(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023180096
(43)【公開日】2023-12-20
(54)【発明の名称】回路基板の収納構造及び回路基板モジュール
(51)【国際特許分類】
H05K 7/20 20060101AFI20231213BHJP
H05K 7/14 20060101ALI20231213BHJP
H05K 1/02 20060101ALI20231213BHJP
【FI】
H05K7/20 F
H05K7/20 B
H05K7/14 B
H05K1/02 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022093214
(22)【出願日】2022-06-08
(71)【出願人】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(71)【出願人】
【識別番号】598076591
【氏名又は名称】東芝インフラシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】大田 和弘
【テーマコード(参考)】
5E322
5E338
5E348
【Fターム(参考)】
5E322AA01
5E322AA03
5E322AB01
5E322DB10
5E322DB12
5E322FA04
5E322FA09
5E338AA01
5E338BB75
5E338CC01
5E338EE02
5E338EE32
5E348AA06
5E348AA08
5E348AA32
(57)【要約】
【課題】回路基板の種類の変更に対応させた構成の変更における手間等が低減される回路基板の収納構造を提供すること。
【解決手段】 実施形態によれば、回路基板の収納構造では、筐体及び中継部を備え、筐体及び中継部のそれぞれは、導電性を有する金属から形成される。筐体では、回路基板を収納する収納空洞が内部に形成され、筐体は、底壁、及び、底壁の外表面に形成される放熱フィンを備える。中継部は、筐体とは別体に形成され、収納空洞において回路基板と筐体の底壁との間に配置される。中継部には、底壁が位置する側に向かって凹むザグリが複数形成され、ザグリの少なくとも1つは、他のザグリに対して深さが異なる。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
回路基板の収納構造であって、
導電性を有する金属から形成され、前記回路基板を収納する収納空洞が内部に形成される筐体であって、底壁、及び、前記底壁の外表面に形成される放熱フィンを備える筐体と、
導電性を有する金属から前記筐体とは別体に形成され、前記収納空洞において前記回路基板と前記筐体の前記底壁との間に配置される中継部であって、前記底壁が位置する側に向かって凹むザグリが複数形成され、前記ザグリの少なくとも1つは、他の前記ザグリに対して深さが異なる中継部と、
を具備する、収納構造。
【請求項2】
複数の前記ザグリのそれぞれには、前記回路基板の対応する導電部分が、前記筐体及び前記中継部と接触しない状態で配置され、
複数の前記ザグリのそれぞれは、配置される前記導電部分の構造、及び、配置される前記導電部分で使用される信号の周波数のいずれかに対応する深さとなる、
請求項1の収納構造。
【請求項3】
前記中継部は、前記底壁が位置する側とは反対側から前記回路基板が取付けられた状態において、前記回路基板と一体に前記筐体から取外し可能である、
請求項1の収納構造。
【請求項4】
前記中継部の表面取付けられ、前記筐体及び前記中継部に比べて熱伝導性が高い熱伝導体をさらに具備する、請求項1の収納構造。
【請求項5】
前記中継部と前記筐体の前記底壁との間に配置され、サーマルインタフェース材料から形成されるシートをさらに具備する、請求項1の収納構造。
【請求項6】
前記中継部は、前記ザグリが複数形成される板部材を備え、
前記板部材では、前記回路基板が位置する側を向く面において、複数の前記ザグリのそれぞれが開口する、
請求項1の収納構造。
【請求項7】
前記中継部は、前記ザグリが1つ以上それぞれに形成される複数の板部材を備え、
複数の前記板部材のそれぞれでは、前記回路基板が位置する側を向く面において、1つ以上の前記ザグリのそれぞれが開口する、
請求項1の収納構造。
【請求項8】
複数の前記板部材の少なくも1つは、他の前記板部材とは板厚が異なる、請求項7の収納構造。
【請求項9】
前記筐体の前記収納空洞では、前記回路基板に対して前記底壁が位置する側とは反対側に追加回路基板が配置され、
前記収納構造は、導電性を有する金属から前記筐体及び前記中継部とは別体に形成され、前記収納空洞において前記回路基板と前記追加回路基板との間に配置される追加中継部であって、前記底壁が位置する側に向かって凹む追加ザグリが形成される追加中継部をさらに備える、
請求項1の収納構造。
【請求項10】
請求項1乃至9のいずれか1項の収納構造と、
前記収納構造の前記筐体の内部に形成される前記収納空洞に収納され、前記筐体の前記底壁との間に前記中継部が配置される前記回路基板と、
を具備する、回路基板モジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、回路基板の収納構造及び回路基板モジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
通信機器では、回路基板を筐体の内部の収納空洞に収納した回路基板モジュールが、使用されている。回路基板の収納構造として用いられる筐体は、ダイカストによって形成され、アルミニウム又はアルミニウム合金等の導電性を有する金属から形成される。回路基板が筐体の内部に収納されることにより、振動、塵埃及び風雨等の外的要因から、回路基板及び回路基板に搭載される電気部品等が、保護される。また、回路基板の収納構造では、回路基板を筐体の底壁に取付けるとともに、底壁の外表面に放熱フィンが形成される。これにより、回路基板で発生した熱は、底壁を通して放熱フィンに伝達される。そして、伝達された熱は、放熱フィンから放熱される。
【0003】
前述のような回路基板の収納構造では、電気部品及び基板パターン等の回路基板に形成される導電部分と筐体との短絡を防止する必要がある。このため、筐体の底壁にザグリを形成し、ザグリに回路基板の対応する導電部分を配置することにより、回路基板の導電部分と筐体との接触を防止している。
【0004】
ここで、回路基板の種類が異なると、導電部分の位置及び形状、及び、導電部分において使用される信号の周波数等が異なる。このため、回路基板の種類の変更等に対応させて、筐体の底壁等に形成されるザグリの位置、形状及び深さを変更する等して、収納構造を変更する必要がある。回路基板の収納構造では、回路基板の種類の変更に対応した構成の変更における手間等を低減することが、求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、回路基板の種類の変更に対応させた構成の変更における手間等が低減される回路基板の収納構造を提供することにある。また、その収納構造を備える回路基板モジュールを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態によれば、回路基板の収納構造では、筐体及び中継部を備え、筐体及び中継部のそれぞれは、導電性を有する金属から形成される。筐体では、回路基板を収納する収納空洞が内部に形成され、筐体は、底壁、及び、底壁の外表面に形成される放熱フィンを備える。中継部は、筐体とは別体に形成され、収納空洞において回路基板と筐体の底壁との間に配置される。中継部には、底壁が位置する側に向かって凹むザグリが複数形成され、ザグリの少なくとも1つは、他のザグリに対して深さが異なる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、第1の実施形態に係る回路基板モジュールを、回路基板及び中継部が筐体から取外された状態で概略的に示す斜視図である。
【
図2】
図2は、第1の実施形態に係る回路基板モジュールの収納構造を、中継部が筐体に取付けられた状態で概略的に示す斜視図である。
【
図3】
図3は、第1の実施形態に係る回路基板モジュールの収納構造を、中継部が筐体から取外された状態で概略的に示す斜視図である。
【
図4】
図4は、第1の実施形態に係る回路基板モジュールの収納構造を、中継部が筐体に取付けられ、かつ、X方向に直交又は略直交する断面で切断された状態で概略的に示す斜視図である。
【
図5】
図5は、第1の実施形態に係る回路基板モジュールを、X方向に直交又は略直交する断面で概略的に示す断面図である。
【
図6】
図6は、第1の変形例に係る回路基板モジュールの収納構造を、中継部が筐体から取外され、かつ、X方向に直交又は略直交する断面で切断された状態で概略的に示す斜視図である。
【
図7】
図7は、第2の変形例に係る回路基板モジュールの収納構造を、中継部が筐体から取外され、かつ、X方向に直交又は略直交する断面で切断された状態で概略的に示す斜視図である。
【
図8】
図8は、第3の変形例に係る回路基板モジュールの収納構造を、中継部が筐体から取外された状態で概略的に示す斜視図である。
【
図9】
図9は、第3の変形例に係る回路基板モジュールの収納構造を、中継部が筐体に取付けられた状態で、Z方向について底壁が位置する側とは反対側から視た概略図である。
【
図10】
図10は、第4の変形例に係る回路基板モジュールを、部材ごとに分解した状態で概略的に示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施形態等について、図面を参照して説明する。
【0010】
(第1の実施形態)
まず、実施形態の一例として、第1の実施形態について説明する。
図1は、第1の実施形態に係る回路基板モジュール1を示す。回路基板モジュール1は、例えば、通信機器において用いられる。
図1に示すように、回路基板モジュール1は、回路基板2を備えるとともに、回路基板2の収納構造3として、筐体5及び中継部6を備える。筐体5及び中継部6は、アルミニウム又はアルミニウム合金等の導電性を有する金属から形成される。また、筐体5及び中継部6は、互いに対して別体に形成される。
図1では、回路基板2及び中継部6が筐体5から取外された状態が、斜視図で示される。
【0011】
筐体5及び中継部6のそれぞれは、例えば、ダイカストにより形成される。ダイカストは、溶融した金属を金型に圧入することで成形する鋳造方法であり、砂型を用いた鋳造方法で成形した製品等に比べて、ダイカストによって成形した製品は、寸法精度が高い。また、ダイカストでは、1つの金型を多数の製品の形成に継続して使用可能であるため、鋳造方法の中でも、量産性が高い。なお、中継部6は、必ずしもダイカストによって形成される必要はなく、例えば、切削加工によって形成されてもよい。
【0012】
回路基板モジュール1及び筐体5(収納構造3)では、奥行き方向となるX方向(矢印Xで示す方向)、X方向に対して交差する(直交又は略直交する)横方向となるY方向(矢印Yで示す方向)、及び、X方向及びY方向の両方に対して交差する(直交又は略直交する)高さ方向となるZ方向(矢印Zで示す方向)が、規定される。
図1の一例の回路基板モジュール1及び筐体5のそれぞれでは、Y方向に沿った寸法が、X方向に沿った寸法に比べて大きく、X方向に沿った寸法が、Z方向に沿った寸法に比べて大きい。
【0013】
図2乃至
図4は、回路基板モジュール1において収納構造3を構成する筐体5及び中継部6を示す。
図2は、中継部6が筐体5に取付けられた状態を斜視図で示し、
図3は、中継部6が筐体5から取外された状態を斜視図で示す。
図4は、中継部6が筐体5に取付けられ、かつ、X方向に直交又は略直交する断面で切断された状態を斜視図で示す。また、
図5は、回路基板モジュール1を、X方向に直交又は略直交する断面で示す。
【0014】
図1乃至
図5等に示すように、筐体5は、底壁7及び周壁8を備える。筐体5の内部には、収納空洞10が形成され、収納空洞10は、底壁7及び周壁8によって規定される。底壁7は、Z方向の一方側から、収納空洞10に隣接する。底壁7では、収納空洞10が位置する側を向く表面が、内表面となり、収納空洞10が位置する側とは反対側を向く表面が、外表面となる。
【0015】
周壁8は、収納空洞10を外周側から、全周に渡って囲む。周壁8の一端は、底壁7に接続される。また、周壁8は、底壁7からZ方向に沿って延設される。収納空洞10は、Z方向について底壁7が位置する側とは反対側へ開口する。収納空洞10の開口における開口縁は、周壁8の底壁7が位置する側とは反対側の端部によって、形成される。
【0016】
図1乃至
図5の一例では、周壁8は、二対の側壁11,12から形成される。一対の側壁11は、X方向について、収納空洞10を間に挟んで、互いに対して対向する。また、一対の側壁12は、Y方向について、収納空洞10を間に挟んで、互いに対して対向する。そして、側壁11のそれぞれは、一対の側壁12の間に、Y方向に沿って延設され、側壁12のそれぞれは、一対の側壁11の間に、X方向に沿って延設される。
【0017】
また、筐体5では、底壁7の外表面に、放熱フィン13が形成される。放熱フィン13は、底壁7の外表面において、突出する。放熱フィン13は、Z方向について収納空洞10が位置する側とは反対側へ向かって、突出する。
【0018】
本実施形態では、中継部6は、1つの板部材15から形成される。板部材15は、筐体5とは別体であり、例えば、ダイカスト又は切削加工によって形成される。また、板部材15は、アルミニウム又はアルミニウム合金等の導電性を有する金属から形成される。回路基板モジュール1では、中継部6となる板部材15は、回路基板2と一緒に、収納空洞10に収納される。板部材15及び回路基板2のそれぞれは、板厚方向がZ方向と一致又は略一致する状態で、収納空洞10に配置される。
【0019】
また、収納空洞10では、中継部6となる板部材15は、Z方向について、筐体5の底壁7と回路基板2との間に配置される。板部材15は、Z方向について収納空洞10が開口する側から底壁7の内表面に当接する状態で、底壁7に取付けられる。この際、板部材15は、図示しないネジ等を介して、底壁7に取付けられる。また、回路基板2は、Z方向について底壁7が位置する側とは反対側から板部材15に当接する状態で、板部材15に取付けられる。この際、回路基板2は、図示しないネジ等を介して、板部材15に取付けられる。
【0020】
前述のように板部材15及び回路基板2が収納空洞10に配置されるため、回路基板モジュール1では、回路基板2で発生した熱は、中継部6となる板部材15、及び、底壁7を順に通して、放熱フィン13に伝達される。そして、伝達された熱は、放熱フィン13から放熱される。また、
図1等に示すように、中継部6となる板部材15は、底壁7が位置する側とは反対側から回路基板2が取付けられた状態において、回路基板2と一体に筐体5から取外し可能である。
【0021】
図1乃至
図5に示す本実施形態の構成では、中継部6となる板部材15は、一対の主面16,17を備える。一対の主面16,17のそれぞれは、板部材15の表面を形成し、一対の主面16,17は、板部材15の板厚方向について、互いに対して反対側を向く。板部材15は、底壁7が位置する側とは反対側を主面(第1の主面)16が向き、かつ、底壁7が位置する側を主面(第2の主面)17が向く状態で、収納空洞10に配置される。
【0022】
また、中継部6となる板部材15には、ザグリ21が複数形成される。回路基板モジュール1では、複数のザグリ21のそれぞれは、Z方向について底壁7が位置する側へ凹む。板部材15では、ザグリ21のそれぞれは、主面16において主面17が位置する側へ凹む溝形状、又は、主面16から主面17まで貫通する孔形状に形成される。このため、回路基板モジュール1(収納構造3)では、板部材15の主面16、すなわち、板部材15において回路基板2が位置する側を向く面で、ザグリ21のそれぞれが開口する。
【0023】
なお、孔形状に形成されるザグリ21のそれぞれは、板部材15の主面16,17の両方で開口する。
図1乃至
図5の一例では、板部材15に6つのザグリ21が形成される。そして、6つのザグリ21の中で、ザグリ21A,21Bのそれぞれは、溝形状に形成され、ザグリ21Cを含むザグリ21A,21B以外の4つのザグリ21のそれぞれは、孔形状に形成される。
【0024】
また、複数のザグリ21のそれぞれについては、深さが規定される。収納構造3に形成されるザグリ21のそれぞれでは、板部材15の主面16の開口から凹みの底部までのZ方向に沿った寸法が、深さとして規定される。溝形状のザグリ21のそれぞれでは、板部材15によって、凹みの底部が形成される。そして、溝形状のザグリ21のそれぞれは、溝の深さに対応する深さとなる。また、孔形状のザグリ21のそれぞれでは、筐体5の底壁7の内表面によって、凹みの底部が形成される。このため、孔形状のザグリ21のそれぞれの深さ
は、板部材15の板厚と同一又は略同一の大きさになる。
【0025】
図1乃至
図5の一例では、溝形状のザグリ21Aが深さDaになり、溝形状のザグリ21Bが深さDbになり、孔形状のザグリ21Cが深さDcとなる。ここで、深さDbは、深さDaに比べて深く、深さDcは、深さDbに比べて深い。また、ザグリ21A~21C以外のザグリ21のそれぞれは、ザグリ21Cと同一又は略同一の深さとなる。このため、ザグリ21A,21Bのそれぞれは、中継部6となる板部材15に形成される他のザグリ21に対して、深さが異なる。したがって、板部材15に形成される複数のザグリの少なくとも1つは、他のザグリ21に対して、深さが異なる。
【0026】
回路基板2は、例えば、高周波回路基板であり、回路基板2には、電気部品及び基板パターン等の導電部分が形成される。そして、回路基板2では、底壁7が位置する側を向く面、すなわち、中継部6となる板部材15に当接する面に、導電部分22が形成される。
図5の一例では、回路基板2において底壁7が位置する側を向く面に、少なくとも導電部分22A,22B,22Cが、導電部分22として形成される。導電部分22Aは、例えば、基板パターンから形成され、導電部分22B,22Cのそれぞれは、例えば、電気部品から形成される。
【0027】
また、
図5の一例では、導電部分22B,22Cのそれぞれは、底壁7が位置する側へ突出する状態で、形成される。そして、導電部分22Cの突出量は、導電部分22Bの突出量に比べて大きい。なお、導電部分22Aは、回路基板2の底壁7が位置する側を向く面において、突出していない、又は、ほとんど突出していない。
【0028】
中継部6となる板部材15では、回路基板2の底壁7が位置する側を向く面に形成される導電部分22の位置に対応させて、ザグリ21が形成される。そして、板部材15のザグリ21のそれぞれには、回路基板2に形成される対応する導電部分22が、配置される。
図5の一例では、ザグリ21A,21B,21Cに、それぞれ、導電部分22A,22B,22Cが配置される。
【0029】
ザグリ21のそれぞれには、回路基板2の対応する導電部分22が、筐体5及び中継部6(板部材15)に接触しない状態で、配置される。このため、ザグリ21のそれぞれは、配置される導電部分22の寸法及び形状等を含む配置される導電部分22の構造に対応する深さとなる。例えば、ザグリ21Aを深さDaに形成することにより、ザグリ21Aに配置される導電部分22Aは、ザグリ21Aの凹みの底部に対して深さDaと同一又は略同一の大きさの離間距離Taを有する。このため、導電部分22Aは、中継部6となる板部材15に接触しない状態でザグリ21Aに配置され、導電部分22Aと筐体5及び中継部6のそれぞれとの間の短絡が防止される。
【0030】
また、ザグリ21Bの深さDbを回路基板2からの導電部分22Bの突出量より大きくすることにより、ザグリ21Bに配置される導電部分22Bは、ザグリ21Bの凹みの底部に対して離間距離Tbを有する。このため、導電部分22Bは、板部材15に接触しない状態でザグリ21Bに配置され、導電部分22Bと筐体5及び中継部6のそれぞれとの間の短絡が防止される。同様に、ザグリ21Cの深さDcを回路基板2からの導電部分22Cの突出量より大きくすることにより、ザグリ21Cに配置される導電部分22Cは、ザグリ21Cの凹みの底部に対して離間距離Tcを有する。このため、導電部分22Bは、板部材15及び底壁7に接触しない状態でザグリ21Cに配置され、導電部分22Cと筐体5及び中継部6のそれぞれとの間の短絡が防止される。
【0031】
また、ある一例では、ザグリ21のそれぞれは、配置される導電部分22で使用される信号(電気信号)の周波数に対応する深さとなる。この場合、例えば、導電部分22Aとザグリ21Aの凹みの底部との間の離間距離Taが、導電部分22Aで使用される信号の半波長の整数倍とは異なる状態に、ザグリ21Aの深さDaが規定される。同様に、離間距離Tbが導電部分22Bで使用される信号の半波長の整数倍とは異なる状態に、ザグリ21Bの深さDbが規定され、離間距離Tcが導電部分22Cで使用される信号の半波長の整数倍とは異なる状態に、ザグリ21Cの深さDcが規定される。ザグリ21Bの深さDbが導電部分22Bで使用される信号の半波長の整数倍とは異なる状態に、離間距離Tbが規定され、ザグリ21Cの深さDcが導電部分22Cで使用される信号の半波長の整数倍とは異なる状態に、離間距離Tcが規定されてもよい。更に、ザグリ21Bの深さDb及び離間距離Tbの両方が導電部分22Bで使用される信号の半波長の整数倍とは異なる状態に規定されてもよく、ザグリ21Cの深さDcと離間距離Tcの両方が導電部分22Cで使用される信号の半波長の整数倍とは異なる状態に規定されてもよい。
【0032】
前述のような回路基板モジュール1では、回路基板2の種類が異なると、導電部分22の位置及び形状、及び、導電部分22において使用される信号の周波数等が異なる。このため、回路基板2の種類の変更等に対応させて、ザグリ21の位置、形状及び深さ等を変更する必要がある。本実施形態では、前述のように、複数のザグリ21が形成される中継部6(板部材15)は、筐体5とは別体で形成される。このため、回路基板2の種類を変更する場合でも、中継部6の構成のみを変更すればよく、筐体5は構成等を変更することなく使用可能である。これにより、回路基板の種類の変更に対応した収納構造3の構成の変更における手間等が、低減される。また、回路基板の種類の変更に対応した収納構造3の構成の変更において、コストの削減も実現可能となる。
【0033】
また、本実施形態では、中継部6に形成される複数のザグリ21の少なくとも1つは、他のザグリ21に対して深さが異なる。このため、ザグリ21のそれぞれを、配置される導電部分22の構造(寸法及び形状等)、及び、配置される導電部分22で使用される信号の周波数に対応する深さに、適切に形成可能となる。例えば、ザグリ21のそれぞれを、配置される導電部分22が筐体5及び中継部に接触せず、かつ、配置される導電部分22で使用される信号への影響が抑制される深さに、適切に形成可能となる。
【0034】
また、本実施形態では、筐体5の底壁7の代わりに中継部6にザグリ21が形成されるため、底壁7の厚さに依存することなく、ザグリ21のそれぞれの深さが設定される。例えば、複数のザグリ21のいずれかを、底壁7の厚さより大きい深さに形成可能となる。また、回路基板モジュール1に用いられる筐体5が既に定まった状態において、回路基板2の種類に対応させて、ザグリ21のそれぞれの深さを決定可能となる。
【0035】
また、本実施形態では、前述のように、ザグリ21のそれぞれの深さが底壁7の厚さに依存しないため、底壁7を過度に厚く形成する必要がない。底壁7が厚くならないため、ダイカストによる筐体5の製造時において、鋳造性の低下が適切に抑制される。例えば、溶融した金属が所望の位置まで流れる途中で冷え固まること等が、有効に防止される。また、底壁7が厚くならないため、回路基板2から放熱フィン13までの熱の伝達経路が、長くならない。このため、回路基板2で発生した熱の放熱性の低下が、有効に抑制される。
【0036】
また、回路基板モジュール1の製造では、回路基板2に電気部品として取付けられるアンプからの出力電力の調整等を含む回路基板2についての調整作業が行われる。回路基板2についての調整作業は、回路基板2にケーブル等を接続して行われる。本実施形態では、中継部6(板部材15)は、回路基板2が取付けられた状態において、回路基板2と一体に筐体5から取外し可能である。このため、回路基板2を中継部6に取付けた状態において、筐体5の外部で、前述した回路基板2についての調整作業を行うことが可能となる。
【0037】
筐体5の外部の広い空間で回路基板2についての調整作業が行われるため、回路基板2に接続するケーブルが筐体5と干渉等することなく、調整作業が行われる。このため、調整作業における作業性が、向上する。また、回路基板2が中継部6に取付けられた状態で調整作業が行われるため、筐体5の外部で調整作業を行っても、導電部分22で使用される信号へのザグリ21及び中継部6の影響等を考慮して、調整が適切に行われる。
【0038】
(変形例)
図6は、第1の変形例に係る収納構造3を示す。
図6は、中継部6が筐体5から取外され、かつ、X方向に直交又は略直交する断面で切断された状態を斜視図で示す。
図6に示すように、本変形例では、中継部6となる板部材15の主面17、すなわち、板部材15において底壁7が位置する側を向く面に、熱伝導体23が取付けられる。
【0039】
熱伝導体23は、筐体5及び中継部6に比べて熱伝導性が高い。熱伝導体23は、例えば、ヒートパイプ及びベーパーチャンバーのいずれかから形成される、又は、ヒートパイプ及びベーパーチャンバーの組み合わせによって形成される。この場合、熱伝導体23は、筐体5及び中継部6に比べて熱伝導性が高い材料から形成され、熱伝導体23には、冷媒が流れる流路が形成される。ここで、筐体5及び中継部6がアルミニウム又はアルミニウム合金から形成される場合、熱伝導体23は、例えば、銅又は銅合金から形成される。例えば、中継部6に対し銅板又は銅合金板を圧入などにより設けられる構成も含まれる。
【0040】
前述のように熱伝導体23が設けられることにより、本変形例では、回路基板2の種類、及び、回路基板2に設けられる電気部品の位置及び構成等に対応させて、回路基板2から中継部6を通しての筐体5への熱の伝達性が最適化され、筐体5からの熱の放熱性が最適化される。なお、
図6の一例では、板部材15の主面17に熱伝導体23が取付けられるが、板部材15の表面(外表面)に熱伝導体23が取付けられる構成であればよい。ある一例では、板部材15の主面16、すなわち、板部材15において回路基板2が位置する側を向く面に、熱伝導体が取付けられてもよい。
【0041】
本変形例でも、前述の実施形態等と同様の作用及び効果を奏する。また、本変形例では、熱伝導体23が中継部6となる板部材15に取付けられるため、収納構造3に熱伝導体23が設けられる場合でも、筐体5の底壁7等へ熱伝導体23を圧入する必要がない。このため、収納構造3への熱伝導体23の設置が、容易に行われる。また、本変形例では、筐体5から中継部6を取外すことにより、熱伝導体23が筐体5から取外される。このため、筐体5から取外された状態で熱伝導体23のメンテナンスを行うことが可能となり、筐体5の外部の広い空間で熱伝導体23のメンテナンスを行うことが可能となる。したがって、熱伝導体23のメンテナンス作業における作業性が、向上する。
【0042】
図7は、第2の変形例に係る収納構造3を示す。
図7は、中継部6が筐体5から取外され、かつ、X方向に直交又は略直交する断面で切断された状態を斜視図で示す。
図7に示すように、本変形例では、中継部6となる板部材15と筐体5の底壁7との間に、シート25が配置される。シート25は、サーマルインタフェース(TIM)材料から形成され、ある一例では、シート25は、グラファイトシートである。
図7の一例では、底壁7の内表面にシート25が敷かれる。なお、ある一例では、シート25は、中継部6に取付けられてもよい。この場合、シート25は、例えば、板部材15の主面17に敷かれる。
【0043】
本変形例でも、前述の実施形態等と同様の作用及び効果を奏する。また、本変形例では、中継部6と筐体5の底壁7との間にTIM材料から形成されるシート25が配置されるため、回路基板2から中継部6及び底壁7を通して、熱が放熱フィン13へさらに効率的に伝達される。したがって、回路基板2で発生した熱が、さらに効率的に、放熱フィン13から放熱される。
【0044】
図8及び
図9は、第3の変形例に係る収納構造3を示す。
図8は、中継部6が筐体5から取外された状態を斜視図で示し、
図9は、中継部6が筐体5に取付けられた状態を、Z方向について底壁7が位置する側とは反対側から視た図である。
図8及び
図9に示すように、本変形例では、中継部6は、複数の板部材15から形成される。板部材15のそれぞれは、筐体5とは別体であり、例えば、ダイカスト又は切削加工によって形成される。本変形例では、複数の板部材15及び回路基板2のそれぞれは、板厚方向がZ方向と一致又は略一致する状態で、収納空洞10に配置される。また、複数の板部材15のそれぞれは、Z方向について、筐体5の底壁7と回路基板2との間に配置される。
【0045】
中継部6では、複数の板部材15のそれぞれに、前述したザグリ21が1つ以上ずつ形成される。このため、本変形例でも、中継部6に複数のザグリ21が形成される。複数の板部材15のそれぞれは、前述の実施形態の板部材15と同様に、一対の主面16,17を備える。そして、板部材15のそれぞれでは、1つ以上のザグリのそれぞれは、主面16で開口する。本変形例でも、板部材15のそれぞれにおいて、ザグリ21のそれぞれは、主面16において主面17が位置する側へ凹む溝形状、又は、主面16から主面17まで貫通する孔形状に形成される。
【0046】
複数の板部材15のそれぞれでは、回路基板2の底壁7が位置する側を向く面に形成される導電部分22の位置に対応させて、1つ以上のザグリ21が形成される。そして、本変形例でも、中継部6に形成されるザグリ21のそれぞれには、回路基板2に形成される対応する導電部分22が、配置される。また、本変形例でも、中継部6に形成される複数のザグリ21の少なくとも1つは、他のザグリ21に対して、深さが異なる。すなわち、複数の板部材15に形成される全てのザグリ21において、少なくとも1つは、他のザグリ21に対して、深さが異なる。
【0047】
図8及び
図9の一例では、中継部6は、2つの板部材15A,15Bから形成される。そして、板部材15Aに2つのザグリ21が形成され、板部材15Bに3つのザグリ21が形成される。また、板部材15Aのザグリ21のそれぞれは、孔形状に形成され、板部材15Bのザグリ21のそれぞれは、溝形状に形成される。また、板部材15Aのザグリ21のそれぞれは、板部材15Bのザグリ21のそれぞれに比べて、深く形成される。
【0048】
なお、ある一例では、中継部6は、3つ以上の板部材15から形成されてもよい。この場合も、板部材15のそれぞれにザグリ21が1つ以上形成され、中継部6全体で、複数のザグリ21が形成される。そして、中継部6に形成される複数のザグリ21の少なくとも1つは、他のザグリ21に対して、深さが異なる。
【0049】
また、中継部6を形成する複数の板部材15の板厚は、互いに対して同一又は略同一であってもよく、互いに対して異なってもよい。
図8及び
図9の一例では、板部材15A,15Bの板厚は、互いに対して異なる。そして、板部材15Aの板厚が、板部材15Bの板厚に比べて厚く形成される。
【0050】
また、
図8及び
図9の一例では、底壁7の内表面の一部は、中継部6によって覆われていない。すなわち、底壁7の内表面の一部は、板部材15A,15Bのいずれによっても、覆われていない。底壁7の内表面において中継部6に覆われていない部分は、中継部6を間に介することなく、回路基板2と対向する。ただし、底壁7の内表面の一部が中継部6によって覆われていない構成でも、回路基板2は、底壁7からZ方向に離れて位置し、回路基板2は、底壁7と接触しない。
【0051】
図8及び
図9に示す本変形例でも、中継部6は、筐体5と別体で形成される。そして、中継部6に形成される複数のザグリ21の少なくとも1つは、他のザグリ21に対して、深さが異なる。このため、本変形例でも、前述の実施形態等と同様の作用及び効果を奏する。
【0052】
図10は、第4の変形例に係る回路基板モジュール1を示す。
図10は、部材ごとに分解した状態を斜視図で示す。本変形例でも、収納構造3は、筐体5及び中継部6を備え、筐体5の内部の収納空洞10に、回路基板2及び中継部6が、前述の実施形態等と同様にして収納される。また、本変形例では、中継部6は、第1の実施形態等と同様に、1つの板部材15から形成され、板部材15に、前述の実施形態等と同様にして、複数のザグリ21が形成される。
【0053】
ただし、本変形例では、筐体5の収納空洞10において、回路基板2に対して底壁7が位置する側とは反対側に、回路基板(追加回路基板)31が配置される。すなわち、収納空洞10では、Z方向について底壁7及び中継部6が位置する側とは反対側に、回路基板31が回路基板2に対して重ねられる。また、回路基板モジュール1では、回路基板31は、スタックコネクタ又はケーブルコネクタ等のコネクタ(図示しない)を介して、回路基板2に接続される。
【0054】
また、本変形例では、収納空洞10において、回路基板2,31の間に中継部(追加中継部)32が配置される。中継部32は、筐体5及び中継部6と一緒に、回路基板2,31の収納構造3を構成する。また、中継部32は、導電性を有する金属から形成され、例えば、アルミニウム又はアルミニウム合金から形成される。中継部32は、筐体5及び中継部6とは別体に形成される。
【0055】
図10の一例では、中継部32は、複数の板部材35、すなわち、2つの板部材35A,35Bから形成される。複数の板部材35のそれぞれは、例えば、ダイカスト又は切削加工によって形成される。中継部32では、複数の板部材35のそれぞれに、前述したザグリ21と同様のザグリ(追加ザグリ)41が1つ以上ずつ形成される。すなわち、中継部32には、ザグリ21と同様のザグリ41が形成される。
【0056】
中継部32では、ザグリ41のそれぞれは、Z方向について底壁7が位置する側に向かって凹む。
図10の一例では、中継部32を形成する複数の板部材35のそれぞれは、一対の主面36,37を備える。板部材35のそれぞれでは、一対の主面36,37は、互いに対して反対側を向く。板部材35のそれぞれは、底壁7が位置する側とは反対側を主面36が向き、かつ、底壁7が位置する側を主面37が向く状態で、収納空洞10に配置される。また、板部材35のそれぞれでは、ザグリ41のそれぞれは、主面36において主面37が位置する側へ凹む溝形状、又は、主面36から主面37まで貫通する孔形状に形成される。
【0057】
回路基板31にも、回路基板2と同様に、電気部品及び基板パターン等の導電部分が形成され、回路基板31では、底壁7が位置する側を向く面に、導電部分が形成される。中継部32を形成する板部材35のそれぞれでは、回路基板31の底壁7が位置する側を向く面に形成される導電部分の位置に対応させて、ザグリ41が形成される。そして、中継部32のザグリ41のそれぞれには、回路基板31に形成される対応する導電部分が、配置される。
【0058】
中継部32のザグリ41のそれぞれには、回路基板31の対応する導電部分が、中継部32(板部材35)に接触しない状態で、配置される。例えば、ザグリ41のそれぞれは、配置される導電部分の寸法及び形状等を含む配置される導電部分の構造に対応する深さとなる。ザグリ41によって、回路基板31の導電部分と中継部32との接触が防止されるため、回路基板31の導電部分と筐体5及び中継部32のそれぞれとの間の短絡が防止される。
【0059】
なお、中継部32は、1つの板部材35から形成されてもよく、3つ以上の板部材35から形成されてもよい。ただし、いずれの場合も、中継部32に、前述のザグリ(追加ザグリ)41が形成される。そして、中継部32のザグリ41のそれぞれには、回路基板31の対応する導電部分が、中継部32(板部材35)に接触しない状態で、配置される。
【0060】
図10に示す本変形例でも、中継部6は、筐体5と別体で形成される。そして、中継部6に形成される複数のザグリ21の少なくとも1つは、他のザグリ21に対して、深さが異なる。このため、本変形例でも、前述の実施形態等と同様の作用及び効果を奏する。
【0061】
また、本変形例では、回路基板2及び中継部6に対して重ねられる中継部32は、筐体5と別体で形成される。このため、回路基板2,31及び中継部6,32を互いに対して重ねる作業、及び、回路基板2,31の間をコネクタで接続する作業を、筐体5の外部の広い空間で行うことが可能になる。このため、回路基板2,31及び中継部6,32を互いに対して重ねる作業、及び、回路基板2,31の間をコネクタで接続する作業のそれぞれにおいて、作業性が向上する。そして、回路基板2,31及び中継部6,32が互いに対して重ねられ、かつ、回路基板2,31の間がコネクタで接続された状態で、回路基板2,31等を筐体5に取付け可能となる。したがって、回路基板2,31等を筐体5に取付ける作業での作業性も、向上する。
【0062】
これらの少なくとも一つの実施形態又は実施例によれば、中継部は、筐体とは別体に形成され、収納空洞において回路基板と筐体の底壁との間に配置される。中継部には、底壁が位置する側に向かって凹むザグリが複数形成され、ザグリの少なくとも1つは、他のザグリに対して深さが異なる。回路基板の種類の変更に対応させた構成の変更における手間等が低減される回路基板の収納構造を提供することができる。
【0063】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0064】
1…回路基板モジュール、2…回路基板、3…収納構造、5…筐体、6…中継部、7…底壁、10…収納空洞、13…放熱フィン、15(15A,15B)…板部材、21(21A~21C)…ザグリ、22(22A~22C)…導電部分、23…熱伝導体、25…シート、31…回路基板(追加回路基板)、32…中継部(追加中継部)、35(35A,35B)…板部材、41…ザグリ(追加ザグリ)。