(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023180613
(43)【公開日】2023-12-21
(54)【発明の名称】情報処理装置およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0207 20230101AFI20231214BHJP
【FI】
G06Q30/02 320
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022094057
(22)【出願日】2022-06-10
(71)【出願人】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大熊 裕美子
(72)【発明者】
【氏名】角田 真結子
(72)【発明者】
【氏名】小宮山 光
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB07
(57)【要約】
【課題】本発明が解決しようとする課題は、顧客に対して発行されたクーポンを他の顧客も使用することを可能とする情報処理装置およびプログラムを提供することである。
【解決手段】実施形態の情報処理装置は、ユーザを特定するユーザ特定情報と当該ユーザに対して発行されたクーポンを特定するクーポン特定情報とを含むクーポン情報登録要求を受付ける受付部と、前記ユーザ特定情報と複数のユーザで構成されるグループを特定するグループ特定情報とを対応付けて記憶したグループ情報記憶部から、前記クーポン情報登録要求に含まれるユーザ特定情報に対応付けられたグループ特定情報を抽出して、当該クーポン情報登録要求に含まれるクーポン特定情報に対応付けてグループ別クーポン情報記憶部に記憶するクーポン情報管理部と、前記クーポン情報管理部が記憶したクーポン特定情報を出力する出力部と、を備える。
【選択図】
図12
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザを特定するユーザ特定情報と当該ユーザに対して発行されたクーポンを特定するクーポン特定情報とを含むクーポン情報登録要求を受付ける受付部と、
前記ユーザ特定情報と複数のユーザで構成されるグループを特定するグループ特定情報とを対応付けて記憶したグループ情報記憶部から、前記クーポン情報登録要求に含まれるユーザ特定情報に対応付けられたグループ特定情報を抽出して、当該クーポン情報登録要求に含まれるクーポン特定情報に対応付けてグループ別クーポン情報記憶部に記憶するクーポン情報管理部と、
前記クーポン情報管理部が記憶したクーポン特定情報を出力する出力部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記クーポン情報登録要求は、前記グループ特定情報を含み、
前記クーポン情報管理部は、前記クーポン情報登録要求に含まれるクーポン特定情報を、当該クーポン情報登録要求に含まれるグループ特定情報のみに対応付けて前記グループ別クーポン情報記憶部に記憶する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記受付部は、複数のユーザのユーザ特定情報を含むグループ登録要求を受付け、
前記受付部がグループ登録要求を受付けると、グループ特定情報を発行し、当該グループ特定情報と前記グループ登録要求に含まれる複数のユーザ特定情報とを対応付けて前記グループ情報記憶部に記憶するグループ情報管理部をさらに備える、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記受付部は、前記ユーザ特定情報を含むクーポン情報問合せを受付け、
前記グループ情報管理部は、前記クーポン情報問合せに含まれるユーザ特定情報に対応付けて記憶されているグループ特定情報を前記グループ情報記憶部から抽出し、
前記クーポン情報管理部は、前記グループ情報管理部が抽出したグループ特定情報に対応付けて記憶されているクーポン特定情報を前記グループ別クーポン情報記憶部から抽出し、
前記出力部は、前記クーポン情報管理部が抽出したクーポン特定情報を出力する、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記受付部は、前記グループ特定情報を含むクーポン情報問合せを受付け、
前記クーポン情報管理部は、前記クーポン情報問合せに含まれるグループ特定情報に対応付けて記憶されているクーポン特定情報を前記グループ別クーポン情報記憶部から抽出し、
前記出力部は、前記クーポン情報管理部が抽出したクーポン特定情報を出力する、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記クーポン特定情報は、ユーザに配布されたクーポンを特定する個別クーポン特定情報であり、
ユーザによって使用されたクーポンの個別クーポン特定情報を取得する取得部をさらに備える、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
情報処理装置をコンピュータで制御するためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
ユーザを特定するユーザ特定情報と当該ユーザに対して発行されたクーポンを特定するクーポン特定情報とを含むクーポン情報登録要求を受付ける受付部と、
前記ユーザ特定情報と複数のユーザで構成されるグループを特定するグループ特定情報とを対応付けて記憶したグループ情報記憶部から、前記クーポン情報登録要求に含まれるユーザ特定情報に対応付けられたグループ特定情報を抽出して、当該クーポン情報登録要求に含まれるクーポン特定情報に対応付けてグループ別クーポン情報記憶部に記憶するクーポン情報管理部と、
前記クーポン情報管理部が記憶したクーポン特定情報を出力する出力部と、
として機能させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、情報処理装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、販売促進を目的として、商品やサービス(以下、総称して「商品」ともいう)を販売する店舗や事業者(以下、総称して「店舗」ともいう)によるクーポンの発行が行われている。クーポンは、特定の顧客に対して発行されるのが一般的である。例えば、店舗は、商品を購入した顧客に対して、レシートの一部にクーポンの内容が印字された紙クーポンを発行する。また、店舗は、メールアドレスを登録した店舗会員等に対して、ネットワークを介してデジタルクーポンを発行する。
【0003】
発行されたクーポンが有効に活用されるためには、顧客に対して発行されたクーポンを当該顧客の家族や友人などでも容易に使用できるようにすることが望ましい。そのためには、クーポンを複数人からなるグループで共有することが効率的であるが、従来、そのような仕組みは構築されていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、顧客に対して発行されたクーポンを他の顧客が容易に使用することを可能とする情報処理装置およびプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態の情報処理装置は、ユーザを特定するユーザ特定情報と当該ユーザに対して発行されたクーポンを特定するクーポン特定情報とを含むクーポン情報登録要求を受付ける受付部と、前記ユーザ特定情報と複数のユーザで構成されるグループを特定するグループ特定情報とを対応付けて記憶したグループ情報記憶部から、前記クーポン情報登録要求に含まれるユーザ特定情報に対応付けられたグループ特定情報を抽出して、当該クーポン情報登録要求に含まれるクーポン特定情報に対応付けてグループ別クーポン情報記憶部に記憶するクーポン情報管理部と、前記クーポン情報管理部が記憶したクーポン特定情報を出力する出力部と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】
図1は、実施形態のクーポンサーバを含むクーポンシステムの概略を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態のユーザ端末の主たるハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、実施形態のユーザ端末の制御部の主たる機能構成を示すブロック図である。
【
図4】
図4は、実施形態のクーポンサーバの主たるハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図5】
図5は、実施形態のクーポンサーバの記憶部に記憶されるユーザマスタのデータ構成を示す図である。
【
図6】
図6は、実施形態のクーポンサーバの記憶部に記憶されるクーポン種別テーブルのデータ構成を示す図である。
【
図7】
図7は、実施形態のクーポンサーバの記憶部に記憶されるクーポンテーブルのデータ構成を示す図である。
【
図8】
図8は、実施形態のクーポンサーバの記憶部に記憶されるユーザ管理テーブルのデータ構成を示す図である。
【
図9】
図9は、実施形態のクーポンサーバの記憶部に記憶されるクーポン管理テーブルのデータ構成を示す図である。
【
図10】
図10は、実施形態のクーポンサーバの記憶部に記憶されるグループ別クーポン管理テーブルのデータ構成を示す図である。
【
図11】
図11は、実施形態のクーポンサーバの制御部の主たる機能構成を示すブロック図である。
【
図12】
図12は、実施形態のクーポンシステムの動作の流れを示すシーケンスチャートである。
【
図13】
図13は、実施形態のクーポンサーバの制御部によるクーポン情報登録処理の流れを示すフローチャートである。
【
図14】
図14は、実施形態のクーポンサーバの制御部によるクーポン情報抽出処理の流れを示すフローチャートである。
【
図15】
図15は、変形例においてクーポンサーバの記憶部に記憶されるクーポン管理テーブルのデータ構成を示す図である。
【
図16】
図16は、変形例におけるクーポンサーバの制御部による譲渡処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、図面を参照して実施形態の情報処理装置およびプログラムについて説明する。なお、以下に説明する実施形態により本発明が限定されるものではない。例えば、以下に説明する実施形態では、クーポンの発行およびクーポン情報の管理を行うクーポンサーバを情報処理装置とした例について説明するが、これに限らない。情報処理装置は、クーポン情報を管理する機能を有していればよい。また、以下に説明する実施形態では、複数の店舗のクーポン情報を管理するクーポンサーバを情報処理装置とした例について説明するが、これに限らない。情報処理装置は、クーポン情報を含む1店舗の情報を管理する店舗サーバなどとしてもよい。
【0008】
図1は、クーポンシステム1の概略を示す図である。本実施形態のクーポンシステム1は、複数の店舗Sを運営する事業者、および当該店舗Sの会員である顧客を跨いで構築されている。クーポンシステム1は、ユーザ端末2、クーポンサーバ3、店舗サーバ4、および会計機5を有する。ユーザ端末2、クーポンサーバ3、および店舗サーバ4は、インターネットなどのネットワークを介して互いに通信可能に接続される。また、店舗サーバ4と会計機5とは、店舗S内のLAN(Local Area Network)などのネットワークを介して互いに通信可能に接続される。なお、ユーザ端末2、クーポンサーバ3、店舗サーバ4、会計機5、および店舗Sの数は図示の例に限るものではない。
【0009】
ユーザ端末2は、クーポンシステム1のユーザである店舗会員(顧客)が所有するスマートフォンなどの端末装置である。ユーザ端末2は、クーポンサーバ3から受信したクーポン情報を表示部に表示することでクーポンとすることができる。以下、店舗会員である顧客をユーザという場合がある。
【0010】
ここで、クーポン情報とは、店舗Sがユーザに特典を付与するための処理、例えば会計機5での値引き処理などに用いられる情報である。具体的には、クーポンの種類を特定するクーポンコード、発行された個々のクーポンを個別に特定するクーポンID、クーポンの内容を示す画像などの全てあるいは一部の情報である。クーポン情報のうち、クーポンコードおよびクーポンIDは、クーポンの種類あるいは個々のクーポンを特定するものであり、クーポン特定情報の一例である。本実施形態においては、クーポン特定情報としてクーポンIDを用いた例について説明するが、クーポン特定情報としてクーポンコードを採用してもよい。また、クーポンとは、クーポン情報が示された媒体であり、例えばクーポン情報が印字された紙クーポン、ユーザ端末2の表示部にクーポン情報が表示されたデジタルクーポンなどである。
【0011】
クーポンの発行とは、クーポンあるいはクーポン情報を出力することをいう。例えば、会計機5は、クーポン情報を印字したレシートを出力(印字発行)することによりクーポンを発行する。また、クーポンサーバ3は、クーポン情報をユーザ端末2に出力(送信)することによりクーポンを発行する。なお、以下の説明において、クーポンサーバ3がユーザ端末2にクーポン情報を送信してクーポンを発行することを「クーポンを配信する」という場合がある。
【0012】
ユーザがクーポンによって得られる特典としては、販売価格から一定の金額を差し引く値引きや販売価格から一定の割合の金額を差し引く割引(以下、総称して「値引き」ともいう)、粗品やグッズなどの無償での受領、金銭価値を有するポイントの受領などがある。本実施形態においては、クーポンによってユーザが得られる特典が値引きであるものとして説明する。
【0013】
クーポンサーバ3は、ユーザ端末2に対してクーポンを配信する機能を有する。具体的には、クーポンサーバ3は、各店舗Sからクーポン企画を受付け、ユーザ端末2に対して当該クーポン企画の応じたクーポンを配信する。より詳細には、クーポンサーバ3は、クーポン企画としてクーポン情報や配信条件を受付け、当該配信条件に合致するユーザのユーザ端末2に当該クーポン情報を送信する。
【0014】
また、クーポンサーバ3は、各店舗Sの顧客のユーザ情報を管理する。例えば、クーポンサーバ3は、各店舗Sからユーザ情報を取得して記憶する。また、クーポンサーバ3は、ユーザからの申請に基づいて複数のユーザで構成されるグループを設定し、設定されたグループと当該複数のユーザのユーザ情報とを対応付けて記憶する。
【0015】
さらに、クーポンサーバ3は、ユーザに対して発行されたクーポンのクーポン情報を管理する。例えば、クーポンサーバ3は、ユーザ端末2に送信したクーポン情報を記憶する。クーポンサーバ3は、店舗Sで発行された紙クーポンのクーポン情報についても管理可能である。例えば、クーポンサーバ3は、ユーザ端末2によって撮像された紙クーポンの画像データから読取られたクーポン情報を当該ユーザ端末2から取得して記憶する。この場合、クーポン情報の読取りはクーポンサーバ3で行われてもよい。具体的には、クーポンサーバ3は、ユーザ端末2から紙レシートの画像データを取得し、取得した画像データに含まれるクーポン情報を読取って記憶してもよい。
【0016】
クーポンサーバ3は、設定されたグループ毎にクーポン情報を管理する。例えば、クーポンサーバ3は、ユーザに対して発行されたクーポンのクーポン情報を、当該ユーザが属するグループに対応付けて記憶する。そして、クーポンサーバ3は、ユーザ端末2からの要求に応じてユーザが属するグループに対応付けられたクーポン情報を当該ユーザ端末2に送信する。これにより、ユーザは、自己に対して発行されたクーポンのクーポン情報だけでなく、自己が属するグループの他のメンバー(ユーザ)に対して発行されたクーポンのクーポン情報も取得することができる。クーポンサーバ3は、情報処理装置の一例である。
【0017】
店舗サーバ4は、各店舗Sに設置される。店舗サーバ4は、会計機5で会計処理された取引の取引情報を管理する。取引情報は、購入された商品の情報、決済方法に関する情報、使用されたクーポンのクーポン情報等を含む。店舗サーバ4は、各会計機5から受信した取引情報に基づいて、店舗Sの売上管理等を行う。そして、店舗サーバ4は、使用されたクーポンのクーポン情報をクーポンサーバ3に送信する。これにより、クーポンサーバは、管理するクーポン情報に係るクーポンについて、その使用有無を管理することができる。
【0018】
会計機5は、取引に係る会計処理を実行する装置である。会計処理は、ユーザが購入代金の支払いを行うための処理であり、例えば、取引額の算出、釣銭の払い出し、キャッシュレス決済における決済サーバとの通信、レシート発行などの処理を含む。会計機5は、店員が商品登録および会計処理に係る操作を行うPOS(Point Of Sales)端末、顧客が商品登録および会計処理に係る操作を行うセルフPOS端末、店員が登録機で商品登録に係る操作を行い顧客が会計機で会計処理に係る操作を行うセミセルフPOSの会計機、顧客の操作によってスマートフォンやタブレット端末で商品登録された情報を取得して会計処理を行う会計機などを用いることができる。
【0019】
次に、ユーザ端末2について詳細に説明する。
図2は、ユーザ端末2の主たるハードウェア構成を示すブロック図である。ユーザ端末2は、制御部20と、記憶部21と、表示部22と、操作部23と、撮像部24と、通信部25と、を備えている。制御部20、記憶部21、表示部22、操作部23、撮像部24、および通信部25は、バス26等を介して互いに接続されている。
【0020】
制御部20は、CPU201(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203を備えたコンピュータ構成となっている。CPU201、ROM202、およびRAM203は、バス26を介して互いに接続されている。
【0021】
CPU201はユーザ端末2の全体の動作を制御する。ROM202は、CPU201の駆動に用いられるプログラムなどの各種プログラムや各種データを記憶する。RAM203は、CPU201のワークエリアとして使用され、ROM202や記憶部21に記憶された各種プログラムや各種データを展開する。制御部20は、CPU201がROM202や記憶部21に記憶されてRAM203に展開された制御プログラムにしたがって動作することによって、ユーザ端末2の各種制御処理を実行する。
【0022】
記憶部21は、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等の記憶媒体で構成されており、電源を遮断しても記憶内容を維持する。記憶部21は、制御プログラム211、クーポン部212、およびユーザID部213を記憶する。
【0023】
制御プログラム211は、クーポンサーバ3からクーポン情報を取得する機能、撮像部24で撮像した紙クーポンの画像からクーポン情報を読取る機能、クーポンサーバ3に対して複数のユーザで構成されるグループの設定を要求する機能、クーポン情報をグループに対応付けて管理することを要求する機能等を実現するためのプログラムなどである。なお、制御プログラム211として、買物用アプリケーションプログラムが記憶されていてもよい。買物用アプリケーションプログラムは、例えば、撮像部24で撮像した商品バーコードに基づいて商品情報を取得して当該商品情報をRAM203等に記憶することで商品登録を実行する機能、商品登録された商品の商品情報を会計機5に送信する機能等を実現するプログラムである。
【0024】
クーポン部212は、クーポンサーバ3から取得したクーポン情報を記憶する。クーポン部212は、クーポンサーバ3によって一斉配信されたクーポンのクーポン情報や、ユーザ端末2からの要求に応じてクーポンサーバ3から送信されたクーポン情報などを記憶する。また、クーポン部212は、撮像部24によって撮像された紙クーポンの画像から読取ったクーポン情報を記憶する。
【0025】
ユーザID部213は、顧客であるユーザを特定するユーザIDを記憶する。ユーザIDは、顧客が店舗会員の会員登録を行った際に付与される会員番号などを用いることができる。
【0026】
表示部22は、表示デバイスであり、液晶ディスプレイなどで構成される。表示部22は、制御部20の制御の下、各種情報を表示する。例えば、表示部22は、クーポンサーバ3から取得したクーポン情報を表示する。
【0027】
操作部23は、入力デバイスであり、表示部22の表面に設けられたタッチパネルなどで構成される。操作部23は、ユーザの操作により入力された各種情報を制御部20に入力する。例えば、操作部23は、グループ登録要求、クーポン情報登録要求、およびクーポン情報問合せをクーポンサーバ3に送信することを指示する情報を制御部20に入力する。
【0028】
ここで、グループ登録要求とは、クーポンサーバ3に対して、複数のユーザで構成されるグループの設定を要求するものである。クーポン情報登録要求とは、クーポンサーバ3に対して、クーポンを特定するクーポン特定情報をグループに対応付けて管理することを要求するものである。クーポン情報問合せとは、クーポンサーバ3に対して、ユーザ端末2の所有者であるユーザが使用可能なクーポンのクーポン情報を問合せるものである。
【0029】
撮像部24は、例えばクーポン情報が印刷された紙クーポンを撮像する。撮像部24は、撮像した画像データを制御部20に入力する。
【0030】
通信部25は、クーポンサーバ3などの外部装置と通信するためのインターフェイスである。制御部20は、通信部25を介して外部装置と接続されることで、当該外部装置と情報(データ)の送受信が可能となる。
【0031】
続いて、ユーザ端末2の制御部20の機能構成について説明する。
図3は、ユーザ端末2の制御部20の主たる機能構成を示すブロック図である。制御部20は、CPU201がROM202や記憶部21に記憶された制御プログラムにしたがって動作することで、送受信部2001、入力部2002、クーポン情報読取部2003、および表示制御部2004として機能する。なお、これら各機能を専用回路等のハードウェアを用いて構成してもよい。
【0032】
送受信部2001は、クーポンサーバ3との間で各種情報を送受信する。例えば、送受信部2001は、クーポンサーバ3が多数のユーザ端末2に一斉配信したクーポンのクーポン情報を受信する。送受信部2001が受信するクーポン情報には、クーポン特定情報であるクーポンIDが含まれる。送受信部2001は、自装置を所有するユーザに対して発行されたクーポンのクーポン情報を取得する取得部として機能する。また、送受信部2001は、複数のユーザで構成されるグループの設定を要求するグループ登録要求をクーポンサーバ3に送信し、その応答としてグループ登録完了通知を受信する。
【0033】
送受信部2001は、ユーザが使用可能なクーポンのクーポン情報を問合せるクーポン情報問合せをクーポンサーバ3に送信し、その応答として使用可能なクーポンのクーポン情報を受信する。
【0034】
送受信部2001は、クーポン情報をグループに対応付けて管理することを要求するクーポン情報登録要求をクーポンサーバ3に送信する。送受信部2001は、クーポン情報登録要求を送信する送信部として機能する。そして、送受信部2001は、クーポン情報登録要求の応答として、クーポン情報登録完了通知を受信する。送受信部2001は、クーポン情報登録完了通知を受信する受信部として機能する。
【0035】
入力部2002には、操作部23、および撮像部24から各種情報が入力される。例えば、入力部2002には、操作部23からグループ登録要求の送信指示、クーポン情報登録要求の送信指示、クーポン情報問合せの送信指示などが入力される。また、入力部2002には、撮像部24から紙クーポンの画像データなどが入力される。
【0036】
クーポン情報読取部2003は、入力部2002に入力された紙クーポンの画像データからクーポン情報を読取る。例えば、クーポン情報読取部2003は、クーポンIDを示すコードシンボルが印刷された紙レシートの画像データから、当該クーポンIDを読取る。
【0037】
表示制御部2004は、表示部22に各種情報を表示させる。例えば、表示制御部2004は、送受信部2001がクーポンサーバ3から受信したクーポン情報を表示部22に表示させる。
【0038】
次に、クーポンサーバ3について詳細に説明する。
図4は、クーポンサーバ3の主たるハードウェア構成を示すブロック図である。クーポンサーバ3は、制御部30と、記憶部31と、表示部32と、操作部33と、通信部34と、を備えている。制御部30、記憶部31、表示部32、操作部33、および通信部34は、バス35等を介して互いに接続されている。
【0039】
制御部30は、CPU301、ROM302、RAM303を備えたコンピュータ構成となっている。CPU301、ROM302、およびRAM303は、バス35を介して互いに接続されている。
【0040】
CPU301はクーポンサーバ3の全体の動作を制御する。ROM302は、CPU301の駆動に用いられるプログラムなどの各種プログラムや各種データを記憶する。RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用され、ROM302や記憶部31に記憶された各種プログラムや各種データを展開する。制御部30は、CPU301がROM302や、記憶部31に記憶されRAM303に展開された制御プログラムにしたがって動作することによって、クーポンサーバ3の各種制御処理を実行する。
【0041】
記憶部31は、HDDやフラッシュメモリ等の記憶媒体で構成されており、電源を遮断しても記憶内容を維持する。記憶部31は、制御プログラム311、ユーザマスタ312、クーポン種別テーブル313、クーポンテーブル314、ユーザ管理テーブル315、クーポン管理テーブル316、およびグループ別クーポン管理テーブル317を記憶する。
【0042】
制御プログラム311は、店舗Sからの要求に応じてユーザ端末2にクーポンを配信する機能、ユーザ端末2からの要求に応じてクーポン特定情報をグループに対応付けて管理する機能、ユーザ端末2からの要求に応じてユーザが使用可能なクーポンのクーポン情報を抽出して当該ユーザ端末2に送信する機能等を実現するプログラムなどである。
【0043】
ユーザマスタ312は、ユーザの情報を記憶するマスタファイルである。ユーザマスタ312は、各店舗Sから取得したユーザ情報に基づいて更新される。各店舗Sから取得するユーザ情報は、当該各店舗Sで会員登録された顧客の情報である。
図5は、ユーザマスタ312のデータ構成を示す図である。ユーザマスタ312は、ユーザIDに対応付けて、氏名、属性情報、通知先を記憶する。
【0044】
ユーザIDは、ユーザ毎に設定されたユニークな情報である。ユーザIDは、ユーザを特定するユーザ特定情報の一例である。氏名は、ユーザの氏名である。属性情報は、ユーザの年齢および性別である。属性情報は、店舗Sで設定された配信条件に基づいてクーポンの配信先を選定する際などに活用される。なお、属性情報としてユーザの過去の購買情報や嗜好を示す情報などが登録されていてもよい。通知先は、例えばユーザが所有するユーザ端末2のメールアドレスである。
【0045】
クーポン種別テーブル313は、発行されたクーポンの種類毎にクーポンの内容を記憶するテーブルである。クーポン種別テーブル313は、店舗Sによって設定されたクーポンの企画に基づいて更新される。例えば、ユーザ端末2にクーポンを一斉配信するにあたって店舗Sから取得したクーポン情報に基づいて、クーポン種別テーブル313の各項目に情報が登録される。また、紙クーポンを発行する店舗Sから取得した当該紙クーポンのクーポン情報に基づいて、クーポン種別テーブル313の各項目に情報が登録される。
図6は、クーポン種別テーブル313のデータ構成を示す図である。クーポン種別テーブル313は、クーポンコードとクーポン内容とを対応付けて記憶する。クーポン種別テーブル313に登録される各情報は、クーポン情報の一例である。
【0046】
クーポンコードは、クーポンの種類を特定する情報、言い換えればクーポンの内容を特定する情報である。クーポンコードは、クーポンサーバ3によって発行される。クーポン内容は、クーポンの内容を示す情報であって、店舗コード、対象商品、値引き額、期間、使用可能年齢などからなる。
【0047】
店舗コードは、クーポンが使用可能な店舗Sを特定する情報である。対象商品は、クーポンによる値引きの対象となる商品を特定する情報であり、例えば当該小胞商品コードである。値引き額は、クーポンを使用した場合に対象商品の販売価格から値引きされる金額である。期間は、クーポンが使用可能な期間である。使用可能年齢は、クーポンを使用することができる年齢である。使用可能年齢を設定することで、例えば、未成年者による酒類のクーポンの取得を禁止することが可能となる。
【0048】
クーポンテーブル314は、発行された個々のクーポンの情報をクーポンコード毎に記憶するテーブルである。クーポンテーブル314は、クーポン種別テーブル313と同様に、店舗Sによって設定されたクーポンの企画に基づいて更新される。
図7は、クーポンテーブル314のデータ構成を示す図である。クーポンテーブル314は、クーポンコードに対応付けて、クーポンID、クーポン画像を記憶する。クーポンテーブル314に登録される各情報も、クーポン情報の一例である。
【0049】
クーポンコードは、上述のとおりクーポンの種類を特定する情報である。クーポンIDは、発行された個々のクーポンを特定する情報であり、個別クーポン特定情報の一例でもある。クーポン画像は、クーポンとして示される画像データであり、クーポンIDを示すコードシンボルを含む。例えば、クーポン画像がレシートに印刷されることによって紙クーポンが構成され、クーポン画像がユーザ端末2の表示部22に表示されることによってデジタルクーポンが構成される。
【0050】
ユーザ管理テーブル315は、ユーザに設定されるグループを管理するテーブルである。本実施形態においては、1ユーザに対して複数のグループが設定可能となっている。設定されるグループは、例えば、ユーザの家族で構成されるグループ、ユーザの友人で構成されるグループなどとすることができる。ユーザ管理テーブル315は、ユーザ端末2からのグループ登録要求に応じて適宜更新される。
図8は、ユーザ管理テーブル315のデータ構成を示す図である。ユーザ管理テーブル315は、ユーザIDとグループIDとを対応付けて記憶する。
【0051】
ユーザIDは、上述したように、ユーザ毎に設定されたユニークな情報である。グループIDは、複数のユーザで構成されるグループ毎に設定されたユニークな情報であり、グループ特定情報の一例である。ユーザ管理テーブル315は、ユーザ特定情報とグループ特定情報とを対応付けて記憶するグループ情報記憶部の一例である。
【0052】
クーポン管理テーブル316は、クーポンサーバ3が管理する全てのクーポンに係る情報を管理するテーブルである。クーポン管理テーブル316は、クーポンサーバ3が取得したクーポン情報に基づいて登録され、クーポンの使用に応じて更新される。
図9は、クーポン管理テーブル316のデータ構成を示す図である。クーポン管理テーブル316は、クーポンIDに対応付けて、クーポンコード、使用フラグ、受領者、使用者を記憶する。
【0053】
クーポンIDは、上述のとおり、発行された個々のクーポンを特定する情報である。クーポン管理テーブル316に登録されるクーポンIDは、グループIDに対応付けられていないクーポンIDも含まれている。以下の説明において、クーポンIDがグループIDに対応付けられているクーポンを「共有されたクーポン」、クーポンIDがグループIDに対応付けられていないクーポンを「共有されていないクーポン」という場合がある。クーポン管理テーブル316に登録されるクーポンIDは、共有されたクーポンおよび共有されていないクーポンのクーポンIDとなっている。クーポンコードは、上述のとおりクーポンの種類を特定する情報である。
【0054】
使用フラグは、クーポンが使用されたか否かを示す情報である。使用フラグの項目には、クーポンサーバ3がクーポン情報を取得した際に未使用である旨の情報が登録される。また、クーポンサーバ3が使用されたクーポンのクーポンIDを店舗サーバ4から取得すると、使用フラグの項目には、使用済であることを示す情報が登録される。なお、使用回数を制限しないクーポンの場合、使用フラグの項目は使用済を示す情報に更新されない。
【0055】
本実施形態においては、店舗Sでクーポンが使用される際に使用フラグが参照され、クーポンIDで特定されるクーポンが複数回使用されることを制限している。例えば、会計処理時に入力されたクーポンIDで特定されるクーポンの使用有無について、会計機5が店舗サーバ4を介してクーポンサーバ3に問い合わせる。クーポンサーバ3は、クーポン管理テーブル316の使用フラグを参照して、問合せを受けたクーポンが使用済か否か判定し、店舗サーバ4を介して会計機5に判定結果を送信する。対象のクーポンが使用済であることを示す判定結果である場合、会計機5は、クーポンの使用を禁止することができる。
【0056】
受領者は、クーポンの発行を受けたユーザを示す情報であり、具体的にはクーポンの発行を受けたユーザのユーザIDである。受領者は、クーポンサーバ3がクーポン情報を取得した際に登録される。使用者は、クーポンを使用したユーザを示す情報であり、具体的にはクーポンを使用したユーザのユーザIDである。使用者は、クーポンサーバ3がクーポンを使用したユーザのユーザIDを店舗サーバ4から取得した際に登録される。クーポンが共有されていない場合、使用者は受領者と同じユーザIDとなる。また、クーポンが共有されている場合、使用者は受領者が属するグループのいずれかのメンバーのユーザIDとなる。
【0057】
グループ別クーポン管理テーブル317は、グループ毎にクーポンIDを管理するテーブルである。グループ別クーポン管理テーブル317は、ユーザ端末2からのクーポン情報登録要求に応じて更新される。
図10は、グループ別クーポン管理テーブル317のデータ構成を示す図である。グループ別クーポン管理テーブル317は、グループIDとクーポンIDとを対応付けて記憶する。
【0058】
上述のとおり、グループIDはグループを特定する情報であり、クーポンIDは発行された個々のクーポンを特定する情報である。グループ別クーポン管理テーブル317に登録されるクーポンIDは、ユーザの要求によって共有されたクーポンのクーポンIDである。グループ別クーポン管理テーブル317は、グループ特定情報とクーポン特定情報とを対応付けて記憶するグループ別クーポン情報記憶部の一例である。
【0059】
図4に戻ってクーポンサーバ3のハードウェア構成について説明する。
【0060】
表示部32は、例えば液晶パネルで構成されており、各種情報を表示する。表示部32は、例えば、ユーザマスタ312、クーポン種別テーブル313、クーポンテーブル314、ユーザ管理テーブル315、クーポン管理テーブル316、およびグループ別クーポン管理テーブル317に記憶された情報などを必要に応じて表示する。
【0061】
操作部33は、制御部30に情報を入力するためのもので、キーボード、タッチパネル、マウスなどで構成される。
【0062】
通信部34は、ユーザ端末2、店舗サーバ4などの外部装置と通信するためのインターフェイスである。制御部30は、通信部34を介して外部装置と接続されることで、外部装置と情報(データ)の送受信が可能となる。
【0063】
続いて、クーポンサーバ3の制御部30の機能構成について説明する。
図11は、クーポンサーバ3の制御部30の主たる機能構成を示すブロック図である。制御部30は、CPU301がROM302や記憶部31に記憶された制御プログラムにしたがって動作することで、送受信部3001、入力部3002、およびデータ管理部3003として機能する。なお、これら各機能を専用回路等のハードウェアで構成してもよい。
【0064】
送受信部3001は、ユーザ端末2および店舗サーバ4との間で各種情報を送受信する。例えば、送受信部3001は、複数のユーザのユーザIDを含むグループ登録要求をユーザ端末2から受信する。そして、受信した複数のユーザIDによるグループが設定されると、送受信部3001は、グループ登録完了通知をユーザ端末2に送信する。送受信部3001は、グループ登録要求を受付ける受付部として機能する。
【0065】
送受信部3001は、ユーザIDとクーポンIDとを含むクーポン情報登録要求をユーザ端末2から受信する。そして、送受信部3001は、受信したクーポンIDがグループIDに対応付けて記憶されると、言い換えれば受信したクーポンIDのクーポンが共有されると、クーポン情報登録完了通知をユーザ端末2に送信する。送受信部3001は、クーポン情報登録要求を受付ける受付部として機能する。なお、送受信部3001が受信するクーポン情報登録要求は、クーポンIDに代えてクーポンコードを含むものであってもよい。この場合、クーポンコードがグループIDに対応付けて記憶される。
【0066】
送受信部3001は、ユーザIDを含むクーポン情報問合せをユーザ端末2から受信する。そして、送受信部3001は、受信したユーザIDに対応するクーポンのクーポン情報を送信する。具体的には、受信したユーザIDのユーザが属するグループに対応付けられたクーポンのクーポン情報、言い換えれば当該ユーザが属するグループに共有されたクーポンのクーポン情報をユーザ端末2に送信する。本実施形態においては、送受信部3001は、ユーザが受領したクーポンであって共有されていないクーポンのクーポン情報もユーザ端末2に送信する。なお、本実施形態においては、送受信部3001が送信するクーポン情報は、使用可能なクーポンのクーポン情報である。したがって、期間を過ぎたクーポンや使用済のクーポンのクーポン情報は送信されない。送受信部3001は、クーポン情報問合せを受付ける受付部として機能する。また、送受信部3001は、クーポン情報問合せに応じて抽出されたクーポン特定情報を出力する出力部として機能する。
【0067】
送受信部3001は、店舗Sの会計機5による会計処理で使用されたクーポンのクーポンIDを当該店舗Sの店舗サーバ4から受信する。送受信部3001は、ユーザによって使用されたクーポンの個別クーポン特定情報を取得する取得部として機能する。
【0068】
入力部3002には、操作部33から各種情報が入力される。例えば、入力部3002には、店舗Sから配信要請のあったクーポンのクーポン情報が入力される。より詳細には、入力部3002には、クーポン種別テーブル313やクーポンテーブル314に登録される各種情報が入力される。
【0069】
データ管理部3003は、記憶部31に記憶される情報を管理する。ここで、管理とは、必要に応じて記憶部31に情報を記憶すること、あるいは記憶部31から情報を読み出すことをいうものとする。
【0070】
データ管理部3003は、送受信部3001がグループ登録要求を受信すると、グループIDを設定し当該グループ登録要求に含まれる複数のユーザIDに対応付けて、ユーザ管理テーブル315に情報を登録する。データ管理部3003は、ユーザIDとグループIDとを対応付けて記憶するグループ情報記憶部を管理するグループ情報管理部として機能する。
【0071】
データ管理部3003は、送受信部3001がクーポン情報登録要求を受信すると、当該クーポン情報登録要求に含まれるユーザIDに対応するグループIDをユーザ管理テーブル315から抽出する。そして、データ管理部3003は、抽出したグループIDをクーポン情報登録要求に含まれるクーポン特定情報に対応付けて、グループ別クーポン管理テーブル317に情報を登録する。データ管理部3003は、グループIDとクーポンIDとを対応付けてグループ別クーポン情報記憶部に記憶するクーポン情報管理部として機能する。
【0072】
データ管理部3003は、送受信部3001が受信したクーポン情報登録要求にグループIDが含まれている場合、当該クーポン情報登録要求に含まれるクーポンIDを当該グループIDにのみ対応付けて、グループ別クーポン管理テーブル317に情報を登録する。言い換えると、データ管理部3003は、ユーザ管理テーブル15においてクーポン情報登録要求に含まれるユーザIDに対応付けられているグループIDのうち、当該クーポン情報登録要求に含まれるグループIDのみをクーポンIDに対応付ける。
【0073】
データ管理部3003は、送受信部3001がクーポン情報問合せを受信すると、当該クーポン情報問合せに含まれるユーザIDに対応するグループIDをユーザ管理テーブル315から抽出する。そして、データ管理部3003は、抽出したグループIDに対応するクーポンIDをグループ別クーポン管理テーブル317から抽出する。言い換えると、データ管理部3003は、クーポン情報問合せに含まれるユーザIDのユーザが属するグループで共有されるクーポンのクーポンIDを抽出する。なお、データ管理部3003がクーポンIDを抽出する場合、クーポン管理テーブル316を参照して使用フラグに未使用を示す情報が登録されているものを抽出する。また、データ管理部3003がクーポンIDを抽出する場合、クーポンテーブル314およびクーポン種別テーブル313を参照して期間が過ぎていないものを抽出する。すなわち、データ管理部3003は、クーポンIDを抽出する際、ユーザが使用可能なクーポンのクーポンIDを抽出する。
【0074】
また、データ管理部3003は、クーポン情報問合せに含まれるユーザIDがクーポン管理テーブル316で受領者として登録されているクーポンIDを抽出する。言い換えると、データ管理部3003は、クーポン情報問合せに含まれるユーザIDのユーザに対して発行されたクーポンのクーポンIDを抽出する。データ管理部3003は、この場合も使用可能なクーポンのクーポンIDを抽出する。これにより、データ管理部3003は、クーポン情報問合せに含まれるユーザIDのユーザが使用可能な全てのクーポンのクーポン特定情報を抽出することができる。
【0075】
上記構成のクーポンシステム1の動作の概略について説明する。
図12は、クーポンシステム1の動作の流れを示すシーケンスチャートである。
【0076】
まず、グループ登録時の流れについて説明する。ユーザがクーポンを共有するグループの設定を希望する場合、ユーザ端末2には、グループ登録要求指示が入力され、併せてグループを構成する対象ユーザのユーザIDが入力される(ステップS1)。ユーザ端末2は、入力されたユーザIDを含むグループ登録要求をクーポンサーバ3に送信する(ステップS2)。
【0077】
クーポンサーバ3は、グループ登録要求を受付けるとグループIDを設定する(ステップS3)。クーポンサーバ3は、設定したグループIDと受信したグループ登録要求に含まれるユーザIDとを対応付けてユーザ管理テーブル315に登録する(ステップS4)。クーポンサーバ3は、グループ登録完了通知をユーザ端末2に送信する(ステップS5)。
【0078】
以上の動作により、複数のユーザがグループとして登録される。なお、グループ登録は、ユーザ端末2からのグループ登録要求と無関係に行われてもよい。例えば、店舗Sから取得したユーザ情報にユーザ同士が家族であることを示す情報が含まれている場合、クーポンサーバ3はこれらユーザをグループ登録することも可能である。
【0079】
続いて、クーポン情報登録時の流れについて説明する。ユーザがクーポン情報を共有させる場合、ユーザ端末2には、クーポン情報登録指示が入力される(ステップS11)。続いて、ユーザ端末2には、クーポン情報選択入力がなされる(ステップS12)。クーポン情報選択入力では、ユーザ端末2が取得済のクーポン情報からユーザが選択したもののクーポンIDが入力される。ユーザ端末2は、クーポン情報登録要求をクーポンサーバ3に送信する(ステップS13)。送信されるクーポン情報登録要求には、ユーザIDおよび選択されたクーポンIDが含まれる。
【0080】
クーポンサーバ3は、クーポンを共有するための処理としてクーポン情報登録処理を実行する(ステップS14)。クーポン情報登録処理の詳細は後述する。クーポンサーバ3は、クーポン情報登録処理が完了すると、クーポン情報登録完了通知をユーザ端末2に送信する(ステップS15)。クーポン情報登録完了通知は、ユーザ端末2から受信したクーポン情報登録要求に含まれるクーポンIDを、当該クーポン情報登録要求に含まれるユーザIDに対応して記憶されたグループIDに対応付けて記憶したことを通知するものである。なお、クーポン情報登録要求にグループIDが含まれている場合、クーポンサーバ3はクーポンIDを当該グループIDにのみ対応付ける。
【0081】
以上の動作により、クーポン情報登録要求に含まれるクーポンIDのクーポンを、当該クーポン情報登録要求に含まれるユーザIDのユーザが属するグループに共有することができる。
【0082】
続いて、クーポン情報取得時の流れについて説明する。ユーザがクーポン情報を要求して取得する際、ユーザ端末2には、クーポン情報問合せ指示が入力される(ステップS21)。ユーザ端末2は、ユーザIDを含むクーポン情報問合せをクーポンサーバ3に送信する(ステップS22)。
【0083】
クーポンサーバ3は、クーポン情報抽出処理を実行する(ステップS23)。クーポン情報抽出処理は、クーポン情報問合せに含まれるユーザIDのユーザが使用可能なクーポン情報を抽出する処理である。クーポン情報抽出処理の詳細は後述する。クーポンサーバ3は、クーポン情報抽出処理で抽出されたクーポン情報(クーポン画像を含む)をユーザ端末2に送信する(ステップS24)。
【0084】
なお、クーポン情報問合せには、ユーザがグループを指定するために入力したグループIDが含まれていてもよい。この場合、クーポンサーバ3は、クーポン情報抽出処理において、クーポン情報問合せに含まれるユーザIDのユーザが属するグループのうち、クーポン情報問合せで指定されたグループに対応するクーポン情報を抽出する。
【0085】
ユーザ端末2は、受信したクーポン情報を一覧表示する(ステップS25)。ユーザ端末2は、受信したクーポン情報をグループ毎に区分して一覧表示する。ユーザによっていずれかのクーポン情報が指定されると、指定されたクーポン情報に対応するクーポンIDが入力される(ステップS26)。ユーザ端末2は、指定されたクーポン情報に係るクーポン画像を表示する(ステップS27)。
【0086】
以上の動作により、ユーザは、自己が使用可能なクーポンのクーポン情報をクーポンサーバ3から取得し、取得したクーポン情報をユーザ端末2に表示させてデジタルクーポンを使用することができる。
【0087】
続いて、クーポン使用時の流れについて説明する。ユーザがクーポンを使用して会計機5で支払を行うと、店舗サーバ4は、会計機5から取引情報を取得する(ステップS31)。店舗サーバ4は、取得した取引情報から取引を行ったユーザのユーザID、および使用されたクーポンのクーポンIDを抽出する(ステップS32)。店舗サーバ4は、抽出したユーザIDおよびクーポンIDを含むクーポン使用通知をクーポンサーバ3に送信する(ステップS33)。
【0088】
クーポンサーバ3は、受信したクーポン使用通知に基づいてクーポン管理テーブル316を更新する(ステップS34)。具体的には、クーポンサーバ3は、クーポン使用通知に含まれるクーポンIDに対応する使用フラグを使用済に書き換えるとともに、使用者の項目に当該クーポン使用通知に含まれるユーザIDを登録する。
【0089】
以上の動作により、クーポンサーバ3は、発行されたクーポンの使用状況を管理することができる。
【0090】
次に、クーポンサーバ3が実行するクーポン情報登録処理について説明する。
図13は、クーポンサーバ3の制御部30によるクーポン情報登録処理の流れを示すフローチャートである。
【0091】
制御部30は、送受信部3001がユーザ端末2からクーポン情報登録要求を受付けたか否か判断し(ステップS41)、受付けなければ(ステップS41のN)、ステップS41の処理に戻って待機する。
【0092】
送受信部3001がユーザ端末2からクーポン情報登録要求を受付けると(ステップS41のY)、データ管理部3003は、クーポン情報登録要求にグループIDが含まれていないか否か判断する(ステップS42)。言い換えれば、データ管理部3003は、クーポン情報登録要求によってクーポンを共有すべきグループが指定されていないか否か判断する。
【0093】
クーポン情報登録要求にグループIDが含まれていないと(ステップS42のY)、データ管理部3003は、ユーザ管理テーブル315を参照して、クーポン情報登録要求に含まれるユーザIDに対応する全てのグループIDを抽出する(ステップS43)。データ管理部3003は、抽出したグループIDとクーポン情報登録要求に含まれたクーポンIDとを対応付けて、グループ別クーポン管理テーブル317に登録する(ステップS44)。
【0094】
次いで、送受信部3001は、クーポン情報登録完了通知をユーザ端末2に送信する(ステップS45)。そして、制御部30はクーポン情報登録処理を終了する。
【0095】
ステップS42の処理において、クーポン情報登録要求にグループIDが含まれていると(ステップS42のN)、データ管理部3003は、クーポン情報登録要求に含まれるユーザIDとグループIDとがユーザ管理テーブル315で対応付けられているか否か判断する(ステップS46)。
【0096】
クーポン情報登録要求に含まれるユーザIDとグループIDとがユーザ管理テーブル315で対応付けられていると(ステップS46のY)、当該グループIDと当該クーポン情報登録要求に含まれるクーポンIDとを対応付けて、グループ別クーポン管理テーブル317に登録する(ステップS47)。そして、制御部30はステップS45の処理に移行する。
【0097】
クーポン情報登録要求に含まれるユーザIDとグループIDとがユーザ管理テーブル315で対応付けられていないと(ステップS46のN)、送受信部3001は、ユーザ端末2にエラー情報を送信する(ステップS48)。送信されるエラー情報は、ユーザが送信したクーポン情報登録要求に含まれたグループIDは当該ユーザが属するグループを特定するものでないことを示し、グループIDの再入力を促す情報である。そして、制御部30はクーポン情報登録処理を終了する。
【0098】
上記クーポン情報登録処理により、ユーザに対して発行されたクーポンを当該ユーザが希望するグループで共有することが可能となる。
【0099】
次に、クーポンサーバ3が実行するクーポン情報抽出処理について説明する。
図14は、クーポンサーバ3の制御部30によるクーポン情報抽出処理の流れを示すフローチャートである。
【0100】
制御部30は、送受信部3001がユーザ端末2からクーポン情報問合せを受付けたか否か判断し(ステップS51)、受付けなければ(ステップS51のN)、ステップS51の処理に戻って待機する。
【0101】
送受信部3001がユーザ端末2からクーポン情報問合せを受付けると(ステップS51のY)、データ管理部3003は、クーポン情報問合せにグループIDが含まれていないか否か判断する(ステップS42)。言い換えれば、データ管理部3003は、クーポン情報問合せによって抽出対象のクーポンが属するグループが指定されていないか否か判断する。
【0102】
クーポン情報問合せにグループIDが含まれていないと(ステップS52のY)、データ管理部3003は、ユーザ管理テーブル315を参照して、クーポン情報問合せに含まれるユーザIDに対応する全てのグループIDを抽出する(ステップS53)。データ管理部3003は、抽出したグループIDに対応する使用可能なクーポンIDを抽出する(ステップS54)。具体的には、データ管理部3003は、グループ別クーポン管理テーブル317を参照して、ステップS53にて抽出されたグループIDに対応するクーポンIDを抽出する。そして、データ管理部3003は、クーポン管理テーブル316を参照して使用フラグに未登録を示す情報が登録されているクーポンIDを選定する。また、データ管理部3003は、クーポンテーブル314およびクーポン種別テーブル313を参照して期間が過ぎていないクーポンIDを選定する。これにより、クーポン情報問合せに含まれるユーザIDのユーザが属するグループで共有された未使用クーポンのクーポンIDが抽出される。
【0103】
続いて、データ管理部3003は、グループ情報問合せに含まれるユーザIDが受領者である使用可能なクーポンIDを抽出する(ステップS55)。具体的には、データ管理部3003は、クーポン管理テーブル316を参照して、グループ情報問合せに含まれるユーザIDが受領者として登録されており、かつ、使用フラグに未登録を示す情報が登録されているクーポンIDを抽出する。そして、クーポンテーブル314およびクーポン種別テーブル313を参照して期間が過ぎていないクーポンIDを選定する。これにより、クーポン情報問合せに含まれるユーザIDのユーザに対して発行された未使用クーポンのクーポンIDが抽出される。なお、ステップS54で抽出されたクーポンIDとステップS55で抽出されたクーポンIDとは重複する場合がある。
【0104】
データ管理部3003は、クーポンテーブル314を参照して、抽出したクーポンIDに対応するクーポン画像を抽出する(ステップS56)。この場合、ステップS54およびステップS55で抽出されたクーポンIDに対応するクーポン画像が抽出される。
【0105】
次いで、送受信部3001は、抽出されたクーポン画像をユーザ端末2に送信する(ステップS57)。そして、制御部30はクーポン情報抽出処理を終了する。
【0106】
ステップS52の処理において、クーポン情報問合せにグループIDが含まれていると(ステップS52のN)、データ管理部3003は、クーポン情報問合せに含まれるユーザIDとグループIDとがユーザ管理テーブル315で対応付けられているか否か判断する(ステップS58)。
【0107】
クーポン情報問合せに含まれるユーザIDとグループIDとがユーザ管理テーブル315で対応付けられていると(ステップS58のY)、データ管理部3003は、当該グループIDに対応する使用可能なクーポンIDを抽出する(ステップS59)。具体的には、データ管理部3003は、グループ別クーポン管理テーブル317を参照して、クーポン情報問合せに含まれるグループIDに対応するクーポンIDを抽出する。そして、データ管理部3003は、クーポン管理テーブル316を参照して使用フラグに未登録を示す情報が登録されているクーポンIDを選定する。また、データ管理部3003は、クーポンテーブル314およびクーポン種別テーブル313を参照して期間が過ぎていないクーポンIDを選定する。これにより、クーポン情報問合せで指定されたグループで共有された未使用のクーポンのクーポンIDが抽出される。そして、制御部30はステップS55の処理に移行する。この場合、ステップS56では、ステップS55およびステップS59で抽出されたクーポンIDに対応するクーポン画像が抽出される。
【0108】
クーポン情報問合せに含まれるユーザIDとグループIDとがユーザ管理テーブル315で対応付けられていないと(ステップS58のN)、送受信部3001は、ユーザ端末2にエラー情報を送信する(ステップS60)。送信されるエラー情報は、クーポン情報登録処理で送信されるエラー情報と同様である。そして、制御部30はクーポン情報抽出処理を終了する。
【0109】
上記クーポン情報抽出処理により、ユーザは、自己に対して発行されたクーポンのクーポン情報だけでなく、自己が属するグループの他のメンバーに対して発行されたクーポンのクーポン情報も取得することができる。
【0110】
次に、変形例について説明する。変形例では、ユーザに対して発行されたクーポンを他のユーザに譲渡できるようにしたものである。ここで、クーポンの譲渡とは、ユーザに対して発行されたクーポンに係る権限を他のユーザに委譲することを意味するものとする。以下、上記実施形態と異なる点についてのみ説明する。
【0111】
クーポンサーバ3の記憶部31は、第2のクーポン管理テーブル318を記憶する。第2のクーポン管理テーブル318は、クーポンサーバ3が取得したクーポン情報に基づいて登録され、クーポンの使用やユーザ端末2からの譲渡申請に応じて更新される。
図15は、第2のクーポン管理テーブル318のデータ構成を示す図である。第2のクーポン管理テーブル318は、クーポンIDに対応付けて、クーポンコード、使用フラグ、受領者、譲受者を記憶する。
【0112】
クーポンID、クーポンコード、使用フラグ、および受領者の内容は、
図9に示すクーポン管理テーブル316と同様であるので、重複する説明は省略する。譲受者は、受領者からクーポンを譲り受けたユーザを示す情報であり、具体的にはクーポンを譲り受けたユーザのユーザIDである。譲受者の項目には、クーポンサーバ3がクーポン情報を取得した際には情報が登録されず、ユーザ端末2から譲渡申請を受付けた際にクーポンを譲り受けたユーザのユーザIDが登録される。
【0113】
本実施形態においては、譲受者としてユーザIDが登録されたユーザは、クーポンを使用できるだけでなく、当該クーポンに係るクーポン情報登録要求等を行うことができる。一方、クーポンを譲渡した受領者は、当該クーポンに関して何らの権限も有しないことになる。
【0114】
ここで、クーポンサーバ3が実行する譲渡処理について説明する。
図16は、クーポンサーバ3の制御部30による譲渡処理の流れを示すフローチャートである。
【0115】
制御部30は、送受信部3001がユーザ端末2から譲渡申請を受付けたか否か判断し(ステップS71)、受付けなければ(ステップS71のN)、ステップS71の処理に戻って待機する。
【0116】
送受信部3001がユーザ端末2から譲渡申請を受付けると(ステップS71のY)、データ管理部3003は、クーポンIDに対応する譲受者を登録する(ステップS72)。具体的には、データ管理部3003は、第2のクーポン管理テーブル318を参照して、送受信部3001が受信した譲渡申請に含まれる譲渡対象のクーポンIDに対応する譲受者の項目に、当該譲渡申請に含まれる譲渡先のユーザIDを登録する。
【0117】
次いで、データ管理部3003は、譲受者のユーザ端末2のメールアドレスを読み出す(ステップS73)。具体的には、データ管理部3003は、ユーザマスタ312を参照して、譲渡先のユーザIDに対応する通知先に登録されたメールアドレスを読み出す。送受信部3001は、読み出したメールアドレスを宛先として変更通知を送信する(ステップS74)。このとき、送受信部3001は、譲渡申請の送信元であるユーザ端末2にも併せて変更通知を送信してもよい。変更通知は、クーポンの譲渡がなされたことを通知するものであって、譲渡されたクーポンのクーポン情報、クーポンを譲渡したユーザのユーザ情報等を含む。そして、制御部30は譲渡処理を終了する。
【0118】
上記譲渡処理により、ユーザは、自己に対して発行されたクーポンを他のユーザに譲渡することができる。このため、ユーザに対して発行されたクーポンがより有効に活用される。
【0119】
以上説明したとおり、実施形態のクーポンサーバ3は、ユーザを特定するユーザIDと当該ユーザに対して発行されたクーポンを特定するクーポンIDとを含むクーポン情報登録要求を受付ける受付部(送受信部3001)と、前記ユーザIDと複数のユーザで構成されるグループを特定するグループIDとを対応付けて記憶したユーザ管理テーブル315から、前記クーポン情報登録要求に含まれるユーザIDに対応付けられたグループIDを抽出して、当該クーポン情報登録要求に含まれるクーポンIDに対応付けてグループ別クーポン管理テーブル317に記憶するクーポン情報管理部(データ管理部3003)と、前記クーポン情報管理部が記憶したクーポンIDを出力する出力部(送受信部3001)と、を備える。
【0120】
これにより、クーポンサーバ3は、ユーザに対して発行されたクーポンのクーポンIDを当該ユーザが属するグループに対応付けることができる。このため、ユーザに対して発行されたクーポンを当該ユーザが希望するグループで共有することができ、当該クーポンを有効に活用することが可能となる。
【0121】
また、実施形態において、クーポン情報登録要求は、グループIDを含み、クーポン情報管理部(データ管理部3003)は、前記クーポン情報登録要求に含まれるクーポンIDを、当該クーポン情報登録要求に含まれるグループIDのみに対応付けてグループ別クーポン管理テーブル317に記憶する。
【0122】
これにより、ユーザは、自己が属するグループのうち特定のグループのみに自己に対して発行されたクーポンを対応付けることができる。このため、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0123】
さらに、実施形態において、受付部(送受信部3001)は、複数のユーザのユーザIDを含むグループ登録要求を受付け、受付部がグループ登録要求を受付けると、グループIDを発行し、当該グループIDとグループ登録要求に含まれる複数のユーザIDとを対応付けてユーザ管理テーブル315に記憶するグループ情報管理部(データ管理部3003)をさらに備える。
【0124】
これにより、ユーザによって自由にグループを設定することができる。この点においても、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0125】
加えて、実施形態において、受付部(送受信部3001)は、ユーザIDを含むクーポン情報問合せを受付け、グループ情報管理部(データ管理部3003)は、クーポン情報問合せに含まれるユーザIDに対応付けて記憶されているグループIDをユーザ管理テーブル315から抽出し、クーポン情報管理部(データ管理部3003)は、グループ情報管理部が抽出したグループIDに対応付けて記憶されているクーポンIDをグループ別クーポン管理テーブル317から抽出し、出力部(送受信部3001)は、クーポン情報管理部が抽出したクーポンIDを出力する。
【0126】
これにより、クーポンサーバ3は、ユーザ端末2からの問合せに応じて、ユーザが使用可能なクーポンのクーポンIDを抽出して当該ユーザ端末2に送信することができる。このため、ユーザは、自己に対して発行されたクーポンだけでなく、自己が属するグループの他のメンバーに対して発行されたクーポンを使用することが可能となる。
【0127】
また、実施形態において、受付部(送受信部3001)は、グループIDを含むクーポン情報問合せを受付け、クーポン情報管理部(データ管理部3003)は、クーポン情報問合せに含まれるグループIDに対応付けて記憶されているクーポンIDをグループ別クーポン管理テーブル317から抽出し、出力部(送受信部3001)は、クーポン情報管理部が抽出したクーポンIDを出力する。
【0128】
これにより、クーポンサーバ3は、ユーザ端末2からの問合せに応じて、ユーザが指定するグループに対応付けられた使用可能なクーポンのクーポンIDを抽出して当該ユーザ端末2に送信することができる。このため、ユーザは、自己が指定したグループの他のメンバーに対して発行されたクーポンを使用することが可能となる。
【0129】
さらに、実施形態において、クーポン特定情報は、ユーザに配布されたクーポンを特定するクーポンIDであり、クーポンサーバ3は、ユーザによって使用されたクーポンのクーポンIDを取得する取得部(送受信部3001)をさらに備える。
【0130】
これにより、クーポンサーバ3は、クーポンの使用状況を管理することができる。このため、例えば、1回のみの使用が可能なクーポンが複数回使用されてしまうことを防止することが可能となる。
【0131】
また、実施形態のユーザ端末2は、ユーザに対して発行されたクーポンを特定するクーポン特定情報を取得する取得部と、ユーザを特定するユーザ特定情報と前記取得部が取得したクーポン情報とを含むクーポン情報登録要求を送信する送信部と、前記クーポン情報登録要求に含まれるクーポン情報が前記ユーザの属するグループを特定するグループ特定情報に対応付けて記憶されたことを示すクーポン登録完了通知を受信する受信部と、を備える端末装置である。
【0132】
これにより、ユーザは、ユーザ端末2を用いることによって、自己に対して発行されたクーポンをグループで共有することができるようになる。
【0133】
なお、上記実施形態において、ユーザ端末2、クーポンサーバ3、および店舗サーバ4の各装置で実行される制御プログラムは、CD-ROM等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。また、上記各装置で実行される制御プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良く、さらには、インターネット等のネットワーク経由で提供するように構成しても良い。
【0134】
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。
【符号の説明】
【0135】
1 クーポンシステム
2 ユーザ端末
3 クーポンサーバ(情報処理装置)
315 ユーザ管理テーブル(グループ情報記憶部)
317 グループ別クーポン管理テーブル(グループ別クーポン情報記憶部)
3001 送受信部(受付部、出力部、取得部)
3003 データ管理部(グループ情報管理部、クーポン情報管理部)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0136】