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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023180153
(43)【公開日】2023-12-20
(54)【発明の名称】片手入力デバイス
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/02 20060101AFI20231213BHJP
   G06F 3/0362 20130101ALI20231213BHJP
【FI】
G06F3/02 400
G06F3/02 520
G06F3/0362 461
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022093304
(22)【出願日】2022-06-08
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-08-22
(71)【出願人】
【識別番号】522226199
【氏名又は名称】株式会社moimate
(74)【代理人】
【識別番号】100173679
【弁理士】
【氏名又は名称】備後 元晴
(72)【発明者】
【氏名】神保 貴行
(72)【発明者】
【氏名】小池 俊樹
【テーマコード(参考)】
5B020
5B087
【Fターム(参考)】
5B020AA12
5B020CC07
5B020DD05
5B020DD22
5B087AA09
5B087AB02
(57)【要約】
【課題】動画編集における作業効率のより一層の改善を図ることが可能な片手入力デバイスを提供すること。
【解決手段】本発明の片手入力デバイス1は、配線基板41と、配線基板41上に、押下自在に配置される複数のキートップ20と、配線基板41上に、回転自在に配置されるジョグダイヤル30と、を備え、ジョグダイヤル30は、指の腹を上面に当接させながら回転操作可能であり、キートップ20における所定数のキートップ20は、人差し指をジョグダイヤル30の上面に当接させた状態で中指、薬指及び小指のいずれかによって操作可能な位置に配置されている。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のスイッチ素子及び回転軸の回転角度に応じて信号を発生する回転検出素子を有する基板と、
当該基板の上方に配置され、前記複数のスイッチ素子に向かって押下自在な複数のキートップと、
前記基板の上方に配置され、前記回転軸を回転させるジョグダイヤルと、を備え、
前記ジョグダイヤルは、指の腹を上面に当接させながら回転操作可能であり、
前記複数のキートップにおける所定数のキートップは、人差し指を前記ジョグダイヤルの上面に当接させた状態で中指、薬指及び小指のいずれかによって操作可能であり、中指、薬指及び小指によって押下状態を維持しながら、人差し指によって前記ジョグダイヤルを回転操作可能な位置に配置されている、片手入力デバイス。
【請求項2】
前記ジョグダイヤルは、所定角度回転するごとに機械音の発生及び回転負荷の変化の少なくともいずれか一方を行う、請求項1記載の片手入力デバイス。
【請求項3】
前記基板の板面から前記所定数のキートップの上面までの高さと、前記基板の板面から前記ジョグダイヤルの上面までの高さとが略同じである、請求項1記載の片手入力デバイス。
【請求項4】
前記ジョグダイヤルに対して前記所定数のキートップが配置されている側の反対側に、親指及び人差し指で操作可能なノブが配置されている、請求項1記載の片手入力デバイス。
【請求項5】
前記所定数のキートップは、左手の人差し指を前記ジョグダイヤルに当接させた状態で左手の中指、薬指及び小指のいずれかによって操作可能な位置に配置されている、請求項1乃至4のいずれか1項記載の片手入力デバイス。
【請求項6】
前記所定数のキートップは、右手の人差し指を前記ジョグダイヤルに当接させた状態で右手の中指、薬指及び小指のいずれかによって操作可能な位置に配置されている、請求項1乃至4のいずれか1項記載の片手入力デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、片手入力デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、自分で動画を作成するだけでなく、作成した動画を多くの人たちに見てもらうために動画配信サービスに投稿する者が増えている。それとともに、動画編集を自分で行うという者も増えている。動画編集においては、動画編集ソフトを用いて、素材となる動画を繋げたり不要な部分を削除したり、音楽を入れたり、テロップを入れたりするといった作業が行われる。
【0003】
動画の編集作業において作業者は、一方の手(例えば、右手)でマウス或いは液晶タブレットを操作し、他方の手(例えば、左手)でキーボードを操作する。また、通常、動画編集ソフトにおいては、入力デバイスにショートカットキーを設定する機能を備えており、使用者が編集作業を効率よく行うように入力デバイスをカスタマイズすることが可能である。使用者は、編集作業に慣れてくると、編集時間を短縮するためにより編集が行い易い作業環境を望むようになる。例えば、ダイヤル式の操作部材を有する入力デバイスを購入して画面の拡大縮小や動画のフレーム単位の移動等をダイヤル操作で行うようにしたり、多機能マウスを購入してキーボードのキー操作に対応する機能をマウスに持たせたりすることが行われている。
【0004】
ダイヤルを有しかつ片手(例えば、左手)で操作可能な入力デバイスとしては、従来、特許文献1に記載された技術が提案されている。特許文献1には、ポインティングデバイスや、ジョグダイヤル、スイッチなどを設けた片手で操作可能な入力装置について開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006-2442752号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、動画編集ソフトを用いて動画編集を行う際に、左手でジョグダイヤルやキーを操作する左手用入力デバイスを用いることにより、使用頻度が高い複数の機能を素早く呼び出すこと、再生位置、拡大率等によって例示される連続的な値を素早く大きく変更すること、当該値を細かく正確に変更すること、と言った操作を左手で行うことが可能になり、右手によるマウスや液晶タブレット用ペンの操作と両立することが可能になる。
【0007】
このような左手用入力デバイスに対して、左手の位置をできるだけ動かさずに操作したい、という更なる要望がある。このような左手用入力デバイスが出現することにより、左手用入力デバイスの操作にかかる作業者の労力軽減が期待できる。また、左手の位置が動かないため作業者が左手用入力デバイスを見ずに操作する、所謂、ブラインドタッチが容易に可能になり、動画編集における作業効率のより一層の改善を図ることが可能になる。
【0008】
本発明は、上述のような要望に応え、動画編集における作業効率のより一層の改善を図ることが可能な片手入力デバイスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成するため、本発明は次に記載する構成を備える。
【0010】
(1)複数のスイッチ素子及び回転軸の回転角度に応じて信号を発生する回転検出素子を有する基板(例えば、配線基板41)と、
当該基板の上方に配置され、前記複数のスイッチ素子に向かって押下自在な複数のキートップ(例えば、キートップ20)と、
前記基板の上方に配置され、前記回転軸を回転させるジョグダイヤル(例えば、ジョグダイヤル30)と、を備え、
前記ジョグダイヤルは、指の腹を上面に当接させながら回転操作可能であり、
前記複数のキートップにおける所定数のキートップは、人差し指を前記ジョグダイヤルの上面に当接させた状態で中指、薬指及び小指のいずれかによって操作可能であり、中指、薬指及び小指によって押下状態を維持しながら、人差し指によって前記ジョグダイヤルを回転操作可能な位置に配置されている、片手入力デバイス。
【0011】
(1)によれば、片手で所望のキートップとジョグダイヤルとに指を置くことができる。このため、片手入力デバイスを操作する手を見ることなくキー操作をしたり、ジョグダイヤルとキーとを交互に操作したり、キーを押下しながらジョグダイヤルを操作したりすることが可能になる。これにより、動画編集における範囲指定や画面の拡大縮小等の操作が片手で容易に可能になり、動画編集における作業効率のより一層の改善を図ることが可能になる。
【0012】
(2) (1)において、前記ジョグダイヤルは、所定角度回転するごとに機械音の発生及び回転負荷の変化の少なくともいずれか一方を行う、片手入力デバイス。
【0013】
(2)によれば、ジョグダイヤルの回転操作の際に機械音を聞いたり回転負荷の変化によるクリック感を感じたりすることが可能になり、ジョグダイヤルを所定角度ずつ回転させることが可能になる。これにより、動画編集において、例えば、数フレームずつ画像を前後させるといった操作が容易に可能になり、微小な操作が要求される編集作業を容易にすることが可能になる。
【0014】
(3) (1)、(2)において、前記基板の板面から前記所定数のキートップの上面までの高さと、前記基板の板面から前記ジョグダイヤルの上面までの高さとが略同じである、片手入力デバイス。
【0015】
(3)によれば、基板の板面に対して、所定数のキートップの上面とジョグダイヤルの上面とが略同じ高さであるため、ジョグダイヤルの上面に人差し指を、キートップの上面に中指、薬指、小指をそれぞれ違和感なく置くことが可能になる。このため、片手入力デバイスを操作する手を見ることなくキーやジョグダイヤルを操作することが容易に可能となり、動画編集における作業効率のより一層の改善を図ることが可能になる。
【0016】
(4) (1)~(3)において、前記ジョグダイヤルに対して前記所定数のキートップが配置されている側の反対側に、親指及び人差し指で操作可能なノブ(例えば、第1ノブ31、第2ノブ32)が配置されている、片手入力デバイス。
【0017】
(4)によれば、人差し指の近くにノブが配置されているため、ノブを親指及び人差し指で摘まみ易くなる。これにより、ノブの回転を利用した機能、例えば音楽のボリューム調整といった機能を更に追加することが可能になり、動画編集における作業効率のより一層の改善を図ることが可能になる。
【0018】
(5) (1)~(4)において、前記所定数のキートップは、左手の人差し指を前記ジョグダイヤルに当接させた状態で左手の中指、薬指及び小指のいずれかによって操作可能な位置に配置されている、片手入力デバイス。
【0019】
(6) (1)~(4)において、前記所定数のキートップは、右手の人差し指を前記ジョグダイヤルに当接させた状態で右手の中指、薬指及び小指のいずれかによって操作可能な位置に配置されている、片手入力デバイス。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、動画編集における作業効率のより一層の改善を図ることが可能な片手入力デバイスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の一実施形態における片手入力デバイス1を使用した画像編集装置100を示す説明図である。
図2】本発明の一実施形態における片手入力デバイス1の外観を示す斜視図である。
図3図2の片手入力デバイス1の平面図である。
図4図2の片手入力デバイス1の左側面図である。
図5図2の片手入力デバイス1の正面図である。
図6】片手入力デバイス1の各キートップ20に対応付けられた機能の一例を示す説明図である。
図7】動画編集画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0023】
[画像編集装置100の構成]
図1は、本発明の一実施形態における片手入力デバイス1を使用した画像編集装置100を示す説明図である。
【0024】
画像編集装置100は、パーソナルコンピュータ101と、パーソナルコンピュータ101と、マウス102と、片手入力デバイス1と、を備えている。マウス102及び片手入力デバイス1は、パーソナルコンピュータ101に有線或いは無線接続される。
【0025】
パーソナルコンピュータ101には、例えば、Adobe社の動画編集ソフト「Premiere Pro」が導入されており、この動画編集ソフトを実行することにより、パーソナルコンピュータ101が画像編集機能を果たすようになる。そして、編集作業者(以下、単に作業者と称する)が、右手でマウス102を操作し、左手で片手入力デバイス1を操作することにより、動画編集作業を行う。
【0026】
[片手入力デバイス1の構成]
図2は、本発明の一実施形態における片手入力デバイス1の外観を示す斜視図である。図3は、図2の片手入力デバイス1の平面図である。図4は、図2の片手入力デバイス1の左側面図である。図5は、図2の片手入力デバイス1の正面図である。
【0027】
図2に示すように、片手入力デバイス1は、外装ケース10と、複数のキートップ20と、ジョグダイヤル30と、第1ノブ31と、第2ノブ32と、を備えている。なお、以下の説明の便宜上、図1に示すX1方向を左方向、X1方向の反対方向であるX2方向を右方向、Y1方向を前方向、Y1方向の反対方向であるY2方向を後方向、Z1方向を上方向、Z1方向の反対方向であるZ2方向を下方向、と称することにする。
【0028】
外装ケース10は、上面部11と、この上面部の縁部から下方に延出する側面部12とにより構成され、下部の全体が開放されたケース体である。上面部11の上面は、長手方向が左右方向に延びる長方形における右側後方の角部を欠落させ、更に、中央部から右側領域を前方に傾けてなる「くの字形」の形状である。すなわち、上面部11の左側領域は、図2に示すように、長方形の中央部を斜め方向に切断してなる台形形状である。この台形形状において後辺と前辺が互いに平行であり、後辺が前辺より長い。上面部11の右側領域は、左側領域の台形形状の斜めの辺を一辺とする長方形における側右後方の角部を欠落させた形状である。上面部11の上面は、左側領域の斜めの辺と、この斜めの辺と同じ長さである右側領域の左辺と、を結合させることによって「くの字」に形成されている。
【0029】
また、上面部11には、複数のキートップ20、ジョグダイヤル30、第1ノブ31及び第2ノブ32が固定される回転軸が遊挿される孔部13が形成されている。具体的には、上面部11の左側領域における前方の角部に、5つのキートップ20が配置されるL字形の孔部13aが形成されている。また、外装ケース10の上面の左側領域における後方の角部に、1つのキートップ20が配置される矩形の孔部13bが形成されている。孔部13bは、孔部13aのL字形における前後方向に延びる孔部から若干後方に離間した部位に形成されている。孔部13bに対して若干右側に離れた部位に9つのキートップ20が配置される矩形の孔部13cが形成されている。孔部13cには、3行3列のマトリクス状に並んだ9つのキートップ20が遊挿可能である。孔部13cは、孔部13aに対して右側後方に若干離れており、孔部13aにおける後方の開口縁部のラインと孔部13cの後方の開口縁部のラインとが一致している。このため、孔部13aに配置されるキートップ20と、孔部13cの1行目に配置される3つのキートップ20とは同じ並びとなる。
【0030】
また、上面部11の右側領域に、ジョグダイヤル30が遊挿される孔部13dが形成されている。この孔部13dは、孔部13cにおける右側前方の角部の右隣りに形成されている。更に、上面部11における孔部13dの右側に、第1ノブ31の回転軸が遊挿されるおける孔部13eと、第2ノブ32の回転軸が遊挿されるおける孔部13fとが形成されている。孔部13eと孔部13fとは前後方向に並べて形成されている。また、上面部11における孔部13dの後方に、2つのキートップ20が並んで配置される長尺の矩形の孔部13gが形成されている。上面部11における孔部13dの前方に、3つのキートップ20が並んで配置される長尺の矩形の孔部13hが形成されている。孔部13g及び孔部13hの長手方向は、互いに平行な右側領域の前辺と後辺に対してそれぞれ平行である。言い換えれば、孔部13gに配置される2つのキートップ20の並びは、孔部13cにおける1行目の3つのキートップ20の並びに対して、若干前寄りの斜めに傾いている。孔部13hに配置される3つのキートップ20の並びは、孔部13aのL字形における左右方向に延びる孔部に配置される3つのキートップ20の並びに対して、若干前寄りの斜めに傾いている。
【0031】
キートップ20は、スイッチが実装された配線基板41(図4参照)上に、マウントプレート40(図4参照)を介して上下移動自在に配置されている。作業者がキートップ20を押下することにより、配線基板41上のスイッチがオンになり、作業者がキートップ20から指を離すことにより、キートップ20が上方に移動して元の位置に戻ることにより、配線基板41上のスイッチがオフになる。本実施形態によれば、Spaceキー(図6参照)となるキートップ20は、他のキートップ20よりも長尺に構成されている。また、Spaceキー以外のキートップ20は、図2に示すように平面視した場合に1辺が18mmの正方形であり、Spaceキーの長さは他のキートップ20の約2倍である。また、隣合うキートップ20、20の間には1mm程度の隙間が設けられている。
【0032】
ジョグダイヤル30は、回転エンコーダから延びる回転軸に取り付けられる、円柱状の部材である。本実施形態によれば、ジョグダイヤル30の直径は2.7mmに設定されており、小さいキートップ20の長さの1.5倍である。ジョグダイヤル30は、上面における外周部の一部に、作業者の人差し指の腹を載せることが可能な皿状でかつ円形の凹部30aを備えている。回転エンコーダは、回転軸が一定角度ずつ回転するごとに信号を出力する。この際、回転エンコーダは、回転軸を左側に回転させた場合と右側に回転させた場合とにおいて互いに異なる信号を出力する。なお、回転エンコーダは、信号を出力するタイミングでラッチ音を発生したり、ジョグダイヤル30の手応えが変わったりするような機構を備えていることが望ましい。
【0033】
また、このようなラッチ音を発生したり、ジョグダイヤル30の手応えが変わったりするような機構がジョグダイヤル30に備えられてもよい。例えば、ジョグダイヤル30の外周部を円筒状に形成し、円筒状の内部側面を歯車状に形成する。この内部側面に板バネ部材の先端部を当接させる。これにより、ジョグダイヤル30を回転させた場合に、板バネ部材の先端部が歯車を乗り越えようとして弾性変形することにより、ジョグダイヤル30に回転負荷がかかる。更にジョグダイヤル30を回転させて板バネ部材の先端部が歯車を乗り越えた場合に、板バネ部材の先端部が元に戻ってジョグダイヤル30に内部側面を叩くことによりラッチ音が発生するとともに、回転負荷が低減する。
【0034】
第1ノブ31及び第2ノブ32は、ボリューム素子から延びる回転軸に取り付けられる、ジョグダイヤル30よりも細長い円柱状の部材である。第1ノブ31と第2ノブ32とは同一形状である。回転エンコーダ及びボリューム素子は、配線基板41に実装される。
【0035】
配線基板41は、複数のキートップ20を板面に配置したマウントプレート40の下方に、スイッチとキートップ20とが対向するように固定される。マウントプレート40には、回転エンコーダ及びボリューム素子から延びる回転軸が遊挿される孔部がそれぞれ形成されており、これらの孔部から回転エンコーダ及びボリューム素子から延びる回転軸が突出する。配線基板41が固定されたマウントプレート40は、外装ケース10の下部から挿入され、外装ケース10の内部に固定される。このとき、配線基板41及びマウントプレート40は、外装ケース10の上面部11に対して平行に配置される。
【0036】
これにより、図1に示すように、複数のキートップ20が、孔部13a~13c及び孔部13g、13hから突出する。更に、回転エンコーダの回転軸が孔部13dから突出し、2つのボリューム素子の回転軸が孔部13e、13fから突出する。そして、孔部13dから突出した回転軸の先端部に、ジョグダイヤル30が取り付けられ、孔部13dに遊嵌される。第1ノブ31及び第2ノブ32は、孔部13e、13fから突出した回転軸の先端部に取り付けられ、上面部11上に配置される。最後に、外装ケース10の下部を蓋体15(図4参照)によって覆うことによって、片手入力デバイス1が構成される。
【0037】
また、配線基板41には、配線基板41を制御するプログラム(ファームウェアとも称する)を実行可能なコントローラと、該ファームウェアを記憶可能なROM及び/又はフラッシュメモリ等の記憶媒体と、が設けられていることが好ましい。
【0038】
これにより、配線基板41は、高度な信号生成処理等を実現可能であるよう構成できる。高度な信号生成処理は、例えば、複数のキートップ20、ジョグダイヤル30、第1ノブ31及び第2ノブ32の操作に対応する信号の生成等である。
【0039】
記憶媒体は、フラッシュメモリ等のパーソナルコンピュータ101から書き換え可能な媒体を含むことが好ましい。これにより、配線基板41を外装ケース10から取り出し、配線基板41上に設けられた記憶媒体を取り換える労力を費やすことなくファームウェアを書き換えることが可能となる。よって、書き換え可能な媒体を含む記憶媒体にファームウェアを記憶する構成は、ファームウェアの不具合への対応、ファームウェアの書き換えによる機能向上、等を容易とし得る。
【0040】
なお、図示していないが片手入力デバイス1の側面には、パーソナルコンピュータ101と片手入力デバイス1とをケーブル或いは無線機器を介して接続するためのコネクタが配置されている。作業者による片手入力デバイス1の操作によって発生した信号は、片手入力デバイス1からコネクタを介してパーソナルコンピュータ101に送られる。
【0041】
[各キーに対する機能の割り当て]
本実施形態における片手入力デバイス1は、図2に示すように、20個のキートップ20を備えている。各キートップ20には、入力する文字或いは機能が対応付けられている。
【0042】
図6は、片手入力デバイス1の各キートップ20に対応付けられた機能の一例を示す説明図である。
【0043】
L字形の孔部13aには、左上から下方にLayerキー、Shiftキー、Ctrlキーの順に配置され、更に右方にaltキー、Ctrl+Zキーの順に配置されている。孔部13bには、Saveキーが配置されている。孔部13cには、1行目にQキー、Wキー、Ctrl+Kキー、2行目にAキー、Bキー、Vキー、3行目にCutCopyキー、Pasteキー、Deleteキーが配置されている。孔部13gには、1FlameJogキー及びScrollキーが配置されている。孔部13hには、Jキー、Spaceキー、Lキーが配置されている。
【0044】
ジョグダイヤル30は、回転量に応じて再生ヘッド205b(図7参照)等を移動させる。第1ノブ31は回転量(ボリュームの抵抗値)に応じて音量調整を行う。第2ノブ32は回転量(ボリュームの抵抗値)に応じた画面の拡大縮小を行う。なお、本実施形態における片手入力デバイス1の20個のキートップ20において、個々のキートップ20を指定する場合には、図6に示すキーの名称を用いる場合がある。
【0045】
図4図5は、外装ケース10の上面が水平になるように視認したものである。図4に示すように、孔部13aのLayerキー、Shiftキー、Ctrlキーの上面は前側から後側に向かって若干下り傾斜しており、Ctrlキーの上面がShiftキー、Layerキーの上面よりも大きく傾斜している。孔部13bのSaveキーの上面は後側から前側に向かってわずかに下り傾斜している。孔部13cの9つのキーの上面は前側から後側に向かって若干下り傾斜している。孔部13gの1FlameJogキー及びScrollキーの上面は後側から前側に向かってわずかに下り傾斜している。図4に示すように、孔部13hの、Jキー、Spaceキー、Lキーの上面は後側から前側に向かって若干下り傾斜している。孔部13bのSaveキー及び孔部13gの1FlameJogキー及びScrollキーは、他のキーのよりも外装ケース10の上面からの高さが若干高くなるように設定されている。
【0046】
外装ケース10の上面からのジョグダイヤル30の高さは、孔部13a及び孔部13cに配置されているキートップ20における外装ケース10の上面から突出した高さと概ね同じ高さに設定されている。具体的には、孔部13a及び孔部13cに配置されているキートップ20の上面は斜面となっており、図4に示すように側面視した場合に、キートップ20の斜面の範囲にジョグダイヤル30の上面が位置している。第1ノブ31と第2ノブ32とは同じ高さであり、第1ノブ31及び第2ノブ32は、全てのキーよりも高く設定されている。
【0047】
ジョグダイヤル30は、主に、作業者の左手の人差し指によって操作される。ジョグダイヤル30に対して左側に配置されているLayerキー、Shiftキー、Ctrlキー、altキー、Ctrl+Zキー、Saveキー、Qキー、Wキー、Ctrl+Kキー、Aキー、Bキー、Vキー、CutCopyキー、Pasteキー、Deleteキーは、主に作業者の左手の親指以外の指に操作される。また、これらのキーは、作業者の左手の中指、薬指、小指によって押下された状態で、左手の人差し指によってジョグダイヤル30が操作可能な範囲に配置されている。
【0048】
また、ジョグダイヤル30に対して後側に配置されている1FlameJogキー及びScrollキーは、主に作業者の左手の人差し指によって操作される。ジョグダイヤル30に対して前側に配置されているJキー、Spaceキー、Lキーは、主に作業者の左手の親指によって操作される。第1ノブ31及び第2ノブ32は、いずれも作業者の左手の親指と人差し指とによって摘まみながら回転操作される。
【0049】
片手入力デバイス1を机上の水平面に載置した場合、外装ケース10の上面は、図1に示すように、右側から左側に向かって若干下り傾斜しており、かつ後側から前側に向かってわずかに下り傾斜している。すなわち、片手入力デバイス1の上面は、右側後方から左側前方に向かって傾斜しており、外装ケース10内のマウントプレート40及び配線基板41も傾斜している。このため、例えば、Ctrlキーを小指で押下しながら、ジョグダイヤル30を人差し指によって回転させる場合、Ctrlキーがジョグダイヤル30よりも低い位置にあるため、小指の位置が人差し指の位置よりも低くなる。これにより、作業者は、左手の肘を下げた状態で操作することが可能になり、比較的楽な姿勢で片手入力デバイス1を操作することができる。
【0050】
[動画編集画面]
図7は、動画編集画面の一例を示す図である。動画編集画面200は、パーソナルコンピュータ101(図1参照)のディスプレイに表示され、ソースモニタ201、プログラムモニタ202、プロジェクトパネル203、ツールパネル204、タイムラインパネル205、及びオーディオメータ206等を備えている。
【0051】
ソースモニタ201は、素材を確認するためのモニタである。プログラムモニタ202は、タイムラインパネル205で編集中の動画を表示するモニタである。タイムラインパネル205には、素材を並べて配置するシーケンス205a、時間軸上を移動する再生ヘッド205b、再生ヘッド205bの位置の時間205c等が表示される。ここで、時間軸は左右方向に延びるように表示されているため、素材は左右方向に沿って並べられ、再生ヘッド205bは左右方向に移動する。プロジェクトパネル203は、素材となる映像、画像、テロップ、音楽、音声などのファイル名やアイコンを表示する。
【0052】
ツールパネル204は、動画編集をするための様々なツールのアイコンを表示する。タイムラインパネル205は、動画編集のメインとなるパネルであり、シーケンス205aに動画、静止画、テロップ、音楽、音声などを並べて編集する。オーディオメータ206は、音声の音量を表示する。
【0053】
動画編集を行う際に、まず、作業者は、プロジェクトパネル203に、動画や画像やテロップ等の素材を収納する。作業者がプロジェクトパネル203に表示されたファイル名やアイコン等をマウス102で指定すると、ソースモニタ201に素材の動画等が表示される。作業者は、ソースモニタ201において編集に必要な範囲を指定して、タイムラインパネル205のシーケンス205aに配置することができる。
【0054】
作業者は、タイムラインパネル205においてシーケンス205aに配置された素材で不要な部分をカットしたり、素材の配置を変更したり、所定のタイミングでテロップや音楽を追加したり、音声の音量を調整したりと言った編集作業を行う。
【0055】
シーケンス205aに配置された素材は、マウス102の操作で再生アイコンを指定するか、或いは、spaceキーを押下することによって再生可能である。再生画像はプログラムモニタ202に表示される。再生中には再生ヘッド205bが右方向に移動する。作業者は、再生ヘッド205bの位置や時間を参考にしながら、カットする範囲、テロップや音楽を追加するタイミング、エフェクトを入れるタイミング等を決定し、マウス102やキーボード、片手入力デバイス1等の入力デバイスを操作して編集作業を進める。
【0056】
片手入力デバイス1において、ジョグダイヤル30には画像を1フレームずつ移動させる機能が割り当てられている。具体的に、作業者は、プログラムモニタ202の画像が停止している状態で、片手入力デバイス1のジョグダイヤル30を操作することにより、再生ヘッド205bを移動させるとともに、プログラムモニタ202の画像をコマ送りしたり、戻したりすることができる。本実施形態によれば、ジョグダイヤル30が一定角度回転した場合にラッチ音が発生する機能を有しており、1回のラッチ音が発生するごとに画像が1フレーム移動するように設定されている。このため、作業者は、動画編集作業を進める際に、ラッチ音を参考にすることができる。
【0057】
また、片手入力デバイス1において、Ctrl+Zキーには元に戻す、Qキーには前の編集ポイントを再生ヘッドまでリップルトリミング、Wキーには次の編集ポイントを再生ヘッドまでリップルトリミング、Ctrl+Kキーには分割、Aキーにはトラック選択ツールへの切り替え、Bキーにはリップルツールへの切り替え、Vキーには選択ツールへの切り替え、Jキーには早送り、Spaceキーには再生/停止、Lキーには巻き戻し、といった機能が割り当てされている。
【0058】
なお、片手入力デバイス1における各キーの機能は、作業者が適宜設定することが可能である。特に本実施形態の片手入力デバイス1によれば、作業者が中指、薬指、小指でキーを押しながら人差し指でジョグダイヤル30を操作することが可能である。このため、ジョグダイヤル30に対して複数の機能を割り当てることが可能である。例えば、Ctrlキー+ジョグダイヤル30とすることにより、画像を複数フレームずつ移動させたり、或いはタイムラインパネル205に表示されているシーケンス205aを拡大、縮小させたり、更には、Ctrlキー+Altキー+ジョグダイヤル30とすることにより、編集対象のシーケンスを切り替えたりする、といった設定を行うことが可能である。なお、上述した例はあくまで一例であって、他の機能を割り当てることも可能である。
【0059】
[作用効果]
以上、説明したように構成された本実施形態によれば、人差し指をジョグダイヤル30の上面に当接させた状態で、孔部13a~13cに配置されているキートップ20が中指、薬指及び小指のいずれかによって操作可能であり、左手で所望のキートップ20とジョグダイヤル30とに指を置くことができる。このため、左手を見ることなくキー操作をしたり、ジョグダイヤル30とキーとを交互に操作したり、キーを押下しながらジョグダイヤル30を操作したりすることが可能になる。これにより、ジョグダイヤル30によって、再生ヘッド205bを左右に移動させて開始点と終了点を決定することにより、動画編集における範囲指定を容易に行うことが可能になる。
【0060】
更に、他のキーを押下しながらジョグダイヤル30を操作することによって、画面を拡大縮小させる操作を容易に行うことが可能になる。このように、ジョグダイヤル30単独の操作以外に、ジョグダイヤル30とジョグダイヤル30の操作時に所定のキーを押下することにより、ジョグダイヤル30に複数種類の機能を持たせることが可能になり、動画編集における作業効率のより一層の改善を図ることが可能になる。しかも、本実施形態においては、ジョグダイヤル30とジョグダイヤル30の操作時に押下可能なキーとの組み合わせが多種類である。例えば、Ctrlキー+Altキー+ジョグダイヤル30、Ctrlキー+CutCopyキー+ジョグダイヤル30、Ctrlキー+CutCopyキー+Pasteキー+ジョグダイヤル30という組み合わせも可能になる。ここで、Ctrlキー+Altキー+ジョグダイヤル30よりは、Ctrlキー+CutCopyキー+ジョグダイヤル30の方が小指、薬指、人差し指が使いやすくなるため、より使用機会が多い機能をCtrlキー+CutCopyキー+ジョグダイヤル30に割り当てる、という設定も可能になる。このように、ジョグダイヤル30を操作しやすいように、他のキーを選択することが可能である。
【0061】
また本実施形態によれば、ジョグダイヤル30は、所定角度回転するごとにラッチ音が発生したり、回転負荷が変化したりするため、ジョグダイヤル30の操作の際にラッチ音を聞いたり回転負荷の変化によるクリック感を感じたりすることが可能になり、ジョグダイヤル30を所定角度ずつ回転させることが可能になる。これにより、動画編集において、例えば、1或いは数フレームずつ画像を前後させるといった操作が容易に可能になり、微小な操作が要求される編集作業を容易にすることが可能になる。
【0062】
また本実施形態によれば、所定数のキートップ20の上面と、ジョグダイヤル30の上面とが略同じ高さであるため、ジョグダイヤル30の上面に人差し指を、キートップ20の上面に中指、薬指、小指をそれぞれ違和感なく置くことが可能になる。このため、左手を見ることなくキーやジョグダイヤル30を操作することが容易に可能となり、動画編集における作業効率のより一層の改善を図ることが可能になる。
【0063】
また本実施形態によれば、人差し指で操作するジョグダイヤル30の近くにノブ31、32が配置されているため、ノブ31、32を親指及び人差し指で摘まみ易くなる。これにより、ノブ31、32を利用した編集機能を更に追加することが可能になり、動画編集における作業効率のより一層の改善を図ることが可能になる。
【0064】
また本実施形態によれば、片手入力デバイス1を机上の水平面に載置した場合、外装ケース10の上面は、右側後方から左側前方に向かって傾斜している。このため、Ctrlキーのような小指で押下するキーが、人差し指によって操作するジョグダイヤル30よりも若干低くなる。これにより、作業者は、左手の肘を下げた状態で片手入力デバイス1を操作することが可能になり、比較的楽な姿勢で片手入力デバイス1を操作することができる。
【0065】
なお、上述した本発明の実施形態は、左手用の片手入力デバイス1について説明したが、本発明の実施形態は右手用の片手入力デバイス1を除外するものではない。右手用の片手入力デバイス1は、図2の片手入力デバイス1を左右にミラー変換することによって構成される。ジョグダイヤル30は、主に、作業者の右手の人差し指によって操作される。ジョグダイヤル30に対して右側に配置されているLayerキー、Shiftキー、Ctrlキー、altキー、Ctrl+Zキー、Saveキー、Qキー、Wキー、Ctrl+Kキー、Aキー、Bキー、Vキー、CutCopyキー、Pasteキー、Deleteキーは、主に作業者の右手の親指以外の指に操作される。また、これらのキーは、作業者の右手の中指、薬指、小指によって押下された状態で、右手の人差し指によってジョグダイヤル30が操作可能な範囲に配置される。これにより、左手でマウス102を操作する作業者が右手で片手入力デバイスを操作することが可能になる。
【0066】
また本発明の実施形態について、左手で片手入力デバイス1を操作し、右手でマウス102を操作する組み合わせ例を挙げて説明したが、右手で操作する入力デバイスはマウス102に限るものではなく、例えば、トラックボール、タッチパネル、液晶タブレット等、他のポインティングデバイスであってもよい。
【0067】
また本発明の実施形態において、第1ノブ31及び第2ノブ32は回転操作されるが、それ以外に、押込み操作によるスイッチ機能を設けてもよい。更には第1ノブ31及び第2ノブ32を倒すレバー操作によるスイッチ機能を設けてもよい。これにより、第1ノブ31及び第2ノブ32の操作に基づく新たな機能を追加することが可能になり、動画編集における作業効率を向上させることが可能になる。
【0068】
また上述した本発明の実施形態は、Adobe社の動画編集ソフト「Premiere Pro」を使用した動画編集に用いた場合を例として説明したものであるが、他の動画編集ソフト或いは画像編集ソフト、更には音楽編集ソフト等に適用できるように各キーやジョグダイヤルの機能を割り当てることも可能である。例えば、Adobe社の「Illustrator」のような画像編集ソフト等にも利用可能であり、描画領域の拡大、縮小等にジョグダイヤル30を用いることが可能である。なお、本発明の実施形態が適用可能な既存のアプリケーションの一例をいかに列挙する。
・Adobe社の動画編集ソフト「Adobe Premiere Pro」
・Adobe社の動画編集ソフト「Adobe After Effects」
・Adobe社の画像編集ソフト「Adobe Illustrator」
・Adobe社の画像編集ソフト「Adobe Photoshop」
・非営利団体ブレンダー・ファウンデーションが開発した3次元コンピュータグラフィックスソフト「Blender」
・フリー・オープンなストリーミング・レコーディングソフト「OBS」
・オープンソースのEDA(自動電子設計)用ソフト「KiCad」
・Figma社のデザインツール「Figma」
・ブラックマジックデザイン社の統合型のポストプロダクションソフト「DaVinci Resolve」
・ユニティ・テクノロジーズ社が提供するゲームエンジン「Unity」
・Epic Games社開発のゲームエンジン「UE5」
・Adobe社のデザインツール「Adobe XD」
・Adobe社の写真編集ソフト「Adobe Lightroom」
・フェーズワン社の写真編集ソフト「Caputure One」
・セルシス社のペイントソフト、漫画原稿制作ソフト「CLIP STUDIO」
・PreSonus社の音楽編集ソフト「Studio One 5」
・AUTODESK社のCAD/CAM/PCB の統合ソフト「Fusion 360」
・SYSTEMAX社のペイントソフト「ペイントツールSAI」
・Live2D社の映像表現および関連ソフトウェア「Live2D」
【0069】
なお、本発明の思想の範疇において、当業者であれば各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。例えば、前述の実施の形態に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除若しくは設計変更を行ったもの、又は、工程の追加、省略若しくは条件変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0070】
1 片手入力デバイス
10 外装ケース
11 上面部
12 側面部
13 孔部
20 キートップ
30 ジョグダイヤル
31 第1ノブ
32 第2ノブ
40 マウントプレート
41 配線基板
100 画像編集装置
101 パーソナルコンピュータ
102 マウス
200 動画編集画面
201 ソースモニタ
202 プログラムモニタ
203 プロジェクトパネル
204 ツールパネル
205 タイムラインパネル
205a シーケンス
206 オーディオメータ
206a シーケンス
206b 再生ヘッド
206c 時間
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2022-06-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のスイッチ素子及び回転軸の回転角度に応じて信号を発生する回転検出素子を有する基板と、
当該基板の上方に配置され、前記複数のスイッチ素子に向かって押下自在な複数のキートップと、
前記基板の上方に配置され、前記回転軸を回転させるジョグダイヤルと、を備え、
前記ジョグダイヤルは、指の腹を上面に当接させながら回転操作可能であり、
前記複数のキートップにおける所定数のキートップは、人差し指を前記ジョグダイヤルの上面に当接させた状態で中指、薬指及び小指のいずれかによって操作可能であり、中指、薬指及び小指のいずれかによって操作されている前記所定数のキートップの押下状態を維持しながら、人差し指によって前記ジョグダイヤルを回転操作することにより、前記ジョグダイヤルに前記ジョグダイヤル単独の回転操作による機能とは異なる機能を持たせる、片手入力デバイス。
【請求項2】
前記ジョグダイヤルは、所定角度回転するごとに機械音の発生及び回転負荷の変化の少なくともいずれか一方を行う、請求項1記載の片手入力デバイス。
【請求項3】
前記基板の板面から前記所定数のキートップの上面までの高さと、前記基板の板面から前記ジョグダイヤルの上面までの高さとが略同じである、請求項1記載の片手入力デバイス。
【請求項4】
前記ジョグダイヤルに対して前記所定数のキートップが配置されている側の反対側に、親指及び人差し指で操作可能なノブが配置されている、請求項1記載の片手入力デバイス。
【請求項5】
前記所定数のキートップは、左手の人差し指を前記ジョグダイヤルに当接させた状態で左手の中指、薬指及び小指のいずれかによって操作可能な位置に配置されている、請求項1乃至4のいずれか1項記載の片手入力デバイス。
【請求項6】
前記所定数のキートップは、右手の人差し指を前記ジョグダイヤルに当接させた状態で右手の中指、薬指及び小指のいずれかによって操作可能な位置に配置されている、請求項1乃至4のいずれか1項記載の片手入力デバイス。