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特開2023-180447情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023180447
(43)【公開日】2023-12-21
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0251 20230101AFI20231214BHJP
   G06Q 30/0242 20230101ALI20231214BHJP
【FI】
G06Q30/02 398
G06Q30/02 382
【審査請求】未請求
【請求項の数】23
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022093781
(22)【出願日】2022-06-09
(71)【出願人】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(71)【出願人】
【識別番号】301063496
【氏名又は名称】東芝デジタルソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001634
【氏名又は名称】弁理士法人志賀国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】堀田 智之
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】商品の買い忘れなどを防止する情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムを提供する。
【解決手段】実施形態の情報処理システムは、原案情報取得部と、作成部と、表示制御部と、を持つ。原案情報取得部は、複数の商品情報を含む買物リスト原案を取得する。作成部は、前記買物リスト原案に基づいて、買物リストを作成する。表示制御部は、作成された前記買物リストを表示させる。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者の位置に関する位置情報を取得する位置情報取得部と、
複数の前記利用者の前記位置情報に基づいて、前記利用者が属する所属グループを推定する推定部と、を備える、
情報処理装置。
【請求項2】
前記推定部は、所定期間の間、所定の距離以内に存在する複数の前記利用者が、同一の所属グループに属すると推定する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記所定期間は、夜間及び休日のうち少なくもいずれかを含む、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記利用者が購入した商品に関する購入情報を取得する購入情報取得部と、
前記利用者による前記商品の再度の購入に関する再購入情報を取得する再購入情報取得部と、
前記再購入情報に基づいて、前記利用者が前記商品を再度購入した度合に関する再購入度合情報を取得する再購入度合情報取得部と、を更に備える、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記度合は、回数または頻度のうち少なくともいずれか一方を含む、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記位置情報に基づいて特定された前記利用者が訪問した訪問対象に関する訪問情報を取得する訪問情報取得部と、
前記利用者により前記訪問対象への再度の訪問に関する再訪問情報を取得する再訪問情報取得部と、
前記訪問情報に基づいて、前記利用者が前記訪問対象を再度訪問した度合に関する再訪問度合情報を取得する再訪問度合情報取得部と、を更に備える、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記度合は、回数または頻度のうち少なくともいずれか一方を含む、
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記所属グループに属する所属利用者の再購入度合情報に基づいて、前記所属利用者に提供する広告を決定する広告決定部と、
前記広告に関する広告情報を前記所属利用者に提供する提供部と、をさらに備える、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記広告決定部は、前記広告の提供を受ける前記所属利用者の位置に関する位置情報に更に基づいて、前記広告を決定する、
請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記所属グループに属する所属利用者の再訪問度合情報に基づいて、前記所属利用者に提供する広告を決定する広告決定部と、
前記広告を前記利用者に提供する提供部と、をさらに備える、
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記広告決定部は、前記所属利用者に関する位置情報に更に基づいて、前記広告を決定する、
請求項10に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記所属利用者の属性を含む利用者情報を取得する属性情報取得部と、
前記所属利用者の利用者情報または前記所属利用者の過去の位置情報に基づいて、前記所属グループの属性を判定する判定部と、を更に備える、
請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記所属利用者の属性情報を取得する属性情報取得部と、
前記所属利用者の属性情報または前記所属利用者の過去の位置情報に基づいて、前記所属グループの属性を判定する判定部と、を更に備える、
請求項10に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記再購入度合情報に基づいて、前記商品を評価する評価部を更に備える、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項15】
前記再訪問度合情報に基づいて、前記訪問対象を評価する評価部を更に備える、
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項16】
前記再購入情報取得部は、前記所属グループに属する所属利用者による前記商品の前記所属グループ内での再度の購入に関するグループ内再購入情報を取得するグループ内再購入情報取得部を含み、
前記再購入度合情報取得部は、前記グループ内再購入情報に基づいて、前記所属利用者が前記商品を再度購入した度合に関するグループ内再購入度合情報を取得するグループ内再購入度合情報取得部を含み、
前記所属グループに属する所属利用者のグループ内再購入度合情報に基づいて、前記所属利用者に提供する広告を決定する広告決定部と、
前記広告を前記利用者に提供する提供部と、を更に備える、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項17】
前記再訪問情報取得部は、前記所属グループに属する所属利用者による前記訪問対象への前記所属グループ内での再度の訪問に関するグループ内再訪問情報を取得するグループ内再訪問情報取得部を含み、
前記再訪問度合情報取得部は、前記グループ内再訪問情報に基づいて、前記所属利用者が前記訪問対象を再度訪問した度合に関するグループ内再訪問度合情報を取得するグループ内再訪問度合情報取得部を含み、
前記所属グループに属する所属利用者のグループ内再訪問度合情報に基づいて、前記所属利用者に提供する広告を決定する広告決定部と、
前記広告を前記利用者に提供する提供部と、を更に備える、
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項18】
前記再購入度合情報に基づいて、前記広告決定部により決定された第1広告の第1広告効果と、前記第1広告と異なる第2広告の第2広告効果との間の広告効果変化に基づいて、前記広告を修正する広告修正部と、を更に備える、
請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項19】
前記再訪問度合情報に基づいて、前記広告決定部により決定された第1広告の第1広告効果と、前記第1広告と異なる第2広告の第2広告効果との間の広告効果変化に基づいて、前記広告を修正する広告修正部と、を更に備える、
請求項10に記載の情報処理装置。
【請求項20】
前記再購入度合情報に基づいて、前記商品の需要を予測する商品需要予測部と、
前記需要の予測に基づいて、前記商品の販売の準備に関する商品準備情報を作成する商品準備情報作成部と、を更に備える、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項21】
前記再訪問度合情報に基づいて、前記訪問対象への訪問の需要を予測する訪問需要予測部と、
前記需要の予測に基づいて、前記訪問対象への訪問の準備に関する訪問準備情報を作成する訪問準備情報作成部と、を更に備える、
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項22】
コンピュータが、
利用者の位置に関する位置情報を取得し、
複数の前記利用者の前記位置情報に基づいて、前記利用者が属する所属グループを推定する、
情報処理方法。
【請求項23】
コンピュータに、
利用者の位置に関する位置情報を取得し、
複数の前記利用者の前記位置情報に基づいて、前記利用者が属する所属グループを推定する、ことを行わせる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、利用者に店舗の利用に伴うポイント付与などのサービスを行う際に、利用者の属性を収集するにあたり、利用者をグループ分けするために、家族構成や勤務先などを特定することがある。家族構成などは、例えば利用者の申告に基づいて特定される。しかし、利用者の申告の虚偽などがあっても虚偽を見分けることは難しい。また、家族構成や勤務先などは時間の経過により変化することがあるが、これらの変更が行われた情報をその都度入手することは困難であり、収集した属性の精度が低下することがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-153089号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、利用者を適切にグループ分けすることができる情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態の情報処理装置は、位置情報取得部と、推定部と、を持つ。位置情報取得部は、利用者の位置に関する位置情報を取得する。推定部は、複数の前記利用者の前記位置情報に基づいて、前記利用者が属する所属グループを推定する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】第1の実施形態の情報処理システム1の一例を示す図。
図2】第1の実施形態の利用者端末20のハードウェア構成の一例を示す図。
図3】第1の実施形態の店舗端末30のハードウェア構成の一例を示す図。
図4】第1の実施形態の情報処理装置100のハードウェア構成の一例を示す図。
図5】第1の実施形態の利用者端末20の機能的な構成を含む一例を示す図。
図6】第1の実施形態の店舗端末30の機能的な構成を含む一例を示す図。
図7】第1の実施形態の情報処理装置100の機能的な構成を含む一例を示す図。
図8】利用者情報DB121の内容の一例を示す図。
図9】利用者位置情報DB122の内容の一例を示す図。
図10】購入情報DB123の内容の一例を示す図。
図11】再購入度合情報DB124の内容の一例を示す図である。
図12】訪問情報DB125の内容の一例を示す図。
図13】再訪問度合情報DB126の内容の一例を示す図である。
図14】グループ情報DB127の内容の一例を示す図。
図15】第1の実施形態の情報処理装置100の処理の一例を示すフローチャート。
図16】第1の実施形態の情報処理装置100の処理の一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、実施形態の情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムを、図面を参照して説明する。
【0008】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態の情報処理システム1の一例を示す図である。情報処理システム1は、例えば、利用者端末20と、店舗端末30と、情報処理装置100と、を備える。利用者端末20と店舗端末30と情報処理装置100は、それぞれネットワークNWにより互いに通信可能な態様で接続されている。イントラネット、ローカルエリアネットワーク(LAN:Local Area Network)、無線LANなどであり、一定水準以上の情報セキュリティが施されていることが好ましい。
【0009】
情報処理システム1は、主に、商品を購入したりサービスの提供を受けたりする利用者Pに対する店舗で販売される商品や提供されるサービスなどに関する情報の提供を行う。情報処理システム1は、例えば、店舗Mにおいて販売される商品や店舗Mにおいて提供されるサービスの広告を利用者Pに提供する。情報処理装置100は、例えば、利用者Pに対して効果的となる広告を決定する。以下の説明において、商品は、サービスの意を含むことがあり、販売される商品は、提供されるサービスの意を含むことがある。
【0010】
利用者端末20には、例えば、買物アプリがインストールされている。買物アプリは、例えば、店舗Mで買い物をする利用者Pに広告提供サービスを含む情報提供サービスを提供するためのアプリケーションプログラムである。利用者端末20は、買物アプリが起動することにより、情報処理システム1の一部として機能する。
【0011】
次に、情報処理システム1における各装置のハードウェア構成について説明する。まず、利用者端末20のハードウェア構成について説明する。図2は、第1の実施形態の利用者端末20のハードウェア構成の一例を示す図である。利用者端末20は、例えば、プロセッサ21と、主記憶装置22と、通信インターフェース23と、補助記憶装置24と、入出力装置25と、位置検出器26と、バス27とを備える。
【0012】
プロセッサ21は、例えば、CPU(Central Processing Unit)であり、端末制御プログラム、例えば買物アプリを読み出して実行し、利用者端末20が有する各機能を実現させる。また、プロセッサ21は、端末制御プログラム以外のプログラムを読み出して実行し、利用者端末20が有する各機能を実現させる上で必要な機能を実現させてもよい。主記憶装置22は、例えば、RAMで(Random Access Memory)あり、プロセッサ21により読み出されて実行される端末制御プログラムその他プログラムを予め記憶している。
【0013】
通信インターフェース23は、情報処理装置100や店舗端末30等と通信を実行するためのインターフェース回路である。補助記憶装置24は、例えば、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)、ソリッドステートドライブ(SSD:Solid State Drive)、フラッシュメモリ(Flash Memory)、ROM(Read Only Memory)である。
【0014】
入出力装置25は、例えば、タッチパネルディスプレイである。入出力装置25は、例えば、利用者Pの操作に応じて、買物アプリにより提供される情報提供サービスの利用に関する情報の入力を受け付ける。入出力装置25には、買物アプリにより利用者Pに提供される情報や利用者Pが買い物をしたことに関する情報が表示される。入出力装置25は、入力装置と出力装置とが独立して構成されていてもよい。
【0015】
位置検出器26は、例えば、GPS(Global Positioning System)に代表されるGNSS(Global Navigation Satellite System)装置である。位置検出器26は、利用者端末20の位置を検出することにより、利用者端末20を携帯(所持)する利用者Pの位置を合わせて検出する。
【0016】
バス27は、プロセッサ21、主記憶装置22、通信インターフェース23、補助記憶装置24、入出力装置25、及び位置検出器26を互いにデータの送受信が可能なように接続している。
【0017】
次に、店舗端末30のハードウェア構成について説明する。図3は、第1の実施形態の店舗端末30のハードウェア構成の一例を示す図である。店舗端末30は、例えば、プロセッサ31と、主記憶装置32と、通信インターフェース33と、補助記憶装置34と、入出力装置35と、決済処理装置36と、バス37とを備える。
【0018】
プロセッサ31は、例えば、CPUであり、店舗用プログラムを読み出して実行し、店舗端末30が有する各機能を実現させる。また、プロセッサ31は、店舗用プログラム以外のプログラムを読み出して実行し、店舗端末30が有する各機能を実現させる上で必要な機能を実現させてもよい。主記憶装置32は、例えば、RAMであり、プロセッサ31により読み出されて実行される店舗状況提供プログラムその他プログラムを予め記憶している。
【0019】
通信インターフェース33は、ネットワークNWを介して利用者端末20及び情報処理装置100等と通信を実行するためのインターフェース回路である。補助記憶装置34は、例えば、ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ、フラッシュメモリ、ROMである。入出力装置35は、例えば、タッチパネルディスプレイである。
【0020】
決済処理装置36は、いわゆる「レジ」であり、例えば、店舗で販売される商品の決済を行う装置である。決済処理装置42は、例えば、店舗内に複数設けられる。決済処理装置42は、店員や利用者の操作等に基づいて、購入商品の決済に関する処理(以下、決済処理)を実行する。
【0021】
決済処理装置36は、店員または利用者の操作により実行した決済処理に基づいて、決済情報を生成する。決済情報には、利用者ID、来店日時、購入商品リスト(購入商品の名称、数量等)、決済金額、決済方法、等の情報が含まれる。バス37は、プロセッサ31、主記憶装置32、通信インターフェース33、補助記憶装置34及び入出力装置35を互いにデータの送受信が可能なように接続している。
【0022】
次に、情報処理装置100のハードウェア構成について説明する。図4は、第1の実施形態の情報処理装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。情報処理装置100は、例えば、プロセッサ11と、主記憶装置12と、通信インターフェース13と、補助記憶装置14と、入出力装置15と、バス16とを備える。
【0023】
プロセッサ11は、例えば、CPUであり、情報提供プログラムを読み出して実行し、情報処理装置100が有する各機能を実現させる。また、プロセッサ11は、情報提供プログラム以外のプログラムを読み出して実行し、情報処理装置100が有する各機能を実現させる上で必要な機能を実現させてもよい。主記憶装置12は、例えば、RAMであり、プロセッサ11により読み出されて実行される情報提供プログラムその他プログラムを予め記憶している。
【0024】
通信インターフェース13は、ネットワークNWを介して利用者端末20及び店舗端末30等と通信を実行するためのインターフェース回路である。補助記憶装置14は、例えば、ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ、フラッシュメモリ、ROMである。
【0025】
入出力装置15は、例えば、タッチパネルディスプレイである。バス16は、プロセッサ11、主記憶装置12、通信インターフェース13、補助記憶装置14及び入出力装置15を互いにデータの送受信が可能なように接続している。
【0026】
次に、情報処理システム1における処理装置の機能的な構成について説明する。まず、利用者端末20について説明する。図5は、第1の実施形態の利用者端末20の機能的な構成を含む一例を示す図である。利用者端末20は、例えば、送受信器201と、タッチパネル202と、GNSS装置203と、処理装置210と、記憶装置220と、を備える。
【0027】
送受信器201は、通信インターフェース23の一例である。タッチパネル202は、入出力装置25の一例である。入出力装置25は、例えば、テンキーや操作ボタンなどの入力装置と、ディスプレイなどの出力装置とが分かれて設けられていてもよい。出力装置は、ディスプレイなどの表示装置のほか、音声を出力するスピーカや振動付与するバイブレータを備えていてもよい。
【0028】
GNSS装置203は、例えば、GNSS衛星から受信した信号に基づいて利用者端末20の位置を特定する。GNSS装置203は、位置検出器26の一例である。位置検出器は、GNSS装置以外の装置でもよく、例えば、店舗に設けられた送信器により送信された電波を利用者端末20に設けられた受信器により受信し、受信器により受信された電波に基づいて、既知の送信器との位置関係から利用者端末20に位置を検出するものでもよい。また、店舗に設けられた受信器に利用者端末20に設けられた送信器により電波を送信し、受信器により受信された電波に基づいて、既知の送信器との位置関係から利用者端末20に位置を検出するものでもよい。
【0029】
処理装置210は、例えばプロセッサ21の一例である。記憶装置220は、例えば主記憶装置22及び補助記憶装置24の一例である。処理装置210は、例えば、送受信部211と、登録処理部212と、利用者位置算出部213と、表示制御部214と、を備える。送受信部211、利用者位置算出部213、及び表示制御部214の機能について説明する。
【0030】
送受信部211は、送受信器201に各種データの送受信を実行させる。登録処理部212は、利用者端末20に買物アプリがインストールされた後に利用者Pの操作等によって登録される利用者基本情報を取得する。利用者基本情報には、利用者Pの性別や年齢などの基本情報が含まれる。買物アプリが、利用者端末20にインストールされた後、利用者基本情報が、例えば情報処理装置100に登録されることにより、利用者Pに対する情報提供サービスの提供が可能となる。
【0031】
利用者位置算出部213は、GNSS装置203により検出された利用者端末20の位置を、利用者位置として算出する。利用者位置は、例えば、緯度経度の情報により構成される。利用者位置算出部213は、算出した利用者Pの位置を示す利用者位置情報を生成する。
【0032】
表示制御部214は、タッチパネル202の表示制御をする。表示制御部214は、例えば、情報処理装置100により送信される広告情報をタッチパネル202に表示させる。記憶装置220には、利用者ID221が記憶されている。利用者ID221は、利用者端末20を所持する利用者に付与されたIDである。
【0033】
送受信部211は、利用者位置算出部213により生成された利用者位置情報に利用者ID221を付与する。送受信部211は、利用者ID221を付与した利用者位置情報を、送受信器201を用いて、情報処理装置100に送信する。送受信部211は、情報処理装置100に送信した情報を記憶装置220に格納してもよい。
【0034】
次に、店舗端末30について説明する。図6は、第1の実施形態の店舗端末30の機能的な構成を含む一例を示す図である。店舗端末30は、例えば、送受信器301と、入力装置302と、処理装置310と、記憶装置320と、を備える。
【0035】
送受信器301は、通信インターフェース33の一例である。入力装置302は、例えば、入出力装置35における入力機能を発揮する。入力装置302は、例えば、キーボードやマウスなどである。入力装置302は、出力装置も兼ねた入出力装置、例えばタッチパネルであってもよい。店舗端末30は、入出力装置35の機能を発揮させるためのディスプレイなどの出力装置を備えてもよい。
【0036】
処理装置310は、プロセッサ31の一例である。記憶装置320は、主記憶装置32及び補助記憶装置34の一例である。処理装置310は、例えば、送受信部311と、店舗基本情報指定部312と、広告作成部313と、購入情報処理部314と、を備える。以下に、送受信部311、店舗基本情報指定部312、広告作成部313、及び購入情報処理部314の機能について説明する。
【0037】
送受信部311は、送受信器301に各種データの送受信を実行させる。店舗基本情報指定部312は、例えば店舗Mの従業者による入力装置302に対する入力操作に基づいて、店舗基本情報を指定する。店舗基本情報には、店舗Mの所在地や駐車場の有無などの情報が含まれる。
【0038】
広告作成部313は、例えば店舗Mの従業者による入力装置302に対する入力操作に基づいて、店舗Mで販売する商品の広告を作成する。購入情報処理部314は、決済処理装置42により送信される決済情報に店舗を特定する店舗ID321等を付加して、購入情報を生成する。購入情報処理部314は、生成した購入情報を情報処理装置100に送信する。店舗ID321は、店舗端末30が設置される店舗Mごとに付与されたIDである。店舗ID321は、例えば、記憶装置320に格納されている。
【0039】
次に、情報処理装置100の機能的な構成について説明する。図7は、第1の実施形態の情報処理装置100の機能的な構成を含む一例を示す図である。情報処理装置100は、例えば、送受信器101と、入力装置102と、ディスプレイ103と、処理装置110と、記憶装置120と、を備える。
【0040】
送受信器101は、通信インターフェース13の一例である。入力装置102は、例えば、入出力装置15における入力機能を発揮する。入力装置102は、例えば、キーボードやマウスなどである。入力装置102は、出力装置も兼ねた入出力装置、例えばタッチパネルであってもよい。ディスプレイ103は、入出力装置15が有する出力機能を発揮する。
【0041】
処理装置110は、プロセッサ11の一例である。記憶装置120は、主記憶装置12及び補助記憶装置14の一例である。処理装置110は、例えば、取得部111と、推定部112と、広告決定部113と、提供部114と、判定部115と、評価部116と、広告修正部117と、需要予測部118と、準備情報作成部119と、を備える。記憶装置120は、例えば、利用者情報データベース(以下、DB)121と、購入情報DB123と、訪問情報DB125と、グループ情報DB127と、を記憶する。
【0042】
処理装置110における取得部111は、利用者端末20により送信される利用者Pの属性情報を取得する。利用者Pの属性は、例えば、利用者Pが情報提供サービスを受けるために、例えば買物アプリをインストールした後に利用者Pが利用者端末20に対する入力操作を行い、利用者端末20により送信された情報である。取得部111は、利用者端末20により属性情報が送信された場合に、新たな利用者Pとして登録して、利用者情報DB121を更新する。すでに登録されている利用者Pの属性情報が送信された場合には、新たな利用者Pではなく、すでに登録された利用者Pの属性情報を上書きして利用者情報DB121を更新する。
【0043】
図8は、利用者情報DB121の内容の一例を示す図である。利用者情報DB121は、利用者Pごとに情報処理装置100に登録された利用者情報の集合であり、記憶装置120に記憶される。利用者情報DB121に含まれる利用者情報には、例えば、利用者Pに付与された利用者ID、利用者Pの性別、年齢、住所、婚姻(未婚又は既婚)、職業などの属性の情報が含まれる。属性には、その他、地域、嗜好、家族構成などが含まれていてもよい。
【0044】
処理装置110における取得部111は、利用者端末20により送信される利用者位置情報を取得する。利用者位置は、例えば、緯度経度情報により特定される。利用者位置は、他の態様、例えば、近傍の建設物の名称などにより特定されてもよい。取得部111は、位置情報取得部の一例である。
【0045】
取得部111は、取得した利用者位置情報に基づいて、利用者位置情報DB122を更新する。図9は、利用者位置情報DB122の内容の一例を示す図である。利用者位置情報DB122は、複数の利用者の利用者位置を時間ととともに記憶するデータである。利用者位置情報DB122は、例えば、推定部112により属性グループが推定されるごとに消去される。
【0046】
取得部111は、店舗端末30により送信される購入情報を取得する。購入情報には、利用者Pが購入した商品に関する購入情報が含まれる。取得部111は、取得した購入情報DB123に追加することにより、購入情報DB123を更新する。取得部111は、購入情報取得部の一例である。
【0047】
図10は、購入情報DB123の内容の一例を示す図である。購入情報DB123は、利用者Pが商品を購入し、店舗端末30により購入情報が送信されるごとに情報処理装置100に登録された購入情報の集合であり、記憶装置120に記憶される。購入情報DB123に含まれる購入情報には、例えば、利用者ID、店舗ID、利用者Pの来店時間、購入商品リスト、決済金額、決済方法などの情報が含まれる。
【0048】
取得部111は、購入情報を取得した際、購入情報DB123を参照し、取得した購入情報が購入情報DB123に含まれるか否かを判定する。取得部111は、取得した購入情報が購入情報DB123に含まれる場合に、利用者は、過去に購入した商品を再購入したと判定して、利用者による商品の再度の購入に関する再購入情報を取得する。取得部111は、再購入情報取得部の一例である。
【0049】
取得部111は、再購入情報を取得した場合に、購入情報DB123に含まれる過去の複数の購入情報を参照して、利用者が商品を再度購入した度合に関する再購入度合情報を取得する。再度購入した度合いは、例えば、商品を再度購入した回数であるが、商品を購入する頻度などでもよい。取得部111は、再購入度合情報取得部の一例である。
【0050】
実施形態では、再購入度合を取得する対象は商品であるが、再購入度合を取得する対象は商品以外でもよいし、商品にその他の要素を加えてもよい。例えば、再購入度合を取得する対象は、店舗Mで提供されるサービスでもよいし、特定の店舗、売場、店員等により販売された商品でもよい。
【0051】
図11は、再購入度合情報DB124の内容の一例を示す図である。再購入度合情報DB124は、利用者Pごとにおける商品の再購入の度合(回数)を示す情報である。取得部111は、取得した再購入情報を再購入度合情報DB124に追加することにより、再購入度合情報DB124を更新する。
【0052】
取得部111は、店舗端末30により送信される購入情報に含まれる店舗IDを参照して、訪問情報を取得する。訪問情報は、利用者が店舗を訪問したことを示す情報である。取得部111は、取得した訪問情報を訪問情報DB125に追加することにより、訪問情報DB125を更新する。取得部111は、訪問情報取得部の一例である。
【0053】
図12は、訪問情報DB125の内容の一例を示す図である。訪問情報DB125は、利用者Pが店舗Mを訪問するごとに情報処理装置100に登録された訪問情報の集合であり、記憶装置120に記憶される。訪問情報DB125に含まれる訪問情報には、例えば、利用者ID、店舗ID、利用者Pの来店時間などの情報が含まれる。訪問情報DB125は、購入情報DB123に含まれていてもよい。
【0054】
訪問情報は、購入情報により取得されるほか、利用者Pが店舗Mを訪問した来訪情報を取得して、来訪情報に基づいて取得してもよい。来訪情報は、例えば、店舗Mに設置された来店処理機などの処理履歴などに基づいて取得してもよいし、利用者端末20に設けられた位置検出器26の検出結果に基づいて取得してもよい。
【0055】
取得部111は、購入情報を取得した際、訪問情報DB125を参照し、取得した購入情報が示す利用者が過去に購入情報が示す店舗を訪問したか否かを判定する。取得部111は、取得した購入情報が示す利用者が過去に購入情報が示す店舗を訪問したことがあると判定した場合に、利用者による店舗Mへの再度の訪問に関する再訪問情報を取得する。
【0056】
図13は、再訪問度合情報DB126の内容の一例を示す図である。再訪問度合情報DB126は、利用者Pの店舗Mごとの再訪問の度合(回数)を示す情報である。取得部111は、取得した再訪問情報を再訪問度合情報DB126に追加することにより、再訪問度合情報DB126を更新する。店舗Mは、訪問対象の一例である。取得部111は、再訪問情報取得部の一例である。
【0057】
取得部111は、再訪問情報を取得した場合に、訪問情報DB125に含まれる過去の複数の訪問情報を参照して、利用者が店舗を再度訪問した度合に関する再訪問度合情報を取得する。再度訪問した度合いは、例えば、再度訪問した回数でもよいし過去一定期間内に訪問した頻度でもよい。取得部111は、再訪問度合情報取得部の一例である。
【0058】
取得部111は、グループ情報DB127に含まれる所属グループにおける各所属利用者の属性を取得する。所属グループは、後述する推定部112により推定される。所属グループには、複数の利用者(以下、所属利用者)が所属する。取得部111は、所属利用者のそれぞれの利用者IDを利用者情報DB121に参照することにより、所属利用者の属性に関する属性情報を取得する。取得部111は、属性情報取得部の一例である。
【0059】
図14は、グループ情報DB127の内容の一例を示す図である。グループ情報DB127は、所属グループに所属する所属利用者の利用者IDを集めた所属グループ情報の集合である。所属グループ情報には、それぞれグループID及び属性が付されている。所属グループ情報に付される属性は、判定部115において判定されたものである。属性にはさまざまなものがあり、例えば、「家族」「同居人」「同じ学校(職場)」「利用する交通機関」「訪問が多い店舗」「嗜好する飲食物」などがある。所属グループに属する所属利用者の数は2人の任意の複数である。所属利用者は、複数の所属グループ間で重複していてもよい。
【0060】
取得部111は、購入度合情報または訪問度合情報に基づいて、第1広告の第1広告効果と、第1広告と異なる第2広告の第2広告効果との間の広告効果変化を取得する。取得部111は、例えば、第1広告が提供された後の一定期間内における購入度合情報と、第2広告が提供された後の一定期間内における購入度合情報とを比較することにより、広告効果変化を取得する。取得部111は、例えば、第1広告が提供された後の一定期間内における訪問度合情報と、第2広告が提供された後の一定期間内における訪問度合情報とを比較することにより、広告効果変化を取得する。取得部111は、広告効果変化取得部の一例である。
【0061】
推定部112は、複数の利用者端末20によりそれぞれ送信される利用者位置情報に基づいて作成された利用者位置情報DB122を用いて、利用者が属する所属グループを推定する。推定部112は、例えば、複数の利用者が所定期間の間、所定の距離以内に存在する場合に、その複数利用者が、同一の所属グループに属すると推定する。所定期間は適宜設定してよく、例えば、一定時間、例えば3時間連続してなどとしてもよいし、一定時間中の数時間、例えば、5時間中の4時間などとしてもよい。
【0062】
所定の距離も任意に設定してよく、例えば、100mなどとしてもよい。また、所定期間と所定の距離を対応付けて設定してもよい。例えば、100m以内に1時間または1km以内に10時間のいずれかなどとしてもよい。家族は、夜間または休日に同行することが多いので、所属グループが家族であるか否かを判定するために、所定期間が、夜間または休日を含むようにしてもよい。
【0063】
また、所属グループの推定に利用する利用者位置情報は、公衆が集まりやすい位置を除外した位置としてもよい。講習が集まりやすい位置としては、例えば、公共交通機関内、集合住宅別部屋、学校、職場など、特定のグループに所属する人以外の人も集まりやすい場所である。
【0064】
広告決定部113は、所属グループに属する所属利用者の再購入度合情報に基づいて、所属利用者に提供する広告を決定する。所属利用者の再購入度合が高い商品については、所属利用者に対する需要が大きい商品であると考えられる。このため、広告決定部113は、例えば、所属グループに属する所属利用者の再購入度合情報に基づいて、再購入度合が高い商品の広告を所属利用者に提供する。
【0065】
広告決定部113は、所属グループに属する所属利用者の再訪問度合情報に基づいて、所属利用者に提供する広告を決定する。所属利用者の再訪問度合が高い店舗は、所属利用者の買物に対する需要が大きい店舗であると考えられる。このため、広告決定部113は、例えば、所属グループに属する所属利用者の再購入度合情報に基づいて、再訪問度合が高い店舗の広告を所属利用者に提供する。
【0066】
ここでは、利用者が訪問する訪問先は店舗であるが、訪問先は店舗以外でもよい。例えば、訪問先は、旅行先でもよいし、レジャー施設などでもよい。この場合には、購入情報はないことが多いが、訪問情報を取得すればよい。
【0067】
広告決定部113は、更に、所属利用者の位置情報に基づいて、広告を決定する。広告決定部113は、例えば、所属利用者の近傍で販売されている商品についての商品や所属利用者の近傍における店舗の広告を決定してもよい。あるいは、広告決定部113は、所属利用者との位置関係で、交通利便性の高い位置にある店舗やその店舗で販売される商品の広告を決定してもよい。
【0068】
提供部114は、広告決定部113により決定された広告に関する広告情報を、所属利用者の利用者端末20に送信することにより提供する。提供部114は、購入情報に利用者IDが含まれる所属利用者(以下、特定所属利用者)に広告情報を送信してもよいし、購入情報に利用者IDが含まれる所属利用者以外の所属利用者(以下、不特定所属利用者)に送信してもよい。所属グループ内では、不特定所属利用者についても、特定所属利用者と共通の属性を有している。このため、提供部114により提供される広告は、特定所属利用者を含めて、不特定所属利用者に対しても、効果的な広告となる。
【0069】
判定部115は、所属利用者の利用者情報または所属利用者の過去の位置情報に基づいて、所属グループの属性を判定する。判定部115は、例えば、推定部112により推定された所属グループに含まれる所属利用者の利用者情報に含まれる属性が共通する場合には、その共通する属性に関する属性を所属グループの属性とする。判定部115は、例えば、所属利用者の住所が共通する場合には、所属グループの属性を家族と判定する。
【0070】
判定部115は、例えば、所属利用者の属性に共通点が見いだせない場合に、推定部112により所属グループを推定した際の所属利用者の利用者位置を所属グループの属性と判定する。例えば、所属グループを推定した際の所属利用者の利用者位置が、店舗IDがM〇〇〇である店舗Mである場合には、その店舗を所属グループの属性と判定する。
【0071】
評価部116は、取得部111により取得された再購入度合情報または再訪問度合情報に基づいて、商品または店舗Mを評価する。評価部116は、再購入度合情報が高い商品の評価を高くし、再購入度合情報が示す再購入度合が高いほど評価を高くする。評価部116は、再訪問度合情報が高い店舗Mの評価を高くし、再訪問度合情報が示す再訪問度合が高いほど評価を高くする。評価部116は、例えば、ウェブ上における商品や店舗の評価を探索してこれらの探索結果に応じた商品や店舗の評価を作成、修正してもよい。評価部116は、商品や店舗の評価を記憶装置120に記憶させる。
【0072】
広告修正部117は、取得部111により取得された広告効果変化に基づいて、広告決定部113により決定された広告を修正する。広告修正部117は、例えば、広告決定部113により第1広告が決定され第1広告効果よりも第2広告効果が高い場合に、所属利用者に提供する広告を第1広告から第2広告に修正する。広告修正部117は、例えば、広告決定部113により第2広告が決定され第1広告効果よりも第2広告効果が低い場合に、所属利用者に提供する広告を第2広告から第1広告に修正する。広告決定部113は、広告修正部117により修正された広告を決定し、提供部114は、修正後の広告を利用者端末20に送信して提供する。
【0073】
需要予測部118は、取得部111により取得された再購入度合情報または再訪問度合情報に基づいて、商品または訪問対象出る店舗の需要を予測する。需要予測部118は、取得部111により取得された再購入度合情報が高い商品の需要予測を高くし、再購入度合情報が示す再購入度合が高いほど、商品の需要が大きいと予測する。需要予測部118は、取得部111により取得された再訪問度合情報が高い店舗の需要予測を高くし、再訪問度合情報が示す再訪問度合が高いほど、店舗の需要が大きいと予測する。需要予測部118は、商品需要予測部及び訪問需要予測部の一例である。
【0074】
準備情報作成部119は、需要予測部118により予測された商品または店舗の需要に基づいて、店舗M等への訪問の準備に関する訪問準備情報を作成する。訪問準備情報には、例えば、需要に応じた仕入れ商品の種類、数、設備の補強、人員の確保などに関する商品準備情報が含まれる。準備情報作成部119は、作成した訪問準備情報を店舗Mに送信することにより提供する。準備情報作成部119は、商品準備情報作成部及び訪問準備情報作成部の一例である。
【0075】
続いて、第1の実施形態の情報処理装置100における処理について説明する。図15は、第1の実施形態の情報処理装置100の処理の一例を示すフローチャートである。図15では、利用者Pの所属グループを推定し、所属グループ情報を作成するまでの処理について説明する。
【0076】
第1の実施形態の情報処理装置100は、まず、取得部111において、利用者端末20により送信される利用者Pの属性情報を取得したか否かを判定する(ステップS101)。利用者Pの属性情報を取得していないと判定した場合、取得部111は、処理をステップS105に進める。
【0077】
利用者端末20により送信される利用者Pの属性情報を取得したと判定した場合、取得部111は、取得した属性情報に基づいて、利用者情報DB121を更新する(ステップS103)。続いて、取得部111は、店舗端末30により送信される購入情報を取得したか否かを判定する(ステップS105)。
【0078】
店舗端末30により送信される購入情報を取得していないと判定した場合、取得部111は、処理をステップS111に進める。店舗端末30により送信される購入情報を取得したと判定した場合、取得部111は、購入情報DB123を参照し、利用者Pが購入した商品が再購入商品であるか否かを判定する(ステップS107)。
【0079】
利用者Pが購入した商品が再購入商品でないと判定した場合、取得部111は、処理をステップS111に進める。利用者Pが購入した商品が再購入商品であると判定した場合、取得部111は、判定した再購入商品を示す再購入情報を取得する(ステップS109)。続いて、取得部111は、購入情報DB123を更新する(ステップS111)。
【0080】
続いて、取得部111は、店舗端末30により送信される購入情報に含まれる店舗IDを参照し、利用者Pが訪問した店舗Mを特定し、各店舗Mからみた訪問情報を取得したか否かを判定する(ステップS113)。訪問情報を取得していないと判定した場合、取得部111は、処理をステップS119に進める。
【0081】
訪問情報を取得したと判定した場合、取得部111は、利用者Pの店舗Mに対する訪問が再訪問であるか否かを判定する(ステップS115)。利用者Pの店舗Mに対する訪問が再訪問でないと判定した場合、取得部111は、処理をステップS119に進める。利用者Pの店舗Mに対する訪問が再訪問であると判定した場合、取得部111は、利用者Pが訪問した店舗Mを示す再訪問情報を取得する(ステップS117)。続いて、取得部111は、訪問情報DB125を更新する(ステップS119)。
【0082】
続いて、取得部111は、複数の利用者の利用者位置情報を取得したか否かを判定する(ステップS121)。複数の利用者の利用者位置情報を取得していなと取得部111が判定した場合、情報処理装置100は、図15に示す処理を終了する。複数の利用者の利用者位置情報を取得したと判定した場合、複数の利用者の一部または全部が所定の期間所定の距離内に存在したか否かを判定する(ステップS123)。
【0083】
複数の利用者の一部または全部が所定の期間所定の距離内に存在していないと取得部111が判定した場合、情報処理装置100は、図15に示す処理を終了する。複数の利用者の一部または全部が所定の期間所定の距離内に存在した場合、推定部112は、グループ情報DB127を参照し、その複数の利用者が既存のグループに合致するか否かを判定する(ステップS125)。
【0084】
その複数の利用者が既存のグループに合致すると推定部112が判定した場合、情報処理装置100は、図15に示す処理を終了する。その複数の利用者が既存のグループに合致しないと推定部112が判定した場合、その複数の利用者を新たな所属グループとした所属グループを作成する(ステップS127)。
【0085】
推定部112により所属グループが作成された後、判定部115は所属利用者の利用者情報または所属利用者の過去の位置情報に基づいて、所属グループの属性を判定する(ステップS129)。その後、推定部112は、判定部115により判定された属性を所属グループに付してグループ情報DB127を更新する。こうして、情報処理装置100は、図15に示す処理を終了する。
【0086】
続いて、所属グループが生成された後における情報処理装置100の処理について、図16を用いて説明する。情報処理装置100は、ここでは、利用者Pに提供する広告を決定し、続いてその他の処理を実行する。図16は、第1の実施形態の情報処理装置100の処理の一例を示すフローチャートである。
【0087】
情報処理装置100は、まず、広告決定部113において、広告を提供する対象となる利用者(以下、対象利用者)を特定する(ステップS201)。広告決定部113は、対象利用者をどのように決定してもよい。広告決定部113は、例えば、利用者情報DB121に含まれる利用者Pを順に対象利用者として決定してもよいし、買物アプリの利用頻度が高い順に利用者Pを対象利用者として決定してもよい。
【0088】
続いて、広告決定部113は、記憶装置120に記憶された対象利用者の再購入度合情報DB124を参照して、利用者の購入度合が高い(購入回数が多い)商品を算出する(ステップS203)。続いて、広告決定部113は、記憶装置120に記憶された対象利用者の再訪問度合情報DB126を参照して、利用者の訪問度合が高い(訪問回数が多い)店舗Mを算出する(ステップS205)。
【0089】
さらに、取得部111は、利用者端末20により送信される利用者位置情報に基づいて利用者の現在位置を取得する(ステップS207)。さらに、取得部111は、記憶装置120に記憶された利用者情報DB121を参照して、利用者Pの属性を取得する(ステップS209)。続いて、取得部111は、記憶装置120に記憶された商品や店舗Mの評価を取得する(ステップS211)。
【0090】
続いて、広告決定部113は、ステップS203及びS205で算出された購入度合及び訪問度合、並びにステップS207及びステップS209で取得された利用者位置情報及び利用者Pの属性に基づいて、広告を決定する(ステップS213)。広告決定部113は、たとえば、購入度合や評価が高い商品、訪問度合や評価が高い店舗、利用者位置に近い店舗、利用者Pの属性に応じた商品などを探索してこれらに関する広告を対象利用者に提供する広告として決定する。
【0091】
続いて、広告修正部117は、今回の広告効果の予測値を算出し、記憶装置120に記憶させ(ステップS215)る。さらに、広告修正部117は過去に記憶装置120に記憶させた広告効果を読み出し、今回の広告効果の予測値が、前回の広告効果より高いか否かを判定する(ステップS217)。
【0092】
今回の広告効果の予測値が、前回の広告効果より高いと判定した場合、広告修正部117は、ステップS217をスキップしてステップS219に処理を進める。広告修正部117は、今回の広告効果の予測値が、前回の広告効果より高くない(低い)いと判定した場合、広告を修正する(ステップS219)。
【0093】
広告の修正はどのように行ってもよい。広告の修正は、例えば、前回の広告の一部を流用して行ってもよいし、前回の広告をそのまま利用して行ってもよい。続いて、提供部114は、広告決定部113により決定された広告を利用者端末20に送信することにより提供する(ステップS221)。
【0094】
続いて、需要予測部118は、取得部111により取得された再購入度合情報または再訪問度合情報に基づいて、商品または訪問対象出る店舗の需要を予測する(ステップS223)。続いて、準備情報作成部119は、需要予測部118により予測された商品または店舗の需要に基づいて、店舗M等への訪問の準備に関する訪問準備情報を作成する(ステップS225)。こうして、情報処理装置100は、図15に示す処理を終了する。
【0095】
第1の実施形態の情報処理装置100は、利用者の位置情報に基づいて、利用者の属性グループを推定し、例えば、所定の期間、所定の距離内に存在する利用者が同一の所属グループに属すると推定する。このため、家族構成や勤務先などの申告に虚偽があったり変化したりしても、利用者を適切にグループ分けすることができる。
【0096】
また、グループ分けされた情報に基づいて、提供する広告の内容を決定するので、効果的な広告を提供することができる。さらに、広告は、再購入度合情報や再訪問度合情報に基づいて決定される。このため、利用者に適した効果的な内容の広告を決定することができる。
【0097】
(第2の実施形態)
続いて、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態の情報処理装置100は、第1の実施形態の情報処理装置100と同様の構成を有する。第2の実施形態の情報処理装置100では、広告の決定などに利用する情報の内容が第1の実施形態の情報処理装置100と主に異なる。以下、第1の実施形態との相違点を中心として、第2の実施形態の情報処理装置100について説明する。
【0098】
第2の実施形態の情報処理装置100において、取得部111は、所属グループに含まれる利用者Pの再購入情報をまとめて、グループ内再購入情報として取得する。さらに、取得部111は、グループ内再購入情報を取得した場合に、購入情報DB123に含まれる過去の各利用者Pの複数の購入情報を参照して、所属グループ内の利用者Pが商品を再度購入した度合に関するグループ内再購入度合情報を取得する。取得部111は、グループ内再購入情報取得部の一例である。取得部111は、グループ内再購入度合情報取得部の一例である。
【0099】
取得部111は、所属グループに含まれる利用者Pの再訪問情報をまとめて、グループ内再訪問情報として取得する。さらに、取得部111は、グループ内再訪問情報を取得した場合に、購入情報DB123に含まれる過去の各利用者Pの複数の訪問情報を参照して、所属グループ内の利用者Pが店舗Mを再度訪問した度合に関するグループ内再訪問度合情報を取得する。取得部111は、グループ内再訪問情報取得部の一例である。取得部111は、グループ内再訪問度合情報取得部の一例である。
【0100】
広告決定部113は、グループ内再購入度合情報に基づいて、所属利用者に提供する広告を決定する。広告決定部113は、グループ内所属利用者の再訪問度合情報に基づいて、所属利用者に提供する広告を決定する。提供部114は、広告決定部113により決定された広告を所属グループ内の一部または全部の利用者に提供する。
【0101】
第2の実施形態の情報処理装置100は、上記第1の実施形態の情報処理装置100と同様の作用効果を奏する。さらに、第2の実施形態の情報処理装置100は、グループ内再購入度合情報やグループ内再訪問度合情報に基づいて、広告を決定する。このため、例えば、グループ内における購入情報や訪問情報を取得していない利用者Pに対しても、効果的な広告を提供することができる。
【0102】
上記の実施形態では、利用者位置は、利用者端末20に設けられた位置検出器26により検出されるが、利用者位置は他の態様で検出されてもよい。利用者位置は、例えば、市中に設けられた撮像装置により撮像された画像に利用者が写っている場合に、その画像に基づいて利用者の位置を検出してもよい。また、商品の購入度合や訪問先への訪問度合は、利用者ごとに取得されるほか、グループごとに取得されてもよいし、属性ごとに取得されてもよい。
【0103】
実施形態の情報処理システムは、利用者の位置を取得する利用者位置取得部と、前記利用者の購入希望商品の情報を取得する希望商品情報取得部と、前記購入希望商品を販売中である対象店舗の情報を取得する店舗情報取得部と、前記利用者の位置及び前記対象店舗の情報に基づいて、前記対象店舗の推薦情報である推薦店舗情報を生成する推薦情報生成部と、を備えることにより、利用者に有益な情報を生成できる。
【0104】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0105】
1…情報処理システム、11,21,31…プロセッサ、12,22,32…主記憶装置、13,23,33…通信インターフェース、14,24,34…補助記憶装置、15,25,35…入出力装置、16,27,37…バス、20…利用者端末、30…店舗端末、36…決済処理装置、100…情報処理装置、101,201,301…送受信器、102,302…入力装置、103…ディスプレイ、110,210,310…処理装置、111…取得部、112…推定部、113…広告決定部、114…提供部、115…判定部、116…評価部、117…広告修正部、118…需要予測部、119…準備情報作成部、120…記憶装置、121…利用者情報DB、122…利用者位置情報DB、123…購入情報DB、124…再購入度合情報DB、125…訪問情報DB、126…再訪問度合情報DB、127…グループ情報DB、202…タッチパネル、203…GNSS装置、211,311…送受信部、212…登録処理部、213…利用者位置算出部、214…表示制御部、220…記憶装置、312…店舗基本情報指定部、313…広告作成部、314…購入情報処理部、320…記憶装置、221…利用者ID、321…店舗ID、M…店舗、NW…ネットワーク、P…利用者
図1
図2
図3
図4
図5
図6
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図8
図9
図10
図11
図12
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図16