IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社マキタの特許一覧

<>
  • 特開-卓上切断機 図1
  • 特開-卓上切断機 図2
  • 特開-卓上切断機 図3
  • 特開-卓上切断機 図4
  • 特開-卓上切断機 図5
  • 特開-卓上切断機 図6
  • 特開-卓上切断機 図7
  • 特開-卓上切断機 図8
  • 特開-卓上切断機 図9
  • 特開-卓上切断機 図10
  • 特開-卓上切断機 図11
  • 特開-卓上切断機 図12
  • 特開-卓上切断機 図13
  • 特開-卓上切断機 図14
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023180354
(43)【公開日】2023-12-21
(54)【発明の名称】卓上切断機
(51)【国際特許分類】
   B27B 5/36 20060101AFI20231214BHJP
   B23D 45/04 20060101ALI20231214BHJP
   B23D 45/14 20060101ALI20231214BHJP
   B27B 5/20 20060101ALI20231214BHJP
【FI】
B27B5/36
B23D45/04 B
B23D45/14 A
B27B5/20 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022093587
(22)【出願日】2022-06-09
(71)【出願人】
【識別番号】000137292
【氏名又は名称】株式会社マキタ
(74)【代理人】
【識別番号】110000394
【氏名又は名称】弁理士法人岡田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】可児 利之
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 幸則
(72)【発明者】
【氏名】八島 亮太
【テーマコード(参考)】
3C040
【Fターム(参考)】
3C040AA01
3C040BB13
3C040CC05
3C040DD01
3C040GG16
3C040GG42
3C040GG44
3C040HH01
(57)【要約】
【課題】製品の切断能力やコンパクト性を良好に保ちながら支持アームを前後方向に大きく設けることができる卓上切断機が必要とされている。
【解決手段】卓上切断機1は、被切断材を載置するターンテーブル4を有する。卓上切断機1は、ターンテーブル4の後方に位置しターンテーブル4から上方に起立する支持アーム40を有する。卓上切断機1は、支持アーム40に支持されて前後方向に延出するスライドバー47を有する。卓上切断機1は、スライドバー47に装着されてスライドバー47の延出方向に移動する揺動支持部材50を有する。卓上切断機1は、揺動支持部材50に上下方向に揺動可能に支持されかつ円盤状の刃具11を回転可能に支持する切断機本体10を有する。支持アーム40は、揺動支持部材50が最後方に位置する際の側面視において揺動支持部材50とオーバーラップする前部分40cを有する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
卓上切断機であって、
被切断材を載置するテーブルと、
前記テーブルの後方に位置し前記テーブルから上方に起立する支持アームと、
前記支持アームに支持されて前後方向に延出するスライドバーと、
前記スライドバーに装着されて前記スライドバーの延出方向に移動する揺動支持部材と、
前記揺動支持部材に上下方向に揺動可能に支持されかつ円盤状の刃具を回転可能に支持する切断機本体を有し、
前記支持アームは、前記揺動支持部材が最後方に位置する際の側面視において前記揺動支持部材とオーバーラップする前部分を有する卓上切断機。
【請求項2】
請求項1に記載の卓上切断機であって、
前記支持アームは、前面視において前記揺動支持部材とオーバーラップするオーバーラップ領域と、前記揺動支持部材とオーバーラップしない非オーバーラップ領域を有し、
前記支持アームの前記前部分は、前記非オーバーラップ領域において前記オーバーラップ領域よりも前方に突出する凸部を有する卓上切断機。
【請求項3】
請求項2に記載の卓上切断機であって、
前記支持アームは、前記テーブルに連結される下部と、前記下部よりも後方に位置する上部と、前記下部と前記上部を連結して上方に向けて後方へ傾斜する中間部を有し、
前記凸部は、前記中間部から前方にかつ上下に延設する突条である卓上切断機。
【請求項4】
請求項3に記載の卓上切断機であって、
前記突条は、前記切断機本体の揺動中心を通る水平面の断面視において前記揺動支持部材と前後方向にオーバーラップする卓上切断機。
【請求項5】
請求項4に記載の卓上切断機であって、
前記突条は、前記揺動中心を通る前記水平面の断面視において後部に開口を有するV字形状である卓上切断機。
【請求項6】
請求項3~5のいずれか1つに記載の卓上切断機であって、
前記突条の上端は、左右方向において前記切断機本体に最も近い前記スライドバーの内側端よりも前記切断機本体から遠い位置に配置され、
前記突条の下端は、左右方向において前記内側端よりも前記切断機本体に近い位置に配置される卓上切断機。
【請求項7】
請求項3~6のいずれか1つに記載の卓上切断機であって、
前記突条の上端は、前記切断機本体の揺動中心より上方に配置され、
前記突条の下端は、前記揺動中心より下方に配置される卓上切断機。
【請求項8】
請求項3~7のいずれか1つに記載の卓上切断機であって、
前記突条は、側面視で前記支持アームの前記上部と前記中間部が形成する凹部に設けられる卓上切断機。
【請求項9】
請求項3~8のいずれか1つに記載の卓上切断機であって、
前記支持アームの前記下部と前記上部は、左右方向にずれて配置され、
前記突条は、前面視で前記下部と前記上部の間に設けられる卓上切断機。
【請求項10】
請求項3~9のいずれか1つに記載した卓上切断機であって、
前記スライドバーは、前記切断機本体に対して左側または右側に配置され、
前記支持アームは、左右方向において前記スライドバーが配置される側の第1側壁と、前記第1側壁と左右反対側の第2側壁を有し、
前記突条は、前記第1側壁に沿って設けられる卓上切断機。
【請求項11】
請求項10に記載の卓上切断機であって、
前記第1側壁は、前記第2側壁よりも後方に延出する卓上切断機。
【請求項12】
請求項3~11のいずれか1つに記載した卓上切断機であって、
前記支持アームの前記下部の後面は、前記支持アームの前記上部の前面よりも前方に位置する卓上切断機。
【請求項13】
請求項1~12のいずれか1つに記載の卓上切断機であって、
前記テーブルは、テーブル回転支軸を中心に水平方向に回転可能であり、
前記テーブルと前記支持アームの当接面から前記テーブル回転支軸までの距離は、前記刃具の直径よりも小さい卓上切断機。
【請求項14】
請求項1~13のいずれか1つに記載した卓上切断機であって、
前記スライドバーは、前記刃具の右方に配置される卓上切断機。
【請求項15】
請求項1~14のいずれか1つに記載した卓上切断機であって、
前記スライドバーは、前記支持アームに固定され、
前記揺動支持部材は、前記スライドバーに対してスライド可能に支持される卓上切断機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば木材等の被切断材の切断加工に用いられる卓上切断機に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の卓上切断機は、例えば被切断材を載置するテーブルと、テーブルの上方で前後方向に延出するスライドバーと、スライドバーに装着されてスライドバーに沿って移動可能な揺動支持部材を有する。揺動支持部材には、切断機本体が上下方向に揺動可能に装着される。切断機本体は、電動モータと、電動モータを動力源として回転する略円板形の刃具を有する。刃具の側面は、スライドバーと平行である。刃具を回転させ、切断機本体を下方のベースに載置された被切断材に向けて下動させる。これにより刃具が被切断材に切り込まれる。さらに切断機本体を揺動支持部材と共にスライドバーの延出方向に沿って移動させる。これにより刃具が被切断材に対して水平方向に移動する。これにより被切断材をスライドバーの延出方向に沿って切断できる。
【0003】
スライドバーは、刃具の移動を妨げないように、卓上切断機の手前側に位置する使用者から見て刃具の右側面より右方または左側面より左方に配置される。特許文献1に記載の発明は、刃具の右側面より右方において刃具の側面に沿って延びるスライドバーを有する。特許文献2に記載の発明は、刃具の左側面より左方において刃具の側面に沿って延びるスライドバーを有する。
【0004】
スライドバーは、切断機本体の後方で起立する支持アームによって支持される。支持アームが後方へ移動した揺動支持部材と干渉する場合、卓上切断機の切断能力が下がってしまう。そのため従来の支持アームは、揺動支持部材と干渉しないようにフラットな形状の前部分を有していた。また、従来の支持アームは、製品全体の前後長がコンパクトに抑えられていた。
【0005】
支持アームを前後方向に大きく設けることにより、上下方向に揺動する切断機本体を安定した状態で支持できる。これにより刃具を被切断材に切り込ませる安定性や精度が向上する。しかしながら従来の卓上切断機では、上述のように製品の切断能力やコンパクト性を考慮すると、支持アームの前後方向の大きさが限られていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2020-163813号公報
【特許文献2】特開2021-24046号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって製品の切断能力やコンパクト性を良好に保ちながら支持アームを前後方向に大きく設けることができる卓上切断機が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一つの特徴によると卓上切断機は、被切断材を載置するテーブルを有する。卓上切断機は、テーブルの後方に位置しテーブルから上方に起立する支持アームを有する。卓上切断機は、支持アームに支持されて前後方向に延出するスライドバーを有する。卓上切断機は、スライドバーに装着されてスライドバーの延出方向に移動する揺動支持部材を有する。卓上切断機は、揺動支持部材に上下方向に揺動可能に支持されかつ円盤状の刃具を回転可能に支持する切断機本体を有する。支持アームは、揺動支持部材が最後方に位置する際の側面視において揺動支持部材とオーバーラップする前部分を有する。
【0009】
したがって揺動支持部材を最後方に移動させる際、支持アームの前部分と揺動支持部材が前後方向にオーバーラップする。そのため卓上切断機の切断能力を下げることなく支持アームの前後長さを長くすることができる。また、支持アームの後部分を大きくすることなく支持アームの前後長さを長くすることができる。これにより卓上切断機のコンパクト性を良好に保ちながら支持アームを前後方向に大きく設けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本開示の実施例に係る卓上切断機を左方から見た全体斜視図である。
図2】卓上切断機を右方から見た全体斜視図である。
図3】切断機本体が上死点かつ最前方に位置する状態の卓上切断機の左側面図である。
図4】切断機本体が上死点かつ最前方に位置する状態の卓上切断機の上面図である。
図5】切断機本体が上死点かつ最後方に位置する状態の卓上切断機の左側面図である。
図6】切断機本体が上死点かつ最後方に位置する状態の卓上切断機の右側面図である。
図7】切断機本体が上死点かつ最後方に位置する状態の卓上切断機の上面図である。
図8】切断機本体が上死点に位置する状態の卓上切断機の前面図である。
図9】切断機本体が左方に傾動しかつ下死点に位置する状態の卓上切断機の前面図である。
図10】切断機本体が上死点に位置する状態の卓上切断機の後面図である。
図11図6中XI-XI線断面矢視図であって切断機本体の横断面図である。
図12図5中XII-XII線断面矢視図であって切断機本体と揺動支持部材と支持アームの横断面図である。
図13】ベースを除いた卓上切断機の一部横断面を含む下面図である。
図14】支持アームの前面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本開示の他の特徴によると支持アームは、前面視において揺動支持部材とオーバーラップするオーバーラップ領域を有する。支持アームは、揺動支持部材とオーバーラップしない非オーバーラップ領域を有する。支持アームの前部分は、非オーバーラップ領域においてオーバーラップ領域よりも前方に突出する凸部を有する。したがって支持アームと揺動支持部材は、前面視で左右方向にオーバーラップする。そのため支持アームが左右方向に大型化することを抑制できる。しかも支持アームから前方に突出する凸部を非オーバーラップ領域に設けることで、支持アームの前後長さを長く確保できる。
【0012】
本開示の他の特徴によると支持アームは、テーブルに連結される下部を有する。支持アームは、下部よりも後方に位置する上部を有する。支持アームは、下部と上部を連結して上方に向けて後方へ傾斜する中間部を有する。凸部は、中間部から前方にかつ上下に延設する突条である。したがって凸部によって中間部の剛性を向上させることができる。そのため中間部の前部に連結される下部と、中間部の後部に連結される上部との間で前後方向の剛性を向上させることができる。しかも凸部を中間部から前方に突出させることで、製品全体が後方に大きくなることを抑制できる。
【0013】
本開示の他の特徴によると突条は、切断機本体の揺動中心を通る水平面の断面視において揺動支持部材と前後方向にオーバーラップする。したがって切断機本体を下方へ揺動させる際、切断機本体の揺動中心に下向きの力が加わる。揺動中心に加わる力によって、支持アームにねじりモーメントが発生する。支持アームにおいてねじりモーメントが大きく作用する箇所に突条を設けることにより、ねじりモーメントに対する支持アームの剛性を効果的に向上させることができる。これにより製品を大型化することなく、ねじりモーメントに対する支持アームの剛性を向上させることができる。
【0014】
本開示の他の特徴によると突条は、揺動中心を通る水平面の断面視において後部に開口を有するV字形状である。したがって突条を軽量かつ高い剛性で設けることができる。そのため支持アームの質量の増加を最小限に抑えながら、支持アームの剛性を向上させることができる。
【0015】
本開示の他の特徴によると突条の上端は、左右方向において切断機本体に最も近いスライドバーの内側端よりも切断機本体から遠い位置に配置される。突条の下端は、左右方向において内側端よりも切断機本体に近い位置に配置される。したがってスライドバーの内側端は、切断機本体を下方へ揺動する際に切断機本体側に傾いた下向きの力を受ける。そのためスライドバーを支持する支持アームには、左右方向において切断機本体が位置する側へ傾くねじりモーメントが発生する。スライドバーの内側端を左右方向において突条の両端の間に配置することで、ねじりモーメントに対する支持アームの剛性を向上させることができる。
【0016】
本開示の他の特徴によると突条の上端は、切断機本体の揺動中心より上方に配置される。突条の下端は、揺動中心より下方に配置される。したがって切断機本体を下方へ揺動する際、支持アームには前方へ傾くねじりモーメントが発生する。切断機本体の揺動中心を上下方向において突条の両端の間に配置することで、ねじりモーメントに対する支持アームの剛性を向上させることができる。
【0017】
本開示の他の特徴によると突条は、側面視で支持アームの上部と中間部が形成する凹部に設けられる。したがって支持アームの凹部は、揺動支持部材または切断機本体に対する逃がしとして設けられる。突条を設けることにより、支持アームの凹部の剛性を高めることができる。これにより製品のコンパクト性を維持しかつ支持アームと揺動支持部材との干渉を抑制しながら、支持アームの剛性を向上させることができる。
【0018】
本開示の他の特徴によると支持アームの下部と上部は、左右方向にずれて配置される。突条は、前面視で下部と上部の間に設けられる。したがって切断機本体を下方へ揺動する際、支持アームの上部には、左右方向において切断機本体が位置する側に傾くねじりモーメントが加わる。突条を左右方向にずれた下部と上部の間に設けることで、左右方向に傾くねじりモーメントに対する支持アームの剛性を効果的に向上させることができる。
【0019】
本開示の他の特徴によるとスライドバーは、切断機本体に対して左側または右側に配置される。支持アームは、左右方向においてスライドバーが配置される側の第1側壁を有する。支持アームは、第1側壁と左右反対側の第2側壁を有する。突条は、第1側壁に沿って設けられる。したがって切断機本体を下方へ揺動させる際、支持アームに作用するねじりモーメントの影響は、切断機本体から遠い第1側壁の方が切断機本体に近い第2側壁よりも大きい。そのため突条を第1側壁に沿って設けることで、ねじりモーメントに対する支持アームの剛性を効果的に向上させることができる。
【0020】
本開示の他の特徴によると第1側壁は、第2側壁よりも後方に延出する。したがって高い剛性を必要とする第1側壁の剛性を向上させながら、第2側壁をコンパクトに設けることができる。これにより支持アームの大型化を抑制しながら、支持アームの剛性を効果的に向上させることができる。
【0021】
本開示の他の特徴によると支持アームの下部の後面は、支持アームの上部の前面よりも前方に位置する。したがって支持アームの剛性を良好に保ちながら、揺動支持部材と支持アームの干渉を抑制できる。
【0022】
本開示の他の特徴によるとテーブルは、テーブル回転支軸を中心に水平方向に回転可能である。テーブルと支持アームの当接面からテーブル回転支軸までの距離は、刃具の直径よりも小さい。したがって切断機本体の前後方向のストロークを維持しながら、支持アームの最前に位置する当接面をテーブル回転支軸に近づけることができる。そのため卓上切断機の切断能力とコンパクト性を両立できる。
【0023】
本開示の他の特徴によるとスライドバーは、刃具の右方に配置される。したがって右手で卓上切断機を操作する使用者から見て、刃具の切込み位置の視認性を良好にできる。
【0024】
本開示の他の特徴によるとスライドバーは、支持アームに固定される。揺動支持部材は、スライドバーに対してスライド可能に支持される。したがって揺動支持部材をスライドさせる際、スライドバーの前後位置は変化しない。そのため製品のコンパクト性を維持しながら揺動支持部材と切断機本体を前後方向に移動させることができる。
【0025】
本開示の実施例を図1~14に基づいて説明する。本実施例ではいわゆるスライドマルノコと称される卓上切断機1を例示する。図1,2に示すように卓上切断機1は、卓上や床上等に載置されるベース2と、被切断材を載置するためのターンテーブル4と、ターンテーブル4の上方に位置する切断機本体10を有する。ターンテーブル4は、ベース2の上方において上下方向に延びるテーブル回転支軸2aを中心に水平方向に回転可能に支持される。切断機本体10には、チップソー(英語名:tipped saw blade)と称される略円板形の刃具(丸鋸刃)11が回転可能に支持される。使用者は、卓上切断機1の手前に位置して切断作業を行う。以下の説明において前後方向は使用者から見て手前を前側とする。上下左右方向については使用者を基準にして規定する。
【0026】
図1,4に示すようにターンテーブル4のテーブル上面4aは、平面視で略円形状であり水平に延出する。ターンテーブル4の略円板形状の中央にテーブル回転支軸2aが位置する。ベース2は、ターンテーブル4の左右両側にテーブル上面4aと同じ上面高さの補助テーブル3を有する。ターンテーブル4は、刃具11の側面に沿って前方へ延出するテーブル延長部5を有する。ターンテーブル4及びテーブル延長部5の上面には刃口板5aが設けられる。刃口板5aの中央には、刃具11の側面に沿って延びる切欠き状の溝孔5bが設けられる。
【0027】
図2,3に示すように、テーブル延長部5の下部には、テーブル延長部5を下から支持するアジャストボルト67が設けられる。アジャストボルト67は、テーブル延長部5に支持されて、ねじ操作によって上下動可能である。アジャストボルト67を上下動させてアジャストボルト67の下端を設置面Fと当接させる。これによりテーブル延長部5の高さを調整できる。また、テーブル延長部5の設置のガタツキを解消できる。
【0028】
図3,4に示すようにターンテーブル4と補助テーブル3の上方には、左右方向に延びかつ上方に延びる壁形状の位置決めフェンス6が設けられる。位置決めフェンス6は、左右の補助テーブル3に支持される。位置決めフェンス6の前面である位置決め面6aは、ターンテーブル4の回転中心であるテーブル回転支軸2aを通る鉛直面上に位置する。ターンテーブル4に載置される被切断材は、位置決め面6aに当てることで前後方向に位置決めされる。
【0029】
図1,2に示すようにベース2の前部の略半周の領域には、円弧形状のマイタスケールプレート7が設けられる。マイタスケールプレート7は、テーブル上面4aよりも下方において水平に延出する。マイタスケールプレート7は、ターンテーブル4の左右に設けられたインジケータ8と協働してターンテーブル4の回転角度を表示する。ターンテーブル4の回転角度は、刃具11の側面と位置決めフェンス6の位置決め面6aとの角度である。ターンテーブル4を左右のいずれかに回転させることによって、刃具11を位置決めフェンス6の位置決め面6aに対して斜めの姿勢にすることができる。この姿勢で被削材を切断することを、斜め切り(英語名:miter cut)と呼んでいる。マイタスケールプレート7には、径方向に延びる溝状の複数の位置決め凹部7bが設けられる。位置決め凹部7bは、マイタスケールプレート7の周方向に所定の角度間隔で設けられる。位置決め凹部7bには、後述する位置決めピン66aの先端が進入可能である。マイタスケールプレート7は、複数の固定ねじ7aによってベース2に固定される。固定ねじ7aは、マイタスケールプレート7を上下方向に貫通する長孔に挿入される。固定ねじ7aを緩めてマイタスケールプレート7を左右方向に動かすことにより位置決めフェンス6と刃具11の角度を微調整できる。例えば位置決めピン66aが直角位置の位置決め凹部7bに挿入された状態であれば、刃具11と位置決めフェンス6の直角を精密に調整できる。この調整は、主に製品の生産過程で行われる。
【0030】
図1,2に示すように、ターンテーブル4の後部には、前後方向を軸方向とする略円柱状のアーム支持部4bが設けられる。アーム支持部4bの後方には、略上方に延びる支持アーム40が設けられる。支持アーム40は、前後方向に延びる左右傾動支軸40aを中心にして、アーム支持部4bに対して左右方向に傾動可能に支持される。支持アーム40の構造については後で詳述する。
【0031】
図1,2に示すようにアーム支持部4bは、左右一対の傾斜ストッパボルト4dを有する。傾斜ストッパボルト4dの先端は、アーム支持部4bの内部に突出する。傾斜ストッパボルト4dの突出量は、六角棒スパナ等を利用して傾斜ストッパボルト4dを軸周りに回転させることで調整できる。この調整は、主に製品の生産過程で行われる。
【0032】
図3,10に示すように支持アーム40の下部41の後部には、最大傾斜角度切替レバー48が設けられる。最大傾斜角度切替レバー48のレバー軸は、前方に延出する。最大傾斜角度切替レバー48のレバー軸は、支持アーム40を左右に傾動させることで傾斜ストッパボルト4dと当接する。レバー軸が左右いずれかの傾斜ストッパボルト4dに当接する角度まで、支持アーム40を左右方向に傾動させることができる。最大傾斜角度切替レバー48を回転させることで、傾斜ストッパボルト4dと当接するレバー軸の部位が切替えられる。これにより左右傾動支軸40aを中心とする最大傾斜角度を、例えば45°から46°へと変更できる。刃具11を左右に傾動させることでターンテーブル4に載置された被切断材に対していわゆる傾斜切り(英語名:bevel cut)をすることができる。
【0033】
図2,3に示すように支持アーム40の上部43には、刃具11の側面と平行かつ水平方向に延出する長尺状のスライドバー47が装着される。スライドバー47は、上部43の前面43aに設けられたバー支持部43bに装着され、支持アーム40に対して移動しないように固定される。スライドバー47は、上下方向に並設された上方の第1バー47aと下方の第2バー47bを有する。第1バー47aと第2バー47bには、揺動支持部材50が前後方向にスライド可能に装着される。揺動支持部材50のバー装着部50cには、第1バー47aと第2バー47bそれぞれを挿通可能な貫通孔が設けられる。バー装着部50cの貫通孔とスライドバー47との間にベアリングが介在される。これにより揺動支持部材50がスライドバー47に沿ってスライド可能である。
【0034】
図3,4,8に示すように切断機本体10は、バー装着部50cの左方で揺動支持部材50に連結される。第1バー47aと第2バー47bは、刃具11が垂直な状態で切断機本体10よりも右方に位置する。第2バー47bの左端(内側端)47c(を通る仮想鉛直面Z)は、スライドバー47のうち前面視で切断機本体10に最も近くに位置する。揺動支持部材50を前後方向にスライドさせることにより、ターンテーブル4に載置された例えば幅広の被切断材を切断できる。バー装着部50cには、ノブ50dが設けられる。ノブ50dを締付け方向に回転させることにより、揺動支持部材50をスライドバー47に対して前後方向に移動しないように固定できる。
【0035】
図1,3に示すように切断機本体10は、左右方向に延出する上下揺動支軸10aを中心にして揺動支持部材50に対して上下方向に揺動可能である。上下揺動支軸10aは、刃具11の後方に位置する。切断機本体10を下方へ揺動させることでターンテーブル4に載置した被切断材に刃具11を切り込ませることができる。上下揺動支軸10aの周囲には、切断機本体10を上死点に向けて上方へ付勢するトーションばね10b(図12参照)が設けられる。
【0036】
図1,3に示すように、切断機本体10は、刃具11を覆う固定カバー12と可動カバー13を有する。固定カバー12は、刃具11の上側半周の範囲を左右両側及び径方向外方から覆う。固定カバー12の左側部には、刃具11の回転方向を示す白抜きの矢印12aが表示される。可動カバー13は、刃具11の下側半周の範囲を覆うことが可能である。可動カバー13は、切断機本体10の上下揺動に連動して回転し、刃具11の下側半周範囲を開閉する。切断機本体10を上方に揺動させる場合、可動カバー13が閉じ位置方向(図3において時計回り方向)に回転する。切断機本体10が上死点に位置する際には刃具11の下側半周範囲が覆われる。切断機本体10を下方に揺動させる場合、可動カバー13が開き位置方向(図3において反時計回り方向)に回転する。そのため刃具11の下側半周範囲が露出され、露出範囲の刃具11をターンテーブル4に載置した被切断材に切り込ませることができる。
【0037】
図11に示すように刃具11は、左右方向に延出しかつ切断機本体10に回転可能に支持された出力軸25に一体に取り付けられる。刃具11は、回転中心を左右両側からアウタフランジ15とインナフランジ16で挟まれた状態で、固定ねじ14を締め込まれることで出力軸25に取り付けられる。
【0038】
図1,3に示すように固定カバー12の後部下側には、集塵ガイド17が設けられる。集塵ガイド17は、上下方向に延出しかつ前方が開口した平面視略C字形状の壁形状を有する。集塵ガイド17は、刃具11が被切断材を切断する際に生じる切粉の飛散を抑制する。集塵ガイド17の上部は、切断機本体10の後部から後方に延びる粉塵排出口17aと連通する。粉塵排出口17aを別途用意した集塵機と集塵ホースを介して接続する。これにより集塵ガイド17周りに飛散した切粉を集塵機に送ることができる。
【0039】
図6,8,10に示すように切断機本体10の右側部には、下死点ストッパ18が設けられる。下死点ストッパ18は、切断機本体10にねじ結合されるボルト18bを有する。ボルト18bの先端の突出部18aが下方へ突出する。突出部18aの突出長さは、例えばボルト18bの頭部の六角孔に六角棒スパナを差し込んで回転させることにより変更できる。これにより切断機本体10の下死点の位置を微調整できる。揺動支持部材50の右側前部には、前方へ突出する突起部が設けられる。この突起部の上面には、切断機本体10を下死点まで下げる際に突出部18aと当接する下死点ストッパ当接部50aが設けられる。
【0040】
図6,8に示すように固定カバー12の右側部には、右方へ突出する上死点ストッパ19が設けられる。上死点ストッパ19は、下死点ストッパ18よりも下方位置に設けられる。上死点ストッパ19は、ゴム製のスリーブにて形成され、固定カバー12にねじ止めされる。揺動支持部材50の右側前部には、上死点ストッパ当接部50bが設けられる。上死点ストッパ当接部50bは、下死点ストッパ当接部50aが設けられる突起部の下面側に設けられる。上死点ストッパ19が上死点ストッパ当接部50bに当接することで、切断機本体10の上動が上死点で停止される。
【0041】
図1に示すように揺動支持部材50の前部の左側面には、左方へ延出する下死点ロックピン51が設けられる。下死点ロックピン51は、左右方向に移動可能である。固定カバー12には、切断機本体10が下死点に移動する際に下死点ロックピン51が進入可能な貫通孔が設けられる。下死点ロックピン51の左端を押して右方へ移動させ、下死点ロックピン51を固定カバー12の貫通孔に進入させることにより、切断機本体10を下死点でロックできる。
【0042】
図6,7に示すように切断機本体10は、固定カバー12の右方にモータハウジング20を有する。モータハウジング20は、左右方向において刃具11とスライドバー47の間に設けられる。モータハウジング20には電動モータ21が収容される。電動モータ21のモータ軸21a(図11参照)は、刃具11の側面と平行なモータ軸線Jに沿って前後方向に延出する。
【0043】
図11に示すように電動モータ21には、DCブラシレスモータと称されるモータが用いられる。電動モータ21の固定子21bは、モータハウジング20の内周面に回転不能に支持される。電動モータ21の回転子21cは、固定子21bの内周側に配置される。回転子21cは、モータ軸21aに取付けられてモータ軸21aと一体で回転可能である。回転子21cの回転角度は、モータハウジング20の後部内周面に設けられたセンサ基板21dによって検知される。
【0044】
図11に示すようにモータ軸21aの延出方向においてモータハウジング20の後面(反ギヤ側端面)には、外気を取り込み可能な吸気口20aが設けられる。モータ軸21aの延出方向において電動モータ21の前方(ギヤ側)には、ファン22がモータ軸21aと一体に回転可能に取り付けられる。電動モータ21を起動させてファン22が回転すると、吸気口20aからモータハウジング20内に冷却風が導入される。導入された冷却風がモータ軸21aの延出方向前方のファン22に向かって流れる。ファン22まで流れた冷却風は、モータハウジング20のギヤ側外周面に設けられた排気口から排出される。
【0045】
図11に示すようにモータ軸21aの延出方向においてモータハウジング20の前部には、ギヤハウジング23が連結される。モータ軸21aの延出方向前部は、ギヤハウジング23内に進入する。モータ軸21aの延出方向前部には、駆動側ベベルギヤ21eが一体に取付けられる。ギヤハウジング23は、固定カバー12の右側面にも連結される。ギヤハウジング23には、左右方向に延出する中間軸24が軸回りに回転可能に収容される。中間軸24の左部には、減速ギヤ24bが一体部品として形成される。中間軸24の右部には、従動側ベベルギヤ24aが取付けられる。駆動側ベベルギヤ21eと従動側ベベルギヤ24aは、互いに噛合する。これによりモータ軸21aの回転動力が中間軸24へ減速して伝達される。
【0046】
図11に示すように中間軸24の下方には、出力軸25が中間軸24と平行な姿勢で軸回りに回転可能に配置される。出力軸25の右部には、減速ギヤ25aが取付けられる。減速ギヤ24bと減速ギヤ25aは、互いに噛合する。中間軸24の回転動力は、かくしてモータ軸21aの回転動力が減速されて出力軸25に伝達することにより刃具11が回転する。
【0047】
図3,6に示すようにモータハウジング20の後方上側には矩形箱形のコントローラハウジング26が設けられる。コントローラハウジング26には、コントローラ27が収容される。コントローラ27は、浅い略直方体のケースと、ケース内に収容されかつ樹脂モールドされた制御基板を有する。コントローラ27には、主として電動モータ21の動作制御を行うための制御回路、駆動回路、オートストップ回路等が搭載される。制御回路は、回転子21c(図11参照)の位置情報に基づいて電動モータ21に制御信号を送信するマイコンを有する。駆動回路は、制御回路から受信した制御信号に基づいて電動モータ21の電流をスイッチングするFETを有する。オートストップ回路は、バッテリ29の状態の検出結果に応じて過放電又は過電流状態とならないように電動モータ21への電力供給を遮断する。コントローラハウジング26の左右側部には、外気を取り込み可能な吸気口26aが設けられる。コントローラハウジング26の内部は、モータハウジング20の内部と連通している。ファン22を回転させることで、吸気口26aからコントローラハウジング26内に冷却風が導入され、コントローラ27が冷却される。
【0048】
図3,6に示すように、コントローラハウジング26の後部には、バッテリ取付部28が設けられる。バッテリ取付部28の取付面は、切断機本体10が上死点に位置する状態で後方を向きかつ概ね垂直に延出する。バッテリ取付部28には、略矩形箱形のバッテリ29を上方から下方へスライドさせて装着できる。また、バッテリ29は、下方から上方へスライドさせることでバッテリ取付部28から取外すことができる。バッテリ29は、例えば出力電圧が36Vのリチウムイオンバッテリである。バッテリ29は、バッテリ取付部28から取外して別途用意した充電器を利用して繰り返し充電できる。バッテリ29は、ねじ締め機や電気ドリル等のその他の充電式電動工具との間で電源として使い回すことができる。
【0049】
図3,4,8に示すように切断機本体10はハンドル部30を有する。ハンドル部30の前部には、ループ形状の操作ハンドル31が設けられる。操作ハンドル31は、固定カバー12とスライドバー47の左右方向の間に設けられる。操作ハンドル31の内周側には、スイッチレバー32が設けられる。スイッチレバー32は、使用者が操作ハンドル31を把持した状態で指を掛けて引くことができる。スイッチレバー32を引くと電動モータ21が起動して刃具11が回転する。操作ハンドル31の前面にはロックオフボタン33が設けられる。ロックオフボタン33を押してない状態では、スイッチレバー32の引き操作が作動せずロック状態である。ロックオフボタン33を押すことで、スイッチレバー32を引く操作が可能になる。これにより不意な電動モータ21の起動が回避される。
【0050】
図3,4に示すようにハンドル部30は、操作ハンドル31の後方にループ形状のキャリングハンドル34を有する。キャリングハンドル34の一端は、固定カバー12の左側部に連結される。キャリングハンドル34の他端は、コントローラハウジング26の左側部に連結される。キャリングハンドル34は、切断機本体10を下死点に移動させた状態で前後方向に概ね水平に延出する。下死点ロックピン51で切断機本体10を下死点でロックした状態で、使用者はキャリングハンドル34を把持して卓上切断機1を持ち運びできる。
【0051】
図2,4,6に示すように操作ハンドル31の右側部には、スイッチ35,36が設けられる。スイッチ35を押すことで、スミ線合わせ用のレーザ照射器37(図8参照)のレーザ光をオンオフ切替えできる。スイッチ36を押すことで、切断機本体10の上方に設けられた照明具38の照射光をオンオフ切替えできる。照明具38は、操作ハンドル31の上部から左方へ延出するアーム38aに支持される。照明具38は、刃具11の切断領域の周辺を照射する。操作ハンドル31の後部には、通信アダプタ39を挿入して装着できる。通信アダプタ39は、例えば卓上切断機1とは別に設置される集塵機等の他の付帯設備との間で無線通信が可能である。無線通信によって卓上切断機1と付帯設備の起動動作や停止動作を連動させることができる。
【0052】
図1,3に示すようにテーブル延長部5の下部には、ターンテーブル固定機構60が設けられる。テーブル延長部5の前部には、グリップ部61が設けられる。グリップ部61は、使用者が把持して回転させやすいように周縁部に凹凸形状を有する。使用者は、グリップ部61を把持してターンテーブル4をベース2に対して水平方向に回転させることができる。グリップ部61からテーブル延長部5の内部後方に向けて固定ロッドが前後方向に延出する。グリップ部61を軸回りに回転させると、固定ロッドが前後方向に変位する。固定ロッドを後方に変位させて後端をベース2と係合させることで、ターンテーブル4をベース2に対して任意のマイタ角度で位置決めできる。固定ロッドを前方に変位させることで、任意のマイタ角度におけるターンテーブル4の位置決めを解除できる。
【0053】
図3,13に示すようにテーブル延長部5の下部には、ポジティブロック機構65が設けられる。ポジティブロック機構65を利用することで、マイタスケールプレート7の位置決め凹部7bに対応した所定のマイタ角度でターンテーブル4を位置決めできる。ポジティブロック機構65は、ロック解除レバー66と位置決めピン66aを有する。ロック解除レバー66は、テーブル延長部5の前部のグリップ部61よりも後方に設けられる。位置決めピン66aは、テーブル延長部5の下部においてテーブル延長部5の長手方向に沿って前後方向に延出する。位置決めピン66aは、マイタスケールプレート7と略同じ高さで前後方向に移動可能に設けられる。
【0054】
図3,13に示すように位置決めピン66aの前部は、ロック解除レバー66と連結される。ロック解除レバー66を下方に押すと、圧縮ばね66bの付勢力に抗して位置決めピン66aが前方へ変位する。前方に変位した位置決めピン66aの後端は、位置決め凹部7bの外側に位置し、位置決め凹部7bとは係合していない。そのためターンテーブル4の位置決めが解除されている場合、グリップ部61を把持してターンテーブル4を左右方向に自由に回転させることができる。ロック解除レバー66を上方に上げると、圧縮ばね66bの付勢力によって位置決めピン66aが後方に移動する。位置決めピン66aの後端は、マイタスケールプレート7の外周縁に当接する。グリップ部61を把持してターンテーブル4を水平方向に回転させると、マイタスケールプレート7の外周縁に設けられた何れかの位置決め凹部7bに位置決めピン66aが進入する。かくしてターンテーブル4は、位置決め凹部7bに対応した所定のマイタ角度の位置で位置決めされる。
【0055】
図3,13に示すようにテーブル延長部5の前部には、支持アーム40を左右方向に傾動可能に位置保持する傾動固定機構70が設けられる。傾動固定機構70は、傾動固定操作部71と伝達軸73を有する。傾動固定操作部71は、グリップ部61とテーブル延長部5の前端の間に設けられる。傾動固定操作部71は、グリップ部61と同軸の軸回りに回転させることができる。傾動固定操作部71は、使用者が把持して回転させやすいように、グリップ部61の凹凸形状とは異なるパターンの凹凸形状を周縁部に有する。そのため使用者が把持した時に傾動固定操作部71とグリップ部61を容易に判別でき、誤操作を防止できる。
【0056】
図13に示すように伝達軸73は、テーブル延長部5の長手方向に沿って前後方向に延出する。伝達軸73は、支持アーム40の下部41まで延出する。伝達軸73の前部は、傾動固定操作部71と減速ギヤ部72に連結される。傾動固定操作部71の回転動力は、減速ギヤ部72で減速されて伝達軸73を軸回りに回転させる。下部41よりも前方において、伝達軸73の後部にスラストニードルベアリング74と受け部75が取付けられる。受け部75は、スラストニードルベアリング74の前方で伝達軸73に固定される。伝達軸73の後端は、下部41の内部に位置し、ナット76が取付けられる。ナット76は、下部41に対して伝達軸73の軸回りの回転が規制されている。スラストニードルベアリング74および受け部75とナット76は、アーム支持部4bと下部41を前後方向に挟んだ状態である。
【0057】
図13に示す伝達軸73を軸回りに回転させて伝達軸73の後端とナット76を締結させる。この時に下部41とアーム支持部4bは、スラストニードルベアリング74および受け部75とナット76との間で生じる軸力によって前後方向に互いに押圧される。かくして支持アーム40は、アーム支持部4bに対して所定の左右傾動角度で位置決めされる。伝達軸73を軸回りに逆方向に回転させると、伝達軸73に対するナット76の締結が緩む。この時、スラストニードルベアリング74および受け部75とナット76の間の軸力が解除される。そのため支持アーム40は、アーム支持部4bに対して左右傾動支軸40a(図8参照)の軸回りに左右に傾動可能になる。
【0058】
図3,8,14に示すように支持アーム40は、側面視および前面視で屈曲したいわゆるクランク形状に設けられる。支持アーム40は、下部41と、下部41よりも後方に位置する上部43と、下部41と上部43の間を連結する中間部42を有する。下部41,中間部42,上部43は、同じ材料で一体に設けられる。下部41と上部43は、それぞれクランク形状の腕部に相当する。下部41は、左右傾動支軸40aを中心とする略円筒状である。中間部42は、下部41から上部43の上下方向の中間に位置する。中間部42は、刃具11が垂直な状態で、上方に向けて後方へ傾斜しかつ右方に向けて傾斜する。上部43は、中間部42から上方に向けて右方へ傾斜して延出する。上部43は、刃具11が垂直な状態で、側面視で略垂直に延出し、下部41よりも右方に位置する。支持アーム40の右側壁である第1側壁44は、支持アームの左側壁である第2側壁よりも切断機本体10から遠くに位置する。
【0059】
図3に示すように下部41の前面である当接面41aは、アーム支持部4bの後面である当接面4cと摺動可能に当接する。当接面41aは、テーブル回転支軸2aからの水平方向の距離が刃具11の直径11aよりも短くなるように配置される。下部41の後面41bは、刃具11が垂直な状態で略垂直に起立する。後面41bは、上部43の前面43aよりも前方に位置する。
【0060】
図14に示すように下部41の中央には、左右傾動支軸40a(図10参照)が挿通可能に前後方向に貫通する円形の挿通孔41cが設けられる。挿通孔41cの下方には、下部41には、前後方向に貫通する円形の挿通孔41dが設けられる。挿通孔41dには、最大傾斜角度切替レバー48(図10参照)から前方へ延出するレバー軸が挿通される。下部41には、挿通孔41cを中心にして周方向に延出しかつ下部41を前後方向に貫通する円弧状孔41eが設けられる。円弧状孔41eには、傾動固定機構70の伝達軸73(図13参照)の後端が挿通される。伝達軸73は、支持アーム40を左右に傾動させる際に円弧状孔41e内で左右傾動支軸40aを中心にして周方向に移動する。
【0061】
図3,5に示すように上方に向けて後方へ傾斜する中間部42と、上下方向に起立する上部43との間には、側面視で凹形状の凹部42aが形成される。そのため中間部42の上方に位置する支持アーム40の前部分40cには、側面視で揺動支持部材50が進入可能なスペースが形成される。
【0062】
図3,8,14に示すように支持アーム40は、前部分40cにおいて中間部42と上部43の下方領域から前方へ突出する突条(凸部)46を有する。突条46は、下部41,中間部42,上部43と同じ材料で相互に一体に設けられる。突条46は、支持アーム40の右側部に設けられる。突条46は、第1側壁44に沿って延出しかつ上下方向に延出する。突条46は、側面視および上面視で略三角形状である。
【0063】
図3,8,14に示すように突条46の下端46eは、略三角形状の1つの頂点であり、中間部42の下端の右側部に位置する。下端46eは、刃具11が垂直な状態で、前面視でスライドバー47の内側端47cを通る仮想鉛直面Zよりも左方(切断機本体10に近い側)かつ上下揺動支軸10aの下方に位置する。突条46の上端46dは、略三角形状の1つの頂点であり、上部43のバー支持部43bの下方に位置する。上端46dは、下端46eよりも後方に位置する。上端46dは、刃具11が垂直な状態で、前面視でスライドバー47の内側端47cを通る仮想鉛直面Zよりも右方(切断機本体10から遠い側)かつ上下揺動支軸10aの上方に位置する。突条46の略三角形状の3つ目の頂点は、凹部42aに位置する。
【0064】
図12,14に示すように突条46の右壁46aと左壁46bは、それぞれ平面状に延出する。右壁46aは、第1側壁44に倣って設けられる。右壁46aと左壁46bは、前端においてV字状に交差する。突条46の後部には、上下方向に長い溝状の開口46cが設けられる。開口46cは、前方に向けて凹形状である。開口46cの右底壁は、右壁46aと略平行に延出する。開口46cの左底壁は、左壁46bと略平行に延出する。かくして突条46は、上下揺動支軸10aを通る水平面上において2つの平板形状がV字状に交差した楔形状に形成される。
【0065】
図10に示すように支持アーム40の後部には、右側の第1側壁44と左側の第2側壁45との間で直線状に延出する複数のリブ40bが設けられる。リブ40bは、支持アーム40の左側部分よりも右側部分の方が多くなるように設けられる。例えば、刃具11が垂直な状態において、切断機本体10よりも右方の領域の方が、切断機本体10と左右方向にオーバーラップする領域よりもリブ40bが密に設けられる。突条46の開口46cの側壁は、一部においてリブ40bに倣って形成される。
【0066】
図3に示すように第1側壁44は、中間部42と上部43において上部43の後面43cと同じ後方位置まで延出する。一方、第2側壁45は、中間部42の下端において下部41の後面41bと略同じ前後位置である。第2側壁45は、中間部42の上端において上部43の後面43cと略同じ前後位置である。したがって第1側壁44は、第2側壁45よりも後方に長く延びている領域が広い。
【0067】
図5,8,9に示すように支持アーム40は、揺動支持部材50を最後方まで移動させる際、側面視で前部分40cにおいて揺動支持部材50とオーバーラップする。突条46は、揺動支持部材50を最後方まで移動させる際、側面視で揺動支持部材50とオーバーラップする。支持アーム40の前部分40cは、前面視で揺動支持部材50とオーバーラップするオーバーラップ領域P1(図14においてハッチングで示す領域)と、揺動支持部材50とはオーバーラップしない非オーバーラップ領域P2(図14においてハッチングされていない領域)に区分される。突条46は、図8に示す刃具11が垂直な状態と、図9に示す斜め切りの状態のいずれにおいても、非オーバーラップ領域P2に位置しておりオーバーラップ領域P1には進入していない。したがって突条46は、揺動支持部材50と干渉しない位置に設けられる。
【0068】
上述するように卓上切断機1は、図3,5に示すように被切断材を載置するターンテーブル4を有する。卓上切断機1は、ターンテーブル4の後方に位置しターンテーブル4から上方に起立する支持アーム40を有する。卓上切断機1は、支持アーム40に支持されて前後方向に延出するスライドバー47を有する。卓上切断機1は、スライドバー47に装着されてスライドバー47の延出方向に移動する揺動支持部材50を有する。卓上切断機1は、揺動支持部材50に上下方向に揺動可能に支持されかつ円盤状の刃具11を回転可能に支持する切断機本体10を有する。支持アーム40は、揺動支持部材50が最後方に位置する際の側面視において揺動支持部材50とオーバーラップする前部分40cを有する。
【0069】
したがって揺動支持部材50を最後方に移動させる際、支持アーム40の前部分40cと揺動支持部材50が前後方向にオーバーラップする。そのため卓上切断機1の切断能力を下げることなく支持アーム40の前後長さを長くすることができる。また、支持アーム40の後部分を大きくすることなく支持アーム40の前後長さを長くすることができる。これにより卓上切断機1のコンパクト性を良好に保ちながら支持アーム40を前後方向に大きく設けることができる。
【0070】
図8に示すように支持アーム40は、前面視において揺動支持部材50とオーバーラップするオーバーラップ領域P1を有する。支持アーム40は、揺動支持部材50とオーバーラップしない非オーバーラップ領域P2を有する。支持アーム40の前部分40cは、非オーバーラップ領域P2においてオーバーラップ領域P1よりも前方に突出する突条46を有する。したがって支持アーム40と揺動支持部材50は、前面視で左右方向にオーバーラップする。そのため支持アーム40が左右方向に大型化することを抑制できる。しかも支持アーム40から前方に突出する突条46を非オーバーラップ領域P2に設けることで、支持アーム40の前後長さを長く確保できる。
【0071】
図3,4,8に示すように支持アーム40は、ターンテーブル4に連結される下部41を有する。支持アーム40は、下部41よりも後方に位置する上部43を有する。支持アーム40は、下部41と上部43を連結して上方に向けて後方へ傾斜する中間部42を有する。突条46は、中間部42から前方にかつ上下に延設する。したがって突条46によって中間部42の剛性を向上させることができる。そのため中間部42の前部に連結される下部41と、中間部42の後部に連結される上部43との間で前後方向の剛性を向上させることができる。しかも突条46を中間部42から前方に突出させることで、製品全体が後方に大きくなることを抑制できる。
【0072】
図12に示すように突条46は、切断機本体10の揺動中心である上下揺動支軸10aを通る水平面の断面視において揺動支持部材50と前後方向にオーバーラップする。したがって切断機本体10を下方へ揺動させる際、上下揺動支軸10aに下向きの力が加わる。上下揺動支軸10aに加わる力によって、支持アーム40にねじりモーメントが発生する。支持アーム40においてねじりモーメントが大きく作用する箇所に突条46を設けることにより、ねじりモーメントに対する支持アーム40の剛性を効果的に向上させることができる。これにより製品を大型化することなく、ねじりモーメントに対する支持アーム40の剛性を向上させることができる。
【0073】
図12に示すように突条46は、上下揺動支軸10aを通る水平面の断面視において後部に開口46cを有するV字形状である。したがって突条46を軽量かつ高い剛性で設けることができる。そのため支持アーム40の質量の増加を最小限に抑えながら、支持アーム40の剛性を向上させることができる。
【0074】
図8に示すように突条46の上端46dは、左右方向において切断機本体10に最も近いスライドバー47の内側端47c(を通る仮想鉛直面Z)よりも切断機本体10から遠い位置(右方)に配置される。突条46の下端46eは、左右方向において内側端47c(を通る仮想鉛直面Z)よりも切断機本体10に近い位置(左方)に配置される。したがってスライドバー47は、切断機本体10を下方へ揺動する際に切断機本体10側に傾いた下向きの力を受ける。そのためスライドバー47を支持する支持アーム40の上部43には、左右方向において切断機本体10が位置する左方へ傾くねじりモーメントが発生する。スライドバー47の内側端47cを左右方向において突条46の両端の間に配置することで、ねじりモーメントに対する支持アーム40の剛性を向上させることができる。
【0075】
図3に示すように突条46の上端46dは、切断機本体10の上下揺動支軸10aより上方に配置される。突条46の下端46eは、上下揺動支軸10aより下方に配置される。したがって切断機本体10を下方へ揺動する際、支持アーム40には前方へ傾くねじりモーメントが発生する。切断機本体10の揺動中心を上下方向において突条46の両端の間に配置することで、ねじりモーメントに対する支持アーム40の剛性を向上させることができる。
【0076】
図3に示すように突条46は、側面視で支持アーム40の上部43と中間部42が形成する凹部42aに設けられる。したがって支持アーム40の凹部42aは、後方へ移動した揺動支持部材50から退避する構造として設けられる。突条46を設けることにより、支持アーム40の凹部42aの剛性を高めることができる。これにより製品のコンパクト性を維持しかつ支持アーム40と揺動支持部材50との干渉を抑制しながら、支持アーム40の剛性を向上させることができる。
【0077】
図8,14に示すように支持アーム40の下部41と上部43は、左右方向にずれて配置される。突条46は、前面視で下部41と上部43の間に設けられる。したがって切断機本体10を下方へ揺動する際、支持アーム40の上部43には、左右方向において切断機本体10が位置する側に傾くねじりモーメントが加わる。突条46を左右方向にずれた下部41と上部43の間に設けることで、左右方向に傾くねじりモーメントに対する支持アーム40の剛性を効果的に向上させることができる。
【0078】
図8に示すようにスライドバー47は、切断機本体10に対して右側に配置される。支持アーム40は、左右方向においてスライドバー47が配置される側の第1側壁44を有する。支持アーム40は、第1側壁44と左右反対側の第2側壁45を有する。突条46は、第1側壁44に沿って設けられる。したがって切断機本体10を下方へ揺動させる際、支持アーム40に作用するねじりモーメントの影響は、切断機本体10から遠い第1側壁44の方が切断機本体10に近い第2側壁45よりも大きい。そのため突条46を第1側壁44に沿って設けることで、ねじりモーメントに対する支持アーム40の剛性を効果的に向上させることができる。
【0079】
図3に示すように第1側壁44は、第2側壁45よりも後方に延出する。したがって高い剛性を必要とする第1側壁44の剛性を向上させながら、第2側壁45をコンパクトに設けることができる。これにより支持アーム40の大型化を抑制しながら、支持アーム40の剛性を効果的に向上させることができる。
【0080】
図3に示すように支持アーム40の下部41の後面41bは、支持アーム40の上部43の前面43aよりも前方に位置する。したがって支持アーム40の剛性を良好に保ちながら、揺動支持部材50と支持アーム40の干渉を抑制できる。
【0081】
図3に示すようにターンテーブル4は、テーブル回転支軸2aを中心に水平方向に回転可能である。ターンテーブル4と支持アーム40の当接面41aからテーブル回転支軸2aまでの距離4eは、刃具11の直径11aよりも小さい。したがって切断機本体10の前後方向のストロークを維持しながら、支持アーム40の最前に位置する当接面41aをテーブル回転支軸2aに近づけることができる。そのため卓上切断機1の切断能力とコンパクト性を両立できる。
【0082】
図4,8に示すようにスライドバー47は、刃具11の右方に配置される。したがって右手で卓上切断機1を操作する使用者から見て、刃具11の切込み位置の視認性を良好にできる。
【0083】
図3,5に示すようにスライドバー47は、支持アーム40に固定される。揺動支持部材50は、スライドバー47に対してスライド可能に支持される。したがって揺動支持部材50をスライドさせる際、スライドバー47の前後位置は変化しない。そのため製品のコンパクト性を維持しながら揺動支持部材50と切断機本体10を前後方向に移動させることができる。
【0084】
以上説明した本実施例の卓上切断機1には様々な変更を加えることができる。スライドバー47が支持アーム40に固定され、揺動支持部材50がスライドバー47に対して前後方向にスライドする卓上切断機1を例示した。これに代えて、例えばスライドバーが揺動支持部材に固定され、スライドバーが支持アームに対して前後方向に移動することで揺動支持部材を前後動させる構成としても良い。
【0085】
スライドバー47が切断機本体10の右方に位置する卓上切断機1を例示した。これに代えて、スライドバーを切断機本体の左方に配置しても良い。この場合、支持アームは、刃具が垂直な状態で上方に向けて左方へ傾斜する構造である。凸部(突条)は、支持アームの左側壁に沿って設けられる。2本のバー47a,47bを含むスライドバー47を例示したが、バーは1本であっても良く、並設された3本以上であっても良い。スライドバー47は、刃具11の側面と非平行であっても良い。スライドバー47は、水平線に対して非平行であっても良い。
【0086】
DC電源であるバッテリ29を電源として電動モータ21を駆動させる卓上切断機1を例示した。これに代えて、例えばAC電源によって電動モータを駆動させる卓上切断機に適用しても良い。電動モータ21の姿勢(モータ軸線Jの延出方向)、バッテリ29の装着位置、操作ハンドル31の配置等は例示したものに限定されず、適宜変更して良い。
【符号の説明】
【0087】
1…卓上切断機
2…ベース、2a…テーブル回転支軸
3…補助テーブル
4…ターンテーブル(テーブル)、4a…テーブル上面、4b…アーム支持部
4c…当接面、4d…傾斜ストッパボルト、4e…距離
5…テーブル延長部、5a…刃口板、5b…溝孔
6…位置決めフェンス、6a…位置決め面
7…マイタスケールプレート、7a…固定ねじ、7b…位置決め凹部
8…インジケータ
10…切断機本体、10a…上下揺動支軸(揺動中心)、10b…トーションばね
11…刃具、11a…直径
12…固定カバー、12a…矢印
13…可動カバー
14…固定ねじ
15…アウタフランジ
16…インナフランジ
17…集塵ガイド、17a…粉塵排出口
18…下死点ストッパ、18a…突出部、18b…ボルト
19…上死点ストッパ
20…モータハウジング、20a…吸気口
21…電動モータ、21a…モータ軸、21b…固定子、21c…回転子
21d…センサ基板、21e…駆動側ベベルギヤ
22…ファン
23…ギヤハウジング
24…中間軸、24a…従動側ベベルギヤ、24b…減速ギヤ
25…出力軸、25a…減速ギヤ
26…コントローラハウジング、26a…吸気口
27…コントローラ
28…バッテリ取付部
29…バッテリ
30…ハンドル部
31…操作ハンドル
32…スイッチレバー
33…ロックオフボタン
34…キャリングハンドル
35…スイッチ(レーザ照射器用)
36…スイッチ(照明具点灯用)
37…レーザ照射器
38…照明具、38a…アーム
39…通信アダプタ
40…支持アーム、40a…左右傾動支軸、40b…リブ、40c…前部分
41…下部、41a…当接面、41b…後面、41c,41d…挿通孔
41e…円弧状孔
42…中間部、42a…凹部
43…上部、43a…前面、43b…バー支持部、43c…後面
44…第1側壁
45…第2側壁
46…突条(凸部)、46a…右壁、46b…左壁、46c…開口、46d…上端
46e…下端
47…スライドバー、47a…第1バー、47b…第2バー、47c…内側端
48…最大傾斜角度切替レバー
50…揺動支持部材、50a…下死点ストッパ当接部、50b…上死点ストッパ当接部、50c…バー装着部、50d…ノブ
51…下死点ロックピン
60…ターンテーブル固定機構
61…グリップ部
65…ポジティブロック機構
66…ロック解除レバー、66a…位置決めピン、66b…圧縮ばね
67…アジャストボルト
70…傾動固定機構
71…傾動固定操作部
72…減速ギヤ部
73…伝達軸
74…スラストニードルベアリング
75…受け部
76…ナット
F…設置面
P1…オーバーラップ領域、P2…非オーバーラップ領域
J…モータ軸線
Z…仮想鉛直面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14