(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023180398
(43)【公開日】2023-12-21
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
A63F 13/69 20140101AFI20231214BHJP
A63F 13/5375 20140101ALI20231214BHJP
【FI】
A63F13/69
A63F13/5375
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022093683
(22)【出願日】2022-06-09
(71)【出願人】
【識別番号】500033117
【氏名又は名称】株式会社MIXI
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】大浦 裕太
(57)【要約】
【課題】有利に特典が付与されることを目当てにして、デッキの編成内容を変更して同じゲームで達成条件を満たすことをユーザに促すことが可能な情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを提供する。
【解決手段】情報処理装置は、特典付与部を備える。特典付与部は、ユーザにより、少なくとも1つのゲーム媒体を含む第1デッキを編成して第1ゲームで達成条件を満たした後、第1デッキに含まれる少なくとも1つのゲーム媒体を除外して第2デッキを編成し第1ゲームで達成条件を満たした場合、第1デッキによって第1ゲームで達成条件を満たした場合と比べて、有利に特典をユーザに付与する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
特典付与部を備え、
前記特典付与部は、ユーザにより、少なくとも1つのゲーム媒体を含む第1デッキを編成して第1ゲームで達成条件を満たした後、前記第1デッキに含まれる少なくとも1つのゲーム媒体を除外して第2デッキを編成し前記第1ゲームで達成条件を満たした場合、前記第1デッキによって前記第1ゲームで達成条件を満たした場合と比べて、有利に特典を前記ユーザに付与する、
情報処理装置。
【請求項2】
デッキ編成部をさらに備え、
前記特典付与部は、前記ユーザにより、前記第2デッキによって前記第1ゲームで達成条件を満たした後、前記第2デッキに含まれる少なくとも1つのゲーム媒体を除外して第3デッキを編成し前記第1ゲームで達成条件を満たした場合、前記第2デッキによって前記第1ゲームで達成条件を満たした場合と比べて、有利に特典を前記ユーザに付与し、
前記デッキ編成部は、前記第3デッキの編成において、前記第2デッキを編成する際に前記第1デッキから除外したゲーム媒体を含めないように制御する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記特典付与部は、前記第2デッキを編成する際に除外されたゲーム媒体の数に応じて、前記ユーザに付与する特典を異ならせる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記特典付与部は、前記数が第1数である場合、前記数が前記第1数よりも少ない1以上の第2数である場合よりも、有利に特典を前記ユーザに付与する、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
デッキ編成部をさらに備え、
前記特典付与部は、前記第1ゲームで達成条件を満たした回数に応じて、前記ユーザに付与する特典の内容を有利に設定し、
前記デッキ編成部は、前記ユーザが所持するゲーム媒体の中から前記第1ゲームの攻略に有利な複数のゲーム媒体を、前記ユーザに特典を付与可能な上限回数に対応した数のデッキのそれぞれに重複がないように編成する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
デッキ編成部をさらに備え、
前記デッキ編成部は、前記ユーザに特典を付与可能な上限回数から、前記ユーザにより前記第1ゲームで達成条件を満たした回数を減算した回数以下の回数を前記ユーザが指定可能に制御し、前記ユーザが所持するゲーム媒体の中から、前記第1ゲームにおいてデッキの編成に使用されておらず、かつ、前記第1ゲームの攻略に有利な複数のゲーム媒体を、前記ユーザにより指定された回数に対応する数のデッキのそれぞれに重複がないように編成する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
ゲーム媒体推奨部をさらに備え、
前記ゲーム媒体推奨部は、前記第2デッキを編成する際に、除外する対象として前記ユーザにより指定される除外ゲーム媒体の代わりに前記第2デッキに編成するゲーム媒体として、前記除外ゲーム媒体と比べて所定パラメータの値が所定範囲内であるゲーム媒体を前記ユーザに推奨する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
デッキ編成部と警告出力部とをさらに備え、
前記デッキ編成部は、前記ユーザの指定に基づいて、前記ユーザが所持するゲーム媒体の中から前記第1ゲームの攻略に有利なゲーム媒体を用いて、前記ユーザに前記特典を付与可能な上限回数に対応した数のデッキのそれぞれを編成し、
前記警告出力部は、編成された前記デッキにおいて、前記ユーザが所持しており、かつ、前記第1ゲームの攻略に有利なゲーム媒体の数に基づいて設定される所定数以上に、前記第1ゲームの攻略に有利なゲーム媒体が含まれている場合、警告を出力する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
デッキ編成部をさらに備え、
前記特典付与部は、前記第1ゲームで達成条件を満たした回数に応じて、前記ユーザに付与する特典の内容を有利に設定し、
前記デッキ編成部は、前記ユーザが所持するゲーム媒体を用いて、前記第1ゲームで達成条件を満たすために必要な値以上の所定パラメータを1以上のゲーム媒体の全体で有するように、前記ユーザに特典を付与可能な上限回数に対応した数のデッキのそれぞれを編成する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
育成推奨部をさらに備え、
前記育成推奨部は、前記第1ゲームで達成条件を満たすために必要な値以上の所定パラメータを1以上のゲーム媒体の全体で有するように、前記ユーザに前記特典を付与可能な上限回数に対応した数のデッキを編成できない場合、前記ユーザが所持するゲーム媒体のうち、前記第1ゲームでデッキの編成に用いられていないゲーム媒体の育成を前記ユーザに推奨する、
請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項11】
難易度変更部をさらに備え、
前記難易度変更部は、前記第1ゲームにおけるデッキの編成内容に応じて、前記第1ゲームで達成条件を満たすために必要な難易度を異ならせる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項12】
プロセッサが、ユーザにより、少なくとも1つのゲーム媒体を含む第1デッキを編成して第1ゲームで達成条件を満たした後、前記第1デッキに含まれる少なくとも1つのゲーム媒体を除外して第2デッキを編成し前記第1ゲームで達成条件を満たした場合、前記第1デッキによって前記第1ゲームで達成条件を満たした場合と比べて、有利に特典を前記ユーザに付与する、
情報処理方法。
【請求項13】
プロセッサに、
ユーザにより、少なくとも1つのゲーム媒体を含む第1デッキを編成して第1ゲームで達成条件を満たした後、前記第1デッキに含まれる少なくとも1つのゲーム媒体を除外して第2デッキを編成し前記第1ゲームで達成条件を満たした場合、前記第1デッキによって前記第1ゲームで達成条件を満たした場合と比べて、有利に特典を前記ユーザに付与する、
処理を実行させる情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、通信型(オンライン)ゲーム等のコンピュータゲームにおいて、プレイヤ(ユーザ)が、複数のキャラクタ等のゲーム媒体を含むデッキを編成し、そのデッキに含めたキャラクタを操作して、ゲーム内に用意された種々のクエストをプレイするゲームが知られている。また、上記のようなゲームでは、プレイヤが過去に使用したデッキを記憶しておき、再度同じデッキを使用してクエストをプレイすることもできる。
【0003】
特許文献1には、ステージごとにプレイヤが使用した対戦デッキ履歴を記憶し、プレイヤがそのステージを再び選択した場合、記憶されている対戦デッキ履歴に基づく対戦デッキを設定可能とすることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、複数のキャラクタ等のゲーム媒体を含むデッキを編成して種々のクエストをプレイするゲームにおいては、有利に特典が付与されることを目当てにして、デッキの編成内容を変更して同じゲームで達成条件(例えば、ゲームのクリア)を満たすことをユーザに促すことができないという問題があった。
【0006】
本発明の目的は、有利に特典が付与されることを目当てにして、デッキの編成内容を変更して同じゲームで達成条件を満たすことをユーザに促すことが可能な情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る情報処理装置は、
特典付与部を備え、
前記特典付与部は、ユーザにより、少なくとも1つのゲーム媒体を含む第1デッキを編成して第1ゲームで達成条件を満たした後、前記第1デッキに含まれる少なくとも1つのゲーム媒体を除外して第2デッキを編成し前記第1ゲームで達成条件を満たした場合、前記第1デッキによって前記第1ゲームで達成条件を満たした場合と比べて、有利に特典を前記ユーザに付与する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、有利に特典が付与されることを目当てにして、デッキの編成内容を変更して同じゲームで達成条件を満たすことをユーザに促すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】第1の実施形態におけるゲームシステムの構成を示す図である。
【
図2】第1の実施形態におけるサーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図3】第1の実施形態におけるユーザ端末のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図4】第1の実施形態におけるサーバの機能構成例を示すブロック図である。
【
図5】ユーザ端末の表示部に表示されるホーム画面の一例である。
【
図6】複数のキャラクタを複数のデッキのそれぞれに重複がないように編成する一例である。
【
図7】サーバが行う特典付与処理の一例を示すフローチャートである。
【
図8】第2の実施形態におけるサーバの機能構成例を示すブロック図である。
【
図9】ユーザ端末の表示部に表示されるキャラクタ推奨画面の一例である。
【
図10】ユーザ端末の表示部に表示される警告画面の一例である。
【
図11】ユーザ端末の表示部に表示される育成推奨画面の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一または同様の構成を有する。
【0011】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態におけるゲームシステム1の構成を示す。
図1に示すゲームシステム1は、サーバ10(ゲームサーバ)と、複数のユーザ端末20(ユーザ端末20a、ユーザ端末20b、ユーザ端末20c)とを備える。サーバ10およびユーザ端末20は、インターネット、イントラネット、無線LANまたは移動通信等の通信回線5を介して互いに通信可能に接続されている。なお、サーバ10は、本発明の「情報処理装置」として機能する。
【0012】
本実施形態において、ユーザ端末20a、ユーザ端末20b、ユーザ端末20cを使用するユーザをそれぞれユーザU1、ユーザU2、ユーザU3とする。ユーザU1、ユーザU2、ユーザU3をそれぞれ区別する必要がない場合は、ユーザU1、ユーザU2、ユーザU3をそれぞれユーザUと表現する。
【0013】
また、ユーザ端末20a、ユーザ端末20b、ユーザ端末20cをそれぞれ区別する必要がない場合は、ユーザ端末20a、ユーザ端末20b、ユーザ端末20cをそれぞれユーザ端末20と表現する。
【0014】
なお、ゲームシステム1が備えるユーザ端末20の数は3つに限られず、少なくとも1つ以上のユーザ端末20を備えていれば良い。
【0015】
ユーザ端末20は、例えばスマートフォンやタブレット端末等の情報処理端末であり、ユーザUにゲームを提供する。ユーザUは、ユーザ端末20を操作することによって、ゲームにログインして当該ゲームを実行することができる。ユーザ端末20は、例えば携帯電話機、パーソナルコンピュータ(PC)、ノートPC、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)、家庭用ゲーム機器等、どのような端末が用いられても良い。ユーザ端末20は、GPS(Global Positioning System)等を用いて検出した自身の位置をサーバ10に通知するようにしても良い。
【0016】
サーバ10は、例えば、ユーザUに関する各種情報を管理したり、ゲームの一部の処理を実行したりする等、ユーザ端末20がゲームを提供する上でその一部の機能を担う装置である。サーバ10は、1または複数の情報処理装置から構成されていても良いし、仮想的なサーバ(クラウドサーバ等)を用いて構成されても良い。
【0017】
(ゲーム概要)
次に、ゲームシステム1が提供するゲームの概要を説明する。ゲームシステム1が提供するゲームでは、ユーザUは、所持している複数のキャラクタ(ゲーム媒体)の中から選択したキャラクタでデッキを編成し、編成したデッキを用いてクエストをクリアすることで、新たなキャラクタやアイテムを入手することができる。
【0018】
ユーザUは、入手した複数のキャラクタを合成することでより強いキャラクタに成長させたり、アイテムを用いてキャラクタの属性を強化したりすることで、より難易度の高いクエストに挑戦することができる。
【0019】
ここで、クエストとは、予め定められた一定の条件を満たすことでクリア可能な課題を意味する用語である。クエストは、一般的には、探索、課題およびミッションと呼ばれることもある。クエストに参加したユーザUは、当該一定の条件を満たすことでクエストをクリアすることができ、クエストをクリアすると、ユーザUに特典(「報酬」とも言う)が付与されたり、本ゲームのストーリーが進行したりする。なお、クエストに参加したユーザUが当該クエストを実行することによっても、ユーザUに特典が付与される場合もある。
【0020】
デッキとは、複数のキャラクタを組み合わせたグループを意味する用語である。ユーザUは、クエストを実行する際、当該クエストをクリアするために適した能力を持つキャラクタを選択してデッキを編成してクエストを実行する。本実施形態では、ユーザUがクエスト等を「実行」することを、「クエストプレイ」と称しても良い。
【0021】
ユーザUは、クエストを実行するために、スタミナ(本発明の「ゲーム内価値」に相当)を消費する必要があり、例えばスタミナがなくなる(0になる)とスタミナが回復するまでクエストを実行することができない。スタミナは、時間を経過させることによって回復させることができ、例えば、所定時間(3分)経過ごとにスタミナを1回復させることができる。また、スタミナは、クエストのクリア時に付与される経験値によりユーザUのランクが上がると全回復する。また、課金アイテムであるオーブ(本発明の「ゲーム内価値」に相当)を1つ使用することによってスタミナを全回復させることができる。ユーザUは、画面表示されるゲージ(スタミナゲージ)を参照することによって、現在のスタミナを容易に確認することができる。
【0022】
特典とは、ゲーム上で利用可能なアイテム(例えば、オーブ)およびキャラクタ(以下、アイテム等)、またはアイテム等と交換可能な有価アイテム(例えば、ゲーム内で使える仮想貨幣、または、ゲーム内でアイテム等の抽選を実施するのに必要なアイテム等)である。また、ゲーム進行中に一時的に享受することが可能な効能(例えば、キャラクタのステータス値を上昇させる等の効果)が特典として付与されても良い。また、実在する店舗等で利用可能なクーポン券等が特典として付与されても良い。
【0023】
なお、「特典を付与する」とは、その報酬をゲーム中または実在の店舗等で利用するためのデータを、報酬付与の対象であるユーザUに対して提供することを意味する。例えば、アイテム等、アイテム等と交換可能な価値、および効能等、ゲーム上で利用可能な特典を付与する際には、その特典を入手した状態でゲームを進めるためのデータを提供する。クーポン券等、実在する店舗等で利用可能な特典を付与する際には、その特典を店舗等で提示するための文字データまたは画像データを提供する。
【0024】
本実施形態のゲームは、複数のユーザUが各々のユーザ端末20を操作して共同してプレイすることが可能なマルチプレイゲームである。すなわち、ユーザUは、単独プレイ(ソロプレイ)することは勿論、他のユーザUと共に共通のクエストを同時にプレイする所謂マルチプレイ(共同プレイともいう)も可能である。マルチプレイでは、各ユーザUは、デッキを編成する複数のキャラクタのうち、自身に割り当てられたキャラクタを操作する。
【0025】
このマルチプレイでは、特定のクエストに対してマルチプレイを主催して仲間を募集するユーザU(以下、ホストユーザという)と、その募集に応募してマルチプレイに参加するユーザU(以下、ゲストユーザという)とにより、共同関係が形成され、プレイの進行がマルチプレイを行うユーザU(ホストユーザ、ゲストユーザ)間で同期される。なお、ユーザU(ホストユーザ)は、メッセージアプリを介し、他のユーザU(ゲストユーザ候補)に対して招待メッセージを送ることによって、当該他のユーザUをマルチプレイに直接誘うこともできる。
【0026】
マルチプレイは、各ユーザUのユーザ端末20の通信機能を通じて行われる。具体的には、あるゲストユーザが、マルチプレイを主催して仲間を募集するホストユーザとのマッチング要求を行い、その要求に応じて表示された1以上のホストユーザを確認する。そして、ゲストユーザは、所望のホストユーザが募集するマルチプレイに対して参加の申込を行い、ホストユーザがその申込を許可すると、ゲストユーザとホストユーザとの間にマルチプレイ用の通信経路が確立される。なお、マルチプレイの申込資格は、特に限定されず、任意に設定することができる。例えば、申込みを行うゲストユーザから所定距離の範囲内に居るホストユーザの募集に対して申込を行うことができるとしても良いし、あるユーザUと交友関係がある他のユーザUであって、ユーザU同士で互いに承認したフレンド(ゲストユーザ)が申込を行うことができるとしても良い。
【0027】
その後、マルチプレイに要する各種データの送受信が、公知の通信方式にしたがって実施される。このときのデータは、サーバ10を介したクライアント・サーバ方式であっても良く、サーバ10を介さないP2P(ピア・ツー・ピア)方式であっても良い。また、マルチプレイの様式は、完全同期型および非同期型に分類されるが、何れの様式を採用しても良い。
【0028】
なお、マルチプレイゲームには、複数のユーザUが協力する協力プレイゲーム、および、ユーザU同士が対戦する対戦ゲームが含まれるが、何れのタイプであっても良い。また、一回のマルチプレイにおけるユーザU数の上限(最大プレイ人数)については、特に限定されず任意の数に設定しても良いが、例えば最大で4人程度に設定するのが良い。
【0029】
(サーバ10のハードウェア構成)
図2は、本実施形態におけるサーバ10のハードウェア構成を示すブロック図である。
図2に示すように、サーバ10は、制御部11、記憶部12、通信部13、操作入力部14およびモニタ15を備えて構成される。
【0030】
制御部11は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、マイクロプロセッサ、DSP(Digital Signal Processor)等であり、サーバ10の全体の動作を制御する。
【0031】
記憶部12の一部は、例えば、RAM(Random Access Memory)やDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成されており、制御部11による各種プログラムに基づく処理の実行時のワークエリア等として用いられる。
【0032】
また、記憶部12の一部は、例えば、ROM(Read Only Memory)等の不揮発性メモリまたはHDD(Hard Disk Drive)であり、各種データおよび制御部11の処理に利用されるプログラム等を保存する。記憶部12は、各種情報および処理結果等を記録しておくための1以上のテーブル等を含むデータベースを保持することが可能である。
【0033】
記憶部12に記憶されるプログラムは、例えば、サーバ10の基本的な機能を実現するためのOS(Operating System)、各種ハードウェアを制御するためのドライバ、各種機能を実現するためのプログラム等であって、本発明の「情報処理プログラム」として機能するプログラムを含む。
【0034】
通信部13は、例えばNIC(Network Interface Controller)であり、通信回線5に接続する機能を有する。なお、通信部13は、NICに代えて、またはNICと共に、無線LAN(Local Area Network)に接続する機能、無線WAN(Wide Area Network)に接続する機能、例えばBluetooth(登録商標)等の近距離の無線通信、および赤外線通信等を可能とする機能を有しても良い。サーバ10は、通信回線5を介してユーザ端末20等と接続され、ユーザ端末20等との間で各種データの送受信を行うことができる。
【0035】
操作入力部14は、キーボードおよびマウス等で構成され、サーバ10を使用するユーザによる各種操作の入力を受け付ける。モニタ15は、例えば液晶ディスプレイ装置等であり、各種画像を表示する。
【0036】
制御部11、記憶部12、通信部13、操作入力部14およびモニタ15は、システムバス16を介して相互に電気的に接続されている。したがって、制御部11は、記憶部12へのアクセス、モニタ15に対する画像の表示、ユーザによる操作入力部14に対する操作状態の把握、および通信部13を介した各種通信網やユーザ端末20へのアクセス等を行うことができる。
【0037】
(ユーザ端末20のハードウェア構成)
図3は、本実施形態におけるユーザ端末20のハードウェア構成を示すブロック図である。
図3に示すように、ユーザ端末20は、制御部21、記憶部22、通信部23、表示部24、スピーカ25、マイク26、カメラ27および操作ボタン28を備えて構成される。
【0038】
制御部21は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、マイクロプロセッサ、DSP(Digital Signal Processor)等であり、ユーザ端末20の全体の動作を制御する。
【0039】
記憶部22の一部は、例えば、RAM(Random Access Memory)やDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成されており、制御部21による各種プログラムに基づく処理の実行時のワークエリア等として用いられる。
【0040】
また、記憶部22の一部は、例えば、ROM(Read Only Memory)等の不揮発性メモリまたはHDD(Hard Disk Drive)であり、各種データおよび制御部21の処理に利用されるプログラム等を保存する。記憶部22は、各種情報および処理結果等を記録しておくための1以上のテーブル等を含むデータベースを保持することが可能である。
【0041】
記憶部22に記憶されるプログラムは、例えば、ユーザ端末20の基本的な機能を実現するためのOS(Operating System)、各種ハードウェアを制御するためのドライバ、各種機能を実現するためのプログラム等を含む。
【0042】
通信部23は、例えばNIC(Network Interface Controller)であり、通信回線5に接続する機能を有する。なお、通信部23は、NICに代えて、またはNICと共に、無線LAN(Local Area Network)に接続する機能、無線WAN(Wide Area Network)に接続する機能、例えばBluetooth(登録商標)等の近距離の無線通信、および赤外線通信等を可能とする機能を有しても良い。ユーザ端末20は、通信回線5を介してサーバ10や他のユーザ端末20等と接続され、サーバ10や他のユーザ端末20等との間で各種データの送受信を行うことができる。
【0043】
表示部24は、タッチパネルディスプレイ等であり、画像等を表示し、ユーザUによる操作を受け付けることが可能である。
【0044】
スピーカ25は、制御部21の制御を受けて各種の音を出力する。マイク26は、制御部21の制御を受けて各種の音を入力する。カメラ27は、制御部21の制御を受けて被写体を撮像する。
【0045】
操作ボタン28は、ユーザ端末20の例えば側面等に設けられ、ユーザ端末20を起動または停止させるための電源ボタンや、スピーカ25から出力される音のボリューム(音量)を調整するためのボタン等である。
【0046】
制御部21、記憶部22、通信部23、表示部24、スピーカ25、マイク26、カメラ27および操作ボタン28は、システムバス29を介して相互に電気的に接続されている。したがって、制御部21は、記憶部22へのアクセス、表示部24に対する画像の表示、ユーザUによるタッチパネルディスプレイ(表示部24)や操作ボタン28に対する操作状態の把握、マイク26への音の入力、スピーカ25からの音の出力、カメラ27に対する制御、および通信部23を介した各種通信網、サーバ10や他のユーザ端末20等へのアクセス等を行うことができる。
【0047】
図4は、本実施形態におけるサーバ10が備える制御部11の機能構成例を示すブロック図である。
図4に示すように、制御部11は、機能構成として、受付部11a、デッキ編成部11b、ゲームプレイ制御部11cおよび特典付与部11dを備える。なお、一般的にサーバ10の制御部11は、上記以外にも種々の機能を有しているが、ここでは、本実施形態におけるゲームシステム1において特徴的な機能のみを説明することとし、その他の既知の機能等については図示および説明を省略する。
【0048】
受付部11aは、ユーザ端末20の表示部24に対するユーザUの操作を介して、ユーザUから、ゲーム内価値(例えば、スタミナ、オーブ)を消費することによってプレイ可能な第1ゲーム(クエスト)のプレイ要求を受け付ける。
【0049】
図5は、ユーザ端末20の表示部24に表示されるホーム画面の一例を示す図である。
図5に示すホーム画面は、ユーザUがゲームにログインした後のゲーム開始時等に表示される。以下で説明する各画面は、サーバ10からユーザ端末20に送信されたゲーム画面表示データに基づいて表示される。
【0050】
ホーム画面には、ゲームボタン30,32等が表示される。ユーザUによってゲームボタン30が押下されると、デッキ編成部11bは、ユーザUが所持している複数のキャラクタ(ゲーム媒体)の中から選択したキャラクタでデッキを編成するための編成画面(図示しない)を表示させる。デッキ編成部11bは、ユーザUが所持している複数のキャラクタ(ゲーム媒体)の中から、ユーザUによって選択されたキャラクタでデッキを編成する。これにより、ユーザUは、自身が所持している複数のキャラクタを用いて、手動で任意のデッキを編成することができる。
【0051】
一方、ユーザUによってゲームボタン32が押下されると、デッキ編成部11bは、ユーザUが所持している複数のキャラクタの中から自動でキャラクタを選択し、選択したキャラクタでデッキを編成する。これにより、ユーザUは、自身が所持している複数のキャラクタを用いて、自動でデッキを編成させることができる。
【0052】
ゲームプレイ制御部11cは、デッキ編成部11bによりデッキが編成された後、ユーザUによる第1ゲームのプレイを制御する。
【0053】
特典付与部11dは、ユーザUにより、少なくとも1つのキャラクタを含む第1デッキを編成して第1ゲームで達成条件を満たした場合、ユーザUに対して特典を付与する。ここで、達成条件とは、例えば、第1ゲームをプレイすること、第1ゲームをプレイしてクリアに成功したこと、第1ゲームをプレイしてクリアに失敗したこと、第1ゲームをプレイして所定ミッションのクリアに成功したこと等である。本実施形態では、達成条件とは、第1ゲームをプレイしてクリアに成功したことである。
【0054】
特典付与部11dは、ユーザUにより、少なくとも1つのキャラクタを含む第1デッキを編成して第1ゲームで達成条件を満たした後、第1デッキに含まれる少なくとも1つのキャラクタを除外して第2デッキを編成し第1ゲームで達成条件を満たした場合、第1デッキによって第1ゲームで達成条件を満たした場合と比べて、有利に特典をユーザUに付与する。例えば、特典付与部11dは、第1デッキに含まれるキャラクタを除外して第2デッキを編成し第1ゲームで達成条件を満たした場合、第1デッキによって第1ゲームで達成条件を満たした場合と比べて、所定パラメータ(例えば、攻撃力、防御力、スピード)が大きいアイテムやキャラクタを特典としてユーザUに付与する。
【0055】
すなわち、特典付与部11dは、第1デッキを編成して第1ゲームで達成条件を満たした後、デッキの編成内容を変更して第2デッキを編成し第1ゲームで達成条件を満たした場合、デッキの編成内容を変更せずに第1デッキによって第1ゲームで達成条件を満たした場合と比べて、有利に特典をユーザUに付与する。これにより、有利に特典が付与されることを目当てにして、第1デッキから第2デッキにデッキの編成内容を変更して同じゲーム(第1ゲーム)で達成条件を満たすことをユーザUに促すことができる。
【0056】
なお、特典付与部11dは、ユーザUにより、少なくとも1つのキャラクタを含む第1デッキを編成して第1ゲームで達成条件を満たした後、第1デッキに含まれる少なくとも1つのキャラクタを除外して第2デッキを編成し第2ゲーム(第1ゲームと異なるゲーム)で達成条件を満たした場合、第1デッキによって第2ゲームで達成条件を満たした場合と比べて、有利に特典をユーザUに付与しない。つまり、第2デッキを編成し第2ゲームで達成条件を満たした場合にユーザUに付与される特典と、第1デッキを編成し第2ゲームで達成条件を満たした場合にユーザUに付与される特典とは同じである。
【0057】
特典付与部11dは、ユーザUにより、第2デッキによって第1ゲームで達成条件を満たした後、第2デッキに含まれる少なくとも1つのキャラクタを除外して第3デッキを編成し第1ゲームで達成条件を満たした場合、第2デッキによって第1ゲームで達成条件を満たした場合と比べて、有利に特典をユーザUに付与する。ここで、デッキ編成部11bは、第3デッキの編成において、第2デッキを編成する際に第1デッキから除外したキャラクタを含めないように制御する。
【0058】
すなわち、特典付与部11dは、第2デッキを編成して第1ゲームで達成条件を満たした後、デッキの編成内容をさらに変更して第3デッキを編成し第1ゲームで達成条件を満たした場合、デッキの編成内容を変更せずに第2デッキによって第1ゲームで達成条件を満たした場合と比べて、有利に特典をユーザUに付与する。これにより、有利に特典が付与されることを目当てにして、第2デッキから第3デッキにデッキの編成内容をさらに変更して同じゲーム(第1ゲーム)で達成条件を満たすことをユーザUに促すことができる。
【0059】
特典付与部11dは、第2デッキを編成する際に除外されたキャラクタの数に応じて、ユーザUに付与する特典を異ならせる。本実施形態では、特典付与部11dは、除外されたキャラクタの数が第1数である場合、除外されたキャラクタの数が第1数よりも少ない1以上の第2数である場合(第1数>第2数)よりも、有利に特典をユーザUに付与する。これにより、有利に特典が付与されることを目当てにして、第2デッキを編成する際に除外されるキャラクタの数を増やす、言い換えるとデッキの編成内容をより変更することをユーザUに促すことができる。なお、本実施形態では、第1デッキから第2デッキに編成内容を変更する際、同一種類のキャラクタ(例えば、成長前のキャラクタAおよび成長後のキャラクタA)が除外された場合や、異なる種類のキャラクタであるものの対応関係にあるキャラクタAおよびキャラクタBが除外された場合には、第2デッキを編成する際に除外されたキャラクタの数を2つではなく1つとカウントする。
【0060】
特典付与部11dは、第1ゲームで達成条件を満たした回数に応じて、ユーザUに付与する特典の内容を有利に設定する。本実施形態では、特典付与部11dは、第1ゲームで達成条件を満たした回数が増えるにつれて、ユーザUに付与する特典の内容を有利に設定する。
【0061】
デッキ編成部11bは、ユーザUによってゲームボタン32が押下されると(
図5を参照)、ユーザUが所持するキャラクタの中から第1ゲームの攻略に有利な複数のキャラクタを、ユーザUに特典を付与可能な上限回数に対応した数(本実施形態では、10)のデッキのそれぞれに重複がないように編成する。これにより、ユーザUに特典を付与可能な上限回数に対応した数のデッキに、ゲームの攻略に有利な複数のキャラクタを振り分けて、各デッキの攻略可能性の平準化を図ることができる。ここで、第1ゲームの攻略に有利なキャラクタとは、例えば、第1ゲームの攻略に有利とされる属性、ギミック、所定値以上の所定パラメータ(例えば、攻撃力、防御力、スピード)を有するキャラクタや、第1ゲームの攻略する上で統計上、多くのユーザUに使用されているキャラクタ等である。第1ゲームの攻略に有利なキャラクタには限りがあり、また、ユーザUが所持するキャラクタにより第1ゲームの攻略に有利なキャラクタの数は異なる。そのため、ゲームの攻略に有利な複数のキャラクタを振り分けて、各デッキの攻略可能性の平準化を図る必要がある。
【0062】
図6は、複数のキャラクタを複数のデッキのそれぞれに重複がないように編成する一例である。
図6に示すように、デッキ編成部11bは、ユーザUが所持し、第1ゲームの攻略に有利なキャラクタ36,37,38,39,40,41,42,43,44,45を、ユーザUに特典を付与可能な上限回数に対応した数(10)のデッキA,B,C,D,E,F,G,H,I,Jのそれぞれに重複がないように編成する。
【0063】
デッキ編成部11bは、第1ゲームで達成条件を満たした回数がユーザUに特典を付与可能な上限回数に達する前に、ユーザUによってゲームボタン32が押下されると(
図5を参照)、ユーザUに特典を付与可能な上限回数(10)から、ユーザUにより第1ゲームで達成条件を満たした回数(例えば、6回)を減算した回数(例えば、4回:残回数)以下の回数をユーザUが指定可能に制御する。そして、デッキ編成部11bは、ユーザUが所持するキャラクタの中から、第1ゲームにおいてデッキの編成に使用されておらず、かつ、第1ゲームの攻略に有利な複数のキャラクタを、ユーザUにより指定された回数(例えば、3回)に対応する数のデッキのそれぞれに重複がないように編成する。これにより、ユーザに指定された回数に対応した数のデッキに、ゲームの攻略に有利な複数(例えば、3つ)のキャラクタを振り分けて、各デッキによるゲームの攻略可能性の平準化を図ることができる。
【0064】
図7は、本実施形態において、サーバ10が行う特典付与処理(本発明の「情報処理方法」に相当)の一例を示すフローチャートである。
図7に示す処理は、ユーザUにより、少なくとも1つのキャラクタを含む第1デッキを編成して第1ゲームで達成条件を満たした後に実行される。
【0065】
まず、受付部11aは、ユーザ端末20の表示部24に対するユーザUの操作を介して、ユーザUから、ゲーム内価値(例えば、スタミナ、オーブ)を消費することによってプレイ可能な第1ゲーム(クエスト)のプレイ要求を受け付ける(ステップS100)。
【0066】
デッキ編成部11bは、ユーザUが所持している複数のキャラクタを用いて第2デッキを編成する(ステップS110)。具体的には、ホーム画面においてユーザUによってゲームボタン30が押下されると、デッキ編成部11bは、ユーザUが所持している複数のキャラクタの中から選択したキャラクタでデッキを編成するための編成画面を表示させ、ユーザUが所持している複数のキャラクタの中から、ユーザUによって選択されたキャラクタでデッキを編成する。一方、ホーム画面においてユーザUによってゲームボタン32が押下されると、デッキ編成部11bは、ユーザUが所持している複数のキャラクタの中から自動でキャラクタを選択し、選択したキャラクタでデッキを編成する。
【0067】
次に、制御部11は、第1デッキに含まれる少なくとも1つのキャラクタを除外して第2デッキが編成されたか否か、すなわちデッキの編成内容を変更して第2デッキが編成されたか否かについて判定する(ステップS120)。判定の結果、デッキの編成内容を変更して第2デッキが編成された場合(ステップS120、YES)、ゲームプレイ制御部11cは、ユーザUによる第1ゲームのプレイを制御する(ステップS130)。
【0068】
次に、特典付与部11dは、第1ゲームにおいて、デッキの編成内容を変更した第2デッキで達成条件を満たしたか否かについて判定する(ステップS140)。判定の結果、達成条件を満たしていない場合(ステップS140、NO)、サーバ10は
図7に示す処理を終了する。
【0069】
一方、達成条件を満たした場合(ステップS140、YES)、特典付与部11dは、第1デッキによって第1ゲームで達成条件を満たした場合と比べて、有利に第1特典をユーザUに付与する(ステップS150)。ステップS150の処理が完了することによって、サーバ10は
図7に示す処理を終了する。
【0070】
ステップS120の判定処理に戻って、デッキの編成内容を変更せずに第1デッキが編成された場合(ステップS120、NO)、ゲームプレイ制御部11cは、ユーザUによる第1ゲームのプレイを制御する(ステップS160)。
【0071】
次に、特典付与部11dは、第1ゲームにおいて、デッキの編成内容を変更していない第1デッキで達成条件を満たしたか否かについて判定する(ステップS170)。判定の結果、達成条件を満たしていない場合(ステップS170、NO)、サーバ10は
図7に示す処理を終了する。
【0072】
一方、達成条件を満たした場合(ステップS170、YES)、特典付与部11dは、第2特典をユーザUに付与する(ステップS180)。ステップS180の処理が完了することによって、サーバ10は
図7に示す処理を終了する。
【0073】
以上詳しく説明したように、本実施形態では、サーバ10(情報処理装置)は、特典付与部11dを備える。特典付与部11dは、ユーザUにより、少なくとも1つのゲーム媒体(キャラクタ)を含む第1デッキを編成して第1ゲームで達成条件を満たした後、第1デッキに含まれる少なくとも1つのゲーム媒体(キャラクタ)を除外して第2デッキを編成し第1ゲームで達成条件を満たした場合、第1デッキによって第1ゲームで達成条件を満たした場合と比べて、有利に特典をユーザUに付与する。
【0074】
このように構成した本実施形態によれば、有利に特典が付与されることを目当てにして、第1デッキから第2デッキにデッキの編成内容を変更して同じゲームで達成条件を満たすことをユーザUに促すことができる。また、同じ編成内容でゲームをプレイする場合と比べて、当該ゲームにユーザを飽きにくくさせることができる。また、少ないゲーム数の提供でゲームの新鮮さを創出することができる。
【0075】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を図面に基づいて説明する。
図8は、第2の実施形態によるサーバ10(制御部11A)の機能構成例を示すブロック図である。この
図8において、
図4に示した符号と同一の符号を付したものは同一の機能を有するものであるので、ここでは重複する説明を省略する。
【0076】
図8に示すように、第2の実施形態による制御部11Aは、機能構成として、受付部11a、デッキ編成部11b、ゲームプレイ制御部11cおよび特典付与部11dの他に、ゲーム媒体推奨部11e、警告出力部11f、育成推奨部11gおよび難易度変更部11hをさらに備えて構成される。
【0077】
ゲーム媒体推奨部11eは、第2デッキを編成する際に、除外する対象としてユーザUにより指定される除外キャラクタの代わりに第2デッキに編成するキャラクタとして、除外キャラクタと比べて所定パラメータ(例えば、攻撃力、防御力、スピード)の値が所定範囲内であるキャラクタをユーザUに推奨する。なお、ゲーム媒体推奨部11eは、ユーザUにより複数の除外キャラクタが指定された場合、第2デッキに編成するキャラクタとして、複数の除外キャラクタと比べて所定パラメータの値(合計値)が所定範囲内である1以上のキャラクタをユーザUに推奨しても良い。
【0078】
キャラクタの推奨態様としては、音響信号をユーザ端末20のスピーカ25で再生することで推奨情報を聴覚的に推奨する態様、画像をユーザ端末20の表示部24に表示することで推奨情報を視覚的に推奨する態様、ユーザ端末20において光の色、点灯/点滅のパターン、光の強さ等を制御して光を発生させることで推奨情報を視覚的に推奨する態様、振動のパターン、強さ等を制御してユーザ端末20のバイブレーション機能により振動を発生させることで推奨情報を触覚的に推奨する態様等が挙げられる。なお、音響信号には、人の音声によるメッセージ、ブザー音、チャイム音および警報音等が含まれる。表示部24に表示される画像は、図形、コンピュータグラフィックス、写真、文字、数字および記号等の少なくとも1つの要素を含む画像であって、2つ以上の要素の組み合わせを含む画像であっても良い。さらに、画像は、モノクロ映像およびカラー映像の何れでも良く、静止画および動画の何れでも良い。
【0079】
図9は、ユーザ端末20の表示部24に表示されるキャラクタ推奨画面の一例を示す図である。キャラクタ推奨画面には、第2デッキに編成する際、ユーザUにより指定される除外キャラクタAの代わりに、除外キャラクタAと比べて所定パラメータの値が所定範囲内であるキャラクタBを推奨する旨を示す表示メッセージ50等が表示される。これにより、キャラクタ推奨画面を参照したユーザUに対して、除外キャラクタAと比べて所定パラメータの値に大きな差がないキャラクタBを好適に推奨することができる。
【0080】
デッキ編成部11bは、ホーム画面においてユーザUによってゲームボタン30が押下された場合、ユーザUの指定(選択)に基づいて、ユーザUが所持するキャラクタの中から第1ゲームの攻略に有利なキャラクタを用いて、ユーザUに特典を付与可能な上限回数に対応した数(本実施形態では、10)のデッキのそれぞれを編成する。
【0081】
警告出力部11fは、編成されたデッキにおいて、ユーザUが所持しており、かつ、第1ゲームの攻略に有利なキャラクタの数に基づいて設定される所定数(例えば、2)以上に、第1ゲームの攻略に有利なキャラクタが含まれている場合、警告を出力する。
【0082】
警告の出力態様としては、音響信号をユーザ端末20のスピーカ25で再生することで警告情報を聴覚的に出力する態様、画像をユーザ端末20の表示部24に表示することで警告情報を視覚的に出力する態様、ユーザ端末20において光の色、点灯/点滅のパターン、光の強さ等を制御して光を発生させることで警告情報を視覚的に出力する態様、振動のパターン、強さ等を制御してユーザ端末20のバイブレーション機能により振動を発生させることで警告情報を触覚的に出力する態様等が挙げられる。なお、音響信号には、人の音声によるメッセージ、ブザー音、チャイム音および警報音等が含まれる。表示部24に表示される画像は、図形、コンピュータグラフィックス、写真、文字、数字および記号等の少なくとも1つの要素を含む画像であって、2つ以上の要素の組み合わせを含む画像であっても良い。さらに、画像は、モノクロ映像およびカラー映像の何れでも良く、静止画および動画の何れでも良い。
【0083】
図10は、ユーザ端末20の表示部24に表示される警告画面の一例を示す図である。警告画面には、所定数以上に第1ゲームの攻略に有利なキャラクタが含まれている、すなわち戦力が過剰になっているデッキが存在する旨を示す表示メッセージ52等が表示される。これにより、警告画面を参照したユーザUに対し、編成されたデッキにおいて、第1ゲームの攻略に有利なゲーム媒体が必要以上に含まれている点について好適に警告を与えることができる。
【0084】
デッキ編成部11bは、ホーム画面においてユーザUによってゲームボタン32が押下された場合、ユーザUが所持するキャラクタを用いて、第1ゲームで達成条件を満たすために必要な値以上の所定パラメータを1以上のキャラクタの全体で有するように、ユーザUに特典を付与可能な上限回数に対応した数(例えば、10)のデッキのそれぞれを編成する。
【0085】
育成推奨部11gは、第1ゲームで達成条件を満たすために必要な値以上の所定パラメータを1以上のキャラクタの全体で有するように、ユーザUに特典を付与可能な上限回数に対応した数(例えば、10)のデッキを編成できない場合、ユーザUが所持するキャラクタのうち、第1ゲームでデッキの編成に用いられていないキャラクタ、すなわち有利に特典が付与されることを目当てにして新たにデッキの編成に用いられる可能性があるキャラクタの育成をユーザUに推奨する。
【0086】
育成の推奨態様としては、音響信号をユーザ端末20のスピーカ25で再生することで推奨情報を聴覚的に推奨する態様、画像をユーザ端末20の表示部24に表示することで推奨情報を視覚的に推奨する態様、ユーザ端末20において光の色、点灯/点滅のパターン、光の強さ等を制御して光を発生させることで推奨情報を視覚的に推奨する態様、振動のパターン、強さ等を制御してユーザ端末20のバイブレーション機能により振動を発生させることで推奨情報を触覚的に推奨する態様等が挙げられる。なお、音響信号には、人の音声によるメッセージ、ブザー音、チャイム音および警報音等が含まれる。表示部24に表示される画像は、図形、コンピュータグラフィックス、写真、文字、数字および記号等の少なくとも1つの要素を含む画像であって、2つ以上の要素の組み合わせを含む画像であっても良い。さらに、画像は、モノクロ映像およびカラー映像の何れでも良く、静止画および動画の何れでも良い。
【0087】
図11は、ユーザ端末20の表示部24に表示される育成推奨画面の一例を示す図である。育成推奨画面には、第1ゲームでデッキの編成に用いられていないキャラクタ(戦力が足りていないキャラクタ)の育成を推奨する旨を示す表示メッセージ54等が表示される。これにより、第1ゲームで達成条件を満たすようにデッキを編成できない場合、育成推奨画面を参照したユーザUに対し、第1ゲームでデッキの編成に用いられていないゲーム媒体の育成を好適に推奨することができる。
【0088】
難易度変更部11hは、第1ゲームにおけるデッキの編成内容(具体的には、当該デッキに含まれるキャラクタが有する所定パラメータの値(合計値))に応じて、第1ゲームで達成条件を満たすために必要な難易度を異ならせる。例えば、難易度変更部11hは、デッキに含まれるキャラクタが有する所定パラメータの値が所定値より大きい場合、第1ゲームで達成条件を満たすために必要な難易度を所定難易度以下に設定し、デッキに含まれるキャラクタが有する所定パラメータの値が所定値以下である場合、第1ゲームで達成条件を満たすために必要な難易度を所定難易度より大きく設定する。これにより、第1ゲームにおけるデッキの編成内容に応じて、当該デッキによる第1ゲームの攻略可能性の平準化を図ることができる。
【0089】
なお、上記した各実施形態の要素を適宜組み合わせて良い。また、上記した各実施形態では、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【0090】
<まとめ>
[汎用課題]
本発明の目的の1つは、ゲームにおけるデッキの編成内容を変更することをユーザに促すことである。
【0091】
[付記1]に対応する課題
本発明の目的の1つは、有利に特典が付与されることを目当てにして、第1デッキから第2デッキにデッキの編成内容を変更して同じゲームで達成条件を満たすことをユーザに促すことである。
[付記1]本実施形態に係る情報処理装置は、ユーザにより、少なくとも1つのゲーム媒体を含む第1デッキを編成して第1ゲームで達成条件を満たした後、第1デッキに含まれる少なくとも1つのゲーム媒体を除外して第2デッキを編成し第1ゲームで達成条件を満たした場合、第1デッキによって第1ゲームで達成条件を満たした場合と比べて、有利に特典をユーザに付与する特典付与部を備える。
上記の情報処理装置によれば、有利に特典が付与されることを目当てにして、第1デッキから第2デッキにデッキの編成内容を変更して同じゲームで達成条件を満たすことをユーザに促すことができる。
【0092】
[付記2]に対応する課題
本発明の目的の1つは、有利に特典が付与されることを目当てにして、第2デッキから第3デッキにデッキの編成内容をさらに変更して同じゲームで達成条件を満たすことをユーザに促すことである。
[付記2]デッキ編成部をさらに備え、特典付与部は、ユーザにより、第2デッキによって第1ゲームで達成条件を満たした後、第2デッキに含まれる少なくとも1つのゲーム媒体を除外して第3デッキを編成し第1ゲームで達成条件を満たした場合、第2デッキによって第1ゲームで達成条件を満たした場合と比べて、有利に特典を前記ユーザに付与し、デッキ編成部は、第3デッキの編成において、第2デッキを編成する際に第1デッキから除外したゲーム媒体を含めないように制御する、付記1に記載の情報処理装置。
これにより、有利に特典が付与されることを目当てにして、第2デッキから第3デッキにデッキの編成内容をさらに変更して同じゲームで達成条件を満たすことをユーザに促すことができる。
【0093】
[付記3]に対応する課題
本発明の目的の1つは、第2デッキを編成する際に除外されたゲーム媒体の数に応じて、ユーザに付与する特典を異ならせることである。
[付記3]特典付与部は、第2デッキを編成する際に除外されたゲーム媒体の数に応じて、ユーザに付与する特典を異ならせる、付記1または2に記載の情報処理装置。
これにより、第2デッキを編成する際に除外されたゲーム媒体の数に応じて、ユーザに付与する特典を好適に異ならせることができる。
【0094】
[付記4]に対応する課題
本発明の目的の1つは、有利に特典が付与されることを目当てにして、第2デッキを編成する際に除外されるゲーム媒体の数を増やすことをユーザに促すことである。
[付記4]特典付与部は、除外されたゲーム媒体の数が第1数である場合、当該数が第1数よりも少ない1以上の第2数である場合よりも、有利に特典をユーザに付与する、付記3に記載の情報処理装置。
これにより、有利に特典が付与されることを目当てにして、第2デッキを編成する際に除外されるゲーム媒体の数を増やすことをユーザに促すことができる。
【0095】
[付記5]に対応する課題
本発明の目的の1つは、ユーザに特典を付与可能な上限回数に対応した数の各デッキによるゲームの攻略可能性の平準化を図ることである。
[付記5]デッキ編成部をさらに備え、特典付与部は、第1ゲームで達成条件を満たした回数に応じて、ユーザに付与する特典の内容を有利に設定し、デッキ編成部は、ユーザが所持するゲーム媒体の中から第1ゲームの攻略に有利な複数のゲーム媒体を、ユーザに特典を付与可能な上限回数に対応した数のデッキのそれぞれに重複がないように編成する、付記1~4の何れか1項に記載の情報処理装置。
これにより、ユーザに特典を付与可能な上限回数に対応した数のデッキに、ゲームの攻略に有利な複数のゲーム媒体を振り分けて、各デッキによるゲームの攻略可能性の平準化を図ることができる。
【0096】
[付記6]に対応する課題
本発明の目的の1つは、ユーザに指定された回数に対応した数の各デッキによるゲームの攻略可能性の平準化を図ることである。
[付記6]ユーザに特典を付与可能な上限回数から、ユーザにより第1ゲームで達成条件を満たした回数を減算した回数以下の回数をユーザが指定可能に制御し、ユーザが所持するゲーム媒体の中から、第1ゲームにおいてデッキの編成に使用されておらず、かつ、第1ゲームの攻略に有利な複数のゲーム媒体を、ユーザにより指定された回数に対応する数のデッキのそれぞれに重複がないように編成するデッキ編成部をさらに備える、付記1~5の何れか1項に記載の情報処理装置。
これにより、ユーザに指定された回数に対応した数のデッキに、ゲームの攻略に有利な複数のゲーム媒体を振り分けて、各デッキによるゲームの攻略可能性の平準化を図ることができる。
【0097】
[付記7]に対応する課題
本発明の目的の1つは、除外ゲーム媒体の代わりに第2デッキに編成するゲーム媒体として、除外ゲーム媒体と比べて所定パラメータの値に大きな差がないゲーム媒体をユーザに推奨することである。
[付記7]第2デッキを編成する際に、除外する対象としてユーザにより指定される除外ゲーム媒体の代わりに第2デッキに編成するゲーム媒体として、除外ゲーム媒体と比べて所定パラメータの値が所定範囲内であるゲーム媒体をユーザに推奨するゲーム媒体推奨部をさらに備える、付記1~6の何れか1項に記載の情報処理装置。
これにより、除外ゲーム媒体の代わりに第2デッキに編成するゲーム媒体として、除外ゲーム媒体と比べて所定パラメータの値に大きな差がないゲーム媒体をユーザに好適に推奨することができる。
【0098】
[付記8]に対応する課題
本発明の目的の1つは、編成されたデッキにおいて第1ゲームの攻略に有利なゲーム媒体が必要以上に含まれている場合、ユーザに警告を与えることである。
[付記8]ユーザの指定に基づいて、ユーザが所持するゲーム媒体の中から第1ゲームの攻略に有利なゲーム媒体を用いて、ユーザに特典を付与可能な上限回数に対応した数のデッキのそれぞれを編成するデッキ編成部と、編成されたデッキにおいて、ユーザが所持しており、かつ、第1ゲームの攻略に有利なゲーム媒体の数に基づいて設定される所定数以上に、第1ゲームの攻略に有利なゲーム媒体が含まれている場合、警告を出力する警告出力部とをさらに備える、付記1~7の何れか1項に記載の情報処理装置。
これにより、編成されたデッキにおいて第1ゲームの攻略に有利なゲーム媒体が必要以上に含まれている場合、ユーザに好適に警告を与えることができる。
【0099】
[付記9]に対応する課題
本発明の目的の1つは、第1ゲームで達成条件を満たすために必要な値以上の所定パラメータを1以上のゲーム媒体の全体で有するように、ユーザに特典を付与可能な上限回数に対応した数のデッキのそれぞれを編成することである。
[付記9]デッキ編成部をさらに備え、特典付与部は、第1ゲームで達成条件を満たした回数に応じて、ユーザに付与する特典の内容を有利に設定し、デッキ編成部は、ユーザが所持するゲーム媒体を用いて、第1ゲームで達成条件を満たすために必要な値以上の所定パラメータを1以上のゲーム媒体の全体で有するように、ユーザに特典を付与可能な上限回数に対応した数のデッキのそれぞれを編成する、付記1~8の何れか1項に記載の情報処理装置。
これにより、第1ゲームで達成条件を満たすために必要な値以上の所定パラメータを1以上のゲーム媒体の全体で有するように、ユーザに特典を付与可能な上限回数に対応した数のデッキのそれぞれを編成することができる。
【0100】
[付記10]に対応する課題
本発明の目的の1つは、第1ゲームで達成条件を満たすようにデッキを編成できない場合、第1ゲームでデッキの編成に用いられていないゲーム媒体の育成をユーザに推奨することである。
[付記10]第1ゲームで達成条件を満たすために必要な値以上の所定パラメータを1以上のゲーム媒体の全体で有するように、ユーザに特典を付与可能な上限回数に対応した数のデッキを編成できない場合、ユーザが所持するゲーム媒体のうち、第1ゲームでデッキの編成に用いられていないゲーム媒体の育成をユーザに推奨する育成推奨部をさらに備える、付記9に記載の情報処理装置。
これにより、第1ゲームで達成条件を満たすようにデッキを編成できない場合、第1ゲームでデッキの編成に用いられていないゲーム媒体の育成をユーザに好適に推奨することができる。
【0101】
[付記11]に対応する課題
本発明の目的の1つは、第1ゲームにおけるデッキの編成内容に応じて、第1ゲームで達成条件を満たすために必要な難易度を異ならせることである。
[付記11]第1ゲームにおけるデッキの編成内容に応じて、第1ゲームで達成条件を満たすために必要な難易度を異ならせる難易度変更部をさらに備える、付記1~10に記載の情報処理装置。
これにより、第1ゲームにおけるデッキの編成内容に応じて、第1ゲームで達成条件を満たすために必要な難易度を好適に異ならせることができる。
【0102】
[付記12]に対応する課題
本発明の目的の1つは、有利に特典が付与されることを目当てにして、第1デッキから第2デッキにデッキの編成内容を変更して同じゲームで達成条件を満たすことをユーザに促すことである。
[付記12]本実施形態に係る情報処理方法は、プロセッサが、ユーザにより、少なくとも1つのゲーム媒体を含む第1デッキを編成して第1ゲームで達成条件を満たした後、第1デッキに含まれる少なくとも1つのゲーム媒体を除外して第2デッキを編成し第1ゲームで達成条件を満たした場合、第1デッキによって第1ゲームで達成条件を満たした場合と比べて、有利に特典をユーザに付与する。
上記の情報処理方法によれば、有利に特典が付与されることを目当てにして、第1デッキから第2デッキにデッキの編成内容を変更して同じゲームで達成条件を満たすことをユーザに促すことができる。
【0103】
[付記13]に対応する課題
本発明の目的の1つは、有利に特典が付与されることを目当てにして、第1デッキから第2デッキにデッキの編成内容を変更して同じゲームで達成条件を満たすことをユーザに促すことである。
[付記13]本実施形態に係る情報処理プログラムは、プロセッサが、ユーザにより、少なくとも1つのゲーム媒体を含む第1デッキを編成して第1ゲームで達成条件を満たした後、第1デッキに含まれる少なくとも1つのゲーム媒体を除外して第2デッキを編成し第1ゲームで達成条件を満たした場合、第1デッキによって第1ゲームで達成条件を満たした場合と比べて、有利に特典をユーザに付与する処理を実行させる。
上記の情報処理プログラムによれば、有利に特典が付与されることを目当てにして、第1デッキから第2デッキにデッキの編成内容を変更して同じゲームで達成条件を満たすことをユーザに促すことができる。
【符号の説明】
【0104】
1:ゲームシステム、10:サーバ、11,11A:制御部、11a:受付部、11b:デッキ編成部、11c:ゲームプレイ制御部、11d:特典付与部、11e:ゲーム媒体推奨部、11f:警告出力部、11g:育成推奨部、11h:難易度変更部、12:記憶部、13:通信部、14:操作入力部、15:モニタ、16:システムバス、20,20a,20b,20c:ユーザ端末、21:制御部、22:記憶部、23:通信部、24:表示部、25:スピーカ、26:マイク、27:カメラ、28:操作ボタン、29:システムバス、30,32:ゲームボタン、36,37,38,39,40,41,42,43,44,45:キャラクタ、50,52,54:表示メッセージ、U,U1,U2,U3:ユーザ