IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社スタートトゥデイの特許一覧

特開2023-180733情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
<>
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図1
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図2
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図3
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図4
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図5
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図6
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023180733
(43)【公開日】2023-12-21
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0251 20230101AFI20231214BHJP
【FI】
G06Q30/02 398
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022094277
(22)【出願日】2022-06-10
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-09-01
(71)【出願人】
【識別番号】505300841
【氏名又は名称】株式会社ZOZO
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山田 貴康
(72)【発明者】
【氏名】藤井 裕樹
(72)【発明者】
【氏名】松永 洋輔
(72)【発明者】
【氏名】安藤 文紀
(72)【発明者】
【氏名】吉岡 駿矢
(72)【発明者】
【氏名】保利 美幸
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】複数の利用者が興味を抱くような所定の共通性を有する商品を提案する。
【解決手段】本願に係る情報処理装置は、複数の利用者に関する利用者情報を受け付ける受付部と、受付部により受け付けられた利用者情報に基づいて、複数の利用者ごとに対応付けられる商品であって、所定の共通性を有する商品を抽出する抽出部と、抽出部により抽出された商品に関する情報を、複数の利用者に提供する提供部とを有することを特徴とする。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の利用者に関する利用者情報を受け付ける受付部と、
前記受付部により受け付けられた利用者情報に基づいて、前記複数の利用者ごとに対応付けられる商品であって、所定の共通性を有する商品を抽出する抽出部と、
前記抽出部により抽出された商品に関する情報を、前記複数の利用者に提供する提供部と
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記受付部は、
商品の嗜好に関する嗜好情報を示す前記利用者情報を受け付け、
前記抽出部は、
前記複数の利用者ごとの前記嗜好情報の共通性に基づいて、前記商品を抽出する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記受付部は、
所定の項目ごとの嗜好に関する前記嗜好情報を示す前記利用者情報を受け付け、
前記抽出部は、
前記項目ごとの重みと、前記複数の利用者ごとの前記嗜好情報の共通性とに基づいて、前記商品を抽出する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記利用者情報に基づいて、前記嗜好情報の再設定に関する情報を前記複数の利用者に提示する提示部
をさらに有することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記受付部は、
所定の項目ごとの嗜好に関する前記嗜好情報を示す前記利用者情報を受け付け、
前記提示部は、
前記複数の利用者の商品の購入履歴、検索履歴、閲覧履歴のうち、少なくともいずれかに基づいて、前記項目に対する前記複数の利用者の重要度を推定し、当該重要度が所定の閾値以下である項目の再設定に関する情報を提示する
ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記受付部は、
前記複数の利用者の身体を計測した計測情報を示す前記利用者情報を受け付け、
前記提示部は、
前記計測情報に基づく商品の抽出条件と、前記嗜好情報とに基づく商品の抽出条件とが異なる場合、前記嗜好情報の再設定に関する情報を提示する
ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記受付部は、
さらに、前記複数の利用者ごとの前記嗜好情報の共通性に応じて提供されるアンケートに対する、前記複数の利用者ごとの回答を受け付け、
前記抽出部は、
前記複数の利用者ごとの前記嗜好情報の共通性と、前記アンケートに対する回答とに基づいて、前記商品を抽出する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記受付部は、
前記複数の利用者の身体を計測した計測情報を示す前記利用者情報を受け付け、
前記抽出部は、
前記複数の利用者ごとの前記計測情報に応じて前記商品を抽出する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記受付部は、
商品の嗜好に関する嗜好情報と、前記計測情報とを示す前記利用者情報を受け付け、
前記抽出部は、
前記複数の利用者ごとの前記嗜好情報と、前記計測情報とに応じて前記商品を抽出する
ことを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記受付部は、
前記複数の利用者の肌の色を示す前記利用者情報を受け付け、
前記抽出部は、
前記複数の利用者ごとの肌の色に応じて前記商品を抽出する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項11】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
複数の利用者に関する利用者情報を受け付ける受付工程と、
前記受付工程により受け付けられた利用者情報に基づいて、前記複数の利用者ごとに対応付けられる商品であって、所定の共通性を有する商品を抽出する抽出工程と、
前記抽出工程により抽出された商品に関する情報を、前記複数の利用者に提供する提供工程と
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項12】
複数の利用者に関する利用者情報を受け付ける受付手順と、
前記受付手順により受け付けられた利用者情報に基づいて、前記複数の利用者ごとに対応付けられる商品であって、所定の共通性を有する商品を抽出する抽出手順と、
前記抽出手順により抽出された商品に関する情報を、前記複数の利用者に提供する提供手順と
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、利用者の商品の購入を支援するための技術が提案されている。このような技術の一例として、ファッションの専門家の知識に基づいて、性別、年齢、身長、体重を含むパーソナル情報とパーソナル情報に似合う装飾品に関する装飾品情報とを対応付けて格納したファッション情報格納手段と、顧客の性別、年齢、身長、体重を含むパーソナル情報に基づいて、顧客に似合う装飾品に関する装飾品情報をファッション情報格納手段から検索し、検索された装飾品情報を示したファッションカルテを作成して出力する構成が記載されています。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002-109107号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した技術では、複数の利用者が興味を抱くような所定の共通性を有する商品を提案できるとは言えない。
【0005】
例えば、上述した技術では、パーソナル情報に似合う装飾品に関する装飾品情報を示したファッションカルテを出力しているに過ぎず、複数の利用者が興味を抱くような所定の共通性を有する商品を提案できるとは言えない。
【0006】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、複数の利用者が興味を抱くような所定の共通性を有する商品を提案することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願に係る情報処理装置は、複数の利用者に関する利用者情報を受け付ける受付部と、前記受付部により受け付けられた利用者情報に基づいて、前記複数の利用者ごとに対応付けられる商品であって、所定の共通性を有する商品を抽出する抽出部と、前記抽出部により抽出された商品に関する情報を、前記複数の利用者に提供する提供部とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
実施形態の一態様によれば、複数の利用者が興味を抱くような所定の共通性を有する商品を提案することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る情報処理装置10の構成例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る商品情報データベース31の一例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係る利用者情報データベース32の一例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る情報処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図7図7は、情報処理装置10の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0011】
(実施形態)
〔1.情報処理システムの構成〕
まず、実施形態に係る情報処理システム1について説明する。図1は、実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。図1に示すように、情報処理システム1は、情報処理装置10と、利用者端末100とが含まれる。情報処理装置10と、利用者端末100とは所定の通信網(ネットワークN)を介して、有線または無線により通信可能に接続される。なお、図1に示した情報処理システム1には、複数台の情報処理装置10や、複数台の利用者端末100が含まれてもよい。
【0012】
情報処理装置10は、複数の利用者が興味を抱くような所定の共通性を有する商品に関する情報を提供する情報処理装置であり、例えば、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。例えば、情報処理装置10は、指輪等の服飾品や被服を提供する電子商取引サービスを提供し、当該電子商取引サービスを介して所定の共通性を有する商品に関する情報を提供する。
【0013】
なお、情報処理装置10は、サービスに係るウェブサイトを提供するウェブサーバとしての機能を有していてもよい。また、情報処理装置10は、利用者端末100にインストールされた各種サービスに関するアプリケーションに表示する情報を、利用者端末100に配信する装置であってもよい。また、情報処理装置10は、アプリケーションのデータそのものを配信するサーバであってもよい。
【0014】
また、情報処理装置10は、利用者端末100に制御情報を配信する配信装置として機能してもよい。ここで、制御情報は、例えば、JavaScript(登録商標)等のスクリプト言語やCSS(Cascading Style Sheets)等のスタイルシート言語により記述される。なお、情報処理装置10から配信されるアプリケーションそのものを制御情報とみなしてもよい。
【0015】
利用者端末100は、利用者によって利用される情報処理装置である。利用者端末100は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等により実現される。また、利用者端末100は、情報処理装置10や、所定のサービスを提供するサーバ装置などによって配信される情報を、ウェブブラウザやアプリケーションにより表示する。なお、図2に示す例では、利用者端末100がスマートフォンである場合を示す。
【0016】
〔2.情報処理の一例〕
ここで、近年、ペアリングや結婚指輪を購入する場合、ペアとして売られているセットの指輪ではなく、自分たちがお揃いと判断した別々の指輪を購入するカップルが増えているという知見がある。しかしながら、指輪の数は膨大であり、カップルが全ての指輪を一つ一つ見てお揃いかを判断するのは現実的ではない。また、何を基準でお揃いと判断するか(妥協点)はカップルごとに異なり、一律の基準でお揃いと判断された別々の指輪を推薦しても購入に繋がらないという問題があった。
【0017】
そこで、本実施形態の情報処理装置等は、複数の利用者(カップル等)が興味を抱くような所定の共通性を有する商品(カップル等がお揃いと感じるような指輪等)を提案することを目的として、情報処理を実行する。以下、図2を用いて、本実施形態の情報処理装置の一例である情報処理装置10により実現される情報処理の一例について説明する。図2は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
【0018】
なお、以下の説明では、利用者ID「UID#1」により識別される利用者(利用者U1)、並びに、利用者ID「UID#2」により識別される利用者(利用者U2)がカップルであるものとする。
【0019】
また、以下の説明では、利用者端末100-1が利用者U1により利用され、利用者端末100-2が、利用者U2により利用されるものとする。また、以下では、利用者端末100-1及び100-2について、特に区別なく説明する場合には、利用者端末100と記載する。
【0020】
また、以下の説明では、利用者端末100-1を利用者U1と同一視し、利用者端末100-2を利用者U2と同一視する場合がある。すなわち、以下では、利用者U1を利用者端末100-1、利用者U2を利用者端末100-2と読み替えることもできる。
【0021】
まず、情報処理装置10は、お揃いの指輪の購入を希望する利用者U1及びU2に関する利用者情報を、利用者端末100から受け付ける(ステップS1)。例えば、情報処理装置10は、利用者U1及びU2の手を計測した計測情報や、利用者U1及びU2の肌の色、利用者U1及びU2の指輪の嗜好に関する嗜好情報、利用者U1及びU2の嗜好情報の共通性に応じて提供されるアンケートに対する回答などといった情報を、利用者情報として受け付ける。
【0022】
具体的な例を挙げると、情報処理装置10は、所定のマット上に置いた手の周囲を利用者端末100で撮像(撮影)することにより、マットに付いたドット(マーカ)を基に手の3Dモデルを作成して手や指のサイズを計測可能な計測手段を介して計測された情報(例えば、手の形状、指の形状、指の長さや、指の太さ)を、計測情報として受け付ける。また、情報処理装置10は、顔や手の周囲を利用者端末100で撮像することにより、顔の色や手の色を計測可能な計測手段を介して計測された情報(例えば、肌の色、髪の色、瞳の色)を、計測情報として受け付ける。なお、情報処理装置10は、カラーチップ(カラーチャート)とマーカが配された所定のメガネをかけた顔の周囲を利用者端末100で撮像することにより計測された情報を、計測情報として受け付けてもよい。
【0023】
また、情報処理装置10は、指輪の素材(色)や、指輪の腕の断面の形状(例えば、平打ちや、甲丸など。以下、「形状1」と記載する場合がある)、指輪の腕の形状(例えば、ストレートや、ウェーブ(S字、V字)など。以下、「形状2」と記載する場合がある)、指輪の厚み(例えば、薄め、普通、厚め)、指輪の幅(例えば、細め、普通、太め)、指輪に配される宝石(例えば、宝石の有無や、宝石の種類)、指輪のデザイン(模様)などといった各項目に対する嗜好性に関する回答を、嗜好情報として受け付ける。
【0024】
ここで、情報処理装置10が、回答A1に示す情報を、利用者U1及びU2の嗜好情報として受け付けたものとする。この場合、情報処理装置10は、回答A1のうち、利用者U1及びU2の回答が共通(一致)する項目「素材(色)」、「形状2」及び「デザイン」に応じたアンケートを提供し、当該アンケートに対する回答を受け付ける。例えば、情報処理装置10は、利用者U1及びU2のお揃いの判断基準を把握するため、「素材(色)」、「形状2」若しくは「デザイン」のうち、いずれかが同じ又は類似である指輪を、お揃いの指輪と認識するかに関するアンケートを利用者U1及びU2に提供する。そして、情報処理装置10は、提供したアンケートに対する回答A2を受け付ける。一例を挙げると、情報処理装置10は、「色のみが同じ又は類似」である指輪の組み合わせ(それぞれの指輪は、利用者U1及びU2のそれぞれが指定した条件に合致したものであり、さらに、色はシルバーで類似度のスコアが高く、形状2はストレートで類似度のスコアが低く、デザインはデザイン#1で類似度のスコアが低いもの)の画像を利用者U1及びU2に提供し、「〇(お揃いと感じる)」であるか、「×(お揃いと感じない)」であるかを示す回答を利用者U1及びU2から受け付ける。つまり、今回の場合、情報処理装置10は、7項目のアンケートを利用者U1及びU2に提供し、それぞれに対する回答を受け付ける。
【0025】
なお、情報処理装置10は、利用者U1の利用者情報を利用者端末100-1から受け付け、利用者U2の利用者情報を利用者端末100-2から受け付けてもよく、利用者U1及びU2の利用者情報を利用者端末100-1及び100-2のいずれかから受け付けてもよい。
【0026】
続いて、情報処理装置10は、利用者U1及びU2の各々に対応付けられる指輪であって、共通性を有する指輪を抽出する(ステップS2)。例えば、情報処理装置10は、自装置の記憶部を参照し、利用者U1の計測情報や、肌の色、嗜好情報に基づき、利用者U1に対応付けられる指輪#11、#12、#13、・・・(以下、「指輪群#1」と記載する場合がある)を絞り込む。また、情報処理装置10は、利用者U2の計測情報や、肌の色、嗜好情報に基づき、利用者U2に対応付けられる指輪#21、#22、#23、・・・(以下、「指輪群#2」と記載する場合がある)を絞り込む。そして、情報処理装置10は、アンケートの各項目うち、利用者U1及びU2の回答が一致する項目が示す条件に基づいて、指輪群#1に含まれる指輪と、指輪群#2に含まれる指輪との組み合わせであって、共通性を有する指輪(言い換えると、利用者U1及びU2がお揃いと認識する指輪)の組み合わせを抽出する。
【0027】
具体的な例を挙げると、情報処理装置10は、利用者U1及びU2の双方が「〇」と回答したアンケートの項目「デザインのみが同じ又は類似」の条件を満たす指輪の組み合わせを抽出する。より具体的な例を挙げると、情報処理装置10は、デザインが類似する組み合わせの指輪に関する情報(例えば、色や、形状1、形状2、厚み、幅、配される宝石、デザイン)が入力され場合に、デザインが類似しない組み合わせの指輪に関する情報が入力された場合よりも高い値のスコアを出力するように学習されたモデル(言い換えると、アンケートの項目「デザインのみが同じ又は類似」に対応するモデル)を用いて、指輪群#1に含まれる指輪と、指輪群#2に含まれる指輪との組み合わせのうち、当該モデルから出力されるスコアが所定の閾値以上である指輪の組み合わせを抽出する。
【0028】
ここで、モデルの学習には、任意の公知技術が適用可能であり、学習データとして用いられる関連情報に応じて適宜選択された学習手法が用いられてもよい。例えば、モデルの学習には、機械学習に関する種々の従来技術(例えば、SVM(Support Vector Machine)等の教師あり学習の機械学習に関する技術)を用いて行われてもよい。また、モデルの学習には、深層学習(ディープラーニング)の技術が用いられてもよい。例えば、モデルの学習には、RNN(Recurrent Neural Network)やCNN(Convolutional Neural Network)等の種々のディープラーニングの技術が用いられてもよい。
【0029】
なお、情報処理装置10は、ルールベースで処理を実行するモデルを用いて、指輪の抽出を行ってもよい。
【0030】
また、情報処理装置10は、同様に、利用者U1及びU2の双方が「〇」と回答したアンケートの項目「色と形状2が同じ又は類似」、「色とデザインが同じ又は類似」、「形状2とデザインが同じ又は類似」、「色と形状2とデザインが同じ又は類似」の各条件を満たす指輪の組み合わせを、それぞれのアンケートの項目に対応する各モデルを用いて抽出する。
【0031】
続いて、情報処理装置10は、電子商取引サービスを介して、抽出した指輪に関する情報を利用者U1及びU2に提供する(ステップS3)。例えば、情報処理装置10は、「デザインのみが同じ又は類似」の条件を満たす指輪の組み合わせを示す情報を提供する。また、情報処理装置10は、同様に、「色と形状2が同じ又は類似」の条件を満たす指輪の組み合わせ、「色とデザインが同じ又は類似」の条件を満たす指輪の組み合わせ、「形状2とデザインが同じ又は類似」の条件を満たす指輪の組み合わせ、並びに、「色と形状2とデザインが同じ又は類似」の条件を満たす指輪の組み合わせに関する情報を提供する。なお、情報処理装置10は、それぞれのアンケートの項目に対応する各モデルから出力されるスコアが高い順番に、それぞれの条件を満たす指輪の組み合わせに関する情報を提供してもよい。
【0032】
なお、提供する情報がない場合(例えば、それぞれのモデルから出力されるスコアがいずれも所定の閾値以上ではない場合)や、提供した情報に対して利用者U1及びU2が否定的である場合(例えば、提供した情報が示す指輪の購入操作等が行われない場合や、嗜好性に関する回答の再設定操作が行われようとしている場合)、情報処理装置10は、嗜好情報の再設定に関する情報(例えば、再設定した方がよい利用者や項目など)を利用者U1及びU2に提示してもよい。例えば、電子商取引サービスにおいて過去に利用者U2が購入した指輪や検索・閲覧した指輪のうち、所定の割合以上の指輪の形状2が「ウェーブ」である場合、利用者U2が、指輪の形状2を「ストレート」と回答したことについてこだわりが薄いと推定できるので、情報処理装置10は、嗜好情報の「形状2」の項目の情報を「ウェーブ」に変更することを提案する情報を提示する。つまり、情報処理装置10は、利用者の購入履歴や検索履歴・閲覧履歴に基づいてこだわりが薄いと推定された利用者の嗜好情報や、こだわりが薄いと推定された項目を変更することを提案する情報を提示する。
【0033】
なお、情報処理装置10は、こだわりが薄いと推定された利用者や項目があっても、嗜好情報を変更させることに違和感がある場合は変更することを提案する情報を提示しなくてもよい。例えば、小指用の指輪を探している利用者が「幅」の項目を「細め、普通」に設定している場合、幅についてのこだわりが薄いと推定されても「太め」に変更させるのは違和感がある。このような場合、情報処理装置10は、「幅」の項目を「太め」に変更することを提案する情報を提示しなくてもよい。
【0034】
また、素材(色)について「プラチナ」よりも、より利用者U2の計測情報や肌の色にフィットする素材(色)が存在する場合、情報処理装置10は、「素材(色)」の項目の情報を変更することを提案する情報を提示する。例えば、利用者U2が小麦色の健康的な肌の色である場合、「プラチナ」よりも「イエローゴールド」の方が似合うと思われるので、情報処理装置10は、嗜好情報の「素材(色)」の項目の情報を「イエローゴールド」に変更することを提案する情報を提示する。つまり、情報処理装置10は、利用者の計測情報や肌の色に基づいて推薦される条件(例えば、指輪の嗜好性に関する各項目に対応する情報)と、利用者が指定した条件(利用者の嗜好情報)が異なる場合、利用者の嗜好情報や、相違する項目(上記の例では、「素材(色)」の項目)を変更することを提案する情報を提示する。
【0035】
なお、利用者のこだわりが薄いと推定された項目が存在し、且つ、当該項目の情報が、利用者の計測情報や肌の色に基づいて推薦される情報とは異なる場合、情報処理装置10は、当該項目の情報を、推薦される情報に変更することを提案する情報を提示してもよい。
【0036】
以上のように、実施形態に係る情報処理装置10は、カップルの嗜好に合致し、且つ、カップルがお揃いと認識する条件を満たす指輪に関する情報を提供することができる。すなわち、実施形態に係る情報処理装置10は、複数の利用者が興味を抱くような所定の共通性を有する商品を提案することができる。
【0037】
また、実施形態に係る情報処理装置10は、カップルの嗜好が不一致である項目(言い換えると、指輪の共通性を考慮するうえでカップルの嗜好がすりあわない項目)を除外し、カップルの嗜好が一致する項目を基にアンケートを実施し、カップルの間の指輪の共通性に関する認識を把握することにより、無駄なアンケートを取る手間を減らすことができるため、利便性を向上させることができる。
【0038】
〔3.情報処理装置の構成〕
次に、図3を用いて、情報処理装置10の構成について説明する。図3は、実施形態に係る情報処理装置10の構成例を示す図である。図3に示すように、情報処理装置10は、通信部20と、記憶部30と、制御部40とを有する。
【0039】
(通信部20について)
通信部20は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部20は、ネットワークNと有線または無線で接続され、利用者端末100等との間で情報の送受信を行う。
【0040】
(記憶部30について)
記憶部30は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。図3に示すように、記憶部30は、商品情報データベース31と、利用者情報データベース32と、モデルデータベース33とを有する。
【0041】
(商品情報データベース31について)
商品情報データベース31は、電子商取引サービスが提供する商品(指輪)に関する各種の情報を記憶する。ここで、図4を用いて、商品情報データベース31が記憶する情報の一例を説明する。図4は、実施形態に係る商品情報データベース31の一例を示す図である。図4の例において、商品情報データベース31は、「商品ID」、「素材(色)」、「形状1」、「形状2」、「厚み」、「幅」、「宝石」、「デザイン」、「ブランド」といった項目を有する。
【0042】
「商品ID」は、商品を識別するための識別情報を示す。「素材」は、指輪の素材や色を示す。「形状1」は、指輪の腕の断面の形状を示す。「形状2」は、指輪の腕の形状を示す。「厚み」は、指輪の厚みを示す。「幅」は、指輪の幅を示す。「宝石」は、指輪に配される宝石を示す。「デザイン」は、指輪のデザインを示す。「ブランド」は、指輪のブランドを示す。
【0043】
すなわち、図4では、商品ID「MID#1」により識別される商品の素材が「素材#1」、形状1が「形状1#1」、形状2が「形状2#1」、厚みが「厚み#1」、幅が「幅#1」、宝石が「宝石#1」、デザインが「デザイン#1」、ブランドが「ブランド#1」である例を示す。
【0044】
なお、商品情報データベース31は、上記に限らず、商品に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、商品情報データベース31は、靴の形状や、色、素材、デザイン、ブランドなどを記憶してもよい。また、商品情報データベース31は、時計の形状や、色、素材、デザイン、ブランドなどを記憶してもよい。また、商品情報データベース31は、被服の形状や、色、素材、デザイン、ブランドなどを記憶してもよい。
【0045】
(利用者情報データベース32について)
利用者情報データベース32は、利用者に関する各種の情報を記憶する。ここで、図5を用いて、利用者情報データベース32が記憶する情報の一例を説明する。図5は、実施形態に係る利用者情報データベース32の一例を示す図である。図5の例において、利用者情報データベース32は、「利用者ID」、「嗜好情報」、「アンケート」、「計測情報」、「購入履歴」、「肌情報」といった項目を有する。
【0046】
「利用者ID」は、利用者を識別するための識別情報を示す。「嗜好情報」は、利用者の商品の嗜好性に関する情報を示す。「アンケート」は、提供されたアンケートに対する利用者の回答を示す。「計測情報」は、利用者の身体を計測した情報を示す。「購入履歴」は、電子商取引サービスにおける利用者の購入履歴を示す。「肌情報」は、利用者の肌の色を示す。
【0047】
すなわち、図5では、利用者ID「UID#1」により識別される利用者の嗜好情報が「嗜好情報#1」、アンケートに対する回答が「アンケート#1」、計測情報が「計測情報#1」、購入履歴が「購入履歴#1」、肌情報が「肌情報#1」である例を示す。
【0048】
なお、利用者情報データベース32は、電子商取引サービスや、コーディネートサービスなどにおいて利用者が検索した商品の履歴に関する情報が格納される「検索履歴」といった項目を有してもよい。また、利用者情報データベース32は、電子商取引サービスや、コーディネートサービスなどにおいて利用者が閲覧した商品の履歴に関する情報が格納される「閲覧履歴」といった項目を有してもよい。
【0049】
(モデルデータベース33について)
モデルデータベース33は、複数の利用者の各々に対応付けられる商品であって、所定の共通性を有する商品を抽出する処理に用いられるモデルを記憶する。
【0050】
(制御部40について)
制御部40は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部40は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。実施形態に係る制御部40は、図6に示すように、受付部41と、抽出部42と、提供部43と、提示部44とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。
【0051】
(受付部41について)
受付部41は、複数の利用者に関する利用者情報を受け付ける。例えば、図2の例において、受付部41は、利用者U1及びU2に関する利用者情報を、利用者端末100から受け付け、利用者情報データベース32に格納する。
【0052】
また、受付部41は、商品の嗜好に関する嗜好情報を示す利用者情報を受け付けてもよい。例えば、図2の例において、受付部41は、利用者U1及びU2の指輪の嗜好に関する嗜好情報を受け付ける。
【0053】
また、受付部41は、所定の項目ごとの嗜好に関する嗜好情報を示す利用者情報を受け付けてもよい。例えば、図2の例において、受付部41は、指輪の素材や、指輪の腕の断面の形状、指輪の腕の形状、指輪の厚み、指輪の幅、指輪に配される宝石、指輪のデザインなどといった各項目に対する嗜好性に関する回答を、嗜好情報として受け付ける。なお、ブランドといった項目に対する嗜好性に関する回答も、嗜好情報として受け付けてもよい。
【0054】
また、受付部41は、さらに、複数の利用者ごとの嗜好情報の共通性に応じて提供されるアンケートに対する、複数の利用者ごとの回答を受け付けてもよい。例えば、図2の例において、受付部41は、回答A1のうち、利用者U1及びU2の回答が共通する項目「素材(色)」、「形状2」及び「デザイン」に応じたアンケートを提供し、当該アンケートに対する回答A2を受け付ける。
【0055】
また、受付部41は、複数の利用者の身体を計測した計測情報を示す利用者情報を受け付けてもよい。例えば、図2の例において、受付部41は、所定のマット上に置いた手の周囲を利用者端末100で撮像することにより、マットに付いたドットを基に手の3Dモデルを作成して手や指のサイズを計測可能な計測手段を介して計測された情報を、計測情報として受け付ける。
【0056】
なお、受付部41は、所定のマット上に置いた足の周囲を利用者端末100で撮像することにより、マットに付いたドットを基に足の3Dモデルを作成して足のサイズを計測可能な計測手段を介して計測された情報を、計測情報として受け付けてもよい。また、受付部41は、身体サイズ計測用の衣服を着用した身体の周囲を利用者端末100で撮像することにより、身体サイズ計測用の衣服に付いたドットに基づき作成された利用者の身体モデル(例えば、3Dモデル)を、計測情報として受け付けてもよい。
【0057】
また、受付部41は、商品の嗜好に関する嗜好情報と、計測情報とを示す利用者情報を受け付けてもよい。例えば、図2の例において、受付部41は、利用者U1及びU2の手を計測した計測情報や、利用者U1及びU2の指輪の嗜好に関する嗜好情報を受け付ける。
【0058】
また、受付部41は、複数の利用者の肌の色を示す利用者情報を受け付けてもよい。例えば、図2の例において、受付部41は、利用者U1及びU2の肌の色を示す情報を受け付ける。
【0059】
(抽出部42について)
抽出部42は、受付部41により受け付けられた利用者情報に基づいて、複数の利用者ごとに対応付けられる商品であって、所定の共通性を有する商品を抽出する。例えば、図2の例において、抽出部42は、商品情報データベース31、利用者情報データベース32及びモデルデータベース33を参照し、利用者U1に対応付けられる指輪群#1に含まれる指輪と、利用者U2に対応付けられる指輪群#2に含まれる指輪との組み合わせであって、共通性を有する指輪の組み合わせを抽出する。
【0060】
なお、抽出部42は、同一のブランドに属する指輪の組み合わせを、共通性を有する指輪の組み合わせとして抽出してもよい。
【0061】
また、抽出部42は、複数の利用者ごとの嗜好情報の共通性に基づいて、商品を抽出してもよい。例えば、図2の例において、抽出部42は、利用者U1及びU2の嗜好情報の共通性に基づいて、共通性を有する指輪の組み合わせを抽出する。
【0062】
また、抽出部42は、複数の利用者ごとの嗜好情報の共通性と、アンケートに対する回答とに基づいて、商品を抽出してもよい。例えば、図2の例において、抽出部42は、利用者U1及びU2の嗜好情報の共通性と、当該共通性に応じて提供されるアンケートに対する利用者U1及びU2の回答とに基づいて、共通性を有する指輪の組み合わせを抽出する。
【0063】
また、抽出部42は、複数の利用者ごとの計測情報に応じて商品を抽出してもよい。例えば、図2の例において、抽出部42は、利用者U1及びU2の手を計測した計測情報に基づき、共通性を有する指輪の組み合わせを抽出する。具体的な例を挙げると、利用者の指の太さが所定の閾値以上である場合、抽出部42は、指が長く見える指輪(例えば、指を長く見せる効果がある形状(S字・V字等)の指輪や、幅が所定値以下である指輪、厚みが所定値以下である指輪など)を抽出する。
【0064】
また、抽出部42は、複数の利用者ごとの嗜好情報と、計測情報とに応じて商品を抽出してもよい。例えば、図2の例において、抽出部42は、利用者U1及びU2の嗜好情報と、利用者U1及びU2の手を計測した計測情報に基づき、共通性を有する指輪の組み合わせを抽出する。具体的な例を挙げると、項目「幅」に関する利用者の嗜好が「太め」であり、利用者の指の太さが所定の閾値以上である場合、抽出部42は、利用者の指の太さが所定の閾値未満である場合に抽出する指輪よりも幅が太い指輪を、利用者の嗜好に一致する指輪として抽出する。すなわち、抽出部42は、利用者の計測情報と、指輪の各種のサイズとの相対的な関係性に応じて、利用者の嗜好に合致する指輪を抽出する。
【0065】
また、抽出部42は、複数の利用者ごとの肌の色に応じて商品を抽出してもよい。例えば、図2の例において、抽出部42は、利用者U1及びU2の肌の色に基づき、共通性を有する指輪の組み合わせを抽出する。具体的な例を挙げると、抽出部42は、利用者の肌の色に対応付けられた色の指輪(例えば、利用者の肌を明るく見せる色の指輪や、利用者の肌になじむ色の指輪)を抽出する。
【0066】
ここで、指輪の嗜好に関する各項目をどの程度重視するかの重み付けを行い、指輪を抽出したいといった要望が考えられる。したがって、抽出部42は、項目ごとの重みと、複数の利用者ごとの嗜好情報の共通性とに基づいて、商品を抽出してもよい。例えば、図2を例にして説明すると、受付部41は、嗜好情報とともに、各項目を重視する度合いを示す情報を、利用者U1及びU2から受け付ける。具体的な例を挙げると、受付部41は、指輪を抽出する際、必須とする項目を示す情報を受け付ける。
【0067】
ここで、利用者U1が「形状1」及び「厚み」を必須とする項目として指定したものとする。このような場合、抽出部42は、利用者U1の嗜好情報が示す各項目の情報のうち、項目「形状1」及び「厚み」の情報に対応する指輪を、利用者U1に対応付けられる指輪として抽出する。
【0068】
なお、抽出部42は、「形状1」及び「厚み」以外の項目に関しては、利用者U1の嗜好情報ではなく、利用者U2の嗜好情報に対応する情報や、利用者U1の計測情報に対応する情報、利用者U1の肌の色に対応する情報に再設定し、指輪の抽出を行ってもよい。例えば、抽出部42は、利用者U1の嗜好情報の「素材(色)」、「形状2」、「幅」、「宝石」、「デザイン」の各項目の情報を、利用者U2の嗜好情報に対応する「プラチナ」、「ストレート」、「普通」、「ダイヤモンド」、「デザイン#1」と再設定し、再設定後の利用者U1の嗜好情報に基づき、利用者U1に対応付けられる指輪を抽出する。また、抽出部42は、利用者U1の嗜好情報の「素材(色)」、「形状2」、「幅」、「宝石」、「デザイン」の各項目の情報を、利用者U1の計測情報や肌の色に対応する情報に再設定し、再設定後の利用者U1の嗜好情報に基づき、利用者U1に対応付けられる指輪を抽出する。
【0069】
(提供部43について)
提供部43は、抽出部42により抽出された商品に関する情報を、複数の利用者に提供する。例えば、図2の例において、提供部43は、電子商取引サービスを介して、抽出部42により抽出された指輪に関する情報を利用者U1及びU2に提供する。
【0070】
(提示部44について)
提示部44は、利用者情報に基づいて、嗜好情報の再設定に関する情報を複数の利用者に提示する。例えば、図2の例において、提供部43により提供された情報に対して利用者U1及びU2が否定的である場合、提示部44は、嗜好情報の再設定に関する情報を利用者U1及びU2に提示する。なお、嗜好情報の再設定を受付部41が受け付けた場合、抽出部42及び提供部43は、再設定後の嗜好情報に基づき、上記の処理を行ってもよい。
【0071】
また、提示部44は、複数の利用者の商品の購入履歴、検索履歴、閲覧履歴のうち、少なくともいずれかに基づいて、項目に対する複数の利用者の重要度を推定し、当該重要度が所定の閾値以下である項目の再設定に関する情報を提示してもよい。例えば、図2の例において、提示部44は、電子商取引サービスにおいて過去に利用者U2が購入した指輪や検索・閲覧した指輪のうち、所定の割合以上の指輪の形状2が「ウェーブ」である場合、指輪の形状2を「ストレート」と回答したことについてこだわりが薄いと推定できるので、情報処理装置10は、嗜好情報の「形状2」の項目の情報を「ウェーブ」に変更することを提案する情報を提示する。
【0072】
また、提示部44は、計測情報に基づく商品の抽出条件と、嗜好情報とに基づく商品の抽出条件とが異なる場合、嗜好情報の再設定に関する情報を提示してもよい。例えば、図2の例において、利用者U2が小麦色の健康的な肌の色である場合、「プラチナ」よりも「イエローゴールド」の方が似合うと思われるので、提示部44は、嗜好情報の「素材(色)」の項目の情報を「イエローゴールド」に変更することを提案する情報を提示する。
【0073】
〔4.情報処理のフロー〕
図6を用いて、実施形態に係る情報処理装置10の情報処理の手順について説明する。図6は、実施形態に係る情報処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【0074】
図6に示すように、情報処理装置10は、利用者情報を受け付けたか否かを判定する(ステップS101)。利用者情報を受け付けていない場合(ステップS101;No)、情報処理装置10は、利用者情報を受け付けるまで待機する。
【0075】
一方、利用者情報を受け付けた場合(ステップS101;Yes)、情報処理装置10は、利用者情報に基づいて、複数の利用者ごとに対応付けられる商品であって、所定の共通性を有する商品を抽出する(ステップS102)。続いて、情報処理装置10は、抽出された商品に関する情報を、複数の利用者に提供し(ステップS103)、処理を終了する。
【0076】
〔5.変形例〕
上述の実施形態は一例を示したものであり、種々の変更及び応用が可能である。
【0077】
〔5-1.利用者について〕
上述の実施形態において、利用者U1が男性、利用者U2が女性である例を示したが、利用者はこのような例に限定されず、利用者は同姓(例えば、友人同士)であってもよい。また、上述の実施形態において、お揃いの指輪を購入する利用者が2名である例を示したが、利用者の人数は3名以上であってもよい。
【0078】
〔5-2.商品について〕
上述の実施形態において、抽出部42が、複数の利用者のお揃いの指輪を抽出する例を示したが、抽出部42が抽出する商品はこのような例に限定されず、各種の商品(被服、靴、靴下、帽子、バッグ、眼鏡、アクセサリー、時計等)の組み合わせや、異なる種別の商品の組み合わせを抽出してもよい。例えば、抽出部42は、お揃いとなる被服の組み合わせ(言い換えると、シミラールックや、リンクコーデとなる被服)を抽出してもよい。また、抽出部42は、お揃いとなる指輪及び腕時計の組み合わせを抽出してもよい。
【0079】
〔5-3.嗜好情報について〕
上述の実施形態において、受付部41が、指輪の素材や、形状1、形状2、指輪の厚み、指輪の幅、指輪に配される宝石などといった各項目に対する嗜好性に関する回答を、利用者U1及びU2の嗜好情報として受け付ける例を示したが、受付部41の機能はこのような例に限定されない。例えば、受付部41は、各項目のうち、一部の項目に対する利用者U1の回答を示す嗜好情報を受け付けてもよい。このような場合、抽出部42は、利用者U1が回答しなかった項目の情報を、利用者U2の嗜好情報に対応する情報や、利用者U1の計測情報に対応する情報、利用者U1の肌の色に対応する情報に設定し、指輪の抽出を行ってもよい。また、各項目に対する嗜好性に関する回答は1つである必要はない。例えば、指輪の素材について「プラチナ」だけではなく、「ピンクゴールド」も指定することもできる。この場合、他の利用者が「プラチナ」だけを指定していても、回答の一部が共通しているので、共通(一致)する項目として扱うことができる。
【0080】
〔5-4.アンケートについて〕
上述の実施形態において、受付部41が、「色のみが同じ又は類似」、「形状2のみが同じ又は類似」などといった複数の項目を含むアンケートに対する回答を受け付ける例を示したが、受付部41の機能はこのような例に限定されない。例えば、受付部41は、各項目を示すアンケートを順に提供し、回答を受け付けてもよい。
【0081】
具体的な例を挙げると、受付部41は、最初に、指輪が「色のみが同じ又は類似」である場合に、利用者U1及びU2がお揃いと感じるか、お揃いと感じないかに関するアンケートを提供し、回答を受け付ける。そして、利用者U1及びU2の双方がお揃いと感じると回答しない場合、受付部41は、次に、指輪が「形状2のみが同じ又は類似」である場合に、利用者U1及びU2がお揃いと感じるか、お揃いと感じないかに関するアンケートを提供し、回答を受け付ける。そして、利用者U1及びU2の双方がお揃いと感じると回答しない場合、受付部41は、次に、指輪が「デザインのみが同じ又は類似」である場合に、利用者U1及びU2がお揃いと感じるか、お揃いと感じないかに関するアンケートを提供し、回答を受け付ける。
【0082】
ここで、指輪が「デザインのみが同じ又は類似」である場合に、利用者U1及びU2の双方がお揃いと感じると回答したものとする。この場合、抽出部42は、「デザインのみが同じ又は類似」の条件を満たす指輪の組み合わせを抽出する。そして、提供部43は、抽出された指輪の組み合わせに関する情報を利用者U1及びU2に提供する。
【0083】
なお、提供した情報に対し、利用者U1及びU2が否定的である場合、受付部41は、次に、指輪が「色と形状2が同じ又は類似」である場合に、利用者U1及びU2がお揃いと感じるか、お揃いと感じないかに関するアンケートを提供し、回答を受け付ける。そして、「色と形状2が同じ又は類似」である場合に、利用者U1及びU2の双方がお揃いと感じないと回答した場合、受付部41は、次の項目のアンケートを提供する。また、「色と形状2が同じ又は類似」である場合に、利用者U1及びU2の双方がお揃いと感じると回答した場合、抽出部42及び提供部43は、「色と形状2が同じ又は類似」の条件を満たす指輪の組み合わせを抽出し、抽出した指輪の組み合わせに関する情報を利用者U1及びU2に提供する。以下、同様の処理を繰り返す。
【0084】
以上のような処理を行うことにより、緩い条件(例えば、「デザインのみが同じ又は類似」)で抽出した指輪の組み合わせでも利用者が満足していたにもかかわらず、厳しい条件(例えば、「色と形状2とデザインが同じ又は類似」)で抽出した指輪の組み合わせで抽出した指輪の組み合わせとともに情報を利用者に提供してしまい、緩い条件で抽出した指輪の組み合わせに利用者が満足できず、購入する指輪の許容範囲が狭くなってしまうといった状態を防ぐことができる。
【0085】
〔5-5.処理態様について〕
上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、逆に、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文章中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0086】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0087】
また、上記してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0088】
〔6.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置10は、受付部41と、抽出部42と、提供部43と、提示部44とを有する。受付部41は、複数の利用者に関する利用者情報を受け付ける。抽出部42は、受付部41により受け付けられた利用者情報に基づいて、複数の利用者ごとに対応付けられる商品であって、所定の共通性を有する商品を抽出する。提供部43は、抽出部42により抽出された商品に関する情報を、複数の利用者に提供する。提示部44は、利用者情報に基づいて、嗜好情報の再設定に関する情報を複数の利用者に提示する。
【0089】
これにより、実施形態に係る情報処理装置10は、カップルの嗜好に合致し、且つ、カップルがお揃いと認識する条件を満たす指輪等の商品に関する情報を提供することができるため、複数の利用者が興味を抱くような所定の共通性を有する商品を提案することができる。
【0090】
また、実施形態に係る情報処理装置10において、例えば、受付部41は、商品の嗜好に関する嗜好情報を示す利用者情報を受け付ける。そして、抽出部42は、複数の利用者ごとの嗜好情報の共通性に基づいて、商品を抽出する。また、受付部41は、さらに、複数の利用者ごとの嗜好情報の共通性に応じて提供されるアンケートに対する、複数の利用者ごとの回答を受け付ける。そして、抽出部42は、複数の利用者ごとの嗜好情報の共通性と、アンケートに対する回答とに基づいて、商品を抽出する。また、受付部41は、複数の利用者の身体を計測した計測情報を示す利用者情報を受け付ける。そして、抽出部42は、複数の利用者ごとの計測情報に応じて商品を抽出する。また、受付部41は、商品の嗜好に関する嗜好情報と、計測情報とを示す利用者情報を受け付ける。そして、抽出部42は、複数の利用者ごとの嗜好情報と、計測情報とに応じて商品を抽出する。また、受付部41は、複数の利用者の肌の色を示す利用者情報を受け付ける。そして、抽出部42は、複数の利用者ごとの肌の色に応じて商品を抽出する。
【0091】
これにより、実施形態に係る情報処理装置10は、複数の利用者の各々に関する各種の情報に基づき、共通性を有する商品に関する情報を提供することができるため、提供する情報の訴求効果を高めることができる。
【0092】
また、実施形態に係る情報処理装置10において、例えば、受付部41は、所定の項目ごとの嗜好に関する嗜好情報を示す利用者情報を受け付ける。そして、抽出部42は、項目ごとの重みと、複数の利用者ごとの嗜好情報の共通性とに基づいて、商品を抽出する。
【0093】
これにより、実施形態に係る情報処理装置10は、商品の嗜好に関する各項目をどの程度重視するかの重み付けを行い、商品を抽出することができるため、提供する情報の訴求効果を高めることができる。
【0094】
また、実施形態に係る情報処理装置10において、例えば、受付部41は、所定の項目ごとの嗜好に関する嗜好情報を示す利用者情報を受け付ける。そして、提示部44は、複数の利用者の商品の購入履歴、検索履歴、閲覧履歴のうち、少なくともいずれかに基づいて、項目に対する複数の利用者の重要度を推定し、当該重要度が所定の閾値以下である項目の再設定に関する情報を提示する。また、受付部41は、複数の利用者の身体を計測した計測情報を示す利用者情報を受け付ける。そして、提示部44は、計測情報に基づく商品の抽出条件と、嗜好情報とに基づく商品の抽出条件とが異なる場合、嗜好情報の再設定に関する情報を提示する。
【0095】
これにより、実施形態に係る情報処理装置10は、利用者のこだわりが薄い項目や、利用者が設定した情報が利用者の潜在的な嗜好とは異なる項目、利用者の身体に適した設定(条件)が存在する場合、利用者に嗜好情報の再設定を促すことができるため、より利用者の嗜好や、利用者の身体に合致した商品を抽出することができる。
【0096】
〔7.ハードウェア構成〕
また、上述してきた各実施形態に係る情報処理装置10は、例えば、図7に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、情報処理装置10を例に挙げて説明する。図7は、情報処理装置10の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0097】
CPU1100は、ROM1300又はHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0098】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を記憶する。通信インターフェイス1500は、通信網500(実施形態のネットワークNに対応する)を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、また、通信網500を介してCPU1100が生成したデータを他の機器へ送信する。
【0099】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して生成したデータを出力装置へ出力する。
【0100】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラム又はデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0101】
例えば、コンピュータ1000が情報処理装置10として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部40の機能を実現する。また、HDD1400には、情報処理装置10の記憶装置内の各データが格納される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から所定の通信網を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0102】
〔8.その他〕
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0103】
また、上述した情報処理装置10は、機能によっては外部のプラットフォーム等をAPI(Application Programming Interface)やネットワークコンピューティングなどで呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
【0104】
また、特許請求の範囲に記載した「部」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、受付部は、受付手段や受付回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0105】
10 情報処理装置
20 通信部
30 記憶部
31 商品情報データベース
32 利用者情報データベース
33 モデルデータベース
40 制御部
41 受付部
42 抽出部
43 提供部
44 提示部
100 利用者端末
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2023-07-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の利用者に関する利用者情報であって、商品の嗜好に関する嗜好情報を示す利用者情報を受け付ける受付部と、
前記受付部により受け付けられた利用者情報が示す前記複数の利用者ごとの前記嗜好情報の共通性に基づいて、前記複数の利用者ごとに対応付けられる商品を抽出する抽出部と、
前記抽出部により抽出された商品に関する情報を、前記複数の利用者に提供する提供部と
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記受付部は、
所定の項目ごとの嗜好に関する前記嗜好情報を示す前記利用者情報を受け付け、
前記抽出部は、
前記項目ごとの重みと、前記複数の利用者ごとの前記嗜好情報の共通性とに基づいて、前記商品を抽出する
ことを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記利用者情報に基づいて、前記嗜好情報の再設定に関する情報を前記複数の利用者に提示する提示部
をさらに有することを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記受付部は、
所定の項目ごとの嗜好に関する前記嗜好情報を示す前記利用者情報を受け付け、
前記提示部は、
前記複数の利用者の商品の購入履歴、検索履歴、閲覧履歴のうち、少なくともいずれかに基づいて、前記項目に対する前記複数の利用者の重要度を推定し、当該重要度が所定の閾値以下である項目の再設定に関する情報を提示する
ことを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記受付部は、
前記複数の利用者の身体を計測した計測情報を示す前記利用者情報を受け付け、
前記提示部は、
前記計測情報に基づく商品の抽出条件と、前記嗜好情報とに基づく商品の抽出条件とが異なる場合、前記嗜好情報の再設定に関する情報を提示する
ことを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記受付部は、
さらに、前記複数の利用者ごとの前記嗜好情報の共通性に応じて提供されるアンケートに対する、前記複数の利用者ごとの回答を受け付け、
前記抽出部は、
前記複数の利用者ごとの前記嗜好情報の共通性と、前記アンケートに対する回答とに基づいて、前記商品を抽出する
ことを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記受付部は、
前記複数の利用者の身体を計測した計測情報を示す前記利用者情報を受け付け、
前記抽出部は、
前記複数の利用者ごとの前記計測情報に応じて前記商品を抽出する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記受付部は、
前記嗜好情報と、前記計測情報とを示す前記利用者情報を受け付け、
前記抽出部は、
前記複数の利用者ごとの前記嗜好情報と、前記計測情報とに応じて前記商品を抽出する
ことを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記受付部は、
前記複数の利用者の肌の色を示す前記利用者情報を受け付け、
前記抽出部は、
前記複数の利用者ごとの肌の色に応じて前記商品を抽出する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
複数の利用者に関する利用者情報であって、商品の嗜好に関する嗜好情報を示す利用者情報を受け付ける受付工程と、
前記受付工程により受け付けられた利用者情報が示す前記複数の利用者ごとの前記嗜好情報の共通性に基づいて、前記複数の利用者ごとに対応付けられる商品を抽出する抽出工程と、
前記抽出工程により抽出された商品に関する情報を、前記複数の利用者に提供する提供工程と
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項11】
複数の利用者に関する利用者情報であって、商品の嗜好に関する嗜好情報を示す利用者情報を受け付ける受付手順と、
前記受付手順により受け付けられた利用者情報が示す前記複数の利用者ごとの前記嗜好情報の共通性に基づいて、前記複数の利用者ごとに対応付けられる商品を抽出する抽出手順と、
前記抽出手順により抽出された商品に関する情報を、前記複数の利用者に提供する提供手順と
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。