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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023180236
(43)【公開日】2023-12-20
(54)【発明の名称】自動車
(51)【国際特許分類】
   G05G 1/01 20080401AFI20231213BHJP
   B60K 26/02 20060101ALI20231213BHJP
   G05G 1/30 20080401ALI20231213BHJP
   G05G 9/047 20060101ALI20231213BHJP
   G05G 25/00 20060101ALI20231213BHJP
   G05G 1/62 20080401ALI20231213BHJP
【FI】
G05G1/01 Z
B60K26/02
G05G1/30 E
G05G9/047
G05G25/00 C
G05G1/62
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023093671
(22)【出願日】2023-06-07
(31)【優先権主張番号】102022000012170
(32)【優先日】2022-06-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(71)【出願人】
【識別番号】519463178
【氏名又は名称】フェラーリ エッセ.ピー.アー.
【氏名又は名称原語表記】FERRARI S.p.A.
【住所又は居所原語表記】Via Emilia Est, 1163, 41100 MODENA, Italy
(74)【代理人】
【識別番号】110000796
【氏名又は名称】弁理士法人三枝国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ステファノ ヴァリスコ
(72)【発明者】
【氏名】ラファエレ デ シモーネ
【テーマコード(参考)】
3D037
3J070
【Fターム(参考)】
3D037EA01
3D037EC05
3D037EC07
3J070AA04
3J070AA32
3J070BA51
3J070CC71
3J070CE04
3J070DA02
(57)【要約】      (修正有)
【課題】腹臥姿勢により乗馬者のような運転位置を画定し、ダイナミックな運転感覚を運転者に与えられる自動車を提供する。
【解決手段】複数の車輪を備える自動車であって、運転者19によって与えられる、少なくとも1つの駆動コマンドを受信するように構成されたインタフェースを備え、腹臥姿勢にある前記運転者19のために、乗馬者のような運転位置を画定する支持構造体30を更に備え、インタフェースは、運転者19の第1及び第2の手21、22によって操作することができる、第1及び第3の制御装置31、32と、運転者19の第1及び第2の足23、24によって操作することができる、第2及び第4の制御装置33、34とを備え、第1及び第3の制御装置31、32は、自動車の通常の移動方向を基準として、第2及び第4の制御装置33、34の前方に配置される。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車(1)であって、
複数の車輪(4)と、
前記車輪(4)の少なくとも速度及び向きを制御する、少なくとも1つの制御可能な駆動システム(5)と、
前記駆動システム(5)の動作を調整するために、前記駆動システム(5)に動作可能に接続された、制御ユニット(15)と、
使用時に、運転者(19)によって与えられる、少なくとも1つの駆動コマンドを受信するように構成された、インタフェース(20)と、
使用時に、腹臥姿勢にある前記運転者(19)のために、乗馬者のような運転位置を画定する、支持構造体(30)と
を備え、
前記インタフェース(20)が、
使用時に、前記運転者(19)の第1の手(21、22)によって操作することができる、第1の制御装置(31、32)と、
使用時に、前記運転者(19)の第1の足(23、24)によって操作することができる、第2の制御装置(33、34)と
を更に備え、
前記第1の制御装置(31、32)が、前記自動車(1)の通常の移動方向を基準として、前記第2の制御装置(33、34)の前方に配置され、
車室(3)を画定する本体(2)を備えることを特徴とし、前記車室(3)が、
前記通常の移動方向を基準として、前記支持構造体(30)が配置される前部(50)と、
後部(51)を備える、自動車(1)。
【請求項2】
自動車(1)であって、
複数の車輪(4)と、
前記車輪(4)の少なくとも速度及び向きを制御する、少なくとも1つの制御可能な駆動システム(5)と、
前記駆動システム(5)の動作を調整するために、前記駆動システム(5)に動作可能に接続された、制御ユニット(15)と、
使用時に、運転者(19)によって与えられる、少なくとも1つの駆動コマンドを受信するように構成された、インタフェース(20)と、
前記自動車(1)の軌道及び移動速度を制御するように動作することができる、少なくとも1つの入力要素(9、10、11)と、
使用時に、腹臥姿勢にある前記運転者(19)のために、乗馬者のような運転位置を画定する、支持構造体(30)と
を備え、
前記インタフェース(20)が、
使用時に、前記運転者(19)の第1の手(21、22)によって操作することができる、第1の制御装置(31、32)と、
使用時に、前記運転者(19)の第1の足(23、24)によって操作することができる、第2の制御装置(33、34)と
を更に備え、
前記第1の制御装置(31、32)が、前記自動車(1)の通常の移動方向を基準として、前記第2の制御装置(33、34)の前に配置され、
前記制御ユニット(15)が、ドライブバイワイヤ方式を得るように、前記インタフェース(20)及び前記少なくとも1つの入力要素(9、10、11)に、動作可能に接続されることを特徴とする、自動車(1)。
【請求項3】
前記支持構造体(30)が、前記第1および第2の制御装置(31、32、33、34)を可動自在に支持することを特徴とする、請求項1又は2に記載の自動車。
【請求項4】
前記支持構造体(30)が、
前記運転者(19)のための第1の中空のシート(36)と、使用時に、前記運転者(19)が腹部(25)を配置することができる第1の領域(37)とを画定する面(35)と、
前記面(35)の両側にそれぞれ配置され、使用時に、前記運転者(19)が、少なくとも部分的に脚(40)を配置することができる、一対の側面(38)と
を備え、
前記第2の制御装置(33、34)が、それぞれの前記第1の足(23、24)で操作することができるように、それぞれの前記側面(38)に対して可動自在に取り付けられており、
前記面(35)が、前記側面(38)の間に延在する、請求項1から3のいずれか一項に記載の自動車。
【請求項5】
前記支持構造体(30)が、一対の第2の領域(41)を画定し、使用時に、前記運転者(19)がそこに腕部(42)を配置することができ、前記第2の領域(41)が、それぞれの前記側面(38)によって横方向に画定され、
前記第1の制御装置(31、32)が、前記第1の手(21)で把持することができるように、それぞれの前記第2の領域(41)に配置されることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の自動車。
【請求項6】
前記インタフェース(20)が、前記運転者(19)によって操作可能であり、前記制御ユニット(15)に動作可能に接続され、前記支持構造体(30)上に配置され、前記制御ユニット(15)に動作可能に接続される、複数のボタンを更に備えることを特徴とする、請求項5に記載の自動車。
【請求項7】
前記第1の制御装置(31、32)がジョイスティックであり、かつ/又は、前記第2の制御装置(33、34)がペダル(27、28)であることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の自動車。
【請求項8】
前記インタフェース(20)が、
使用時に、前記運転者(19)の第2の手(22,21)によって操作することができる、第3の制御装置(33,31)と、
使用時に、前記運転者(19)の第2の足(24,23)によって操作することができる、第4の制御装置(34,32)と
を更に備え、
前記第3の制御装置(32,31)が、前記自動車(1)の通常の移動方向を基準として、前記第4の制御装置(34,33)の前方に配置され、
前記第1及び第3の制御装置(31、33)、並びに、前記第2及び第4の制御装置(32、34)が、前記支持構造体(30)に対して対称に配置される、請求項1から7のいずれか一項に記載の自動車。
【請求項9】
前記駆動システム(5)が、
前記車輪(4)の操舵角を調整するために、前記車輪(4)に動作可能に接続された、操舵システム(7)を更に備え、
前記制御ユニット(15)が、使用時に、前記第1の制御装置(31,32)の操作に従って、前記操舵システム(7)の第1の入力要素(11)に対して、第1の方向に曲がる場合には、前記操舵角を増加させ、前記第1の方向とは反対の第2の方向に曲がる場合には、前記操舵角を減少させるようにプログラムされており、
前記制御ユニット(15)が、使用時に、前記第2の制御装置(32、31)の操作に従って、前記操舵システム(7)の第1の入力要素(10)に対して、前記第2の方向に曲がる場合には、前記操舵角を増加させ、前記第1の方向に曲がる場合には、前記操舵角を減少させるようにプログラムされている。請求項8に記載の自動車。
【請求項10】
前記駆動システム(5)が、前記車輪(4)に動作可能に接続され、前記車輪(4)の少なくとも一部に制動トルクを及ぼすために作動することのできる、制動システム(8)を更に備え、
前記制御ユニット(15)が、
使用時に、前記第2の制御装置(33,31)の操作に従って、前記制動システム(8)の第2の入力要素(10)に前記制動トルクを及ぼし、および/または、
使用時に、前記制動システム(7)に、前記第1及び第3の制御装置(31、32)の同時操作に従って、最大制動トルク値を及ぼすようにプログラムされていることを特徴とする、請求項8又は9に記載の自動車。
【請求項11】
前記駆動システム(5)が、前記車輪(4)の少なくとも一方に調整可能なトルクを供給するために動作させることができるエンジン(6)を備え、
前記制御ユニット(15)が、使用時に、前記第4の制御装置(34,33)の操作に従って、前記エンジン(6)の第3の入力要素(9)に、前記トルクを増大させるようにプログラムされていることを特徴とする、請求項8から10のいずれか一項に記載の自動車。
【請求項12】
前記第2及び第4の制御装置(33、34)が、前記通常の移動方向を横切る、第1及び第2の軸線(A、B)を中心として、前記自動車にそれぞれヒンジ止めされた、第1及び第2のペダル(27、28)をそれぞれ備え、
前記第1のペダル(27)が、使用時に、前記第1の軸線(A)の下方に配置され、
前記第2のペダル(28)が、使用時に、前記第1の軸線(A)の上方に配置されることを特徴とする、請求項8から11のいずれか一項に記載の自動車。
【請求項13】
前記前部(50)が、前記支持構造体(30)の横に配置された乗員用のシート(21)を備える、あるいは、前記支持構造体(30)が、前記前部(50)の中央に配置されることを特徴とする、請求項1から12のいずれか一項に記載の自動車。
【請求項14】
自動車(1)であって、
複数の車輪(4)と、
前記車輪(4)の少なくとも速度及び向きを制御する、少なくとも1つの制御可能な駆動システム(5)と、
前記駆動システム(5)の動作を調整するために、前記駆動システム(5)に動作可能に接続された、制御ユニット(15)と、
使用時に、運転者(19)によって与えられる、少なくとも1つの駆動コマンドを受信するように構成された、インタフェース(20)と、
使用時に、腹臥姿勢にある前記運転者(19)のために、乗馬者のような運転位置を画定する、支持構造体(30)と
を備え、
前記インタフェース(20)が、
使用時に、前記運転者(19)の第1の手(21、22)によって操作することができる、第1及び第3の制御装置(31、32)と、
使用時に前記運転者(19)の第1の足(23、24)によって操作することができる、第2の制御装置(33、34)と
を更に備え、
前記第1の制御装置(31、32)が、前記自動車(1)の通常の移動方向を基準として、前記第2の制御装置(33、34)の前方に配置され、
前記支持構造体(30)が、使用時に前記運転者(19)が腕部(42)を配置することができ、それぞれの側面(38)によって横方向に画定される一対の第2の領域(41)を画定し、
第1の制御装置(31、32)が、第1の手(21)によって把持され得るように、それぞれの前記第2の領域(41)に配置されることを特徴とする、自動車(1)。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本特許出願は、2022年6月8日に出願されたイタリア特許出願第102022000012170号の優先権を主張し、その全開示は参照により本明細書に組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
本発明は、自動車に関する。
【背景技術】
【0003】
車室を画定する本体、並びに、複数の駆動システム、及び対応する駆動システムの動作を調整するために運転者によって操作され得る、それぞれの制御装置を備える、自動車が知られている。
【0004】
より詳細には、駆動システムの例は、以下からなる。
- 自動車の一対の駆動輪に、動作可能に接続される出力シャフトを備える、エンジン。
- エンジンの出力シャフトと駆動輪との間に介在し、エンジンの出力シャフトと駆動輪との間の複数のギア比を得るために動作することができる、ギアボックス。
- 車輪に制動トルクを及ぼすために作動させることができる、制動システム。
【0005】
制御装置に対応する非限定的な例は、以下からなる。
- 車室内に配置され、車輪を操舵するために、運転者の手で操作することができる、ステアリングホイール。
- エンジンによって生成されたトルクを調整するために、運転者の足で操作することができる、アクセルペダル。
- エンジンの出力シャフトと駆動輪との連結を解除するために、運転者の足で操作することができる、クラッチペダル。
- ギアボックス内のギアをシフトさせるために、運転者の手で操作することができる、レバー。
- 自動車の制動システムを作動させるために、運転者の足で操作することができる、ブレーキペダル。
【0006】
次いで、車室は、少なくとも一対の前部座席を備え、自動車の通常の移動方向を基準として、前部において、ダッシュボード、及び前部座席の前方に配置されたフロントガラスによって区切られる。
【0007】
公知の方法では、前部座席の1つは、運転者のためのコックピットを画定する。
【0008】
このコックピットにおいて、運転者は、自らの手でステアリングホイール及びギアレバーを操作し、左脚でクラッチペダルを操作し、あるいは、右脚でアクセルペダル又はブレーキペダルのいずれかを操作することができる。
【0009】
従来の自動車は、制御装置と、それぞれの駆動システムの入力要素との間に、機械的接続を有する。
【0010】
近年、ドライバが所望するコマンドを、機能的に、かつ機械的要素なしで、それぞれの駆動システムの入力要素に対応する作動信号に変えるために、「ドライブバイワイヤ」のような解決策が導入された。
【0011】
より詳細には、「ドライブバイワイヤ」接続は、以下を含む。
- 運転者が操作することができ、運転者が所望するコマンドを受信するように設計された、インタフェース。
- インタフェース及びそれぞれの駆動システムの入力要素に機能的に接続され、所望のコマンドを、それぞれの駆動システムの操作要素に対する作動信号に変換するようにプログラムされた、制御ユニット。
【0012】
前述した「ドライブバイワイヤ」の解決策を扱う場合、自動車産業は、運転者の感情が関与することを改善する必要がある。
【0013】
更に、製造業者は、運転、及び特に困難な運転操作を学習することを、より容易にする必要がある。
【発明の概要】
【0014】
本発明の目的は、上述した必要性のうち、少なくとも1つを満たすことができる、自動車を提供することである。
【0015】
前述した目的は、請求項1、2又は14に記載の自動車に関するものとして、本発明によって達成される。
【図面の簡単な説明】
【0016】
本発明は、添付の図面を参照して、非限定的な実施例として提供される、2つの好ましい実施形態に関する以下の詳細な説明を検討することによって、最もよく理解されるであろう。
図1】本発明による自動車の斜視図である。
図2図1の自動車のコックピットの、より大きな縮尺の、第1の側の側面図である。
図3図2のコックピットの、第1のコックピットの反対側にある、第2の側の側面図である。
図4図2及び図3のコックピットの上面図である。
図5図1から図4の自動車の、いくつかの構成要素を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
添付の図面を参照すると、番号1は、車室3を画定する本体2、及び複数の車輪4を備える、自動車を示す。
【0018】
自動車1は、従来の都市/郊外での使用、及びレーシングトラックでの使用の、両方のために設計された、最高級の自動車である。
【0019】
以下、「上部に」、「下部に」、「前部に」、「後部に」、及びそれらに類似する表現は、自動車1の通常の移動方向を基準として使用される。
【0020】
更に、以下を定義することができる。
- 使用時に水平であり、自動車1の通常の移動方向に平行である、自動車1の一部をなす長手方向軸線X。
- 使用時に水平であり、軸線Xに直交する、車両1の一部をなす横方向軸線Y。
- 使用時に、軸線X、Yに垂直かつ直交する、車両1の一部をなす軸線Z。
【0021】
自動車1は、公知の方法で、図5に単に概略的に示されるように、駆動システム5を更に備える。駆動システム5は、運転者19が所望する軌道に従って、かつ運転者19が調整することのできる速度で、自動車1を駆動するように動作することができる。
【0022】
駆動システム5は、図5に単に概略的に示されているように、基本的に以下のものを備える。
- 駆動輪4に及ぼすトルクを発生させるように動作することができる、エンジン6。
- 湾曲した軌道に沿って自動車1を駆動するために、前輪4が位置する平面と軸線Xとの間の傾斜角を調整するように動作することができる、操舵システム7。
- 車輪4の一部又は全部に及ぼす制動トルクを発生させるように動作することができる、制動システム8。
【0023】
エンジン6、操舵システム7、及び制動システム8は、トルク、傾斜角、及び制動トルクのそれぞれの値を調整するように動作することができる、それぞれの入力要素9、10、11を備える。
【0024】
図5を参照すると、自動車1は、以下のものを備える。
- 運転者19から、自動車1の軌道及び所望の速度に関する複数のコマンドを受信するように構成された、インタフェース20。
- インタフェース20及び入力要素9、10、11に動作可能に接続され、ドライバ19によって与えられたコマンドを、入力要素9、10、11の対応する作動法に変換するようにプログラムされた、制御ユニット15。
【0025】
制御ユニット15は、「ドライブバイワイヤ」駆動システムを得るために、インタフェース20及び入力要素9、10、11に、機械的にではなく、電子的にのみ接続されることに留意されたい。
【0026】
自動車1は、有利には、腹臥姿勢にある運転者19のために、乗馬者のような運転位置を画定する支持構造体30(図2から図4)を備える。インタフェース20は更に、以下のものを備える。
- 運転者19の左手21及び右手22で、それぞれ操作することができる、一対の制御装置31、32。
- 運転者19の左足23及び右足24で、それぞれ操作することができる、一対の制御装置33、34。
【0027】
制御装置31、32は、制御装置33、34の前方に配置される。
【0028】
運転者19は、構造体30上で腹臥姿勢にあり、制御装置31、32を手21、22で把持し、制御装置33、34の領域で足31、32を保持する。
【0029】
支持構造体30は、車室3の内部に収容され、基本的に以下のものを備える。
- 運転者19のためのシート36、及び運転者19の腹部25が載置される領域37を画定する、上端面35。
- 互いに対向しており、その間に面35が延在し、支持構造体30を横方向に画定する、一対の側面38。
【0030】
特に、領域37は、シート36の前方に配置され、方向Xに対して傾斜し、シート36から徐々に増加する距離で延在し、自動車1の通常の移動方向と同じ方向に進行する。
【0031】
側面38は、運転者19の脚部40のための載置面39を画定する。
【0032】
支持構造体30は、運転者19のそれぞれの腕部42を載置することができる、一対の領域41を更に備える。
【0033】
領域41は、面35によって画定され、軸線Yに平行に離間され、シート36の反対側の領域37の、それぞれの延長部を画定する。
【0034】
制御装置31、32は、それぞれの領域41の場所に配置されており、腹臥姿勢にある運転者19の、それぞれの手21、22で把持することができる。
【0035】
制御装置33、34は、それぞれの側面38に接合されており、腹臥姿勢にある運転者19の、それぞれの足23、24で操作することができる。
【0036】
制御ユニット15は、制御装置31、32の一方のみが作動した場合に、制御装置31、32に与えられた作動を操舵システム7の入力要素10に対する、それぞれの作動信号に変換するようにプログラムされる。
【0037】
より詳細には、制御ユニット15は、以下のようにプログラムされる。
- 単独の制御装置31が作動する場合、左折するときには、曲率の増加に対応する、入力要素10に対する作動信号を生成し、右折するときには、曲率の減少に対応する、入力要素10に対する作動信号を生成する。
- 単独の制御装置32が作動する場合、右折するときには、曲率の減少に対応する、入力要素10に対する作動信号を生成し、左折するときには、曲率の増加に対応する、入力要素10に対する作動信号を生成する。
【0038】
制御ユニット15は、両方の制御装置31、32が作動する場合、制御装置31、32に与えられた作動を、制動システム8の入力要素11に対する、それぞれの作動信号に変換するようにプログラムされる。
【0039】
より詳細には、制御ユニット15は、緊急制動を実行しなければならない場合、両方の制御装置31、32が作動すると、最大制動トルクの発生に対応する、制動システム8の入力要素11に対する作動信号を生成するようにプログラムされる。
【0040】
制御ユニット15は、制御装置34に与えられた作動を、エンジン6の入力要素9に対する作動信号に変換するようにプログラムされる。
【0041】
より詳細には、制御ユニット15は、制御装置34に与えられた作動に比例したトルクの生成に対応する、エンジン6の入力要素9に対する作動信号を生成するようにプログラムされる。
【0042】
言い換えれば、制御装置34は、アクセルの機能を果たす。
【0043】
制御ユニット15は、制御装置33に与えられた作動に比例した制動トルクの発生に対応する、制動システム8の入力要素11に対する作動信号を生成するようにプログラムされる。
【0044】
言い換えれば、制御装置33は、ブレーキの機能を果たす。
【0045】
本明細書に示す事例では、制御装置31、32はジョイスティックであり、軸線Xに平行に操作することができる。
【0046】
更に、本明細書に示す事例では、制御装置31、32は、それぞれの領域41から突出している。
【0047】
特に、制御装置31、33は、支持構造体30の左側(図2)に配置され、制御装置32、34は、支持構造体の右側(図3)に配置され、軸線Xに沿って、自動車1の通常の運転方向と同じ方向に進行する。
【0048】
図2から図4を参照すると、制御装置33、34は、それぞれの軸線A、Bを中心に支持構造体30にヒンジ止めされた、ペダル27、28であり、これらは互いに平行であり、互い違いであり、軸線Yに平行である。
【0049】
より詳細には、軸線Bは軸線Aより前方に配置される。
【0050】
ペダル27は、軸線Aの下に配置され、軸線Zと鋭角αを形成する、平面P上にある(図2)。
【0051】
ペダル28は、軸線Bの上方に配置され、軸線Zと鋭角βを形成する(図3)。
【0052】
制御ユニット15は、制御装置33に与えられる角度αが減少するにつれて増加する制動トルクの発生に対応する、制動システム8の入力要素11に対する作動信号を生成するようにプログラムされる。
【0053】
制御ユニット15は、制御装置34に与えられる角度βが増加するにつれて増加するトルクの発生に対応する、エンジン6の入力要素9に対する作動信号を生成するようにプログラムされる。
【0054】
インタフェース20は、運転者19が操作することができ、制御ユニット15に動作可能に接続され、支持構造体30上に配置された、複数のボタンを更に備える。
【0055】
自動車1は、以下のものを備える。
- 前方で車室3を画定する、フロントガラス16。
- 後方で車室3を画定する、背もたれ(図示せず)。
- 上方で車室3を画定する、ルーフ17。
- 本体2にヒンジ止めされ、車室3を横方向に画定し、車室3への人の出入りを防止する閉位置と、車室3への人の出入りを可能にする開位置との間で移動可能な、一対のドア18。
【0056】
車室3は、更に以下のものを備える(図1)。
- フロントガラス16によって前方で区切られ、本明細書に示される特定の場合には、支持構造体30、並びに、方向Yに沿って互いに横方向に隣接して配置された、本明細書には示されていないシートを収容する、前方領域50。
- 支持構造体30及び背もたれによって前方で区切られた後方領域51。
【0057】
使用時に、運転者19は、支持構造体30上に腹臥姿勢で位置する。
【0058】
特に図2から図4を参照すると、運転者19はシート36に座って、領域37上に腹部25を置き、領域41上に腕部42を置く。
【0059】
更に、運転者19は、左右の手21、22でそれぞれ制御装置31、32を把持し、それぞれの制御装置33、34を画定するそれぞれのペダル27、28に、左右の足23、24を保持する。
【0060】
図5を参照すると、制御ユニット15は、運転者19によって制御装置31、32、33及び34に与えられた作動を、入力要素9、10、11に対する、それぞれの作動信号に変換するようにプログラムされる。
【0061】
より詳細には、単独の制御装置31が作動する場合、左折するときには、制御ユニット15は、曲率の増加に対応する、操舵システム7の入力要素10に対する作動信号を生成し、あるいは、単独の制御装置31が作動する場合、右折するときには、制御ユニット15は、曲率の減少に対応する、操舵システム7の入力要素10に対する作動信号を生成する。
【0062】
単独の制御装置32が作動する場合、右折するときには、曲率の減少に対応する、入力要素10に対する作動信号を生成し、あるいは、左折するときには、曲率の増加に対応する、入力要素10に対する作動信号を生成するように、制御ユニット15はプログラムされる。
【0063】
急ブレーキを実行しなければならない場合、運転者19は両方の制御装置31、32を操作する。この作動に続いて、車輪4に作用する最大制動トルクの発生に対応する、制動システム8の入力要素11に対する作動信号を生成するように、制御ユニット15はプログラムされる。
【0064】
自動車1を加速させなければならない場合、運転者19は、制御装置34を操作する。この作動に続いて、制御装置34に与えられる角度βが増加するにつれて増加するトルクの発生に対応する、エンジン6の入力要素9に対する作動信号を生成するように、制御ユニット15はプログラムされる。
【0065】
より正確には、加速する場合に、後方への荷重伝達がペダル28に与えられる角度βの増加を決定するとすれば、ペダルは足24と接触したままである。このようにして、運転者19が所望の加速を調整する機能が維持される。
【0066】
一実施形態では、加速が増加することを防止し、運転者19に更なる力を要求する、触覚フィードバックを生成するように、制御ユニット15はプログラムされる。
【0067】
自動車1を制動しなければならない場合、運転者19は制御装置33を操作する。この作動に続いて、制御装置33に与えられる角度αが減少するにつれて増加する制動トルクの発生に対応する、制動システム8の入力要素11に対する作動信号を生成するように、制御ユニット15はプログラムされる。
【0068】
制動する場合に、前方への荷重伝達が足24の先端の前方移動を決定するとすれば、ペダル27に与えられる角度α、ひいては車輪4に作用する制動トルクが増加し、自動車1の安全性に対するいかなるリスクも発生させることがない。
【0069】
上記した開示は、本発明によって得ることができる、明らかな利点を示す。
【0070】
より詳細には、自動車1は、腹臥姿勢にある運転者19のために、乗馬者のような運転位置を画定する、支持構造体30を備える。この運転位置から、運転者19は、手21、22、すなわち左右の手で制御装置31、32を操作することができ、足23、24、すなわち左右の足で制御装置33、34を操作することができ、こうして自動車1の駆動システム5を制御する。
【0071】
これにより、よりダイナミックな運転感覚、特に自動車1の速度をより楽しむ運転者19が、ますます感情的に没頭することが可能となる。
【0072】
更に、腹臥姿勢においては、設定された及び/又は設定されるべき軌道の感覚を、より感じ取り、より容易に視覚的に制御することができるため、運転及び学習の容易さを高めることができる。
【0073】
制御装置31、32によって、運転者19が手21、22によって操舵システム7を制御することが可能となり、制御装置33、34によって、運転者19が足23、24によって制動システム8及びエンジン6を制御することが可能となる。
【0074】
したがって、ステアリングホイール、ブレーキ及びアクセルペダルを有する従来の自動車に典型的な制御の分布を再現することが可能であり、運転者19の学習時間、及び/又は、間違いのリスクが低減される。
【0075】
最後に、アクセルとして機能するペダル28は、軸線Aのもとで配置される(図3)。
【0076】
このようにして、加速する場合に、後方への荷重伝達がペダル28に与えられる角度βの増加を決定するとすれば、ペダルは足24と接触したままである。
【0077】
このようにすることで、運転者19が所望の加速を調整する機能が維持される。
【0078】
ブレーキとして機能するペダル27は、軸線Bのもとで配置される(図2)。
【0079】
このようにして、制動する場合に、前方への荷重伝達が足24の先端の前方への移動を決定するとすれば、ペダル27に与えられる角度α、ひいては車輪4に作用する制動トルクが増加し、自動車1の安全に対するいかなるリスクも発生させることがない。
【0080】
最後に、本発明による自動車1には、添付の特許請求の範囲に記載された保護の範囲を超えることなく、変更又は変形を施すことができる。
【0081】
特に、支持構造体30は、制御装置31、32、及び単一の制御装置33、34を備えることができる。
【0082】
更に、前方領域50にはシートを含まずに、前方領域内の方向Yに沿って、支持構造体30を中央に配置することができる。
図1
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2023-09-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車(1)であって、
複数の車輪(4)と、
前記車輪(4)の少なくとも速度及び向きを制御する、少なくとも1つの制御可能な駆動システム(5)と、
前記駆動システム(5)の動作を調整するために、前記駆動システム(5)に動作可能に接続された、制御ユニット(15)と、
使用時に、運転者(19)によって与えられる、少なくとも1つの駆動コマンドを受信するように構成された、インタフェース(20)と、
使用時に、腹臥姿勢にある前記運転者(19)のために、乗馬者のような運転位置を画定する、支持構造体(30)と
を備え、
前記インタフェース(20)が、
使用時に、前記運転者(19)の第1の手(21、22)によって操作することができる、第1の制御装置(31、32)と、
使用時に、前記運転者(19)の第1の足(23、24)によって操作することができる、第2の制御装置(33、34)と
を更に備え、
前記第1の制御装置(31、32)が、前記自動車(1)の通常の移動方向を基準として、前記第2の制御装置(33、34)の前方に配置され、
車室(3)を画定する本体(2)を備えることを特徴とし、前記車室(3)が、
前記通常の移動方向を基準として、前記支持構造体(30)が配置される前部(50)と、
後部(51)を備える、自動車(1)。
【請求項2】
自動車(1)であって、
複数の車輪(4)と、
前記車輪(4)の少なくとも速度及び向きを制御する、少なくとも1つの制御可能な駆動システム(5)と、
前記駆動システム(5)の動作を調整するために、前記駆動システム(5)に動作可能に接続された、制御ユニット(15)と、
使用時に、運転者(19)によって与えられる、少なくとも1つの駆動コマンドを受信するように構成された、インタフェース(20)と、
前記自動車(1)の軌道及び移動速度を制御するように動作することができる、少なくとも1つの入力要素(9、10、11)と、
使用時に、腹臥姿勢にある前記運転者(19)のために、乗馬者のような運転位置を画定する、支持構造体(30)と
を備え、
前記インタフェース(20)が、
使用時に、前記運転者(19)の第1の手(21、22)によって操作することができる、第1の制御装置(31、32)と、
使用時に、前記運転者(19)の第1の足(23、24)によって操作することができる、第2の制御装置(33、34)と
を更に備え、
前記第1の制御装置(31、32)が、前記自動車(1)の通常の移動方向を基準として、前記第2の制御装置(33、34)の前に配置され、
前記制御ユニット(15)が、ドライブバイワイヤ方式を得るように、前記インタフェース(20)及び前記少なくとも1つの入力要素(9、10、11)に、動作可能に接続されることを特徴とする、自動車(1)。
【請求項3】
前記支持構造体(30)が、前記第1および第2の制御装置(31、32、33、34)を可動自在に支持することを特徴とする、請求項1又は2に記載の自動車。
【請求項4】
前記支持構造体(30)が、
前記運転者(19)のための第1の中空のシート(36)と、使用時に、前記運転者(19)が腹部(25)を配置することができる第1の領域(37)とを画定する面(35)と、
前記面(35)の両側にそれぞれ配置され、使用時に、前記運転者(19)が、少なくとも部分的に脚(40)を配置することができる、一対の側面(38)と
を備え、
前記第2の制御装置(33、34)が、それぞれの前記第1の足(23、24)で操作することができるように、それぞれの前記側面(38)に対して可動自在に取り付けられており、
前記面(35)が、前記側面(38)の間に延在する、請求項1に記載の自動車。
【請求項5】
前記支持構造体(30)が、一対の第2の領域(41)を画定し、使用時に、前記運転者(19)がそこに腕部(42)を配置することができ、前記第2の領域(41)が、それぞれの前記側面(38)によって横方向に画定され、
前記第1の制御装置(31、32)が、前記第1の手(21、22)で把持することができるように、それぞれの前記第2の領域(41)に配置されることを特徴とする、請求項に記載の自動車。
【請求項6】
前記インタフェース(20)が、前記運転者(19)によって操作可能であり、前記制御ユニット(15)に動作可能に接続され、前記支持構造体(30)上に配置され、前記制御ユニット(15)に動作可能に接続される、複数のボタンを更に備えることを特徴とする、請求項5に記載の自動車。
【請求項7】
前記第1の制御装置(31、32)がジョイスティックであり、かつ/又は、前記第2の制御装置(33、34)がペダル(27、28)であることを特徴とする、請求項1に記載の自動車。
【請求項8】
前記インタフェース(20)が、
使用時に、前記運転者(19)の第2の手(22、21)によって操作することができる、第3の制御装置(32、31)と、
使用時に、前記運転者(19)の第2の足(24、23)によって操作することができる、第4の制御装置(34、33)と
を更に備え、
前記第3の制御装置(32、31)が、前記自動車(1)の通常の移動方向を基準として、前記第4の制御装置(34、33)の前方に配置され、
前記第1及び第3の制御装置(31、33)、並びに、前記第2及び第4の制御装置(32、34)が、前記支持構造体(30)に対して対称に配置される、請求項1に記載の自動車。
【請求項9】
前記駆動システム(5)が、
前記車輪(4)の操舵角を調整するために、前記車輪(4)に動作可能に接続された、操舵システム(7)を更に備え、
前記制御ユニット(15)が、使用時に、前記第1の制御装置(31、32)の操作に従って、前記操舵システム(7)の第1の入力要素(10)に対して、第1の方向に曲がる場合には、前記操舵角を増加させ、前記第1の方向とは反対の第2の方向に曲がる場合には、前記操舵角を減少させるようにプログラムされており、
前記制御ユニット(15)が、使用時に、前記第の制御装置(32、31)の操作に従って、前記操舵システム(7)の第1の入力要素(10)に対して、前記第2の方向に曲がる場合には、前記操舵角を増加させ、前記第1の方向に曲がる場合には、前記操舵角を減少させるようにプログラムされている。請求項8に記載の自動車。
【請求項10】
前記駆動システム(5)が、前記車輪(4)に動作可能に接続され、前記車輪(4)の少なくとも一部に制動トルクを及ぼすために作動することのできる、制動システム(8)を更に備え、
前記制御ユニット(15)が、
使用時に、前記第2の制御装置(33、34)の操作に従って、前記制動システム(8)の第2の入力要素(11)に前記制動トルクを及ぼし、および/または、
使用時に、前記制動システム(7)に、前記第1及び第3の制御装置(31、32)の同時操作に従って、最大制動トルク値を及ぼすようにプログラムされていることを特徴とする、請求項8に記載の自動車。
【請求項11】
前記駆動システム(5)が、前記車輪(4)の少なくとも一方に調整可能なトルクを供給するために動作させることができるエンジン(6)を備え、
前記制御ユニット(15)が、使用時に、前記第4の制御装置(34、33)の操作に従って、前記エンジン(6)の第3の入力要素(9)に、前記トルクを増大させるようにプログラムされていることを特徴とする、請求項8に記載の自動車。
【請求項12】
前記第2及び第4の制御装置(33、34)が、前記通常の移動方向を横切る、第1及び第2の軸線(A、B)を中心として、前記自動車にそれぞれヒンジ止めされた、第1及び第2のペダル(27、28)をそれぞれ備え、
前記第1のペダル(27)が、使用時に、前記第1の軸線(A)の下方に配置され、
前記第2のペダル(28)が、使用時に、前記第の軸線()の上方に配置されることを特徴とする、請求項8に記載の自動車。
【請求項13】
前記前部(50)が、前記支持構造体(30)の横に配置された乗員用のシート(36)を備える、あるいは、前記支持構造体(30)が、前記前部(50)の中央に配置されることを特徴とする、請求項1に記載の自動車。
【請求項14】
自動車(1)であって、
複数の車輪(4)と、
前記車輪(4)の少なくとも速度及び向きを制御する、少なくとも1つの制御可能な駆動システム(5)と、
前記駆動システム(5)の動作を調整するために、前記駆動システム(5)に動作可能に接続された、制御ユニット(15)と、
使用時に、運転者(19)によって与えられる、少なくとも1つの駆動コマンドを受信するように構成された、インタフェース(20)と、
使用時に、腹臥姿勢にある前記運転者(19)のために、乗馬者のような運転位置を画定する、支持構造体(30)と
を備え、
前記インタフェース(20)が、
使用時に、前記運転者(19)の第1の手(21、22)によって操作することができる、第1及び第3の制御装置(31、32)と、
使用時に前記運転者(19)の第1の足(23、24)によって操作することができる、第2の制御装置(33、34)と
を更に備え、
前記第1の制御装置(31、32)が、前記自動車(1)の通常の移動方向を基準として、前記第2の制御装置(33、34)の前方に配置され、
前記支持構造体(30)が、使用時に前記運転者(19)が腕部(42)を配置することができ、それぞれの側面(38)によって横方向に画定される一対の第2の領域(41)を画定し、
前記第1の制御装置(31、32)が、第1の手(21、22)によって把持され得るように、それぞれの前記第2の領域(41)に配置されることを特徴とする、自動車(1)。
【外国語明細書】