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特開2023-180276情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023180276
(43)【公開日】2023-12-21
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/0635 20230101AFI20231214BHJP
【FI】
G06Q10/06 326
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022093413
(22)【出願日】2022-06-09
(71)【出願人】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100131152
【弁理士】
【氏名又は名称】八島 耕司
(74)【代理人】
【識別番号】100147924
【弁理士】
【氏名又は名称】美恵 英樹
(74)【代理人】
【識別番号】100148149
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邉 幸男
(74)【代理人】
【識別番号】100181618
【弁理士】
【氏名又は名称】宮脇 良平
(74)【代理人】
【識別番号】100174388
【弁理士】
【氏名又は名称】龍竹 史朗
(72)【発明者】
【氏名】岩城 賢治
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA09
(57)【要約】
【課題】ユーザが容易にプロジェクトのリスクを把握することを可能とする。
【解決手段】情報処理装置100は、コスト管理項目とスケジュール管理項目とを対応付ける対応データを取得する対応データ取得部と、取得された対応データに基づいて、処理対象のプロジェクトに含まれる複数のコスト管理項目と該コスト管理項目に対応付けられたスケジュール管理項目とをそれぞれ特定し、取得されたコスト情報とスケジュール情報とに基づき、判定時点における、特定されたそれぞれのコスト管理項目の消化率とスケジュールの進捗率とをそれぞれ求め、求めた消化率とスケジュールの進捗率とが予め定められた条件を満たすか否かを判定し、条件を満たさないコスト管理項目の有無により処理対象のプロジェクトのリスクの有無を判定する判定部と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロジェクトのコストの状況を管理する項目を示すコスト管理項目と、該プロジェクトのスケジュールの進捗を管理する項目を示すスケジュール管理項目とを対応付ける対応データを取得する対応データ取得部と、
前記コスト管理項目のコストの計画情報とコストの計画に対する実績の割合を示す消化率とを含むコスト情報を取得するコスト情報取得部と、
前記スケジュール管理項目のスケジュールの計画情報と進捗率とを含むスケジュール情報を取得するスケジュール情報取得部と、
前記対応データ取得部により取得された対応データに基づいて、処理対象のプロジェクトに含まれる複数のコスト管理項目と該コスト管理項目に対応付けられたスケジュール管理項目とをそれぞれ特定し、前記コスト情報取得部により取得されたコスト情報と前記スケジュール情報取得部により取得されたスケジュール情報とに基づき、判定時点における、特定されたそれぞれのコスト管理項目の消化率とスケジュールの進捗率とをそれぞれ求め、求めた消化率とスケジュールの進捗率とが予め定められた条件を満たすか否かを判定し、前記条件を満たさないコスト管理項目の有無により処理対象のプロジェクトのリスクの有無を判定する判定部と、
を備える、情報処理装置。
【請求項2】
前記判定部は、特定したコスト管理項目に対応付けられた複数のスケジュール管理項目のスケジュールの進捗率の和を求めることにより、特定したコスト管理項目のスケジュールの進捗率を算出し、処理対象のコスト管理項目の消化率と算出した進捗率との差が予め定められた閾値以上の場合、処理対象のコスト管理項目は前記条件を満たさないと判定して、処理対象のプロジェクトのコストが超過する可能性があると判定する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記判定部は、処理対象のコスト管理項目は前記条件を満たさないと判定した場合、特定した該コスト管理項目に対応付けられたスケジュール管理項目のスケジュールの進捗率が前記スケジュール情報取得部により取得された計画情報より遅れているか否かをそれぞれ判定し、遅れているスケジュール管理項目があると判定した場合、前記処理対象のプロジェクトが納期遅れの可能性があると判定する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
実施済み及び進行中の複数のプロジェクトのコストの計画と実績とを記憶する記憶部、をさらに備え、
前記判定部は、前記記憶部に記憶されている情報の中から、前記処理対象のコスト管理項目の識別情報と同一の識別情報を付与されたコスト管理項目の情報を取得し、前記消化率の実績が100%を超えるコスト管理項目があるか否かを判定し、前記消化率の実績が100%を超えるコスト管理項目があると判定した場合に、処理対象のコスト管理項目の消化率に予め設定された増減率を加算して、新たな消化率を求め、求めた新たな消化率と処理対象のコスト管理項目のスケジュールの進捗率とが前記条件を満たすか否かを判定する、
請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記スケジュールを実行することにより作成される成果物を、該成果物の進捗の段階を示すフォルダ名のフォルダに格納して記憶する成果物記憶部と、
前記成果物の進捗の段階と前記スケジュールの進捗率とを対応付ける対応付け情報を取得する対応付け情報取得部と、
前記スケジュールの進捗率を特定する進捗率特定部と、をさらに備え、
前記進捗率特定部は、前記成果物記憶部に生成され、前記成果物が格納されたフォルダのフォルダ名から該成果物の進捗の段階を特定し、前記対応付け情報取得部により取得された対応付け情報と特定した該成果物の進捗の段階とに基づいて、前記スケジュールの進捗率を特定し、
前記スケジュール情報取得部は、前記進捗率特定部により特定された進捗率を取得する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
請求項1に記載の情報処理装置と、
ユーザによる情報の入力を受け付け、受け付けた情報に基づき、前記対応データ、前記コスト情報及び前記スケジュール情報を生成して、前記情報処理装置に送信する情報入力装置と、
を備える、情報処理システム。
【請求項7】
コンピュータが、コスト管理項目とスケジュール管理項目とを対応付ける対応データに基づいて、処理対象のプロジェクトに含まれる複数のコスト管理項目と該コスト管理項目に対応付けられたスケジュール管理項目とをそれぞれ特定するステップと、
前記コンピュータが取得した、前記コスト管理項目のコストの計画情報と消化率とを含むコスト情報と、前記スケジュール管理項目のスケジュールの計画情報と進捗率とを含むスケジュール情報とに基づき、判定時点における、特定されたそれぞれのコスト管理項目の消化率とスケジュールの進捗率とをそれぞれ求め、求めた消化率とスケジュールの進捗率とが予め定められた条件を満たすか否かを判定し、前記条件を満たさないコスト管理項目の有無により処理対象のプロジェクトのリスクの有無を判定するステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項8】
コンピュータに、
コスト管理項目とスケジュール管理項目とを対応付ける対応データに基づいて、処理対象のプロジェクトに含まれる複数のコスト管理項目と該コスト管理項目に対応付けられたスケジュール管理項目とをそれぞれ特定する処理と、
取得された、前記コスト管理項目のコストの計画情報と消化率とを含むコスト情報と、前記スケジュール管理項目のスケジュールの計画情報と進捗率とを含むスケジュール情報とに基づき、判定時点における、特定されたそれぞれのコスト管理項目の消化率とスケジュールの進捗率とをそれぞれ求め、求めた消化率とスケジュールの進捗率とが予め定められた条件を満たすか否かを判定し、前記条件を満たさないコスト管理項目の有無により処理対象のプロジェクトのリスクの有無を判定する処理と、
を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
プロジェクトの進捗を管理する進捗管理装置が提案されている。例えば、特許文献1には、プロジェクトの計画をあらかじめ登録し、管理者がプロジェクトの実績、進捗率を入力することで各EVM(Earned Value Management)指標を算出して、スケジュール遅延、予算超過等のリスクを把握する進捗管理装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007-18163号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この進捗管理装置は、プロジェクトの管理手法としてEVMを用いている。そのため、EVMの知識を備えていないユーザがプロジェクトのリスクを把握することが容易ではないという問題がある。
【0005】
本開示は、上記実情に鑑みてなされたものであり、ユーザが容易にプロジェクトのリスクを把握することが可能な情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本開示にかかる情報処理装置は、プロジェクトのコストの状況を管理する項目を示すコスト管理項目と、プロジェクトのスケジュールの進捗を管理する項目を示すスケジュール管理項目とを対応付ける対応データを取得する対応データ取得部と、コスト管理項目のコストの計画情報とコストの計画に対する実績の割合を示す消化率とを含むコスト情報を取得するコスト情報取得部と、スケジュール管理項目のスケジュールの計画情報と進捗率とを含むスケジュール情報を取得するスケジュール情報取得部と、対応データ取得部により取得された対応データに基づいて、処理対象のプロジェクトに含まれる複数のコスト管理項目と該コスト管理項目に対応付けられたスケジュール管理項目とをそれぞれ特定し、コスト情報取得部により取得されたコスト情報とスケジュール情報取得部により取得されたスケジュール情報とに基づき、判定時点における、特定されたそれぞれのコスト管理項目の消化率とスケジュールの進捗率とをそれぞれ求め、求めた消化率とスケジュールの進捗率とが予め定められた条件を満たすか否かを判定し、条件を満たさないコスト管理項目の有無により処理対象のプロジェクトのリスクの有無を判定する判定部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、予め対応付けられたコスト管理項目とスケジュール管理項目とのそれぞれの計画及び実績に基づいて、リスクの有無を判定する。そのため、ユーザが容易にプロジェクトのリスクを把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施の形態1に係る情報処理装置の機能構成を示すブロック図
図2図1に示す記憶部が記憶するコスト管理項目とスケジュール管理項目との関係を示す図
図3図1に示すコスト予実情報DBが記憶するコスト予実情報の一例を示す図
図4図1に示すスケジュール進捗情報DBが記憶するスケジュール進捗情報の一例を示す図
図5】実施の形態に係る情報処理装置の物理構成の一例を示すブロック図
図6】実施の形態に係る情報処理装置による予算超過判定処理を示すフローチャート
図7】実施の形態に係る情報処理装置による納期遅れ判定処理を示すフローチャート
図8】実施の形態2に係る情報処理装置の機能構成を示すブロック図
図9図8に示す進捗基準DBが記憶する進捗基準情報の一例を示す図
図10図8に示す成果物DBのフォルダ構成の一例を示す図
図11】(a)図8に示すスケジュール進捗情報DBが記憶するスケジュール進捗情報の一例を示す図と、(b)図8に示す進捗実績登録支援部が生成するスケジュール進捗情報の一例を示す図
図12】実施の形態に係る情報処理装置の構成を示す図
図13図8に示す成果物DBのフォルダ構成の変形例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の実施の形態に係る情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、及びプログラムについて、図面を参照して説明する。なお、図中同一または相当する部分には同じ符号を付す。
【0010】
(実施の形態1)
本実施の形態に係る情報処理装置は、管理対象のプロジェクトの計画及び進捗に基づき、プロジェクト完了時において予算超過及び納期遅れの可能性のある項目を特定して、出力する装置である。情報処理装置には、プロジェクトの予算と納期とを満たす計画が予め登録されている。計画は、予算に応じて各作業項目に割り当てられた作業時間と、各作業項目の開始日及び終了日を示すスケジュールと、を含む。プロジェクトが開始されると、ユーザは、定期的に、各作業項目の作業時間及び作業進捗の実績を入力する。情報処理装置は、各作業項目の作業時間及び作業進捗の計画と進捗とから、作業時間の計画値に対する実績値の割合である消化率と、作業の進捗率とを求める。情報処理装置は、作業項目ごとに、求めた消化率と進捗率とが予め定められた条件を満たすか否かを判定し、プロジェクト完了時における予算超過及び納期遅れの可能性のある作業項目の有無を判定する。
【0011】
次に、本実施の形態に係る情報処理装置100の構成について説明する。図1に示すように、情報処理装置100は、各種データを記憶する記憶部101と、プロジェクトの計画及び進捗を登録する登録部102と、予算超過及び納期遅れの可能性の有無を判定する予測システム部103と、予測システム部103による判定結果を出力する出力部104と、を備える。
【0012】
記憶部101は、計画策定時に設定された作業時間の計画値の消化状況を含むコスト予実情報を記憶するコスト予実情報DB111と、プロジェクトの進捗を示すスケジュール進捗情報を記憶するスケジュール進捗情報DB112と、を備える。図2に示す通り、記憶部101には、ユーザの入力操作により、プロジェクト毎に、コストを管理する対象の項目であるコスト管理項目と、スケジュールを管理する対象の項目であるスケジュール管理項目と、が階層的に定義されている。換言すると、コスト管理項目には、上位の作業項目が定義され、スケジュール管理項目には、上位の作業項目を構成する複数の下位の作業項目がそれぞれ定義されている。例えば、システム開発のプロジェクトの例の場合、コスト管理項目には、要件定義、基本設計、詳細設計、運用テストといった上位の作業項目が定義される。また、スケジュール管理項目には、要件定義の下位の作業項目である、現状分析、業務フロー策定、要件仕様書作成等の作業項目が、要件定義に紐付けられて定義される。図示する例において、プロジェクトAは、3つのコスト管理項目001-003を有し、それぞれに割り当てられた作業時間の消化状況を管理することを示す。また、コスト管理項目001は、2つのスケジュール管理項目001及び002を有し、コスト管理項目002は、3つのスケジュール管理項目003-005を有し、コスト管理項目003は、3つのスケジュール管理項目006-008を有し、スケジュール管理項目001-008毎にスケジュールの管理が行われることを示す。ユーザは、日毎、週毎等の期間毎に情報を入力して、コスト予実情報DB111及びスケジュール進捗情報DB112に最新の進捗情報を登録する。
【0013】
コスト予実情報DB111は、各コスト管理項目の作業時間の計画値の消化状況を示すコスト予実情報を記憶する。具体的に、ユーザは、計画策定時において、作業時間をコストと捉え、予算に応じて、各コスト管理項目の作業時間を設定する。プロジェクトが開始されると、ユーザは、予め定められた期間毎に作業時間の実績をコスト予実情報に登録する。図3に例示する通り、コスト予実情報は、プロジェクトを一意に識別する情報を示す「プロジェクトID」と、コスト管理項目を一意に識別する情報を示す「コスト管理項目ID」と、計画策定時に設定されたコスト管理項目の作業時間を示す「作業予定時間」と、作業時間の実績を示す「作業時間(実績)」と、計画時に設定された作業時間に対する実際に発生した作業時間の割合である消化率を示す「消化率」と、過去に実施されたプロジェクトの実績に応じて消化率を調整する数値である「増減率」との情報を含む。コスト予実情報DB111は、ユーザにより、作業時間の実績値が登録されると、計画策定時に登録された作業予定時間との割合である「消化率」を自動的に算出して、コスト予実情報に登録する。「増減率」は、計画策定時にユーザにより予め値が設定され、過去に実施されたプロジェクトにおいて、同じコスト管理項目IDのコスト管理項目が予算超過の実績がある場合に、登録された「消化率」に加算される数値である。例えば、予算超過の実績がある場合には、プラスの数値が設定され、予測システム部103が、リスクがあると判定しやすくなることを示す。また、例えば、予算超過の実績がない場合には、ゼロもしくはマイナスの数値が設定される。増減率にマイナスの値が設定された場合、予測システム部103が、リスクがあると判定しにくくなることを示す。図示する例において、コスト管理項目IDが「C0001」であるコスト管理項目は、プロジェクトIDが「0001」であるプロジェクトの項目であり、計画された作業時間は「50時間」であり、実際に発生した作業時間は「40時間」であり、消化率は「80%」であり、増減率は「5%」であることを示す。なお、コスト予実情報は、対応データ、コスト情報の一例である。
【0014】
図1に戻り、スケジュール進捗情報DB112は、各スケジュール管理項目の進捗を示すスケジュール進捗情報を記憶する。具体的に、ユーザは、計画策定時において、プロジェクトの納期に応じて、各スケジュール管理項目の開始日及び終了日を設定する。プロジェクトが開始されると、ユーザは、予め定められた期間毎に各スケジュール管理項目の成果物の進捗実績をスケジュール進捗情報に登録する。図4に例示する通り、スケジュール進捗情報は、プロジェクトを一意に識別する情報を示す「プロジェクトID」と、スケジュール管理項目を一意に識別する情報を示す「スケジュール管理項目ID」と、各スケジュール管理項目の成果物を一意に識別する情報を示す「成果物ID」と、スケジュール管理項目に紐付けられるコスト管理項目を一意に識別する情報を示す「コスト管理項目ID」と、ユーザにより、スケジュール管理項目の作業難易度、作業負荷の大きさ等に応じて計画策定時に予め設定される数値である「重み」と、計画策定時におけるスケジュール管理項目の開始予定日を示す「開始予定日」と、スケジュール管理項目を実際に開始した日を示す「開始日(実績)」と、計画策定時におけるスケジュール管理項目の終了予定日を示す「終了予定日」と、スケジュール管理項目を実際に終了した日を示す「終了日(実績)」と、スケジュール管理項目のスケジュールの進捗率の実績値を示す「進捗実績」と、スケジュール管理項目に対応付けられたコスト管理項目全体に対するスケジュール管理項目の進捗実績の割合を示す「進捗率」と、を含む。「重み」は、計画策定時に、ユーザにより、0%から100%の間の数値が予め設定され、1つのコスト管理項目に対応付けられた複数のスケジュール管理項目の「重み」の合計が100%となるよう設定される。「進捗実績」は、ユーザにより、スケジュール管理項目の成果物の進捗に応じて登録される0%から100%の間の数値である。コスト予実情報DB111は、ユーザにより、「進捗実績」が登録されると、計画策定時に登録された「重み」と登録された「進捗実績」とを積算して「進捗率」を自動的に算出し、スケジュール進捗情報に登録する。図示する例において、スケジュール管理項目IDが「S0001」であるスケジュール管理項目は、成果物IDが「D01」であり、コスト管理項目IDが「C0001」であるコスト管理項目に紐付けられており、重みが「30%」で設定されており、設定されていることを示す。また、このスケジュール管理項目は、作業の開始予定日が「2022年10月1日」であり、作業の終了予定日が「2022年11月1日」であり、実際に作業を開始した日が「2022年10月1日」であり、実際に作業を終了した日が「2022年10月15日」であり、進捗実績が「100%」であり、コスト管理項目「C0001」全体に対する進捗率が「30%」であることを示す。なお、スケジュール進捗情報は、対応データ、スケジュール情報の一例である。
【0015】
図1に戻り、登録部102は、入力された情報に基づいてコスト予実情報をコスト予実情報DB111に登録するコスト情報登録部121と、入力された情報に基づいてスケジュール進捗情報をスケジュール進捗情報DB112に登録するスケジュール情報登録部122と、を備える。
【0016】
コスト情報登録部121は、入力された情報に基づいて、図3に示すコスト予実情報を生成し、生成したコスト予実情報をコスト予実情報DB111に登録する処理を行う。
【0017】
図1に戻り、コスト情報登録部121は、入力された情報に基づいて、図4に示すスケジュール進捗情報を生成し、生成したスケジュール進捗情報をスケジュール進捗情報DB112に登録する処理を行う。
【0018】
図1に戻り、予測システム部103は、予算超過及び納期遅れの可能性の有無を判定する。具体的に、予測システム部103は、コスト予実情報DB111に記憶されるコスト予実情報とスケジュール進捗情報DB112とを参照して、判定時におけるコスト管理項目の作業時間の実績値と計画値、及び、スケジュール管理項目の進捗状況に基づき、予算超過及び納期遅れの可能性の有無を判定する。詳細については、後述する。なお、予測システム部103は、スケジュール情報取得部、対応データ取得部、コスト情報取得部、判定部、対応付け情報取得部、進捗率特定部の一例である。
【0019】
図1に戻り、出力部104は、予測システム部103による判定結果を出力する。具体的に、出力部104は、予測システム部103により、予算超過の可能性があると判定されたコスト管理項目の一覧及び納期遅れの可能性があると判定されたスケジュール管理項目の一覧を出力して、表示する。
【0020】
以上説明した機能的構成を有する情報処理装置100は、物理的に、図5に示すように、プログラムに従った処理を実行するCPU(Central Processing Unit)11と、揮発性メモリであるRAM(Random Access Memory)12と、不揮発性メモリであるROM(Read Only Memory)13と、データを記憶する記憶部14と、情報の入力を受け付ける入力部15と、情報を可視化して表示する表示部16と、を備え、これらが内部バス99を介して接続されている。
【0021】
CPU11は、記憶部14に記憶されたプログラムをRAM12に読み出して実行することにより、各種処理を実行する。CPU11は、プログラムにより提供される主要な機能として、コスト情報登録部121とスケジュール情報登録部122と予測システム部103とによる各処理を実行する。
【0022】
RAM12は、CPU11のワークエリアとして使用される。ROM13は、情報処理装置100の基本動作のためにCPU11が実行する制御プログラム、BIOS(Basic Input Output System)等を記憶する。
【0023】
記憶部14は、ハードディスクドライブを備え、CPU11が実行するプログラムを記憶し、プログラム実行の際に使用される各種データを記憶する。記憶部14は、コスト予実情報DB111とスケジュール進捗情報DB112として機能する。
【0024】
入力部15は、キーボード、マウス、通信装置等を備えるユーザインタフェースである。表示部16は、情報を可視化して表示する液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の表示装置である。表示部16は、出力部104として機能する。
【0025】
次に、情報処理装置100の動作について図6を参照して説明する。
情報処理装置100は、ユーザにより指定されたプロジェクトに含まれる各コスト管理項目が予算超過の可能性があるか否かをそれぞれ判定する予算超過判定処理と、ユーザにより指定されたプロジェクトに含まれる各スケジュール管理項目が納期遅れの可能性があるか否かをそれぞれ判定する納期遅れ判定処理とを実行する。
【0026】
情報処理装置100のコスト予実情報DB111には、図3に例示する、過去に実施されたプロジェクト及び進行中のプロジェクトの作業時間の計画値と実績値との割合である消化状況を示すコスト予実情報が予め記憶されている。具体的に、計画策定時に、ユーザは、コスト管理項目IDのリストの中から、対象のコスト管理項目の作業内容、担当部署、成果物の種類、顧客の属性等が類似するコスト管理項目のコスト管理項目IDをコスト予実情報に入力する。さらに、ユーザは作業予定時間と増減率とを入力して、計画策定時におけるコスト予実情報を登録する。プロジェクトが開始されると、ユーザは定期的に作業時間の実績値を入力する。情報処理装置100は入力された作業時間の実績値に基づいて、消化率を自動的に入力し、コスト予実情報を更新する。
【0027】
また、情報処理装置100のスケジュール進捗情報DB112には、図4に例示する、進行中のプロジェクトのスケジュールの進捗を示すスケジュール進捗情報が予め記憶されている。具体的に、計画策定時に、ユーザは、スケジュール管理項目IDのリストの中から、対象のコスト管理項目の作業内容、担当部署、成果物の種類、顧客の属性等が類似するスケジュール管理項目のスケジュール管理項目IDをスケジュール進捗情報に入力する。さらに、ユーザは、プロジェクトIDと成果物IDと対応付けるコスト管理項目IDと重みとを入力して、計画策定時におけるスケジュール進捗情報を登録する。プロジェクトが開始されると、ユーザは定期的に進捗実績を入力する。情報処理装置100は入力された進捗実績に基づいて、進捗率を自動的に入力し、コスト予実情報を更新する。以下に説明する各処理において、情報処理装置100は、最後に更新されたコスト予実情報とスケジュール進捗情報とを使用する。
【0028】
まず、情報処理装置100による予算超過判定処理について、図6を参照して説明する。
【0029】
ユーザが、情報処理装置100の入力部15を操作して、処理を実行したいプロジェクトのプロジェクトIDを入力し、予算超過判定処理の開始を要求すると、情報処理装置100は、処理を開始する。
【0030】
予測システム部103は、コスト予実情報DB111から、処理対象のコスト管理項目を選択する(ステップS101)。具体的に、予測システム部103は、コスト予実情報DB111に記憶されている図3に示すコスト予実情報を読み出す。次に、予測システム部103は、入力されたプロジェクトIDに含まれるコスト管理項目の中から、未処理のコスト管理項目を1つ選択して、選択したコスト管理項目のコスト管理項目IDと消化率と増減率との情報を取得する。例えば、プロジェクトID「0001」が入力され、コスト管理項目ID「C0001」及びコスト管理項目ID「C0002」のコスト管理項目がいずれも未処理であった場合、予測システム部103は、コスト予実情報の行番号が小さい、コスト管理項目IDが「C0001」であるコスト管理項目を選択する。次に、予測システム部103は、選択したコスト管理項目「C0001」の消化率「80%」と増減率「5%」との情報を取得する。
【0031】
図6に戻り、次に、予測システム部103は、過去に実施したプロジェクトにおいて、ステップS101で選択したコスト管理項目が、予算超過の実績が有るか否かを判定する(ステップS102)。具体的に、コスト予実情報には、コスト管理項目の作業内容、担当部署、成果物の種類、顧客の属性等が同一の場合には、同じコスト管理項目IDがユーザにより付与されて登録されている。予測システム部103は、図3に示すコスト予実情報から、ステップS101で選択したコスト管理項目とコスト管理項目IDが同一で、「消化率」に100%より大きい値が入力されているデータが存在すると判定した場合に、予算超過の実績が有ると判定する。
【0032】
図6に戻り、予測システム部103は、ステップS102で、予算超過の実績があると判定すると(ステップS102;Yes)、ステップS101で取得した消化率に増減率を加算する(ステップS103)。例えば、コスト管理項目IDが「C0001」であるコスト管理項目において、予算超過の実績があると判定した場合、予測システム部103は、消化率80%に増減率5%を加算した85%を算出する。予測システム部103は、ステップS102で算出した算出結果を新たな消化率として記憶する。一方、予測システム部103は、ステップS102で、予算超過の実績がないと判定すると(ステップS102;No)、ステップS104に進む。
【0033】
図6に戻り、次に、予測システム部103は、ステップS101で選択したコスト管理項目のスケジュールの進捗情報を取得する(ステップS104)。具体的に、予測システム部103は、スケジュール進捗情報DB112に記憶される、図4に示すスケジュール進捗情報を読み出し、ステップS101で選択したコスト管理項目と同一のコスト管理項目IDに対応付けられたスケジュール管理項目を特定して、特定したスケジュール管理項目のスケジュールの進捗率の情報を取得する。例えば、コスト管理項目IDが「C0001」であるコスト管理項目のスケジュールの進捗情報を取得する場合、予測システム部103は、コスト管理項目ID「C0001」をキーにして、スケジュール管理項目IDが「S0001」、「S0002」であるスケジュール管理項目IDが、対応するスケジュール管理項目であると特定する。次に、予測システム部103は、特定したスケジュール管理項目それぞれの進捗率「30%」と「28%」とをそれぞれ取得する。
【0034】
図6に戻り、次に、予測システム部103は、ステップS101で選択したコスト管理項目のスケジュールの進捗率を求める(ステップS105)。具体的に、予測システム部103は、ステップS104で取得した、スケジュール管理項目IDが「S0001」、「S0002」であるスケジュール管理項目IDの進捗率である「30%」と「28%」とを合算した「58%」を、コスト管理項目IDが「C0001」であるコスト管理項目のスケジュールの進捗率として算出する。
【0035】
次に、予測システム部103は、コスト管理項目の消化率からステップS105で求めたコスト管理項目のスケジュールの進捗率を引き算して差を求め、求めた差が予め設定された閾値以上か否かを判定する(ステップS106)。具体的に、予測システム部103は、ステップS102で予算超過の実績があると判断した場合(ステップS102;Yes)、ステップS103で求めた新たな消化率「85%」から、ステップS105で求めた進捗率「58%」を引いて、差が「27%」であると算出する。次に、予測システム部103は、求めた差が閾値以上か否かを判定する。例えば、閾値が5%に設定されている場合、予測システム部103は、求めた差「27%」が閾値以上であると判定し(ステップS106;Yes)、予算超過の可能性があると判定する(ステップS107)。一方、求めた差が閾値未満と判定した場合(ステップS106;No)、予算超過の可能性はないと判定する(ステップS108)。
【0036】
一方、ステップS102で予算超過の実績がないと判断した場合(ステップS102;No)、予測システム部103は、ステップS106において、図3に示すコスト予実情報に予め設定されている消化率を用いる。具体的に、予測システム部103は、ステップS101により取得した消化率「80%」から、ステップS105で求めた進捗率の和「58%」を引いて、差が「22%」であると算出し、閾値以上か否かを判定する。
【0037】
図6に戻り、次に、予測システム部103は、未処理のコスト管理項目があるか否かを判定する(ステップS109)。予測システム部103は、未処理のコスト管理項目がないと判定すると(ステップS109;No)、予算超過の可能性があると判定したコスト管理項目の一覧を示す判定結果テーブルを作成して出力し(ステップS110)、処理を終了する。一方、予測システム部103は、未処理のコスト管理項目があると判定すると(ステップS109;Yes)、ステップS101に戻り、未処理のコスト管理項目を選択する(ステップS101)。
【0038】
次に、情報処理装置100による納期遅れ判定処理の動作について図7を参照して説明する。
【0039】
ユーザが、情報処理装置100の入力部15を操作して、処理を実行したいプロジェクトのプロジェクトIDを入力し、納期遅れ判定処理の開始を要求すると、情報処理装置100は、処理を開始する。
【0040】
予測システム部103は、スケジュール進捗情報DB112から、処理対象のスケジュール管理項目を選択する(ステップS201)。具体的に、予測システム部103は、スケジュール進捗情報DB112に記憶されている図4に示すスケジュール進捗情報を読み出す。次に、予測システム部103は、入力されたプロジェクトIDと対応付けられたスケジュール管理項目の中から、未処理のスケジュール管理項目を1つ選択して、選択したスケジュール管理項目のスケジュール管理項目IDと進捗率と開始予定日と終了予定日との情報を取得する。例えば、スケジュール管理項目IDが「S0001」であるスケジュール管理項目を選択した場合、予測システム部103は、進捗率「30%」と開始予定日「2022/10/1」と終了予定日「2022/11/1」との情報を取得する。
【0041】
図7に戻り、次に、予測システム部103は、ステップS201で選択したスケジュール管理項目のコスト情報を取得する(ステップS202)。具体的に、予測システム部103は、図3に示すコスト予実情報を読み出し、ステップS201で選択したスケジュール管理項目に対応付けられているコスト管理項目のコスト管理項目IDを取得する。例えば、スケジュール管理項目IDが「S0001」であるスケジュール管理項目のコスト情報を取得する場合、コスト管理項目ID「C0001」を取得する。次に、予測システム部103は、示すコスト予実情報から、取得したコスト管理項目ID「C0001」の消化率「80%」と増減率「5%」との情報を取得する。
【0042】
図7に戻り、次に、予測システム部103は、過去に実施した案件において、ステップS202で特定したコスト管理項目が、予算超過の実績が有るか否かを判定する(ステップS203)。具体的に、予測システム部103は、図3に示すコスト予実情報から、ステップS202で選択したコスト管理項目とコスト管理項目IDが同一で、「消化率」に100%より大きい値が入力されているデータが存在すると判定した場合に、予算超過の実績が有ると判定する。
【0043】
図7に戻り、予測システム部103は、ステップS203で、予算超過の実績があると判定すると(ステップS203;Yes)、ステップS202で取得した消化率に増減率を加算する(ステップS204)。例えば、コスト管理項目IDが「C0001」であるコスト管理項目において、予算超過の実績があると判定した場合、予測システム部103は、消化率「80%」に増減率「5%」を加算した「85%」を算出する。予測システム部103は、算出した算出結果を新たな消化率として記憶する。一方、予測システム部103は、ステップS203で、予算超過の実績がないと判定すると(ステップS203;No)、ステップS205に進む。
【0044】
次に、予測システム部103は、ステップS202で特定したコスト管理項目のスケジュールの進捗率を求める。(ステップS205)。具体的に、コスト管理項目IDが「C0001」であるコスト管理項目のスケジュールの進捗率を求める場合、予測システム部103は、図4に示すスケジュール進捗情報を読み出し、コスト管理項目ID「C0001」をキーにして、スケジュール管理項目IDが「S0001」、「S0002」であるスケジュール管理項目IDが、対応するスケジュール管理項目であると特定する。次に、予測システム部103は、特定したスケジュール管理項目それぞれの進捗率「30%」と「28%」とをそれぞれ取得し、それぞれを合算した「58%」をコスト管理項目IDが「C0001」であるコスト管理項目のスケジュールの進捗率として算出する。
【0045】
次に、予測システム部103は、コスト管理項目の消化率からステップS205で求めたコスト管理項目のスケジュールの進捗率を引き算して差を求め、求めた差が予め設定された閾値以上か否かを判定する(ステップS206)。具体的に、予測システム部103は、ステップS203で予算超過の実績があると判断した場合(ステップS203;Yes)、ステップS204で求めた新たな消化率「85%」から、ステップS205で求めた進捗率の和「58%」を引いて、差が「27%」であると算出する。次に、予測システム部103は、求めた差が閾値以上か否かを判定する。例えば、閾値が5%に設定されている場合、予測システム部103は、求めた差「27%」が閾値以上であると判定し(ステップS206;Yes)、ステップS207に進む。一方、求めた差が閾値未満と判定した場合(ステップS206;No)、納期遅れの可能性はないと判定する(ステップS208)。
【0046】
一方、ステップS203で予算超過の実績がないと判断した場合(ステップS203;No)、予測システム部103は、ステップS206において、図3に示すコスト予実情報に予め設定されている消化率を用いる。具体的に、予測システム部103は、ステップS202により取得した消化率「80%」から、ステップS205で求めた進捗率の和「58%」を引いて、差が「22%」であると算出し、閾値以上か否かを判定する。
【0047】
次に、予測システム部103は、ステップS201で選択したスケジュール管理項目の進捗が計画より遅れているか否かを判定する(ステップS207)。具体的に、まず、予測システム部103は、ステップS201で取得したスケジュール管理項目「S0001」の開始予定日「2022/10/1」及び終了予定日「2022/11/1」と、現在の日付とから、現在の進捗率の計画値を算出する。例えば、現在の日付が「2022/10/20」の場合、予測システム部103は、開始予定日と終了予定日とにより算出される作業予定日数「31日」に対する、開始予定日から現在の日付までの日数「19日」の割合である「61%」を現在の進捗率の計画値として算出する。次に、予測システム部103は、図4に示すスケジュール進捗情報に設定されているスケジュール管理項目のスケジュールの進捗率が、算出した進捗率の計画値未満か否かを判定し、計画値未満であると判定した場合(ステップS207;Yes)、納期遅れの可能性があると判定する(ステップS209)。一方、予測システム部103は、計画値以上であると判定した場合(ステップS207;No)、納期遅れの可能性はないと判定する(ステップS208)。例えば、スケジュール管理項目「S0001」の例の場合、進捗率は「30%」であり、算出した計画値「61%」未満であるため、予測システム部103は、スケジュール管理項目「S0001」は、納期遅れの可能性があると判定する。
【0048】
図7に戻り、次に、予測システム部103は、未処理のスケジュール管理項目があるか否かを判定する(ステップS210)。予測システム部103は、未処理のスケジュール管理項目がないと判定すると(ステップS210;No)、納期遅れの可能性ありと判定したスケジュール管理項目の一覧を示す判定結果テーブルを作成して出力し(ステップS211)、処理を終了する。一方、予測システム部103は、未処理のスケジュール管理項目があると判定すると(ステップS210;Yes)、ステップS201に戻り、未処理のスケジュール管理項目を選択する。
【0049】
以上のように、情報処理装置100は、予め対応付けられたコスト管理項目とスケジュール管理項目とのそれぞれの計画及び実績に基づいて、予算超過及び納期遅れの可能性を判定する。そのため、EVMといった手法を用いずに、プロジェクトのリスクを把握することができる。したがって、専門的な知識を備えていないユーザが容易にプロジェクトのリスクを把握することが可能となる。
【0050】
(実施の形態2)
情報処理装置100は、予め設定されたスケジュール進捗情報に基づいて、予算超過及び納期遅れを判定するものであった。これに対し、実施の形態2に係る情報処理装置100aは、成果物の進捗に応じて、各スケジュール管理項目の進捗を自動的に把握する。具体的に、情報処理装置100aは、成果物を格納するデータベースを備える。このデータベースには、成果物の進捗の段階に応じて、ユーザにより、成果物の進捗の段階を示す名称のフォルダが生成される。情報処理装置100aは、ユーザにより成果物が格納されたフォルダのフォルダ名に基づき、成果物の進捗の段階を特定し、スケジュール管理項目の進捗を自動的に把握する。情報処理装置100aは、成果物が電子的な形式で作成され、管理されるプロジェクトに適用することが可能である。例えば、プロジェクトは、ソフトウェア、システム等の最終成果物が電子データであるものに限られず、最終成果物が電子データではない土木、建築等のプロジェクトにおいても、プロジェクトの段階毎に報告書の電子データを成果物とするプロジェクトに適応することができる。以下、情報処理装置100aについて、情報処理装置100と異なる部分を中心に説明する。
【0051】
図8に示す情報処理装置100aは、情報処理装置100が備える記憶部101と、登録部102と、予測システム部103と、出力部104と、を備える。情報処理装置100aの記憶部101は、情報処理装置100が備えるコスト予実情報DB111と、スケジュール進捗情報DB112と、に加え、成果物の進捗状況とスケジュール管理項目の進捗とを対応付ける進捗基準情報を記憶する進捗基準DB113と、成果物を記憶する成果物DB114と、を備える。情報処理装置100aの登録部102は、情報処理装置100が備えるコスト情報登録部121と、スケジュール情報登録部122と、に加え、進捗基準DB113に進捗基準情報を登録する進捗基準登録部123と、進捗基準DB113に記憶される進捗基準情報に基づいて、対象のスケジュール管理項目の進捗を特定する進捗実績登録支援部124と、を備える。
【0052】
進捗基準DB113は、図9に示す、成果物の進捗状況とスケジュール管理項目の進捗実績とを対応付ける進捗基準情報を記憶する。図示する通り、進捗基準情報は、スケジュール管理項目を一意に識別するスケジュール管理項目IDと、成果物の進捗状況を示す「進捗基準項目名1」、「進捗基準項目名2」、...と、成果物の進捗状況に対応する進捗実績を示す「進捗実績」と、の項目を有する。スケジュール管理項目IDが「S0001」の例において、成果物の進捗状況として、「作成中」、「レビュー中」、「完成」の3つの項目が設定されており、それぞれの項目に対して、進捗実績「40%」、「70%」、「100%」が対応して設定されていることを示す。なお、進捗基準情報は、対応付け情報の一例である。
【0053】
成果物DB114は、各プロジェクトの成果物を記憶する。具体的に、成果物DB114は、各成果物を格納するためのフォルダをそれぞれ有する。図10に示す通り、各フォルダには、成果物を識別する成果物IDがフォルダ名として付与されている。さらに、各フォルダには、「作成中」、「レビュー中」、「完成」といった成果物の進捗の段階を示す情報をフォルダ名とするフォルダがさらに設けられている。ユーザは、成果物の進捗状況に応じて、「作成中」、「レビュー中」、「完成」のいずれかのフォルダを新たに作成して、作成したフォルダに成果物を格納する。例えば、設計書が成果物「D01」の成果物であって、進捗が「作成中」である場合、ユーザは、成果物ID「D01」のフォルダに、新たに「作成中」をフォルダ名とするフォルダを作成する。次に、ユーザは、作成した「作成中」フォルダに、成果物の進捗の段階を示す「作成中」と成果物の種類を示す「設計書」とを結合した「[作成中]設計書」をファイル名とする成果物を格納する。なお、成果物を格納する各フォルダは、成果物の格納時ではなく、予め各成果物IDのフォルダに生成されていてもよく、その場合、ユーザは、予め生成された、成果物の進捗に対応するフォルダ名のフォルダに成果物を格納すればよい。なお、成果物DB114は、成果物記憶部の一例である。
【0054】
図8に戻り、進捗基準登録部123は、入力された情報に基づいて、図9に示す進捗基準情報を生成し、生成したスケジュール進捗基準情報を進捗基準DB113に登録する処理を行う。
【0055】
図8に戻り、進捗実績登録支援部124は、進捗基準DB113に記憶される進捗基準情報に基づき、予算超過判定処理又は納期遅れ判定処理の処理時における、各スケジュール管理項目の進捗を特定し、特定した進捗をスケジュール進捗情報DB112に登録する。具体的に、図6に示す予算超過判定処理、及び、図7に示す納期遅れ判定処理において、ユーザが処理対象のプロジェクトIDを入力して、それぞれの処理の開始指示を要求すると、進捗実績登録支援部124は、図11(a)に示すスケジュール進捗情報から、対象のスケジュール管理項目を特定し、対応する成果物の成果物IDを取得する。次に、進捗実績登録支援部124は、成果物DB114の、取得した成果物IDを名称とするフォルダにアクセスし、「作成中」、「レビュー中」、「完成」の各フォルダに成果物が格納されているか否かの格納状況により、成果物の進捗を特定する。例えば、「作成中」フォルダにのみ成果物が格納されている場合、進捗実績登録支援部124は、「作成中」の進捗であると特定する。また、例えば、「作成中」及び「レビュー中」のフォルダに成果物が格納されている場合、進捗実績登録支援部124は、図9に示す進捗基準情報を参照し、進捗実績が大きい「レビュー中」の進捗であると特定する。また、例えば、「作成中」と「レビュー中」と「完成」とのフォルダそれぞれに成果物が格納されている場合、進捗実績登録支援部124は、進捗実績がもっとも大きい「完成」の進捗であると特定する。次に、進捗実績登録支援部124は、図9に示す進捗基準情報を参照して、特定した成果物の進捗に対応する、スケジュール管理項目のスケジュールの進捗率を取得する。スケジュール管理項目IDが「S0001」の例において、成果物の進捗状況として「作成中」であると特定した場合、進捗実績登録支援部124は、このスケジュール管理項目の進捗実績は「40%」であると特定し、成果物の進捗状況として「完成」であると特定した場合、進捗実績は「100%」であると特定する。進捗実績登録支援部124は、図11(b)に示す通り、特定した進捗実績を、スケジュール進捗情報DB112が記憶するスケジュール進捗情報の「進捗実績」の欄に入力し、「進捗実績」と「重み」を積算した計算結果を「進捗率」に入力して、更新する。そして、予算超過判定処理又は納期遅れ判定処理において、情報処理装置100aは、進捗実績登録支援部124により更新されたスケジュール進捗情報を参照して、それぞれの処理を実行する。
【0056】
以上のように、情報処理装置100aは、成果物を格納するフォルダのフォルダ構成に応じて、スケジュール管理項目の進捗を自動的に把握する。したがって、ユーザは、スケジュール管理項目の進捗を直接入力する必要がなくなるため、管理の負担を軽減することが可能となる。
【0057】
本開示の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
【0058】
本実施の形態において、1台の情報処理装置100により処理を実行することとしたが、システム構成は任意である。例えば、図12に示す通り、ユーザの入力を受け付け、登録部102の機能を実現する情報入力装置200と、記憶部101と予測システム部103と出力部104との機能を実現するサーバ装置300と、情報入力装置200とサーバ装置300とを通信可能に接続するネットワーク400と、を備える情報処理システム1000により情報処理装置100の機能を実現してもよい。情報入力装置200は、携帯電話、スマートフォン、タブレット、PC(Personal Computer)等の情報端末(所謂コンピュータ)であり、サーバ装置300は、メインフレーム、ワークステーション、あるいはPC等の任意のコンピュータ装置(情報処理装置)であればよい。
【0059】
また、記憶部101が記憶する情報は、ネットワーク上に存在するクラウドサーバで一括管理され、予測システム部103は必要に応じて当該クラウドサーバにアクセスして情報の読み書きを行ってもよい。この場合、情報処理装置100は記憶部101を備えなくてもよい。
【0060】
また、上記実施の形態において、予測システム部103が判定に使用する閾値は5%であることとしたが、値は任意である。また、図9に示す進捗基準情報は、3つの進捗基準項目を設定することとしたが、進捗基準項目の数は任意であり、各スケジュール管理項目の作業日数の長さ、成果物の種類等に応じて、3つ以外の数の進捗基準項目を設定してもよい。また、スケジュール管理項目の種類に応じて異なる数の進捗基準項目を設定してもよい。この場合、成果物を格納するフォルダのフォルダ名を、進捗基準情報で設定した進捗基準項目名で作成すればよい。
【0061】
また、上記実施の形態において、図3に示すコスト予実情報は、作業時間をコストと捉え、作業時間によって、予算の消化率を求めることとしたが、算出する方法はこれに限られない。例えば、人件費、労働量等任意の指標を用いて消化率を求めてもよい。この場合、コスト予実情報には、作業時間に代えて、人件費、労働量等の計画と実績が記憶されていればよい。
【0062】
また、上記実施の形態2において、進捗実績登録支援部124は、「作成中」、「レビュー中」、「完成」等の成果物の進捗の段階を示す名称の各フォルダに成果物が格納されているか否かの格納状況により、成果物の進捗を特定することとしたがこれに限られず、フォルダに格納された成果物のファイル名によって、成果物の進捗を特定してもよい。具体的に、図13に示す通り、成果物DB114aの成果物IDを名称とするフォルダには、成果物の進捗の段階を含む文字列をファイル名とする成果物が格納されている。例えば、成果物「D01」の進捗を特定する場合、進捗実績登録支援部124は、フォルダ名「D01」のフォルダに格納されるファイル名「[レビュー中]設計書」に、図9に示す進捗基準情報の「進捗基準項目1」に定義されている「レビュー中」が含まれていることを特定し、成果物「D01」の進捗が「レビュー中」であると特定する。
【0063】
また、進捗実績登録支援部124は、「作成中」、「レビュー中」、「完成」等の各フォルダに成果物が格納されているか否か、及び、各フォルダに格納されている成果物のファイル名に成果物の進捗の段階を示す文字列が含まれており、その文字列がファイル名と一致しているか否かをそれぞれ確認することにより、成果物の進捗の段階を特定してもよい。
【0064】
また、情報処理装置100は、専用の装置によらず、通常のコンピュータシステムを用いて実現可能である。例えば、情報処理装置100における各機能を実現するためのプログラムを、コンピュータが読み取り可能なCD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)等の記録媒体に格納して配布し、このプログラムをコンピュータにインストールすることにより、上述の各機能を実現することができるコンピュータを構成してもよい。
【0065】
また、各機能をOS(Operating System)とアプリケーションとの分担、またはOSとアプリケーションとの協同により実現する場合には、アプリケーションのみを記録媒体に格納してもよい。
【0066】
本開示は、本開示の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、本開示を説明するためのものであり、本開示の範囲を限定するものではない。つまり、本開示の範囲は、実施の形態ではなく、請求の範囲によって示される。そして、請求の範囲内及びそれと同等の開示の意義の範囲内で施される様々な変形が、本開示の範囲内とみなされる。
【0067】
以下、本開示の諸態様を付記としてまとめて記載する。
【0068】
(付記1)
プロジェクトのコストの状況を管理する項目を示すコスト管理項目と、該プロジェクトのスケジュールの進捗を管理する項目を示すスケジュール管理項目とを対応付ける対応データを取得する対応データ取得部と、
前記コスト管理項目のコストの計画情報とコストの計画に対する実績の割合を示す消化率とを含むコスト情報を取得するコスト情報取得部と、
前記スケジュール管理項目のスケジュールの計画情報と進捗率とを含むスケジュール情報を取得するスケジュール情報取得部と、
前記対応データ取得部により取得された対応データに基づいて、処理対象のプロジェクトに含まれる複数のコスト管理項目と該コスト管理項目に対応付けられたスケジュール管理項目とをそれぞれ特定し、前記コスト情報取得部により取得されたコスト情報と前記スケジュール情報取得部により取得されたスケジュール情報とに基づき、判定時点における、特定されたそれぞれのコスト管理項目の消化率とスケジュールの進捗率とをそれぞれ求め、求めた消化率とスケジュールの進捗率とが予め定められた条件を満たすか否かを判定し、前記条件を満たさないコスト管理項目の有無により処理対象のプロジェクトのリスクの有無を判定する判定部と、
を備える、情報処理装置。
(付記2)
前記判定部は、特定したコスト管理項目に対応付けられた複数のスケジュール管理項目のスケジュールの進捗率の和を求めることにより、特定したコスト管理項目のスケジュールの進捗率を算出し、処理対象のコスト管理項目の消化率と算出した進捗率との差が予め定められた閾値以上の場合、処理対象のコスト管理項目は前記条件を満たさないと判定して、処理対象のプロジェクトのコストが超過する可能性があると判定する、
付記1に記載の情報処理装置。
(付記3)
前記判定部は、処理対象のコスト管理項目は前記条件を満たさないと判定した場合、特定した該コスト管理項目に対応付けられたスケジュール管理項目のスケジュールの進捗率が前記スケジュール情報取得部により取得された計画情報より遅れているか否かをそれぞれ判定し、遅れているスケジュール管理項目があると判定した場合、前記処理対象のプロジェクトが納期遅れの可能性があると判定する、
付記2に記載の情報処理装置。
(付記4)
実施済み及び進行中の複数のプロジェクトのコストの計画と実績とを記憶する記憶部、をさらに備え、
前記判定部は、前記記憶部に記憶されている情報の中から、前記処理対象のコスト管理項目の識別情報と同一の識別情報を付与されたコスト管理項目の情報を取得し、前記消化率の実績が100%を超えるコスト管理項目があるか否かを判定し、前記消化率の実績が100%を超えるコスト管理項目があると判定した場合に、処理対象のコスト管理項目の消化率に予め設定された増減率を加算して、新たな消化率を求め、求めた新たな消化率と処理対象のコスト管理項目のスケジュールの進捗率とが前記条件を満たすか否かを判定する、
付記1から3のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(付記5)
前記スケジュールを実行することにより作成される成果物を、該成果物の進捗の段階を示すフォルダ名のフォルダに格納して記憶する成果物記憶部と、
前記成果物の進捗の段階と前記スケジュールの進捗率とを対応付ける対応付け情報を取得する対応付け情報取得部と、
前記スケジュールの進捗率を特定する進捗率特定部と、をさらに備え、
前記進捗率特定部は、前記成果物記憶部に生成され、前記成果物が格納されたフォルダのフォルダ名から該成果物の進捗の段階を特定し、前記対応付け情報取得部により取得された対応付け情報と特定した該成果物の進捗の段階とに基づいて、前記スケジュールの進捗率を特定し、
前記スケジュール情報取得部は、前記進捗率特定部により特定された進捗率を取得する、
付記1に記載の情報処理装置。
(付記6)
付記1に記載の情報処理装置と、
ユーザによる情報の入力を受け付け、受け付けた情報に基づき、前記対応データ、前記コスト情報及び前記スケジュール情報を生成して、前記情報処理装置に送信する情報入力装置と、
を備える、情報処理システム。
(付記7)
コンピュータが、コスト管理項目とスケジュール管理項目とを対応付ける対応データに基づいて、処理対象のプロジェクトに含まれる複数のコスト管理項目と該コスト管理項目に対応付けられたスケジュール管理項目とをそれぞれ特定するステップと、
前記コンピュータが取得した、前記コスト管理項目のコストの計画情報と消化率とを含むコスト情報と、前記スケジュール管理項目のスケジュールの計画情報と進捗率とを含むスケジュール情報とに基づき、判定時点における、特定されたそれぞれのコスト管理項目の消化率とスケジュールの進捗率とをそれぞれ求め、求めた消化率とスケジュールの進捗率とが予め定められた条件を満たすか否かを判定し、前記条件を満たさないコスト管理項目の有無により処理対象のプロジェクトのリスクの有無を判定するステップと、
を含む情報処理方法。
(付記8)
コンピュータに、
コスト管理項目とスケジュール管理項目とを対応付ける対応データに基づいて、処理対象のプロジェクトに含まれる複数のコスト管理項目と該コスト管理項目に対応付けられたスケジュール管理項目とをそれぞれ特定する処理と、
取得されたコスト情報とスケジュール情報とに基づき、判定時点における、特定されたそれぞれのコスト管理項目の消化率とスケジュールの進捗率とをそれぞれ求め、求めた消化率とスケジュールの進捗率とが予め定められた条件を満たすか否かを判定し、前記条件を満たさないコスト管理項目の有無により処理対象のプロジェクトのリスクの有無を判定する処理と、
を実行させるプログラム。
【符号の説明】
【0069】
100,100a 情報処理装置、101 記憶部、102 登録部、103 予測システム部、104 出力部、111 コスト予実情報DB、112 スケジュール進捗情報DB、113 進捗基準DB、114,114a 成果物DB、121 コスト情報登録部、122 スケジュール情報登録部、123 進捗基準登録部、124 進捗実績登録支援部、99 内部バス、11 CPU、12 RAM、13 RAM、14 記憶部、15 入力部、16 表示部、200 情報入力装置、300 サーバ装置、400 ネットワーク、1000 情報処理システム。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13