、ソケット端子101a、101b側の面は平坦な面であるため、端子50とソケット端子101a、101bとの接触面積を大きくすることができる。そのため、端子50とソケット端子101a、101bとの電気的な接続に関する信頼性を向上させることができる。
また、第2の接触部52は板材であるため、配線パターンの端子に比べて強度が高く、厚みも厚い。そのため、車両用照明装置1の着脱を繰り返し行っても、端子50の第2の接触部52が破損したり、電気的な接続に関する信頼性が低下したりするのを抑制することができる。
【0071】
すなわち、本実施の形態に係る車両用照明装置1とすれば、ウェッジベース電球が装着されるソケットに装着されたとしても故障しにくく、且つ、ソケット端子101a、101bとの接続に関する信頼性を向上させることができる。
【0072】
(車両用灯具100)
本発明の1つの実施形態において、車両用照明装置1を具備した車両用灯具100を提供することができる。前述した車両用照明装置1に関する説明、および車両用照明装置1の変形例(例えば、前述した発光部10aなど)は、いずれも車両用灯具100に適用することができる。
【0073】
図11は、本実施の形態に係る車両用灯具100を例示するための模式図である。
なお、以下においては、一例として、前述した車両用照明装置1が1つ設けられる場合を例示するが、車両用照明装置1は、少なくとも1つ設けられていればよい。
【0074】
図11に示すように、車両用灯具100には、例えば、車両用照明装置1、ソケット101、筐体102、およびカバー103を設けることができる。
【0075】
ソケット101は、筐体102に設けることができる。ソケット101には、車両用照明装置1に設けられたハウジング40の挿入部42が挿入される。ソケット101は、例えば、樹脂などの絶縁性材料から形成される。
また、図11においては、ソケット101と筐体102とを別個に設ける場合を例示したが、ソケット101と筐体102とを一体的に形成しても良い。
【0076】
ソケット101には、一方の端部に開口する凹部を設けることができる。凹部の内部には、車両用照明装置1(挿入部42)が挿入される。また、凹部の内部には、一方の電圧極性(例えば、プラス)に対応するソケット端子101aと、他方の電圧極性(例えば、マイナス)に対応するソケット端子101bを設けることができる。なお、前述したように、車両用照明装置1に無極性回路が設けられていれば、車両用照明装置1(挿入部42)の装着方向は限定されない。
【0077】
ソケット端子101a、101bは弾性変形が可能である。挿入部42を凹部の内部に挿入した際に、ソケット端子101a、101bは、それぞれ、端子50と電気的に接続される。
【0078】
ソケット端子101a、101bには、車両用灯具100の外部に設けられた点灯回路などを電気的に接続することができる。なお、筐体102の内部および外面の少なくともいずれかに点灯回路を設けることもできる。
【0079】
筐体102の形状は、例えば、一方の端部側が開口した箱状とすることができる。筐体102は、例えば、光を透過しない樹脂などから形成される。
カバー103は、筐体102の開口を塞ぐように設けることができる。カバー103は、透光性を有する樹脂などから形成することができる。カバー103は、レンズなどの機能を有するものとしたり、グレアを抑制するものとしたりすることができる。また、カバー103は、筐体102に開閉可能に設けたり、着脱可能に設けたりすることができる。
【0080】
その他、筐体102の内部に、リフレクタ、レンズなどの光学要素を設けることもできる。
【0081】
以上、本発明のいくつかの実施形態を例示したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。これら実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、前述の各実施形態は、相互に組み合わせて実施することができる。
【符号の説明】
【0082】
1 車両用照明装置、1a 中心軸、10 発光部、12 発光素子、20 接続部、21 基板、21e 配線パターン、22 回路部品、30 カバー、40 ハウジング、41 収納部、42 挿入部、50 端子、51 第1の接触部、51a 付勢部、52 第2の接触部、53 接続部、100 車両用灯具、101 ソケット、101a ソケット端子、101b ソケット端子
図1
図2
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