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特開2023-180166店舗の予約を支援するためのシステム、方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023180166
(43)【公開日】2023-12-20
(54)【発明の名称】店舗の予約を支援するためのシステム、方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/04 20230101AFI20231213BHJP
【FI】
G06Q10/04
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022093322
(22)【出願日】2022-06-08
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-10-23
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和4年3月5日、ウェブサイト(https://neee.fun)にて公開
(71)【出願人】
【識別番号】599115217
【氏名又は名称】株式会社 ディー・エヌ・エー
(74)【代理人】
【識別番号】100125195
【弁理士】
【氏名又は名称】尾畑 雄一
(72)【発明者】
【氏名】鶴川 将志
(72)【発明者】
【氏名】野々村 卓
(72)【発明者】
【氏名】大村 卓
(72)【発明者】
【氏名】松田 雅美
(72)【発明者】
【氏名】椎葉 智志
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA04
(57)【要約】
【課題】 店舗の予約におけるユーザ体験の向上を支援する。
【解決手段】
本発明の一実施形態に係る予約支援サービス提供サーバ10は、通信ネットワーク20を介して利用者端末30及び店舗端末40と通信可能に接続されており、利用者端末30を操作する一般利用者、及び、店舗端末40を操作する店舗の担当者に対して、当該店舗の予約を支援するための予約支援サービスを提供する。当該サーバ10は、受付モードが第2モードである店舗に対する予約のリクエストを受け付けないように構成されており、また、各店舗による入力に応じて当該受付モードを切り替えるから、対応不可能な店舗に対する予約の成立を抑制することができる。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1又は複数のコンピュータプロセッサを備え、店舗の予約を支援するためのシステムであって、前記1又は複数のコンピュータプロセッサは、読取可能な命令の実行に応じて、
利用者による特定店舗に対する予約のリクエストを受け付けるステップと、
前記特定店舗による入力に応じて、前記リクエストの状態を更新するステップと、
前記特定店舗に関連付けられた受付モードであって、予約を受け付ける第1モードと、予約を受け付けない第2モードと、を含む前記受付モードを、前記特定店舗による入力に応じて切り替えるステップと、を実行し、
前記リクエストを受け付けるステップは、前記受付モードが前記第1モードである前記特定店舗に対する前記リクエストを受け付ける一方、前記受付モードが前記第2モードである前記特定店舗に対する前記リクエストを受け付けないことを含む、
システム。
【請求項2】
前記1又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、前記受付モードが前記第2モードである店舗が除外された複数の受付可能店舗を前記利用者に対して提示するステップを実行し、
前記リクエストを受け付けるステップは、前記複数の受付可能店舗の中から前記利用者によって選択された前記特定店舗に対する前記リクエストを受け付けることを含む、
請求項1のシステム。
【請求項3】
前記複数の受付可能店舗を提示するステップは、所定期間における予約のリクエストの数が少ない店舗が優先されるように、前記複数の受付可能店舗を提示することを含む、
請求項2のシステム。
【請求項4】
前記リクエストの状態を更新するステップは、前記特定店舗による入力に応じて、前記リクエストの状態を、前記リクエストを承認する承認状態、又は、前記リクエストを拒否する拒否状態へと更新することを含む、
請求項1のシステム。
【請求項5】
前記リクエストの状態を更新するステップは、前記リクエストを受け付けてから所定時間、前記リクエストの状態を更新するための前記特定店舗による入力がない場合に、前記リクエストの状態を前記拒否状態へと自動更新することを含む、
請求項4のシステム。
【請求項6】
前記1又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、前記リクエストの状態の前記拒否状態への自動更新に応じて、前記特定店舗に関連付けられた前記受付モードを前記第2モードへと自動的に切り替えるステップを実行する、
請求項5のシステム。
【請求項7】
前記受付モードを前記第2モードへと切り替えるステップは、前記リクエストの状態の前記拒否状態への自動更新の頻度に関する所定条件の充足に応じて、前記受付モードを前記第2モードへと自動的に切り替えることを含む、
請求項6のシステム。
【請求項8】
前記1又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、前記特定店舗による入力に応じた前記リクエストの状態の前記拒否状態への更新に応じて、前記特定店舗に関連付けられた前記受付モードの前記第2モードへの切り替えを前記特定店舗に対して提案するステップを実行する、
請求項4のシステム。
【請求項9】
前記リクエストの状態を更新するステップは、前記特定店舗による入力に応じて、前記リクエストの状態を、前記承認状態から、前記利用者が来店した来店済状態へと更新することを含む、
請求項4のシステム。
【請求項10】
前記1又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、前記リクエストの状態が、前記承認状態へと更新されてから所定時間経過しても、前記来店済状態へと更新されない場合に、前記リクエストの状態を、前記リクエストの承認を無効とする無効状態へと更新するステップを実行する、
請求項9のシステム。
【請求項11】
1又は複数のコンピュータによって実行され、店舗の予約を支援するための方法であって、
利用者による特定店舗に対する予約のリクエストを受け付けるステップと、
前記特定店舗による入力に応じて、前記リクエストの状態を更新するステップと、
前記特定店舗に関連付けられた受付モードであって、予約を受け付ける第1モードと、予約を受け付けない第2モードと、を含む前記受付モードを、前記特定店舗による入力に応じて切り替えるステップと、を備え、
前記リクエストを受け付けるステップは、前記受付モードが前記第1モードである前記特定店舗に対する前記リクエストを受け付ける一方、前記受付モードが前記第2モードである前記特定店舗に対する前記リクエストを受け付けないことを含む、
方法。
【請求項12】
店舗の予約を支援するためのプログラムであって、1又は複数のコンピュータに、
利用者による特定店舗に対する予約のリクエストを受け付けるステップと、
前記特定店舗による入力に応じて、前記リクエストの状態を更新するステップと、
前記特定店舗に関連付けられた受付モードであって、予約を受け付ける第1モードと、予約を受け付けない第2モードと、を含む前記受付モードを、前記特定店舗による入力に応じて切り替えるステップと、を実行させ、
前記リクエストを受け付けるステップは、前記受付モードが前記第1モードである前記特定店舗に対する前記リクエストを受け付ける一方、前記受付モードが前記第2モードである前記特定店舗に対する前記リクエストを受け付けないことを含む、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、店舗の予約を支援するためのシステム、方法、及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、飲食店等の店舗(施設を含む。)の予約を支援するための様々なシステムが提供されている。例えば、下記特許文献1は、ユーザによる仮予約に応じて店舗が席を確保し、その後、当該ユーザによる本予約に応じて予約を確定させるシステムを開示している。このシステムでは、予約人数に従って、予約日時における店舗の空席数を減少させ、その後、予約のキャンセルがあると当該空席数を増加させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017-68348号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述したような従来のシステムでは、システム上で管理される空席数と実際の空席数との間で不一致が発生すると(例えば、電話による予約又はキャンセルのシステムへの反映漏れ等が原因として考えられる。)、対応不可能な店舗に対する仮予約が可能となってしまう。このことは、不要なトラブルの原因となると共にユーザ体験を悪化させてしまう。
【0005】
本発明の実施形態は、店舗の予約におけるユーザ体験の向上を支援することを目的の一つとする。本発明の実施形態の他の目的は、本明細書全体を参照することにより明らかとなる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態に係るシステムは、1又は複数のコンピュータプロセッサを備え、店舗の予約を支援するためのシステムであって、前記1又は複数のコンピュータプロセッサは、読取可能な命令の実行に応じて、利用者による特定店舗に対する予約のリクエストを受け付けるステップと、前記特定店舗による入力に応じて、前記リクエストの状態を更新するステップと、前記特定店舗に関連付けられた受付モードであって、予約を受け付ける第1モードと、予約を受け付けない第2モードと、を含む前記受付モードを、前記特定店舗による入力に応じて切り替えるステップと、を実行し、前記リクエストを受け付けるステップは、前記受付モードが前記第1モードである前記特定店舗に対する前記リクエストを受け付ける一方、前記受付モードが前記第2モードである前記特定店舗に対する前記リクエストを受け付けないことを含む。
【0007】
本発明の一実施形態に係る方法は、1又は複数のコンピュータによって実行され、店舗の予約を支援するための方法であって、利用者による特定店舗に対する予約のリクエストを受け付けるステップと、前記特定店舗による入力に応じて、前記リクエストの状態を更新するステップと、前記特定店舗に関連付けられた受付モードであって、予約を受け付ける第1モードと、予約を受け付けない第2モードと、を含む前記受付モードを、前記特定店舗による入力に応じて切り替えるステップと、を備え、前記リクエストを受け付けるステップは、前記受付モードが前記第1モードである前記特定店舗に対する前記リクエストを受け付ける一方、前記受付モードが前記第2モードである前記特定店舗に対する前記リクエストを受け付けないことを含む。
【0008】
本発明の一実施形態に係るプログラムは、店舗の予約を支援するためのプログラムであって、1又は複数のコンピュータに、利用者による特定店舗に対する予約のリクエストを受け付けるステップと、前記特定店舗による入力に応じて、前記リクエストの状態を更新するステップと、前記特定店舗に関連付けられた受付モードであって、予約を受け付ける第1モードと、予約を受け付けない第2モードと、を含む前記受付モードを、前記特定店舗による入力に応じて切り替えるステップと、を実行させ、前記リクエストを受け付けるステップは、前記受付モードが前記第1モードである前記特定店舗に対する前記リクエストを受け付ける一方、前記受付モードが前記第2モードである前記特定店舗に対する前記リクエストを受け付けないことを含む。
【発明の効果】
【0009】
本発明の様々な実施形態は、店舗の予約におけるユーザ体験の向上を支援する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の一実施形態に係る予約支援サービス提供サーバ10を含むネットワークの構成を概略的に示す構成図。
図2】利用者情報テーブル151が管理する情報を例示する図。
図3】店舗情報テーブル153が管理する情報を例示する図。
図4】リクエスト管理テーブル155が管理する情報を例示する図。
図5】利用者が店舗を予約する際にサーバ10が実行する処理を例示するフローチャート。
図6】店舗一覧画面50を例示する図。
図7】予約受付設定画面200を例示する図。
図8】店舗詳細画面60を例示する図。
図9】予約リクエスト画面70を例示する図。
図10】予約申請中画面80を例示する図。
図11】新規予約管理画面210を例示する図。
図12】予約成立画面90を例示する図。
図13】来店管理画面220を例示する図。
図14】予約拒否画面230を例示する図。
図15】モード変更通知画面240を例示する図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。各図面において、同一の又は類似する構成要素に対しては同一の参照符号が付され得る。
【0012】
図1は、本発明の一実施形態に係る予約支援サービス提供サーバ10を含むネットワークの構成を概略的に示す構成図である。サーバ10は、図示するように、インターネット等の通信ネットワーク20を介して利用者端末30及び店舗端末40と通信可能に接続されている。図1においては、それぞれ1つの利用者端末30及び店舗端末40のみが図示されているが、サーバ10は、それぞれ複数の利用者端末30及び店舗端末40と通信可能に接続されている。サーバ10は、利用者端末30を操作する一般利用者、及び、店舗端末40を操作する店舗の担当者に対して、当該店舗(施設を含む。)の予約を支援するための予約支援サービスを提供する。予約支援サービス提供サーバ10は、本発明のシステムの全部又は一部を実装する装置の一例である。
【0013】
まず、予約支援サービス提供サーバ10のハードウェア構成について説明する。予約支援サービス提供サーバ10は、一般的なコンピュータとして構成されており、図1に示すように、コンピュータプロセッサ11と、メインメモリ12と、入出力I/F13と、通信I/F14と、ストレージ(記憶装置)15と、を備え、これらの各構成要素が図示しないバス等を介して電気的に接続されている。
【0014】
コンピュータプロセッサ11は、CPU又はGPU等として構成され、ストレージ15等に記憶されている様々なプログラムをメインメモリ12に読み込んで、当該プログラムに含まれる各種の命令を実行する。メインメモリ12は、例えば、DRAM等によって構成される。
【0015】
入出力I/F13は、操作者等との間で情報をやり取りするための各種の入出力装置を含む。入出力I/F13は、例えば、キーボード、ポインティングデバイス(例えば、マウス、タッチパネル等)等の情報入力装置、マイクロフォン等の音声入力装置、カメラ等の画像入力装置を含む。また、入出力I/F13は、ディスプレイ等の画像出力装置、スピーカー等の音声出力装置を含む。
【0016】
通信I/F14は、ネットワークアダプタ等のハードウェア、各種の通信用ソフトウェア、又はこれらの組み合わせとして実装され、通信ネットワーク20等を介した有線又は無線の通信を実現できるように構成されている。
【0017】
ストレージ15は、例えば磁気ディスク、フラッシュメモリ等によって構成される。ストレージ15は、オペレーティングシステムを含む様々なプログラム及び各種データ等を記憶する。例えば、ストレージ15は、図1に示すように、店舗を利用する利用者に関する情報を管理する利用者情報テーブル151と、予約の対象となる店舗に関する情報を管理する店舗情報テーブル153と、利用者による店舗の予約のリクエストに関する情報を管理するリクエスト管理テーブル155と、を有する。また、例えば、ストレージ15は、本発明の一実施形態に係るサーバ側プログラム157を記憶する。当該プログラム157は、サーバ10を、本実施形態における予約支援サービスを提供するためのシステムの全部又は一部として機能させるためのプログラムである。サーバ側プログラム157の少なくとも一部は、後述する利用者端末側プログラム351又は店舗端末側プログラム451を介して、利用者端末30又は店舗端末40において実行されるように構成され得る。
【0018】
本実施形態において、予約支援サービス提供サーバ10は、それぞれが上述したハードウェア構成を有する複数のコンピュータを用いて構成され得る。例えば、サーバ10は、1又は複数のサーバ装置によって構成され得る。
【0019】
このように構成された予約支援サービス提供サーバ10は、ウェブサーバ及びアプリケーションサーバとしての機能を有し、利用者端末30にインストールされている利用者端末側プログラム351又は店舗端末40にインストールされている店舗端末側プログラム451からの要求に応答して各種の処理を実行し、当該処理の結果に応じた画面データ(例えば、HTMLデータ)及び制御データ等を利用者端末30又は店舗端末40に対して送信する。利用者端末30及び店舗端末40では、受信したデータに基づくウェブページ又はその他の画面が出力される。
【0020】
次に、利用者端末30のハードウェア構成について説明する。利用者端末30は、一般的なコンピュータとして構成されており、図1に示すように、コンピュータプロセッサ31と、メインメモリ32と、入出力I/F33と、通信I/F34と、ストレージ(記憶装置)35とを備え、これらの各構成要素が図示しないバス等を介して電気的に接続されている。
【0021】
コンピュータプロセッサ31は、CPU又はGPU等として構成され、ストレージ35等に記憶されている様々なプログラムをメインメモリ32に読み込んで、当該プログラムに含まれる各種の命令を実行する。メインメモリ32は、例えば、DRAM等によって構成される。
【0022】
入出力I/F33は、操作者等との間で情報をやり取りするための各種の入出力装置を含む。入出力I/F33は、例えば、キーボード、ポインティングデバイス(例えば、マウス、タッチパネル等)等の情報入力装置、マイクロフォン等の音声入力装置、カメラ等の画像入力装置を含む。また、入出力I/F33は、ディスプレイ等の画像出力装置、スピーカー等の音声出力装置を含む。
【0023】
通信I/F34は、ネットワークアダプタ等のハードウェア、各種の通信用ソフトウェア、及びこれらの組み合わせとして実装され、通信ネットワーク20等を介した有線又は無線の通信を実現できるように構成されている。
【0024】
ストレージ35は、例えば磁気ディスク又はフラッシュメモリ等によって構成される。ストレージ35は、オペレーティングシステムを含む様々なプログラム及び各種データ等を記憶する。ストレージ35が記憶するプログラムは、アプリケーションマーケット等からダウンロードされてインストールされ得る。また、ストレージ35は、利用者端末側プログラム351を記憶する。当該プログラム351は、ウェブブラウザ、又は、その他のアプリケーション(例えば、予約支援サービスの利用者用アプリケーション等)として構成され、上述したように、サーバ側プログラム157の少なくとも一部を実行するように構成され得る。
【0025】
本実施形態において、利用者端末30は、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブルデバイス、又は、パーソナルコンピュータ等として構成され得る。
【0026】
このように構成された利用者端末30を操作する利用者は、ストレージ35等にインストールされている利用者端末側プログラム351等を介したサーバ10との通信を実行することによって、予約支援サービスの利用者用の機能を利用することができる。
【0027】
次に、店舗端末40のハードウェア構成について説明する。店舗端末40は、一般的なコンピュータとして構成されており、図1に示すように、上述した利用者端末30と同様に、コンピュータプロセッサ41と、メインメモリ42と、入出力I/F43と、通信I/F44と、ストレージ(記憶装置)45とを備え、これらの各構成要素が図示しないバス等を介して電気的に接続されている。
【0028】
ストレージ45は、店舗端末側プログラム451を記憶する。当該プログラム451は、ウェブブラウザ、又は、その他のアプリケーション(例えば、予約支援サービスの店舗用アプリケーション等)として構成され、上述したように、サーバ側プログラム157の少なくとも一部を実行するように構成され得る。
【0029】
本実施形態において、店舗端末40は、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブルデバイス、又は、パーソナルコンピュータ等として構成され得る。
【0030】
このように構成された店舗端末40を操作する店舗の担当者は、ストレージ45等にインストールされている店舗端末側プログラム451等を介したサーバ10との通信を実行することによって、予約支援サービスの店舗用の機能を利用することができる。
【0031】
次に、このように構成された予約支援サービス提供サーバ10が有する機能について説明する。サーバ10のコンピュータプロセッサ11は、図1に示すように、メインメモリ12に読み込まれたプログラム(例えば、サーバ側プログラム157の少なくとも一部)に含まれる命令を実行することによって、管理機能制御部111、及び、サービス提供制御部113として機能するように構成されている。
【0032】
管理機能制御部111は、予約支援サービスの管理機能の制御に関する様々な処理を実行するように構成されている。例えば、管理機能制御部111は、管理機能に関する様々な画面の画面データ及び制御データ等を利用者端末30又は店舗端末40に対して送信し、利用者端末30又は店舗端末40において出力される当該画面を介した操作者による操作入力に応答して様々な処理を実行し、当該処理の結果に応じた画面データ及び制御データ等を利用者端末30又は店舗端末40に対して送信する。管理機能制御部111によって制御される管理機能は、例えば、ログイン処理(ユーザ認証)、課金制御、利用者情報の管理、及び、店舗情報の管理等を含む。
【0033】
サービス提供制御部113は、予約支援サービスを提供するための制御に関する様々な処理を実行するように構成されている。例えば、サービス提供制御部113は、当該サービスを提供するための様々な画面の画面データ及び制御データ等を利用者端末30又は店舗端末40に対して送信し、利用者端末30又は店舗端末40において出力される当該画面を介した操作者による操作入力に応答して様々な処理を実行し、当該処理の結果に応じた画面データ及び制御データ等を利用者端末30又は店舗端末40に対して送信する。
【0034】
本実施形態において、サービス提供制御部113は、利用者による店舗に対する予約のリクエストを受け付けるように構成されている。こうした予約のリクエストは、例えば、利用者端末30において出力される画面を介して行われる。受け付けたリクエストに関するリクエスト情報は、例えば、利用者を識別する情報、予約の対象となる店舗を識別する情報、予約人数、及び、予約時刻等を含む。また、当該リクエスト情報は、例えば、リクエスト管理テーブル155において管理される。
【0035】
また、サービス提供制御部113は、受け付けたリクエストの状態を、店舗による入力に応じて更新するように構成されている。例えば、サービス提供制御部113は、特定店舗の店舗端末40において出力される画面を介した操作者(店舗の担当者)による操作入力に応答して、当該特定店舗に対する予約のリクエストの状態を更新する。リクエストの状態は、例えば、上述したリクエスト情報と共に、リクエスト管理テーブル155において管理される。
【0036】
また、サービス提供制御部113は、各店舗に関連付けられた受付モードを、各店舗による入力に応じて切り替えるように構成されている。受付モードは、予約を受け付ける第1モードと、予約を受け付けない第2モードとを含む。例えば、サービス提供制御部113は、特定店舗の店舗端末40において出力される画面を介した操作入力に応答して、当該特定店舗に関連付けられた受付モードを切り替える。各店舗の受付モードは、例えば、店舗情報テーブル153において管理される。
【0037】
本実施形態において、サービス提供制御部113は、受付モードが第1モードである店舗に対する予約のリクエストを受け付ける一方、当該受付モードが第2モードである店舗に対する予約のリクエストを受け付けないように構成されている。例えば、利用者による予約のリクエストは、受付モードが第2モードである店舗に対して行われないように制御される。
【0038】
このように、本実施形態における予約支援サービス提供サーバ10は、受付モードが第2モードである店舗に対する予約のリクエストを受け付けないように構成されており、また、各店舗による入力に応じて当該受付モードを切り替えるから、対応不可能な店舗に対する予約の成立を抑制することができる。この結果、当該サーバ10は、店舗の予約におけるユーザ体験の向上を支援する。
【0039】
本実施形態において、予約の受付が可能な店舗の一覧を利用者に対して提示する際に、受付モードが第2モードである店舗を除外するようにしてもよい。つまり、サービス提供制御部113は、受付モードが第2モードである店舗が除外された複数の受付可能店舗を利用者に対して提示し、これらの複数の受付可能店舗の中から利用者によって選択された店舗に対する予約のリクエストを受け付けるように構成され得る。例えば、利用者端末30において、受付モードが第2モードである店舗が除外された店舗の一覧を含む画面が出力され、当該画面を介して、利用者によって選択された店舗の予約のリクエストが行われる。こうした構成は、受付モードが第2モードである店舗が利用者に提示されることを防止する。
【0040】
また、複数の受付可能店舗を利用者に対して提示する際に、所定期間(例えば、当日、又は、直近の1時間等)における予約のリクエストの数が少ない店舗が優先されるようにしてもよい。例えば、サービス提供制御部113は、利用者端末30において出力される画面を介して複数の受付可能店舗を利用者に対して提示し、当該画面は、当日の予約のリクエストの数(例えば、リクエストの受付数又はその承認数等)が少ない店舗から順に(例えば、当該店舗が上位となるように)並べられた一覧を表示する。こうした構成は、リクエストの数が少ない店舗に対する予約を促進する。
【0041】
本実施形態において、予約のリクエストの状態は、様々な状態を含み、例えば、リクエストを承認する承認状態(予約成立状態)、及び、リクエストを拒否する拒否状態(予約不成立状態)を含む。例えば、サービス提供制御部113は、店舗による入力に応じて、予約のリクエストの状態を、承認状態又は拒否状態へと更新するように構成され得る。こうした状態の更新に応じて、対応する利用者端末30(予約のリクエストが行われた利用者端末30)において出力される画面を介して、リクエストの承認又は拒否に関する通知が行われるようにしてもよい。こうした構成は、店舗による入力に応じたリクエストの承認又は拒否の管理を可能とする。
【0042】
また、サービス提供制御部113は、予約のリクエストを受け付けてから所定時間、当該リクエストの状態を更新するための店舗による入力がない場合に、当該リクエストの状態を拒否状態へと自動更新するように構成され得る。こうした構成は、繁忙等によって店舗による入力ができない場合に、リクエストが放置されることを抑制する。
【0043】
また、サービス提供制御部113は、予約のリクエストの状態の拒否状態への自動更新に応じて、対応する店舗に関連付けられた受付モードを第2モードへと切り替えるように構成され得る。例えば、サービス提供制御部113は、リクエストの状態の拒否状態への自動更新の頻度に関する所定条件(例えば、所定期間における拒否状態への自動更新の数が閾値に到達すること、又は、当該自動更新が所定回数連続して行われること等)を充足すると、対応する店舗に関連付けられた受付モードを第2モードへと切り替える。こうした構成は、繁忙等によって入力ができない店舗の受付モードを自動的に第2モードに切り替えることを可能とし、この結果、対応不可能な店舗に対する予約のリクエストを抑制する。
【0044】
また、サービス提供制御部113は、店舗による入力に応じた、リクエストの状態の拒否状態への更新に応じて、当該店舗の受付モードの第2モードへの切り替えを提案するように構成され得る。例えば、対応する店舗端末40に出力される画面において、第2モードへの切り替えを提案する表示が行われる。こうした構成は、入力はできるが予約の受付ができない店舗の受付モードが第2モードに切り替わることを促進し、この結果、対応不可能な店舗に対する予約のリクエストを抑制する。
【0045】
本実施形態において、予約のリクエストの状態の一つとして、利用者による来店状況を管理するようにしてもよい。例えば、サービス提供制御部113は、店舗による入力に応じて、予約のリクエストの状態を、承認状態から、利用者が来店した来店済状態へと更新するように構成され得る。こうした構成は、リクエストが承認された予約について、利用者の来店状況の管理を可能とする。
【0046】
また、サービス提供制御部113は、予約のリクエストの状態が、承認状態へと更新されてから所定時間経過しても来店済状態へと更新されない場合に、当該リクエストの状態を、リクエストの承認を無効とする(つまり、予約を無効とする)無効状態へと更新するように構成され得る。こうした構成は、予約の無効状態の管理を可能とする。
【0047】
次に、このような機能を有する本実施形態の予約支援サービス提供サーバ10の一態様としての具体例について説明する。この例における予約支援サービスは、飲食店の予約を支援するサービスとして構成されている。
【0048】
まず、この例において、各テーブルが管理する情報について説明する。図2は、この例において、利用者情報テーブル151が管理する情報を例示する。この例における利用者情報テーブル151は、飲食店を予約する利用者として予約支援サービスを利用するユーザに関する情報を管理し、図示するように、個別の利用者を識別する「ユーザアカウント」に対応付けて、アカウント名、及び、連絡先等を含む「基本情報」等の情報を管理する。これらの情報は、利用者によるユーザアカウントの新規作成に応じて登録される。なお、この例において、利用者は、ゲスト用アカウントを用いて、予約支援サービスを利用することもできる。
【0049】
図3は、この例において、店舗情報テーブル153が管理する情報を例示する。この例における店舗情報テーブル153は、予約支援サービスにおいて予約が可能な店舗(飲食店)に関する情報を管理し、図示するように、個別の店舗を識別する「店舗ID」に対応付けて、店舗名、住所、及び、連絡先等を含む「基本情報」、基本情報以外の「詳細情報」、予約の受付を開始する時刻である「予約受付開始時刻」、予約の受付を終了する時刻である「予約受付終了時刻」、「予約受付モード」、1つ(1組)の予約において受付可能な最大人数である「最大予約人数」等の情報を管理する。この例では、店舗の担当者は、店舗IDを用いて予約支援サービスにログインすることができる。
【0050】
予約受付モード(受付モード)には、「受付中」(第1モード)、及び、「受付停止中」(第2モード)の何れかに対応する値が設定される。また、予約受付モードには、現在時刻が予約受付開始時刻になると「受付中」に対応する値が自動的に設定され、その後、現在時刻が予約受付終了時刻になると「受付停止中」に対応する値が自動的に設定される。
【0051】
図4は、この例において、リクエスト管理テーブル155が管理する情報を例示する。この例におけるリクエスト管理テーブル155は、利用者によって行われた予約のリクエストに関する情報を管理し、図示するように、個別のリクエストを識別する「リクエストID」に対応付けて、予約の対象となる店舗を識別する「店舗ID」、予約をリクエストした利用者を識別する「ユーザアカウント」、リクエストを受け付けた時刻である「リクエスト受付時刻」、リクエストが承認された時刻である「リクエスト承認時刻」、リクエストの状態を示す「リクエスト状態」、「予約番号」、リクエストが自動的に拒否されたことを示す「自動拒否フラグ」等の情報を管理する。リクエスト状態には、「受付」、「承認」、「拒否」、「来店済」、及び「無効」の何れかの状態に対応する値が設定される。
【0052】
以上、この例において、各テーブルが管理する情報について説明した。次に、この例において、予約支援サービス提供サーバ10が実行する処理、並びに、利用者端末30及び店舗端末40において出力される画面等について説明する。
【0053】
図5は、利用者が店舗を予約する際に、サーバ10が実行する処理を例示するフローチャートである。サーバ10は、まず、図示するように、複数の店舗を利用者に提示する(ステップS100)。複数の店舗は、具体的には、利用者端末30において出力される画面を介して利用者に提示される。
【0054】
図6は、利用者端末30において出力される店舗一覧画面50を例示する。当該画面50は、利用者が予約のリクエストを行う店舗を探すための画面であり、図示するように、複数の店舗を一覧表示する一覧表示領域52と、当該領域52の右下隅に位置する絞り込みボタン54とを有する。一覧表示領域52には、各々が個別の店舗に関する情報を表示する複数の個別表示領域521が上下方向に並べて配置されている。個別表示領域521は、店舗の画像、及び、基本情報等を表示する。一覧表示領域52は、上下方向へのフリック操作又はスライド操作等によって、表示される店舗(個別表示領域521)が切り替わるように構成されている。
【0055】
この例において、店舗一覧画面50の一覧表示領域52には、店舗情報テーブル153において管理されている複数の店舗のうち、予約受付モードが「受付中」であって、且つ、利用者(利用者端末30)の現在位置から所定範囲内に位置する店舗が抽出されて表示される。所定範囲は、この例では、利用者が15分以内に到着できるような範囲(例えば、半径1kmの円状領域の範囲)が予め設定されている。なお、利用者は、絞り込みボタン54を選択することによって、ジャンル及び予算等を用いて、一覧表示領域52において表示される店舗を絞り込むこともできる。
【0056】
各店舗の予約受付モードは、上述したように、予め設定されている予約受付開始時刻になると自動的に「受付中」に設定され、同じく予め設定されている予約受付終了時刻になると自動的に「受付停止中」に設定される。さらに、店舗は、店舗端末40において出力される画面を介して、予約受付モードを手動で変更することもできる。
【0057】
図7は、店舗端末40において出力される予約受付設定画面200を例示する。当該画面200は、予約の受付に関する設定を店舗が行うための画面であり、図示するように、予約受付モードを切り替えるための切り替えスイッチ201と、1組あたりの最大予約人数を設定するための最大予約人数設定領域202とを有する。切り替えスイッチ201の上側には、現在の予約受付モードを示すテキスト(図7の例では「予約受付停止中」)が表示される。
【0058】
最大予約人数設定領域202には、1人~4人にそれぞれ対応する4つの選択肢オブジェクト2021が左右方向に並べて配置されており、これらの4つのオブジェクト2021は、何れか1つのみを選択できるように構成されている。店舗の担当者は、予約受付設定画面200を介して、予約受付モード、及び、最大予約人数を変更することができる。
【0059】
図6の店舗一覧画面50に戻り、また、一覧表示領域52は、当日の予約のリクエストの受付数が少ない店舗が優先して配置され、具体的には、こうした店舗が上位に配置されるように構成されている。なお、一覧表示領域52において表示される複数の店舗の並び順が、ランダムに変化する(例えば、店舗IDの先頭の文字を用いてソートし、ソートに用いる文字の順序をランダムに変化させる等)ようにしてもよい。
【0060】
図5のフローチャートに戻り、続いて、サーバ10は、利用者から予約のリクエストを受け付ける(ステップS110)。図8は、店舗一覧画面50の一覧表示領域52に配置されている複数の個別表示領域521の何れかの選択に応じて、当該画面50に代えて出力される店舗詳細画面60を例示する。当該画面60は、利用者が店舗の詳細を確認するための画面であり、図示するように、対象の店舗(選択された個別表示領域521に対応する店舗)の詳細情報を表示する詳細情報表示領域62と、「予約画面に進む」というテキストが付加された続行ボタン64とを有する。続行ボタン64の上側には「ご予約は15分間有効です」というテキストが表示されている。このように、この例では、予約の有効期限は、予約の成立から15分後である。
【0061】
続行ボタン64が選択されると、店舗詳細画面60に代えて、図9に例示する予約リクエスト画面70が出力される。当該画面70は、利用者が予約のリクエストを行うための画面であり、図示するように、予約人数を選択するための予約人数選択領域72と、「予約する」というテキストが付加された確定ボタン74と、「電話する」というテキストと共に、対象の店舗の電話番号が付加された電話ボタン76とを有する。
【0062】
予約人数選択領域72には、1人から、対象の店舗の最大予約人数までにそれぞれ対応する1~4つの選択肢オブジェクト721が左右方向に並べて配置される。図9の例は、対象の店舗の最大予約人数が3人である場合に対応しており、予約人数選択領域72には、1人~3人までにそれぞれ対応する3つの選択肢オブジェクト721が配置されている。利用者は、予約人数選択領域72を介して予約人数を選択した上で、確定ボタン74を選択することにより、対象の店舗に対する予約のリクエストを行うことができる。なお、電話ボタン76が選択されると、利用者端末30において電話用のアプリケーションが起動され、利用者は、当該アプリケーションを用いて店舗に電話することができ、例えば、細かな要望を店舗に伝えることができる。
【0063】
確定ボタン74が利用者によって選択されると、対応する予約のリクエストがサーバによって受け付けられる。具体的には、サーバ10は、リクエスト管理テーブル155に新たなレコードを生成し、リクエストID、店舗ID、ユーザアカウント、リクエスト受付時刻、及び、リクエスト状態を設定する。リクエスト状態には「受付」が設定される。
【0064】
図10は、確定ボタン74の選択に応じて、予約リクエスト画面70に代えて出力される予約申請中画面80を例示する。当該画面80は、図示するように、残りの待ち時間を示すタイマーオブジェクト82を有する。この例では、予約のリクエストに対する対応(承認又は拒否)の店舗による入力の最大待ち時間が、当該リクエストを受け付けてから60秒に設定されており、タイマーオブジェクト82は、当該60秒が経過するまでの残り時間をアニメーション表示する。
【0065】
図5のフローチャートに戻り、利用者から予約のリクエストを受け付けると、続いて、サーバ10は、受け付けたリクエストを対応する店舗に提示する(ステップS120)。具体的には、受け付けたリクエストは、店舗端末40において出力される画面を介して店舗に提示される。
【0066】
図11は、店舗端末40において出力される新規予約管理画面210を例示する。当該画面210は、店舗の担当者が、新たに受け付けた予約のリクエストに対する対応を入力するための画面であり、図示するように、対応を入力するリクエストを表示する第1表示領域212と、当該領域212の下側に位置し、それ以降に受け付けられた予約のリクエストを表示する第2表示領域214とを有する。この例において、対応を入力するリクエストは、最も先行して(早い時刻に)受け付けられた対応未入力のリクエストである。対応を入力するリクエストの後に複数のリクエストが受け付けられている場合には、これらの複数のリクエストにそれぞれ対応する複数の第2表示領域214が上下方向に並べて配置される。
【0067】
第1及び第2表示領域212、214は、予約のリクエストの受付時刻、来店人数(予約人数)、及び、自動拒否までの残り時間(対応入力の最大待ち時間の残り時間)を表示する。自動拒否までの残り時間の表示は、1秒毎に自動更新される。詳しくは後述するが、予約のリクエストは、対応未入力のまま最大待ち時間が経過すると、自動的に拒否される。
【0068】
第1表示領域212には、さらに、「お断りする」というテキストが付加された拒否ボタン2121と、「承認する」というテキストが付加された承認ボタン2123とが配置されている。これらのボタン2121、2123は、対象のリクエストへの対応(拒否、又は、承認)を入力するためのオブジェクトである。
【0069】
図5のフローチャートに戻り、対応入力の最大待ち時間内に承認が入力されると(ステップS130においてYES、及び、ステップS140においてYES)、サーバ10は、対応するリクエストのリクエスト状態を「承認」に更新する(ステップS150)。具体的には、リクエスト管理テーブル155において、対応するリクエストのリクエスト状態が「受付」から「承認」に変更される。また、リクエスト状態の「承認」への変更に伴って、リクエスト承認時刻、及び、予約番号が設定される。
【0070】
図12は、リクエストの承認(リクエスト状態の「承認」への変更)に応じて、利用者端末30において、上述した予約申請中画面80に代えて出力される予約成立画面90を例示する。当該画面90は、図示するように、予約番号を表示する予約番号表示領域92と、予約の有効期限が切れる時刻である予約期限切れ時刻を表示する期限切れ時刻表示領域94と、「お店までのルートを表示する」というテキストが付加されたルート表示ボタン96とを有する。予約期限切れ時刻には、リクエスト承認時刻の15分後の時刻が設定される。ルート表示ボタン96が選択されると、利用者端末30において、地図表示用のアプリケーションが起動され、利用者は、当該アプリケーションを用いて、店舗までの地理的なルートを確認することができる。
【0071】
図13は、店舗端末40において出力される来店管理画面220を例示する。当該画面220は、リクエストが承認された(成立した)予約について、利用者の来店状況を管理するための画面である。来店管理画面220は、図示するように、来店待ちタブ2221、及び、来店済みタブ2223の何れかを選択するためのタブ選択領域222と、一覧表示領域224とを有する。図13の来店管理画面220は、タブ選択領域222において、来店待ちタブ2221が選択されている状態に対応している。この状態の来店管理画面220において、一覧表示領域224には、各々が個別の予約に対応する複数の個別表示領域2241が上下方向に並べて配置される。一覧表示領域224において表示される予約は、リクエスト状態が「承認」であるリクエスト(承認済みのリクエスト)である。個別表示領域2241は、来店予定時刻(予約期限切れ時刻)、来店人数(予約人数)、及び、予約番号を表示し、来店ボタン2243を有する。当該ボタン2243は、対応する予約について、利用者が来店済みであることを入力するためのオブジェクトである。なお、タブ選択領域222において来店済みタブ2223が選択されると、一覧表示領域224において、当日に受け付けた予約のリクエストのうち、リクエスト状態が「来店済み」であるリクエスト(予約)が一覧表示される。
【0072】
図5のフローチャートに戻り、予約の有効期限内(来店予定時刻まで)に来店済みが入力されると(ステップS160においてYES)、サーバ10は、対応するリクエストのリクエスト状態を「来店済み」に更新する(ステップS170)。具体的には、リクエスト管理テーブル155において、対応するリクエストのリクエスト状態が「承認」から「来店済み」に変更される。
【0073】
一方、予約の有効期限内に来店済みが入力されないと(ステップS160においてNO)、サーバ10は、対応するリクエストのリクエスト状態を「無効」に更新する(ステップS180)。具体的には、リクエスト管理テーブル155において、対応するリクエストのリクエスト状態が「承認」から「無効」に変更される。リクエスト状態が「無効」に変更されると、利用者端末30において出力される図示しない画面を介して、予約の有効期限が切れたことが利用者に対して通知される。
【0074】
また、予約のリクエストの受付後、対応入力の最大待ち時間内に拒否が入力されると(ステップS130においてYES、及び、ステップS140においてNO)、サーバ10は、予約受付モードの変更を提案する(ステップS190)。
【0075】
図14は、リクエストに対する拒否の入力(つまり、新規予約管理画面210の第1表示領域212に配置された拒否ボタン2121の選択)に応じて、新規予約管理画面210に重ねて出力される予約拒否画面230を例示する。当該画面230は、「予約をお断りしました」というテキストを表示すると共に、戻るボタン232と、受付設定ボタン234とを有する。また、当該画面230は、「予約を承認できない場合は予約受付をオフにするか、1組あたりの最大予約人数の変更をお願いします。」というテキストを表示し、つまり、予約受付モードの「受付停止中」への変更(予約受付のオフ)を提案している。受付設定ボタン234が選択されると、新規予約管理画面210に代えて、予約受付設定画面200が出力される。店舗の担当者は、当該画面200を介して、予約受付モード、及び、最大予約人数を変更することができる。
【0076】
図5のフローチャートに戻り、続いて、サーバ10は、対応するリクエストのリクエスト状態を「拒否」に更新する(ステップS200)。具体的には、リクエスト管理テーブル155において、対応するリクエストのリクエスト状態が「受付」から「拒否」に変更される。リクエスト状態が「拒否」に変更されると、利用者端末30において出力される図示しない画面を介して、予約のリクエストが拒否されたことが利用者に対して通知される。
【0077】
また、予約のリクエストの受付後、対応入力の最大待ち時間内に対応が入力されないと(ステップS130においてNO)、サーバ10は、対象の店舗の前回の(直前に受け付けた)予約のリクエストが自動的に拒否されていない場合には(ステップS210においてNO)、自動拒否フラグを設定した上で(ステップS220)、リクエスト状態を「拒否」に更新する(ステップS200)。自動拒否フラグの設定では、具体的には、リクエスト管理テーブル155において、対応するリクエストの自動拒否フラグが、自動的に拒否されたことを示す値に変更される。なお、対象の店舗の前回の予約のリクエストは、リクエスト管理テーブル155の店舗ID及びリクエスト受付時刻に基づいて特定され、当該リクエストが自動的に拒否されたか否かは、自動拒否フラグに基づいて判断される。
【0078】
一方、前回の予約のリクエストが自動的に拒否されている場合には(ステップS210においてYES)、サーバ10は、対象の店舗の予約受付モードを「受付停止中」に変更した上で(ステップS230)、自動拒否フラグの設定(ステップS220)、及び、リクエスト状態の「拒否」への更新(ステップS200)を行う。予約受付モードの受付停止中への変更では、具体的には、店舗情報テーブル153において、対応する店舗の予約受付モードが、「受付中」から「受付停止中」へと変更される。このように、この例では、対応入力の最大待ち時間内に対応が入力されないことに応じた「予約のリクエストの自動拒否」が連続して発生すると、対象の店舗の予約受付モードが自動的に「受付停止中」へと変更される。この結果、対象の店舗は、店舗一覧画面50の一覧表示領域52において表示されなくなる。
【0079】
図15は、予約受付モードの「受付停止中」への自動変更に応じて、対応する店舗端末40において出力されるモード変更通知画面240を例示する。当該画面240は、図示するように、「予約受付をオフにしました」というテキストを表示すると共に、戻るボタン242と、受付設定ボタン244とを有する。また、当該画面240は、「2回連続で自動拒否を行ったので予約受付をオフにしました。予約を再度受け付ける場合は予約受付設定を行ってください。」というテキストを表示する。受付設定ボタン244が選択されると、予約受付設定画面200が出力され、店舗の担当者は、当該画面200を介して、予約受付モードを「受付中」に変更することもできる。なお、モード変更通知画面240が、プッシュ通知を介して出力されるようにしてもよい。
【0080】
上述した例では、店舗一覧画面50の一覧表示領域52において、予約受付モードが「受付中」である店舗が抽出されて表示されるようにしたが、予約受付モードが「受付停止中」である店舗についても表示対象とし、予約受付モードが「受付停止中」である店舗については、対応する個別表示領域521が利用者によって選択できないようにしてもよい。
【0081】
上述した例では、予約のリクエストの自動拒否が連続して発生すると、予約受付モードが自動的に「受付停止中」へと変更されるようにしたが、自動拒否の頻度に関するその他の条件(例えば、自動拒否が3回連続すること、又は、5分間で自動拒否が2回発生すること等)の充足に応じて、予約受付モードが「受付停止中」へと変更されるようにしてもよい。また、1回の自動拒否に応じて、予約受付モードが自動的に「受付停止中」へと変更されるようにしてもよい。
【0082】
上述した例では、予約のリクエストの状態として、「受付」、「拒否」、「承認」、「来店済み」、及び、「無効」を管理するようにしたが、これらの状態以外の状態を管理するようにしてもよいし、これらの状態の一部については管理しなくてもよい。
【0083】
以上説明した本実施形態に係る予約支援サービス提供サーバ10は、受付モードが第2モード(例えば「受付停止中」)である店舗に対する予約のリクエストを受け付けない(例えば、こうした店舗は、店舗一覧画面50の一覧表示領域52に表示されない)ように構成されており、また、各店舗による入力に応じて当該受付モードを切り替えるから、対応不可能な店舗に対する予約の成立を抑制することができる。この結果、当該サーバ10は、店舗の予約におけるユーザ体験の向上を支援する。
【0084】
本発明の他の実施形態において、上述した実施形態における予約支援サービス提供サーバ10が有する機能の一部又は全部は、予約支援サービス提供サーバ10と、利用者端末30又は店舗端末40とが協動することによって実現され、或いは、利用者端末30又は店舗端末40によって実現され得る。
【0085】
本明細書で説明された処理及び手順は、明示的に説明されたもの以外にも、ソフトウェア、ハードウェアまたはこれらの任意の組み合わせによって実現される。例えば、本明細書で説明される処理及び手順は、集積回路、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、磁気ディスク等の媒体に、当該処理及び手順に相当するロジックを実装することによって実現される。また、本明細書で説明された処理及び手順は、当該処理・手順に相当するコンピュータプログラムとして実装し、各種のコンピュータに実行させることが可能である。
【0086】
本明細書中で説明された処理及び手順が単一の装置、ソフトウェア、コンポーネント、モジュールによって実行される旨が説明されたとしても、そのような処理または手順は複数の装置、複数のソフトウェア、複数のコンポーネント、及び/又は複数のモジュールによって実行され得る。また、本明細書において説明されたソフトウェアおよびハードウェアの要素は、それらをより少ない構成要素に統合して、またはより多い構成要素に分解することによって実現することも可能である。
【0087】
本明細書において、発明の構成要素が単数もしくは複数のいずれか一方として説明された場合、又は、単数もしくは複数のいずれとも限定せずに説明された場合であっても、文脈上別に解すべき場合を除き、当該構成要素は単数又は複数のいずれであってもよい。
【符号の説明】
【0088】
10 予約支援サービス提供サーバ
11 コンピュータプロセッサ
111 管理機能制御部
113 サービス提供制御部
15 ストレージ
151 利用者情報テーブル
153 店舗情報テーブル
155 リクエスト管理テーブル
157 サーバ側プログラム
30 利用者端末
351 利用者端末側プログラム
40 店舗端末
451 店舗端末側プログラム
50 店舗一覧画面
60 店舗詳細画面
70 予約リクエスト画面
80 予約申請中画面
90 予約成立画面
200 予約受付設定画面
210 新規予約管理画面
220 来店管理画面
230 予約拒否画面
240 モード変更通知画面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
【手続補正書】
【提出日】2023-07-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1又は複数のコンピュータプロセッサを備え、店舗の予約を支援するためのシステムであって、前記1又は複数のコンピュータプロセッサは、読取可能な命令の実行に応じて、
利用者による特定店舗に対する予約のリクエストを受け付けるステップと、
前記特定店舗による入力に応じて、前記リクエストの状態を更新するステップと、
前記特定店舗に関連付けられた受付モードであって、予約を受け付ける第1モードと、予約を受け付けない第2モードと、を含む前記受付モードを、前記特定店舗による入力に応じて切り替えるステップと、を実行し、
前記リクエストを受け付けるステップは、前記受付モードが前記第1モードである前記特定店舗に対する前記リクエストを受け付ける一方、前記受付モードが前記第2モードである前記特定店舗に対する前記リクエストを受け付けないことを含
前記リクエストの状態を更新するステップは、
前記特定店舗による入力に応じて、前記リクエストの状態を、前記リクエストを承認する承認状態、又は、前記リクエストを拒否する拒否状態へと更新すること、及び、
前記リクエストを受け付けてから所定時間、前記リクエストの状態を更新するための前記特定店舗による入力がない場合に、前記リクエストの状態を前記拒否状態へと自動更新すること、を含み、
前記1又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、前記リクエストの状態の前記拒否状態への自動更新に応じて、前記特定店舗に関連付けられた前記受付モードを前記第2モードへと自動的に切り替えるステップを実行する、
システム。
【請求項2】
前記1又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、前記受付モードが前記第2モードである店舗が除外された複数の受付可能店舗を前記利用者に対して提示するステップを実行し、
前記リクエストを受け付けるステップは、前記複数の受付可能店舗の中から前記利用者によって選択された前記特定店舗に対する前記リクエストを受け付けることを含む、
請求項1のシステム。
【請求項3】
前記複数の受付可能店舗を提示するステップは、所定期間における予約のリクエストの数が少ない店舗が優先されるように、前記複数の受付可能店舗を提示することを含む、
請求項2のシステム。
【請求項4】
前記受付モードを前記第2モードへと切り替えるステップは、前記リクエストの状態の前記拒否状態への自動更新の頻度に関する所定条件の充足に応じて、前記受付モードを前記第2モードへと自動的に切り替えることを含む、
請求項のシステム。
【請求項5】
前記1又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、前記特定店舗による入力に応じた前記リクエストの状態の前記拒否状態への更新に応じて、前記特定店舗に関連付けられた前記受付モードの前記第2モードへの切り替えを前記特定店舗に対して提案するステップを実行する、
請求項のシステム。
【請求項6】
前記リクエストの状態を更新するステップは、前記特定店舗による入力に応じて、前記リクエストの状態を、前記承認状態から、前記利用者が来店した来店済状態へと更新することを含む、
請求項のシステム。
【請求項7】
前記1又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、前記リクエストの状態が、前記承認状態へと更新されてから所定時間経過しても、前記来店済状態へと更新されない場合に、前記リクエストの状態を、前記リクエストの承認を無効とする無効状態へと更新するステップを実行する、
請求項のシステム。
【請求項8】
1又は複数のコンピュータによって実行され、店舗の予約を支援するための方法であって、
利用者による特定店舗に対する予約のリクエストを受け付けるステップと、
前記特定店舗による入力に応じて、前記リクエストの状態を更新するステップと、
前記特定店舗に関連付けられた受付モードであって、予約を受け付ける第1モードと、予約を受け付けない第2モードと、を含む前記受付モードを、前記特定店舗による入力に応じて切り替えるステップと、を備え、
前記リクエストを受け付けるステップは、前記受付モードが前記第1モードである前記特定店舗に対する前記リクエストを受け付ける一方、前記受付モードが前記第2モードである前記特定店舗に対する前記リクエストを受け付けないことを含
前記リクエストの状態を更新するステップは、
前記特定店舗による入力に応じて、前記リクエストの状態を、前記リクエストを承認する承認状態、又は、前記リクエストを拒否する拒否状態へと更新すること、及び、
前記リクエストを受け付けてから所定時間、前記リクエストの状態を更新するための前記特定店舗による入力がない場合に、前記リクエストの状態を前記拒否状態へと自動更新すること、を含み、
前記方法は、さらに、前記リクエストの状態の前記拒否状態への自動更新に応じて、前記特定店舗に関連付けられた前記受付モードを前記第2モードへと自動的に切り替えるステップを備える、
方法。
【請求項9】
店舗の予約を支援するためのプログラムであって、1又は複数のコンピュータに、
利用者による特定店舗に対する予約のリクエストを受け付けるステップと、
前記特定店舗による入力に応じて、前記リクエストの状態を更新するステップと、
前記特定店舗に関連付けられた受付モードであって、予約を受け付ける第1モードと、予約を受け付けない第2モードと、を含む前記受付モードを、前記特定店舗による入力に応じて切り替えるステップと、を実行させ、
前記リクエストを受け付けるステップは、前記受付モードが前記第1モードである前記特定店舗に対する前記リクエストを受け付ける一方、前記受付モードが前記第2モードである前記特定店舗に対する前記リクエストを受け付けないことを含
前記リクエストの状態を更新するステップは、
前記特定店舗による入力に応じて、前記リクエストの状態を、前記リクエストを承認する承認状態、又は、前記リクエストを拒否する拒否状態へと更新すること、及び、
前記リクエストを受け付けてから所定時間、前記リクエストの状態を更新するための前記特定店舗による入力がない場合に、前記リクエストの状態を前記拒否状態へと自動更新すること、を含み、
前記1又は複数のコンピュータに、さらに、前記リクエストの状態の前記拒否状態への自動更新に応じて、前記特定店舗に関連付けられた前記受付モードを前記第2モードへと自動的に切り替えるステップを実行させる、
プログラム。