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特開2023-180526情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023180526
(43)【公開日】2023-12-21
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/909 20190101AFI20231214BHJP
【FI】
G06F16/909
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022093901
(22)【出願日】2022-06-09
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】須藤 岳
(72)【発明者】
【氏名】吉田 篤史
【テーマコード(参考)】
5B175
【Fターム(参考)】
5B175DA03
5B175DA10
(57)【要約】
【課題】ユーザの周囲で発生しているイベントの場所を伝える伝達手段を提供する。
【解決手段】本願に係る情報処理装置は、配信コンテンツの配信先であるユーザの端末装置から位置情報を取得する取得部と、位置情報に基づいて、ユーザの現在位置の周辺で発生しているイベントを特定する特定部と、イベントの発生場所と、ユーザの現在位置との位置関係を算出する算出部と、算出された位置関係に基づいて、イベントの発生場所を模式的に示すイベント場所教示コンテンツを生成する生成部と、ユーザの端末装置にイベント場所教示コンテンツを配信して、半透明のイベント場所教示コンテンツを配信コンテンツに重畳して表示させる提供部と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
配信コンテンツの配信先であるユーザの端末装置から位置情報を取得する取得部と、
前記位置情報に基づいて、前記ユーザの現在位置の周辺で発生しているイベントを特定する特定部と、
前記イベントの発生場所と、前記ユーザの現在位置との位置関係を算出する算出部と、
算出された位置関係に基づいて、前記イベントの発生場所を模式的に示すイベント場所教示コンテンツを生成する生成部と、
前記ユーザの端末装置に前記イベント場所教示コンテンツを配信して、半透明の前記イベント場所教示コンテンツを前記配信コンテンツに重畳して表示させる提供部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記算出部は、前記イベントの発生場所と、前記ユーザの現在位置との位置関係として、前記ユーザの現在位置を基準に、前記イベントの発生場所の方位と距離を算出する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記生成部は、前記イベント場所教示コンテンツとして、算出された位置関係に基づいて、前記イベントの発生場所をレーダー画面のように模式的に示すレーダー表示コンテンツを生成する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記レーダー表示コンテンツは、前記ユーザの端末装置の画面に表示されるグリッドガイドであって、画面の中心にユーザの現在位置を示すシンボルが表示され、算出された位置関係に基づいて、前記イベントの発生場所を示すシンボルが表示されるものである
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記提供部は、前記ユーザの現在位置の変化に合わせて、リアルタイムに、前記レーダー表示コンテンツに表示されたイベントを示すシンボルの配置を変更する
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記取得部は、さらに前記ユーザの属性及び履歴に関するユーザ情報を取得し、
前記特定部は、前記ユーザ情報に基づいて前記ユーザが興味を持ちそうなイベントを推定し、前記位置情報に基づいて前記ユーザが興味を持ちそうなイベントであって前記ユーザの現在位置の周辺で発生しているイベントを特定する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記算出部により算出された位置関係から、前記イベントの終了までに前記ユーザが間に合うか否かを判定する判定部をさらに備え、
前記生成部は、前記イベントの終了までに前記ユーザが間に合う場合に、前記イベントの発生場所を模式的に示すイベント場所教示コンテンツを生成する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記特定部は、前記位置情報に基づいて、前記ユーザの現在位置の周辺で発生すると予想されるイベントを特定し、
前記算出部は、前記イベントの発生予想場所と、前記ユーザの現在位置との位置関係を算出し、
前記判定部は、前記算出部により算出された位置関係から、前記イベントの発生予想場所に前記ユーザが到着する頃に前記イベントが発生する可能性があるか否かを判定し、
前記生成部は、前記ユーザが到着する頃に前記イベントが発生する可能性がある場合に、前記イベントの発生予想場所を模式的に示すイベント場所教示コンテンツを生成する
ことを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記特定部は、前記ユーザが予め設定している位置の周辺で発生しているイベントを特定し、
前記算出部は、前記イベントの発生場所と、前記ユーザが予め設定している位置との位置関係を算出し、
前記生成部は、算出された位置関係に基づいて、前記イベントの発生場所を模式的に示すイベント場所教示コンテンツを生成し、
前記提供部は、前記ユーザの端末装置に前記イベント場所教示コンテンツを配信して、半透明の前記イベント場所教示コンテンツを前記配信コンテンツに重畳して表示させる
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記特定部は、前記ユーザにより選択又は指定された位置の周辺で発生しているイベントを特定し、
前記算出部は、前記イベントの発生場所と、前記ユーザにより選択又は指定された位置との位置関係を算出し、
前記生成部は、算出された位置関係に基づいて、前記イベントの発生場所を模式的に示すイベント場所教示コンテンツを生成し、
前記提供部は、前記ユーザの端末装置に前記イベント場所教示コンテンツを配信して、半透明の前記イベント場所教示コンテンツを前記配信コンテンツに重畳して表示させる
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項11】
情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
配信コンテンツの配信先であるユーザの端末装置から位置情報を取得する取得工程と、
前記位置情報に基づいて、前記ユーザの現在位置の周辺で発生しているイベントを特定する特定工程と、
前記イベントの発生場所と、前記ユーザの現在位置との位置関係を算出する算出工程と、
算出された位置関係に基づいて、前記イベントの発生場所を模式的に示すイベント場所教示コンテンツを生成する生成工程と、
前記ユーザの端末装置に前記イベント場所教示コンテンツを配信して、半透明の前記イベント場所教示コンテンツを前記配信コンテンツに重畳して表示させる提供工程と、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項12】
配信コンテンツの配信先であるユーザの端末装置から位置情報を取得する取得手順と、
前記位置情報に基づいて、前記ユーザの現在位置の周辺で発生しているイベントを特定する特定手順と、
前記イベントの発生場所と、前記ユーザの現在位置との位置関係を算出する算出手順と、
算出された位置関係に基づいて、前記イベントの発生場所を模式的に示すイベント場所教示コンテンツを生成する生成手順と、
前記ユーザの端末装置に前記イベント場所教示コンテンツを配信して、半透明の前記イベント場所教示コンテンツを前記配信コンテンツに重畳して表示させる提供手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザ又は入力装置が向いている方位のエリアで、体験可能なアクティビティの中から、提案アクティビティを抽出し、提案アクティビティの情報を取得し、提案アクティビティの情報を、ユーザにより使用される出力装置に出力させる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-163237号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術は、旅行等のアクティビティを検討するユーザに対して、積極的にアクティビティを提案するレコメンドシステムを提供しているに過ぎない。しかし、日常においても、ユーザの周囲で発生しているイベントの場所をユーザに知らせることができれば、ユーザにとって有益な情報を提供できる可能性がある。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、ユーザの周囲で発生しているイベントの場所を伝える伝達手段を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報処理装置は、配信コンテンツの配信先であるユーザの端末装置から位置情報を取得する取得部と、前記位置情報に基づいて、前記ユーザの現在位置の周辺で発生しているイベントを特定する特定部と、前記イベントの発生場所と、前記ユーザの現在位置との位置関係を算出する算出部と、算出された位置関係に基づいて、前記イベントの発生場所を模式的に示すイベント場所教示コンテンツを生成する生成部と、前記ユーザの端末装置に前記イベント場所教示コンテンツを配信して、半透明の前記イベント場所教示コンテンツを前記配信コンテンツに重畳して表示させる提供部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、ユーザの周囲で発生しているイベントの場所を伝える伝達手段を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る情報処理方法の概要を示す説明図である。
図2図2は、イベント種のアイコンを開く際の挙動例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る端末装置の構成例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係るサーバ装置の構成例を示す図である。
図6図6は、利用者情報データベースの一例を示す図である。
図7図7は、履歴情報データベースの一例を示す図である。
図8図8は、イベント発生情報データベースの一例を示す図である。
図9図9は、実施形態に係る処理手順を示すフローチャートである。
図10図10は、ハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
〔1.情報処理方法の概要〕
まず、図1を参照し、実施形態に係る情報処理装置が行う情報処理方法の概要について説明する。図1は、実施形態に係る情報処理方法の概要を示す説明図である。なお、図1では、ユーザの周囲で発生しているイベントの場所を伝える場合を例に挙げて説明する。
【0011】
図1に示すように、情報処理システム1は、端末装置10とサーバ装置100とを含む。端末装置10とサーバ装置100とは、ネットワークN(図3参照)を介して有線又は無線で互いに通信可能に接続される。本実施形態では、端末装置10は、サーバ装置100と連携する。
【0012】
端末装置10は、利用者U(ユーザ)により使用されるスマートフォンやタブレット端末等のスマートデバイスであり、4G(Generation)やLTE(Long Term Evolution)等の無線通信網を介して任意のサーバ装置と通信を行うことができる携帯端末装置である。また、端末装置10は、液晶ディスプレイ等の画面であって、タッチパネルの機能を有する画面を有し、利用者Uから指やスタイラス等によりタップ操作、スライド操作、スクロール操作等、コンテンツ等の表示データに対する各種の操作を受付ける。なお、画面のうち、コンテンツが表示されている領域上で行われた操作を、コンテンツに対する操作としてもよい。また、端末装置10は、スマートデバイスのみならず、デスクトップPC(Personal Computer)やノートPC等の情報処理装置であってもよい。
【0013】
サーバ装置100は、各利用者Uの端末装置10と連携し、各利用者Uの端末装置10に対して、各種アプリケーション(以下、アプリ)等に対するAPI(Application Programming Interface)サービス等と、各種データを提供する情報処理装置であり、コンピュータやクラウドシステム等により実現される。
【0014】
また、サーバ装置100は、各利用者Uの端末装置10に対して、オンラインで何らかのWebサービスを提供する情報処理装置であってもよい。例えば、サーバ装置100は、Webサービスとして、インターネット接続、検索サービス、SNS(Social Networking Service)、電子商取引(EC:Electronic Commerce)、電子決済、オンラインゲーム、オンラインバンキング、オンライントレーディング、宿泊・チケット予約、動画・音楽配信、ニュース、地図、ルート検索、経路案内、路線情報、運行情報、天気予報等のサービスを提供してもよい。実際には、サーバ装置100は、上記のようなWebサービスを提供する各種サーバと連携し、Webサービスを仲介してもよいし、Webサービスの処理を担当してもよい。
【0015】
なお、サーバ装置100は、利用者Uに関する利用者情報を取得可能である。例えば、サーバ装置100は、利用者Uの性別、年代、居住地域といった利用者Uの属性に関する情報を取得する。そして、サーバ装置100は、利用者Uを示す識別情報(利用者ID等)とともに利用者Uの属性に関する情報を記憶して管理する。
【0016】
また、サーバ装置100は、利用者Uの端末装置10から、あるいは利用者ID等に基づいて各種サーバ等から、利用者Uの行動を示す各種の履歴情報(ログデータ)を取得する。例えば、サーバ装置100は、利用者Uの位置や日時の履歴である位置履歴を端末装置10から取得する。また、サーバ装置100は、利用者Uが入力した検索クエリの履歴である検索履歴を検索サーバ(検索エンジン)から取得する。また、サーバ装置100は、利用者Uが閲覧したコンテンツの履歴である閲覧履歴をコンテンツサーバから取得する。また、サーバ装置100は、利用者Uの商品購入や決済処理の履歴である購入履歴(決済履歴)を電子商取引サーバや決済処理サーバから取得する。また、サーバ装置100は、利用者Uのマーケットプレイスへの出品の履歴である出品履歴や販売履歴を電子商取引サーバや決済処理サーバから取得してもよい。また、サーバ装置100は、利用者Uの投稿の履歴である投稿履歴を口コミの投稿サービスを提供する投稿サーバやSNSサーバから取得する。なお、上記の各種サーバ等は、サーバ装置100自体であってもよい。すなわち、サーバ装置100が上記の各種サーバ等として機能してもよい。
【0017】
〔1-1.周辺イベントレーダー〕
例えば、図1に示すように、サーバ装置100は、ネットワークN(図3参照)を介して、ニュースやSNS等の配信コンテンツの配信先であるユーザの端末装置10から、当該ユーザの現在位置(現在地)を示す位置情報を取得する(ステップS1)。
【0018】
実際には、サーバ装置100は、配信コンテンツの配信中に、随時/周期的に/任意のタイミングで、ユーザの現在位置を示す位置情報を取得してもよい。あるいは、サーバ装置100は、配信コンテンツの配信の要求を受けた際に、ユーザの現在位置を示す位置情報を取得してもよい。例えば、サーバ装置100は、ニュース等の配信コンテンツの一覧を表示するサイト(ニュースサイト等)にユーザがアクセスした際、又はユーザが配信コンテンツを表示するアプリを起動した際に、あるいは、配信コンテンツの一覧の中からいずれかの配信コンテンツが選択された際に、ユーザの現在位置を示す位置情報を取得してもよい。
【0019】
また、本実施形態では、ユーザの現在位置を例に説明しているが、実際には、サーバ装置100は、ユーザの現在位置に限らず、ユーザが予め設定している位置(場所、施設等)を示す位置情報を取得してもよい。例えば、サーバ装置100は、ユーザの自宅や職場、又はユーザが普段常駐している場所や頻繁に出没する場所等の位置を示す位置情報を取得してもよい。なお、サーバ装置100は、ユーザの現在位置と、ユーザが予め設定している位置との中から、任意の位置をユーザが選択できるようにしてもよい。あるいは、サーバ装置100は、移動先(目的地)など、ユーザが任意の位置を指定できるようにしてもよい。この場合、ユーザにより選択/指定された位置が、本実施形態における「ユーザの現在位置」に相当する。すなわち、「ユーザの現在位置」は、ユーザが予め設定している位置であってもよいし、ユーザ自身により選択/指定された位置であってもよい。
【0020】
続いて、サーバ装置100は、取得された位置情報に基づいて、ユーザの現在位置の周辺で発生しているイベントを特定する(ステップS2)。
【0021】
このとき、サーバ装置100は、機械学習により、ユーザの属性や履歴から、ユーザが興味を持ちそうなイベントを推定してもよい。例えば、サーバ装置100は、ユーザの属性や履歴を入力データとし、イベントの候補を出力する推定モデルを生成する。なお、出力されるイベントの候補は、複数でもよい。そして、サーバ装置100は、取得された位置情報に基づいて、ユーザが興味を持ちそうなイベントであって、ユーザの現在位置の周辺で発生しているイベントを特定してもよい。例えば、サーバ装置100は、ユーザの現在位置の周辺で発生しているイベントのうち、推定されたイベント(ユーザが興味を持ちそうなイベント)と同じ又は類似(同じカテゴリ)のイベントを特定してもよい。また、サーバ装置100は、ユーザ自身が取得したいイベント自体やイベントの種類を予め設定しておき、設定された内容に基づいて、ユーザが興味を持ちそうなイベントを特定してもよい。
【0022】
機械学習の手法については、ディープラーニング(Deep learning:深層学習)、RNN(Recurrent Neural Network)又はLSTM(Long Short Term Memory)等を用いてもよい。なお、これらは一例であり、これらの例に限定されるものではない。
【0023】
実際には、サーバ装置100は、取得された位置情報に基づいて、イベントの発生場所にユーザが接近した際に(発生場所から所定範囲内にユーザが侵入した時に)、そのイベントを、ユーザの現在位置の周辺で発生しているイベントとして特定してもよい。あるいは、サーバ装置100は、取得された位置情報から所定範囲内で突発的にイベントが発生した際に(イベントの発生場所が位置情報から所定範囲内である場合に)、そのイベントを、ユーザの現在位置の周辺で発生しているイベントとして特定してもよい。例えば、発生場所が変わるイベントや移動するイベントにおいては、イベントがユーザの現在位置やユーザが予め設定している位置に近付いた際に、ユーザの現在位置の周辺で発生しているイベントとして特定してもよい。
【0024】
また、イベントの発生場所は複数であってもよい。1つのイベントが複数個所で同時に又は無作為(ランダム)に、あるいは時間差で発生することもあり得る。この場合、サーバ装置100は、イベントの複数の発生場所のいずれかにユーザが接近した際に、そのイベントを、ユーザの現在位置の周辺で発生しているイベントとして特定してもよい。
【0025】
なお、配信コンテンツとイベントとの関係性は必須ではなく、イベントは配信コンテンツと無関係であってもよい(因果関係はなくてもよい)。すなわち、配信コンテンツは、任意の配信コンテンツであってもよい。例えば、イベントは配信コンテンツと関係なく、ユーザの属性や履歴等から、ユーザが興味を持ちそうであると推測されるイベント等であってもよい。
【0026】
このとき、サーバ装置100は、内部で保有している地域スケジュール情報やイベント情報等からユーザの現在位置の周辺で発生しているイベントを特定してもよいし、ネットワークN(図3参照)を介して他のサーバ装置が保有している地域スケジュール情報やイベント情報等に基づいてユーザの現在位置の周辺で発生しているイベントを特定してもよい
【0027】
また、イベントは、ユーザの現在位置の周辺に存在する店舗の開店/閉店セールやタイムセール等であってもよい。また、イベントは、ユーザの現在位置の周辺で生じている実際の事件や事故等であってもよい。
【0028】
続いて、サーバ装置100は、イベントの発生場所と、ユーザの現在位置との位置関係を算出する(ステップS3)。
【0029】
例えば、サーバ装置100は、ユーザの現在位置を基準に、イベントの発生場所の方位(方角)と距離を算出する。なお、方位は、東西南北を示す絶対的な方位(絶対方位)であってもよいし、ユーザの進行方向に対する相対的な方位(相対方位)であってもよい。
【0030】
続いて、サーバ装置100は、算出された位置関係に基づいて、イベントの発生場所をレーダー画面のように模式的に示すレーダー表示コンテンツを生成する(ステップS4)。
【0031】
例えば、サーバ装置100は、算出された方位と距離に基づいて、イベントの発生場所をレーダー画面のように模式的に示すレーダー表示コンテンツを生成する。具体的には、サーバ装置100は、イベントの発生場所を、レーダー(radar)がとらえた対象物(ターゲット)のように表示するレーダー表示コンテンツを生成する。なお、レーダーは一例に過ぎない、実際には、ソナー(sonar)であってもよい。
【0032】
本実施形態では、レーダー表示コンテンツは、端末装置10の画面に表示されるグリッドガイド([格子]や[方眼]のように直線が縦横にある網目状の形状の補助線)であって、画面の中心にユーザの現在位置を示すシンボルが表示され、画面の上側を北方向(又はユーザの進行方向)として、ユーザの現在位置を基準として、算出された方位と距離に、イベント(又はその発生場所)を示すシンボル(アイコン、サムネイル等でも可)が表示されるものである。なお、距離は縮尺で表すものとする。
【0033】
続いて、サーバ装置100は、ネットワークN(図3参照)を介して、ユーザの端末装置10に対して、レーダー表示コンテンツを配信し、半透明のレーダー表示コンテンツを配信コンテンツに重畳して表示させる(ステップS5)。
【0034】
このとき、サーバ装置100は、ユーザの端末装置10と連携し、端末装置10の画面上において、レーダー表示コンテンツを前面に表示させ、そのレーダー表示コンテンツの背面(背景)に配信コンテンツを表示させる。
【0035】
例えば、サーバ装置100は、配信コンテンツの表示中に、レーダー表示コンテンツを配信し、レーダー表示コンテンツを配信コンテンツに重畳して表示させてもよい。あるいは、サーバ装置100は、配信コンテンツの配信時に、配信コンテンツとともにレーダー表示コンテンツを配信し、レーダー表示コンテンツを配信コンテンツに重畳して表示させてもよい。
【0036】
続いて、サーバ装置100は、ユーザの現在位置の変化(ユーザの移動に応じて、リアルタイムに、レーダー表示コンテンツに表示されたイベントを示すシンボルの配置を変更する(ステップS6)。すなわち、サーバ装置100は、イベントの発生場所と、ユーザの現在位置との位置関係の変化に合わせて、リアルタイムに、レーダー表示コンテンツに表示されたイベント(又はその発生場所)を示すシンボルの配置を変更する。ユーザの現在位置が変化(ユーザが移動)するに連れて、ユーザの現在位置に対するイベントの発生場所の方位と距離も変化するためである。
【0037】
なお、サーバ装置100は、ユーザの現在位置から、イベントの発生場所が移動可能圏内か否かを判定し、イベントの発生場所が移動可能圏内でない場合、イベントに関するレーダー表示コンテンツの配信を行わないようにする。例えば、サーバ装置100は、ユーザの移動時間とイベントの終了予定時刻との関係から、ユーザの到着前にイベントが終了すると予想される場合には、このイベントに関するレーダー表示コンテンツの配信を行わないようにしてもよい。すなわち、ユーザが間に合うイベントを対象とし、ユーザが間に合わないイベントを対象外とする。
【0038】
また、サーバ装置100は、現時点でユーザの現在位置の周辺で発生しているイベントに限らず、近い将来にユーザの現在位置の周辺で発生すると予想されるイベントを特定してもよい。すなわち、イベントの発生場所は、近い将来にユーザの現在位置の周辺で発生すると予想されるイベントの発生場所(発生予想場所)であってもよい。例えば、サーバ装置100は、現時点ではイベントは始まっていないが、ユーザの移動時間とイベントの開始予定時刻との関係から、ユーザがイベントの開催予定地に到着する頃にはイベントが始まっていると予想される場合には、このイベントの開催予定地(イベントの発生予定場所)に関するレーダー表示コンテンツの配信を行うようにしてもよい。
【0039】
また、近い将来にユーザの現在位置の周辺で発生すると予想されるイベントは、発生する予定のイベント(発生が確定しているイベント)に限らず、発生する可能性があるイベント(発生する確率が高いイベント)であってもよい。
【0040】
続いて、サーバ装置100は、配信コンテンツに重畳して表示されたレーダー表示コンテンツに対するユーザの操作に応じて、レーダー表示コンテンツの表示態様を切り替え、画面を遷移させる(ステップS7)。
【0041】
〔1-2.表示態様の切り替え(画面遷移)〕
次に、図1を参照して、ユーザの端末装置10の画面上におけるレーダー表示コンテンツの表示態様の切り替え(画面遷移)について説明する。本実施形態では、サーバ装置100は、ユーザの操作に応じて、レーダー表示コンテンツの画面を(1)通常モード、(2)簡易レーダーモード、(3)レーダーモード、(4)MAPモードの順に遷移させる。
【0042】
(1)通常モード
通常モードの画面(初期画面)では、レーダー表示コンテンツを表示させず、配信コンテンツのみ表示させる。配信コンテンツがWebサイト(ポータルサイト等)又はアプリである場合には、いわゆるトップページやホーム初期画面だけではなく、Webサイト又はアプリ内の通常コンテンツ(例えば、ニュース記事、クーポンタブ内の特典画面、等)を表示させてもよい。このとき、配信コンテンツに重畳してレーダースイッチRSを表示させる。本実施形態では、レーダースイッチRSは、スライダーバー(slider bar)で表示され、スライダー(つまみ状の操作要素)を移動させることで、レーダー表示コンテンツの表示をONにして簡易レーダーモード(R1)に移行させることができる。
【0043】
(2)簡易レーダーモード
簡易レーダーモードの画面では、イベントとイベントが起こった方角が分かる。例えば、レーダー表示コンテンツにおいて、ユーザの現在位置やグリッド線(格子状の補助線)は表示させず、イベントとイベントが起こった方角のみ大まかに表示させる。
【0044】
(位置情報を重ねたイベント表示)
通常のアプリのUIを活かしたまま(ニュース記事からもクーポンタブ内でも)表示させることができる。
【0045】
ユーザの現在地又は登録地点を中心と仮定し、その東西南北+北東北西南東南西の8方向で起きるイベントを示すシンボルを表示する。もっと細かい方角でもよい。コンパスと連動させてもよい。端末の向きを変えると、イベントを示すシンボルが動く。
【0046】
本実施形態では、画面の上側を北とするが、(南半球に居住する人などに向けて)画面の上側を東西南に変更できる機能があってもよい。
【0047】
レーダーが捕捉する任意の距離に入ったときにイベントが表示される。イベントを捕捉する距離はユーザ設定で変更できる。
【0048】
(イベントのアイコン表示)
イベント種によりアイコンの色や形が区別されている。例えば、気象情報は黄色、店舗情報はお店マークにより表示される。イベントのインパクトの度合いに応じてアイコンの大きさが変わる。例えば、重大事故はアイコンが大きい。
【0049】
イベント発生の時間経過に連れて色味が変化したり強調表示されたりする。例えば、今発生すれば点滅(発生した時点では点灯)、発生から時間が経過するに連れてだんだん薄くなる。
【0050】
なお、上記は強調表現や時間経過表現の一例に過ぎない。実際には、これらの例に限定されない。例えば、イベントのインパクトだけではなくイベント発生の時間経過に連れてアイコンの大きさが変わるようにしてもよい。また、イベント発生の時間経過だけではなくイベントのインパクトの度合いに応じて色味が変化するようにしてもよい。
【0051】
サーバ装置100は、イベント種として、ユーザ自身(本人)が登録したカテゴリのイベントや、サービス提供者がユーザ行動からユーザに適したものと推定したイベントを、レコメンド(提案)するために掲出する。
【0052】
(イベントの詳細表示)
図2は、イベント種のアイコンを開く際の挙動例を示す図である。本実施形態では、アイコンをタップすることでイベントの詳細情報を確認できる。また、図2に示すように、アイコンの方向で発生したイベントを表示させるため、アイコンを反対方向にフリックすることでもイベントの詳細情報を確認できる。例えば、北(画面の上側)で起きたイベントを表示させる場合は、画面の上側に表示されたアイコンを下(画面の下側)へフリックする。なお、実際には、フリックする方向は任意であってもよい。
【0053】
(イベント種の例)
・天気、気象、災害:
例えば、「西で大雨による浸水(水害)が発生しています。」、「北西で落雷が発生しています。」
・事件、事故、防犯情報:
例えば、「南で交通事故がありました。」「東で不審者情報がありました。」
・店舗情報、お得情報:
例えば、「西の○○店でセールが始まりました。」、「西の○○店のクーポンを配布しています。」、「現在、東の○○店のクーポンを保有しています。」、「北西の○○店が混雑しています。」
・路線、道路情報:
例えば、「南東の歩道が混雑し始めています。」、「北の路線で遅延/運転見合わせが発生しています。」
・配達、タクシー:
例えば、「北西に注文(オーダー)の商品を載せた配達車が現れました。」、「南に配車依頼(予約/手配)したタクシーが現れました。」
・家族、知人:
例えば、「北東に○○さん(○○さんの端末装置又はGPSタグ)が現れました。」、「ペット(ペットのGPSタグ)が南に現れました。」
【0054】
なお、簡易レーダーモードにおいて、レーダースイッチRSである左右方向のスライダーバーのスライダーを左に移動させることで、レーダー表示コンテンツの表示をOFFにして通常モードに移行させることができ、右に移動させることで、より詳細なレーダーモード(R2)に移行させることができる。
【0055】
(3)レーダーモード
レーダーモードの画面では、イベントとイベントの発生場所(方角と距離)が分かる。例えば、レーダー表示コンテンツにおいて、ユーザの現在位置を画面の中心に表示させ、さらにグリッド線(格子状の補助線)を表示させ、ユーザの現在位置を基準として、イベントと、そのイベントの発生場所の相対的な方角と距離を表示させる。
【0056】
機能については、基本的に、(2)簡易レーダーモードと同様である。
【0057】
なお、GPS(Global Positioning System)等の測位手段を用いて、ユーザの端末装置10(スマホ等)の向きに連動してイベントアイコンと方眼チャートが動いてもよい。
【0058】
1方眼が表す距離はユーザが任意で変更できる(例:100m→1km)。これにより、方眼のメッシュ粒度も変わる。
【0059】
なお、レーダーモードにおいて、レーダースイッチRSである左右方向のスライダーバーのスライダーを左に移動させることで、前の簡易レーダーモード(R1)に移行させることができる。
【0060】
また、レーダーモードに表示された「MAP切替」のアイコンMSを押すことで、背景を配信コンテンツから地図コンテンツ(地図アプリの地図表示)に切り替えることも可能である。なお、実際には、画面上において、「MAP切替」のアイコンMSが表示された方向にフリック又はスワイプすることで、背景を配信コンテンツから地図コンテンツ(地図アプリの地図表示)に切り替えることも可能である。
【0061】
(4)MAPモード
MAPモードの画面では、地図コンテンツ(地図アプリの地図表示)におけるユーザの現在位置と、レーダー表示コンテンツにおけるユーザの現在位置とを一致させ、イベントとイベントの発生場所(方角と距離)を地図コンテンツ(地図アプリの地図表示)上に表示させる。すなわち、地図コンテンツ(地図アプリの地図表示)におけるユーザの現在位置と、レーダー表示コンテンツにおけるユーザの現在位置とを一致させ、地図コンテンツ(地図アプリの地図表示)にレーダー表示コンテンツを重畳して表示させる。
【0062】
実際には、レーダー表示コンテンツを含む地図コンテンツ(地図アプリの地図表示)を半透明(半透明モード)にして、配信コンテンツ(他のアプリの画面表示)と「重ねて」表示させてもよい。すなわち、当該MAPモードの表示画面を半透明(半透明モード)にして、他のモード(通常モード~レーダーモード等)で表示させていた配信コンテンツ等に重畳して表示させてもよい。
【0063】
なお、MAPモードに表示された「MAP切替」のアイコンMSを押すことで、背景を地図コンテンツ(地図アプリの地図表示)から切替前の配信コンテンツに再度切り替える(戻す)ことも可能である。また、実際には、MAPモードに表示された「MAP切替」のアイコンMSを押すことで、背景を地図コンテンツ(地図アプリの地図表示)から切替前の配信コンテンツに再度切り替える(戻す)ことも可能である。あるいは、画面上において、「MAP切替」のアイコンMSが表示された方向にフリック又はスワイプすることで、背景を地図コンテンツ(地図アプリの地図表示)から切替前の配信コンテンツに再度切り替える(戻す)ことも可能である。
【0064】
〔1-3.補足〕
サーバ装置100は、イベントのカテゴリや種別に応じたアイコンの大きさ、色、形で表示させてもよい。そして、ユーザがアイコンを選択すると、イベント内容が表示されるようにしてもよい。
【0065】
イベント情報は、マスの情報(大衆に対して発信する情報)であってもよい。例えば、マスの情報を地図的にニュースに重ねて表示させたいという要望に応えて、マスの情報のアイコンをニュースに重畳表示させてもよい。マスの情報は、例えばお買い得情報、事件事故情報、渋滞情報等である。事件事故情報ならビックリマーク「!」(エクスクラメーション)等でもよい。
【0066】
サーバ装置100は、各ユーザの投稿情報を分析することで、表示すべきイベント情報を特定してもよい。この場合、イベント情報はマスの情報であることが大前提となる。
【0067】
配信コンテンツをじっくり読んでいるとき(配信コンテンツの閲覧中/操作中)は、レーダー表示コンテンツ又はイベントを示すシンボルを消す。イベントレベルに応じて消したり出したりするようにしてもよい。
【0068】
〔2.情報処理システムの構成例〕
次に、図3を用いて、実施形態に係るサーバ装置100が含まれる情報処理システム1の構成について説明する。図3は、実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。図3に示すように、実施形態に係る情報処理システム1は、端末装置10とサーバ装置100とを含む。これらの各種装置は、ネットワークNを介して、有線又は無線により通信可能に接続される。ネットワークNは、例えば、LAN(Local Area Network)や、インターネット等のWAN(Wide Area Network)である。
【0069】
また、図3に示す情報処理システム1に含まれる各装置の数は図示したものに限られない。例えば、図3では、図示の簡略化のため、端末装置10を1台のみ示したが、これはあくまでも例示であって限定されるものではなく、2台以上であってもよい。
【0070】
端末装置10は、利用者Uによって使用される情報処理装置である。例えば、端末装置10は、スマートフォンやタブレット端末等のスマートデバイス、フィーチャーフォン、PC(Personal Computer)、PDA(Personal Digital Assistant)、通信機能を備えたゲーム機やAV機器、カーナビゲーションシステム、スマートウォッチやヘッドマウントディスプレイ等のウェアラブルデバイス(Wearable Device)、スマートグラス等である。また、端末装置10は、IOT(Internet of Things)に対応した住宅・建物、車、家電製品、電子機器等であってもよい。
【0071】
また、かかる端末装置10は、LTE(Long Term Evolution)、4G(4th Generation)、5G(5th Generation:第5世代移動通信システム)等の無線通信網や、Bluetooth(登録商標)、無線LAN(Local Area Network)等の近距離無線通信を介してネットワークNに接続し、サーバ装置100と通信することができる。
【0072】
サーバ装置100は、例えばPCやブレードサーバ(blade server)等のコンピュータ、あるいはメインフレーム又はワークステーション等である。なお、サーバ装置100は、クラウドコンピューティングにより実現されてもよい。
【0073】
〔3.端末装置の構成例〕
次に、図4を用いて、端末装置10の構成について説明する。図4は、端末装置10の構成例を示す図である。図4に示すように、端末装置10は、通信部11と、表示部12と、入力部13と、測位部14と、センサ部20と、制御部30(コントローラ)と、記憶部40とを備える。
【0074】
(通信部11)
通信部11は、ネットワークN(図3参照)と有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、サーバ装置100との間で情報の送受信を行う。例えば、通信部11は、NIC(Network Interface Card)やアンテナ等によって実現される。
【0075】
(表示部12)
表示部12は、位置情報等の各種情報を表示する表示デバイスである。例えば、表示部12は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)や有機ELディスプレイ(Organic Electro-Luminescent Display)である。また、表示部12は、タッチパネル式のディスプレイであるが、これに限定されるものではない。
【0076】
(入力部13)
入力部13は、利用者Uから各種操作を受け付ける入力デバイスである。例えば、入力部13は、文字や数字等を入力するためのボタン等を有する。なお、入力部13は、入出力ポート(I/O port)やUSB(Universal Serial Bus)ポート等であってもよい。また、表示部12がタッチパネル式のディスプレイである場合、表示部12の一部が入力部13として機能する。また、入力部13は、利用者Uから音声入力を受け付けるマイク等であってもよい。マイクはワイヤレスであってもよい。
【0077】
(測位部14)
測位部14は、GPS(Global Positioning System)の衛星から送出される信号(電波)を受信し、受信した信号に基づいて、自装置である端末装置10の現在位置を示す位置情報(例えば、緯度及び経度)を取得する。すなわち、測位部14は、端末装置10の位置を測位する。なお、GPSは、GNSS(Global Navigation Satellite System)の一例に過ぎない。
【0078】
また、測位部14は、GPS以外にも、種々の手法により位置を測位することができる。例えば、測位部14は、位置補正等のための補助的な測位手段として、下記のように、端末装置10の様々な通信機能を利用して位置を測位してもよい。
【0079】
(Wi-Fi測位)
例えば、測位部14は、端末装置10のWi-Fi(登録商標)通信機能や、各通信会社が備える通信網を利用して、端末装置10の位置を測位する。具体的には、測位部14は、Wi-Fi通信等を行い、付近の基地局やアクセスポイントとの距離を測位することにより、端末装置10の位置を測位する。
【0080】
(ビーコン測位)
また、測位部14は、端末装置10のBluetooth(登録商標)機能を利用して位置を測位してもよい。例えば、測位部14は、Bluetooth(登録商標)機能によって接続されるビーコン(beacon)発信機と接続することにより、端末装置10の位置を測位する。
【0081】
(地磁気測位)
また、測位部14は、予め測定された構造物の地磁気のパターンと、端末装置10が備える地磁気センサとに基づいて、端末装置10の位置を測位する。
【0082】
(RFID測位)
また、例えば、端末装置10が駅改札や店舗等で使用される非接触型ICカードと同等のRFID(Radio Frequency Identification)タグの機能を備えている場合、もしくはRFIDタグを読み取る機能を備えている場合、端末装置10によって決済等が行われた情報とともに、使用された位置が記録される。測位部14は、かかる情報を取得することで、端末装置10の位置を測位してもよい。また、位置は、端末装置10が備える光学式センサや、赤外線センサ等によって測位されてもよい。
【0083】
測位部14は、必要に応じて、上述した測位手段の一つ又は組合せを用いて、端末装置10の位置を測位してもよい。
【0084】
(センサ部20)
センサ部20は、端末装置10に搭載又は接続される各種のセンサを含む。なお、接続は、有線接続、無線接続を問わない。例えば、センサ類は、ウェアラブルデバイスやワイヤレスデバイス等、端末装置10以外の検知装置であってもよい。図4に示す例では、センサ部20は、加速度センサ21と、ジャイロセンサ22と、気圧センサ23と、気温センサ24と、音センサ25と、光センサ26と、磁気センサ27と、画像センサ(カメラ)28とを備える。
【0085】
なお、上記した各センサ21~28は、あくまでも例示であって限定されるものではない。すなわち、センサ部20は、各センサ21~28のうちの一部を備える構成であってもよいし、各センサ21~28に加えてあるいは代えて、湿度センサ等その他のセンサを備えてもよい。
【0086】
加速度センサ21は、例えば、3軸加速度センサであり、端末装置10の移動方向、速度、及び、加速度等の端末装置10の物理的な動きを検知する。ジャイロセンサ22は、端末装置10の角速度等に基づいて3軸方向の傾き等の端末装置10の物理的な動きを検知する。気圧センサ23は、例えば端末装置10の周囲の気圧を検知する。
【0087】
端末装置10は、上記した加速度センサ21やジャイロセンサ22、気圧センサ23等を備えることから、これらの各センサ21~23等を利用した歩行者自律航法(PDR:Pedestrian Dead-Reckoning)等の技術を用いて端末装置10の位置を測位することが可能になる。これにより、GPS等の測位システムでは取得することが困難な屋内での位置情報を取得することが可能になる。
【0088】
例えば、加速度センサ21を利用した歩数計により、歩数や歩くスピード、歩いた距離を算出することができる。また、ジャイロセンサ22を利用して、利用者Uの進行方向や視線の方向、体の傾きを知ることができる。また、気圧センサ23で検知した気圧から、利用者Uの端末装置10が存在する高度やフロアの階数を知ることもできる。
【0089】
気温センサ24は、例えば端末装置10の周囲の気温を検知する。音センサ25は、例えば端末装置10の周囲の音を検知する。光センサ26は、端末装置10の周囲の照度を検知する。磁気センサ27は、例えば端末装置10の周囲の地磁気を検知する。画像センサ28は、端末装置10の周囲の画像を撮像する。
【0090】
上記した気圧センサ23、気温センサ24、音センサ25、光センサ26及び画像センサ28は、それぞれ気圧、気温、音、照度を検知したり、周囲の画像を撮像したりすることで、端末装置10の周囲の環境や状況等を検知することができる。また、端末装置10の周囲の環境や状況等から、端末装置10の位置情報の精度を向上させることが可能になる。
【0091】
(制御部30)
制御部30は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM、入出力ポート等を有するマイクロコンピュータや各種の回路を含む。また、制御部30は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路等のハードウェアで構成されてもよい。制御部30は、送信部31と、受信部32と、処理部33とを有する。
【0092】
(送信部31)
送信部31は、例えば入力部13を用いて利用者Uにより入力された各種情報や、端末装置10に搭載又は接続された各センサ21~28によって検知された各種情報、測位部14によって測位された端末装置10の位置情報等を、通信部11を介してサーバ装置100へ送信することができる。
【0093】
(受信部32)
受信部32は、通信部11を介して、サーバ装置100から提供される各種情報や、サーバ装置100からの各種情報の要求を受信することができる。
【0094】
(処理部33)
処理部33は、表示部12等を含め、端末装置10全体を制御する。例えば、処理部33は、送信部31によって送信される各種情報や、受信部32によって受信されたサーバ装置100からの各種情報を表示部12へ出力して表示させることができる。
【0095】
(記憶部40)
記憶部40は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、又は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、光ディスク等の記憶装置によって実現される。かかる記憶部40には、各種プログラムや各種データ等が記憶される。
【0096】
〔4.サーバ装置の構成例〕
次に、図5を用いて、実施形態に係るサーバ装置100の構成について説明する。図5は、実施形態に係るサーバ装置100の構成例を示す図である。図5に示すように、サーバ装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを備える。
【0097】
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。また、通信部110は、ネットワークN(図3参照)と有線又は無線で接続される。
【0098】
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、又は、HDD、SSD、光ディスク等の記憶装置によって実現される。図5に示すように、記憶部120は、利用者情報データベース121と、履歴情報データベース122と、イベント発生情報データベース123とを有する。
【0099】
(利用者情報データベース121)
利用者情報データベース121は、利用者Uに関する利用者情報を記憶する。例えば、利用者情報データベース121は、利用者Uの属性等の種々の情報を記憶する。図6は、利用者情報データベース121の一例を示す図である。図6に示した例では、利用者情報データベース121は、「利用者ID(Identifier)」、「年齢」、「性別」、「自宅」、「勤務地」、「興味」といった項目を有する。
【0100】
「利用者ID」は、利用者Uを識別するための識別情報を示す。なお、「利用者ID」は、利用者Uの連絡先(電話番号、メールアドレス等)であってもよいし、利用者Uの端末装置10を識別するための識別情報であってもよい。
【0101】
また、「年齢」は、利用者IDにより識別される利用者Uの年齢を示す。なお、「年齢」は、利用者Uの具体的な年齢(例えば35歳など)を示す情報であってもよいし、利用者Uの年代(例えば30代など)を示す情報であってもよい。あるいは、「年齢」は、利用者Uの生年月日を示す情報であってもよいし、利用者Uの世代(例えば80年代生まれなど)を示す情報であってもよい。また、「性別」は、利用者IDにより識別される利用者Uの性別を示す。
【0102】
また、「自宅」は、利用者IDにより識別される利用者Uの自宅の位置情報を示す。なお、図6に示す例では、「自宅」は、「LC11」といった抽象的な符号を図示するが、緯度経度情報等であってもよい。また、例えば、「自宅」は、地域名や住所であってもよい。
【0103】
また、「勤務地」は、利用者IDにより識別される利用者Uの勤務地(学生の場合は学校)の位置情報を示す。なお、図6に示す例では、「勤務地」は、「LC12」といった抽象的な符号を図示するが、緯度経度情報等であってもよい。また、例えば、「勤務地」は、地域名や住所であってもよい。
【0104】
また、「興味」は、利用者IDにより識別される利用者Uの興味を示す。すなわち、「興味」は、利用者IDにより識別される利用者Uが関心の高い対象を示す。例えば、「興味」は、利用者Uが検索エンジンに入力して検索した検索クエリ(キーワード)等であってもよい。なお、図6に示す例では、「興味」は、各利用者Uに1つずつ図示するが、複数であってもよい。
【0105】
例えば、図6に示す例において、利用者ID「U1」により識別される利用者Uの年齢は、「20代」であり、性別は、「男性」であることを示す。また、例えば、利用者ID「U1」により識別される利用者Uは、自宅が「LC11」であることを示す。また、例えば、利用者ID「U1」により識別される利用者Uは、勤務地が「LC12」であることを示す。また、例えば、利用者ID「U1」により識別される利用者Uは、「スポーツ」に興味があることを示す。
【0106】
ここで、図6に示す例では、「U1」、「LC11」及び「LC12」といった抽象的な値を用いて図示するが、「U1」、「LC11」及び「LC12」には、具体的な文字列や数値等の情報が記憶されるものとする。以下、他の情報に関する図においても、抽象的な値を図示する場合がある。
【0107】
なお、利用者情報データベース121は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、利用者情報データベース121は、利用者Uの端末装置10に関する各種情報を記憶してもよい。また、利用者情報データベース121は、利用者Uのデモグラフィック(人口統計学的属性)、サイコグラフィック(心理学的属性)、ジオグラフィック(地理学的属性)、ベヘイビオラル(行動学的属性)等の属性に関する情報を記憶してもよい。例えば、利用者情報データベース121は、氏名、家族構成、出身地(地元)、職業、職位、収入、資格、居住形態(戸建、マンション等)、車の有無、通学・通勤時間、通学・通勤経路、定期券区間(駅、路線等)、利用頻度の高い駅(自宅・勤務地の最寄駅以外)、習い事(場所、時間帯等)、趣味、興味、ライフスタイル等の情報を記憶してもよい。
【0108】
(履歴情報データベース122)
履歴情報データベース122は、利用者Uの行動を示す履歴情報(ログデータ)に関する各種情報を記憶する。図7は、履歴情報データベース122の一例を示す図である。図7に示した例では、履歴情報データベース122は、「利用者ID」、「位置履歴」、「検索履歴」、「閲覧履歴」、「購入履歴」、「投稿履歴」といった項目を有する。
【0109】
「利用者ID」は、利用者Uを識別するための識別情報を示す。また、「位置履歴」は、利用者Uの位置や移動の履歴である位置履歴を示す。また、「検索履歴」は、利用者Uが入力した検索クエリの履歴である検索履歴を示す。また、「閲覧履歴」は、利用者Uが閲覧したコンテンツの履歴である閲覧履歴を示す。また、「購入履歴」は、利用者Uによる購入の履歴である購入履歴を示す。また、「投稿履歴」は、利用者Uによる投稿の履歴である投稿履歴を示す。なお、「投稿履歴」は、利用者Uの所有物に関する質問を含んでいてもよい。
【0110】
例えば、図7に示す例において、利用者ID「U1」により識別される利用者Uは、「位置履歴#1」の通りに移動し、「検索履歴#1」の通りに検索し、「閲覧履歴#1」の通りにコンテンツを閲覧し、「購入履歴#1」の通りに所定の店舗等で所定の商品等を購入し、「投稿履歴#1」の通りに投稿したことを示す。
【0111】
ここで、図7に示す例では、「U1」、「位置履歴#1」、「検索履歴#1」、「閲覧履歴#1」、「購入履歴#1」及び「投稿履歴#1」といった抽象的な値を用いて図示するが、「U1」、「位置履歴#1」、「検索履歴#1」、「閲覧履歴#1」、「購入履歴#1」及び「投稿履歴#1」には、具体的な文字列や数値等の情報が記憶されるものとする。
【0112】
なお、履歴情報データベース122は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、履歴情報データベース122は、利用者Uの所定のサービスの利用履歴等を記憶してもよい。また、履歴情報データベース122は、利用者Uの実店舗の来店履歴又は施設の訪問履歴等を記憶してもよい。また、履歴情報データベース122は、利用者Uの端末装置10を用いた決済(電子決済)での決済履歴等を記憶してもよい。
【0113】
(イベント発生情報データベース123)
イベント発生情報データベース123は、ユーザの現在位置の周辺で発生している(又は発生が予想される)イベント及びその発生場所に関する各種情報を記憶する。図8は、イベント発生情報データベース123の一例を示す図である。図8に示した例では、イベント発生情報データベース123は、「イベント」、「カテゴリ」、「発生場所」、「方位」、「距離」、「状況」といった項目を有する。
【0114】
「イベント」は、ユーザの現在位置の周辺で発生している(又は発生が予想される)イベントを識別するための識別情報を示す。また、「カテゴリ」は、イベントの種別や彼御利を示す。また、「発生場所」は、イベントの発生場所(又は発生予定場所)を示す。発生場所を示す情報は、位置情報であってもよいし、施設名や住所等であってもよい。また、「方位」は、ユーザの現在位置に対するイベントの発生場所の方位を示す。なお、方位は、東西南北を示す絶対的な方位(絶対方位)であってもよいし、ユーザの進行方向に対する相対的な方位(相対方位)であってもよい。また、「距離」は、ユーザの現在位置とイベントの発生場所との間の距離を示す。なお、距離は地図上の縮尺で示される。また、「状況」は、イベントの状況を示す。例えば、イベントの状況は、イベントが発生中である旨や、イベントの開始予定時刻/終了予定時刻等を示す。また、イベントの状況は、イベントの発生場所の混雑状況等を示していてもよい。
【0115】
例えば、図8に示す例において、イベント「タイムセール」は、カテゴリ「店舗情報」に属し、発生場所は「○○店」であり、ユーザの現在位置から見て、方位は「西」、距離は「300m」であり、状況は「17:00~19:00」に行われる予定であることを示す。
【0116】
なお、イベント発生情報データベース123は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、イベント発生情報データベース123は、ユーザを識別するための識別情報、ユーザの属性(セグメント、ペルソナでも可)、及びユーザの現在位置を示す位置情報等を記憶してもよい。また、イベント発生情報データベース123は、レーダー表示コンテンツの表示態様に関する情報を記憶してもよい。また、イベント発生情報データベース123は、レーダー表示コンテンツに表示されるユーザの現在位置を示すシンボル、及びイベント(又はその発生場所)を示すシンボルの表示態様に関する情報を記憶してもよい。
【0117】
(制御部130)
図5に戻り、説明を続ける。制御部130は、コントローラ(Controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等によって、サーバ装置100の内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例に相当)がRAM等の記憶領域を作業領域として実行されることにより実現される。図5に示す例では、制御部130は、取得部131と、特定部132と、算出部133と、判定部134と、生成部135と、提供部136とを有する。
【0118】
(取得部131)
取得部131は、利用者U(ユーザ)により入力された検索クエリを取得する。例えば、取得部131は、利用者Uが検索エンジン等に検索クエリを入力してキーワード検索を行った際に、通信部110を介して、当該検索クエリを取得する。すなわち、取得部131は、通信部110を介して、利用者Uにより検索エンジンやサイト又はアプリの検索窓に入力されたキーワードを取得する。
【0119】
また、取得部131は、通信部110を介して、利用者Uに関する利用者情報を取得する。例えば、取得部131は、利用者Uの端末装置10から、利用者Uを示す識別情報(利用者ID等)や、利用者Uの位置情報、利用者Uの属性情報等を取得する。また、取得部131は、利用者Uのユーザ登録時に、利用者Uを示す識別情報や、利用者Uの属性情報等を取得してもよい。そして、取得部131は、利用者情報を、記憶部120の利用者情報データベース121に登録する。
【0120】
また、取得部131は、通信部110を介して、利用者Uの行動を示す各種の履歴情報(ログデータ)を取得する。例えば、取得部131は、利用者Uの端末装置10から、あるいは利用者ID等に基づいて各種サーバ等から、利用者Uの行動を示す各種の履歴情報を取得する。そして、取得部131は、各種の履歴情報を、記憶部120の履歴情報データベース122に登録する。
【0121】
なお、取得部131は、配信コンテンツの配信先である利用者Uの端末装置10から位置情報を取得する。さらに、取得部131は、利用者Uの属性及び履歴に関する利用者情報を取得する。
【0122】
また、取得部131は、利用者Uが予め設定している位置(場所、施設等)を示す位置情報を取得してもよい。例えば、取得部131は、利用者Uの自宅や職場、又は利用者Uが普段常駐している場所や頻繁に出没する場所等の位置を示す位置情報を取得してもよい。なお、取得部131は、利用者Uの現在位置と、利用者Uが予め設定している位置との中から、利用者Uが選択した任意の位置を示す位置情報を取得してもよい。あるいは、取得部131は、移動先(目的地)など、利用者Uが指定した任意の位置を示す位置情報を取得してもよい。例えば、取得部131は、通信部110を介して、利用者Uの端末装置10から、利用者Uによる任意の位置の選択又は指定を受け付けてもよい。
【0123】
(特定部132)
特定部132は、位置情報に基づいて、利用者Uの現在位置の周辺で発生しているイベントを特定する。
【0124】
このとき、特定部132は、利用者情報に基づいて利用者Uが興味を持ちそうなイベントを推定し、位置情報に基づいて利用者Uが興味を持ちそうなイベントであって利用者Uの現在位置の周辺で発生しているイベントを特定してもよい。
【0125】
また、特定部132は、位置情報に基づいて、利用者Uの現在位置の周辺で発生すると予想されるイベントを特定する。
【0126】
また、特定部132は、利用者Uが予め設定している位置の周辺で発生しているイベントを特定する。あるいは、特定部132は、利用者Uにより選択又は指定された位置の周辺で発生しているイベントを特定する。
【0127】
(算出部133)
算出部133は、イベントの発生場所と、利用者Uの現在位置との位置関係を算出する。例えば、算出部133は、イベントの発生場所と、利用者Uの現在位置との位置関係として、利用者Uの現在位置を基準に、イベントの発生場所の方位と距離を算出する。
【0128】
また、算出部133は、イベントの発生予想場所と、利用者Uの現在位置との位置関係を算出する。
【0129】
また、算出部133は、イベントの発生場所と、ユーザが予め設定している位置との位置関係を算出する。あるいは、算出部133は、イベントの発生場所と、ユーザにより選択又は指定された位置との位置関係を算出する。
【0130】
(判定部134)
判定部134は、算出部133により算出された位置関係から、イベントの終了までに利用者Uが間に合うか否かを判定する。
【0131】
また、判定部134は、算出部133により算出された位置関係から、イベントの発生予想場所に利用者Uが到着する頃にイベントが発生する可能性があるか否かを判定する。
【0132】
(生成部135)
生成部135は、算出部133により算出された位置関係に基づいて、イベントの発生場所を模式的に示すイベント場所教示コンテンツを生成する。例えば、生成部135は、イベント場所教示コンテンツとして、算出された位置関係に基づいて、イベントの発生場所をレーダー画面のように模式的に示すレーダー表示コンテンツを生成する。
【0133】
レーダー表示コンテンツは、利用者Uの端末装置10の画面に表示されるグリッドガイドであって、画面の中心に利用者Uの現在位置を示すシンボルが表示され、算出された位置関係に基づいて、イベントの発生場所を示すシンボルが表示されるものである。
【0134】
また、生成部135は、イベントの終了までに利用者Uが間に合う場合に、イベントの発生場所を模式的に示すイベント場所教示コンテンツを生成する。
【0135】
また、生成部135は、利用者Uが到着する頃にイベントが発生する可能性がある場合に、イベントの発生予想場所を模式的に示すイベント場所教示コンテンツを生成する。
【0136】
(提供部136)
提供部136は、利用者Uの端末装置10にイベント場所教示コンテンツを配信して、半透明のイベント場所教示コンテンツを配信コンテンツに重畳して表示させる。
【0137】
また、提供部136は、利用者Uの現在位置の変化に合わせて、リアルタイムに、レーダー表示コンテンツに表示されたイベントを示すシンボルの配置を変更する。このとき、生成部135が、イベントの発生場所と、ユーザの現在位置との位置関係の変化に合わせて、リアルタイムに、イベントを示すシンボルの配置を変更したレーダー表示コンテンツを生成してもよい。
【0138】
〔5.処理手順〕
次に、図9を用いて実施形態に係るサーバ装置100による処理手順について説明する。図9は、実施形態に係る処理手順を示すフローチャートである。なお、以下に示す処理手順は、サーバ装置100の制御部130によって繰り返し実行される。
【0139】
例えば、図9に示すように、サーバ装置100の取得部131は、通信部110を介して、ニュースやSNS等の配信コンテンツの配信先であるユーザの端末装置10から、当該ユーザの現在位置を示す位置情報を取得する(ステップS101)。
【0140】
続いて、サーバ装置100の特定部132は、取得された位置情報に基づいて、ユーザの現在位置の周辺で発生しているイベントを特定する(ステップS102)。このとき、特定部132は、機械学習により、ユーザの属性や履歴から、ユーザが興味を持ちそうなイベントを推定し、取得された位置情報に基づいて、ユーザが興味を持ちそうなイベントであって、ユーザの現在位置の周辺で発生しているイベントを特定してもよい。また、実際には、特定部132は、現時点でユーザの現在位置の周辺で発生しているイベントに限らず、近い将来にユーザの現在位置の周辺で発生すると予想されるイベントを特定してもよい。
【0141】
続いて、サーバ装置100の算出部133は、イベントの発生場所と、ユーザの現在位置との位置関係を算出する(ステップS103)。例えば、算出部133は、ユーザの現在位置を基準に、イベントの発生場所の方位と距離を算出する。また、実際には、イベントの発生場所は、近い将来にユーザの現在位置の周辺で発生すると予想されるイベントの発生場所(発生予想場所)であってもよい。
【0142】
続いて、サーバ装置100の生成部134は、算出された位置関係に基づいて、イベントの発生場所をレーダー画面のように模式的に示すレーダー表示コンテンツを生成する(ステップS104)。例えば、生成部134は、算出された方位と距離に基づいて、イベントの発生場所をレーダー画面のように模式的に示すレーダー表示コンテンツを生成する。
【0143】
続いて、サーバ装置100の提供部136は、通信部110を介して、ユーザの端末装置10に対して、レーダー表示コンテンツを配信し、半透明のレーダー表示コンテンツを配信コンテンツに重畳して表示させる(ステップS105)。
【0144】
続いて、サーバ装置100の提供部136は、ユーザの移動に応じて、リアルタイムに、レーダー表示コンテンツに表示されたイベントを示すシンボルの配置を変更する(ステップS106)。このとき、サーバ装置100の生成部135は、イベントの発生場所と、ユーザの現在位置との位置関係の変化に合わせて、リアルタイムに、イベントを示すシンボルの配置を変更したレーダー表示コンテンツを生成してもよい。
【0145】
続いて、サーバ装置100の提供部136は、配信コンテンツに重畳して表示されたレーダー表示コンテンツに対するユーザの操作に応じて、レーダー表示コンテンツの表示態様を切り替え、画面を遷移させる(ステップS107)。例えば、提供部136は、ユーザの操作に応じて、レーダー表示コンテンツの画面を(1)通常モード、(2)簡易レーダーモード、(3)レーダーモード、(4)MAPモードの順に遷移させる。
【0146】
〔6.変形例〕
上述した端末装置10及びサーバ装置100は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、実施形態の変形例について説明する。
【0147】
上記の実施形態において、サーバ装置100が実行している処理の一部又は全部は、実際には、端末装置10が実行してもよい。例えば、スタンドアローン(Stand-alone)で(端末装置10単体で)処理が完結してもよい。この場合、端末装置10に、上記の実施形態におけるサーバ装置100の機能が備わっているものとする。また、上記の実施形態では、端末装置10はサーバ装置100と連携しているため、利用者Uから見れば、サーバ装置100の処理も端末装置10が実行しているように見える。すなわち、他の観点では、端末装置10は、サーバ装置100を備えているともいえる。
【0148】
例えば、端末装置10は、インストールされたアプリ上の処理として、上記の実施形態におけるサーバ装置100の処理を実行してもよい。すなわち、上記の実施形態におけるサーバ装置100の処理は、端末装置10にインストールされたアプリ上の処理であってもよい。このとき、端末装置10は、オンデバイス学習により、推定モデルを生成してもよい。あるいは、端末装置10は、サーバ装置100と連携し、サーバ装置100にデータを提供し、サーバ装置100が機械学習により生成した推定モデルを取得してもよい。また、端末装置10は、サーバ装置100と連携し、連合学習(Federated learning)により、推定モデルを生成してもよい。
【0149】
また、上記の実施形態において、配信コンテンツは、ニュース、掲示板等のWebサイト、SNS、SMS(ショートメッセージサービス)、メッセージアプリ等であってもよい。また、配信コンテンツは商品コンテンツでもよい。
【0150】
また、上記の実施形態において、サーバ装置100は、配信コンテンツ及びレーダー表示コンテンツとともに、それらのコンテンツを過去に閲覧したユーザによるコメントを配信して重畳表示してもよい。例えば、サーバ装置100は、レーダー表示コンテンツに、それらのコンテンツを過去に閲覧したユーザによるイベントの紹介コメントを追加してもよい。
【0151】
また、上記の実施形態において、サーバ装置100は、ユーザの端末装置10から、ユーザの周囲で発生しているイベントの登録を受け付けてもよい。例えば、サーバ装置100は、ユーザの周囲で予定にないイベントが突然発生した場合や、ユーザが偶発的に周囲で発生しているイベントに遭遇した場合に、ユーザのイベント登録操作に応じて、ユーザの端末装置10から、位置情報とともに、ユーザの周囲で発生しているイベントに関する情報を取得してもよい。このとき、サーバ装置100は、イベント登録のためのフォーム(入力用画面)をあらかじめ用意しておいてもよい。
【0152】
〔7.効果〕
上述してきたように、本願に係る情報処理装置(端末装置10及びサーバ装置100)は、配信コンテンツの配信先であるユーザの端末装置10から位置情報を取得する取得部131と、位置情報に基づいて、ユーザの現在位置の周辺で発生しているイベントを特定する特定部132と、イベントの発生場所と、ユーザの現在位置との位置関係を算出する算出部133と、算出された位置関係に基づいて、イベントの発生場所を模式的に示すイベント場所教示コンテンツを生成する生成部135と、ユーザの端末装置10にイベント場所教示コンテンツを配信して、半透明のイベント場所教示コンテンツを配信コンテンツに重畳して表示させる提供部136と、を備える。
【0153】
算出部133は、イベントの発生場所と、ユーザの現在位置との位置関係として、ユーザの現在位置を基準に、イベントの発生場所の方位と距離を算出する。
【0154】
生成部135は、イベント場所教示コンテンツとして、算出された位置関係に基づいて、イベントの発生場所をレーダー画面のように模式的に示すレーダー表示コンテンツを生成する。
【0155】
レーダー表示コンテンツは、ユーザの端末装置10の画面に表示されるグリッドガイドであって、画面の中心にユーザの現在位置を示すシンボルが表示され、算出された位置関係に基づいて、イベントの発生場所を示すシンボルが表示されるものである。
【0156】
提供部136は、ユーザの現在位置の変化に合わせて、リアルタイムに、レーダー表示コンテンツに表示されたイベントを示すシンボルの配置を変更する。
【0157】
取得部131は、さらにユーザの属性及び履歴に関するユーザ情報を取得する。特定部132は、ユーザ情報に基づいてユーザが興味を持ちそうなイベントを推定し、位置情報に基づいてユーザが興味を持ちそうなイベントであってユーザの現在位置の周辺で発生しているイベントを特定する。
【0158】
また、本願に係る情報処理装置は、算出部133により算出された位置関係から、イベントの終了までにユーザが間に合うか否かを判定する判定部134をさらに備える。生成部135は、イベントの終了までにユーザが間に合う場合に、イベントの発生場所を模式的に示すイベント場所教示コンテンツを生成する。
【0159】
特定部132は、位置情報に基づいて、ユーザの現在位置の周辺で発生すると予想されるイベントを特定する。算出部133は、イベントの発生予想場所と、ユーザの現在位置との位置関係を算出する。判定部134は、算出部133により算出された位置関係から、イベントの発生予想場所にユーザが到着する頃にイベントが発生する可能性があるか否かを判定する。生成部135は、ユーザが到着する頃にイベントが発生する可能性がある場合に、イベントの発生予想場所を模式的に示すイベント場所教示コンテンツを生成する。
【0160】
特定部132は、ユーザが予め設定している位置の周辺で発生しているイベントを特定する。算出部133は、イベントの発生場所と、ユーザが予め設定している位置との位置関係を算出する。生成部135は、算出された位置関係に基づいて、イベントの発生場所を模式的に示すイベント場所教示コンテンツを生成する。提供部136は、ユーザの端末装置にイベント場所教示コンテンツを配信して、半透明のイベント場所教示コンテンツを配信コンテンツに重畳して表示させる。
【0161】
特定部132は、ユーザにより選択又は指定された位置の周辺で発生しているイベントを特定する。算出部133は、イベントの発生場所と、ユーザにより選択又は指定された位置との位置関係を算出する。生成部135は、算出された位置関係に基づいて、イベントの発生場所を模式的に示すイベント場所教示コンテンツを生成する。提供部136は、ユーザの端末装置にイベント場所教示コンテンツを配信して、半透明のイベント場所教示コンテンツを配信コンテンツに重畳して表示させる。
【0162】
上述した各処理のいずれかもしくは組合せにより、本願に係る情報処理装置は、ユーザの周囲で発生しているイベントの場所を伝える伝達手段を提供することができる。
【0163】
〔8.ハードウェア構成〕
また、上述した実施形態に係る端末装置10やサーバ装置100は、例えば図10に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、サーバ装置100を例に挙げて説明する。図10は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力I/F(Interface)1060、入力I/F1070、ネットワークI/F1080がバス1090により接続された形態を有する。
【0164】
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。演算装置1030は、例えばCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等により実現される。
【0165】
一次記憶装置1040は、RAM(Random Access Memory)等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等により実現される。二次記憶装置1050は、内蔵ストレージであってもよいし、外付けストレージであってもよい。また、二次記憶装置1050は、USB(Universal Serial Bus)メモリやSD(Secure Digital)メモリカード等の取り外し可能な記憶媒体であってもよい。また、二次記憶装置1050は、クラウドストレージ(オンラインストレージ)やNAS(Network Attached Storage)、ファイルサーバ等であってもよい。
【0166】
出力I/F1060は、ディスプレイ、プロジェクタ、及びプリンタ等といった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインターフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力I/F1070は、マウス、キーボード、キーパッド、ボタン、及びスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインターフェースであり、例えば、USB等により実現される。
【0167】
また、出力I/F1060及び入力I/F1070はそれぞれ出力装置1010及び入力装置1020と無線で接続してもよい。すなわち、出力装置1010及び入力装置1020は、ワイヤレス機器であってもよい。
【0168】
また、出力装置1010及び入力装置1020は、タッチパネルのように一体化していてもよい。この場合、出力I/F1060及び入力I/F1070も、入出力I/Fとして一体化していてもよい。
【0169】
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、又は半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。
【0170】
ネットワークI/F1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
【0171】
演算装置1030は、出力I/F1060や入力I/F1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
【0172】
例えば、コンピュータ1000がサーバ装置100として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。また、コンピュータ1000の演算装置1030は、ネットワークI/F1080を介して他の機器から取得したプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行してもよい。また、コンピュータ1000の演算装置1030は、ネットワークI/F1080を介して他の機器と連携し、プログラムの機能やデータ等を他の機器の他のプログラムから呼び出して利用してもよい。
【0173】
〔9.その他〕
以上、本願の実施形態を説明したが、これら実施形態の内容により本発明が限定されるものではない。また、前述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、前述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。さらに、前述した実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
【0174】
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0175】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
【0176】
例えば、上述したサーバ装置100は、複数のサーバコンピュータで実現してもよく、また、機能によっては外部のプラットフォーム等をAPI(Application Programming Interface)やネットワークコンピューティング等で呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
【0177】
また、上述してきた実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0178】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0179】
1 情報処理システム
10 端末装置
100 サーバ装置
110 通信部
120 記憶部
121 利用者情報データベース
122 履歴情報データベース
123 イベント発生情報データベース
130 制御部
131 取得部
132 特定部
133 算出部
134 判定部
135 生成部
136 提供部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10