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特開2023-179884ネットワークシステム、情報処理方法、およびサーバ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023179884
(43)【公開日】2023-12-20
(54)【発明の名称】ネットワークシステム、情報処理方法、およびサーバ
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20231213BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022092782
(22)【出願日】2022-06-08
(71)【出願人】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100148275
【弁理士】
【氏名又は名称】山内 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100142745
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 世子
(72)【発明者】
【氏名】井出 永
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA22
(57)【要約】
【課題】ユーザ音声に基づくメモを効率的に利用するための技術を提供する。
【解決手段】ユーザの音声を取得するための第1の端末200と、所定のページを閲覧可能な第2の端末300と、サーバ100と、を備えるネットワークシステム1が提供される。サーバは、第1の端末からのユーザの音声からキーワードを抽出し、所定のページにキーワードを投稿する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの音声を取得するための第1の端末と、
所定のページを閲覧可能な第2の端末と、
サーバと、を備え、
前記サーバは、前記第1の端末からのユーザの音声からキーワードを抽出し、前記所定のページに前記キーワードを投稿する、ネットワークシステム。
【請求項2】
前記第2の端末は、ユーザからの第1の指示に従って、前記サーバからのデータに基づいて、前記ユーザの音声を変換したテキストを表示する、請求項1に記載のネットワークシステム。
【請求項3】
前記第2の端末は、ユーザからの第2の指示に従って、前記サーバからのデータに基づいて、前記ユーザの音声をスピーカから出力する、請求項1または2に記載のネットワークシステム。
【請求項4】
前記第2の端末は、前記キーワード毎のチェックボックスを表示して、ユーザにチェックされたキーワードに関する情報を前記サーバに送信するとともに、前記チェックされたキーワードに所定のマークを付す、または、前記チェックされたキーワードを表示しないようにする、請求項1または2に記載のネットワークシステム。
【請求項5】
前記所定のページとして、複数のチャンネルが準備され、
前記複数のチャンネル毎にキーワードが対応付けられており、
前記サーバは、前記ユーザの音声から、前記ユーザに指定されたチャンネルに登録されている前記キーワードを抽出する、請求項1または2に記載のネットワークシステム。
【請求項6】
前記複数のチャンネル毎に1または複数のユーザが対応付けられる、請求項5に記載のネットワークシステム。
【請求項7】
前記サーバは、前記ユーザの音声に基づいて、投稿先のチャンネルを決定する、請求項5に記載のネットワークシステム。
【請求項8】
前記第1の端末がユーザによって利用されてから所定の期間内に所定の音声が検知された場合に、前記キーワードの抽出および投稿が実行される、請求項1または2に記載のネットワークシステム。
【請求項9】
前記第1の端末は、冷蔵庫に搭載され、
前記キーワードは、食材名を含む、請求項1または2に記載のネットワークシステム。
【請求項10】
第1の端末がユーザ音声を取得するステップと、
サーバが、前記第1の端末からのユーザ音声からキーワードを抽出するステップと、
前記サーバが、所定のページに前記キーワードを投稿するステップと、
第2の端末が、前記所定のページを閲覧するステップと、を備える情報処理方法。
【請求項11】
第1の端末と第2の端末を通信するための通信インターフェイスと、
前記通信インターフェイスを介して前記第1の端末からユーザ音声を受信して、当該ユーザ音声からキーワードを抽出し、所定のページに前記キーワードを投稿するためのプロセッサと、を備えるサーバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、音声メモの技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ユーザ音声をテキスト変換して記憶するための技術が知られている。たとえば、特開2022-52695号公報(特許文献1)には、音声ファイルに対するテキスト変換記録とメモをともに管理する方法、システム、およびコンピュータ読み取り可能な記録媒体が記載されている。特許文献1によると、音声記録管理方法は、音声をテキストに変換して音声記録を生成する段階と、前記音声の録音中または再生中に作成されたメモを前記音声記録とマッチングして管理する段階と、前記音声記録と前記メモを連係させて提供する段階と、を含む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-52695号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、ユーザ音声に基づくメモを効率的に利用するための技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明のある態様に従うと、ユーザの音声を取得するための第1の端末と、所定のページを閲覧可能な第2の端末と、サーバと、を備えるネットワークシステムが提供される。サーバは、第1の端末からのユーザの音声からキーワードを抽出し、所定のページにキーワードを投稿する。
【発明の効果】
【0006】
以上のように、この発明によれば、ユーザ音声に基づくメモを効率的に利用するための技術が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】第1の実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成を示すイメージ図である。
図2】第1の実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体的な機能や動作概要を示すイメージ図である。
図3】第1の実施の形態にかかるサーバ100の構成を表わすブロック図である。
図4】第1の実施の形態にかかるユーザ情報データ121を示すイメージ図である。
図5】第1の実施の形態にかかる機器情報データ122を示すイメージ図である。
図6】第1の実施の形態にかかるサーバ100の情報処理を示すフローチャートである。
図7】第1の実施の形態にかかる電気機器200の構成を表わすブロック図である。
図8】第1の実施の形態にかかる通信端末300の構成を表わすブロック図である。
図9】第2の実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体的な機能や動作概要を示すイメージ図である。
図10】第2の実施の形態にかかるチャンネル情報データ126を示すイメージ図である。
図11】第2の実施の形態にかかるカテゴリー情報データ127を示すイメージ図である。
図12】第2の実施の形態にかかるサーバ100の情報処理を示すフローチャートである。
図13】第3の実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体的な機能や動作概要を示すイメージ図である。
図14】第5の実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体的な機能や動作概要を示すイメージ図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<第1の実施の形態>
<ネットワークシステム1の概要>
【0009】
まず、図1を参照して本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成について説明する。本実施の形態にかかるネットワークシステム1は、主に、サーバ100と、冷蔵庫200Aや電子レンジ200Bやエアコン200Cやテレビ200Dなどの電気機器200と、スマートフォンやタブレットなどの通信端末300と、電気機器200などをインターネットなどの外部のネットワークに接続するための無線ルータ400、などを含む。
【0010】
なお、サーバ100としては、本実施の形態においては、図2に示すように、主に電気機器200とデータをやり取りする家電サーバ100Aや、SNS(Social Networking Service)を提供するSNSサーバ100Bなどが準備される。以下では、これらのサーバを総称して、サーバ100ともいう。
【0011】
電気機器200は、冷蔵庫200Aや電子レンジ200Bやエアコン200Cやテレビ200Dなどに限らず、洗濯機、空気清浄器、加湿器、除湿器、掃除機、自動調理鍋、炊飯器、照明などの家電、パーソナルコンピュータ、ハードディスクレコーダ、プロジェクタ、音楽プレーヤー、ゲーム機、スピーカなどのAV(オーディオ・ビジュアル)機器、太陽光発電システム、蓄電池システム、給湯システムなどのHEMS設備、組み込み照明、インターホン、電気錠、給湯器、温水洗浄便座コントローラなどの住宅設備、などであってもよい。以下では、これらを総称して電気機器200という。
【0012】
また、通信端末300も、スマートフォンに限らず、パーソナルコンピュータやタブレットやゲーム機やスピーカやウェアラブル端末などであってもよい。以下では、これらを総称して通信端末300という。
<ネットワークシステム1の機能構成>
【0013】
次に、図2を参照して本実施の形態にかかるネットワークシステム1の動作概要について説明する。
【0014】
まず、ユーザが電気機器200としての冷蔵庫200Aに対して所定の動作を実行すると、冷蔵庫200Aがユーザの音声を受け付けてユーザが発話した音声データをサーバ100にアップロードする。
【0015】
サーバ100は、ユーザ発話音声データから所定のキーワードを抽出して、当該キーワードをSNSの所定のチャンネルに投稿する。たとえば、冷蔵庫200Aに関しては、予め、メニューや食材などのキーワードが登録されている。これによって、当該ユーザの通信端末300や、ユーザの家族の通信端末300で、SNSのチャンネルの投稿を閲覧することができる。
【0016】
また、本実施の形態においては、ユーザが、当該投稿に対応する通信端末300の「もっと見る」ボタンを押すと、通信端末300は、ユーザの音声をそのままテキストに変換した文章を表示する。
【0017】
また、本実施の形態においては、ユーザが、当該投稿に対応する通信端末300の「音声データLINK」ボタンを押すと、通信端末300は、スピーカから、ユーザ発話音声内容をそのまま音声出力する。
【0018】
このように、本実施の形態にかかるネットワークシステム1においては、ユーザが、購入すべき食材やメニューなどを冷蔵庫200Aの前でつぶやくと、当該ユーザの家族のチャンネルの必要な食材やメニューなどがリスト表示される。これによって、ユーザの家族に、購入すべき食材を、一目瞭然に、効率的に伝達することができる。
【0019】
以下、このような機能を実現するためのネットワークシステム1の具体的な構成について詳述する。
<サーバの構成>
【0020】
まず、本実施の形態にかかるネットワークシステム1を構成するサーバの構成の一態様について説明する。なお、本実施の形態にかかるネットワークシステム1で利用される機能は、家電サーバ100AとSNSサーバ100Bのような、2つのサーバ100で実現することに限られるものではなく、クラウド上のさらに多くの装置によって実現されてもよいし、さらに少ない装置によって実現されてもよい。以下では、説明のために、これらのサーバ群を1つのサーバ100として説明する。
【0021】
図3を参照して、サーバ100は、主たる構成要素として、CPU(Central Processing Unit)110と、メモリ120と、操作部140と、通信インターフェイス160とを含む。
【0022】
CPU110は、メモリ120に記憶されているプログラムを実行することによって、サーバ100の各部を制御する。たとえば、CPU110は、メモリ120に格納されているプログラムを実行し、各種のデータを参照することによって、後述する各種の処理を実行する。
【0023】
メモリ120は、各種のRAM(Random Access Memory)、各種のROM(Read‐Only Memory)などによって実現され、サーバ100に内包されているものであってもよいし、サーバ100の各種インターフェイスに着脱可能なものであってもよいし、サーバ100からアクセス可能な他の装置の記録媒体であってもよい。メモリ120は、CPU110によって実行されるプログラムや、CPU110によるプログラムの実行により生成されたデータ、入力されたデータ、その他の本実施の形態にかかるサービスに利用されるデータベースなどを記憶する。
【0024】
たとえば、メモリ120は、図4に示すような、ユーザ情報データ121を記憶する。ユーザ情報データ121は、本サービスに登録されるユーザ毎に、ユーザIDと、ユーザ名と、家族IDと、メールアドレスと、住所と、ユーザが加入している各種のサービスの識別情報やサービス内容などを格納する。
【0025】
また、メモリ120は、図5に示すような、機器情報データ122を記憶する。機器情報データ122は、本サービスに登録される電気機器毎に、機器IDと、電気機器のユーザIDと、ペアリングのための接続IDなどを格納する。
【0026】
さらに、メモリ120は、SNSのチャンネルに登録されている家族などのユーザのIDや、チャンネル毎の投稿履歴や、電気機器200の種類毎のキーワードや、電気機器200から受信した音声データや、音声から変換されたテキストデータや、その他の本実施の形態にかかるサービスに利用される各種のデータが格納される。本実施の形態においては、家族毎にチャンネルが準備されており、食材やメニューに関するキーワードが準備されているものとする。
【0027】
図3に戻って、操作部140は、サービスの管理者などの命令を受け付けて、当該命令をCPU110に入力する。
【0028】
通信インターフェイス160は、CPU110からのデータを、インターネット、キャリア網、ルータなどを介して、電気機器200や通信端末300などの他の装置に送信する。逆に、通信インターフェイス160は、インターネット、キャリア網、ルータなどを介して電気機器200や通信端末300などの他の装置からのデータを受信して、CPU110に受け渡す。
<ネットワークシステムの情報処理>
【0029】
次に、図6を参照して、本実施の形態にかかるサーバ100における情報処理について説明する。なお、サーバ100のCPU110は、メモリ120のプログラムに従って、以下の処理を実行する。
【0030】
CPU110は、通信インターフェイス160を介して、電気機器200から音声データを受信する(ステップS102)。
【0031】
CPU110は、音声データを履歴データとしてメモリ120に蓄積する(ステップS104)。
【0032】
CPU110は、音声データを解析して、テキストデータに変換する(ステップS106)。
【0033】
CPU110は、テキストデータからキーワードを抽出する(ステップS108)。
【0034】
キーワードが抽出できた場合(ステップS110にてYESである場合)、CPU110は、通信インターフェイス160を介して、当該キーワードを電気機器200のユーザが属するSNSのチャンネルに投稿する(ステップS112)。
【0035】
これによって、当該チャンネルに属する家族などのユーザが、通信端末300を介して当該チャンネルのページにアクセスしてくると、サーバ100のCPU110は、通信インターフェイス160を介して、当該キーワードのリストを通信端末300にリストアップ表示させることができる(ステップS114)。
【0036】
なお、CPU110は、通信インターフェイス160を介して通信端末300から「もっと見る」命令を受け付けると(ステップS116にてYESである場合)、通信インターフェイス160を介して元のテキストデータを通信端末300に送信する(ステップS118)。これによって、通信端末300は、キーワードだけでは意味が解らない場合などに、キーワードだけでなくユーザ発話した音声全体を変換したテキストデータ全体を表示することができる。
【0037】
また、CPU110は、通信インターフェイス160を介して通信端末300から音声データの要求を受け付けると(ステップS120にてYESである場合)、通信インターフェイス160を介して元の音声データ自体を通信端末300に送信する(ステップS122)。これによって、通信端末300は、テキストデータを読んでも意味が解らない場合や誤ったテキスト変換がされた場合などに、元のユーザの音声そのままを出力することができる。
【0038】
なお、CPU110は、テキストデータから、キーワードを抽出できなかった場合(ステップS110にてNOである場合)、今回の処理を終了する。
【0039】
ここで、テキストデータからキーワードを検出できなかった時に投稿するチャネルを別途登録しておき、CPU110は、キーワードを抽出できなかった場合にはそのチャネルに投稿する様に構成してもよい。この場合の投稿のキーワードとしては、例えば、音声データの先頭の最初のフレーズなどとしておき、「もっと見る」命令でテキスト全体表示、音声データ要求で元の音声データをそのまま出力することもできる。
<電気機器200の構成>
【0040】
次に、図7を参照して、ネットワークシステム1を構成する電気機器200の構成の一態様について説明する。本実施の形態にかかる電気機器200は、主たる構成要素として、CPU210と、メモリ220と、ディスプレイ230、操作部240と、通信インターフェイス260と、スピーカ270と、マイク280と、機器駆動部290と、ライト295と、各種センサ297などを含む。
【0041】
CPU210は、メモリ220あるいは外部の記憶媒体に記憶されているプログラムを実行することによって、電気機器200の各部を制御する。
【0042】
メモリ220は、各種のRAM、各種のROMなどによって実現され、CPU210によって実行されるプログラムや、CPU210によるプログラムの実行により生成されたデータ、操作部240を介して入力されたデータ、マイク280から入力された音声データ、リモコンから受信したデータ、ルータ400やインターネットを介してサーバ100から受信したデータ、電気機器200に対応する管理サーバのアドレス、など各種サービスを利用するために必要な情報などを記憶する。
【0043】
ディスプレイ230は、CPU210からの信号に基づいて、文字や画像などを出力する。
【0044】
操作部240は、ボタン、タッチパネルなどによって実現され、ユーザからの命令を受け付けて、当該命令をCPU210に入力する。なお、ディスプレイ230と操作部240とは、タッチパネル250を構成してもよい。
【0045】
通信インターフェイス260は、無線通信を行うためのアンテナや、有線通信を行うためのコネクタなどによって実現される。CPU210は、通信インターフェイス260を利用することによって、ルータ400やインターネットなどを介して、サーバ100や他の電気機器200や通信端末300と各種のデータをやり取りする。たとえば、CPU210は、通信インターフェイス260を介して、動作内容や環境情報やユーザ音声データなどをサーバ100に送信したり、操作命令や音声データなどをサーバ100から受信したりする。
【0046】
スピーカ270は、CPU210からの音声データに基づいて音声メッセージなどを出力する。マイク280は、ユーザの声などを取得して音声データをCPU210に入力する。特に本実施の形態においては、CPU210は、マイク280から受け付けた音声データを、通信インターフェイス260を介してサーバ100に送信したり、サーバ100から受信した音声メッセージをスピーカ270から出力したりする。
【0047】
機器駆動部290は、CPU210からの信号に基づいて、電気機器200の各部(モータやヒータやセンサやアンテナなど)を制御する。機器駆動部290は、たとえば、冷蔵庫やエアコンに関しては圧縮機やファンであったり、電子レンジに関しては加熱調理のためのアンテナや回転テーブルであったり、テレビに関しては受信アンテナやチューナであったりする。
【0048】
ライト295は、CPU210からの指示に従って、音声対話中やユーザ音声録音(取得)中であることを示す光を発するためのライトである。
【0049】
各種センサ297は、たとえば扉開閉センサであって、扉の開閉を検知して、検知結果をCPU210に入力する。あるいは、各種センサ297は、加速度センサであって、振動を検知して、検知結果をCPU210に入力する。各種センサ297は、人感センサなどであってもよい。
【0050】
そして、本実施の形態においては、CPU210は、操作部240の録音メモボタン241が押されると、マイク280を起動して、音声の入力を受け付ける。CPU210は、取得した音声データを通信インターフェイスを介してサーバ100にアップロードする。
<通信端末300の構成>
【0051】
次に、図8を参照して、ネットワークシステム1を構成する通信端末300の構成の一態様について説明する。本実施の形態にかかる通信端末300は、主たる構成要素として、CPU310と、メモリ320と、ディスプレイ330と、操作部340と、通信インターフェイス360と、スピーカ370と、マイク380、カメラ390などを含む。
【0052】
CPU310は、メモリ320に記憶されているプログラムを実行することによって、通信端末300の各部を制御する。
【0053】
メモリ320は、各種のRAMや、各種のROMなどによって実現される。メモリ320は、各種サービスのためのアプリケーションプログラムや通知エージェント用のプログラムや、CPU310によるプログラムの実行により生成されたデータ、サーバ100から受信したデータ、操作部340を介して入力されたデータ、通信端末300のユーザを特定するための情報などを記憶する。
【0054】
ディスプレイ330は、CPU310からのデータに基づいて、画像やテキストを表示する。操作部340は、ポインティングデバイスやスイッチなどから構成され、ユーザからの各種の命令をCPU310に入力する。なお、ユーザ端末は、ディスプレイ330と操作部340とを含むタッチパネル350を有してもよい。
【0055】
通信インターフェイス360は、インターネットやキャリア網やルータ400などを介して、サーバ100や電気機器200などの他の装置との間でデータを送受信する。たとえば、CPU310は、プログラムに従って、通信インターフェイス360を介してサーバ100と、ユーザに関する各種の情報をやりとりする。CPU310は、当該各種の情報を、他のアプリケーションプログラムに提供することによって各種のサービスを受けることができる。
【0056】
スピーカ370は、CPU310からの音声データに基づいて音声メッセージなどを出力する。マイク380は、ユーザの声などを取得して音声データをCPU310に入力する。カメラ390は、撮影した静止画像や動画像をCPU310に入力したり、メモリ320に格納したりする。
【0057】
このように構成されているため、CPU310は、ユーザの指示に基づいて、通信インターフェイス360を介してSNSのチャンネルの投稿データをサーバ100に要求したしたり、サーバ100からの情報に基づいて、SNSのチャンネルのページをディスプレイ330に表示したり、操作部340やマイク380を介してユーザのメッセージを受け付けて当該チャンネルに新たな投稿を行ったりする。
<第2の実施の形態>
【0058】
上記の実施の形態においては、家族毎にSNSのチャンネルやチャンネルが準備されるものであった。すなわち、ユーザは、本サービスに関してSNSの1つの家族用のチャンネルに属するものであった。しかしながら、ユーザは、本サービスに関してSNSの複数のチャンネルに属してもよい。
【0059】
たとえば、電気機器200毎にSNSのチャンネルが準備されてもよい。この場合は、電気機器200毎に、SNSのチャンネルに登録されるユーザが異なってもよい。
【0060】
あるいは、図9に示すように、電気機器200の種類に関わらずに、1つの家族に、食材購入メモチャンネルや、買い物メモチャンネルや、家族メモチャンネルや、予定表チャンネルなどの複数のチャンネルが作成されてもよい。この場合は、たとえば、食材購入メモチャンネルにはお母さんと長女が登録され、買い物メモチャンネルにはお父さんと長男が登録され、家族メモチャンネルにはお母さんと長女と長男と次男が登録され、予定表チャンネルにはお父さんとお母さんと長女と長男と次男とおじいさんが登録される。
【0061】
より詳細には、本実施の形態においては、SNSサーバ100Bのメモリ120は、チャンネル情報データ126を格納する。図10を参照して、チャンネル情報データ126は、作成されるチャンネル毎に、チャンネルID、チャンネル名、所属ユーザのID、カテゴリーのIDなどの対応関係が含まれる。なお、チャンネルには、1または複数のユーザのIDが紐づけられる。また、チャンネルには、1または複数のカテゴリーのIDが紐づけられる。ユーザは、自身の通信端末300を介して、SNSサーバ100Bに対して、新たなチャンネルを立ち上げて、チャンネル名の入力や、ユーザの招待や、カテゴリーの指定などを行う。
【0062】
本実施の形態においては、家電サーバ100Aのメモリ120は、カテゴリー情報データ127を格納する。図11を参照して、カテゴリー情報データ127は、予め準備されるカテゴリー毎に、カテゴリーID、カテゴリー名、カテゴリーに関係する複数のキーワードなどの対応関係が含まれる。なお、カテゴリー情報は、電気機器200の種類に応じて準備されてもよいし、電気機器200の種類に関わらずに一般的なものが複数種類準備されてもよいし、ユーザが新たなカテゴリーを立ち上げたり編集できたりすることが好ましい。
【0063】
次に、図12を参照して、本実施の形態にかかるサーバ100における情報処理について説明する。なお、サーバ100のCPU110は、メモリ120のプログラムに従って、以下の処理を実行する。
【0064】
CPU110は、通信インターフェイス160を介して、電気機器200から音声データを受信する(ステップS102)。
【0065】
CPU110は、音声データを履歴データとしてメモリ120に蓄積する(ステップS104)。
【0066】
CPU110は、音声データを解析して、テキストデータに変換する(ステップS106)。
【0067】
CPU110は、変換後のテキストデータからチャンネル名を抽出する(ステップS202)。
【0068】
CPU110は、チャンネル名が抽出できると(ステップS204にてYESである場合)、CPU110は、通信インターフェイス160を介して、当該チャネル名をキーワードとして、電気機器200のユーザが属する、指定されたSNSのチャンネルに投稿する(ステップS112)。チャンネル名が抽出できなかった場合(ステップS204にてNOである場合)、CPU110は、テキストデータから、キーワードを抽出する(ステップS108)。
【0069】
キーワードが抽出できた場合(ステップS110にてYESである場合)、CPU110は、通信インターフェイス160を介して、当該キーワードを、電気機器200のユーザが属する、予め指定されたSNSのチャンネルに投稿する(ステップS112)。なお、CPU110は、抽出できるキーワードに対応するチャンネルを決定してもよい。
【0070】
これによって、当該チャンネルに属するユーザが、通信端末300を介して当該チャンネルのページにアクセスしてくると、サーバ100のCPU110は、通信インターフェイス160を介して、当該キーワードのリストを通信端末300にリストアップ表示させることができる(ステップS114)。
【0071】
なお、CPU110は、通信インターフェイス160を介して通信端末300から「もっと見る」命令を受け付けると(ステップS116にてYESである場合)、通信インターフェイス160を介して元のテキストデータを通信端末300に送信する(ステップS118)。これによって、通信端末300は、テキストデータを表示することができる。
【0072】
また、CPU110は、通信インターフェイス160を介して通信端末300から音声データの要求を受け付けると(ステップS120にてYESである場合)、通信インターフェイス160を介して元の音声データを通信端末300に送信する(ステップS122)。これによって、通信端末300は、音声データを出力することができる。
【0073】
なお、CPU110は、テキストデータから、チャンネル名を抽出できなかった場合(ステップS204にてNOである場合)や、キーワードを抽出できなかった場合(ステップS110にてNOである場合)には、今回の処理を終了する。
<第3の実施の形態>
【0074】
上記の実施の形態に加えて、ステップS114において、通信端末300のCPU310は、図13に示すように、ディスプレイ330に、キーワード毎にチェックボックス330Xを設けてもよい。そして、チャンネルに属するいずれかのユーザが食材を購入した際などに、自身の通信端末300のチェックボックス330Xにチェックを入れると、その旨がサーバ100に送信されてもよい。サーバ100は、チェックされたことを当該チャンネルに投稿することが好ましい。たとえば、サーバ100のCPU110は、通信インターフェイス160を介して更新後のデータを送信することによって、チャンネルのメンバー全ての通信端末300の画面の当該チェックボックスにチェックを入れたり、当該キーワードに取り消し線を入れたり、当該キーワードの表示を消したりしてもよい。
<第4の実施の形態>
【0075】
また、上記の実施の形態においては、ユーザが、電気機器200の音声録音メモのボタン241を押すこと等によって、マイク280が音声を取得し始め、当該音声データがサーバ100に送信され、その音声データをテキスト変換した内容の中にキーワードが含まれていた場合にそれに対応づけられたチャネルに投稿する様に構成されたものであった。しかしながら、投稿先のチャネルの選択方式については、このような形態には限られない。
【0076】
たとえば、送信された音声データをテキスト変換した内容の中に投稿先のチャンネル名を直接指定する言葉を検知した場合や、キーワードを検知した場合に、対応づけられたチャネルに投稿する様に構成してもよい。
【0077】
またたとえば、ユーザが電気機器200を使用してから所定の期間以内に音声録音メモのボタン241が押された場合については、CPU210が、マイク280を介して音声を取得し、通信インターフェイス260を介して当該音声データをサーバ100に送信してテキスト変換を行った後のキーワード検索にヒットしなくても、予め設定しておいた特別なチャネルに投稿する様に構成してもよい。より詳細には、ユーザが、冷蔵庫200Aや電子レンジ200Bの扉を開いてから所定の時間内に音声録音メモのボタン241が押された場合や、冷蔵庫200Aの扉を開いてから所定の時間内に音声録音メモのボタン241が押された場合や、エアコン200Cやテレビ200Dにリモコン命令を入力してから所定の時間内に音声録音メモのボタン241が押された場合などは、音声データをサーバ100に送信する際に音声録音メモボタン241が押されたタイミングの情報を付加しておくことにより、サーバ100において音声データのテキスト変換を行った後のキーワード検索にヒットしなくても、予め設定しておいた特別なチャネルに投稿する様に構成してもよい。
【0078】
あるいは、音声録音メモのボタン241を押されてから所定の時間内に電気機器200に対する操作を受け付けた場合においては、当該音声データをサーバ100に送信する際に音声録音メモボタン241が押されたタイミングの情報を付加しておくことにより、サーバ100において音声データのテキスト変換を行った後のキーワード検索にヒットしなくても、予め設定しておいた特別なチャネルに投稿する様に構成してもよい。
【0079】
上記の実施例においては、ユーザが音声録音メモボタンを押下する事をトリガーにしてユーザからの音声の取得を開始するものであったが、この様な形態に限られない。たとえば、ユーザがボイスウェイクアップワードを発話したことをCPU210が検知する事をトリガーとして音声を取得開始するものであってもよい。あるいは、ユーザが一定以上の音量で機器に向かって発話(大音量を検知)したことをCPU210が検知する事をトリガーとして音声を取得開始するものであってもよい。
<第5の実施の形態>
【0080】
上記の実施の形態においては、冷蔵庫200Aなどの電気機器200がマイク280を利用してユーザの音声を取得するものであった。このような形態には限られない。たとえば、冷蔵庫200Aや電子レンジ200Bなどの家電とは別の装置が、たとえば図14に示すように、タブレットやスピーカが電気機器200を実現するものであってもよい。そして、タブレット型の電気機器200が磁石によって冷蔵庫200Aの扉に取り付けられたり、図示しないスピーカ型の電気機器200がダイニングやリビングのテーブル上に置かれたりしてもよい。
【0081】
この場合も、電気機器200のCPU210は、自身の録音メモボタン241が押されたときや、センサ297から振動を検知してから所定の時間以内に録音メモボタン241が押されたときなどに、音声データをサーバ100に送信する際に音声取得開始タイミングの情報を付加しておくことにより、サーバ100において音声データのテキスト変換を行った後のキーワード検索にヒットしなくても、予め設定しておいた特別なチャネルに投稿する様に構成する。
<第6の実施の形態>
【0082】
上記の実施の形態のネットワークシステム1の各装置の役割の一部または全部を他の装置が実行してもよい。たとえば、サーバ100や電気機器200や通信端末300の各々の役割の一部または全部を別の装置が担ったり、それらの装置の1つ1つの役割の一部または全部を複数の装置で分担したりしてもよい。たとえば、具体的には、サーバ100が、1つの装置で実現されてもよいし、クラウド上の複数の装置によって実現されてもよい。あるいは、電気機器200や通信端末300が、サーバ100の処理の一部の役割を担ったりしてもよい。
【0083】
たとえば、電気機器200のCPU210が、マイク280で取得した音声データを解析してテキストデータに変換したり、キーワードを抽出したり、チャンネルを指定する命令を認識したり、それらのテキストデータやキーワードやチャンネルをサーバ100に送信したりするものであってもよい。
<まとめ>
【0084】
上記の実施の形態においては、ユーザの音声を取得するための第1の端末と、所定のページを閲覧可能な第2の端末と、サーバと、を備えるネットワークシステムが提供される。サーバは、第1の端末からのユーザの音声からキーワードを抽出し、所定のページにキーワードを投稿する。
【0085】
好ましくは、第2の端末は、ユーザからの第1の指示に従って、サーバからのデータに基づいて、ユーザの音声を変換したテキストを表示する。
【0086】
好ましくは、第2の端末は、ユーザからの第2の指示に従って、サーバからのデータに基づいて、ユーザの音声をスピーカから出力する。
【0087】
好ましくは、第2の端末は、キーワード毎のチェックボックスを表示して、ユーザにチェックされたキーワードに関する情報をサーバに送信するとともに、チェックされたキーワードに所定のマークを付す、または、チェックされたキーワードを表示しないようにする。
【0088】
好ましくは、所定のページとして、複数のチャンネルが準備される。複数のチャンネル毎にキーワードが対応付けられる。サーバは、ユーザの音声から、ユーザに指定されたチャンネルに登録されているキーワードを抽出する。
【0089】
好ましくは、複数のチャンネル毎に1または複数のユーザが対応付けられる。
【0090】
好ましくは、サーバは、ユーザの音声に基づいて、投稿先のチャンネルを決定する。
【0091】
好ましくは、第1の端末がユーザによって利用されてから所定の期間内に所定の音声が検知された場合に、キーワードの抽出および投稿が実行される。
【0092】
好ましくは、第1の端末は、冷蔵庫に搭載される。キーワードは、食材名を含む。
【0093】
上記の実施の形態においては、第1の端末がユーザ音声を取得するステップと、サーバが、第1の端末からのユーザ音声からキーワードを抽出するステップと、サーバが、所定のページにキーワードを投稿するステップと、第2の端末が、所定のページを閲覧するステップと、を備える情報処理方法が提供される。
【0094】
上記の実施の形態においては、第1の端末と第2の端末を通信するための通信インターフェイスと、通信インターフェイスを介して第1の端末からユーザ音声を受信して、当該ユーザ音声からキーワードを抽出し、所定のページにキーワードを投稿するためのプロセッサと、を備えるサーバが提供される。
【0095】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0096】
1 :ネットワークシステム
100 :サーバ
100A :家電サーバ
100B :SNSサーバ
110 :CPU
120 :メモリ
121 :ユーザ情報データ
122 :機器情報データ
126 :チャンネル情報データ
127 :カテゴリー情報データ
140 :操作部
160 :通信インターフェイス
200 :電気機器
200A :冷蔵庫
200B :電子レンジ
200C :エアコン
200D :テレビ
210 :CPU
220 :メモリ
230 :ディスプレイ
240 :操作部
241 :録音メモボタン
250 :タッチパネル
260 :通信インターフェイス
270 :スピーカ
280 :マイク
290 :機器駆動部
295 :ライト
297 :センサ
300 :通信端末
310 :CPU
320 :メモリ
330 :ディスプレイ
330X :チェックボックス
340 :操作部
350 :タッチパネル
360 :通信インターフェイス
370 :スピーカ
380 :マイク
390 :カメラ
400 :ルータ
図1
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