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特開2023-180368エレベータ制御装置およびエレベータシステム
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  • 特開-エレベータ制御装置およびエレベータシステム 図1
  • 特開-エレベータ制御装置およびエレベータシステム 図2
  • 特開-エレベータ制御装置およびエレベータシステム 図3
  • 特開-エレベータ制御装置およびエレベータシステム 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023180368
(43)【公開日】2023-12-21
(54)【発明の名称】エレベータ制御装置およびエレベータシステム
(51)【国際特許分類】
   B66B 3/00 20060101AFI20231214BHJP
【FI】
B66B3/00 Q
B66B3/00 G
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022093607
(22)【出願日】2022-06-09
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-09-19
(71)【出願人】
【識別番号】390025265
【氏名又は名称】東芝エレベータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100101247
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和
(74)【代理人】
【識別番号】100098327
【弁理士】
【氏名又は名称】高松 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】今井 敏満
【テーマコード(参考)】
3F303
【Fターム(参考)】
3F303DB12
3F303DC23
(57)【要約】
【課題】自律走行可能な移動体と利用者とがエレベータの乗りかごに同乗する場合に、利用者が安心してエレベータを利用することができるようにするための制御を行う、エレベータ制御装置を提供する。
【解決手段】実施形態によればエレベータ制御装置は、自律走行可能な移動体が利用可能であり、乗りかご床面の所定位置には、移動体が停止可能な停止可能範囲および移動体が乗りかごに乗り込んでから停止可能範囲内に移動するまでの幅情報を含む移動軌跡が明示されたエレベータを制御し、エレベータ動作情報取得部と移動体動作情報取得部と報知情報出力制御部とを備える。移動体動作情報取得部は、移動体が乗りかごに乗車する予定の階床情報を取得する。報知情報出力制御部は、乗りかごの次の停止予定階床が移動体の乗車する予定の階床であると判定すると、乗りかご内の出力装置から移動体が乗り込むことを報知する報知情報を出力させる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自律走行可能な移動体が利用可能なエレベータを制御するエレベータ制御装置であって、
前記エレベータの乗りかご床面の所定位置には、前記移動体が停止可能な停止可能範囲および前記移動体が前記乗りかごに乗り込んでから前記停止可能範囲内に移動するまでの幅情報を含む移動軌跡が明示され、
前記エレベータの動作状況情報を取得するエレベータ動作情報取得部と、
前記移動体が前記乗りかごに乗車する予定の階床情報を取得する移動体動作情報取得部と、
前記エレベータ動作情報取得部で取得した情報および前記移動体動作情報取得部で取得した情報に基づいて、前記乗りかごの次の停止予定階床が前記移動体の乗車する予定の階床であると判定すると、前記乗りかご内の出力装置から、前記移動体が乗り込むことを報知する報知情報を出力させる報知情報出力制御部と
を備えたエレベータ制御装置。
【請求項2】
前記乗りかご内に設置された投影装置に通信接続され、
前記投影装置から、前記停止可能範囲および前記移動軌跡を示す情報を前記乗りかごの床面の対応する位置に投影させる投影制御部をさらに備える
請求項1に記載のエレベータ制御装置。
【請求項3】
前記乗りかごの混雑度を示す情報を取得する混雑度取得部をさらに備え、
前記報知情報出力制御部は、前記乗りかごの次の停止予定階床が前記移動体の乗車する予定の階床であり、且つ前記混雑度取得部で取得した混雑度が所定値以下のときに、前記乗りかご内の出力装置から前記報知情報を出力させ、
前記投影制御部は、前記乗りかごの次の停止予定階床が前記移動体の乗車する予定の階床であり、且つ前記混雑度取得部で取得した混雑度が所定値以下のときに、前記投影装置から、前記停止可能範囲および前記移動軌跡を示す情報を前記乗りかごの床面の対応する位置に投影させる
請求項2に記載のエレベータ制御装置。
【請求項4】
自律走行可能な移動体が利用可能なエレベータの乗りかごに設置された出力装置および投影装置と、前記投影装置に通信接続されたエレベータ制御装置とを備え、
前記エレベータ制御装置は、
前記エレベータの動作状況情報を取得するエレベータ動作情報取得部と、
前記移動体が前記乗りかごに乗車する予定の階床情報を取得する移動体動作情報取得部と、
前記乗りかごの混雑度を示す情報を取得する混雑度取得部と、
前記乗りかごの次の停止予定階床が前記移動体の乗車する予定の階床であり、且つ前記混雑度取得部で取得した混雑度が所定値以下であるときに、前記乗りかご内の出力装置から、前記移動体が乗り込むことを報知する報知情報を出力させる報知情報出力制御部と、
前記乗りかごの次の停止予定階床が前記移動体の乗車する予定の階床であり、且つ前記混雑度取得部で取得した混雑度が所定値以下のときに、前記投影装置により前記移動体が停止可能な停止可能範囲および前記移動体が前記乗りかごに乗り込んでから前記停止可能範囲内に移動するまでの幅情報を含む移動軌跡を示す情報を前記乗りかごの床面に投影させる投影制御部と
を有するエレベータシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、エレベータ制御装置およびエレベータシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、自律走行可能なロボット装置等の移動体がエレベータを利用するための技術が開発されている。エレベータは人も利用しているため、移動体がエレベータの乗りかごに乗り込む際には、周囲の利用者への安全配慮が重要となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許6781284号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
乗りかご内に利用者が乗車している状態で、利用者に対して事前に何の報知もなく移動体が乗りかごに乗り込もうとすると、利用者が、移動体と安全に同乗するためにはどのような行動をとったらよいかわからず、不安を感じる場合があるという問題があった。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、自律走行可能な移動体と利用者とがエレベータの乗りかごに同乗する場合に、利用者が安心してエレベータを利用することができるようにするための制御を行う、エレベータ制御装置およびエレベータシステムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するための実施形態によればエレベータ制御装置は、自律走行可能な移動体が利用可能であり、乗りかご床面の所定位置には、移動体が停止可能な停止可能範囲および移動体が乗りかごに乗り込んでから停止可能範囲内に移動するまでの幅方向を含む移動軌跡が明示されたエレベータを制御し、エレベータ動作情報取得部と移動体動作情報取得部と報知情報出力制御部とを備える。移動体動作情報取得部は、移動体が乗りかごに乗車する予定の階床情報を取得する。報知情報出力制御部は、乗りかごの次の停止予定階床が移動体の乗車する予定の階床であると判定すると、乗りかご内の出力装置から移動体が乗り込むことを報知する報知情報を出力させる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】第1実施形態によるエレベータ制御装置を備えたエレベータシステムの構成を示す全体図である。
図2】第1実施形態によるエレベータ制御装置が実行する処理の流れを示すフローチャートである。
図3】第2実施形態によるエレベータ制御装置を備えたエレベータシステムの構成を示す全体図である。
図4】第2実施形態によるエレベータ制御装置が実行する処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
《第1実施形態》
〈第1実施形態によるエレベータシステムの構成〉
本発明の第1実施形態によるエレベータシステムの構成について、図1を参照して説明する。本実施形態によるエレベータシステム1Aは、建物内に設置されたエレベータ10Aと、エレベータ10Aを利用する、自律走行可能な移動体20とを備える。
【0009】
エレベータ10Aは、自律走行可能な移動体20と利用者とが利用するエレベータであり、昇降路内を走行する乗りかご11Aと、昇降路の上部に設置され、乗りかご11Aにテールコード12を介して接続されたエレベータ制御装置13Aとを有する。
【0010】
乗りかご11Aの床面の所定位置には、予め、移動体20が停止可能な停止可能範囲AR1および移動体20が乗りかご11Aに乗り込んでから停止可能範囲AR1内に移動するまでの移動軌跡AR2の位置が明示されている。移動軌跡AR2は、移動体20に対応した幅の矢印等の形状を有する。移動体20に対応した幅とは、例えば、移動体20本体の幅や、車輪等自律走行を支持する移動機構の幅に基づく情報であっても構わない。
この停止可能範囲AR1内に移動するまでの移動軌跡AR2は、例えば、乗りかご11Aの床面に直接描画されることにより、または対応する範囲の形状が描かれたマット等が所定位置に敷設されることにより、その位置が明示される。また乗りかご11Aは、乗場側の壁面に設置されたかごドア111と、出力装置としてのスピーカ装置112とを有する。
【0011】
エレベータ制御装置13Aは、エレベータ動作情報取得部131と、移動体動作情報取得部132と、移動体乗り込み判定部133Aと、報知情報出力制御部134とを有する。エレベータ動作情報取得部131は、エレベータ10A内の機器、例えば、巻き上げ機(図示せず)、かごドア111等の動作状況情報を取得する。
【0012】
移動体動作情報取得部132は、移動体20の位置情報、乗りかご11Aに乗車する予定の階床(乗車予定階床)の情報、行先階床の情報等を取得する。移動体動作情報取得部132は、これらの情報を移動体20から無線通信により取得してもよいし、予め設定される移動体20の動作予定情報から取得してもよい。
【0013】
移動体乗り込み判定部133Aは、エレベータ動作情報取得部131で取得した情報および移動体動作情報取得部132で取得した情報に基づいて、乗りかご11Aの次の停止予定階床が移動体20の乗車予定階床であることを認識すると、次の停止予定階床で移動体20が乗り込むと判定する。
【0014】
報知情報出力制御部134は、移動体乗り込み判定部133Aが、次の停止予定階床で移動体20が乗り込むと判定すると、乗りかご11A内のスピーカ装置112から、移動体20が乗り込むことを報知する報知情報を出力させる。
【0015】
〈第1実施形態によるエレベータシステムの動作〉
次に、本実施形態によるエレベータシステム1Aの動作について説明する。図2は、エレベータシステム1Aの稼動中にエレベータ制御装置13Aが実行する動作を示すフローチャートである。
【0016】
エレベータシステム1Aの稼動中、エレベータ制御装置13Aの移動体乗り込み判定部133Aは、エレベータ動作情報取得部131で取得した情報および移動体動作情報取得部132で取得した情報に基づいて、乗りかご11Aの次の停止予定階床が移動体20の乗車予定階床であるか否かを監視する(S1)。
【0017】
移動体乗り込み判定部133Aは、乗りかご11Aの次の停止予定階床が移動体20の乗車予定階床であると判定すると(S1の「YES」)、次の停止予定階床で移動体20が乗り込むと判定する(S2)。乗りかご11Aの次の停止予定階床が移動体20の乗車予定階床であると判定しない場合は(S1の「NO」)、これらが一致しS1が「YES」となるまで判定動作を繰り返す。
【0018】
移動体乗り込み判定部133Aが、次の停止予定階床で移動体20が乗り込むと判定すると、報知情報出力制御部134が、乗りかご11A内のスピーカ装置112から、移動体20が乗り込むことを報知する報知情報を出力させる(S3)。
【0019】
以上の第1実施形態によれば、自律走行可能な移動体と利用者とが同乗可能なエレベータにおいて、乗りかご内の利用者が移動体の停止可能範囲および停止可能範囲までの移動軌跡の位置を視認することで、移動体が乗り込む可能性があることを認識することができる。特に、乗りかご内での移動体の進行ルートに加え、移動体の動作の幅が視認可能となるため、利用者と移動体の接触等の恐れが軽減し、利用者の不安感を有効に抑制できる。また、乗りかご内の利用者は、移動体が乗り込む前に移動体の乗り込み予定を認識して移動体の停止可能範囲および停止可能範囲までの移動軌跡を避けて乗車するように行動することができ、安心してエレベータを利用することができる。
【0020】
《第2実施形態》
〈第2実施形態によるエレベータシステムの構成〉
本発明の第2実施形態によるエレベータシステムの構成について、図3を参照して説明する。本実施形態によるエレベータシステム1Bは、エレベータ10Bと、移動体20とを備える。エレベータ10Bは、乗りかご13Bと、乗りかご13Bにテールコード12を介して接続されたエレベータ制御装置13Bとを有する。
【0021】
本実施形態においては、乗りかご11Bの床面に、予め停止可能範囲AR1および移動軌跡AR2の位置が明示されていない。乗りかご11Bは、かごドア111と、スピーカ装置112と、投影装置113とを有する。投影装置113は、乗りかご11B内に設置され、乗りかご11Bの床面に所定の情報を投影する。
【0022】
エレベータ制御装置13Bは、混雑度取得部135と投影制御部136を有する他は、第1実施形態で説明したエレベータ制御装置13Aと同様の構成を有するため、同一機能を有する部分の詳細な説明は省略する。
【0023】
混雑度取得部135は、乗りかご11Bに設置された荷重検知器(図示せず)で検知された情報、またはかご内カメラ装置(図示せず)で撮影された撮像情報を解析することで、乗りかご11B内の混雑度を示す情報を取得する。報知情報出力制御部134は、乗りかご11Bの次の停止予定階床が移動体20の乗車予定階床であり、且つ混雑度取得部135で取得した混雑度が所定値以下のときに、乗りかご11B内のスピーカ装置112から、移動体20が乗り込むことを報知する報知情報を出力させる。
【0024】
投影制御部136は、乗りかご11Bの次の停止予定階床が移動体20の乗車予定階床であり、且つ混雑度取得部135で取得した混雑度が所定値以下のときに、投影装置113から、停止可能範囲AR1および移動軌跡AR2を示す情報を乗りかご11Bの床面の対応する位置に投影させる。
【0025】
〈第2実施形態によるエレベータシステムの動作〉
次に、本実施形態によるエレベータシステム1Bの動作について説明する。図4は、エレベータシステム1Bの稼動中にエレベータ制御装置13Bが実行する動作を示すフローチャートである。
【0026】
エレベータシステム1Bの稼動中、エレベータ制御装置13Aの移動体乗り込み判定部133Bは、エレベータ動作情報取得部131で取得した情報および移動体動作情報取得部132で取得した情報に基づいて、乗りかご11Aの次の停止予定階床が移動体20の乗車予定階床であるか否かを監視する(S11)。
【0027】
移動体乗り込み判定部133Bは、乗りかご11Aの次の停止予定階床が移動体20の乗車予定階床であると判定すると(S11の「YES」)、さらに、混雑度取得部135で取得した情報に基づいて、乗りかご11B内の混雑度が所定値以下であるか否かを判定する(S12)。乗りかご11Aの次の停止予定階床が移動体20の乗車予定階床であると判定しない場合は(S11の「NO」)、これらが一致しS11が「YES」となるまで判定動作を繰り返す。
【0028】
ここで、移動体乗り込み判定部133Bが、乗りかご11B内の混雑度が所定値以下であると判定すると(S12の「YES」)、次の停止予定階床で移動体20が乗り込むと判定する(S13)。
【0029】
移動体乗り込み判定部133Bが、次の停止予定階床で移動体20が乗り込むと判定すると、報知情報出力制御部134が、乗りかご11A内のスピーカ装置112から、移動体20が乗り込むことを報知する報知情報を出力させる。また投影制御部136が、投影装置113から、停止可能範囲AR1および移動軌跡AR2を示す情報を乗りかご11Bの床面の対応する位置に投影させる(S14)。
【0030】
ステップS12において、移動体乗り込み判定部133Bが、乗りかご11B内の混雑度が所定値を超えると判定したときには(S12の「NO」)、次の停止予定階床で移動体20は乗り込まないと判定し(S15)、報知情報を出力する処理と、停止可能範囲AR1および移動軌跡AR2を示す情報を投影する処理は実行されない。
【0031】
以上の第2実施形態によれば、移動体の停止可能範囲および停止可能範囲までの移動軌跡を示す情報を、移動体が乗り込む予定があるときにのみ明示させることで、利用者の利便性を向上させることができる。
【0032】
上述した実施形態においては、移動体20が乗り込むことを報知する報知情報を、乗りかご11A、11B内のスピーカ装置112から出力させる場合について説明したが、これには限定されず、乗りかご11A、11B内の表示装置(図示せず)に所定のテキスト情報等を表示させることで報知情報を出力させるようにしてもよい。
【0033】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0034】
1A,1B…エレベータシステム、10A,10B…エレベータ、12…テールコード、13A,13B…エレベータ制御装置、20…移動体、111…ドア、112…スピーカ装置、113…投影装置、131…エレベータ動作情報取得部、132…移動体動作情報取得部、133A,133B…移動体乗り込み判定部、134…報知情報出力制御部、135…混雑度取得部、136…投影制御部
図1
図2
図3
図4
【手続補正書】
【提出日】2023-06-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項1】
自律走行可能な移動体が利用可能なエレベータを制御するエレベータ制御装置であって、
前記エレベータの乗りかご床面の所定位置には、前記移動体が停止可能な停止可能範囲および前記移動体が前記乗りかごに乗り込んでから前記停止可能範囲内に移動するまでの幅情報を含む移動軌跡が予め明示され、
前記エレベータの動作状況情報を取得するエレベータ動作情報取得部と、
前記移動体が前記乗りかごに乗車する予定の階床情報を取得する移動体動作情報取得部と、
前記エレベータ動作情報取得部で取得した情報および前記移動体動作情報取得部で取得した情報に基づいて、前記乗りかごの次の停止予定階床が前記移動体の乗車する予定の階床であると判定すると、前記乗りかご内の出力装置から、前記移動体が乗り込むことを報知する報知情報を出力させる報知情報出力制御部とを備えたエレベータ制御装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項2】
自律走行可能な移動体が利用可能なエレベータを制御し、前記エレベータの乗りかご内に設置された投影装置に通信接続されたエレベータ制御装置であって、
前記エレベータの動作状況情報を取得するエレベータ動作情報取得部と、
前記移動体が前記乗りかごに乗車する予定の階床情報を取得する移動体動作情報取得部と、
前記エレベータ動作情報取得部で取得した情報および前記移動体動作情報取得部で取得した情報に基づいて、前記乗りかごの次の停止予定階床が前記移動体の乗車する予定の階床であると判定すると、前記乗りかご内の出力装置から、前記移動体が乗り込むことを報知する報知情報を出力させる報知情報出力制御部と、
前記エレベータ動作情報取得部で取得した情報および前記移動体動作情報取得部で取得した情報に基づいて、前記乗りかごの次の停止予定階床が前記移動体の乗車する予定の階床であると判定すると、前記投影装置から、前記移動体が停止可能な停止可能範囲および前記移動体が前記乗りかごに乗り込んでから前記停止可能範囲内に移動するまでの幅情報を含む移動軌跡を前記乗りかごの床面の対応する位置に投影させる投影制御部と、を備えたエレベータ制御装置。