(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023180180
(43)【公開日】2023-12-20
(54)【発明の名称】皮膚外用剤
(51)【国際特許分類】
A61K 8/49 20060101AFI20231213BHJP
A61Q 19/00 20060101ALI20231213BHJP
A61Q 5/02 20060101ALI20231213BHJP
A61Q 5/12 20060101ALI20231213BHJP
A61Q 19/10 20060101ALI20231213BHJP
A61Q 19/08 20060101ALI20231213BHJP
【FI】
A61K8/49
A61Q19/00
A61Q5/02
A61Q5/12
A61Q19/10
A61Q19/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022093357
(22)【出願日】2022-06-08
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.TRITON
(71)【出願人】
【識別番号】000162021
【氏名又は名称】共栄化学工業株式会社
(72)【発明者】
【氏名】澤木 茂豊
(72)【発明者】
【氏名】羽田 容介
(72)【発明者】
【氏名】岩野 英生
【テーマコード(参考)】
4C083
【Fターム(参考)】
4C083AA032
4C083AA072
4C083AA112
4C083AA122
4C083AB032
4C083AB112
4C083AB332
4C083AB352
4C083AC022
4C083AC072
4C083AC102
4C083AC112
4C083AC122
4C083AC172
4C083AC242
4C083AC302
4C083AC312
4C083AC352
4C083AC402
4C083AC422
4C083AC432
4C083AC471
4C083AC482
4C083AC491
4C083AC492
4C083AC542
4C083AC582
4C083AC621
4C083AC622
4C083AC641
4C083AC642
4C083AC662
4C083AC682
4C083AC692
4C083AC782
4C083AC841
4C083AC842
4C083AC851
4C083AC852
4C083AD042
4C083AD092
4C083AD152
4C083AD172
4C083AD211
4C083AD212
4C083AD271
4C083AD272
4C083AD301
4C083AD302
4C083AD311
4C083AD312
4C083AD331
4C083AD332
4C083AD351
4C083AD352
4C083AD392
4C083AD431
4C083AD432
4C083AD492
4C083AD531
4C083AD532
4C083AD572
4C083AD621
4C083AD622
4C083AD631
4C083AD632
4C083AD641
4C083AD642
4C083AD661
4C083AD662
4C083CC04
4C083CC05
4C083CC07
4C083CC23
4C083CC33
4C083CC38
4C083EE12
(57)【要約】 (修正有)
【課題】皮膚外用剤に配合可能であり、美白効果、シワ改善効果及び肌荒れ改善効果を発揮する有用な有効成分を提供する。
【解決手段】本発明は、オロト酸又はその塩を有効成分とする皮膚外用剤である。また、オロト酸又はその塩と塩基性アミノ酸及び有機アミンのいずれか1以上を有効成分とする皮膚外用剤である。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
オロト酸又はその塩を有効成分とする皮膚外用剤。
【請求項2】
オロト酸又はその塩と塩基性化合物とを有効成分とする皮膚外用剤。
【請求項3】
請求項2に記載の塩基性化合物が塩基性アミノ酸及び有機アミンのいずれか1以上であることを特徴とする皮膚外用剤。
【請求項4】
(a)オロト酸又はその塩と、(b)グリチルリチン酸又はその塩もしくは誘導体、グリチルレチン酸又はその塩もしくは誘導体、トラネキサム酸又はその誘導体、アスコルビン酸又はその誘導体、ニコチン酸又はその誘導体、ビタミンE又はその誘導体、ビタミンA又はその誘導体、ハイドロキノン又はその誘導体、D-パントテニルアルコール、イソプロピルメチルフェノール、コウジ酸又はその誘導体、ムコ多糖、コラーゲン又はその誘導体、セラミド類、水溶性多糖、カロテノイド及びコエンザイムQ10のいずれか1以上を含む皮膚外用剤。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オロト酸を有効成分として含む皮膚外用剤に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、皮膚の老化、乾燥、肌荒れの状態、シミ、ソバカスは、加齢に伴う細胞増殖・分化の不活化、ホルモン分泌の低下、細胞外マトリックス成分の量的低下などの内的要因と、太陽光(紫外線)に誘発される活性酸素による細胞・組織の損傷、又は炎症などの外的要因とが複雑に絡み合って生ずる現象であることが知られており、それらの老化、乾燥、肌荒れの状態又はシミ、ソバカスを予防、改善する有効成分が求められている。また、近年、皮膚の表面への損傷に加えて、皮膚の真皮層に存在する細胞外マトリックス成分等を変性又は架橋を抑制し、シワの形成や皮膚の弾力性の低下を予防、改善する有効成分も求められている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記課題を解決すべく研究を行った結果、本出願人は、オロト酸が皮膚外用剤の有効成分として有用であることを見出して本発明を完成させるに至った。さらに、オロト酸を有効成分とする皮膚外用剤において、有効性の相乗効果を発揮する成分との組み合わせ、及び安定性が向上させる成分との組み合わせを提供することも目的とする。
【0004】
オロト酸とグリシン、グルタミン酸又はヒスチジンとの結合体をメラニン生成抑制剤等の有効成分とすることは、例えば、特許文献1により知られているが、「オロト酸」を皮膚外用剤の有効成分とすること、及びオロト酸と有効性の相乗効果を発揮する成分との組み合わせ、及び安定性が向上させる成分(着色、沈殿、結晶析出等を改善する成分)との組み合わせについては、知られていない。
【0005】
【0006】
本発明は、表皮及び真皮のシワ及びタルミ等の予防・改善、肌荒れ改善並びにシミ、ソバカス及びくすみ等を予防・改善する有効成分の組み合わせを見出すことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、オロト酸又はその塩を有効成分とする皮膚外用剤である。
また、本発明は、オロト酸又はその塩と塩基性化合物を含む皮膚外用剤である。
また、本発明は、(a)オロト酸又はその塩と、(b)グリチルリチン酸又はその塩もしくは誘導体、グリチルレチン酸又はその塩もしくは誘導体、トラネキサム酸又はその誘導体、アスコルビン酸又はその誘導体、ニコチン酸又はその誘導体、ビタミンE又はその誘導体、ビタミンA又はその誘導体、ハイドロキノン又はその誘導体、D-パントテニルアルコール、イソプロピルメチルフェノール、コウジ酸又はその誘導体、ムコ多糖、コラーゲン又はその誘導体、セラミド類、水溶性多糖、カロテノイド及びコエンザイムQ10のいずれか1以上を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明はオロト酸又はその塩を有効成分とすることで、安定性にすぐれ、かつ、表皮及び真皮のシワ及びタルミ等の予防・改善、肌荒れ改善並びにシミ、ソバカス及びくすみ等を予防・改善するとして含む皮膚外用剤を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
本発明の有効成分であるオロト酸は、オロチン酸又はオロット酸とも呼ばれるものであって、マグネシウム塩、カリウム塩又はリチウム塩等のオロト酸塩でもよい。また、安定性及び有効性の観点から皮膚外用剤への配合量は0.001~10.0が好ましい。
【0010】
また、本発明において、オロト酸又はその塩と組み合わせることが好ましいグリチルリチン酸の塩又は誘導体とは、グリチルリチン酸三ナトリウム、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルリチン酸モノアンモニウムなどが挙げられる。また、グリチルレチン酸又はその誘導とは、グリチルレチン酸ステアリルが挙げられる。また、本発明においては、リチルリチン酸の塩又は誘導体、或いはグリチルレチン酸又はその誘導体を含む甘草抽出物を使用してもよい。なお、グリチルリチン酸の塩又は誘導体の皮膚外用剤の全量に対する含有量は、安定性及び使用感の観点から、0.001~0.3重量%が好ましい。
【0011】
また、本発明において、オロト酸又はその塩と組み合わせることが好ましいトラネキサム酸の誘導体としては、トラネキサム酸エステル(例えば、トラネキサム酸ラウリルエステル、トラネキサム酸ヘキサデシルエステル、トラネキサム酸セチルエステル又はその塩)、トラネキサム酸のアミド体(例えば、トラネキサム酸メチルアミド)等が挙げられる。なお、トラネキサム酸又はその誘導体の皮膚外用剤の全量に対する含有量は、安定性及び有効性の観点から、0.001~10.0重量%が好ましい。
【0012】
また、本発明において、オロト酸又はその塩と組み合わせることが好ましいアスコルビン酸誘導体としては、例えばL-アスコルビン酸-2-リン酸エステルナトリウム、L-アスコルビン酸-2-リン酸エステルマグネシウム、L-アスコルビン酸-2-硫酸エステルナトリウム、L-アスコルビン酸-2-硫酸エステルマグネシウム等のアスコルビン酸エステル塩類、L-アスコルビン酸-2-グルコシド、L-アスコルビン酸-5-グルコシド、アスコルビルトコフェリルマレイン酸、アスコルビルトコフェリルリン酸K、ミリスチル3-グリセリルアスコルビン酸、カプリリル2-グリセリルアスコルビン酸等のアスコルビン酸糖誘導体、それらアスコルビン酸糖誘導体の6位アシル化物(アシル基は、ヘキサノイル基、オクタノイル基、デカノイル基等)、L-アスコルビン酸テトライソパルミチン酸エステル、L-アスコルビン酸テトララウリン酸エステル等のL-アスコルビン酸テトラ脂肪酸エステル類、3-O-エチルアスコルビン酸、2-O-エチルアスコルビン酸、L-アスコルビン酸-2-リン酸-6-O-パルミテートナトリウム、グリセリルアスコルビン酸又はそのアシル化誘導体、ビスグリセリルアスコルビン酸等のアスコルビン酸グルセリン誘導体、L-アスコルビン酸リン酸アミノプロピル、L-アスコルビン酸のヒアルロン酸誘導体、3-O-Dラクトース-L-アスコルビン酸、イソステアリルアスコルビルリン酸塩等が挙げられる。アスコルビン酸又はその誘導体の皮膚外用剤の全量に対する含有量は、安定性及び有効性の観点から、0.0001~10.0重量%が好ましい。
【0013】
また、本発明において、オロト酸又はその塩と組み合わせることが好ましいニコチン酸誘導体とは、ニコチン酸アミド(ナイアシンアミド)、ニコチン酸トコフェロールが挙げられる。
【0014】
また、本発明において、オロト酸又はその塩と組み合わせることが好ましいビタミンEとしては、α-トコフェロール、β-トコフェロール、γ-トコフェロール、δ-トコフェロールが挙げられ、ビタミンEの誘導体としては、酢酸トコフェロール、トコフェロールニコチン酸エステル、α-トコフェリルリン酸ナトリウム、α-トコフェロールコハク酸エステル等が挙げられる。ビタミンE又はその誘導体の皮膚外用剤の全量に対する含有量は、安定性及び有効性の観点から、0.0001~10.0重量%が好ましい。
【0015】
また、本発明において、オロト酸又はその塩と組み合わせることが好ましいハイドロキノンの誘導体としては、アルブチン(ハイドロキノン-β-D-グルコピラノシド)、α-アルブチン(ハイドロキノン-α-D-グルコピラノシド)等が挙げられる。ハイドロキノン又はその誘導体の皮膚外用剤の全量に対する含有量は、安定性及び有効性の観点から、0.0001~10.0重量%が好ましい。
【0016】
また、本発明において、オロト酸又はその塩と組み合わせることが好ましいコウジ酸誘導体としては、例えばコウジ酸モノブチレート、コウジ酸モノカプレート、コウジ酸モノパルミテート、コウジ酸ジブチレート等のコウジ酸エステル類、コウジ酸エーテル類、コウジ酸グルコシド等のコウジ酸糖誘導体等が挙げられる。コウジ酸又はその誘導体の皮膚外用剤の全量に対する含有量は、安定性及び有効性の観点から、0.0001~10.0重量%が好ましい。
【0017】
また、本発明において、オロト酸又はその塩と組み合わせることが好ましいビタミンA又はその誘導体としては、レチノイン酸、プロピオン酸レチノール、酢酸レチノール、及びパルミチン酸レチノールが挙げられる。ビタミンA又はその誘導体の皮膚外用剤の全量に対する含有量は、安定性及び有効性の観点から、0.0001~10.0重量%が好ましい。
【0018】
また、オロト酸又はその塩と組み合わせることが好ましいムコ多糖としては、皮膚外用剤に配合可能なものであればいずれのものでも使用可能であり、ヒアルロン酸又はその塩、ヒアルロン酸の誘導体、ヘパリン類似物質及びコンドロイチン及びその誘導体、プロテオグリカン等が挙げられる。ヒアルロン酸の塩としては、ヒアルロン酸ナトリウム、ヒアルロン酸カリウムが挙げられ、ヒアルロン酸の誘導体としては、アセチル化ヒアルロン酸又はそのナトリウム塩、サクシニル化ヒアルロン酸又はその塩、加水分解ヒアルロン酸、ヒアルロン酸発酵物等が挙げられる。
【0019】
また、オロト酸又はその塩と組み合わせることが好ましいコラーゲンとしては、皮膚外用剤に配合可能なものであればいずれのものでも使用可能であり、例えば、魚由来のコラーゲン、クラゲ由来のコラーゲンが挙げられるが、これに限るものではない。魚由来のコラーゲンとして、サケ、マグロ、カツオ、サメ、チョウザメ、キンメダイ、ナンヨウキンメ、タイ、マツダイ、スズキ、ブリ、タラ、ヒラメ、カレイ、フグ、ウナギ、アナゴ、ハモ、カワハギ、テラピア、イカ等が挙げられる。また、コラーゲンの誘導体とは、アセチル化、サクシニ化、加水分解又は発酵の処理をしたものが挙げられる。さらに、コラーゲンペプチドも使用可能である。
【0020】
オロト酸又はその塩と組み合わせることが好ましい水溶性多糖とは、例えば、ジェランガム、キサンタンガム、スクレロチウムガム、ローカストビーンガム、ビオサッカリドガム、タマリンドガム、クインスシード、アラビアガム、カラギーナン、タラガム、グアーガム、ガラクタン、アラビアガム、トラガカントガム、カードラン、サクシノグルカン等のガム類、カラギーナン、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコール等のアルギン酸類、シロキクラゲ多糖体、プロテオグリカン、寒天、ペクチン、プルラン、或いはマンナン等が挙げられる。
【0021】
また、オロト酸又はその塩と組み合わせることが好ましいセラミドとは、皮膚外用剤の配合可能なものであればいずれのものでも使用可能であり、セラミド1~6のいずれでも使用可能である。
【0022】
また、オロト酸又はその塩と組み合わせることが好ましいカロテノイドとは、アスタキサンチンが挙げられる。
【0023】
また、コエンザイムQ10は、別名:ビタミンQであり、還元型のものも含む。
【0024】
また、本発明のオロト酸又はその塩を皮膚外用剤に配合するにあたり、安定性の観点から塩基性化合物と組み合わせることが好ましい。塩基性化合物とは、アルギニン、リシン、ヒスチジン、アスパラギン、グルタミン等の塩基性アミノ酸、トリエタノールアミン、トリエチルアルミン、ジエチルエタノールアミン、イソプロパノールアミン等の有機アミン、亜硫酸ナトリウム、ピロ亜硫酸ナトリウム等の亜硫酸塩が挙げられる。オロト酸との混合比は、1:0.1~1:2の範囲が好ましい。
【0025】
本発明のオロト酸を皮膚外用剤に配合する場合、必須成分の上記組成物のほかに、通常化粧料に用いられる成分、例えば油性成分、界面活性剤(合成系、天然物系)、保湿剤、消炎剤、増粘剤、防腐・殺菌剤、抗アクネ剤、皮脂分泌抑制剤、細胞賦活剤、粉体成分、紫外線吸収剤、抗酸化剤、美白剤、抗シワ剤、色素、香料等を必要に応じて適宜配合することができる。
【0026】
ここで、油性成分としては、例えば、オリーブ油、ホホバ油、ヒマシ油、大豆油、米油、米胚芽油、ヤシ油、パーム油、カカオ油、メドウフォーム油、シアーバター、ティーツリー油、アボガド油、マカデミアナッツ油、ベルガモット油、ラベンダー油、バラ油、ベルガモット油、カミツレ油等の植物由来スクワラン等の植物由来の油脂類;ビタミンA油;ミンク油、タートル油等の動物由来の油脂類;ミツロウ、カルナウバロウ、ライスワックス、ラノリン等のロウ類;流動パラフィン、ワセリン、パラフィンワックス、スクワラン等の炭化水素類;ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、cis-11-エイコセン酸等の脂肪酸類;ラウリルアルコール、セタノール、パントテニルアルコール、ステアリルアルコール等の高級アルコール類;ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、オレイン酸ブチル、2-エチルヘキシルグリセライド、高級脂肪酸オクチルドデシル(ステアリン酸オクチルドデシル等)等の合成エステル類及び合成トリグリセライド類等が挙げられる。
【0027】
界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエアルキレングリセルエーテル、ポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブチルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル等の非イオン界面活性剤;脂肪酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレン脂肪アミン硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、α-スルホン化脂肪酸アルキルエステル塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩等のアニオン界面活性剤;第四級アンモニウム塩、第一級~第三級脂肪アミン塩、トリアルキルベンジルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩、2-アルキル-1-アルキル-1-ヒドロキシエチルイミダゾリニウム塩、N、N-ジアルキルモルフォルニウム塩、ポリエチレンポリアミン脂肪酸アミド塩等のカチオン界面活性剤;N、N-ジメチル-N-アルキル-N-カルボキシメチルアンモニオベタイン、N、N、N-トリアルキル-N-アルキレンアンモニオカルボキシベタイン、N-アシルアミドプロピル-N′、N′-ジメチル-N′-β-ヒドロキシプロピルアンモニオスルホベタイン等の両性界面活性剤等を使用することができる。
【0028】
乳化剤及び/又は乳化助剤としては、酵素処理ステビア等のステビア誘導体、サポニン又はその誘導体、カゼイン又はその塩(ナトリウム等)、糖と蛋白質の複合体、ショ糖又はそのエステル、ラクトース、大豆由来の水溶性多糖、大豆由来蛋白質と多糖の複合体、ラノリン又はその誘導体、コレステロール、ステビア誘導体(ステビア酵素処理物等)、ケイ酸塩(アルミニウム、マグネシウム等)、炭酸塩(カルシウム、ナトリウム等)サポニン及びその誘導体、レシチン及びその誘導体(水素添加レシチン等)、乳酸菌醗酵米、乳酸菌醗酵発芽米、乳酸菌醗酵穀類(麦類、豆類、雑穀等)等を配合することもできる。
【0029】
保湿剤としては、例えば、グリセリン、濃グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1、3-ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトール、キシリトール、ピロリドンカルボン酸ナトリウム等があり、さらにトレハロース、ラフィノース等の糖類、エラスチン及びその誘導体、NMF関連物質、乳酸、尿素、高級脂肪酸オクチルドデシル、海藻抽出物、エストラジオール、各種アミノ酸及びそれらの誘導体、ホスホリルコリン含有ポリマー(2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体液、ポリメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン、又は2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体等)が挙げられる。
【0030】
増粘剤としては、例えば、フコイダン、カラギーナン等の褐藻、緑藻又は紅藻由来成分;ペクチン、アロエ多糖体等の多糖類;カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等のセルロース誘導体;カルボシキビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、アクリル酸・メタクリル酸共重合体等の合成高分子類、ポリグルタミン酸及びその誘導体、ポリアクリル酸等が挙げられる。
【0031】
消炎剤としては、アラントイン、ε-アミノカプロン酸、d-カンフル、dl-カンフル、酸化亜鉛、パンテノール、ピリドキシン又はその塩酸塩、及びリボフラビン又はその誘導体等が挙げられる。
【0032】
防腐・殺菌剤としては、例えば尿素;安息香酸又はその塩、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチル等のパラオキシ安息香酸エステル類;フェノキシエタノール、ジクロロフェン、ヘキサクロロフェン、塩酸クロルヘキシジン、塩化ベンザルコニウム、サリチル酸、サリチル酸ナトリウム、ピリチオン亜鉛、塩化ベンザルコニウム、エタノール、ウンデシレン酸、フェノール類、臭化アルキルイソキノリニウム、レゾルシン、ジャマール(イミダゾデイニールウレア)、グリセリン、濃グリセリン、ジグリセリン、イソプロピルメチルフェノール、トリクロサン、トリクロロカルバニド、トリクロロヒドロキシジフェノールエーテル、ヒノキチオール、1、2-ペンタンジオール、プロパンジオール、1,2-ヘキサンジオール、濃ベンザルコニウム塩化物液50、ハッカ油、ユーカリ油等の精油類、樹皮乾留物、大根発酵液、ヒドロキシアリキルウレア、サトウキビ、トウモロコシ等の植物由来のエタノール又は1、3-ブチレングリコール等が挙げられる。
【0033】
細胞賦活剤としては、メントール、dl-メントール、及びγ-オリザノール等が挙げられる。
【0034】
抗アクネ剤としては、イオウ、サリチル酸又はその塩、感光素201号、ジカプリル酸ピリドキシンが挙げられる。
【0035】
粉体成分しては、例えばセリサイト、酸化チタン、タルク、カオリン、ベントナイト、酸化亜鉛、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、無水ケイ酸、雲母、ナイロンパウダー、ポリエチレンパウダー、シルクパウダー、セルロース系パウダー、穀類(米、麦、トウモロコシ、キビ等)のパウダー、豆類(大豆、アズキ等)のパウダー等が挙げられる。
【0036】
紫外線吸収剤としては、例えばパラアミノ安息香酸エチル、パラジメチルアミノ安息香酸エチルヘキシル、サリチル酸アミル及びその誘導体、パラメトキシ桂皮酸2-エチルヘキシル、桂皮酸オクチル、オキシベンゾン、2、4-ジヒドロキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン-5-スルホン酸塩、4-ターシャリーブチル-4-メトキシベンゾイルメタン、2-(2-ヒドロキシ-5-メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、アロエ抽出物等が挙げられる。
【0037】
抗酸化剤としては、例えばブチルヒドロキシアニソール、ブチルヒドロキシトルエン、没食子酸プロピル及びポリフェノール等が挙げられる。
【0038】
美白剤としては、プラセンタ(胎盤抽出液)、4-メトキシサリチル酸カリウム塩、マグノリグナン(5、5'-ジプロピル-ビフェニル-2、2’-ジオール)、リノール酸、ヒドロキシ安息香酸及びその誘導体(例えば2、5-ジアセトキシ安息香酸、2-アセトキシ-5-ヒドロキシ安息香酸、2-ヒドロキシ-5-プロピオニルオキシ安息香酸等が)、α-ヒドロキシ酸(例えば乳酸、リンゴ酸、コハク酸、クエン酸、α-ヒドロキシオクタン酸等)、AMP(アデノシンモノホスフェイト、アデノシン1リン酸)、t-シクロアミノ酸誘導体、ソウハクヒ抽出物、カミツレ抽出物、米糠抽出物の加水分解物、ユキノシタ抽出物及び白芥子抽出物又はその加水分解物から選択される1以上のものが挙げられる。
【0039】
生理活性物質として、酵母抽出物又は加水分解物、乳酸菌培養物、イネ科植物、アブラナ科植物、ツバキ科植物、バラ科植物、ボタン科植物、ミカン科植物、ヒユ科植物、アマモ科植物、マメ科植物、キク科植物、マメ科植物、アオイ科植物、リンドウ科植物、シソ科植物、ハス科植物、ウリ科植物、ウコギ科植物、ナス科植物、ノウゼンカズラ科植物、マタタビ科植物、クワ科植物、アヤメ科植物、キキョウ科植物、モクセイ科植物、マタタビ科植物、クワ科植物、クロウメモドキ科植物、ラン科植物、ウルシ科植物、フクギ科植物、バレンシ科植物、ミカン科植物、フトモモ科植物、ユリ科植物、ベンケイソウ科植物、ヒノキ科植物、ヒルガオ科の植物及びキジカクシ科のいずれかから選択される1以上の植物の抽出物又はその加水分解物或いは発酵物、コンブ科、ミリン科及びアオサ科のいずれかから選択される1以上の海藻の抽出物又はその加水分解物或いは発酵物、クラゲ(ミズクラゲ、エチゼンクラゲ等の自己消化物)、ヒアルロン酸の加水分解物又は発酵物、及びローヤルゼリーの抽出物又はその加水分解物或いは発酵物のいずれか1以上と組み合わせるのが好ましい。生理活性物質は、固形分量が0.00001~10重量%が好ましい。
【0040】
イネ科の植物由来成分としては、特に、イネ葉加水分解物、米抽出物加水分解物、米糠抽出物加水分解物、発芽玄米加水分解物、米発酵液(乳酸菌発酵液、乳酸菌及び酵母の発酵液)及びその熟成物、清酒由来の酒粕抽出物、マダケ又はモウソウチクのタケノコ皮抽出物、ハトムギ種子発酵物が好ましい。また、アブラナ科植物としては、特に、ハクガイ、オウガイ又はコクガイの種子の抽出物又はその加水分解物或いは発酵物が好ましい。また、ツバキ科植物由来成分としては、特に、緑茶(やぶきた、さみどり、あさひ、ごこう、うじみどり、きょうみどり、うじひかり、さみどり、べにふうき等)及び紅茶(ダージリン、アッサム、セーロン、アールグレイ、蜜香紅茶等)が好ましい。バラ科植物由来成分としては、ダマスクバラの花の抽出物、モモの花、葉又は未成熟果実の抽出物、アンズの果実又は種子の抽出物、イチゴの花抽出物、サクラの花又は葉の抽出物が好ましい。また、ボタン科植物由来成分としては、ボタンの根又は花、及びシャクヤクの花又は根の抽出物が好ましい。また、ヒユ科植物由来成分としては、特に、アッケシソウ抽出物が好ましい。また、アマモ科植物由来成分としては、特に、アマモ又はコアマモの抽出物が好ましい。マメ科植物由来成分としては、特に、白大豆又は黒大豆の抽出物又はその加水分解物或いは豆乳発酵液、アズキ抽出物、アカツメクサ抽出物、クズ根抽出物が好ましい。また、キク科植物由来成分としては、特に、ゴボウ根抽出物、ヒマワリ新芽抽出物、ハゴロモソウ抽出物、アルニカ抽出物又はカミツレ花抽出物が好ましい。アオイ科植物由来成分としては、ハイビスカス、ムクゲ又はフヨウの発酵物が好ましい。リンドウ科植物由来成分としては、ゲンチアナ抽出物が好ましい。また、シソ科植物としては、アオジソ抽出物、ムラサキシキブ果実抽出物が好ましい。ハス科植物由来成分としては、特に、ハスの花又はハス種子抽出物或いはハス種子発酵物が好ましい。ウリ科植物由来成分としては、特に、ヘチマ抽出物が好ましい。ウコギ科植物由来成分としては、オタネニンジンの抽出物又は発酵物が好ましい。ナス科植物由来成分としては、ナス(長ナス、水ナス、米ナス、賀茂ナス等)の抽出物が挙げられる。ノウゼンカズラ科植物由来成分としては、パウダルコ樹皮抽出物が好ましい。マタタビ科植物由来成分としては、未成熟のキウイ抽出物が好ましい。クワ科植物由来成分としては、ソウハクヒ抽出物、マルベリー果実抽出物、イチジクの果実又は樹皮の抽出物が好ましい。クロウメモドキ科植物由来成分としては、ナツメ果実抽出物が好ましい。また、アヤメ科植物由来成分としてはサフランが好ましい。キキョウ科植物由来成分としては、ヒカゲノツルニンジンの根の抽出物又は加水分解物が好ましい。ウルシ科植物由来成分としては、特に、マンゴ果実抽出物が好ましい。フクギ科植物由来成分としては、特に、マンゴスチン果実抽出物が好ましい。また、バレンシ科植物由来成分としては、チェリモヤ果実抽出物が好ましい。ミカン科植物由来成分として、温州ミカン、ベルガモット果実抽出物、グレープフルーツ又は晩白柚の果実(未成熟果実も含む)の抽出物、或いはサンショウ種子抽出物が好ましい。ユリ科植物由来成分としては、ホンカンゾウ、ヤブカンゾウ、カサブランカ、マドンナリリー、又はササユリの抽出物が好ましい。ベンケイソウ科植物由来成分としては、特に、イワベンケイ(紅景天)の抽出物又は発酵物が好ましい。モクセイ科植物由来成分としては、特に、ジャスミンの花抽出物が好ましい。ヒノキ科植物としては、特に、セイヨウネズ果実抽出物が好ましい。フトモモ科植物由来成分としては、特に、グアバ葉抽出物が好ましい。ラン科植物としては、特に、シランの根(白及)の抽出物が好ましい。ヒルガオ科植物由来成分としては、サツマイモの抽出物又はその発酵物或いは甘藷焼酎粕の抽出物又はその発酵物が好ましい。また、キジカクシ科の植物としては、アスパラガス(グリーンアスパラガス及びホワイトアスパラガス)が好ましい。コンブ科海藻由来成分としては、特に、コンブ抽出物が好ましく、ミリン科海藻由来成分としてはカタメンキリンサイ抽出物が好ましく、特に、アオサ科海藻由来成分としてはアナアオサ抽出物が好ましい。フノリ科海藻由来成分としては、特に、フノリ抽出物が好ましい。
【0041】
以下、本発明の実施例を示すが、本発明はこれに限るものではない。
【0042】
試験例1.コラーゲン合成促進効果の評価試験
ヒト真皮由来線維芽細胞NB1RGBを、0.5%NCS含有イーグル最少必須培地を入れた96穴マイクロプレートに1×104個/穴播種し、37℃,5.0%CO2の条件下に1日間プレ培養した後、予め調製した試料溶液(オロト酸)を、それぞれ上記細胞をプレ培養した培地に最終濃度が0.025%となるように添加して、試験区を設定した。試料溶液を添加後、各培地によりプレ培養条件と同じ条件でさらに5日間培養した。次に、培地を除去し、冷メタノール、冷エタノールで細胞を固定した後、0.1%シリウスレッド含有飽和ピクリン酸水溶液で染色を行った。精製水で洗浄後、0.1%NaOH:メタノール=1:1溶液にて抽出を行い、マイクロプレートリーダー(Model 680、バイオラッド社製)を用いて波長540nmでコラーゲン量を測定した。試料溶液に代えて培地を添加した試料無添加の場合(Control)についても上記と同様の操作を行い、ここに得られたコラーゲン量に対する各試料添加時のコラーゲン量の相対値を求め、コラーゲン合成率(%)とした。
【0043】
【0044】
表1に示す通り、オロト酸はコラーゲン合成促成効果を有することが確認された。これにより、オロト酸は真皮のシワ、タルミ等の予防、改善効果が示唆される。
【0045】
試験例2.チロシナーゼ活性抑制効果の評価試験
正常メラノサイトNHEMを、DermaLife培地(クラボウ社社製)を入れた96穴マイクロプレートに1×104個/穴播種し、37℃,5.0%CO2の条件下に1日間プレ培養した後、オロト酸を試料溶液とし、0.0125%、0.025%、0.05%の濃度になるように添加した。3日間培養後上清を捨て、PBS(-)で1回洗浄後、界面活性剤(Triton X-100)と5mM L-ドーパ溶液を添加して37℃で反応を行った後、マイクロプレートリーダー(Model 680、バイオラッド社製)を用い、波長490nmでドーパ値を測定した。なお、比較のために、上記試料溶液に代えて培地溶液のみを添加したコントロール区を設定した。試験結果の値は、コントロール区のドーパ値を100としたときの各試料添加区でのドーパ値の相対値を求め、各値をチロシナーゼ活性率(%)とした。また、陽性対象としてコウジ酸について同様の試験を行った。
【0046】
【0047】
表2に示すように、オロト酸はチロシナーゼ活性抑制効果を有することが確認された。これにより、オロト酸はシミ、ソバカス等の色素沈着抑制効果を奏することが示唆される。
【0048】
試験例3.安定性評価試験
本発明に係るオロト酸は塩基性化合物(アルギニン、リジン、トリエタノールアミン)を含有する組成物に関し、着色及び沈殿の経時性変化の目視試験により、評価した。
[試験方法]
以下の混合物を調製し、4℃、20℃及び40℃の温度条件の下、着色及び沈殿を目視により確認した。なお、以下の「部」とは、重量%を示すものとする。
(混合物)
[1]オロト酸(A) 0.5部
[2]塩基性化合物:アルギニン 0.6部(B1)、リジン 0.5部(B2)又はトリエタノールアミン 0.4部(B3)
[3]精製水:99部
【0049】
【0050】
表3に示す通り、オロト酸と、塩基性化合物と組み合わせることにより、着色及び沈殿を抑制することができ、安定性を向上させることが確認された。
【0051】
表4に示す組成物1~4について、使用感のテストを以下のとおり試験した。
表4において、成分1はオロト酸、成分2はアルギニン、成分3はグリチルリチン酸ジカリウム、成分4はトラネキサム酸、成分5はナイアシンアミド、成分6はL-アスコルビン酸 2-グルコシドを表す。なお、表4中の数値は重量%を表す。
【0052】
[表4]
無作為に抽出した年齢25~60歳の男女7名を被験者として各被験者の前腕部に組成物1~4と、コントロールを塗布する試験区を設け、それぞれ1日2回(朝、晩)14日間塗布してもらった時の(イ)のび感、(ロ)潤い感及びキメ(ハ)について、A:非常に良い、B:良い、C:普通、D:やや悪い、という4段階で自己評価した。
【0053】
試験例4の結果を表5に示す。なお、表5中の数字は、回答した人数を示す。
[表5]
【0054】
表5に示す通り、本発明に係る組成物1~4はコントロールと比較して、塗布時の使用感、キメの改善効果共に優れていることが確認された。
【0055】
以下に処方例を示すが、本発明はこれに限るものではない。以下の処方例においては、上述した有効成分に加えて、保湿感及び使用感の向上のために、植物由来成分(抽出物、加水分解物又は発酵物)、海藻由来成分、酵母由来成分又はローヤルゼリー抽出物又は発酵物を配合することがより好ましい。また、以下の処方例に示す通り、経時安定性の向上のために、1,3-ブチレングリコール、プロパンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール又はジグリセリンと併用することが好ましい。
【0056】
処方例1.化粧水
[成分] 部
オロト酸 2.0
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
1,3-ブチレングリコール 5.0
1,2-ペンタンジオール 1.0
アルギニン 2.1
ハス種子発酵液 0.5
ハス花抽出物 0.5
精製水 全量が100部となる量
【0057】
処方例2.化粧水
[成分] 部
オロト酸 0.5
アルギニン 0.6
グリチルリチン酸ジカリウム 0.08
トラネキサム酸 1.0
1,3-ブチレングリコール 5.0
プロパンジオール 1.0
ピロ亜硫酸ナトリウム 0.1
ハイビスカス花発酵液 0.5
デイリリー花発酵物 0.5
デイリリー花抽出物 0.5
ローヤルゼリー抽出物 0.5
ローヤルゼリー発酵物 0.5
精製水 全量が100部となる量
【0058】
処方例3.化粧水
[成分] 部
オロト酸 1.0
レチノール 1.0
1,3-ブチレングリコール 1.0
1,2-ペンタンジオール 2.0
ヒスチジン 1.0
ハトムギ種子発酵物 0.5
イネ葉加水分解物 0.5
米抽出物加水分解物 0.5
米糠抽出加水分解物 0.5
精製水 全量が100部となる量
【0059】
処方例4.化粧水
[成分] 部
オロト酸 1.0
L-アスコルビン酸グルコシド 2.0
1,3-ブチレングリコール 5.0
フェノキシエタノール 0.1
リジン 1.0
ムラサキシキブ果実抽出物 0.5
アマモ抽出物 0.5
アッケシソウ抽出物 0.5
水酸化カリウム 適量
精製水 全量が100部となる量
【0060】
処方例5.化粧水
[成分] 部
オロト酸 0.5
ヒアルロン酸ナトリウム 0.01
プロパンジオール 2.0
1,2-ペンタンジオール 2.0
トリエタノールアミン 0.4
党参加水分解物 0.5
ソウハクヒ抽出物 0.5
カミツレ抽出物 0.5
アスパラサスリネアリス抽出物 0.5
シソ葉抽出物 0.5
精製水 全量が100部となる量
【0061】
処方例6.化粧水
処方例5の化粧水において、ヒアルロン酸ナトリウムに代えて、加水分解ヒアルロン酸0.01部を使用する他は処方例5と同様の組成で化粧水を得た。
【0062】
処方例7.化粧水
処方例5の化粧水において、ヒアルロン酸ナトリウムに代えて、アセチル化ヒアルロン酸0.01部を使用する他は処方例5と同様の組成で化粧水を得た。
【0063】
処方例8.化粧水
処方例5の化粧水において、ヒアルロン酸ナトリウムに代えて、ヒアルロン酸乳酸発酵物0.01部を使用する他は処方例5と同様の組成で化粧水を得た。
【0064】
処方例9.化粧水
処方例5の化粧水において、ヒアルロン酸ナトリウムに代えて、セラミド1 0.1部を使用する他は処方例5と同様の組成で化粧水を得た。
【0065】
処方例10.化粧水
[成分] 部
カプリル酸グリセリル 3.0
ラウリン酸ポリグリセリル-10 3.0
セタノール 2.0
ベヘニルアルコール 2.0
メチルパラベン 0.1
オロト酸 0.5
パルミチン酸レチノール 1.0
ジグリセリン 2.0
1,3-ブチレングリコール 5.0
アルギニン 0.6
大豆加水分解物 0.5
豆乳発酵物 0.5
べにふうき茶抽出物 0.5
精製水 全量が100部となる量
【0066】
処方例11.化粧水
[成分] 部
ホホバ油 1.0
ポリオキシエチレン(5.5)セチルアルコール 5.0
メチルパラベン 0.1
オロト酸 1.0
アルギニン 1.1
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
アスコルビン酸グルコシド 2.0
トラネキサム酸 2.0
イオウ 0.2
エストラジオール 0.1
グリセリン 5.0
1,3-ブチレングリコール 3.0
1,2-ペンタンジオール 1.0
ピロ重亜硫酸ナトリウム 0.1
精製水 全量が100部となる量
【0067】
処方例12.乳液
[成分] 部
スクワラン 5.0
シクロペンタンシロキサン 1.0
ヘキサラン 3.0
イソステアリン酸ヘキシルデシル 1.0
トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル 1.0
ラウリン酸ポリグリセリル-10 5.0
イソステアリン酸ポリグリセリル-10 5.0
ジパルミチン酸アスコルビル 5.0
水添大豆レシチン 1.5
オロト酸 1.0
アルギニン 1.1
グリチルリチン酸ジカリウム 0.05
アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩 3.0
グリセリン 3.0
1,3-ブチレングリコール 2.0
カルボキシメチルセルロース 0.3
キサンタンガム 0.2
シロキクラゲ多糖体 0.2
ヒアルロン酸ナトリウム 0.01
イソプロピルメチルフェノール 0.1
水溶性コラーゲン 1.0
加水分解コラーゲン 1.0
ヒアルロン酸ナトリウム 0.01
加水分解ヒアルロン酸ナトリウム 0.01
コエンザイムQ10 0.3
保湿剤※1) 0.1
0.1
精製水 全量が100部となる量
※1)2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体
【0068】
処方例13.乳液
処方例12の成分中、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩2.0部に代えてL-アスコルビン酸-2-グルコシド2.0部を用いるほかは処方例12を同様にして乳液を得た。
【0069】
処方例14.乳液
処方例12の成分中、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩2.0部に代えてトラネキサム酸2.0部を用いるほかは処方例12と同様にして乳液を得た。
【0070】
処方例15.乳液
処方例12の成分中、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩2.0部に代えて3-O-エチルアスコルビン酸3.0部を用いるほかは処方例12と同様にして乳液を得た。
【0071】
処方例16.乳液
処方例12の成分中、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩2.0部に代えてアルブチン3.0部を用いるほかは処方例12と同様にして乳液を得た。
【0072】
処方例17.乳液
処方例12の成分中、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩2.0部に代えて酢酸トコフェロール0.3部を用いるほかは処方例12と同様にして乳液を得た。
【0073】
処方例18.乳液
処方例12の成分中、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩2.0部に代えてパントテニルアルコール3.0部を用いるほかは処方例12と同様にして乳液を得た。
【0074】
処方例19.乳液
処方例12の成分中、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩2.0部に代えてコウジ酸3.0部を用いるほかは処方例12と同様にして乳液を得た。
【0075】
処方例20.クリーム
[成分] 部
オリーブ油 5.0
ホホバ油 5.0
スクワラン 5.0
イソステアリン酸ヘキシルデシル 5.0
ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル
/ベヘニル) 5.0
カプリル酸グリセリル 1.0
ステアリン酸グリセリル 1.0
イソステアリルグリセリル 3.0
γ-オリザノール 0.1
ベヘニルアルコール 2.0
パルミチン酸 2.5
オロト酸 2.0
トラネキサム酸 1.0
アルギニン 1.1
グリチルリチン酸ジカリウム 0.05
アラントイン 0.1
リボフラビン 0.01
レゾルシン 0.1
塩化ベンザルコニウム 0.05
尿素 3.0
β-グリチルレチン酸 0.1
乳酸菌発酵米 2.0
水添レシチン 0.5
水添リゾレシチン 0.5
米発酵液 1.0
セラミド1 0.01
セラミド2 0.01
セラミド3 0.01
コエンザイムQ10 0.3
キサンタンガム 1.0
酸化亜鉛 0.5
ジグリセリン 1.0
1,3-ブチレングリコール 1.0
1,2-ペンタンジオール 1.0
シャクヤク花抽出物 0.5
ボタン花抽出物 0.5
パウダルコ樹皮抽出物 0.5
ビャッキュウ抽出物 0.5
ダマスクバラ花抽出物 0.5
精製水 全量が100部となる量
【0076】
処方例21.パック
ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 5.0
セタノール 3.0
ベヘニルアルコール 3.0
アラントイン 0.1
オロト酸 1.0
アルギニン 1.1
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
トラネキサム酸 1.0
サリチル酸 0.1
酢酸トコフェロール 0.5
トコフェロールニコチン酸エステル 0.1
D-パントテニルアルコール 0.3
レゾルシン 0.1
イオウ 2.0
エストラジオール 0.002
酵母加水分解物 3.0
ミリスチン酸ポリグリセリル-6 1.0
ココイルグルタミン酸カリウム 1.0
水添レシチン 3.0
水酸化レシチン 3.0
加水分解コラーゲン 0.01
アセチル化ヒアルロン酸 0.01
ヒアルロン酸発酵物 0.01
ジプロピレングリコール 5.0
プロパンジオール 1.0
1,2-ヘキサンジオール 1.0
精製水 全量が100部となる量
【0077】
処方例22.ヘアシャンプー
[成分] 部
ラウレス硫酸ナトリウム 10.0
モノステアリン酸グリセリル 1.0
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 2.0
ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油 0.5
塩化ベンザルコニウム 1.0
ステアリルアルコール 2.0
ベヘニルアルコール 2.0
ジメチコン 3.0
オロト酸 2.0
アルギニン 2.1
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
アラントイン 0.1
サリチル酸 0.1
サリチル酸ナトリウム 0.1
トコフェロール酢酸エステル 0.1
ピリチオン亜鉛 0.3
安息香酸 0.2
トリクロサン 0.2
クエン酸 0.1
プロピレングリコール 1.0
プロパンジオール 2.0
コンブ抽出物 1.0
ゴボウ抽出物 1.0
葛根抽出物 1.0
アマモ抽出物 1.0
タマサキツヅラフジ根抽出物 0.01
オタネニンジン抽出物 0.1
アマモ抽出物 1.0
タケノコ皮抽出物 1.0
パウダルコ樹皮抽出物 1.0
黒米加水分解物 1.0
精製水 全量が100部となる量
【0078】
処方例23.ヘアコンディショナー
[成分] 部
ポリオキシエチレン(10)硬化ヒマシ油 1.0
塩化ジステアリルジメチルアンモニウム 1.5
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 2.0
2-エチルヘキサン酸グリセリル 1.0
塩化ベンザルコニウム 1.0
セタノール 3.0
ステアリルアルコール 1.0
オロト酸 2.0
アルギニン 2.1
グリチルリチン酸ジカリウム 0.05
アッケシソウ抽出物 1.0
黒大豆加水分解物 1.0
豆乳発酵物 1.0
黒大豆発酵物 1.0
アラントイン 0.1
イソプロピルメチルフェノール 0.1
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
サリチル酸 0.1
イオウ 0.5
臭化アルキルイソキノリニウム液(75%) 0.06
ピリチオン亜鉛 0.3
メチルパラベン 0.1
トリクロサン 0.2
レゾルシン 0.1
精製水 全量が100部となる量
【0079】
処方例24.洗浄用化粧料
[成分] 部
ココイルグリシンカリウム 5.0
グリセリン 10.0
カプリル酸グリセリル 1.0
ラウロイルアスパラギン酸ナトリウム 10.0
水溶性コラーゲン 5.0
セタノール 3.0
ミリスチルアルコール 3.0
ハトムギ種子発酵物 2.0
イソプロピルメチルアルコール 0.1
アラントイン 0.1
イオウ 0.5
オロト酸 2.0
アルギニン 2.1
グリチルリチン酸 0.1
グリチルリチン酸ジカリウム 0.05
グリチルリチン酸モノアンモニウム 0.1
イソプロピルメチルフェノール 0.1
酢酸トコフェロール 0.2
トリクロロヒドロキシジフェニルエーテル 0.2
濃ベンザルコニウム塩化物液50 0.2
ベンザルコニウム塩化物 0.1
オタネニンジン根(紅参) 0.5
精製水 全量が100部となる量
【0080】
処方例25.シートマスク
不織布に下記の成分を含浸させてシートマスクを得る。
[成分] 部
オロト酸 1.0
アルギニン 1.1
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
グリセリン 1.0
ジグリセリン 1.0
1、3-ブチレングリコール 2.0
L-アスコルビン酸 2-グルコシド 2.0
クエン酸 0.1
クエン酸ナトリウム 0.3
キサンタンガム 1.0
水溶性コラーゲン 1.0
ヒアルロン酸ナトリウム 0.01
アセチル化ヒアルロン酸 0.01
加水分解ヒアルロン酸ナトリウム 0.01
アマモ抽出物 1.0
米抽出物加水分解物 1.0
水酸化カリウム 適量
精製水 全量が100部となる量
【0081】
処方例26.美容液
[成分] 部
エタノール 2.0
1,2-ペンタンジオール 5.0
1、3-ブチレングリコール 5.0
オロト酸 2.0
アルギニン 2.1
グリチルリチン酸ジカリウム 0.05
L-アスコルビン酸 2-グルコシド 2.0
トラネキサム酸 2.0
ヒアルロン酸発酵物 1.0
ハス種子抽出物 1.0
乳酸菌培養物 1.0
サクラ花抽出物 1.0
酒粕抽出物 1.0
芍薬根抽出物 1.0
桃仁抽出物 1.0
蘇葉抽出物 1.0
カミツレ花抽出物 1.0
コンブ抽出物 1.0
アオサ抽出物 1.0
カタメンキリンサイ抽出物 1.0
クエン酸 0.3
クエン酸ナトリウム 0.6
精製水 全量が100部となる量
【0082】
処方例27.シワ改善用クリーム
[成分] 部
オリーブ油 5.0
スクワラン 5.0
ホホバ油 5.0
ホホバワックス 1.0
シアバター 2.0
べヘニルアルコール 1.0
ステアリルアルコール 1.5
キャンデリラワックス 0.5
ナイアシンアミド 5.0
オロト酸 2.0
アルギニン 2.1
グリチルリチン酸ジカリウム 0.05
トラネキサム酸 1.0
乳酸菌発酵米 3.0
水添レシチン 2.0
カタメンキリンサイ抽出物 2.0
カルボキシビニルポリマー 0.3
アルギン酸ナトリウム 0.2
ヒアルロン酸ナトリウム 0.01
ジグリセリン 1.0
1,2-ペンタンジオール 1.0
プロパンジオール 1.0
アルギニン 0.2
水酸化カリウム 適量
精製水 全量が100部となる量
【0083】
処方例28.クリーム
処方例27の成分中、トラネキサム酸に代えて、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩2.0を用いるほかは処方例27を同様にしてクリームを得た。
【0084】
処方例29.クリーム
処方例27の成分中、トラネキサム酸に代えて、アスコルビン酸グルコシド2.0部を用いるほかは処方例27と同様にしてクリームを得た。
【0085】
処方例30.クリーム
処方例27の成分中、トラネキサム酸に代えて、3-O-エチルアスコルビン酸3.0部を用いるほかは処方例27と同様にしてクリームを得た。
【0086】
処方例31.クリーム
処方例27成分中、トラネキサム酸に代えて、酢酸トコフェロール0.3部を用いるほかは処方例27と同様にしてクリームを得た。
【0087】
処方例32.クリーム
処方例27の成分中、トラネキサム酸に代えて、パントテニルアルコール3.0部を用いるほかは処方例27と同様にしてクリームを得た。
【0088】
処方例33.クリーム
処方例27の成分中、ヒアルロン酸ナトリウムに代えて、セラミド1 0.01部を用いるほかは処方例27と同様にしてクリームを得た。
【0089】
処方例34.クリーム
処方例27の成分中、ヒアルロン酸ナトリウムに代えて、セラミド2 0.01部を用いるほかは処方例27と同様にしてクリームを得た。
【0090】
処方例35.クリーム
処方例27の成分中、ヒアルロン酸ナトリウムに代えて、セラミド3 0.01部を用いるほかは処方例27と同様にしてクリームを得た。
【0091】
処方例36.クリーム
処方例27の成分中、ヒアルロン酸ナトリウムに代えて、コラーゲン0.01部を用いるほかは処方例27と同様にしてクリームを得た。
【0092】
処方例37.クリーム
処方例27の成分中、ヒアルロン酸ナトリウムに代えて、加水分解コラーゲン0.01部を用いるほかは処方例27と同様にしてクリームを得た。
【0093】
処方例38.クリーム
処方例27の成分中、ヒアルロン酸ナトリウムに代えて、ヘパリン類似物質0.01部を用いるほかは処方例27と同様にしてクリームを得た。
【0094】
処方例39.クリーム
処方例27の成分中、ヒアルロン酸ナトリウムに代えて、コンドロイチン硫酸0.01部を用いるほかは処方例27と同様にしてクリームを得た。
【0095】
処方例40.クリーム
処方例27の成分中、トラネキサム酸に代えて、キサンタンガム0.01部を用いるほかは処方例27と同様にしてクリームを得た。
【0096】
処方例41.クリーム
処方例27の成分中、トラネキサム酸に代えて、タマリンドガム0.01部を用いるほかは処方例27と同様にしてクリームを得た。
【0097】
処方例42.クリーム
処方例27の成分中、トラネキサム酸に代えて、グアーガム0.01部を用いるほかは処方例27と同様にしてクリームを得た。