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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023017989
(43)【公開日】2023-02-07
(54)【発明の名称】防火ドア
(51)【国際特許分類】
   E06B 5/16 20060101AFI20230131BHJP
   E06B 3/82 20060101ALN20230131BHJP
【FI】
E06B5/16
E06B3/82
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022183143
(22)【出願日】2022-11-16
(62)【分割の表示】P 2018211297の分割
【原出願日】2018-11-09
(71)【出願人】
【識別番号】000105693
【氏名又は名称】コマニー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000844
【氏名又は名称】弁理士法人クレイア特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】辻本 浩
(57)【要約】      (修正有)
【課題】火災の場合に防火ドアの内部で発生した可燃ガスに起因する延焼を防止できる防火ドアを提供する。さらに、生産性が良く、製造コストを低減することができる防火ドアを提供する。
【解決手段】ドア枠に開閉可能に取り付けられた防火ドア100である。防火ドア100は、端部が折曲された表面材110と、端部が折曲され、かつ表面材に対向して配設される裏面材120と、芯材と、を備える。防火ドア100の戸先側および/または戸尻側の上端部および/または下端部において、連結プレート150の一端部が表面材110の上側折曲片112に固定されるとともに連結プレート150の他端部が裏面材120の上側折曲片122に固定され、および/または連結プレート150の一端部が表面材110の下側折曲片114に固定されるとともに連結プレート150の他端部が裏面材120の下側折曲片124に固定されている。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドア枠に開閉可能に取り付けられた防火ドアであって、
端部が折曲された表面材と、
端部が折曲され、かつ前記表面材に対向して配設される裏面材と、
前記表面材および前記裏面材の間に充填される芯材と、を含み、
前記防火ドアの戸尻側端部が、前記ドア枠にピボットヒンジ装置または蝶番によって回動可能に取り付けられ、
前記防火ドアの戸先側および/または戸尻側の上端部において、前記表面材の上側折曲片と前記裏面材の上側折曲片との間に亘って連結プレートが配設され、
前記連結プレートの一端部が前記表面材の上側折曲片に固定され、
前記連結プレートの他端部が前記裏面材の上側折曲片に固定され、
前記防火ドアの戸先側および/または戸尻側の下端部において、前記表面材の下側折曲片と前記裏面材の下側折曲片との間に亘って前記連結プレートが配設され、
前記連結プレートの一端部が前記表面材の下側折曲片に固定され、
前記連結プレートの他端部が前記裏面材の下側折曲片に固定されている、防火ドア。
【請求項2】
前記防火ドアの戸尻側端部の中央部に突部が設けられた連結部材が配設され、
前記連結部材は、一端部が前記表面材の第1折曲片に固定され、他端部が前記裏面材の第1折曲片に固定され、前記ドア枠は、前記突部が嵌合するように凹部が設けられた、請求項1記載の防火ドア。
【請求項3】
前記防火ドアは、電気錠が設けられた、請求項1記載の防火ドア。
【請求項4】
前記防火ドアの戸尻側上部に、前記電気錠のための配線を接続するための中継装置が設けられ、
前記中継装置は、前記表面材と前記裏面材との間に接着剤によって接着、または前記連結プレートにより前記表面材および前記裏面材を介してねじ固定された、請求項3記載の防火ドア。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建造物に火災が発生した場合に延焼を防止する機能を有する防火ドアに関する。
【背景技術】
【0002】
建造物の内部を仕切る仕切り壁に設けられるドアには、延焼を防止するための防火ドアと称されるものがある。防火ドアは、仕切り壁などの躯体に固定されたドア枠にヒンジなどの連結具によって回動可能に取り付けられる。
【0003】
従来の防火ドアは、四角枠状に形成された枠体と、枠体の表裏両面にそれぞれ配設される表面材および裏面材と、表面材および裏面材の間に充填される芯材と、を有している。枠体は金属製の一対の縦枠、上枠および下枠を枠組みすることによって構成されている。また、表面材および裏面材は、金属製板材により構成され、芯材の表裏面に接着剤により固定されている。
この防火ドアは、防火ドアの戸尻側端部がドア枠の一方の縦枠にヒンジなどの連結具によって回動可能に連結され、ヒンジの軸心回りでドア枠に開閉できるように構成されている。
【0004】
このようにして構成された防火ドアは、火災の場合に防火ドアが加熱されると、表面材および裏面材を芯材に固定している接着剤が熱によって溶融し、接着力が不十分となり、また表面材および裏面材の熱による伸長差があるため反りを生じるという問題がある。表面材および裏面材が反ると、ドア枠と防火ドアとの間に隙間を生じ、その隙間から可燃ガスが隣の部屋へ噴出し延焼につながるおそれがある。
そこで、このような問題を解決するため、従来では以下のような様々な技術が提案されている。
【0005】
例えば、特許文献1(特開2013-091916号公報)には、長期に渡って延焼防止効果の信頼性を維持する防火ドアについて開示されている。
【0006】
特許文献1に記載の防火ドアは、互いに対向する一対の表面材21の間に構造材60を備え、かつこの構造材60において開口枠10に対向する見込み面には加熱膨張性を有した延焼防止材50を配設し、延焼防止材50が加熱膨張した場合に開口枠10との間の遮炎性を確保するようにした防火ドア20において、一対の表面材21の縁部を互いに近接する方向に屈曲させることによって構造材60の見込み面に対向する挟持片部22を構成し、延焼防止材50の両側縁部を挟持片部22と構造材60の見込み面との間に配置したものである。
【0007】
特許文献2(特開2016-223145号公報)には、作業性及び部品の汎用性を高め、製造コストを低減することができる断熱ドアについて開示されている。
【0008】
特許文献2に記載の断熱ドアにおいては、断熱ドア10において、各表面材14は、その縁部を互いに近接する方向に屈曲させることで骨材12a~12dの見込み面に対向するように形成された折曲片部14aを有し、少なくとも骨組体12の戸先側となる骨材12dの見込み面には、該見込み面と折曲片部14aとの間に断熱部品24が配置され、断熱部品24は、骨材12dに設けられた係合孔26に係合される脚部24bを有して骨材12dに対して取り付けられるものである。
【0009】
特許文献3(実開昭62-071280号公報)には、防火機能を確保しつつ周囲の仕上げを綺麗にするため、スチール製の枠材の両面側にスチール製の表面材を貼着して形成したドア本体の少なくとも側端面に、枠材と表面材とを一体的に固定するスチール製の固定金具を介在させてアルミニウムのような加工性に優れた金属材料からなる端材を固定してなる防火ドアについて開示されている。
【0010】
また、特許文献4(実公昭61-4635号公報)には、対向する二枚の表面鋼板等の鋼材を用いてなる鋼製の防火パネルであって、該防火パネルの見込面に、防火パネル内のガス抜きをするガス抜き穴を穿設すると共に、該ガス抜き穴は、火災による熱発生に応じて開口するシール材で塞がれていることを特徴とする鋼製防火パネルについて開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開2013-091916号公報
【特許文献2】特開2016-223145号公報
【特許文献3】実開昭62-071280号公報
【特許文献4】実公昭61-4635号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
上記のいずれの特許文献に記載のドアでは、火災の場合のドアの反りを防止するために、金属製の四角枠状の枠体を用いてドアの剛性を高めるようにしている。そのため、ドアの生産性が低下し、および製造コストが高くなるという欠点がある。さらに、従来の防火ドアでは表面材を枠体に固定するためにエッジを用いている。しかし、このようにドアの周囲にエッジを固定して剛性をさらに高めたドアでは、意匠性が低いという欠点がある。
【0013】
本発明の主な目的は、火災の場合に火災の延焼を防止できる防火ドアを提供することにある。
本発明の他の目的は、生産性が良く、製造コストを低減することができる防火ドアを提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、意匠性にも優れた防火ドアを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
(1)
一局面に従う防火ドアは、ドア枠に開閉可能に取り付けられたドアであって、端部が折曲された表面材と、端部が折曲され、かつ表面材に対向して配設される裏面材と、表面材および裏面材の間に充填される芯材と、を含み、防火ドアの戸先側および/または戸尻側の上端部および/または下端部において、連結プレートの一端部が表面材の上側折曲片に固定され、連結プレートの他端部が裏面材の上側折曲片に固定され、および/または連結プレートの一端部が表面材の下側折曲片に固定され、連結プレートの他端部が裏面材の下側折曲片に固定されものである。
【0015】
この場合、従来のドアでは火災の場合の変形防止のため、4つの補強材を枠組みして四角枠状の枠体を構成していたので、生産性が低下し、製造コストが高いという欠点がある。
【0016】
これに対して、本発明では、防火ドアの戸先側および/または戸尻側の上端部において、表面材の上側折曲片と裏面材の上側折曲片とが連結プレートによって固定され、および/または防火ドアの戸先側および/または戸尻側の下端部において、表面材の下側折曲片と裏面材の下側折曲片とが連結プレートによって固定されているので、防火ドアの表面材および裏面材の戸先側端部および/または戸尻側端部が連結プレートによって補強される。
【0017】
よって、従来のように、ドアを補強するための四角枠状の枠体を用いることなく、連結プレートによって防火ドアを補強できるので、生産性が良く、製造コストを低減することができる。しかも、防火ドアの防火試験についても合格の範囲内である。
【0018】
(2)
1の局面の発明にかかる防火ドアにおいて、表面材および裏面材の間で、かつ戸先側および戸尻側に配設される補強材をさらに含んでもよい。
この場合、補強材に表面材および裏面材を固定して補強し変形を防止することができる。補強材としては、内側へ開口する断面コ字状に形成された金属部材であってもよく、断面ロ字状に形成された金属部材であってもよい。補強材の断面形状は何ら限定されない。
【0019】
(3)
1の局面または第2の発明にかかる防火ドアにおいて、表面材および裏面材の戸尻側端部および戸先側端部にそれぞれ対向する方向へ折曲された第1の折曲片が形成され、第1の折曲片の先端部にそれぞれ内側へ折曲された第2の折曲片が形成され、表面材の第2の折曲片と裏面材の第2の折曲片が互いに当接していてもよい。
この場合、表面材および裏面材の両側端部(戸尻側端部および戸先側端部)を補強することができる。従って、エッジを用いることなく防火ドアの両側部を補強することができる。また、エッジを用いることがないので、防火ドアの両側端部の意匠性を高めることができる。
【0020】
(A)
上記発明のいずれかにかかる防火ドアにおいて、防火ドアの戸先側の上端部において、表面材の上側折曲片と裏面材の上側折曲片との間に亘って連結プレートが配設され、連結プレートの一端部が表面材の上側折曲片に固定され、連結プレートの他端部が裏面材の上側折曲片に固定され、防火ドアの戸先側の下端部において、表面材の下側折曲片と裏面材の下側折曲片との間に亘って連結プレートが配設され、連結プレートの一端部が表面材の下側折曲片に固定され、連結プレートの他端部が前記裏面材の下側折曲片に固定されていてもよい。
【0021】
この場合、本発明では、防火ドアの戸先側の上端部および/または下端部において、表面材の上側折曲片および/または下側折曲片と裏面材の上側折曲片および/または下側折曲片とが連結プレートによって固定されているので、防火ドアの表面材および裏面材の戸先側端部が連結プレートによって補強される。
【0022】
よって、従来のように、ドアを補強するための四角枠状の枠体を用いることなく、連結プレートによって防火ドアを補強できるので、生産性が良く、製造コストを低減することができる。しかも、防火ドアの防火試験についても合格の範囲内である。
【0023】
(B)
上記発明のいずれかにかかる防火ドアにおいて、防火ドアの戸尻側端部が、ドア枠にピボットヒンジ装置によって回動可能に取り付けられ、防火ドアの戸尻側の上端部において、表面材の上側折曲片と裏面材の上側折曲片との間に亘って連結プレートが配設され、連結プレートの一端部が表面材の上側折曲片に固定され、連結プレートの他端部が裏面材の上側折曲片に固定され、防火ドアの戸尻側の下端部において、表面材の下側折曲片と裏面材の下側折曲片との間に亘って連結プレートが配設され、連結プレートの一端部が表面材の下側折曲片に固定され、連結プレートの他端部が裏面材の下側折曲片に固定されていてもよい。
【0024】
防火ドアの戸尻側端部が、ドア枠にピボットヒンジ装置によって回動可能に取り付けられる場合は、防火ドアの戸尻側端部の表面板および裏面板がピボットヒンジ装置の連結部によって相互に連結されることはない。
【0025】
この場合、防火ドアの戸尻側の上端部において、表面材の上側折曲片と裏面材の上側折曲片とが連結プレートによって固定され、防火ドアの戸尻側の下端部において、表面材の下側折曲片と裏面材の下側折曲片とが連結プレートによって固定されているので、防火ドアの表面材および裏面材の戸尻側の端部が連結プレートによって補強される。
よって、ピボットヒンジ装置によって防火ドアをドア枠に回動可能に取り付ける場合でも、従来のように、防火ドアを補強するための四角枠状の枠体を用いることなく、連結プレートによって防火ドアを補強できるので、生産性が良く、製造コストも低減できる。しかも、防火ドアの防火試験についても合格の範囲内である。なお、ピボットヒンジ装置以外に、蝶番など公知の開閉装置を用いることもできる。
【0026】
(C)
上記発明のいずれかにかかる防火ドアにおいて、連結プレートがそれぞれ金属製の板材にて形成され、連結プレートがそれぞれ表面材および裏面材の上側折曲片および表面材および裏面材の下側折曲片にビス、リベット、溶接などの固定部材によって固定されてもよい。
【0027】
この場合、金属製の連結プレートおよび固定部材を用いるだけで、火災の場合の安全性を高めることができ、生産性がよく、また製造コストを低減することができる。
また、連結プレートによって表面材と裏面材とを連結することにより、火災の場合に表面材および裏面材が反ることを防止することができ、火災の場合の安全性を高めることができる。
【0028】
(D)
上記発明のいずれかにかかる防火ドアにおいて、防火ドアの戸尻側端部がドア枠にヒンジ装置によって回動可能に取り付けられていてもよい。
この場合、防火ドアの戸尻側端部では、防火ドアをドア枠に回動可能に取り付けるためのヒンジ装置によって、表面板および裏面板が相互に固定される。よって、火災の場合に防火ドアの戸尻側端部で表面板および裏面板が反ることが抑制される。
【0029】
(E)
上記発明のいずれかにかかる防火ドアにおいて、防火ドアの戸尻側端部の上側端部と下側端部がそれぞれドア枠に第1のヒンジ装置と第2のヒンジ装置によって回動可能に取り付けられ、防火ドアの戸尻側端部の中央部側端部において、表面材と裏面材とを連結する連結部材が設けられていてもよい。
【0030】
この場合、連結部材によって表面材と裏面材とを連結し、補強することができる。
(F)
上記発明のいずれかにかかる防火ドアにおいて、防火ドアの戸尻側端部の中央部に突部が設けられた連結部材が配設され、連結部材は、一端部が表面材の第1折曲片に固定され、他端部が裏面材の第1折曲片に固定され、ドア枠は、突部が嵌合するように凹部が設けられてもよい。
【0031】
この場合、防火ドアの戸尻側端部の中央部に配設された連結部材の突部がドア枠の凹部に嵌合するので、火災の場合に防火ドアに可燃ガスなどによって圧力が加わったような場合でも、防火ドアはヒンジ装置による連結に加えてドア枠に嵌合しているので防火ドアが反り変形することが防止される。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】本発明の一実施形態に係る防火ドアを室内側から見た正面図である。
図2図1に示す防火ドアの横断面図である。
図3図1に示す防火ドアの縦断面図である。
図4図1に示す防火ドアの全体斜視図である。
図5図1に示す防火ドアの要部の斜視図である。
図6図1に示す防火ドアの要部の断面図である。
図7図1に示す防火ドアの要部の正面図である。
図8図1に示す防火ドアの一部切欠した横断面図である。
図9図1に示す防火ドアの縦断面図である。
図10】連結部材の斜視図である。
図11】防火ドアの戸尻側端部に連結部材を固定した要部を示す横断面図である。
図12】連結プレートを防火ドアに固定する位置のバリエーションを示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付す。また、同符号の場合には、それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さないものとする。
【0034】
図1から図3は、本実施の形態にかかる防火ドア100が、建造物の内部を仕切る仕切り壁50のドア枠10に取り付けられた状態の一例を示す模式的正面図であり、図2図1の横断面図、図3図1の縦断面図である。
【0035】
(ドア枠10)
ドア枠10は建造物の内部を仕切る仕切り壁50の開口部に固定されている。ドア枠10は、左右一対の縦枠14および横枠12を枠組みすることによって構成されている。ドア枠10を構成する横枠12および縦枠14は、アルミニウム、アルミニウム合金等の金属によって成形した押出成形材あるいは鋼材を折り曲げ加工した部材などによって構成することができる。
このドア枠10の開口部に防火ドア100が配設され、ドア枠10の縦枠14に固定したヒンジ装置160などの連結具に防火ドア100が開閉可能に取り付けられている。
【0036】
(防火ドア100)
図2から図6に示すように、防火ドア100は、所定の間隔をおいて配設される表面材110および裏面材120と、表面材110および裏面材120の間に充填される芯材140と、表面材110および裏面材120の間で、かつ戸先側および戸尻側に配設される補強材130と、を備えている。表面材110と裏面材120とは一定の間隔をおいて平行に配設されている。
以下に、防火ドア100を構成する各部材について詳細に説明する。
【0037】
(表面材110および裏面材120)
本実施の形態では、表面材110および裏面材120は薄い鋼板などの金属板によって構成される矩形状の板材である。表面材110および裏面材120の材質は耐火性を有する金属板が好ましいが、特に限定されるものではなく、金属板以外の耐火性材料より構成される板材を使用することもできる。
本実施の形態において、薄い鋼板の厚みは0.2mm以上2.0mm以下であることが好ましい。
【0038】
表面材110は端部がL字状に折曲され、また裏面材120は端部がL字状に折曲され、かつ表面材110に対向して配設される。すなわち、表面材110および裏面材120の上端には、それぞれ対向する方向に折曲された上側折曲片112、122が設けられている。上側折曲片112、122の延設距離およびその断面形状は適宜変更することができる。
本実施形態では、図4および図5に示すように、表面材110の上端に設けた上側折曲片112と裏面材120の上端に設けた上側折曲片122との間に開口部142が形成されるように、それぞれの上側折曲片112、122の長さが設定されている。
【0039】
図4に示すように、表面材110および裏面材120の下端には、それぞれ対向する方向に折曲された下側折曲片114、124が設けられている。下側折曲片114、124の延設距離およびその断面形状は適宜変更することができる。表面材110の下端に設けた下側折曲片114と裏面材120の下端に設けた下側折曲片124との間に開口部が形成されるように、それぞれの下側折曲片114、124の長さが設定されている。
【0040】
図4から図7に示すように、表面材110および裏面材120の両側端部(戸先側端部および戸尻側端部)に、それぞれ対向する方向へ折曲された第1の折曲片116、126が形成されている。さらに、第1の折曲片116、126の先端部にそれぞれ内側へ折曲された第2の折曲片118、128が形成されている。
本実施の形態では、表面材110および裏面材120の両側端部(戸先側端部および戸尻側端部)に、上記第1の折曲片116、126および第2の折曲片118、128によって断面コ字状の補強部が形成されているが、表面材110および裏面材120の両側端部に第1の折曲片116、126のみを設けて断面L字状の補強部を形成してもよい。表面材110および裏面材120の両側端部に設ける補強部の断面形状は目的に応じて適宜変更することができる。
【0041】
(芯材140)
表面材110と裏面材120との間に芯材140が配設されている。芯材140としては従来から使用されている種々のものを使用することができる。例えば、ペーパーハニカム、発泡スチロール、ウレタン樹脂、フェノールフォーム等の断熱性樹脂材、水酸化アルミコアなどを使用することができる。芯材140は、接着剤によって表面材110および裏面材120の内面に接着されている。
【0042】
(補強材130)
表面材110と裏面材120との間において、表面材110と裏面材120との両側端部に補強材130、130を配置することができる。そのような場合に、補強材130は、アルミニウム、アルミニウム合金、鋼材等の金属によって形成することができる。補強材130としては、例えば、内側が開口する断面コ字状の長尺な金属部材で構成することができ、また角パイプなど断面ロ字状の長尺な金属部材で構成することもできる。補強材130の断面形状は、目的に応じて適宜変更することができる。特に、アルミニウム、アルミニウム合金で成形した押し出し形材を使用することができる。
補強材130は、全長に渡ってほぼ一様な断面形状を有するように構成されている。この実施形態では、補強材130は表面材110および裏面材120の間で、かつ戸先側および戸尻側に配設されており防火ドア100を補強することができる。
【0043】
図4から図6に示すように、防火ドア100の戸先側に配設される補強材130は、防火ドア100の見込方向(厚さ方向)に延設された側片132と、側片132の両端部から防火ドア100の見付面に沿って対向する形態で戸尻側に向かって延設された見付片134、136と、を有する。
【0044】
また、防火ドア100の戸尻側に配設される補強材130は、防火ドア100の見込方向(厚さ方向)に延設された側片(図示せず)と、側片の両端部から防火ドア100の見付面に沿って対向する形態で戸先側に向かって延設された見付片と、を有する。
【0045】
表面材110と裏面材120との間において、表面材110と裏面材120との両側端部に補強材130、130が配置された場合には、表面材110の第2の折曲片118の先端と裏面材120の第2の折曲片128との先端がそれぞれ補強材130の側片132に当接し、また表面材110の第2の折曲片118と裏面材120の第2の折曲片128とが互いに当接するようになっている(図6)。
【0046】
(連結プレート150)
本実施形態で使用される連結プレート150は板状の金属製部材にて形成されている。図5および図7に示すように、防火ドア100の戸先側の補強材130の上側において、表面材110の上側折曲片112と裏面材120の上側折曲片122との間に亘って連結プレート150が配設されている。そして、連結プレート150の一端部が表面材110の上側折曲片112に固定され、連結プレート150の他端部が裏面材120の上側折曲片122に固定されている。連結プレート150は表面材110および裏面材120の上側折曲片112、122にビスなどの固定部材152によって固定されている。なお、本実施形態では固定部材152としてビスが使用されているが、ビス以外にリベット、溶接などの固定部材を用いてもよく、固定手段は何ら限定されない。
【0047】
また、防火ドア100の戸先側の補強材130の下側において、表面材110の下側折曲片114と裏面材120の下側折曲片124との間に亘って連結プレート150が配設されている。そして、連結プレート150の一端部が表面材110の下側折曲片114に固定され、連結プレート150の他端部が裏面材120の下側折曲片124に固定されている。連結プレート150は表面材110の下側折曲片114および裏面材120の下側折曲片124にビス、リベット、溶接などの固定部材によって固定されている。
【0048】
なお、この実施形態では、防火ドア100の戸尻側端部はヒンジ装置160によって表面材110および裏面材120が連結されている。そのため、防火ドア100の戸先側の補強材130の上側および下側においてのみ、表面材110の上側折曲片112および下側折曲片114と裏面材120の上側折曲片122および下側折曲片124との間に亘って連結プレート150を配設し固定するようにしている。
【0049】
しかしながら、さらに防火ドア100の戸尻側の補強材130の上側および下側において、表面材110の上側折曲片112および下側折曲片114と裏面材120の上側折曲片122および下側折曲片124との間に亘って連結プレート150を配設し固定してもよい。
また、連結プレート150の一端部および他端部とは、連結プレート150の一端部および他端部を含む領域を意味し、連結プレート150の先端だけを意味するものではない。従って、連結プレート150の一端側および他端側をも含む。
【0050】
図12(a)~(g)は、連結プレート150を防火ドア100に固定する位置のバリエーションを示した模式図である。本発明は、12図(a)~(g)に示すように、連結プレート150を防火ドア100の様々な箇所に取り付けた実施形態を含めるものである。
【0051】
図12(a)は、防火ドア100の戸先側の、表面材110の上側折曲片112および下側折曲片114と裏面材120の上側折曲片122および下側折曲片124との間に亘って連結プレート150を配設し固定したものである。
【0052】
図12(b)は、防火ドア100の戸先側および戸尻側の、表面材110の上側折曲片112および下側折曲片114と裏面材120の上側折曲片122および下側折曲片124との間に亘って連結プレート150を配設し固定したものである。すなわち、防火ドア100の4つの角部近傍にそれぞれ連結プレート150を配設し、表面材110および裏面材120を連結プレート150にて連結するようにしてもよい。
【0053】
また、図12(c)に示すように、防火ドア100の戸尻側のみにおいて、表面材110の上側折曲片112および下側折曲片114と裏面材120の上側折曲片122および下側折曲片124との間に亘って連結プレート150を配設し固定してもよい。
【0054】
さらに、図12(d)および図12(e)に示すように、防火ドアの対角線上にある角部近傍に連結プレート150を配設して、表面材110および裏面材120を連結プレート150にて連結、固定するようにしてもよい。
また、図12(f)に示すように、表面材110および裏面材120の上側折曲片112、122のみを連結プレート150にて連結するようにしてもよく、または図12(g)に示すように、表面材110および裏面材120の下側折曲片114、124のみを連結プレート150にて連結するようにしてもよい。
【0055】
さらに、図12(a)~(g)以外の補強が必要とされる任意の箇所に1つあるいは複数の連結プレート150を配設し、表面材110および裏面材120を連結プレート150にて連結するようにしてもよい。
【0056】
具体的には、操作ハンドル170を有する開き戸において、ヒンジ装置160が戸尻側に3ヶ所設置されている場合は(図1)、連結プレート150が戸先側の上下両端部の2ヶ所に設置されていることが好ましい。
すなわち、操作ハンドル170の部分においては、操作ハンドル170により表面材110および裏面材120が固定されているからである。
【0057】
また、操作ハンドル170を有する開き戸において、ヒンジ装置160が戸尻側に2ヶ所設置されている場合は、連結プレート150が戸先側の上下両端部の2ヶ所、および戸尻側の上下両端の中央部の1箇所に設置されていることが好ましい。また、上記戸尻側の上下両端の中央部に設ける連結プレート150は、さらに突部210が設けられた連結部材に置き換えられても良い。この場合、図11に示すように、ドア枠10には、突部210が嵌合するように凹部22が設けられている。詳細は後述する。
【0058】
また、上記防火ドア100に操作ハンドル170が設けられていない場合は、さらに戸先側の上下両端の中央部にも連結プレート150を設けることが好ましい。
さらに、防火ドア100が引き戸である場合は、操作ハンドル170を有しないため、連結プレートは、戸先側の上下両端部と中央部の3ヶ所、および戸尻側の上下両端部と中央部の3ヶ所に設けることが好ましい。
【0059】
なお、連結プレート150の形状、サイズは適宜変更することができる。例えば、長方形状の金属部材あるいは正方形の金属部材などで形成してもよい。
【0060】
(ヒンジ装置160)
図1および図2に示すように、防火ドア100の戸尻側端部がドア枠10にヒンジ装置160によって回動可能に取り付けられている。つまり、防火ドア100の戸尻側に位置する補強枠130は、ドア枠10の縦枠14にヒンジ装置160によって回動可能に連結されている。
【0061】
本実施形態では、防火ドア100は上下3箇所のヒンジ装置160によってドア枠10に連結されているが、上下2箇所のヒンジ装置160で連結してもよく、4箇所以上のヒンジ装置160で連結してもよい。
【0062】
この実施形態で使用するヒンジ装置160はいわゆる旗蝶番と称されるものである。ヒンジ装置160は、ヒンジ軸の両端部にそれぞれ羽根板を備えて構成されている。羽根板は、金属によって成形された矩形の平板を有し、ヒンジ軸の軸心を中心として相対的に回転可能に構成されている。
【0063】
ヒンジ軸の軸心が補強材130の長手方向に沿った状態で一方の羽根板が補強枠130の見込み面に取り付けられ、他方の羽根板がドア枠10の縦枠14の見込み面に取り付けられている。
【0064】
また、羽根板の固定部材は、表面材110および裏面材120の両者に固定されている。
ヒンジ装置160によってドア枠10の縦枠14に支持された防火ドア100は、ヒンジ軸周りに防火ドア100を回動させることができる。
【0065】
(操作ハンドル170および錠装置180)
防火ドア100の戸先側のほぼ中央端部に操作ハンドル170および錠装置180が設けられ、戸先側の補強材130に固定されている。
【0066】
このようにして、防火ドア100は表面材110および裏面材120を備え、防火ドア内部には表面材110および裏面材120間に挟まれる形態で芯材140が設けられており、さらに表面材110および裏面材120間には芯材140の両側部を補強するように金属製の補強材130が設けられている。
【0067】
本発明に係る防火ドア100では、防火ドア100の戸先側の補強材130の上側および下側において、表面材110の上側折曲片112および下側折曲片114と裏面材120の上側折曲片122および下側折曲片124が連結プレート150によって連結されている。このような構成とすることにより、防火ドア100の両側の補強材130,130を上側折曲片112、122および下側折曲片114、124によって連結し、補強することができる。従って、火災が発生した場合に、火災の熱により、例えば、防火ドア100の表面材110側が加熱された場合でも、それによって防火ドアが反って変形することを防止できる。
【0068】
すなわち、表面材110および裏面材120と補強材130、130との間の連結構造が、連結プレート150を介して表面材110の上側折曲片112および下側折曲片114と裏面材120の上側折曲片122および下側折曲片124によって維持されているため、防火ドア100が火災等の熱を受けた際にも熱による表面材110および裏面材120の反り、変形を防止することができる。よって、防火ドアの上端および下端に従来のような断面コ字形の枠材が固定されていないにもかかわらず、防火性能を向上させることができる。
【0069】
また、防火ドア100の戸先側端部および戸尻側端部においては、表面材110の第1の折曲片116と裏面材120の第1の折曲片126が突き合わされた状態になり補強されている。従って、防火ドア100の戸先側端部の見込み面にエッジ(またはカバー部材)を固定して補強する必要がないため、防火ドアの意匠性を高めることができる。
【0070】
なお、上記実施形態では、防火ドア100の戸尻側端部がドア枠10にヒンジ装置160によって回動可能に取り付けられる場合を示したが、防火ドア100の戸尻側端部がドア枠にピボットヒンジによって回動可能に取り付けられる場合は、図12(b)に示すように、防火ドア100の戸尻側の補強材130の上側および下側において、表面材110の上側折曲片112および下側折曲片114と裏面材120の上側折曲片122および下側折曲片124との間に亘って連結プレート150を配設し固定してもよい。
【0071】
すなわち、防火ドア100の4つの角部近傍にそれぞれ連結プレート150を配設し、表面材110および裏面材120を連結プレート150にて連結するようにしてもよい。さらに、4つの角部以外に、さらに防火ドア100の上端部および下端部の中央部などに連結プレート150を配設して表面材110と裏面材120とを連結するようにしてもよい。
【0072】
この場合も、防火ドア100の表面材110および裏面材120の戸先側の角部が連結プレート150によって補強されるので、従来のように防火ドア100を補強するための四角枠状の枠体を用いることなく、連結プレート150によって防火ドア100を補強することができる。
なお、ピボットヒンジだけではなく、それに替えて蝶番など公知の開閉装置を用いてもよい。
【0073】
さらに、火災の場合には、防火ドア100の表面材110または裏面材120のうち一方の表面温度が他方の表面温度に比べて高温になるために熱伸長する。その結果、従来のドアでは反りを生じ、ドアが大きく変形してドア枠との間に隙間を生じるという問題があるが、本実施形態の防火ドア100では、表面材110と裏面材120との間に渡って連結プレート150が連結され補強されているので、表面材110または裏面材120が熱伸長した場合には連結プレート150が曲がることで防火ドア100が大きく変形することを抑えることができる。
【0074】
すなわち、表面材110または裏面材120のうち一方が伸長した場合であっても、平板形状からなる連結プレート150が変形し、表面材110または裏面材120の間の距離を保持することができる。一方、連結プレート150を平板形状ではなく、コ字状の枠材等で形成した場合、連結プレート150の変形が生じず、表面材110または裏面材120のいずれかから連結プレート150を固定しているビスなどの固定部材152が外れるという問題が生じてしまう。本実施の形態においては、当該問題を抑止することができる。
また、上記の実施形態では、表面材110および裏面材120の間で、かつ戸先側および戸尻側に補強材130を配設したが、補強材は配設しなくてもよく、または戸先側および戸尻側の一方にのみ補強材を配設してもよい。
【0075】
(他の実施形態)
上記実施形態では、防火ドア100がドア枠10に上下3箇所のヒンジ装置160によって連結されている。
防火ドア100がドア枠に上下2箇所のヒンジ装置160によって連結される場合には、上下のヒンジ装置160の間において、防火ドア100の表面材110および裏面材120を連結プレート150によって連結するように構成してもよい。すなわち、ヒンジ装置を3つ設ける場合に防火ドア100の戸尻側中央に設けられていたヒンジ装置160の代わりに連結プレート150を設けても良い。
この場合、金属板状の連結プレート150を表面材110の第1折曲片116と裏面材120の第1折曲片126の外側に配置し、表面材110の第1折曲片116と裏面材120の第1折曲片126にビスなどの固定部材152などで固定してもよい。
【0076】
(さらに他の実施形態)
図10および図11に示すように、防火ドア100の戸尻側端面に嵌合部210(突部または凹部)が形成された連結部材200を固定し、この連結部材200に対応する位置においてドア枠10の縦枠14に、連結部材200の嵌合部210(突部または凹部)に嵌合し得る被嵌合部(凹部または突部)を有する連結具20を固定してもよい。この場合、連結部材200は表面材110および裏面材120の第1の折曲片116、126にビスなどで固定される。
防火ドア100を開いたり閉じたりする場合には、防火ドア100に固定した連結部材200の嵌合部210にドア枠10に固定した連結具20の被嵌合部22が当接しないように形成されている。また、防火ドア100が熱変形等で熱伸長し、反り返って移動する場合には、防火ドア100に固定した連結部材200の嵌合部210は、ドア枠10に固定した連結具20の被嵌合部22に当接するように構成される。なお、図中220はビス孔である。
【0077】
従って、連結部材200によって防火ドア100の表面材110および裏面材120が連結され強度が向上するため、火災の場合に防火ドア100に反りなどの変形が生じても、防火ドア100とドア枠10との間に隙間が生じることを抑えることができる。
【0078】
(さらに他の実施形態)
従来のドアにおいて、電気錠が設けられる場合がある。電気錠を設ける場合、ドアの戸尻側上部に、電気錠のための配線を接続するための中継装置が設けられる。当該中継装置は表面材110と裏面材120との間に配置され、接着剤によって表面材110および裏面材120に接着される。
しかしながら、火災の場合に中継装置の周囲の接着剤が融解し、中継装置の周囲の表面材110および裏面材120が離間してしまうという問題が生じていた。
【0079】
本実施形態では、連結プレート150によって中継装置の上端部および下端部において、表面材110および裏面材120を固定するように構成されている。このような構成とすることにより、火災の場合に中継装置を表面材110および裏面材120に接着させるための接着剤が融解したような場合でも、中継装置を防火ドア100の内部に確実に固定することができる。
なお、連結プレート150を表面材110および裏面材120を介して中継装置にねじ止めさせるようにしてもよい。
(さらに他の実施形態)
【0080】
本発明においては、ドア枠10が「ドア枠」に相当し、防火ドア100が「防火ドア」に相当し、表面材110が「表面材」に相当し、裏面材120が「裏面材」に相当し、補強材130が「補強材」に相当し、芯材140が「芯材」に相当し、連結プレート150が「連結プレート」に相当する。
【0081】
本発明の好ましい一実施の形態は上記の通りであるが、本発明は上記で示した実施の形態のみに制限されない。本発明の精神と範囲から逸脱することのない様々な実施形態が他になされることは理解されよう。さらに、本実施形態において、本発明の構成による作用および効果を述べているが、これら作用および効果は一例であり、本発明を限定するものではない。
【符号の説明】
【0082】
10 ドア枠
12 横枠
14 縦枠
50 仕切り壁
100 防火ドア
110 表面材
120 裏面材
130 補強材
140 芯材
150 連結プレート
160 ヒンジ装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12