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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023179901
(43)【公開日】2023-12-20
(54)【発明の名称】遠心ファン
(51)【国際特許分類】
   F04D 29/62 20060101AFI20231213BHJP
【FI】
F04D29/62 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022092815
(22)【出願日】2022-06-08
(71)【出願人】
【識別番号】000114215
【氏名又は名称】ミネベアミツミ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100096884
【弁理士】
【氏名又は名称】末成 幹生
(72)【発明者】
【氏名】久冨 祐也
(72)【発明者】
【氏名】松井 隆之
【テーマコード(参考)】
3H130
【Fターム(参考)】
3H130AA13
3H130AB07
3H130AB13
3H130AB26
3H130AB42
3H130AC13
3H130BA13A
3H130BA13Z
3H130CA22
3H130DA02Z
3H130DD01Z
3H130EA02A
3H130EA02Z
3H130EB01A
3H130EB01Z
3H130ED02A
3H130ED02Z
(57)【要約】
【課題】磁気シールド板を軸受ホルダーに安定して固定することができる遠心ファンを提供する。
【解決手段】下ケーシング102の中央部は、ケーシング内部に向けて軸方向に突出するリング状の突出部102aを有し、突出部102aの孔部102cに軸受ホルダー250が固定され、軸受ホルダー250に、中央部に円形孔部261を有するシールド板160が固定されている。軸受ホルダー250の下ケーシング102側の端部には、径方向外側へ突出する第1環状凸部254および第2環状凸部255が軸方向に連設され、突出部102aは、その孔部102cの内周縁部が第1、第2環状凸部254,255に挟持されることで固定され、シールド板260は、上ケーシング側の第1環状凸部254が円形孔部261に圧入されることで固定されるとともに、突出部102aに密着している。
【選択図】図4

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上ケーシングと下ケーシングとから構成されたケーシングと、
前記上ケーシングと前記下ケーシングとの間に介装された複数の支柱と、
前記ケーシング内に配設され、環状のシュラウドおよび主板と前記シュラウドおよび前記主板の間に介装された複数の羽根とを有するインペラと、
前記複数の支柱を除いた側面に形成された吹出口と、
を備え、
前記下ケーシングの中央部は、前記ケーシング内部に向けて軸方向に突出するリング状の突出部を有し、
前記突出部の孔部に軸受ホルダーが固定され、
前記軸受ホルダーに、中央部に円形孔部を有するシールド板が固定され、
前記軸受ホルダーの前記下ケーシング側の端部には、径方向外側へ突出する第1環状凸部および第2環状凸部が軸方向に連設され、
前記突出部は、その前記孔部の内周縁部が前記第1、第2環状凸部に挟持されることで固定され、
前記シールド板は、前記上ケーシング側の前記第1環状凸部が前記円形孔部に圧入されることで固定されるとともに、前記突出部に密着している遠心ファン。
【請求項2】
前記軸受ホルダーの前記第2環状凸部は、前記孔部の前記内周縁部にカシメ固定されている請求項1に記載の遠心ファン。
【請求項3】
前記第1環状凸部は、前記第2環状凸部よりも幅広で突出量が大きい請求項1に記載の遠心ファン。
【請求項4】
前記シールド板の径方向寸法は、前記インペラが取り付けられるロータヨークの径方向寸法と同等以上である請求項1に記載の遠心ファン。
【請求項5】
前記シールド板と前記ケーシング内に収容された回路基板は、軸方向に隙間をもって配置されている請求項1に記載の遠心ファン。
【請求項6】
前記突出部の突出方向反対側の下面に凹部が形成され、前記第2環状部は前記凹部内に収容されている請求項1に記載の遠心ファン。



【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は遠心ファンに係り、特に、遠心ファンからの電磁ノイズの放出を抑制する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車の空調シートに用いられる遠心ファンは、常に電磁ノイズを外部に放出している。シートには自動車の乗員が座るが、乗員は、一般に自動車のキーレスエントリーシステムのキーを携帯し、近年ではスマートキーを携帯していることが多い。乗員がキーをシートに乗せたりすると、シートファンから放出される電磁ノイズがキーへ悪影響を及ぼす虞があった。
【0003】
従来、電磁ノイズの放出を抑制する電気機器としては、例えば、特許文献1に開示されたブラシレスモータが知られている。このブラシレスモータは、アウターロータ式のモータであり、ロータプレート1の下側にプリント回路基板18を配置し、プリント回路基板18の下側に磁気シールド板19を配置して構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開昭61-192672号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示されたブラシレスモータでは、磁気シールド板19はステータプレート8に絶縁板20を介して固定されている。しかしながら、遠心ファンでは、下ケーシングに軸受ホルダーを固定する構成が一般的であり、磁気シールド板を軸受ホルダーに固定したい場合には、特許文献1の構成をそのまま遠心ファンに採用することはできない。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、磁気シールド板を軸受ホルダーに安定して固定することができる遠心ファンを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上ケーシングと下ケーシングとから構成されたケーシングと、前記上ケーシングと前記下ケーシングとの間に介装された複数の支柱と、前記ケーシング内に配設され、環状のシュラウドおよび主板と前記シュラウドおよび前記主板の間に介装された複数の羽根とを有するインペラと、前記複数の支柱を除いた側面に形成された吹出口と、を備え、前記下ケーシングの中央部は、前記ケーシング内部に向けて軸方向に突出するリング状の突出部を有し、前記突出部の孔部に軸受ホルダーが固定され、前記軸受ホルダーに、中央部に円形孔部を有するシールド板が固定され、前記軸受ホルダーの前記下ケーシング側の端部には、径方向外側へ突出する第1環状凸部および第2環状凸部が軸方向に連設され、前記突出部は、その前記孔部の内周縁部が前記第1、第2環状凸部に挟持されることで固定され、前記シールド板は、前記上ケーシング側の前記第1環状凸部が前記円形孔部に圧入されることで固定されるとともに、前記突出部に密着している遠心ファンである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、電磁ノイズの放出を軽減できることは勿論のこと、磁気シールド板を軸受ホルダーに安定して固定することができる遠心ファンが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施形態の遠心ファンの平面図である。
図2】本発明の実施形態の遠心ファンの分解斜視図である。
図3図1のII-II線断面図である。
図4図3の矢印IVで示す部分の拡大図である。
図5】(A)は本発明の実施形態における軸受ホルダーを示す斜視図であり、(B)はその側図である。
図6】本発明の実施形態におけるシールド板を示す斜視図である。
図7】本発明の実施例におけるループアンテナの配置角度とループアンテナを貫く磁束密度との関係を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
1.遠心ファンの構成
図1は、本発明の実施形態の遠心ファン100の平面図であり、図2は、本発明の実施形態の遠心ファンの分解斜視図である。遠心ファン100は、樹脂製の上ケーシング101と金属製(例えば鉄製)の下ケーシング102から構成されるケーシング103を備えている。ケーシング103は、図1に示すように、平面視で略正方状をなしているが、これに限定されず、円形であってもよい。なお、以下の説明においては、シャフト112に添う方向を「軸方向」、軸方向に直交する方向を「径方向」と称する。また、「上」および「下」の語は図2における上下方向を示すものとする。
【0011】
上ケーシング101と下ケーシング102の結合は、上ケーシング101と下ケーシング102の四隅において間に介装した支柱109,110によって行われている。支柱109,110の上端面には、上方へ突出する雄ねじとして形成されたボス部109a,110aが設けられている。そして、ボス部109a,110aを上ケーシング101に形成されたねじ孔にねじ込むことにより、支柱109,110は上ケーシング101に結合されている。
【0012】
支柱109,110の下端面にも下方へ突出するボス部(図示略)が形成されている。一方、下ケーシング102の四隅には、ボス部が挿通される貫通孔109b,110bが形成されている。そして、貫通孔109b,110bから突出したボス部の先端を熱変形(熱カシメ、赤外線カシメ、等)させて潰れた先端部を形成することで、支柱109,110を介した上ケーシング101と下ケーシング102の結合が行われている。
【0013】
なお、上ケーシング101と支柱109,110が一体となった部材を、樹脂を原料とした射出成型法で形成することもできる。また、支柱109,110を中空の筒で形成し、支柱109,110にボルトを挿通させてナットで締結する構造も採用可能である。
【0014】
ケーシング103の内側には、インペラ200が回転自在な状態で収納されている。インペラ200は、樹脂製であり、環状の主板210、環状のシュラウド220、および主板210とシュラウド220の間の複数の羽根230を備えている。羽根230は、全て同じ形状の後向き羽根で周方向に均等に配置されている。
【0015】
上ケーシング101の中心には、円形の開口からなる吸込口108が設けられている。インペラ200が回転することで、吸込口108から空気が吸い込まれ、吸い込まれた空気は、シュラウド220に形成された円形の開口からインペラ200の羽根230の間を通過してインペラ200から径方向外側の方向に吹き出され、上ケーシング101と下ケーシング102の間に介装された支柱109,110を除いた全周に亘って形成された吹出口111からケーシング103の外方に向けて噴出する。
【0016】
図3に示すように、インペラ200の主板210には、軸方向下側に延在する環状筒部211が形成され、環状筒部211の内周面には、皿状のロータヨーク215が接着等の手段により固定されている。ロータヨーク215は、軟磁性の鉄材からなり、環状筒部211に固定された円筒部215aと、円筒部215aの下端縁から径方向外側に突出するフランジ部215bと、円筒部215aの上端縁から軸方向上側および径方向内側へ向け延在する傾斜部215cとからなっている。
【0017】
円筒部215aの内周面には、環状のロータマグネット224が接着剤により固着されている。ロータマグネット224は、周方向に沿ってNSNS・・と交互に磁極の極性が反転する状態で着磁されている。また、傾斜部215cの内周縁部は、シャフト112に圧入や接着等の手段により固定されたブッシュ216に固定されている。
【0018】
ブッシュ216は金属製(例えば真鍮)で略円板状をなし、その上端部外周に環状溝216aを有している。環状溝216aの上側の環状凸部216bを軸方向上側に突出させた状態にしておき、環状凸部216bを傾斜部215cの内周縁部に挿通させた後に環状凸部216bを径方向外側に塑性変形させてカシメ固定されている。
【0019】
図4に示すように、下ケーシング102の中央部には、ケーシング103の内部に向けて軸方向に突出するリング状の突出部102aが形成され、突出部102aの裏面側に凹部102bが形成されている。そして、突出部102aの円形の孔部102cには軸受ホルダー250が固定されている。
【0020】
軸受ホルダー250は金属製(例えば真鍮製)の略円筒状のもので、軸方向下側の大径部251と、大径部251よりも軸方向上側に位置し、かつ、小径な小径部252とからなっている。大径部251と小径部252との境界には段部253が形成されている。
【0021】
軸受ホルダー250の下端部には、径方向外側へ突出する第1環状凸部254が形成され、第1環状凸部254の下側には、第1環状凸部254よりも小径で幅狭な第2環状凸部255が形成されている。第1環状凸部254と第2環状凸部255との間には、環状凹部256が形成されている。軸受ホルダー250には貫通孔257が形成され、貫通孔257の内周面には、径方向内側に突出する環状凸部258が形成されている。
【0022】
環状凹部256には、突出部102aの孔部102cが固定されている。第2環状凸部255を径方向外側ではなく下方へ突出させた状態にしておき、第2環状凸部255を突出部102aの孔部102cに挿通させた後に第2環状凸部255を径方向外側へ塑性変形させることでカシメ固定されている。塑性変形された第2環状凸部255は、下ケーシング102の凹部102bに収容され、下ケーシング102の下面から突出していない。
【0023】
第1環状凸部254には、シールド板260が圧入により固定されている。シールド板260は、軟磁性材料(例えば鉄製)からなるリング状のもので、中央部に円形孔部261を有している。シールド板260の径方向寸法は、ロータヨーク215の径方向寸法とほぼ同一である。そして、円形孔部261に第1環状凸部254を圧入することでシールド板260は軸受ホルダー250に固定され、その状態で、シールド板260は下ケーシング102の突出部102aに密着している。
【0024】
軸受ホルダー250の貫通孔257には、一対の玉軸受271,272が接着剤により固定されている。上側の玉軸受271と環状凸部258との間には、コイルばね(図示略)が介装され、玉軸受271に予圧が付与されている。下側の玉軸受272の端面は環状凸部258に当接した状態で固定されている。玉軸受271,272には、シャフト112が回転可能な状態で接着剤により固定されている。
【0025】
インペラ200は、モータ280により駆動され回転する。モータ280は、アウターロータ型のブラシレスDCモータである。モータ280のステータは、軸受ホルダー250の外周に固定されている。モータ280のステータは、ステータコア281、インシュレータ282およびステータコイル283により構成されている。
【0026】
ステータコア281は、電磁鋼板等の軟磁性材料の薄板を複数積層した構造を有しており、環状のコアバック部から径方向外側に突出する複数の極歯を有している。ステータコア281には、樹脂製のインシュレータ282が装着され、複数の極歯にはインシュレータ282を介して、ステータコイル283が巻かれている。
【0027】
軸受ホルダー250の外周面にステータコア281のコアバック部の開口部が嵌着し、コアバック部の下端面が段部253に載置されることでステータコア281の軸方向の位置決めが行われている。
【0028】
ステータコア281の極歯の外周面に対向した位置には、当該極歯の外周面に対して隙間を有した状態でロータマグネット224が位置している(図3参照)。ステータコイル283に加える電流の極性を図示しない駆動回路により周期的に切り替えることで、ロータマグネット224がシャフト112を軸として回転する駆動力が発生し、インペラ200が回転する。
【0029】
インシュレータ282には、回路基板284が固定されている。インシュレータ282には、軸方向下側へ突出するボス部(図示略)が形成され、ボス部を回路基板284に形成した貫通孔に挿通させ、貫通孔から突出したボス部の先端を熱変形(熱カシメ、赤外線カシメ、等)させて潰れた先端部を形成することで、インシュレータ282に回路基板284を取り付けている。回路基板284は、シールド板260に対して軸方向に隙間を空けて配置されている。回路基板284には、モータ280の駆動に必要な電子回路及び電子部品が搭載されている。
【0030】
2.効果
上記構成の遠心ファン100にあっては、ロータマグネット224およびステータコイル283の下側に軟磁性材料からなるシールド板260を配置しているから、それらロータマグネット224およびステータコイル283から放出される磁束はシールド板260に吸い寄せられる。このため、上方向へ放出される磁束が低減され、遠心ファン100を空調シートに適用した場合には、キーレスエントリーシステムのキーやスマートキーに対する悪影響を軽減することができる。
【0031】
図7は本発明の効果を確認した実施例の結果を示すグラフである。上記構成の遠心ファン100を回転させ、上ケーシング101の上方で任意の径方向に固定したループアンテナを周方向に移動させ、ループアンテナの配置角度に対する検出される磁束密度をシミュレーションによって得た。また、比較のためにシールド板260を装着していない従来の遠心ファンを用いて同様のシミュレーションを行った。
【0032】
図7に示すように、本発明例では、シールド板260を有しない従来例と比較して吸込口108のどの位置でも磁束密度が低減され、その低減率は15%であった。本発明が自動車の空調シートに適用される場合には、吸込口108が乗員側に向けられることから、キーレスエントリーのキーやスマートキーへ及ぼす悪影響が軽減されることが確認された。
【0033】
また、上記構成の遠心ファン100においては、シールド板260は、第1環状凸部254がシールド板260の円形孔部261に圧入されることで固定されるとともに、突出部102aに密着しているから、シールド板260を固定するための構造を新たに作製する必要がないとともにシールド板260の固定が安定する。
【0034】
また、軸方向上側に突出させた下ケーシング102の突出部102aを軸受ホルダー250の第1、第2環状凸部254,255で挟持する構成であるから、突出部102aの孔部102cの内周縁部が第1、第2環状凸部254,255によってくさび状に挟持され、軸受ホルダー250が下ケーシング102に強固に固定される。また、第2環状凸部255が下ケーシング102の下面から突出しないようにすることができるので、遠心ファン100を薄型化することができる。
【0035】
さらに、軸受ホルダー250の第1環状凸部254がシールド板260の円形孔部261によって締め付けられているから、シールド板260が径方向内側に弾性変形することで玉軸受271,272のがたつきを抑えることができる。
【0036】
特に、上記実施形態では、軸受ホルダー250の第2環状凸部255は孔部102cの内周縁部にカシメ固定されているから、軸受ホルダー250が下ケーシング102により強固に固定される。
【0037】
また、第1環状凸部254は、第2環状凸部255よりも幅広で突出量が大きいから、シールド板260を強固に固定することができる一方で、幅狭で突出量が小さい第2環状凸部255は塑性変形させてカシメ固定し易い。
【0038】
シールド板260の径方向寸法は、インペラ200が取り付けられるロータヨーク215の径方向寸法とほぼ同一であるから、ロータヨーク215から放出される磁束を漏れなく吸収することができる。また、シールド板260と回路基板284は、軸方向に隙間をもって配置されているから、回路基板284に実装された電子部品とシールド板260の干渉を防止することができる。
【0039】
3.変更例
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のように種々の変更が可能である。
i)下ケーシング102を金属(鉄)で構成しているが、樹脂製であってもよい。また、上ケーシング101は金属(鉄)製であってもよい。
【0040】
ii)ブッシュ216および軸受ホルダー250は樹脂製であってもよい。
iii)シールド板260を軟磁性材料の鉄で構成しているが、磁性材料からなる樹脂やセラミックスを用いることもできる。
【0041】
iv)符号109a、110aで示された部分をねじ孔とし、ねじ孔109a、110aに、貫通孔109b,110bとスリーブに挿通させたボルトをねじ込んで上下ケーシング101,102を結合してもよい。
v)シールド板260の径方向寸法を、インペラ200が取り付けられるロータヨーク215の径方向寸法よりも大きくすることができる。
vi)支柱109,110は1種であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明は、自動車の空調シートの遠心ファンとして好適に利用可能であるが、家電機器、OA機器など電磁ノイズの抑制が要望される機器にも利用可能である。
【符号の説明】
【0043】
100…遠心ファン、101…上ケーシング、102…下ケーシング、102a…突出部、102b…凹部、102c…孔部、103…ケーシング、108…吸込口、109,110…支柱、109a,110a…ボス部、109b,110b…貫通孔、111…吹出口、112…シャフト、200…インペラ、210…主板、211…環状筒部、215…ロータヨーク、215a…円筒部、215b…フランジ部、215c…傾斜部、216…ブッシュ、216a…環状溝、216b…環状凸部、220…シュラウド、224…ロータマグネット、230…羽根、250…軸受ホルダー、251…大径部、252…小径部、253…段部、254…第1環状凸部、255…第2環状凸部、256…環状凹部、257…貫通孔、258…環状凸部、260…シールド板、261…円形孔部、271,272…玉軸受、280…モータ、281…ステータコア、282…インシュレータ、283…ステータコイル、284…回路基板。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7